(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】グルタルイミド骨格に基づく化合物及びその使用
(51)【国際特許分類】
C07D 401/04 20060101AFI20240423BHJP
A61K 31/4439 20060101ALI20240423BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20240423BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20240423BHJP
A61P 35/02 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
C07D401/04 CSP
A61K31/4439
A61K45/00
A61P35/00
A61P35/02
(21)【出願番号】P 2022551341
(86)(22)【出願日】2021-02-25
(86)【国際出願番号】 CN2021077793
(87)【国際公開番号】W WO2021170021
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2022-10-24
(31)【優先権主張番号】202010115249.2
(32)【優先日】2020-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520025002
【氏名又は名称】シャンハイテック ユニバーシティ
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAITECH UNIVERSITY
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、シャオバオ
(72)【発明者】
【氏名】ジアン、ビャオ
(72)【発明者】
【氏名】キウ、シン
(72)【発明者】
【氏名】スン、ニン
(72)【発明者】
【氏名】スン、レンホン
(72)【発明者】
【氏名】レン、チャオウェイ
【審査官】鳥居 福代
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-513746(JP,A)
【文献】特表2020-504089(JP,A)
【文献】国際公開第2021/113557(WO,A1)
【文献】国際公開第2021/118629(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/198435(WO,A1)
【文献】特表2022-521746(JP,A)
【文献】特表2022-503942(JP,A)
【文献】特表2010-522170(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体であって、
【化1】
ここで
YはH、D、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し;
R
1、R
2、R
3、R
4、R
5は同じ又は異なり、且つそれぞれ独立してH又はDを表し;
AはCH
2、CD
2又はC(O)を表し;
B、U、V、Wは同じ又は異なり且つそれぞれ独立してCH、
又はCD
を表し
、;並びに
RがO又はNHであり、或いはRが結合を表す場合、
Lは直鎖又は分岐鎖のC
5-40アルキレンを表し、ここで前記直鎖又は分岐鎖のC
5-40アルキレンの一個又は複数個のCH
2の水素は、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され;且つ
X
1は式-X
a-X
bを表し、ここで
X
aは
、N(R
6)、C(O)N(R
6)、
又はN(R
6)C(O)
を表し、ここでR
6はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し
、且つ
X
bはC
3-6シクロアルキル又はC
7-11スピロシクロアルキルを表し、ここで前記C
3-6シクロアルキルと前記C
7-11スピロシクロアルキルは、それぞれ独立して、D、C
1-3アルキル、C
1-3アルキルアミノ、アミノ、重水素化C
1-3アルキル、ハロゲン化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、重水素化C
1-3アルコキシ、オキソ基、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基中の一個又は複数個で任意に置換され;又は
RがO又はNHであり、或いはRが結合を表す場合、
Lは直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンを表し、ここで前記直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンは、N(R
7)、フェニレン又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される基により任意に1回又は複数回割り込まれ、ここでR
7はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し、前記直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンの一個又は複数個のCH
2の水素と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され;且つ
X
1は式-X
c-X
dを表し、ここで
X
cはO、N(R
8)、C(O)N(R
8)、N(R
8)C(O)、アルキニレン又はアルケニレンを表し、ここでR
8はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し、又はX
cは結合を表し、且つ
X
dは、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、重水素化C
1-3アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、C
1-3アルキルアミノ、アミノ、ヒドロキシ、シアノ、オキソ基、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される1個~10個の置換基で任意に置換されたC
7-15架橋環式アルキルを表し;又は
Rがアルキニレン又はアルケニレンである場合、
Lは置換又は未置換の直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンを表し、ここで前記直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンは、N(R
9)、フェニレン又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される基により任意に1回又は複数回割り込まれ、ここでR
9はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し、前記直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンの一個又は複数個のCH
2の水素と前記フェニレンは、それぞれ独立して、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され;且つ
X
1は式-X
e-X
fを表し、ここで
X
eは
、N(R
10)、C(O)N(R
10)、
又はN(R
10)C(O)
を表し、ここでR
10はH、
又はC
1-3アルキル
を表し
、且つ
X
fはC
3-15シクロアルキル
を表し、ここで前記C
3-15シクロアルキルは
2環又は3環の架橋環式アルキルであり、前記C
3-15
シクロアルキルは、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、重水素化C
1-3アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、オキソ基、任意に置換されたフェニル、C
1-3アルキルアミノ、アミノ、又はそれらの任意の組合せ
からなる群から選択される置換基における1個又は複数個
で任意に置換され、前記任意に置換されたフェニルは、シアノ、ハロゲン、C
1-3
アルコキシ、ハロゲン化されたC
1-3
アルキル、C
1-3
アルキル、ヒドロキシ、アミノ、C
1-3
アルキルアミノ、又はそれらの任意の組み合わせから選択される置換基で任意に置換される、化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項2】
化1aの化合物、化1bの化合物、化1cの化合物、化1dの化合物又は化1eの化合物でもあって、
【化1a】
【化1b】
【化1c】
【化1d】
【化1e】
ここで、基A、R、L、X
1、Y、R
1、R
2、R
3、R
4、及びR
5は請求項1で定義されたとおりである、請求項1に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項3】
RがO又はNHであり、或いはRが結合を表す場合、Lは直鎖又は分岐鎖のC
5-30アルキレンを表し、ここで前記直鎖又は分岐鎖のC
5-30アルキレンの一個又は複数個のCH
2の水素は、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され;且つ
X
1は式-X
a-X
bを表し、ここで
X
aは
、N(R
6)、C(O)N(R
6)、
又はN(R
6)C(O)
を表し、ここでR
6はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し
、且つ
X
bはC
3-6シクロアルキル又はC
7-11スピロシクロアルキルを表し、ここで前記C
3-6シクロアルキルと前記C
7-11スピロシクロアルキルは、それぞれ独立してD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、ハロゲン化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、重水素化C
1-3アルコキシ、C
1-3アルキルアミノ、アミノ、オキソ基、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基における1個又は複数個で任意に置換される、請求項1に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項4】
Lは以下の基:
-(CH
2)
5-、-(CH
2)
6-、-(CH
2)
7-、-(CH
2)
8-、-(CH
2)
9-、-(CH
2)
10-、-(CH
2)
11-、-(CH
2)
12-、-(CH
2)
13-、-(CH
2)
14-、-(CH
2)
15-、-(CH
2)
16-、-(CH
2)
17-、-(CH
2)
18-、-(CH
2)
19-、又は-(CH
2)
20-を表し;ここで前記基の一個又は複数個のCH
2の水素は、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され、及び/又は、
X
1は式-X
a-X
bを表し、ここで
X
aは
、N(R
6)、C(O)N(R
6)、
又はN(R
6)C(O)
を表し、ここでR
6はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し
、且つ
X
bは以下の基:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、スピロ[3.3]へプチル、スピロ[2.5]オクチル、スピロ[3.5]ノニル、スピロ[4.4]ノニル、スピロ[4.5]デシル又はスピロ[5.5]ウンデシルを表し、ここで前記基はさらにD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、ハロゲン化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、重水素化C
1-3アルコキシ、C
1-3アルキルアミノ、アミノ、オキソ基、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基中の一個又は複数個で任意に置換される、請求項3に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項5】
X
bは、シクロプロピル、メトキシシクロプロピル、シクロブチル、フルオロシクロブチル、シクロペンチル、フルオロシクロペンチル、シクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、ヒドロキシシクロヘキシル、フルオロシクロヘキシル、スピロ[3.3]へプチル、スピロ[2.5]オクチル、スピロ[3.5]ノニル、スピロ[4.4]ノニル、スピロ[4.5]デシル又はスピロ[5.5]ウンデシルを表す、請求項4に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項6】
RがO又はNHであり、或いはRが結合を表す場合、
Lは直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンを表し、ここで前記C
1-40アルキレンはN(R
7)、フェニレン又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される基により任意に1回又は複数回割り込まれ、ここでR
7はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し、前記直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンの一個又は複数個のCH
2の水素と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され;且つ
X
1は式-X
c-X
dを表し、ここで
X
cはO、N(R
8)、C(O)N(R
8)、N(R
8)C(O)、アルキニレン又はアルケニレンを表し、ここでR
8はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し、又はX
cは結合を表し、且つ
X
dは、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、重水素化C
1-3アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、オキソ基、C
1-3アルキルアミノ、アミノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される1個~10個の置換基で任意に置換されたC
7-15架橋環式アルキルを表す、請求項1に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項7】
Lは直鎖又は分岐鎖のC
1-30アルキレンを表し、前記直鎖又は分岐鎖のC
1-30アルキレンの一個又は複数個のCH
2の水素は、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される、請求項6に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項8】
Lは以下の基:
-CH
2-、-(CH
2)
2-、-(CH
2)
3-、-(CH
2)
4-、-(CH
2)
5-、-(CH
2)
6-、-(CH
2)
7-、-(CH
2)
8-、-(CH
2)
9-、-(CH
2)
10-、-(CH
2)
11-、-(CH
2)
12-、-(CH
2)
13-、-(CH
2)
14-、-(CH
2)
15-、-(CH
2)
16-、-(CH
2)
17-、-(CH
2)
18-、-(CH
2)
19-、又は-(CH
2)
20-を表し;
ここで、前記基の一個又は複数個のCH
2の水素は、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される、請求項7に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項9】
Lは、直鎖又は分岐鎖のC
2-40アルキレンを表し、ここで前記直鎖又は分岐鎖のC
2-40アルキレンは、N(R
7)、フェニレン又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される基により任意に1回又は複数回割り込まれ、ここでR
7はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し、前記直鎖又は分岐鎖のC
2-40アルキレンの一個又は複数個のCH
2の水素と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される、請求項6に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項10】
Lは以下の基:*-(CH
2)
n1-N(R
7)-(CH
2)
n2-、*-(CH
2)
n1-フェニレン-(CH
2)
n2-、*-(CH
2)
n1-N(R
7)-フェニレン-(CH
2)
n2-、*-(CH
2)
n1-フェニレン-N(R
7)-(CH
2)
n2-、*-(CH
2)
n1-N(R
7)-(CH
2)
n2-フェニレン-(CH
2)
n3-、又は*-(CH
2)
n1-フェニレン-(CH
2)
n2-N(R
7)-(CH
2)
n3-を表し、ここで符号*はX
1との接続点を表し、ここで前記基の一個又は複数個のCH
2の水素と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され、ここでR
7はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し;並びに
n1、n2、n3はそれぞれ独立して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20の整数を表す、請求項9に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項11】
Lは、
*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
9-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
10-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
9-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
10-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
11-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
12-、*-(CH
2)
3-N(R
7)-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
3-N(R
7)-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
3-N(R
7)-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
4-N(R
7)-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
4-N(R
7)-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
5-N(R
7)-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
5-N(R
7)-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
5-N(R
7)-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
5-N(R
7)-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
5-N(R
7)-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
6-N(R
7)-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
7-N(R
7)-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-(CH
2)
2-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
1-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
2-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
3-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
4-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
5-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
6-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
7-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
8-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
9-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
10-、*-CH
2-フェニレン-CH
2-
、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-
、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-
、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
3-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
3-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
3-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
3-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
4-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
4-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
4-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
4-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
5-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
5-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
6-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
6-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
7-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
7-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
8-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
8-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
7-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-CH
2-N(R
7)-(CH
2)
2-フェニレン-CH
2-、*-CH
2-N(R
7)- (CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-CH
2-N(R
7)-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-CH
2-N(R
7)-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-CH
2-N(R
7)-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-CH
2-N(R
7)-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-CH
2-N(R
7)-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
7-、*-CH
2-N(R
7)-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
7
-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
3-N(R
7)-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
3-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
3-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
3-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
4-N(R
7)-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
4-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
4-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
4-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
5-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
5-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
6-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
6-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
7-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
7-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
7-、又は*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-を表し;
ここで、*はX
1との接続点を表し、ここで前記基の一個又は複数個のCH
2の水素と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され、ここでR
7はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表す、請求項9に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項12】
Lは
*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
9-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
10-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
9-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
10-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
11-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
12-、*-(CH
2)
3-NH-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
3-NH-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
3-NH-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
4-NH-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
4-NH-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
5-NH-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
5-NH-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
5-NH-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
5-NH-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
5-NH-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
6-NH-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
7-NH-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
8-NH-(CH
2)
2-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
1-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
2-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
3-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
4-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
5-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
6-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
7-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
8-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
9-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
10-、*-CH
2-フェニレン-CH
2-
、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-
、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-
、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
3-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
3-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
3-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
3-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
4-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
4-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
4-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
4-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
5-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
5-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
6-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
6-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
7-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
7-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
8-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
8-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
7-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-CH
2-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
7-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
3-NH-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
3-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
3-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
3-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
4-NH-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
4-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
4-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
4-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
5-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
5
-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
6-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
6-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
7-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
7-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
7-、又は*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-を表し;
ここで符号*はX
1との接続点を表す、請求項9に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項13】
X
1は式-X
c-X
dを表し、ここで
X
cはO、N(R
8)、C(O)N(R
8)、N(R
8)C(O)、アルキニレン又はアルケニレンを表し、ここでR
8はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し、又はX
cは結合を表し、且つ
X
dは、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、重水素化C
1-3アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、オキソ基、C
1-3アルキルアミノ、アミノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される1~10個の置換基で任意に置換されたノルアダマンチル、アダマンチル又はビシクロ[2.2.1]へプチルを表す、請求項6に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項14】
X
dは、
1-アダマンチル、2-アダマンチル、3-アダマンチル、4-アダマンチル、5-アダマンチル、6-アダマンチル、7-アダマンチル、8-アダマンチル、9-アダマンチル、10-アダマンチル、ハロゲン化アダマンチル、ヒドロキシアダマンチル、ジメチルアダマンチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-4-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-6-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-4-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-6-イル、
【化2a】
、
【化2b】
、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-4-イル、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル、ノルアダマンチル又は7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-6-イルを表す、請求項13に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項15】
Rがアルキニレン又はアルケニレンである場合、
Lは直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンを表し、ここで前記直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンはN(R
9)、フェニレン又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される基により任意に1回又は複数回割り込まれ、ここでR
9はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し、前記直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンの一個又は複数個のCH
2の水素と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され;且つ
X
1は式-X
e-X
fを表し、ここで
X
eは
、N(R
10)、C(O)N(R
10)、
又はN(R
10)C(O)を表し、ここでR
10はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し
、且つ
X
fはC
7-15シクロアルキル
を表し、ここで前記C
7-15シクロアルキルは
2環又は3環の架橋環式アルキルであり、前記C
7-15
シクロアルキルは、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、重水素化C
1-3アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、オキソ基、C
1-3アルキルアミノ、アミノ、任意に置換されたフェニル、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基中の1個又は複数個で任意に置換され、ここで任意に置換されたフェニルは、シアノ、ハロゲン、C
1-3アルコキシ、ハロゲン化C
1-3アルキル、C
1-3アルキル、ヒドロキシ、アミノ、C
1-3アルキルアミノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される、請求項1に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項16】
Lは、直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンを表し、前記直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンの一個又は複数個のCH
2の水素は、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される、請求項15に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項17】
Lは以下の基:
-CH
2-、-(CH
2)
2-、-(CH
2)
3-、-(CH
2)
4-、-(CH
2)
5-、-(CH
2)
6-、-(CH
2)
7-、-(CH
2)
8-、-(CH
2)
9-、-(CH
2)
10-、-(CH
2)
11-、-(CH
2)
12-、-(CH
2)
13-、-(CH
2)
14-、-(CH
2)
15-、-(CH
2)
16-、-(CH
2)
17-、-(CH
2)
18-、-(CH
2)
19-、又は-(CH
2)
20-を表し;
ここで前記基の一個又は複数個のCH
2の水素は、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される、請求項16に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項18】
Lは直鎖又は分岐鎖のC
2-40アルキレンを表し、ここで前記直鎖又は分岐鎖のC
2-40アルキレンは、N(R
9)、フェニレン又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される基により任意に1回又は複数回割り込まれ、ここでR
9はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し、前記直鎖又は分岐鎖のC
2-40アルキレンの一個又は複数個のCH
2の水素と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される、請求項15に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項19】
Lは以下の基:*-(CH
2)
n1-N(R
9)-(CH
2)
n2-、*-(CH
2)
n1-フェニレン-(CH
2)
n2-、*-(CH
2)
n1-N(R
9)-フェニレン-(CH
2)
n2-、*-(CH
2)
n1-フェニレン-N(R
9)-(CH
2)
n2-、*-(CH
2)
n1-N(R
9)-(CH
2)
n2-フェニレン-(CH
2)
n3-、又は*-(CH
2)
n1-フェニレン-(CH
2)
n2-N(R
9)-(CH
2)
n3-を表し、ここで符号*はX
1との接続点を表し、ここで前記基の一個又は複数個のCH
2の水素と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され、ここでR
9はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し;並びに
n1、n2、n3はそれぞれ独立して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20の整数を表す、請求項18に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項20】
Lは、
*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
9-、*-(CH
2)
1-N(R
7)-(CH
2)
10-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
9-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
10-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
11-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-(CH
2)
12-、*-(CH
2)
3-N(R
7)-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
3-N(R
7)-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
3-N(R
7)-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
4-N(R
7)-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
4-N(R
7)-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
5-N(R
7)-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
5-N(R
7)-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
5-N(R
7)-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
5-N(R
7)-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
5-N(R
7)-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
6-N(R
7)-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
7-N(R
7)-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-(CH
2)
2-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
1-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
2-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
3-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
4-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
5-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
6-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
7-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
8-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
9-、*-CH(CH
3)-N(R
7)-(CH
2)
10-、*-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
7-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
3-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
3-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
3-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
3-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
4-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
4-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
4-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
4-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
5-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
5-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
6-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
6-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
7-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
7-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
8-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
8-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
7-、*-CH
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-CH
2-N(R
7)-(CH
2)
2-フェニレン-CH
2-、*-CH
2-N(R
7)- (CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-CH
2-N(R
7)-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-CH
2-N(R
7)-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-CH
2-N(R
7)-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-CH
2-N(R
7)-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-CH
2-N(R
7)-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
7-、*-CH
2-N(R
7)-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
2-N(R
7)
-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
2-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
3-N(R
7)-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
3-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
3-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
3-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
4-N(R
7)-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
4-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
4-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
4-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
5-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
5-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
6-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
6-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
7-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
7-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
7-、又は*-(CH
2)
8-N(R
7)-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-を表し;
ここで符号*はX
1との接続点を表し、ここで前記基の一個又は複数個のCH
2の水素と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され、ここでR
7はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表す、請求項18に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項21】
Lは、
*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
9-、*-(CH
2)
1-NH-(CH
2)
10-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
9-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
10-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
11-、*-(CH
2)
2-NH-(CH
2)
12-、*-(CH
2)
3-NH-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
3-NH-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
3-NH-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
4-NH-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
4-NH-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
5-NH-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
5-NH-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
5-NH-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
5-NH-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
5-NH-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
6-NH-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
7-NH-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
8-NH-(CH
2)
2-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
1-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
2-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
3-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
4-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
5-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
6-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
7-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
8-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
9-、*-CH(CH
3)-NH-(CH
2)
10-、*-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
7-、*-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
1-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
3-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
3-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
3-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
3-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
4-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
4-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
4-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
4-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
5-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
5-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
6-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
6-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
7-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
7-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
8-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
8-フェニレン-(CH
2)
8-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
7-、*-CH
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-CH
2-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
7-、*-CH
2-NH-(CH
2)
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
7-、*-(CH
2)
2-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
3-NH-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
3-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
3-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
3-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
4-NH-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
4-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
4-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
4-NH-CH
2-フェ
ニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
5-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
5-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
6-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
6-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
7-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
7-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-、*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-CH
2-、*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
2-、*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
3-、*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
4-、*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
5-、*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
6-、*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
7-、又は*-(CH
2)
8-NH-CH
2-フェニレン-(CH
2)
8-を表し;
ここで符号*はX
1との接続点を表す、請求項18に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項22】
X
1は式-X
e-X
fを表し、ここで
X
eは
、N(R
10)、C(O)N(R
10)、
又はN(R
10)C(O)
を表し、ここでR
10はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し
、且つ
X
fは以下の基:
アダマンチル、ノルアダマンチル、
又はビシクロ[2.2.1]へプチル
を表し;
ここで前記基は、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、重水素化C
1-3アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、オキソ基、任意に置換されたフェニル、C
1-3アルキルアミノ、アミノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基中の一個又は複数個で任意に置換され、ここで任意に置換されたフェニルは、シアノ、ハロゲン、C
1-3アルコキシ、ハロゲン化C
1-3アルキル、C
1-3アルキル、ヒドロキシ、アミノ、C
1-3アルキルアミノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される、請求項15に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項23】
X
fは以下の基:
1-アダマンチル、2-アダマンチル、3-アダマンチル、4-アダマンチル、5-アダマンチル、6-アダマンチル、7-アダマンチル、8-アダマンチル、9-アダマンチル、10-アダマンチル、ハロゲン化アダマンチル、ヒドロキシアダマンチル、ジメチルアダマンチル、ノルアダマンチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-4-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-6-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-4-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-6-イル、
【化2a】
、
【化2b】
、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-4-イル、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル、
又は7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-6-イル
を表す、請求項22に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項24】
4-((7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプチル)オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
5-((7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプチル)オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
3-(4-((7-(シクロヘキシルアミノ)ヘプチル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(1-オキソ-4-((7-(スピロ[3.3]ヘプタン-2-イルアミノ)ヘプチル)オキシ)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((5-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ペンチル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((6-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘキシル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプチル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクチル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((7-((アダマンタン-1-イル)(メチル)アミノ)ヘプチル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((6-(((アダマンタン-1-イル)メチル)アミノ)ヘキシル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((4-(((アダマンタン-1-イル)アミノ)メチル)ベンジル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(1-オキソ-4-((7-(((1R,2S,4R)-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)アミノ)ヘプチル)オキシ)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
4-((5-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ペンチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
4-((6-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘキシル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
4-((7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
4-((6-(((アダマンタン-1-イル)メチル)アミノ)ヘキシル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
4-((6-((1-(アダマンタン-1-イル)エチル)アミノ)ヘキシル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
4-((7-((1-(アダマンタン-1-イル)エチル)アミノ)ヘプチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
4-((4-(((アダマンタン-1-イル)アミノ)メチル)ベンジル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((7-(((1R,2S,4R)-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)アミノ)ヘプチル)アミノ)イソインドリン-1,3-ジオン;
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((4-((((1R,2S,4R)-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)アミノ)メチル)ベンジル)アミノ)イソインドリン-1,3-ジオン;
5-((7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン
4-((7-(シクロヘキシルアミノ)ヘプチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((7-(スピロ[3.3]ヘプタン-2-イルアミノ)ヘプチル)アミノ)イソインドリン-1,3-ジオン;
3-(4-((7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプチル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクチル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((6-(((アダマンタン-1-イル)メチル)アミノ)ヘキシル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((4-(((アダマンタン-1-イル)アミノ)メチル)ベンジル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((4-(2-((アダマンタン-1-イル)アミノ)エチル)ベンジル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((4-(3-((アダマンタン-1-イル)アミノ)プロピル)ベンジル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(1-オキソ-4-((4-((((1R,2S,4R)-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)アミノ)メチル)ベンジル)アミノ)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-(6-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘキシル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-(7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
4-(8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクチル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
3-(1-オキソ-4-(7-(スピロ[3.3]ヘプタン-2-イルアミノ)ヘプチル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-(8-(シクロヘキシルアミノ)オクチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-(8-((アダマンタン-1-イル)(メチル)アミノ)オクチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-(8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-(7-(((アダマンタン-1-イル)メチル)アミノ)ヘプチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-(4-(((アダマンタン-1-イル)アミノ)メチル)フェネチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-(4-((((アダマンタン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)フェネチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(1-オキソ-4-(8-(((1R,2S,4R)-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)アミノ)オクチル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(1-オキソ-4-(4-((((1R,2S,4R)-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)アミノ)メチル)フェネチル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
;
4-(8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクト-1-イン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン
;
3-(4-(6-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘクス-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-(7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプタ-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-(8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクト-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-(9-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ノン-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
;
3-(1-オキソ-4-(8-(((1R,2S,4R)-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)アミノ)オクト-1-イン-1-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクト-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
;
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((7-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)ヘプチル)オキシ)イソインドリン-1,3-ジオン;
3-(4-((7-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)ヘプチル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((4-(((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)メチル)ベンジル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((7-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)ヘプチル)アミノ)イソインドリン-1,3-ジオン;
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((4-(((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)メチル)ベンジル)アミノ)イソインドリン-1,3-ジオン;
3-(4-((7-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)ヘプチル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((4-(((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)メチル)ベンジル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-((4-(2-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)エチル)ベンジル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(4-(8-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)オクチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
N-(アダマンタン-1-イル)-7-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)オキシ)ヘプタンアミド ;
N-(6-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)オキシ)ヘキシル)アダマンタン-1-カルボオキサミド;
N-(アダマンタン-1-イル)-2-(4-(((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)オキシ)メチル)フェニル)アセトアミド;
N-(アダマンタン-1-イル)-7-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ヘプタンアミド ;
N-(6-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ヘキシル)アダマンタン-1-カルボオキサミド;
N-(アダマンタン-1-イル)-2-(4-(((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)メチル)フェニル)アセトアミド;
N-(アダマンタン-1-イル)-8-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)オクタンアミド;
N-(7-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)ヘプチル)アダマンタン-1-カルボオキサミド;
5-((6-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘキシル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
5-((5-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ペンチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
5-((4-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ブチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
5-((3-((アダマンタン-1-イル)アミノ)プロピル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
3-(4-((4-(2-((アダマンタン-1-イル)アミノ)エチル)ベンジル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
4-((4-(2-((アダマンタン-1-イル)アミノ)エチル)ベンジル)オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
4-((4-(2-((アダマンタン-1-イル)アミノ)エチル)ベンジル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((4-(((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)メチル)ベンジル)オキシ)イソインドリン-1,3-ジオン;
3-(4-(4-(((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)メチル)フェネチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((4-(2-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)エチル)ベンジル)アミノ)イソインドリン-1,3-ジオン;
3-(4-((4-(2-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)エチル)ベンジル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((4-(2-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)エチル)ベンジル)オキシ)イソインドリン-1,3-ジオン;又は
3-(4-(8-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)オクト-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンからなる群から選択される、請求項1に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項25】
化1の化合物の塩酸塩である、請求項1に記載の化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体。
【請求項26】
請求項1に記載の化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、並びに少なくとも1種の薬学的に許容できる担体を含む薬物組成物。
【請求項27】
さらに少なくとも1種の追加の、腫瘍の治療又は予防するための薬物を含む、請求項26に記載の薬物組成物。
【請求項28】
腫瘍を予防及び/又は治療するために用いられる、請求項1に記載の化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩。
【請求項29】
前記腫瘍は、骨髓瘤、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群(MDS)、過去治療した骨髄異形成症候群、形質細胞性骨髄腫、くすぶり型骨髄腫、くすぶり型多発性骨髄腫、移植に関連する癌、骨髄線維症、骨髄疾患、好中球減少症;急性髓細胞白血病、貧血症、慢性顆粒球性白血病、B細胞慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(AML)を含む白血病;リンパ腫CD20陽性、原発性リンパ腫、B細胞性リンパ腫、再発性B細胞性非ホジキンリンパ腫、再発性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、再発性原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、再発性形質転換非ホジキンリンパ腫、難治性B細胞性非ホジキンリンパ腫、難治性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、難治性原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、難治性形質転換非ホジキンリンパ腫を含むリンパ腫、又はリヒター症候群からなる群から選択される、請求項28に記載の化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩。
【請求項30】
請求項1に記載の化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、及び少なくとも1種の薬学的に許容できる担体を含む薬物組成物であって、前記薬物組成物が治療有効量で被験者に投与される、腫瘍を治療又は予防するための薬物
組成物。
【請求項31】
前記腫瘍は、骨髓瘤、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群(MDS)、過去治療した骨髄異形成症候群、形質細胞性骨髄腫、移植に関連する癌、骨髄線維症、くすぶり型骨髄腫、くすぶり型多発性骨髄腫、骨髄疾患、好中球減少症;急性髓細胞白血病、貧血症、慢性顆粒球性白血病、B細胞慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(AML)を含む白血病;リンパ腫CD20陽性、原発性リンパ腫、B細胞性リンパ腫、再発性B細胞性非ホジキンリンパ腫、再発性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、再発性原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、再発性形質転換非ホジキンリンパ腫、難治性B細胞性非ホジキンリンパ腫、難治性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、難治性原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、難治性形質転換非ホジキンリンパ腫を含むリンパ腫、又はリヒター症候群からなる群から選択される、請求項30に記載の薬物
組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化1の化合物及びその使用に関し、特に腫瘍を予防及び/又は治療するために用いられる。
【化1】
【背景技術】
【0002】
サリドマイド(thalidomide)は、第一世代免疫調節薬であり、1950年代および1960年代に渡って妊婦のつわりの治療に使用されたが、服用後に奇形の胎児が産まれるため、使用が禁止された。しかし、Singhalらが難治性の多発性骨髄腫患者の治療のための単剤としてサリドマイドを初めて使用したことにつれて、良好な臨床的有効性を示した。その後、サリドマイド単剤又はデキサメタゾンと組み合わせて難治性又は再発性多発性骨髄腫を治療することに関する臨床試験が多く行われた。サリドマイドの免疫調節作用と抗腫瘍活性が発見され、このタイプの薬物が再度広く注目されていた。その免疫調節機能と抗癌活性を高め、且つ毒性や副作用を減らすために、科学者たちはサリドマイドをリード化合物として使用し、一連のフタルイミド置換の誘導体であるポマリドミド(Pomalidomide)、レナリドミド(Lenalidomide)を合成した。レナリドミドは、毒性が低いが活性の高い誘導体であり、デキサメタゾンと組み合わせて再発性又は難治性多発性骨髄腫を治療することが2006年にFDAによって批准された。2013年、レナリドミドとボルテゾミブの少なくとも2つの薬剤を含む再発性/難治性の多発性骨髄腫患者の治療薬として、第3世代免疫調節薬のポマリドミドが批准された。その詳細な作用メカニズムは従来、明確ではないが、2010年の検討によれば、生化学的方法を利用して、サリドマイドと相互作用するタンパク質を親和性精製し、サリドマイドとその類似物の主な標的部位がCereblonであることが鑑定され、関連分野の研究がますます活発になってきた。その後、多粒子骨腫脹の治療における当該種類の薬剤による多発性骨髄腫の治療のメカニズム、即ち、免疫調節薬が細胞内のCRBNタンパク質と結合されることができるため、CRL4ACRBNユビキチン化リガーゼが転写因子IKZF1およびIKZF3をユビキチン化させ、分解させることが開示された。これらの2つの転写因子は、B細胞の発育と生存にとって重要なものであった。2014年、Harper教授は、プロテインチップのユビキチン化分析により、GRINL1A、MBOAT7、OTUD7B、C6orf141及びMEIS2の5種類の内因性リガーゼ基質を発見した。なかでも、転写因子としてのMEIS2は、人体の正常的な発育において重要な役割を果たしており、その発現が増加すると、ニワトリ胚のつま先が短くなる恐れがあり、当該分子がサリドマイドより胚奇形を誘発させる潜在的な下流分子であることが示されていた。MEIS2分子はサリドマイドのCRBNにおける結合部位と一致しているため、サリドマイドとMEIS2はCRBNに競合的に結合していた。2015年、Krоnke教授は、レナリドミドも5q染色体欠失によって引き起こされる骨髄異形成症候群(MDS)の治療の効果的な方法であり、細胞培養(SILAC)定量的質量分析においてアミノ酸の安定同位体によるラベルを使用することで、del(5q)骨髄細胞系KG-1におけるユビキチン化及びタンパク質レベルの全体的な変化について評価した場合、比較により、レナリドミドがCK1αタンパク質を特異的に分解できるが、ポマリドミド、サリドマイドのいずれも何らの役割も果たさないことを見出した。2016年、Ito教授は、レナリドミド骨格に基づいて、新規なCRBN結合薬物であるCC-885を設計・合成した。この化合物は主にGSPT1タンパク質を分解し、急性骨髄性白血病(AML)患者を治療する潜在的な能力を持っている。
【0003】
サリドマイド類薬物およびその誘導体は、多発性骨髄腫などの他の関連悪性腫瘍の治療において重要な役割を果たす。したがって、より良い治療効果を達成するために、一連の高活性のグルタルイミド骨格に基づく薬物を設計、合成することが強く求められている。
【発明の概要】
【0004】
そこで、本発明の一側面は、化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物、多形体を提供する。
【化1】
【0005】
ここで、A、R、L、X1、Y、R1、R2、R3、R4とR5及びすべての置換基は発明を実施するための形態に定義されるとおりである。
【0006】
本発明は、さらに、前記化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物、多形体、及び少なくとも1種の薬学的に許容できる担体を含む薬物組成物を提供する。
【0007】
本発明は、さらに、薬物として用いられる、前記化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物、多形体を提供する。
本発明に記載の化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物、多形体、或いは本発明に記載の薬物組成物は、腫瘍を治療又は予防するのに用いられる。
【0008】
本発明は、さらに、前記化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物、多形体或いは本発明に記載の薬物組成物の、腫瘍を治療又は予防するための薬物の製造における使用を提供する。
【0009】
本発明は、さらに、前記化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物、多形体、或いは前記薬物組成物の治療有効量を被験者に投与することを含む、腫瘍の治療又は予防のための方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】ウエスタンブロットの方法により本発明の化合物の多発性骨髄腫細胞MM.1SにおけるIKZF1とIKZF3タンパク質に対する分解効果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一側面によれば、実施態様1):化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物、多形体を提供し、
【化1】
ここで、
Yは、H、D、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し;
R
1、R
2、R
3、R
4、R
5は同じ又は異なり、且つそれぞれ独立してH又はDを表し;
AはCH
2、CD
2又はC(O)を表し;
B、U、V、Wは同じ又は異なり、且つそれぞれ独立してCH、CD又はNを表し、ここでB、U、V及びWは同時にNではなく、且つB、U、V、及びW中のいずれかは基Rに接続される場合、Nではなく;並びに
RがO又はNHであり、或いはRが結合を表す場合、
Lは置換又は未置換の直鎖又は分岐鎖のC
5-40アルキレンを表し、ここで前記置換の直鎖又は分岐鎖のC
5-40アルキレンの置換基は、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、又はそれらの任意の組合せ中の1個又は複数個から選択され;且つ
X
1は式-X
a-X
bを表し、ここで
X
aはO、N(R
6)、C(O)N(R
6)、N(R
6)C(O)、アルキニレン又はアルケニレンを表し、ここでR
6はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し、或いはX
aは結合を表し、且つ
X
bは置換又は未置換のC
3-6シクロアルキル、若しくは置換又は未置換のC
7-11スピロシクロアルキルを表し、ここで前記置換のC
3-6シクロアルキルの置換基と前記置換のC
7-11スピロシクロアルキルの置換基は、それぞれ独立してD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、ハロゲン化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、重水素化C
1-3アルコキシ、オキソ基、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C
1-3アルキルアミノ、アミノ、又はそれらの任意の組合せ中の1個又は複数個から選択され;又は
RがO又はNHであり、或いはRが結合を表す場合、
Lは置換又は未置換の直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンを表し、ここで前記直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンは、N(R
7)、フェニレン又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される基により任意に1回又は複数回割り込まれ、ここでR
7はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し、前記置換の直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンの置換基と前記置換のフェニレンの置換基は、それぞれ独立してD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、又はそれらの任意の組合せ中の1個又は複数個から選択され;且つ
X
1は式-X
c-X
dを表し、ここで
X
cはO、N(R
8)、C(O)N(R
8)、N(R
8)C(O)、アルキニレン又はアルケニレンを表し、ここでR
8はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し、又はX
cは結合を表し、且つ
X
dはD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、重水素化C
1-3アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、オキソ基、C
1-3アルキルアミノ、アミノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される1~10個の置換基で任意に置換されたC
7-15架橋環式アルキルを表し;又は
Rがアルキニレン又はアルケニレンである場合、
Lは置換又は未置換の直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンを表し、ここで前記直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンは、N(R
9)、フェニレン又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される基により任意に1回又は複数回割り込まれ、ここでR
9はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し、前記置換の直鎖又は分岐鎖のC
1-40アルキレンの置換基と前記置換のフェニレンの置換基は、それぞれ独立して、D、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、又はそれらの任意の組合せ中の1個又は複数個から選択され;且つ
X
1は式-X
e-X
fを表し、ここで
X
eはO、N(R
10)、C(O)N(R
10)、N(R
10)C(O)、アルキニレン又はアルケニレンを表し、ここでR
10はH、C
1-3アルキル又は重水素化C
1-3アルキルを表し、又はX
eは結合を表し、且つ
X
fは置換又は未置換のC
3-15シクロアルキル、或いは置換又は未置換のC
3-15ヘテロシクロアルキルを表し、ここで前記置換のC
3-15シクロアルキルの置換基と前記置換のC
3-15ヘテロシクロアルキルの置換基は、それぞれ独立してD、C
1-3アルキル、重水素化C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、重水素化C
1-3アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化C
1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、オキソ基、任意に置換されたフェニル、C
1-3アルキルアミノ、アミノ、又はそれらの任意の組合せ中の1個又は複数個から選択される。
【0012】
本明細書で、Lで表されるアルキレン鎖の両端中のいずれかの一方は、基X1に接続され、もう一方はRに接続されることができる。
【0013】
実施態様2):実施態様1)に係る化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここで化1中のB、U、V、Wは同じであり、いずれもCHである。
【0014】
実施態様3):実施態様1)に係る化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここで化1中のB、U、V、Wの一つはNであり、その他はCHである。
【0015】
実施態様4):実施態様1)に係る化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここで化1中のB、U、V、W中の二つはNであり、その他はCHである。
【0016】
実施態様5):実施態様1)に係る化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここで化1中のB、U、V、W中の三つはNであり、その他はCHである。
【0017】
実施態様6):実施態様1)に係る化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、また化1aの化合物でもある:
【化1a】
ここで基A、R、L、X
1、Y、R
1、R
2、R
3、R
4、及びR
5は実施態様1)に定義されるとおりである。
【0018】
実施態様7):実施態様1)に係る化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、また化1bの化合物でもある:
【化1b】
ここで基A、R、L、X
1、Y、R
1、R
2、R
3、R
4、及びR
5は実施態様1)に定義されるとおりである。
【0019】
実施態様8):実施態様1)に係る化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関するものであって、また化1cの化合物でもある:
【化1c】
ここで基A、R、L、X
1、Y、R
1、R
2、R
3、R
4、及びR
5は実施態様1)に定義されるとおりである。
【0020】
実施態様9):実施態様1)に係る化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、また化1dの化合物でもある:
【化1d】
ここで基A、R、L、X
1、Y、R
1、R
2、R
3、R
4、及びR
5は実施態様1)に定義されるとおりである。
【0021】
実施態様10):実施態様1)に係る化1の化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、また化1eの化合物でもある:
【化1e】
ここで基A、R、L、X
1、Y、R
1、R
2、R
3、R
4、及びR
5は実施態様1)に定義されるとおりである。
【0022】
実施態様11):実施態様1)-10)のいずれか一項に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでYはHを表す。
【0023】
実施態様12):実施態様1)-10)のいずれか一項に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでYはD(即ち重水素原子)を表す。
【0024】
実施態様13):実施態様1)-10)のいずれか一項に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでYはC1-3アルキル(任意にメチル又はエチルである)を表す。
【0025】
実施態様14):実施態様1)-10)のいずれか一項に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでYはメチルを表す。
【0026】
実施態様15):実施態様1)-14)のいずれか一項に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここで化1中のAはC(O)を表す。
【0027】
実施態様16):実施態様1)-14)のいずれか一項に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここで化1中のAはCH2を表す。
【0028】
実施態様17):実施態様1)-16)のいずれか一項に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここで化1中のR1、R2、R3、R4、R5は同じであり、且つHを表す。
【0029】
実施態様18):実施態様1)-16)のいずれか一項に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここで化1中のR1、R2、R3、R4、Rは同じであり、且つDを表す。
【0030】
実施態様19):実施態様1)-18)のいずれか一項に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここで
RがO又はNHであり、若しくはRが結合である場合、Lは直鎖又は分岐鎖のC5-40アルキレン(任意にC5-35アルキレン、C5-30アルキレン、C5-20アルキレン、C5-15アルキレン又はC5-10アルキレンである)を表し、ここで前記直鎖又は分岐鎖のC5-40アルキレンの一個又は複数個のCH2(例えば1-20個、1-15個、1-10個、1-8個、1-5個、1-3個又は1-2個のCH2)の水素は、D、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、C3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され;且つ
X1は式-Xa-Xbを表し、ここで
XaはO、N(R6)、C(O)N(R6)、N(R6)C(O)、アルキニレン又はアルケニレンを表し、ここでR6はH、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)又は重水素化C1-3アルキルを表し、又はXaは結合を表し、且つ
XbはC3-6シクロアルキル又はC7-11スピロシクロアルキルを表し、ここで前記C3-6シクロアルキルと前記C7-11スピロシクロアルキルは、それぞれ独立してD、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、重水素化C1-3アルコキシ、オキソ基、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ヒドロキシ、シアノ、C1-3アルキルアミノ、アミノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される一個又は複数個(例えば1-10個、1-9個、1-8個、1-7個、1-6個、1-5個、1-3個又は1-2個)で任意に置換される。
【0031】
実施態様20):実施態様19)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでLは以下の基:
-(CH2)5-、-(CH2)6-、-(CH2)7-、-(CH2)8-、-(CH2)9-、-(CH2)10-、-(CH2)11-、-(CH2)12-、-(CH2)13-、-(CH2)14-、-(CH2)15-、-(CH2)16-、-(CH2)17-、-(CH2)18-、-(CH2)19-、又は-(CH2)20-を表し;ここで前記基の一個又は複数個のCH2(例えば1-20個、1-15個、1-10個、1-8個、1-5個、1-3個又は1-2個のCH2)の水素は、さらに、D、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、C3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される。
【0032】
実施態様21):実施態様19)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでLは以下の基:-(CH2)5-、-(CH2)6-、-(CH2)7-、-(CH2)8-、-(CH2)9-、-(CH2)10-、-(CH2)11-、-(CH2)12-、-(CH2)13-、-(CH2)14-、-(CH2)15-、-(CH2)16-、-(CH2)17-、-(CH2)18-、-(CH2)19-、又は-(CH2)20-を表す。
【0033】
実施態様22):実施態様19)-21)のいずれか一項に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでX1は式-Xa-Xbを表し、ここで、
XaはO、N(R6)、C(O)N(R6)、N(R6)C(O)、アルキニレン又はアルケニレンを表し、ここでR6はH、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)又は重水素化C1-3アルキルを表し、或いはXaは結合を表し、且つ
Xbは以下の基:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、スピロ[3.3]へプチル、スピロ[2.5]オクチル、スピロ[3.5]ノニル、スピロ[4.4]ノニル、スピロ[4.5]デシル又はスピロ[5.5]ウンデシルを表し、ここで前記基は、さらにD、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、重水素化C1-3アルコキシ、オキソ基、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ヒドロキシ、シアノ、C1-3アルキルアミノ、アミノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される一個又は複数個(例えば1-10個、1-9個、1-8個、1-7個、1-6個、1-5個、1-3個又は1-2個)の置換基で任意に置換される。
【0034】
実施態様23):実施態様22)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでXbはシクロプロピル、メトキシシクロプロピル、シクロブチル、フルオロシクロブチル、シクロペンチル、フルオロシクロペンチル、シクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、ヒドロキシシクロヘキシル、フルオロシクロヘキシル、スピロ[3.3]へプチル、スピロ[2.5]オクチル、スピロ[3.5]ノニル、スピロ[4.4]ノニル、スピロ[4.5]デシル又はスピロ[5.5]ウンデシルを表す。
【0035】
実施態様24):実施態様1)-18)のいずれか一項に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここで
RがO又はNHであり、或いはRが結合である場合、
Lは直鎖又は分岐鎖のC1-40アルキレン(任意にC1-35アルキレン、C1-30アルキレン、C1-20アルキレン、C1-15アルキレン又はC1-10アルキレンである)を表し、ここで前記直鎖又は分岐鎖のC1-40アルキレンは、N(R7)、フェニレン又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される基により任意に1回又は複数回(例えば1-10回、1-8回、1-6回、1-5回、1-3回、1-2回又は1回)割り込まれ、ここでR7はH、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)又は重水素化C1-3アルキルを表し、前記直鎖又は分岐鎖のC1-40アルキレンの一個又は複数個のCH2(例えば1-20個、1-15個、1-10個、1-8個、1-5個、1-3個又は1-2個のCH2)の水素と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、C3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され;且つ
X1は式-Xc-Xdを表し、ここで
XcはO、N(R8)、C(O)N(R8)、N(R8)C(O)、アルキニレン又はアルケニレンを表し、ここでR8はH、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)又は重水素化C1-3アルキルを表し、あるいはXcは結合を表し、且つ
Xdは、D、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、重水素化C1-3アルコキシ、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ、オキソ基、C1-3アルキルアミノ、アミノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される1~10個(例えば1-9個、1-8個、1-7個、1-6個、1-5個、1-4個、1-3個又は1-2個)の置換基で任意に置換されたC7-15架橋環式アルキルを表す。
【0036】
実施態様25):実施態様24)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでLは直鎖又は分岐鎖のC1-40アルキレン(例えばC1-35アルキレン、C1-30アルキレン、C1-20アルキレン、C1-15アルキレン又はC1-10アルキレン)を表し、前記直鎖又は分岐鎖のC1-40アルキレンの一個又は複数個のCH2(例えば1-20個、1-15個、1-10個、1-8個、1-5個、1-3個又は1-2個のCH2)の水素は、D、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、C3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される基で置換される。
【0037】
実施態様26):実施態様25)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでLは以下の基:-CH2-、-(CH2)2-、-(CH2)3-、-(CH2)4-、-(CH2)5-、-(CH2)6-、-(CH2)7-、-(CH2)8-、-(CH2)9-、-(CH2)10-、-(CH2)11-、-(CH2)12-、-(CH2)13-、-(CH2)14-、-(CH2)15-、-(CH2)16-、-(CH2)17-、-(CH2)18-、-(CH2)19-、又は-(CH2)20-を表し;ここで前記基の一個又は複数個のCH2(例えば1-20個、1-15個、1-10個、1-8個、1-5個、1-3個又は1-2個のCH2)の水素は、さらに、D、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、C3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される。
【0038】
実施態様27):実施態様24)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでLは直鎖又は分岐鎖のC2-40アルキレン(例えばC2-35アルキレン、C2-30アルキレン、C2-20アルキレン、C2-15アルキレン又はC2-10アルキレン)を表し、ここで前記直鎖又は分岐鎖のC2-40アルキレンは、N(R7)、フェニレン又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される基により1回又は複数回(例えば1-10回、1-8回、1-6回、1-5回、1-3回、1-2回又は1回)割り込まれ、ここでR7はH、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)又は重水素化C1-3アルキルを表し、前記直鎖又は分岐鎖のC2-40アルキレンの一個又は複数個のCH2(例えば1-20個、1-15個、1-10個、1-8個、1-5個、1-3個又は1-2個のCH2)の水素と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、C3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される。
【0039】
実施態様28):実施態様27)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでLは以下の基:*-(CH2)n1-N(R7)-(CH2)n2-、*-(CH2)n1-フェニレン-(CH2)n2-、*-(CH2)n1-N(R7)-フェニレン-(CH2)n2-、*-(CH2)n1-フェニレン-N(R7)-(CH2)n2-、*-(CH2)n1-N(R7)-(CH2)n2-フェニレン-(CH2)n3-、又は*-(CH2)n1-フェニレン-(CH2)n2-N(R7)-(CH2)n3-を表し、ここで符号*はX1との接続点を表し、ここで前記基の一個又は複数個のCH2の水素(例えば1-20個、1-15個、1-10個、1-8個、1-5個、1-3個又は1-2個のCH2の水素)と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、C3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され、ここでR7はH、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)又は重水素化C1-3アルキルを表し;及び
n1、n2、n3はそれぞれ独立して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20の整数を表す。
【0040】
実施態様29):実施態様27)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでLは、
*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)1-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)2-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)3-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)4-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)5-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)6-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)7-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)8-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)9-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)10-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)1-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)2-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)3-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)4-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)5-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)6-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)7-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)8-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)9-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)10-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)11-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)12-、*-(CH2)3-N(R7)-(CH2)1-、*-(CH2)3-N(R7)-(CH2)2-、*-(CH2)3-N(R7)-(CH2)3-、*-(CH2)4-N(R7)-(CH2)1-、*-(CH2)4-N(R7)-(CH2)2-、*-(CH2)5-N(R7)-(CH2)1-、*-(CH2)5-N(R7)-(CH2)2-、*-(CH2)5-N(R7)-(CH2)3-、*-(CH2)5-N(R7)-(CH2)4-、*-(CH2)5-N(R7)-(CH2)5-、*-(CH2)6-N(R7)-(CH2)3-、*-(CH2)7-N(R7)-(CH2)3-、*-(CH2)8-N(R7)-(CH2)2-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)1-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)2-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)3-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)4-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)5-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)6-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)7-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)8-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)9-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)10-、*-CH2-フェニレン-CH2-、*-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-CH2-フェニレン-(CH2)7-、*-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)1-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)3-フェニレン-CH2-、*-(CH2)3-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)3-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)3-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)4-フェニレン-CH2-、*-(CH2)4-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)4-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)4-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)5-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)5-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)6-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)6-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)7-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)7-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)8-フェニレン-CH2-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)7-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)8-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-CH2-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)7-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-CH2-N(R7)-(CH2)2-フェニレン-CH2-、*-CH2-N(R7)- (CH2)2-フェニレン-(CH2)2-、*-CH2-N(R7)-(CH2)2-フェニレン-(CH2)3-、*-CH2-N(R7)-(CH2)2-フェニレン-(CH2)4-、*-CH2-N(R7)-(CH2)2-フェニレン-(CH2)5-、*-CH2-N(R7)-(CH2)2-フェニレン-(CH2)6-、*-CH2-N(R7)-(CH2)2-フェニレン-(CH2)7-、*-CH2-N(R7)-(CH2)2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)2-N(R7)-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)2-N(R7)
-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)7-、*-(CH2)2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)3-N(R7)-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)3-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)3-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)3-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)4-N(R7)-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)4-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)4-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)4-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)5-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)5-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)6-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)6-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)7-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)7-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)7-、又は*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-を表し;
ここで*はX1との接続点を表し、ここで前記基の一個又は複数個のCH2の水素(例えば1-20個、1-15個、1-10個、1-8個、1-5個、1-3個又は1-2個のCH2の水素)と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、C3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され、ここでR7はH、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)又は重水素化C1-3アルキルを表す。
【0041】
実施態様30):実施態様27)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでLは
*-(CH2)1-NH-(CH2)1-、*-(CH2)1-NH-(CH2)2-、*-(CH2)1-NH-(CH2)3-、*-(CH2)1-NH-(CH2)4-、*-(CH2)1-NH-(CH2)5-、*-(CH2)1-NH-(CH2)6-、*-(CH2)1-NH-(CH2)7-、*-(CH2)1-NH-(CH2)8-、*-(CH2)1-NH-(CH2)9-、*-(CH2)1-NH-(CH2)10-、*-(CH2)2-NH-(CH2)1-、*-(CH2)2-NH-(CH2)2-、*-(CH2)2-NH-(CH2)3-、*-(CH2)2-NH-(CH2)4-、*-(CH2)2-NH-(CH2)5-、*-(CH2)2-NH-(CH2)6-、*-(CH2)2-NH-(CH2)7-、*-(CH2)2-NH-(CH2)8-、*-(CH2)2-NH-(CH2)9-、*-(CH2)2-NH-(CH2)10-、*-(CH2)2-NH-(CH2)11-、*-(CH2)2-NH-(CH2)12-、*-(CH2)3-NH-(CH2)1-、*-(CH2)3-NH-(CH2)2-、*-(CH2)3-NH-(CH2)3-、*-(CH2)4-NH-(CH2)1-、*-(CH2)4-NH-(CH2)2-、*-(CH2)5-NH-(CH2)1-、*-(CH2)5-NH-(CH2)2-、*-(CH2)5-NH-(CH2)3-、*-(CH2)5-NH-(CH2)4-、*-(CH2)5-NH-(CH2)5-、*-(CH2)6-NH-(CH2)3-、*-(CH2)7-NH-(CH2)3-、*-(CH2)8-NH-(CH2)2-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)1-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)2-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)3-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)4-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)5-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)6-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)7-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)8-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)9-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)10-、*-CH2-フェニレン-CH2-、*-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-CH2-フェニレン-(CH2)7-、*-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)1-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)3-フェニレン-CH2-、*-(CH2)3-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)3-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)3-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)4-フェニレン-CH2-、*-(CH2)4-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)4-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)4-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)5-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)5-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)6-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)6-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)7-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)7-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)8-フェニレン-CH2-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)7-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)8-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-CH2-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)7-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-CH2-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-(CH2)2-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-(CH2)3-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-(CH2)4-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-(CH2)5-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-(CH2)6-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-(CH2)7-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)7-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)3-NH-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)3-NH-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)3-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)3-NH-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)4-NH-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)4-NH-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)4-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)4-NH-CH2-フェ
ニレン-(CH2)8-、*-(CH2)5-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)5-NH-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)6-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)6-NH-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)7-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)7-NH-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-(CH2)7-、又は*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-(CH2)8-を表し;
ここで符号*はX1との接続点を表す。
【0042】
実施態様31):実施態様24)-30)のいずれか一項に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでX1は式-Xc-Xdを表し、ここで
XcはO、N(R8)、C(O)N(R8)、N(R8)C(O)、アルキニレン又はアルケニレンを表し、ここでR8はH、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)又は重水素化C1-3アルキルを表し、あるいはXcは結合を表し、且つ
Xdは、D、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、重水素化C1-3アルコキシ、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ、オキソ基、C1-3アルキルアミノ、アミノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される1~10個(例えば1-9個、1-8個、1-7個、1-6個、1-5個、1-4個、1-3個又は1-2個)の置換基で任意に置換されたアダマンチル、ノルアダマンチル又はビシクロ[2.2.1]へプチルを表す。
【0043】
実施態様32):実施態様31)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでX
dは、
1-アダマンチル、2-アダマンチル、3-アダマンチル、4-アダマンチル、5-アダマンチル、6-アダマンチル、7-アダマンチル、8-アダマンチル、9-アダマンチル、10-アダマンチル、ハロゲン化アダマンチル(任意にフルオロアダマンチル、クロロアダマンチル、ブロモアダマンチル又はヨードアダマンチル)、ヒドロキシアダマンチル、ジメチルアダマンチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-4-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-6-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-4-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-6-イル、
【化2a】
、
【化2b】
、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-4-イル、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル、ノルアダマンチル、又は7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-6-イルを表す。
【0044】
実施態様33):実施態様1)-18)のいずれか一項に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここで
Rがアルキニレン又はアルケニレンである場合、
Lは直鎖又は分岐鎖のC1-40アルキレン(例えばC1-35アルキレン、C1-30アルキレン、C1-20アルキレン、C1-15アルキレン又はC1-10アルキレン)を表し、ここで前記直鎖又は分岐鎖のC1-40アルキレンは、N(R9)、フェニレン又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される基により任意に1回又は複数回(例えば1-10回、1-8回、1-6回、1-5回、1-3回、1-2回又は1回)割り込まれ、ここでR9はH、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)又は重水素化C1-3アルキルを表し、前記直鎖又は分岐鎖のC1-40アルキレンの一個又は複数個のCH2の水素(例えば1-20個、1-15個、1-10個、1-8個、1-5個、1-3個又は1-2個のCH2の水素)と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、C3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され;且つ
X1は式-Xe-Xfを表し、ここで
XeはO、N(R10)、C(O)N(R10)、N(R10)C(O)、アルキニレン又はアルケニレンを表し、ここでR10はH、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)又は重水素化C1-3アルキルを表し、或いはXeは結合を表し、且つ
XfはC3-15シクロアルキル又はC3-15ヘテロシクロアルキルを表し、ここで前記C3-15シクロアルキルと前記C3-15ヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立してD、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、重水素化C1-3アルコキシ、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ、オキソ基、C1-3アルキルアミノ、アミノ、任意に置換されたフェニル又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基中の一個又は複数個(例えば1-10個、1-9個、1-8個、1-7個、1-6個、1-5個、1-3個又は1-2個)で任意に置換され、ここで任意に置換されたフェニルはシアノ、ハロゲン、C1-3アルコキシ、ハロゲン化C1-3アルキル、C1-3アルキル、ヒドロキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される。
【0045】
実施態様34):実施態様33)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでLは直鎖又は分岐鎖のC1-40アルキレン(例えばC1-35アルキレン、C1-30アルキレン、C1-20アルキレン、C1-15アルキレン又はC1-10アルキレン)を表し、前記直鎖又は分岐鎖のC1-40アルキレンの一個又は複数個のCH2の水素(例えば1-20個、1-15個、1-10個、1-8個、1-5個、1-3個又は1-2個のCH2の水素)はD、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、C3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される。
【0046】
実施態様35):実施態様34)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでLは以下の基:
-CH2-、-(CH2)2-、-(CH2)3-、-(CH2)4-、-(CH2)5-、-(CH2)6-、-(CH2)7-、-(CH2)8-、-(CH2)9-、-(CH2)10-、-(CH2)11-、-(CH2)12-、-(CH2)13-、-(CH2)14-、-(CH2)15-、-(CH2)16-、-(CH2)17-、-(CH2)18-、-(CH2)19-、又は-(CH2)20-を表し;
ここで前記基の一個又は複数個のCH2の水素(例えば1-20個、1-15個、1-10個、1-8個、1-5個、1-3個又は1-2個のCH2の水素)は、D、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、C3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される。
【0047】
実施態様36):実施態様33)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでLは直鎖又は分岐鎖のC2-40アルキレン(例えばC2-35アルキレン、C2-30アルキレン、C2-20アルキレン、C2-15アルキレン又はC2-10アルキレン)を表し、ここで前記直鎖又は分岐鎖のC2-40アルキレンはN(R9)、フェニレン又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される基により1回又は複数回(例えば1-10回、1-8回、1-6回、1-5回、1-3回、1-2回又は1回)割り込まれ、ここでR9はH、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)又は重水素化C1-3アルキルを表し、前記直鎖又は分岐鎖のC2-40アルキレンの一個又は複数個のCH2の水素(例えば1-20個、1-15個、1-10個、1-8個、1-5個、1-3個又は1-2個のCH2の水素)と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、C3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される。
【0048】
実施態様37):実施態様36)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでLは以下の基:*-(CH2)n1-N(R9)-(CH2)n2-、*-(CH2)n1-フェニレン-(CH2)n2-、*-(CH2)n1-N(R9)-フェニレン-(CH2)n2-、*-(CH2)n1-フェニレン-N(R9)-(CH2)n2-、*-(CH2)n1-N(R9)-(CH2)n2-フェニレン-(CH2)n3-、又は*-(CH2)n1-フェニレン-(CH2)n2-N(R9)-(CH2)n3-を表し、ここで符号*はX1との接続点を表し、ここで前記基の一個又は複数個のCH2の水素(例えば1-20個、1-15個、1-10個、1-8個、1-5個、1-3個又は1-2個のCH2の水素)と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、C3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され、ここでR9はH、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)又は重水素化C1-3アルキルを表し;及び
n1、n2、n3はそれぞれ独立して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20の整数を表す。
【0049】
実施態様38):実施態様36)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでLは、
*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)1-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)2-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)3-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)4-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)5-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)6-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)7-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)8-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)9-、*-(CH2)1-N(R7)-(CH2)10-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)1-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)2-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)3-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)4-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)5-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)6-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)7-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)8-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)9-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)10-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)11-、*-(CH2)2-N(R7)-(CH2)12-、*-(CH2)3-N(R7)-(CH2)1-、*-(CH2)3-N(R7)-(CH2)2-、*-(CH2)3-N(R7)-(CH2)3-、*-(CH2)4-N(R7)-(CH2)1-、*-(CH2)4-N(R7)-(CH2)2-、*-(CH2)5-N(R7)-(CH2)1-、*-(CH2)5-N(R7)-(CH2)2-、*-(CH2)5-N(R7)-(CH2)3-、*-(CH2)5-N(R7)-(CH2)4-、*-(CH2)5-N(R7)-(CH2)5-、*-(CH2)6-N(R7)-(CH2)3-、*-(CH2)7-N(R7)-(CH2)3-、*-(CH2)8-N(R7)-(CH2)2-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)1-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)2-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)3-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)4-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)5-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)6-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)7-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)8-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)9-、*-CH(CH3)-N(R7)-(CH2)10-、*-CH2-フェニレン-CH2-、*-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-CH2-フェニレン-(CH2)7-、*-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)1-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)3-フェニレン-CH2-、*-(CH2)3-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)3-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)3-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)4-フェニレン-CH2-、*-(CH2)4-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)4-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)4-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)5-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)5-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)6-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)6-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)7-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)7-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)8-フェニレン-CH2-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)7-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)8-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-CH2-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)7-、*-CH2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-CH2-N(R7)-(CH2)2-フェニレン-CH2-、*-CH2-N(R7)- (CH2)2-フェニレン-(CH2)2-、*-CH2-N(R7)-(CH2)2-フェニレン-(CH2)3-、*-CH2-N(R7)-(CH2)2-フェニレン-(CH2)4-、*-CH2-N(R7)-(CH2)2-フェニレン-(CH2)5-、*-CH2-N(R7)-(CH2)2-フェニレン-(CH2)6-、*-CH2-N(R7)-(CH2)2-フェニレン-(CH2)7-、*-CH2-N(R7)-(CH2)2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)2-N(R7)-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)2-N(R7)
-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)7-、*-(CH2)2-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)3-N(R7)-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)3-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)3-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)3-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)4-N(R7)-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)4-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)4-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)4-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)5-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)5-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)6-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)6-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)7-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)7-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)7-、又は*-(CH2)8-N(R7)-CH2-フェニレン-(CH2)8-を表し;
ここで符号*はX1との接続点を表し、ここで前記基の一個又は複数個のCH2の水素(例えば1-20個、1-15個、1-10個、1-8個、1-5個、1-3個又は1-2個のCH2の水素)と前記フェニレンは、それぞれ独立してD、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、C3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチル)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換され、ここでR7はH、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)又は重水素化C1-3アルキルを表す。
【0050】
実施態様39):実施態様36)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでLは
*-(CH2)1-NH-(CH2)1-、*-(CH2)1-NH-(CH2)2-、*-(CH2)1-NH-(CH2)3-、*-(CH2)1-NH-(CH2)4-、*-(CH2)1-NH-(CH2)5-、*-(CH2)1-NH-(CH2)6-、*-(CH2)1-NH-(CH2)7-、*-(CH2)1-NH-(CH2)8-、*-(CH2)1-NH-(CH2)9-、*-(CH2)1-NH-(CH2)10-、*-(CH2)2-NH-(CH2)1-、*-(CH2)2-NH-(CH2)2-、*-(CH2)2-NH-(CH2)3-、*-(CH2)2-NH-(CH2)4-、*-(CH2)2-NH-(CH2)5-、*-(CH2)2-NH-(CH2)6-、*-(CH2)2-NH-(CH2)7-、*-(CH2)2-NH-(CH2)8-、*-(CH2)2-NH-(CH2)9-、*-(CH2)2-NH-(CH2)10-、*-(CH2)2-NH-(CH2)11-、*-(CH2)2-NH-(CH2)12-、*-(CH2)3-NH-(CH2)1-、*-(CH2)3-NH-(CH2)2-、*-(CH2)3-NH-(CH2)3-、*-(CH2)4-NH-(CH2)1-、*-(CH2)4-NH-(CH2)2-、*-(CH2)5-NH-(CH2)1-、*-(CH2)5-NH-(CH2)2-、*-(CH2)5-NH-(CH2)3-、*-(CH2)5-NH-(CH2)4-、*-(CH2)5-NH-(CH2)5-、*-(CH2)6-NH-(CH2)3-、*-(CH2)7-NH-(CH2)3-、*-(CH2)8-NH-(CH2)2-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)1-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)2-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)3-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)4-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)5-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)6-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)7-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)8-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)9-、*-CH(CH3)-NH-(CH2)10-、*-CH2-フェニレン-CH2-、*-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-CH2-フェニレン-(CH2)7-、*-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)1-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)3-フェニレン-CH2-、*-(CH2)3-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)3-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)3-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)4-フェニレン-CH2-、*-(CH2)4-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)4-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)4-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)5-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)5-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)6-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)6-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)7-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)7-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)8-フェニレン-CH2-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)7-、*-(CH2)8-フェニレン-(CH2)8-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-CH2-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)7-、*-CH2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-CH2-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-(CH2)2-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-(CH2)3-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-(CH2)4-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-(CH2)5-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-(CH2)6-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-(CH2)7-、*-CH2-NH-(CH2)2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)7-、*-(CH2)2-NH-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)3-NH-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)3-NH-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)3-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)3-NH-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)4-NH-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)4-NH-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)4-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)4-NH-CH2-フェ
ニレン-(CH2)8-、*-(CH2)5-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)5-NH-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)6-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)6-NH-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)7-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)7-NH-CH2-フェニレン-(CH2)8-、*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-CH2-、*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-(CH2)2-、*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-(CH2)3-、*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-(CH2)4-、*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-(CH2)5-、*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-(CH2)6-、*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-(CH2)7-、又は*-(CH2)8-NH-CH2-フェニレン-(CH2)8-を表し;
ここで符号*はX1との接続点を表す。
【0051】
実施態様40):実施態様33)-39)のいずれか一項に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでX1は式-Xe-Xfを表し、ここで、
XeはO、N(R10)、C(O)N(R10)、N(R10)C(O)、アルキニレン又はアルケニレンを表し、ここでR10はH、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)又は重水素化C1-3アルキルを表し、又はXeは結合を表し、且つ
Xfは以下の基:
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロへプチル、スピロ[3.3]へプチル、スピロ[2.5]オクチル、スピロ[3.5]ノニル、スピロ[4.4]ノニル、スピロ[4.5]デシル、スピロ[5.5]ウンデシル、アダマンチル、ノルアダマンチル、ビシクロ[2.2.1]へプチル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、アゼパニル(azepanyl)、アゾカニル(azocanyl)、ジアゼパニル、アザスピロシクロアルキル、3-アザビシクロ[3.1.0]へキシル、3-アザビシクロ[4.1.0]へプチル、3,8-ジアザジシクロ[3.2.1]オクチル又は2,5-ジアザジシクロ[2.2.2]オクチルを表し;ここで前記基は、D、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、重水素化C1-3アルコキシ、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、シアノ、オキソ基、任意に置換されたフェニル、C1-3アルキルアミノ、アミノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基中の一個又は複数個(例えば1-10個、1-9個、1-8個、1-7個、1-6個、1-5個、1-4個、1-3個又は1-2個)で任意に置換され、ここで任意に置換されたフェニルはシアノ、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、C1-3アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ又はプロポキシ)、ハロゲン化C1-3アルキル(例えばトリフルオロメチル)、C1-3アルキル(例えばメチル、エチル又はプロピル)、ヒドロキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ(例えばメチルアミノ、エチルアミノ又はプロピルアミノ)又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基で任意に置換される。
【0052】
実施態様41):実施態様40)に係る化1、化1a、化1b、化1c、化1d又は化1eの化合物又はその塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体に関し、ここでX
fは以下の基:
シクロプロピル、メトキシシクロプロピル、シクロブチル、フルオロシクロブチル、シクロペンチル、フルオロシクロペンチル、シクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、ヒドロキシシクロヘキシル、フルオロシクロヘキシル、シクロへプチル、スピロ[3.3]へプチル、スピロ[2.5]オクチル、スピロ[3.5]ノニル、スピロ[4.4]ノニル、スピロ[4.5]デシル、スピロ[5.5]ウンデシル、1-アダマンチル、2-アダマンチル、3-アダマンチル、4-アダマンチル、5-アダマンチル、6-アダマンチル、7-アダマンチル、8-アダマンチル、9-アダマンチル、10-アダマンチル、ハロゲン化アダマンチル、ヒドロキシアダマンチル、ジメチルアダマンチル、ノルアダマンチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-4-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-6-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-4-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-6-イル、
【化2a】
、
【化2b】
、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-4-イル、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル、7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-6-イル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、
【化2c】
、アゼチジニル、ピロリジニル、アゼパニル、アゾカニル、ジアゼパニル、3-アザスピロ[5.5]ウンデシル、5-アザスピロ[2.4]へプチル、3-アザビシクロ[3.1.0]へキシル、3-アザビシクロ[4.1.0]へプチル、6-アザスピロ[2.5]オクチル、3,8-ジアザジシクロ[3.2.1]オクチル又は2,5-ジアザジシクロ[2.2.2]オクチルを表す。
【0053】
特に、本発明の表1-1から表1-24における化合物及その塩(殊に薬学的に許容できる塩、例えばそれらの塩酸塩)、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物、多形体が好ましい。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【表1-10】
【表1-11】
【表1-12】
【表1-13】
【表1-14】
【表1-15】
【表1-16】
【表1-17】
【表1-18】
【表1-19】
【表1-20】
【表1-21】
【表1-22】
【表1-23】
【表1-24】
【0054】
本発明の化1、化1a、化1b、化1c、化1d、化1eの化合物は、空間配置形状を有することができるため、一種以上の立体異性体の形で存在することができることは認識されるべきである。また、本発明は、空間配置を有する、基本的に純異性体の形の化合物(例えば、およそ90%eeを超え、例えばおよそ95%ee又は97%ee、若しくは99%eeを超える)、及びその混合物(ラセミ化合物を含む)に関する。これらの異性体は不斉合成(例えばキラル中間体を用いる)を用い又はキラル分離により製造することができる。
【0055】
また、本発明の一側面は、活性成分としての本発明に係る化1の化合物、又はその薬学的に許容できる塩、ラセミ体、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物又は多形体、並びに薬学的に許容できる担体を含む薬物組成物を提供する。
【0056】
本発明に係る薬物組成物は、さらに、癌又は腫瘍を治療又は予防するための少なくとも1種の追加の薬物を含む。一実施態様において、前記癌又は腫瘍は、骨髄腫(形質細胞性腫瘍ともいう)、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群(MDS)、過去治療した骨髄異形成症候群、形質細胞性骨髄腫、移植に関連する癌、骨髄線維症、形質細胞性骨髄腫、骨髄疾患、好中球減少症;白血病、急性髓細胞白血病、貧血症、慢性顆粒球性白血病、B細胞慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(AML)、リンパ腫、リンパ腫CD20陽性;原発性リンパ腫、B細胞性リンパ腫、再発性B細胞性非ホジキンリンパ腫、再発性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、再発性原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、再発性形質転換非ホジキンリンパ腫、難治性B細胞性非ホジキンリンパ腫、難治性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、難治性原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、難治性形質転換非ホジキンリンパ腫、くすぶり型骨髄腫(smoldering myeloma);くすぶり型多発性骨髄腫(smoldering multiple myeloma)、又はリヒター症候群を含むが、これらに限定されない。
【0057】
本発明に係る前記活性成分としての本発明に係る化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩を含む薬物組成物は、適宜な投与経路(経鼻投与、吸入投与、局所投与、経口投与、口腔粘膜投与、直腸投与、胸膜腔投与、腹膜投与、膣投与、筋肉内投与、皮下投与、経皮投与、硬膜外投与、鞘内投与及び静脈内投与を含むが、これらに限定されない。)によって、適宜な製剤の形、例えばスプレー製剤、貼付剤、錠剤、カプセル剤、ドラジェ、トローチ、粉末剤、顆粒剤、粉末注射剤、又は液体製剤(例えば懸濁剤、溶液、乳剤又はシロップ剤)、或通常の注射剤の形、例えば組成物のようなものに製造されることができる。当業者はさらに必要に応じて前記化1の化合物を通常の、分散可能の、咀嚼可能の、口腔内崩壊又は即溶解製剤に製造することができる。
【0058】
本発明の他の側面において、本発明に係る化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、ラセミ体、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物又は多形体は、薬剤として用いられる。
【0059】
本発明の他の側面において、本発明に係る化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、ラセミ体、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物又は多形体は、癌又は腫瘍を予防及び/又は治療するために用いられる。一実施態様において、前記癌症或腫瘍は、骨髓瘤、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群(MDS)、過去治療した骨髄異形成症候群、形質細胞性骨髄腫、くすぶり型骨髄腫(smoldering myeloma)、くすぶり型多発性骨髄腫(smoldering multiple myeloma)、移植に関連する癌、骨髄線維症、骨髄疾患、好中球減少症;急性髓細胞白血病、貧血症(例えば白血病に関する貧血症)、慢性顆粒球性白血病、B細胞慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(AML)を含む白血病;リンパ腫CD20陽性、原発性リンパ腫、B細胞性リンパ腫、再発性B細胞性非ホジキンリンパ腫、再発性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、再発性原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、再発性形質転換非ホジキンリンパ腫、難治性B細胞性非ホジキンリンパ腫、難治性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、難治性原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、難治性形質転換非ホジキンリンパ腫を含むリンパ腫、又はリヒター症候群を含むが、これらに限定されない。
【0060】
本発明の他の側面は、本発明に係る化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、ラセミ体、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物又は多形体の、癌又は腫瘍を予防及び/又は治療するための薬物の製造における使用を提供する。一実施態様において、前記癌症或腫瘍は、骨髓瘤、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群(MDS)、過去治療した骨髄異形成症候群、形質細胞性骨髄腫、移植に関連する癌、骨髄線維症、形質細胞性骨髄腫、くすぶり型骨髄腫、くすぶり型多発性骨髄腫、骨髄疾患、好中球減少症;急性髓細胞白血病、貧血症、慢性顆粒球性白血病、B細胞慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(AML)を含む白血病;リンパ腫CD20陽性、原発性リンパ腫、B細胞性リンパ腫、再発性B細胞性非ホジキンリンパ腫、再発性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、再発性原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、再発性形質転換非ホジキンリンパ腫、難治性B細胞性非ホジキンリンパ腫、難治性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、難治性原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、難治性形質転換非ホジキンリンパ腫を含むリンパ腫、又はリヒター症候群を含むが、これらに限定されない。
【0061】
本発明の他の側面は、さらに、本発明に係る化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、ラセミ体、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物又は多形体、あるいは本発明に係る薬物組成物の治療有効量を被験者に投与することを含む、癌又は腫瘍を治療又は予防するための方法を提供する。一実施態様において、前記癌症或腫瘍は、骨髓瘤、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群(MDS)、過去治療した骨髄異形成症候群、形質細胞性骨髄腫、くすぶり型骨髄腫、くすぶり型多発性骨髄腫、移植に関連する癌、骨髄線維症、形質細胞性骨髄腫、骨髄疾患、好中球減少症;急性髓細胞白血病、貧血症、慢性顆粒球性白血病、B細胞慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(AML)を含む白血病;リンパ腫CD20陽性、原発性リンパ腫、B細胞性リンパ腫、再発性B細胞性非ホジキンリンパ腫、再発性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、再発性原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、再発性形質転換非ホジキンリンパ腫、難治性B細胞性非ホジキンリンパ腫、難治性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、難治性原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、難治性形質転換非ホジキンリンパ腫を含むリンパ腫、又はリヒター症候群を含むが、これらに限定されない。
【0062】
本発明に係る癌又は腫瘍を治療又は予防するための方法において、本発明に係る化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、ラセミ体、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物又は多形体、或いは前記薬物組成物は、少なくとも経鼻投与、吸入投与、局所投与、経口投与、口腔粘膜投与、直腸投与、胸膜腔投与、腹膜投与、膣投与、筋肉内投与、皮下投与、経皮投与、硬膜外投与、鞘内投与及び静脈内投与からなる群から選択される少なくとも一種の投与方式により前記被験者に投与される。
【0063】
定義
特に断らない限り、本明細書で用いた下記の用語、フレーズと符号は一般的に以下のような意味を有する。
【0064】
一般的に、本明細書で使用される命名法(例えばIUPAC命名法)および以下に記載される実験室プログラム(細胞培養、有機化学、分析化学と薬理学などに用いられるものを含む)は、当技術分野で周知され且つ通常使用されるものである。特に定義がない限り、本明細書に記載された本発明の内容に合わせて本明細書で使用されるすべての科学および技術用語は、当業者が一般的に理解する同じ意味を有する。また、特許請求の範囲及び/又は明細書において、用語「一つ」及び「一個」が用語「含む」又は名詞と組み合わせて使用される場合、その意味は「一個」である可能性があるが、「一個又は複数個の」、「少なくとも一個」及び「一個又は一個より多い」の意味と一致するものである。類似的に、用語「もう一つの」又は「その他」は、少なくとも第2個又はそれ以上の意味を表すことができる。
【0065】
本明細書で「含む」又は「有する」という用語で各態様を記述する場合、さらに他の「…からなる」および/または「基本的に…からなる」という記述と類似した態様も提供されると理解すべきである。
【0066】
用語「約」は、本明細書では、近似、おおよそ、大体、または…程度を意味するために使用される。用語「約」が数値範囲と組み合わせて使用される場合、境界を述べられる数値より大きい又は低い数値に延伸することによりその範囲を修飾する。一般的に、用語「約」は、例えば10%、5%、2%、1%など上下に変更(増減)することで、述べられる値よりも高く、低く修飾することができる。
【0067】
本明細書で、用語「……は結合を表し」とは、結合接続体(即ち存在しないことを表す)。例えば、用語「Rは結合を表し」とは、Rが結合接続体であることを表す。言い換えすれば、Rが結合である場合、化1の化合物のLは化1中のB、U、V及びWのいずれかに直接接続される。
【0068】
本明細書で使用されるように、単独または組み合わせて使用される用語「直鎖又は分岐鎖のアルキレンは…割り込まれ…」における「割り込まれ」は、本分野で知られている定義を有し、すなわち、直鎖又は分岐鎖のアルキレンの主鎖中のいずれの2つの隣接する炭素原子の間に、本明細書で定義される基(例えば、N(R7)、フェニレン基、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される)が介在されることを指すことができる。例えば、「前記直鎖又は分岐鎖のアルキレンは、任意にフェニレン基により1回又は複数回割り込まれ」という表現は、直鎖又は分岐鎖のアルキレン鎖の主鎖中の1対又は複数対のいずれの2つの隣接する炭素原子の間にフェニレン基が介在し、これにより1個又は複数個(例えば、1-10、1-8、1-7、1-6、1-5、1-4、1-3、1-2又は1)の「-CH2-フェニレン-CH2-」断片を含む直鎖又は分岐鎖のアルキレン鎖を形成することを指す。
【0069】
本開示の文脈において、「直鎖または分岐鎖のC1-40アルキレンは、任意にフェニレン基により1回または複数回割り込まれ」という表現は、フェニレン基が介在されたスキームとフェニレン基が介在されていないスキームとを含み、フェニレン基が介在されたスキームの場合、用語「割り込まれ」の定義と原子価結合論に合致しないC1アルキレンは排除され、すなわち直鎖または分岐鎖のC2-40アルキレンを含む、と理解すべきである。
【0070】
本明細書で、波形線によって破断された結合は、図示された基と分子の他の部分との接続点を示す。例えば、以下に示すX
dで表される基
【化2a】
は、前記基のメチレンと化1の化合物の基X
1におけるX
cとが接続することを意味する。
【0071】
いくつかの実施スキームにおいて、用語「一個又は複数個」と「C1-40アルキレンのCH2の水素」とを組み合わせて用いる場合、言及されているC1-40アルキレンの複数個の水素における1-80個の水素を指してもよい。いくつかの実施スキームにおいて、用語「一個又は複数個」とは、言及されているC1-40アルキレンの複数個の水素における1-30個、任意に1-25個、1-20個、1-15個、1-10個、1-5個、1-4個、1-3個、1-1個又は1個を指してもよい。いくつかの実施スキームにおいて、用語「一個又は複数個」とは、言及されているアルキレンの複数個の水素における1-3個を指してもよい。
【0072】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「ハロゲン原子」又は「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を指し、且つ任意にF、Cl又はBrである。
【0073】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「アルキル」は、直鎖又は分岐鎖のアルキルを指す。用語「Cx-Cyアルキル」又は「Cx-yアルキル」(x及びyはそれぞれ整数である)とは、x~y個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖のアルキルを指す。本発明で単独又は組みわせて用いる用語「C1-10アルキル」とは、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖のアルキルを指す。本発明のC1-10アルキルは任意にC1-9アルキル、例えばC1-8アルキル、C2-8アルキル、C1-7アルキル、C1-6アルキル、C1-5アルキル、又はC1-4アルキルである。代表的な例は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル及びデシルを含む。本発明の用語「C1-3アルキル」とは、1~3個の炭素原子を含むアルキルを指し、その代表的な例は、メチル、エチル、n-プロピル及びイソプロピルを含む。本発明で、前記「アルキル」は任意に置換されたものであり、置換基は、任意にD、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、トリフルオロメチル、ヘテロシクリル又はその組合せからなる群から選択される1個又は複数個の置換基である。
【0074】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「前記直鎖又は分岐鎖のCx-yアルキレンの一個又は複数個のCH2の水素は…で置換される」とは、直鎖又は分岐鎖のCx-yアルキレンにおける任意の一個又は複数個のCH2における水素が本明細書で定義されている置換基で置換されることを表す。
【0075】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「重水素化」とは、関連する基における炭化水素基の炭素上の水素原子がその同位体の重水素(即ちD)で置換されることを指す。本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「重水素化C1-3アルキル」とは、「C1-3アルキル」における一個又は複数個の水素原子がその同位体である重水素で置換されることを指す。
【0076】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「ハロゲン化アルキル」とは、一個又は複数個のハロゲンで置換された直鎖又は分岐鎖のアルキルを指し、ここで前記アルキル中的一個又は複数個の水素は、一個又は複数個のハロゲンで置換される。用語「ハロゲン化Cx-Cyアルキル」又は「ハロゲン化Cx-yアルキル」(x及びyはそれぞれ整数である)とは、一個又は複数個のハロゲンで置換された、x~y個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖のアルキルを指す。本発明で単独又は組みわせて用いる用語「ハロゲン化C1-10アルキル」とは、一個又は複数個のハロゲンで置換された、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖のアルキルを指す。本発明のハロゲン化C1-10アルキルは、任意にハロゲン化C1-9アルキルであり、例えばハロゲン化C1-8アルキル、ハロゲン化C2-8アルキル、ハロゲン化C1-7アルキル、ハロゲン化C1-6アルキル、ハロゲン化C1-5アルキル、又はハロゲン化C1-4アルキルである。代表的な例は、ハロゲン化メチル、ハロゲン化エチル、ハロゲン化n-プロピル、ハロゲン化イソプロピル、ハロゲン化n-ブチル、ハロゲン化イソブチル、ハロゲン化sec-ブチル、ハロゲン化tert-ブチル、ハロゲン化ペンチル、ハロゲン化イソペンチル、ハロゲン化ネオペンチル、ハロゲン化tert-ペンチル、ハロゲン化ヘキシル、ハロゲン化ヘプチル、ハロゲン化オクチル、ハロゲン化ノニル及びハロゲン化デシルを含む。本発明の用語「ハロゲン化C1-3アルキル」とは、一個又は複数個のハロゲンで置換された、1~3個の炭素原子を含むアルキルを指し、その代表的な例は、ハロゲン化メチル、ハロゲン化エチル、ハロゲン化n-プロピル及びハロゲン化イソプロピルを含む。
【0077】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「アルキレン」(「アルキレン鎖」と互換的に使用されてもよい)とは、炭素と水素原子からなる直鎖又は分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を指す。用語「Cx-Cyアルキレン」又は「Cx-yアルキレン」(x及びyはそれぞれ整数である)とは、x~y個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖のアルキレンを指す。本発明のC1-C40アルキレンは、任意にC1-C35アルキレン、C1-C30アルキレン、C1-C29アルキレン、C1-C28アルキレン、C1-C27アルキレン、C1-C26アルキレン、C1-C25アルキレン、C1-C24アルキレン、C1-C23アルキレン、C1-C22アルキレン、C1-C21アルキレン、C1-C20アルキレン、C1-C19アルキレン、C1-C18アルキレン、C1-C17アルキレン、C1-C16アルキレン、C1-C15アルキレン、C1-C14アルキレン、C1-C13アルキレン、C1-C12アルキレン、C1-C11アルキレン、C1-C10アルキレン、C1-C9アルキレン、C1-C8アルキレン、C1-C7アルキレン、C1-C6アルキレン、C1-C5アルキレン、C1-C4アルキレン、C1-C3アルキレン、又はC1-C2アルキレンである。代表的な例は、メチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピリデン、ブチレン、イソブチレン、sec-ブチレン、tert-ブチレン、n-ペンチレン、イソペンチレン、ネオペンチレン、tert-ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレン、ノニレン、デシレン、ウンデシレン、ドデシレン、トリデシレン、テトラデシレン、ペンタデシレン、ヘキサデシレン、ヘプタデシレン、オクタデシレン、ノナデシレン、エイコシレン、ヘンエイコシレン、ドコシレン、トリコシレン、テトラコシレン、ペンタコシレン、ヘキサコシレン、ヘプタコシレン、オクタコシレン、ノナコシレン及びトリアコンチレンを含むが、これらに限定されない。本発明で、前記「アルキレン」は、任意に置換されたものであり、置換基は、任意にD、C1-3アルキル、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される1個又は複数個の置換基である。
【0078】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「フェニル」は任意に置換されたものである。置換されたフェニルとは、1-3個の置換基で置換されたフェニルを指し、ここで置換基は、任意にD、C1-3アルキル、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0079】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「フェニレン」は任意に置換されたものである。置換されたフェニレンとは、1-3個の置換基で置換されたフェニレンを指し、ここで置換基は、任意にD、C1-3アルキル、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C3-6シクロアルキル、ハロゲン、ハロゲン化C1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0080】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「アルコキシ」とは、直鎖又は分岐鎖のアルコキシを指し、その構造式は-O-アルキルである。任意に、アルコキシのアルキル部分は1-10個の炭素原子を含むことができる。「アルコキシ」の代表的な例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、tert-ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、2-ヘキシルオキシ、3-ヘキシルオキシ、3-メチルペンチルオキシなどを含むが、これらに限定されない。用語「C1-C3アルコキシ」又は「C1-3アルコキシ」とは、1-3個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖のアルコキシを指す。C1-3アルコキシの代表的な例は、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ及びイソプロポキシを含むが、これらに限定されない。任意にメトキシ及びエトキシである。
【0081】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「シクロアルキル」とは、飽和又は一部の不飽和(例えば、1個又は複数個の二重結合を含むが、完全共役していない)の単環又は二環又は多環環状炭化水素基を指し、いくつかの実施スキームにおいては3~20個の炭素原子(即ちC3-20シクロアルキル)、又は3~15個の炭素原子(即ちC3-15シクロアルキル)、3~12個の炭素原子(即ちC3-12シクロアルキル)、又は3~11個の炭素原子(即ちC3-11シクロアルキル)、又は3~10個の炭素原子(即ちC3-10シクロアルキル)、又は3~8個の炭素原子(即ちC3-8シクロアルキル)、又は3~7個の炭素原子(即ちC3-7シクロアルキル)、又は3~6個の炭素原子(即ちC3-6シクロアルキル)を有する。用語「シクロアルキル」は単環、二環又は三環アルキルを含み、3~20個の炭素原子を有する。単環シクロアルキルの代表的な例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンチニル、シクロヘキシル、シクロへキセニル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルを含むが、それらに限定されない。二環と三環シクロアルキルは、架橋環式アルキル、縮合環式及びスピロシクロアルキルを含み、例えばデカリニル、オクタヒドロシクロペンタジエン、オクタヒドロ-1H-インデニル、スピロシクロアルキル、アダマンチル、ノルアダマンチル、ボルニル、ノルボルニル(IUPAC体系名はビシクロ[2.2.1]へプチル)であるが、これらに限定されない。本発明で、前記「シクロアルキル」は任意にシングル置換又は多置換されたものであり、例えば2,2-、2,3-、2,4-、2,5-、又は2,6-ジ置換されたシクロヘキシルであるが、これらに限定されない。前記置換された「シクロアルキル」の置換基は、任意にD、C1-3アルキル、重水素化C1-3アルキル、ハロゲン化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、重水素化C1-3アルコキシ、オキソ基、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1-3アルキルアミノ、アミノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される一個又は複数個(例えば1-5、1-4、1-3、1-2、又は1個)の置換基である。
【0082】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「Cx-yスピロシクロアルキル」(x及びyはそれぞれ整数である)とは、x~y個の炭素原子を含むスピロシクロアルキルを指す。本発明で単独又は組みわせて用いる用語「C7-11スピロシクロアルキル」とは、7~11個(例えば7-10、7-9個)の炭素原子を含むスピロシクロアルキルを指す。用語「C7-11スピロシクロアルキル」の代表的な例は、スピロ[3.3]へプチル、スピロ[2.5]オクチル、スピロ[3.5]ノニル、スピロ[4.4]ノニル、スピロ[4.5]デシル又はスピロ[5.5]ウンデシルを含むが、これらに限定されない。前記「C7-11スピロシクロアルキル」は任意にさらにD、C1-3アルキル、重水素化C1-3アルキル、ハロゲン化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、重水素化C1-3アルコキシ、C1-3アルキルアミノ、アミノ、オキソ基、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される置換基中の一個又は複数個で置換される。
【0083】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「Cx-y架橋環式アルキル」(x及びyはそれぞれ整数である)とは、x~y個の炭素原子を含む架橋環式アルキルを指す。本発明で単独又は組みわせて用いる用語「C7-15架橋環式アルキル」とは、7~15個(例えば7-11、7-10、7-9、7-8個)の炭素原子を含む架橋環式アルキルを指す。用語「C7-15架橋環式アルキル」の代表的な例は、アダマンチル、ノルアダマンチル、ボルニル、ノルボルニル(体系名はビシクロ[2.2.1]へプチル)を含むが、これらに限定されない。前記[架橋環式アルキルは、任意にD、C1-3アルキル、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、重水素化C1-3アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ、アミノ、ヒドロキシ、シアノ、オキソ基、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択された1~10個の置換基で置換される。
【0084】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「ヘテロシクリル」又は「ヘテロシクロアルキル」とは、独立して酸素、窒素と硫黄からなる群から選択される一個又は複数個(例えば1~5個又は1~4個を含む)のヘテロ原子を有する3~20員単環、二環又は三環の飽和又は部分的不飽和(例えば、1個又は複数個の二重結合を含むが、完全共役していない)の環式炭化水素基を指す。いくつかの実施態様において、「ヘテロシクリル」とは、酸素、窒素と硫黄からなる群から選択される一個又は複数個のヘテロ原子を有する3~15員(任意に3~8員又は3~6員)の単環の飽和又は部分的不飽和(例えば、1個又は複数個の二重結合を含むが、完全共役していない)の環式炭化水素基を指すことが好ましい。代表的な例は、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、アクリジニル、トリアゾリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロチオピラニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキサシクロヘキシル、1,4-ジアザシクロヘプタン-1-イル、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル、2,5-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル、及びアザスピロシクロアルキル(例えば3-アザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)を含むが、これらに限定されない。前記ヘテロシクリルは置換されていないものでもよいし、又は明らかに定義されているとおりのものであってもよく、ここで置換基は任意にD、C1-3アルキル、重水素化C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、重水素化C1-3アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化C1-3アルキル、ヒドロキシ、シアノ、オキソ基、C1-3アルキルアミノ、アミノ、又はそれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0085】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「アルキニレン」とは、一個又は複数個の炭素-炭素三重結合を有する2~6個(任意に2~4個、又は2個)の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を指す。アルキニレンの例は、エチニレン、1-プロピニレン、1-ブチニレン及び1,3-ジイニレンを含むが、これらに限定されない。
【0086】
本明細書で、単独又は組みわせて用いる用語「アルケニレン」とは、一個又は複数個の炭素-炭素二重結合を有する2~6個の炭素原子(任意に2~6個又は2~5個の炭素原子、例えば2~4個、又は2~3個、或いは2個の炭素原子)を含む直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を指す。アルケニレンの例は、ビニレン(例えば、-CH=CH-)、1-プロペニレン、アリリデン、1-ブテニレン、2-ブテニレン、3-ブテニレン、イソブテニレン、ペンテニレン、n-ペンタ-2,4-ジエニレン、1-メチル-ブタ-1-ジエニレン、2-メチル-ブタ-1-ジエニレン、3-メチル-ブタ-1-ジエニレン、1-メチル-ブタ-2-ジエニレン、2-メチル-ブタ-2-ジエニレン、3-メチル-ブタ-2-ジエニレン、1-メチル-ブタ-3-ジエニレン、2-メチル-ブタ-3-ジエニレン、3-メチル-ブタ-3-ジエニレン、及びへキセニレンを含むが、これらに限定されない。
【0087】
本明細書で、「ボルナン」(1,7,7-trimethylbicyclo[2.2.1]heptane;camphane;bornylaneとも言われる)は当業者に知られている定義を有している。本明細書で、「ボルニル」とはボルナンの一価の基、即ボルナン中のいずれかの水素が抜けた後の基を指す。代表的な例は、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-4-イル、1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル、又は1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-6-イル、
【化2a】
又は
【化2b】
を含むが、これらに限定されない。
【0088】
本明細書で、「ビシクロ[2.2.1]ヘプタン」はbicyclo[2.2.1]heptane又は「ノルボルナン」とも言われる。本明細書で、「ビシクロ[2.2.1]へプチル」又は「ノルボルニル」とは、ビシクロ[2.2.1]ヘプタンの一価の基、即ちビシクロ[2.2.1]ヘプタン中のいずれかの水素が抜けた後残した基を指す。代表的な例は、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-4-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル又はビシクロ[2.2.1]ヘプタン-6-イルを含むが、これらに限定されない。
【0089】
本明細書で、「アダマンタン」(Tricyclo[3.3.1.13、7]decaneとも言われる)は当業者に知られている定義を有している。本明細書で、「アダマンチル」とは、アダマンタンの一価の基、即ちアダマンタン中のいずれかの水素が抜けた後残した基を指す。代表的な例は、1-アダマンチル、2-アダマンチル、3-アダマンチル、4-アダマンチル、5-アダマンチル、6-アダマンチル、7-アダマンチル、8-アダマンチル、9-アダマンチル又は10-アダマンチルを含むが、これらに限定されない。
【0090】
本明細書で、「ノルアダマンタン」(noradamantaneとも言われる)は当業者に知られている定義を有しており、その構造式は例えば以下のとおりである:
【化3】
。本明細書で、「ノルアダマンチル」とは、ノルアダマンタンの一価の基、即ちノルアダマンタン中のいずれかの水素が抜けた後残した基を指す。代表的な例は、1-ノルアダマンチル、2-ノルアダマンチル、3-ノルアダマンチル、4-ノルアダマンチル、5-ノルアダマンチル、6-ノルアダマンチル、7-ノルアダマンチル、8-ノルアダマンチル又は9-ノルアダマンチルを含むが、これらに限定されない。
【0091】
本明細書で、「アダマンタンアミン」は当業者に知られている定義を有しており、即ちアミノ置換基を有するアダマンタンを指し、ここでアミノはアダマンタンの任意の位置の炭素上の水素を置換することができる。「アダマンタンアミン」の一つの実施例は、以下の構造式を有するアダマンタン-1-アミン(その相応する英語名称はadamantan-1-amine又はTricyclo[3.3.1.1
3、7]decan-1-amine;CAS:768-94-5である)であってもよい。
【化4】
【0092】
本発明に係る化1の化合物の塩、又はその薬学的に許容できる塩、鏡像異性体、非鏡像異性体、溶媒和物、多形体も本発明の範囲内に含まれる。
【0093】
本発明のすべての実施態様において、前記化1の化合物の塩、又はその薬学的に許容できる塩とは、無毒、無機又は有機の酸及び/又はアルカリにより付加された塩を言う。例には、硫酸塩、塩酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、スルホン酸塩、シトレート、乳酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、リン酸塩、ジヒドロ塩酸塩、ピロリン酸塩、メタリン酸、シュウ酸塩、マロン酸塩、安息香酸、マンデル酸、コハク酸塩、グリコール酸塩、又はパラトルエンスルホン酸塩などが含まれる。
【0094】
「薬学的に許容できる担体」とは、薬学的に許容できる物質、例えば、フィラー、安定化剤、分散剤、懸濁剤、希釈剤、賦形剤、増粘剤、溶媒又は封止材を指し、本発明で有用な化合物を患者の体内に担載又は輸送することにより、所望の機能を実行させることができる。一般的に、このような構築体は、体の一器官又は一部から体の別の器官又は一部に担載又は輸送される。担体は、製剤のその他の成分(本発明に有用な化合物を含む)と相溶し且つ患者に有害でないものであり、「許容できる」ものでなければならない。薬学的に許容できる担体として用いられる物質のいくつかの例としては、ラクトース、グルコース及びスクロースのような糖類;トウモロコシ澱粉及びジャガイモ澱粉のような澱粉;カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース及びセルロースアセテートのようなセルロース及びその誘導体;粉末トラガカント;麦芽;ゼラチン;タルク;コアバター及び坐薬ワックスのような賦形剤;落花生油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油及び大豆油のような油;プロピレングリコールのようなグリコール;グリセロール、ソルビトール、マンニトール及びポリエチレングリコールのようなポリオール;オレイン酸エチル及びラウリン酸エチルのようなエステル;寒天;水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウムのような緩衝剤;界面活性剤、リン酸塩緩衝液;及び薬物製剤に用いられる他の通常の非毒性の相溶物質が含まれる。
【0095】
用語「治療」又は「処理」とは、本発明に係る化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、或いは活性成分としての化1の化合物又はその薬学的に許容できる塩を含む薬物組成物を被験者に投与することにより、発生を要望しない疾患や症状、例えば癌又は腫瘍の発展を減速(軽減)させることを指す。本発明の有益な効果又は期望する臨床結果としては、症状の軽減、疾患の厳重程度の軽減、疾患の状態の安定、疾患の進行の遅延又は遅らせ、病情の改善又は緩和、及び疾患の緩和を含むが、これらに限定されない。
【0096】
本発明に係る化合物の「治療有効量」は、患者の年齢、性別と体重、患者の現在の医学的状態及び治療される患者の癌の進行状況に依存する。当業者は、これらの因子及び他の因子に基づいて適切な投与量を決定することができる。
【0097】
1種または複数種の活性化合物および/または組成物、並びにそれらの投与量に対する選択は、個体の基本的な状況(一般的に、個体の状況を最良の効果に達成するようにするはずである)に依存することは理解すべきである。投与および投与スキームは、当業者の能力の範囲内にあるなければならず、適切な用量は、通常の技術の医師、獣医又は研究者を含む多くの要因に依存する(Wells et al. eds., Pharmacotherapy Handbook,2nd Edition, Appleton and Lange, Stamford, Conn. (2000);PDR Pharmacopoeia, Tarascon Pocket Pharmacopoeia 2000, Deluxe Edition, Tarascon Publishing, Loma Linda, Calif. (2000)参照)。
【0098】
本発明における用語「室温」とは、周囲の環境温度、例えば20~30℃の温度をいう。
【0099】
実施例
以下の説明において、本発明を深く理解するために、多くの具体的な細部を挙げる。本発明は、これらの所定の細部の一部又は全部なしに実施されてもよい。他の場合に、公知の過程操作については、本発明を不必要に不明確しないように詳細に記載しない。具体的な実施例に合わせて本発明を説明するが、本発明は、これらの実施例によって制限されることを意図しないと理解すべきである。
【0100】
全ての説明と例中では、以下の略語を用いる。
【表2-1】
【表2-2】
【0101】
本発明で、1H NMRスペクトルはブルカー(Bruker)-500MHz型核磁気共鳴装置により測定され、溶媒として0.1%TMSを含むCD3ODを用いた場合、内部標準としてCD3OD(δ=3.31ppm)を用い、或いは、溶媒として0.1%TMSを含むCDCl3を用いた場合、1H NMRスペクトルは、内部標準としてCDCl3(δ=7.26ppm)を用い、或いは、溶媒として0.03%TMSを含むDMSO-d6を用いた場合、1H NMRスペクトルは、内部標準としてDMSO-d6(δ=2.50ppm)を用いた。高分解能質量分析のデータは、AB Triple 4600質量分析計により測定され、HPLC純度は、島津(SHIMADZU)のLC-20APにより測定され、HPLC純度は、SHIMADZU LC-30AP又はウォーターズ(Waters)1525により測定された。特に説明しない限り、空気雰囲気で全ての反応を行い、反応後にTLC又はLC-MSで追跡を行い、中間体はISCO若しくはBiotageでカラムクロマトグラフィーにより分離、精製され、設計合成した最終産物はWaters 2767タイプの分取用液相で分離、精製された。
【0102】
溶媒と試薬は以下のとおりである。
【0103】
反応に用いる溶媒であるDCM、DMF、無水EtOH、無水MeOHはいずれも中国国薬控股股分有限社(Chinese Sinopharm Group)から購入されたものである。分取用HPLCには、分取グレードのCH3CN及び脱イオン水を用いた。その他の反応機器、分離精製設備、反応基質、試薬、化合物(例えばSIAIS1221097など)及び医薬品は、特に説明しない限り、いずれもメーカから購入してそのままで用いた。
【0104】
本発明の実施例で用いた「ボルニルアミン」((1R,2S,4R)-born-2-ylamine;(1R,2S,4R)-1,7,7-Trimethylbicyclo[2.2.1]heptane-2-amineとも称される。CAS番号32511-34-5)は当業者に知られている定義を有し、その構造式は例えば以下に示されたとおりである。
【化5】
【0105】
一般的な合成方法
本明細書に記載された化合物及び/又はその薬学的に許容される塩は、当該技術分野における公知の合成技術により市販原料を用いて合成することにより得ることができる。本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される塩は、当技術分野における公知の技術によって化合物の遊離形態に変換することができる。以下に説明する合成スキームは、例に挙げて大部分の化合物の製造方法を説明する。各スキームに使用される出発原料または試薬は、いずれも市販経路から購入することができ、または当業者に知られている方法で製造することができる。
【0106】
置換されたオキシポマリドミド炭素鎖シリーズ化合物の一般的な製造方法:
【化6】
【0107】
化6の生成物において、X-NH-部分は本明細書の化1におけるX1基の相応的な具体的例である。
【0108】
ステップ1:3-ヒドロキシフタル酸無水物(984.7 mg、6 mmol)を100mLの卵型フラスコに入れ、次に3-アミノピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(1086.3 mg、6.6 mmol)、酢酸ナトリウム(1476.5 mg、3 mmol)と酢酸(15 mL)を添加した。添加した後90℃の油浴で一晩反応させた。反応の完了をTLCによって検出してから、そのままシリカゲル粉をサンプルと混合し、ISCOカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離剤(v/v):ジクロロメタン/メタノール =20:1)、減圧下で乾燥させて化合物SIAIS1221045(白色固体、920 mg、収率56%)を得た。
【0109】
ステップ2:中間体化合物SIAIS1221045(1 mmol、 1 equiv)を100 mLの卵型フラスコに入れ、次に無水N,N-ジメチルカルボキサミド(10 mL)と無水炭酸カリウム(6.8 mmol、2 equiv)を加え、室温で撹拌しながら徐々に相応するブロモ基質(1.5 mmol、 1.5 equiv)を滴下し、60℃で一晩反応させた。ろ過した後、ISCO逆相カラムクロマトグラフィー(溶離剤(v/v):アセトニトリル/水= 10%-100%)で分離して化合物SIAIS1221067(白色固体、170 mg、 収率37%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 7.81 (dd, J = 8.4, 7.3 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.08 (dd, J = 12.8, 5.4 Hz, 1H), 4.20 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.53 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.94 - 2.84 (m, 1H), 2.63 - 2.57 (m, 1H), 2.55 - 2.51 (m, 1H), 2.07 - 1.99 (m, 1H), 1.84 - 1.73 (m, 4H), 1.50 - 1.35 (m, 6H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.26, 170.43, 167.33, 165.79, 156.48, 137.50, 133.72, 120.25, 116.69, 115.60, 69.22, 49.21, 35.66, 32.65, 31.44, 28.76, 28.19, 27.92, 25.62, 22.48。 HRMS (ESI) m/z: calcd for C20H24BrN2O5
+ [M + H]+,計算値 451.0863; 実測値 451.0872。
【0110】
ステップ3:中間体化合物SIAIS1221067(1 mmol、 1 equiv)を15 mLのサンプル瓶に入れ、次にアミン(X-NH2;2 mmol、2 equiv))を加え、40℃で一晩反応させた。ろ過した後、分取用Waters 2767で液相分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)、凍結乾燥機により凍結乾燥させた後、最終化合物の塩酸塩固体を得た。
【0111】
置換されたオキシレナリドミド炭素鎖シリーズ化合物の一般的な製造方法:
【化7】
【0112】
化7の生成物において、X-NH-部分は本明細書の化1におけるX1基の相応的な具体的例である。
【0113】
ステップ1:SIAIS1221097(CAS号は1061604-41-8)(2 mmol、 1 equiv)を100 mLの卵型フラスコに入れ、次に無水炭酸カリウム(6 mmol、 3 equiv)とアセトニトリル(10 mL)を加え、室温で撹拌しながら徐徐に1,7-ジブロモペンタン(4 mmol、 2 equiv)を滴下し、50℃で12h反応させた。反応が終了した後、氷水に注ぎ込み、EAを添加して抽出した後、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、回転乾燥させ、少量のDMFを添加し、ISCO逆相カラムクロマトグラフィーで分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/水 = 10% -100%)、化合物SIAIS1221099(白色固体、323 mg、収率37%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.98 (s, 1H), 7.47 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 13.2, 5.0 Hz, 1H), 4.37 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 4.11 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.53 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.96 - 2.86 (m, 1H), 2.59 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 2.49 - 2.41 (m, 1H), 2.03 - 1.96 (m, 1H), 1.83 - 1.70 (m, 4H), 1.48 - 1.32 (m, 6H). 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.37, 171.52, 168.61, 154.29, 133.67, 130.36, 130.15, 115.38, 114.99, 68.35, 52.09, 45.55, 35.66, 32.65, 31.69, 28.93, 28.27, 27.91, 25.75, 22.87。 HRMS (ESI) m/z: calcd for C20H26BrN2O4
+ [M + H]+,計算値437.1070; 実測値437.1062。
【0114】
ステップ2:中間体化合物SIAIS1221099(0.04 mmol、 1 equiv)を15mLのサンプル瓶に入れ、次にアミン(X-NH2;0.08 mmol、2 equiv)とDMF 2mLを添加し、40℃で一晩反応させた。ろ過した後、分取用Waters 2767で液相分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)、凍結乾燥機により凍結乾燥させた後、最終生成物の塩酸塩固体を得た。
【0115】
置換されたポマリドミド炭素鎖シリーズの化合物の一般的な製造方法:
【化8】
【0116】
化8の中間体と最終生成物でX-NH-部分は本文の化1におけるX1基の相応的な具体的例である。
【0117】
ステップ1:tert-ブチル(7-ブロモへプチル)カルバメート(1 mmol、 1 equiv)を15 mLのサンプル瓶に入れ、次にアミン(X-NH2;2 mmol、 2 equiv)とDMF 2 mLを添加し、40℃で一晩反応させた。ろ過した後、分取用Waters 2767で液相分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)、中間体を得た。TFA 1 mLとDCM 3 mLを添加した後、室温で一時間反応させ、溶媒を回転乾燥させた後、少量の水を添加し、凍結乾燥させて末端アミノ化合物を得た。
【0118】
ステップ2:前のステップの生成物(0.15 mmol、 1 equiv)を15 mLのサンプル瓶に入れ、次に2-(2,6-ジオキソ-ピペリジン-3-イル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(0.3 mmol、 2 equiv))、DIPEA(0.45 mmol、 3 equiv)及びNMP(3 mL)を添加し、110℃で1h反応させた。ろ過した後、分取用Waters 2767で液相分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)、凍結乾燥機により凍結乾燥させた後、最終化合物の塩酸塩固体を得た。
【0119】
置換されたレナリドミド炭素鎖シリーズの化合物の一般的な製造方法:
【化9】
【0120】
化9の最終生成物でX-NH-部分は本文の化1におけるX1基の相応的な具体的例である。
【0121】
ステップ1:レナリドミド(2 mmol、 1 equiv)を50 mLの卵型フラスコに入れ、次にNMP(6 mL)及びDIPEA(6 mmol、 3 equiv)を添加し、室温で撹拌しながら徐々に相応する臭素化基質(6 mmol、 3 equiv)を滴下し、100℃で一晩反応させた。ISCO逆相カラムクロマトグラフィーで分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/水 = 10% -100%)、化合物SIAIS1220113(薄黄色固体、237 mg、 収率27%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.00 (s, 1H), 7.28 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.56 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.12 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 3.53 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.11 (dd, J = 12.8, 6.8 Hz, 2H), 2.97 - 2.88 (m, 1H), 2.62 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 2.35 - 2.24 (m, 1H), 2.06 - 2.00 (m, 1H), 1.83 - 1.76 (m, 2H), 1.62 - 1.53 (m, 2H), 1.43 - 1.32 (m, 6H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.40, 171.72, 169.41, 144.20, 132.49, 129.70, 126.92, 112.23, 110.41, 51.96, 46.22, 43.16, 35.71, 32.68, 31.71, 28.88, 28.43, 27.98, 26.95, 23.28。 HRMS (ESI) m/z: calcd for C20H27BrN3O5
+ [M + H]+, 436.1230; found, 436.1231; 実測値 436.1231。
【0122】
ステップ2:中間体化合物SIAIS1220113(1 mmol、 1 equiv)を15 mLのサンプル瓶に入れ、次にアミン(X-NH2;2 mmol、 2 equiv)とDMF 2 mLを添加し、40℃で一晩反応させた。ろ過した後、分取用Waters 2767で液相分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)、凍結乾燥機により凍結乾燥させた後、最終化合物の塩酸塩固体を得た。
【0123】
置換されたアルキニルレナリドミド炭素鎖シリーズの化合物の一般的な製造方法:
【化10】
【0124】
化10の最終生成物でX-NH-部分は本文の化1におけるX1基の相応的な具体的例である。
【0125】
ステップ1で、3-(4-ブロモ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.50 g、 1.5 mmol)を5 mL DMFに溶解させ、Arガスで5minバブリングさせ、7-オクチン-1-オル(0.38 g、 3.0 mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(0.10 g、 0.15 mmol)及びCuI(57 mg、 0.30 mmol)をこの順序に添加した。5min撹拌し、2.5 mLのトリエチルアミンを添加し、80 oCに加熱し、一晩反応させた。室温までに冷却し、50 mLの水で反応をクェンチングさせ、酢酸エチルで抽出し(3x 50 mL)、有機相を合わせ、水で洗浄し(2 x 30 mL)、飽和食塩水で洗浄し(50 mL)、無水Na2SO4により乾燥させ、減圧下で溶媒を留去させた。粗製品をBiotageカラムクロマトグラフィーにより(DCM/MeOH = 5/1)アルコールの中間体(薄黄色固体、m = 0.50 g)を得た。
【0126】
ステップ2で、前記中間体を15 mL DCMに溶け、トリエチルアミン(0.44 g、 4.4 mmol)とメタンスルホニルクロリド(0.25g、 2.2 mmol)をこの順序に添加し、系を清らかにし、一晩反応させた。反応液を飽和食塩水で洗浄し、減圧下で溶媒を留去させ、Biotageカラムクロマトグラフィーにより(DCM/MeOH = 5/1)SIAIS268071(薄黄色固体、m = 0.35 g)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.99 (s, 1H), 7.70 (dd, J = 7.6, 0.7 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 7.6, 0.9 Hz, 1H), 7.51 (dd, J = 9.7, 5.5 Hz, 1H), 5.14 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 4.18 (dt, J = 6.5, 4.1 Hz, 2H), 2.90 (tt, J = 19.0, 5.4 Hz, 1H), 2.60 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 2.49 - 2.46 (m, 2H), 2.46 - 2.40 (m, 1H), 2.05 - 1.98 (m, 1H), 1.68 (dd, J = 14.3, 6.8 Hz, 2H), 1.58 (dd, J = 14.7, 7.2 Hz, 2H), 1.48 - 1.38 (m, 4H)。
【0127】
ステップ3:中間体化合物SIAIS268071(0.1 mmol、 1 equiv)を15 mLのサンプル瓶に入れ、次にアミン(X-NH2;0.1 mmol、 2 equiv)、DIPEA(0.15 mmol、 3 equiv)及びNMP 2 mLを添加し、50℃で一晩反応させた。ろ過した後、分取用Waters 2767で液相分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)、凍結乾燥机で凍結乾燥させた後、最終化合物の塩酸塩固体を得た。
【0128】
置換されたレナリドミド全炭素鎖シリーズの化合物の一般的な製造方法:
【化11】
【0129】
化11の最終生成物でX-NH-部分は本文の化1におけるX1基の相応的な具体的例である。
【0130】
対応したアルキニル前駆体化合物(1 equiv)を50 mLの一口フラスコに入れ、次にパラジウム炭素、二酸化プラチニウム及びメタノール 5 mLを添加し、水素気球で水素ガスを3回引き換え、室温で撹拌しながら一晩反応させた。ろ過した後、分取用Waters 2767で液相分離し(溶離剤 (v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)、凍結乾燥机で凍結乾燥させた後、還元生成物の塩酸塩固体を得た。
【0131】
置換されたポマリドミド炭素鎖シリーズの化合物の一般的な製造方法:
【化12】
【0132】
化12の中間体及び最終生成物でX-NH-部分は本文の化1におけるX1基の相応的な具体的例である。
【0133】
ステップ1:7-アミノヘプタン-1-オル(2.4 mmol、1.2 equiv)を15 mLのサンプル瓶に入れ、次に2-(2,6-ジオキソ-ピペリジン-3-イル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(2.0 mmol、 1 equiv)、DIPEA(4.0 mmol、 2 equiv)、及びNMP(5 mL)を添加し、110℃で1h反応させた。ろ過した後、ISCO逆相カラムクロマトグラフィーで分離し(米国ISCO CombiFlash EZ Prep 分取用液相クロマトグラフィー)(溶離剤(v/v):アセトニトリル/水 = 10% -100%)、末端がヒドロキシで置換された中間体を得た。
【0134】
ステップ2:前記中間体を15 mL DCMに入れ、トリエチルアミン(2.0 mmol、 1 equiv)とメタンスルホニルクロリド(2.0 mmol、 1 equiv)をこの順序に添加し、系を清らかにし、一晩反応させた。減圧下で溶媒を留去させ、ISCO逆相カラムクロマトグラフィーで分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/水 = 10% -100%)、SIAIS1222067(明るい黄色固体、340 mg、二つのステップの合計37%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 7.58 (dd, J = 8.5, 7.2 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.53 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 5.05 (dd, J = 12.7, 5.4 Hz, 1H), 4.19 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.30 (dd, J = 12.3, 6.6 Hz, 2H), 3.15 (s, 3H), 2.94 - 2.84 (m, 1H), 2.62 - 2.51 (m, 2H), 2.07 - 2.00 (m, 1H), 1.70 - 1.62 (m, 2H), 1.61 - 1.54 (m, 2H), 1.35 (s, 6H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.29, 170.58, 169.43, 167.78, 146.90, 136.75, 132.67, 117.65, 110.85, 109.49, 70.90, 49.02, 42.26, 37.01, 31.46, 29.04, 28.92, 28.62, 26.63, 25.33, 22.63, 1.63。
【0135】
ステップ3:中間体化合物SIAIS1222067(0.1 mmol、 1 equiv)を15 mLのサンプル瓶に入れ、次にアミン(X-NH2;0.1 mmol、 2 equiv)、DIPEA(0.15 mmol、3 equiv)及びNMP 2 mLを添加し、50℃で一晩反応させた。ろ過した後、分取用Waters 2767で液相分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)、凍結乾燥机で凍結乾燥させた後、最終化合物の塩酸塩固体を得た。
【0136】
目的化合物に応じて、上記各スキーム及びその反応基質、反応条件(反応使用量、温度、時間等を含む)、後処理等は、要する目的化合物を得るために、当業者によく知られている技術や方法により適宜修正及び調整することができ、また得られた目的化合物は、当業者によく知られている方法に従って、さらに置換基等により修飾して他の目的化合物を得ることができる。
【0137】
実施例1:4-((7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプチル)オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1221077)塩酸塩の製造
【0138】
化6の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221077を製造したが、相違点は、最後のステップで用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(白色固体、7 mg、収率27%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.11 (s, 1H), 8.52 (s, 2H), 7.82 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.08 (dd, J = 12.7, 5.3 Hz, 1H), 4.21 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.92 - 2.80 (m, 3H), 2.59 (d, J = 18.0 Hz, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.06 - 2.00 (m, 1H), 1.84 (s, 6H), 1.80 - 1.74 (m, 2H), 1.69 - 1.55 (m, 8H), 1.47 (s, 2H), 1.37 (s, 4H), 1.23 (s, 1H). HRMS (ESI) m/z: 計算値 C30H40N3O5
+ [M + H]+, 522.2962; 実測値 522.2946。
【0139】
実施例2:5-((7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプチル)オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS332042)塩酸塩の製造
【化13】
【0140】
ステップ1:化合物1(500 mg、 2.38 mmol)、化合物2(736 mg、 2.85 mmol)をアセトニトリル(10 mL)に溶け、室温で炭酸カリウム(657 mg、 4.76 mmol)を添加した。混合物を70℃まで昇温させ、且つ18時間撹拌した。混合物をろ過し、減圧下でろ過液を濃縮し、Biotageカラムクロマトグラフィーにより分離し(ジクロロメタン:メタノール = 10:1)、无色油状物3(400 mg、収率43%)を得た。
【0141】
ステップ2:化合物3(400 mg、 1.03 mmol)、アダマンタン-1-アミン(234 mg、 1.55 mmol)をアセトニトリル(6 mL)に溶け、室温で炭酸カリウム(284 mg、 2.06 mmol)を添加した。混合物を70℃まで昇温させ、且つ18時間撹拌した。混合物をろ過し、減圧下でろ過液を濃縮し、Biotageカラムクロマトグラフィーにより分離し(ジクロロメタン:メタノール =10:1)、无色油状物のSIAIS332041(260 mg、収率55%)を得た。
【0142】
ステップ3:化合物SIAIS332041(50 mg、 0.11 mmol)をピリジン(1 mL)に溶け、化合物5(165 mg、 1.00 mmol)を添加した。混合物を130℃でマイクロ波で3時間撹拌した後、減圧下で濃縮し、残部を分取用Waters 2767液相で分離した(溶離剤(v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)。最終化合物SIAIS332042の塩酸塩を得た(白色固体、11 mg)。1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 7.80 (d, J =10.0 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.30 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 5.15-5.06 (m, 1H), 4.17 (t, J = 10.0 Hz, 2H), 2.96 (t, J = 10.0 Hz, 2H), 2.92-2.81 (m, 1H), 2.80-2.65 (m, 2H), 2.21 (s, 3H), 2.16-2.08 (m, 1H), 1.90 (s, 6H), 1.86 (t, J = 10.0 Hz, 2H), 1.79-1.83 (m, 3H), 1.76-1.64 (m, 5H), 1.52-1.59 (m, 2H), 1.48 (s, 4H)。 HRMS (ESI) m/z:計算値 C30H40N3O5
+ [M + H]+, 522.2962;実測値 522.3018。
【0143】
実施例3:3-(4-((7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプチル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1221111)塩酸塩の製造
【0144】
化7の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221111を製造したが、相違点は、最後のステップで用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(白色固体、7 mg、収率35%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.98 (s, 1H), 8.53 (s, 2H), 7.48 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.12 (dd, J = 13.3, 5.0 Hz, 1H), 4.37 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 4.22 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 4.12 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.96 - 2.87 (m, 1H), 2.82 (s, 2H), 2.58 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 2.47 - 2.41 (m, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.02 - 1.96 (m, 1H), 1.84 (s, 6H), 1.78 - 1.72 (m, 2H), 1.68 - 1.55 (m, 8H), 1.44 (s, 2H), 1.36 (s, 4H)。 HRMS (ESI) m/z: calcd for C30H42N3O4
+ [M + H]+, 508.3170;計算値C30H42N3O4
+ [M + H]+、 508.3170; 実測値 508.3170。
【0145】
実施例4:3-(1-オキソ-4-((7-(スピロ[3.3]ヘプタン-2-イルアミノ)ヘプチル)オキシ)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1224013)塩酸塩の製造
【0146】
化7の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1224013を製造したが、相違点は、用いたアミンがスピロ[3.3]ヘプタン-2-アミン塩酸塩であることにある。塩酸塩生成物(白色固体、10 mg、収率36%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.98 (s, 1H), 8.74 (s, 2H),7.48 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.12 (dd, J = 13.3, 5.0 Hz, 1H), 4.36 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 4.21 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.12 (s, 2H), 3.50 (s, 1H), 2.97 - 2.87 (m, 1H), 2.71 (s, 2H), 2.58 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 2.48 - 2.39 (m, 1H), 2.26 (t, J = 8.9 Hz, 2H), 2.10 (t, J = 9.4 Hz, 2H), 2.01 (t, J = 6.4 Hz, 3H), 1.92 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.82 - 1.71 (m, 4H), 1.55 (s, 2H), 1.43 (s, 2H), 1.33 (s, 4H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C27H38N3O4S+ [M + H]+, 468.2857;実測値 468.2855。
【0147】
実施例5:3-(4-((5-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ペンチル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1224009)塩酸塩の製造
【0148】
化7の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1224009を製造したが、相違点は、用いた臭素化物が1,5-ジブロモペンタンであり、アミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(白色固体、18.3 mg、収率36%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.98 (s, 1H), 8.57 (s, 2H), 7.49 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.12 (dd, J = 13.2, 3.9 Hz, 1H), 4.39 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 4.13 (t, J = 5.3 Hz, 2H), 2.97 - 2.89 (m, 1H), 2.85 (s, 2H), 2.59 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 2.47 - 2.39 (m, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.03 - 1.97 (m, 1H), 1.84 (s, 6H), 1.81 - 1.76 (m, 2H), 1.66 (d, J = 13.1 Hz, 5H), 1.58 (d, J = 12.0 Hz, 3H), 1.55 - 1.48 (m, 2H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C28H38N3O4
+ [M + H]+, 480.2857; 実測値 480.2855。
【0149】
実施例6:3-(4-((6-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘキシル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン (SIAIS1222163)塩酸塩の製造
【0150】
化7の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222163を製造したが、相違点は、用いた臭素化物が1,6-ジブロモヘキサンであり、アミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、12 mg、収率49%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.99 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.66 (s, 2H), 7.50 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 5.13 (s, 1H), 4.43 - 4.33 (m, 1H), 4.28 - 4.20 (m, 1H), 4.14 (s, 2H), 2.92 (s, 1H), 2.84 (s, 2H), 2.65 - 2.56 (m, 2H), 2.12 (s, 3H), 2.01 (s, 1H), 1.87 (d, J = 6.5 Hz, 6H), 1.76 (s, 2H), 1.71 - 1.55 (m, 8H), 1.53 - 1.38 (m, 4H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C29H40N3O4
+ [M + H]+, 494.3013;実測値 494.3016。
【0151】
実施例7:3-(4-((6-(((アダマンタン-1-イル)メチル)アミノ)ヘキシル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1222165)塩酸塩の製造
【0152】
化7の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222165を製造したが、相違点は、用いた臭素化物が1,6-ジブロモヘキサンであり、アミンが(アダマンタン-1-イル)メチルアミン(英語では(adamantan-1-yl)methanamine、CAS号:17768-41-1)であることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、8.5 mg、収率49%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.99 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.36 (s, 2H), 7.49 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 5.13 (s, 1H), 4.43 - 4.34 (m, 1H), 4.28 - 4.19 (m, 1H), 4.14 (s, 2H), 3.54 - 3.40 (m, 2H), 3.00 - 2.82 (m, 3H), 2.70 - 2.55 (m, 4H), 1.98 (s, 4H), 1.81 - 1.65 (m, 6H), 1.62 - 1.54 (m, 8H), 1.47 (s, 2H), 1.37 (s, 2H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C30H42N3O4
+ [M + H]+, 508.3170;実測値 508.3150。
【0153】
実施例8:3-(4-((8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクチル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1222167)塩酸塩の製造
【0154】
化7の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222167を製造したが、相違点は、用いた臭素化物が1,8-ジブロモオクタンであり、アミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、12.4 mg、収率48%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.97 (s, 1H), 8.61 (s, 2H), 7.48 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.11 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 4.37 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.22 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4.12 (s, 2H), 2.96 - 2.86 (m, 1H), 2.84 - 2.76 (m, 2H), 2.58 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 2.48 - 2.40 (m, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.02 - 1.95 (m, 1H), 1.85 (s, 6H), 1.78 - 1.70 (m, 2H), 1.68 - 1.55 (m, 8H), 1.44 (s, 2H), 1.32 (s, 6H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C31H44N3O4
+ [M + H]+, 522.3326;実測値 522.3326。
【0155】
実施例9:3-(4-((7-((アダマンタン-1-イル)(メチル)アミノ)ヘプチル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1222181)塩酸塩の製造
【化14】
【0156】
中間体化合物SIAIS1221111(1 mmol、 1 equiv)を15 mLのサンプル瓶に入れ、次にホルムアルデヒド(2 mmol、 2 equiv)、NaBH3CN(2 mmol、 2 equiv)、DMF 2 mL及び一滴の酢酸を添加し、室温で一晩反応させた。ろ過した後、分取用HPLCで分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)、化合物SIAIS1222181の塩酸塩(白色固体、12.3 mg、収率61%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.99 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 10.16 (s, 1H),7.52 - 7.46 (m, 1H), 7.33 - 29 (m, 1H), 7.27 - 7.22 (m, 1H), 5.12 (s, 1H), 4.38 (s, 1H), 4.28 - 4.20 (m, 1H), 4.12 (s, 2H), 3.32 - 3..23 (m, 1H), 2.92 (s, 1H), 2.72 - 2.65 (m, 1H), 2.60 (s, 5H), 2.14 (s, 3H), 2.00 (s, 4H), 1.96 - 1.90 (m, 3H), 1.77 (s, 2H), 1.62 (s, 8H), 1.50 - 135 (m, 6H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C31H44N3O4
+ [M + H]+, 522.3326; 実測値 522.3328。
【0157】
実施例10:4-((7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1221053)塩酸塩の製造
【0158】
化8の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221053を製造したが、相違点は、用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(明るい黄色固体、4 mg、収率6%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 8.38 (s, 2H), 7.59 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 5.05 (dd, J = 12.9, 5.2 Hz, 1H), 2.93 - 2.80 (m, 3H), 2.70 (s, 1H),2.59 (d, J = 18.5 Hz, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.05 - 2.00 (m, 1H), 1.83 (s, 6H), 1.66 (d, J = 12.0 Hz, 4H), 1.59 (d, J = 10.5 Hz, 8H), 1.34 (s, 6H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値C30H41N4O4
+ [M + H]+, 521.3122; 実測値 521.3122。
【0159】
実施例11:4-((6-(((アダマンタン-1-イル)メチル)アミノ)ヘキシル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1222037)塩酸塩の製造
【0160】
化8の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222037を製造したが、相違点は、用いた臭素化物がtert-ブチル(6-ブロモへキシル)カルバメートであり、用いたアミンが(アダマンタン-1-イル)メチルアミンであることにある。塩酸塩生成物(黄色固体、16.6mg、収率12%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 8.05 (s, 2H), 7.59 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 5.05 (dd, J = 12.6, 4.9 Hz, 1H), 3.31 (d, J = 6.5 Hz, 4H), 2.94 - 2.81 (m, 3H), 2.66 - 2.57 (m, 3H), 2.06 - 2.00 (m, 1H), 1.97 (s, 3H), 1.67 (t, J = 12.1 Hz, 4H), 1.60 (d, J = 11.0 Hz, 5H), 1.55 (s, 6H), 1.35 (s, 4H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C30H41N4O4
+ [M + H]+, 521.3122;実測値 521.3124。
【0161】
実施例12:4-((6-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘキシル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1222093)塩酸塩の製造
【0162】
化8の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222093を製造したが、相違点は、用いた臭素化物がtert-ブチル(6-ブロモへキシル)カルバメートであり、用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(黄色固体、12 mg、収率47%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 8.42 (s, 2H), 7.59 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.05 (dd, J = 12.7, 4.8 Hz, 1H), 3.32 (s, 3H), 2.94 - 2.78 (m, 3H), 2.59 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.06 - 2.00 (m, 1H), 1.83 (s, 6H), 1.70 - 1.55 (m, 10H), 1.38 (s, 4H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C29H39N4O4
+ [M + H]+, 507.2966;実測値 507.2969。
【0163】
実施例13:4-((5-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ペンチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1222095)塩酸塩の製造
【0164】
化8の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222095を製造したが、相違点は、用いた臭素化物がtert-ブチル(5-ブロモペンチル)カルバメートであり、用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(黄色固体、15.4 mg、収率63%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.11 (s, 1H), 8.39 (s, 2H), 7.60 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.57 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.10 - 5.02 (m, 1H), 3.34 - 3.30 (m, 2H), 2.94 - 2.81 (m, 3H), 2.60 (d, J = 17.8 Hz, 2H), 2.12 (s, 3H), 2.07 - 2.00 (m, 1H), 1.83 (s, 6H), 1.70 - 1.57 (m, 10H), 1.47 - 1.39 (m, 2H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C28H37N4O4
+ [M + H]+, 493.2809;実測値 593.2803。
【0165】
実施例14:4-((6-((1-(アダマンタン-1-イル)エチル)アミノ)ヘキシル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1222191)塩酸塩の製造
【0166】
化8の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222191を製造したが、相違点は、用いた臭素化物がtert-ブチル(6-ブロモへキシル)カルバメートであり、用いたアミンが1-(アダマンタン-1-イル)エチルアミン塩酸塩(英語名称1-(adamantan-1-yl)ethan-1-amine hydrochloride、CAS号:1501-84-4)であることにある。塩酸塩生成物(黄色固体、14 mg、収率58%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 8.42 (s, 1H),7.59 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.11 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.05 (dd, J = 12.6, 4.8 Hz, 1H), 3.30 (s, 1H),3.00 - 2.82 (m, 3H), 2.73 (s, 1H), 2.59 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 2.55 - 2.48 (m, 1H), 2.06 - 2.01 (m, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.78 - 1.53 (m, 14H), 1.49 (d, J = 11.8 Hz, 3H), 1.37 (s, 4H), 1.12 (d, J = 6.4 Hz, 3H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C31H43N4O4
+ [M + H]+, 535.3279; 実測値 535.3275。
【0167】
実施例15:4-((7-((1-(アダマンタン-1-イル)エチル)アミノ)ヘプチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1222193)塩酸塩の製造
【0168】
化8の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222193を製造したが、相違点は、用いたアミンが1-(1-アダマンチル)エチルアミン塩酸塩であることにある。塩酸塩生成物(黄色固体、10 mg、収率36%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.59 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.10 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 5.05 (dd, J = 12.1, 4.2 Hz, 1H), 3.00 - 2.84(m, 3H), 2.76 - 2.68 (m, 1H), 2.62 - 2.54 (m, 3H), 2.03 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.75 - 1.54 (m, 14H), 1.49 (d, J = 11.5 Hz, 3H), 1.35 (s, 6H), 1.12 (d, J = 6.6 Hz, 3H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C32H45N4O4
+ [M + H]+, 549.3435;実測値 549.3434。
【0169】
実施例16:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((7-(スピロ[3.3]ヘプタン-2-イルアミノ)ヘプチル)アミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1222189)塩酸塩の製造
【0170】
化8の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222189を製造したが、相違点は、用いたアミンがスピロ[3.3]ヘプタン-2-アミン塩酸塩であることにある。塩酸塩生成物(黄色固体、14 mg、収率58%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 8.97 (s, 2H),7.59 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 5.05 (dd, J = 12.7, 5.2 Hz, 1H), 3.50 - 3.46 (m, 1H), 3.30 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.93 - 2.84 (m, 1H), 2.69 (s, 2H), 2.59 (d, J = 18.7 Hz, 1H), 2.55 - 2.48 (m, 1H), 2.25 (t, J = 8.8 Hz, 2H), 2.14 (t, J = 9.7 Hz, 2H), 2.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.92 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.82 - 1.74 (m, 2H), 1.57 (d, J = 6.5 Hz, 4H), 1.32 (s, 6H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C27H37N4O4
+ [M + H]+, 481.2809; 実測値 481.2804。
【0171】
実施例17:4-((7-(シクロヘキシルアミノ)ヘプチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1222039)塩酸塩の製造
【0172】
化8の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222039を製造したが、相違点は、用いたアミンがシクロヘキシルアミンであることにある。塩酸塩生成物(黄色固体、22mg、収率96%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.11 (s, 1H), 8.58 (s, 2H), 7.60 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 7.11 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.10 - 5.02 (m, 1H), 3.32 (s, 2H), 3.00 - 2.85 (m, 4H), 2.65 - 2.55 (m, 2H), 2.02 (s, 3H), 1.77 (s, 2H), 1.60 (s, 5H), 1.35 (s, 7H), 1.30 - 2.22 (m, 3H), 1.11 (s, 1H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C26H37N4O4
+ [M + H]+, 469.2809; 実測値 469.2803。
【0173】
実施例18:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((7-(((1R,2S,4R)-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)アミノ)ヘプチル)アミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1222041)塩酸塩の製造
【0174】
化8の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222041を製造したが、相違点は、用いたアミンがボルニルアミンであることにある。塩酸塩生成物(黄色固体、8 mg、収率31%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.11 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.18 - 7.08 (m, 1H), 7.08 - 7.00 (m, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.06 (s, 1H), 3.31 (s, 2H), 3.22 (s, 1H), 2.89 (s, 3H), 2.67 - 2.56 (m, 2H), 2.37 (s, 1H), 2.26 (s, 1H), 2.18 (s, 1H), 2.04 (s, 1H), 1.70 (s, 4H), 1.61 (s, 2H), 1.36 (s, 7H), 1.25 (s, 1H), 0.98 (d, J = 9.1 Hz, 3H), 0.85 (d, J = 7.5 Hz, 6H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C30H43N4O4
+ [M + H]+, 523.3279; 実測値 523.3272。
【0175】
実施例19:4-((4-(((アダマンタン-1-イル)アミノ)メチル)ベンジル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1222035)塩酸塩の製造
【0176】
化8の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222035を製造したが、相違点は、用いた臭素化物がtert-ブチル4-(ブロモメチル)ベンジルカルバメートであり、用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(黄色固体、6.3 mg、収率12%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.11 (s, 1H), 8.66 (s, 2H), 7.50 (dd, J = 13.2, 7.1 Hz, 3H), 7.45 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.28 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.07 (dd, J = 12.6, 4.9 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.07 (s, 2H), 2.94 - 2.85 (m, 1H), 2.63 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.56 (d, J = 25.3 Hz, 1H), 2.15 (s, 3H), 2.08 - 2.02 (m, 1H),1.93 (s, 6H), 1.68 (d, J = 11.8 Hz, 3H), 1.61 (d, J = 11.6 Hz, 3H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値C31H35N4O4
+ [M + H]+, 527.2653; 実測値 527.2654。
【0177】
実施例20:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((4-((((1R,2S,4R)-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)アミノ)メチル)ベンジル)アミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1221173)塩酸塩の製造
【0178】
化8の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221173を製造したが、相違点は、用いたアミンがボルニルアミンであり、用いた臭素化物がtert-ブチル4-(ブロモメチル)ベンジルカルバメートであることにある。塩酸塩生成物(黄色固体、6.2 mg、収率8%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 9.19 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.57 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.48 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 7.27 (s, 1H), 7.02 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.07 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 4.59 (s, 2H), 4.21 - 4.14 (m, 1H), 4.13 - 4.04 (m, 1H), 3.09 (s, 1H), 2.88 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 2.62 (d, J = 11.5 Hz, 2H), 2.05 (s, 1H), 1.94 (s, 1H), 1.64 (d, J = 11.8 Hz, 3H), 1.39 (s, 2H), 1.16 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 0.87 (s, 3H), 0.80 (s, 3H), 0.70 (s, 3H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C31H37N4O4
+ [M + H]+, 529.2809;実測値 529.2803。
【0179】
実施例21:5-((7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1221055)塩酸塩の製造
【0180】
化8の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221055を製造したが、相違点は、用いた用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであり、用いたフッ素化物が2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-ブロモイソインドリン-1,3-ジオンであることにある。塩酸塩生成物(黄色固体、3 mg、収率4%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.08 (s, 1H), 8.18 (s, 2H), 7.59 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.13 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.55 (s, 1H), 5.04 (s, 1H), 2.93 - 2.80 (m, 3H), 2.41 -2.35 (m, 2H), 2.14 (s, 3H), 2.05 - 1.96 (m, 1H), 1.82 (s, 6H), 1.71 - 1.52 (m, 8H), 1.42 - 1.32 (m, 6H), 1.19 - 1.13 (m, 4H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C30H41N4O4
+ [M + H]+, 521.3122;実測値 521.3124。
【0181】
実施例22:3-(4-((7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプチル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1221091)塩酸塩の製造
【0182】
化9の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221091を製造したが、相違点は、用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、8 mg、収率32%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.01 (s, 1H), 8.61 (s, 2H), 7.29 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.12 (dd, J = 13.2, 4.9 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4.14 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 3.13 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.97 - 2.89 (m, 1H), 2.81 (s, 2H), 2.62 (d, J = 16.3 Hz, 1H), 2.30 (dt, J = 13.2, 8.9 Hz, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.07 - 2.01 (m, 1H), 1.85 (s, 6H), 1.68 - 1.56 (m, 10H), 1.34 (s, 6H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値C30H43N4O3
+ [M + H]+, 507.3330; 実測値 507.3333。
【0183】
実施例23:3-(4-((6-(((アダマンタン-1-イル)メチル)アミノ)ヘキシル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1222073)塩酸塩の製造
【0184】
化9の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222073を製造したが、相違点は、用いた臭素化物が1,6-ジブロモヘキサンであり、用いたアミンが(アダマンタン-1-イル)メチルアミンであることにある。塩酸塩生成物(白色固体、12.5 mg、収率25%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.02 (s, 1H), 8.26 (s, 2H), 7.30 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 13.1, 4.8 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 4.14 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 3.14 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.97 - 2.88 (m, 1H), 2.85 (s, 2H), 2.66 - 2.56 (m, 3H), 2.35 - 2.25 (m, 1H), 2.07 - 2.00 (m, 1H), 1.96 (s, 3H), 1.68 (d, J = 10.7 Hz, 5H), 1.60 (d, J = 12.4 Hz, 5H), 1.56 (s, 6H), 1.44 - 1.37 (m, 2H), 1.36 - 1.28 (m, 2H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C30H43N4O3
+ [M + H]+, 507.3330;実測値 507.3335。
【0185】
実施例24:3-(4-((8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクチル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1222045)塩酸塩の製造
【0186】
化9の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222045を製造したが、相違点は、用いた臭素化物が1,8-ジブロモオクタンであり、用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(白色固体、12.7mg、収率49%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.01 (s, 1H), 8.46 (s, 2H), 7.30 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 13.1, 4.3 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4.13 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 3.12 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.93 (t, J = 12.8 Hz, 1H), 2.81 (s, 2H), 2.63 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 2.35 - 2.25 (m, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.07 - 2.00 (m, 1H), 1.84 (s, 6H), 1.66 (d, J = 12.1 Hz, 3H), 1.59 (d, J = 12.3 Hz, 7H), 1.41 - 1.28 (m, 8H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値C31H45N4O3
+ [M + H]+, 521.3486; 実測値 521.3396。
【0187】
実施例25:3-(4-((4-(((アダマンタン-1-イル)アミノ)メチル)ベンジル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1222025)塩酸塩の製造
【0188】
化9の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222025を製造したが、相違点は、用いた臭素化物が1,4-ジブロモメチルベンゼンであり、用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。SIAIS1222025の塩酸塩(白色固体、19.3mg、収率75%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.03 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 9.01 (s, 2H), 7.54 (s, 2H), 7.45 (s, 2H), 7.18 (s, 2H), 6.95 - 6.86 (m, 1H), 6.64 - 6.56 (m, 1H), 5.13 (s, 1H), 4.42 (s, 2H), 4.38 - 4.30 (m, 1H), 4.25 - 4.15 (m, 1H), 4.04 (s, 2H), 2.93 (s, 1H), 2.65 (s, 1H), 2.40 - 2.25(m, 1H), 2.14 (s, 3H), 1.97 (d, J = 6.6 Hz, 7H), 1.68 (s, 3H), 1.61 (s, 3H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C31H37N4O3
+ [M + H]+, 513.2860; 実測値 513.2854。
【0189】
実施例26:3-(4-((4-(2-((アダマンタン-1-イル)アミノ)エチル)ベンジル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1227027)塩酸塩の製造
【化15】
【0190】
ステップ1:4-ヒドロキシメチルベンゼンエタノール(SIAIS1227001)の製造:
【0191】
4-ギ酸メチルフェニル酢酸メチル(10 mmol、1equiv)を100mLの卵型フラスコに入れ、その後無水テトラヒドロフラン(20 mL)を添加し、氷浴下で徐徐に水素化アルミニウムリチウム(25mmol、2.5equiv)を添加し、室温に回復した後、撹拌しながら一晩反応させた。反応の完了がTLCにより示された後、1mLの水、2mL 10%のNaOH及び3mL水をこの順序に添加し、ろ過して不溶物を除去した後、溶液をそのまま回転乾燥させて、化合物SIAIS1227001(薄黄色の油状物、1.4g、収率90%)を得た。
【0192】
ステップ2:1-(2-ブロモエチル)-4-ブロモメチルベンゼン(SIAIS1227003)の製造:
【0193】
化合物SIAIS1227001(8 mmol、 1equiv)を100 mLの卵型フラスコに入れ、次にジクロロメタン(10 mL)を添加し、氷浴下で徐徐に三臭化りん(8 mmol、 1 equiv)を添加し、室温に回復した後撹拌しながら、一晩反応させた。反応の完了がTLCにより示された後、少し量の水を添加してクェンチングし、シリカゲル粉をサンプルと混合してからISCOカラムカラムクロマトグラフィーにより分離した(PE:EA=9:1で生成物に対し溶離)。減圧下で溶媒を留去させ、相応する目的化合物SIAIS1227003(薄黄色固体、277 mg、収率12%)を得た。
【0194】
ステップ3:3-(4-((4-(2-ブロモエチル)ベンジル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1227013)の製造:
【0195】
レナリドミド(Le-NH2)(0.25 mmol、1 equiv)、DIPEA(0.75 mmol、3 equiv)及びNMP(5mL)を50mLの一口フラスコに入れ、SIAIS1227003(0.25 mmol、1.0 equiv)を添加してから、室温で撹拌しながら3h反応させた。反応終了後、ろ過して不溶物を除去し、分取用Waters 2767液相で分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/水 = 10%-100%)、減圧下で溶媒を除去させることにより相応する目的化合物48 mg(薄黄色固体、収率42%)を得た。
【0196】
ステップ4:最終化合物である3-(4-((4-(2-((アダマンタン-1-イル)アミノ)エチル)ベンジル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1227027)の塩酸塩の製造
【0197】
中間体化合物SIAIS1227013(0.05 mmol、 1 equiv)を15mLのサンプル瓶に入れ、次にアダマンタン-1-アミン(0.1 mmol、 2equiv)、DIPEA(0.15 mmol、 3 equiv)とDMF 2 mLを添加し、40℃で一晩反応させた。ろ過した後、分取用Waters 2767液相で分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)、凍結乾燥機により凍結乾燥させた後、化合物SIAIS1227027の塩酸塩(薄黄色固体、6 mg、収率10%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.02 (s, 1H), 8.87 (s, 2H), 7.36 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 7.23 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 7.19 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 6.63 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.12 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.38 (s, 2H), 4.31 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.19 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 3.04 (s, 2H), 2.93 (s, 3H), 2.63 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 2.32 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 2.10 (s, 3H), 2.07 - 2.03 (m, 1H), 1.88 (s, 6H), 1.69 - 1.55 (m, 6H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.40, 171.72, 169.25, 143.61, 138.68, 136.29, 132.58, 129.53, 129.10, 127.82, 127.29, 112.97, 110.87, 56.63, 52.03, 46.31, 38.02, 35.67, 32.25, 31.74, 28.90, 23.28。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C32H39N4O3
+ [M + H]+, 527.3017; 実測値 527.3014。
【0198】
実施例27:3-(4-((4-(3-((アダマンタン-1-イル)アミノ)プロピル)ベンジル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1227077)塩酸塩の製造
【0199】
実施例26の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1227077を製造したが、相違点は、一番目のステップで用いたエステルが4-ギ酸メチルフェニルプロピオン酸メチルであることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、5 mg、収率31%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.01 (s, 1H), 8.60 (s, 2H), 7.32 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.19 (t, J = 8.6 Hz, 3H), 6.92 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.63 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.12 (dd, J = 13.0, 4.0 Hz, 1H), 4.36 (s, 2H), 4.31 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 4.19 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 2.98 - 2.88 (m, 1H), 2.85 (s, 2H), 2.67 - 2.60 (m, 3H), 2.34 - 2.26 (m, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.09 - 2.02 (m, 1H), 1.92 - 1.85 (m, 2H), 1.82 (s, 6H), 1.66 (d, J = 12.3 Hz, 3H), 1.58 (d, J = 12.0 Hz, 3H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C33H41N4O3
+ [M + H]+, 541.3173; 実測値 541.3169。
【0200】
実施例28:3-(1-オキソ-4-(8-(ピペリジン-1-イル)オクト-1-イン-1-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1221035)塩酸塩の製造
【0201】
化10の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221035を製造したが、相違点は、用いたアミンがピペリジンであることにある。化合物SIAIS1221035の塩酸塩(薄黄色固体、27 mg、収率61%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.00 (s, 1H), 9.61 (s, 1H), 7.71 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.53 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 5.15 (dd, J = 13.2, 5.0 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 3.39 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 2.99 - 2.90 (m, 3H), 2.84 - 2.77 (m, 2H), 2.60 (d, J = 16.9 Hz, 1H), 2.48 - 2.40 (m, 1H), 2.05 - 1.99 (m, 1H), 1.76 (s, 2H), 1.69 (d, J = 10.3 Hz, 6H), 1.60 (dt, J = 14.4, 7.3 Hz, 2H), 1.49 - 1.43 (m, 2H), 1.34 (dd, J = 14.4, 7.7 Hz, 4H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C26H34N3O3
+ [M + H]+, 436.2595; 実測値 436.2596。
【0202】
実施例29:3-(4-(8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクト-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1221095)塩酸塩の製造
【0203】
化10の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221095を製造したが、相違点は、用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、25 mg、収率50%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.00 (s, 1H), 8.41 (s, 2H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.52 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 5.15 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 3.40 - 3.34 (m, 2H), 2.97 - 2.88 (m, 1H), 2.83 (s, 2H), 2.60 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 2.48 - 2.40 (m, 1H), 2.10 (s, 3H), 2.05 - 1.98 (m, 1H), 1.82 (s, 6H), 1.68 - 1.55 (m, 10H), 1.50 - 1.43 (m, 2H), 1.43 - 1.36 (m, 2H). HRMS (ESI) m/z:計算値 C31H40N3O3
+ [M + H]+, 502.3064;実測値 502.3076。
【0204】
実施例30:3-(4-(7-(((アダマンタン-1-イル)メチル)アミノ)ヘプタ-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1222019)塩酸塩の製造
【0205】
化10の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222019を製造したが、相違点は、用いたアルコールがヘプタ-6-イン-1-オルであり、用いたアミンが(アダマンタン-1-イル)メチルアミンであることにある。塩酸塩の生成物(黄色固体、28mg、収率56%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.02 (s, 1H), 8.17 (s, 2H), 7.74 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.66 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.58 - 7.51 (m, 1H), 5.18 (s, 1H), 4.52 - 4.43 (m, 1H), 4.38 - 4.29 (m, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.62 (s, 3H), 2.37 (s, 1H), 2.03 (s, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.70 (s, 6H), 1.62 (s, 5H), 1.57 (d, J = 6.7 Hz, 7H), 1.48 (s, 2H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C31H40N3O3
+ [M + H]+, 502.3064; 実測値 502.3073。
【0206】
実施例31:3-(4-(9-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ノン-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1222047)塩酸塩の製造
【0207】
化10の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222047を製造したが、相違点は、用いたアルコールがノン-8-イン-1-オルであり、用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、11.5 mg、収率22%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.01 (s, 1H), 8.42 (s, 2H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.52 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 5.16 (dd, J = 13.4, 4.3 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 2.93 (t, J = 12.9 Hz, 1H), 2.82 (s, 2H), 2.60 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 2.42 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.03 (s, 1H), 1.83 (s, 6H), 1.66 (d, J = 12.4 Hz, 3H), 1.59 (d, J = 9.2 Hz, 7H), 1.44 (s, 2H), 1.35 (s, 6H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C32H42N3O3
+ [M + H]+, 516.3221; 実測値 516.3225。
【0208】
実施例32:3-(4-(7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプタ-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1224021)塩酸塩の製造
【0209】
化10の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1224021を製造したが、相違点は、用いたアルコールがヘプタ-6-イン-1-オルであり、用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、26 mg、収率53%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.02 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.42 (s, 2H), 7.74 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 5.18 (s, 1H), 4.53 - 4.44 (m, 1H), 4.38 - 4.30 (m, 1H), 2.95 - 2.82 (m, 3H), 2.67 - 2.60 (m, 1H), 2.40 - 2.30 (m, 1H), 2.13 (s, 3H), 2.05 (s, 1H), 1.86 (s, 6H), 1.72 - 1.57 (m, 12H), 1.53 (s, 2H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C30H38N3O3
+ [M + H]+, 488.2908;実測値 488.2905。
【0210】
実施例33:3-(4-(6-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘクス-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1224023)塩酸塩の製造
【0211】
化10の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1224023を製造したが、相違点は、用いたアルコールがヘクス-5-イン-1-オルであり、用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩の生成物(薄黄色固体、21.6 mg、収率46%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.02 (s, 1H), 8.47 (s, 2H), 7.75 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 5.18 (s, 1H), 4.55 - 4.46 (m, 1H), 4.39 - 4.30 (m, 1H), 3.00 - 2.85 (m, 3H), 2.70 - 2.64 (m, 1H), 2.39 (s, 1H), 2.13 (s, 3H), 2.04 (s, 1H), 1.86 (s, 6H), 1.78 (s, 2H), 1.68 (s, 6H), 1.61 (s, 4H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C29H36N3O3
+ [M + H]+, 474.2751; 実測値 474.2743。
【0212】
実施例34:3-(1-オキソ-4-(8-(スピロ[3.3]ヘプタン-2-イルアミノ)オクト-1-イン-1-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1224017)塩酸塩の製造
【0213】
化10の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1224017を製造したが、相違点は、用いたアミンがスピロ[3.3]ヘプタン-2-アミン塩酸塩であることにある。塩酸塩生成物(白色固体、13.2 mg、収率29%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.00 (s, 1H), 8.71 (s, 2H), 7.71 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.52 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 5.15 (dd, J = 13.2, 4.8 Hz, 1H), 4.44 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 3.50 (s, 1H), 3.30 (s, 2H), 2.97 - 2.88 (m, 1H), 2.72 (s, 2H), 2.60 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 2.48 - 2.40 (m, 1H), 2.26 (t, J = 8.8 Hz, 2H), 2.09 (t, J = 9.5 Hz, 2H), 2.00 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.92 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.82 - 1.74 (m, 2H), 1.60 - 1.53 (m, 4H), 1.47 - 1.39 (m, 2H), 1.38 - 1.31 (m, 2H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C28H36N3O3
+ [M + H]+, 462.2751; 実測値 462.2755。
【0214】
実施例35:3-(4-(8-(シクロヘキシルアミノ)オクト-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1221181)塩酸塩の製造
【0215】
化10の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221181を製造したが、相違点は、用いたアミンがシクロヘキシルアミンであることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、28.2 mg、収率63%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.02 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 8.57 (s, 2H), 7.77 - 7.70 (m, 1H), 7.66 - 7.62 (m, 1H), 7.57 - 7.50 (m, 1H), 5.17 (s, 1H), 4.51 - 4.41 (m, 1H), 4.35 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 2.92 (d, J = 25.5 Hz, 4H), 2.59 (s, 2H), 2.34 (d, J = 30.3 Hz, 1H), 2.02 (s, 3H), 1.76 (s, 2H), 1.61 (s, 5H), 1.33 (d, J = 61.5 Hz, 9H), 1.11 (s, 1H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C27H36N3O3
+ [M + H]+, 450.2751;実測値 450.2745。
【0216】
実施例36:3-(4-(8-(シクロヘキシルアミノ)オクト-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1221183)塩酸塩の製造
【0217】
化10の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221183を製造したが、相違点は、用いたアミンがボルニルアミンであることにある。塩酸塩生成物(白色固体、29.9 mg、収率59%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.01 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.77 - 7.70 (m, 1H), 7.68 - 7.62 (m, 1H), 7.58 - 7.51 (m, 1H), 5.17 (s, 1H), 4.52 - 4.40 (m, 1H), 4.40 - 4.28 (m, 1H), 3.24 (s, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.58 (s, 3H), 2.17 (s, 1H), 2.04 (s, 1H), 1.70 (s, 4H), 1.63 (s, 3H), 1.48 (s, 2H), 1.40 (s, 4H), 1.22 (s, 1H), 0.98 (d, J = 9.8 Hz, 3H), 0.85 (d, J = 6.0 Hz, 6H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値C31H42N3O3
+ [M + H]+, 504.3221; 実測値 504.3214。
【0218】
実施例37:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-(8-(ピペリジン-1-イル)オクト-1-イン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1221157)塩酸塩の製造
【0219】
化10の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221157を製造したが、相違点は、ステップ1で用いた臭素化物が2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-ブロモイソインドリン-1,3-ジオンであることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、37 mg、収率55%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.14 (s, 1H), 9.69 (s, 1H), 7.90 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 5.16 (dd, J = 12.9, 5.3 Hz, 1H), 2.99 - 2.81 (m, 5H), 2.65 - 2.56 (m, 2H), 2.09 - 2.04 (m, 1H), 1.82 - 1.65 (m, 10H), 1.64 - 1.55 (m, 2H), 1.49 - 1.45 (m, 2H), 1.40 - 1.30 (m, 4H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C26H32N3O4S+ [M + H]+, 450.5585; 実測値 450.5583。
【0220】
実施例38:4-(8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクト-1-イン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1221159)塩酸塩の製造
【0221】
化10の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221159を製造したが、相違点は、ステップ1で用いた臭素化物が2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-ブロモイソインドリン-1,3-ジオンであり、ステップ2で用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、42 mg、収率55%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.14 (s, 1H), 8.43 (s, 2H), 7.90 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 5.16 (dd, J = 13.1, 5.4 Hz, 1H), 2.93 - 2.80 (m, 3H), 2.61 (d, J = 17.9 Hz, 1H), 2.53 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 2.12 - 2.05 (m, 4H), 1.84 (d, J = 11.3 Hz, 8H), 1.67 - 1.58 (m, 10H), 1.50 - 1.44 (m, 2H), 1.42 - 1.37 (m, 2H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C31H38N3O4
+ [M + H]+, 516.2857; 実測値 516.2850。
【0222】
実施例39:3-(5-(8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクト-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS271164)塩酸塩の製造
【0223】
化10の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS271164を製造したが、相違点は、ステップ1で用いた臭素化物が3-(5-ブロモ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンであり、ステップ2で用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。塩酸塩生成物(白色固体、11 mg、収率54.5%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.00 (s, 1H), 8.55 (s, 2H), 7.74 - 7.57 (m, 2H), 7.50 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 13.2, 4.9 Hz, 1H), 4.38 (dd, J = 61.7, 17.4 Hz, 2H), 3.03 - 2.76 (m, 3H), 2.60 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 2.48 (s, 2H), 2.39 (dt, J = 13.2, 9.0 Hz, 1H), 2.10 (s, 3H), 2.04 - 1.93 (m, 1H), 1.84 (s, 6H), 1.70 - 1.52 (m, 10H), 1.44 (ddd, J = 30.4, 14.3, 7.0 Hz, 4H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C31H40N3O3
+ [M + H]+, 502.3064; 実測値 502.3064。
【0224】
実施例40:3-(4-(8-(シクロヘキシルアミノ)オクチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1221193)塩酸塩の製造
【0225】
化11の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221193を製造した。用いたアルキニル前駆体化合物はSIAIS1221181であった。塩酸塩生成物(白色固体、11 mg、収率55%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.99 (s, 1H), 8.58 (s, 2H), 7.59 - 7.55 (m, 1H), 7.46 (d, J = 4.2 Hz, 2H), 5.14 (dd, J = 13.2, 5.0 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 2.97 - 2.89 (m, 2H), 2.84 (s, 2H), 2.67 - 2.58 (m, 3H), 2.48 - 2.38 (m, 1H), 2.01 (d, J = 11.4 Hz, 3H), 1.75 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 1.60 (d, J = 7.6 Hz, 5H), 1.30 (d, J = 9.0 Hz, 9H), 1.27 - 1.17 (m, 3H), 1.13 - 1.04 (m, 1H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C29H40N3O3S+ [M + H]+, 454.3064; 実測値 454.3060。
【0226】
実施例41:3-(4-(8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1221105)塩酸塩の製造
【0227】
化11の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221105を製造したが、相違点は、用いたアルキニル前駆体がSIAIS1221095であることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、13 mg、収率62%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.99 (s, 1H), 8.52 (s, 2H), 7.59 - 7.55 (m, 1H), 7.46 (d, J = 4.2 Hz, 2H), 5.14 (dd, J = 13.2, 5.0 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 2.97 - 2.89 (m, 1H), 2.80 (s, 2H), 2.68 - 2.58 (m, 3H), 2.48 - 2.39 (m, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.04 - 1.98 (m, 1H), 1.84 (s, 6H), 1.68 - 1.55 (m, 10H), 1.31 (s, 8H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C31H44N4O3
+ [M + H]+, 506.3377;実測値 506.3375。
【0228】
実施例42:3-(4-(7-(((アダマンタン-1-イル)メチル)アミノ)ヘプチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1222021)塩酸塩の製造
【0229】
化11の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222021を製造したが、相違点は、用いたアルキニル前駆体がSIAIS1222019であることにある。塩酸塩生成物(白色固体、14.8mg、収率59%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.00 (s, 1H), 8.06 (s, 2H), 7.61 - 7.54 (m, 1H), 7.46 (s, 2H), 5.14 (dd, J = 13.1, 4.8 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 2.92 (dd, J = 22.1, 9.5 Hz, 1H), 2.85 (s, 2H), 2.67 - 2.62 (m, 3H), 2.60 (s, 2H), 2.43 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 2.06 - 2.00 (m, 1H), 1.97 (s, 3H), 1.68 (d, J = 12.1 Hz, 4H), 1.60 (d, J = 11.4 Hz, 6H), 1.54 (s, 6H), 1.32 (s, 4H), 1.29 (s, 2H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C31H44N3O3S+ [M + H]+, 506.3377;実測値 506.3375。
【0230】
実施例43:3-(4-(7-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘプチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1224041)塩酸塩の製造
【0231】
化11の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1224041を製造したが、相違点は、用いたアルキニル前駆体がSIAIS1224021であることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、12.9 mg、収率64%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.99 (s, 1H), 8.46 (s, 2H),7.56 (s, 1H), 7.46 (s, 2H), 5.14 (d, J = 13.9, 5.0 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 18.1 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 2.93 (t, J = 12.9 Hz, 1H), 2.81 (s, 2H), 2.68 - 2.62 (m, 3H), 2.45 - 2.38 (m, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.03 (s, 1H), 1.83 (s, 6H), 1.66 (d, J = 12.6 Hz, 4H), 1.58 (d, J = 11.4 Hz, 6H), 1.33 (s, 6H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C30H41N3O3
+ [M + H]+, 492.3221; 実測値 492.3226。
【0232】
実施例44:3-(4-(6-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘキシル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1224043)塩酸塩の製造
【0233】
化11の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1224043を製造したが、相違点は、用いたアルキニル前駆体がSIAIS1224023であることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、8 mg、収率44%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.00 (s, 1H), 8.82 (s, 2H), 7.57 (s, 1H), 7.47 (d, J = 3.4 Hz, 2H), 5.14 (dd, J = 13.0, 4.5 Hz, 1H), 4.48 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 4.32 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 2.98 - 2.88 (m, 1H), 2.79 (s, 2H), 2.68 - 2.64 (m, 2H), 2.61 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 2.48 - 2.40 (m, 1H), 2.10 (s, 3H), 2.05 - 2.00 (m, 1H), 1.87 (s, 6H), 1.65 (d, J = 10.9 Hz, 6H), 1.58 (d, J = 12.3 Hz, 4H), 1.37 (s, 4H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C29H40N3O3
+ [M + H]+, 478.3064; 実測値 478.3066。
【0234】
実施例45:3-(5-(8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS271187)塩酸塩の製造
【0235】
化11の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS271187を製造したが、相違点は、用いたアルキニル前駆体がSIAIS271164であることにある。塩酸塩生成物(白色固体、 1.6 mg、 収率34.0%)を得た。1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 7.71 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.35 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.14 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.46 (q, J = 16.8 Hz, 2H), 2.97 - 2.85 (m, 3H), 2.77 (dd, J = 18.8, 11.5 Hz, 3H), 2.56 - 2.43 (m, 1H), 2.20 (s, 3H), 2.03 (s, 1H), 1.90 (s, 6H), 1.76 (dd, J = 41.6, 12.9 Hz, 8H), 1.62 (s, 2H), 1.38 (s, 4H), 1.31 (d, J = 22.6 Hz, 4H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C31H44N4O3
+ [M + H]+, 506.3377; 実測値 506.3368。
【0236】
実施例46:3-(4-(4-(((アダマンタン-1-イル)アミノ)メチル)フェネチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1222051)塩酸塩の製造
【化16】
【0237】
実施例28の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS292102を製造したが、相違点は、用いたアルコールが4-エチニルベンジルアルコールであり、カップリングした後、まず水素化した後OMs化(methanesulfonyloxylation)した。薄黄色固体67 mg(三つのステップの合計収率9.4%)を得た。
【0238】
中間体化合物SIAIS292102(0.04 mmol、 1 equiv)を15 mLのサンプル瓶に入れ、次にアダマンタン-1-アミン(0.08 mmol、 2 equiv)、炭酸カリウム(0.08 mmol、 2 equiv)、ヨウ化ナトリウム(0.08 mmol、2 equiv)とNMP 2 mLを添加し、50℃で一晩反応させた。ろ過した後、逆相C18カラムで分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)、凍結乾燥機により凍結乾燥させた後、SIAIS1222051塩酸塩生成物(黄色固体、4.9 mg、収率24%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.01 (s, 1H), 8.69 (s, 2H), 7.58 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.46 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.32 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 5.16 - 5.10 (dd, J = 13.6, 3.7Hz, 1H), 4.40 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4.26 (d, J = 16.9 Hz, 1H), 4.06 (s, 2H), 3.00 - 2.87 (m, 5H), 2.62 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 2.45 - 2.37 (m, 1H), 2.15 (s, 3H), 2.00 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 1.94 (s, 6H), 1.69 (d, J = 12.0 Hz, 3H), 1.62 (d, J = 11.0 Hz, 3H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C32H38N3O3
+ [M + H]+, 512.2908; 実測値 512.2899。
【0239】
実施例47:3-(4-(4-((((アダマンタン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)フェネチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1222053)塩酸塩の製造
【0240】
実施例46の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222053を製造したが、相違点は、用いたアミンが(アダマンタン-1-イル)メチルアミンであることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、6.7 mg、収率32%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.01 (s, 1H), 8.89 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.57 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.50 - 7.40 (m, 4H), 7.30 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 5.13 (dd, J = 12.9, 4.1 Hz, 1H), 4.41 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4.28 (d, J = 18.4 Hz, 1H), 4.20 - 4.05 (m, 2H), 3.12 (s, 1H), 3.00 - 2.85 (m, 5H), 2.62 (d, J = 18.3 Hz, 1H), 2.40 (dd, J = 26.3, 12.8 Hz, 1H), 1.98 (s, 2H), 1.63 (d, J = 27.8 Hz, 3H), 1.38 (dd, J = 24.4, 11.9 Hz, 2H), 1.10 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 0.87 (s, 3H), 0.82 (s, 3H), 0.73 (s, 3H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値C33H40N3O3
+ [M + H]+, 526.3064; 実測値 526.3061。
【0241】
実施例48:3-(1-オキソ-4-(4-((((1R,2S,4R)-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)アミノ)メチル)フェネチル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1222055)塩酸塩の製造
【0242】
実施例46の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222055を製造したが、相違点は、用いたアミンがボルニルアミンであることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、7.6 mg、収率37%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.01 (s, 1H), 8.63 (s, 2H), 7.58 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.49 - 7.40 (m, 4H), 7.31 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 5.13 (dd, J = 13.0, 4.9 Hz, 1H), 4.40 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.26 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 4.09 (s, 2H), 3.00 - 2.88 (m, 5H), 2.62 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 2.40 (dd, J = 25.0, 12.3 Hz, 1H), 1.99 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 1.94 (s, 4H), 1.66 (d, J = 11.9 Hz, 3H), 1.58 (d, J = 11.8 Hz, 3H), 1.52 (s, 1H), 1.49 (s, 6H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値C32H40N3O3
+ [M + H]+, 514.3073; 実測値 526.3061。
【0243】
実施例49:3-(4-((7-(シクロヘキシルアミノ)ヘプチル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1221187)塩酸塩の製造
【0244】
化7の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221187を製造したが、相違点は、最後のステップで用いたアミンがシクロヘキシルアミンであることにある。塩酸塩生成物(白色固体、15.4 mg、収率68%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.98 (s, 1H), 8.56 (s, 2H), 7.49 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.12 (dd, J = 13.7, 5.1 Hz, 1H), 4.37 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 4.22 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 4.13 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.98 - 2.83 (m, 4H), 2.63 - 2.56 (m, 1H), 2.49 - 2.41 (m, 1H), 2.05 - 1.96 (m, 3H), 1.79 - 1.71 (m, 4H), 1.65 - 1.56 (m, 3H), 1.45 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 1.39 - 1.32 (m, 4H), 1.31 - 1.19 (m, 4H), 1.15 - 1.04 (m, 1H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C26H38N3O4
+ [M + H]+, 456.2857; 実測値 456.2855。
【0245】
実施例50:3-(1-オキソ-4-((7-(((1R,2S,4R)-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)アミノ)ヘプチル)オキシ)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1221189)塩酸塩の製造
【0246】
化7の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221189を製造したが、相違点は、最後のステップで用いたアミンがボルニルアミンであることにある。塩酸塩生成物(白色固体、7 mg、収率35%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.98 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.80 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 7.47 - 7.43 (m, 1H), 7.33 - 7.29 (m, 1H), 5.12 (dd, J = 13.2, 5.3 Hz, 1H), 4.61 - 4.56 (m, 2H), 4.35 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.28 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.12 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.22 (s, 1H), 2.93 - 2.83 (m, 1H), 2.62 - 2.55 (m, 2H), 2.30 - 2.25 (m, 2H), 2.21 - 2.13 (m, 1H), 2.03 - 1.96 (m, 1H), 1.68 (s, 4H), 1.50 - 1.10 (m, 10H), 0.95 (s, 3H), 0.84 (d, J = 2.4 Hz, 6H). HRMS (ESI) m/z: 計算値 C30H44N3O4
+ [M + H]+, 510.3326; 実測値 510.3325。
【0247】
実施例51:3-(4-(8-((アダマンタン-1-イル)(メチル)アミノ)オクチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1222031)塩酸塩の製造
【0248】
実施例9の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1222031を製造したが、相違点は、用いた前駆体がSIAIS1221105であることにある。塩酸塩生成物(白色固体、11.0mg、収率71%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.00 (s, 1H), 9.61 (s, 1H),7.60 - 7.52 (m, 1H), 7.50 - 43 (m, 2H), 5.15 (s, 1H), 4.84 (s, 1H), 4.55 - 4.40 (m, 4H), 4.36 - 4.28 (m, 1H), 3.32 - 3.25 (m, 2H), 2.94 (s, 1H), 2.66 - 2.60 (m, 3H), 2.28 (s, 2H), 2.16 (s, 3H), 1.98 (s, 4H), 1.91 (s, 3H), 1.72 - 1.60 (m, 10H), 1.40 - 1.25 (m, 6H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C32H46N3O3
+ [M + H]+, 520.3234; 実測値 520.3238。
【0249】
実施例52:4-(4-(8-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)オクト-7-イン-1-イル)ピペラジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリル(SIAIS1228147)塩酸塩の製造
【0250】
化10の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1228147を製造したが、相違点は、用いたアミンが3-フルオロ-4-(ピペラジン-1-イル)ベンゾニトリルであることにある。塩酸塩生成物(白色固体、32.2 mg、収率58%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.00 (s, 1H), 10.23 (s, 1H),7.79 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.53 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.16 (dd, J = 13.5, 5.1 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 3.70 (d, J = 12.9 Hz, 2H), 3.60 - 3.54 (m, 2H), 3.30 - 3.08 (m, 8H), 2.98 - 2.87 (m, 1H), 2.65 - 2.57 (m, 1H), 2.44 (s, 1H), 2.05 - 1.98 (m, 1H), 1.76 - 1.68 (m, 2H), 1.65 - 1.57 (m, 2H), 1.51 - 1.44 (m, 2H), 1.40 - 1.34 (m, 2H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C32H35FN5O3
+ [M + H]+, 556.2718; 実測値 556.2712。
【0251】
実施例53:4-((4-(2-((アダマンタン-1-イル)アミノ)エチル)ベンジル)オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1241167)塩酸塩の製造
【0252】
化合物4-(2-ブロモエチル)安息香酸(800 mg、 3.49 mmol)をジクロロメタン(10 mL)、メタノール(10 mL)に溶け、0℃でトリメチルシリルジアゾメタン(1.92 ml、 3.84 mmol、 2M 、シクロヘキサン中にあり)を滴下した。混合物を室温まで昇温させ、2時間撹拌した。反応液を水(10mL)でクェンチングし、ジクロロメタンで抽出し(20 mL x 3)、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ過液を減圧濃縮し、残部をカラムクロマトグラフィーで分離し(石油エーテル:酢酸エチル =2:1)、无色油状物のメチル4-(2-ブロモエチル)ベンゾエート(0.72 g、収率85 %)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.99 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 7.29 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.59 (t, J = 10.0 Hz, 2H), 3.22 (t, J = 10.0 Hz, 2H)。
【0253】
メチル4-(2-ブロモエチル)ベンゾエート(400 mg、 1.65 mmol)、1-アダマンタンアミン(309 mg、1.65mmol)をアセトニトリル(10 mL)に溶け、室温で炭酸カリウム(682 mg、 4.94 mmol)を添加した。混合物を70℃まで昇温させ、16時間撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を減圧濃縮し、残部を水(10mL)で洗い、ジクロロメタンで抽出し(20mL x 3)、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ過液を減圧濃縮し、残部をカラムクロマトグラフィーで分離し(ジクロロメタン:メタノール = 10:1)、薄黄色固体のメチル 4-(2-((アダマンタン-1-イル)アミノ)エチル)ベンゾエート(240 mg、収率46%を得た。MS m/z: 314.3 [M+H]。
【0254】
メチル4-(2-((アダマンタン-1-イル)アミノ)エチル)ベンゾエート(100 mg、 0.32 mmol)を無水テトラヒドロフラン(4 mL)に溶け、0℃でテトラヒドロリチウムアルミニウム(24 mg、 0.64 mmol)を添加した。反応液を0℃で1時間撹拌した。反応液を水(0.1 mL)でクェンチングし、10分撹拌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、混合物をろ過し、ろ過液を減圧濃縮して薄黄色固体(4-(2-((アダマンタン-1-イル)アミノ)エチル)フェニル)メタノール(102 mg)を得た。粗製品をそのまま次のステップに供した。MS m/z: 286.3[M+H]。
【0255】
(4-(2-((アダマンタン-1-イル)アミノ)エチル)フェニル)メタノール(110 mg、 0.39 mmol)を無水テトラヒドロフラン(4 mL)に溶け、0℃で三臭化りん(104 mg、 0.39 mmol)を添加した。反応液を0℃で2時間撹拌した。反応液を水(10 mL)でクェンチングし、ジクロロメタンで抽出し(20mL x 3)、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ過液を減圧濃縮して、白色固体のN-(4-(ブロモメチル)フェネチル)アダマンタン-1-アミン(150 mg)を得た。粗製品をそのまま次のステップに供した。MS m/z: 348.2, 350.2 [M+H]。
【0256】
N-(4-(ブロモメチル)フェネチル)アダマンタン-1-アミン(0.1 mmol、1 equiv)を15 mLのサンプル瓶に溶け、次にSIAIS1221045(0.1 mmol、 1 equiv)を添加し、50℃で一晩反応させた。ろ過した後、分取用Waters 2767で液相分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)、凍結乾燥させた後、SIAIS1241167の塩酸塩26.2 mg(白色固体、収率48%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.11 (s, 1H), 8.97 (s, 2H), 7.86 - 7.78 (m, 1H), 7.61 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.48 (t, J = 6.3 Hz, 3H), 7.35 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.35 (s, 2H), 5.09 (dd, J = 12.8, 5.4 Hz, 1H), 3.07 (s, 2H), 3.01 (s, 2H), 2.93 - 2.84 (m, 1H), 2.59 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 2.56 - 2.51 (m, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.07 - 2.01 (m, 1H), 1.91 (s, 6H), 1.66 (d, J = 12.2 Hz, 3H), 1.59 (d, J = 12.0 Hz, 3H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.27, 170.42, 167.26, 165.81, 155.99, 137.52, 135.09, 133.76, 129.32, 128.28, 120.70, 117.07, 116.03, 70.34, 56.70, 49.25, 38.03, 35.67, 32.32, 31.42, 28.91, 22.48。HRMS (ESI) m/z: C32H36N3O5
+ [M + H]+, 計算値 542.2649; 実測値 542.2669。
【0257】
実施例54:3-(4-((4-(2-((アダマンタン-1-イル)アミノ)エチル)ベンジル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1241169)塩酸塩の製造
【0258】
N-(4-(ブロモメチル)フェネチル)アダマンタン-1-アミン(0.12 mmol、 1.2equiv)を15mLのサンプル瓶に入れ、次にSIAIS1221097(0.1 mmol、 1 equiv)を添加し、80℃で一晩反応させた。減圧下でアセトニトリルを除去し、DMFを添加して溶解させた後ろ過し、分取用Waters 2767で液相分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)、凍結乾燥させた後、SIAIS1241169の塩酸塩4.4 mg(白色固体、収率7%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.97 (s, 1H), 8.86 (s, 1H), 7.50 - 7.44 (m, 3H), 7.32 (d, J = 7.9 Hz, 4H), 5.24 (s, 2H), 5.11 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.40 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.07 (s, 2H), 3.00 - 2.87 (m, 3H), 2.58 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 2.46 - 2.38 (m, 1H), 2.11 (s, 3H), 2.02 - 1.96 (m, 1H), 1.89 (s, 6H), 1.66 (d, J = 12.3 Hz, 3H), 1.59 (d, J = 11.9 Hz, 3H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.36, 171.50, 168.49, 153.88, 137.65, 135.64, 133.81, 130.45, 130.32, 129.32, 128.54, 115.75, 115.53, 69.71, 56.74, 52.08, 45.56, 38.08, 35.65, 32.36, 31.70, 28.90, 22.86。 HRMS (ESI) m/z: C32H38N3O4
+ [M + H]+, 計算値 528.2857; 実測値 528.2851。
【0259】
実施例55:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((4-(((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)メチル)ベンジル)オキシ)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1242035)塩酸塩の製造
【0260】
化6の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物(SIAIS1242035)を製造したが、相違点は、用いたハロゲン化物が1,4-ジブロモメチルベンゼンであり、アミンが3-ノルアダマンタンアミン塩酸塩であることにある。塩酸塩生成物(白色固体、7 mg、収率27%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.11 (s, 1H), 9.75 (s, 2H), 7.83 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.61 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.48 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.42 (s, 2H), 5.10 (dd, J = 12.8, 5.3 Hz, 1H), 4.12 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 2.93 - 2.84 (m, 1H), 2.59 (d, J = 18.6 Hz, 1H), 2.55 - 2.51 (m, 2H), 2.33 (s, 2H), 2.11 - 2.01 (m, 3H), 1.98 - 1.90 (m, 4H), 1.63 - 1.54 (m, 3H), 1.50 (d, J = 12.8 Hz, 1H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.26, 170.42, 167.26, 165.82, 155.86, 137.52, 137.30, 133.77, 132.90, 130.75, 127.96, 120.73, 117.16, 116.12, 70.27, 70.12, 49.27, 46.73, 45.06, 42.62, 41.99, 37.21, 34.20, 31.44, 22.47。 HRMS (ESI) m/z: C30H32N3O5
+ [M + H]+, 計算値 514.2336;実測値 514.2335。
【0261】
実施例56:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((7-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)ヘプチル)アミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1242041)塩酸塩の製造
【0262】
化12の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1242041を製造したが、相違点は、用いたアミンが3-ノルアダマンタンアミン塩酸塩であることにある。塩酸塩生成物(明るい黄色固体、20.4 mg、収率57%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 9.33 (s, 2H), 7.59 (dd, J = 8.3, 7.3 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 5.05 (dd, J = 12.8, 5.4 Hz, 1H), 3.31 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.93 - 2.78 (m, 3H), 2.63 - 2.52 (m, 2H), 2.42 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 2.29 (s, 2H), 2.06 - 2.01 (m, 1H), 1.96 (d, J = 9.7 Hz, 2H), 1.93 - 1.84 (m, 4H), 1.66 (s, 2H), 1.62 - 1.52 (m, 5H), 1.46 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 1.35 (s, 6H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.29, 170.58, 169.44, 167.77, 146.91, 136.79, 132.66, 117.69, 110.88, 109.47, 69.60, 49.02, 44.86, 43.25, 42.63, 42.27, 41.81, 37.13, 34.14, 31.46, 29.07, 28.79, 26.64, 26.59, 22.64, 18.44, 17.18。 HRMS (ESI) m/z: C29H39N4O4
+ [M + H]+, 計算値 507.2966; 実測値 507.2965。
【0263】
実施例57:3-(4-((7-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)ヘプチル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1242043)塩酸塩の製造
【0264】
化7の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1242043を製造したが、相違点は、用いたアミンが3-ノルアダマンタンアミン塩酸塩であることにある。塩酸塩生成物(白色固体、10.3 mg、収率30%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.98 (s, 1H), 9.31 (s, 2H), 7.48 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.12 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.37 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.12 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.96 - 2.87 (m, 1H), 2.86 - 2.79 (m, 2H), 2.58 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 2.49 - 2.43 (m, 1H), 2.42 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 2.29 (s, 2H), 2.02 - 1.97 (m, 1H), 1.95 (d, J = 10.1 Hz, 2H), 1.86 (t, J = 11.2 Hz, 4H), 1.79 - 1.72 (m, 2H), 1.67 (s, 2H), 1.56 (t, J = 13.2 Hz, 3H), 1.46 (d, J = 12.8 Hz, 3H), 1.37 (d, J = 3.0 Hz, 4H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.36, 171.54, 168.56, 154.30, 133.72, 130.37, 130.15, 115.40, 115.03, 69.61, 68.35, 52.10, 45.56, 44.87, 43.24, 42.63, 41.81, 37.12, 34.12, 31.71, 28.96, 28.72, 26.58, 26.54, 25.72, 22.89。 HRMS (ESI) m/z: C29H40N3O4
+ [M + H]+, 計算値494.3013;実測値 494.3015。
【0265】
実施例58:3-(4-((7-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)ヘプチル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1242071)塩酸塩の製造
【0266】
化9の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1242071を製造したが、相違点は、用いたアミンが3-ノルアダマンタンアミン塩酸塩であることにある。塩酸塩生成物(白色固体、18 mg、収率53%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.03 (s, 1H), 9.43 (s, 2H), 7.41 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 5.13 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.32 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.19 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.98 - 2.88 (m, 1H), 2.85 - 2.77 (m, 2H), 2.63 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 2.43 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 2.37 - 2.30 (m, 1H), 2.29 (s, 2H), 2.07 - 2.01 (m, 1H), 1.98 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 1.93 - 1.83 (m, 4H), 1.71 - 1.68 (m, 4H), 1.56 (t, J = 14.0 Hz, 3H), 1.46 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 1.35 (s, 6H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.35, 171.57, 168.69, 133.14, 129.89, 69.57, 52.06, 46.44, 44.83, 43.21, 42.62, 41.81, 37.12, 34.16, 31.68, 28.77, 27.90, 26.68, 26.56, 26.52, 23.23。 HRMS (ESI) m/z: C29H41N4O3
+ [M + H]+, 計算値493.3173; 実測値 493.3176。
【0267】
実施例59:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((7-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)ヘプチル)オキシ)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1242073)塩酸塩の製造
【0268】
化6の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1242073を製造したが、相違点は、用いたアミンが3-ノルアダマンタンアミン塩酸塩であることにある。塩酸塩生成物(白色固体、25.5 mg、収率72%)を得た。 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 9.24 (s, 2H), 7.80 (dd, J = 8.5, 7.3 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.08 (dd, J = 12.8, 5.4 Hz, 1H), 4.20 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.63 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.94 - 2.79 (m, 2H), 2.62 - 2.56 (m, 1H), 2.53 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 2.29 (s, 1H), 2.06 - 1.99 (m, 1H), 1.90 - 1.84 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 1.78 - 1.64 (m, 2H), 1.79 - 1.62 (m, 6H), 1.60 - 1.53 (m, 2H), 1.50 - 1.43 (m, 4H), 1.42 - 1.34 (m, 6H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.26, 170.43, 167.33, 165.79, 156.48, 137.51, 133.72, 120.26, 116.69, 115.61, 69.64, 69.22, 49.21, 45.86, 44.90, 43.27, 42.64, 41.82, 37.13, 34.11, 32.44, 31.43, 28.76, 28.32, 26.66, 25.63, 22.48。 HRMS (ESI) m/z: C29H38N3O5
+ [M + H]+, 計算値508.2806;実測値 508.2800。
【0269】
実施例60:3-(4-(8-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)オクト-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1242057)塩酸塩の製造
【0270】
化10の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1242057を製造したが、相違点は、用いたアミンが3-ノルアダマンタンアミン塩酸塩であることにある。塩酸塩生成物(白色固体、33.6 mg、収率46%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.00 (s, 1H), 9.40 (s, 2H), 7.71 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.66 - 7.63 (m, 1H), 7.52 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 5.15 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 4.33 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 3.10 - 3.02 (m, 3H), 2.97 - 2.88 (m, 1H), 2.86 - 2.79 (m, 2H), 2.60 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 2.49 - 2.40 (m, 2H), 2.28 (s, 2H), 2.06 - 1.99 (m, 1H), 1.96 (d, J = 9.8 Hz, 2H), 1.89 (s, 2H), 1.84 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 1.73 - 1.65 (m, 2H), 1.62 - 1.51 (m, 5H), 1.50 - 1.39 (m, 4H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.40, 171.72, 169.25, 143.61, 138.68, 136.29, 132.58, 129.53, 129.10, 127.82, 127.29, 112.97, 110.87, 56.63, 52.03, 46.31, 38.02, 35.67, 32.25, 31.74, 28.90, 23.28。 HRMS (ESI) m/z: C30H38N3O3
+ [M + H]+, 計算値 488.2908; 実測値 488.2916。
【0271】
実施例61:3-(4-(8-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)オクチル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1242091)塩酸塩の製造
【0272】
化11の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1242091を製造したが、相違点は、用いたアルキニル前駆体がSIAIS1242057であることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、16 mg、収率94 %)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.99 (s, 1H), 9.21 (s, 2H), 7.57 (t, J = 4.3 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 4.3 Hz, 2H), 5.14 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.47 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 2.98 - 2.88 (m, 1H), 2.85 - 2.77 (m, 2H), 2.68 - 2.57 (m, 3H), 2.49 - 2.38 (m, 2H), 2.30 (s, 2H), 2.05 - 1.98 (m, 1H), 1.94 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 1.86 (d, J = 9.8 Hz, 4H), 1.65 - 1.53 (m, 7H), 1.47 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 1.32 (s, 8H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.39, 171.55, 168.84, 140.97, 137.98, 132.02, 131.95, 128.75, 121.09, 69.63, 52.01, 46.71, 44.89, 43.28, 42.64, 41.82, 37.13, 34.10, 31.71, 29.75, 29.29, 29.13, 29.01, 26.66, 26.58, 22.99。 HRMS (ESI) m/z: C30H42N3O3
+ [M + H]+, 計算値 492.3221; 実測値 492.3225。
【0273】
実施例62:N-(アダマンタン-1-イル)-7-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)オキシ)ヘプタンアミド(SIAIS1242075)の製造
【化17】
【0274】
SIAIS1221097(CAS号は1061604-41-8)(2 mmol、1 equiv)を50 mLの卵型フラスコに入れ、次にアセトニトリル(10 mL)と炭酸カリウム(4 mmol、 2 equiv)を添加し、室温で撹拌しながらtert-ブチル7-ブロモヘプタノエート(2.4 mmol、1.2 equiv)を添加し、80oCで還流しながら一晩反応させた。反応が完了した後、減圧下でアセトニトリルを除去し、少量のDMSOを溶解させた後C18逆相カラムで分離し(溶離剤:10%-100%(v1:v2)のアセトニトリル:水)、減圧下で溶媒を除去して、相応するtert-ブチルエステル中間体を得、当該相応するtert-ブチルエステル中間化合物を25 mLの卵型フラスコに入れ、次にジクロロメタン(1 mL)とトリフルオロ酢酸(3 mL)を添加し、室温で撹拌しながら1h反応させた。減圧下で溶媒を留去させ、水を加え、凍結乾燥して相応する目的生成物7-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)オキシ)ヘプタン酸(SIAIS1222151)(薄黄色固体、250 mg、 収率32%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.97 (s, 1H), 7.48 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 13.2, 4.9 Hz, 1H), 4.38 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 4.11 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.95 - 2.87 (m, 1H), 2.59 (d, J = 18.3 Hz, 1H), 2.49 - 2.41 (m, 1H), 2.22 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.03 - 1.96 (m, 1H), 1.77 - 1.70 (m, 2H), 1.56 - 1.49 (m, 2H), 1.48 - 1.40 (m, 2H), 1.38 -1.30 (m, 2H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 174.95, 173.35, 171.52, 168.58, 154.30, 133.71, 130.35, 130.18, 115.38, 114.97, 68.34, 52.08, 45.53, 34.06, 31.71, 28.92, 28.74, 25.66, 24.89, 22.85。 HRMS (ESI) C20H25N2O6
+ [M+H]+, 計算値 389.1707; 実測値 389.1702。
【0275】
7-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)オキシ)ヘプタン酸(SIAIS1222151)(19.4 mg、 0.05 mmol)、 アダマンタン-1-アミン(7.6 mg、 0.05 mmol)及びHBTU(37.9 mg、 0.1 mmol)をこの順序に15 mLのサンプル瓶に入れ、次にDMF(2 mL)を溶解させ、撹拌しながらN,N-ジイソプロピルエチルアミン(12.9 mg、 0.1 mmol)を添加し、室温で12 h反応させた。膜でろ過して分取用HPLCで分離し(溶離剤(v/v):アセトニトリル/(水+0.05% HCl) = 10% -100%)、アセトニトリルを回転蒸発させ、凍結乾燥させた後、化合物SIAIS1242075(白色固体、21.9 mg、収率84%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.97 (s, 1H), 7.47 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.19 (s, 1H), 5.11 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.38 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.10 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.96 - 2.87 (m, 1H), 2.58 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 2.49 - 2.41 (m, 1H), 2.00 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.96 (s, 3H), 1.88 (d, J = 2.4 Hz, 6H), 1.76 - 1.70 (m, 2H), 1.62 - 1.55 (m, 6H), 1.52 - 1.39 (m, 4H), 1.33 - 1.26 (m, 2H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.33, 171.98, 171.52, 168.57, 154.31, 133.71, 130.33, 130.17, 115.37, 114.93, 68.32, 52.08, 50.91, 45.54, 43.13, 41.51, 36.54, 35.96, 31.71, 29.84, 29.26, 28.95, 28.67, 25.81, 25.69, 22.87。 HRMS (ESI) m/z: C30H40N3O5
+ [M + H]+, 計算値 522.2962;実測値 522.2965。
【0276】
実施例63:N-(アダマンタン-1-イル)-7-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ヘプタンアミド(SIAIS1242077)の製造
【0277】
実施例62の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1242077を製造したが、相違点は、用いたカルボン酸前駆体が7-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジニル)-2、3-ジヒドロ-1,3-ジオキソ-1H-イソインドリン-4-イル]アミノ]ヘプタン酸(SIAIS1231169、CAS: 2225940-50-9)であることにある。生成物は明るい黄色固体(21.8 mg、収率82%)であった。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 7.58 (dd, J = 8.5, 7.1 Hz, 1H), 7.19 (s, 1H), 7.09 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 5.05 (dd, J = 12.7, 5.4 Hz, 1H), 3.28 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.94 - 2.83 (m, 1H), 2.63 - 2.51 (m, 2H), 2.06 - 1.95 (m, 6H), 1.90 (d, J = 2.5 Hz, 6H), 1.62 - 1.53 (m, 8H), 1.49 - 1.43 (m, 2H), 1.37 - 1.23 (m, 4H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.28, 171.98, 170.56, 169.42, 167.77, 146.90, 136.74, 132.67, 117.63, 110.86, 109.50, 50.92, 49.01, 42.28, 41.52, 36.54, 36.52, 31.45, 29.28, 29.05, 28.74, 26.56, 25.83, 22.63。 HRMS (ESI) m/z: C30H39N4O5
+ [M + H]+, 計算値 535.2915; 実測値 535.2925。
【0278】
実施例64:3-(4-((4-(2-((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)エチル)ベンジル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1242061)塩酸塩の製造
【0279】
実施例26の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1242061を製造したが、相違点は、用いたアミンが3-ノルアダマンタンアミン塩酸塩であることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、7 mg、収率15%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.02 (s, 1H), 9.52 (s, 2H), 7.36 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.25 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.19 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.64 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.12 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.38 (s, 2H), 4.31 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.19 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 3.05 (s, 2H), 3.00 - 2.89 (m, 3H), 2.63 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 2.45 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 2.37 - 2.27 (m, 3H), 2.08 - 2.02 (m, 1H), 1.98 (d, J = 9.7 Hz, 2H), 1.88 (d, J = 9.0 Hz, 4H), 1.56 (t, J = 11.6 Hz, 3H), 1.45 (d, J = 12.8 Hz, 1H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.40, 171.72, 169.25, 143.62, 138.73, 136.15, 132.59, 129.54, 129.15, 127.85, 127.29, 112.97, 110.88, 69.73, 52.03, 46.30, 46.22, 44.85, 44.33, 42.65, 41.82, 40.59, 40.49, 37.14, 34.11, 32.29, 31.73, 23.28。 HRMS (ESI) m/z: C31H37N4O3
+ [M + H]+, 計算値 513.2860; 実測値 513.2865。
【0280】
実施例65:5-((6-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ヘキシル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1242067)塩酸塩の製造
【化18】
【0281】
化12の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1242067を製造したが、相違点は、一番目のステップで用いた原料が2-(2,6-ジオキソ-ピペリジン-3-イル)-5-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオンと6-アミノ-1-ヘキシルアルコールであり、最後のステップで用いたアミンが3-ノルアダマンタンアミン塩酸塩であることにある。塩酸塩生成物(明るい黄色固体、6.7 mg、収率26%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.06 (s, 1H), 8.67 (s, 2H), 7.56 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.86 (dd, J = 8.4, 1.7 Hz, 1H), 5.03 (dd, J = 12.7, 5.4 Hz, 1H), 3.17 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.92 - 2.78 (m, 3H), 2.61 - 2.52 (m, 2H), 2.11 (s, 3H), 2.03 - 1.96 (m, 1H), 1.86 (s, 6H), 1.69 - 1.55 (m, 10H), 1.40 (d, J = 3.2 Hz, 4H)。 HRMS (ESI) m/z: C29H39N4O4
+ [M + H]+, 計算値 507.2966; 実測値 507.2975。
【0282】
実施例66:5-((5-((アダマンタン-1-イル)アミノ)ペンチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1242069)塩酸塩の製造
【0283】
化12の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1242069を製造したが、相違点は、一番目のステップで用いた原料が2-(2,6-ジオキソ-ピペリジン-3-イル)-5-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン及び5-アミノ-ペンタン-1-オルであり、最後のステップで用いたアミンが3-ノルアダマンタンアミン塩酸塩であることにある。塩酸塩生成物(明るい黄色固体、4.6 mg、収率19%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.06 (s, 1H), 8.78 (s, 2H), 7.57 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.87 (dd, J = 8.4, 1.9 Hz, 1H), 5.03 (dd, J = 12.7, 5.4 Hz, 1H), 3.17 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.92 - 2.79 (m, 3H), 2.61 - 2.52 (m, 2H), 2.11 (s, 3H), 2.02 - 1.96 (m, 1H), 1.88 (s, 6H), 1.70 - 1.56 (m, 10H), 1.49 - 1.42 (m, 2H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.30, 170.66, 168.18, 167.63, 154.93, 134.68, 128.22, 125.59, 120.95, 116.29, 56.47, 49.09, 42.64, 40.58, 39.11, 37.97, 35.70, 31.46, 28.87, 28.08, 26.28, 24.13, 22.71。 HRMS (ESI) m/z: C28H37N4O4
+ [M + H]+, 計算値 493.2809; 実測値 493.2806。
【0284】
実施例67:3-(4-((4-(((アダマンタン-1-イル)アミノ)メチル)ベンジル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1228157)塩酸塩の製造
【0285】
化6の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1228157を製造したが、相違点は、用いた臭素化物が1,4-ジブロモメチルベンゼンであり、用いたアミンがアダマンタン-1-アミンであることにある。SIAIS1228157の塩酸塩(薄黄色固体、13 mg、収率51%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.00 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.59 - 7.54 (m, 4H), 7.48 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.32 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 5.35 - 5.29 (m, 2H), 5.12 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.43 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.27 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.12 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.97 - 2.87 (m, 1H), 2.59 (d, J = 18.4 Hz, 1H), 2.47 - 2.39 (m, 1H), 2.16 (s, 3H), 2.03 - 1.98 (m, 1H), 1.95 (s, 6H), 1.70 (d, J = 12.1 Hz, 3H), 1.62 (d, J = 11.9 Hz, 3H)。 HRMS (ESI) m/z: C31H36N3O4
+ [M + H]+, 514.2700; 実測値 514.2691。
【0286】
実施例68:3-(4-((4-(((ヘキサヒドロ-2,5-メタノペンタレン-3a(1H)-イル)アミノ)メチル)ベンジル)オキシ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1242083)塩酸塩の製造
【0287】
化6の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1242083を製造したが、相違点は、用いた臭素化物が1,4-ジブロモメチルベンゼンであり、用いたアミンが3-ノルアダマンタンアミン塩酸塩であることにある。SIAIS1242083の塩酸塩(白色固体、4.4 mg、収率18%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.97 (s, 1H), 9.58 (s, 2H), 7.63 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.56 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.47 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 7.7, 5.2 Hz, 2H), 5.31 (s, 2H), 5.11 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.43 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.28 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.14 - 4.08 (m, 2H), 2.96 - 2.87 (m, 1H), 2.59 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 2.48 - 2.40 (m, 2H), 2.34 (s, 2H), 2.09 - 2.03 (m, 2H), 2.03 - 1.98 (m, 1H), 1.98 - 1.87 (m, 4H), 1.59 (t, J = 14.9 Hz, 3H), 1.50 (d, J = 12.9 Hz, 1H)。 13C NMR (126 MHz, DMSO) δ 173.37, 171.50, 168.47, 153.75, 137.86, 133.87, 132.81, 130.68, 130.50, 130.29, 128.28, 115.83, 115.57, 70.30, 69.47, 52.12, 46.76, 45.61, 45.09, 42.62, 41.99, 37.21, 34.15, 31.71, 22.85。 HRMS (ESI) m/z: C30H34N3O4
+ [M + H]+, 計算値 500.2544; 実測値 500.2543。
【0288】
比較実施例1:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((7-(ピペリジン-1-イル)ヘプチル)オキシ)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1221079)塩酸塩の製造
【化19】
【0289】
化6の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221079を製造したが、相違点は、最後のステップで用いたアミンがピペリジンであることにある。塩酸塩生成物(白色固体、21.5 mg、 収率94%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.11 (s, 1H), 9.91 (s, 1H), 7.81 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.08 (dd, J = 12.8, 5.4 Hz, 1H), 4.21 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.00 - 2.94 (m, 3H), 2.93 - 2.84 (m, 1H), 2.80 (d, J = 9.6 Hz, 3H), 2.59 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 2.52 (s, 1H), 2.06 - 2.00 (m, 1H), 1.76 (d, J = 4.7 Hz, 6H), 1.69 (d, J = 7.9 Hz, 4H), 1.50 - 1.46 (m, 2H), 1.39 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 1.32 (d, J = 7.0 Hz, 2H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値C25H34N3O5
+ [M+H]+, 456.2493; 実測値 456.2491。
【0290】
比較実施例2:3-(1-オキソ-4-((7-(ピペリジン-1-イル)ヘプチル)オキシ)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1221109)塩酸塩の製造
【化20】
【0291】
化7の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221109を製造したが、相違点は、最後のステップで用いたアミンがピペリジンであることにある。塩酸塩生成物(薄黄色固体、12 mg、収率66%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.98 (s, 1H), 10.06 (s, 1H),7.48 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.12 (dd, J = 13.2, 4.8 Hz, 1H), 4.37 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 4.22 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 4.12 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.98 - 2.87 (m, 3H), 2.79 (s, 2H), 2.58 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 2.48 - 2.41 (m, 1H), 2.03 - 1.96 (m, 1H), 1.80 - 1.65 (m, 10H), 1.48 - 1.42 (m, 2H), 1.38 - 1.28 (m, 5H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C25H36N3O4
+ [M + H]+, 442.2700;実測値 442.2703。
【0292】
比較実施例3:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((7-(ピペリジン-1-イル)ヘプチル)アミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1221047)塩酸塩の製造
【化21】
【0293】
化8の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221047を製造したが、相違点は、最後のステップで用いたアミンがピペリジンであることにある。塩酸塩生成物(黄色固体、3 mg、収率4%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 9.69 (s, 1H), 7.59 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.53 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 5.05 (dd, J = 12.7, 5.3 Hz, 1H), 3.41 - 3.28 (m, 2H), 2.99 - 2.93 (m, 2H), 2.92 - 2.76 (m, 3H), 2.62 - 2.53 (m, 2H), 2.06 - 2.00 (m, 1H), 1.81 - 1.55 (m, 10H), 1.41 - 1.21 (m, 8H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C25H35N4O4
+ [M + H]+, 455.2653;実測値 455.2653。
【0294】
比較実施例4:3-(1-オキソ-4-((7-(ピペリジン-1-イル)ヘプチル)アミノ)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(SIAIS1220125)塩酸塩の製造
【化22】
【0295】
化9の製造方法を参照して、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1220125を製造したが、相違点は、最後のステップで用いたアミンがピペリジンであることにある。塩酸塩生成物(白色固体、14.6 mg、収率66%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.04 (s, 1H), 9.90 (s, 1H), 7.30 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.12 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.14 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 3.38 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 3.13 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.98 - 2.91 (m, 3H), 2.84 - 2.75 (m, 2H), 2.62 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 2.34 - 2.24 (m, 1H), 2.07 - 2.00 (m, 1H), 1.79 - 1.62 (m, 8H), 1.62 - 1.55 (m, 2H), 1.40 - 1.36 (m, 6H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値C25H37N4O3
+ [M + H]+, 441.2860; 実測値 441.2863。
【0296】
比較実施例5:4-(8-((アダマンタン-1-イル)アミノ)オクト-1-イン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(SIAIS1221107)塩酸塩の製造
【化23】
【0297】
化11の製造方法に従って、本分野で理解できる適当な条件下で化合物SIAIS1221107を製造したが、相違点は、用いたアルキニル前駆体がSIAIS1221035であることにある。塩酸塩生成物(薄黄色、9 mg、収率45%)を得た。1H NMR (500 MHz、 DMSO) δ 11.00 (s、 1H)、 10.02 (s、 1H)、 7.59 - 7.55 (m、 1H)、 7.46 (d、 J = 4.4 Hz、 2H)、 5.14 (dd、 J = 13.2、 4.9 Hz、 1H)、 4.46 (d、 J = 17.5 Hz、 1H)、 4.30 (d、 J = 17.0 Hz、 1H)、 2.96 - 2.90 (m、 3H)、 2.83 - 2.76 (m、 2H)、 2.66 - 2.62 (m、 3H)、 2.46 - 2.39 (m、 1H)、 2.05 - 1.98 (m、 1H)、 1.75 (s、 4H)、 1.70 - 1.62 (m、 6H)、 1.34 - 1.22 (m、 10H)。 HRMS (ESI) m/z: 計算値 C26H38N3O3
+ [M + H]+、 440.2908; 実測値 440.2903。
【0298】
生物活性検測実験
【0299】
実験材料:
Haltプロテアーゼとホスファターゼ阻害剤(Thermo Fisher)
Cell TITER BLUE検測キット(Promega)
Cell TITER GLO検測キット(Promega)
CCK8(WST)試薬(日本同仁化学研究所)
RPMI1640(GIBICO社)
牛胎児血清(GIBICO社)
Penicillin-Streptomycin(ペニシリンとストレプトマイシン)(GIBICO社)
SuperSignal West Pico Chemiluminescent Substrate (Thermo Fisher)
SuperSignal West Femto Maximum Sensitivity Substrate(Thermo Fisher)
Cycloheximide(Sigma)
【0300】
抗体:
【0301】
実験で用いた大部分の抗体はCell Signaling Technology社から購入された(IKZF1(#9034S)、IKZF3(#15103S)を含む)。CK1α(#ab108296)及びGAPDH抗体はAbcam社から購入された。
【0302】
細胞培養
【0303】
用いた多発性骨髄腫の細胞株は、ATCC(アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション、American Type Culture Collection)から購入されたMM.1S(B lymphoblast)であった。培地は、10%FBSと1%Penicillin-Streptomycin(ペニシリンとストレプトマイシン)が添加されたRPMI1640であった。使用された細胞は、STR細胞により正しい細胞と認証され、通常の検査をしたところ、マイコプラズマ陰性であった。
【0304】
ウエスタンブロット(Western Blot)
【0305】
腫瘍細胞を3×10
5個細胞/ウェルで1mlのウェルを有する24ウェルプレートに播種した。翌日に異なる濃度の薬物で細胞に対して処理を行った。16時間後、細胞を収集し、PBSで洗浄し、上清を捨て、細胞を冰上に放置し、Haltプロテアーゼとホスファターゼ阻害剤を含むRIPAタンパク質溶解液で細胞に対して処理を実行した。溶解液を4℃ 10000RPM 10分遠心分離した後、上清を収集した。等量のタンパク質に4 X SDSローディングソリューションを添加して95℃で5分変性処理を実行した後、-20℃までに凍結させ、若しくはそのままタンパク質電気泳動した。電気泳動のゲルはバイオ・ラッドプレキャストゲルであり、仕様は4-15%のタンパク質勾配ゲルであった。電気泳動槽及び関連する部材はバイオ・ラッド(Bio-rad)社から購入され、電気泳動の条件は、等圧120v、一時間であった。膜転写はPVDF膜を用い、且つ膜転写系を氷上に放置し、等流400mAで一時間行った。膜転写の後、TarKara Blocking Buffer(TarKara社から購入)により常温で半時間閉鎖した。ウエスタンブロットの具体的なステップはCell Signaling Technology社の抗体明細書を参照した。結果は以下の
図1に示されたとおりであった。
【0306】
化合物の半数阻害濃度(IC50)の測定
【0307】
本発明の化合物のIC50はPromega社のCell Titer Blue、Cell Titer GLO又はWST試薬により測定した。具体的なステップは以下の通りである。細胞を15000個細胞/ウェルの数量で100マイクロリットルの血清を含むRPMI1640培地に播種した。翌日、親薬及び本発明の化合物(実施例1-68を含む)及び比較実施例1-5を一連の希釈をした後、細胞に添加した。本発明の化合物(実施例1-68を含む)を72時間処理した後、明細書に従って上記細胞活性検測試薬を培地液に添加して細胞活性測定を行った。陰性対照をDMSO、陽性対照を親薬及び比較実施例1-5とし、本発明の化合物(実施例1-68を含む)と同じ処理方式で細胞を処理した。本発明の化合物(実施例1-68を含む)の細胞の増殖に対する阻害は、Prism Graphpadソフトウェアによって抑制曲線をプロットし、これにより本発明の化合物(実施例1-68を含む)のIC50を統計した。結果は以下の表3-1および表3-2に示されたとおりである。
【0308】
1 ポマリドミド及びレナリドミド誘導体に基づく本発明の化合物の、多発性骨髄腫細胞の増殖に対する阻害の研究
【0309】
本発明者は、設計、合成した本発明の化合物(実施例1-68を含む)に対してMM.1S細胞における投与量依存性実験を行った。当該細胞はIKZF1とIKZF3の過発現を有し、且つ免疫調節薬に対して非常に敏感であった。本発明の化合物(実施例1-68を含む)を異なる濃度(10uMから、5倍の希釈因子で、10個濃度)で細胞に対して72時間処理した後、細胞についてCCK8試薬により検測を行った。実験を3回以上重ねて行った。具体的結果は表3-1および表3-2に示されたとおりである。
【0310】
本発明者により設計、合成された、レナリドミドに基づいて開発した本発明の化合物(実施例1-68を含む)は、多発性骨髄腫細胞の増殖を良好に阻害することができた(表3-1および表3-2)。レナリドミドのMM.1S細胞に対する半数致死量は19.6nMであり、これに比べて、本発明で開発された本発明の化合物(実施例1-68を含む)は阻害効果を大きく向上させ;複数種の本発明の化合物は親薬の半数致死量より顕著に低く、例えば化合物(SIAIS1221111)の細胞増殖に対する阻害は0.09nM程度であり、レナリドミドよりも217倍低かった。
【表3-1】
【表3-2】
【0311】
2 ポマリドミド及びレナリドミドに基づく本発明の化合物の標的タンパク質IKZFの発現レベルに対する研究
【0312】
本発明者は、レナリドミドに基づいて設計合成した本発明の化合物(実施例1-68を含む)のMM.1S細胞におけるIKZF総タンパク質について研究を行った。MM.1S細胞はIKZF1とIKZF3の過発現を有した。本発明者は、まずMM.1S細胞において異なる濃度(1、10、100、500、1000nM)のレナリドミドで細胞を16時間処理した。細胞が分解した後、タンパク質ウエスタンブロットの方法によりレナリドミドのIKZF1とIKZF3タンパク質の含有量に対する影響をについて検出した(
図1)。結果より、レナリドミドそのもののIKZF1とIKZF3の半数分解濃度(DC
50)が10-100nMにあることが示された。
【0313】
半数分解濃度(タンパク質が50%に分解することに対応する薬物濃度、即ちDC50)の読み方:薬物で処理した後Western blottingバンドに対応するグレースケール値と、ブランクDMSO処理後Western blottingバンドに対応するグレースケール値を比較し、グレースケール値がブランクDMSO処理後Western blottingバンドに対応するグレースケール値の半分である場合の薬物濃度範囲を読み取った。
【0314】
DC50値の計算は、ImageJソフトウェアによって薬物処理後Western blottingバンドに対応するグレースケール値を読み取ることができる。薬物濃度とグレースケール値との関係を曲線近似して、グレースケール値の半分に対応する場合の薬物濃度範囲を推算した。
【0315】
設計合成されたレナリドミド誘導体の本発明の化合物(実施例1-68を含む)のIKZF1とIKZF3タンパク質は顕著な分解效果を有した。
図1に示したとおり、化合物SIAIS1221053、SIAIS1221105及びSIAIS1221111は0.5nM未満の濃度で顕著な分解効果を示した。本発明者が設計、開発した本発明の化合物(実施例1-68を含む)はレナリドミドに比べて、MM.1S細胞において細胞阻害及びタンパク質分解のいずれにおいても活性を顕著に向上させた。
【0316】
以上の文で本発明の基本的な原理、主な特徴および本発明の利点を述べた。当業者は、本発明が上記実際に制限されず、本発明の精神および範囲から逸脱しないことを前提とし、本発明に様々な変更および改善を加えることができ、これらの変更および改善が保護を請求する本発明の範囲に入ることを理解すべきである。本発明に要求される保護範囲は、添付された特許請求の範囲及びその同等物により限定される。