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▶ シンプソン ストロング タイ カンパニー インコーポレーテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】締結具設置ツール、システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/18 20060101AFI20240423BHJP
【FI】
E04G21/18 Z
【請求項の数】 5
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023045560
(22)【出願日】2023-03-22
(62)【分割の表示】P 2019089203の分割
【原出願日】2019-05-09
(65)【公開番号】P2023082041
(43)【公開日】2023-06-13
【審査請求日】2023-03-28
(31)【優先権主張番号】15/991,099
(32)【優先日】2018-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506244375
【氏名又は名称】シンプソン ストロング タイ カンパニー インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】アダム, ティリンガスト
(72)【発明者】
【氏名】トロイ, ヘール
【審査官】土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-133742(JP,A)
【文献】特開2003-014454(JP,A)
【文献】特開2018-080973(JP,A)
【文献】実開昭57-118319(JP,U)
【文献】実公昭38-022883(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 21/14 -21/22
B25B 21/00
G01C 9/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置表示器ツールにおいて、
第1湾曲端部、第2湾曲端部、第1直線側部、第2直線側部、凸状外部表面、凹状内部表面を有する半円形本体と、
前記凸状外部表面から延びる装着部材と、
前記凸状外部表面上で前記装着部材により係合された水準器ツールと、
を備える、位置表示器ツール。
【請求項2】
前記水準器ツールは、前記装着部材によって固定された密封バイアルを備える、請求項1に記載の位置表示器ツール。
【請求項3】
前記装着部材によって固定されたレーザポインタを更に備える、請求項1に記載の位置表示器ツール。
【請求項4】
前記半円形本体の前記第1直線側部および前記第2直線側部のうち少なくとも一方にフランジを更に備える、請求項1に記載の位置表示器ツール。
【請求項5】
前記装着部材は、第1装着部材および第2装着部材を更に備え、前記第1装着部材は、第1の位置で前記凸状外部表面上に位置決められ、前記第2装着部材は、第2の位置で前記凸状外部表面上に位置決められ、前記第2の位置は、前記位置表示器ツールの中心軸に対して約1.97インチだけオフセットされている、請求項1に記載の位置表示器ツール。
【発明の詳細な説明】
【背景】
【0001】
[0001]分野:本発明は、一般的に、建設中、構造部材を締結する為のツールおよび方法に関する。より具体的には、開示されたツールおよび方法は、ラフタ、屋根板、つなぎ梁、コード、ジョイスト、最上板、ポスト、スタッド、ストラットのようなトラスを含む木材フレーミングコンポーネントに締結具を設置する。
【0002】
[0002]背景:建築規準は、通常、国際居住規準や国際建築規準などの一連の普遍的建築規準に基づく。普遍的建築規準は、建設中、木材フレーミングコンポーネントを固定する為の要件を規定する。規準が通常要求することは、ラフタのような最上板および屋根トラスが、構造物の存続期間中に受ける可能性のある実質的な揚圧力に耐えるように計算された予め確立された連結力基準に従うように連結されることである。強風の揚圧力および/または地震活動の影響を受けやすい場所では、最上板およびトラス間の強い力に耐える連結が、地域建築規準によって要求される場合がある。たとえば、最上板および屋根トラスの間の必要な連結を提供する為に、数多くの技術、締結具、ハードウェハ用品が使用することができる。
【0003】
[0003]十分な保持力で枠組みコンポーネントを固定するため、ネジ付き締結具の各々は、たとえば、最上板を通って、垂直に対して約22.5度の角度でラフタに打ち込まれる。複数のネジ付き締結具を固定する方が、ハリケーンクリップや他のストラップ型コネクタを取り付けるより効率的であるが、妥当な精度範囲で22.5度の角度で一貫して実施することは困難である。分度器、水準器および他のツールを使用することができるが、実際、そのようなツールは不器用であり、現場で使用することは困難であり、時間もかかる。
【0004】
[0004]使用するのが容易であり、一定の角度で建築用フレームワークコンポーネントを連結する為のネジ付き締結具の使用を容易にするツールおよび方法が必要である。
【0005】
[0005]この開示内容は、一貫して高精度の最適連結角度を有する複数のネジ付き締結具を効率的に設置する為のツールおよび方法の必要性に対処する。
【0006】
【概要】
【0007】
[0006]開示内容の態様は、締結具設置システムを目的とする。締結具設置システムは、モジュラー式でもよく、使用者が、梯子に登ることなく、締結具部材の設置の達成を可能にする。適した締結具設置システムは、第1部材を第2部材に締結するように構成されており、近位端部および遠位端部を有する細長いアダプタと、細長いアダプタの第1端部に装着され、トルクを発生させる駆動装置と、細長いアダプタおよび駆動装置に係合し、前記駆動装置によって生み出されたトルクを締結具に伝達するトルク伝達ユニットと、本体を有する細長いアダプタの遠位端部と係合する締結具設置ツールと、を備え、本体は、第1部材と、位置決め部材と、軸方向溝と、少なくとも一つのリニアマーカーとを備え、第1部材は、第1平面で実質的に平坦プロファイルを有し、位置決め部材は第1部材と一体的に形成され、第1側面の位置決め部材の遠位端部および第1部材の溝面の間で、位置決め部材の長さに沿って位置決めされたロッカーを有し、軸方向溝は、締結具設置ツールの遠位端部から近位端部まで通り、少なくとも一つのリニアマーカーは、第1平面において本体の外部表面上にあり、角度付きマーカーは、第2平面において本体の外部表面上にある。管組立体は、伸縮式管組立体でもよい。さらに、伸縮式管組立体は、キー溝を更に備えてもよい。一部の構成において、伸縮式管組立体は、駆動装置と係合するように構成可能であり、第2管状部材と摺動自在に係合可能な第1管状部材を備える。少なくとも一つの第1部材は、溝に面する側の遠位端部にノッチを有する。同様に、位置表示器ツールが設けられてもよい。位置表示器ツールは、取り外せるように細長いアダプタと係合するように構成可能である。さらに、位置表示器ツールは、部分的に流体が満たされたバイアルと係合する一対の装着部材を更に備えることができる。一部の構成において、位置表示器ツールは、レーザポインタを更に備える。駆動装置は、電池式ドリルおよび電気コード付ドリルのうち一つでもよい。ロッカーは、湾曲した表面を締結具設置ツールの平面に沿って呈する。使用中、ロッカーは、設置表面とのロッカーの接触を維持し、設置表面に対して装置を回転させることによって、締結具設置ツールが設置角度を制御することを可能にする。
【0008】
[0007]開示内容の他の態様は、締結具設置ツールを目的とする。適した締結具設置ツールは、本体を有する細長いアダプタの遠位端部と係合するように構成可能であり、本体は、第1部材と、位置決め部材と、軸方向溝と、を備え、第1部材は、その接線方向の部材が第1平面において実質的に平坦なプロファイルを有し、位置決め部材は、第1部材と一体的に形成され、第1側面において、位置決め部材の遠位端部および第1部材の溝面の間で、位置決め部材の長さに沿って位置決めされたロッカーを有し、軸方向溝は、締結具設置ツールの遠位端部から近位端部まで通る。少なくとも一部の構成において、少なくとも一つの第1部材は、溝に面する側の遠位端部でノッチを有する。さらに、第1部材の遠位端部は、湾曲されているか、平坦であるか、角度が付けられているか、テーパが付けられている。位置決め部材は、ロッカーを含むように構成可能であり、ロッカーは、第1側面で、位置決め部材の遠位端部および第1部材の溝面の間の位置決め部材の長さに沿って位置決めされる。さらに、位置決め部材は、第2ロッカーを有することができ、第2ロッカーは、第2側面で、位置決め部材の遠位端部および第1部材の溝面の間の位置決め部材の長さに沿って位置決めされる。少なくとも一部の構成において、ロッカーは、くびれた形状を有する。第1平面における外部表面上のリニアマーカーおよび第2平面における外部表面上の角度付きマーカーのうち少なくとも一つは、締結具設置ツールの本体の残部と視覚的に異なってもよい。さらに、リニアマーカーは、本体の第1側面および第2側面に位置決めされてもよい。一部の構成において、リニアマーカーは、締結具設置ツールの本体の長さの50%を超える長さを有する。角度付きマーカーも、本体の第1側面および本体の第2側面に位置決めされてもよい。一部の構成において、角度付きマーカーは、ロッカーの近傍に位置決めされてもよい。
【0009】
[0008]開示内容の更に他の態様は、細長いアダプタの遠位端部と係合するように構成可能な締結具設置ツールを目的とする。適した締結具設置ツールは、第1部材と、位置決め部材と、軸方向溝とを備えた本体を有し、第1部材は、その係合可能な部材が第1平面において実質的に平坦なプロファイルを有し、位置決め部材は、第1部材と一体的に形成され、第1側面で、位置決め部材の遠位端部および第1部材の溝面の間の位置決め部材の長さに沿って位置決めされたロッカーを有し、軸方向溝は、締結具設置ツールの遠位端部から近位端部まで通っている。一部の構成において、少なくとも一つの第1部材は、溝に面する側の遠位端部でノッチを有する。さらに、第1部材の遠位端部は、湾曲しているか、平坦か、角度が付けられているか、テーパが付けられている。位置決め部材は、第2ロッカーを有することができ、第2ロッカーは、第2側面で、位置決め部材の遠位端部および第1部材の溝面の間の位置決め部材の長さに沿って位置決めされる。一部の構成において、ロッカーはくびれた形状を有する。さらに、ツールは、第1平面内の本体の外部表面上のリニアマーカー、第2平面内の本体の外部表面上の角度付きマーカーのうち、少なくとも一つを備えることができる。第1平面内の本体の外部表面上のリニアマーカー、第2平面内の本体の外部表面上の角度付きマーカーのうち少なくとも一つは、締結具設置ツールの本体の残部と視覚的に異なっている。また、リニアマーカーは、本体の第1側面および本体の第2側面に位置決め可能である。また、リニアマーカーは、締結具設置ツールの本体の長さの50%を超える長さを有してもよい。一部の構成において、角度付きマーカーは、本体の第1側面および本体の第2側面に位置決めされる。また、角度付きマーカーも、ロッカーの近傍に位置決め可能である。
【0010】
[0009]開示内容の更に他の態様は、取外し可能な位置表示器ツールを目的とする。適した位置表示器ツールは、第1端部、第2端部、凸状外部表面、凹状内部表面を有する半円状本体と、凸状外部表面から延びた装着部材と、を備え、第1端部および第2端部のうち少なくとも一つは、舌部および切欠き(groove)状表面を有する。一部の構成において、装着部材によって固定された密封バイアルおよび/または装着部材によって固定されたレーザポインタ。さらに、位置表示器ツールは、少なくとも一つのフランジを更に備えることができる。さらに、装着部材は、第1装着部材および第2装着部材を更に備え、第1装着部材は、第1の位置において凸状外部表面に位置決めされ、第2装着部材は、第2の位置において、凸状外部表面上に位置決めされ、第2の位置は、取外し可能な位置表示器ツールの中心軸に対して約1.97インチだけオフセットされている。
【0011】
[0010]開示内容の他の態様は、締結具を枠組みコンポーネントに設置する方法を目的とする。この方法は、開示内容の締結具設置ツールを駆動装置に結合させるステップを含む。一部の方法において、締結具設置ツールは、アダプタに結合可能であり、アダプタは、次に、駆動装置に結合される。更に他の方法において、開示内容の締結具設置ツールは、駆動装置に結合され、一つ又は複数の延長コンポーネントによって駆動装置から分離され、一つ又は複数の延長コンポーネントは、一つ又は複数の延長コネクタを介して連結される。更に他の方法において、一つ又は複数の位置表示器ツールは、アダプタまたは延長コンポーネントと係合可能である。使用中、開示内容の締結具設置ツールは、使用者から離れた様々な距離で駆動装置と共に使用可能であり、使用者は、たとえば、梯子を登ることなく、複数の距離で締結具を設置することができる。
【0012】
【文献の援用】
【0013】
[0011]本書中で言及される全ての刊行物、特許、特許出願は、あたかも、それぞれの個々の刊行物、特許、特許出願が具体的かつ個別に参照により組み込まれることが示されるのと同程度に、参照により本書に組み込まれる。
【0014】
[0012]Lay-in Modular Ceiling用ARMSTRONGCEILINGSYSTEMS, Installation Manual
【0015】
[0013]Metal Moving Blade & Vialを備えたGemRed82302Digital Level Angle Finder Protractor Goniometer
【0016】
[0014]JOHNSON, Dot Laserを備えた21"DigitalMagnetic Level & Angle Locator, Model 40-6065
【0017】
[0015]5/8/2013に公開されたHe YongによるCN-202922337-U
【0018】
[0016]6/3/2016に公開されたGissinger等によるFR-3029128-A1
【0019】
[0017]8/26/2010に公開されたTeboによるUS-2010/0213237-A1
【0020】
[0018]8/16/2012に公開されたVandenbergによるUS-2012/0204409-A1
【0021】
[0019]6/12/2014に公開されたTeboによるUS-2014/0161561-A1
【0022】
[0020]2/11/1975に発行されたWolfによるUS-3,864,839-A
【0023】
[0021]1/2/1979に発行されたCastoによるUS-4,132,496-A
【0024】
[0022]11/22/1988に発行されたHeinsius等によるUS-4,785,544-A
【0025】
[0023]5/8/1990に発行されたMaierによるUS-4,922,621-A
【0026】
[0024]8/7/1990に発行されたKnetzerによるUS-4,945,799-A
【0027】
[0025]11/8/1994に発行されたHuangによるUS-5,361,504-A
【0028】
[0026]4/21/1998にGrahamによって発行されたUS-5,740,705-A
【0029】
[0027]8/11/1998に発行されたAhdootによるUS-5,791,207-A
【0030】
[0028]8/29/2000にHabermehlによって発行されたUS-6,109,145-A
【0031】
[0029]10/16/2001に発行されたWelteによるUS-6,301,997-B1
【0032】
[0030]4/2/2002に発行されたHabermehlによるUS-6,363,818-B1
【0033】
[0031]7/30/2002にHabermehlによって発行されたUS-6,425,306-B1
【0034】
[0032]10/29/2002に発行されたAllenによるUS-6,470,579-B2
【0035】
[0033]12/10/2002に発行されたPfeifer等によるUS-6,493,085-B1
【0036】
[0034]4/22/2003に発行されたMyrickによるUS-6,550,152-B2
【0037】
[0035]11/18/2003に発行されたHabermehlによるUS-6,647,836-B1
【0038】
[0036]3/8/2005に発行されたHabermehl等によるUS-6,862,963-B2
【0039】
[0037]1/31/2006に発行されたHaytayanによるUS-6,990,731-B2
【0040】
[0038]3/27/2007に発行されたDavisによるUS-7,194,812-B2
【0041】
[0039]10/9/2007に発行されたDever等によるUS-7,278,223-B1
【0042】
[0040]3/11/2008に発行されたHabermehlによるUS-7,341,146-B2
【0043】
[0041]5/12/2009に発行されたStrutt等によるUS-7,530,175-B2
【0044】
[0042]8/2/2011に発行されたRoweによるUS-7,987,608-B2
【0045】
[0043]2012年9月4日に発行されたFulbrightによるUS 8,256,104 B2
【0046】
[0044]2/19/2013に発行されたMartel等によるUS-8,376,203-B2
【0047】
[0045]3/26/2013に発行されたTeboによるUS-8,403,194-B2
【0048】
[0046]2/17/2015に発行されたVandenbergによるUS-8,955,210-B2
【0049】
[0047]9/29/2015に発行されたVandenbergによるUS-9,144,896-B2
【0050】
[0048]9/27/2016に発行されたGuthrie等によるUS-9,452,514-B2
【図面の簡単な説明】
【0051】
[0049]本発明の新規な特徴は、特に、添付された特許請求の範囲に記載されている。本発明の特徴および利点の良好な理解は、本発明の原理が利用される図示された実施形態を記載する以下の詳細な説明を参照することによって得られる。
[0050]
図1A図1Aは、締結具設置ツールを図示する。
図1B図1Bは、締結具設置ツールを図示する。
図1C図1Cは、締結具設置ツールを図示する。
図1D図1Dは、締結具設置ツールを図示する。
図1E図1Eは、締結具設置ツールを図示する。
図1F図1Fは、締結具設置ツールを図示する。
図2A図2Aは、水準器ツールの構成を図示する。
図2B図2Bは、水準器ツールの構成を図示する。
図2C図2Cは、水準器ツールの構成を図示する。
図2D図2Dは、水準器ツールの構成を図示する。
図3A図3Aは、水準器ツールの他の構成を図示する。
図3B図3Bは、水準器ツールの他の構成を図示する。
図3C図3Cは、水準器ツールの他の構成を図示する。
図3D図3Dは、水準器ツールの他の構成を図示する。
図4A図4Aは、駆動装置および伸縮式アダプタを備えた締結具設置ツールを図示する。
図4B図4Bは、伸縮式アダプタの一部分の詳細である。
図4C図4Cは、伸縮式アダプタの近位端部の詳細である。
図4D図4Dは、図4Aの締結具設置ツールの横断面である。
図5A図5Aは、使用中の締結具設置ツールを図示する。
図5B図5Bは、使用中の締結具設置ツールを図示する。
図5C図5Cは、使用中の締結具設置ツールを図示する。
図5D図5Dは、使用中の締結具設置ツールを図示する。
図5E図5Eは、使用中の締結具設置ツールを図示する。
図6図6は、近位端部で水準器ツールと係合するハンドルを図示する。
図7A図7Aは、アダプタに連結された締結具設置を図示する。
図7B図7Bは、アダプタから取り外された締結具設置ツールを図示する。
図7C図7Cは、アダプタと係合されずに延長部と係合する締結具設置ツールを図示する。
図7D図7Dは、延長部およびアダプタの両方と係合する締結具設置ツールを図示する。
図7E図7Eは、延長部およびアダプタと係合する締結具設置ツールの横断面を図示する。
【詳細な説明】
【0052】
[0060]締結具設置ツール
【0053】
[0061]図1A図1Fは、締結具設置ツール100を図示する。図1Aは、締結具設置ツール100の第1平面図である。締結具設置ツール100は、近位端部2および遠位端部4を有する。遠位端部4は、図1Aの第1平面図において第1の厚さを有し、これは、第1平面図における近位端部2の厚さとは異なる。締結具設置ツール100の最遠位端部は、上部表面111および下部表面111’と共に係合部材110を形成する。上部表面111および下部表面111’は、第1平面図で見るとき、互いに平行でもよく、或いは、実質的に平行でもよい。係合部材110の長さは、約0.90インチから約1.25インチであり、好ましくは、0.975インチであり、その厚さは、約0.200インチから約0.400インチであり、好ましくは、約0.300インチである。
【0054】
[0062] 係合部材110の最遠位端部113は、(図示のように)丸い端部を有するように構成可能である。他の構成において、最遠位端部113は、たとえば、平坦であり(例えば、上部表面111及び下部表面111’に対して垂直な端部であり)、先がとがっており、テーパが付けられ、或いは、角度が付けられる。締結具設置ツール100の長さの少なくとも一部分に沿って、ラインを形成するリニアマーカー112を設けることができる。ラインマーカー112は、締結具設置ツール100の近位端部2から遠位端部4までの全長の、例えば50%以上の長さを有してもよい。ラインマーカー112は、表面処理を使用すること、コーティングを加えること、或いは、オーバーモールドすることによって、達成することができる。そのため、たとえば、全体の締結具設置ツール100が一つの色(例えば、黒色)で、リニアマーカー112が別の色(例えば、オレンジ色)であるという結果を達成することができる。リニアマーカー112は、締結具設置ツール100の残部と視覚的に異なるように構成される。
【0055】
[0063]係合部材110の近位端部2は、近位端部2が位置決め部材120と一体に作られるか、或いは、締結具設置ツール100が最終組立品であるときには単一体として作動するように、位置決め部材120と一体的に形成される。位置決め部材120は、ネック119,119’で厚さが増加する。位置決め部材120の両側は、実質的に平坦な位置決め部材121,121’を有する。
【0056】
[0064]ロッカー130は、近位端部2から遠位端部4までの間の位置決め部材120の長さに沿って、ほぼ中間に位置決められる。角度θは、締結具が設置される角度である(図5Eを参照)。角度の大きさは、ロッカー130の接触位置および遠位端部113の間の距離に比例する。当業者が分かるように、ロッカーの大きさ及び位置は、係合部材110の大きさ及び位置に関連している。
【0057】
[0065]ロッカー130は、平坦な位置決め部材121,121’の実質的に平坦な表面から延びる湾曲表面を形成する。ロッカー130は、図示されるように、支点を与える湾曲平面でもよく、この支点は、締結具設置ツール100が、ラフタのような目標表面に対して位置決めされることを可能にする。これは、使用者が締結具設置ツール100の遠位端部4を、近位端部2から遠位端部4までの軸に沿って前後に旋回させることを可能にする。舌部および切欠き形状150,152は、締結具設置ツール100の近位端部2に設けることができる。舌部及び切欠き形状150,152は、たとえば、締結具設置ツール100を、図2図3に示されるような水準器ツールと整列させる為に使用できる。
【0058】
[0066]締結具設置ツール100の一方の側から、反対側まで通る孔146が設けられている。孔146には、ネジのような取付け部材を貫通させることできる。孔146は、締結具設置ツール100の長手方向軸から90度または示されたものから90度に位置決め可能である。たとえば、締結具設置ツール100を伸縮部材に固定する為に、ネジを孔146に貫通させることができる。
【0059】
[0067]位置決め部材120の長さは、約2.0インチから約4.0インチであり、好ましくは、約3.0インチである。位置決め部材120の厚さは、その遠位端部において、約0.40インチから約0.75インチ、好ましくは、0.610インチであり、その近位端部において、約0.90インチから約1.125インチ、好ましくは、約1.115インチである。ロッカー130は、位置決め部材の表面から、約0.40インチから約0.75インチ、好ましくは、0.565インチ延びている。通常、寸法は、たとえばスタッドとの接触点間の距離が所定の設置角度になるように比例する。設置角度の為の適した範囲は、ラフタがスタッドの中央にあるとき、たとえば、4度~14度である。
【0060】
[0068]図1Bは、図1Aのx軸を中心として90度垂直に回転した締結具設置ツールの平面図であり、ここで、x軸は、x-y-z方向の任意の軸を指す。図1Aに示される第1平面において中実部材に見える係合部材110は、第2平面において、突起部114,116と、突起部114,116の間に溝115とを有する。突起部114,116の間の溝115は、近位端部に溝面118を有する。溝面118は、突起114,116に対して垂直でもよい。さらに、突起114,116は、図示のように溝115内部で互いに平行、或いは、実質的に平行な側面を有してもよい。他の構成において、突起114,116は平行でなくてもよい。溝115は、締結具設置ツール100の遠位端部から、約0.75インチから約1.115インチ、好ましくは、0.975インチの長さを有し、突起114,116間に約0.30インチから約0.40インチ、好ましくは、約0.500インチの幅を有する。溝面118の他の形状は、開示内容の範囲から逸脱することなく使用可能であり、凸状、凹状、傾斜、角度付けられたものを含むが、これらに限定されるものではない。突起114,116の遠位端部は、溝115に面する突起114,116の一方または両方に、内側に位置決めされるノッチ117,117’を有してもよい。位置決め部材120は、一対の角度付きマーカー142,144を有する。一対の角度付きマーカー142,144は、表面処理によって、コーティングまたはオーバーモールディングを加えることによって達成できる。そのため、たとえば、全体の装置は、一色(例えば、黒色)および角度付きマーカー142,144は、別の色(例えば、オレンジ色)という結果を達成する。一対の角度付きマーカー142,144は、締結具設置ツール100の残部と視覚的に異なるように構成される。角度付きマーカー142,144の間の角度A1は、約35度から約55度、好ましくは、約45度である。角度付きマーカー142,144のうちの一つが、(図5に示されるように)垂直部材に対して平行であるか水平部材に対して平行であるかを使用者が視覚的に判断できるように、角度付きマーカー142,144には、近位端部2および遠位端部4の間の直線状の軸から、ある程度外れた角度が付けられている。
【0061】
[0069]図1Cは、図1A図1Bの締結具設置ツール100の、近位端部2からの図である。締結部設置ツール100を近位端部2から遠位端部4まで貫通する軸方向溝180が設けられ、締結具設置ツール100の使用中、ここを(図5に示される)締結具が通る。
【0062】
[0070]図1Dは、図1A図1Bの締結具設置ツール100の、軸方向溝180の下方の、遠位端部4からの図である。
【0063】
[0071]図1E図1Fは、図1A図1Bの締結具設置ツール100の斜視図である。
【0064】
[0072]位置表示器ツール
【0065】
[0073]図2A図2Dは、水準器ツール200のような位置表示器ツールの構成を図示する。水準器ツール200は、(より詳細に図4に示される)取り外せるように管状部材412と係合するように構成されている。水準器ツール200は、約1.60インチから約2.10インチ、好ましくは、約1.886インチの長さを有し、約0.90インチから約1.30インチ、好ましくは、約1.115インチの直径を有する。水準器ツール200は、湾曲した内側表面を有する部分的に管状形状を有し、湾曲した内側表面は、図2に示されるように、水準器ツール200が管状部材412と係合することを可能にする為に長さに沿って開放端部202を有する。(図2Dに示された)湾曲した内側表面は、水準器ツール200の全長と実質的に同一の長さを有し、約0.6インチから約1.2インチ、好ましくは、約0.875インチの、中心線を横切る直径を有する。部分的な管状形状は、360度円形物の約225度から360度円形物の約275度、好ましくは、約250度でもよい。他の形状も、開示範囲を逸脱することなく使用できる。
【0066】
[0074]水準器ツール200の開放端部202の片側(即ち、管状部材412と係合する端部)にフランジ250,250’を設けることができる。舌部及び切欠きインタフェースを呈するフランジ250,250’の一方または両方は、水準器ツール200の開放端部202の全長に沿って延びてもよい。管状部材に対する簡単な取付けの為にフランジを設けることができる。気泡水準器は、水準器ツール200の外部表面204上に位置決められる。気泡水準器は、バイアル230を有し、バイアル230は、僅かに湾曲し、バイアル230の片側で装着部材210によって保持されている。
【0067】
[0075]装着部材210,220は、水準器ツール200の外部表面から延びている。図示されているように、装着部材210,220は、外部表面204上で互いに平行ではない。しかしながら、装着部材210,220は、一部の構成において平行でもよい。装着部材210,220を、それらの中心を通る共通軸を有するように構成できる。一方の装着部材210は、近位端部2に近いが、他方の装着部材220は、近位端部2から離れており、遠位端部4に近い。締結具を設置するのに締結具設置ツール100が最適位置にあるとき、使用者は、操作中、バイタル内の気泡240を妨害されずに見ることができ、締結具を設置するのに締結具設置ツール100が最適位置にないとき、妨害されて見えるような装着部材210,220の間隔になっている。
【0068】
[0076]バイアル230は、湾曲したガラスまたはプラスチックバイアルでもよい。バイアル230は、不完全に液体で満たされている。バイアルに適した液体は、有色アルコールのような有色液体である。バイアルは、僅かに上方に湾曲しているので、第1装着部材210に係合する端部と第2装着部材220に係合する端部との間のバイアル230の軸が、たとえば、最上板20または垂直スタッド30(図5に図示)に対して水平または垂直であるとき、流体内の気泡240は、本来、バイアル230の長さに沿った中心位置にある。僅かな傾斜で、気泡240は、バイアル230の中心位置から離れ、バイアル230の第1端部または第2端部に向かって移動する。バイアル230内部の気泡240の移動は、水平(レベル)又は垂直(測鉛)位置に達したかを使用者が判断するのに役立つ。遠位端部4のような、水準器ツール200の端部は、舌部及び切欠き252形状を有してもよい。舌部及び切欠き形状252は、水準器ツール200を、たとえば、図1の締結具設置ツール100と整列させるのに使用可能である。他の構成において、水準器ツール200の端部は、平坦でもよい。図6は、舌部及び切欠き形状252をツールの両端部に有する水準器ツール200を図示する。舌部及び切欠き252の近位端部は、図6に図示するように、ハンドル610と係合するように構成されてもよい。
【0069】
[0077]図2Bは、凸状湾曲した外部表面、装着部材210,220のオフセット位置決めを示す第1側面からの、図2Aの水準器ツール200の図である。図2Cは、第2側面からの、図2Aの水準器ツール200の図であり、凹状湾曲した内部表面を示す。図2Dは、図2Bの図から90度回転された水準器ツール200を図示する。この図から明らかであるのは、半円形状を備えた開放端部202、中心線から離れて延びるフランジ250である。
【0070】
[0078]装着部材210,220は、図2Dに示されるように、側面から見たとき、逆「V」又は逆「U」を形成してもよい。装着部材210,220の、この配向は、できるだけ多くの光がバイアルを通過することを可能にし、これが、使用者に良好な視界を与える。一部の構成において、左右対称部が使用可能であり、これは、舌部及び切欠き表面を形成するフランジが水準器ツール200の両側に位置決めされることを可能にする。
【0071】
[0079]図3A図3Dは、位置表示器ツール300の構成を図示する。位置表示器ツール300は、図4に示されるように、取外し可能に管状部材412を係合するように構成されている。位置表示器ツール300は、約1.60インチから約2.20インチ、好ましくは、約1.886インチの長さと、約0.80インチから約1.20インチ、好ましくは、約1.0インチの直径とを有する。位置表示器ツール300は、湾曲した内部表面を有する部分的に管状の形状を有し、この湾曲した内部表面は、位置表示器ツール300が図4に示されるような管状部材412と係合することを可能にするため、長さに沿って開放端部302を有する。(図3Dに示された)湾曲した内部表面は、約1.60インチから約2.20インチ、好ましくは、約1.886インチの長さと、約0.50インチから約1.0インチ、好ましくは、約0.75インチの、中心線を横切る直径とを有する。部分的に管状の形状は、360度円形物の約225度から360度円形物の約275度、好ましくは、約250度が可能である。他の形状は、開示内容の範囲から逸脱することなく使用可能である。
【0072】
[0080]水準器ツール300の開放端部302の片側にフランジ350,350’を設けることができる。一方または両方のフランジ350,350’は、位置表示器ツール300の開放端部302の全長に沿って延びてもよい。レーザ素子330は、装着部320内部に位置し得る。位置表示器ツール300の外部表面304上に一体的に形成された連結部材328上に装着部320が位置決めされる。レーザ素子の高さは、図5Cにおいて後述されるようにネジが設置されるとき、レーザ光がトラス又はラフタ上に依然として見えるような高さである。レーザ光を可視化し続ける能力は、使用者が締結具の正確な配置を確実にすることを可能にする。
【0073】
[0081]図3Bは、凸状湾曲外部表面を示す第1側面からの、図3Aの位置表示器ツール300の図である。図3Bに示されるように、レーザ素子330は、装着部320の上部表面を超えて伸びている。レーザ素子330を作動させるため、レーザ素子330を装着部320から押し出す。当業者には理解されるように、レーザの作動は、いろいろな方法で達成できる。一実施形態において、全体のレーザ素子は、たとえば、底部から押されて、ハウジングの外に延びる。レーザ素子を押すステップは、光をオンにする。レーザをハウジングに押し戻すステップは、レーザ光をオフにする。他の構成において、締結具設置ツールが作業面と係合するときに作動するスイッチ素子が設けられてもよい。作業面から締結具設置ツールを取り外すと、レーザ光は消される。他の構成において、スイッチは、ツールのハンドル上に設けることができる。更なる他の構成では、装着片およびツールを互いに対してねじることによって光を作動させることができる。更なる他の構成では、ブルートゥース式スイッチを設けることができる。もっと更なる他の構成では、ツール内側のスピニングマンドレルに関連するスイッチを設けることができる。マンドレルのスピニングは、スイッチを作動させ、レーザを点灯させる。
【0074】
[0082]図3Cは、凹状湾曲内部表面を示す第2側面からの図3Aの位置表示器ツール300の図である。図3Dは、図3Bの図から90度回転された位置表示器ツール300を図示する。この図から明らかであるのは、半円形状を備えた開放端部302、中心線から離れて延びるフランジ350である。位置表示器ツール300も、気泡水準器装着部上に示されるように、舌部及び切欠きの特徴部を有することができる。
【0075】
[0083]伸縮式アダプタ
【0076】
[0084]図4Aは、駆動装置490及び伸縮式アダプタ410を備えた締結具設置ツール100を図示する。締結具設置ツール100は、遠位端部4で伸縮式アダプタ410と係合する。伸縮式アダプタの近位端部2は、駆動装置490と係合する。駆動装置490は、高荷重ハンドツールのような任意の適したツールである。適した高荷重ツールは、たとえば、電動ドリルが含まれる。
【0077】
[0085]図4Bは、伸縮式アダプタ410の一部分の詳細である。伸縮式アダプタは、第1管状部材412と、第1管状部材412の内部に嵌合する第2管状部材414とを有する。第1管状部材412は、第2管状部材414より大きな直径を有してもよい。2つの管状部材は、第2管状部材に対して第1管状部材の動きを制御する為にキーが付けられてもよい。キー付き特徴部は、前方および後方の停止位置として作用し得る。細長い溝416又はスロットが第2管状部材414に形成される。キー部材420が設けられるが、このキー部材420は、細長い溝416内部に嵌合する為の細長い本体422と、第1管状部材412内の孔418内部に嵌合する大きさの隆起要素420とを有する。キー部材420の細長い本体422は、第1管状部材412内の孔418を通過する。細長い本体422は、細長い溝416内部に着座するように構成されている。いったん細長い本体422が細長い溝416内部に位置決めされると、隆起要素420が孔418内部に着座する。隆起要素420の最上表面426は、第1管状部材412の外部表面と同一平面でもよく、あるいは、第1管状部材412の外部表面の上方に延びてもよい。所定位置にしっかりとキー部材420を固定する為に、ネジのような一つ又は複数の固定装置(図示せず)を使用できる。固定装置は、第1管状部材412内の孔422,424およびキー部材420を通過するであろう。
【0078】
[0086]図4Cは、伸縮式アダプタ410の近位端部2の詳細である。ドリルチャック460は、マンドレル450と係合し、マンドレル450は、伸縮管454内部を自由にスピンする。
【0079】
[0087]図4Dは、近位端部におけるマンドレル450および遠位端部に向かうビット452を備えた伸縮式アダプタ410の詳細を示す。
【0080】
[0088]装置およびシステムの使用
【0081】
[0089]図5A図5Eは、締結具、たとえば、木枠コンポーネントを設置するときに使用される締結具設置ツールを図示する。突出物116は、締結具が、たとえば、ラフタ内に打ち込まれている間、使用中にツールを安定させる為のフォークとして作用する。
【0082】
[0090]図5A図5Dに図示されるように、ラフタ10は最上板20に隣接している。垂直スタッド30は、90度で最上板20と係合する。締結具設置ツール100の移動は、角度付きマーカー142,144の配向を変更し、マーカーの一つは、最上板20または垂直スタッド30の一方に対して平行である。図5Aに示されるように、角度付きマーカー142は、垂直スタッド30に対して、ほぼ平行に位置決めされる。角度付きマーカー142は、締結具設置ツール100の本体とは視覚的に異なるので、使用者は、たとえば、垂直スタッド30に対して、マーカー142の位置を容易に判断することができる。最上板20の前面およびスタッド30は、本質的に同一平面上にある。角度付きマーカー142は、たとえば、目標の表面に対して、視覚的基準を与える。角度付きマーカー142のいずれかを、たとえば、垂直になるように位置決めすることによって、ネジ80の正確な設置角度を確保する。さらに、使用者は、角度付きマーカー142を、視線内の他の垂直表面または縁部と視覚的に比較することができる。この設計の他の特徴は、内側に位置決められるノッチ117,117’に角度が付けられ、図5Aに示されるように、最上板20との簡単かつ快適な係合を可能にすることである。これは、ツールがしっかりと位置決めされるという触覚的フィードバックを使用者に与える。
【0083】
[0091]図5Aにおいて、伸縮式アダプタ410に取り付けられた締結具設置ツール100は、最上板20の側部表面22と一定角度で係合する。突出部116の内側に位置決められるノッチ117の一つが最上板20の側部表面22に位置決められ、第2突出部116’が最上板20の下部表面上に位置決められるように、締結具設置ツール100は位置決めされる。締結具80の遠位先端は、溝115の凹部面を超えて伸びる。使用者は、締結具設置ツール100および締結具80の入射角を変える為に、伸縮式アダプタ410を上方に移動させることができる。さらに、使用者は、締結具設置ツール100および締結具80の入射角を変える為に伸縮式アダプタ410を左右に移動させることができる。
【0084】
[0092]図5Bに移ると、図5Aに図示された配置から90度回転された最上板20および垂直スタッド30の交差部に、伸縮式アダプタ410に取り付けられた締結具設置ツール100が示されている。さらに、水準器ツール200は、締結具設置ツール100の直下の伸縮式アダプタ410上に位置決められる。使用者は、使用中、ロッカー130が垂直スタッド30の表面32と係合するように伸縮式アダプタを前後に移動させることができる。水準器ツール200は、使用者が、水準器ツール200を見上げてツール自体が所望の配向であるかを判断できるように位置決めされる。
【0085】
[0093]図5Cは、伸縮式アダプタ410と係合する締結具設置ツール100を図示する。締結具設置ツールは、下部表面24上の最上板20と第2表面34上の垂直スタッド30と係合する。使用者は、ロッカー130および視覚的表示器112により、本質的にラフタ中心を狙うことができる。ラフタがスタッド中心でないとき、使用者は、必要に応じて、ロッカー130の係合を利用し、迅速かつ容易に設置角度を調整することができる。一部の構成において、伸縮式アダプタ410および締結具設置ツール100は、垂直スタッド30の前後に移動される。
【0086】
[0094]図5Dは、伸縮式アダプタ410に取り付けられた締結具設置ツール100を図示する。さらに、位置表示器ツール300は、締結具設置ツール100の直下に伸縮式アダプタ410上に位置決めされる。最上板20および垂直スタッド30の交差部から離れて位置決められた締結具設置ツール100が示されている。使用中、レーザ素子330が作動し、光線332が発生する。レーザ素子330からの光線332は、締結具が最上板20を貫通する相対的場所の視覚的フィードバックを使用者に与える。図示のため、位置表示器ツール300は、最上板20の下部表面の下に示されている。しかしながら、位置表示器ツール300は、使用中、スタッド30の側面からラフタ10の下方への設置を可能にする。そのため、当業者には理解されるように、図示された垂直設置は参照を容易にするためのものである。位置表示器ツール300は、使用中、垂直以外の角度での設置を可能にするであろう。
【0087】
[0095]たとえば、屋根支持構造の最上板と締結具設置ツール100の係合前に、締結具80は、結合器の近傍の締結具ヘッドまたは結合器と係合する締結具ヘッドを用いて、締結具の溝に配置される。締結具80の一部分は、通常、遠位端部4に隣接する伸縮式アダプタ410のチャンバに最初に受容される。マンドレル450は、伸縮式アダプタ410の近位開口に近接している。締結具80は、駆動装置490からのトルクを加えることによって、最上板20を通って屋根支持部材に打ち込まれるので、伸縮式アダプタ410の遠位端部4に適切に位置決めされた締結具設置ツール100は、締結具80の為に入口点を設けることが理解される。駆動装置490は、伸縮式アダプタ410から容易に分解することができる。当業者によって理解されるように、伸縮式アダプタ410は、トルク式駆動装置490が伸縮式アダプタ410と完全に一体化されることなく、広範囲の分解可能なドリルガンを受容して機能的に取り付けるように構成されたレシーバを使用してもよい。
【0088】
[0096]図5Eは、遠位端部が最上板20と係合し、締結具設置ツール100の側部表面が垂直スタッド30の側面と係合する、締結具設置ツールの詳細断面である。締結具は、中央の溝内に位置決めされる。hは、ツールおよび締結具の中心軸に対して平行な寸法である。yは、垂直スタッド30およびhの間に形成される三角形の短辺であり、θは、垂直部材30およびhの間の角度である。
【0089】
[0097]図7A図7Eに移ると、図7Aには、伸縮式アダプタ419に連結された締結具設置ツール100が図示されている。前述されたように、締結具設置ツール100は、図7Bに示されるように、伸縮式アダプタ410から取り外すことができる。一部の使用状況では、締結具設置ツール100および駆動装置490(図4Aに図示)の間の追加の距離が望ましい場合がある。追加の距離が望ましい場合、締結具設置ツール100は、延長コネクタ720を介して、二次延長部710と係合する。
【0090】
[0098]締結具設置ツール100は、一つ又は複数の延長コネクタ720を介して一つ又は複数の二次延長部710に連結されるモジュラーシステムの一部でもよい。モジュラー構成は、使用者から離れた様々な距離でツールが使用されることを可能にする。これにより、使用者は、地面に残りながら、目標の角度で枠組みコンポーネントを固定することができるので、枠組みコンポーネントを固定する為に、或いは、締結具の目標角度を達成する為に梯子に登る必要がなくなる。
【0091】
[0099]図7Cは、締結設置ツール100,二次延長部710,延長コネクタ720および伸縮式アダプタ410を図示する。これらのコンポーネントが連結されるとき、締結具設置ツール100は、締結具設置ツール100の近位端部および二次延長部710の遠位端部で、二次延長部710と係合する。二次延長部710は、二次延長部710の近位端部および延長コネクタ720の遠位端部で延長コネクタ720と係合する。延長コネクタ720は、延長コネクタ720の近位端部および伸縮式アダプタ410の遠位端部で伸縮式アダプタ410と係合する。図7Dは、二次延長部710、延長コネクタ720および伸縮式アダプタ410間の連結部の側面図である。延長部およびアダプタと係合する締結具の横断面は、図7Eに図示されている。図示されているように、二次延長部710および伸縮式アダプタ410は、延長コネクタ720の内部で嵌合する。
【0092】
[00100]本発明の好ましい実施形態が示され、説明されてきたが、当業者にとって、そのような実施形態が例示の為に提供されていることは明らかであろう。当業者であれば、本発明から逸脱することなく、数多くの変形、変更、置換を思い付くであろう。本書で説明された本発明の実施形態に対する様々な代替が本発明を実施する際に使用可能であることを理解されたい。以下の特許請求の範囲は、本発明の範囲を規定すること、更に、これらの特許請求の範囲内の方法、構造、並びに、それらの均等物が、それによって包含されることが意図されている。

図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E