IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ クレス コーポレイションの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】コンテナキャリア及び投棄パレット
(51)【国際特許分類】
   B65D 19/02 20060101AFI20240423BHJP
   B60P 1/64 20060101ALI20240423BHJP
   B60P 1/00 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
B65D19/02
B60P1/64 A
B60P1/00 Z
【請求項の数】 30
(21)【出願番号】P 2022562365
(86)(22)【出願日】2021-04-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-25
(86)【国際出願番号】 US2021027764
(87)【国際公開番号】W WO2021212027
(87)【国際公開日】2021-10-21
【審査請求日】2022-12-12
(31)【優先権主張番号】16/850,637
(32)【優先日】2020-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522398108
【氏名又は名称】クレス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Kress Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】バーケット, ノア ケー.
(72)【発明者】
【氏名】ベッチャー, ダニー ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】サマーズ, クリント エム.
【審査官】杉田 剛謙
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-193941(JP,A)
【文献】独国実用新案第202008008416(DE,U1)
【文献】国際公開第2005/077786(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0047935(KR,A)
【文献】欧州特許出願公開第01588894(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 19/02
B60P 1/64
B60P 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナを表面に支持するパレットにおいて、
ベースと、
前記ベースに固定された複数の支持体であって、前記複数の支持体は、互いに間隔を置いて配置され、前記ベースを前記表面に対して間隔を置いて配置した関係で支持する、複数の支持体と、
前記ベースに対して実質的に平行に配置され、前記ベース上に回転可能に支持される第1のプラットフォームであって、前記第1のプラットフォームは、回転中に前記ベースに対して実質的に平行である、第1のプラットフォームと、
前記コンテナを支持するように構成された第2のプラットフォームであって、コンテナ運搬位置とコンテナ投棄位置との間を移動するために前記第1のプラットフォームに旋回可能に結合された第2のプラットフォームと、
前記第2のプラットフォームと前記第1のプラットフォームとを結合する少なくとも1つのパレットリンク装置と、
前記第2のプラットフォームを前記コンテナ運搬位置と前記コンテナ投棄位置との間で旋回させるように配置された少なくとも1つのパレットアクチュエータと、
を備える、パレット。
【請求項2】
前記コンテナを前記第2のプラットフォームに固定するように適合された複数のブラケットを更に含む、請求項1に記載のパレット。
【請求項3】
前記複数の支持体は、前記ベースの反対側を支持する一対の脚部を含む、請求項1に記載のパレット。
【請求項4】
前記脚部が、U字形である、請求項3に記載のパレット。
【請求項5】
前記少なくとも1つのパレットリンク装置は、前記第2のプラットフォームの第1の側面に沿って配置された第1のパレットリンク装置と、前記第2のプラットフォームの反対側に沿って配置された第2のパレットリンク装置とを含む、請求項1に記載のパレット。
【請求項6】
前記少なくとも1つのパレットリンク装置は、4本のバーリンク装置を含む、請求項1に記載のパレット。
【請求項7】
前記4本のバーリンク装置は、前記第1のプラットフォームと、前記第2のプラットフォームと、第1のパレットリンクと、第2のパレットリンクとを含み、前記第1のパレットリンクは、前記第1のプラットフォームと前記第2のパレットリンクとの間に旋回可能に結合され、前記第2のパレットリンクは、前記第1のパレットリンクと前記第2のプラットフォームとの間に旋回可能に結合される、請求項6に記載のパレット。
【請求項8】
前記少なくとも1つのパレットアクチュエータは、前記少なくとも1つのパレットリンク装置の動作を作動させるように結合された少なくとも1つの液圧パレットアクチュエータを含む、請求項1に記載のパレット。
【請求項9】
前記第2のプラットフォームを前記ベースに対して回転させるように適合されたモータ、エンジンおよび液圧パレットアクチュエータのうちの少なくとも1つを更に含む、請求項1に記載のパレット。
【請求項10】
電源を更に含む、請求項1に記載のパレット。
【請求項11】
モータ、エンジンおよび液圧源のうちの少なくとも1つにより、回転力は前記第1のプラットフォームに提供され、旋回力は前記第2のプラットフォームに提供される、請求項10に記載のパレット。
【請求項12】
前記第2のプラットフォームに関連付けられた押圧アセンブリを更に含み、前記押圧アセンブリは、前記コンテナに係合するように適合される、請求項1に記載のパレット。
【請求項13】
前記押圧アセンブリは、前記コンテナに向かって前進するように適合されたプローブを含む、請求項12に記載のパレット。
【請求項14】
前記第1のプラットフォームが、並進フレームと回転フレームとを含み、前記回転フレームが前記ベースに旋回可能に結合され、前記並進フレームが前記回転フレームに摺動可能に結合されて、前記並進フレームを前記回転フレームに対して側方にシフトさせる、請求項1に記載のパレット。
【請求項15】
前記並進フレームが凹部を含み、前記回転フレームが前記凹部内に少なくとも部分的に配置され、前記回転フレームが前記凹部内で摺動可能であり、前記並進フレームを前記回転フレームに対して側方にシフトさせる、請求項14に記載のパレット。
【請求項16】
少なくとも1つの側方シフトシリンダを更に含み、前記側方シフトシリンダは、前記並進フレームを前記回転フレームに対して側方にシフトさせるように配置され、結合される、請求項14に記載のパレット。
【請求項17】
前記並進フレームおよび前記ベースのうちの少なくとも1つに結合された複数のローラを更に含み、前記並進フレームは、前記回転フレームに対して垂直に選択的に移動可能であり、前記並進フレームと前記ベースとの間で前記複数のローラを選択的に係合および係合解除する、請求項14に記載のパレット。
【請求項18】
前記回転フレームおよび前記並進フレームは、前記並進フレームを上昇位置に維持するための係合可能な構造を含み、前記複数のローラは、前記並進フレームと前記ベースとの間で係合解除される、請求項17に記載のパレット。
【請求項19】
底面を含む、支持されたコンテナと共に使用する請求項1に記載のパレットであって、
前記底面が貫通孔を含み、支持されたコンテナが、スライドゲートと並進チャネルを含むスライドゲートアセンブリをさらに含み、前記スライドゲートが、前記底面に沿って前記貫通孔を選択的に被覆するように前記並進チャネル内に移動可能に配置され、前記パレットが、前記貫通孔を露出するように前記並進チャネル内で前記スライドゲートを並進させるように選択的に作動可能なスライドゲート作動装置を更に含む、パレット。
【請求項20】
前記スライドゲート作動装置は、スライドゲート作動アームと、前記第2のプラットフォームに結合されたスライドゲートアームアクチュエータとを含み、前記スライドゲート作動アームは、前記第2のプラットフォームに旋回可能に結合され、前記スライドゲートアームアクチュエータは、前記スライドゲート作動アームを前記スライドゲートと係合するように旋回させ、前記スライドゲートとの係合から離脱させるように選択的に作動可能である、請求項19に記載のパレット。
【請求項21】
前記スライドゲート作動装置は、前記第2のプラットフォームに結合された支持ブラケットを更に含み、前記スライドゲート作動アームおよび前記スライドゲートアームアクチュエータは、前記支持ブラケットに結合される、請求項20に記載のパレット。
【請求項22】
プローブおよび機械的動力源を含む押圧アセンブリを更に含み、前記プローブは、前記機械的動力源によって作動されたときに前記貫通孔に選択的に係合するように配置される、請求項19に記載のパレット。
【請求項23】
コンテナを表面上で運搬し、前記コンテナを投棄するための装置であって、前記装置は、
請求項1~22のいずれか一項に記載のパレットと、
キャリアと、
を備え、前記キャリアは、
トレーラと、
複数の接地係合部材と、
少なくとも1つのキャリアアクチュエータと、
原動機と、
を含み、
前記トレーラの少なくとも一部分は、前記第1のプラットフォームが回転可能に支持されるベースに固定された前記複数の支持体の間に受け入れられる大きさであり、前記少なくとも1つのキャリアアクチュエータは、前記複数の接地係合部材の少なくとも一部分に対して、前記トレーラの少なくとも一部分を下降位置と上昇支持位置との間で移動させるように適合される、装置。
【請求項24】
前記少なくとも1つのキャリアアクチュエータは、少なくとも1つのキャリアリンク装置と少なくとも1つの液圧アクチュエータとを含む、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記キャリアは、前記原動機が運搬装置と共に配置された前記運搬装置を含み、前記トレーラが前記運搬装置に連結部(hitch)で結合されている、請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記複数の接地係合部材は、前記トレーラを支持する第1の複数の接地係合部材と、前記運搬装置を支持する第2の複数の接地係合部材とを含み、前記少なくとも1つのキャリアアクチュエータは、前記トレーラを前記トレーラを支持する前記第1の複数の接地係合部材に結合する少なくとも第1のキャリアリンク装置と、前記トレーラを支持する前記第1の複数の接地係合部材に対して下降位置と上昇支持位置との間で前記トレーラを移動させ、前記第1のキャリアリンク装置の移動を引き起こすように配置された第1のキャリア液圧アクチュエータとを含む、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記連結部は、少なくとも1つのキャリアリンク装置を含み、前記少なくとも1つのキャリアアクチュエータは、前記連結部に実質的に隣接して配置された第2のキャリアリンク装置と、前記第2のキャリアリンク装置を下降連結位置と上昇連結位置との間で移動させるように配置された第2のキャリア液圧アクチュエータとを更に含む、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記トレーラは、旋回可能に装着されたプラットフォームを更に含む、請求項23に記載の装置。
【請求項29】
前記第2のプラットフォームに関連付けられた押圧アセンブリを更に含み、前記押圧アセンブリが前記コンテナに係合するように適合される、請求項23に記載の装置。
【請求項30】
前記押圧アセンブリは、前記コンテナに向かって前進するように適合されたプローブを含む、請求項29に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]この特許開示は、一般に耐久力のあるキャリアに関するものであり、より具体的には、大きな荷重ボックス等を持ち上げ、運搬し、投棄するためのキャリアおよびパレットに関するものである。
【0002】
【背景】
【0003】
[0002]多くの重工業では、原料、中間生成物、または後の処理または後の他の場所への配送のための器械を受け入れて一時的に貯蔵するために、大きな箱状のコンテナを使用することが望ましい。そのようなコンテナは、数十トンまたはそれ以上の容量を有することができ、しばしば、コンテナが空で使用されていないとき、コンテナが満たされ、一時的に材料を貯蔵するときの両方で、地面またはプラントの床でコンテナを支持するために、一体の脚または関連するスタンドおよびフレームを備える。多くの場合、そのようなコンテナを持ち上げて場所から場所へ運搬するために、耐久力のあるキャリアが提供される。
【0004】
幾つかの産業において、このようなロードボックス器械をタンディッシュと呼ぶことができ、タンディッシュは溶融金属を分配して注入するために利用することができる。
【0005】
【概要】
【0006】
[0003]本開示は、1つの態様において、コンテナを表面に支持するためのパレットを記載する。パレットは、ベース、第1のプラットフォーム、および第2のプラットフォームを含む。ベースは、ベースに固定された複数の支持体によって支持される。複数の支持体は、互いに間隔を置いて配置され、ベースを表面に対して間隔を置いて支持する。第1のプラットフォームは、ベースに実質的に平行に配置され、ベース上に回転可能に支持される。回転中、第1のプラットフォームは、ベースに対して実質的に平行である。第2のプラットフォームは、コンテナを支持するように適合される。第2のプラットフォームは、コンテナ運搬位置とコンテナ投棄位置との間を移動するために、第1のプラットフォームに旋回可能に結合される。第2のプラットフォームは、少なくとも1つのパレットリンク装置によって第1のプラットフォームに連結される。コンテナ運搬位置とコンテナ投棄位置との間で第2のプラットフォームを旋回させるように配置された少なくとも1つのパレットアクチュエータ。
【0007】
[0004]本開示は、別の態様において、表面上でコンテナを運搬し、コンテナを投棄棄するための装置を記載する。この装置は、コンテナを支持するように適合されたキャリアおよびパレットを含む。パレットは、ベース、第1のプラットフォーム、および第2のプラットフォームを含む。ベースは、ベースに固定された複数の支持体によって支持される。複数の支持体は、互いに間隔を置いて配置され、ベースを表面に対して間隔を置いて支持する。第1のプラットフォームは、ベース上に回転可能に支持されている。第2のプラットフォームは、コンテナを支持するように適合される。第2のプラットフォームは、コンテナ運搬位置とコンテナ投棄位置との間を移動するために、第1のプラットフォームに旋回可能に結合される。第2のプラットフォームは、少なくとも1つのパレットリンク装置によって第1のプラットフォームに結合される。コンテナ運搬位置とコンテナ投棄位置との間で第2のプラットフォームを旋回させるように配置された少なくとも1つのパレットアクチュエータ。キャリアは、トレーラと、複数の円形係合部材と、原動機とを含む。キャリアは、複数の接地係合部材の少なくとも一部分に対してトレーラを下降位置と上昇支持位置との間で移動させるように適合された少なくとも1つのキャリアアクチュエータを更に含む。ベースで固定された複数の支持体の間に受け入れられるような大きさのトレーラ。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本開示の知識の教示に従った運搬装置、キャリア、および投棄パレットの側面立面図であり、キャリアは高い運搬位置にある。
図2図2は、図1のキャリア・投棄パレットの背面図である。
図3図3は、図1および図2の運搬装置、キャリアおよび投棄パレットの上面図であり、運搬装置の運転台をキャリアに沿って図示し、運搬装置の運転台をキャリアに対して回転した位置に仮想線で示す。
図4図4は、図1図3の運搬装置、キャリアおよび投棄パレットの側面立面図であり、キャリアは、投棄パレットをピックアップするために下降位置にある。
図5図5は、図1図4の運搬装置、キャリアおよび投棄パレットの側面立面図であり、キャリアは下降してラッチ位置にある。
図6図6は、図1図5の運搬装置、キャリアおよび投棄パレットの上面図であり、投棄パレットはキャリアに対して回転した位置にある。
図7図7は、図6の運搬装置、キャリア及び投棄パレットの側面立面図であり、投棄パレットはキャリアに対して回転した位置にあり、パレットは投棄パレット上に支持されたコンテナを投棄するための一連の位置に仮想線で図示されている。
図8図8は、本開示の知識の教示に従った運搬装置、キャリアおよび投棄パレットの第2の実施形態の側面立面図であり、運搬装置は上昇した運搬位置にある。
図9図9は、図8のキャリア及び投棄パレットの部分的な側面図であり、キャリアは下降してラッチ位置にあり、投棄パレットは投棄パレット上に支持されたコンテナを投棄するための一連の位置の一つの位置にある。
図10図10は、図8のキャリア及び投棄パレットの部分的な側面図であり、キャリアは下降してラッチ位置にあり、投棄パレットは投棄パレット上に支持されたコンテナを投棄するための一連の位置の一つの位置にある。
図11図11は、図8のキャリア及び投棄パレットの部分的な側面図であり、キャリアは下降してラッチ位置にあり、投棄パレットは投棄パレット上に支持されたコンテナを投棄するための一連の位置の一つの位置にある。
図12図12は、図8図11のキャリアおよび投棄パレットの断片的側面立面図であり、投棄パレットは、押圧要素が拡張された完全な投棄位置にある。
図13図13は、投棄パレットと共に使用するのに適し、かつキャリアの実施形態と共に使用するのに適したコンテナの代替実施形態の底面図である。
図14図14は、図13のコンテナの拡大された断片的な等角図である。
図15図15は、押圧アセンブリを含む投棄パレットのコンテナ支持装置の代替実施形態の断片的な等角図である。
図16図16は、図15の投棄パレットのコンテナ支持装置のスライドゲート作動装置および一連の位置の一つの位置における図13および図14のコンテナのスライドゲートアセンブリの断片的な平面図である。
図17図17は、図15の投棄パレットのコンテナ支持装置のスライドゲート作動装置および一連の位置の一つの位置における図13および図14のコンテナのスライドゲートアセンブリの断片的な平面図である。
図18図18は、図15の投棄パレットのコンテナ支持装置のスライドゲート作動装置および一連の位置の一つの位置における図13および図14のコンテナのスライドゲートアセンブリの断片的な平面図である。
図19図19は、図16-18のスライドゲート作動装置およびスライドゲートアセンブリの断片的な等角図である。
図20図20は、キャリアの実施形態と共に使用するのに適した投棄パレットおよび支持コンテナの代替実施形態の等角図である。
図21図21は、図20の投棄パレットの第1のプラットフォームの等角図であり、回転位置における第1のプラットフォームの並進フレームおよび回転フレームを図示する。
図22図22は、図21の第1のプラットフォームの等角図であり、並進フレームが回転フレームに対してシフトされた位置にあることを示す。
図23図23は、図21および図22の第1のプラットフォームの分解図である。
図24図24は、図20の投棄パレットの第1のプラットフォームを支持するベースの側面図であり、第1のプラットフォームは、運搬位置に配置される。
図25図25は、図20の投棄パレットのベースおよび支持プラットフォームの端面図であり、第1のプラットフォームは運搬位置に配置されている。
図26図26は、図20の投棄パレットの第1のプラットフォームを支持するベースの側面立面図であり、第1のプラットフォームは回転され、投棄位置に並進される。
図27図27は、スクラップコンテナを支持する図8図12のキャリアの断片的側面立面図である。
図28図28は、投棄位置に廃棄コンテナが配置された図27のキャリアおよび廃棄コンテナの断片的側面立面図である。
【詳細な説明】
【0009】
[0029]
図1を参照すると、大型コンテナ102等を持ち上げて運搬、任意で投棄するためのパレット90と、パレット90を運搬するためのキャリア104とが図示されている。図1図7の実施形態において、図示されたコンテナ102は典型的にタンディッシュと呼ばれ、典型的に溶融金属材料を運搬するために利用される。しかしながら、運搬されるコンテナ102は、代替タイプのコンテナであってもよいし、代替目的のために利用されてもよいことが理解されよう。
【0010】
[0030]パレット90は、ベース92と固定された複数の支持体94によって支持されたベース92を含む。複数の支持体94は、互いに間隔を置いて配置され、ベース92を表面96(図1の破線で示す)に対して間隔を置いて支持する。図示された実施形態において、一対の支持体94がベース92の両側に沿って設けられている。図示された支持体94はU字形であり、支持体94の各々は、下方に延びる一対の脚98と、脚98を連結する1つ以上の水平支持要素100とを含む。しかしながら、当業者は、支持体94が別の設計のものであってもよいことを理解するであろう。たとえば、3つ、4つまたはそれ以上の下方に延びる脚98を、水平支持要素100と共にまたは水平支持要素100なしで提供することができる。
【0011】
[0031]キャリア104は、トレーラ106と、キャリア104を表面に沿って推進するように構成された複数の地面係合部材110、112上に支持された運搬装置108とを含む。図示の実施形態において、たとえば、接地係合部材110、112は、少なくとも1つのキャリア車軸118、120上に支持された複数の車輪114、116を含む。すなわち、トレーラ106は、トレーラ車軸118上に支持されたトレーラ車輪114の形態で第1の複数の接地係合部材110上に支持され、一方、運搬装置108は、運搬装置車軸120上に支持された運搬装置車輪116の形態で第2の複数の接地係合部材112上に支持される。しかしながら、当業者は、代替的な支持体装置が想定されることを理解するであろう。たとえば、トレーラ106は、一対のトレーラ車軸上にそれぞれ支持された2組のトレーラ車輪114上に支持されてもよく、および/または運搬装置108は、一対の運搬装置車軸上にそれぞれ支持された2組の運搬装置車輪116上に支持されてもよい。
【0012】
[0032]キャリア104は、さらに、任意の適切な設計の原動機122を含む。たとえば、原動機122はエンジン124であってもよく、駆動列126を介して接地部材112に結合されていてもよい。図示された実施形態において、原動機122は、運搬装置108と共に配置される。しかしながら、原動機122の一部または全体が代替的に配置されてもよいことは理解されよう。
【0013】
[0033]キャリア104は、操作者を運ぶために使用できる運転台128をさらに含むことができる。図示された実施形態では、運転台128が、運搬装置108と共に配置されるが、代替実施形態では、運転台は、トレーラ106と共に配置されてもよい。しかしながら、代替実施形態において、キャリア104は、自律動作において1つまたは複数のコントローラ(図示せず)によって遠隔操作されてもよい。
【0014】
[0034]トレーラ106は、支持トレーラ部分130と、連結部134において運搬装置108に結合された前方に延びる取付部分132とを含む。連結部134は、任意の適切な設計とすることができ、好ましくは、キャリヤ104がコーナーを曲がるのを容易にするために、トレーラ106を運搬装置108に対して旋回させることができる。たとえば、図3に図示されるように、連結部134は、単一のトレーラ車軸118上に配置された一組のトレーラ車輪114と、単一の運搬装置車軸120上に配置された一組の運搬装置車輪116とを含む、図示された地面係合部材110、112と関連付けて、キャリア104が実質的に90°回転するのを容易にする。
【0015】
[0035]支持トレーラ部分130は、支持トレーラ部分130が支持体94の間に位置決めされてパレット90の運搬を可能にするように、パレット90の支持体94の間に受け入れられるような大きさである。運搬のためにパレット90を係合させるように、支持トレーラ部分130の少なくとも一部分は、下降位置と上昇支持位置との間で移動可能である。図4を参照すると、キャリア104は、支持トレーラ部分130がパレット90に対して下降した係合解除位置にある状態で図示されており、即ち、支持トレーラ部分130は、トレーラ106がパレット90に係合したり係合から外れたりしているときに配置されてもよい。パレット90のベース92を支持トレーラ部分130に対して所定位置に維持するのを助けるために、一つ又は複数のリテーナ136が設けられてもよい。図示の実施形態において、トレーラ106は、パレット90のベース2の前端部138を受け入れるように配置された一つ又は複数のリテーナ136を含む保持アセンブリを備えている。このようにして、トレーラ106の支持トレーラ部分130がパレット90の下の位置に移動されると、パレット90のベース92の前端部138がリテーナ136内に受容される(図5参照)。当業者は、図示されたリテーナ136が、ベース92をキャリア104の前方方向だけでなく、後方または側方方向にモーメントが加えられた場合に垂直方向にも拘束することができることを理解するであろう。
【0016】
[0036]トレーラ106およびパレット90は、追加の保持構造を備えてもよい。たとえば、図示された実施形態では、1つ以上の揺りかご135が支持トレーラ部分130の後部近くに設けられ、1つ以上の協働する突起137がパレット90の基部92の下面から延びるように設けられる。この実施形態では、図揺2に見られるように、一対のこのようなクレードル135および協働する突起137が、互いに離間して設けられている。操作中、支持トレーラ部分130はベース92の下の位置に支持され、トレーラ106は、リテーナ136がベース92の前端部138に係合し、クレードル135が、協働する突起137に係合するまで後方に続く。
【0017】
[0037]しかしながら、代替または追加の保持アセンブリが提供されてもよいことが理解されよう。単なる実施例として、パレット90には、トレーラ106と係合する位置に移動可能な一つ又は複数の代替のリテーナが設けられてもよい。
【0018】
[0038]トレーラ106の支持トレーラ部分130を図5の下降位置と図1の上昇支持位置との間で移動させるために、少なくとも1つのキャリアアクチュエータ140、142が設けられる。少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つのキャリアアクチュエータ140、142は、少なくとも1つのキャリア液圧アクチュエータ148、150を備えた少なくとも1つのキャリアリンク装置144、146を含む。少なくとも1つのキャリアアクチュエータ140、142が少なくとも1つのキャリア液圧アクチュエータ148、150として提供される場合、液圧は、たとえば、液圧流体タンクおよびポンプなどの任意の適切な液圧源151によって提供されてもよい。液圧源151は、運搬装置108と共に図示されているが、液圧源151は、トレーラ106などの任意の適切な位置に配置されてもよいことを当業者は理解するであろう。
【0019】
[0039]図示された実施形態において、少なくとも1つのキャリアリンク装置144は、トレーラ106を支持する第1の複数の接地係合部材110に支持トレーラ部分130を結合し、少なくとも1つのキャリア液圧アクチュエータ148は、支持トレーラ部分130と第1の複数の接地係合部材110との間に配置される。図示された実施形態において、以下にさらに説明するように、少なくとも1つのキャリアリンク装置146およびキャリア液圧アクチュエータ150が、運搬装置108とトレーラ106との間の連結部134に設けられている。
【0020】
[0040]任意の適切なキャリアリンク装置144を提供することができる。キャリアリンク装置144は、たとえば、一端部でトレーラ車軸118に旋回可能に結合された第1のトレーラリンク152と、第1のトレーラリンク152の反対端部にある第2のトレーラリンク154と、を含むことができる。第2のトレーラリンク154の反対側の端部は、支持トレーラ部分130に旋回可能に結合されてもよい。キャリア液圧アクチュエータ148の一端部は、トレーラ車軸118(図4および図5参照)に向けられるか、または、第3のトレーラリンク156を介して結合可能であり、一方、キャリア液圧アクチュエータ148の他端部は、支持トレーラ部分130に結合される。図示された実施形態において、第3のトレーラリンク156が第1のトレーラリンク152と共に固定されて、第3のトレーラリンク156が第1のトレーラリンク152と共にトレーラ車軸118に対して旋回するようになっている。このようにして、第1のトレーラリンク152および第3のトレーラリンク156、第2のトレーラリンク154、キャリア液圧アクチュエータ148、およびキャリア液圧アクチュエータ148と第2のトレーラリンク154との間の支持トレーラ部分130自体が、4節リンクを形成する。キャリア液圧アクチュエータ148が後退位置と伸長位置との間を移動することにより、支持トレーラ部分130が図5の下降位置と図1の上昇支持位置との間を移動する。
【0021】
[0041]連結部134は任意の適切な設計とすることができるが、図示された実施形態では、連結部134は、トレーラ106を運搬装置108に結合する少なくとも1つのキャリアリンク装置146と、少なくとも1つのキャリア液圧アクチュエータ150とを併せて含む。このようなキャリアリンク機構146は別の設計のものであってもよいが、キャリアリンク機構146は、例えば、トランスポータ108自体が固定リンクとして作用するようにトランスポータ108に固定された第1のヒッチリンク158を含むことができる。第2の連結リンク160は、第1の連結リンク158及びトレーラ106に旋回可能に結合されてもよい。第3の連結リンク162は、運搬装置108及びトレーラ106に旋回可能に結合されてもよい。第2および第3の連結リンク160、162のトレーラ106への旋回可能な結合は、4節キャリアリンク装置146内で連結リンクとして作用するように間隔を置いて配置されるが、4節キャリアリンク装置146は、トレーラ106自身が第1の連結リンク158による運搬装置108と、第2の連結リンク160と、第2の連結リンク160および第3の連結リンク162の間のトレーラ自身と、第3の連結リンク162とを含む。キャリアリンク装置146の位置は、キャリア液圧アクチュエータ150の位置によって決定されてもよく、これは、キャリアリンク装置146を図1の上昇支持位置に位置決めするように延ばしてもよく、キャリアリンク装置146を図5の下降位置に位置決めするように後退させてもよい。
【0022】
[0042]開示されたパレット90の特徴によれば、支持されたコンテナ102は、コンテナ102の内容を投棄する位置に移動されてもよい。支持されたコンテナ102の投棄を容易にするために、パレット90は、カラム172によってベース92上に回転可能に支持された第1のプラットフォーム170を更に含む。回転力は、たとえば、モータ、エンジンまたは液圧パレットアクチュエータ(一般に174として示される回転駆動)のような任意の適切な手動または自動機構によって第1のプラットフォーム170に提供されてもよい。さらなる実施例として、カラム172は、ベース92を通って延びて、運搬装置108からの駆動によって係合される駆動要素を含んでもよい。第1のプラットフォーム170は、例えば、パレット90を運搬するために図1図5に示すように位置決めされてもよいし、支持されたコンテナ102を投棄するために図6および図7に示す位置まで回転されてもよい。当業者は、第1のプラットフォーム170がベース92に対して実質的に平行であり、第1のプラットフォーム170も同様に、回転力が加えられるときにベース92に対して実質的に平行であることを理解するであろう。
【0023】
[0043]パレット90は、コンテナ102を支持するように構成された第2のプラットフォーム176を更に含む。コンテナ102は、第2のプラットフォーム176の上面の凹部(178参照)内に少なくとも部分的に受け入れられてもよい。支持されたコンテナ102が投棄されることを可能にするために、コンテナ102は、任意の適切な機構によって第2のプラットフォーム176に更に固定されてもよい。たとえば、図示された実施形態において、直立構造180および支持ブラケット182は、コンテナ102を第2のプラットフォーム176に固定するために、コンテナ102の両側に沿って第2のプラットフォーム176から延びる。
【0024】
[0044]図2および図7を参照すると、第2のプラットフォーム176は、運搬位置(図1図3参照)と投棄位置(図7の仮想図に示す位置参照)との間を移動するために、旋回点184で第1のプラットフォーム170に旋回可能に結合されている。リテーナ136は、第2のプラットフォーム176が第1のプラットフォーム170に対して旋回するときに、ベース92に保持力を発揮するのを補助できることが理解されるであろう。このようにして、ベース92および第2のプラットフォーム176は、投棄プロセス中にキャリア104と共に維持される。
【0025】
[0045]第1のプラットフォーム170に対する第2のプラットフォーム176の旋回運動を提供するために、パレット90は、第2のプラットフォーム176と第1のプラットフォーム170とを結合する少なくとも1つのパレットリンク装置186と、第1のプラットフォーム170に対して第2のプラットフォーム176を運搬位置と投棄位置との間で旋回させるように配置された少なくとも1つのパレットアクチュエータ188とを更に含む。図示の実施形態において、少なくとも1つのパレットリンク装置186は、第2のプラットフォーム176の第1の側面に沿って配置された第1のパレットリンク装置186Aと、第2のプラットフォーム176の反対側に沿って配置された第2のパレットリンク装置186Bとを含む。
【0026】
[0046]パレットリンク装置186は、任意の適切な設計のものとすることができるが、図示された実施形態のパレットリンク装置186は、4節リンク装置を含む。すなわち、パレットリンク装置186は、旋回点192で第1のプラットフォーム170に旋回可能に結合された第1のパレットリンク190を含む。第2のパレットリンク194は、旋回点196で第1のパレットリンク190に結合される。第2のパレットリンク194は、旋回点198で第2のプラットフォーム176にさらに旋回可能に結合される。従って、本実施形態において、4節リンク装置は、第1のプラットフォーム170と、第2のプラットフォーム176と、第1のパレットリンク190と、第2のパレットリンク194とを含み、第1のパレットリンク190は、第1のプラットフォーム170と第2のパレットリンク194との間で旋回可能に結合され、第2のパレットリンク194は、第1のパレットリンク190と第2のプラットフォーム176との間で旋回可能に結合され、第1のプラットフォーム170及び第2プラットフォーム176は、互いに旋回可能に結合される。
【0027】
[0047]少なくとも1つのパレットアクチュエータ188は、任意の適切な設計とすることができるが、図示された実施形態のパレットアクチュエータ188は、液圧パレットアクチュエータである。さらに、任意の適切な数のパレットアクチュエータ188を設けることができ、任意の適切な位置に位置決めすることができるが、図示された実施形態において、パレットアクチュエータ188、すなわち液圧パレットアクチュエータは、第2のプラットフォーム176の両側に設けられ、それぞれのパレットリンク装置186と係合するように配置される。より具体的には、パレットリンク装置186の各々に対して、パレットアクチュエータ188は、第1のパレットリンク190および第1のプラットフォーム170に旋回可能に結合される。すなわち、パレットアクチュエータ188の一端部は旋回点200で第1のプラットフォーム170に旋回可能に結合され、パレットアクチュエータ188の反対側の端部は旋回点202で第1のパレットリンク190に結合される。旋回点202は、第1のパレットリンク190に沿った中間点に配置されるが、旋回点202は、代替的に、たとえば、旋回点196により近くに配置されてもよいことが理解されよう。
【0028】
[0048]液圧パレットアクチュエータ188が利用される場合、液圧は、たとえば、液圧流体タンクおよびポンプなどの任意の適切な液圧源189によって提供されてもよい。液圧源189は、たとえば、運搬装置108またはパレット90などの任意の適切な位置に配置することができることを、当業者は理解するであろう。更なる実施例として、液圧源189は、一つ又は複数のキャリア液圧アクチュエータ148および/またはキャリア液圧アクチュエータ150の動作のために提供される液圧源151と一致してもよく、または別個の液圧システムとして提供されてもよい。
【0029】
[0049]図7では、第2のプラットフォーム176およびパレットリンク装置186は、コンテナ102を投棄する漸進的な位置において破線で示されている。簡略化のために、パレットアクチュエータ188は投棄の漸進的位置には図示されていない。しかしながら、パレットアクチュエータ188の遠位端部は、旋回点202で第1のパレットリンク190に旋回可能に結合されたままであることが理解されるであろう。従って、パレットアクチュエータ188が延びると、パレットアクチュエータ188は、第1のパレットリンク190を第1のプラットフォーム170に対して旋回させる。第1のパレットリンク190の旋回は、第2のパレットリンク194の関連する移動、および第1のプラットフォーム170に対する第2のプラットフォーム176の旋回を引き起こす。同様に、パレットアクチュエータ188が後退すると、パレットアクチュエータ188は第1のパレットリンク190を旋回させ、第2のパレットリンク194の移動を引き起こし、第2のプラットフォーム176の旋回を第1のプラットフォーム170上の位置に戻す。図示されたパレットリンク装置186およびパレットアクチュエータ188が、コンテナ102を少なくとも180°の順で旋回させることを可能にすることは、当業者には理解されよう。少なくともいくつかの実施形態では、容器102の内容物の投棄を容易にする。
【0030】
[0050]本開示によるキャリア210およびパレット212の代替実施形態が、図8図12に図示される。図8図12に関して具体的に説明されていない構造は、図1図7の対応する構造と同一または類似である。図1図7の実施形態と同様に、キャリア210は、リンク装置220によって運搬装置218に結合された前方に延びる取付部分216を有するトレーラ214を含む。図8図12の実施形態において、液圧シリンダ222は、リンク置220とトレーラ214の前方に延びる取付部分216との間のいずれかの側に沿って設けられており、このような液圧シリンダ222は1つしか図に見られない。トレーラ214は、複数の接地係合部材226、ここでは車輪によって支持された支持トレーラ部分224を更に含む。
【0031】
[0051]パレット212は、ベース228と複数の支持体230とを含む。図示された実施形態において、一対の支持体230がベース228のいずれかの側に沿って設けられる。運搬のためにパレット212を係合させるために、支持トレーラ部分224の少なくとも一部分は、表面231に対して下降位置と上昇支持位置との間で移動可能である。図8を参照すると、キャリア210は、支持トレーラ部分224が持ち上げられ係合位置にある状態で図示されている。図9図12を参照すると、キャリアは、支持トレーラ部分224がパレット212に対して下降した係合位置にある状態で図示されている。
【0032】
[0052]トレーラ214に対するベース228の垂直位置を維持するのを助けるために、リテーナアセンブリ232が、ベース228の前端部234とトレーラ214との間に設けられる。この実施形態において、リテーナアセンブリ232は、トレーラ214の前方に延びる取付部分216のいずれかの側から横方向外側に延びるキャリアランプパッド236と、パレット212のベース228の前方端部234で協働するパレットランプパッド238とを含む。パレットランプパッド238は、ベース228の前端部234から延びる間隔を置いて前方に延びるアーム240によって支持されている。
【0033】
[0053]使用時、操作者は、トレーラ214の支持トレーラ部分224を、表面231上に着座したパレット212の下の位置に後退させる。すなわち、支持トレーラ部分224は、ベース228のいずれかの側に沿って複数の支持体230の間でベース228の下方に後方に進められる。トレーラ214が後方に続くとき、キャリアランプパッド236は、パレットランプパッド238と係合して、パレットランプパッド238をキャリアランプパッド236の実質的に下に配置する。キャリアランプパッド236とパレットランプパッド238との間の係合を容易にするために、ランプパッド236、238は、支持軌跡部分がベース228の下で後方に前進するときに移動方向に対して角度をなして配置される。少なくとも1つの実施形態においては、キャリアランプパッド236は、軸242を中心に旋回することができるように、前方に延びる取付部分216に旋回可能に結合される。
【0034】
[0054]トレーラ214およびパレット212は、追加の保持構造を備えてもよい。たとえば、図示された実施形態において、一つ又は複数のクレードル244が支持トレーラ部分224の後部近くに設けられ、一つ又は複数の協働突起246がパレット212のベース228の下面から延びるように設けられる。
【0035】
[0055]トレーラ214の支持トレーラ部分224を図8の上昇支持位置と図9図12の下降支持位置との間で移動させるために、更に、その逆に移動させるために、少なくとも1つのキャリアアクチュエータ254、256が設けられる。図8図12に示す実施形態は、図1図7の実施形態と同様であり、すなわち、少なくとも1つのキャリアアクチュエータ254、256は、図1図7に関して説明したように動作する少なくとも1つのキャリア液圧アクチュエータ260、262を備えた少なくとも1つのキャリアリンク装置258、220を含む。液圧アクチュエータ222、260、262を含む任意のキャリア液圧アクチュエータに、たとえば、トレーラ214に関連する液圧液体タンクおよびポンプなどの任意の適切な液圧源264によって液圧を提供することができる。液圧源264は、運搬装置218と共に図示されているが、液圧源264は、トレーラ214などの任意の適切な位置に配置されてもよいことを当業者は理解するであろう。
【0036】
[0056]パレット212の構造に戻ると、パレット212は、カラム272によってベース228上に回転可能に支持された第1のプラットフォーム270を更に含む。回転力は、たとえば、モータ、エンジンまたは液圧パレットアクチュエータ(一般に274として示される回転駆動装置のような任意の適切な手動または自動機構によって第1のプラットフォーム270に設けられてもよい。第1のプラットフォーム270は、以下にさらに詳細に説明するように、パレット212の運搬のために、たとえば、図8に図示されるように配置されてもよいし、支持されたコンテナ276を投棄するために、図9図12に図示される位置に回転されてもよい。
【0037】
[0057]パレット212は、コンテナ276を支持するように適合された第2のプラットフォーム278を更に含む。コンテナ276は、第2のプラットフォーム278のクレードル(280参照)内に少なくとも部分的に受け入れることができる。支持されたコンテナ276が投棄されることを可能にするために、コンテナ276は、任意の適切な機構によって第2のプラットフォーム278に更に固定されてもよい。たとえば、図示された実施形態において、直立構造282および支持ブラケット284は、コンテナ276を第2のプラットフォーム278に固定するために、コンテナ276の両側に沿って第2のプラットフォーム278から延びる。
【0038】
[0058]図9図12を参照すると、第2のプラットフォーム278は、運搬位置(図8参照)と投棄位置(図9図12参照)との間を移動するために、旋回点286で第1のプラットフォーム270に旋回可能に結合されている。リテーナアセンブリ232は、第2のプラットフォーム278が第1のプラットフォーム270に対して旋回するときに、ベース228に保持力を作用させるのを助けることができることが理解されよう。このようにして、ベース228および第2のプラットフォーム278は、投棄プロセス中にキャリア210と共に維持される。
【0039】
[0059]第1のプラットフォーム270に対する第2のプラットフォーム278の旋回運動を提供するために、パレット212は、第2のプラットフォーム278と第1のプラットフォーム270とを結合する少なくとも1つのパレットリック装置288と、運搬位置と投棄位置との間で第1のプラットフォーム270に対して第2のプラットフォーム278を旋回するように配置された少なくとも1つのパレットアクチュエータ290とを更に含む。パレットリンク装置288は、任意の適切な設計のものとすることができるが、図8図12に示す実施形態のパレットリンク装置288は、4節リンク装置を含むという点で図1図7のものと同様である。すなわち、パレットリンク装置288は、旋回点294で第1のプラットフォーム270に旋回可能に結合された第1のパレットリンク292を含む。第2のパレットリンク296は、旋回点298で第1のパレットリンク292に結合される。第2のパレットリンク296は、旋回点300において第2のプラットフォーム278にさらに旋回可能に結合されている場合には。従って、本実施形態において、4節リンク装置は、第1のパレットリンク292を含み、第1のパレットリンク296は、第2のパレットリンク278に旋回可能に結合され、第2のパレットリンク224は、第2のプラットフォーム270に旋回可能に結合され、第1のパレットリンク292に旋回可能に結合されている。
【0040】
[0060]少なくとも1つのパレットアクチュエータ290は、任意の適切な設計とすることができるが、図示された実施形態のパレットアクチュエータ290は、液圧パレットアクチュエータである。パレットアクチュエータ290の一端部は、旋回点302で第1のプラットフォーム270に旋回可能に結合され、パレットアクチュエータ290の他端部は、旋回点304で第1のパレットリンク292に結合される。旋回点304は、第1のパレットリンク292に沿った中間点に配置されるが、旋回点304は、代替的に、たとえば、旋回点298により近くに配置されてもよいことが理解されよう。1つまたは複数の液圧パレットアクチュエータ290が利用される場合、液圧は、たとえば、パレット212に関連付けられた液圧パワーモジュール266に関連付けられた液圧流体タンクおよびポンプなどの任意の適切な液圧源によって提供することができる。
【0041】
[0061]図9図11において、第2のプラットフォーム278、パレットリンク装置288、およびパレットアクチュエータ290は、コンテナ276を投棄する漸進的な位置に図示されている。パレットアクチュエータ290が延びると、パレットアクチュエータ290は、第1のパレットリンク292を第1のプラットフォーム270に対して旋回させる。第1のパレットリンク292の旋回は、第2のパレットリンク296の関連付けられた移動、および第1のプラットフォーム270に対する第2のプラットフォーム278の旋回を引き起こす。同様に、パレットアクチュエータ290が後退すると、パレットアクチュエータ290は第1のパレットリンク292を旋回させ、第2のパレットリンク296の移動を引き起こし、第2のプラットフォーム278の旋回を第1のプラットフォーム270上の位置に戻す。
【0042】
[0062]コンテナ276の内容物の完全な投棄を容易にするために、パレット212は、コンテナ276の内部の一部に集中した力を与えるように適合された押圧アセンブリ306を更に備えることができる。図示の装置において、コンテナ276には、プラグ310で閉鎖可能な貫通孔308が設けられている。押圧アセンブリ306は、機械的移動源314による移動に適合されたプローブ312を含むことができる。図示された実施形態において、押圧アセンブリ306は第2のプラットフォーム278に関連付けられ、プローブ312は、たとえば図12に図示されているように、貫通孔308に向かって前進し、貫通孔を通って前進して、コンテナ276の残留内容物を取り除く力を加えるように配置される。プローブ312を貫通孔308から前進および後退させるために、任意の適切な機械的移動源314を設けることができる。単なる実施例として、プローブ312は液圧アクチュエータ316を介して前進させることができる。このようにして、プローブ312は、液圧アクチュエータ316に関連付けられたロッドに結合されてもよく、またはプローブ312は、ロッド自体であってもよい。しかしながら、機械的歯車装置のような、プローブ312に移動を提供するための代替的な装置が提供されてもよいことが理解されるであろう。さらに、貫通孔308は、図示されたコンテナ276の底壁に設けられ、プローブ312は、底壁に近位に配置されるが、プローブは、コンテナに対して代替的な位置に設けられてもよいことが理解されるであろう。たとえば、貫通孔がコンテナの側面を貫通している場合、プローブは、コンテナの側面の近位に設けられてもよい。さらに、押圧機構は、貫通孔に実質的に隣接した位置に移動するように装着されてもよいことが理解されよう。たとえば、押圧アセンブリ306の全部または一部分は、プローブ312が操作のために貫通孔に対して所定の位置に前進することができるように、旋回可能に装着されてもよいし、スライド可能に装着されてもよい。
【0043】
[0063]コンテナ330の代替実施形態は、図13および図14に図示される。コンテナ330に関して特に説明されていない構造は、図1図12の対応する構造と同じであってもよく、または類似していてもよい。図13および図14のコンテナ330は、コンテナ330の底面334を貫通して、またはこれに近接して延びるゲートまたは貫通孔332を含む。
【0044】
[0064]図13図14および図16図19を参照すると、貫通孔332を選択的に閉鎖するために、スライドゲートアセンブリ336がコンテナ330に結合される。スライドゲートアセンブリ336は、図示されるスライドゲートガイド340およびスライドゲートレシーバ342などの適切な保持装置によってコンテナ330に結合される選択的に移動可能なスライドゲート338を含むことができる。図14に図示されるように、スライドゲートガイド340およびスライドゲートレシーバ342は、任意の適切な配置によって、コンテナ330の底面334において、またはその近位でコンテナに結合される。図示された実施形態において、スライドゲートガイド340は、ボルト344などの複数の結合器によって、コンテナ330の貫通孔332を下にしてコンテナ330に結合される。スライドゲートレシーバ342は、レシーバピン346などの任意の適切な装置によってコンテナ330に結合される。
【0045】
[0065]スライドゲートガイド340は、一対のフランジ348と、ガイドチャネル352を形成する支持体350とを含む。スライドゲート338がガイドチャネル352内に配置されると、スライドゲート338は、コンテナ330の貫通孔332を通る流れを阻止するように位置決めされる。逆に、スライドゲート338が、コンテナ330の貫通孔332を下にしてガイドチャネル352内に配置されない場合、流れチャネルがスライドゲートガイド340のフランジ348の間の空間を通して確立されるので、コンテナ330の貫通孔332を通る流れは遮断されない。
【0046】
[0066]スライドゲートレシーバ342は、コンテナ330に結合されて、受容チャネル354を形成する。実質的に互いに隣接して配置され、スライドゲートガイド340のガイドチャネル352およびスライドゲートレシーバ342の受容チャネル354は、ガイドチャネル352と受容チャネル354との間でスライドゲート338の並進運動のための並進チャネル356を形成し、コンテナ330の貫通孔332をブロックまたはブロック解除する。すなわち、スライドゲート338が主にスライドゲートガイド340のガイドチャネル352内部に位置決めされると、コンテナ330の貫通孔332はスライドゲート338によってブロックされる。逆に、スライドゲート338が主にスライドゲートレシーバ342の受容チャネル354内部に配置される場合、コンテナの貫通孔332は、スライドゲート338によってブロックされない。
【0047】
[0067]並進チャネル356内でスライドゲート338を並進させるために、作動装置が設けられてもよい。たとえば、図14に見られるように、スライドゲートレシーバ342は、ロッド(図示せず)を前進させることができるボア358を含むことができる。そのようなロッドは、液圧シリンダまたは他の機械的装置のような適切な装置によって前進または後退させることができる。
【0048】
[0068]本発明の少なくとも1つの実施形態において、スライドゲート作動装置360は、パレットと共に設けられてもよい。図13および図14のコンテナ330と共に使用するための少なくとも1つの実施形態のパレットのコンテナ支持装置362の断片的な図が、図15に図示されている。コンテナ支持装置362は、第1のプラットフォーム364を含み、第2のプラットフォーム366に旋回可能に結合される(その断片のみが図15に図示されている)。特に図示されていないが、コンテナ支持装置362が支持されるパレットは、たとえば、図1図12のいずれかに関連して説明されるように、任意の適切な設計であってもよい。コンテナ、コンテナ支持装置362、およびパレットの他の態様に関して特に議論されていない構造、ならびにそのようなパレットを運搬可能なキャリアは、たとえば、図1図12の対応する構造のような、本開示の他の実施形態に関してより詳細に説明されるようにすることができる。
【0049】
[0069]例示された実施形態では、スライドゲート作動装置360は第2のプラットフォーム366に結合されるが、代替装置を提設けてもよい。スライドゲート作動装置360は、結合要素370、372において第2のプラットフォーム366に結合される支持ブラケット368上に、またはそれと共に支持される。支持ブラケット368は、一般にT字形またはY字形であるが、代替的な支持装置を設けることもできる。
【0050】
[0070]スライドゲート作動装置360は、旋回点376で支持ブラケット368に旋回可能に結合されるスライドゲート作動アーム374を含む。スライドゲート作動アーム374の位置は、スライドゲートアームアクチュエータ378によって決定される。スライドゲートアームアクチュエータ378は、スライドゲート機構シリンダ380のような任意の適切な設計とすることができ、スライドゲート機構シリンダは液圧シリンダとすることができる。スライドゲート機構シリンダ380は、第1の端部382で支持ブラケット368に結合され、第2の端部384でスライドゲート作動アーム374に結合される。
【0051】
[0071]当業者であれば、スライドゲート機構シリンダ380は、スライドゲート作動アーム374を旋回させるように伸長または後退させることができることを理解するであろう。図16を参照すると、スライドゲート338は、スライドゲートガイド340のガイドチャネル352内部に配置される。使用時に、コンテナ330の貫通孔332を露出させることが望まれる場合、スライドゲート機構シリンダ380は、図17に図示されるように、スライドゲート作動アーム374が、スライドゲートガイド340のガイドチャネル352内に配置された選択的に移動可能なスライドゲート338と係合し、スライドゲート338をスライドゲートレシーバ342の受容チャネル354内に押し込むように旋回するために伸長されてもよい。スライドゲート機構シリンダ380を後退させてスライドゲート作動アーム374を旋回させ、選択的に移動可能なスライドゲート338を係合解除して、図18に図示されるように、スライドゲート338をスライドゲートレシーバ342の受容チャネル354内に配置したままにしてもよい。
【0052】
[0072]スライドゲート338およびスライドゲート作動アーム374の両方が、もはやコンテナ330の貫通孔332と整列していない状態で、押圧アセンブリ386を利用して、コンテナ330の貫通孔332内の任意の残留物質を除去することができる。図19を参照すると、たとえば、プローブ388は、適切な機械的移動源390によって貫通孔332を通って前進されてもよい。機械的移動源390は、歯車列(図示せず)または液圧シリンダ392のような任意の適切な装置とすることができる。次いで、プローブ388が貫通孔332から後退すると、スライドゲート338は、その元の位置、すなわち、スライドゲートガイド340のガイドチャネル352内に移動して、コンテナ330の貫通孔332を覆うことができる(図16参照)。
【0053】
[0073]スライドゲート作動装置360は、コンテナ330が任意の位置にあるときに作動させることができ、押圧アセンブリ386は、コンテナ330が任意の位置にあるときに利用することができ、貫通孔332は、スライドゲート作動アーム374またはスライドゲート338によって妨げられないが、少なくとも1つの実施形態において、スライドゲート作動装置360は、コンテナ330が(図11に示されるコンテナ276の位置などの)反転位置にあるときに作動させることができ、押圧アセンブリ386は、プローブ388を作動させて、投棄操作の間に貫通孔332内の残留物質を取り除かせる。
【0054】
[0074]本開示によるパレット400の別の代替実施形態を図20図25に示す。図20図25に関して具体的に説明されていない構造およびパレット400と共に利用可能な適切なキャリアは、図1図19の対応する構造と同じであってもよいし、類似していてもよい図1図19に関連して説明した実施形態と同様に、パレット400は、ベース402と複数の支持体404とを含む。図示された実施形態において、一対の支持体404がベース402のいずれかの側に沿って設けられる。
【0055】
[0075]パレット400は、例示的な容器408を支持するように図示されているコンテナ支持装置406を更に含む。コンテナ支持装置406は、第2のプラットフォーム412が旋回可能に結合される第1のプラットフォーム410を含む。例示的なコンテナ408は、任意の適切な装置によって第2のプラットフォーム412上で支持されてもよく、第2のプラットフォーム412は、任意の適切な装置によって第1のプラットフォーム410に旋回可能に結合されてもよく、第2のプラットフォーム412は、たとえば、図1図12に関して図示および/または議論された装置のような任意の適切な装置によって、例示的なコンテナ408の内容を投棄するように旋回させられてもよい。
【0056】
[0076]ベース402上へのコンテナ408の所望のまたは最適な配置を容易にするために、本開示の少なくとも1つの実施形態は、ベース402に対するコンテナ支持装置406の回転および並進を容易にする構造を含む。少なくとも1つの実施形態において、第1のプラットフォーム410は、ベース402に対する第1のプラットフォーム410の回転および並進を容易にするための構造を含むことができる。図21に最もよく見られるように、第1のプラットフォーム410は、回転フレーム414および並進フレーム416を含み、コンテナ408は、並進フレーム416上に支持される。
【0057】
[0077]回転フレーム414は、ベース402上に回転可能に支持されるか、またはベース104から延びるカラム418によって支持される。図示された実施形態において、シリンダ420(図24図26参照)によって回転フレーム414に回転が伝えられてもよい。しかしながら、回転は、たとえば、本開示において他のパレットに関して説明した装置を含む任意の適切な装置によって、回転フレーム414に伝えられてもよいことが理解されるであろう。回転フレーム414に回転を伝える際、第1のプラットフォーム410、第2のプラットフォーム412、および支持されたコンテナ408は、パレット400のベース402に対して回転される。
【0058】
[0078]コンテナ支持装置406および支持されたコンテナ408の重心の場所を調整するために、並進フレーム416は、回転フレーム414、並進フレーム416、および回転フレーム414に対して、そのような相対的移動を提供するための適切な構造を含めて、シフトされてもよい。図示の実施形態においては、並進フレーム416は、回転フレーム414が配置される空洞部または凹部422を含む。しかしながら、当業者は、このような相対的移動を容易にするために別の構造を備えてもよいことを理解するであろう。たとえば、並進フレームは、回転フレーム内の一つ又は複数の開口または凹部に係合する構造を含むことができる。
【0059】
[0079]このような相対移動を容易にするために、少なくとも1つのサイドシフトシリンダ424が設けられている。少なくとも1つの実施形態において、一対のサイドシフトシリンダ424が設けられる。当業者であれば、サイドシフトシリンダ424のロッド426を伸長または後退させると、並進フレーム416の場所が回転フレーム414に対して相対的にシフトすることを理解するであろう。
【0060】
[0080]図示された実施形態の別の態様によれば、複数の並進ローラ428を設けて、回転フレーム414に対する並進フレーム416の側方シフトを容易にすることができる。図示の実施形態において、複数の並進ローラ428が並進フレーム416に結合され、複数のトラック430がベース402の表面431、ここではベース402の上面に沿って設けられている。しかしながら、ローラは、並進フレーム416の表面と選択的に係合することができるように、たとえば、ベース402の上面に交互に配置されてもよいことが理解されよう。本開示の目的のために、用語「トラック」は、並進ローラ428がその上で転動する表面を含む。トラック430は、並進ローラ428をトラック430の全長に沿って中央位置まで付勢するように、非平面であってもよい。
【0061】
[0081]図示された実施形態において、並進ローラ428はトラック430と選択的に係合することができる。図示された実施形態において、回転フレーム414に対する並進フレーム416の垂直関係は、同様に選択的に調整されて、回転中に並進ローラ428と軌道430との選択的な係合解除と、回転フレーム414に対する並進フレーム416の移動中に並進ローラ428と軌道430との係合とを提供することができる。
【0062】
[0082]カラム418の軸に対する回転フレーム414の回転を容易にするために、並進フレーム416および回転フレーム414は、複数の並進ローラー428が軌道430から係合解除された状態で、並進フレーム416と回転フレーム414との間の相対位置を維持する構造を含んでもよい。図示された実施形態において、複数の支持ローラ432が、並進フレーム416の空洞部または凹部422に沿って配置される。支持ローラ432と係合するために、回転フレーム414の周囲面に沿って複数の支持アーム434が設けられている。複数の支持アーム434を複数の支持ローラ432(図21参照)に係合させると、並進フレーム416と回転フレーム414との相対位置がほぼ固定される。この位置では、並進フレーム416はわずかに上昇しており、並進ローラ428は軌道430から外れている。その結果、回転フレーム414の回転が並進フレーム416にも効果的に同様に伝えられる。回転フレーム414と並進フレーム416との間の係合を強化するために、回転フレーム414は、並進フレーム416が回転フレーム414に対して持ち上げられるときに空洞部または凹部422の壁に対向するように配置された複数の補強パッド436を更に含む。このようにして、補強パッド436と並進フレーム416との対向は、回転中に、回転フレーム414と並進フレーム416との相対位置を更に安定させる。
【0063】
[0083]逆に、並進フレーム416の回転フレーム414に対する並進を容易にするために、サイドシフトシリンダ424は後退して、支持アーム434及び支持ローラ432を係合解除する(図22参照)。係合解除により、並進フレーム416が回転フレーム414に対して低くなり、並進ローラ428と軌道430との係合が容易になる。サイドシフトシリンダ424を更に後退させると、並進フレーム416が回転フレーム414に対してシフトする。並進フレーム416が回転フレーム414に対してシフトすることにより、支持されたコンテナ408も同様にシフトする。このシフトは、ベース402に沿ったコンテナ支持装置406および支持されたコンテナ408の重心の望ましい位置決めだけでなく、投棄のためのコンテナ支持装置406および支持されたコンテナ408の望ましい位置決めも可能にし得る。
【0064】
[0084]運搬および投棄中のコンテナ支持装置406(したがって、支持されたコンテナ)の例示的な位置決めを図20および図24図26に図示する。図20および図24図25では、コンテナ支持装置406および支持されたコンテナ408が運搬位置に図示されている。なお、並進ローラ428は、トラック430から係合解除している。図26に図示されているように、投棄を容易にするために、回転フレーム414および並進フレーム416を回転させて、コンテナ支持装置406および支持されたコンテナ408をベース402に対して横断方向に位置決めすることができる。次に、サイドシフトシリンダ424は、ロッド426を後退させて支持アーム434及び支持ローラ432を係合解除し、並進フレーム416を回転フレーム414に対して下降させ、並進ローラ428を軌道430に係合させる。サイドシフトシリンダ424がロッド426を後退させ続けると、並進フレーム416および支持されたコンテナ408はベース402上で後方にシフトされる。次いで、第2のプラットフォーム412を第1のプラットフォーム410に対して回転させて、支持されたコンテナ408の内容物の投棄を容易にすることができる。投棄手順に続いて、逆の手順を実行して、コンテナ支持装置406および支持されたコンテナ408を運搬位置に戻すことができる。
【0065】
[0085]さらに、キャリア104、210は、追加のタイプのコンテナを運搬および投棄するために更に利用されてもよいことが理解されるであろう。図13および図14に図示するように、たとえば、スクラップ容器322と共に利用されるキャリア320(例えばキャリア210)の断片図が図示されている。図27および図28に図示されていないキャリア320のこれらの部分は、たとえば、図8のキャリア210に図示される設計のような、任意の適切な設計のものでもよい。スクラップコンテナ322は、たとえば、スクラップを受け入れるためのボックス324を含む。ボックス324は、その後部で開放されてもよいことが理解されよう。ボックス324は、複数の支持体326によって支持されている。複数の支持体326は、ボックス324のいずれかの側から下方に延び、キャリア320の支持トレーラ部分328が支持体326の間に受け入れられるように間隔を置いて配置される。支持体326は、スクラップコンテナ322の後方に向かって傾斜した又は弓形の部分331を含むことができる。
【0066】
[0086]図8図12の実施形態と同様に、キャリア320およびコンテナ322は、適切な保持構造を備えることができる。たとえば、図示された実施形態において、一つ又は複数のクレードル325が支持トレーラ部分328の後部近くに設けられ、一つ又は複数の協働する突出部327がボックス324の下面から延びるように設けられる。
【0067】
[0087]スクラップコンテナ322は、その中身を追い出すために、完全な180°を回転させる必要がない場合があることは理解されよう。キャリア320のプラットフォーム333は、支持トレーラ部分328と共に旋回点337で旋回可能に装着されるが、代替または追加の旋回構造が設けられてもよい。プラットフォーム333に旋回力を与えるために、プラットフォームアクチュエータ339が設けられる。図示された実施形態において、プラットフォームアクチュエータ339は、旋回点337に対向するプラットフォーム333の部分343と係合するように配置された液圧アクチュエータ341を含む。液圧アクチュエータ341には、たとえば、運搬装置218に関連付けられた液圧液体タンクおよびポンプなどの任意の適切な液圧源によって、液圧を提供することができる。
【0068】
[0088]図示された実施形態において、液圧アクチュエータ341の対向する端部345、347は、それぞれ、プラットフォーム333および支持トレーラ部分328から下方に延びるアーム349に旋回可能に結合される。このようにして、液油圧アクチュエータ341の伸長または後退は、支持トレーラ部分328に対するプラットフォーム333の旋回運動および支持されたスクラップコンテナ322の関連付けられた旋回運動をもたらす。このようにして、図28に図示されるように、表面353上に着座されたスクラップコンテナ322は、ボックス324の内容物を空にするために、スクラップコンテナ322を支持体326の弓形部分331上で上方に転動させることができる。
【0069】
[0089]記載されたプラットフォームアクチュエータ339の特定の実施形態は、液圧アクチュエータ341であったが、当業者は、代替プラットフォームアクチュエータ339が設けられてもよいことを理解するであろう。実施例としてのみ、プラットフォームアクチュエータ339は、代わりに、歯車装置を含む機械的アクチュエータを含むことができる。さらに、本明細書で説明するトレーラはタンディッシュおよびスクラップコンテナに関連して説明したが、トレーラは、例えば流体タンクのような異なるタイプのコンテナを運搬するためにも利用することができる。
【0070】
[0090]前述の説明は、開示されたシステムおよび技術の実施例を提供することが理解されるであろう。しかしながら、本開示の他の実施形態は、上述の実施例とは詳細に異なっていてもよいことが企図される。開示又はその実施例への全ての言及は、その時点で議論されている特定の実施例を参照することを意図しており、開示の範囲に関してより一般的にいかなる限定も意味することを意図していない。特定の特徴に関する区別および軽視のすべての言語は、それらの特徴に対する好みの欠如を示すことを意図しているが、別段の指示がない限り、そのような特徴を開示の範囲から完全に除外することを意図していない。
【0071】
[0091]用語「a」および「an」ならびに「the」および「少なくとも1つの」ならびに類似の指示対象の、本発明を説明する文脈(特に、以下の特許請求の範囲の文脈)における使用は、本明細書に別段の指示がない限り、または文脈によって明確に矛盾しない限り、単数および複数の両方を包含すると解釈されるべきである。「少なくとも1つ」という用語の後に1つ以上の項目のリスト(例えば、「AおよびBの少なくとも1つ」)が続く使用は、本明細書中に別段に示されるか、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、列挙された項目(AまたはB)から選択された1つの項目、または列挙された項目(AおよびB)の2つ以上の任意の組合せを意味すると解釈されるべきである。
【0072】
[0092]本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書において特に示されていない限り、範囲内にある各別個の値を個別に参照する短縮形の方法として役立つことを単に意図したものであり、各別個の値は、本明細書において個別に列挙されたかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に記載される全ての方法は、本明細書に別段の指示がない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実施することができる。
【0073】
[0093]したがって、本開示は、適用可能な法律によって認められるように本明細書に添付された特許請求の範囲に記載された主題のすべての修正および等価物を含む。さらに、その全ての可能な変形例における上述の要素の任意の組合せは、本明細書に別段の指示がない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、本開示によって包含される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28