(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】有機廃棄物処理情報管理装置及び有機廃棄物処理情報取得装置、及び有機廃棄物処理情報管理方法及び有機廃棄物処理情報取得方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20240101AFI20240423BHJP
【FI】
G06Q50/26
(21)【出願番号】P 2023148854
(22)【出願日】2023-09-14
【審査請求日】2023-09-14
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517045093
【氏名又は名称】タオ・エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001922
【氏名又は名称】弁理士法人日峯国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菅波 耕三
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-127845(JP,A)
【文献】特許第4966442(JP,B2)
【文献】特許第5132418(JP,B2)
【文献】特開2009-265996(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアントが管理するゴミ処理場で各種の廃棄物を既設の燃焼装置で燃焼処理している場合に、当該燃焼装置に置換して廃棄物を亜臨界水でガス化処理する亜臨界水反応装置に置換、設置することで、当該廃棄物の処理費用節減メリットの取得が計画された当該ゴミ処理場であって、当該ゴミ処理場に関連して備えられたクライアント端末内に構成された廃棄物処理情報取得装置に連携された、管理者端末内に構成された廃棄物処理情報管理装置において、
廃棄物処理情報管理装置が、連携された廃棄物処理情報取得装置に提供、実装される検証アプリケ―ションプログラム(以下、検証プログラムという)を有し、
提供、実装された検証プログラムが、廃棄物処理情報取得装置で実行されることで、
廃棄物処理情報取得装置に、
既存の燃焼装置によって廃棄物を燃焼処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理量と当該燃焼処理に要した
燃焼処理費との関係になる燃焼処理データ、及び置換前の亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したと想定したときの時間経過を因子として、管理者によって想定されて取得された廃棄物の処理量と当該亜臨界水
処理に要する処理費との関係になる想定処理費及び回収される想定回収金額になる亜臨界水想定処理データ、及び置換後の亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理費と回収された回収金額になる亜臨界水処理データを記憶させ、
記録した日時
における、燃焼処
理データを基にして、所定の期間Tにおける燃焼処理に要した燃焼処理費を演算させ、燃焼処理量を設定し、亜臨界水想定処理データを参照して、同一の処理量を置換前の亜臨界水反応装置によって亜臨界水処理したと想定したときの亜臨界水想定処理費及び回収金
額を演算させ、所定の期間Tにおける亜臨界水想定処理費及び想定回収金額を演算させて亜臨界水処理想定処理費を取得させ、所定の期間Tにおける燃焼処理に要した燃焼処理費と比較させて、置換前の亜臨界水処理想定運転する場合の節減メリットを検証させる第一検証量データを取得させる、及び
記録した日時
における、亜臨界水処
理データを基にして、所定の期間Tにおける亜臨界水処理費を演算させ、亜臨界水処理量を設定し、燃焼処理データを参照して、同一の処理量を当該燃焼装置によって燃焼処理したと想定したときの燃焼想定処理費を演算させ、所定の期間Tにおける燃焼処理想定費を演算させ、所定の期間Tにおける亜臨界水処理費と比較させて、置換後に亜臨界水処理実際運転した場合の節減メリットを検証させる検証量データを取得させる検証プログラムであること
を特徴とする廃棄物処理情報管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載された廃棄物処理情報管理装置において、
管理者によって想定されて取得された廃棄物の処理量と当該亜臨界水
処理に要する処理費との関係になる亜臨界水想定処理費及び亜臨界水処理で回収される想定回収金額になる亜臨界水想定処理データは、管理者によって任意に想定されて取得されたデータ、置換後の亜臨界水処理実際運転したときに検証量データを取得した場合における当該検証量データに基づいて、管理者によって想定されて取得されたデータ、又はこれらのデータが混在するデータであること
を特徴とする廃棄物処理情報管理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された廃棄物処理情報管理装置に連携された廃棄物処理情報取得装置において、
提供、実装された検証プログラムが、廃棄物処理情報取得装置で実行されることで、
既存の燃焼装置によって廃棄物を燃焼処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理量と処理費との関係になる燃焼処理データ、及び置換前の亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したときの時間経過を因子として、管理者によって想定されて取得された廃棄物の処理量と処理費との関係になる亜臨界
水想定処理費及び回収される想定回収金額になる亜臨界
水想定処理データ、及び置換後の設置された亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理費と回収された回収金額になる亜臨界水処理データを記憶し、
記録した日時
における、燃焼処
理データを基にして、所定の期間Tにおける燃焼処理費を演算し、燃焼処理量を設定し、亜臨界水想定処理データを参照して同一の処理量を置換前の亜臨界水反応装置によって亜臨界水処理したと想定したときの亜臨界水想定処理費及び回収金
額を演算し、所定の期間Tにおける想定処理費及び想定回収金額を演算させて所定の期間Tにおける亜臨界水処理想定処理費を取得し、所定の期間Tにおける燃焼処理費と比較させて、置換前亜臨界水処理想定運転する場合の節減メリットを検証させる検証量データを取得し、及び
記録した日時
における、亜臨界水処
理データを基にして、亜臨界水処理量を設定し、燃焼処理データを参照して同一の処理量を当該燃焼装置によって燃焼処理したと想定したときの燃焼想定処理費を演算し、所定の期間Tにおける燃焼処理想定費を演算し、所定の期間Tにおける燃焼処理想定費を取得させ、所定の期間Tにおける亜臨界水処理費と比較して、置換後の亜臨界水処理実際運転した場合の節減メリットを検証させる検証量データを取得すること
を特徴とする廃棄物処理情報取得装置。
【請求項4】
クライアントが管理するゴミ処理場で各種の廃棄物を既設の燃焼装置で燃焼処理している場合に、当該燃焼装置に置換して廃棄物を亜臨界水でガス化処理する亜臨界水反応装置に置換、設置することで、当該廃棄物の処理費用節減メリットの取得が計画された当該ゴミ処理場であって、当該ゴミ処理場に関連して備えられたクライアント端末内に構成された廃棄物処理情報取得装置に連携された、管理者端末内に構成された廃棄物処理情報管理装置による廃棄物処理情報管理方法において、
廃棄物処理情報管理装置が、連携された廃棄物処理情報取得装置に提供、実装される検証アプリケ―ションプログラム(以下、検証プログラムという)を有し、
検証プログラムが廃棄物処理情報取得装置で実行されることで、
廃棄物処理情報取得装置に、
既存の燃焼装置によって廃棄物を燃焼処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理量と当該燃焼処理に要した
燃焼処理費との関係になる燃焼処理データ、及び置換前の亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したと想定したときの時間経過を因子として、管理者によって想定されて取得された廃棄物の処理量と当該亜臨界水
処理に要する処理費との関係になる想定処理費及び回収される想定回収金額になる亜臨界水想定処理データ、及び置換後の亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理費と回収された回収金額になる亜臨界水処理データを記憶させ、
記録した日時
における、燃焼処
理データを基にして、所定の期間Tにおける燃焼処理に要した燃焼処理費を演算させ、燃焼処理費を設定し、亜臨界水想定処理データを参照して、同一の処理量を置換前の亜臨界水反応装置によって亜臨界水処理したと想定したときの亜臨界水想定処理費及び回収金
額を演算させ、所定の期間Tにおける亜臨界水想定処理費及び想定回収金額を演算させて亜臨界水想定処理費を取得させ、所定の期間Tにおける燃焼処理に要した燃焼処理費と比較させて、置換前の亜臨界水想定
処理運転する場合の節減メリットを検証させる第一検証量データを取得させる、及び
記録した日時
における、亜臨界水処
理データを基にして、所定の期間Tにおける亜臨界水処理費を演算させ、亜臨界水処理量を設定し、燃焼処理データを参照して、同一の処理量を当該燃焼装置によって燃焼処理したと想定したときの燃焼想定処理費を演算させ、所定の期間Tにおける燃焼想定
処理費を演算させ、所定の期間Tにおける亜臨界水処理費と比較させて、置換後に亜臨界水実際
処理運転した場合の節減メリットを検証させる検証量データを取得させること
を特徴とする廃棄物処理情報管理装置による廃棄物処理情報管理方法。
【請求項5】
請求項4に記載された廃棄物処理情報管理装置による廃棄物処理情報管理方法において、
管理者によって想定されて取得された廃棄物の処理量と当該亜臨界水処理に要する処理費との関係になる亜臨界水想定処理費及び亜臨界水処理で回収される想定回収金額になる亜臨界水想定処理データは、管理者によって任意に想定されて取得されたデータ、置換後の亜臨界水処理実際運転したときに検証量データを取得した場合における当該検証量データに基づいて、管理者によって想定されて取得されたデータ、又はこれらのデータが混在するデータであること
を特徴とする廃棄物処理情報管理装置による廃棄物処理情報管理方法。
【請求項6】
請求項4又は5に記載された廃棄物処理情報取得装置による廃棄物処理情報取得方法において、
提供、実装された検証プログラムが、廃棄物処理情報取得装置で実行されることで、
既存の燃焼装置によって廃棄物を燃焼処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理量と処理費との関係になる燃焼処理データ、及び置換前の亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したときの時間経過を因子として、管理者によって想定されて取得された廃棄物の処理量と処理費との関係になる亜臨界水想定処理費及び回収される想定回収金額になる亜臨界想定処理データ、及び置換後の設置された亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理費と回収された回収金額になる亜臨界水処理データを記憶し、
記録した日時
における、燃焼処
理データを基にして、所定の期間Tにおける燃焼処理費を演算し、燃焼処理量を設定し、亜臨界水想定処理データを参照して同一の処理量を置換前の亜臨界水反応装置によって亜臨界水処理したと想定したときの亜臨界水想定処理費及び回収金
額を演算し、所定の期間Tにおける想定処理費及び想定回収金額を演算させて所定の期間Tにおける亜臨界水想定処理費を取得し、所定の期間Tにおける燃焼処理費と比較させて、置換前亜臨界水処理仮定運転する場合の節減メリットを検証させる検証量データを取得し、及び
記録した日時
における、亜臨界水処
理データを基にして、亜臨界水処理量を設定し、燃焼処理データを参照して同一の処理量を当該燃焼装置によって燃焼処理したと想定したときの燃焼想定処理費を演算し、所定の期間Tにおける燃焼処理想定費を演算し、所定の期間Tにおける燃焼処理想定費を取得させ、所定の期間Tにおける亜臨界水処理費と比較して、置換後の亜臨界水処理実際運転した場合の節減メリットを検証させる検証量データを取得すること
を特徴とする廃棄物処理情報管理装置による廃棄物処理情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機廃棄物処理情報管理装置及び有機廃棄物処理情報取得装置、及び有機廃棄物処理情報管理方法及び有機廃棄物処理情報取得方法に係る。
【背景技術】
【0002】
亜臨界水反応装置(亜臨界水処理装置ともいわれる)は、水蒸気をつくり反応層に送り込むボイラー、水蒸気を貯めて亜臨界水領域をつくる反応層(圧力容器)、投入口、取出口、反応を均一化するための機構及び制御盤から構成され、装置構成が簡素で、燃焼工程がなく、排ガス対策が不要で、低コストのために、亜臨界水反応装置が資源循環、未活用材の活用、有害物の無害化・適正処理などの多方面で活用される。
【0003】
亜臨界水反応による処理技術は、高温高圧蒸気を使い、固・液混合反応又は固・気・液混合反応により、広範囲の含水率の原料に対応できる特徴がある。高圧水蒸気のみを反応の原動力として使い、例えば生ゴミ、食品残渣、下水汚泥の処理は、例えば」温度200℃前後、圧力1.2~2.0Mpaの領域で処理態様を設定できることが知られている。
【0004】
亜臨界水反応による処理に際して、高温・高圧水蒸気として、例えば、温度:100~200℃、圧力:10~20気圧、処理時間:5~60分に設定することが知られている。
【0005】
亜臨界水反応装置の処理工程はよく知られ、次のような特徴を有していることが知られている。
【0006】
・温度と水を制御するだけで反応を進めることができ、短時間で大量処理ができる。
【0007】
・溶媒が水で環境負荷が小さく、後処理が容易である。
【0008】
・投入物は分別の必要がなく、余計な手間がかからない。
【0009】
・投入物を燃焼しないため、ダイオキシンの排出がない。
【0010】
・有機・無機を問わず、様々な廃棄物を混成処理可能であり、有機廃棄物を特定処理して、バイオマス再資源化することができる。
【0011】
・医療系感染性廃棄物も問題なく滅菌処理可能である。
【0012】
・ボイラー技士を含む2名で作業可能なため、過大な人件費がかからない。
【0013】
・燃焼焼却処理よりもランニングコストが抑えられる。
【0014】
・農産廃棄物、容器類、生ゴミ、医療廃棄物、感染性廃棄物、紙類、繊維、日用品等、様々な廃棄物が処理可能である。
【0015】
特許文献1には、亜臨界水処理方法が記載される。
【0016】
特許文献2には、インバータの導入前の時々刻々の推定の消費電力とインバータ導入後の時々刻々の実測の消費電力とに基づいて、導入前後の消費電力差からメリット料金を算出する方法が記載される。
【0017】
特許文献3には、ESCO事業を導入した顧客ごとの導入前のエネルギー基準消費量に関する情報と、顧客の導入後のエネルギー予想消費量に関する情報と、エネルギー基準消費量からエネルギー予想消費量を減算したエネルギー削減量に関する情報と、顧客が導入した省エネルギー手法と、省エネルギー手法ごとのエネルギー削減量に関する情報と、を記憶するエネルギー削減量情報データベースを備えたESCO事業実施支援装置が記載される。
【0018】
特許文献4には、検証方法及び検証プログラムが記載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0019】
【文献】特開2017-127845号公報
【文献】特許第4966442号公報
【文献】特許第5132418号公報
【文献】特開2009-265996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
特許文献に記載されるように、亜臨界水処理方法、メリット料金を算出する方法、エネルギー削減量情報データベースを備えたESCO事業実施支援装置及び検証方法及び検証プログラムが知られているが、亜臨界水反応装置を既存の燃焼処理装置に代替し、置換して設置するに当たって、投資効果を容易に把握して検証でき、亜臨界水反応装置を既存の燃焼処理装置に代替し、置換することを促進、支援する価値評価システムあるいは方法を示唆しない。
【0021】
亜臨界水反応による処理技術は、上述したように、高温高圧蒸気を使い、固・液混合反応あるいは固・気・液混合反応により、広範囲の含水率の原料に対応できる特徴があり、加えて排ガス対策が不要で、建設費・維持管理費が焼却処理の約1/5でできるメリットがあり、処理対象物として有用成分が抽出できるメリットがある。
【0022】
このようにたようなメリットを持つ亜臨界水反応装置は、有機廃棄物処理を行なっているゴミ処理場で、既存の燃焼処理装置に代替し、置換して設置するニーズがある。
【0023】
このニーズに対応するためには、既存の燃焼処理装置に代替し、置換して設置するに際して、投資効果を目に見える形で評価する価値評価システム及び代替後に、投資効果を目に見える形で提示するシステムが求められる。
【0024】
本発明は、係る点に鑑み、亜臨界水反応装置を既存の燃焼処理装置に代替し、置換して設置するに当たって、投資効果を容易に把握して検証でき、亜臨界水反応装置を既存の燃焼処理装置に代替し、置換することを目に見える形で促進、支援するシステムあるいは方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0025】
本発明におけるゴミ処理費について:
「ゴミ処理経費」は、毎日のゴミの収集、焼却やリサイクル、埋め立てなどの「処理費」、焼却炉などのゴミ処理施設の建設や大小規模の修繕の「建設改良費」、「その他の経費」の3つに分けられることが知られている。
【0026】
焼却により出た灰(焼却灰)、すなわち二次廃棄物の処分に埋め立てなどが採用される。
【0027】
本発明におけるゴミ処理費は、上述の「処理費」が該当し、焼却やリサイクル及び二次廃棄物の処理に要する費用が該当し、リサイクルで回収した資源については、「処理費」を減額する形で用いられる。
【0028】
本発明における燃焼装置について:
典型的な燃焼装置は、公共団体に設置され、日常ゴミ処理に用いられている燃焼装置が該当する。公共団体に設置された以外のもので燃料油を用いてゴミを焼却処理する燃焼装置が含まれる。
【0029】
本発明における亜臨界水反応装置について:
温度と圧力とからなる座標軸において、水の沸点から臨界点までの間の亜臨界水が用いられるもので、密閉された容器の中に水を入れて加熱し、150℃(0.48MPa)を超えた時点で亜臨界水状態になり高いエネルギーを持って飛び回り、亜臨界水状態の水を有機物の入った圧力容器に入れることで、一瞬に加水分解する反応装置が該当する。
【0030】
本発明は、クライアントが管理するゴミ処理場で各種の廃棄物を既設の燃焼装置で燃焼処理している場合に、当該燃焼装置に置換して廃棄物を亜臨界水でガス化処理する亜臨界水反応装置に置換、設置することで、当該廃棄物の処理費用節減メリットの取得が計画された当該ゴミ処理場であって、当該ゴミ処理場に関連して備えられたクライアント端末内に構成された廃棄物処理情報取得装置に連携された、管理者端末内に構成された廃棄物処理情報管理装置において、
廃棄物処理情報管理装置が、連携された廃棄物処理情報取得装置に提供、実装される検証アプリケ―ションプログラム(以下、検証プログラムという)を有し、
提供、実装された検証プログラムが、廃棄物処理情報取得装置で実行されることで、
廃棄物処理情報取得装置に、
既存の燃焼装置によって廃棄物を燃焼処理したときの時間経過を因子として廃棄物について実測された処理量と当該燃焼処理に要した処理費(実測された処理量A0に対応)との関係になる燃焼処理データ、及び置換前の亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したと想定したときの時間経過を因子として、管理者によって想定されて取得された廃棄物の処理量と当該亜臨界水処理に要する処理費(亜臨界水想定処理量B1に対応)との関係になる想定処理費及び回収される想定回収金額になる亜臨界水想定処理データ、及び置換後の亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理費(亜臨界水処理量B0に対応)と回収された回収金額になる亜臨界水処理データを記憶させ、
記録した日時における、燃焼処理データを基にして、所定の期間Tにおける燃焼処理に要した燃焼処理費を演算させ、燃焼処理量を設定し、亜臨界水想定処理データを参照して、同一の処理量を置換前の亜臨界水反応装置によって亜臨界水処理したと想定したときの亜臨界水想定処理費及び回収金額を演算させ、所定の期間Tにおける亜臨界水想定処理費及び想定回収金額を演算させて亜臨界水想定処理費を取得させ、所定の期間Tにおける燃焼処理に要した燃焼処理費と比較させて、既存の燃焼装置に亜臨界水反応装置を置換して置換前の亜臨界水想定処理運転する場合の節減メリットを検証させる第一検証量データを取得させる、及び
記録した日時における、亜臨界水処理データを基にして、所定の期間Tにおける亜臨界水処理費を演算させ、亜臨界水処理量を設定し、燃焼処理データを参照して、同一の処理量を当該燃焼装置によって燃焼処理したと想定したときの燃焼想定処理費(燃焼想定処理量A1に対応)を統計して演算させ、所定の期間Tにおける燃焼処理想定費を演算させ、所定の期間Tにおける燃焼想定処理費を取得させ、所定の期間Tにおける亜臨界水処理費と比較させて、置換後に亜臨界水処理実際運転した場合の節減メリットを検証させる検証量を取得させる検証プログラムであること
を特徴とする廃棄物処理情報管理装置を提供する。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、廃棄物処理情報管理装置が、連携された廃棄物処理情報取得装置に提供、実装される検証プログラムを有して、検証プログラムを有機廃棄物処理情報取得装置に提供、実装させて、実行させることができ、亜臨界水反応装置を既存の燃焼処理装置に代替し、置換して設置するに際して、投資効果を容易に把握して検証でき、亜臨界水反応装置を既存の燃焼処理装置に代替する前、後において、置換した事業を目に見える形で促進、支援するシステムあるいは方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明に係る実施例である廃棄物処理システムをブロックで示す図
【
図2】管理者端末とクライアント端末との連携関係を示す図
【
図5】管理者端末とクライアント端末との連携関係を示す図
【
図6】燃焼装置による〇〇〇市の〇〇〇ゴミ処理場におけるゴミ処理データを示す図
【
図11】本発明の実施例である燃焼装置から亜臨界水反応装置への置換に伴う情報生成方法示す図
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明に係る実施例である廃棄物処理情報管理装置及び当該廃棄物処理情報管理装置に連携された廃棄物処理情報取得装置について説明する。
【0034】
図1は、本発明に係る実施例である廃棄物処理システムをブロックで示す図である。
【0035】
図1において、廃棄物処理システム200は、ゴミ処理場内に設けられてゴミ処理システム201及び情報取得システム202から構成される。
【0036】
図1で、廃棄物処理情報管理装置及び当該廃棄物処理情報管理装置に連携された廃棄物処理情報取得装置になる情報取得システム202について説明する。
【0037】
管理者端末内に廃棄物処理情報管理装置100が構成され、クライアント端末内に廃棄物処理情報取得装置101が構成される。本発明は、ゴミ処理場に収集されるゴミ処理に適用して効果があるが、有機廃棄物、特に食品廃棄物の処理に適用しても効果がある。
【0038】
収集されたゴミには、燃やせないゴミ、びん、缶が分別された、家庭ごみ、燃やせるゴミ、大型ごみ、容器包装プラスチック、雑がみ、枝・葉・草が含まれる。
【0039】
食品廃棄物には、食品残渣、野菜くず、肉・魚が含まる。
【0040】
クライアントとは、公共団体(国の機関を含めて)あるいは企業であって、ゴミ処理施設を日常的に管理運営するゴミ処理者を意味する。クライアント端末とは、クライアントによって操作される端末のことである。
【0041】
ゴミ処理場とは、ゴミ処理施設のことであり、ゴミ処理場は、ゴミ処理施設を意味する。
【0042】
燃焼装置あるいは亜臨界水反応装置は、ゴミ処理施設内に設置されるが、ゴミ処理が中規模、小規模でなされる場合、ゴミ処理施設そのものが燃焼装置あるいは亜臨界水反応装置である場合がある。亜臨界水反応装置は、場所を選ばず、例えば市街地のような場所にあるごみ処理施設でも燃焼装置に置換可能である。
【0043】
図1において、クライアント1が管理するゴミ処理場(ゴミ処理施設)7で各種の廃棄物を既設の燃焼装置5で燃焼処理している場合に、当該燃焼装置に置換8して当該廃棄物を亜臨界水でガス化処理する亜臨界水反応装置6が設置される。
【0044】
クライアントとは、公共団体(国の機関を含めて)あるいは企業であって、ゴミ処理施設を日常的に管理運営するゴミ処理者を意味する。
【0045】
置換される亜臨界水反応装置の機能を例示すれば次のようである。
【0046】
亜臨界水反応装置(亜臨界水処理装置)は、水蒸気をつくり反応層に送り込むボイラー、水蒸気を貯めて亜臨界水領域をつくる反応層(圧力容器)、投入口、取出口、反応を均一化するための機構及び制御盤から構成される。
【0047】
亜臨界水反応装置の形態
・投入のごみ廃棄物
〇ごみ廃棄物の処理
原料:ゴミ廃棄物
ゴミ混合体を形成
・あらゆる業種から排出されるもの:
燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類、ゴムくず、金属く
ず、ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず、鉱さい、がれき類、ばいじん
・排出する業種が限定されるもの
植物性残渣、動物系固形物、動物ふん尿
例えば、
・含水率:50~60.0%
・抽出エネルギー:4810~5380kcal/kg
〇亜臨界水処理
・処理温度・処理時間:160~230℃×10~60分
・全体運転時間:1~180時間
・そのうち昇温昇圧:10~20分
処理時間:10~60分
蒸気排出:20~30分 +外部ジャケットによる乾燥30~60
分
・灯油又はA油使用量:75.4l/1時間
・電気使用量:61.95~100kW/時間
・用水量:300~2500l
〇生成物
・ガス、液状生成物及び:固形状生成物
例えば、
・ガス量:5m3×2~2.5MPa
・回収油量:200~500l
亜臨界水反応装置6が設置されるに伴って、当該廃棄物の処理費用の節減メリットの取得が計画されたゴミ処理場7に関連して備えられたクライアント端末3の内部に構成された廃棄物処理情報取得装置101に連携された、管理者2の管理者端末4の内部に構成された廃棄物処理情報管理装置100が設けられる。
【0048】
燃焼装置5には、よく知られているように廃棄物投入装置9、燃焼油投入装置10、燃焼残渣として派生する二次廃棄物取出し装置11が設けられ、これら装置に付属して廃棄物処理量計測器12、燃焼油投入量計測器13、二次廃棄物取出し量検出器14が設けられ、
これらの計測器12、13、14から廃棄物処理量、すなわち廃棄物処理量データ15、燃焼油量データ16、二次廃棄物処理量データ17が取得される。二次廃棄物が28で示される。例えば、燃焼装置で燃焼処理される処理量が1,000トンある場合、発生する二次廃棄物の量は、その15~30%程度になることが公に報告されている。
【0049】
亜臨界水反応装置6には、よく知られているように廃棄物投入装置19、燃焼油投入装置20、燃焼残渣として派生する二次廃棄物取出し装置21が設けられ、これら装置に付属して廃棄物処理量計測器22、亜臨界水形成用の油及び水投入量計測器23、二次廃棄物取出し量検出器24が設けられ、これらの計測器22、23、24から廃棄物処理量、すなわち廃棄物処理量データ15、亜臨界水形成油量データ18、二次廃棄物処理量データ17が取得される。また、亜臨界水反応装置6からは、ガス状の、液状の又は双方の回収物を回収する回収装置25、回収装置25に付随した回収量計測器26が設けられ、回収量データ27が取得される。二次廃棄物が29で示される。
【0050】
回収される回収物としては、ガス、油以外にメタン発酵原料、エタノール発酵原料があり、これの回収物は、電力、燃料電池、天然ガス、液体燃料、固形燃料、エタノールとして資源リサイクルすることが知られている。
【0051】
取得された燃焼側の廃棄物処理量データ15、燃焼油量データ16、二次廃棄物処理量データ17、及び亜臨界水処理側の廃棄物処理量データ15、亜臨界水形成油量データ18、二次廃棄物処理量データ17は、クライアント1のクライアント端末3に入力、取り込まれる。
【0052】
管理者2の管理者端末4は、検証アプリケ―ションプログラム(以下、検証プログラムという)30を取得する。管理者2は、多く場合亜臨界水処理技術を備えて、亜臨界水処理技術コンサルタントの能力を備え、管理者端末4を使用して検証プログラムの生成操作を行うことができる。この結果、管理者端末4は、検証プログラム30の生成をして取得、保有することができる(検証プログラムの生成31)。検証プログラム30は、第一検証プログラム30A及び第二検証プログラム30Bからなる。
【0053】
管理者端末4で取得された検証プログラム30は、管理者2の管理者端末4からクライアント端末3に提供される。すなわち廃棄物処理情報管理装置100から廃棄物処理情報取得装置101への検証プログラムの提供32がなされる。第一検証プログラム30Aについての第一検証プログラムの提供32A及び第二検証プログラム30Bについての第二検証プログラムの提供32Bがなされる。
【0054】
これによって、廃棄物処理情報取得装置101は、検証プログラム30を実装することが可能となる。廃棄物処理情報取得装置101は、第一検証プログラム30A及び第二検証プログラム30Bを実装することになる。
【0055】
図2は、システム管理者端末の機能を説明する図である。
【0056】
図2は、システム管理者端末の機能、すなわち検証プログラムを生成、保有する廃棄物処理情報管理装置100の機能を説明する図である。
【0057】
廃棄物処理情報管理装置100は、検証プログラムを保有する。
【0058】
・第一検証プログラムを保有する。
【0059】
・第二検証プログラムを保有する。
【0060】
廃棄物処理情報取得装置101への検証プログラムの実装指示
・廃棄物処理情報取得装置101に検証プログラムを実装することを指示する。
【0061】
検証プログラムの機能
・廃棄物処理情報取得装置101への検証プログラム実行指示
廃棄物処理情報取得装置101に検証プログラム実行指示する。
【0062】
廃棄物処理情報管理装置100における各種のデータの取得は、予めフォーマットが定められたシート画面に実測されたデータ、想定されたデータ及び演算処理されたデータが記入されることでなされる。廃棄物処理情報管理装置100は、これらのデータを廃棄物処理情報管理装置100に用意した一つ又は二つのシートに記入させる。
【0063】
このシートは、
図12あるいは
図13に示される報告書を兼用することができる。すなわち、報告書に記載される項目について記入させる。
【0064】
その他の機能
〇亜臨界水反応装置の減価償却データの取得
置換した亜臨界水反応装置の減価償却データ(クライアント作成)を廃棄物処理情報
取得装置101から取得することができる。
【0065】
〇報告書類の作成
クライアント1と管理者2との間で締結された検証プログラム使用契約に基づいて、
クライアントに報告する報告書類を作成し、クライアント端末3に提供する。
【0066】
〇対価受領処理
クライアント1と管理者2との間で締結された検証プログラム使用契約に基づいて、
対価受領したときに、対価受領処理する。
【0067】
実装、指示するための検証プログラムの廃棄物処理情報管理装置100から廃棄物処理情報取得装置101への移設は、クライアント端末3と管理者端末4との間の通信で直接的に行ってもよいし、検証プログラムをUSB等の記録媒体に記録しておいて、間接的に行ってもよい。検証プログラムは、記憶媒体として構成され、廃棄物処理情報管理装置100に所持され、廃棄物処理情報取得装置101に移設される。
【0068】
図3は、クライアント端末の機能を説明する図である。
【0069】
図3は、クライアント端末3の機能、すなわち検証プログラムが移設された廃棄物処理情報取得装置101の機能を説明する図である。
【0070】
検証プログラムの実装
検証プログラムを実装する。
【0071】
・第一検証プログラムを実装する。
【0072】
・第二検証プログラムを実装する。
【0073】
検証プログラムの実行
・検証プログラムの実行による演算処理
検証プログラムの実行によって演算処理されたデータを取得する。
【0074】
その他のデータを取得、記録する。
【0075】
その他の機能
〇亜臨界水反応装置の減価償却データの生成
予め定められた方式によりクライアントによって定められた亜臨界水反応装置の
減価償却データを取得して、報告書に記載する。
【0076】
これらのデータを廃棄物処理情報管理装置100に提供することができる 。
【0077】
〇報告書類の受理
クライアント1と管理者2との間で締結された検証プログラム使用契約に基づいて、
クライアントに報告する報告書類を受理する。
【0078】
〇対価支払い処理
クライアント1と管理者2との間で締結された検証プログラム使用契約に基づいて、
対価支払い処理する。
【0079】
【0080】
図4(a)は、廃棄物処理情報取得装置内のデータベースに格納される3つのデータの
関係を示す図である。
図4(b)は、3つのデータに、演算処理で取得された燃焼装置による燃焼想定で得
られた燃焼処理想定値データを加えた4つのデータの相関関係を示す図である。
【0081】
図4(a)において、廃棄物処理情報取得装置内のデータベースに、次の3つのデー
タが格納される。
【0082】
・第一のデータ:燃焼装置による燃焼処理で得られた実測値データの燃焼処理データ
既存の燃焼装置によって廃棄物を燃焼処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物
の処理量と当該燃焼処理に要した処理費(実測された処理量A0に対応)との関係になる燃焼処
理データ
・第二のデータ:亜臨界水反応装置による亜臨界水処理するときに予め想定された想定処理量デ
ータである亜臨界水想定処理量データ
設置前置換計画された亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したときの時間経過を
因子として、管理者によって想定されて取得された廃棄物の処理量と当該亜臨界水に要する処理
費(亜臨界水想定処理量B1に対応)との関係になる想定処理費及び亜臨界水処理で回収した回
収物の再利用によって回収される想定回収金額になる想定処理データ。
【0083】
・第三のデータ:亜臨界水反応装置による亜臨界水処理したときに
処理量に対する実測された
処理
費との関係になる亜臨界水処理データ
置換後設置された亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したときの時間経過を因子
として実測された廃棄物の処理費(亜臨界水
処理量B0
に対応)と亜臨界水処理で回収した回収
物の再利用によって回収された回収金額になる亜臨界水処理データ
図4(b)において、記録した日時
における、亜臨界水処
理データを基にして、所定の期間Tに
おける亜臨界水処理費を演算させ、亜臨界水処理
量を設定し、燃焼処理データを参照して、同一
の処理量を当該燃焼装置によって燃焼処理したと想定したときの燃焼想定処理費(燃焼
想定処理
量A1
に対応)を演算させ、所定の期間Tにおける燃焼想定
処理費を演算させ、演算された燃焼
想定
処理データを取得する。
【0084】
このように、第一のデータである燃焼処理に要した処理費(実測された処理量A0に対応)、
第二のデータである亜臨界水想定処理費(亜臨界水想定処理量B1に対応)、第三のデータであ
る亜臨界水処理費(亜臨界水処理量B0に対応)及び第四のデータである燃焼想定処理費(燃焼
想定処理量A1に対応)の4つのデータが取得され、所定の期間Tにおけるデータが取得されて
使用される。
【0085】
第一検証プログラムによって、第一のデータと第二のデータが利用されて、置換前の亜
臨界水処理想定運転するときの節減メリットを検証させる検証量データが取得される。
【0086】
格納された第一のデータから、クライアントがデータ取得期間をいくつか設定すること
で複数の設定された第一のデータが取得され、第一のデータに対応して第二のデータを複
数個想定することで、複数個の検証量データが取得され、その内の一つを適宜採用すること
ができる。
【0087】
第二検証プログラムによって、第三のデータと第四のデータが利用されて、置換後の亜
臨界水処理実際運転したときの節減メリットを検証させる検証量データが取得される。
【0088】
第三のデータが一つ取得され、これに対応して一つの第四のデータが取得される。
【0089】
管理者によって想定されて取得された廃棄物の処理量と当該亜臨界水処理に要する処理費(亜臨界水想定処理量B1に対応)との関係になる想定処理費及び亜臨界水処理で回収した回収物の再利用によって回収される想定回収金額になる想定処理データは、管理者によって任意に想定されて取得されたデータ、置換後の亜臨界水処理実際運転したときに検証量データを取得した場合における当該検証量データに基づいて、管理者によって想定されて取得されたデータ、又はこれらのデータが混在するデータである。
【0090】
燃焼装置が亜臨界水反応装置に置換される件数が増加するに従って、第二のデータの管理者作成上の設定精度が向上し、節減メリットを検証させる検証量データの精度が向上する(規定量の厳密設定可能化)。
【0091】
図5は、管理者端末とクライアント端末との連携関係を示す図である。
【0092】
図5に、管理者端末4とクライアント端末3と連携関係、すなわち廃棄物処理情報管理装置100と廃棄物処理情報取得装置101との連携関係が示される。
【0093】
廃棄物処理情報管理装置100から廃棄物処理情報取得装置101への第一検証プログラムの提供によって、廃棄物処理情報取得装置101に、
・燃焼処理データ、
亜臨界水想定処理データ、及び
亜臨界水処理データを記憶させ、
・燃焼処理費を演算させ、
亜臨界水想定処理費を取得させ、
第一検証データを取得させる。
【0094】
廃棄物処理情報管理装置100から廃棄物処理情報取得装置101への第二検証プログラムの提供によって、廃棄物処理情報取得装置101に、
・亜臨界水処理費を演算させ、
燃焼想定処理費を取得させ、
第二検証データを取得させる。
【0095】
廃棄物処理情報取得装置101に検証プログラム、すなわち第一検証プログラムが実装され、実行されることで、廃棄物処理情報取得装置101が、
・燃焼処理データ、
亜臨界水想定処理データ、及び
亜臨界水処理データを記憶し、
・燃焼処理費を演算し、
亜臨界水想定処理費を取得し、
第一検証データを取得する。
廃棄物処理情報管理装置100から廃棄物処理情報取得装置101への検証プログラムの提供によって、廃棄物処理情報取得装置101に、検証プログラム、すなわち第二検証プログラムが実装され、実行されることで、
・亜臨界水処理費を演算し、
燃焼想定処理費を取得し、
第二検証データを取得する。
【0096】
すなわち、
廃棄物処理情報管理装置が、連携された廃棄物処理情報取得装置に提供、実装される検証プログラムを有し、
提供、実装された検証プログラムが、廃棄物処理情報取得装置で実行されることで、
廃棄物処理情報取得装置に、
既存の燃焼装置によって廃棄物を燃焼処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理量と当該燃焼処理に要した処理費(実測された処理量A0に対応)との関係になる燃焼処理データ、及び置換前の亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したと想定したときの時間経過を因子として、管理者によって想定されて取得された廃棄物の処理量と当該亜臨界水処理に要する処理費(亜臨界水想定処理量B1に対応)との関係になる想定処理費及び回収される想定回収金額になる亜臨界水想定処理データ、及び置換後の亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理費(亜臨界水処理量B0に対応)と回収された回収金額になる亜臨界水処理データを記憶させ、
記録した日時における、燃焼処理データを基にして、所定の期間Tにおける燃焼処理に要した燃焼処理費を演算させ、燃焼処理量(実測された処理量A0)を設定し、亜臨界水想定処理データを参照して、同一の処理量を置換前の亜臨界水反応装置によって亜臨界水処理したと想定したときの亜臨界水想定処理費(亜臨界水想定処理量B1に対応)及び回収金額を演算させ、所定の期間Tにおける亜臨界水想定処理費及び想定回収金額を統計、演算させて亜臨界水処理想定処理費を取得させ、所定の期間Tにおける燃焼処理に要した燃焼処理費と比較させて、既存の燃焼装置に亜臨界水反応装置を置換して置換前の亜臨界水処理想定運転する場合の節減メリットを検証させる第一検証量データ(節減金額データ)を取得させる、及び
記録した日時における、亜臨界水処理データを基にして、所定の期間Tにおける亜臨界水処理費を演算させ、亜臨界水処理量(亜臨界水処理量B0)を設定し、燃焼処理データを参照して、同一の処理量を当該燃焼装置によって燃焼処理したと想定したときの燃焼想定処理費(燃焼想定処理量A1に対応)を演算させ、所定の期間Tにおける燃焼処理想定費を演算させ、所定の期間Tにおける燃料想定処理費を取得させ、所定の期間Tにおける亜臨界水処理費と比較させて、置換後に亜臨界水処理実際運転した場合の節減メリットを検証させる検証量(節減金額データ)を取得させる検証プログラムである。
【0097】
廃棄物処理情報管理装置に連携された廃棄物処理情報取得装置が、
提供、実装された検証プログラムが、廃棄物処理情報取得装置で実行されることで、
既存の燃焼装置によって廃棄物を燃焼処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理量と当該燃焼処理に要した処理費との関係になる燃焼処理データ、及び置換前の亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したときの時間経過を因子として、管理者によって想定されて取得された廃棄物の処理量と当該亜臨界水処理に要する処理費(亜臨界水想定処理量B1に対応)との関係になる亜臨界水想定処理費及び回収される想定回収金額になる亜臨界水想定処理データ、及び置換後設置された亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理費(亜臨界水処理量B0に対応)と回収された回収金額になる亜臨界水処理データを記憶し、
記録した日時における、燃焼処理データを基にして、所定の期間Tにおける燃焼処理費を演算し、燃焼処理量(実測された処理量A0)を設定し、亜臨界水想定処理データを参照して同一の処理量を置換前の亜臨界水反応装置によって亜臨界水処理したと想定したときの亜臨界水想定処理費(亜臨界水想定処理量B1に対応)及び回収金額を演算し、所定の期間Tにおける想定処理費及び想定回収金額を演算させて所定の期間Tにおける亜臨界水想定処理費を取得し、所定の期間Tにおける燃焼処理費と比較させて、置換前亜臨界水処理仮定運転する場合の節減メリットを検証させる検証量データを取得し、及び
記録した日時における、亜臨界水処理データを基にして、亜臨界水処理量(亜臨界水処理量B0)を設定し、燃焼処理データを参照して同一の処理量を当該燃焼装置によって燃焼処理したと想定したときの燃焼想定処理費(燃料処理想定量A1に対応)を演算し、所定の期間Tにおける燃焼想定処理費を演算し、所定の期間Tにおける燃焼想定処理費を取得させ、所定の期間Tにおける亜臨界水処理費と比較して、置換後の亜臨界水処理実際運転した場合の節減メリットを検証させる検証量データを取得する。
【0098】
図6は、燃焼装置による〇〇〇市の〇〇〇ゴミ処理場におけるゴミ処理データを示す図である。
【0099】
記録した日時おけるゴミ処理データが示される。ゴミ処理量が折れ線グラフで、処理費が棒グラフで示される。表示した期間を指定して記録した日時を指定することができる。指定される日時は1年以内となるが、1年を越えて指定してもよい。
【0100】
図6の上図の左側に、〇〇〇市の〇〇〇ゴミ処理場における燃焼装置による年度ごとのゴミ処理量と処理費との実測値からなる関係図が示され、右側に燃焼装置に置換して亜臨界水反応装置が設置されたと想定したときのゴミ処理量と処理費との関係図が年単位で示される。燃焼処理の場合と同じに、下側に当年年度の月ごとのゴミ処理量と処理費との関係図が示される。
【0101】
燃焼装置に置換して亜臨界水反応装置が設置され、月ごとのゴミ処理量と処理費との実測値が得られたときには、図示されないが、燃焼装置に置換して亜臨界水反応装置が設置されたときのゴミ処理量と処理費との実測値からなる関係図が同様に取得される。
【0102】
同様に、燃焼装置に置換して亜臨界水反応装置が設置されたと想定し、月ごとのゴミ処理量と処理費との想定値が設定して想定値が得られたときには、燃焼装置に置換して亜臨界水反応装置が設置されたときのゴミ処理量と処理費との想定値からなる関係図が取得される。
【0103】
燃焼処理データを基にして、検証プログラムを実行することで、下側の図に基づいて、既存の燃焼装置によって廃棄物を燃焼処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理量と当該燃焼処理に要した燃焼処理費(実測された処理量A0に対応)との関係になる燃焼処理データが得られる。
【0104】
亜臨界水反応装置による実測値から、置換後の亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したときの時間経過を因子として実測された廃棄物の処理費(亜臨界水処理量B0に対応)と回収された回収金額から亜臨界水処理データが得られる。
【0105】
亜臨界水反応装置による想定値から、置換前の亜臨界水反応装置によって廃棄物を亜臨界水処理したと想定したときの時間経過を因子として、管理者によって想定されて取得された廃棄物の処理量と当該亜臨界水処理に要する処理費(亜臨界水想定処理量B1に対応)との関係になる想定処理費及び回収される想定回収金額から亜臨界水想定処理データが得られる。
【0106】
図7は、亜臨界水想定処理データを取得する図である。
【0107】
図7は、燃焼処
理データを基にして、燃焼処理ライン及び亜臨界水想定処理ラインを設定し、亜臨界水想定処理データを取得する図である。
【0108】
X軸を処理量とし、Y軸を処理費として、座標軸が形成される。
【0109】
X軸に、投入された処理量が取得され、Y軸に、燃焼処理に要した燃焼処理費が取得され、座標面に、所定の期間Tで取得された処理量-処理費の関係になる燃焼処理ライン及び亜臨界水想定処理ラインが設定された。これらのラインは、記憶された。
【0110】
X軸上の処理量(1)の点で、燃焼処理ライン上に実測された処理量A0(1)、処理量A0(2)、・・・を設定すると、燃焼処理量に同一の処理量で、亜臨界水想定処理ライン上に想定される亜臨界水想定処理量B1(1)、亜臨界水想定処理量B1(2)、…が決定されて取得される。これらの関係は、データ化される。
【0111】
【0112】
図8は、亜臨界水反応装置による、亜臨界水処理費データを基にして、亜臨界水処理ライン及び燃焼想定処理ラインを設定し、燃焼想定処理データを取得する図である。
【0113】
X軸を処理量とし、Y軸を処理費として、亜臨界水処理に要した亜臨界水処理費が取得され、所定の期間Tに亘る亜臨界水処理ライン及び燃焼想定処理ラインが設定された。これらのラインは、記憶された。
【0114】
X軸上の処理量(1)の点で、亜臨界処理ライン上で実測された処理量B0(1)、処理量B0(2)、・・・を設定すると、亜臨界水処理量に同一の処理量で、燃焼想定処理ライン上に想定される想定処理量A1(1)、想定処理量A1(2)、…が決定されて取得される。これらの関係は、データ化される。
【0115】
【0116】
図9は、置換前の亜臨界水処理想定運転する場合の節減メリットを検証させる第一検証量データを取得する図である。
【0117】
画面表示手段の画面に、まず
図6の下側に示した記録した日時おける燃焼処理されたときのゴミ処理データが示される。
【0118】
図7に示されるゴミ処理データを参照して、二重丸で示されるように、燃焼処理の場合の燃焼処理量に同一にして、置換前の亜臨界水反応装置によって亜臨界水処理したと想定したときの亜臨界水処理量である亜臨界水想定処理費(亜臨界水想定
処理量B1
に対応)を亜臨界
水想定処理ライン上に設定する。
【0119】
亜臨界水処理したことで回収された回収物の回収金額値を回収量に応じて適用される所定の演算式で演算し、所定の期間Tにおける亜臨界水想定処理費及び想定回収金額を演算して亜臨界水処理想定処理費を取得する。
【0120】
取得された亜臨界水処理想定処理費が、画面上で、先に示した燃焼処理費の棒グラフに近接して、二重の棒グラフで示されるようにして表示される。
【0121】
所定の期間Tにおける燃焼処理に要した燃焼処理費と比較可能となる。
【0122】
比較させて、燃焼処理費と亜臨界水処理想定処理費との差額から第一検証量データが取得される。
【0123】
このように、既存の燃焼装置に亜臨界水反応装置を置換して置換前の亜臨界水処理想定運転する場合の節減メリットを検証させる第一検証量データが取得される。
【0124】
記録した日時における、燃焼処理データを基にして、所定の期間Tにおける燃焼処理に要した燃焼処理費を演算させ、燃焼処理量(実測された処理量A0)を設定し、亜臨界水想定処理データを参照して、同一の処理量を置換前の亜臨界水反応装置によって亜臨界水処理したと想定したときの亜臨界水想定処理費(亜臨界水想定処理量B1に対応)を取得し、及び亜臨界水想定処理費(亜臨界水想定処理量B1に対応)と回収金額と演算させ、所定の期間Tにおける亜臨界水想定処理費及び想定回収金額を演算させて亜臨界水想定処理費を取得させ、所定の期間Tにおける燃焼処理に要した燃焼処理費と比較させて、既存の燃焼装置に亜臨界水反応装置を置換して置換前の亜臨界水処理想定運転する場合の節減メリットを検証させる第一検証量データを取得させる。
【0125】
第一検証量データは、想定された亜臨界水想定処理ラインの数に応じて複数個作成することが可能で、クライアントは、好ましい亜臨界水想定処理ラインを評価設定することができる。
【0126】
【0127】
図10は、置換後に亜臨界水処理実際運転した場合の節減メリットを検証させる第二検証量データを取得する図である。
【0128】
図8に示されるゴミ処理データを参照して、二重丸で示されるように、亜臨界水処理処理の場合の亜臨界水処理量に同一にして、燃焼装置によって燃焼処理したと想定したときの燃焼想定
処理量を燃焼想定処理ライン上に設定して燃焼想定処理費(燃焼想定
処理量A1
に対応)を取得する。
【0129】
亜臨界水処理したことで回収された回収物の回収金額値を回収量に応じて適用される所定の演算式で演算し、所定の期間Tにおける亜臨界水処理費及び回収金額を演算して亜臨界水処理費を取得する。
【0130】
取得された燃焼想定処理費が、画面上で、先に示した亜臨界水処理費の棒グラフに近接して、太棒グラフで示されるようにして表示される。
【0131】
所定の期間Tにおける亜臨界水処理に要した亜臨界水処理費と比較可能となる。
【0132】
比較させて、亜臨界水処理費と燃焼想定処理費との差額から第二検証量データが取得される。
【0133】
このように、既存の燃焼装置に亜臨界水反応装置を置換して置換後の亜臨界水処理運転する場合の節減メリットを検証させる第二検証量データが取得される。
【0134】
記録した日時おける、亜臨界水処理データを基にして、所定の期間Tにおける亜臨界水処理費を演算させ、亜臨界水処理量(亜臨界水処理量B0)を設定し、燃焼処理データを参照して、同一の処理量を当該燃焼装置によって燃焼処理したと想定したときの燃焼想定処理費(燃焼想定処理量A1に対応)を演算させ、所定の期間Tにおける燃焼想定処理費を演算させ、所定の期間Tにおける燃料想定処理費を取得させ、所定の期間Tにおける亜臨界水処理費と比較させて、置換後に亜臨界水処理実際運転した場合の節減メリットを検証させる検証量データを取得させる。
【0135】
図11は、本発明の実施例である燃焼装置から亜臨界水反応装置への置換に伴う情報生成方法示す図である。
【0136】
図11は、廃棄物処理情報管理装置及び廃棄物処理情報取得装置による燃焼装置から亜臨界水反応装置への置換に伴う情報生成方法示す図である。
【0137】
情報生成方法がS1からS3で示される。
【0138】
S1において、廃棄物処理情報管理装置100が検証プログラムを保有する。(S11)
検証プログラムが、上述したように第一検証プログラム及び第二検証プログラムからなる。
【0139】
廃棄物処理情報管理装置100が検証プログラムを廃棄物処理情報取得装置101に提供する。(S12)
これに伴って、廃棄物処理情報管理装置100から検証プログラムを廃棄物処理情報取得装置101に提供したことを報告する報告書を、管理者端末からクライアント端末に送付する。(S13)
S2において、廃棄物処理情報取得装置101は、提供された検証プログラムを用いて、上述したように燃焼処理データ、亜臨界水想定処理データ及び亜臨界水処理データをデータベースに記憶する。(S21)
廃棄物処理情報取得装置101は、置換前の第一検証量データを取得する。(S22)
ついで廃棄物処理情報取得装置101は、置換後の第二検証量データを取得する。(S23)
第一検証量データを取得すると、検証報告書(1)を作成し(S24)、第二検証量データを取得すると、検証報告書(2)を作成する。(S25)
S3において、これらの作業が完了すると、クライアントから管理者への検証プログラムの使用料の支払い手続きがなされる。
【0140】
【0141】
報告書(1)は、想定値データに基づく検証データ(置換前)を示す。
A. 検証量データが示される。
所定の期間
・第一のデータ
・第三のデータ
・第一検証量データ(節減金額データ)
が示される。
参考データとして、
B.原価償却状況報告
C.CO2低減状況報告
がなされてもよい。
【0142】
【0143】
報告書(1)は、実測値データに基づく検証データ(置換後)を示す。
A. 検証量データが示される。
所定の期間
・第一のデータ
・第四のデータ
・第二検証量データ(節減金額データ)
が示される。
参考データとして、
B.原価償却状況報告
C.CO2低減状況報告
がなされてもよい。
【0144】
報告書(1)及び報告書(2)をまとめて一つの報告書としてもよい。
【0145】
報告書(1)及び報告書(2)は、予め定めた機関、部署及び廃棄物処理情報管理装置100に送付され、廃棄物処理情報管理装置100は、報告書の内容であるデータをデータベースに格納し、次回の第一検証量データの設定に利用される。
【符号の説明】
【0146】
200…廃棄物処理システム、201…ゴミ処理システム、202…情報取得システム、
100…廃棄物処理情報管理装置、101…廃棄物処理情報取得装置、1…クライアント、2…管理者、3…クライアント端末、4…管理者端末、5…燃焼装置、6…亜臨界水反応装置(亜臨界水処理装置とも呼称される)、7…ゴミ処理場、8…置換、9、19…廃棄物投入装置、10…燃焼油投入装置、18…使用油投入装置、11、21…二次廃棄物取出し装置、12…処理量計測器、13…燃焼油投入量計測器、14…二次廃棄物取出し量検出器、15…廃棄物処理量データ、16…燃焼油量データ、17…二次廃棄物処理量データ、18…亜臨界水形成油量データ、25…回収装置、26…回収量計測器、27…回収データ、30…検証プログラム(検証アプリケーションプログラム)、30A…第一検証プログラム、30B…第二検証プログラム、31…検証プログラムの生成、32…検証プログラムの提供、32A…第一検証プログラムの提供、32B…第二検証プログラムの提供。
【要約】
【課題】 臨界水反応装置を既存の燃焼処理装置に代替し、置換して設置するに当たって、投資効果を容易に把握して検証でき、亜臨界水反応装置を既存の燃焼処理装置に代替し、置換することを促進、支援する価値評価システムあるいは方法を提供する。
【解決手段】 廃棄物処理情報管理装置が、連携された廃棄物処理情報取得装置に提供、実装される検証プログラムを有する。 提供、実装された検証プログラムが、廃棄物処理情報取得装置で実行されることで、廃棄物処理情報取得装置に、燃焼処理データ、亜臨界水想定処理データ、及び亜臨界水処理データを記憶させる。 置換前の亜臨界水処理想定運転する場合の節減メリットを検証させる第一検証量データを取得させる、及び燃焼処理データを参照して、置換後に亜臨界水処理実際運転した場合の節減メリットを検証させる検証量データを取得させる。
【選択図】
図1