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特許7477087広告システム及び広告方法並びに広告プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】広告システム及び広告方法並びに広告プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0242 20230101AFI20240423BHJP
【FI】
G06Q30/0242
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020176971
(22)【出願日】2020-10-21
(65)【公開番号】P2022068041
(43)【公開日】2022-05-09
【審査請求日】2020-10-27
【審判番号】
【審判請求日】2022-06-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520411928
【氏名又は名称】山下 紘一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100110559
【弁理士】
【氏名又は名称】友野 英三
(72)【発明者】
【氏名】山下 紘一郎
【合議体】
【審判長】佐藤 智康
【審判官】梶尾 誠哉
【審判官】古川 哲也
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-99150(JP,A)
【文献】特開2014-22945(JP,A)
【文献】特開2014-75072(JP,A)
【文献】特開2002-318814(JP,A)
【文献】特開2002-170001(JP,A)
【文献】PayPay株式会社,プレスリリース 自社のECサイトやアプリに「PayPay」を導入できる開発者向けツール「PayPay for Developers」の提供を開始,[online],2020年07月29日,[令和3年8月26日検索], インターネット<URL:https://about.paypay.ne.jp/pr/20200729/01/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
提供対象である商品又は役務もしくはコンテンツに係る広告を行う広告システムであって、携帯端末と、インターネット通販業者に係るコンピュータ、放送局に係るコンピュータ、スポンサー企業に係るコンピュータがネットワークを介して接続された広告システムにおいて、
携帯端末が、テレビの広告画面に表示されるマトリクスコードを認識すると共に前記マトリクスコードに生成された前記スポンサー企業に係るウェブサイトもしくは前記インターネット通販業者に係るウェブサイトのランディングページのアドレスにアクセスする手段と、
前記スポンサー企業に係るコンピュータもしくは前記インターネット通販業者に係るコンピュータが、前記ランディングページに係る情報を前記携帯端末に表示させるとともに、前記提供対象についての説明が掲載されている説明ウェブページがページ検索部によって検索されたものを前記携帯端末に表示させる送信部と、
前記スポンサー企業に係るコンピュータもしくは前記インターネット通販業者に係るコンピュータが、前記携帯端末から前記説明ウェブページを読んだ視聴者から前記提供対象を購入する決定を示す情報が入力されると前記携帯端末に対して該携帯端末にインストールされていた決済アプリを起動させる手段と、
前記スポンサー企業に係るコンピュータもしくは前記インターネット通販業者に係るコンピュータが、前記スポンサー企業もしくは前記インターネット通販業者に対応するランディングページに埋め込まれているアクセス測定用のタグを通じ、前記タグを特定する情報を取得して前記提供対象への興味を持った人の数がわかるアクセス数をカウントすることで前記インターネット通販業者もしくは前記スポンサー企業において前記アクセス数を知ることを可能とする取得部と、
前記スポンサー企業に係るコンピュータもしくは前記インターネット通販業者に係るコンピュータが、前記タグを特定する情報を取得した結果を前記放送局に提供する測定結果提供部と、
前記携帯端末が、前記決済アプリからの決済指示を受けた場合に、前記スポンサー企業もしくは前記インターネット通販業者に対し携帯端末決済を行う携帯端末決済部と
を備えたことを特徴とする広告システム。
【請求項2】
前記マトリクスコードはQRコード(登録商標)であることを特徴とする請求項1に記載の広告システム。
【請求項3】
携帯端末と、テレビ放送局に係るコンピュータと、インターネット通販業者及び/もしくはスポンサー企業に係るコンピュータと、決済機関に係るコンピュータとがネットワークを介して接続されたシステムにおける提供対象の提供を支援する広告システムにおいて、
前記携帯端末が、テレビ番組の本編の放送中に、商品、役務、コンテンツのいずれかである提供対象に係る提供対象画像を携帯端末で撮像する携帯端末撮像部と、
前記インターネット通販業者及び/もしくは前記スポンサー企業に係るコンピュータが、前記提供対象画像から提供対象を特定する特定部と、
前記インターネット通販業者及び/もしくは前記スポンサー企業に係るコンピュータが、前記提供対象に係るランディングページのアドレスを取得するアドレス取得部と、
前記インターネット通販業者及び/もしくは前記スポンサー企業に係るコンピュータが、前記アドレス取得部によって取得された前記アドレスにアクセスすることによって前記ランディングページを取得するとともに、前記携帯端末に表示させるための前記提供対象についての説明が掲載されている説明ウェブページを取得する取得部と、
前記インターネット通販業者及び/もしくは前記スポンサー企業に係るコンピュータが、前記携帯端末から前記説明ウェブページを読んだ視聴者から前記提供対象を購入する決定を示す情報が入力されると前記携帯端末に対して該携帯端末にインストールされていた決済アプリを起動させる手段と、
前記インターネット通販業者及び/もしくは前記スポンサー企業に係るコンピュータが、前記ランディングページに埋め込まれているアクセス測定用のタグを通じ、前記提供対象への興味を持った人の数がわかるアクセス数を示すアクセス数情報を1増やすことで前記インターネット通販業者及び/もしくは前記スポンサー企業において前記アクセス数を知ることを可能とする取得部と、
前記携帯端末が、前記決済アプリからの決済指示を受けた場合に、前記インターネット通販業者に対し携帯端末決済を行う携帯端末決済部と
を備えたことを特徴とする広告システム。
【請求項4】
携帯端末と、テレビ放送局に係るコンピュータと、インターネット通販業者及び/もしくはスポンサー企業に係るコンピュータと、決済機関に係るコンピュータとがネットワークを介して接続されたシステムにおける提供対象の広告を行う広告方法において、
前記携帯端末が、テレビの広告画面であって商品、役務、コンテンツのいずれかである提供対象に係る提供対象画像を含んだ広告画面に表示されるマトリクスコードを認識すると共に前記マトリクスコードに生成された前記インターネット通販業者もしくは前記スポンサー企業のランディングページのアドレスにアクセスするステップと、
前記インターネット通販業者もしくは前記スポンサー企業に係るコンピュータの購入管理部が、前記ランディングページに係る情報を前記携帯端末に表示させるとともに、前記提供対象についての説明が掲載されている説明ウェブページがページ検索部によって検索されたものを前記携帯端末に表示させるステップと、
前記携帯端末から前記説明ウェブページを読んだ視聴者から前記提供対象を購入する決定を示す情報が入力されると、前記インターネット通販業者もしくは前記スポンサー企業に係るコンピュータが、前記携帯端末に対して該携帯端末にインストールされていた決済アプリを起動させるステップと、
前記インターネット通販業者もしくは前記スポンサー企業に係るコンピュータの取得部が、前記インターネット通販業者もしくは前記スポンサー企業に対応するランディングページに埋め込まれているアクセス測定用のタグを通じ、前記タグを特定する情報を取得して前記提供対象への興味を持った人の数がわかるアクセス数をカウントすることで前記インターネット通販業者及び/もしくは前記スポンサー企業において前記アクセス数を知ることを可能とする取得ステップと、
前記インターネット通販業者もしくは前記スポンサー企業に係るコンピュータの測定結果提供部が、前記タグを特定する情報を取得した結果を前記テレビ放送局に提供する測定結果提供ステップと、
前記決済アプリからの決済指示を受けた場合に、前記携帯端末が、前記インターネット通販業者もしくは前記スポンサー企業に対し携帯端末決済を行う携帯端末決済ステップと
を含むことを特徴とする広告方法。
【請求項5】
携帯端末と、テレビ放送局に係るコンピュータと、インターネット通販業者及び/もしくはスポンサー企業に係るコンピュータと、決済機関に係るコンピュータとがネットワークを介して接続されたシステムにおける提供対象の広告を行う広告プログラムにおいて、
前記携帯端末が、テレビの広告画面であって商品、役務、コンテンツのいずれかである提供対象に係る提供対象画像を含んだ広告画面に表示されるマトリクスコードを認識すると共に前記マトリクスコードに生成された前記インターネット通販業者もしくは前記スポンサー企業のランディングページのアドレスにアクセスする手段と、
前記スポンサー企業に係るコンピュータもしくは前記インターネット通販業者に係るコンピュータが、前記ランディングページに係る情報を前記携帯端末に表示させるとともに、前記提供対象についての説明が掲載されている説明ウェブページがページ検索部によって検索されたものを前記携帯端末に表示させる送信部と、
前記スポンサー企業に係るコンピュータもしくは前記インターネット通販業者に係るコンピュータが、前記携帯端末から前記説明ウェブページを読んだ視聴者から前記提供対象を購入する決定を示す情報が入力されると前記携帯端末に対して該携帯端末にインストールされていた決済アプリを起動させる手段と、
前記スポンサー企業に係るコンピュータもしくは前記インターネット通販業者に係るコンピュータが、前記インターネット通販業者もしくは前記スポンサー企業に対応するランディングページに埋め込まれているアクセス測定用のタグを通じ、前記タグを特定する情報を取得して前記提供対象への興味を持った人の数がわかるアクセス数をカウントすることで前記インターネット通販業者及び/もしくは前記スポンサー企業において前記アクセス数を知ることを可能とする取得部と、
前記スポンサー企業に係るコンピュータもしくは前記インターネット通販業者に係るコンピュータが、前記タグを特定する情報を取得した結果を前記放送局に提供する測定結果提供部と、
前記携帯端末が、前記決済アプリからの決済指示を受けた場合に、前記前記スポンサー企業もしくは前記インターネット通販業者に対し携帯端末決済を行う携帯端末決済部、としてコンピュータを機能させる広告プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告システム及び広告方法並びに広告プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
民間の放送局等は、多数の番組を制作し放送している。そして、商品、役務又はコンテンツ等の宣伝の放送(以下コマーシャルという)による対価を主な収入源としている。放送する番組単位のコマーシャルを依頼する依頼者(以下、「スポンサー」という。)とのスポンサー契約を行っているものもある。
【0003】
通常では、番組スポンサーとなった場合はその番組の放送時間帯や視聴率又はコマーシャル放送時間に応じてスポンサー料金を支払っている。
【0004】
一方、民間の放送局等が発信する番組及びコマーシャルを視聴者はテレビ(アンテナテレビ、無線テレビ、ケーブルテレビ、携帯テレビ等を含む)で見ることになる。そして、コマーシャルを見た視聴者はコマーシャルの番組スポンサー名と関連付け商品、役務又はコンテンツ等を記憶することになる。また、特許文献1には広告内容の妥当性を詳細に把握することを可能とする方法、収集システムをコマーシャルする発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2009-2951117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、コマーシャルは商品、役務又はコンテンツ等の紹介であり直接購買に繋がることは少なかった。このため、番組のスポンサーとなるにはスポンサー費用が高く、費用対効果が適正でない場合があった。
【0007】
一方、コマーシャルを見た何人の視聴者がその商品、役務又はコンテンツ等に強い関心を持ったか正確な数値は分からなかった。
【0008】
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、コマーシャルの対象商品、役務又はコンテンツ等を直接購入し易くする仕組みを提供すると共に強い関心を持った視聴者の正確な数を把握することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、提供対象の広告を行う広告システムにおいて、テレビの広告画面に表示されるマトリクスコードを認識すると共に前記マトリクスコードに生成された第1の事業者のランディングページのアドレスにアクセスする手段と、前記第1の事業者に対応するランディングページに埋め込まれているアクセス測定用のタグを通じ、前記タグを特定する情報を取得する取得部と、前記タグを特定する情報を取得した結果を第2の事業者に提供する測定結果提供部と、視聴者は前記提供対象の提供を受けた場合に、第3の事業者を介し前記第1の事業者に対し携帯端末決済を行う携帯端末決済部と、を備えた広告システムである。
【0010】
本発明の第2の態様として、第1の態様において、前記マトリックスコードはQRコードであるとしてもよい。
【0011】
本発明の第3の態様として、第1もしくは第2の態様において、前記提供対象は商品(例えば、電化製品、家庭用品、化粧品等)、役務(例えば、配達、清掃、引っ越し等)又はコンテンツ(例えば、漫画、ニュース、映画等)であるようにしてもよい。
【0012】
上記課題を解決するために、本発明の第4の態様は、提供対象の提供を支援する広告システムにおいて、テレビ番組の本編の放送中に、提供対象画像を携帯端末で撮像する携帯端末撮像部と、前記提供対象画像から提供対象を特定する特定部と、前記提供対象に係るランディングページのアドレスを取得するアドレス取得部と、前記ランディングページを取得するランディングページ取得部とを備えた広告システムである。
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の第5の態様は、提供対象の広告を行う広告方法において、テレビの広告画面に表示されるマトリクスコードを認識すると共に前記マトリクスコードに生成された第1の事業者のランディングページのアドレスにアクセスするステップと、前記第1の事業者に対応するランディングページに埋め込まれているアクセス測定用のタグを通じ、前記タグを特定する情報を取得する取得ステップと、前記タグを特定する情報を取得した結果を第2の事業者に提供する測定結果提供ステップと、視聴者は前記提供対象の提供を受けた場合に、第3の事業者を介し前記第1の事業者に対し携帯端末決済を行う携帯端末決済ステップと、を含む広告方法である。
【0014】
上記課題を解決するために、本発明の第6の態様は、提供対象の広告を行う広告プログラムにおいて、テレビの広告画面に表示されるマトリクスコードを認識すると共に前記マトリクスコードに生成された第1の事業者のランディングページのアドレスにアクセスする手段、前記第1の事業者に対応するランディングページに埋め込まれているアクセス測定用のタグを通じ、前記タグを特定する情報を取得する取得部、前記タグを特定する情報を取得した結果を第2の事業者に提供する測定結果提供部、視聴者は前記提供対象の提供を受けた場合に、第3の事業者を介し前記第1の事業者に対し携帯端末決済を行う携帯端末決済部、としてコンピュータを実行させる広告プログラムである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の各態様によれば、コマーシャルを見て良いと思ったら迅速に商品、役務又はコンテンツ等の提供を受けることができると共にコマーシャルを見た視聴者で強い関心を持った人数を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係るコマーシャル支援システムの全体構成を示す図である。
図2】一般的なコマーシャル取引を説明するための説明図である。
図3】(a)及び(b)はコマーシャル中にQRコードが表示された場合を説明する説明図である。
図4】本発明の第1実施形態に係るコマーシャル支援システムの構成を示す図である。
図5】本発明の第1実施形態に係るコマーシャル支援システムの流れを示すフローチャートである。
図6】本発明の第1実施形態に係るカウンタのカウント数を説明する説明図である。
図7】(a)及び(b)は本編中に提供対象画像が表示された場合を説明する説明図である。
図8】本発明の第2実施形態に係るコマーシャル支援システムの構成を示す図である。
図9】本発明の第2実施形態に係るコマーシャル支援システムの流れを示すフローチャートである。
図10】本発明の第2実施形態に係るカウンタのカウント数を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。本実施の形態の放送局は、ケーブルテレビ放送局、地上波放送局、BS放送局、ユーチューブ放送局等であってもかまわない。テレビはケーブルテレビ、電波テレビ、無線テレビ、ユーチューブ視聴用パソコン等を含む。マトリックスコードとは、少なくともQRコード及びバーコード等を含む概念である。
<第1の実施の形態>
【0018】
初めに提供対象(商品(例えば、電化製品、家庭用品、化粧品等)、役務(例えば、配達、清掃、引っ越し等)又はコンテンツ(例えば、漫画、ニュース、映画等))の広告を行う広告システムの概要を説明する。テレビの広告画面に表示されるマトリクスコード(以下、例えばQRコード(登録商標)という)を認識(例えばカメラで撮像する)すると共にQRコードに生成された第1の事業者(例えばインターネット通販業者、スポンサー企業等)のランディングページ(以下、例えばウェブページという)のアドレス(URL等)にアクセスする手段(例えばスマートフォンのような携帯端末)と、第1の事業者に対応するウェブページに埋め込まれているアクセス測定用のタグを通じ、タグを特定する情報を取得する取得部と、タグを特定する情報を取得した結果を第2の事業者(放送局、スポンサー企業等)に提供する測定結果提供部と、視聴者は第3の事業者(例えば仲介業者31、銀行30等)を介し第1の事業者に対し携帯端末決済を行う携帯端末決済部と、を備えた広告システムである。なお、本例では商品(例えば、電化製品、家庭用品、化粧品等)、役務(例えば、配達、清掃、引っ越し等)又はコンテンツ(例えば、漫画、ニュース、映画等)の中から商品を例として説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態に係る広告システムの全体構成を示す図である。この広告システムは、視聴者の住居10と、インターネット通販業者ウェブサイト20と、決済機関コンピュータ(又は仲介業者31コンピュータでもよい)30と、変換局40と、放送局50と、変換局60と、スポンサー企業群80とを備えている。
【0020】
視聴者の住居10は携帯端末(スマートフォン、携帯電話及びタブレット等)10a~10nを有すると共にテレビ(ケーブルテレビ、電波テレビ、無線テレビ、ユーチューブ視聴用パソコン等)11a~11nを備えている。各携帯端末10a~10nはアンテナ12a~12nを備えている。そして、携帯端末10a~10nは変換局40を介してインターネット70に接続可能に構成されている。各テレビ11a~11nはアンテナ13で放送用の電波を受信し番組及びコマーシャル等を視聴することができるように構成されている。
【0021】
インターネット通販業者ウェブサイト20はインターネット70に接続され、URL(Uniform Resource Locator)をコンピュータに入力することによりインターネット通販業者ウェブサイト(ホープページを含む)が特定される。そして、コンピュータの画面上で商品情報データベース21に格納された画像を検索し選択することにより商品等を購入できる仕組みである。ここで、URLとはインターネット上に存在する情報資源(文書や画像など)の場所を指し示す技術方式で、通常「プロトコル://ドメイン名/ディレクトリパス名/ファイル名」という形式で構成されるウェブサイト(ホームページページ含む)の住所(アドレス)のことである。
【0022】
決済機関コンピュータ30はインターネット70等に接続されスポンサー企業のウェブサイトやインターネット通販業者ウェブサイト20で購入した商品、コンテンツ又は提供された役務の対価として支払いを行うコンピュータであり通常は仲介業者31を介した銀行等に備えたコンピュータをいう。
【0023】
本例では、視聴者は第3の事業者(例えば仲介業者31)を介し第1の事業者(インターネット通販業者、スポンサー企業)に対し携帯端末決済を行う。詳しく説明する。まず、視聴者の携帯端末は決済用アプリをインストールする(例えば仲介業者31からペイペイ(登録商標)、ラインペイ(登録商標)等に似たアプリをダウンロードする)。決済用アプリに所定金額を銀行等よりチャージする、QRコード(登録商標)付きのテレビCMが流れているので、視聴者は購入希望の場合に携帯端末でQRコードを読み込む。購入サイトのウェブサイトを読み込む。
【0024】
そして、QRコードを読み取った携帯端末が、アクセス先の商品サイトへアクセスし、購入を決定した後、支払いのページに遷移した後、携帯端末に表示し、(どの電子決済を使用するのか、又はカード、銀行振込、受取時払いなど)視聴者が選択し、商品サイトのサーバで視聴者との紐付けを行い、決済完了となる。視聴者の電子決済アプリ(ユーザ本人と置き換える。アプリは、本人の携帯端末にある)と、商品サイト側の、電子決済アプリをどう紐付けるのかを説明する。単純には、アクセス先の商品サイトのどの電子決済を使用するのかを選択すると、携帯端末の決済アプリが立ち上がればよい。後の処理は、現状と同じである。(残高を知ることが必要であるが、それは、現状の携帯端末の電子決済アプリと同じである)。携帯端末の決済アプリ立ち上げるには、アクセス先の商品サイトから携帯端末の決済アプリAPI22(Application Programming Interface)へ起動指示を送ればよい。また、商品サイトに入金が完了したことを知らせることを追加すればよい。
【0025】
ラインペイ(登録商標)のような場合はネットショップでオンライン決済が可能である。
【0026】
変換局40及び変換局60は携帯端末10a~10nから携帯端末網に発信し携帯端末網から無線通信された電波をインターネット70につなげる役割を果たしている。例えば、携帯端末10a~10nから変換局60を中継しインターネット通販業者ウェブサイト20にアクセスできる。また、携帯端末10a~10nから変換局40を中継しスポンサー企業91~93のウェブサイト82~84にアクセス可能である。
【0027】
放送局50はテレビ用の放送を行う機関である。民間の放送局50は通常スポンサー企業からのコマーシャル対価により番組を運営している。ケーブルテレビ放送局、地上波放送局、BS放送局、ユーチューブ放送局等であってもかまわない。放送局50のアンテナ51から放送用の電波を発信して住居10のアンテナ13で受信し視聴者が放送番組及びコマーシャル等を視聴できるように構成されている。放送局50はコンピュータも備えてインターネット70を介しスポンサー企業91~93のコンピュータにアクセスできるように構成されている。
【0028】
スポンサー企業群80は、放送局50の番組の合間のコマーシャルを放送する企業等で放送局50との契約で放送時間、放送回数等が決められている。スポンサー企業群80はインターネット70上にウェブサイト82~84を備えている。携帯端末10a~10nから変換局40を介してウェブサイト82~84にアクセスできるように構成されている。
【0029】
図2に示すように、放送局50a~50n毎に複数の番組が組まれていて、番組毎にスポンサー企業がコマーシャルを放映する契約をしている。例えば、番組1にはスポンサー企業AのコマーシャルAとスポンサー企業BのコマーシャルBが放映される。番組2にはスポンサー企業CのコマーシャルCとスポンサー企業DのコマーシャルDとスポンサー企業EのコマーシャルEが放映される。番組3にはスポンサー企業FのコマーシャルFとスポンサー企業GのコマーシャルGとスポンサー企業HのコマーシャルHが放映される。このような放送が番組n回分繰り返される。
【0030】
図3(a)に示すように、例えば、スポンサー企業AのコマーシャルAを放送中に電気洗濯機102がテレビ100の画面101に表示されていると共にQRコード103を同じ画面101上に表示する。図3(b)に示すように携帯端末10aの撮像部でQRコード103を読込む。これにより、スポンサー企業Aのウェブサイト20の情報が携帯端末10aの画面に表示される。ここで、QR(Quick Response)コード(登録商標)は、バーコードを改良したもので、情報の記録の仕方を横方向のバー(1次元)から、縦と横の平面(2次元)に拡張して、記録できる情報量を増やしたものである。本例ではQRコードを例に説明するがバーコードその他のコードでも構わない。また、本例でQRコードにはインターネット通販業者ウェブサイト20のURL又はスポンサー企業91~93のウェブサイト82~84のURLが含まれているので携帯端末10a~10nでQRコードを読み込むことにより現在放送中に係るスポンサー企業又はインターネット通販業者ウェブサイトの各ウェブサイトにアクセスすることができる。
【0031】
図4を参照し詳しく説明する。ウェブページを特定するURL22と、アクセス測定用のタグからアクセス数をカウントするカウンタ23と、購入の管理を行う購入管理部24とを備える。購入管理部24は、購入ページを検索するページ検索部25と、全てのページが記憶されているページ26と検索されたページの該当ページ28と、通信を行う通信部27とを備える。上述のようにURL22で特定されたスポンサー企業のウェブサイト20の情報が携帯端末10aに表示される。一方、アクセスに応じてタグを介しカウンタ23によりカウントされる。これにより、今までに何人アクセスしたかを知ることができる。
【0032】
そして、購入管理部24が、電気洗濯機102の購入の管理を行う。具体的には、ページ検索部25が該当する商品の説明等が掲載されているウェブページをデータベース26から検索しメモリ28に記憶する。続いて、該当ページを送信部27が携帯端末10aに送信する。視聴者は電気洗濯機102の説明を読んだうえで購入する場合は購入ボタン14をタップすることで購入が完了し商品が届く仕組みに構成されている。ここでは、商品を例に説明したが役務又はコンテンツであってもよい。
【0033】
図5は広告システムの動作を示すフローチャートである。
【0034】
初めに、ステップS100では放送局が番組の放送と各スポンサー企業のコマーシャルを放送している。図2で説明したように、放送局50a~50n毎に複数の番組が組まれていて、番組毎にスポンサー企業がコマーシャルを放映する契約をしている。例えば、番組1にはスポンサー企業AのコマーシャルAとスポンサー企業BのコマーシャルBが放映される。番組2にはスポンサー企業CのコマーシャルCとスポンサー企業DのコマーシャルDとスポンサー企業EのコマーシャルEが放映される。番組3にはスポンサー企業FのコマーシャルFとスポンサー企業GのコマーシャルGとスポンサー企業HのコマーシャルHが放映される。このような放送が番組n回分繰り返される。
【0035】
ステップS101では、視聴者がある放送局が放送している番組1とスポンサー企業BのコマーシャルBを視聴している。そして、コマーシャルBを放送中はこのコマーシャルを提供しているスポンサー企業BのURLを含むQRコードテレビ画面に表示される。
【0036】
ステップS102では、視聴者がコマーシャルBの商品を購入したい場合に携帯端末10aを使いQRコードを携帯端末10aに読み込む。このQRコードには、スポンサー企業のウェブサイトのURLが書き込まれている。そして、スポンサー企業のウェブサイトへアクセスする。そして、購入する商品、コンテンツ等の説明等を読み購入するか否かを決定する。
【0037】
ステップS103は、インターネット通販業者の場合であるので本フローチャートの場合は飛ばされるが、インターネット通販業者にアクセスするようにしてもよい。
【0038】
ステップS104では、スポンサー企業は視聴者が送ってきた商品の確認を行うと共にこの商品の説明等のウェブページを検索し取得する。
【0039】
ステップS105では、カウンタがカウントしてアクセス数を1増やす。これにより、コマーシャルBの商品に強い興味を持った人数が分かるようになる。
【0040】
ステップS106では、視聴者が商品を購入する場合に携帯端末10aの表示画面に表示されている購入ボタンをタップする。
【0041】
ステップS107では、スポンサー企業Bのウェブサイトに商品購入の情報が送信されスポンサー企業は商品の発送を行う。
【0042】
ステップS108では、スポンサー企業Bが発送した商品を視聴者が受け取る。これにより、迅速に商品の購入を実行することができる。
【0043】
ステップS109では、視聴者は決済機関に対し決済を行う。銀行で現金を振り込んでもよいし、クレジットカードから自動で引き落としてもよい。また、スマートフォンを使ってQRコードを読み込みチャージ分から支払ってもよい。
【0044】
ステップS110では、決済機関が領収書の発行を行う。これにより、商品の売買の契約が終了する。
【0045】
図6に示すように、所定期間上述の動作を行うことにより、カウンタのカウントがスポンサー企業毎に出力される。例えば、スポンサー企業Aは200,525件アクセスされていることが分かる。スポンサー企業Bは505,336件アクセスされていることが分かる。スポンサー企業Cは30,338件アクセスされていることが分かる。スポンサー企業Dは1000,888件アクセスされていることが分かる。スポンサー企業Eは600,557件アクセスされていることが分かる。スポンサー企業Fは20,887件アクセスされていることが分かる。スポンサー企業Gは556,865件アクセスされていることが分かる。スポンサー企業Hは336,888件アクセスされていることが分かる。これを基準にスポンサー企業はスポンサー料金を支払うようにすることが好ましい。
【0046】
以上の説明では、QRコードはコマーシャル等が放送中の画面に表示したが、これに換えて、はがきに視聴者応募画面を表示しQRコードはこの視聴者応募画面に表示し携帯端末がQRコードを認識することにより、放送局50等のウェブサイトのランディングページにアクセスするとともに、視聴者による懸賞などの応募を簡単にし、さらにアクセスカウント数をスポンサー企業に早く伝達することで視聴者数の把握をできるようにすることとしてもよい
<第2の実施の形態>
【0047】
図7(a)に示すように、例えば、スポンサー企業Dの番組2を放送中に人物105と人物106が表示されている場合に人物106が着用している服を購入したい場合がある。図7(b)に示すように携帯端末10aの撮像部で人物106を撮像する。これにより、インターネット通信販売業者20のウェブサイト22の情報が携帯端末10aに表示される。なお、専用のアプリケーションソフトを使用することにより撮像するとインターネット通信販売業者80のウェブサイト82にアクセスできるように構成されている。すなわち、各画像とURLが関連づけられている。
【0048】
図8を参照し詳しく説明する。ウェブページを特定するURL82と、アクセス測定用のタグからアクセス数をカウントするカウンタ83と、購入の管理を行う購入管理部84とを備える。購入管理部84は、購入ページを検索するAI画像ページ検索部85と、全てのページが記憶されているページ86と検索されたページの該当ページ88と、通信を行う通信部87とを備える。上述のようにインターネット通信販売業者80のURL82のウェブサイト80にアクセスされる。アクセスに応じてタグを介しカウンタ83によりカウントされる。これにより何人アクセスしたかを知ることができる。
【0049】
そして、購入管理部84が、人物107が着用している服の購入の管理を行う。具体的には、AIページ検索部85が該当する商品の説明等が掲載されているページをデータベース86から検索しメモリ88に記憶する。続いて、該当ページを送信部87が携帯端末10aに送信する。視聴者は人物107の服の説明を読んだうえで購入する場合は購入ボタン14をタップすることで購入が完了し商品が届く仕組みに構成されている。ここで、AIページ検索部85は送られてきた画像から商品を特定できる。具体的には、正解ラベル(教師データ)が付与された多数画像からなる判定モデルにより送られてきた画像から商品を特定する。この商品の特定は携帯端末のアプリケーションソフトで行い特定された商品をインターネット通販業者ウェブサイト80に送信してもよい。
【0050】
図9は広告システムの動作を示すフローチャートである。
【0051】
初めに、ステップS200では放送局が番組の放送と各スポンサー企業のコマーシャルを放送している。例えば、図2で説明したように、放送局50a~50n毎に複数の番組が組まれていて、番組毎にスポンサー企業がコマーシャルを放映する契約をしている。例えば、番組1にはスポンサー企業AのコマーシャルAとスポンサー企業BのコマーシャルBが放映される。番組2にはスポンサー企業CのコマーシャルCとスポンサー企業DのコマーシャルDとスポンサー企業EのコマーシャルEが放映される。番組3にはスポンサー企業FのコマーシャルFとスポンサー企業GのコマーシャルGとスポンサー企業HのコマーシャルHが放映される。このような放送が番組n回分繰り返される。
【0052】
ステップS201では、視聴者は放送局が放送している番組とコマーシャルを視聴している。そして、番組を放送中は人物等がテレビ画面に表示される。
【0053】
ステップS202では、視聴者が人物107の着用している服の商品を購入したい場合に携帯端末10aを使い人物107を撮像して携帯端末10aに読み込む。この人物107には、インターネット通販業者のウェブサイト20のURLが関連づけられている。そして、インターネット通販業者のウェブサイト20へアクセスする。
【0054】
ステップS203ではAI画像検索部85は人物107が着ている服を特定する。このとき、AI(artificial intelligence)を使用して特定することが好ましい。具体的には、正解ラベル(教師データ)が付与された多数画像からなる判定モデルにより送られてきた画像の商品を特定する。この商品の特定は携帯端末のアプリケーションソフトで行い特定された商品をインターネット通販業者ウェブサイト80に送信してもよい。
【0055】
ステップS204は購入先がスポンサーホームページの場合である。本フローチャートでは購入先がインターネット通販業者を想定しているため本ステップは飛ばす。
【0056】
ステップS205では、カウンタがカウントしてアクセス数を1増やす。これにより、コマーシャルBの商品に強い興味を持った人数が分かる。
【0057】
ステップS206では、視聴者が商品を購入する場合に携帯端末10aの表示画面に表示されている購入ボタンをタップする。
【0058】
ステップS207では、スポンサー企業Bのウェブサイトに商品購入の情報が送信されスポンサー企業は商品の発送を行う。
【0059】
ステップS208では、スポンサー企業Bが発送した商品を視聴者が受け取る。これにより、迅速に商品の購入を実行することができる。
【0060】
ステップS209では、視聴者は決済機関に対し決済を行う。銀行で現金を振り込んでもよいし、クレジットカードから自動で引き落としてもよい。また、スマートフォンを使ってQRコードを読み込みチャージ分から支払ってもよい。
【0061】
ステップS210では、決済機関が領収書の発行を行う。これにより、商品の売買の契約が終了する。
【0062】
図10に示すように、所定期間上述の動作を行うことにより、カウンタのカウントがスポンサー企業毎に出力される。例えば、スポンサー企業Aは225,776件アクセスされていることが分かる。スポンサー企業Bは556,376件アクセスされていることが分かる。スポンサー企業Cは1230,335件アクセスされていることが分かる。スポンサー企業Dは10,345件アクセスされていることが分かる。スポンサー企業Eは987,345件アクセスされていることが分かる。スポンサー企業Fは320,231件アクセスされていることが分かる。スポンサー企業Gは367,389件アクセスされていることが分かる。スポンサー企業Hは112,775件アクセスされていることが分かる。これを基準にスポンサー企業はスポンサー料金を支払うようにすることが好ましい。
【0063】
以上、実施形態について詳述したが、特定の実施形態もしくは実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施形態もしくは実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0064】
10 住居
10a~10n 携帯端末
20 インターネット通販業者ウェブサイト
30 決済機関コンピュータ
40 変換局
50 放送局
60 変換局
70 インターネット
80 スポンサー企業群
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10