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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】発光具
(51)【国際特許分類】
   F21L 4/00 20060101AFI20240423BHJP
   F21V 31/00 20060101ALI20240423BHJP
   F21V 17/00 20060101ALI20240423BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240423BHJP
【FI】
F21L4/00 412
F21L4/00 411
F21V31/00 100
F21V17/00 154
F21Y115:10
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019228778
(22)【出願日】2019-12-19
(65)【公開番号】P2021096993
(43)【公開日】2021-06-24
【審査請求日】2022-11-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000230630
【氏名又は名称】株式会社ルミカ
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】山田 尚史
(72)【発明者】
【氏名】権田 健一
(72)【発明者】
【氏名】山中 実来
【審査官】塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】実開昭56-078102(JP,U)
【文献】実開昭55-149201(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21L 4/00
F21V 31/00
F21V 17/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一部が光を透過する部材で筒状に形成されている光透過部と、
前記光透過部内で光を発する発光体を備え、前記筒状の光透過部内に収容された収容位置、前記筒状の光透過部から突出した突出位置のいずれかの位置をとるように前記光透過部に係合する発光具本体部と、
を有し、前記光透過部は、筒状の光透過部本体部と、この光透過部本体部の一の開口部を塞いでいる板状の部材とを備えて構成されており、前記筒状の光透過部本体部の他の1の開口部が前記発光具本体部で塞がれており、前記発光具本体部に設けられている前記発光体は、前記光透過部の筒の内部で光を発するように構成されており、
前記発光具本体部には、前記発光体の発光色を切り替える発光色切替スイッチが設けられており、前記発光具本体部が突出位置にあるときに前記発光色切替スイッチが露出しており、前記発光具本体部が収容位置にあるときに前記発光色切替スイッチが前記光透過部内に入り込んでいることを特徴とする発光具。
【請求項2】
少なくとも一部が光を透過する部材で筒状に形成されている光透過部と、
前記光透過部内で光を発する発光体を備え、前記筒状の光透過部内に収容された収容置、前記筒状の光透過部から突出した突出位置のいずれかの位置をとるように前記光透過部に係合する発光具本体部と、
を有し、
前記発光具本体部が収容位置にある状態を維持するための収容位置維持部、前記発光具本体部が突出位置にある状態を維持するための突出位置維持部の少なくともいずれかを有し、
前記発光具本体部の前記光透過部側の端部の外周には、第1の環状の弾性体が設けられており、
前記発光具本体部の前記光透過部とは反対側の端部の外周には、第2の環状の弾性体が設けられており、
前記発光具本体部が、前記第1の環状の弾性体と前記第2の環状の弾性体とを介して、また、前記第1の環状の弾性体と前記第2の環状の弾性体とを押しつぶすように弾性変形させて前記光透過部に係合することで、前記収容位置維持部と前記突出位置維持部とが形成されることを特徴とする発光具。
【請求項3】
少なくとも一部が光を透過する部材で筒状に形成されている光透過部と、
前記光透過部内で光を発する発光体を備え、前記筒状の光透過部内に収容された収容位置、前記筒状の光透過部から突出した突出位置のいずれかの位置をとるように前記光透過部に係合する発光具本体部と、
を有し、
連結部を備え、
前記発光具本体部が前記収容位置にあるときには、前記発光具本体部の総てが前記光透過部内に収容され、前記連結部が前記光透過部に設置されて前記発光具本体部が前記光透過部内から前記光透過部の外に出ることが阻止され、
前記発光具本体部が前記突出位置にあるときには、前記連結部が前記光透過部に設置され、前記発光具本体部が前記連結部に設置されて前記光透過部から突出するように構成されていることを特徴とする発光具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばコンサート会場で使用される発光具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、発光部とグリップ部と輝度調整部と主電源スイッチを備えたペンライトが知られている(特許文献1参照)。従来のペンライトの外形は、細長い円柱状等の棒状に形成されており、長手方向の一方の側がグリップ部になっており、長手方向の他方の側が発光部になっている。
【0003】
輝度調整部は、グリップ部の発光部側の部位に設けられている。そして、輝度調整部を操作することで発光部が発する光の色や明るさを調整するようになっている。また、主電源スイッチ(オン・オフスイッチ)がグリップ部の一端に設けられており、この主電源スイッチを操作することで、ペンライトがオン・オフするようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2009-176697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来のペンライトは外形が細長くなっているので、不使用時にかさばってしまい携帯することが煩わしいという問題がある。この問題はペンライトを含む発光具においても同様に発生する問題である。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、不使用時におけるかさばりを無くし携帯することが容易である発光具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、少なくとも一部が光を透過する部材で筒状に形成されている光透過部と、前記光透過部内で光を発する発光体を備え、前記筒状の光透過部内に収容された収容位置、前記筒状の光透過部から突出した突出位置のいずれかの位置をとるように前記光透過部に係合する発光具本体部とを有し、前記光透過部は、筒状の光透過部本体部と、この光透過部本体部の一の開口部を塞いでいる板状の部材とを備えて構成されており、前記筒状の光透過部本体部の他の1の開口部が前記発光具本体部で塞がれており、前記発光具本体部に設けられている前記発光体は、前記光透過部の筒の内部で光を発するように構成されており、前記発光具本体部には、前記発光体の発光色を切り替える発光色切替スイッチが設けられており、前記発光具本体部が突出位置にあるときに前記発光色切替スイッチが露出しており、前記発光具本体部が収容位置にあるときに前記発光色切替スイッチが前記光透過部内に入り込んでいる発光具である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、少なくとも一部が光を透過する部材で筒状に形成されている光透過部と、前記光透過部内で光を発する発光体を備え、前記筒状の光透過部内に収容された収容位置、前記筒状の光透過部から突出した突出位置のいずれかの位置をとるように前記光透過部に係合する発光具本体部とを有し、前記発光具本体部が収容位置にある状態を維持するための収容位置維持部、前記発光具本体部が突出位置にある状態を維持するための突出位置維持部の少なくともいずれかを有し、前記発光具本体部の前記光透過部側の端部の外周には、第1の環状の弾性体が設けられており、前記発光具本体部の前記光透過部とは反対側の端部の外周には、第2の環状の弾性体が設けられており、前記発光具本体部が、前記第1の環状の弾性体と前記第2の環状の弾性体とを介して、また、前記第1の環状の弾性体と前記第2の環状の弾性体とを押しつぶすように弾性変形させて前記光透過部に係合することで、前記収容位置維持部と前記突出位置維持部とが形成される発光具である。
【0010】
請求項3に記載の発明は、少なくとも一部が光を透過する部材で筒状に形成されている光透過部と、前記光透過部内で光を発する発光体を備え、前記筒状の光透過部内に収容された収容位置、前記筒状の光透過部から突出した突出位置のいずれかの位置をとるように前記光透過部に係合する発光具本体部とを有し、連結部を備え、前記発光具本体部が前記収容位置にあるときには、前記発光具本体部の総てが前記光透過部内に収容され、前記連結部が前記光透過部に設置されて前記発光具本体部が前記光透過部内から前記光透過部の外に出ることが阻止され、前記発光具本体部が前記突出位置にあるときには、前記連結部が前記光透過部に設置され、前記発光具本体部が前記連結部に設置されて前記光透過部から突出するように構成されている発光具である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、不使用時におけるかさばりを無くし携帯することが容易である発光具を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態に係る発光具を示す図であり、(a)は発光具本体部が突出位置にある状態を示しており、(b)は発光具本体部が収容位置にある状態を示している。
図2】(a)は、図1(a)におけるIIA矢視図であり、(b)は(a)におけるIIB矢視図である。
図3】1つ目の変形例に係る発光具を示す図であり、(a)は発光具本体部が突出位置にある状態を示しており、(b)は発光具本体部が収容位置にある状態を示している。
図4】(a)は、図3(a)におけるIVA矢視図であり、(b)は(a)におけるIVB矢視図である。
図5】1つ目の変形例に係る発光具において、光透過部を発光具本体部から離した状態を示す図である。
図6】1つ目の変形例に係る発光具の概略構成を示す断面図であり、(a)は発光具本体部が収容位置にある状態を示しており、(b)は発光具本体部が突出位置にある状態を示している。
図7】2つ目の変形例に係る発光具の外観を示す図であって発光具本体部が収容位置にある状態を示す図であり、(a)は(b)におけるVIIB矢視図である。
図8】2つ目の変形例に係る発光具の外観を示す図であって発光具本体部が突出位置にある状態を示す図である。
図9】2つ目の変形例に係る発光具の概略構成を示す断面図であり、発光具本体部を収容位置から突出位置に変えるときの態様を示す図である。
図10】2つ目の変形例に係る発光具の概略構成を示す断面図であり、発光具本体部を収容位置から突出位置に変えるときの態様を示す図である。
図11】3つ目の変形例に係る発光具の概略構成を示す断面図であり、(a)は発光具本体部が収容位置にある状態を示す図であり、(b)は発光具本体部が突出位置にある状態を示す図である。
図12】(a)は4つ目の変形例に係る発光具の外観を示す図であって発光具本体部が突出位置にある状態を示す図であり、(b)は4つ目の変形例に係る発光具の概略構成を示す断面図であって発光具本体部が突出位置にある状態を示す図である。
図13】(a)は4つ目の変形例に係る発光具の外観を示す図であって発光具本体部が収容位置にある状態を示す図であり、(b)は4つ目の変形例に係る発光具の概略構成を示す断面図であって発光具本体部が収容位置にある状態を示す図である。
図14】4つ目の変形例に係る発光具の概略構成を示す断面図であり、発光具本体部を収容位置から突出位置に変えるときの態様を示す図である。
図15図12(b)におけるXV部の拡大図である。
図16図13(b)におけるXVI部の拡大図である。
図17】(a)は5つ目の変形例に係る発光具の外観を示す図であって発光具本体部が突出位置にある状態を示す図であり、(b)は5つ目の変形例に係る発光具の概略構成を示す断面図であって発光具本体部が突出位置にある状態を示す図である。
図18】(a)は5つ目の変形例に係る発光具の外観を示す図であって発光具本体部が収容位置にある状態を示す図であり、(b)は5つ目の変形例に係る発光具の概略構成を示す断面図であって発光具本体部が収容位置にある状態を示す図である。
図19図17(b)におけるXIX部の拡大図である。
図20】(a)は6つ目の変形例に係る発光具の概略構成を示す断面図であって発光具本体部が突出位置にある状態を示す図であり、(b)は6つ目の変形例に係る発光具の概略構成を示す断面図であって発光具本体部が収容位置にある状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態に係る発光具1は、たとえば、コンサート会場で使用されるものであり、図1図2で示すように、光透過部3と発光具本体部5とを備えて構成されている。光透過部3は、この少なくとも一部が光(可視光)を透過する部材で筒状に形成されている。
【0017】
発光具本体部5は、棒状に形成されており、長手方向の一方の端部に光透過部3内で光を発する発光体7を備えている。
【0018】
発光具本体部5は、筒状の光透過部3内に収容された収容位置(図1(b)参照)から筒状の光透過部3から突出した突出位置(図1(a)参照)へ直線的にスライドして移動するように、光透過部3に係合している。また、発光具本体部5は、逆に、筒状の光透過部3から突出した突出位置から筒状の光透過部内に収容された収容位置へ直線的にスライドして移動するように光透過部3に係合している。
【0019】
収容位置では、発光体7が設けられている発光具本体部5の長手方向の一方の側(図1の上側)の大部分が、筒状の光透過部3の一方(図1の下側)の開口部から光透過部3内に入り込んでいる。そして、発光体7が筒状の光透過部3の他方の側(図1の上側)の端部に位置している。また、収容位置では、発光具本体部5の長手方向の他方の側(図1の下側)の僅かな部位が光透過部3から突出している。なお、筒状の光透過部3の他方(図1の上側)の端は板状の部材9で塞がれている。
【0020】
突出位置では、発光具本体部5の、発光体7が設けられている長手方向の一方の側(図1の上側)の発光体7を含む僅かな部分が、筒状の光透過部3の一方(図1の下側)の開口部から光透過部3内に入り込んでいる。そして、発光体7が筒状の光透過部3の他方(図1の上側)の開口部の近くに位置している。また、突出位置では、発光具本体部5の長手方向の他方(図1の下側)の側の大部分が光透過部3から突出している。さらに、突出位置で発光体7が発光すると、発光体7が発した光が光透過部3の光を透過する部位を透過して光透過部3の外に出るようになっている。
【0021】
また、発光具1は棒状に形成されており、長手方向の一方の側(図1の上側)が光透過部3になっており、他方の側(図1の下側)が発光具本体部5になっている。発光具1の棒の長さ寸法の値は、収容位置では小さく、突出位置では大きくなっている。
【0022】
また、発光具1の外観における光透過部3の長手方向の寸法の値は、収容位置であっても突出位置であっても収容位置から突出位置に移行する途中状態であっても変化がなく一定になっている。
【0023】
一方、発光具1の外観における発光具本体部5の長手方向の寸法の値は、突出位置で最大であり、突出位置から収容位置に向かうにしたがって次第に小さくなり、収容位置で最小になる。
【0024】
発光具1を持ち運ぶときには、発光具本体部5を収容位置に位置させ、発光具1を使用するとき(発光体7や光透過部3を光らせるとき)には、発光具本体部5を突出位置に位置させる。発光具本体部5を突出位置に位置させときには、光透過部3から突出している発光具本体部5の部位が把持部11になる。
【0025】
発光具本体部5には、主電源スイッチ13、15、発光体7の発光パターンを切り替える発光パターン切替スイッチ13、15の少なくともいずれかが設けられている。発光具本体部5が収容位置にあるときに発光パターン切替スイッチ13、15が光透過部3内に入り込んでおり、発光具本体部5が突出位置にあるときに発光パターン切替スイッチ13、15が操作可能となるように光透過部3の外に露出している。
【0026】
発光パターンとして、発光体7が発光する色、明るさを変える等することを掲げることができる。ここで説明の便宜のために、発光体7が発する色を変える場合を例に掲げて説明する。
【0027】
なお、図1(a)に参照符号13、15で示すものは、主電源スイッチと発光パターン切替えスイッチとを兼ねている。スイッチ13、15を同時に所定時間押すと発光具本体部5の主電源が入り、次にスイッチ13、15を同時に所定時間押すと発光具本体部5の主電源が切れるようになっている。
【0028】
さらに、主電源がオンされている状態でスイッチ13を押すと、1回押す毎に発光体7が発する光の色が所定の順序で変わるようになっている。一方、主電源がオンされている状態でスイッチ15を押すと、1回押す毎に発光体7が発する光の色が上記所定の順序とは逆の順序で変わるようになっている。
【0029】
なお、上記説明では、スイッチ13、15が主電源スイッチを兼ねているが、主電源スイッチを別途設けてもよい。そして、発光具本体部5が突出位置にあるときに発光具本体部5の主電源が自動的に入り、発光具本体部5が収容位置にあるときに発光具本体部5の主電源が自動的に切れるようにしてもよい。
【0030】
また、発光具1には、収容位置維持部17と突出位置維持部19とが設けられている。収容位置維持部17は、発光具本体部5が収容位置にある状態を維持するためのものであり、突出位置維持部19は、発光具本体部5が突出位置に状態を維持するためのものである。なお、発光具1において、収容位置維持部17、突出位置維持部19の少なくともいずれかが設けられている構成であってもよい。
【0031】
光透過部3と発光具本体部5とは、すでに理解されるように、テレスコーピング式の係合をしている。収容位置維持部17や突出位置維持部19として、カメラの三脚の脚の長さやトレッキングボールの長さを固定するためのスクリュー式ロック機構が採用されているが、スクリュー式ロック機構に代えてレバー式ロック機構が採用されていてもよいし、他の機構が採用されていてもよい。たとえば、詳しくは後述するがOリング35等の弾性体を用いたものが採用されていてもよい。
【0032】
ここで、発光具1についてさらに詳しく説明する。まず、発光具本体部5について詳しく説明する。
【0033】
発光具本体部5は、外形が円柱状に形成されており光透過部3内に入り込んで収容される光透過部収容部位(光透過部被収容部位)21と、鍔部23とを備えて構成されている。鍔部23は、光透過部収容部位21の端(発光体7とは反対側の端)で光透過部収容部位21につながっている。発光具本体部5の筐体25は、光を通さない合成樹脂等の材料で構成されている。
【0034】
光透過部収容部位21内には、電源(たとえば電池)27と制御部29とが設けられている。制御部29は図示しないCPUとメモリとを備えて構成されている。
【0035】
発光体7は、青色を発するLEDと赤色を発するLEDと緑色を発するLEDとを備えて構成されており、制御部29の制御の下、各LEDの明るさを適宜変えることで、任意の色の可視光を発するようになっている。
【0036】
スイッチ13、15は、光透過部収容部位21に設けられている。発光具本体部5が突出位置にあるときに、光透過部3から突出している発光具本体部5の部位と鍔部23とが把持部11になる。発光具本体部5が収容位置にあるときに、光透過部収容部位21の全体が光透過部3内に収容されており、鍔部23に光透過部3が当接している。
【0037】
光透過部3は、円筒状の光透過部本体部31と板状の部材9と円環状の部材33とを備えて構成されている。光透過部本体部31は、可視光が透過する合成樹脂等の部材で構成されており、板状の部材9は、可視光が透過する合成樹脂もしくは可視光が透過しない合成樹脂等の部材で構成されている。
【0038】
円環状の部材33は、可視光が透過しない合成樹脂等の部材で構成されており、光透過部本体部31の端部(発光具本体部5側の端部)であって光透過部本体部31の外周で光透過部本体部31にたとえば螺合することで回動自在に係合している。光透過部本体部31の内径は、光透過部収容部位21の外径とほぼ等しくなっている。これによって、光透過部収容部位21が、光透過部本体部31内に入り込み、上述したように、発光具本体部5が光透過部3に対して直線的に移動するようになっている。
【0039】
また、円環状の部材33が光透過部本体部31に対して回動することで、円環状の部材33が係合している光透過部本体部31の部位に内径がごく僅かに小さくなり、収容位置維持部17や突出位置維持部19が構成されるようになっている。
【0040】
また、円環状の部材33の外径と鍔部23の外径とがお互いがほぼ等しくなっており、発光具本体部5が突出位置にあるときに、円環状の部材33も把持部11を構成する。
【0041】
また、発光具1では、発光具本体部5が突出位置にあるときに、発光体7が発した光が、光透過部3の光透過部本体部31を通って光透過部本体部31外部に出てくるようになっている。
【0042】
次に、発光具1の動作を説明する。発光具1の使用を開始するときには、図1(b)で示すように発光具1の主電源がオフされており発光具本体部5が収容位置にある状態で、円環状の部材33を回動させて収容位置維持部17の維持機能を解除する。
【0043】
続いて、光透過部3から発光具本体部5を引き出して、発光具本体部5を突出位置に位置させ、円環状の部材33を回動して突出位置維持部19の維持機能を発揮させる。
【0044】
続いて、主電源スイッチをオンし切替スイッチ13、15を操作して、発光体7が適宜の色を発光するようにする。
【0045】
発光具1の使用をやめるときには、主電源をオフし、円環状の部材33を回動して突出位置維持部19の維持機能を解除する。
【0046】
続いて、発光具本体部5を収容位置に位置させ、円環状の部材33を回動して収容位置維持部17の維持機能を発揮させる。
【0047】
発光具1によれば、光を透過する部材で筒状に形成されている光透過部3と、光透過部3内で光を発する発光体7を備え光透過部3内に収容された収容位置から光透過部3から突出した突出位置へ移動するように光透過部3に係合している発光具本体部5とを備えているので、発光体7が光を発しない不使用時に発光具本体部5を収容位置に位置させることでかさばりを無くすことができ、携帯することが容易になる。
【0048】
また、発光体7が光を発するときには、発光具本体部5を突出位置に位置させることで、適宜の長さを確保することができるとともに、光透過部3のほぼ全体から光を発することができる。
【0049】
また、発光具1によれば、発光体7の発光パターンを切り替える発光パターン切替スイッチ13、15が設けられており、発光具本体部5が収容位置にあるときに発光パターン切替スイッチ13、15が光透過部3内に入り込んで露出しておらず、発光具本体部5が突出位置にあるときに発光パターン切替スイッチ13、15が露出している。これにより、発光具本体部5が収容位置にあり発光体7が光を発しない不使用時における誤操作を回避することができるとともに、発光具本体部5が突出位置にあり発光体が光を発するときにおける発光体7の発光パターンを容易に切り替えることができる。
【0050】
また、発光具1によれば、発光具本体部5が収容位置にあることを維持するための収容位置維持部17と、発光具本体部5が突出位置にあることを維持するための突出位置維持部19とを備えているので、発光具本体部5が収容位置と突出位置とを的確に維持することができ、発光具1の取り扱いがしやすくなる。
【0051】
ところで、図3図6で示すように、収容位置維持部17と突出位置維持部19とをOリング等の弾性体35によって構成してもよい。図3等で示す1つ目の変形例に係る発光具1は、収容位置維持部17と突出位置維持部19とがOリング等の弾性体35によって構成されている点が図1に示す発光具1と異なっており、その他の点は、図1等で発光具1と同様に構成されている。
【0052】
図3等で示す発光具1では、発光具本体部5の光透過部3側の端部の外周に、Oリング(第1の環状の弾性体)35A、35Bが設けられており、発光具本体部5の光透過部3とは反対側の端部の外周には、Oリング(第2の環状の弾性体)35Cが設けられている。
【0053】
そして、発光具本体部5が第1の環状の弾性体35A、35Bと第2の環状の弾性体35Cとを介して、また、第1の環状の弾性体35A、35Bと第2の環状の弾性体35Cとを押しつぶすように弾性変形させて、光透過部3に係合していることで、収容位置維持部17と突出位置維持部19とが形成されている。
【0054】
発光具本体部5が収容位置に位置しているときには、図6(a)で示すように、Oリング35A、35Cが弾性変形している。発光具本体部5が突出位置に位置しているときには、図6(a)で示すように、Oリング35A、35Bが弾性変形している。
【0055】
図3等で示す発光具1によれば、発光具本体部5が第1の環状の弾性体35A、35Bと第2の環状の弾性体35Cとを介して、また、第1の環状の弾性体35A、35Bと第2の環状の弾性体35Cとを押しつぶすように弾性変形させて光透過部3に係合していることで、収容位置維持部17と突出位置維持部19とが形成されているので、簡素な構成で収容位置維持部17と突出位置維持部19とを形成することができ、発光具1の軽量化をはかることができる。
【0056】
また、Oリング35A、35B、35Cは、シール機能を有するので、光透過部3と発光具本体部5とで構成されている閉空間37内に水等が入ることが防止され、発光具1を防水仕様とすることが容易になる。
【0057】
次に、2つ目の変形例に係る発光具1について、図7図10を参照しつつ説明する。
【0058】
2つ目の変形例に係る発光具1は、連結部39を備えており、光透過部3と発光具本体部5と連結部39とが別体になっている等の点で、図1等で示す発光具1と異なっており、その他の点は、図1等で示す発光具1と同様に構成されている。
【0059】
連結部39は、光透過部3に着脱自在であるとともに、連結部39には、発光具本体部5が着脱自在になっている。
【0060】
すなわち、連結部39は、図9(c)、図10(b)で示すように光透過部3から離れている状態から、図9(a)(b)、図10(c)で示すように光透過部3に容易に設置することがでるようになっている。連結部39が光透過部3に設置されている状態(図10(b)参照)では、連結部39と光透過部3とが一体化している。また、連結部39は、図9(b)、図9(c)で示すように、光透過部3に設置されている状態で光透過部3から容易に取り外すことがでるようになっている。
【0061】
発光具本体部5が収容位置にあるときには、図9(a)(b)で示すように、発光具本体部5の総てが光透過部3内に収容されている。また、発光具本体部5が収容位置にあるときには、連結部39が光透過部3に一体的に設置されており、発光具本体部5が光透過部3内から光透過部3の外に出ることが阻止されるように構成されている。
【0062】
発光具本体部5が突出位置にあるときには、図10(c)で示すように、発光具本体部5が収容位置にあるときと同じ形態で、連結部39が光透過部3に一体的に設置されている。また、発光具本体部5が突出位置にあるときには、発光体7が光透過部3内で光を発するようにして発光具本体部5が連結部39に一体的に設置されており、発光具本体部5が光透過部3から突出している。
【0063】
なお、図9(a)(b)で示す状態では、発光具本体部5が光透過部3内で動いてしまうが、発光具本体部5が収容位置にあるときに、詳しくは図11等を参照して後に説明するが、発光具本体部5が連結部39に一体的に設置されるように構成されていてもよい。
【0064】
2つ目の変形例に係る発光具1について、図9図10を参照しつつさらに詳しく説明する。
【0065】
光透過部3は、円筒状に形成されている筒状部41と、蓋部43(板状の部材9)とを備えた有底筒状に形成されている。蓋部43は、筒状部41の一方の開口部を塞いでいる。したがって、光透過部3では、蓋部43とは反対側に開口部45が形成されている。筒状部41の開口部45側の端部であって筒状部41の外周には、オスねじ部47が形成されている。
【0066】
連結部39は、円筒状の外周部49と円筒状の内周部51と円筒状の発光部本体部係合部53と中空円板状の外側連接部55と中空円板状の内側連接部57とを備えて構成されている。外周部49と内周部51と発光部本体部係合部53と外側連接部55と内側連接部57とは同軸で配置されている。
【0067】
内周部51は外周部49の内側に位置し、発光部本体部係合部53は内周部51の内側に位置している。内周部51と外周部49との間には、肉厚円筒状の空隙(外側空隙)59が形成されており、発光部本体部係合部53と内周部51との間には、肉厚円筒状の空隙(内側空隙)61が形成されており、発光部本体部係合部53の内側には円柱状の空間63が形成されている。
【0068】
外側連接部55は、外周部49や内周部51の1つの開口部のところで外周部49と内周部51との間に設けられ、外周部49と内周部51とをつないでいる。内側連接部57は、内周部51や発光部本体部係合部53の1つの開口部のところで内周部51と発光部本体部係合部53との間に設けられ、内周部51と発光部本体部係合部53とをつないでいる。なお、内側連接部57が設けられている開口部は、外側連接部55が設けられている開口部とは反対側の開口部である。外周部49の内周には、メスねじ部65が形成されている。
【0069】
発光具本体部5は、たとえば円柱状に形成されている。発光具本体部5の外径の値は、光透過部3の内径の値よりも小さくなっている。また、発光具本体部5の高さ寸法値は、光透過部3の深さ寸法(蓋部43と開口部45との間の距離)の値よりも小さくなっている。
【0070】
発光具本体部5の円柱の高さ方向の一方の端部には、発光体7が設けられている。また、発光具本体部5の円柱の高さ方向の一方の端部には、円筒状の連結部係合部67が設けられている。
【0071】
発光具本体部5の円柱は、把持部11になっている。なお、把持部11は、発光体7や円筒状の連結部係合部67から延出していることになる。
【0072】
ここで、発光具本体部5が収容位置にある状態について図9(a)(b)を参照しつつ説明する。なお、図9(a)(b)に参照符号69で示すものは、連結部39の空間(開口部)63を塞ぐキャップである。
【0073】
発光具本体部5が収容位置にある状態では、発光具本体部5の全体が光透過部3内に入っており、連結部39が、光透過部3の開口部45側の箇所に一体的に設置されている。これによって、発光具本体部5が光透過3部内から光透過部3の外に出ることが阻止されるようになっている。
【0074】
なお、連結部39が光透過部3の開口部45側の箇所に設置されている状態では、オスねじ部47とメスねじ部65とがお互いに螺合している。また、キャップ69が、連結部39発光部本体部係合部の53の開口部(空間63)を塞いでいる。
【0075】
次に、発光具本体部5を収容位置から突出位置に位置させる場合について説明する。
【0076】
まず、図9(a)で示す状態からキャップ69を取り外し、図9(b)で示す状態にする。続いて、図9(b)で示す状態から連結部39を取り外し、図9(c)で示す状態にする。続いて、図9(c)で示す状態から発光具本体部5を光透過部3の外に取り出し、図10(a)で示す状態にする。
【0077】
続いて、図10(a)で示す状態において、発光具本体部5を180°旋回させるとともに、光透過部3に連結部39を設置し、図10(b)で示す状態にする。続いて、図10(b)で示す状態において、発光具本体部5を連結部39に設置することで、図10(c)で示すように、発光具本体部5が突出位置に位置する。発光具本体部5が突出位置に位置している状態では、連結部39の発光部本体部係合部53が発光具本体部5の連結部係合部67に嵌まり込んでおり、光透過部3と発光具本体部5と連結部39とが一体化している。
【0078】
なお、発光具本体部5を収容位置から収容位置に位置させる場合には、上述した操作と逆の操作を行う。
【0079】
次に、3つ目の変形例に係る発光具1について、図11を参照しつつ説明する。
【0080】
3つ目の変形例に係る発光具1は、発光具本体部5が収容位置にあるときに、発光具本体部5が連結部39に一体的に設置されるように構成されている点が、2つ目の変形例に係る発光具1と異なっており、その他の点は、2つ目の変形例に係る発光具1と同様に構成されている。
【0081】
なお、3つ目の変形例に係る発光具1では、連結部39が発光具本体部5に一体的に設置されているままの状態で、発光具本体部5の位置を収容位置または突出位置に変化させることができるので、連結部39が設置されている発光具本体部5を単に「発光具本体部」と称してもよい。なお、混同を避けるために、連結部39が設置されている発光具本体部5を、「連結部設置済み発光具本体部」と称する場合がある。
【0082】
3つ目の変形例に係る発光具1では、発光具本体部5が収容位置にあるときには、図11(a)で示すように、発光体7が露出するようにして連結部設置済み発光具本体部5(把持部11)が光透過部3内に収容されている。また、発光具本体部5が収容位置にあるときには、連結部設置済み発光具本体部5が光透過部3に一体的に設置されている。
【0083】
発光具本体部5が突出位置にあるときには、図11(b)で示すように、発光体7が光透過部3内で光を発するようにして、連結部設置済み発光具本体部5が光透過部3に一体的に設置されている。また、発光具本体部5が突出位置にあるときには、連結部設置済み発光具本体部5の把持部11が、光透過部3から突出している。
【0084】
3つ目の変形例に係る発光具1についてさらに詳しく説明する。
【0085】
3つ目の変形例に係る発光具1の光透過部3は、図9等で示す2つ目の変形例に係る発光具1と同形状で、筒状部41と、蓋部43とを備えた有底筒状に形成されており、筒状部41の開口部45側の端部であって筒状部41の外周には、オスねじ部47が形成されている。
【0086】
連結部39は、図9等で示す2つ目の変形例に係る発光具1と同様にして、円筒状の外周部49と円筒状の内周部51と円筒状の発光部本体部係合部53と中空円板状の外側連接部55と中空円板状の内側連接部57とを備えて構成されている。外周部49と内周部51と発光部本体部係合部53と外側連接部55と内側連接部57とは同軸で配置されている。
【0087】
ただし、3つ目の変形例に係る発光具1の連結部39では、筒状の外周部49の寸法(筒の中心軸の延伸方向における寸法;図11の上下方向の寸法)の値が、2つ目の変形例に係る発光具1の外周部49の寸法の値よりも大きくなっており、約2倍になっている。
【0088】
また、3つ目の変形例に係る発光具1の連結部39では、外周部49が、図11の上下方向で、外側連接部55から上側と下側とにほぼ同じだけ突出している。さらに、3つ目の変形例に係る発光具1の連結部39では、外側連接部55を間にして、外側連接部55の一方の側であって外周部49の内周には、メスねじ部65(65A)が形成されており、外側連接部55の他方の側であって外周部49の内周には、メスねじ部65(65B)が形成されている。
【0089】
発光具本体部5は、図9等で示す2つ目の変形例に係る発光具1と同形状に形成されており、発光体7と把持部11とが設けられている。
【0090】
ここで、発光具本体部5が収容位置にある状態について図11(a)を参照しつつ説明する。
【0091】
発光具本体部5が収容位置にある状態では、発光具本体部5の全体が光透過部3内に入っており、連結部39が、光透過部3の開口部45側の箇所に一体的に設置されている。これによって、発光具本体部5と光透過部3と連結部39とが一体化しており、発光具本体部5が光透過部3内から光透過部3の外に出ることが無いようになっている。
【0092】
なお、発光具本体部5が収容位置にある状態では、オスねじ部47とメスねじ部65Bとがお互いに螺合している。また、発光具本体部5が収容位置にある状態では、発光体7が、連結部39の発光部本体部係合部53の開口部から覗けるようになっている。
【0093】
さらに説明すると、2つ目の変形例に係る発光具1と3つ目の変形例に係る発光具1において、発光体7を構成しているLEDは、このLEDが発した光を透過するカバー70で覆われている。しかし、カバー70で覆われているにもかかわらず発光体7が発光部本体部係合部53の開口部から覗けるようになっている。これは、発光体7が露出していることと同義なのである。
【0094】
次に、発光具本体部5を収容位置から突出位置に位置させる場合について説明する。
【0095】
まず、図11(a)で示す状態から、オスねじ部47とメスねじ部65Bとの螺合を解き、発光具本体部5および連結部39を光透過部3から取り外す。
【0096】
続いて、発光具本体部5および連結部39に対して光透過部3を180°旋回させて、オスねじ部47とメスねじ部65Aとを螺合させることで、図11(b)で示すように、発光具本体部5の位置が収容位置から突出位置に変化する。なお、発光具本体部5を収容位置から収容位置に位置させる場合には、上述した操作と逆の操作を行う。
【0097】
次に、4つ目の変形例に係る発光具1について、図12図16を参照しつつ説明する。
【0098】
4つ目の変形例に係る発光具1は、図11で示す3つ目の変形例に係る発光具1とほぼ同様に構成されている。
【0099】
なお、4つ目の変形例に係る発光具1では、連結部39が光透過部3に一体的に設置されているままの状態で、発光具本体部5の位置が収容位置または突出位置に変化するので、連結部39が設置されている光透過部3を単に「光透過部」と称してもよい。なお、混同を避けるために、連結部39が設置されている光透過部3を、「連結部設置済み光透過部」と称する場合がある。
【0100】
4つ目の変形例に係る発光具1では、発光具本体部5が収容位置にあるときには、図13図16で示すように、発光体7が露出するようにして発光具本体部5(把持部11)が光透過部(連結部設置済み光透過部)3内に収容されている。また、発光具本体部5が収容位置にあるときには、発光具本体部5が光透過部(連結部設置済み光透過部)3に一体的に設置されている。
【0101】
発光具本体部5が突出位置にあるときには、図12図15で示すように、発光体7が光透過部3内で光を発するようにして、発光具本体部5が連結部設置済み光透過部3に一体的に設置されている。また、発光具本体部5が突出位置にあるときには、発光具本体部5の把持部11が、連結部設置済み光透過部3から突出している。
【0102】
4つ目の変形例に係る発光具1についてさらに詳しく説明する。
【0103】
光透過部3は、有底円筒状に形成されており、光透過部3の一方の端には、開口部45が形成されている。連結部39は、円筒状部71と穴あき円板状部73とを備えて構成されている。
【0104】
穴あき円板状部73は、円筒状部71の内部であって、円筒状部71の中心軸の延伸方向(図12図13図15図16の上下方向)で円筒状部71の中間部に設けられている。穴あき円板状部73を間にして、円筒状部71の一方の内周には、メスねじ部65が形成されている。
【0105】
発光具本体部5は、この外形が円柱状に形成されており、円柱の高さ方向(図12図13図15図16の上下方向)の一方の端部には、発光体7が設けられているとともに鍔部75が設けられている。鍔部75の外周には、オスねじ部47が形成されている。
【0106】
次に、発光具本体部5を収容位置から突出位置に位置させる場合について説明する。
【0107】
まず、図13で示す状態から、オスねじ部47とメスねじ部65との螺合を解き、発光具本体部5を光透過部3および連結部39から取り外す(図14(a)参照)。
【0108】
続いて、光透過部3および連結部39に対して発光具本体部5を180°旋回させて(図14(b)(c)参照)、オスねじ部47とメスねじ部65とを螺合させることで、図12で示すように、発光具本体部5の位置が収容位置から突出位置に変化する。なお、発光具本体部5を収容位置から収容位置に位置させる場合には、上述した操作と逆の操作を行う。
【0109】
次に、5つ目の変形例に係る発光具1について、図17図19を参照しつつ説明する。
【0110】
5つ目の変形例に係る発光具1は、図1等で示す発光具1と同様にして、発光具本体部5が、収容位置から突出位置へ移動するように光透過部3に係合している。
【0111】
5つ目の変形例に係る発光具1についてさらに詳しく説明する。
【0112】
光透過部3は、有底円筒状に形成されており、光透過部3の一方の端には、開口部45が形成されている。連結部39は、円筒状に形成されており、光透過部3の開口部45の近傍で光透過部3に嵌り込んでいる。なお、連結部39は、一方の側の内径が他方の側の内径よりも小さくなっており、この内径が小さいほうの部位の内壁に、メスねじ部65が形成されている。
【0113】
発光具本体部5は、この外形が円柱状に形成されており、円柱の高さ方向(図17図19の上下方向)の一方の端部には、発光体7が設けられている。また、円柱の高さ方向(図17図19の上下方向)の一方の端部の外周には、オスねじ部47が形成されている。
【0114】
次に、発光具本体部5を収容位置から突出位置に位置させる場合について説明する。
【0115】
まず、図18で示す状態から、光透過部3に対して発光具本体部5を下側に移動し、オスねじ部47をメスねじ部65に螺合させることで、図17で示すように、発光具本体部5の位置が収容位置から突出位置に変化する。なお、発光具本体部5を収容位置から収容位置に位置させる場合には、上述した操作と逆の操作を行う。
【0116】
なお、発光具本体部5の下端部76(図17(b)参照)にも、オスねじ部を形成し、発光具本体部5を収容位置になるときに、発光具本体部5の下端部76のオスねじ部をメスねじ部65に螺合させるようにしてもよい。これによって、収容位置維持部17と突出位置維持部19とが形成される。
【0117】
次に、6つ目の変形例に係る発光具1について、図20を参照しつつ説明する。
【0118】
6つ目の変形例に係る発光具1は、図11等で示す2つ目の発光具1と同様に構成されている。ただし、6つ目の変形例に係る発光具1では、発光具本体部5が収容位置にあるときでも、発光具本体部5が連結部39に一体的に設置されるように構成されている。
【0119】
6つ目の変形例に係る発光具1についてさらに詳しく説明する。
【0120】
光透過部3は、2つ目の変形例に係る発光具1のものと同形状に形成されている。
【0121】
連結部39は、円筒状の外周部49と円筒状の内周部51と中空円板状の連接部77と円板状の仕切部79とを備えて構成されている。外周部49と内周部51と連接部77と仕切部79とは同軸で配置されている。
【0122】
内周部51は外周部49の内側に位置している。内周部51と外周部49との間には、肉厚円筒状の空隙(外側空隙)59が形成されており、内周部51の内側には円柱状の空間63が形成されている。
【0123】
連接部77は、外周部49や内周部51の一方の開口部のところで外周部49と内周部51との間に設けられ、外周部49と内周部51とをつないでいる。仕切部79は、内周部51の中心軸の延伸方向(図20の上下方向)で、内周部51の中間に設けられており、円柱状の空間63を上側空間63Aと下側空間63Bとに仕切っている。
【0124】
なお、外周部49の中心軸の延伸方向(図20の上下方向)であって連接部77とは反対側で、内周部51は外周部49よりも突出している。すなわち、内周部51が外周部49よりも上側に突出している。
【0125】
外周部49の内周には、メスねじ部65が形成されている。内周部51の、上側空間63Aに面している内周には、メスねじ部81(81A)が形成されており、内周部51の、下側空間63Bに面している内周にも、メスねじ部81(81B)が形成されている。
【0126】
発光具本体部5は、2つ目の変形例に係る発光具1のものとほぼ同形状に形成されている。ただし、発光具本体部5の円柱の高さ方向の一方の端部(発光体7側に端部)の外周には、オスねじ部83が形成されている。
【0127】
次に、発光具本体部5を収容位置(図20(b)参照)から突出位置(図20(a)参照)に位置させる場合について説明する。
【0128】
図20(b)で示す状態では、発光具本体部5が光透過部3内に入り込んでおり、オスねじ部83とメスねじ部81Aとが螺合しており、オスねじ部47とメスねじ部65とが螺合している。
【0129】
図10(b)で示す状態で、オスねじ部47とメスねじ部65との螺合を解き、発光具本体部5と連結部39とを光透過部3から取り外す。
【0130】
続いて、オスねじ部83とメスねじ部81Aとの螺合を解き、発光具本体部5を連結部39から取り外す。
【0131】
続いて、オスねじ部83とメスねじ部81Bとを螺合させ、オスねじ部47とメスねじ部65とを螺合させることで、図10(a)で示す状態になる。
【0132】
なお、発光具本体部5を収容位置から収容位置に位置させる場合には、上述した操作と逆の操作を行う。
【0133】
なお、上述した発光具1は、光を透過する部材で筒状に形成されている光透過部と、前記光透過部内で光を発する発光体を備え、前記筒状の光透過部内に収容された収容位置、少なくとも一部が前記筒状の光透過部から突出した突出位置のいずれかの位置をとるように前記光透過部に係合する発光具本体部とを有する発光の例である。
【0134】
発光具1では、発光具本体部5が突出位置にあるときに、発光7体が発光すると、発光体7が発した光が、光透過部3のうちの透過する部材で構成されている部位を通って、光透過部3の外部に出てくるように構成されている。
【0135】
また、発光具本体部5が収容位置にあるときの発光具1の表面の面積は、発光具本体部5がと突出位置にあるときの発光具1の表面の面積よりも小さくなっている。換言すれば、発光具本体部5が収容位置にあるときの発光具1の外面の内側における発光具1の体積の値は、発光具本体部5が突出位置にあるときの発光具1の外面の内側における発光具の体積の値よりも小さくなっている。
【0136】
さらに説明すると、発光具1が円柱状等の柱状に形成されている場合にあっては、発光具本体部5が収容位置にあっても、発光具本体部5が突出位置にあっても発光具1の外径(外径の最大値)は、変化しない。これに対して、発光具本体部5が収容位置にあるときの柱状の発光具1の高さ寸法の値は、発光具本体部5が突出位置にあるときの柱状の発光具1の高さ寸法の値よりも小さくなっている。
【符号の説明】
【0137】
1 発光具
3 光透過部
5 発光具本体部
7 発光体
13、15 発光パターン切替スイッチ
35、35A、35B 第1の環状の弾性体
35、35C 第2の環状の弾性体
39 連結部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20