IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社NORIONの特許一覧

<>
  • 特許-靴収納装置 図1
  • 特許-靴収納装置 図2
  • 特許-靴収納装置 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】靴収納装置
(51)【国際特許分類】
   A47B 61/04 20060101AFI20240423BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20240423BHJP
【FI】
A47B61/04 601
G06Q30/0601 330
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020213068
(22)【出願日】2020-12-23
(65)【公開番号】P2022099364
(43)【公開日】2022-07-05
【審査請求日】2023-08-08
(73)【特許権者】
【識別番号】520507210
【氏名又は名称】株式会社NORION
(74)【代理人】
【識別番号】100151208
【弁理士】
【氏名又は名称】植田 吉伸
(72)【発明者】
【氏名】沼田 典央
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開昭63-125208(JP,A)
【文献】実開昭53-086145(JP,U)
【文献】特開平08-098726(JP,A)
【文献】特開2001-314250(JP,A)
【文献】特開2020-199239(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 61/04
A47B 49/00
A47L 23/20
G06Q 30/0601
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の靴を収納可能であり、前記複数の靴の中から1つの靴を取り出すための取出口を有する収納箱部と、
前記複数の靴を載置可能な複数のパレット部を有し、ユーザの操作に基づいて前記取出口から取り出す靴を交替させるように、前記複数のパレット部を循環移動させるローテーション部と、
前記複数の靴に関する情報を入力する靴情報入力部と、
前記各靴に関する情報と前記各靴の使用状況とに基づいて、前記ユーザに対して推薦する靴を提案する提案部と、
を備えることを特徴とする靴収納装置。
【請求項2】
請求項1に記載の靴収納装置において、
前記収納箱部は、外部から視認可能な透明性を有する面を有することを特徴とする靴収納装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の靴収納装置において、
前記複数の靴を殺菌するためのオゾンを発生させるオゾン発生部と、
前記収納箱部内の空気を換気するためのファンを有する換気部と、
を備えることを特徴とする靴収納装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各家庭において、ユーザが複数の靴を所有する場合には、一般的に扉付きの下駄箱などに収納している。本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、少なくとも1つのコンピュータによって実行される方法であって、複数の靴のそれぞれについて、前記靴の内側の三次元特性を含む靴情報を決定し、複数のインソールのそれぞれについて、前記インソールの外側の三次元特性を含むインソール情報を決定し、消費者の足について、前記消費者の足の形状の三次元特性を含む足情報を決定し、消費者の足に適合する靴とインソールの組み合わせを少なくとも一つ決定するために、前記足情報、前記複数の靴の少なくとも一部についての前記靴情報及び前記複数のインソールの少なくとも一部についての前記インソール情報を比較し、前記比較に基づいて、少なくとも一つの靴とインソールの組み合わせの推薦を決定し、前記消費者に前記推薦を提供する、ことを特徴とする方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2017-534937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、玄関に配置された下駄箱は、複数の棚に複数の靴が載置されて扉が閉じられた状態で収納されている。ユーザが靴を取り出す際には、扉を開いて、複数の靴の中から所望の靴を取り出している。下駄箱に載置された靴は、基本的には配置関係に変わりはないため、面白味や遊び心に欠けてしまう。
【0005】
本発明の目的は、遊び心のある靴収納装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る靴収納装置は、複数の靴を収納可能であり、前記複数の靴の中から1つの靴を取り出すための取出口を有する収納箱部と、前記複数の靴を載置可能な複数のパレット部を有し、ユーザの操作に基づいて前記取出口から取り出す靴を交替させるように、前記複数のパレット部を循環移動させるローテーション部と、前記複数の靴に関する情報を入力する靴情報入力部と、前記各靴に関する情報と前記各靴の使用状況とに基づいて、前記ユーザに対して推薦する靴を提案する提案部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る靴収納装置において、前記収納箱部は、外部から視認可能な透明性を有する面を有することが好ましい。
【0009】
また、本発明に係る靴収納装置において、前記複数の靴を殺菌するためのオゾンを発生させるオゾン発生部と、前記収納箱部内の空気を換気するためのファンを有する換気部と、を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、遊び心のある靴収納装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る実施形態において、靴収納装置を示す図である。
図2】本発明に係る実施形態において、靴収納装置の携帯端末の画面を示す図である。
図3】本発明に係る実施形態において、靴収納装置の携帯端末の画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
【0013】
図1は、本発明に係る実施形態において、靴収納装置10を示す図である。図2は、本発明に係る実施形態において、靴収納装置10の携帯端末8の画面を示す図である。
【0014】
図2(a)は、携帯端末8の画面にお勧めの靴2が表示されている様子が示されており、図2(b)は、靴2に関する情報を登録するために携帯端末8の画面に表示された入力画面が示されている。
【0015】
図3は、本発明に係る実施形態において、靴収納装置10の携帯端末8の画面を示す図である。図3(a)は、携帯端末8に靴2の使用状況などが表示されている様子を示す図であり、図3(b)は、携帯端末8に靴収納装置10に収納されている靴の画像一覧が表示されている様子を示す図である。
【0016】
靴収納装置10は、ユーザが所有する複数の靴2を収納し、遊び心のある靴2を収容する装置である。靴収納装置10は、靴収納部11と、制御部30とを備えている。制御部30は、ネットワーク1を介して、靴収納部11及びユーザの携帯端末8に接続されている。
【0017】
ここで、携帯端末8は、ユーザが所有するスマーフォンやタブレット端末であるものとして説明するが、その他の端末であってもよく、例えば、パーソナルコンピュータなどであってもよい。
【0018】
靴収納部11は、収納箱部12と、駆動部14と、6つのパレット部16と、取出口18と、オゾン発生部20と、換気扇部22と、操作パネル部24と、通信部26と、電源兼制御装置28とを備えている。
【0019】
収納箱部12は、複数の靴2を収納可能であり、複数の靴2の中から1つの靴2を取り出すための取出口18を有する。収納箱部12のサイズは、適宜変更することが可能であるが、一例をあげると、幅方向が80cmであり、奥行きが350cmであり、高さが200であるものとして説明するが、もちろん、適宜変更可能である。
【0020】
収納箱部12は、天井面、底面、及び4つの側面で構成される四角柱形状を有している。収納箱部12は、内部に収容された靴2を外部から視認可能なように透明性を有する材質で構成されており、例えば、アクリル樹脂で構成されることが好ましい。
【0021】
ここでは、全ての面が透明性を有する材質で構成されているものとして説明したが、外部から目立ちやすい箇所だけを透明にしてもよく、例えば、収納箱部12を設置した際の正面、左側面及び右側面を透明にしてもよい。
【0022】
パレット部16は、靴2を載置するための底面板と、底面板に対して起立し、載置された靴2を覆う空間領域を構成する骨組み部とを備えている。パレット部16は、適度な強度を有する材質、例えば、金属で構成することができるが、もちろん、その他の材質で構成してもよく、例えば、樹脂で構成することも可能である。
【0023】
6つのパレット部16は、観覧車のように周方向に均等な間隔を置いて配置されている。ここでは、6つのパレット部16は、完全な円ではなく略楕円のような形の環状を描くように配置されているが、もちろん、真円を描くように配置してもよい。
【0024】
ここでは、複数のパレット部16は、6つであるものとして説明したが、もちろん、パレット部16の数は適宜変更可能であり、例えば、10個に設定してもよい。
【0025】
駆動部14は、パレット部16を観覧車のように環状に移動させるために設けられたチェーン部と、チェーン部を動かすためのスプロケット部とを備えている。駆動部14は、電源兼制御装置28の制御により、駆動される。なお、駆動部14が作動するために必要な電力は、電源兼制御装置28から供給されている。
【0026】
取出口18は、図1に示されるように、取出口18の正面側に配置されることが好ましく、例えば、正面側の側面の下部に配置されている開口である。これにより、環状に移動する6つのパレット部16の最下部に位置する靴2を取り出し、または、収納することが出来る。
【0027】
なお、取出口18には、最下部に位置するパレット部16に靴2が載置するか否かを判断するためのセンサ(例えば、赤外線センサ)などを設置することで、靴2が取り出された、又は、収納されたことを検出することができる。
【0028】
また、センサなどを使用して自動的に検出せずに、例えば、携帯端末8でアプリケーションソフトウェアを操作し、靴2を出し入れするアクションボタンを操作することで検知してもよい。
【0029】
オゾン発生部20は、靴を殺菌するためのオゾンを発生させる装置である。オゾン発生部20は、誘電体(ガラス)を介した電極間に交流電圧を印加して無声放電が生じさせ、この放電空間に酸素又は空気を通し、エネルギを与え活性化させると解離または励起された酸素の一部がオゾンに変化する。オゾンは酸化力の強い気体で、その特性を生かして、水のカビ臭や細菌・ウィルス・有機物などの除去に使われている。
【0030】
オゾン発生部20は、図1に示されるように、収納箱部12内の天井面側と底面側に配置され、オゾンを発生させることで、最上部に位置するパレット部16に載置された靴2及び最下部に位置するパレット部16に載置された靴2を殺菌するものとして説明するが、もちろん、その他の位置に配置してもよい。
【0031】
換気扇部22は、収納箱部12の背面側の上方の隅部に形成される貫通孔と、図示しない給気口から取り込み、収納箱部12内を循環した空気を排出するように作動するファンと、を含んで構成される。なお、換気扇部22は、電源兼制御装置28によって制御され、換気扇部22が作動するために必要な電力は、電源兼制御装置28から供給される。
【0032】
操作パネル部24は、ユーザが収納箱部12内に収納された6つの靴2の中から所望の靴2を取り出す際に操作する操作盤である。操作パネル部24は、ここでは、収納箱部12の正面側の上方の隅部に設置されるものとして説明するが、もちろん、その他の場所に設置されてもよい。
【0033】
6つのパレット部16は、夫々のパレットを識別可能な識別番号が設定されており、操作パネル部24に表示された識別番号を押すことで、所望のパレット部16を取出口18に位置させることが出来る。
【0034】
通信部26は、電源兼制御装置28と、制御部30及び携帯端末8との間における通信を、ネットワーク1を介して行う機能を有する。通信手段としては、無線通信であることが好ましく、例えば、Wifi(登録商標)やブルートゥース(登録商標)などにより通信が行われる。
【0035】
通信部26は、収納箱部12の底面部において電源兼制御装置28の近傍に配置されるものとして説明するが、もちろん、その他の場所に設置してもよい。通信部26は、電源兼制御装置28と図示しない有線ケーブルで接続されているものとして説明するが、もちろん、無線通信で接続されてもよい。
【0036】
電源兼制御装置28は、商用電源の差込口に差し込み可能なコンセント部と、商用電源から供給される電圧を変圧する変圧器部と、オゾン発生部20、駆動部14及び換気扇部22の駆動を制御する制御装置とを備えている。電源兼制御装置28は、図1に示されるように、底面部に配置されるものとして説明するが、もちろん、適宜配置変更可能である。
【0037】
なお、6つのパレット部16と、駆動部14と、電源兼制御装置28とを備えた構成をローテーション部と呼び、ローテーション部によって6つの靴2が観覧車のように循環移動する。
【0038】
制御部30は、会員情報入力部31と、靴情報入力部32と、提案部34と、操作部36とを備える。制御部30の各機能は、ハードウェア構成、ソフトウェア構成の何れによっても実現することが可能である。
【0039】
例えば、ソフトウェアによって実現する場合、これらの機能は、実際にはCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えて構成されたサーバ装置上において、RAMやROM、ハードディスク等の記録媒体に記憶された推薦靴提案プログラム(アプリケーションソフトウェア)が動作することによって実現することができる。
【0040】
会員情報入力部31は、靴収納装置10を利用するユーザに関する情報を入力する。ユーザに関する情報として、例えば、メールアドレス、ユーザ名(ID)、パスワード、性別、年齢、職業、住所、住まい(一軒家、アパート等)に関する情報であるものとして説明するが、もちろん、その他の情報を入力してもよい。
【0041】
会員情報入力部31は、ユーザに関する個人情報だけでなく、各種設定情報を入力してもよく、例えば、靴2のおすすめ情報などのプッシュ通知のオン又はオフ設定、通知時間の設定、通知の種類(プッシュ通知又はメール等)、天気情報を取得するタイミング、キャッシュの消去設定等を入力することが出来る。
【0042】
靴情報入力部32は、6つの靴2に関する情報を入力する。靴2に関する入力画面として、図2(b)に示されるように、靴2のブランド名、品名、購入日、靴のサイズ、当該靴2に対するお気に入り指数、靴2の写真、靴2に関するメモなどを入力することができるが、これらの情報は一例であって、もちろん、その他の情報を入力することが出来る。
【0043】
靴情報入力部32によって必要な情報が入力されて登録された後に、携帯端末8の画面上で登録された靴2を確認する画面として、例えば、図3(b)に示されるように、靴2の写真の一覧表が表示されている。
【0044】
なお、この一覧表は、購入日順(新・旧)、お気に入り指数順、ジャンル別順、保存日数順(長・短)、使用日数順(長・短)、速度順(速・遅)などでソートさせることが出来る。
【0045】
また、この一覧表の中から1つの靴2を操作することで、図3(a)のように表示が切り替わり、選択された一つの靴2の詳細情報が表示される。具体的には、ブランド名、品名、用途(通勤・通学用、観賞用等)、購入日と今日までの日数、サイズ、お気に入り指数、使用日数、使用距離、最高速度、最高距離などに関する情報が表示される。
【0046】
提案部34は、各靴2に関する情報とユーザの靴2の使用状況とに基づいて、ユーザに対して推薦する靴2を提案する。靴2を提案する例としては、図2(a)に示されるように、携帯端末8の画面中央部に、今日のおすすめの靴2が表示されている。
【0047】
この画面には、ユーザ名(ID)、今日の日付、今日の天気及び気温が併せて表示されている。また、おすすめの靴2の下部には、操作ボタンが表示されており、これを操作することで対応する靴2が取出口18から取り出すことができるように駆動部14を駆動させて靴2を移動させる。この機能は、操作部36の機能により実行される。
【0048】
提案部34は、靴情報入力部32により入力された靴2に関する情報と、当該靴2の使用状況など学習する機能を有する。具体的には人工知能(AI:Artificial Intelligence)のディープラーニングによって、よりユーザに適切な靴2を提案できるように学習する。
【0049】
具体的には、靴2の購入日、携帯端末8に含まれたGPSなどを用い、当該靴2を履いて歩いた距離、速度、場所などを計算し、記録することが出来る。これらの使用状況により、例えば、靴2がどのような用途で使われているかを推測することが出来る。
【0050】
使用日数は、選択した靴2を収納箱部12の取出口18から取り出してから、その後、再び収納箱部12内に戻されるまでの時間に基づいて算出する。
【0051】
また、最高速度は、選択した靴2を収納箱部12の取出口18から取り出してから、その後、再び収納箱部12内に戻されるまでの歩行速度を算出する。
【0052】
最高距離は、選択した靴2を収納箱部12の取出口18から取り出してから、その後、再び収納箱部12内に戻されるまでの間の歩行距離を算出する。
【0053】
例えば、収納箱部12の取出口18から取り出してから6時間以上経過した後に戻される場合に通勤・通学用として推測し、移動経路、曜日、時間帯などを記録していく。
【0054】
また、収納箱部12の取出口18から取り出してから6時間未満で戻される場合に、散歩用や普段使い用として推測し、移動経路、曜日、時間帯などを記録していく。
【0055】
さらに、収納箱部12の取出口18から取り出してから10分以上、一般的な歩行速度よりも速い動きで移動している場合には運動用として推測し、移動経路、曜日、時間帯などを記録していく。
【0056】
収納箱部12の取出口18から取り出して履く日が雨の日が多い場合には雨天用として推測し、移動経路、曜日、時間帯などを記録していく。
【0057】
上記のように、提案部34は、靴2に関する学習を行いつつ、ユーザにとって最適な靴2を提案する。提案の例として、例えば、6時間以上拘束のある行動をしている人には通勤・通学開始時と思われる曜日、時間に通勤・通学用の靴2をお勧めする。
【0058】
また、6時間以上拘束のある行動をしている人に通勤・通学の帰宅時と思われる曜日、時間に普段使い用の靴2をお勧めする。
【0059】
そして、運動している人が運動すると思われる曜日、時間には運動用の靴2をお勧めし、雨天時には雨の日用の靴2をお勧めする。
【0060】
操作部36は、操作パネル部24と同様の機能を有し、ユーザが収納箱部12内に収納された6つの靴2の中から所望の靴2を取り出す際に操作する操作盤として機能する。
【0061】
続いて、上記構成の靴収納装置10の作用について説明する。一般的に、各家庭において、ユーザは複数の靴を所有することが多く、家族の靴は玄関の下駄箱に収納されていることが多い。
【0062】
通常、下駄箱の扉は閉じられているため、収納された靴を外部から見ることができず、また、複数の靴は下駄箱内の決められた位置に配置されており、必要な際に扉を開けて取り出されるため、面白味がなく、遊び心がない。このような課題に対して、靴収納装置10は顕著な効果を発揮する。
【0063】
靴収納装置10によれば、収納箱部12の側面は、透明性を有する材質で構成されているため、収納箱部12内に設置された靴2を外から観賞することが出来る。また、ユーザが履こうとする靴2を取出口18から取り出せるように、パレット部16を観覧車のように動かすことができるため、遊び心のある靴2の収納装置である。
【0064】
また、靴収納装置10によれば、提案部34の機能により、靴2に関する学習を繰り返していくことで、曜日、時間帯、天候などに応じて、通勤・通学用、普段使い用、運動用、雨天用を自動的に判別し、ユーザにお勧めの靴2を提案することができる。
【0065】
さらに、靴収納装置10によれば、上記以外の提案もでき、例えば、「最近、この靴2を履き過ぎている気がしますので、靴2を休ませてあげてください」といったアドバイスや、「長い間、この靴2を履いていないので、たまには、この靴2を履いてください」といった提案もすることが可能である。
【符号の説明】
【0066】
1 ネットワーク、2 靴、8 携帯端末、10 靴収納装置、11 靴収納部、12収納箱部、14 駆動部、16 パレット部、18 取出口、20 オゾン発生部、22 換気扇部、22 換気扇部、24 操作パネル部、26 通信部、28 電源兼制御装置、30 制御部、31 会員情報入力部、32 靴情報入力部、34 提案部、36 操作部。
図1
図2
図3