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特許7477217エネルギー供給システム、情報処理装置、及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】エネルギー供給システム、情報処理装置、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/32 20120101AFI20240423BHJP
   G06Q 20/40 20120101ALI20240423BHJP
【FI】
G06Q20/32 330
G06Q20/40
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023012501
(22)【出願日】2023-01-31
(62)【分割の表示】P 2021194272の分割
【原出願日】2021-11-30
(65)【公開番号】P2023081383
(43)【公開日】2023-06-09
【審査請求日】2023-01-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 圭二
(72)【発明者】
【氏名】重松 宏和
(72)【発明者】
【氏名】山腋 裕太
(72)【発明者】
【氏名】渡部 浩一
(72)【発明者】
【氏名】旗川 雅章
(72)【発明者】
【氏名】船津 拓也
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/053163(WO,A1)
【文献】特表2021-532519(JP,A)
【文献】国際公開第2016/093118(WO,A1)
【文献】WeChargeアプリの使い方[充電する],[online],2021年06月12日,p.1-5, [令和4年7月13日検索], インターネット<URL:https://note.com/wecharge/n/n49f050ae65f7>
【文献】ガソリンスタンドの新しい給油方法[スマホ給油]ってなに?,[online],2020年11月02日,p.1-9,[令和4年7月13日検索], インターネット<URL:https://gogo.gs/news/contents/1604280443>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と、エネルギーを供給する供給装置と、前記供給装置に対応付けて設置されコードを表示する表示物と、ユーザの端末と、を有し、
前記情報処理装置は、
前記ユーザの識別情報と、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報と、前記表示物から前記ユーザの端末により読み込まれた前記コードの識別情報とを、前記ユーザの端末から取得する取得部と、
前記コードの識別情報に応じた前記供給装置に第2認証コードを送信し、前記ユーザの端末に前記第2認証コードが入力された場合、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報に基づいて該指定されたエネルギーを前記ユーザに供給するよう前記供給装置を制御する制御部と、
前記供給装置から前記ユーザに供給されたエネルギーの量に応じた額を前記ユーザのアカウントの残高から決済させる決済部と、
を有するエネルギー供給システム。
【請求項2】
前記決済部は、前記コードの識別情報に基づいて、前記供給装置から前記ユーザに供給されるエネルギーの単価を特定し、前記ユーザの物品に対して一度に供給できる上限の量のエネルギーの供給を前記ユーザに指定された場合、特定額を前記ユーザのアカウントの残高から使用不可と設定させ、
前記制御部は、前記特定額と前記単価とに応じた量以下の量のエネルギーを前記ユーザに供給するよう前記供給装置を制御する、
請求項1に記載のエネルギー供給システム。
【請求項3】
前記決済部は、前記コードの識別情報に基づいて、前記供給装置から前記ユーザに供給されるエネルギーの単価を特定し、指定金額分の量のエネルギーの供給を前記ユーザに指定された場合、前記指定金額を前記ユーザのアカウントの残高から使用不可と設定させ、
前記制御部は、前記指定金額と前記単価とに応じた量以下の量のエネルギーを前記ユーザに供給するよう前記供給装置を制御する、
請求項1または2に記載のエネルギー供給システム。
【請求項4】
前記決済部は、前記コードの識別情報に基づいて、前記供給装置から前記ユーザに供給されるエネルギーの単価を特定し、指定量のエネルギーの供給を前記ユーザに指定された場合、前記指定量に応じた第1金額を前記ユーザのアカウントの残高から使用不可と設定させ、
前記制御部は、前記第1金額と前記単価とに応じた量以下の量のエネルギーを前記ユーザに供給するよう前記供給装置を制御する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のエネルギー供給システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記ユーザの端末に第1認証コードを送信し、前記供給装置に前記第1認証コードが入力された場合、エネルギーを前記ユーザに供給するよう前記供給装置を制御する、
請求項1から4のいずれか一項に記載のエネルギー供給システム。
【請求項6】
ユーザの識別情報と、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報と、エネルギーを供給する供給装置に対応付けて設置されコードを表示する表示物から前記ユーザの端末により読み込まれた前記コードの識別情報とを、前記ユーザの端末から取得する取得部と、
前記コードの識別情報に応じた前記供給装置に第2認証コードを送信し、前記ユーザの端末に前記第2認証コードが入力された場合、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報に基づいて該指定されたエネルギーを前記ユーザに供給するよう前記供給装置を制御する制御部と、
前記供給装置から前記ユーザに供給されたエネルギーの量に応じた額を前記ユーザのアカウントの残高から決済させる決済部と、
を有する情報処理装置。
【請求項7】
ユーザの識別情報と、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報と、エネルギーを供給する供給装置に対応付けて設置されコードを表示する表示物から読み込まれた前記コードの識別情報とを、前記ユーザの端末から取得する処理と、
前記コードの識別情報に応じた前記供給装置に第2認証コードを送信し、前記ユーザの端末に前記第2認証コードが入力された場合、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報に基づいて該指定されたエネルギーを前記ユーザに供給するよう前記供給装置を制御する処理と、
前記供給装置から前記ユーザに供給されたエネルギーの量に応じた額を前記ユーザのアカウントの残高から決済させる処理と、
を情報処理装置が実行する情報処理方法。
【請求項8】
情報処理装置と、エネルギーを供給する供給装置と、前記供給装置に対応付けて設置されコードを表示する表示物と、を有し、
前記情報処理装置は、
ユーザの識別情報と、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報と、前記表示物から前記ユーザの端末により読み込まれた前記コードの識別情報とを、前記ユーザの端末から取得する取得部と、
前記コードの識別情報に応じた前記供給装置に第2認証コードを送信し、前記ユーザの端末に前記第2認証コードが入力された場合、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報に基づいて該指定されたエネルギーを前記ユーザに供給するよう前記供給装置を制御する制御部と、
前記供給装置から前記ユーザに供給されたエネルギーの量に応じた額を前記ユーザのアカウントの残高から決済させる決済部と、
を有するエネルギー供給システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エネルギー供給システム、情報処理装置、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、給油所に設置された計量機を識別する計量機識別情報を含む表示物を撮像した顧客端末から送信された計量機識別情報に対応する計量機に給油を許可する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-041998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載の技術では、表示物に計量機識別情報が含ませるため、例えば、どの計量機に当該表示物を設置するか決まるまでは、当該表示物を製造できないという問題点がある。
【0005】
本開示の目的は、上述した課題を鑑み、エネルギーの供給を適切に実行させることができるエネルギー供給システム、情報処理装置、及び情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る第1の態様では、情報処理装置と、エネルギーを供給する供給装置と、前記供給装置に対応付けて設置されコードを表示する表示物と、ユーザの端末と、を有し、前記情報処理装置は、前記ユーザの識別情報と、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報と、前記表示物から前記ユーザの端末により読み込まれた前記コードの識別情報とを、前記ユーザの端末から取得する取得部と、前記供給装置の識別情報に対応付けて前記コードの識別情報が記録された情報に基づき、前記コードの識別情報に応じた前記供給装置を、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報に基づいて制御する制御部と、前記供給装置から前記ユーザに供給されたエネルギーの量に応じた額を前記ユーザのアカウントの残高から決済させる決済部と、を有するエネルギー供給システムが提供される。
【0007】
また、本開示に係る第2の態様では、ユーザの識別情報と、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報と、エネルギーを供給する供給装置に対応付けて設置されコードを表示する表示物から前記ユーザの端末により読み込まれた前記コードの識別情報とを、前記ユーザの端末から取得する取得部と、前記供給装置の識別情報に対応付けて前記コードの識別情報が記録された情報に基づき、前記コードの識別情報に応じた前記供給装置を、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報に基づいて制御する制御部と、前記供給装置から前記ユーザに供給されたエネルギーの量に応じた額を前記ユーザのアカウントの残高から決済させる決済部と、を有する情報処理装置が提供される。
【0008】
また、本開示に係る第3の態様では、ユーザの識別情報と、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報と、エネルギーを供給する供給装置に対応付けて設置されコードを表示する表示物から読み込まれた前記コードの識別情報とを、前記ユーザの端末から取得する処理と、前記供給装置の識別情報に対応付けて前記コードの識別情報が記録された情報に基づき、前記コードの識別情報に応じた前記供給装置を、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報に基づいて制御する処理と、前記供給装置から前記ユーザに供給されたエネルギーの量に応じた額を前記ユーザのアカウントの残高から決済させる処理と、を実行する情報処理方法が提供される。
【0009】
また、本開示に係る第4の態様では、情報処理装置と、エネルギーを供給する供給装置と、前記供給装置に対応付けて設置されコードを表示する表示物と、を有し、前記情報処理装置は、ユーザの識別情報と、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報と、前記表示物から前記ユーザの端末により読み込まれた前記コードの識別情報とを、前記ユーザの端末から取得する取得部と、前記供給装置の識別情報に対応付けて前記コードの識別情報が記録された情報に基づき、前記コードの識別情報に応じた前記供給装置を、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報に基づいて制御する制御部と、前記供給装置から前記ユーザに供給されたエネルギーの量に応じた額を前記ユーザのアカウントの残高から決済させる決済部と、を有するエネルギー供給システムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
一側面によれば、エネルギーの供給を適切に実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図2】実施形態に係るエネルギー供給システムの構成例を示す図である。
図3】実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
図4】実施形態に係るエネルギー供給システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
図5】実施形態に係るコードDBの一例を示す図である。
図6】実施形態に係る単価DBの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の原理は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明される。これらの実施形態は、例示のみを目的として記載されており、本開示の範囲に関する制限を示唆することなく、当業者が本開示を理解および実施するのを助けることを理解されたい。本明細書で説明される開示は、以下で説明されるもの以外の様々な方法で実装される。
以下の説明および特許請求の範囲において、他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0013】
(実施の形態1)
<構成>
図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置10の構成について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理装置10の構成の一例を示す図である。情報処理装置10は、取得部11、制御部12、及び決済部13を有する。これら各部は、情報処理装置10にインストールされた1以上のプログラムと、情報処理装置10のプロセッサ101、及びメモリ102等のハードウェアとの協働により実現されてもよい。
【0014】
取得部11は、情報処理装置10内部の記憶部、及び外部装置から各種の情報を取得する。取得部11は、例えば、ユーザの識別情報を、ユーザの端末から取得する。また、取得部11は、例えば、ユーザに指定された、ユーザの物品に供給されるエネルギーの量に関する情報を、ユーザの端末から取得する。また、取得部11は、例えば、エネルギーを供給する供給装置に対応付けて設置されコードを表示する表示物からユーザの端末により読み込まれたコードの識別情報を、ユーザの端末から取得する。
【0015】
制御部12は、取得部11により取得された情報等に基づいて、各種の処理を行う。制御部12は、例えば、取得部11により取得されたコードの識別情報に応じた供給装置を、ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報に基づいて制御する。この場合、制御部12は、例えば、前記供給装置の識別情報に対応付けて前記コードの識別情報が記録された情報に基づき、取得部11により取得されたコードの識別情報に応じた供給装置を、ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報に基づいて制御してもよい。
【0016】
決済部13は、制御部12からの指示に従い、決済を行わせる。決済部13は、例えば、供給装置からユーザの物品に供給されたエネルギーの量に応じた額をユーザのアカウントの残高から決済させる。
【0017】
(実施の形態2)
次に、図2を参照し、実施形態に係るエネルギー供給システム1の構成について説明する。
<システム構成>
図2は、実施形態に係るエネルギー供給システム1の構成例を示す図である。図2の例では、エネルギー供給システム1は、情報処理装置10、及び決済サーバ20を有する。また、エネルギー供給システム1は、ユーザ端末30A、ユーザ端末30B、・・・(以下で、区別する必要が無い場合は、単に、「ユーザ端末30」とも称する。)を有する。また、エネルギー供給システム1は、施設41Aに設置されている供給装置40A1、供給装置40A2、・・・、施設41Bに設置されている供給装置40B1、・・・(以下で、区別する必要が無い場合は、単に、「供給装置40」とも称する。)を有する。また、各供給装置40A1、供給装置40A2、・・・、供給装置40B1、・・・はそれぞれ、表示物50A1、表示物50A2、・・・、表示物50B1、・・・(以下で、区別する必要が無い場合は、単に、「表示物50」とも称する。)を有する。なお、情報処理装置10、決済サーバ20、ユーザ端末30、供給装置40、及び表示物50の数は図2の例に限定されない。
【0018】
図2の例では、情報処理装置10、決済サーバ20、ユーザ端末30、及び供給装置40は、ネットワークNにより通信できるように接続されている。ネットワークNの例には、例えば、インターネット、移動通信システム、無線LAN(Local Area Network)、LAN、及びバス等が含まれる。移動通信システムの例には、例えば、第5世代移動通信システム(5G)、第4世代移動通信システム(4G)、第3世代移動通信システム(3G)等が含まれる。
【0019】
情報処理装置10は、例えば、サーバ、クラウド、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等の装置である。情報処理装置10は、例えば、エネルギーの供給等の各種サービスをユーザに提供する。決済サーバ20は、例えば、キャッシュレス決済サービスを提供する事業者のサーバである。決済サーバ20は、例えば、ユーザのキャッシュレス決済用のアカウント(以下で、適宜、単に「ユーザのアカウント」とも称する。)の残高から代金を決済(清算、支払い、徴収)させる。なお、ユーザのキャッシュレス決済用のアカウントには、例えば、クレジットカードのアカウント、コード(例えば、2次元コード、バーコード)決済用のアカウント、ユーザの銀行口座等が含まれてもよい。また、アカウントの残高には、クレジットカード等の利用限度額(与信)の残高(例えば、利用限度額から利用額を減算した金額)、銀行口座から入金された金額、現金自動預け払い機(ATM、Automatic Teller Machine)から入金された金額、個人間送金により入金された金額、ポイント等が含まれてもよい。
【0020】
ユーザ端末30は、例えば、スマートフォン、タブレット、モバイル端末、ポータブル端末、またはウェアラブルデバイス等の端末である。なお、ウェアラブルデバイスの例には、例えば、スマートウォッチ、及びスマートグラス等が含まれてもよい。ユーザ端末30は、エネルギーの供給等の各種サービスを利用するユーザにより用いられる。
【0021】
供給装置40は、情報処理装置10からの指示に従い、エネルギーを供給する装置である。本開示の「エネルギー」の例には、例えば、ガソリン(ハイオク、及びレギュラーを含む)、軽油、水素、電気等が含まれてもよい。なお、供給装置40がガソリンを供給する場合、当該供給装置40は計量機、またはガソリン計量機等と称されてもよい。供給装置40が水素を供給する場合、当該供給装置40は水素ディスペンサー等と称されてもよい。供給装置40が電気を供給する場合、当該供給装置40は計量機付き充電器等と称されてもよい。
【0022】
供給装置40がガソリンを供給する場合、当該供給装置40が設置される施設41A等はガソリンスタンド等と称されてもよい。供給装置40が水素を供給する場合、当該供給装置40が設置される施設41A等は水素ステーション等と称されてもよい。供給装置40が電気を供給する場合、当該供給装置40が設置される施設41A等は充電スポット等と称されてもよい。供給装置40は、ユーザの物品にエネルギーを供給する。なお、当該物品には、例えば、車両、eVTOL(電動垂直離着陸機)、ドローン、タンク(ポリタンク、缶)、バッテリー等が含まれてもよい。
【0023】
表示物50は、例えば、コードが印刷された、シール、紙(POP)、ポスター等の表示物である。コードは、当該コードを一意に識別するコードIDを示す図形等である。本開示の「コード」の例には、例えば、QR(Quick Response)コード(登録商標)等の二次元コード、及びバーコード等のコードが含まれてもよい。
【0024】
<情報処理装置10のハードウェア構成>
図3は、実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例を示す図である。図3の例では、情報処理装置10(コンピュータ100)は、プロセッサ101、メモリ102、通信インターフェイス103を含む。これら各部は、バス等により接続されてもよい。メモリ102は、プログラム104の少なくとも一部を格納する。通信インターフェイス103は、他のネットワーク要素との通信に必要なインターフェイスを含む。
【0025】
プログラム104が、プロセッサ101及びメモリ102等の協働により実行されると、コンピュータ100により本開示の実施形態の少なくとも一部の処理が行われる。メモリ102は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよい。メモリ102は、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体でもよい。また、メモリ102は、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装されてもよい。コンピュータ100には1つのメモリ102のみが示されているが、コンピュータ100にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ101は、任意のタイプのものであってよい。プロセッサ101は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、および非限定的な例としてマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの1つ以上を含んでよい。コンピュータ100は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0026】
本開示の実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジックまたはそれらの任意の組み合わせで実装され得る。いくつかの態様はハードウェアで実装されてもよく、一方、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよい。
【0027】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能命令を含み、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行され、本開示のプロセスまたは方法を実行する。プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で望まれるようにプログラムモジュール間で結合または分割されてもよい。プログラムモジュールのマシン実行可能命令は、ローカルまたは分散デバイス内で実行できる。分散デバイスでは、プログラムモジュールはローカルとリモートの両方のストレージメディアに配置できる。
【0028】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、またはその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供される。プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/または実装するブロック図内の機能/動作が実行される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行され、一部はマシン上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部はマシン上で、一部はリモートマシン上で、または完全にリモートマシンまたはサーバ上で実行される。
【0029】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例には、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光ディスク媒体、半導体メモリ等が含まれる。磁気記録媒体には、例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ等が含まれる。光磁気記録媒体には、例えば、光磁気ディスク等が含まれる。光ディスク媒体には、例えば、ブルーレイディスク、CD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、CD-R(Recordable)、CD-RW(ReWritable)等が含まれる。半導体メモリには、例えば、ソリッドステートドライブ、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等が含まれる。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0030】
<処理>
次に、図4から図6を参照し、実施形態に係るエネルギー供給システム1の処理の一例について説明する。図4は、実施形態に係るエネルギー供給システム1の処理の一例を示すシーケンス図である。図5は、実施形態に係るコードDB(データベース)501の一例を示す図である。図6は、実施形態に係る単価DB601の一例を示す図である。
【0031】
なお、以下では、ユーザ端末30は、ユーザのID(ユーザID)及びパスワード等の認証用の情報を用いて情報処理装置10に認証されている(ログインしている)ものとする。また、ユーザ端末30から情報処理装置10へ送信される通信データには、ユーザ端末30のユーザのユーザIDを示す情報が含まれているものとする。この場合、ユーザ端末30と情報処理装置10との間の通信は、例えば、HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)等を用いて暗号化されていてもよい。情報処理装置10は、例えば、ユーザ端末30が情報処理装置10にログインする際に生成されたセッションのIDと、ユーザIDとを関連付けて記憶しておいてもよい。また、ユーザ端末30と情報処理装置10との間の通信には、当該セッションのIDの情報が含まれてもよい。これにより、情報処理装置10は、ユーザ端末30から受信した情報と、ユーザIDとを対応付けることができる。
【0032】
また、情報処理装置10と供給装置40との間の通信は、IPSec(Security Architecture for IP)-VPN(Virtual Private Network)またはSSL(Secure Socket Layer)-VPN等により暗号化されていてもよい。情報処理装置10は、例えば、各供給装置40の通信用のアドレスを用いて、各供給装置40を識別してもよい。
【0033】
ステップS101において、ユーザ端末30は、エネルギーの供給を受けるための操作をユーザから受け付ける。ここで、ユーザ端末30は、例えば、Webブラウザまたはアプリケーションの表示画面上で、エネルギーの量に関する情報の設定(以下で、適宜、「供給方法の設定」とも称する。)の入力をユーザから受け付けてもよい。供給方法の設定には、例えば、ユーザが指定した金額以下の量のエネルギーの供給を受ける設定(以下で、適宜、「金額指定」とも称する。)、ユーザが指定した量以下のエネルギーの供給を受ける設定(以下で、適宜、「エネルギー量指定」とも称する。)、またはユーザの物品に対して一度に供給できる上限の量(満タン)のエネルギーの供給を受ける設定(以下で、適宜、「満タン指定」とも称する。)のいずれかを示す情報が含まれてもよい。また、供給方法の設定には、例えば、供給するエネルギーの種別(例えば、ハイオク、レギュラー、軽油、水素、電力)が含まれてもよい。なお、金額指定の場合の金額、エネルギー量指定の場合のエネルギー量、及び満タン指定の場合の満タンは、「ネルギーの量に関する情報」の一例である。
【0034】
続いて、ユーザ端末30は、ユーザに指定された供給方法の設定を示す情報を情報処理装置10に送信する(ステップS102)。続いて、情報処理装置10の決済部13は、供給方法の設定に応じた金額の保持要求を決済サーバ20に送信する(ステップS103)。ここで、情報処理装置10決済部13は、例えば、供給方法の設定が、金額指定である場合、ユーザに指定された金額(例えば、3000円等)の保持要求を送信してもよい。また、情報処理装置10決済部13は、例えば、供給方法の設定が、エネルギー量指定である場合、ユーザに指定されたエネルギー量に応じた額(例えば、エネルギー量に特定額を乗算した額)の保持要求を送信してもよい。また、情報処理装置10決済部13は、例えば、供給方法の設定が、満タン指定である場合、特定額(例えば、7000円等)の保持要求を送信してもよい。なお、当該特定額は、情報処理装置10に予め設定されていてもよい。
【0035】
続いて、決済サーバ20は、ユーザのアカウント(口座)の残高から、当該金額を保持(利用不可、予約、確保)に設定する(ステップS104)。ここで、決済サーバ20は、保持として設定された金額分の残高は、情報処理装置10を用いて供給されるエネルギー以外の商品やサービスの代金の決済に利用不可とする。これにより、保持された金額分の残高は、他の用途の決済で使用できなくなる。そのため、例えば、セルフサービス等の、ガソリンスタンド、水素ステーション、または充電スポット等で、エネルギーを供給した後に残高不足によりユーザが代金を支払えなくなる事態を低減できる。
【0036】
決済サーバ20は、当該金額を保持したことを示す通知をユーザ端末30に送信してもよい。これにより、例えば、ユーザは、自身の残高のうち保持された額、及び自身の残高のうち保持されていない金額を把握することができる。なお、決済サーバ20は、ユーザのアカウントの残高が、情報処理装置10に保持を要求された金額よりも少ない場合は、その旨を示す通知を、情報処理装置10を介してユーザ端末30に通知してもよい。これにより、例えば、金額等を変更してステップS101の入力操作をやり直すことができる。
【0037】
続いて、ユーザ端末30は、表示物50からコードの識別情報(コードID)を読み取る(ステップS105)。ここで、ユーザは、供給装置40に対応付けて設置されている表示物50をユーザ端末30で撮影する。そして、ユーザ端末30は、撮影された画像に基づいて、表示物50のコードIDを復号する。
【0038】
続いて、ユーザ端末30は、コードIDを情報処理装置10に送信する(ステップS106)。続いて、情報処理装置10の制御部12は、コードIDに応じた供給装置40を特定する(ステップS107)。ここで、情報処理装置10の制御部12は、例えば、供給装置DB501を参照し、コードIDに対応付けられた供給装置40の情報を取得してもよい。図5の例では、コードDB501には、供給装置40のID(供給装置ID)に対応付けて、コードID、供給装置40の通信用のアドレス(例えば、IPアドレス)、及び施設IDが登録されている。供給装置IDは、例えば、供給装置40の製造番号等でもよい。施設IDは、供給装置40が設置されている施設(例えば、施設41A)の識別情報である。施設IDは、例えば、店舗の名称等でもよい。なお、コードDB501は、情報処理装置10の内部の記憶装置に記録されていてもよいし、情報処理装置10の外部のDBサーバ等に記録されていてもよい。
【0039】
コードDB501には、オペレータ(管理者)等により予め各供給装置IDに対応付けて供給装置40の通信用のアドレス(例えば、IPアドレス)が登録されていてもよい。また、コードIDは、各表示物50に対して一意なコードIDが決定されてもよい。そして、当該コードIDが符号化されたコードが表示物50に印刷されてもよい。そして、供給装置40に対応付けて表示物50が作業員等により設置された際に、当該表示物50のコードIDが当該供給装置40の供給装置IDに対応付けて当該作業員等により登録されてもよい。なお、供給装置IDは、例えば、供給装置40に貼付されたシール等に印字されていてもよい。
【0040】
なお、例えば、供給装置ID等を含む情報を符号化したコードを表示物50に印刷する場合、エネルギー供給事業者とシステム事業者との契約締結後に、エネルギー供給システム1で用いる各供給装置40に応じた表示物50を印刷(製造)する必要がある。そのため、例えば、発注(契約)から納品(システム導入)に至るまでにかかる時間(リードタイム)が比較的大きくなる。また、発注(契約)の単位が、比較的小さい(例えば、1施設(1店舗))場合、表示物50の製造コストが増加する場合がある。
【0041】
一方、本開示によれば、契約締結よりも前に特定の量の表示物50を印刷(製造)しておくことができる。そのため、例えば、リードタイムを短縮でき、表示物50の製造コストも低減できる。
【0042】
続いて、情報処理装置10の制御部12は、特定した供給装置40に、エネルギーの供給を指示するコマンドを送信する(ステップS108)。ここで、当該コマンドには、供給方法の設定を示す情報と、ステップS103の処理により保持されている金額に応じた情報とが含まれてもよい。
【0043】
ステップS103の処理により保持されている金額に応じた情報の例には、例えば、ステップS103の処理により保持されている金額を示す情報、または、当該金額で供給可能なエネルギーの量を示す情報が含まれてもよい。なお、当該金額で供給可能なエネルギーの量は、例えば、当該金額を、ユーザに指定された種別のエネルギーの単価で除算した値の量でもよい。この場合、情報処理装置10の制御部12は、単価DB601を参照し、供給装置40が設置されている施設に応じた単価の情報を取得してもよい。図6の例では、単価DB601には、施設IDに対応付けて、エネルギーの種別毎の単価が予め登録されている。なお、単価DB601は、情報処理装置10の内部の記憶装置に記録されていてもよいし、情報処理装置10の外部のDBサーバ等に記録されていてもよい。
【0044】
情報処理装置10の制御部12は、例えば、保持されている金額が7000円であり、ユーザに指定された種別のエネルギーの単価が1リットル当たり150円である場合、当該金額で供給可能なエネルギーの量は、46.67(≒7000/150)リットルと算出してもよい。
【0045】
続いて、供給装置40は、受信したコマンドに基づいて、エネルギーを供給する(ステップS109)。ここで、供給装置40は、ユーザに指定された供給方法の設定が金額指定である場合、供給の途中で一度に供給できる上限に到達しない場合には、指定された金額分の量のエネルギーを供給する。また、供給の途中で一度に供給できる上限に到達した場合、その時点で供給を停止(完了)する。
【0046】
また、供給装置40は、ユーザに指定された供給方法の設定が満タン指定である場合、供給の途中でステップS103の処理により保持されている金額分に到達しない場合には、一度に供給できる上限の量のエネルギーを供給する。また、供給の途中でステップS103の処理により保持されている金額分に到達した場合、その時点で供給を停止(完了)する。これにより、例えば、セルフサービス等の、ガソリンスタンド、水素ステーション、または充電スポット等で、エネルギーを供給した後に残高不足によりユーザが代金を支払えなくなる事態を低減できる。
【0047】
続いて、供給装置40は、エネルギーの供給が完了したことを示す通知を情報処理装置10に送信する(ステップS110)。ここで、当該通知には、ユーザに対して供給したエネルギーの量を示す情報が含まれてもよい。
【0048】
続いて、情報処理装置10の決済部13は、供給装置40により供給されたエネルギーの代金の決済要求を決済サーバ20に送信する(ステップS111)。ここで、情報処理装置10の決済部13は、供給装置40から通知されたエネルギーの量と、当該エネルギーの単価とに基づいて、代金の額を算出してもよい。これにより、例えば、ユーザから3000円での金額指定での供給方法を指定されたものの供給中に満タンとなり供給装置40に応じた単価で2700円分のエネルギーを供給した場合は、代金を2700円と決定することができる。
【0049】
続いて、決済サーバ20は、ユーザ端末30のユーザのアカウントの残高から代金を決済する(ステップS112)。ここで、決済サーバ20は、例えば、ユーザのアカウントの残高から当該代金の額を減算してもよい。そして、決済サーバ20は、例えば、当該代金の額分の電子マネーを情報処理装置10の事業者のアカウントの口座に加算(送金)してもよい。
【0050】
<ユーザ端末30に第1認証コードを発行して供給装置40を確認する例>
情報処理装置10は、ユーザ端末30に認証コードを発行し、当該認証コードをユーザから供給装置40に入力させることで、供給装置40を確認してもよい。これにより、例えば、故意または過失により、ある供給装置40に対応付けて設置されている表示物50がコピー(複製)されて他の供給装置40に対応付けて設置されている等の場合でも、他のユーザの物品へエネルギーが提供されることを低減できる。
【0051】
この場合、情報処理装置10の制御部12は、図4のステップS107の処理で、ワンタイムパスワード等の認証コードを生成し、生成した認証コードをユーザ端末30へ送信してもよい。なお、認証コードは、例えば、所定の桁数(例えば、4桁)の数字等でもよい。
【0052】
そして、供給装置40は、ユーザ端末30のユーザから、認証コードをテンキー等の操作により入力されてもよい。そして、供給装置40は、ユーザに入力された認証コードを情報処理装置10に送信してもよい。そして、情報処理装置10の制御部12は、生成した認証コードと、供給装置40から受信した認証コードとが合致するかを判定してもよい。そして、情報処理装置10の制御部12は、認証コードが合致する場合のみ、図4のステップS107の処理でコードIDに基づいて特定した供給装置40と、認証コードを送信した供給装置40とが合致するかを判定してもよい。そして、情報処理装置10の制御部12は、供給装置40が合致する場合のみ、当該供給装置40に対して図4のステップS108以降の処理を実行させてもよい。
【0053】
<供給装置40に第2認証コードを発行してユーザ端末30を確認する例>
情報処理装置10は、供給装置40に認証コードを発行し、当該認証コードをユーザからユーザ端末30に入力させることで、ユーザ端末30を確認してもよい。これにより、例えば、故意または過失により、ある供給装置40に対応付けて設置されている表示物50がコピー(複製)されて他の供給装置40に対応付けて設置されている等の場合でも、他のユーザの物品へエネルギーが提供されることを低減できる。
【0054】
この場合、情報処理装置10の制御部12は、図4のステップS107の処理で、ワンタイムパスワード等の認証コードを生成し、生成した認証コードを供給装置40へ送信してもよい。なお、認証コードは、例えば、所定の桁数(例えば、4桁)の数字等でもよい。
【0055】
そして、供給装置40は、受信した認証コードを表示装置に表示させてもよい。そして、ユーザ端末30は、ユーザから、認証コードを入力されてもよい。そして、ユーザ端末30は、ユーザに入力された認証コードを情報処理装置10に送信してもよい。そして、情報処理装置10の制御部12は、生成した認証コードと、ユーザ端末30から受信した認証コードとが合致するかを判定してもよい。そして、情報処理装置10の制御部12は、認証コードが合致する場合のみ、図4のステップS106の処理でコードIDを送信したユーザ端末30と、認証コードを送信したユーザ端末30とが合致するかを判定してもよい。そして、情報処理装置10の制御部12は、ユーザ端末30が合致する場合のみ、供給装置40に対して図4のステップS108以降の処理を実行させてもよい。
【0056】
<変形例>
情報処理装置10は、一つの筐体に含まれる装置でもよいが、本開示の情報処理装置10はこれに限定されない。情報処理装置10の各部は、例えば1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。また、情報処理装置10と、供給装置40とを同一の筐体内に収容し、一体の情報処理装置として構成してもよい。また、情報処理装置10の各機能部の少なくとも一部の処理を、供給装置40及びユーザ端末30の少なくとも一方が実行するようにしてもよい。これらのような情報処理装置10についても、本開示の「情報処理装置」の一例に含まれる。
【0057】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0058】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
情報処理装置と、エネルギーを供給する供給装置と、前記供給装置に対応付けて設置されコードを表示する表示物と、ユーザの端末と、を有し、
前記情報処理装置は、
前記ユーザの識別情報と、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報と、前記表示物から前記ユーザの端末により読み込まれた前記コードの識別情報とを、前記ユーザの端末から取得する取得部と、
前記供給装置の識別情報に対応付けて前記コードの識別情報が記録された情報に基づき、前記コードの識別情報に応じた前記供給装置を、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報に基づいて制御する制御部と、
前記供給装置から前記ユーザに供給されたエネルギーの量に応じた額を前記ユーザのアカウントの残高から決済させる決済部と、
を有するエネルギー供給システム。
(付記2)
前記決済部は、前記コードの識別情報に基づいて、前記供給装置から前記ユーザに供給されるエネルギーの単価を特定し、前記ユーザの物品に対して一度に供給できる上限の量のエネルギーの供給を前記ユーザに指定された場合、特定額を前記ユーザのアカウントの残高から使用不可と設定させ、
前記制御部は、前記特定額と前記単価とに応じた量以下の量のエネルギーを前記ユーザに供給するよう前記供給装置を制御する、
付記1に記載のエネルギー供給システム。
(付記3)
前記決済部は、前記コードの識別情報に基づいて、前記供給装置から前記ユーザに供給されるエネルギーの単価を特定し、指定金額分の量のエネルギーの供給を前記ユーザに指定された場合、前記指定金額を前記ユーザのアカウントの残高から使用不可と設定させ、
前記制御部は、前記指定金額と前記単価とに応じた量以下の量のエネルギーを前記ユーザに供給するよう前記供給装置を制御する、
付記1または2に記載のエネルギー供給システム。
(付記4)
前記決済部は、前記コードの識別情報に基づいて、前記供給装置から前記ユーザに供給されるエネルギーの単価を特定し、指定量のエネルギーの供給を前記ユーザに指定された場合、前記指定量に応じた第1金額を前記ユーザのアカウントの残高から使用不可と設定させ、
前記制御部は、前記第1金額と前記単価とに応じた量以下の量のエネルギーを前記ユーザに供給するよう前記供給装置を制御する、
付記1から3のいずれか一項に記載のエネルギー供給システム。
(付記5)
前記制御部は、前記ユーザの端末に第1認証コードを送信し、前記供給装置に前記第1認証コードが入力された場合、エネルギーを前記ユーザに供給するよう前記供給装置を制御する、
付記1から4のいずれか一項に記載のエネルギー供給システム。
(付記6)
前記制御部は、前記供給装置に第2認証コードを送信し、前記ユーザの端末に前記第2認証コードが入力された場合、エネルギーを前記ユーザに供給するよう前記供給装置を制御する、
付記1から5のいずれか一項に記載のエネルギー供給システム。
(付記7)
ユーザの識別情報と、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報と、エネルギーを供給する供給装置に対応付けて設置されコードを表示する表示物から前記ユーザの端末により読み込まれた前記コードの識別情報とを、前記ユーザの端末から取得する取得部と、
前記供給装置の識別情報に対応付けて前記コードの識別情報が記録された情報に基づき、前記コードの識別情報に応じた前記供給装置を、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報に基づいて制御する制御部と、
前記供給装置から前記ユーザに供給されたエネルギーの量に応じた額を前記ユーザのアカウントの残高から決済させる決済部と、
を有する情報処理装置。
(付記8)
ユーザの識別情報と、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報と、エネルギーを供給する供給装置に対応付けて設置されコードを表示する表示物から読み込まれた前記コードの識別情報とを、前記ユーザの端末から取得する処理と、
前記供給装置の識別情報に対応付けて前記コードの識別情報が記録された情報に基づき、前記コードの識別情報に応じた前記供給装置を、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報に基づいて制御する処理と、
前記供給装置から前記ユーザに供給されたエネルギーの量に応じた額を前記ユーザのアカウントの残高から決済させる処理と、
を実行する情報処理方法。
(付記9)
情報処理装置と、エネルギーを供給する供給装置と、前記供給装置に対応付けて設置されコードを表示する表示物と、を有し、
前記情報処理装置は、
ユーザの識別情報と、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報と、前記表示物から前記ユーザの端末により読み込まれた前記コードの識別情報とを、前記ユーザの端末から取得する取得部と、
前記供給装置の識別情報に対応付けて前記コードの識別情報が記録された情報に基づき、前記コードの識別情報に応じた前記供給装置を、前記ユーザに指定されたエネルギーの量に関する情報に基づいて制御する制御部と、
前記供給装置から前記ユーザに供給されたエネルギーの量に応じた額を前記ユーザのアカウントの残高から決済させる決済部と、
を有するエネルギー供給システム。
【符号の説明】
【0059】
1 エネルギー供給システム
10 情報処理装置
11 取得部
12 制御部
13 決済部
20 決済サーバ
30 ユーザ端末
40 供給装置
50 表示物
図1
図2
図3
図4
図5
図6