(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】メッセージ通知サーバ、会議システム、メッセージ通知方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20240423BHJP
【FI】
G06Q10/10
(21)【出願番号】P 2023038431
(22)【出願日】2023-03-13
【審査請求日】2023-03-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】劉 健
【審査官】佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-25338(JP,A)
【文献】特開2021-179678(JP,A)
【文献】特開2005-234736(JP,A)
【文献】特開平10-124464(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0197490(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末と接続される会議サーバで開催中の第1会議、及び、前記第1会議に続いて開催される予定の第2会議の開始時刻、終了時刻、参加者を含む各会議予定情報を取得して保存するように構成された会議予定情報保存部と、
前記第1会議の発言内容及び発言時刻を含む議事録及び各前記会議予定情報に基づいて、前記第1会議及び前記第2会議に同一参加者が存在し、かつ、前記第2会議の開始時刻に前記第1会議が継続中であるか否かを確認し継続中であると判明したときに、前記同一参加者が前記第2会議に遅れる旨のメッセージを作成するように構成されたメッセージ作成部と、
前記会議サーバで開催中の前記第2会議の画面に、前記メッセージを表示させるように構成されたメッセージ通知部と、
を備える、メッセージ通知サーバ。
【請求項2】
前記メッセージ通知部は、前記会議サーバで開催中の前記第1会議の画面に、前記同一参加者に対して前記メッセージの確認を求めるメッセージ確認画面を表示させ、前記メッセージ確認画面を表示させてから所定時間以内に前記メッセージ確認画面への操作がないときに、前記会議サーバで開催中の前記第2会議の画面に、前記メッセージを表示させるように構成されている、
請求項1記載のメッセージ通知サーバ。
【請求項3】
前記メッセージ確認画面は、前記メッセージを前記第2会議の画面に通知する通知ボタンと、自由入力欄と、を備えるとともに、
前記メッセージ通知部は、前記通知ボタンが選択されたときに、前記会議サーバで開催中の前記第2会議の画面に、前記メッセージ作成部で作成された前記メッセージ、又は、前記自由入力欄に入力されたメッセージを表示させるように構成されている、
請求項2記載のメッセージ通知サーバ。
【請求項4】
前記メッセージ確認画面は、前記第1会議に参加している前記同一参加者の前記端末の画面を前記第2会議に切り替えるための会議切替ボタンを備え、
前記メッセージ通知部は、前記会議切替ボタンが選択されたときに、前記同一参加者の前記端末に表示される画面を前記第1会議から前記第2会議に切り替えるように構成されている、
請求項3記載のメッセージ通知サーバ。
【請求項5】
前記第1会議の前記議事録を解析するように構成された言語解析部と、
前記第1会議の前記議事録から、前記第1会議の終了時刻に関する発言内容及び発言時刻を抽出し、抽出された前記発言内容及び前記発言時刻に基づいて、前記第1会議の終了時刻を推測する会議終了時刻推測部と、
を更に備え、
前記メッセージ作成部は、前記第1会議の前記会議予定情報における終了時刻、及び、推測された前記第1会議の前記終了時刻に基づいて前記第1会議の遅れを算出し、算出された前記遅れを用いて前記メッセージを作成するように構成されている、
請求項1記載のメッセージ通知サーバ。
【請求項6】
会議分類、参加人数、及び延長時間を関連付けた会議延長時間基準情報を保存するように構成された会議延長時間基準情報保存部を更に備え、
前記会議予定情報は、会議分類及び参加人数を含み、
前記会議終了時刻推測部は、前記第1会議の前記会議予定情報における前記会議分類及び前記参加人数、並びに、前記会議延長時間基準情報を用いて、前記第1会議の終了時刻を推測するように構成される、
請求項5記載のメッセージ通知サーバ。
【請求項7】
参加分類及びメッセージ内容を関連付けたメッセージパターンを保存するメッセージパターン保存部を更に備え、
前記会議予定情報は、前記参加者の参加分類を含み、
前記メッセージ作成部は、前記メッセージパターンから、前記第2会議の前記会議予定情報における前記同一参加者の前記参加分類に対応する前記メッセージ内容を抽出し、抽出された前記メッセージ内容、及び、算出された前記遅れを用いて前記メッセージを作成するように構成されている、
請求項5又は6記載のメッセージ通知サーバ。
【請求項8】
会議の参加者が使用する複数の端末と、
前記会議に関する各種処理を行う会議サーバと、
請求項1乃至6のいずれか一に記載のメッセージ通知サーバと、
を備え、
前記複数の端末、前記会議サーバ、及び前記メッセージ通知サーバが通信可能にネットワーク接続された、会議システム。
【請求項9】
ハードウェア資源が、複数の端末と接続される会議サーバで開催中の第1会議、及び、前記第1会議に続いて開催される予定の第2会議の開始時刻、終了時刻、参加者を含む各会議予定情報を取得して保存するステップと、
前記ハードウェア資源が、前記第1会議の発言内容及び発言時刻を含む議事録、及び、各前記会議予定情報に基づいて、前記第1会議及び前記第2会議に同一参加者が存在し、かつ、前記第2会議の開始時刻に前記第1会議が継続中であるか否かを確認し継続中であると判明したときに、前記同一参加者が前記第2会議に遅れる旨のメッセージを作成するステップと、
前記ハードウェア資源が、前記会議サーバで開催中の前記第2会議の画面に、前記メッセージを表示させるステップと、
を含む、メッセージ通知方法。
【請求項10】
ハードウェア資源に、
複数の端末と接続される会議サーバで開催中の第1会議、及び、前記第1会議に続いて開催される予定の第2会議の開始時刻、終了時刻、参加者を含む各会議予定情報を取得して保存する処理と、
前記第1会議の発言内容及び発言時刻を含む議事録、及び、各前記会議予定情報に基づいて、前記第1会議及び前記第2会議に同一参加者が存在し、かつ、前記第2会議の開始時刻に前記第1会議が継続中であるか否かを確認し継続中であると判明したときに、前記同一参加者が前記第2会議に遅れる旨のメッセージを作成する処理と、
前記会議サーバで開催中の前記第2会議の画面に、前記メッセージを表示させる処理と、
を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッセージ通知サーバ、会議システム、メッセージ通知方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレワークの普及とともに、WEB(World Wide Web)会議が盛んに行われるようになっている。WEB会議の利便性が周知になるにつれ、WEB会議が連続的に行われるようにもなっている。WEB会議が連続的に行われると、第1のWEB会議が長引いて、その後の第2のWEB会議への参加が間に合わない場合がある。そのような場合、第2のWEB会議への参加が間に合わない当事者は、チャット、電話などのコミュニケーションツールを用いて、第2のWEB会議に遅れる旨を、第2のWEB会議の他の参加者に通知することは一般的に行われている。また、リアルな会議に関するものであるが、第1の会議に続く第2の会議の他の参加者に自動的に通知するシステムとして、例えば、第2の会議の出席予定者の関与度が予め設定した閾値より低い場合、当該出席予定者の現在位置に基づいて、当該出席予定者が第2の会議の実施場所へ向かっているときには第2の会議への遅れての参加を、第2の会議の実施場所へ向かっていないときには第2の会議への不参加を、第2の会議の他の出席予定者に対して自動的に通知し、関与度が閾値より高い場合、予め設定された会議の優先度情報に従い第2の会議の再調整又は中止を決定してその旨を出席予定者へ自動的に通知するシステムがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下の分析は、本願発明者により与えられる。
【0005】
しかしながら、一般的なコミュニケーションツールでは、当事者が第1のWEB会議に参加して発言中で第2のWEB会議の開始時刻になったことも忘れてしまった場合、第2のWEB会議に遅れる旨のメッセージを、当事者から第2のWEB会議の他の参加者に通知できない。また、特許文献1のシステムでは、当事者が第1の会議に参加して発言中で第2の会議の開始時刻になったことも忘れてしまった場合、第2の会議の他の出席予定者に対して、第2の会議への不参加、若しくは、第2の会議の再調整又は中止を自動的に通知されてしまい、第2の会議に遅れて参加する余地がない。
【0006】
本発明の主な課題は、先の会議が長引いたときに、当該先の会議に続く後の会議の他の参加者に、当事者が遅れる旨を自動的に通知することに貢献することができるメッセージ通知サーバ、会議システム、メッセージ通知方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の視点に係るメッセージ通知サーバは、複数の端末と接続される会議サーバで開催中の第1会議、及び、前記第1会議に続いて開催される予定の第2会議の開始時刻、終了時刻、参加者を含む各会議予定情報を取得して保存するように構成された会議予定情報保存部と、前記第1会議の発言内容及び発言時刻を含む議事録及び各前記会議予定情報に基づいて、前記第1会議及び前記第2会議に同一参加者が存在し、かつ、前記第2会議の開始時刻に前記第1会議が継続中であるか否かを確認し継続中であると判明したときに、前記同一参加者が前記第2会議に遅れる旨のメッセージを作成するように構成されたメッセージ作成部と、前記会議サーバで開催中の前記第2会議の画面に、前記メッセージを表示させるように構成されたメッセージ通知部と、を備える。
【0008】
第2の視点に係る会議システムは、会議の参加者が使用する複数の端末と、前記会議に関する各種処理を行う会議サーバと、前記第1の視点に係るメッセージ通知サーバと、を備え、前記複数の端末、前記会議サーバ、及び前記メッセージ通知サーバが通信可能にネットワーク接続されている。
【0009】
第3の視点に係るメッセージ通知方法は、ハードウェア資源が、複数の端末と接続される会議サーバで開催中の第1会議、及び、前記第1会議に続いて開催される予定の第2会議の開始時刻、終了時刻、参加者を含む各会議予定情報を取得して保存するステップと、前記ハードウェア資源が、前記第1会議の発言内容及び発言時刻を含む議事録、及び、各前記会議予定情報に基づいて、前記第1会議及び前記第2会議に同一参加者が存在し、かつ、前記第2会議の開始時刻に前記第1会議が継続中であるか否かを確認し継続中であると判明したときに、前記同一参加者が前記第2会議に遅れる旨のメッセージを作成するステップと、前記ハードウェア資源が、前記会議サーバで開催中の前記第2会議の画面に、前記メッセージを表示させるステップと、を含む。
【0010】
第4の視点に係るプログラムは、ハードウェア資源に、複数の端末と接続される会議サーバで開催中の第1会議、及び、前記第1会議に続いて開催される予定の第2会議の開始時刻、終了時刻、参加者を含む各会議予定情報を取得して保存する処理と、前記第1会議の発言内容及び発言時刻を含む議事録、及び、各前記会議予定情報に基づいて、前記第1会議及び前記第2会議に同一参加者が存在し、かつ、前記第2会議の開始時刻に前記第1会議が継続中であるか否かを確認し継続中であると判明したときに、前記同一参加者が前記第2会議に遅れる旨のメッセージを作成する処理と、前記会議サーバで開催中の前記第2会議の画面に、前記メッセージを表示させる処理と、を実行させる。
【0011】
なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transient)なものとすることができる。また、本開示では、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。プログラムは、コンピュータ装置に入力装置又は外部から通信インタフェイスを介して入力され、記憶装置に記憶されて、プロセッサを所定のステップないし処理に従って駆動させ、必要に応じ中間状態を含めその処理結果を段階毎に表示装置を介して表示することができ、あるいは通信インタフェイスを介して、外部と交信することができる。そのためのコンピュータ装置は、一例として、典型的には互いにバスによって接続可能なプロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備える。
【発明の効果】
【0012】
前記第1~第4の視点によれば、先のWEB会議が長引いたときに、当該先のWEB会議に続く後のWEB会議の他の参加者に、当事者が遅れる旨を自動的に通知することに貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施形態1に係る会議システムの構成を模式的に示したブロック図である。
【
図2】実施形態1に係る会議システムの会議予定情報管理サーバにおいて登録される会議予定情報の一例を模式的に示した表である。
【
図3】実施形態1に係る会議システムのメッセージ通知サーバにおいて保存されている会議延長時間基準情報の一例を模式的に示した表である。
【
図4】実施形態1に係る会議システムのメッセージ通知サーバにおいて保存されているメッセージパターンの一例を模式的に示した表である。
【
図5】実施形態1に係る会議システムの会議サーバで開催中の第1のWEB会議の画面でメッセージ確認画面を表示させたときの一例を模式的に示したイメージ図である。
【
図6】実施形態1に係る会議システムの会議サーバで開催中の第2のWEB会議の画面でメッセージを表示させたときの一例を模式的に示したイメージ図である。
【
図7】実施形態1に係る会議システムのメッセージ通知サーバの動作を模式的に示したフローチャート図である。
【
図8】実施形態1に係る会議システムのメッセージ通知サーバのメッセージ作成処理の詳細を模式的に示したフローチャート図である。
【
図9】実施形態2に係るメッセージ通知サーバの構成を模式的に示したブロック図である。
【
図10】ハードウェア資源の構成を模式的に示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。また、下記の実施形態は、あくまで例示であり、本発明を限定するものではない。また、以降の説明で参照する図面等のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インタフェイスも同様である。プログラムはコンピュータ装置を介して実行され、コンピュータ装置は、例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備え、コンピュータ装置は、通信インタフェイスを介して装置内又は外部の機器(コンピュータを含む)と、有線、無線を問わず、交信可能に構成される。
【0015】
[実施形態1]
実施形態1に係る会議システムについて図面を用いて説明する。
図1は、実施形態1に係る会議システムの構成を模式的に示したブロック図である。
図2は、実施形態1に係る会議システムの会議予定情報管理サーバにおいて登録される会議予定情報の一例を模式的に示した表である。
図3は、実施形態1に係る会議システムのメッセージ通知サーバにおいて保存されている会議延長時間基準情報の一例を模式的に示した表である。
図4は、実施形態1に係る会議システムのメッセージ通知サーバにおいて保存されているメッセージパターンの一例を模式的に示した表である。
図5は、実施形態1に係る会議システムの会議サーバで開催中の第1のWEB会議の画面でメッセージ確認画面を表示させたときの一例を模式的に示したイメージ図である。
図6は、実施形態1に係る会議システムの会議サーバで開催中の第2のWEB会議の画面でメッセージを表示させたときの一例を模式的に示したイメージ図である。
【0016】
会議システム1は、ユーザが使用する端末40にWEB会議の場を提供するシステムである(
図1参照)。会議システム1は、会議サーバ10と、メッセージ通知サーバ20と、会議予定情報管理サーバ30と、端末40と、ネットワーク50と、を備える。なお、会議システム1では、会議サーバ10、メッセージ通知サーバ20及び会議予定情報管理サーバ30を統合して1つのサーバとしてもよく、1つのサーバにおいて、仮想的に、会議サーバ10、メッセージ通知サーバ20及び会議予定情報管理サーバ30を実現した構成であってもよい。
【0017】
会議サーバ10は、WEB会議に関する各種処理を行うサーバである(
図1参照)。会議サーバ10は、コンピュータ機能を備え、記憶された所定のプログラムを実行することでWEB会議に関する各種処理を行う。会議サーバ10は、ネットワーク50を介して、メッセージ通知サーバ20、会議予定情報管理サーバ30、及び端末40と通信可能に接続されている。
【0018】
メッセージ通知サーバ20は、会議システム1で開催中のWEB会議の画面上で、端末40のユーザに関するメッセージを通知するサーバである(
図1参照)。メッセージ通知サーバ20は、ネットワーク50を介して、会議サーバ10、会議予定情報管理サーバ30、及び端末40と通信可能に接続されている。メッセージ通知サーバ20は、第1のWEB会議に続く第2のWEB会議に遅れる参加者がいるときに、当該参加者に関するメッセージを、会議サーバ10で開催中の第2のWEB会議の画面に通知する機能を備える。メッセージ通知サーバ20は、コンピュータ機能を備え、記憶された所定のプログラムを実行することで、仮想的に、議事録保存部21と、会議予定情報保存部22と、メッセージ作成部23と、メッセージ通知部24と、言語解析部25と、会議終了時刻推測部26と、会議延長時間基準情報保存部27と、メッセージパターン保存部28と、を備えた構成とすることができる。
【0019】
議事録保存部21は、会議サーバ10で開催中のWEB会議の議事録を保存する機能部である(
図1参照)。議事録保存部21は、会議サーバ10でWEB会議に係る処理が開始すると、WEB会議の発言時刻、発言者、及び発言内容を議事録として記録して保存する機能部である。議事録保存部21は、WEB会議の発言内容に係る音声情報をテキスト化して保存するようにしてもよい。
【0020】
会議予定情報保存部22は、会議予定情報管理サーバ30からWEB会議の会議予定情報を取得して保存する機能部である(
図1参照)。会議予定情報保存部22は、会議サーバ10で第1のWEB会議に係る処理が開始した後、会議予定情報管理サーバ30から、開始した第1のWEB会議、及び、第1のWEB会議に続く第2のWEB会議の各会議予定情報(例えば、
図2参照)を取得して保存する。
【0021】
メッセージ作成部23は、会議サーバ10で開催中の第1のWEB会議の後に続く第2のWEB会議の画面で表示させる、当事者(端末40のユーザ)に関するメッセージ(遅れる旨のメッセージ)を作成する処理を行う機能部である(
図1参照)。メッセージ作成部23は、言語解析部25を通じて、議事録保存部21に記録された第1のWEB会議の議事録を解析する。メッセージ作成部23は、言語解析部25を通じて、第1のWEB会議の終了時刻を特定できる発言があるか否かを確認する。メッセージ作成部23は、第1のWEB会議の終了時刻を特定できる発言がある場合、会議終了時刻推測部26を通じて、第1のWEB会議の議事録から発言内容及び発言時刻を抽出する。メッセージ作成部23は、会議終了時刻推測部26を通じて、抽出された発言内容及び発言時刻に基づいて、第1のWEB会議の終了時刻を推測する。メッセージ作成部23は、第1のWEB会議の終了時刻を特定できる発言がない場合、会議終了時刻推測部26を通じて、会議予定情報保存部22に保存された第1のWEB会議の会議予定情報(
図2参照)、及び、会議延長時間基準情報保存部27に保存された会議延長時間基準情報(
図3参照)を用いて、第1のWEB会議の終了時刻を推測する。メッセージ作成部23は、会議予定情報保存部22に保存された第2のWEB会議の会議予定情報における当事者の参加分類に基づいて、メッセージパターン保存部28に保存されたメッセージパターン(
図4参照)のメッセージ内容を抽出する。メッセージ作成部23は、推測された第1のWEB会議の終了時刻、及び、抽出されたメッセージ内容に基づいて、会議サーバ10で開催中の第2のWEB会議の画面で表示させるメッセージを作成する。
【0022】
メッセージ通知部24は、作成されたメッセージについて、会議サーバ10で開催中の第2のWEB会議の画面で表示させる機能部である(
図1参照)。メッセージ通知部24は、作成されたメッセージについて、会議サーバ10で開催中の第2のWEB会議の画面で表示させるか否かを、会議サーバ10で開催中の第1のWEB会議の画面(端末40で表示される画面)で当事者(端末40のユーザ)に対して確認する。メッセージ通知部24は、メッセージ確認画面を表示させてから所定時間以内に、当事者の端末40の操作によりメッセージ確認画面の操作(会議切替ボタン又は通知ボタンの選択)があるか否かを確認する。メッセージ通知部24は、メッセージ確認画面の操作がある場合、操作が通知ボタンの選択(クリック、タップ等)であるか否かを確認する。メッセージ通知部24は、メッセージ確認画面の操作がない場合、又は、操作が通知ボタンの選択である場合、作成されたメッセージ(
図6参照;自由入力欄に入力があり通知ボタンの選択があった場合は入力されたメッセージ)を、会議サーバ10で開催中の第2のWEB会議の画面に表示させる。メッセージ通知部24は、操作が会議切替ボタンの選択である場合、当事者の端末40において、表示中の第1のWEB会議の画面を終了して第2のWEB会議の画面に切り替えるように処理する。
【0023】
言語解析部25は、議事録保存部21に記録された第1のWEB会議の議事録を解析する機能部である(
図1参照)。言語解析部25は、メッセージ作成部23によって制御される。言語解析部25は、第1のWEB会議の終了時刻を特定できる発言があるか否かを確認する。
【0024】
会議終了時刻推測部26は、WEB会議の終了時刻を推測する機能部である(
図1参照)。会議終了時刻推測部26は、メッセージ作成部23によって制御される。会議終了時刻推測部26は、第1のWEB会議の終了時刻を特定できる発言がある場合、第1のWEB会議の議事録から発言内容及び発言時刻を抽出する。会議終了時刻推測部26は、抽出された発言内容及び発言時刻に基づいて、第1のWEB会議の終了時刻を推測する。メッセージ作成部23は、第1のWEB会議の終了時刻を特定できる発言がない場合、会議予定情報保存部22に保存された第1のWEB会議の会議予定情報(
図2参照)、及び、会議延長時間基準情報保存部27に保存された会議延長時間基準情報(
図3参照)を用いて、第1のWEB会議の終了時刻を推測する。
【0025】
会議延長時間基準情報保存部27は、会議延長時間基準情報(
図3参照)を保存する機能部である(
図1参照)。ここで、会議延長時間基準情報は、例えば、会議分類、参加人数、及び延長時間を関連付けた情報とすることができる。会議延長時間基準情報保存部27は、WEB会議が終了する度に、WEB会議の延長時間の基準値(例えば、平均値)を算出して更新するようにしてもよい。
【0026】
メッセージパターン保存部28は、メッセージパターン(
図4参照)を保存する機能部である(
図1参照)。ここで、メッセージパターンは、例えば、パターン、当事者の参加分類、メッセージ内容を関連付けたものとすることができる。
【0027】
会議予定情報管理サーバ30は、WEB会議に関する会議予定情報を管理するサーバである(
図1参照)。ここで、会議予定情報は、例えば、予定されるWEB会議ごとに、開始時刻、終了時刻、主催者、会議名称、会議分類、会議アジェンダ、必須参加者、任意参加者、参加人数、その他(会議のURL、ID、パスワード、電話番号等)を関連付けた情報や予定表とすることができる。会議予定情報管理サーバ30は、コンピュータ機能を備え、記憶された所定のプログラムを実行することで、会議予定情報に関する各種処理を行う。会議予定情報管理サーバ30は、ネットワーク50を介して、会議サーバ10、メッセージ通知サーバ20、及び端末40と通信可能に接続されている。
【0028】
端末40は、WEB会議の参加者(主催者を含む)が使用する端末である(
図1参照)。端末40は、ネットワーク50を介して、会議サーバ10、メッセージ通知サーバ20、及び会議予定情報管理サーバ30と通信可能に接続されている。端末40は、コンピュータ機能を備え、記憶された所定のプログラムを実行することで、ユーザの操作により、会議サーバ10及び会議予定情報管理サーバ30とやり取りする情報に関する各種処理を行う。端末40は、会議システム1において複数台ある。
【0029】
ネットワーク50は、会議サーバ10、メッセージ通知サーバ20、会議予定情報管理サーバ30、及び端末40を通信可能に接続する情報通信網である(
図1参照)。ネットワーク50として、例えば、PAN(Personal Area Network)、LAN(Local Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、WAN(Wide Area Network)、GAN(Global Area Network)等の通信網を用いることができる。
【0030】
次に、実施形態1に係る会議システムのメッセージ通知サーバの動作について図面を用いて説明する。
図7は、実施形態1に係る会議システムのメッセージ通知サーバの動作を模式的に示したフローチャート図である。なお、会議システムの構成については
図1を参照されたい。
【0031】
前提として、当事者であるユーザAについて、1月5日に、9時~10時(第1のWEB会議)、10時~11時(第2のWEB会議)に2つのWEB会議の予定が入り、ユーザA又はその他のユーザが自身の端末40を用いて、会議予定情報管理サーバ30に各WEB会議の会議予定情報(
図2参照)が登録されたものとする。
ここで、会議予定情報は、会議ごとに、開始時刻、終了時刻、主催者、会議名称、会議分類、会議アジェンダ、必須参加者、任意参加者、参加人数、その他(例えば、URL、ID、パスワード、電話番号等)等を特定する情報である。
【0032】
まず、会議サーバ10で第1のWEB会議に係る処理が開始されると、メッセージ通知サーバ20の議事録保存部21は、第1のWEB会議の発言内容及び発言時刻を議事録として記録して保存する(ステップA1)。ここで、議事録保存部21は、議事録として記録する際、WEB会議の発言内容(音声情報)をテキスト化してデータベースに保存するようにしてもよい。
【0033】
次に、メッセージ通知サーバ20の会議予定情報保存部22は、会議予定情報管理サーバ30から第1のWEB会議及び第2のWEB会議の各会議予定情報を取得して保存する(ステップA2)。
【0034】
次に、メッセージ通知サーバ20のメッセージ作成部23は、保存された第1のWEB会議及び第2のWEB会議の各会議予定情報に基づいて、両方のWEB会議に同一参加者がいるか否かを確認する(ステップA3)。両方のWEB会議に同一参加者がいない場合(ステップA3のNO)、終了する。
【0035】
両方のWEB会議に同一参加者がいる場合(ステップA3のYES)、メッセージ通知サーバ20のメッセージ作成部23は、保存された第2のWEB会議の会議予定情報における開始時刻に、第1のWEB会議が継続中か否かを確認する(ステップA4)。第1のWEB会議が終了している場合(ステップA4のNO)、メッセージを作成しないで、終了する。ここで、第1のWEB会議が継続中であるか否かは、議事録保存部21で記録された議事録を参照して確認するようにしてもよい。
【0036】
第1のWEB会議が継続中である場合(ステップA4のYES)、メッセージ通知サーバ20のメッセージ作成部23は、会議サーバ10で開催中の第2のWEB会議の画面で表示させる、当事者(端末40のユーザ)に関するメッセージ(遅れる旨のメッセージ)を作成する処理を行う(ステップA5)。メッセージ作成処理の詳細は、後述する(
図8参照)。
【0037】
ステップA5の後、メッセージ通知サーバ20のメッセージ通知部24は、作成されたメッセージの確認を求めるメッセージ確認画面(
図5参照)を、会議サーバ10で開催中の第1のWEB会議の画面に表示させる(ステップA6)。メッセージ確認画面は、第1のWEB会議の画面においてポップアップで表示し、作成されたメッセージに加え、自由入力欄、会議切替ボタン、通知ボタンを表示するようにしてもよい。
【0038】
ステップA6の後、メッセージ通知サーバ20のメッセージ通知部24は、メッセージ確認画面を表示させてから所定時間以内に、ユーザA(当事者)の端末40の操作によりメッセージ確認画面の操作(会議切替ボタン又は通知ボタンの選択)があるか否かを確認する(ステップA7)。メッセージ確認画面の操作がない場合(ステップA7のNO)、ステップA9に進む。
【0039】
メッセージ確認画面の操作がある場合(ステップA7のYES)、メッセージ通知サーバ20のメッセージ通知部24は、操作が通知ボタンの選択(クリック、タップ等)であるか否かを確認する(ステップA8)。
【0040】
メッセージ確認画面の操作がない場合(ステップA7のNO)、又は、操作が通知ボタンの選択である場合(ステップA8のYES)、メッセージ通知サーバ20のメッセージ通知部24は、作成されたメッセージ(
図6参照;
図5の自由入力欄に入力があり通知ボタンの選択があった場合は入力されたメッセージ)を、会議サーバ10で開催中の第2のWEB会議の画面に表示させ(ステップ9)、その後、終了する。これにより、第2のWEB会議の他の参加者がメッセージを確認することができる。
【0041】
操作が会議切替ボタンの選択である場合(ステップA8のNO)、メッセージ通知サーバ20のメッセージ通知部24は、ユーザAの端末40において、表示中の第1のWEB会議の画面を終了して第2のWEB会議の画面に切り替えるように処理し(ステップA10)、その後、終了する。
【0042】
実施形態1に係る会議システムのメッセージ通知サーバのメッセージ作成処理(
図7のステップA5)の詳細について図面を用いて説明する。
図8は、実施形態1に係る会議システムのメッセージ通知サーバのメッセージ作成処理の詳細を模式的に示したフローチャート図である。なお、会議システムの構成については
図1を参照されたい。
【0043】
第2のWEB会議の開始時刻に第1のWEB会議が継続中である場合(ステップA4のYES)、メッセージ通知サーバ20のメッセージ作成部23は、言語解析部25を通じて、議事録保存部21に記録された第1のWEB会議の議事録を解析する(ステップB1)。
【0044】
次に、メッセージ通知サーバ20のメッセージ作成部23は、言語解析部25を通じて、第1のWEB会議の終了時刻を特定できる発言があるか否かを確認する(ステップB2)。第1のWEB会議の終了時刻を特定できる発言がない場合(ステップB2のNO)、ステップB5に進む。
【0045】
第1のWEB会議の終了時刻を特定できる発言がある場合(ステップB2のYES)、メッセージ通知サーバ20のメッセージ作成部23は、会議終了時刻推測部26を通じて、第1のWEB会議の議事録から発言内容及び発言時刻を抽出する(ステップB3)。
【0046】
ステップB3の後、メッセージ通知サーバ20のメッセージ作成部23は、会議終了時刻推測部26を通じて、抽出された発言内容及び発言時刻に基づいて、第1のWEB会議の終了時刻を推測する(ステップB4)。例えば、「9時55分:ユーザA:この会議は後10分で終わる予定です」の発言がある場合、第1のWEB会議の終了時刻が「10時5分」と推測することになり、ユーザAは第2のWEB会議に5分遅れで参加することになる。
【0047】
第1のWEB会議の終了時刻を特定できる発言がない場合(ステップB2のNO)、メッセージ通知サーバ20のメッセージ作成部23は、会議終了時刻推測部26を通じて、会議予定情報保存部22に保存された第1のWEB会議の会議予定情報(
図2参照;例えば、会議分類、参加人数)、及び、会議延長時間基準情報保存部27に保存された会議延長時間基準情報(
図3参照)を用いて、第1のWEB会議の終了時刻を推測する(ステップB5)。例えば、会議予定情報において、第1のWEB会議について、会議分類が「報告」であり、かつ、参加人数が「6人」である場合、会議延長時間基準情報では延長時間が10分であるので、第1のWEB会議の終了時刻が「1月5日10時10分」と推測することになり、ユーザAは第2のWEB会議に10分遅れで参加することになる。なお、会議分類、参加人数などの条件に該当する延長時間がない場合は、予め設定しておいた仮の延長時間(例えば、5分)を用いるようにしてもよい。
【0048】
ステップB4又はステップB5の後、メッセージ通知サーバ20のメッセージ作成部23は、会議予定情報保存部22に保存された第2のWEB会議の会議予定情報におけるユーザAの参加分類(
図2では必須参加者)に基づいて、メッセージパターン保存部28に保存されたパターン(
図4ではパターン1)のメッセージ内容を抽出する(ステップB6)。例えば、ユーザAが第2のWEB会議の必須参加者の場合(例えば、主催者又は会議アジェンダに指名されている場合)、パターン1のメッセージ内容を抽出する。また、例えば、ユーザAが第2のWEB会議の任意参加者の場合(主催者でもなく、会議のアジェンダにも指名されてない場合)、パターン2のメッセージ内容を抽出する。
【0049】
ステップB6の後、メッセージ通知サーバ20のメッセージ作成部23は、第2のWEB会議の会議予定情報における終了時刻、及び、推測された第1のWEB会議の終了時刻に基づいて第1のWEB会議の延長時間(遅れ)を算出し、算出された延長時間、及び、抽出されたメッセージ内容に基づいて、会議サーバ10で開催中の第2のWEB会議の画面で表示させるメッセージを作成し(ステップB7)、その後、
図7のステップA6に進むことになる。
【0050】
実施形態1によれば、第1のWEB会議が長引いて、当該第1のWEB会議に続く第2のWEB会議に遅れる当事者が第2のWEB会議の他の参加者に連絡することができない状況であっても、当事者の代わりにメッセージ通知サーバ20が自動的に遅れる旨のメッセージを第2のWEB会議の画面に通知することができる。これにより、第2のWEB会議の混乱を回避することができ、第2のWEB会議の他の参加者に迷惑をかけてしまうことを軽減することができる。
【0051】
また、実施形態1によれば、当事者の代わりにメッセージ通知サーバ20が自動的に遅れる旨のメッセージを第2のWEB会議の画面に通知することができるので、当事者が第1のWEB会議に集中することも可能になる。
【0052】
さらに、実施形態1によれば、メッセージ通知サーバ20が第1のWEB会議の終了時刻を自動的に推測し、メッセージを自動作成して第2のWEB会議の画面に通知することできるので、連続してWEB会議に参加するユーザの負担を軽減することができる。
【0053】
[実施形態2]
実施形態2に係るメッセージ通知サーバについて図面を用いて説明する。
図9は、実施形態2に係るメッセージ通知サーバの構成を模式的に示したブロック図である。
【0054】
メッセージ通知サーバ20は、会議システム1で開催中のWEB会議の画面上で、当事者(端末40のユーザ)に関するメッセージを通知するサーバである。メッセージ通知サーバ20は、会議予定情報保存部22と、メッセージ作成部23と、メッセージ通知部24と、を備える、
【0055】
会議予定情報保存部22は、複数の端末と接続される会議サーバで開催中の第1会議、及び、前記第1会議に続いて開催される予定の第2会議の開始時刻、終了時刻、参加者を含む各会議予定情報を取得して保存する。メッセージ作成部23は、第1会議の議事録、及び、各会議予定情報に基づいて、第1会議及び第2会議に同一参加者が存在し、かつ、第2会議の開始時刻に第1会議が継続中であるか否かを確認し継続中であると判明したときに、前記同一参加者が前記第2会議に遅れる旨のメッセージを作成する。メッセージ通知部24は、会議サーバ10で開催中の第2会議の画面に、メッセージを表示させる。
【0056】
実施形態2によれば、第1会議が長引いて、当該第1会議に続く第2会議に遅れる当事者が第2会議の他の参加者に連絡することができない状況であっても、当事者の代わりにメッセージ通知サーバ20が自動的に遅れる旨のメッセージを第2会議の画面に表示することができるので、第2会議の他の参加者に遅れる旨を自動的に通知することができる。
【0057】
なお、実施形態1、2に係る会議サーバ、メッセージ通知サーバ、及び会議予定情報管理サーバは、いわゆるハードウェア資源(情報処理装置、コンピュータ)により構成することができ、
図10に例示する構成を備えたものを用いることができる。例えば、ハードウェア資源100は、内部バス104により相互に接続される、プロセッサ101、メモリ102、ネットワークインタフェイス103等を備える。
【0058】
なお、
図10に示す構成は、ハードウェア資源100のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。ハードウェア資源100は、図示しないハードウェア(例えば、入出力インタフェイス)を含んでもよい。あるいは、装置に含まれるプロセッサ101等のユニットの数も
図10の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ101がハードウェア資源100に含まれていてもよい。プロセッサ101には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等を用いることができる。
【0059】
メモリ102には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を用いることができる。
【0060】
ネットワークインタフェイス103には、例えば、LAN(Local Area Network)カード、ネットワークアダプタ、ネットワークインタフェイスカード等を用いることができる。
【0061】
ハードウェア資源100の機能は、上述の処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ102に格納されたプログラムをプロセッサ101が実行することで実現される。また、そのプログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。即ち、上記処理モジュールが行う機能は、何らかのハードウェアにおいてソフトウェアが実行されることによって実現できればよい。
【0062】
上記実施形態の一部または全部は以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0063】
[付記1]
複数の端末と接続される会議サーバで開催中の第1会議、及び、前記第1会議に続いて開催される予定の第2会議の開始時刻、終了時刻、参加者を含む各会議予定情報を取得して保存するように構成された会議予定情報保存部と、
前記第1会議の発言内容及び発言時刻を含む議事録及び各前記会議予定情報に基づいて、前記第1会議及び前記第2会議に同一参加者が存在し、かつ、前記第2会議の開始時刻に前記第1会議が継続中であるか否かを確認し継続中であると判明したときに、前記同一参加者が前記第2会議に遅れる旨のメッセージを作成するように構成されたメッセージ作成部と、
前記会議サーバで開催中の前記第2会議の画面に、前記メッセージを表示させるように構成されたメッセージ通知部と、
を備える、メッセージ通知サーバ。
[付記2]
前記メッセージ通知部は、前記会議サーバで開催中の前記第1会議の画面に、前記同一参加者に対して前記メッセージの確認を求めるメッセージ確認画面を表示させ、前記メッセージ確認画面を表示させてから所定時間以内に前記メッセージ確認画面への操作がないときに、前記会議サーバで開催中の前記第2会議の画面に、前記メッセージを表示させるように構成されている、
付記1記載のメッセージ通知サーバ。
[付記3]
前記メッセージ確認画面は、前記メッセージを前記第2会議の画面に通知する通知ボタンと、自由入力欄と、を備えるとともに、
前記メッセージ通知部は、前記通知ボタンが選択されたときに、前記会議サーバで開催中の前記第2会議の画面に、前記メッセージ作成部で作成された前記メッセージ、又は、前記自由入力欄に入力されたメッセージを表示させるように構成されている、
付記2記載のメッセージ通知サーバ。
[付記4]
前記メッセージ確認画面は、前記第1会議に参加している前記同一参加者の前記端末の画面を前記第2会議に切り替えるための会議切替ボタンを備え、
前記メッセージ通知部は、前記会議切替ボタンが選択されたときに、前記同一参加者の前記端末に表示される画面を前記第1会議から前記第2会議に切り替えるように構成されている、
付記2又は3記載のメッセージ通知サーバ。
[付記5]
前記第1会議の前記議事録を解析するように構成された言語解析部と、
前記第1会議の前記議事録から、前記第1会議の終了時刻に関する発言内容及び発言時刻を抽出し、抽出された前記発言内容及び前記発言時刻に基づいて、前記第1会議の終了時刻を推測する会議終了時刻推測部と、
を更に備え、
前記メッセージ作成部は、前記第1会議の前記会議予定情報における終了時刻、及び、推測された前記第1会議の前記終了時刻に基づいて前記第1会議の遅れを算出し、算出された前記遅れを用いて前記メッセージを作成するように構成されている、
付記1乃至4のいずれか一に記載のメッセージ通知サーバ。
[付記6]
会議分類、参加人数、及び延長時間を関連付けた会議延長時間基準情報を保存するように構成された会議延長時間基準情報保存部を更に備え、
前記会議予定情報は、会議分類及び参加人数を含み、
前記会議終了時刻推測部は、前記第1会議の前記会議予定情報における前記会議分類及び前記参加人数、並びに、前記会議延長時間基準情報を用いて、前記第1会議の終了時刻を推測するように構成される、
付記5記載のメッセージ通知サーバ。
[付記7]
参加分類及びメッセージ内容を関連付けたメッセージパターンを保存するメッセージパターン保存部を更に備え、
前記会議予定情報は、前記参加者の参加分類を含み、
前記メッセージ作成部は、前記メッセージパターンから、前記第2会議の前記会議予定情報における前記同一参加者の前記参加分類に対応する前記メッセージ内容を抽出し、抽出された前記メッセージ内容、及び、算出された前記遅れを用いて前記メッセージを作成するように構成されている、
付記1乃至6のいずれか一に記載のメッセージ通知サーバ。
[付記8]
前記会議サーバで開催中の会議の発言内容及び発言時刻を含む議事録を記録して保存するように構成された議事録保存部を備える、
付記1乃至7のいずれか一に記載のメッセージ通知サーバ。
[付記9]
前記メッセージ作成部は、前記第1会議及び前記第2会議に同一参加者が存在しないときに、メッセージを作成しないように構成されている、
付記1乃至8のいずれか一に記載のメッセージ通知サーバ。
[付記10]
前記メッセージ作成部は、前記第2会議の開始時刻に前記第1会議が継続していないときに、メッセージを作成しないように構成されている、付記1乃至9のいずれか一に記載のメッセージ通知サーバ。
[付記11]
会議の参加者が使用する複数の端末と、
前記会議に関する各種処理を行う会議サーバと、
付記1乃至6のいずれか一に記載のメッセージ通知サーバと、
を備え、
前記複数の端末、前記会議サーバ、及び前記メッセージ通知サーバが通信可能にネットワーク接続された、会議システム。
[付記12]
ハードウェア資源が、複数の端末と接続される会議サーバで開催中の第1会議、及び、前記第1会議に続いて開催される予定の第2会議の開始時刻、終了時刻、参加者を含む各会議予定情報を取得して保存するステップと、
前記ハードウェア資源が、前記第1会議の発言内容及び発言時刻を含む議事録、及び、各前記会議予定情報に基づいて、前記第1会議及び前記第2会議に同一参加者が存在し、かつ、前記第2会議の開始時刻に前記第1会議が継続中であるか否かを確認し継続中であると判明したときに、前記同一参加者が前記第2会議に遅れる旨のメッセージを作成するステップと、
前記ハードウェア資源が、前記会議サーバで開催中の前記第2会議の画面に、前記メッセージを表示させるステップと、
を含む、メッセージ通知方法。
[付記13]
ハードウェア資源に、
複数の端末と接続される会議サーバで開催中の第1会議、及び、前記第1会議に続いて開催される予定の第2会議の開始時刻、終了時刻、参加者を含む各会議予定情報を取得して保存する処理と、
前記第1会議の発言内容及び発言時刻を含む議事録、及び、各前記会議予定情報に基づいて、前記第1会議及び前記第2会議に同一参加者が存在し、かつ、前記第2会議の開始時刻に前記第1会議が継続中であるか否かを確認し継続中であると判明したときに、前記同一参加者が前記第2会議に遅れる旨のメッセージを作成する処理と、
前記会議サーバで開催中の前記第2会議の画面に、前記メッセージを表示させる処理と、
を実行させる、プログラム。
【0064】
なお、上記の特許文献の開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択(必要により不選択)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、本願に記載の数値及び数値範囲については、明記がなくともその任意の中間値、下位数値、及び、小範囲が記載されているものとみなされる。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本願発明の趣旨に則り、本願発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれる(属する)ものと、みなされる。
【符号の説明】
【0065】
1 会議システム
10 会議サーバ
20 メッセージ通知サーバ
21 議事録保存部
22 会議予定情報保存部
23 メッセージ作成部
24 メッセージ通知部
25 言語解析部
26 会議終了時刻推測部
27 会議延長時間基準情報保存部
28 メッセージパターン保存部
30 会議予定情報管理サーバ
40 端末
50 ネットワーク
100 ハードウェア資源
101 プロセッサ
102 メモリ
103 ネットワークインタフェイス
104 内部バス
【要約】
【課題】先の会議が長引いたときに、当該先の会議に続く後の会議の他の参加者に、当事者が遅れる旨を自動的に通知するメッセージ通知サーバ等を提供すること。
【解決手段】会議サーバで開催中の第1会議、及び、当該第1会議に続いて開催される予定の第2会議の開始時刻、終了時刻、参加者を含む各会議予定情報を取得して保存する会議予定情報保存部と、第1会議の発言内容及び発言時刻を含む議事録、及び、各会議予定情報に基づいて、第1会議及び第2会議に同一参加者が存在し、かつ、第2会議の開始時刻に第1会議が継続中であるときに、同一参加者が第2会議に遅れる旨のメッセージを作成するメッセージ作成部と、会議サーバで開催中の第2会議の画面に、メッセージを表示させるメッセージ通知部と、を備える。
【選択図】
図9