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特許7477237ディスプレイポートオルタネートモード通信の検出
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】ディスプレイポートオルタネートモード通信の検出
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/00 20060101AFI20240423BHJP
   G06F 13/38 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
G06F3/00 A
G06F13/38 350
G06F13/38 320A
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021500785
(86)(22)【出願日】2019-07-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-18
(86)【国際出願番号】 US2019041288
(87)【国際公開番号】W WO2020014410
(87)【国際公開日】2020-01-16
【審査請求日】2022-07-11
(31)【優先権主張番号】16/033,873
(32)【優先日】2018-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【弁護士】
【氏名又は名称】佐藤 仁
(72)【発明者】
【氏名】マーク エドワード ウェントロブル
(72)【発明者】
【氏名】スザンヌ マリー ヴィニング
(72)【発明者】
【氏名】ハッサン オマール アリ
【審査官】松平 英
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0110305(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0127671(US,A1)
【文献】特表2018-508846(JP,A)
【文献】特表2018-506805(JP,A)
【文献】CHOATE, Jim,VESA-DisplayPortTM Alternate Mode on USB-CTM-TechnicalOverview,[online],USB Implement Forum,2016年09月,インターネット<https://www.vesa.org/wp-content/uploads/2016/10/USB-DevDays-DisplayPort-Alternate-Mode-2016-final4.pdf>
【文献】Universal Serial Bus Type-CCable and Connector Specification,[online],USB 3.0 Promoter Group,2017年07月14日,pp. 1, 133-137,インターネット<https://e2e.ti.com/cfs-file/_key/communityserver-discussions-components-files/138/7701.USB-Type_2D00_C-Specification-Release-1.3.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/00
3/18
13/00-13/14
13/38-13/42
H04L12/40-12/417
13/00-13/18
61/00-65/80
69/00-101/695
H04N 7/10
7/14-7/173
7/20-7/56
21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
デバイスによって、前記デバイスの第1のサイドバンド使用(SBU1)ピン又は前記デバイスの第2のサイドバンド使用(SBU2)ピンのいずれかにおいてプルアップを検出して前記SBU1ピン又は前記SBU2ピン上の受信信号を検出することによりディスプレイポートオルタネートモードを判定することと、
前記デバイスによって、USBタイプ-Cコネクタプラグの向きを判定することと、
マルチプレクサによって、前記USBタイプ-Cコネクタプラグの前記判定された向きに部分的に基づいてディスプレイポート送信を多重化することと、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記マルチプレクサによって、前記USBタイプ-Cコネクタプラグの判定された向きに部分的に基づいて前記受信信号を多重化することを更に含む、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記USBタイプ-Cコネクタプラグの向きを判定することが、前記受信信号のタイプを検出することによって前記USBタイプ-Cコネクタプラグの向きを判定することを含む、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記デバイスが、通常の向きでUSBタイプ-Cコネクタプラグに接続されるソースデバイスと、反転された向きでUSBタイプ-Cコネクタプラグに接続されるソースデバイスと、通常の向きでUSBタイプ-Cコネクタプラグに接続されるシンクデバイスと、反転された向きでUSBタイプ-Cソースプラグに接続されるシンクデバイスとの1つを含む、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記デバイスがPDコントローラを含まない、方法。
【請求項6】
システムであって、
デバイスであって、
前記デバイスの第1のサイドバンド使用(SBU1)ピン又は前記デバイスの第2のサイドバンド使用(SBU2)ピンのいずれかにおいてプルアップを検出して前記SBU1ピン又は前記SBU2ピン上の受信信号を検出することによってディスプレイポートオルタネートモードを判定し、
USBタイプ-Cコネクタプラグの向きを判定する、
ように構成される、前記デバイスと、
前記デバイスに結合されるマルチプレクサであって、前記USBタイプ-Cコネクタプラグの判定された向きに部分的に基づいてディスプレイポート送信を多重化するように構成される、前記マルチプレクサと、
を含む、システム。
【請求項7】
請求項に記載のシステムであって、
前記マルチプレクサが、前記USBタイプ-Cコネクタプラグの判定された向きに部分的に基づいて前記受信信号を多重化するように更に構成される、システム。
【請求項8】
請求項に記載のシステムであって、
前記USBタイプ-Cコネクタプラグの向きを判定することが、前記受信信号のタイプを検出することによりUSBタイプ-Cコネクタプラグの向きを判定することを含む、システム。
【請求項9】
請求項に記載のシステムであって、
前記デバイスが、通常の向きでUSBタイプ-Cコネクタプラグに接続されるソースデバイスと、反転された向きでUSBタイプ-Cコネクタプラグに接続されるソースデバイスと、通常の向きでUSBタイプ-Cコネクタプラグに接続されるシンクデバイスと、反転された向きでUSBタイプ-Cソースプラグに接続されるシンクデバイスとの1つを含む、システム。
【請求項10】
請求項に記載のシステムであって、
前記デバイスがPDコントローラを含まない、システム。
【請求項11】
1つ又はそれ以上のコンピュータ読み取り可能な非一時的ストレージ媒体であって、
実行されたときに、
デバイスの第1のサイドバンド使用(SBU1)ピン又は前記デバイスの第2のサイドバンド使用(SBU2)ピンのいずれかにおいてプルアップを検出して前記SBU1ピン又は前記SBU2ピン上の受信信号を検出することによりディスプレイポートオルタネートモードを判定し、
USBタイプ-Cコネクタプラグの向きを判定し、
前記USBタイプ-Cコネクタプラグの判定された向きに部分的に基づいてディスプレイポート送信を多重化する、
ように動作可能なソフトウェアを具現化する、1つ又はそれ以上のコンピュータ読み取り可能な非一時的ストレージ媒体。
【請求項12】
請求項11に記載の媒体であって、
前記ソフトウェアが、実行されたとき、前記USBタイプ-Cコネクタプラグの判定された向きに部分的に基づいて前記受信信号を多重化するように更に動作可能である、媒体。
【請求項13】
請求項11に記載の媒体であって、
前記USBタイプ-Cコネクタプラグの向きを判定することが、前記受信信号のタイプを検出することによってUSBタイプ-Cコネクタプラグの向きを判定することを含む、媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、概してUSBタイプ-Cに関し、特に、USBタイプ‐C環境におけるディスプレイポートオルタネートモード通信に関する。
【背景技術】
【0002】
USB(ユニバーサルシリアルバス)は、パーソナルコンピュータ、デジタル電話線、モニター、モデム、マウス、プリンタ、スキャナー、ゲームコントローラ、キーボード、ストレージデバイス、及び/又は同様のものなど、多種多様なコンピューティングデバイスを取り付けるための周辺機器インタフェースである。
【0003】
USBタイプ‐Cは、USB傘下にある新しい規格である。USBタイプ‐Cコネクタは、電力、データ、及びビデオを同時にサポートする。タイプ‐Cコネクタは、最大100Wの電力搬送、最大10GbpsのUSB SuperSpeed+(SS+)データ転送、並びに、最大8.1Gbpsのディスプレイポートオルタネートモード(DP Altモード)ビデオをサポートしている。DP Altモードビデオに加えて、タイプ‐Cコネクタは、MHL、HDMI、及びサンダーボルトなど、種々のその他のDP Altモードビデオ及びデータ規格をサポートする。
【0004】
USBタイプ‐Cコネクタを介して情報を通過させるUSBタイプ‐Cコネクタ、具体的には、USBタイプ‐Cデバイスのマルチプレクサは、正常に動作を行うために配電(PD)コントローラに大きく依存する。そのため、PDコントローラは、制御インタフェースを介して、又は構成ピンを介して直接的に、マルチプレクサを制御しなければならない。このタイプの動作は、マルチプレクサ及びPDコントローラにハードウェア及びソフトウェア負担を課す。また、PDコントローラ及びマルチプレクサの両方での制御インタフェースのために専用ピンが利用可能とされる必要があり、PDコントローラは、そのファームウェア及び他のプログラム資源にマルチプレクサを含める必要がある。また、遠隔ドーターカード、ケーブル、又はモジュールの場合、PDコントローラとマルチプレクサとを接続するために、長くコスト効率の悪いケーブル配線が必要とされることがある。
【発明の概要】
【0005】
本開示に従って、デバイスが、ディスプレイポートモードを判定し、USB(ユニバーサルシリアルバス)タイプ‐Cコネクタプラグの向きを判定する。マルチプレクサが、USBタイプ‐Cコネクタプラグの判定された向きに部分的に基づいて、ディスプレイポート送信を多重化する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】USBタイプ‐Cコネクタを介してUSBタイプ‐Cシンクデバイスと情報を交換するUSBタイプ‐Cソースデバイスのシステムアーキテクチャを図示する。
【0007】
図2】USBタイプ‐Cコネクタのピン配列を図示する。
【0008】
図3】通常のコネクタプラグ向きでのUSBタイプ‐CソースデバイスとUSBタイプ‐Cシンクデバイスとの間の接続を図示する。
【0009】
図4】反転されたコネクタプラグ向きでのUSBタイプ‐CソースデバイスとUSBタイプ‐Cシンクデバイスとの間の接続を図示する。
【0010】
図5】ディスプレイポートオルタネートモード送信及びコネクタプラグ向きを検出するための例示的な方法を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示は、USB(ユニバーサルシリアルバス)タイプ‐Cディスプレイポートオルタネートモードとコネクタの向きとを自動的に検出するための一つ又はそれ以上の方法を記述する。一実施例において、デバイスが、ディスプレイポートモードを判定し、USBタイプ‐Cコネクタプラグの向きを判定する。マルチプレクサが、USBタイプ‐Cコネクタプラグの判定された向きに部分的に基づいて、ディスプレイポート送信を多重化する。
【0012】
本開示は、幾つかの技術的利点を提示し得る。本方法の技術的利点は、配電(PD)コントローラとマルチプレクサの両方での構成ピンなどハードウェア資源の量を減らし、両デバイス間の長いケーブル配線の必要性を減らすことを含み得る。ハードウェア資源の量を減らすと、USBタイプ‐Cデバイスのフォームサイズも低減し得る。本方法の別の技術的利点には、PDコントローラ及びUSBタイプ‐Cデバイスのソフトウェア負担の軽減も含まれ得る。
【0013】
図1は、USBタイプ‐Cコネクタ120を介してUSBタイプ‐Cシンクデバイス130と情報を交換するUSBタイプ‐Cソースデバイス110のシステムアーキテクチャ100を図示する。
【0014】
図示されるように、ソースデバイス110は、自動検出デバイス140a、マルチプレクサ142a、PDコントローラ144a、レセプタクル146a、電力供給148a、USBデバイス150a、及びディスプレイポートソース152を含む。ソースデバイス110は、USBタイプ‐C互換である任意のデバイスを含み得、デバイス130をシンクするためにディスプレイポートオルタネートモード(DP Altモード)情報を送信し得る。また、ソースデバイス110は、シンクデバイス130からDP Altモード情報を受け取り得る。
【0015】
同様に、図示するように、シンクデバイス130は、自動検出デバイス140b、マルチプレクサ142b、PDコントローラ144b、レセプタクル146b、電力供給148b、USBデバイス150b、及びDPシンク154を含む。シンクデバイス130は、USBタイプ‐C互換性であり、ソースデバイス130へのDP Altモード情報を受け取り得る。また、シンクデバイス130は、DP Altモード情報をソースデバイス110に送信し得る。
【0016】
自動検出デバイス140は、DP Altモードを検出する任意のデバイス、回路要素、及び/又は論理を含み得、プラグの向きも検出し得る。マルチプレクサ142からの別個の構成要素として図示されているが、自動検出デバイス140は、マルチプレクサ142、PDコントローラ144、及び/又は、ソースデバイス110に含まれる任意の他のデバイス、回路要素、及び/又は論理に組み込まれてもよい。或る実施例において、自動検出デバイス140はソースデバイス110の外部にある。自動検出デバイス140は、ソースデバイス110(例えば、自動検出デバイス140a)又はシンクデバイス130(例えば、自動検出デバイス140b)で実装される場合に類似し得る。
【0017】
マルチプレクサ142は、幾つかの入力信号のうちの1つを選択し、選択された入力をその適切な内部ポートに多重化する、任意のデバイス、回路要素、及び/又は論理を含み得る。マルチプレクサ142は、レセプタクル146によって受信された信号を転送するのを助けることができ、その信号をUSBホスト150及び/又はDP Altモードソース152に適切に転送し得る。以下で更に詳細に説明するように、マルチプレクサ142は、コネクタ120のコネクタプラグ向きに基づいて、一つ又はそれ以上の受信信号の多重化を変更し得る。マルチプレクサ142は、ソースデバイス110(例えば、マルチプレクサ142a)又はシンクデバイス130(例えば、マルチプレクサ142b)で実施される場合に類似し得る。
【0018】
特に、マルチプレクサ142は、サイドバンドシグナリング(例えば、第1のサイドバンド(SBU1)信号及び第2のサイドバンド(SBU2)信号)を、それぞれの正の補助及び/又は負の補助ポートに接続する。例えば、マルチプレクサ142は、SBU1及びSBU2シグナリングを、デバイスがソースデバイスであるか又はシンクデバイスであるかに基づいて、及びコネクタプラグの向きが通常であるか反転されているかに基づいて、それぞれの正及び/又は負の補助ポートに接続し得る。具体的には、マルチプレクサ142は、下記のようにして、SBU1及びSBU2シグナリングをそれぞれの正及び/又は負の補助ポートに接続し得る。
【0019】
タイプ‐Cエコシステムを意図通りに機能させるためには、タイプ‐Cコネクタプラグの向きとタイプ‐Cタイプポートの位置(ダウンストリーム向きのデータ又はアップストリーム向きのポート)に基づいて、データ、ビデオ、及びAUX信号を適切なタイプ‐Cコネクタピンに導くことが必要である。従来、高速USBデータ、ビデオ、及び補助シグナリングを適切なピンに導くためにマルチプレクサ142が必要とされている。このタスクを適切に完了するために、マルチプレクサ142は、DP Altモードの有無を認識し、タイプ‐Cマルチプレクサプラグ向きを検出しなければならない。
【0020】
PDコントローラ144は、USB PD仕様で定義される機能性を実装し得る。ソースデバイス110のホストコントローラは、電力搬送のためにPDコントローラを管理及び制御し得る。コマンドは、データライン及びクロックラインを含むバスインタフェースを介して通信され得る。PDコントローラ144は、ソースデバイス110(例えば、PDコントローラ144a)又はシンクデバイス130(例えば、PDコントローラ144b)において実装される場合に類似し得る。
【0021】
レセプタクル146は、コネクタ120を介して、データ、電力、及び/又はビデオを送信及び/又は受信する任意のタイプのピン配置とし得る。例えば、レセプタクル146aは、DP Altモードビデオ情報、USBデータ、及び/又は電力を、コネクタ120を介してソースデバイス110から送信し得る。別の例として、レセプタクル146bは、DP Altモードビデオ情報、USBデータ、及び/又はシンクデバイス130のための電源をコネクタ120を介して受け取り得る。レセプタクル146のピン配置は、図2において更に詳細に説明される。レセプタクル146は、ソースデバイス110(例えば、レセプタクル146a)又は受信デバイス130(例えば、レセプタクル146b)に実装される場合と同様とし得る。
【0022】
USBデバイス150は、USBデータを送信及び/又は受け取り得る任意のタイプのデバイス、回路要素、及び/又は論理とし得る。USBデバイス150は、ソースデバイス110(例えば、USBデバイス150a)又は受信デバイス130(例えば、USBデバイス150b)に実装される場合と同様とし得る。
【0023】
DPソース152は、DP Altモードデータ及び/又は情報を送信及び/又は受け取り得る任意のタイプのデバイス、回路要素、及び/又は論理とし得る。DP Altモードは、USBタイプ‐Cインタフェースのオルタネートモード機能を活用し得、ビデオ、SuperSpeedUSB、電力すべてを1つのコネクタで提供し得る。
【0024】
コネクタ120は、ソースデバイス110とシンクデバイス130を接続する任意のタイプのコネクタとし得る。特に、コネクタ120は、ソースデバイス110のレセプタクル146a及びシンクデバイス130のレセプタクル146bにプラグインする。コネクタ120は、USBタイプ‐Cプロトコルを用いる、データ、電力、及び/又はビデオの伝送をサポートする。特に、コネクタ120は、Altモード応用例をサポートし得る。コネクタ120は、コネクタの各端部がソースデバイス110のレセプタクル146aに及び/又はシンクデバイス130のレセプタクル146bにプラグインし得るという点で、可逆的であり得る。また、コネクタ120は、通常方向又は反転方向のいずれでもレセプタクル146にプラグインし得る。
【0025】
図示されるように、ソースデバイス110は、自動検出デバイス140a、マルチプレクサ142a、レセプタクル146a、電力供給148a、USBデバイス150a、及びDPソース152を含む。ソースデバイス110は、USBタイプ‐C互換の任意のデバイスを含み得、シンクデバイス110からDP Altモード情報を受け取り得る。
【0026】
同様に、図示されるように、シンクデバイス130は、自動検出デバイス140b、マルチプレクサ142b、レセプタクル146b、電力供給148b、USBデバイス150b、及びDPシンク154を含む。シンクデバイス130は、USBタイプ‐C互換の任意のデバイスを含み得、ソースデバイス110からDP Altモード情報を受け取り得る。
【0027】
例示の実施例において、マルチプレクサ142は、PDコントローラ142からのシグナリングを受け取らなくてもよく、特に、マルチプレクサ142は、DP Altモードが存在するかどうか及び/又はコネクタ120のコネクタプラグ向きを示すシグナリングをPDコントローラ142から受け取らなくてもよい。代わりに、自動検出デバイス140が、DP Altモードが存在するかどうか及び/又はコネクタ120のコネクタプラグの向きをマルチプレクサ142に示し得る。或る実施例において、ソースデバイス110及び/又はシンクデバイス130がPDコントローラ144を含んでいなくてもよい。或る実施例において、ソースデバイス110及び/又はシンクデバイス130はPDコントローラ144を含み得るが、PDコントローラ144は、DP Altモードが存在するか及び/又はコネクタ120のコネクタプラグ向きをマルチプレクサ142に示さない可能性もある。また、或る実施例では、自動検出デバイス140がマルチプレクサ142に組み込まれてもよく、又は自動検出デバイス140はマルチプレクサ142から分離されてもよい。
【0028】
自動検出デバイス140は、SBU1ピン又はSBU2ピン上の受信信号を検出することによって、DP Altモードの有無を判定する。或る実施例において、SBU1及び/又はSBU2は、DP Altモード信号の伝送のみをサポートする。具体的には、SBU1及び/又はSBU2は、或る実施例においてDP Altモード補助信号チャネリングとしてのみ用いられ得る。したがって、自動検出デバイス140が、SBU1ピン及び/又はSBU2ピン上で信号が受信されていると判定した場合、自動検出デバイス140は、DP Altモードをサポートするデバイスが接続されていると推測し得る。
【0029】
或る実施例において、自動検出デバイス140は、デバイスのSBU1ピン又はSBU2ピンのいずれかで一つ又はそれ以上の信号の受信を検出することによって、DP Altモードの有無を検出する。或る実施例において、自動検出デバイス140は、SBU1ピン又はSBU2ピンのいずれかに接続されている正の補助、及び/又は、SBU1ピン又はSBU2ピンのいずれかに接続されている負の補助における送信信号を検出し得る。
【0030】
また、自動検出デバイス140は、SBU1ピン又はSBU2ピン上のプルアップ(例えば、高電圧)を検出することによって、SBU1ピン又はSBU2ピンのいずれかにおける受信信号を検出し得る。例えば、ソースデバイス110内の自動検出デバイス140において、自動検出デバイス140は、プルアップ抵抗器を介して信号伝送を示すSBU1ピン上の高電圧を検出することによって送信信号を検出し得る。同様に、シンクデバイス130内の自動検出デバイス140において、自動検出デバイス140は、プルアップ抵抗器を介して信号伝送を示すSBU2ピン上の高電圧を検出することによって、信号伝送を検出し得る。
【0031】
或る実施例において、自動検出デバイス140及び/又はマルチプレクサ142は、自動検出デバイス140及び/又はマルチプレクサ142が、デバイス内のピン、メモリ、及び/又はレジスタを介して、ソースデバイスにあるか又はシンクデバイスにあるかを知り得る。
【0032】
或る実施例において、補助信号は自動検出デバイス140に送信されないことがある。この実施例において、自動検出デバイス140は、USBデータラインをスヌープして、ディスプレイポートモードを判定する。USBデータラインは、USBデータを送信する前に、低周波数ポーリングシグナリングを用い得る。しかしながら、DP Altモード情報を送信する場合、USBデータラインは低周波数ポーリングシグナリングを通信しない場合がある。したがって、自動検出デバイス140は、低周波数周期的シグナリング信号なしに高速信号を検出し得、したがって、DP Alt モード情報がUSBデータラインを介して送信されていることを判定し得る。USBデータラインを介してDP Altモード情報を提示することにより、自動検出デバイス140は、通信がDP Altモード4レーンであると判定する。DP Altモード4レーンは、コネクタ120を介して4つのディスプレイポートレーンを搬送し得る。或る実施例において、自動検出デバイス140は、低速信号及び低周波数の周期的シグナリング信号を検出し得、したがって、DP Altモード情報がUSBデータラインを介して送信されていないこと判定し得る。USBデータラインはDP Altモード情報を送信していないため、自動検出デバイス140は、通信がDP Altモード1レーン又はDP Altモード2レーンのいずれかであると判定する。DP Altモード4レーンとは異なり、DP Altモード2レーンは、コネクタ120を介して2つのディスプレイポートレーンを搬送し得、DP Altモード1レーンは、コネクタ120を介して1つのディスプレイポートレーンのみを搬送し得る。
【0033】
また、自動検出デバイス140は、SBU1及び/又はSBU2上の信号伝送のタイプに基づいて、コネクタプラグの向きを判定し得る。正の補助及び/又は負の補助におけるSBU1及び/又はSBU2上の信号伝送のタイプに基づいて、自動検出デバイス140は、コネクタプラグの向きを判定し得る。例えば、ソースデバイス110内の自動検出デバイス140は、SBU1信号が正補助に通信されていることを検出し得る。従って、その後、自動検出デバイス140は、コネクタ120が通常の向きに接続されていることを検出し得る。同様に、ソースデバイス110内の自動検出デバイス140は、SBU1が負の補助に通信されていることを検出し得る。従って、その後、自動検出デバイス140は、コネクタ120が反転した向きで接続されていることを検出し得る。また、別の例として、シンクデバイス130内の自動検出デバイス140は、SBU1信号が負の補助に通信されていることを検出し得る。その後、自動検出デバイス140は、コネクタ120が通常の向きであることを検出し得る。最後の例として、自動検出デバイス140は、SBU1信号が正の補助に通信されていることを検出し得、したがって、自動検出デバイス140は、その後、コネクタ120が反転した向きであることを推定し得る。
【0034】
下記表は、コネクタ120の向きを判定するために自動検出デバイス140によって用いられる条件の例示の実施例を図示する。
【0035】
或る実施例において、自動検出デバイス140は、補助信号をスヌープすることに基づいて、DP Altモードの存在及び/又はコネクタ120の向きを検出し得る。前述のように、DP Altモードが存在するときはいつでも、DP Altモード信号は補助チャネルを介して通信される。補助チャネルスヌープを実施することにより、有効な補助が検出されたときに、DP Altモードの存在が確立される。或る実施例において、コネクタ120の向きは、補助信号のプリアンブルを分析することによって判定される。
【0036】
また、この向きは、正補助及び負補助信号のいずれかのマンチェスタデコード方式によって検出され得る。まず、自動検出デバイス140は、複数のクロックサイクル(例えば、28クロックサイクル)を分析して、補助信号の現在の状態を判定する。この時点で、自動検出デバイス140のための状態機械は、取得モードにある。
【0037】
複数のクロックサイクルパスの後、自動検出デバイス140のための状態機械は、同期高状態モードに移る。同期高状態モードでは、マンチェスタ論理が補助信号内のマンチェスタ違反を探索する。マンチェスタ違反は、自動検出デバイス140が予期するものとは異なる受信信号レベルである。例えば、自動検出デバイス140がコネクタプラグの向きが通常であると仮定するため、自動検出デバイス140が高い補助信号を予期しているが、そうではなく、低い補助信号を受信する場合、自動検出デバイス140はマンチェスタ違反を検出する。したがって、自動検出デバイス140は、コネクタ120が反転されていることを知り、内部反転向きフラグを設定する。
【0038】
自動検出デバイス140は、マンチェスタ違反が発生した場合にその状態機械を再設定することもできる。或る実施例において、同期高状態モードの間、予期される唯一の入力は、1~5クロック長の入力信号である。1クロック長未満又は5クロック長を超える信号が受信された場合、マンチェスタ違反が発生しており、自動検出デバイス140は状態機械を再設定し得る。
【0039】
次いで、状態機械は同期低状態モードに移り得る。同期低状態モードでは、自動検出デバイス140は、有効な低い補助信号を予期し得る。しかし、補助信号が再び高に変わると、自動検出デバイス140は内部反転向きフラグを設定し得、補助信号反転は、信号の残りに対して適用される。
【0040】
補助信号のプリアンブルを用いて、コネクタプラグの向きが通常か反転されているかを判定することにより、補助信号の最初のデータビットが到着する時間までに、信号の極性がすでに修正されている。
【0041】
コネクタプラグの向きを判定し得る別の構成要素は、補助ポート極性である。補助ポート極性は、補助信号の最初のパケットの極性に基づいて認識され得る。
【0042】
また、補助信号をスヌープすることにより、自動検出デバイス140は、DP Altモードを送信するレーンの数を補助信号から検出し得る。例えば、補助信号データストリームは、DP Altモード信号が2つのレーン上で送信されていること(すなわち、DP2レーンモード)を示し得る。別の例として、補助信号データストリームは、DP Altモード信号が4つのレーン上で送信されていること(すなわち、DP4レーンモード)を示し得る。特定の例外的な場合において、自動検出デバイス140は、補助信号データストリームが1つのレーンのみがDP Altモード情報を送信していることを示す場合であっても、DP2レーンモードを活性化し得る。
【0043】
ここで、コネクタ120の向きの検出、送信されたDP Altモード信号の検出、及び、デバイスがソースデバイス110であるかシンク130であるかについての知識を考慮すると、マルチプレクサ142は、入力信号を適切な内部ポートに適切に導くことができる。例えば、マルチプレクサ142は、USBタイプ‐Cコネクタプラグの判定された向きに基づいて、一つ又は複数のDP信号を多重化し得る。別の例として、マルチプレクサ142は、USBタイプ‐Cコネクタプラグの判定された向きに基づいて、SBU1ピン及び/又はSBU2ピンにおける受信信号を多重化し得る。図3及び図4は、これらの変数に基づく、マルチプレクサ142による受信信号の適切な多重化を更に詳細に図示する。
【0044】
マルチプレクサ172は、ディスプレイポート送信を、USBタイプ‐Cコネクタ120の向きに応じて、異なって多重化し得る。同様に、SBU1ピン及び/又はSBU2ピンにおいて受信された信号は、USBタイプ‐Cコネクタ120の向きに応じて、異なって多重化され得る。
【0045】
図2は、USBタイプ-Cコネクタのピン配置200を図示する。USBタイプ-Cコネクタピン配置200は、ソースデバイス110のレセプタクル146、シンクデバイス130のレセプタクル146、及び/又は、コネクタ120のコネクタプラグにおいて見つけることができる。例示の実施例において、コネクタピン配置200は、接地ピン210a~d、TX1+/-信号ピン212a~b、RX1+/-信号ピン213a~b、バス電力ピン214a~d、構成チャネルピン216a~b、USBデータピン218a~d、サイドバンドピン220a~b、RX2+/-信号ピン222a~b、及びTX2+/-信号ピン223a~bを含む。
【0046】
通常のタイプ‐Cコネクタプラグ向きでは、USBデータは、TX1+/-信号ピン212a~b及びRX1+/-信号ピン213a~bを通過し、反転されたコネクタプラグ向きでは、USBデータはTX2+/-信号ピン223a~b及びRX2+/-信号ピン222a~bを通過する。DP Altモードビデオの2レーンもUSBデータと共に伝送される場合、通常のタイプ‐Cコネクタプラグ向きでは、DP Altモードビデオが、TX2+/-信号ピン223a~b及びRX2+/-信号ピン222a~bを介して送られ、反転されたコネクタプラグ向きでは、USBデータは、TX1+/-信号ピン212a~b及びRX1+/-信号ピン213a~bを介して進む。USBデータがない場合、4つの差動対ピン(TX1+/-、RX1+/-、TX2+/-、RX2+/-)すべてを用いて、DP Altモード信号の4つのレーンを転送し得る。
【0047】
DP Altモードビデオも、タイプ-Cコネクタのサイドバンドピン220a~bを介して送信される低速補助(AUX)信号に関与する。例示される図において、サイドバンドピン220aはSBU1ピンを表し、サイドバンドピン220bはSBU2ピンを表す。AUX信号は、正(AUXP)及び負(AUXN)の逆極性の2つのシングルエンド信号を備える差動である。AUXP及びAUXNは、タイプ-Cコネクタプラグの向き、及び、タイプ-Cコネクタがダウンストリーム向きのポート(DFP)上にあるかアップストリーム向きのポート(UFP)上にあるかに応じて、SBU1又はSBU2のいずれかに接続される。
【0048】
図3は、通常のコネクタプラグ向きでの、USBタイプ‐CソースデバイスとUSBタイプ‐Cシンクデバイスとの間の接続を図示する。例示の実施例において、レセプタクル146aとレセプタクル146bが、図2に示されるものと同じピンレイアウトを共有する。別個の構成要素として図示されているが、ソースデバイス110は、自動検出デバイス140a、マルチプレクサ142a、及び/又は、PDコントローラ144aを含み得る。同様に、別個の構成要素として示されているが、シンクデバイス130は、自動検出デバイス140b、マルチプレクサ142b、及び/又は、PDコントローラ144bを含み得る。
【0049】
また、例示により、レセプタクル146aと146bとの間の接続は、アルファベット表示によって表される。各アルファベット表示は、2つのピン間の接続を表す。例えば、レセプタクル146aのRX2 222(文字「A」で示される)は、レセプタクル146bのTX2 223(これも文字「A」で示される)に接続される。
【0050】
図示されるように、ソースデバイス110に対するタイプ-Cコネクタプラグの通常の向きでは、USBデータ320aは、TX1+/-信号ピン212及びRX1+/-信号ピン213を通過し、DP Altモード情報310aの2レーンが送信されると、DP Altモード情報310aの2レーンは、TX2+/-信号ピン223及びRX2+/-信号ピン222に沿って送信される。DP Altモードビデオは、サイドバンドバンドピン220を介して送信される低速AUX信号にも関与する。通常のタイプ-Cコネクタプラグ向きでは、AUXp330aはSBU1ピン220aに接続され、AUXn220bはSBU2ピン220bに接続される。
【0051】
更に図示されているように、シンクデバイス130に対するタイプ-Cコネクタプラグの通常の向きでは、USBデータ320bがTX1+/-信号ピン212及びRX1+/-信号ピン213を通過し、DP Altモード情報310bの2レーンが送信されると、DP Altモード情報310aの2レーンは、TX2+/-信号ピン223及びRX2+/-信号ピン222に沿って送信される。ソース側110上で送信されるDP Altモードビデオと同様に、DP Altモードビデオも、サイドバンドピン220a~bを介して送信される低速のAUX信号に関与する。通常のタイプ-Cコネクタプラグ向きでは、AUXp330bはSBU2ピン220bに接続され、AUXn340bはシンクデバイス130のSBU1ピン220aに接続される。
【0052】
コネクタ120の向きの検出、送信されたDP Altモード信号の検出、デバイスがソースデバイス110であるかシンクデバイス130であるかの情報が与えられると、マルチプレクサ142は、通常のコネクタプラグ向きについて図3に図示されるように、入力信号を適切な出力ポートに適切に導くことができる。
【0053】
図4は、反転されたコネクタプラグ向きでの、USBタイプ‐CソースデバイスとUSBタイプ‐Cシンクデバイスとの間の接続を図示する。例示の実施例において、レセプタクル146a及びレセプタクル146bは、図2に示すものと同じピンレイアウトを共有する。別個の構成要素として図示されているが、ソースデバイス110は、自動検出デバイス140a、マルチプレクサ142a、及び/又は、PDコントローラ144aを含み得る。同様に、別個の構成要素として示されているが、シンクデバイス130は、自動検出デバイス140b、マルチプレクサ142b、及び/又は、PDコントローラ144bを含み得る。
【0054】
また、例示により、レセプタクル146aと146bとの間の接続は、アルファベット表示によって表される。各アルファベット表示は、2つのピン間の接続を表す。例えば、レセプタクル146aのRX2 222a~b(文字「A」で示される)は、レセプタクル146bのTX2 223a~b(こちらの文字「A」で示される)に接続されている。
【0055】
図示されているように、ソースデバイス110に対するタイプ-Cコネクタプラグの反転された向きでは、USBデータ320aは、TX2+/-信号ピン223a~b及びRX2+/-信号ピン222a~bを通過し、DP Altモード情報3l0aの2レーンが送信されると、DP Altモード情報310aの2レーンは、TX1+/-212a~b及びRX1+/-信号ピン213a~bに沿って送信される。DP Altモードビデオは、サイドバンドピン220a~bを介して送信される低速のAUX信号にも関与する。通常のタイプ-Cコネクタプラグ向きでは、AUXp330aはSBU2ピン220bに接続され、AUXn340aはソースデバイス110のSBU1ピン220aに接続される。
【0056】
更に図示されるように、シンクデバイス130に対するタイプ-Cコネクタプラグの反転された向きでは、USBデータ320bが、TX2+/-信号ピン223a~b及びRX2+/-信号ピン222a~bを通過し、DP Altモード情報310bの2レーンが送信されると、DP Altモード情報310aの2レーンは、TX1+/-信号ピン212a~b及びRX1+/-信号ピン213a~bに沿って送信される。ソース側110上で転送されるDP Altモードビデオと同様に、DP Altモードビデオも、サイドバンドピン220a~bを介して送信される低速のAUX信号に関与する。反転されたタイプ-Cコネクタプラグ向きでは、AUXp330bはSBU1ピン220aに接続され、AUXn340bはシンクデバイス130のSBU2ピン220bに接続される。
【0057】
コネクタ120の向きの検出、送信されたDP Altモード信号の検出、デバイスがソースデバイス110であるかそれともシンクデバイス130であるかの知識が与えられると、マルチプレクサ142は、図4に示すように、反転されたコネクタプラグ向きに対して、入力信号を適切な出力ポートに適切に導くことができる。
【0058】
図5は、ディスプレイポートオルタネートモード送信、及び、コネクタプラグの向きを検出するための例示的な方法500を図示する。
【0059】
この方法は、デバイスが、SBU1ピン又はSBU2ピンのいずれかで受信された信号を検出することによって、ディスプレイポートAltモードを判定する工程510で開始し得る。或る実施例において、SBU1ピン及び/又はSBU2ピンは、DP Altモード信号の送信のみをサポートする。具体的には、SBU1及び/又はSBU2は、或る実施例において、DP Altモード補助信号ポートとしてのみ用いられ得る。その結果、信号がSBU1及び/又はSBU2上で受信されていると自動検出デバイス140が判定した場合、自動検出デバイス140は、DP Altモードをサポートするデバイスが接続されていると推定し得る。
【0060】
或る実施例において、自動検出デバイス140は、SBU1ピン又はSBU2ピン上の高電圧(プルアップ)を検出し得る。あるいは、自動検出デバイス140は、正の補助及び/又は負の補助上のプルアップを検出することによって信号伝送を検出し得る。
【0061】
また、自動検出デバイス140は、SBU1ピン又はSBU2ピンにおける信号伝送を検出する。また、或る実施例において、自動検出デバイス140及び/又はマルチプレクサ142は、自動検出デバイス140及び/又はマルチプレクサ142が、デバイス内の、ピン、メモリ、及び/又はレジスタを介してソースデバイス又はシンクデバイスにあるか否かを知り得る。
【0062】
工程520において、自動検出デバイス140は、SBU1及び/又はSBU2上の信号伝送に基づいて、コネクタプラグの向きを判定することもできる。正又は負の補助でのSBU1、及び/又は、正又は負の補助でのSBU2に基づいて、自動検出デバイス140は、コネクタプラグの向きを判定し得る。例えば、ソースデバイス110内の自動検出デバイス140が、SBU1信号が正補助に通信されていることを検出し得る。従って、自動検出デバイス140は、コネクタ120が通常の向きに接続されていることを検出し得る。同様に、ソースデバイス110内の自動検出デバイス140が、SBU1信号が負補助に通信されていることを検出し得る。従って、自動検出デバイス140は、コネクタ120が反転した向きで接続されていることを検出し得る。また、別の例として、シンクデバイス130内の自動検出デバイス140は、SBU1信号が負の補助に通信されることを検出し得る。次いで、自動検出デバイス140は、コネクタ120が通常の向きであることを検出し得る。最後の例として、自動検出デバイス140は、SBU1信号が正の補助に通信されていることを検出し得、したがって、自動検出デバイス140は、コネクタ120が反転した向きであることを推定し得る。
【0063】
工程530において、マルチプレクサ142は、USBタイプ‐Cコネクタプラグの判定された向きに部分的に基づいて、DP信号を多重化する。工程540において、マルチプレクサ142は、判定されたUSBタイプ‐Cコネクタプラグの向きに部分的に基づいて、SBU1信号及び/又はSBU2信号を多重化する。
【0064】
特定の実施例において、一つ又は複数のコンピュータシステムが、本明細書において説明又は図示される一つ又は複数の方法の一つ又は複数の工程を実施する。特定の実施例において、一つ又は複数のコンピュータシステムが、本明細書において説明又は図示される機能性を提供する。特定の実施例において、非一時的ストレージ媒体上の一つ又は複数のコンピュータシステム上で走るソフトウェアが、本明細書において説明又は図示される一つ又は複数の方法の一つ又は複数の工程を実施するか、又は本明細書において説明又は図示される機能性を提供する。特定の実施例が、一つ又はそれ以上のコンピュータシステムの一つ又はそれ以上の部分を含む。ここで、コンピュータシステムについての言及は、適宜、コンピューティングデバイスを包含し得、その逆もあり得る。また、コンピュータシステムへの言及は、適宜、一つ又はそれ以上のコンピュータシステムを包含し得る。
図1
図2
図3
図4
図5