(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】自動倉庫システム
(51)【国際特許分類】
B65G 1/04 20060101AFI20240423BHJP
【FI】
B65G1/04 555A
B65G1/04 521
(21)【出願番号】P 2020056749
(22)【出願日】2020-03-26
【審査請求日】2023-02-15
(73)【特許権者】
【識別番号】503002732
【氏名又は名称】住友重機械搬送システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100116274
【氏名又は名称】富所 輝観夫
(72)【発明者】
【氏名】河野 龍太
【審査官】大塚 多佳子
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-001655(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷を保持して列方向に移動可能な第1搬送手段を備え、
前記第1搬送手段は、
列方向の全長が前記第1搬送手段の列方向の全長よりも短い荷を、列方向において、前記第1搬送手段の中心位置から前記第1搬送手段の一端側にオフセットした位置で保持するオフセット位置保持動作を実行
し、
前記第1搬送手段を搭載して行方向に移動可能な第2搬送手段を備え、
前記第1搬送手段は、荷を保持して前記第2搬送手段に搭載されているとき、当該荷を前記第2搬送手段に一時的に降ろした後、前記オフセット位置保持動作を実行する自動倉庫システム。
【請求項2】
荷を保持して列方向に移動可能な第1搬送手段を備え、
前記第1搬送手段は、
列方向の全長が前記第1搬送手段の列方向の全長よりも短い荷を、列方向において、前記第1搬送手段の中心位置から前記第1搬送手段の一端側にオフセットした位置で保持するオフセット位置保持動作を実行し、
前記第1搬送手段は、搬送先の荷置部に荷を搬送するとき、当該荷を当該荷置部の手前に一時的に降ろした後、前記オフセット位置保持動作を実行す
る自動倉庫システム。
【請求項3】
荷を保持して列方向に移動可能な第1搬送手段を備え、
前記第1搬送手段は、
列方向の全長が前記第1搬送手段の列方向の全長よりも短い荷を、列方向において、前記第1搬送手段の中心位置から前記第1搬送手段の一端側にオフセットした位置で保持するオフセット位置保持動作を実行し、
別の搬送手段に荷を引き渡すための中間荷置部を備え、
前記第1搬送手段は、当該荷を前記中間荷置部に一時的に降ろした後、前記オフセット位置保持動作を実行す
る自動倉庫システム。
【請求項4】
荷を保持して列方向に移動可能な第1搬送手段を備え、
前記第1搬送手段は、
列方向の全長が前記第1搬送手段の列方向の全長よりも短い荷を、列方向において、前記第1搬送手段の中心位置から前記第1搬送手段の一端側にオフセットした位置で保持するオフセット位置保持動作を実行し、
列方向に連設された複数の保管部からなる保管列を備え、
前記第1搬送手段は、前記保管列の最奥の保管部に荷を搬送するとき、当該荷を前記保管列に一時的に降ろした後、前記オフセット位置保持動作を実行す
る自動倉庫システム。
【請求項5】
前記保管列の最奥の保管部から当該保管列の間口側に向かって順に保管される各荷に対して、前記オフセット位置保持動作を実行する請求項
4に記載の自動倉庫システム。
【請求項6】
行方向および列方向に配列された複数の保管部を複数段有する棚部
を備え、
前記第1搬送手段は、荷を保持して前記棚部を列方向に移動可能
である請求項1から3のいずれかに記載の自動倉庫システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動倉庫システムに関する。
【背景技術】
【0002】
少ないスペースで多数の荷を効率的に入庫・出庫可能な自動倉庫システムが知られている。本出願人は、特許文献1によって複数の物品を収容可能な収容棚を備えた自動倉庫システムを開示している。この自動倉庫システムは、保管棚の間で列方向に移動可能な搬送台車と行方向に移動可能な台車とを用いて物品を搬入・搬出するように構成されている。この自動倉庫システムでは、物品をパレットに載置して搬送および収容が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、荷を保持して移動する搬送手段を備えた自動倉庫システムについて、搬送手段よりも全長が短い荷が搬送手段の中央に保持されている場合、搬送手段の端部は荷の端部から前方に突出するので、その突出により搬送手段の荷降ろし位置が制限されることを認識した。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、搬送手段の荷降ろし位置の制限を軽減可能な自動倉庫システムを提供することを目的の一つとしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の自動倉庫システムは、荷を保持して列方向に移動可能な第1搬送手段を備える。第1搬送手段は、列方向の全長が第1搬送手段の列方向の全長よりも短い荷を、列方向において、第1搬送手段の中心位置から第1搬送手段の一端側にオフセットした位置で保持するオフセット位置保持動作を実行する。
【0007】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、搬送手段の荷降ろし位置の制限を軽減可能な自動倉庫システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態に係る自動倉庫システムの一例を概略的に示す平面図である。
【
図2】
図1の自動倉庫システムを示す側面図である。
【
図3】
図1の第1搬送手段の一例を概略的に示す側面図である。
【
図4】
図3の第1搬送手段および荷を概略的に示す側面図である。
【
図5】
図1の第2搬送手段の一例を概略的に示す正面図である。
【
図6】
図1の自動倉庫システムの動作の一例を説明する説明図である。
【
図7】
図1の自動倉庫システムの動作の一例を説明する説明図である。
【
図8】
図1の自動倉庫システムの動作の一例を説明する説明図である。
【
図9】
図1の自動倉庫システムの動作の一例を説明する説明図である。
【
図10】
図1の中間荷置部における外部搬送手段と荷との位置関係を示す図である。
【
図11】
図1の自動倉庫システムの動作の一例を説明する説明図である。
【
図12】変形例に係る中間荷置部の一例を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の概要を説明する。本開示の自動倉庫システムは、荷(パレットと一体的に扱われるものを含む)を保持して列方向に移動可能な搬送手段(以下、「第1搬送手段」という)を備える。なお、本開示において、特に説明しない場合の「位置」は、第1搬送手段の移動方向(列方向)の位置をいい、特に説明しない場合の「荷の全長」および「搬送手段の全長」は、荷および搬送手段の列方向全長をいい、特に説明しない場合の「荷の位置」および「搬送手段の位置」は、荷および搬送手段の全長の中心位置をいう。
【0011】
例えば、第1搬送手段は、荷を保持した状態で列方向に連設された複数の保管部を移動し、目的の保管部にその荷を降ろす。この場合、荷を第1搬送手段の中央位置に保持することが考えられる。荷の全長が第1搬送手段の全長よりも短い場合に、荷を第1搬送手段の中央に保持すると、第1搬送手段の端部は荷の端部から前方に突出する。この状態で、保管列の最奥の保管部に荷を移送しようとすると、第1搬送手段は最奥の保管部の奥側端までしか進めないので、保管部の奥側端から突出量分手前に荷を降ろすこととなり、荷の保管位置が制限される。この場合、保管列のうち少なくとも奥側端から突出量分はデッドスペースになり、倉庫の保管効率が低下する。
【0012】
これらから、本発明者は、第1搬送手段が、第1搬送手段の中心位置から進行方向一端側(前側)にオフセットした位置に荷を保持するオフセット位置保持動作を行う構成を案出した。オフセット位置保持動作を行うことにより、そのオフセット量に応じて突出量が減るから、荷の保管位置の制限が軽減される。
【0013】
第1搬送手段が荷を保持していないときは、オフセット位置保持動作は、荷置部に置かれた荷に対して、第1搬送手段が所望のオフセットに対応する位置に移動し、その位置で荷を保持することにより実現できる。この荷置部は、荷を置けるものであれば限定はなく、後述する保管部、第2搬送手段、中間荷置部などを含む。一例として、オフセット位置保持動作は、第1搬送手段に設けた荷の位置を検知可能な検知センサの検知結果に基づいて第1搬送手段の動作を制御することにより実現できる。
【0014】
また、第1搬送手段が荷を保持しているときは、オフセット位置保持動作は、当該荷を一時的に荷置部に降ろして、当該荷に対して、第1搬送手段が所望のオフセットに対応する位置に移動し、その位置で再び荷を保持することにより実現できる。
【0015】
一例として、第1搬送手段は、搬送先の荷置部に荷を搬送するとき、当該荷を当該荷置部の手前に一時的に降ろした後、オフセット位置保持動作を実行してもよい。オフセット位置保持動作を実行したら、第1搬送手段は、保持している荷を搬送先の荷置部に降ろすことができる。
【0016】
自動倉庫システムが、列方向に連設された複数の保管部からなる保管列を備える場合、一例として、第1搬送手段は、保管列の最奥の保管部に荷を搬送するとき、当該荷を保管列に一時的に降ろした後、オフセット位置保持動作を実行してもよい。オフセット位置保持動作を実行したら、第1搬送手段は、保持している荷を最奥の保管部の奥側にオフセットした位置に降ろすことができる。
【0017】
自動倉庫システムが、別の搬送手段に荷を引き渡すための中間荷置部を備える場合、一例として、第1搬送手段は、当該荷を中間荷置部に一時的に降ろした後、オフセット位置保持動作を実行してもよい。オフセット位置保持動作を実行したら、第1搬送手段は、保持している荷を中間荷置部の奥側にオフセットした位置に降ろすことができる。
【0018】
自動倉庫システムが、第1搬送手段を搭載して行方向に移動可能な第2搬送手段を備える場合、一例として、第1搬送手段は、荷を保持して第2搬送手段に搭載されているとき、当該荷を第2搬送手段に一時的に降ろした後、オフセット位置保持動作を実行してもよい。オフセット位置保持動作を実行したら、第1搬送手段は、保持している荷を目的の保管部または荷置部の奥側にオフセットした位置に降ろすことができる。
以下、実施形態を参照して詳述する。
【0019】
以下、本発明を好適な実施形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施形態および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
【0020】
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
【0021】
[実施形態]
図1、
図2を参照して実施形態に係る自動倉庫システム100の全体構成を説明する。
図1は、実施形態に係る自動倉庫システム100の一例を概略的に示す平面図である。
図2は、自動倉庫システム100を示す側面図である。説明の便宜上、図示のように、水平なある方向をX軸方向、X軸方向に直交する水平な方向をY軸方向、両者に直交する方向すなわち鉛直方向をZ軸方向とするXYZ直交座標系を定める。X軸、Y軸、Z軸のそれぞれの正の方向は、各図における矢印の方向に規定され、負の方向は、矢印と逆向きの方向に規定される。なお、X軸方向を「行方向」といい、Y軸方向を「列方向」といい、Z軸方向を「上下方向」ということがある。第1搬送手段の進行方向を「前方」、「前」といい、その逆を「後方」、「後」ということがある。このような方向の表記は自動倉庫システム100の構成を制限するものではなく、自動倉庫システム100は、用途に応じて任意の構成で使用されうる。
【0022】
図1に示すように、自動倉庫システム100は、棚部22と、第1搬送手段14と、第2搬送手段16と、中間棚20と、制御部50とを備える。棚部22は、行方向および列方向に沿って配置された荷12を保管可能な複数の保管部24を有する保管棚である。第1搬送手段14は、荷12を保持して棚部22を列方向に沿って移動可能な自走台車である。第2搬送手段16は、荷12を保持した第1搬送手段14を搭載して棚部22の側部を行方向に沿って移動可能な自走台車である。
【0023】
制御部50は、MPU(Micro Processing Unit)などを含んで構成される。制御部50は、ユーザからの操作結果に基づき、荷12を移送するために、第1搬送手段14および第2搬送手段16の動作を制御する。
【0024】
本明細書では、1以上の物品が段ボール等のケースに収容されたものをパレット上に1つ以上積まれたものを「荷12」という。荷12は、積層された複数(例えば3)の層から構成されてもよい。荷12は、自動倉庫システム100において、入庫、保管、配替え、出庫される最小単位であってもよい。
【0025】
図1、
図2を参照して、棚部22を説明する。棚部22の構成は、複数の荷12を収容、保管可能であれば、特に限定されない。前述したように、棚部22は、X軸方向およびY軸方向に沿って配置された複数の保管部24を含む。各保管部24は、荷12を保管可能に構成されている。特に、棚部22は、荷12を各保管部24に保管できる。
【0026】
本実施形態では、保管部24はY軸方向に複数連設されている。具体的には、保管部24は、Y軸方向に延びる後述する第1レール26上に連続的に設けられており、第1レール26の荷12が保管される箇所を保管部24としている。したがって、第1レール26の長さが同じでも、保管する荷12の大きさや、隣接する荷12との隙間の大きさなどにより保管部24の数は変化する。Y軸方向に複数連設された複数の保管部24を保管列23という。各保管列23の第2搬送手段16の走行路(第2レール28)に面する側には、第1搬送手段14が進入して荷12を出し入れする間口23aが設けられる。間口23aは荷12の出入口として機能する。
【0027】
本実施形態では、上下に層状に配置されたN段(Nは、1以上の整数で、例えば3)の棚部22が設けられている。
図1は、フロアFrに最も近い第1段の棚部22を示している。第2段以上において、第N段の棚部22は第N-1段の棚部22の上に配置される。各段の棚部22は、互いに同様の構成を備えてもよい。特に、各段の棚部22には、それぞれ1台以上の第1搬送手段14および第2搬送手段16のセットが設けられている。
【0028】
図1、
図2を参照して、中間棚20を説明する。中間棚20は、行方向に沿って配置された荷12を収容するための複数の中間荷置部21を有する棚部である。中間荷置部21は、入庫の際、外部搬送手段54から荷12を受け入れるための一時収容部として機能する。一例として、本実施形態の外部搬送手段54は、マスト54mと、バックレスト54bと、フォーク54fとを有するフォークリフトである。中間荷置部21は、出庫の際、外部搬送手段54に荷12を引き渡すための一時収容部として機能する。なお、複数の中間荷置部21は、出庫用と入庫用とで区分されてもよいし、共用されてもよい。
【0029】
中間棚20の構成は、荷12を収容可能であれば、特に限定されない。本実施形態では、上下に層状に配置されたN段(Nは、1以上の整数で、例えば3)の中間棚20が設けられている。
図1は、フロアFrに最も近い第1段の中間棚20を示している。第2段以上において、第N段の中間棚20は第N-1段の中間棚20の上に配置される。各段の中間棚20は、互いに同様の構成を備えてもよい。中間棚20の段数は棚部22の段数と同数である。各段の中間棚20の中間荷置部21の数は、1以上であればよい。
図1の例では、各段の中間荷置部21の数は、各段の棚部22のX軸方向の保管部24の数と同数である。
【0030】
中間荷置部21は、内部側に面する内部側間口21aと、内部側間口21aとは反対側で外部側に面する外部側間口21bとを有する。内部側間口21aは、第1搬送手段14が進入して荷12を出し入れする出入口として機能する。外部側間口21bは、外部搬送手段54が、フォークを差し込んで荷12を出し入れする出入口として機能する。
【0031】
棚部22および中間棚20には、第1搬送手段14の走行路としての第1レール26が設けられる。第1レール26は、棚部22および中間棚20においてY軸方向に延設される。第1搬送手段14は、各保管部24および中間荷置部21の下部を走行可能な搬送手段である。棚部22と中間棚20との間には、第2搬送手段16の走行路としての第2レール28が設けられる。第2レール28は、棚部22および中間棚20の側部に隣接してX軸方向に延設される。
【0032】
図3、
図4を参照して、第1搬送手段14を説明する。
図3は、第1搬送手段14の一例を概略的に示す側面図である。
図4は、オフセット位置保持動作後の第1搬送手段14および荷12を概略的に示す側面図である。第1搬送手段14は、車体14bと、モータ(不図示)と、複数の車輪14fと、載置台部14cと、リフト機構14dとを備える。第1搬送手段14は、モータによって複数の車輪14fを駆動し、荷12を搭載した状態で第1レール26をY軸方向に走行する。第1搬送手段14は、リフト機構14dによって載置台部14cおよび載置台部14c上の荷12を昇降させる。
図3において、上昇状態の載置台部14cを破線で示し、降下状態の載置台部14cを実線で示す。
【0033】
第1搬送手段14は、保管部24および中間荷置部21に進入できる。第1搬送手段14は、第2搬送手段16に乗降できる。第1搬送手段14は、荷12を保管部24、中間荷置部21、第2搬送手段16に降ろすことができる。第1搬送手段14は、荷12を保管部24、中間荷置部21および第2搬送手段16から持上げて保持できる。
【0034】
図4に示すように、第1搬送手段14は、第1搬送手段14のY軸方向の一端側と他端側それぞれに設けられた2つの第1センサ14sを備える。第1センサ14sは、レーザ14eをスキャンしてその反射光を検知して進行方向の物体(他の荷12、壁W、障害物など)までの距離を検知できる。第1搬送手段14は、第1センサ14sの検知結果に基づいて、先に保管された荷12を検知しながら棚部22を移動し、その荷12の所定距離手前で停止し、そこに保持していた荷12を降ろす。
【0035】
また、第1センサ14sは、載置台部14cに載置された荷12までの距離を検知できる。
図4に示すように、第1搬送手段14は、第1センサ14sの検知結果に基づいて、第1搬送手段14の一端14jから荷12の一端12jまでの距離d1と、第1搬送手段14の他端14kから荷12の他端12kまでの距離d2とを取得できる。オフセット位置保持動作によって、距離d1は距離d2よりも小さくなる。荷12の保管位置が制限を緩和する観点から、オフセット位置保持動作後において、距離d2と距離d1の比(距離d2/距離d1)は、1.5以上が好ましく、2以上はより好ましく、4以上はさらに好ましい。
【0036】
図5を参照して、第2搬送手段16を説明する。
図5は、第2搬送手段16の一例を概略的に示す正面図であり、第1搬送手段14を搭載した状態を示している。第2搬送手段16は、搭載部16cと、ガイド部16jと、モータ(不図示)と、複数の車輪16fとを備える。第2搬送手段16は、モータによって複数の車輪16fを駆動し、第2レール28をX軸方向に走行する。第2搬送手段16は、搭載部16cに第1搬送手段14を搭載できる。第2搬送手段16は、荷12を搭載した状態または空荷の第1搬送手段14を移送できる。搭載部16cにはX軸方向に離れて配置される2つのガイド部16jが設けられる。2つのガイド部16jは、第1搬送手段14が搭乗する際に第1搬送手段14をガイドする。2つのガイド部16jには荷12を置くことができる。
【0037】
第2搬送手段16は、第1搬送手段14の位置と第1搬送手段14に保持された荷12のはみ出しを検知可能な第2センサ16sを備える。例えば、第2センサ16sは、X軸方向に離れて配置される投光器16hと受光器16kのセットからなる透過型の光センサである。第2センサ16sは、投光器16hの投光が遮光されたか否かを受光器16kで検知する。第2搬送手段16には、第1搬送手段14および荷12と干渉しない位置であって、Y軸方向に離れた位置に2セットの第2センサ16sが設けられる。
【0038】
このように構成された、自動倉庫システム100の動作を説明する。
【0039】
(入庫動作)
図1、
図2を参照して自動倉庫システム100の入庫動作を説明する。入庫動作では、まず、フォークリフトなどの外部搬送手段54によって、入庫する荷12を中間棚20の中間荷置部21に搬入する。次に、第2搬送手段16は空荷の第1搬送手段14を搭載して、中間荷置部21の前に移動する。次に、第1搬送手段14は、第2搬送手段16から中間荷置部21に進入し、荷12を持ち上げて保持する。次に、第1搬送手段14は、中間荷置部21から退出して第2搬送手段16に搭乗する。次に、第2搬送手段16は、第1搬送手段14を搭載して搬送先の保管部24が属する保管列23の前に移動する。次に、第1搬送手段14は、第2搬送手段16から搬送先の保管部24に移動して、荷12を降ろす。
【0040】
(出庫動作)
図1、
図2を参照して自動倉庫システム100の出庫動作を説明する。出庫動作では、まず、第1搬送手段14は、載置台部14cを降ろした状態で、搬送元の保管部24において出庫される荷12の下に進入し、載置台部14cを上昇させて荷12を保持し、第2搬送手段16に搭乗する。第2搬送手段16は、第1搬送手段14が搭乗したら中間荷置部21の前に移動する。中間荷置部21に移動したら、第1搬送手段14は、第2搬送手段16から退出して中間荷置部21に進入して荷12を降ろし、中間荷置部21から退出する。中間荷置部21に降ろされた荷12は、フォークリフトなどの外部搬送手段54によって、外部に出庫される。出庫された荷12は、トラック(不図示)などに積み入れされて出荷されてもよい。
【0041】
(オフセット位置保持動作)
次に、
図6~
図11を参照して自動倉庫システム100のオフセット位置保持動作を説明する。
図6~
図11は、オフセット位置保持動作を説明する説明図である。なお、オフセット位置保持動作において、位置というときはY軸方向(第1搬送手段14の走行方向)の位置をいう。
【0042】
まず、第1搬送手段14が荷12を保持していないときのオフセット位置保持動作を説明する。
図6は、第1搬送手段14が荷12を保持していないときに、荷置部30に置かれた荷12を保持する際に実行されるオフセット位置保持動作を示す。
【0043】
第1搬送手段14が荷12を保持していない場合、
図6(a)に示すように、第1搬送手段14は、荷置部30に置かれた荷12に対して所定のオフセットに対応する位置に移動する。その位置に移動したら、第1搬送手段14は、
図6(b)に示すように、載置台部14cを上昇させ、荷置部30から荷12を持ち上げると共にその状態で保持する。
【0044】
図6および以下の図において、中心線C12および中心線C14は、荷12および第1搬送手段14のY軸方向(第1搬送手段14の走行方向)の中心位置を示す。
図6(b)に示すように、中心線C12は中心線C14に対してオフセットしている。このオフセットに対応して、荷12の他端12kは第1搬送手段14の他端14kから離れ、一端12jは一端14jに接近する。荷12を保持したら、第1搬送手段14は、荷12の搬送先に移動する。
【0045】
荷置部30は、荷12を置けるものであれば限定はなく、保管部24、第2搬送手段16、中間荷置部21などであってもよい。オフセット位置保持動作は、第1搬送手段14に設けた荷12の位置を検知可能な第1センサ14s(
図4も参照)の検知結果に基づいて第1搬送手段14の移動を制御することにより実現できる。
【0046】
次に、第1搬送手段14が荷12を保持していたときのオフセット位置保持動作を説明する。
図7は、第1搬送手段14が荷12を保持していたときに、荷置部30を用いて実行されるオフセット位置保持動作を示す。
【0047】
第1搬送手段14が荷12を保持していた場合、
図7(a)に示すように、第1搬送手段14は、利用可能な荷置部30に移動する。荷置部30に移動したら、第1搬送手段14は、
図7(b)に示すように、載置台部14cを降下させ、荷12を一時的に荷置部30に降ろして、当該荷12に対して、所定のオフセットに対応する位置に移動する。その位置に移動したら、第1搬送手段14は、
図7(c)に示すように、載置台部14cを上昇させ、荷置部30から荷12を持ち上げると共にその状態で保持する。この状態で、中心線C12は中心線C14に対してオフセットしている。このオフセットに対応して、荷12の他端12kは第1搬送手段14の他端14kから離れ、一端12jは一端14jに接近する。荷12を保持したら、第1搬送手段14は、荷12の搬送先に移動する。
【0048】
次に、第1搬送手段14が荷12を保管列23の最奥の保管部(以下、保管部24(D)と表記する)に保管するときのオフセット位置保持動作を説明する。
図8は、荷12を保管列23の保管部24(D)に保管するときに実行されるオフセット位置保持動作を示す。なお、
図7の例との違いは、
図8の例では、保管部24(D)の端部に安全のため機械的なストッパ(不図示)が設けられており、第1搬送手段14は、保管部24(D)の端部からはみ出せないように構成されている点である。
【0049】
荷12を保管列23の保管部24(D)に保管するとき、第1搬送手段14は、
図8(a)に示すように、保管部24(D)に移動する。この場合、第1搬送手段14の一端14jが、保管部24(D)の端部24jに最接近しても、荷12の一端12jは、一端14jよりも手前側(図中左側)に離れているので、デッドスペースDsが形成される。そこで、この例では、オフセット位置保持動作によりデッドスペースDsを小さくする。
【0050】
第1搬送手段14は、保管列23における保管部24(D)または保管部24(D)の手前にて、オフセット位置保持動作を実行する。この例では、第1搬送手段14は、保管部24(D)にてオフセット位置保持動作を実行する。保管部24(D)に移動したら、
図8(b)に示すように、第1搬送手段14は、載置台部14cを降下させ、荷12を一時的に保管部24(D)に降ろして、当該荷12に対して、所定のオフセットに対応する位置に移動する。
【0051】
その位置に移動したら、第1搬送手段14は、
図8(c)に示すように、載置台部14cを上昇させ、荷置部30から荷12を持ち上げると共にその状態で保持する。この状態で、中心線C12は中心線C14に対してオフセットしている。このオフセットに対応して、荷12の他端12kは第1搬送手段14の他端14kから離れ、一端12jは一端14jに接近する。
【0052】
この状態で、第1搬送手段14は、
図8(d)に示すように、保管部24(D)の端部24jに接近し、載置台部14cを降下させ、荷12を保管部24(D)に降ろす。この動作によりデッドスペースDsは小さくなる。荷12を降ろしたら、第1搬送手段14は、そのまま待機してもよいし、別の待機場所に移動してもよい。
【0053】
また、保管列23で行うオフセット位置保持動作は、保管列23の最奥部に置く荷12に対してだけでなく、保管列23の最奥の保管部24(D)から当該保管列23の間口23a側に向かって順に保管される各荷12に対して、オフセット位置保持動作を実行してもよい。この場合、この順に保管される各荷12の間の隙間を小さくしてデッドスペースをさらに削減できるので、スペース効率をさらに高められる。
【0054】
次に、第1搬送手段14が第2搬送手段16に搭載されたときのオフセット位置保持動作を説明する。
図9は、第1搬送手段14が第2搬送手段16に搭載されたときに実行されるオフセット位置保持動作を示す。この動作では、
図9(a)に示すように、第1搬送手段14は荷12を保持して第2搬送手段16に移動する。第2搬送手段16に移動したら、第1搬送手段14は、
図9(b)に示すように、載置台部14cを降下させ、荷12を一時的に第2搬送手段16のガイド部16jに降ろして、当該荷12に対して、所定のオフセットに対応する位置に移動する。
【0055】
その位置に移動したら、第1搬送手段14は、
図9(c)に示すように、載置台部14cを上昇させ、ガイド部16jから荷12を持ち上げると共にその状態で保持する。この状態で、中心線C12は中心線C14に対してオフセットしている。このオフセットに対応して、荷12の他端12kは第1搬送手段14の他端14kから離れ、一端12jは一端14jに接近する。この動作は、第2搬送手段16の移動開始前に実行されてもよいし、第2搬送手段16の移動中に実行されてもよいし、第2搬送手段16の移動終了後に実行されてもよい。荷12を保持したら、第1搬送手段14は、目的の搬送先に移動する。
【0056】
次に、第1搬送手段14が荷12を中間棚20の中間荷置部21に置くときのオフセット位置保持動作を説明する。荷12を中間荷置部21に載置する際、外部搬送手段によって荷12を取り出しやすくするために、荷12の一端12jを中間荷置部21の外部側間口21bの端部21jに近づけるニーズがある。
【0057】
図10は、外部搬送手段54が、荷12のパレット12pのフォーク孔12hにフォーク54fを差し込んで、荷12を取り出す際の位置関係を概略的に示す側面図である。
図10(a)は、荷12が中間荷置部21の中央に載置された場合を示している。荷12を保持する場合、フォーク54fの先端54pが荷12の中心線C12を越えることが望ましい。しかし、荷12が中間荷置部21の端部21jから離れているときは、作業のバラツキにより、先端54pを奥まで差し込めない場合が生じる。このため、荷12が端部21jから離れているときは、先端54pをフォーク孔12hに引っ掛けて、荷12を一旦出口側に引き寄せた後、フォーク54fを再度差し込む作業をする。この場合、作業が難しく作業効率は低下する。
【0058】
あるいは、先端54pがフォーク孔12hの奥まで差し込まれていないことに気がつかず、そのままの状態で荷12を持ち上げてしまうことも想定される。この場合、フォーク54fに対して荷12の重心が前方にずれており、搬送上の安全性が低下することになるので好ましくない。
【0059】
図10(b)に示すように、荷12の一端12jが中間荷置部21の端部21jに接近している場合は、その分に応じて先端54pを奥まで差し込めるので、外部搬送手段54による荷12の取り出し作業が容易になる。
【0060】
図11は、第1搬送手段14が中間荷置部21に荷12を置くときに実行されるオフセット位置保持動作を示す。この動作では、
図11(a)に示すように、第1搬送手段14は、荷12を保持して中間荷置部21に移動する。このとき、第1搬送手段14の一端14jが、中間荷置部21の端部21jに最接近しても、荷12の一端12jは、一端14jよりも手前側(図中右側)に離れているので、端部21jに接近させることが難しい。
【0061】
このため、中間荷置部21に移動したら、第1搬送手段14は、
図11(b)に示すように、載置台部14cを降下させ、荷12を一時的に中間荷置部21に降ろして、当該荷12に対して、所定のオフセットに対応する位置に移動する。
【0062】
その位置に移動したら、第1搬送手段14は、
図11(c)に示すように、載置台部14cを上昇させ、荷置部30から荷12を持ち上げると共にその状態で保持する。この状態で、中心線C12は中心線C14に対してオフセットしている。このオフセットに対応して、荷12の他端12kは第1搬送手段14の他端14kから離れ、一端12jは一端14jに接近する。
【0063】
この状態で、第1搬送手段14は、
図11(d)に示すように、中間荷置部21の端部21jに接近し、載置台部14cを降下させ、荷12を中間荷置部21に降ろす。この動作により、荷12の一端12jは中間荷置部21の端部21jに接近し、荷12の取り出しが容易になる。なお、この説明では、中間荷置部21においてオフセット位置保持動作を実行する例を示したが、第1搬送手段14が中間荷置部21に進入する前に、事前に
図9の例に示すようにオフセット位置保持動作を行い、荷12を偏心保持した状態で、中間荷置部21に進入するようにしてもよい。この場合も荷12の取り出しが容易になる。
【0064】
以上のように構成された自動倉庫システム100の特徴を説明する。本実施形態は、荷12を保持して列方向に移動可能な第1搬送手段14を備えている。第1搬送手段14は、列方向の全長が第1搬送手段14の列方向の全長よりも短い荷12を、列方向において、第1搬送手段14の中心位置から第1搬送手段14の一端側にオフセットした位置で保持するオフセット位置保持動作を実行する。この場合、荷12の荷降ろし位置の制限を軽減できる。
【0065】
本実施形態は、第1搬送手段14を搭載して行方向に移動可能な第2搬送手段16を備えている。第1搬送手段14は、荷12を保持して第2搬送手段16に搭載されているとき、荷12を第2搬送手段16に一時的に降ろした後、オフセット位置保持動作を実行する。この場合、一時的な荷置部を有しない構成でも、第2搬送手段16上でオフセット位置保持動作を実行できる。
【0066】
本実施形態では、第1搬送手段14は、搬送先の荷置部30に荷12を搬送するとき、荷12を荷置部30の手前に一時的に降ろした後、オフセット位置保持動作を実行する。この場合、荷置部30における荷12の保管位置の制限を軽減できる。
【0067】
本実施形態は、外部搬送手段54に荷12を引き渡すための中間荷置部21を備えており、第1搬送手段14は、荷12を中間荷置部21に一時的に降ろした後、オフセット位置保持動作を実行する。この場合、外部搬送手段54による荷12の取り出し作業が容易になる。
【0068】
本実施形態は、列方向に連設された複数の保管部24からなる保管列23を備えており、第1搬送手段14は、保管列23の最奥の保管部24(D)に荷12を搬送するとき、荷12を保管列23に一時的に降ろした後、オフセット位置保持動作を実行する。この場合、保管列23のデッドスペースが減り、倉庫の保管効率が改善される。
【0069】
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。前述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して説明しているが、そのような表記のない内容に設計変更が許容されないわけではない。
【0070】
(変形例)
以下、変形例を説明する。変形例の図面および説明では、実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施形態と重複する説明を適宜省略し、実施形態と相違する構成について重点的に説明する。
【0071】
[第1変形例]
実施形態の説明では、中間荷置部21が出庫用と入庫用とで共用される例を示したが、例えば、中間荷置部21は、出庫用と入庫用とで区分されてもよい。
図12は、入庫用の中間荷置部21の一例を示す側面図である。本変形例の中間荷置部21は、外部側間口21bにストッパ21sを有する。この例のストッパ21sは、中間荷置部21の外部側間口21bの端部21j近傍において上向きに突出する突起である。入庫する際、
図11(a)に示すように、入庫する荷12の一端12j側をストッパ21sに載せる。これにより、荷12の他端12k側が下がり、
図11(b)の破線で示すように、荷12は重力の作用により中間荷置部21に円滑に収納される。また、ストッパ21sは、荷12の端部21jからのはみ出しを規制する。
【0072】
[その他の変形例]
実施形態の説明では、中間荷置部21を備える例を示したが、これに限定されない。例えば、中間荷置部21の代わりに、入庫する荷を受け入れる入庫部と、出庫する荷を保持する出庫部とを備えてもよい。また、各段の荷を昇降するための昇降手段を備えてもよい。
【0073】
実施形態の説明では、第2搬送手段16の走行路に第2レール28が設けられる例を示したが、これに限定されない。例えば、第2搬送手段16は、レールのない走行路を走行するものであってもよい。
【0074】
実施形態の説明では、第2搬送手段16が昇降機構を有しない例を示したが、これに限定されない。例えば、第2搬送手段16は第1搬送手段14を昇降する昇降機構を備えてもよい。第2搬送手段16はスタッカークレーンであってもよい。
【0075】
なお、本開示の思想は、荷が、第1搬送手段より小さければ小さいほど、デッドスペースを削減する効果が大きくなり、本開示のオフセット保持して移動する運用は効果的になる。
また、本開示の思想は、保管列が区切られておらず列方向に多数の荷を保管できる構成に対してより効果的であり、例えば、列方向に2つ程度の荷しか置けない構成と比較して効果が大きい。
【0076】
実施形態の説明では、それぞれの動作にオフセット位置保持動作を適用する例を示したが、これに限定されない。本システムは、オフセット位置保持動作を適用するモード(以下、「オフセットモード」という)と、オフセット位置保持動作を適用せずに、荷を第1搬送手段の中央付近の許容範囲にて保持するモード(以下、「センターモード」という)とを切り替え可能に構成されてもよい。オフセットモードとセンターモードとは、オペレータによる情報端末または管理装置の操作により切り替えできるように構成してもよい。また、オフセット位置保持動作におけるオフセット量を調整できるように構成してもよい。
【0077】
これらの各変形例は、実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0078】
上述した各実施形態と変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施形態は、組み合わされる実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
【符号の説明】
【0079】
12 荷、 14 第1搬送手段、 16 第2搬送手段、 20 中間棚、 21 中間荷置部、 22 棚部、 23 保管列、 24 保管部、 26 第1レール、 28 第2レール、 50 制御部、 100 自動倉庫システム。