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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】ロールベーラ
(51)【国際特許分類】
   A01F 25/13 20060101AFI20240423BHJP
   A01F 15/07 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
A01F25/13 Z
A01F15/07
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020155630
(22)【出願日】2020-09-16
(65)【公開番号】P2022049429
(43)【公開日】2022-03-29
【審査請求日】2023-08-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000198330
【氏名又は名称】株式会社IHIアグリテック
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 宏
(72)【発明者】
【氏名】山本 博之
(72)【発明者】
【氏名】松倉 崇博
【審査官】坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-47120(JP,A)
【文献】特開2010-226985(JP,A)
【文献】特開昭62-217(JP,A)
【文献】特開2016-67244(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0296715(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01F 25/13
A01F 15/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウエブロール載置部と予備ウエブロール載置部を備え、
前記ウエブロール載置部は、ウエブロールを載置するものであり、ウエブを送り出す送出機構に臨んで配置されており、
前記予備ウエブロール載置部は、
前記ウエブロール載置部より下に配置されおり、
離間して設けられた一対の予備ウエブロール支持部に予備のウエブロールを架け置くものであり、
前記予備ウエブロール載置部から前記ウエブを直接前記ウエブロール載置部にセッティングできる位置に配置されている
ことを特徴とするロールベーラ。
【請求項2】
前記予備ウエブロール載置部から前記ウエブを直接前記送出機構にセッティングできる位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載のロールベーラ。
【請求項3】
前記予備ウエブロール載置部の下側に、足場が設けられていることを特徴とする、請求項1または請求項2記載のロールベーラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロールベーラに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、圃場の牧草をピックアップし、牧草をロール成形部まで搬送し、ロール成形部でロールベールを成形して、最後にウエブロールから繰り出だすロールベーラに関する発明が記載されている。そして、この発明では、ウエブをロールベールの外周に巻き付けて圃場に放出できるように工夫されている。
なお、ロールベールに巻き付けられるものはネットが一般的であるが、ネットに限らず、フィルムやネットの上位概念としてウエブを巻き付けられる(ネット、フィルムいずれも巻き付けられる)ロールベーラも開発されるようになってきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許明細書第5090182号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ロールベーラが圃場で作業中、ウエブロールのウエブが無くなり新たな予備のウエブロールと交換が必要となることがある。このような場合、予備のウエブロールを取りに戻らなくてはならず、作業性が悪かった。
また、ウエブロールをロールベーラ上部にあるウエブロール載置部に持ち上げる作業は、大変であり作業性を損なっていた。図6は、特許文献1のタイプのロールベーラの斜視図であり、予備ウエブロール載置部が存在しない。ウエブロール載置部(ネットロール載置部2)がロールベーラ1の上方にあるため、下段足場6bおよび上段足場6aが設けられているが、作業者は、重たいウエブロール(ネットロール4)を圃場から持ち上げ、上段足場6aまで持ち上げ、さらにウエブロール載置部(ネットロール載置部2)まで持ち上げるという作業が必要で、足場を上がる際にバランスを崩したり、足を踏み外し落下したり、腰を痛めたりすることがあった。
本発明は、ウエブロール交換の作業性の向上を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ウエブロール載置部と予備ウエブロール載置部を備え、前記ウエブロール載置部は、ウエブロールを載置するものであり、ウエブを送り出す送出機構に臨んで配置されており、前記予備ウエブロール載置部は、前記ウエブロール載置部より下に配置されおり、離間して設けられた一対の予備ウエブロール支持部に予備のウエブロールを架け置くものであり、前記予備ウエブロール載置部から前記ウエブを直接前記ウエブロール載置部にセッティングできる位置に配置されていることを特徴とするロールベーラとすることで課題を解決した。
【発明の効果】
【0006】
図1に示したように、予備ネットロール載置部(予備ウエブロール載置部)をネットロール載置部より下に設けたことで、圃場から予備のネットロール(予備のネットロール)を予備ネットロール載置部(予備ウエブロール載置部)へ直接載置することが可能となった。また、部材が入り組むロールベーラの機枠に上り、重たいネットロール(ウエブロール)を圃場から直接ネットロール載置部(ウエブロール載置部)へ載置することは作業者が落下する危険があった。予備ネットロール載置部(予備ウエブロール載置部)から予備のネットロールを持ち上げ、ネットロール載置部へ載置する作業は、圃場からネットロール載置部(ウエブロール載置部)持ち上げるより簡単であり、作業性が向上した。
さらに、離間する一対の保持バー(予備ウエブロール支持部)の間に予備ネットロール(予備ウエブロール)が架け置かれているから予備のネットロール(予備のネットロール)を持ち上げると、一対の保持バー(予備ウエブロール支持部)の間に空間ができる。この空間は、作業者が予備ネットロール(予備のウエブロール)をネットロール載置部(ウエブロール載置部)まで持ち上げるための作業空間となるので、作業性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】ロールベーラをトラクター側から観た斜視図
図2】ロールベーラの内部構造図
図3】ネットの送出機構へのセッティングの説明図(A) 予備ネットロールに載置されたネットセッティング時の内部構造図(B) 予備ネットロールセッティング後の斜視図
図4】予備ネットロール載置部からネットロール載置部へ予備ネットロールを持ち上げる説明図(A)持ち上げ開始前の斜視図(B)持ち上げ中の斜視図(C)持ち上げ完了時の斜視図
図5】作業空間の説明図(A)従来のロールベーラであって、湾曲載置板を用いた予備ネットロール載置部を設けたロールベーラの斜視図(B)上段足場を図6のロールベーラに取り付けた説明図
図6】従来の予備ネットロール載置部のないロールベーラ
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。また、説明のため意図的に部材を省略している図もある。
次の実施例1は、ウエブとしてネットNを使用するものである。ウエブは、ネットN、フィルム、不織布、紙などの上位概念であり、布などを含む。実施例1では、ネットNについて詳細に説明するが、ネットNは、ウエブに包含される布やフィルムなどであっても構わない。
以下の実施例1では、必要に応じてネットN(ウエブ)などと併記する。ネットロール4はウエブロールの一つの態様であり、ネットロール載置部2(ウエブロール載置部)、予備ネットロール載置部3(予備ウエブロール載置部)などを態様として示す。
明細書中、「ネットロール載置部2(ウエブロール載置部)」などの括弧書きを付けず単に「ネットロール載置部2」と省略して記載することもある。
【0009】
〔実施例1〕
(全体構造)
図1は、ロールベーラ1をトラクター側から観た斜視図である。上方にネットロール4(ウエブロール)を載置するネットロール載置部2(ウエブロール載置部)がロールベーラ1のトラクター側に配置されている。ネットロール載置部2は、ネットNを送り出す送出機構11(図2を参照)に臨んで配置されている。送出機構11は、トップカバー12を開放することで見えるようになっており、後述する「(ネットのセッティング)」で述べる作業を行う。
予備ネットロール載置部3(予備ウエブロール載置部)が、ネットロール載置部2(ウエブロール載置部)より低い位置に設けられている。予備ネットロール載置部3の構造はシンプルであり、ロールベーラ1の左右側の端部に設けられた一対の保持バー31(予備ウエブロール支持部)から成っており、一対の保持バー31(予備ウエブロール支持部)の間に予備のネットロール4(予備のウエブロール)を架け置くことができるようになっている。
さらに、ネットロール4(ウエブロール)の載置や種々の点検のために上段足場6aと下段足場6bが設けられている。
予備ネットロール載置部3(予備ウエブロール載置部)は、圃場から予備のネットロール4(予備のウエブロール)を載置できる高さに設置することが好ましい。このような高さに設けることで、作業者は下段足場6bに予備のネットロール4(予備のウエブロール)を持って上がる必要が無くなる。予備ネットロール載置部3(予備ウエブロール載置部)の高さをこのような高さに設けるだけで、安全に作業を行うことができ、かつ、作業性を格段に向上できる。
【0010】
(送出機構)
図2は、ロールベーラ1の内部構造図である。ネットロール載置部2が配置されており、ネットロール4から供給されるネットNの流れが分かるように、ネットNを太線で描いている。ネットNの送出機構11は、テンションローラ111、案内ローラ112、駆動ローラ113と従動ローラ114から成っている。図2からネットロール載置部2が送出機構11に臨んで配置されていることが分かる。
予備ネットロール載置部3は、ネットロール載置部2より下に配置されている。
なお、必要に応じて送出機構11に含まれるローラは適宜増やされたり減らされたりする。ネットNは、ゴム製の外郭を有する駆動ローラ113に当接する従動ローラ114の間に挟まれて引き出され所定の大きさになったロールベールRに巻き付けられる。
【0011】
(ネットのセッティング)
図3を参照されたい。図3は、ネットNのセッティングの説明図である。図3(A)は 予備のネットロール4に載置されたネットセッティング時の内部構造図であり、図3(B)は 予備のネットロール4のセッティング完了後のロールベーラ1の斜視図である。
当初、ネットロール載置部2と予備ネットロール載置部3には、ネットロール4も予備のネットロール4も載置されていない。
作業者は、まず、空の予備ネットロール載置部3に、ネットロール載置部2に置かれるべきネットロール4を仮置きする。作業者は、セッティングに先立ちトップカバー12(図3(B)参照)を開けて送出機構11が見えるようにする。
作業者は仮置きされたネットロール4から所定の長さのネットNを引き出す。次いで、テンションローラ111の下側から案内ローラ112の上までネットNを通す。次いで、作業者は案内ローラ112まで通されたネットNを、駆動ローラ113と従動ローラ114の間にネットNが挟まれるようにセットする。次いで、駆動ローラ113を少し動かし、ネットロール4からネットNが送り出されれば送出機構11へのセットが完了する。ネットロール載置部2と送出機構11(特にテンションローラ111)とは近接しており、ネットロール4をネットロール載置部2に置いてしまうと、ネットNのセッティングがやりにくい。実施例では、予備ネットロール載置部3にネットロール4を仮置きして送出機構11にネットNをセッティングするため、作業性が高まった。
その後、仮置きしたネットロール4をネットロール載置部2へと持ち上げてセッティングを完了する
【0012】
予備ネットロール載置部3(予備ウエブロール載置部)にネットロール4(ウエブロール)を仮置きして、送出機構11にセットできるようにしたことは、非常に有利な作用効果をもたらす。ネットロール載置部2(ウエブロール載置部)へネットロール4(ウエブロール)を載置した状態では、次のようにセッティングが難しくなる。
最初に通すテンションローラ111(送出機構11の最初の部材)は、ネットロール載置部2(ウエブロール載置部)に臨んで配置されている。テンションローラ111の下を通すことは,作業者から見て,ちょうどネットロール4(ウエブロール)の陰になり見え辛く,同様に、駆動ローラ113と従動ローラ114にネットNを挟持させるのもネットロール4(ウエブロール)を挟み反対側のため作業が行い辛い。予備ネットロール載置部3(予備ウエブロール載置部)へネットロール4(ウエブロール)を載置した状態であると、テンションローラ111,案内ローラ112、駆動ローラ113および従動ローラ114が見えるためネットNを引き出し送出機構11へ通すことが非常に容易になる。ネットNの送出機構11へのセッティングが完了してから、予備ネットロール載置部3(予備ウエブロール載置部)に仮置きされたネットロール4(ウエブロール)をネットロール載置部2(ウエブロール載置部)へ持ち上げ置き換えることで、合理的に作業が進む。
【0013】
その後、仮置きされたネットロール4がネットロール載置部2へ持ち上げられ空になった予備ネットロール載置部3(予備ウエブロール載置部)へは、圃場から予備のネットロール4(ウエブロール)が載置される。本発明の実施例では、予備ネットロール載置部3(予備ウエブロール載置部)は、離間して設けられた一対の保持バー31(予備ウエブロール支持部)に予備のネットロール4(予備のウエブロール)を架け置く構成を具備している。この構成により、一対の保持バー31(予備ウエブロール支持部)の間には、ぽっかり空いた作業空間Sができる。作業者は、この作業空間Sを利用し、圃場から一方の保持バー31(予備ウエブロール支持部)に予備のネットロール4(予備のウエブロール)の一方の端部を載せて荷重を預けることができる。その後、予備のネットロール4(予備のウエブロール)の他方の端部を持ち上げて、他方の保持バー31(予備ウエブロール支持部)に架け置くだけで、 予備のネットロール4(予備のウエブロール)をセットすることができる。必要なら上段足場6aに予備のネットロール4(予備のウエブロール)を水平に仮置きし、作業空間Sを利用して、一方の保持バー31(予備ウエブロール支持部)に予備のネットロール4(予備のウエブロール)の一方の端部を載せ、その後ロールベーラの反対側に作業者が回って他方の保持バー31(予備ウエブロール支持部)に他方の端部を載せることもできる。圃場から作業を行えるので、力を要せず非常に安全に予備のネットロール4(予備のウエブロール)のセットができる。
以上のように、前記本発明の実施例では、安全性と作業性の両立が図れる。
【0014】
(ネットロールの交換)
ネットロール載置部2(ウエブロール載置部)にセットしたネットロール4(ウエブロール)を使い切ると、予備のネットロール4(予備のウエブロール)への交換作業に入る。
前述(図3(B)参照)したように、予備ネットロール載置部3(予備ウエブロール載置部)から、予備のネットロール4(予備のウエブロール)のネットN(ウエブ)を引き出し、送出機構11へネットN(ウエブ)へセッティングする。次いで、予備のネットロール4(予備のウエブロール)をネットロール載置部2(ウエブロール載置部)へ置き換える交換作業に入る。
【0015】
図4は、予備ネットロール載置部3からネットロール載置部2へ予備のネットロール4を持ち上げる説明図であり、図4(A)は持ち上げ開始前の斜視図である。持ち上げ開始前、予備のネットロール4は離間する一対の保持バー31(予備ウエブロール支持部)に架け置かれており、予備のネットロール4が上段足場6aの上を覆うため、上段足場6aに足を載せることができない状態となっている。作業者は、図4(B)のように、下段足場6bから予備のネットロール4を矢印の方向に持ち上げると、離間して設けられた一対の保持バー31(予備ウエブロール支持部)の間に、作業空間Sが出現するようになる。作業空間Sが出現することで作業者は、上段足場6aに足を載せることができるようになる。その後、図4(C)のように予備のネットロール4を更に持ち上げ、作業空間Sを利用して、ネットロール載置部2へ載置する。作業者は自然な姿勢で作業を行うことができ、作業性が向上する。
【0016】
特許文献1のロールベーラ1では、予備ネットロール載置部3は存在せず、ネットロール載置部2を圃場近くに設けるもので、ネットロール4をネットロール載置部2へ載置することは圃場からも行うことができる。しかし、ネットロール載置部2を圃場に近づけてしまったため、送出機構11へネットNをセッティングする負担が大きくなってしまった。作業者は機枠に上がり、不安定な姿勢のままロールベーラ1の上方にある送出機構11へネットNをセッティングする必要があり、作業の安全性を損なうことになっていた。また、ネットロール載置部2を圃場に近づけてしまったため、予備ネットロール載置部3をネットロール載置部2の下方に設ける余地が無くなってしまった。本発明の実施例では、ネットロール載置部2の直下に近接して予備ネットロール載置部3を設けることができる。また、下段足場6bに足を載せて送出機構11へ予備ネットロール載置部3からネットNをセットすることができ、安全性と作業性の両立が達成できた。
また、図5は、作業空間Sの説明図である。図5(A)は湾曲載置板32を用いた予備ネットロール載置部3を有する従来のロールベーラの斜視図である。従来、予備ネットロール載置部3は湾曲載置板32のような板状部材、または、多角形の板状部材や山形に曲げられた板状部材で構成されていた。図5(B)は、説明のため無理に上段足場6aを従来のロールベーラ(図5(A))に取り付けた斜視図である。予備のネットロール4を送出機構11にセットした状態を示している。予備のネットロール4を持ち上げても、湾曲載置板32があるため、上段足場6aの上に作業空間Sが生じることはない。そのため、作業者は下段足場6bからネットロール載置部2まで予備のネットロール4を持ち上げる他なかった。
本発明は、前述したように(図4参照)、予備のネットロール4は離間する一対の保持バー31(予備ウエブロール支持部)に架け置かれており、予備のネットロール4を持ち上げることで作業空間Sが出現し、上段足場6aまで作業者が上がることができるようになるという格別な作用効果を奏する。
その時,図5の様な湾曲載置板32からなる予備ネットロール載置部3では,下段足場6bにしか足が載せられず、ネットロール載置部2と作業者の立ち位置が離れるため持ち上げ時に前のめりとなり力が入り辛い。また,テンションローラ111,駆動ローラ113,従動ローラ114も立ち位置から遠いため作業が行い辛い。このように、重い 予備のネットロール4を作業者に不自然な姿勢で持ち上げさせるため、安全上の問題が生じる上に、腰痛の原因となりかねないものであった。
【0017】
さらに、図6のような従来技術では、予備ネットロール載置部3が存在しないため、圃場から下段足場6bと上段足場6aへと重たいネットロール4を持ち上げる必要があり、下段足場6bや上段足場6aを取り付けたとしても、部材の立て込むロールベーラ1の機枠上で、負担のかかる作業することは安全上問題があった。
さらに、一旦、ネットロール4をネットロール載置部2へ載置してしまうと、テンションローラ111等の送出機構11がネットNの陰になり、送出機構11へのセットがやりにくくなることは前述したとおりである。
【0018】
ロールベーラ1の構造は、これらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
ネットロール4を中心に説明してきたが、ウエブロールであれば本発明に含まれる。例えば、フィルム、コットンネット、不織布などのロールであってもよい。
【0019】
また、前述の技術的事項は、その目的および構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0020】
1 :ロールベーラ
11 :送出機構
111:テンションローラ
112:案内ローラ
113:駆動ローラ
114:従動ローラ
12 :トップカバー
2 :ネットロール載置部(ウエブロール載置部)
3 :予備ネットロール載置部(予備ウエブロール載置部)
31 :保持バー(予備ウエブロール支持部)
32 :湾曲載置板
4 :ネットロール(ウエブロール)6a :上段足場
6b :下段足場
R :ロールベール
N :ネット
S :作業空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6