(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】酸化ガリウム系半導体の製造方法
(51)【国際特許分類】
C30B 29/16 20060101AFI20240423BHJP
C30B 33/02 20060101ALI20240423BHJP
C30B 23/06 20060101ALI20240423BHJP
C23C 14/58 20060101ALI20240423BHJP
C23C 14/08 20060101ALI20240423BHJP
H01L 21/26 20060101ALI20240423BHJP
H01L 21/363 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
C30B29/16
C30B33/02
C30B23/06
C23C14/58 A
C23C14/08 J
H01L21/26 F
H01L21/363
(21)【出願番号】P 2020156405
(22)【出願日】2020-09-17
【審査請求日】2023-08-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】304021417
【氏名又は名称】国立大学法人東京工業大学
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100208225
【氏名又は名称】青木 修二郎
(72)【発明者】
【氏名】加渡 幹尚
(72)【発明者】
【氏名】大友 明
(72)【発明者】
【氏名】相馬 拓人
【審査官】神▲崎▼ 賢一
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107119258(CN,A)
【文献】特開2020-117430(JP,A)
【文献】国際公開第2013/035845(WO,A1)
【文献】特開2005-340308(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C30B 29/16
C30B 33/02
C30B 23/06
C23C 14/58
C23C 14/08
H01L 21/26
H01L 21/363
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸化ガリウム系半導体の製造方法であって、
400℃以下で、物理蒸着法によって、基材上にGa、O、及びSを含有する薄膜を形成すること、及び
前記基材上に形成された前記薄膜を700℃以上に加熱すること、
を含む、酸化ガリウム系半導体の製造方法。
【請求項2】
前記物理蒸着法による前記薄膜の形成と前記薄膜の加熱とを行うサイクルを、複数回行うことを含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記基材がβ-Ga
2O
3系単結晶である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
製造される酸化ガリウム系半導体が、Ga
2(O
1-xS
x)
3、ここで、0.00<x≦0.24、である、請求項1~3のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項5】
前記物理蒸着法が、真空蒸着法、分子線蒸着法、イオンプレーティング法、イオンビーム蒸着法、コンベンショナル・スパッタリング法、マグネトロン・スパッタリング法、イオンビーム・スパッタリング法、又はECRスパッタリング法である、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項6】
前記分子線蒸着法が、パルスレーザー堆積法である、請求項5に記載の製造方法。
【請求項7】
前記パルスレーザー堆積法を、ターゲットをGaS焼結体とし、かつOを含有するガス雰囲気下で行う、請求項6に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、酸化ガリウム系半導体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、省電力技術の開発が求められており、パワーデバイスの低損失化が期待されている。パワーデバイスは、ハイブリッド車や電気自動車に搭載されるインバーターなど、あらゆる電力変換器に搭載されている。
【0003】
低損失なパワーデバイスの実現に向けて、現状のシリコン(Si)よりも更に高耐圧・低損失なパワーデバイスの実現が期待できるSiC、GaN等の新しいワイドギャップ半導体材料が注目され、活発に研究開発が進められている。その中でも、酸化ガリウムは、SiC、GaNと比較して更に大きなバンドギャップに代表される物性から、パワーデバイスに応用した場合、より一層の高耐圧・低損失化等の優れたデバイス特性が期待される。
【0004】
酸化ガリウム半導体のパワーデバイスへの適用においては、p型酸化ガリウム半導体が求められる。しかしながら、p型酸化ガリウム半導体は、その製造が困難であり、またその特性を制御することも困難であると、一般的には考えられている。
【0005】
この点に関して、非特許文献1は、p型化が期待される酸化ガリウム系半導体の製造方法に関して記載している。同文献は、Ga2(O,S)3ターゲットを用いて、パルスレーザー堆積(PLD)法によって、Ga2(O,S)3混晶を製造できる旨、記載している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【文献】Jaquez et. al., “Amorphous gallium oxide sulfide: A highly mismatched alloy”, Journal of Applied Physics, 2019年7月13日,126, 105708
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
p型化が期待できる酸化ガリウム系半導体の一つとして、非特許文献1が開示するような、Ga2(O,S)3混晶にアクセプタ(例えば窒素)を添加したものを挙げることができる。Sの役割は、主に酸素からなる酸化ガリウムの価電子帯を真空準位に近づけることであり、その結果として窒素などのアクセプタが活性化しやすく正孔の生成に有利になると考えられる。
【0008】
ここで、SとOとは原子半径の差が大きいため、酸化ガリウムの結晶構造におけるOの位置をSで置換した状態は、不安定である。そのため、例えば化学気相成長法(CVD)や融液成長法等の、熱平衡に近いプロセスでは、生成する結晶にSが取り込まれず、Ga2(O,S)3混晶を生成することは困難である。
【0009】
他方、スパッタリング等の熱非平行プロセスでは、結晶中にSを導入することは可能であるが、製造の際に結晶性を維持することが困難であり、アモルファス化してしまう。そのため、製造される酸化ガリウム系半導体は結晶性が低く、リーク電流の増加や耐圧性の低下等が懸念される。
【0010】
したがって、高い耐リーク電流及び耐圧性を有する酸化ガリウム系半導体を製造する方法が求められていた。
【0011】
本開示は、高い耐リーク電流及び耐圧性を有する酸化ガリウム系半導体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本開示者は、以下の手段により上記課題を達成することができることを見出した:
《態様1》
酸化ガリウム系半導体の製造方法であって、
400℃以下で、物理蒸着法によって、基材上にGa、O、及びSを含有する薄膜を形成すること、及び
前記基材上に形成された前記薄膜を700℃以上に加熱すること、
を含む、酸化ガリウム系半導体の製造方法。
《態様2》
前記物理蒸着法による前記薄膜の形成と前記薄膜の加熱とを行うサイクルを、複数回行うことを含む、態様1に記載の製造方法。
《態様3》
前記基材がβ-Ga2O3系単結晶である、態様1又は2に記載の製造方法。
《態様4》
製造される酸化ガリウム系半導体が、Ga2(O1-xSx)3、ここで、0.00<x≦0.24である、態様1~3のいずれか一つに記載の製造方法。
《態様5》
前記物理蒸着法が、真空蒸着法、分子線蒸着法、イオンプレーティング法、イオンビーム蒸着法、コンベンショナル・スパッタリング法、マグネトロン・スパッタリング法、イオンビーム・スパッタリング法、又はECRスパッタリング法である、態様1~4のいずれか一つに記載の製造方法。
《態様6》
前記分子線蒸着法が、パルスレーザー堆積法である、態様5に記載の製造方法。
《態様7》
前記パルスレーザー堆積法を、ターゲットをGaS焼結体とし、かつOを含有するガス雰囲気下で行う、態様6に記載の製造方法。
【発明の効果】
【0013】
本開示によれば、高い耐リーク電流及び耐圧性を有する酸化ガリウム系半導体の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示の実施の形態について詳述する。なお、本開示は、以下の実施の形態に限定されるのではなく、開示の本旨の範囲内で種々変形して実施できる。
【0015】
本開示は、酸化ガリウム系半導体の製造方法であって、400℃以下で、物理蒸着法によって、基材上にGa、O、及びSを含有する薄膜を形成すること、及び基材上に形成された薄膜を700℃以上に加熱すること、を含む、酸化ガリウム系半導体の製造方法である。
【0016】
本開示の製造方法では、基材上にGa、O、及びSを含有する薄膜を形成する際の温度を、酸化ガリウムの結晶化が起きにくい温度、すなわち400℃以下として、物理蒸着法によって成膜を行うため、形成される薄膜中に十分にSを取り込むことができる。
【0017】
なお、この物理蒸着法を実施する際の温度が400℃超である場合、例えば約500℃以上である場合、基材上への薄膜の堆積と共に酸化ガリウムの結晶化が起こる。この場合において、SとOとの原子半径の差が大きいため、結晶中にSが十分に取り込まれないと考えられる。
【0018】
また、本開示の製造方法では、基材上に形成されたGa、O、及びSを含有する薄膜を700℃以上に加熱することによって、薄膜中にSが取り込まれた状態で、薄膜を結晶化することができる。なお、基材上に形成されたGa、O、及びSを含有する薄膜を700℃未満の温度、例えば約650℃以下で加熱する場合、基材上に形成されたGa、O、及びSを含有する薄膜が十分に結晶化されないと考えられる。
【0019】
本開示の製造方法では、物理蒸着法による薄膜の形成と薄膜の加熱とを行うサイクルを、複数回行うことが好ましい。これにより、基材上に成膜される薄膜へのSの導入及び、薄膜の結晶性を維持しつつ、薄膜の膜厚を増加させることができる。
【0020】
物理蒸着法による薄膜の形成と薄膜の加熱とを行うサイクルの回数は特に限定されないが、例えば2回以上、5回以上、又は10回以上であってよく、30回以下、25回以下、又は20回以下であってよい。
【0021】
《薄膜の形成》
本開示の製造方法は、400℃以下で、物理蒸着法によって、基材上にGa、O、及びSを含有する薄膜を形成することを含む。
【0022】
〈基材〉
本開示の製造方法に用いられる基材は、その表面にGa2(O,S)3混晶を成膜することによって酸化ガリウム系半導体を得ることができる任意の基材であってよい。より具体的には、基材は、酸化ガリウム単結晶層であってよい。酸化ガリウム単結晶層は、任意の手法で作製したものを用いることができる。酸化ガリウム単結晶層は、α-Ga2O3単結晶、β-Ga2O3単結晶、又は他の結晶構造を有するGa2O3単結晶の層であることができ、好ましくはβ-Ga2O3単結晶の層である。
【0023】
〈温度〉
物理蒸着法によって薄膜を形成する際の温度は、400℃以下である。
【0024】
物理蒸着法によって薄膜を形成する際の温度を400℃以下とすることにより、薄膜の結晶化を抑制しつつ薄膜を基材上に成膜することができる。そのため、成膜される薄膜にSを十分に取り込ませることができる。他方、物理蒸着法によって薄膜を形成する際の温度が400℃超である場合、成膜される薄膜が結晶化しやすく、成膜される薄膜にSを十分に取り込ませることができないと考えられる。
【0025】
物理蒸着法によって薄膜を形成する際の温度は、400℃以下、300℃以下、200℃以下、又は100℃以下であってよく、0℃以上、20℃以上、50℃以上、又は100℃以上であってよい。物理蒸着法によって薄膜を形成する際の温度条件は、常温であってもよい。
【0026】
〈物理蒸着法〉
本開示の製造方法において使用することができる物理蒸着法は、特に限定するものではないが、例えば真空蒸着法、分子線蒸着法、イオンプレーティング法、イオンビーム蒸着法、コンベンショナル・スパッタリング法、マグネトロン・スパッタリング法、イオンビーム・スパッタリング法、又はECRスパッタリング法を挙げることができる。
【0027】
また、分子線蒸着法は、パルスレーザー堆積(PLD)法であってよい。物理蒸着法としてパルスレーザー堆積法を採用する場合、ターゲットは、GaS焼結体又はGaS及びGaOの焼結体であってよい。ターゲットにGaS焼結体を用いる場合には、パルスレーザー堆積法は、Oを含有するガス雰囲気下で行ってよい。ここで、Oを含有するガス雰囲気としては、例えばO2又はNO等を挙げることができるが、これらに限定されない。
【0028】
パルスレーザー堆積法は、例えば基材をβ-Ga2O3単結晶、ターゲットをGaS焼結体とし、Oを含有するガス、例えばNOガスを流通させつつ行ってよい。また、エキシマレーザーのエネルギー密度、周波数、パルス幅、及び波長は、Ga2(O,S)3混晶の薄膜を基材上に形成することができる任意の条件であってよい。
【0029】
《薄膜の加熱》
本開示の製造方法は、基材上に形成された薄膜を700℃以上に加熱することを含む。
【0030】
加熱温度を700℃以上とすることで、薄膜中にSが十分に取り込まれた状態で薄膜を結晶化することができる。他方、加熱温度が700℃未満である場合には、薄膜を十分に結晶化することができない。
【0031】
加熱温度は、700℃以上、750℃以上、800℃以上、又は850℃以上であってよく、1000℃以下、950℃以下、900℃以下、又は850℃以下であってよい。
【0032】
加熱の際の昇温速度は、500℃/分以上、600℃/分以上、700℃/分以上、800℃/分以上、又は900℃/分以上であってよく、1500℃/分以下、1400℃/分以下、1300℃/分以下、1200℃/分以下、又は1100℃/分以下であってよい。
【0033】
加熱後の保持時間は、10秒以上、15秒以上、20秒以上、又は25秒以上であってよく、60秒以下、55秒以下、50秒以下、又は45秒以下であってよい。
【0034】
加熱の際の降温速度は、50℃/分以上、100℃/分以上、150℃/分以上、又は180℃/分以上であってよく、500℃/分以下、400℃/分以下、300℃/分以下、又は220℃/分以下であってよい。
【0035】
《酸化ガリウム系半導体》
本開示の製造方法によって製造される酸化ガリウム系半導体は、Ga2(O1-xSx)3であってよい。ここで、0.00<x≦0.24であってよい。xは、0超、0.01以上、0.05以上、0.08以上、0.10以上、又は0.15以上であってよく、0.24以下、0.20以下、0.18以下、0.15以下、又は0.12以下であってよい。
【実施例】
【0036】
《実施例1~3及び参考例1~5》
〈実施例1〉
以下の低温成膜プロセス及び高温アニールプロセスをこの順に行って、実施例1の試料を調製した。
【0037】
(低温成膜プロセス)
パルスレーザー堆積(PLD)法によって、実施例1の酸化ガリウム系半導体を製造した。具体的には、真空チャンバ内にターゲットとしてのGaS焼結体及び基材としての市販のβ-Ga2O3単結晶を配置し、真空チャンバ内を1×10-3Torrまで減圧しつつNOガスを流通させつつ行った。レーザーのエネルギー密度は0.3J/cm3、周波数が10Hz、パルス幅が20ns、かつ波長が248nmであり、堆積時間は100秒であった。
【0038】
(高温アニールプロセス)
低温成膜プロセス終了後に、真空チャンバの温度を400℃から800℃まで、1000℃/分の昇温速度で昇温させ、その後、800℃で40秒間アニールした。アニール後に、真空チャンバ内の温度を800℃から400℃まで、200℃/分の降温速度で降温させた。
【0039】
〈参考例1及び2、並びに実施例2及び3〉
高温アニールプロセスを行わなかったことを除いて実施例1と同様にして、参考例1の試料を調製した。また、高温アニールプロセスにおけるアニール温度を、それぞれ順に650℃、700℃、及び750℃としたことを除いて実施例1と同様にして、参考例2、並びに実施例2及び3の試料を調製した。
【0040】
〈参考例3~5〉
低温成膜プロセスにおける真空チャンバ内の温度をそれぞれ順に500℃、700℃、及び900℃としたことを除いて、実施例1と同様にして、低温成膜プロセスを行い、かつ高温アニールプロセスを行わなかったことを除いて、参考例3~5の試料を調製した。
【0041】
〈各例の試料の薄膜の分析・評価〉
各例の試料の薄膜における、OとSの合計に対するSの組成比を、オージェ電子分光(AES)法によって測定した。
【0042】
また、各例の試料の薄膜の結晶性の有無を、反射高速電子回折(RHEED)法によって得られた回折電子線の像及び強度を用いて評価した。ここで、結晶性を有しているか否かは、低温成膜プロセスを行う前の基材のRHEED像と同様のパターンが得られた場合に結晶性を有しているとし、同様のパターンが得られなかった場合に結晶性を有していないと判断した。
【0043】
なお、OとSの合計に対するSの組成比及び各例の試料の薄膜の結晶性の有無は、低温成膜プロセス後の試料及び高温アニールプロセス後の試料それぞれについて行っている。
【0044】
〈結果〉
各例の試料の調製の条件及び薄膜の分析・評価結果を、表1に示す。
【0045】
【0046】
表1に示すように、低温成膜プロセスにおける成膜温度が400℃であった参考例1では、低温成膜プロセス後におけるOとSの合計に対するSの組成比が0.24であった。参考例2及び実施例1~3については、低温成膜プロセス後におけるOとSの合計に対するSの組成比を測定していないが、参考例1と同様の条件で低温成膜プロセスを行っていることから、参考例1と同程度の組成比であると推定される。これに対して、参考例3~5では、オージェ電子分光(AES)法によって測定したOとSの合計に対するSの組成比がノイズ以下であったため、0.00としている。また、実施例1~3、並びに参考例1及び2では、低温成膜プロセス後には結晶性を有しておらず、アモルファス化していた。これに対して、参考例3~5では、結晶性を有していた。
【0047】
高温アニールプロセスにおけるアニール温度が700℃と800℃であった実施例1と3では、高温アニールプロセス後におけるOとSの合計に対するSの組成比がそれぞれ0.10と0.11であった。実施例2については、高温アニールプロセス後におけるOとSの合計に対するSの組成比を測定していないが、実施例1及び3の試料と同等の組成比であると考えられる。また、実施例1~3では、高温アニールプロセス後には結晶性を有していた。これに対して、参考例2では、高温アニールプロセス後にも結晶性を有していなかった。