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特許7477506チャネル検出指示方法、端末及びネットワーク装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】チャネル検出指示方法、端末及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/20 20230101AFI20240423BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20240423BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20240423BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
H04W72/20
H04W72/02
H04W52/02 110
H04L27/26 100
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021525357
(86)(22)【出願日】2019-07-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-11
(86)【国際出願番号】 CN2019096688
(87)【国際公開番号】W WO2020015723
(87)【国際公開日】2020-01-23
【審査請求日】2021-03-01
(31)【優先権主張番号】201810806639.7
(32)【優先日】2018-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】姜 大潔
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
【審査官】竹内 亨
(56)【参考文献】
【文献】Samsung,On UE Power Savings,3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1801977,2018年02月20日
【文献】Qualcomm Incorporated,Remaining Issues on BWP,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800879,2018年01月13日
【文献】vivo,Discussion on NR DRX configuration in RRC_CONNECTED state,3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1707073,2017年06月17日
【文献】Ericsson,DRX with short onDuration and Wake-up signaling,3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1805405,2018年04月05日
【文献】Intel Corporation,Miscellaneous corrections for UE capabilities[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2018_07_NR R2-1810970,2018年07月16日
【文献】Qualcomm Incorporated,Remaining Issues on DL/UL Resource Allocation,3GPP TSG RAN WG1 #93 R1-1807652,2018年05月24日
【文献】Samsung,Timer-based BWP switching,3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1711199,2017年09月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04B 7/24-7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるチャネル検出指示方法であって、
物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を取得することと、
前記少なくとも2セットの設定情報からターゲット設定情報を決定することと、
前記ターゲット設定情報に基づいて、前記物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを検出することとを含み、
前記少なくとも2セットの設定情報は、予め定義されるものであるか、又は、ネットワーク装置が無線リソース制御RRCシグナリングにより設定されるものであり、
前記少なくとも2セットの設定情報からターゲット設定情報を決定するステップは、
所定のダウンリンク制御情報DCIフォーマットのうちの一種であるターゲットダウンリンク制御情報DCIフォーマットが搬送されている第1の物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合、前記ターゲット設定情報を第1の設定情報から第2の設定情報に切り替えること、
スロットslot、ミニスロットmini-slot、ミリ秒又は時間領域シンボルを含むN(Nが正の整数である)個の時間領域送信ユニットにおいて、ターゲットダウンリンク制御情報DCIフォーマットが搬送されているターゲット物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを受信しない場合、前記ターゲット設定情報を前記第2の設定情報から前記第1の設定情報に切り替えることを含み、
前記少なくとも2セットの設定情報のうちの1セットの設定情報である前記第2の設定情報は、前記少なくとも2セットの設定情報のうちの1セットの設定情報である前記第1の設定情報とは異なる、
ャネル検出指示方法。
【請求項2】
前記物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHは、少なくとも一種のダウンリンク制御情報DCIフォーマットに対応し、及び/又は、少なくとも一種の無線ネットワーク一時識別子RNTIに対応する、請求項1に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項3】
第1のトリガ条件を満たす場合、前記ターゲット設定情報を第1の設定情報から第2の設定情報に切り替えるステップは、
不連続受信DRXシナリオにおいて、DRXサイクルのアクティブ期間に前記第1の物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH又は前記第2の物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを受信すると、前記ターゲット設定情報を第1の設定情報から第2の設定情報に切り替えることを含む、請求項1に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項4】
前記DRXサイクルは、DRX短期サイクル又はDRX長期サイクルを含み、
前記DRX短期サイクル及び前記DRX長期サイクルは、異なる第1の設定情報に対応するか、又は同一の第1の設定情報に対応する、請求項1又は3に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項5】
前記設定情報は、
少なくとも1つの制御リソースセットと、
少なくとも1つのサーチスペースと、
少なくとも1つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH候補と、
少なくとも1つのアグリゲーションレベルと、
前記物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH候補の数と、
各スロットにおいて監視される前記物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH候補の最大数と、
監視サイクル、オフセット量、持続時間及び1つのタイムスロットの先頭監視シンボルのうちの少なくとも1つを含む監視パラメータと、のうちの少なくとも1つを指示する情報を含む、請求項1に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項6】
前記第1の設定情報と前記第2の設定情報との関係は、
前記設定情報が少なくとも1つの制御リソースセットを含む場合、前記第1の設定情報により指示される制御リソースセットの数が、前記第2の設定情報により指示される制御リソースセットの数より大きいことと、
前記設定情報が少なくとも1つのサーチスペースを含む場合、前記第1の設定情報により指示されるサーチスペースの数が、前記第2の設定情報により指示されるサーチスペースの数より大きいことと、
前記設定情報が少なくとも1つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH候補又は前記物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH候補の数を含む場合、前記第1の設定情報により指示される物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH候補の数が、前記第2の設定情報により指示される物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH候補の数より大きいことと、
前記設定情報が少なくとも1つのアグリゲーションレベルを含む場合、前記第1の設定情報により指示されるアグリゲーションレベル数が、前記第2の設定情報により指示されるアグリゲーションレベル数より大きいことと、
前記設定情報が各スロットにおいて監視される前記物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH候補の最大数を含む場合、前記第1の設定情報により指示される最大数が、前記第2の設定情報により指示される最大数より大きいことと、
前記設定情報が監視パラメータを含む場合、前記第1の設定情報により指示される監視サイクルが、前記第2の設定情報により指示される監視サイクルより小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項7】
ダウンリンク制御情報DCIに基づいて、前記少なくとも2セットの設定情報から前記ダウンリンク制御情報DCIにより指示される1セットの設定情報を選択して前記ターゲット設定情報として決定するステップの前に、
前記ダウンリンク制御情報DCIを検出することと、
前記ダウンリンク制御情報DCIの検出結果に基づいて、応答情報又は非応答情報ACK/NACKをネットワーク装置にフィードバックすることとをさらに含む、請求項1に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項8】
少なくとも2セットの設定情報を取得するステップの前に、
ネットワーク装置に報告情報を送信することをさらに含み、
前記報告情報は、
DRX短期サイクル又はDRX長期サイクルを含むDRXサイクルのアクティブ期間に対応する第1の設定情報候補と、
前記DRXサイクル内の非アクティブタイマーの計時期間に対応する第2の設定情報候補と、
接続状態でのDRXオフ期間に対応する第3の設定情報候補とのうちの少なくとも1つを指示する、請求項1に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項9】
物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を取得する取得モジュールと、
前記少なくとも2セットの設定情報からターゲット設定情報を決定する処理モジュールと、
前記ターゲット設定情報に基づいて、前記物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを検出する検出モジュールとを含み、
前記少なくとも2セットの設定情報は、予め定義されるものであるか、又は、ネットワーク装置が無線リソース制御RRCシグナリングにより設定されるものであり、
前記処理モジュールは、さらに、
所定のダウンリンク制御情報DCIフォーマットのうちの一種であるターゲットダウンリンク制御情報DCIフォーマットが搬送されている第1の物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合、前記ターゲット設定情報を第1の設定情報から第2の設定情報に切り替えること、
スロットslot、ミニスロットmini-slot、ミリ秒又は時間領域シンボルを含むN(Nが正の整数である)個の時間領域送信ユニットにおいて、ターゲットダウンリンク制御情報DCIフォーマットが搬送されているターゲット物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを受信しない場合、前記ターゲット設定情報を前記第2の設定情報から前記第1の設定情報に切り替えることに用いられ、
前記少なくとも2セットの設定情報のうちの1セットの設定情報である前記第2の設定情報は、前記少なくとも2セットの設定情報のうちの1セットの設定情報である前記第1の設定情報とは異なる、
末。
【請求項10】
前記物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHは、少なくとも一種のダウンリンク制御情報DCIフォーマットに対応し、及び/又は、少なくとも一種の無線ネットワーク一時識別子RNTIに対応する、請求項9に記載の端末。
【請求項11】
前記処理モジュールは、不連続受信DRXシナリオにおいて、DRXサイクルのアクティブ期間に前記第1の物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH又は前記第2の物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを受信すると、前記ターゲット設定情報を第1の設定情報から第2の設定情報に切り替えることにさらに用いられる、請求項9に記載の端末。
【請求項12】
ネットワーク装置に適用されるチャネル検出指示方法であって、
無線リソース制御RRCシグナリングにより、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を端末に送信することと、
前記少なくとも2セットの設定情報のうちのターゲット設定情報を指示するためのダウンリンク制御情報DCIを前記端末に送信することと、を含み、
前記少なくとも2セットの設定情報は、予め定義されるものであるか、又は、ネットワーク装置が無線リソース制御RRCシグナリングにより設定されるものであり、
前記設定情報は、
所定のダウンリンク制御情報DCIフォーマットのうちの一種であるターゲットダウンリンク制御情報DCIフォーマットが搬送されている第1の物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合、前記ターゲット設定情報を第1の設定情報から第2の設定情報に切り替えること、
スロットslot、ミニスロットmini-slot、ミリ秒又は時間領域シンボルを含むN(Nが正の整数である)個の時間領域送信ユニットにおいて、ターゲットダウンリンク制御情報DCIフォーマットが搬送されているターゲット物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを受信しない場合、前記ターゲット設定情報を前記第2の設定情報から前記第1の設定情報に切り替えること、を前記端末に実行させるように指示し、
前記少なくとも2セットの設定情報のうちの1セットの設定情報である前記第2の設定情報は、前記少なくとも2セットの設定情報のうちの1セットの設定情報である前記第1の設定情報とは異なる、
ャネル検出指示方法。
【請求項13】
前記設定情報は、
少なくとも1つの制御リソースセットと、
少なくとも1つのサーチスペースと、
少なくとも1つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH候補と、
少なくとも1つのアグリゲーションレベルと、
前記物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH候補の数と、
各スロットにおいて監視される前記物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH候補の最大数と、
監視サイクル、オフセット量、持続時間及び1つのタイムスロットの先頭監視シンボルのうちの少なくとも1つを含む監視パラメータと、のうちの少なくとも1つを指示する情報を含む、請求項12に記載のチャネル検出指示方法。
【請求項14】
無線リソース制御RRCシグナリングにより、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を端末に送信する第1の送信モジュールと、
前記少なくとも2セットの設定情報のうちのターゲット設定情報を指示するためのダウンリンク制御情報DCIを前記端末に送信する第2の送信モジュールと、を含み、
前記少なくとも2セットの設定情報は、予め定義されるものであるか、又は、ネットワーク装置が無線リソース制御RRCシグナリングにより設定されるものであり、
前記設定情報は、
所定のダウンリンク制御情報DCIフォーマットのうちの一種であるターゲットダウンリンク制御情報DCIフォーマットが搬送されている第1の物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを受信した場合、前記ターゲット設定情報を第1の設定情報から第2の設定情報に切り替えること、
スロットslot、ミニスロットmini-slot、ミリ秒又は時間領域シンボルを含むN(Nが正の整数である)個の時間領域送信ユニットにおいて、ターゲットダウンリンク制御情報DCIフォーマットが搬送されているターゲット物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを受信しない場合、前記ターゲット設定情報を前記第2の設定情報から前記第1の設定情報に切り替えることを、前記端末に実行させるように指示し、
前記少なくとも2セットの設定情報のうちの1セットの設定情報である前記第2の設定情報は、前記少なくとも2セットの設定情報のうちの1セットの設定情報である前記第1の設定情報とは異なる、
ットワーク装置。
【請求項15】
前記設定情報は、
少なくとも1つの制御リソースセットと、
少なくとも1つのサーチスペースと、
少なくとも1つの物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH候補と、
少なくとも1つのアグリゲーションレベルと、
前記物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH候補の数と、
各スロットにおいて監視される前記物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH候補の最大数と、
監視サイクル、オフセット量、持続時間及び1つのタイムスロットの先頭監視シンボルのうちの少なくとも1つを含む監視パラメータと、のうちの少なくとも1つを指示する情報を含む、請求項14に記載のネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2018年7月20日に提出された中国特許出願第201810806639.7号の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
本開示は、通信の技術分野に関し、特にチャネル検出指示方法、端末及びネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE移動通信システムにおいて、端末の省電力化のために不連続受信(Discontinuous Reception、DRX)メカニズムを提供しており、DRXシナリオにおいて、接続(connected)モードにある端末に1つのDRXサイクル(cycle)を設定し、図1に示すように、該DRXサイクルは、アクティブ期間(On Duration)とスリープ期間(Opportunity for DRX)を含み、アクティブ期間において、端末が物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)を監視して受信し、スリープ期間において、端末がダウンリンクチャネルのデータを受信しない。多くの場合、1つの端末が、あるサブフレームでスケジューリングされデータを受信又は送信した後、次のいくつかのサブフレームで継続的にスケジューリングされる可能性が高いため、端末は、スケジューリングされた後にアクティブ期間にあり続け、すなわち、設定されたアクティブ期間においてPDCCHを継続的に監視する。具体的には、端末がスケジューリングされてデータを初送する場合、1つの非アクティブタイマー(drx-Inactivity Timer)を起動又は再起動し、該タイマーがタイムアウトしていない期間において、端末は、常にアクティブ期間にある。PDCCHの監視パラメータ(例えば、監視サイクルなど)は、いずれもネットワーク装置が無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングにより端末に通知されるものである。このように、端末の異なるシナリオ(例えば、上記アクティブ期間及び非アクティブタイマーの計時期間)での監視パラメータが同じであり、例えば、アクティブ期間においてサービスパッケージが到達するサイクルが20msであり、非アクティブタイマーの計時期間においてサービスパッケージが到達するサイクルが2msであり、ネットワーク装置によって設定されたPDCCHの検出サイクルが2msであれば、端末がPDCCHを頻繁にブラインド検出するが、グラント情報(アップリンクグラント及びダウンリンクグラントを含む)が検出されず、端末の省電力化には不利である。ネットワーク装置によって設定されたPDCCHの検出サイクルが20msであれば、非アクティブタイマーの計時期間において到達するPDCCHを見逃してしまい、伝送の信頼性が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施例は、異なるシナリオで同じPDCCH監視パラメータを使用すれば、不合理的なPDCCH検出を引き起こし、端末の余分な電力消費をもたらし、伝送の信頼性が低くなるという問題を解決するために、チャネル検出指示方法、端末及びネットワーク装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様では、本開示の実施例に係る、端末に適用されるチャネル検出指示方法は、
物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を取得することと、
少なくとも2セットの設定情報からターゲット設定情報を決定することと、
ターゲット設定情報に基づいて、PDCCHを検出することとを含む。
【0005】
第2の態様では、本開示の実施例に係る端末は、
物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を取得する取得モジュールと、
少なくとも2セットの設定情報からターゲット設定情報を決定する処理モジュールと、
ターゲット設定情報に基づいて、PDCCHを検出する検出モジュールとを含む。
【0006】
第3の態様では、本開示の実施例に係る端末は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶されてプロセッサ上で実行可能なプログラムとを含み、該プログラムがプロセッサによって実行されると、第1の態様に記載のチャネル検出指示方法のステップを実現する。
【0007】
第4の態様では、本開示の実施例に係る、ネットワーク装置に適用されるチャネル検出指示方法は、
無線リソース制御RRCシグナリングにより、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を端末に送信することを含む。
【0008】
第5の態様では、本開示の実施例に係るネットワーク装置は、
無線リソース制御RRCシグナリングにより、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を端末に送信する第1の送信モジュールを含む。
【0009】
第6の態様では、本開示の実施例に係るネットワーク装置は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶されてプロセッサ上で実行可能なプログラムとを含み、該プログラムがプロセッサによって実行されると、第4の態様に記載のチャネル検出指示方法のステップを実現する。
【0010】
第7の態様では、本開示の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体には、プロセッサによって実行されると、上記端末側又はネットワーク装置側のチャネル検出指示方法のステップを実現するプログラムが記憶されている。
【発明の効果】
【0011】
このように、本開示の実施例は、上記技術手段を使用することにより、異なるシナリオにおけるPDCCHの監視を満たし、余分な電力消費を発生させずに伝送効率を向上させることができる。
【0012】
本開示の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下に説明される図面は、本開示のいくつかの実施例にすぎず、当業者であれば、創造的な労働をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】DRXサイクルの時間領域を示す概略図である。
図2】本開示の実施例が適用される移動通信システムを示すブロック図である。
図3】本開示の実施例に係る端末のチャネル検出指示方法を示すフローチャートである。
図4】本開示の実施例に係る端末のモジュールの構造を示す概略図である。
図5】本開示の実施例に係る端末を示すブロック図である。
図6】本開示の実施例に係るネットワーク装置のチャネル検出指示方法を示すフローチャートである。
図7】本開示の実施例に係るネットワーク装置のモジュールの構造を示す概略図である。
図8】本開示の実施例に係るネットワーク装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら本開示の例示的な実施例をより詳細に説明する。図面に本開示の例示的な実施例が示されるが、本開示は、様々な形態で実現することができ、ここに記載した実施例によって限定されないと理解すべきである。逆に、これらの実施例を提供することは、本開示をより徹底的に理解し、かつ本開示の範囲を完全に当業者に伝えるためである。
【0015】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」などは、類似した対象を区別するためのものであり、必ずしも特定の順序又は優先順位を説明するためのものではない。ここで説明した本願の実施例が、例えばここでの図示又は説明以外の順序でも実施できるように、このように使用されたデータは、適宜入れ替えてもよいことを理解されたい。また、用語「含む」、「備える」及びそれらのいかなる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図され、例えば、一連のステップ又はユニットを含む過程、方法、システム、製品又は設備は、明確に挙げたステップ又はユニットに限定されず、明確に挙げていないか又はこれらの過程、方法、システム、製品又は設備に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続対象の少なくとも1つを表す。
【0016】
本明細書で説明される技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)/LTEアドバンスト(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限定されず、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重アクセス(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重アクセス(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多重アクセス(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)、その他のシステムなどの様々な無線通信システムにも用いることができる。用語「システム」及び「ネットワーク」は、常に互換的に使用されている。本明細書で説明される技術は、上述のシステム及び無線技術に用いられてもよく、その他のシステム及び無線技術に用いられてもよい。しかしながら、これらの技術はNRシステムの適用例以外にも適用可能であるが、以下の説明は、例示を目的にNRシステムについて説明し、以下の説明の多くにおいてNR用語が使用される。
【0017】
以下の説明は、例を提供するものであり、特許請求の範囲に記載された範囲、適用性又は構成を限定するものではない。本開示の範囲から逸脱しない限り、検討された要素の機能及び配置を変更してもよい。様々な例では、様々な手順又は構成部品を適宜に省略、置換又は追加してもよい。例えば、説明した方法を、説明した順序と異なる順序で実行してもよく、また、様々なステップを追加、省略するか又は組み合わせてもよい。また、いくつかの例を参照して説明した特徴は、他の例で組み合わせてもよい。
【0018】
図2は、本開示の実施例が適用される無線通信システムを示すブロック図である。無線通信システムは、端末21及びネットワーク装置22を含む。端末21は、端末装置又はユーザ端末(User Equipment、UE)と称され得る。端末21は、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップパソコン(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載装置などの端末側装置であってよく、なお、本開示の実施例において、端末21の具体的なタイプを限定しない。ネットワーク装置22は、基地局又はコアネットワークであってよく、上記基地局は、5G(第5世代)及びこれ以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NBなど)、又は他の通信システムにおける基地局(例えば、eNB、WLANアクセスポイント、又は他のアクセスポイントなど)であってよく、基地局は、ノードB、進化型ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、ノードB、進化型ノードB(eNB)、ホームノードB、ホーム進化型ノードB、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)アクセスポイント、WiFiノード、又は前記分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同様の技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限定されず、なお、本開示の実施例において、NRシステムにおける基地局のみを例に説明するが、基地局の具体的なタイプを限定しない。
【0019】
基地局は、基地局コントローラの制御で端末21と通信することができる。様々な例では、基地局コントローラは、コアネットワーク又はいくつかの基地局の一部であってよい。いくつかの基地局は、バックホールによりコアネットワークと制御情報又はユーザデータを通信することができる。いくつかの例では、これらの基地局のうちの一部は、有線又は無線通信リンクであるバックホールリンクにより直接的又は間接的に互いに通信することができる。無線通信システムは、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートすることができる。マルチキャリア送信機は、変調された信号を複数のキャリア上で同時に送信することができる。例えば、様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号が各通信リンクで送信されてよい。各変調された信号は、異なるキャリア上で送信され、制御情報(例えば、参照信号、制御チャネルなど)、オーバヘッド情報、データなどを搬送することができる。
【0020】
基地局は、1つ以上のアクセスポイントアンテナを介して端末21と無線通信することができる。各基地局は、それぞれ対応するカバレッジエリアに通信カバレージを提供することができる。アクセスポイントのカバレッジエリアは、該カバレッジエリアの一部のみとなるセクタに分割されてよい。無線通信システムは、異なるタイプの基地局(例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局、又はピコ基地局)を含んでよい。基地局は、セルラー又はWLAN無線アクセス技術などの様々な無線技術を利用してもよい。基地局は、同じ又は異なるアクセスネットワーク又は事業者の展開に関連付けられてよい。異なる基地局のカバレッジエリア(同じ又は異なるタイプの基地局のカバレッジエリア、同じ又は異なる無線技術を利用するカバレッジエリア、又は同じ又は異なるアクセスネットワークに属するカバレッジエリアを含む)が重なってよい。
【0021】
無線通信システムにおける通信リンクは、アップリンク(Uplink、UL)伝送(例えば、端末21からネットワーク装置22への伝送)を載せるためのアップリンク、又はダウンリンク(Downlink、DL)伝送(例えば、ネットワーク装置22から端末21への伝送)を載せるためのダウンリンクを含んでよい。アップリンクUL伝送は、逆方向リンク伝送とも呼ばれてもよく、ダウンリンクDL伝送は、順方向リンク伝送とも呼ばれてもよい。
【0022】
本開示の実施例に係る、端末側に適用されるチャネル検出指示方法は、図3に示すように、以下のステップ31~33を含む。
【0023】
ステップ31では、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を取得する。
【0024】
この少なくとも2セットの設定情報は、それぞれ異なるシナリオにおけるPDCCHの監視に対応する。例えば、少なくとも2セットの設定情報は、接続状態、DRX長期サイクル及びDRX短期サイクルでの端末のPDCCHの監視に用いられる設定情報1、設定情報2及び設定情報3を含む。
【0025】
この少なくとも2セットの設定情報は、予め定義されるもの(例えば、プロトコルによる約定)であってもよく、ネットワーク装置が無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング又は他のタイプのシグナリングにより設定されるものであってもよい。
【0026】
ステップ32では、少なくとも2セットの設定情報からターゲット設定情報を決定する。
【0027】
少なくとも2セットの設定情報からシナリオ要件を満たす1セットをターゲット設定情報として選択し、好ましくは、少なくとも2セットの設定情報から現在のシナリオ要件に最も適合する1セットをターゲット設定情報として選択する。例えば、現在の端末が接続状態にあれば、設定情報1をターゲット設定情報として選択し、現在の端末がDRX長期サイクルにあれば、設定情報2をターゲット設定情報として選択する。
【0028】
ステップ33では、ターゲット設定情報に基づいて、PDCCHを検出する。
【0029】
このように、少なくとも2セットの設定情報から現在のシナリオにおけるPDCCHの監視要件に最も適合する1セットをターゲット設定情報として選択することにより、異なるシナリオにおけるPDCCHの監視を満たし、余分な電力消費を発生させずに伝送効率を向上させることができる。
【0030】
本開示の実施例におけるPDCCHは、少なくとも一種のDCIフォーマット(format)に対応し、及び/又は、少なくとも一種の無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identity、RNTI)に対応する。DCIフォーマットは、以下の表1に示すフォーマットを含むが、これらに限定されない。
【0031】
【表1】
【0032】
DCIフォーマット(format) 0_0、0_1、1_0、1_1は、スケジューリングDCIであり、他は、非スケジューリングDCIである。
【0033】
好ましくは、PDCCHは、予め設定されたスケジューリングDCIフォーマットの少なくとも1つに対応し、例えば、DCIフォーマット(format) 0_0、0_1、1_0、1_1の少なくとも1つに対応する。
【0034】
さらに、システムは、以下の様々なタイプのRNTIをサポートするが、これらに限定されない。
【0035】
(1)、システム情報無線ネットワーク一時識別子(System Information Radio Network Temporary Identity、SI-RNTI)
(2)、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(Radom Access Radio Network Temporary Identity、RA-RNTI)
(3)、一時セル無線ネットワーク一時識別子(Temporary Cell Radio Network Temporary Identity、TC-RNTI)
(4)、セル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identity、C-RNTI)
(5)、ページング無線ネットワーク一時識別子(Paging Radio Network Temporary Identity、P-RNTI)
(6)、割り込み伝送無線ネットワーク一時識別子(Interrupted Transmission Radio Network Temporary Identity、INT-RNTI)
(7)、スロットフォーマットインジケータ無線ネットワーク一時識別子(Slot Format Indicator Radio Network Temporary Identity、SFI-RNTI)
(8)、PUSCH送信電力制御(Transmit Power Control、TPC)無線ネットワーク一時識別子(TPC of PUSCH Radio Network Temporary Identity、TPC-PUSCH-RNTI)
(9)、PUCCHのTPC無線ネットワーク一時識別子(TPC of PUCCH Radio Network Temporary Identity、TPC-PUCCH-RNTI)
(10)、設定されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(Configured Scheduling Radio Network Temporary Identity、CS-RNTI)
(11)半永続無線ネットワーク一時識別子(Semi-persistent Radio Network Temporary Identity、SP-RNTI)。
【0036】
好ましくは、PDCCHは、C-RNTI及びCS-RNTIのうちの少なくとも1つに対応する。
【0037】
本開示の実施例におけるステップ32は、以下の方式1、方式2及び方式3を参照して実現されてよいが、これらに限定されない。
【0038】
方式1では、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)に基づいて、少なくとも2セットの設定情報からDCIにより指示される1セットを選択してターゲット設定情報として決定する。
【0039】
ここで説明されるDCIは、スケジューリング(Scheduling)DCIであってもよく、非スケジューリング(non-Scheduling)DCIであってもよい。すなわち、ネットワーク装置は、無線リソース制御RRCにより、異なるシナリオにおけるPDCCHの監視に関する少なくとも2セットの設定情報を設定し、1セットを選択してPDCCHの監視に用いるようにDCIにより端末に動的に指示する。或いは、異なるシナリオにおけるPDCCHの監視に関する少なくとも2セットの設定情報を予め定義し、ネットワーク装置は、そのうちの1セットを選択してPDCCHの監視に用いるようにDCIにより端末に動的に指示する。このように、異なるシナリオにおけるPDCCHの監視を満たし、余分な電力消費を発生させずに伝送効率を向上させることができる。
【0040】
該方式では、ステップ32の前に、DCIを検出することと、DCIの検出結果に基づいて、応答情報又は非応答情報ACK/NACKをネットワーク装置にフィードバックすることとをさらに含む。具体的には、DCIを検出すると、ネットワーク装置にACKをフィードバックするか、又は、DCIを検出しなければ、ネットワーク装置にNACKをフィードバックする。ここでは、端末がACKのみを送信するように定義されれば、端末は、DCIを受信した場合、ACKをフィードバックし、DCIを受信しなかった場合、フィードバック情報を送信しない。ここでは、端末がNACKのみを送信するように定義されれば、端末は、DCIを受信した場合、フィードバック情報を送信せず、DCIを受信しなかった場合、NACKをフィードバックする。端末がACKを送信してもよく、NACKを送信してもよいように定義されれば、端末は、DCIを受信した場合、応答ACKをフィードバックし、DCIを受信しなかった場合、NACKをフィードバックする。
【0041】
方式2では、第1のトリガ条件を満たす場合、ターゲット設定情報を第1の設定情報から第2の設定情報に切り替える。
【0042】
少なくとも2セットの設定情報のうちの1セットである第2の設定情報は、少なくとも2セットの設定情報のうちの1セットである第1の設定情報とは異なる。第1のトリガ条件は、一般的には、異なるシナリオでの切り替え条件又は同一のシナリオでの異なる要件の切り替え条件である。例えば、第1のトリガ条件は、以下を含む。
【0043】
1)ターゲットDCIフォーマットが搬送されている第1のPDCCHを受信した。ターゲットDCIフォーマットが所定のDCIフォーマットのうちの一種であり、すなわち、ターゲットDCIフォーマットが上記表1に挙げられたDCIフォーマットのうちの一種であってよく、好ましくは、ターゲットDCIフォーマットがスケジューリングDCIフォーマットであってよく、すなわち、上記表1に挙げられたスケジューリングDCIフォーマットのうちの一種である。ここで、第1のPDCCHを受信した時期は、接続状態であってもよく、DRXサイクルのアクティブ期間(On duration)であってもよい。DRXサイクルのアクティブ期間は、RRCシグナリング内のDRXアクティブタイマー(drx-onDurationTimer)パラメータにより指示され、1つのDRXサイクルにおいて端末が起動した後のオンライン時間を表示する。
【0044】
2)ターゲットRNTIによってスクランブルされた第2のPDCCHを受信した。ターゲットRNTIがセル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI及び設定されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子CS-RNTIのうちの少なくとも一種を含む。また、ターゲットRNTIは、上記挙げられた他の形式のRNTIを含んでもよい。第1のPDCCHと同様に、第2のPDCCHを受信した時期は、接続状態であってもよく、DRXサイクルのアクティブ期間であってもよい。
【0045】
DRXシナリオを例として、DRXサイクルのアクティブ期間に第1のPDCCH又は第2のPDCCHを受信すると、ターゲット設定情報を第1の設定情報から第2の設定情報に切り替える。例えば、端末は、異なるPDCCH監視用の少なくとも2セットの設定情報を受信した。第1のセット(第1の設定情報)は、DRXサイクルのアクティブ期間において第1のPDCCH又は第2のPDCCHを受信する前に用いられ、第1のPDCCH又は第2のPDCCHを受信した後にターゲット設定情報を第1のセットから第2のセット(第2の設定情報)に切り替える。
【0046】
方式3では、第2のトリガ条件を満たす場合、ターゲット設定情報を第2の設定情報から第1の設定情報に切り替える。
【0047】
少なくとも2セットの設定情報のうちの1セットである第2の設定情報は、少なくとも2セットの設定情報のうちの1セットである第1の設定情報とは異なる。第1のトリガ条件と同様に、第2のトリガ条件も、一般的には、異なるシナリオでの切り替え条件又は同一のシナリオでの異なる要件の切り替え条件である。例えば、第2のトリガ条件は、以下を含む。
【0048】
1)N個の時間領域送信ユニットにおいてターゲットPDCCHを受信していない。ターゲットPDCCHは、ターゲットDCIフォーマットを搬送しているか、又はC-RNTI及びCS-RNTIのうちの少なくとも一種を含むターゲットRNTIによってスクランブルされる。また、ターゲットRNTIは、上記挙げられた他の形式のRNTIを含んでもよい。さらに、上記時間領域送信ユニットは、スロットslot、ミニスロットmini-slot、ミリ秒又は時間領域シンボル(例えば、OFDMシンボル)を含んで、Nが正の整数である。ここで、Nは、予め定義されたものであるか、又はネットワーク装置によって設定されるものである。
【0049】
好ましくは、N個の時間領域送信ユニットは、N個のダウンリンク時間領域送信ユニットであってもよく、N個のダウンリンクリンク又はアップリンク時間領域送信ユニットであってもよい。
【0050】
ここで、N個の時間領域送信ユニットは、接続状態のN個の連続する時間領域送信ユニットであってもよく、DRXサイクルにおけるN個の連続する時間領域送信ユニットであってもよい。なお、DRXシナリオにおいて、DRXサイクルのアクティブ期間におけるN個の連続する時間領域送信ユニットであってもよく、DRXサイクルのアクティブ期間とDRXのスリープ期間(Opportunity for DRX)におけるN個の連続する時間領域送信ユニットであってもよい。
【0051】
2)不連続受信DRXシナリオにおいて、DRXサイクルの非アクティブタイマー(Inactivitytimer)がタイムアウトする。DRXサイクルの非アクティブタイマーは、RRCシグナリングにおけるDRX非アクティブタイマー(drx-InactivityTimer)パラメータによって指示され、該パラメータは、端末が1つのPDCCHの復号に成功した後に、いくつかのPDCCHサブフレーム又はスロットを継続的に監視する必要があることを表示する。
【0052】
3)DRX共通(Command)媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)層の制御要素(Control Element、CE)を受信すると、MAC層CEの指示に基づいて、DRXサイクルのスリープ期間に入る。
【0053】
例えば、端末は、異なるPDCCH監視用の少なくとも2セットの設定情報を受信し、第1のセット(第1の設定情報)は、DRXサイクルのアクティブ期間において第1のPDCCH又は第2のPDCCHを受信する前に用いられ、第1のPDCCH又は第2のPDCCHを受信した後にターゲット設定情報を第1のセットから第2のセット(第2の設定情報)に切り替え、第1のPDCCH又は第2のPDCCHを受信した後の次のスロットから、端末が第2の設定情報に従ってPDCCHを検出する。端末が非アクティブタイマーのタイムアウトを検出したか、又はMAC層のCEによりDRXサイクルのスリープ期間に入ったことが指示されると、ターゲット設定情報を第2のセットから第1のセットに切り替える。
【0054】
なお、本開示の実施例に係るDRXサイクルは、DRX短期サイクル又はDRX長期サイクルを含む。DRX短期サイクルは、RRCシグナリングにおけるdrx-ShortCycleパラメータにより指示されるものであり、このパラメータは、DRXに用いられる短期サイクルの時間長さを表示する。DRX長期サイクルは、RRCシグナリングにおけるdrx-LongCycleStartOffsetパラメータにより指示されるものであり、このパラメータは、longDRXのサイクル及び開始offsetという2つの意味を表示する。また、RRCシグナリングは、短期サイクルタイマー(drx-ShortCycleTimer)パラメータをさらに含んでよい。該パラメータは、短期サイクルにおいて連続するいくつかのサブフレームにおいてPDCCHを受信しない場合、長期サイクルに入ることを表示する。
【0055】
さらに、第1の設定情報は、デフォルト設定情報である。DRX短期サイクルとDRX長期サイクルが異なる第1の設定情報に対応することは、DRX短期サイクルとDRX長期サイクルがそれぞれ異なるデフォルト設定情報に対応することを意味する。DRX短期サイクルとDRX長期サイクルが同一の第1の設定情報に対応することは、DRX短期サイクルとDRX長期サイクルが同一のデフォルト設定情報に対応することを意味する。
【0056】
本開示の実施例における上記設定情報は、
少なくとも1つの制御リソースセット(Control Resource set、CORESET)と、
少なくとも1つのサーチスペース(Search Space、SS)と、
少なくとも1つのPDCCH候補(candidate)と、
少なくとも1つのアグリゲーションレベル(Aggregation Level、AL)と、
PDCCH候補の数と、
各スロットにおいて監視されるPDCCH候補の最大数と、
監視サイクル(monitoring Slot Periodicity)、オフセット量(offset)、持続時間(duration)及び1つのタイムスロットの先頭監視シンボルのうちの少なくとも1つを含む監視パラメータと、のうちの少なくとも1つを指示する情報を含むが、これらに限定されない。
上位層シグナリングにより伝送されるパラメータmonitoringSymbolsWithinSlotは、1つのスロットの先頭監視シンボルの位置を表示する。
【0057】
上記CORESETについては、1つのCORESETには複数のサーチスペースが含まれており、サーチスペースには、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)を伝送するための複数の候補位置がある。1つのCORESETに含まれるCCE数は、アグリゲーションレベルと呼ばれる。
【0058】
上記サーチスペースについては、システムは、以下の様々なタイプのPDCCHサーチスペースをサポートするが、これらに限定されない。
【0059】
1、Type0-PDCCH共通サーチスペースは、残存最小システム情報(Remaining Minimum System Information、RMSI)に対応するPDCCHに対して定義されるものである。該タイプのサーチスペースにおいて検出されたPDCCHに載せられたダウンリンク制御情報DCIフォーマットには、プライマリセル(Primary Cell、Pcell)に対応するSI-RNTIによってスクランブル(scrambled)された巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)が搬送されている。
【0060】
2、Type0A-PDCCH共通サーチスペースは、他のシステム情報(Other System Information、OSI)に対応するPDCCHに対して定義されるものである。該タイプのサーチスペースにおいて検出されたPDCCHに載せられたDCI formatには、プライマリセルPcellに対応するSI-RNTIによってスクランブルされたCRCが搬送されている。
【0061】
3、Type1-PDCCH共通サーチスペースは、一般的なPDCCH(又はノーマルPDCCHと呼ばれる)に対して定義されるものである。該タイプのサーチスペースにおいて検出されたPDCCHに載せられたDCI formatには、プライマリセルPcellに対応するRA-RNTI、TC-RNTI又はC-RNTIによってスクランブルされたCRCが搬送されている。
【0062】
4、Type2-PDCCH共通サーチスペースである。該タイプのサーチスペースにおいて検出されたPDCCHに載せられたDCI formatには、プライマリセルPcellに対応するページング無線ネットワーク一時識別子P-RNTIによってスクランブルされたCRCが搬送されている。
【0063】
5、Type3-PDCCH共通サーチスペースである。該タイプのサーチスペースにおいて検出されたPDCCHに載せられたDCI formatには、INT-RNTI、SFI-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、C-RNTI、CS-RNTI又はSP-RNTIによってスクランブルされたCRCが搬送されている。
【0064】
6、端末専用サーチスペース(UE-specific search space)である。該サーチスペースにおいて検出されたPDCCHに載せられたDCIフォーマット(format)には、C-RNTI、CS-RNTI又はSP-RNTIによってスクランブルされたCRCが搬送されている。
【0065】
上記PDCCH候補については、第1の設定情報と第2の設定情報は、異なるPDCCH候補を含むか、又は異なるPDCCH候補の数をサポートできるか、又は異なる各スロットにおいて監視されるPDCCH候補の最大数をサポートできる。PDCCH候補は、制御チャネル要素(Control Channel Element、CCE)で構成され、各PDCCH候補に完全なDCI情報を載せることができ、端末は、複数のPDCCH候補をブラインド検出してDCIを受信することができる。上記アグリゲーションレベルについては、システムは、1、2、4、8及び16個の制御チャネル要素CCEのアグリゲーションレベルをサポートすることができる。共通サーチスペースは、3種のCCEアグリゲーションレベルをサポートし、該3種のCCEアグリゲーションレベルとPDCCH候補との対応関係を次の表2に示す。
【0066】
【表2】
【0067】
専用サーチスペースは、全ての5種のCCEアグリゲーションレベルをサポートする。
【0068】
さらに、本開示の実施例における第1の設定情報と第2の設定情報との関係は、以下の少なくとも1つを含む。
【0069】
設定情報が少なくとも1つの制御リソースセットを含む場合、第1の設定情報により指示される制御リソースセットの数が、第2の設定情報により指示される制御リソースセットの数より大きい。例えば、ネットワーク装置は、RRCシグナリングによりPDCCH監視用の2セットの設定情報を設定し、この2セットの設定情報により指示される制御リソースセットは、それぞれ、CORESET 0と1の合計2つのCORESET(第1の設定情報)と、CORESET 0、1、2及び3の合計4つのCORESET(第2の設定情報)である。端末が接続状態(connected mode)にある場合、デフォルトでCORESET 0と1でPDCCHをブラインド検出し、第1のPDCCH又は第2のPDCCHを受信すると、CORESET 0、1、2及び3でPDCCHをブラインド検出するように切り替えると仮定する。その後、連続するN個のスロット(slot)においてターゲットPDCCHを受信していなければ、CORESET 0と1でPDCCHをブラインド検出するように切り替える。上記切り替えについては、DCIにより該切り替えをトリガすることができる。
【0070】
設定情報が少なくとも1つのサーチスペースを含む場合、第1の設定情報により指示されるサーチスペースの数が、第2の設定情報により指示されるサーチスペースの数より大きい。例えば、ネットワーク装置は、RRCシグナリングによりPDCCH監視用の2セットの設定情報を設定し、この2セットの設定情報が指示するサーチスペースは、それぞれ、SS 0と1の合計2つ(第1の設定情報)と、SS 0、1、2及び3の合計4つ(第2の設定情報)である。端末が接続状態にある場合、デフォルトでSS 0と1でPDCCHをブラインド検出し、第1のPDCCH又は第2のPDCCHを受信すると、SS 0、1、2及び3でPDCCHをブラインド検出するように切り替えると仮定する。その後、連続するN個のスロット(slot)においてターゲットPDCCHを受信していなければ、SS 0と1でPDCCHをブラインド検出するように切り替える。上記切り替えについては、DCIにより該切り替えをトリガすることができる。
【0071】
設定情報が少なくとも1つのPDCCH候補又はPDCCH候補の数を含む場合、第1の設定情報により指示されるPDCCH候補の数が、第2の設定情報により指示されるPDCCH候補の数より大きい。例えば、ネットワーク装置は、RRCシグナリングによりPDCCH監視用の2セットの設定情報を設定し、この2セットの設定情報が指示するPDCCH候補及びPDCCH候補の数は、それぞれ、PDCCH候補(candidate) 0と1の合計2つ(第1の設定情報)と、PDCCH候補(candidate)0~7の合計8つ(第2の設定情報)である。端末が接続状態にある場合、デフォルトでPDCCH候補(candidate) 0と1でPDCCHをブラインド検出し、第1のPDCCH又は第2のPDCCHを受信すると、PDCCH候補(candidate) 0~7でPDCCHをブラインド検出するように切り替えると仮定する。その後、連続するN個のスロット(slot)においてターゲットPDCCHを受信していなければ、PDCCH候補(candidate) 0と1でPDCCHをブラインド検出するように切り替える。上記切り替えについては、DCIにより該切り替えをトリガすることができる。
【0072】
設定情報が少なくとも1つのアグリゲーションレベルを含む場合、第1の設定情報により指示されるアグリゲーションレベルの数が、第2の設定情報により指示されるアグリゲーションレベルの数より大きい。例えば、ネットワーク装置は、RRCシグナリングによりPDCCH監視用の2セットの設定情報を設定し、この2セットの設定情報が指示するアグリゲーションレベルは、それぞれ、AL 4、8及び16の合計3つ(第1の設定情報)と、AL 1、2、4、8及び16の合計5つ(第2の設定情報)である。端末が接続状態にある場合、デフォルトでAL 4、8及び16でPDCCHをブラインド検出し、第1のPDCCH又は第2のPDCCHを受信すると、AL 1、2、4、8及び16上でPDCCHをブラインド検出するように切り替えると仮定する。その後、連続するN個のスロット(slot)においてターゲットPDCCHを受信していなければ、AL 4、8及び16でPDCCHをブラインド検出するように切り替える。上記切り替えについては、DCIにより該切り替えをトリガすることができる。
【0073】
設定情報が各スロットにおいて監視されるPDCCH候補の最大数を含む場合、第1の設定情報により指示される最大数が、第2の設定情報により指示される最大数より大きい。例えば、ネットワーク装置は、RRCシグナリングによりPDCCH監視用の2セットの設定情報を設定し、この2セットの設定情報が指示する、各スロットにおいて監視されるPDCCH候補の最大数は、それぞれ、20個(第1の設定情報)と、44個(第2の設定情報)である。端末が接続状態にある場合、最大20個のPDCCH候補(candidate)でPDCCHをデフォルトでブラインド検出し、第1のPDCCH又は第2のPDCCHを受信すると、最大44個のPDCCH候補(candidate)でPDCCHをブラインド検出するように切り替えると仮定する。その後、連続するN個のスロット(slot)においてターゲットPDCCHを受信していなければ、最大20個のPDCCH候補(candidate)でPDCCHをブラインド検出するように切り替える。上記切り替えについては、DCIにより該切り替えをトリガすることができる。
【0074】
設定情報が監視パラメータを含む場合、第1の設定情報により指示される監視サイクルが、第2の設定情報により指示される監視サイクルより小さい。例えば、ネットワーク装置は、RRCシグナリングによりPDCCH監視用の2セットの設定情報を設定し、この2セットの設定情報が指示する監視サイクルは、それぞれ、20個のスロット(slot)毎に監視する(第1の設定情報)と、5つのスロット(slot)毎に監視する(第2の設定情報)である。端末がconnectedにある場合、デフォルトで20個のスロット(slot)毎に監視し、第1のPDCCH又は第2のPDCCHを受信すると、5つのスロット(slot)毎に監視するように切り替えると仮定する。その後、連続するN個のスロット(slot)においてターゲットPDCCHを受信していなければ、20個のスロット(slot)毎に監視するように切り替える。上記切り替えについては、DCIにより該切り替えをトリガすることができる。
【0075】
設定情報が少なくとも2種のパラメータを含むと、上記ターゲット設定情報に対する確認及び切り替えは、依然として適用されている。例えば、ネットワーク装置は、RRCシグナリングによりPDCCH監視用の2セットの設定情報を設定し、この2セットの設定情報が指示する監視サイクルは、それぞれ、20個のスロット(slot)毎にCORESET 0と1の合計2つのCORESETを監視する(第1の設定情報)と、5つのスロット(slot)毎にCORESET 0、1、2及び3の合計4つのCORESETを監視する(第2の設定情報)である。端末がconnectedにある場合、デフォルトで20個のスロット(slot)毎に2つのCORESETを監視し、第1のPDCCH又は第2のPDCCHを受信すると、5つのスロット(slot)毎に4つのCORESETを監視するように切り替えると仮定する。その後、連続するN個のスロット(slot)においてターゲットPDCCHを受信していなければ、20個のスロット(slot)毎に2つのCORESETを監視するように切り替える。上記切り替えについては、DCIにより該切り替えをトリガすることができる。以上の例は、例示的な説明に過ぎず、設定情報が指示する監視サイクル、制御リソースセット及びサーチスペースのような他のパラメータの組み合わせは、該実施例に適用されてもよく、なお、本開示の実施例は、設定情報が指示するパラメータのタイプ及び数を限定せず、当業者であれば、以上のパラメータの様々な組み合わせの例示を把握すべきであり、本開示の実施例は、一々列挙して説明しない。
【0076】
ステップ31の前に、異なるシナリオにおけるPDCCH監視要件の設定情報候補を指示する報告情報をネットワーク装置に送信することをさらに含み、例えば、報告情報は、DRXサイクルのアクティブ期間に対応する第1の設定情報候補と、DRXサイクル内の非アクティブタイマーの計時期間に対応する第2の設定情報候補と、接続状態でのDRXオフ期間に対応する第3の設定情報候補とのうちの少なくとも1つを指示する。DRXサイクルは、DRX短期サイクル又はDRX長期サイクルを含む。すなわち、端末は、異なるシナリオにおける自体の監視要件に応じて、ネットワーク装置に報告情報を送信することにより、ネットワーク装置は、該報告情報を参照して少なくとも2セットの設定情報を生成して、異なるシナリオにおける端末の後続のPDCCH監視動作を指示することができる。
【0077】
本開示の実施例に係るチャネル検出指示方法において、端末は、少なくとも2セットの設定情報から実際の要件を満たすターゲット設定情報を決定し、ターゲット設定情報に基づいてPDCCHの検出を行うことにより、異なるシナリオにおけるPDCCHの監視を満たし、余分な電力消費を発生させずに伝送効率を向上させることができる。
【0078】
以上の実施例は、異なるシナリオにおけるチャネル検出指示方法を説明したが、以下、図面を参照しながら対応する端末をさらに説明する。
【0079】
図4に示すように、本開示の実施例に係る端末400は、上記実施例における、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を取得し、少なくとも2セットの設定情報からターゲット設定情報を決定し、ターゲット設定情報に基づいて、PDCCHを検出するという方法の詳細を実現し、かつ同様の効果を達成することができ、該端末400は、具体的には、
物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を取得する取得モジュール410と、
少なくとも2セットの設定情報からターゲット設定情報を決定する処理モジュール420と、
ターゲット設定情報に基づいて、PDCCHを検出する検出モジュール430とを含む。
【0080】
PDCCHは、少なくとも一種のDCIフォーマットに対応し、及び/又は、少なくとも一種の無線ネットワーク一時識別子RNTIに対応する。
【0081】
処理モジュール420は、
ダウンリンク制御情報DCIに基づいて、少なくとも2セットの設定情報からDCIにより指示される1セットを選択してターゲット設定情報として決定する第1の処理サブモジュール、
又は、
第1のトリガ条件を満たす場合、ターゲット設定情報を第1の設定情報から第2の設定情報に切り替える第2の処理サブモジュール、
又は、
第2のトリガ条件を満たす場合、ターゲット設定情報を第2の設定情報から第1の設定情報に切り替える第3の処理サブモジュールを含み、少なくとも2セットの設定情報のうちの1セットである第2の設定情報は、少なくとも2セットの設定情報のうちの1セットである第1の設定情報とは異なる。
【0082】
第1のトリガ条件は、
所定のDCIフォーマットのうちの一種であるターゲットDCIフォーマットが搬送されている第1のPDCCHを受信したこと、又は、
セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI及び設定されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子CS-RNTIのうちの少なくとも一種を含むターゲットRNTIによってスクランブルされた第2のPDCCHを受信したことを含む。
【0083】
第2の処理サブモジュールは、
不連続受信DRXシナリオにおいて、DRXサイクルのアクティブ期間に第1のPDCCH又は第2のPDCCHを受信すると、ターゲット設定情報を第1の設定情報から第2の設定情報に切り替える第1の処理ユニットを含む。
【0084】
第2のトリガ条件は、
スロットslot、ミニスロットmini-slot、ミリ秒又は時間領域シンボルを含むN(Nが正の整数である)個の時間領域送信ユニットにおいて、ターゲットDCIフォーマットが搬送されているか、又はC-RNTI及びCS-RNTIのうちの少なくとも一種を含むターゲットRNTIによってスクランブルされているターゲットPDCCHを受信しないことと、
不連続受信DRXシナリオにおいて、DRXサイクルの非アクティブタイマーがタイムアウトすることと、
DRX共通媒体アクセス制御MAC層の制御要素CEを受信した後に、MAC層CEの指示に基づいて、DRXサイクルのスリープ期間に入ることと、のうちの1つを含む。
【0085】
DRXサイクルは、DRX短期サイクル又はDRX長期サイクルを含む。
【0086】
DRX短期サイクル及びDRX長期サイクルは、異なる第1の設定情報に対応するか、又は同一の第1の設定情報に対応する。
【0087】
Nは、予め定義されたものであるか、又はネットワーク装置によって設定されるものである。
【0088】
設定情報は、
少なくとも1つの制御リソースセットと、
少なくとも1つのサーチスペースと、
少なくとも1つのPDCCH候補と、
少なくとも1つのアグリゲーションレベルと、
PDCCH候補の数と、
各スロットにおいて監視されるPDCCH候補の最大数と、
監視サイクル、オフセット量、持続時間及び1つのスロットの先頭監視シンボルのうちの少なくとも1つを含む監視パラメータと、のうちの少なくとも1つを指示する情報を含む。
【0089】
第1の設定情報と第2の設定情報との関係は、
設定情報が少なくとも1つの制御リソースセットを含む場合、第1の設定情報により指示される制御リソースセットの数が、第2の設定情報により指示される制御リソースセットの数より大きいことと、
設定情報が少なくとも1つのサーチスペースを含む場合、第1の設定情報により指示されるサーチスペースの数が、第2の設定情報により指示されるサーチスペースの数より大きいことと、
設定情報が少なくとも1つのPDCCH候補又はPDCCH候補の数を含む場合、第1の設定情報により指示されるPDCCH候補の数が、第2の設定情報により指示されるPDCCH候補の数より大きいことと、
設定情報が少なくとも1つのアグリゲーションレベルを含む場合、第1の設定情報により指示されるアグリゲーションレベル数が、第2の設定情報により指示されるアグリゲーションレベル数より大きいことと、
設定情報が各スロットにおいて監視されるPDCCH候補の最大数を含む場合、第1の設定情報により指示される最大数が、第2の設定情報により指示される最大数より大きいことと、
設定情報が監視パラメータを含む場合、第1の設定情報により指示される第1の監視サイクルが、第2の設定情報により指示される第2の監視サイクルより小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0090】
処理モジュール420は、
DCIを検出する検出サブモジュールと、
DCIの検出結果に基づいて、応答情報又は非応答情報ACK/NACKをネットワーク装置にフィードバックするフィードバックサブモジュールとをさらに含む。
【0091】
DCIは、スケジューリングDCI又は非スケジューリングDCIである。
【0092】
端末400は、
ネットワーク装置に報告情報を送信する報告モジュールをさらに含み、報告情報は、
DRX短期サイクル又はDRX長期サイクルを含むDRXサイクルのアクティブ期間に対応する第1の設定情報候補と、
DRXサイクル内の非アクティブタイマーの計時期間に対応する第2の設定情報候補と、
接続状態でのDRXオフ期間に対応する第3の設定情報候補とのうちの少なくとも1つを指示する。
【0093】
少なくとも2セットの設定情報は、予め定義されるものであるか、又は、ネットワーク装置が無線リソース制御RRCシグナリングにより設定されるものである。
【0094】
本開示の実施例に係る端末は、ネットワーク装置によって設定された、PDCCHの監視に関する少なくとも2セットの設定情報から実際の要件を満たすターゲット設定情報を決定し、ターゲット設定情報に基づいてPDCCHを検出することにより、異なるシナリオにおけるPDCCHの監視を満たし、余分な電力消費を発生させずに伝送効率を向上させることができる。
【0095】
上記目的をよりよく達成するために、さらに、図5は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構造の概略図であり、該端末50は、無線周波数ユニット51、ネットワークモジュール52、オーディオ出力ユニット53、入力ユニット54、センサ55、表示ユニット56、ユーザ入力ユニット57、インタフェースユニット58、メモリ59、プロセッサ510及び電源511などの部品を含むが、これらに限定されない。当業者には理解されるように、図5に示す端末構造は、端末を限定するものではなく、端末は、図示より多い又は少ない部品を含んでもよく、ある部品を組み合わせたり、異なる部品配置を有したりしてもよい。本開示の実施例において、端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス及び歩数計などを含むが、これらに限定されない。
【0096】
無線周波数ユニット51は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を取得する。
プロセッサ510は、少なくとも2セットの設定情報からターゲット設定情報を決定し、ターゲット設定情報に基づいて、PDCCHを検出する。
【0097】
本開示の実施例に係る端末は、ネットワーク装置によって設定された、PDCCHの監視に関する少なくとも2セットの設定情報から実際の要件を満たすターゲット設定情報を決定し、ターゲット設定情報に基づいてPDCCHを検出することにより、異なるシナリオにおけるPDCCHの監視を満たし、余分な電力消費を発生させずに伝送効率を向上させることができる。
【0098】
本開示の実施例において、無線周波数ユニット51は、情報の送受信、又は通話中の信号の送受信に用いられてよく、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ510に処理させ、また、アップリンクデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット51は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、これらに限定されない。また、無線周波数ユニット51は、さらに、無線通信システムによりネットワーク及び他の装置と通信することができる。
【0099】
端末は、ネットワークモジュール52によりユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供して、例えば、ユーザの電子メールの送受信、ウェブの閲覧及びストリーミングメディアのアクセスなどを支援する。
【0100】
オーディオ出力ユニット53は、無線周波数ユニット51又はネットワークモジュール52によって受信されるか、又はメモリ59に記憶されるオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット53は、さらに端末50によって実行される特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼出音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット53は、スピーカー、ブザー及びレシーバーなどを含む。
【0101】
入力ユニット54は、オーディオ又はビデオ信号を入力する。入力ユニット54は、グラフィック処理ユニット(Graphics Processing Unit、GPU)541及びマイクロフォン542を含んでよく、グラフィック処理ユニット541は、動画撮影モード又は撮影モードで撮影装置(例えば、カメラ)によって取得された静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理後の画像フレームは、表示ユニット56に表示されてよい。グラフィック処理ユニット541によって処理された画像フレームは、メモリ59(又は他の記憶媒体)に記憶し、或いは無線周波数ユニット51又はネットワークモジュール52を介して送信することができる。マイクロフォン542は、音声を受信し、かつこのような音声をオーディオデータに処理することができる。処理後のオーディオデータは、電話通話モードで無線周波数ユニット51によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0102】
端末50は、光センサ、動きセンサ及び他のセンサなどの少なくとも1種のセンサ55をさらに含んでよい。具体的には、光センサは、環境光線の明るさに応じて表示パネル561の輝度を調節することができる環境光センサと、端末50が耳元に移動するときに、表示パネル561及び/又はバックライトをオフにすることができる近接センサとを含む。動きセンサの1種として、加速センサは、各方向(一般に3軸)の加速度の大きさを検出でき、静止時に重力の大きさ及び方向を検出でき、端末姿勢(例えば、横向き/縦向きの切替、ゲーム関連、磁力計の姿勢較正)の識別、振動識別に関連する機能(例えば、歩数計、タッピング)などに用いられてよく、センサ55は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでよく、ここでは説明を省略する。
【0103】
表示ユニット56は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供する情報を表示する。表示ユニット56は、表示パネル561を含んでよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形態で表示パネル561を構成することができる。
【0104】
ユーザ入力ユニット57は、入力された数字又は文字情報を受信し、端末のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することができる。具体的には、ユーザ入力ユニット57は、タッチパネル571及び他の入力装置572を含む。タッチパネル571は、タッチスクリーンとも呼ばれ、タッチパネル又はその近くでのユーザのタッチ操作(例えば、指、スタイラスペンなどの任意の適切な物体又は付属品を用いたタッチパネル571で又はタッチパネル571の近くでのユーザの操作)を収集することができる。タッチパネル571は、タッチ検出装置及びタッチコントローラの2つの部分を含んでよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方向を検出し、タッチ操作による信号を検出し、その信号をタッチコントローラに伝送し、タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、タッチポイント座標に変換して、プロセッサ510に送信し、プロセッサ510から送信されたコマンドを受信し、実行する。また、抵抗式、容量式、赤外線式及び表面弾性波式などの様々なタイプでタッチパネル571を実現することができる。タッチパネル571に加えて、ユーザ入力ユニット57は、他の入力装置572をさらに含んでよい。具体的には、他の入力装置572は、物理キーボード、機能キー(例えば、ボリューム調節キー、スイッチキーなど)、トラックボール、マウス及び操作レバーを含んでよいが、これらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0105】
さらに、タッチパネル571は、表示パネル561をカバーすることができ、タッチパネル571がタッチパネル又はその近くでのタッチ操作を検出した後、プロセッサ510に伝送してタッチイベントのタイプを決定し、その後に、プロセッサ510は、タッチイベントのタイプに応じて対応する視覚的出力を表示パネル561に提供する。図5において、タッチパネル571と表示パネル561は、2つの独立した部品として端末の入出力機能を実現するが、いくつかの実施例において、タッチパネル571と表示パネル561を一体化して端末の入出力機能を実現してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0106】
インタフェースユニット58は、外部装置と端末50を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを備えた装置との接続用ポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、ヘッドフォンポート等を含んでよい。インタフェースユニット58は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信すると共に、受信した入力を端末50内の1つ以上の素子に伝送するか又は端末50と外部装置との間のデータ伝送に用いることができる。
【0107】
メモリ59は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶することができる。メモリ59は、主に、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)に必要なアプリケーションプログラムなどを記憶することができるプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができるデータ記憶領域とを含んでよい。また、メモリ59は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスクメモリ素子、フラッシュメモリ素子などの不揮発性メモリ又は他の揮発性固体メモリ素子を含んでもよい。
【0108】
プロセッサ510は、端末の制御センターであり、様々なインタフェースと回線により端末全体の各部分に接続され、メモリ59に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させるか又は実行し、メモリ59に記憶されているデータを呼び出すことにより、端末の様々な機能とデータ処理を実行して、端末全体を制御する。プロセッサ510は、1つ以上の処理ユニットを含んでよく、好ましくは、プロセッサ510は、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するアプリケーションプロセッサと、主に無線通信を処理するモデムプロセッサとを集積することができる。上記モデムプロセッサは、プロセッサ510に集積されなくてもよい。
【0109】
端末50は、各部品に給電する電源511(例えば、電池)を含んでよく、好ましくは、電源511は、電源管理システムによりプロセッサ510と論理的に接続されて、電源管理システムにより充電、放電の管理及び消費電力の管理等の機能を実現する。
【0110】
また、端末50は、いくつかの未図示の機能モジュールを含み、ここでは説明を省略する。
【0111】
好ましくは、本開示の実施例は、プロセッサ510と、メモリ59と、メモリ59に記憶されて上記プロセッサ510上で実行可能で、プロセッサ510によって実行されると、上記チャネル検出指示方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同じ技術的効果を達成できるコンピュータプログラムとを含む、端末をさらに提供し、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。端末は、無線端末であってもよく、有線端末であってもよく、無線端末は、ユーザに音声及び/又は他のサービスデータ接続性を提供する装置、無線接続機能を有するハンドヘルド装置、又は無線モデムに接続される他の処理装置であってよい。無線端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network)を介して1つ以上のコアネットワークと通信可能であり、無線端末は、携帯電話(又は「セルラー」と呼ばれる)及び携帯端末を有するコンピュータであってもよく、例えば、携帯式、ポケット式、ハンディ型、コンピュータ内蔵又は車載の移動装置であってよく、これらは無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する。例えば、個人通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話機、加入者系無線アクセス網(Wireless Local Loop、WLL)基地局、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などの装置であってよい。無線端末は、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者ステーション(Subscriber Station)、移動ステーション(Mobile Station)、移動局(Mobile)、遠隔ステーション(Remote Station)、遠隔端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザ装置(User Device or User Equipment)と呼ばれてよく、ここで限定されない。
【0112】
本開示の実施例は、プロセッサによって実行されると、上記チャネル検出指示方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同様な技術的効果を達成することができるコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、重複を避けるため、ここでは説明を省略する。上記コンピュータ可読記憶媒体は、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等であってよい。
【0113】
以上、実施例は、端末側について、本開示のチャネル検出指示方法を説明した。以下、本実施例は、図面を参照しながらネットワーク装置側のチャネル検出指示方法をさらに説明する。
【0114】
図6に示すように、本開示の実施例に係る、ネットワーク装置側に適用されるチャネル検出指示方法は、
無線リソース制御RRCシグナリングにより、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を端末に送信するステップ61を含む。
【0115】
この少なくとも2セットの設定情報は、それぞれ異なるシナリオにおけるPDCCHの監視に対応する。また、この少なくとも2セットの設定情報は、予め定義されるもの(例えば、プロトコルによる約定)である。本実施例は、ネットワーク装置による設定を例として説明する。
【0116】
本開示の実施例におけるPDCCHは、少なくとも一種のDCIフォーマットに対応し、及び/又は、少なくとも一種の無線ネットワーク一時識別子RNTIに対応する。例えば、PDCCHは、スケジューリングDCIフォーマットのうちの少なくとも一種に対応するか、又は非スケジューリングDCIフォーマットのうちの少なくとも一種に対応するか、又はスケジューリングDCIフォーマット及び非スケジューリングDCIフォーマットのうちの少なくとも一種に対応する。さらに、ステップ61の後に、少なくとも2セットの設定情報のうちのターゲット設定情報を指示するためのダウンリンク制御情報DCIを端末に送信することをさらに含む。DCIは、スケジューリングDCI又は非スケジューリングDCIである。すなわち、ネットワーク装置は、無線リソース制御RRCにより、異なるシナリオにおけるPDCCHの監視に関する少なくとも2セットの設定情報を設定し、DCIにより1セットの設定情報を選択してPDCCHの監視に用いるように端末に動的に指示することにより、異なるシナリオにおけるPDCCHの監視を満たし、余分な電力消費を発生させずに伝送効率を向上させることができる。
【0117】
ダウンリンク制御情報DCIを端末に送信するステップの後に、端末がDCIを検出したか否かに応じてフィードバックする応答情報又は非応答情報ACK/NACKを受信することをさらに含む。具体的には、端末がDCIを検出すると、ネットワーク装置にACKをフィードバックするか、又は、端末がDCIを検出しなければ、ネットワーク装置にNACKをフィードバックする。
【0118】
本開示の実施例における上記設定情報は、
少なくとも1つの制御リソースセットと、
少なくとも1つのサーチスペースと、
少なくとも1つのPDCCH候補と、
少なくとも1つのアグリゲーションレベルと、
PDCCH候補の数と、
各スロットにおいて監視されるPDCCH候補の最大数と、
監視サイクル、オフセット量、持続時間及び1つのタイムスロットの先頭監視シンボルのうちの少なくとも1つを含む監視パラメータと、のうちの少なくとも1つを指示する情報を含む。
【0119】
設定情報における上記各パラメータに対する説明は、端末側の実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0120】
さらに、該方法は、ステップ61の前に、報告情報を受信することをさらに含み、報告情報は、異なるシナリオにおける端末のPDCCH監視要件の設定情報候補を指示する。例えば、報告情報は、
端末がDRX短期サイクル又はDRX長期サイクルを含むDRXサイクルのアクティブ期間にあるときに対応する第1の設定情報候補と、
端末が上記DRXサイクル内の非アクティブタイマーの計時期間にあるときに対応する第2の設定情報候補と、
端末が接続状態でのDRXオフ期間にあるときに対応する第3の設定情報候補とのうちの少なくとも1つを指示する。
【0121】
このように、ネットワーク装置は、該報告情報を参照して少なくとも2セットの設定情報を生成して、異なるシナリオにおける端末の後続のPDCCHの監視動作を指示することができる。
【0122】
本開示の実施例に係るチャネル検出指示方法において、ネットワーク装置は、端末に対して少なくとも2セットのPDCCH監視に関する設定情報を設定し、端末は、この少なくとも2セットの設定情報から実際の要件を満たすターゲット設定情報を決定し、ターゲット設定情報に基づいてPDCCHの検出を行うことにより、異なるシナリオにおけるPDCCHの監視を満たし、端末の余分な電力消費を発生させずに伝送効率を向上させることができる。
【0123】
以上、実施例は、それぞれ異なるシナリオにおけるチャネル検出指示方法を詳細に説明し、以下、本実施例は、図面を参照しながら対応するネットワーク装置をさらに説明する。
【0124】
図7に示すように、本開示の実施例に係るネットワーク装置700は、上記実施例における、無線リソース制御RRCシグナリングにより、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関する少なくとも2セットの設定情報を端末に送信するという方法の詳細を実現し、かつ同様の効果を達成することができ、該ネットワーク装置700は、具体的には、
無線リソース制御RRCシグナリングにより、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を端末に送信する第1の送信モジュール710の機能モジュールを含む。
【0125】
PDCCHは、少なくとも一種のDCIフォーマットに対応し、及び/又は、少なくとも一種の無線ネットワーク一時識別子RNTIに対応する。
【0126】
設定情報は、
少なくとも1つの制御リソースセットと、
少なくとも1つのサーチスペースと、
少なくとも1つのPDCCH候補と、
少なくとも1つのアグリゲーションレベルと、
PDCCH候補の数と、
各スロットにおいて監視されるPDCCH候補の最大数と、
監視サイクル、オフセット量、持続時間及び1つのタイムスロットの先頭監視シンボルのうちの少なくとも1つを含む監視パラメータと、のうちの少なくとも1つを指示する情報を含む。
【0127】
ネットワーク装置700は、
少なくとも2セットの設定情報のうちのターゲット設定情報を指示するためのダウンリンク制御情報DCIを端末に送信する第2の送信モジュールをさらに含む。
【0128】
DCIは、スケジューリングDCI又は非スケジューリングDCIである。
【0129】
ネットワーク装置700は、
端末がDCIを検出したか否かに応じてフィードバックする応答情報又は非応答情報ACK/NACKを受信する第1の受信モジュールをさらに含む。
【0130】
ネットワーク装置700は、
報告情報を受信する第2の受信モジュールをさらに含み、報告情報は、
端末がDRX短期サイクル又はDRX長期サイクルを含むDRXサイクルのアクティブ期間にあるときに対応する第1の設定情報候補と、
端末がDRXサイクル内の非アクティブタイマーの計時期間にあるときに対応する第2の設定情報候補と、
端末が接続状態でのDRXオフ期間にあるときに対応する第3の設定情報候補とのうちの少なくとも1つを指示する。
【0131】
本開示の実施例に係るネットワーク装置は、端末に対して少なくとも2セットのPDCCHの監視に関する設定情報を設定し、端末は、この少なくとも2セットの設定情報から実際の要件を満たすターゲット設定情報を決定し、ターゲット設定情報に基づいてPDCCHの検出を行うことにより、異なるシナリオにおけるPDCCHの監視を満たし、端末の余分な電力消費を発生させずに伝送効率を向上させることができる。
【0132】
なお、以上のネットワーク装置と端末の各モジュールの区分は、論理機能の区分に過ぎず、実際に実現する時に全部又は一部を1つの物理的実体に集積してもよく、物理的に分離してもよい。これらのモジュールは、全て処理素子によりソフトウェアを呼び出す形態で実現されてもよく、全てハードウェアの形態で実現されてもよく、さらに、一部のモジュールは処理素子によりソフトウェアを呼び出す形態で実現され、一部のモジュールはハードウェアの形態で実現されてもよい。例えば、決定モジュールは、別個に設定された処理素子であってもよく、上記装置のあるチップに集積されて実現されてもよく、また、プログラムコードの形態で上記装置のメモリに記憶され、上記装置のある処理素子によって呼び出されて、以上の決定モジュールの機能を実行してもよい。他のモジュールの実現はそれに類似する。また、これらのモジュールは、全て又は一部が集積されてもよく、別個に実現されてもよい。ここでの処理素子は、信号の処理能力を有する集積回路であってよい。実現プロセスにおいて、上記方法の各ステップ又は以上の各モジュールは、プロセッサ素子におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態のコマンドによって達成することができる。
【0133】
例えば、以上のこれらのモジュールは、以上の方法を実施する1つ以上の集積回路、例えば、1つ以上の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、又は1つ以上のデジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor、DSP)、又は1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)などとして構成されてよい。また、以上のいずれかのモジュールが処理素子によりプログラムコードを呼び出す形態で実現されると、該処理素子は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)又はプログラムコードを呼び出し可能な他のプロセッサなどの汎用プロセッサであってよい。また、これらのモジュールは集積されて、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形態で実現することができる。
【0134】
上記目的をよりよく達成するために、本開示の実施例は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶されてプロセッサ上で実行可能で、プロセッサによって実行されると、上記チャネル検出指示方法におけるステップを実現するコンピュータプログラムとを含むネットワーク装置をさらに提供する。本開示の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体には、プロセッサによって実行されると、上記チャネル検出指示方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されている。
【0135】
具体的には、本開示の実施例は、ネットワーク装置をさらに提供する。図8に示すように、該ネットワーク装置800は、アンテナ81、無線周波数装置82及びベースバンド装置83を含む。アンテナ81は無線周波数装置82に接続される。アップリンク方向に、無線周波数装置82は、アンテナ81により情報を受信し、かつ受信した情報をベースバンド装置83に送信して処理を行う。ダウンリンク方向に、ベースバンド装置83は、送信対象となる情報を処理し、かつ無線周波数装置82に送信し、無線周波数装置82は、受信した情報を処理してからアンテナ81により送信する。
【0136】
上記帯域処理装置は、ベースバンド装置83内に位置してよく、以上の実施例におけるネットワーク装置が実行する方法は、ベースバンド装置83において実現されてよく、該ベースバンド装置83は、プロセッサ84とメモリ85を含む。
【0137】
ベースバンド装置83は、例えば、複数のチップが設置された少なくとも1つのベースバンドボードを含んでよく、図8に示すように、例えば、プロセッサ84であるチップは、メモリ85に接続されて、メモリ85中のプログラムを呼び出して、以上の方法の実施例において示したネットワーク装置の動作を実行する。
【0138】
該ベースバンド装置83は、無線周波数装置82と情報を受け渡しするネットワークインタフェース86をさらに含んでよく、該インタフェースは、例えば共通公衆無線インタフェース(common public radio interface、CPRI)である。
【0139】
ここでのプロセッサは、1つのプロセッサであってもよく、複数の処理素子の総称であってもよく、例えば、該プロセッサは、CPUであってもよく、ASICであってもよく、或いは、以上のネットワーク装置によって実行される方法を実施するように構成された1つ以上の集積回路、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ、又はDSP、又は1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイFPGAなどである。記憶素子は、1つのメモリであってもよく、複数の記憶素子の総称であってもよい。
【0140】
メモリ85は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性と不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってよい。限定的なものではなく例示的な説明によれば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)などの多くの形態のRAMは使用可能である。本願において説明されるメモリ85は、これらと他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限定されない。
【0141】
具体的には、本開示の実施例に係るネットワーク装置は、メモリ85に記憶されてプロセッサ84上で実行可能なコンピュータプログラムをさらに含み、プロセッサ84は、メモリ85内のコンピュータプログラムを呼び出して、図7に示す各モジュールによって実行される方法を実行する。
【0142】
具体的には、コンピュータプログラムは、プロセッサ84によって呼び出されると、無線リソース制御RRCシグナリングにより、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視に関連する少なくとも2セットの設定情報を端末に送信することを実行することができる。
【0143】
PDCCHは、少なくとも一種のDCIフォーマットに対応し、及び/又は、少なくとも一種の無線ネットワーク一時識別子RNTIに対応する。
【0144】
設定情報は、
少なくとも1つの制御リソースセットと、
少なくとも1つのサーチスペースと、
少なくとも1つのPDCCH候補と、
少なくとも1つのアグリゲーションレベルと、
PDCCH候補の数と、
各スロットにおいて監視されるPDCCH候補の最大数と、
監視サイクル、オフセット量、持続時間及び1つのタイムスロットの先頭監視シンボルのうちの少なくとも1つを含む監視パラメータと、のうちの少なくとも1つを指示する情報を含む。
【0145】
コンピュータプログラムは、プロセッサ84によって呼び出されると、少なくとも2セットの設定情報のうちのターゲット設定情報を指示するためのダウンリンク制御情報DCIを端末に送信することを実行することができる。
【0146】
DCIは、スケジューリングDCI又は非スケジューリングDCIである。
【0147】
コンピュータプログラムは、プロセッサ84によって呼び出されると、端末がDCIを検出したか否かに応じてフィードバックする応答情報又は非応答情報ACK/NACKを受信することを実行することができる。
【0148】
コンピュータプログラムは、プロセッサ84によって呼び出されると、報告情報を受信することを実行することができ、報告情報は、
端末がDRX短期サイクル又はDRX長期サイクルを含むDRXサイクルのアクティブ期間にあるときに対応する第1の設定情報候補と、
端末がDRXサイクル内の非アクティブタイマーの計時期間にあるときに対応する第2の設定情報候補と、
端末が接続状態でのDRXオフ期間にあるときに対応する第3の設定情報候補とのうちの少なくとも1つを指示する。ネットワーク装置は、移動通信用グローバルシステム(Global System of Mobile communication、GSM)又は符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)における基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、広帯域符号分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)における基地局(NodeB、NB)であってもよく、さらに、LTEにおける進化型基地局(Evolutional Node B、eNB又はeNodeB)又は中継局又はアクセスポイント、又は将来の5Gネットワークにおける基地局などであってもよく、ここで限定されない。
【0149】
本開示の実施例におけるネットワーク装置は、端末に対して少なくとも2セットのPDCCHの監視に関する設定情報を設定し、端末は、この少なくとも2セットの設定情報から実際の要件を満たすターゲット設定情報を決定し、ターゲット設定情報に基づいてPDCCHの検出を行うことにより、異なるシナリオにおけるPDCCHの監視を満たし、端末の余分な電力消費を発生させずに伝送効率を向上させることができる。
【0150】
当業者であれば理解できるように、本明細書で開示される実施例と組み合わせて説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現することができる。これらの機能がハードウェアの形態で実行されるか又はソフトウェアの形態で実行されるかは、技術手段の特定の適用及び設計上の制約条件に依存する。当業者であれば、各特定の適用に対して異なる方法で説明された機能を実現してよいが、このような実現は本開示の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0151】
当業者であれば明確に理解できるように、便利かつ簡潔で説明するために、上述したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスについては、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0152】
本願に係る実施例において、開示される装置及び方法は他の形態によって実現することができることとを理解されたい。例えば、上述した装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は、論理機能の区分に過ぎず、実際に実現する場合に他の区分方式があり得て、例えば、複数のユニット又は構成部品は組み合わせられてもよいか又は別のシステムに集積されてもよく、いくつかの特徴は無視されてもよいか又は実行されなくてもよい。また、示されるか又は議論される相互結合、直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを使用して実現でき、装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
【0153】
分離部品として説明した前記ユニットは、物理的に分離しても分離しなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理ユニットであってもよいし、そうでなくてもよく、すなわち、1つの箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の要件に応じて、それらのうちの一部又は全てのユニットを選択して本実施例の技術手段の目的を達成してよい。
【0154】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに集積されてよく、各ユニットは別個に物理的に存在してよく、さらに2つ以上のユニットは1つのユニットに集積されてよい。
【0155】
上記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、かつ独立した製品として販売又は使用されれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本開示の技術的解決手段の要旨、又は従来技術に寄与する部分、又は該技術的解決手段の一部は、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってよい)に本開示の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための幾つかの命令を含む、記憶媒体に記憶されているソフトウェア製品の形態で実現されてよい。前述の記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0156】
なお、本開示の装置及び方法において、明らかに、各部品又は各ステップは、分解及び/又は再組み合わせが可能である。これらの分解及び/又は再組み合わせは、本開示の等価な方案と見なすべきである。そして、上記一連の処理を実行するステップは、自然的に説明の順に時間順に実行することができるが、必ずしも時間順に実行される必要がなく、いくつかのステップは並列的に又は互いに独立して実行することもできる。当業者であれば理解できるように、本開示の方法及び装置の全て又は任意のステップや部品は、任意の計算装置(プロセッサ、記憶媒体などを含む)又は計算装置のネットワークにおいて、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせによって実現することができ、これは、当業者が本開示の説明を読んだ上で彼らの基本的なプログラミングスキルを利用して実現できるものである。
【0157】
したがって、本開示の目的は、任意の計算装置上で、1つのプログラムを実行したり、1セットのプログラムを実行したりすることにより実現することができる。前記計算装置は、公知の汎用装置であってよい。したがって、本開示の目的は、さらに、前記方法又は装置を実現するプログラムコードを含むプログラム製品のみを提供することにより達成することができる。すなわち、このようなプログラム製品も本開示を構成するものであり、かつこのようなプログラム製品が記憶されている記憶媒体も本開示を構成するものである。明らかに、前記記憶媒体は、任意の公知の記憶媒体又は将来に開発される任意の記憶媒体であってよい。なお、本開示の装置及び方法において、明らかに、各部品又は各ステップは、分解及び/又は再組み合わせが可能である。これらの分解及び/又は再組み合わせは、本開示の等価な方案と見なすべきである。そして、上記一連の処理を実行するステップは、自然的に説明の順に時間順に実行することができるが、必ずしも時間順に実行される必要がない。いくつかのステップは並列的に又は互いに独立して実行することもできる。
【0158】
以上の記載は、本開示の好ましい実施形態であり、なお、当業者であれば、本開示の上記原理から逸脱しない前提でいくつかの改良と修飾を行ってもよく、これらの改良と修飾も本開示の保護範囲に含まれる。
図1
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図8