(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】通信システム、管理装置、通信機器、及び、通信制御方法
(51)【国際特許分類】
H04W 4/90 20180101AFI20240423BHJP
H04W 16/12 20090101ALI20240423BHJP
【FI】
H04W4/90
H04W16/12
(21)【出願番号】P 2021528161
(86)(22)【出願日】2020-06-11
(86)【国際出願番号】 JP2020023066
(87)【国際公開番号】W WO2020262021
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2023-03-20
(31)【優先権主張番号】P 2019120107
(32)【優先日】2019-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村上 豊
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-109508(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常状態における
使用可能な通信方式の情報を含む通信に関する設定を含む第1のデータと、緊急状態における
使用可能な通信方式の情報を含む通信に関する設定を含む第2のデータと、を管理する管理装置と、
前記管理装置から受信した前記第1のデータに基づいて前記通常状態における他の通信機器に対する通信動作を制御し、前記管理装置から受信した前記第2のデータに基づいて前記緊急状態における前記他の通信機器に対する通信動作を制御する通信機器と、
を備
え、
前記通常状態における使用可能な通信方式のチャネル間隔と前記緊急状態における使用可能な通信方式のチャネル間隔とは異なる、
前記通常状態における使用可能な通信方式で使用できる誤り訂正符号と前記緊急状態における使用可能な通信方式で使用できる誤り訂正符号とは異なる、
前記通常状態における使用可能な通信方式で使用可能な最大周波数帯域と前記緊急状態における使用可能な通信方式で使用可能な最大周波数帯域とは異なる、
前記通常状態における使用可能な通信方式で使用可能なサブキャリア間隔と前記緊急状態における使用可能な通信方式で使用可能なサブキャリア間隔とは異なる、および/または、
前記通常状態における使用可能な通信方式でサポートされている誤り訂正符号の符号化率と前記緊急状態における使用可能な通信方式でサポートされている誤り訂正符号の符号化率とは異なる、
通信システム。
【請求項2】
前記管理装置は、前記緊急状態が発生した場合、前記第2のデータの使用指示を送信し、
前記通信機器は、前記第2のデータの使用指示を受信した場合、前記第2のデータに基づいて前記緊急状態における前記他の通信機器に対する通信動作を制御する、
請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記第2のデータは、屋内向けの通信に関する設定を含み、
屋内に存在する前記通信機器は、前記緊急状態では、前記第2のデータにおける前記屋内向けの通信に関する設定に基づいて前記他の通信機器に対する通信動作を制御する、
請求項1に記載の通信システム。
【請求項4】
前記第2のデータは、予め定められた送信パワー以下で通信が可能な場合に適用可能な屋内向けの通信に関する設定を含み、
屋内に存在し、かつ、前記送信パワー以下で通信が可能な前記通信機器は、前記緊急状態では、前記第2のデータにおける前記屋内向けの通信に関する設定に基づいて前記他の通信機器に対する通信動作を制御する、
請求項1に記載の通信システム。
【請求項5】
前記第2のデータは、地域毎の通信に関する設定を含み、
前記通信機器は、前記緊急状態では、前記第2のデータにおいて、前記通信機器が存在する地域に対応付けられている通信に関する設定に基づいて前記他の通信機器に対する通信動作を制御する、
請求項1に記載の通信システム。
【請求項6】
通常状態における
使用可能な通信方式の情報を含む通信に関する設定を含む第1のデータと、緊急状態における
使用可能な通信方式の情報を含む通信に関する設定を含む第2のデータと、を通信機器に送信する送信部と、
前記緊急状態の発生に応じて前記第2のデータに基づく通信動作の制御を前記通信機器に指示する制御部と、
を備
え、
前記通常状態における使用可能な通信方式のチャネル間隔と前記緊急状態における使用可能な通信方式のチャネル間隔とは異なる、
前記通常状態における使用可能な通信方式で使用できる誤り訂正符号と前記緊急状態における使用可能な通信方式で使用できる誤り訂正符号とは異なる、
前記通常状態における使用可能な通信方式で使用可能な最大周波数帯域と前記緊急状態における使用可能な通信方式で使用可能な最大周波数帯域とは異なる、
前記通常状態における使用可能な通信方式で使用可能なサブキャリア間隔と前記緊急状態における使用可能な通信方式で使用可能なサブキャリア間隔とは異なる、および/または、
前記通常状態における使用可能な通信方式でサポートされている誤り訂正符号の符号化率と前記緊急状態における使用可能な通信方式でサポートされている誤り訂正符号の符号化率とは異なる、
管理装置。
【請求項7】
通常状態における
使用可能な通信方式の情報を含む通信に関する設定を含む第1のデータと、緊急状態における
使用可能な通信方式の情報を含む通信に関する設定を含む第2のデータと、を管理装置から受信する受信部と、
前記管理装置から受信した前記第1のデータに基づいて前記通常状態における他の通信機器に対する通信動作を制御し、前記管理装置から受信した前記第2のデータに基づいて前記緊急状態における前記他の通信機器に対する通信動作を制御する制御部と、
を備
え、
前記通常状態における使用可能な通信方式のチャネル間隔と前記緊急状態における使用可能な通信方式のチャネル間隔とは異なる、
前記通常状態における使用可能な通信方式で使用できる誤り訂正符号と前記緊急状態における使用可能な通信方式で使用できる誤り訂正符号とは異なる、
前記通常状態における使用可能な通信方式で使用可能な最大周波数帯域と前記緊急状態における使用可能な通信方式で使用可能な最大周波数帯域とは異なる、
前記通常状態における使用可能な通信方式で使用可能なサブキャリア間隔と前記緊急状態における使用可能な通信方式で使用可能なサブキャリア間隔とは異なる、および/または、
前記通常状態における使用可能な通信方式でサポートされている誤り訂正符号の符号化率と前記緊急状態における使用可能な通信方式でサポートされている誤り訂正符号の符号化率とは異なる、
通信機器。
【請求項8】
管理装置は、通常状態における
使用可能な通信方式の情報を含む通信に関する設定を含む第1のデータと、緊急状態における
使用可能な通信方式の情報を含む通信に関する設定を含む第2のデータと、を通信機器に送信し、
前記通信機器は、前記管理装置から受信した前記第1のデータに基づいて前記通常状態における他の通信機器に対する通信動作を制御し、前記管理装置から受信した前記第2のデータに基づいて前記緊急状態における前記他の通信機器に対する通信動作を制御
し、
前記通常状態における使用可能な通信方式のチャネル間隔と前記緊急状態における使用可能な通信方式のチャネル間隔とは異なる、
前記通常状態における使用可能な通信方式で使用できる誤り訂正符号と前記緊急状態における使用可能な通信方式で使用できる誤り訂正符号とは異なる、
前記通常状態における使用可能な通信方式で使用可能な最大周波数帯域と前記緊急状態における使用可能な通信方式で使用可能な最大周波数帯域とは異なる、
前記通常状態における使用可能な通信方式で使用可能なサブキャリア間隔と前記緊急状態における使用可能な通信方式で使用可能なサブキャリア間隔とは異なる、および/または、
前記通常状態における使用可能な通信方式でサポートされている誤り訂正符号の符号化率と前記緊急状態における使用可能な通信方式でサポートされている誤り訂正符号の符号化率とは異なる、
通信制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信システム、管理装置、通信機器、及び、通信制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、第1周波数帯に対し、複数の通信方式を共存させるための方法として、例えば、場所、時間帯に応じて、データベースを作成し、データベースに基づいて、通信機器を制御する方法について、非特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】IEEE 802.22,Spectrum Be Prepared for Sharing,[online],インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.22/dcn/19/22-19-0011-00-0000-tutorial-spectrum-be-prepared-for-sharing.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、周囲の状況に応じた好適な制御方法について記載が行われておらず、したがって、周囲の状況に応じた通信機器の制御を行うことが難しいものとなっているという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様の通信システムは、通常状態における通信に関する設定を含む第1のデータと、緊急状態における通信に関する設定を含む第2のデータと、を管理する管理装置と、前記管理装置から受信した前記第1のデータに基づいて前記通常状態における他の通信機器に対する通信動作を制御し、前記管理装置から受信した前記第2のデータに基づいて前記緊急状態における前記他の通信機器に対する通信動作を制御する通信機器とを備える。
【0006】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、通信を利用した、システムの性能改善、サービスの品質の向上、新たなサービス形態への対応などを促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1に関するシステム構成例を示す図
【
図2】実施の形態1に関する第1装置の構成例を示す図
【
図4】実施の形態1に関する通信装置の構成例を示す図
【
図5】実施の形態1に関するデータベースの第1例を示す図
【
図6】実施の形態1に関する第1装置がデータベースを送信する動作の第1例を示す図
【
図7】実施の形態1に関する第1装置がデータベースを送信する動作の第2例を示す図
【
図8】実施の形態1に関するデータベースの第2例を示す図
【
図9】実施の形態1に関する第1装置がデータベースを送信する動作の第3例を示す図
【
図10】実施の形態1に関するデータベースの第3例を示す図
【
図11】実施の形態1に関するデータベースの第4例を示す図
【
図12】実施の形態1に関するデータベースの第5例を示す図
【
図13】実施の形態1に関する第1装置、端末、通信装置の位置関係の例を示す図
【
図14】実施の形態1に関する無線LANの通信方式におけるフレーム構成の第1例を示す図
【
図15】実施の形態1に関する無線LANの通信方式におけるフレーム構成の第2例を示す図
【
図16】実施の形態2に関するシステム構成の第1例を示す図
【
図17】実施の形態2に関するシステム構成の第2例を示す図
【
図18】実施の形態2に関するデータベースの第1例を示す図
【
図19】実施の形態2に関する第1装置がデータベースを送信する動作の第1例を示す図
【
図20】実施の形態2に関する第1装置がデータベースを送信する動作の第2例を示す図
【
図21】実施の形態2に関するシステム構成の第3例を示す図
【
図22】実施の形態2に関するデータベースの第2例を示す図
【
図23】実施の形態2に関する第1装置がデータベースを送信する動作の第3例を示す図
【
図24】実施の形態2に関する第1装置がデータベースを送信する動作の第4例を示す図
【
図25】実施の形態2に関するデータベースの第3例を示す図
【
図26】実施の形態2に関する第1装置がデータベースを送信する動作の第5例を示す図
【
図27】実施の形態2に関するデータベースの第4例を示す図
【
図28】実施の形態2に関する第1装置がデータベースを送信する動作の第6例を示す図
【
図29】実施の形態2に関するデータベースの第5例を示す図
【
図30】実施の形態2に関するデータベースの第6例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示に含まれる複数の態様の一部を以下に例示する。本開示の一態様に係る通信システムは、通常状態における通信に関する設定を含む第1のデータと、緊急状態における通信に関する設定を含む第2のデータと、を管理する管理装置と、前記管理装置から受信した前記第1のデータに基づいて前記通常状態における他の通信機器に対する通信動作を制御し、前記管理装置から受信した前記第2のデータに基づいて前記緊急状態における前記他の通信機器に対する通信動作を制御する通信機器と、を備える。
【0010】
上記態様によれば、緊急状態の発生に応じて、通信動作を切り替えることができるので、ユーザに対して、緊急状態において、より好適なデータを伝送することができる可能性が高くなる。緊急状態が発生した場合とは、例えば、地震、台風、洪水、津波、噴火、干ばつ、大火災、感染症の流行、火災といった災害、人災が発生した場合、又は、災害の発生が予想された場合という。なお、緊急状態は、災害、人災に限られず、人々に広く告知する情報が発生した状態(例えば、緊急ニュース、緊急速報、緊急告知など)であれば、どのような状態であってもよい。
【0011】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0012】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0013】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態には視点の異なる複数の態様が開示されており、態様ごとに必要となる構成要素は異なる。独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に関するシステム構成図の例を示している。管理装置の一例である第1装置102は、通信に関するデータベースのデータ101を入力とする。このとき、通信に関するデータベースのデータ101は、第1周波数帯のデータベースを含んでいるものとする。
【0015】
例えば、通信に関するデータベースのデータ101が含む第1周波数帯のデータベースとして、データベースの有効な地域情報、使用可能な通信方式の情報、各通信方式の使用可能な時間についての情報などが含まれているものとする。
【0016】
なお、通信に関するデータベースのデータ101は、第1周波数帯以外の周波数帯の通信に関するデータベースを含んでいてもよい。
【0017】
そして、第1装置102は、通信に関するデータベースのデータ101を入力とし、第1周波数帯のデータベースを含む信号を生成し、103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3に送信することになる。このとき、103_1の端末#1と第1装置102の通信、103_2の端末#2と第1装置102の通信、103_3の端末#3と第1装置102の通信、103_4の端末#4の通信と第1装置102の通信、104_1の通信装置1と第1装置102の通信、104_2の通信装置2と第1装置102の通信、104_3の通信装置3と第1装置102の通信は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。なお、端末及び通信装置は、通信機器の一例である。
【0018】
ところで、103_1の端末#1と104_1の通信装置1は、第1周波数帯の第1の通信方式により、無線通信を行うことが可能であるものとする。
【0019】
103_2の端末#2と104_1の通信装置1は、第1周波数帯の第1の通信方式により、無線通信を行うことが可能であるものとする。そして、103_2の端末#2と104_2の通信装置2は、第1周波数帯の第2の通信方式により、無線通信を行うことが可能であるものとする。
【0020】
103_3の端末#3と104_2の通信装置2は、第1周波数帯の第2の通信方式により、無線通信を行うことが可能であるものとする。103_3の端末#3は、104_3の通信装置3が第1周波数帯の第3の通信方式により送信した変調信号を受信することが可能であるものとする。
【0021】
103_4の端末#4は、104_3の通信装置3が第1周波数帯の第3の通信方式により送信した変調信号を受信することが可能であるものとする。
【0022】
104_1の通信装置1は、例えば、ネットワークを介し、他の通信装置と通信を行ってもよい。同様に、104_2の通信装置2は、例えば、ネットワークを介し、他の通信装置と通信を行ってもよい。そして、104_3の通信装置3は、ネットワークを介し、他の通信装置と通信を行ってもよい。
【0023】
そして、103_1の端末#1、103_2の端末#2、104_1の通信装置1が、第1装置102から得た通信に関するデータベースのデータ101から、第1周波数帯の第1の通信方式による通信が可能であると判断し、103_1の端末#1と104_1の通信装置1の通信、103_2の端末#2と104_1の通信装置1の通信を行うことになる。
【0024】
103_2の端末#2、103_3の端末#3、104_2の通信装置2が、第1装置102から得た通信に関するデータベースのデータ101から、第1周波数帯の第2の通信方式による通信が可能であると判断し、103_2の端末#2と104_2の通信装置2の通信、103_3の端末#3と104_2の通信装置2の通信を行うことになる。
【0025】
103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_3の通信装置3が、第1装置102から得た通信に関するデータベースのデータ101から、第1周波数帯の第3の通信方式による通信が可能であると判断し、104_3の通信装置3は、第1周波数帯の第3の通信方式の変調信号を送信し、103_3の端末#3、103_4の端末#4は、この変調信号を受信することになる。
【0026】
このとき、通信に関するデータベースは、第1周波数帯で干渉が発生しないように、第1周波数帯の第1の通信方式、第1周波数帯の第2の通信方式、第1周波数帯の第3の通信方式の、それぞれの使用を、例えば、場所、時間帯により制御を行う。これにより、各通信方式では、高いデータの受信品質を確保できる。
【0027】
なお、この点については、非特許文献1に記載されている。
【0028】
本発明では、例えば、
図1の第1装置102は、通信に関するデータベースを複数持ち、状況に応じて、通信に関するデータベースを切り替え、これにより、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、通信の動作を切り替えることで、状況に応じた通信を実現することができるという効果を得ることができる。
【0029】
本実施の形態では、例えば、
図1の第1装置102は、通信に関するデータベースを複数持ち、状況に応じて、通信に関するデータベースを切り替え、これにより、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、通信の動作を切り替える方法について、説明を行う。
【0030】
【0031】
図2は、
図1の第1装置の構成例を示している。なお、
図2において、
図1と同様に動作するものについては、同一番号を付している。
【0032】
第1装置102は、例えば、複数のデータベースを持ち、通信に関するデータベースのデータ101を入力とする。そして、第1装置102は、「通信に関するデータベースのデータ101、または、通信に関するデータベースのデータ101の一部」を含む変調信号201を生成し、出力する。変調信号201は、アンテナ202から送信される。なお、
図2では、無線通信装置として説明しているが、有線通信装置であってもよく、
図2は、あくまでも例である。
【0033】
図2の受信信号206は、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3が送信した変調信号を受信したときの受信信号である。なお、受信信号206は、アンテナ205で受信される。そして、第1装置102は、受信信号206を入力とし、復調を行い、受信データ207を出力する。
【0034】
ただし、第1装置102は、受信関連の部分が存在していない構成であってもよい。
【0035】
図3は、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4の構成の端末」の構成の一例を示している。
図3の端末の構成例では、第1の通信方式に関連する部分、第2の通信方式に関連する部分、第3の通信装置に関連する部分、その他の通信装置に関連する部分で構成される。
【0036】
まず、その他の通信装置に関連する部分について説明する。
【0037】
その他の通信装置399は、
図1の第1装置102が送信した(変調)信号を受信し、復調し、受信データ398を得て、出力する。また、その他の通信装置399は、受信データ398に含まれる通信に関するデータベースのデータ101に基づいて、「第1の通信方式の通信装置302」、「第2の通信方式の通信装置312」、「第3の通信方式の通信装置322」のいずれの通信装置を動作させるかを制御するための制御信号397を出力する。
【0038】
第1の通信方式の通信装置302は、制御信号397を入力とし、制御信号397が「第1の通信方式の通信装置302を動作させる」という情報を含んでいる場合、第1の通信方式の通信装置302は、動作することになる。以降では、その動作例を説明する。
【0039】
第1の通信方式の通信装置302が動作する場合、第1の通信方式の通信装置302は、データ301を入力とし、誤り訂正符号化、変調などの処理を行い、変調信号303を出力し、変調信号303はアンテナ304から電波として出力される。
【0040】
また、第1の通信方式の通信装置302が動作する場合、第1の通信方式の通信装置302は、アンテナ305で受信した受信信号306を入力とし、復調、誤り訂正復号などの処理を行い、受信データ307を出力する。
【0041】
なお、
図3の第1の通信方式の通信装置302は、複数の変調信号を複数のアンテナで送信してもよく、また、複数のアンテナから複数の変調信号を受信してもよい。
【0042】
第2の通信方式の通信装置312は、制御信号397を入力とし、制御信号397が「第2の通信方式の通信装置312を動作させる」という情報を含んでいる場合、第2の通信方式の通信装置312は、動作することになる。以降では、その動作例を説明する。
【0043】
第2の通信方式の通信装置312が動作する場合、第2の通信方式の通信装置312は、データ311を入力とし、誤り訂正符号化、変調などの処理を行い、変調信号313を出力し、変調信号313はアンテナ314から電波として出力される。
【0044】
また、第2の通信方式の通信装置312が動作する場合、第2の通信方式の通信装置312は、アンテナ315で受信した受信信号316を入力とし、復調、誤り訂正復号などの処理を行い、受信データ317を出力する。
【0045】
なお、
図3の第2の通信方式の通信装置312は、複数の変調信号を複数のアンテナで送信してもよく、また、複数のアンテナから複数の変調信号を受信してもよい。
【0046】
第3の通信方式の通信装置322は、制御信号397を入力とし、制御信号397が「第3の通信方式の通信装置322を動作させる」という情報を含んでいる場合、第3の通信方式の通信装置322は、動作することになる。以降では、その動作例を説明する。
【0047】
第3の通信方式の通信装置322が動作する場合、第3の通信方式の通信装置322は、アンテナ325で受信した受信信号326を入力とし、復調、誤り訂正復号などの処理を行う、受信データ327を出力する。
【0048】
なお、
図3の第3の通信方式の通信装置322は、複数のアンテナから複数の変調信号を受信してもよい。
【0049】
図3の端末の構成では、第1の通信方式の通信装置302、第2の通信方式の通信装置312、第3の通信方式の通信装置322を具備している構成を説明しているが、端末は、第1の通信方式の通信装置302、第2の通信方式の通信装置312、第3の通信方式の通信装置のいずれか一つ以上を具備する構成であればよい。
【0050】
図4は、「
図1の104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置」の構成の一例を示している。
図4の通信装置端末の構成例では、第1の通信方式に関連する部分、第2の通信方式に関連する部分、第3の通信装置に関連する部分、その他の通信装置に関連する部分で構成される。なお、
図4において、
図3と同様に動作するものについては、同一番号を付している。
【0051】
まず、その他の通信装置に関連する部分について説明する。
【0052】
その他の通信装置399は、
図1の第1装置102が送信した(変調)信号を受信し、復調し、受信データ398を得て、出力する。また、その他の通信装置399は、受信データ398に含まれる通信に関するデータベースのデータ101に基づいて、「第1の通信方式の通信装置302」、「第2の通信方式の通信装置312」、「第3の通信方式の通信装置322」のいずれの通信装置を動作させるかを制御するための制御信号397を出力する。
【0053】
第1の通信方式の通信装置302は、制御信号397を入力とし、制御信号397が「第1の通信方式の通信装置302を動作させる」という情報を含んでいる場合、第1の通信方式の通信装置302は、動作することになる。以降では、その動作例を説明する。
【0054】
第1の通信方式の通信装置302が動作する場合、第1の通信方式の通信装置302は、データ301を入力とし、誤り訂正符号化、変調などの処理を行い、変調信号303を出力し、変調信号303はアンテナ304から電波として出力される。
【0055】
また、第1の通信方式の通信装置302が動作する場合、第1の通信方式の通信装置302は、アンテナ305で受信した受信信号306を入力とし、復調、誤り訂正復号などの処理を行い、受信データ307を出力する。
【0056】
なお、
図4の第1の通信方式の通信装置302は、複数の変調信号を複数のアンテナで送信してもよく、また、複数のアンテナから複数の変調信号を受信してもよい。
【0057】
第2の通信方式の通信装置312は、制御信号397を入力とし、制御信号397が「第2の通信方式の通信装置312を動作させる」という情報を含んでいる場合、第2の通信方式の通信装置312は、動作することになる。以降では、その動作例を説明する。
【0058】
第2の通信方式の通信装置312が動作する場合、第2の通信方式の通信装置312は、データ311を入力とし、誤り訂正符号化、変調などの処理を行い、変調信号313を出力し、変調信号313はアンテナ314から電波として出力される。
【0059】
また、第2の通信方式の通信装置312が動作する場合、第2の通信方式の通信装置312は、アンテナ315で受信した受信信号316を入力とし、復調、誤り訂正復号などの処理を行い、受信データ317を出力する。
【0060】
なお、
図4の第2の通信方式の通信装置312は、複数の変調信号を複数のアンテナで送信してもよく、また、複数のアンテナから複数の変調信号を受信してもよい。
【0061】
第3の通信方式の通信装置322は、制御信号397を入力とし、制御信号397が「第3の通信方式の通信装置322を動作させる」という情報を含んでいる場合、第3の通信方式の通信装置322は、動作することになる。以降では、その動作例を説明する。
【0062】
第3の通信方式の通信装置322が動作する場合、第3の通信方式の通信装置322は、データ321を入力とし、誤り訂正符号化、変調などの処理を行い、変調信号323を出力し、変調信号323はアンテナ325から電波として出力される。
【0063】
なお、
図4の第3の通信方式の通信装置322は、複数の変調信号を複数のアンテナで送信してもよい。
【0064】
図4の端末の構成では、第1の通信方式の通信装置302、第2の通信方式の通信装置312、第3の通信方式の通信装置322を具備している構成を説明しているが、端末は、第1の通信方式の通信装置302、第2の通信方式の通信装置312、第3の通信方式の通信装置322のいずれか一つ以上を具備する構成であればよい。
【0065】
図5は、
図1、
図2に記載した、第1装置102の入力となる通信方式に関するデータベースのデータ101の構成例を示している。
【0066】
通信方式に関するデータベースは、第1データベース501、第2データベース502、第3データベース503の3種類で構成されているものとする。なお、第1データベース501のデータは、第1のデータの一例であり、第2データベース502のデータは、第2のデータの一例であり、第3データベース503のデータは、第3のデータの一例である。
【0067】
第1データベース501は「通常モード」であり、地域A用のデータベースと地域B用のデータベースを具備している。
【0068】
第1データベース501が具備している地域A用のデータベースの具体的な内容は以下のとおりとなる。
・ケース1-A-1:
「0時」から8時間未満の間は、第1周波数帯において、第3の通信方式の使用が可能である。
・ケース1-A-2:
「8時」から8時間未満の間は、第1周波数帯において、第1の通信方式の使用が可能である。
・ケース1-A-3:
「16時」から8時間未満の間は、第1周波数帯において、第2の通信方式の使用が可能である。
【0069】
また、第1データベース501が具備している地域B用のデータベースの具体的な内容は以下のとおりとなる。
・ケース1-B-1:
「0時」から6時間未満の間は、第1周波数帯において、第3の通信方式の使用が可能である。
・ケース1-B-2:
「6時」から6時間未満の間は、第1周波数帯において、第2の通信方式の使用が可能である。
・ケース1-B-3:
「12時」から6時間未満の間は、第1周波数帯において、第1の通信方式の使用が可能である。
・ケース1-B-4:
「18時」から6時間未満の間は、第1周波数帯において、第2の通信方式の使用が可能である。
【0070】
第2データベース502は「緊急放送優先モード」であり、地域A用のデータベースと地域B用のデータベースを具備している。
【0071】
第2データベース502が具備している地域A用のデータベースの具体的な内容は以下のとおりとなる。
・ケース2-A-1:
終日、第1周波数帯において、第3の通信方式の使用が可能である。
【0072】
また、第2データベース502が具備している地域B用のデータベースの具体的な内容は以下のとおりとなる。
・ケース2-B-1:
終日、第1周波数帯において、第3の通信方式の使用が可能である。
【0073】
第3データベース503は「通信優先モード」であり、地域A用のデータベースと地域B用のデータベースを具備している。
【0074】
第3データベース503が具備している地域A用のデータベースの具体的な内容は以下のとおりとなる。
・ケース3-A-1:
「0時」から2時間未満の間は、第1周波数帯において、第3の通信方式の使用が可能である。
・ケース3-A-2:
「2時」から11時間未満の間は、第1周波数帯において、第1の通信方式の使用が可能である。
・ケース3-A-3:
「13時」から11時間未満の間は、第1周波数帯において、第2通信方式の使用が可能である。
【0075】
また、第3データベース503が具備している地域B用のデータベースの具体的な内容は以下のとおりとなる。
・ケース3-B-1:
「0時」から6時間未満の間は、第1周波数帯において、第3の通信方式の使用が可能である。
・ケース3-B-2:
「6時」から6時間未満の間は、第1周波数帯において、第2の通信方式の使用が可能である。
・ケース3-B-3:
「12時」から6時間未満の間は、第1周波数帯において、第1の通信方式の使用が可能である。
・ケース3-B-4:
「18時」から6時間未満の間は、第1周波数帯において、第2の通信方式の使用が可能である。
【0076】
そして、
図1の第1装置102は、第1データベース501、第2データベース502、第3データベース503のいずれか一つ以上のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。そして、この変調信号を、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3が受信し、各装置は、データベースの情報を得て、データベースに基づいた制御を行い、データベースにしたがって、第1周波数帯の変調信号を生成し、送信することになる。また、各装置は、受信に関連する動作についても、データベースにしたがって、処理を行い、受信データを得ることになる。
【0077】
なお、
図5では、データベースは、3種類のデータベース(第1データベース501、第2データベース502、第3データベース503)で構成としているが、データベースの種類の数は1以上、または、2以上であれば、同様に実施することが可能である。また、
図5では、地域A、地域Bのデータベースを保持する場合を例に説明しているが、データベースは、地域情報を含んでいなくてもよいし、1つ以上、または、2つ以上の地域のデータベースを保持する構成であってもよい。
【0078】
さらに、
図5では、データベースは、第1周波数帯に関するデータベースで構成されているが、複数の周波数帯に関するデータベースで構成されていてもよい。そして、第1周波数帯では、3つの通信方式を使用可能としているが、使用可能な通信方式の数は1以上、または、2以上であれば、同様に実施することは可能である。
【0079】
次に、
図1のシステムにおいて、時間の流れに沿った動作例を説明する。以下では、
図1の第1装置102が、データベースを一括送信する場合と、データベースを都度送信する場合を例に説明する。
【0080】
図6は、
図1の第1装置102がデータベースを一括送信する場合の時間の流れに沿った動作例を示している。なお、
図6において、横軸は時間であるものとする。
【0081】
時間#1において、
図1の第1装置102は、例えば、
図5の「第1データベース501、第2データベース502、第3データベース503」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。したがって、データベースを一括送信することになる。
【0082】
また、
図1の第1装置102は、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」に対し、「第1データベース501を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、「第1データベース501」のデータベースに基づいて、通信を行うことになる。
【0083】
そして、時間#2において、例えば、災害などの緊急事態が発生したものとする。
【0084】
これに伴い、時間#3において、
図1の第1装置102は、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」に対し、「第2データベース502を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、「第2データベース502」のデータベースに基づいて、通信を行うことになる。
【0085】
そして、時間#3から時間が経過した時間#4において、
図1の第1装置102は、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」に対し、「第3データベース503を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、「第3データベース503」のデータベースに基づいて、通信を行うことになる。
【0086】
例えば、通常の状態にもどった、時間#5において、
図1の第1装置102は、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」に対し、「第1データベース501を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、「第1データベース501」のデータベースに基づいて、通信を行うことになる。
【0087】
このように、緊急時の状態に基づいて、通信方法を切り替えることで、ユーザに対し、より好適なデータを伝送することができる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
【0088】
なお、
図6では、第1装置102は、データベースの一括送信を時間#1に行っているが、それ以外の時間においても、データベースの一括送信を行ってもよい。これにより、
図1において、新たに、端末、通信装置が追加されても、新しい端末、通信装置は、データベースを得ることができ、これにより、データベースに基づいた通信を行うことができるという効果を得ることができる。
【0089】
図7は、
図1の第1装置102がデータベースを都度送信する場合の時間の流れにそった動作例を示している。なお、
図7において、横軸は時間であるものとする。
【0090】
時間#1において、
図1の第1装置102は、例えば、
図5の「第1データベース501」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。
【0091】
また、
図1の第1装置102は、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」に対し、「第1データベース501を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、「第1データベース501」のデータベースに基づいて、通信を行うことになる。
【0092】
そして、時間#2において、例えば、災害などの緊急事態が発生したものとする。
【0093】
これに伴い、時間#3において、
図1の第1装置102は、
図5の「第2データベース502」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。
【0094】
また、時間#3において、
図1の第1装置102は、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」に対し、「第2データベース502を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、「第2データベース502」のデータベースに基づいて、通信を行うことになる。
【0095】
そして、時間#3から時間が経過した時間#4において、
図1の第1装置102は、
図5の「第3データベース503」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。
【0096】
また、時間#4において、
図1の第1装置102は、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」に対し、「第3データベース503を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、「第3データベース503」のデータベースに基づいて、通信を行うことになる。
【0097】
例えば、通常の状態にもどった、時間#5において、
図1の第1装置102は、
図5の「第1データベース501」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。
【0098】
また、時間#5において、
図1の第1装置102は、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」に対し、「第1データベース501を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、「第1データベース501」のデータベースに基づいて、通信を行うことになる。
【0099】
このように、緊急時の状態に基づいて、通信方法を切り替えることで、ユーザに対し、より好適なデータを伝送することができる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
【0100】
次に、
図1、
図2に記載した、第1装置102の入力となる通信方式に関するデータベースのデータ101の構成例として、
図5とは異なる
図8の構成について説明する。
【0101】
図8において、
図5と同様、データベースは、第1データベース501、第2データベース502、第3データベース503で構成される。以下では、
図8において、
図5と異なる点について説明する。
【0102】
第1データベース501、第2データベース502、第3データベース503は、時間に関する情報を具備している。
【0103】
図8に示すように、第1データベース501は、時間に関する情報として「例外時以外、第1データベース501は有効」という情報を保持しているものとする。
【0104】
そして、
図8に示すように、第2データベース502は、時間に関する情報として「2019年5月1日および2019年5月2日、第2データベース502は有効」という情報を保持しているものとする。
【0105】
図8に示すように、第3データベース503は、時間に関する情報として「2019年5月3日、第3データベース503は有効」という情報を保持しているものとする。
【0106】
図9は、
図1の第1装置102がデータベースを送信する場合の時間の流れに沿った動作例を示している。なお、
図9において、横軸は時間であるものとする。
【0107】
時間#1において、
図1の第1装置102は、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」に対し、
図8の「第1データベース501」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。これにより、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、「第1データベース501」のデータベースに基づいて、通信を行うことになる。
【0108】
そして、例えば、2019年4月30日の時間#2において、災害などの緊急事態が発生したものとする。
【0109】
これに伴い、時間#3において、
図1の第1装置102は、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」に対し、「
図8の第1データベース501、第2データベース502、第3データベース503」で構成されるデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する、または、「
図8の第2データベース502、第3データベース503」で構成されるデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。
【0110】
これにより、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、「
図8の第1データベース501、第2データベース502、第3データベース503」のデータベースに基づいて、通信を行うことになる。
【0111】
例えば、2019年5月1日、および、2019年5月2日では、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、
図8の第2データベース502に基づいて、通信を行うことになる。
【0112】
また、2019年5月3日では、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、
図8の第3データベース503に基づいて通信を行うことになる。
【0113】
2019年5月4日以降では、
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3は、
図8の第1データベース501に基づいて通信を行うことになる。
【0114】
このように、緊急時の状態に基づいて、通信方法を切り替えることで、ユーザに対し、より好適なデータを伝送することができる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
【0115】
なお、
図9では、第1装置102は、
図8の第1データベース501の送信を時間#1に行っているが、それ以外の時間においても、第1データベース501の送信を行ってもよい。これにより、
図1において、新たに、端末、通信装置が追加されても、新しい端末、通信装置は、データベースを得ることができ、これにより、データベースに基づいた通信を行うことができるという効果を得ることができる。
【0116】
また、
図8では、データベースは、3種類のデータベース(第1データベース501、第2データベース502、第3データベース503)で構成しているが、データベースの種類の数は1以上、または、2以上であれば、同様に実施することが可能である。また、
図8では、地域A、地域Bのデータベースを保持する場合を例に説明しているが、データベースは、地域情報を含んでいなくてもよいし、1つ以上、または、2つ以上の地域のデータベースを保持する構成であってもよい。
【0117】
さらに、
図8では、データベースは、第1周波数帯に関するデータベースで構成されているが、複数の周波数帯に関するデータベースで構成されていてもよい。そして、第1周波数帯では、3つの通信方式を使用可能としているが、使用可能な通信方式の数は1以上、または、2以上であれば、同様に実施することは可能である。
【0118】
また、時間情報に関する構成方法は、
図8の例に限ったものではなく、他の時間情報に関する構成方法であっても同様に実施することは当然可能である。
【0119】
次に、上述の実施例に関する補足説明を行う。
【0120】
図5、
図8のデータベースの構成では、第2データベース502を、緊急放送優先モードと記載している。したがって、例えば、第3の通信方式は、ブロードキャストの通信方式、マルチキャストの通信方式であるとよい。このようにすることで、多くの端末、つまり、多くのユーザに対し、的確な情報を提供できるという利点がある。
【0121】
そして、
図5、
図8のデータベースの構成では、第3データベース503を、通信優先モードと記載している。したがって、例えば、第3データベース503では、通信優先とするために、通信(例えば、ユニキャスト)時間を、ブロードキャスト(または、マルチキャスト)の時間より、長く設定している。これにより、緊急放送後、各ユーザが、他のユーザと通信しやすい環境を提供することができる。
【0122】
また、
図6、
図7、
図9のモードの変更のように、特殊なケースを除いては、通常モードで使用する、というように通常モードがデータベースに存在するという特徴を有していてもよい。
【0123】
ただし、
図5、
図8のデータベースはあくまでも例であり、第2データベース502は、緊急放送優先モードでなくてもよい。同様に、
図5、
図8において、第3データベース503は、通信優先モードでなくてもよいし、第1データベース501は通常モードでなくてもよい。
【0124】
また、
図5、
図8のデータベースにおいて、第1データベース501、第2データベース502、第3データベース503の少なくとも一つにおいて、セルラの通信方式が含まれており、かつ/または、第1データベース501、第2データベース502、第3データベース503の少なくとも一つにおいて、無線LANの通信方式が含まれている構成を考えることができる。
【0125】
このとき、
図5、
図8において、第1周波数帯の第3の通信方式をセルラの通信方式にするとよい場合がある。これにより、第3の通信方式をマルチキャスト(または、ブロードキャスト)とした場合、多くの端末、つまり、多くのユーザに対し、的確な情報を提供できるという利点がある。一方、第3の通信方式がマルチキャストではない場合、各端末を使用するユーザは、好適なアクセス先から情報を得ることができ、より多くの情報を得ることができる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
【0126】
図5、
図8のデータベースにおいて、第1の通信方式と第2の通信方式は異なり、第2の通信方式と第3の通信方式は異なり、第1の通信方式と第3の通信方式は異なるものとする。なお、通信方式#Aと通信方式#Bが異なるとは、例えば、以下のいずれか一つ以上を満たす方法が考えられる。
・「通信方式自身が異なる。」
・「通信方式#Aのチャネル間隔と通信方式#Bのチャネル間隔が異なる。」
・「通信方式#Aで使用できる誤り訂正符号と通信方式#Bで使用できる誤り訂正符号が異なる。」なお、異なる誤り訂正符号とは、誤り訂正符号自身が異なっていてもよいし、誤り訂正符号の符号長(ブロック長)が異なっていてもよい。
・「通信方式#Aで使用可能な最大周波数帯域と通信方式#Bで使用可能な最大周波数帯域が異なる。」
・「通信方式#Aで使用可能なOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式のサブキャリア間隔と通信方式#Bで使用可能なOFDM方式のサブキャリア間隔が異なる。」
・「通信方式#Aでサポートされている誤り訂正符号の符号化率と通信方式#Bでサポートされている誤り訂正符号の符号化率の一部が異なる。」
・「端末において、通信方式#Aにおける通信相手と通信方式#Bにおける通信相手が異なる。」
【0127】
次に、データベースの伝送方法の例について説明する。例えば、
図5の第1データベース501の内容を「
図1の第1装置102」および「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」で共有している。同様に、
図5の第2データベース502の内容を「
図1の第1装置102」および「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」で共有している。そして、
図5の第3データベース503の内容を「
図1の第1装置102」および「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」で共有している。
【0128】
また、
図5の第1データベース501の「データベース識別番号」を「0」とし、第2データベース502の「データベース識別番号」を「1」とし、第3データベース503の「データベース識別番号」を「2」とする。
【0129】
そして、例えば、第1装置102は、「データベース識別番号」の情報を通信相手、例えば、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」に送信し、通信相手は「データベース識別番号」の情報を得ることで、データベースの情報を知ることができる。
【0130】
この例については、
図8のデータベースを用いたときについても同様に実施することができる。
【0131】
一方で、
図8のデータベースでは、時間に関する情報を含んでいる。この場合、例えば、
図1の第1装置102は、「データベース識別番号」および「時間に関する情報」を、通信相手、例えば、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」に送信し、通信相手は、データベースの情報と時間に関する情報を得ることができる。
【0132】
なお、データベースの情報の共有方法は、上述の例に限ったものではない。例えば、データベースの情報をサーバに保持させ、各装置が、サーバ上のデータベースの情報にアクセスすることで、データベースの情報を共有してもよい。データベースの情報を「
図1の第1装置102」および「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」などで、共有できれば本実施の形態で説明した効果を得ることができることになる。
【0133】
図5、
図8において、データベースの構成例を示したが、
図5、
図8とは異なるデータベースの構成例について説明を行う。
【0134】
図10は、データベースの構成例であり、
図5と同様、第1データベース501、第2データベース502、第3データベース503で、データベースは構成されているものとする。以下では、
図10のデータベースにおいて、
図5のデータベースと異なる点について説明を行う。
【0135】
図10のデータベースが
図5のデータベースと異なる点は、「第2データベース502が、点線1001内のデータベースを含んでいる」点である。
【0136】
第2データベース502は、ケース2-A-1、ケース2-B-1に加え、以下のデータベースも保有している。
・ケース2-A-2:
地域A用のデータベースであり、以下の規則に従う。
終日、第1送信パワー以下であれば、第1周波数帯において第2の通信方式の使用が可能である。
・ケース2-B-2:
地域B用のデータベースであり、以下の規則に従う。
終日、第1送信パワー以下であれば、第1周波数帯において、第2の通信方式の使用が可能である。
【0137】
このように、データベースは、送信パワーに関する情報を含んでいてもよい。なお、送信パワーに関する情報のデータベースの含み方については、
図10の例に限ったものではない。
【0138】
図11は、データベースの構成例であり、
図5と同様、第1データベース501、第2データベース502、第3データベース503で、データベースは構成されているものとする。以下では、
図11のデータベースにおいて、
図5のデータベースと異なる点について説明を行う。
【0139】
図11のデータベースが
図5のデータベースと異なる点は、「第2データベース502が、点線1101内のデータベースを含んでいる」点である。
【0140】
第2データベース502は、ケース2-A-1、ケース2-B-1に加え、以下のデータベースも保有している。
・ケース2-A-2:
地域A用のデータベースであり、以下の規則に従う。
終日、第1周波数帯において、第2の通信方式を屋内であれば、使用が可能である。
・ケース2-B-2
地域B用のデータベースであり、以下の規則に従う。
終日、第1周波数帯において、第2の通信方式を屋内であれば、使用が可能である。
【0141】
このように、データベースは、場所制限に関する情報を含んでいてもよい。なお、場所制限に関する情報のデータベースの含み方については、
図11の例に限ったものではない。
【0142】
図12は、データベースの構成例であり、
図5と同様、第1データベース501、第2データベース502、第3データベース503で、データベースは構成されているものとする。以下では、
図12のデータベースにおいて、
図5のデータベースと異なる点について説明を行う。
【0143】
図12のデータベースが
図5のデータベースと異なる点は、「第2データベース502が、点線1201内のデータベースを含んでいる」点である。
【0144】
第2データベース502は、ケース2-A-1、ケース2-B-1に加え、以下のデータベースも保有している。
・ケース2-A-2:
地域A用のデータベースであり、以下の規則に従う。
終日、第1送信パワー以下であれば、屋内で、第1周波数帯において、第2の通信方式の使用が可能である。
・ケース2-B-2:
地域B用のデータベースであり、以下の規則に従う。
終日、第1送信パワー以下であれば、屋内で、第1周波数帯において、第2の通信方式の使用が可能である。
【0145】
このように、データベースは、送信パワーに関する情報、場所制限に関する情報を含んでいてもよい。なお、送信パワーに関する情報、場所制限に関する情報のデータベースの含み方については、
図12の例に限ったものではない。
【0146】
以降では、別の実施例について説明する。例えば、上述の説明において、第1周波数帯を6GHz帯とし、第2の通信方式を無線LAN(Local Area Network)の通信方式とし、第3の通信方式をセルラの通信方式(例えば、(3GPP:Third Generation Partnership Project)NR(New Radio) unlicensed bandなど)とする。なお、第1の通信方式は第2の通信方式とは異なり、また、第1の通信方式は第3の通信方式とは異なるものとする。
【0147】
図13は、「
図1に示した第1装置、端末、通信装置」と1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10の位置関係を示している。
【0148】
図1を用いて説明したように、第1装置102は、データベースを含む変調信号を送信しており、
図13における閉ループ1300内の領域では、この変調信号を受信することが可能であるものとする。したがって、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、第1装置102が送信する変調信号を受信することができる。
【0149】
一方で、
図13における1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10は、閉ループ1300内の領域に存在していないため、第1装置102が送信した変調信号を受信することができなかったため、データベースを得ることができず、1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10は、データベースに基づく通信を実施することができない。
【0150】
よって、1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10が、第1周波数帯である6GHz帯における変調信号を送信することで、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」に対して、干渉を与える可能性が高くなるという課題が発生する。
【0151】
この課題を解決するために、第1装置102が送信した変調信号を受信することができた「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」がデータベースを含む変調信号を送信する方法について説明を行う。
【0152】
一例として、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」が無線LANのアクセスポイントであるものとする。そのときの実施例について説明を行う。
【0153】
まず、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」が、第1周波数帯の6GHz帯の変調信号を用いて、データベースを含む変調信号を送信する場合について説明する。
【0154】
なお、第1装置102が、「データベース、および、それに付随するデータ」を送信する方法については、
図5から
図12を用いて説明したとおりであるものとする。
【0155】
「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、第1装置102が送信した変調信号を受信し、「データベース、および、それに付随するデータ」を得たものとする。これに伴い、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、「データベース、および、それに付随するデータ」を含む「第1周波数帯である6GHz帯の第2通信方式である無線LANの通信方式」の変調信号を生成し、送信するものとする。
【0156】
図14は、「第1周波数帯である6GHz帯の第2通信方式である無線LANの通信方式」の変調信号のフレーム構成の例を示している。なお、
図14において、横軸は時間であるものとする。
【0157】
図14において、管理フレーム1400はMAC(Medium Access Control)の管理フレームである。制御フレーム1401はMACの制御フレームである。プリアンブル1402は通信相手が信号検出、周波数同期、周波数オフセット推定、時間同期、チャネル推定を行うためのシンボルである。制御情報シンボル1403は、データシンボル1404の送信方法、例えば、誤り訂正符号化方式(使用している誤り訂正符号、符号長(ブロック長)、符号化率など)、変調方式、送信方法(例えば、送信ストリーム数)などの情報を伝送するためのシンボルである。データシンボル1404は、データを伝送するためのシンボルである。
【0158】
「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、第1装置102から得た「データベース、および、それに付随するデータ」を、「
図14の管理フレーム1400、制御フレーム1401、制御情報シンボル1403、データシンボル1404」のいずれか一つ以上の領域で送信する。
【0159】
したがって、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、「データベース、および、それに付随するデータ」を、
図14の管理フレーム1400により送信してもよいし、制御フレーム1401により送信してもよいし、制御情報シンボル1403により送信してもよいし、データシンボル1404により送信してもよい。
【0160】
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」はこれらを受信することにより、例えば、
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」が、「データベース、および、それに付随するデータ」を得ることができる可能性があり、
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」は、データベースに基づいて、第1周波数帯の通信を行うことになる。したがって、第1周波数帯において、各装置は、干渉を低減することができ、これにより、高いデータの受信品質を得ることができるという効果を得ることができる。
【0161】
特に、例えば、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、ビーコンのような管理フレーム1400で、「データベース、および、それに付随するデータ」を送信した場合、送信頻度が高いため、より上述の効果を得ることができる可能性が高くなる。なお、ビーコン以外の管理フレーム1400であっても、同様の効果を得ることができる。
【0162】
なお、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3が無線LANの端末、無線LANの中継器(メッシュノード)であってもよい。
【0163】
次に、別の例として、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」が、第1周波数帯とは異なる第2周波数帯の変調信号を用いて、データベースを含む変調信号を送信する場合について説明する。
【0164】
なお、第1装置102が、「データベース、および、それに付随するデータ」を送信する方法については、
図5から
図12を用いて説明したとおりであるものとする。
【0165】
「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、第1装置102が送信した変調信号を受信し、「データベース、および、それに付随するデータ」を得たものとする。これに伴い、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、「データベース、および、それに付随するデータ」を含む「第1周波数帯とは異なる第2周波数帯の無線LANの通信方式」の変調信号を生成し、送信するものとする。例として、第2周波数帯として、2.4GHz帯、5GHz帯、60GHz帯があるが、これらの周波数帯に限ったものではない。なお、「第1周波数帯とは異なる第2周波数帯の無線LANの通信方式の変調信号を生成し、送信する装置」は、
図4のその他の通信装置399が具備していることになる。
【0166】
そして、
図14を「第2周波数帯の無線LANの通信方式」の変調信号のフレーム構成の例と考える。なお、
図14において、横軸は時間であるものとする。なお、
図14については、すでに説明行っているので、詳細の説明は省略する。
【0167】
「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、第1装置102から得た「データベース、および、それに付随するデータ」を、「
図14の管理フレーム1400、制御フレーム1401、制御情報シンボル1403、データシンボル1404」のいずれか一つ以上の領域で、第2周波数帯に送信する。
【0168】
したがって、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、「データベース、および、それに付随するデータ」を、
図14の管理フレーム1400により送信してもよいし、制御フレーム1401により送信してもよいし、制御情報シンボル1403により送信してもよいし、データシンボル1404により送信してもよい。
【0169】
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」はこれらを受信することにより、例えば、
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」が、「データベース、および、それに付随するデータ」を得ることができる可能性があり、
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」は、データベースに基づいて、第1周波数帯の通信を行うことになる。したがって、第1周波数帯において、各装置は、干渉を低減することができ、これにより、高いデータの受信品質を得ることができるという効果を得ることができる。
【0170】
特に、例えば、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、ビーコンのような管理フレーム1400で、「データベース、および、それに付随するデータ」を送信した場合、送信頻度が高いため、より上述の効果を得ることができる可能性が高くなる。なお、ビーコン以外の管理フレーム1400であっても、同様の効果を得ることができる。
【0171】
なお、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3が無線LANの端末、無線LANの中継器(メッシュノード)であってもよい。
【0172】
次に、「103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4」が無線LANの端末であるものとし、そのときの実施例について説明を行う。
【0173】
まず、「103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4」が、第1周波数帯の6GHz帯の変調信号を用いて、データベースを含む変調信号を送信する場合について説明する。
【0174】
なお、第1装置102が、「データベース、および、それに付随するデータ」を送信する方法については、
図5から
図12を用いて説明したとおりであるものとする。
【0175】
「103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4」は、第1装置102が送信した変調信号を受信し、「データベース、および、それに付随するデータ」を得たものとする。これに伴い、「103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4」は、「データベース、および、それに付随するデータ」を含む「第1周波数帯である6GHz帯の第2通信方式である無線LANの通信方式」の変調信号を生成し、送信するものとする。
【0176】
図15は、「第1周波数帯である6GHz帯の第2通信方式である無線LANの通信方式」の変調信号のフレーム構成の例を示している。なお、
図15において、横軸は時間であるものとする。
【0177】
図15において、
図14と同様に動作するものについては同一番号を付しており、説明を省略する。
図15が
図14と異なる点は、管理フレーム1400が存在していない点である。
【0178】
「103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4」は、第1装置102から得た「データベース、および、それに付随するデータ」を、「
図15の制御フレーム1401、制御情報シンボル1403、データシンボル1404」のいずれか一つ以上の領域で送信する。
【0179】
したがって、「103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4」は、「データベース、および、それに付随するデータ」を、
図15の制御フレーム1401により送信してもよいし、制御情報シンボル1403により送信してもよいし、データシンボル1404により送信してもよい。
【0180】
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」はこれらを受信することにより、例えば、
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」が、「データベース、および、それに付随するデータ」を得ることができる可能性があり、
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」は、データベースに基づいて、第1周波数帯の通信を行うことになる。したがって、第1周波数帯において、各装置は、干渉を低減することができ、これにより、高いデータの受信品質を得ることができるという効果を得ることができる。
【0181】
なお、103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4が無線LANのアクセスポイント、無線LANの中継器(メッシュノード)であってもよい。
【0182】
別の例として、「103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4」が、第1周波数帯とは異なる第2周波数帯の変調信号を用いて、データベースを含む変調信号を送信する場合について説明する。
【0183】
なお、第1装置102が、「データベース、および、それに付随するデータ」を送信する方法については、
図5から
図12を用いて説明したとおりであるものとする。
【0184】
「103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4」は、第1装置102が送信した変調信号を受信し、「データベース、および、それに付随するデータ」を得たものとする。これに伴い、「103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4」は、「データベース、および、それに付随するデータ」を含む「第1周波数帯とは異なる第2周波数帯の無線LANの通信方式」の変調信号を生成し、送信するものとする。例として、第2周波数帯として、2.4GHz帯、5GHz帯、60GHz帯があるが、これらの周波数帯に限ったものではない。なお、「第1周波数帯とは異なる第2周波数帯の無線LANの通信方式の変調信号を生成し、送信する装置」は、
図4のその他の通信装置399が具備していることになる。
【0185】
そして、
図15を「第2周波数帯の無線LANの通信方式」の変調信号のフレーム構成の例と考える。なお、
図15において、横軸は時間であるものとする。なお、
図15については、すでに説明を行っているので、詳細の説明は省略する。
【0186】
「103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4」は、第1装置102から得た「データベース、および、それに付随するデータ」を、「
図15の制御フレーム1401、制御情報シンボル1403、データシンボル1404」のいずれか一つ以上の領域で、第2周波数帯に送信する。
【0187】
したがって、「103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4」は、「データベース、および、それに付随するデータ」を、
図15の制御フレーム1401により送信してもよいし、制御情報シンボル1403により送信してもよいし、データシンボル1404により送信してもよい。
【0188】
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」はこれらを受信することにより、例えば、
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」が、「データベース、および、それに付随するデータ」を得ることができる可能性があり、
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」は、データベースに基づいて、第1周波数帯の通信を行うことになる。したがって、第1周波数帯において、各装置は、干渉を低減することができ、これにより、高いデータの受信品質を得ることができるという効果を得ることができる。
【0189】
なお、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3が無線LANの端末、無線LANの中継器(メッシュノード)であってもよい。
【0190】
なお、上述の管理フレーム(マネジメントフレーム)としては、Beaconフレーム、Probe requestフレーム、Association requestフレーム、Association responseフレーム、Disassociationフレーム、Authenticationフレーム、De-authenticationフレーム、Actionフレームなどがあるが、これに限ったものではない。
【0191】
また、制御フレーム(コントロールフレーム)としては、RTS(Request to Send)フレーム、ACK(Acknowledgement)フレーム、Block ACK requestフレーム、Block ACKフレームなどがあるが、これに限ったものではない。
【0192】
別の例として、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」がセルラの基地局、または、アクセスポイントであるものとする。そのときの実施例について説明を行う。
【0193】
まず、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」が、第1周波数帯の6GHz帯の変調信号を用いて、データベースを含む変調信号を送信する場合について説明する。
【0194】
なお、第1装置102が、「データベース、および、それに付随するデータ」を送信する方法については、
図5から
図12を用いて説明したとおりであるものとする。
【0195】
「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、第1装置102が送信した変調信号を受信し、「データベース、および、それに付随するデータ」を得たものとする。これに伴い、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、「データベース、および、それに付随するデータ」を含む「第1周波数帯である6GHz帯の第2通信方式であるセルラの通信方式」の変調信号を生成し、送信するものとする。
【0196】
「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、第1装置102から得た「データベース、および、それに付随するデータ」を、「下りリンクの報知情報の領域、呼び出し(ページング)の領域」のいずれか一つ以上の領域で送信する。
【0197】
したがって、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、「データベース、および、それに付随するデータ」を、下りリンクの報知情報の領域により送信してもよいし、下りリンクの呼び出し(ページング)の領域により送信してもよい。
【0198】
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」はこれらを受信することにより、例えば、
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」が、「データベース、および、それに付随するデータ」を得ることができる可能性があり、
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」は、データベースに基づいて、第1周波数帯の通信を行うことになる。したがって、第1周波数帯において、各装置は、干渉を低減することができ、これにより、高いデータの受信品質を得ることができるという効果を得ることができる。
【0199】
上述では、「下りリンクの報知情報の領域、呼び出し(ページング)の領域」を例に説明したが、「データベース、および、それに付随するデータ」を、送信する領域、シンボルはこれに限ったものではない。
【0200】
なお、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3が中継器(メッシュノード)であってもよい。
【0201】
次に、別の例として、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」が、第1周波数帯とは異なる第2周波数帯の変調信号を用いて、データベースを含む変調信号を送信する場合について説明する。
【0202】
なお、第1装置102が、「データベース、および、それに付随するデータ」を送信する方法については、
図5から
図12を用いて説明したとおりであるものとする。
【0203】
「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、第1装置102が送信した変調信号を受信し、「データベース、および、それに付随するデータ」を得たものとする。これに伴い、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、「データベース、および、それに付随するデータ」を含む「第1周波数帯とは異なる第2周波数帯のセルラの通信方式」の変調信号を生成し、送信するものとする。なお、「第1周波数帯とは異なる第2周波数帯の無線LANの通信方式の変調信号を生成し、送信する装置」は、
図4のその他の通信装置399が具備していることになる。
【0204】
「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、第1装置102から得た「データベース、および、それに付随するデータ」を、「下りリンクの報知情報の領域、呼び出し(ページング)の領域」のいずれか一つ以上の領域で送信する。
【0205】
したがって、「104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」は、「データベース、および、それに付随するデータ」を、下りリンクの報知情報の領域により送信してもよいし、下りリンクの呼び出し(ページング)の領域により送信してもよい。
【0206】
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」はこれらを受信することにより、例えば、
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」が、「データベース、および、それに付随するデータ」を得ることができる可能性があり、
図13における「1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10」は、データベースに基づいて、第1周波数帯の通信を行うことになる。したがって、第1周波数帯において、各装置は、干渉を低減することができ、これにより、高いデータの受信品質を得ることができるという効果を得ることができる。
【0207】
上述では、「下りリンクの報知情報の領域、呼び出し(ページング)の領域」を例に説明したが、「データベース、および、それに付随するデータ」を、送信する領域、シンボルはこれに限ったものではない。
【0208】
なお、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3が中継器(メッシュノード)であってもよい。
【0209】
上述のいくつかの例では、第1周波数帯を6GHz帯として説明したが、第1周波数帯の周波数帯は、6GHz帯に限ったものではない。
【0210】
なお、
図13の1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10は、上述のように得た「データベース、および、それに付随するデータ」を含む変調信号を送信してもよい。
図13の1310の端末#10、1311の端末#11、1350の通信装置10の「データベース、および、それに付随するデータ」を含む変調信号の送信方法については、上述で記載したように、「
図1の103_1の端末#1、103_2の端末#2、103_3の端末#3、103_4の端末#4、104_1の通信装置1、104_2の通信装置2、104_3の通信装置3」が「データベース、および、それに付随するデータ」を含む変調信号を送信する方法、と同様に実施すればよい。
【0211】
「データベース、および、それに付随するデータ」の送信をこのように繰り返すことは、すなわち、「データベース、および、それに付随するデータ」のマルチホップ通信ということができる。
【0212】
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1とは異なる例を説明する。
図16は、システム構成図の例を示している。
図16では示していないが、例えば、
図1の第1装置102は通信に関するデータベースのデータ101を入力とし、データベースを、
図16に示した、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4」、「1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2」、「ネットワーク制御機器1606」、「プライベートサーバ1604」に送信する。なお、第1装置102は、データベースを、外部サーバ1605に送信してもよいし、送信しなくてもよい。このとき、第1装置102は、有線による通信でもよいし、無線による通信であってもよい。
【0213】
図16において、1601_1の機器#1は、1602_1の基地局#1と、例えば、無線で通信を行うものとする(ただし、有線であってもよい)。同様に、1601_2の機器#2は、1602_1の基地局#1と、例えば、無線で通信を行うものとする(ただし、有線であってもよい)。
【0214】
1601_3の機器#3は、1602_2の基地局#2と、例えば、無線で通信を行うものとする(ただし、有線であってもよい)。同様に、1601_4の機器#4は、1602_2の基地局#2と、例えば、無線で通信を行うものとする(ただし、有線であってもよい)。
【0215】
ネットワーク制御機器1606は、ネットワーク1603を構成する機器と通信を行うことになるが、
図16の場合、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2が、プライベートサーバ1604と通信をするように、ネットワークを制御するものとする。
【0216】
したがって、1602_1の基地局#1は、ネットワーク1603を介して、プライベートサーバ1604と通信を行うことになり、また、1602_2の基地局#2は、ネットワーク1603を介して、プライベートサーバ1604と通信を行うことになる。
【0217】
図17は、システム構成図の例であり、
図16と異なる状態を示している。
図17に示していないが、例えば、
図1の第1装置102は通信に関するデータベースのデータ101を入力とし、データベースを、
図17に示した、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4」、「1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2」、「ネットワーク制御機器1606」、「プライベートサーバ1604」に送信する。なお、第1装置102は、データベースを、外部サーバ1605に送信してもよいし、送信しなくてもよい。このとき、第1装置102は、有線による通信でもよいし、無線による通信であってもよい。
【0218】
図17において、1601_1の機器#1は、1602_1の基地局#1と、例えば、無線で通信を行うものとする(ただし、有線であってもよい)。同様に、1601_2の機器#2は、1602_1の基地局#1と、例えば、無線で通信を行うものとする(ただし、有線であってもよい)。
【0219】
1601_3の機器#3は、1602_2の基地局#2と、例えば、無線で通信を行うものとする(ただし、有線であってもよい)。同様に、1601_4の機器#4は、1602_2の基地局#2と、例えば、無線で通信を行うものとする(ただし、有線であってもよい)。
【0220】
ネットワーク制御機器1606は、ネットワーク1603を構成する機器と通信を行うことになるが、
図17の場合、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2が、外部サーバ1605と通信をするように、ネットワークを制御するものとする。
【0221】
したがって、1602_1の基地局#1は、ネットワーク1603を介して、外部サーバ1605と通信を行うことになり、また、1602_2の基地局#2は、ネットワーク1603を介して、外部サーバ1605と通信を行うことになる。
【0222】
次に、
図16、
図17に存在する第1装置102の入力となる通信に関するデータベースの構成例として、
図18を説明する。
【0223】
通信に関するデータベースは、
図18のように、第1データベース1801、第2データベース1802の2種類で構成されているものとする。
【0224】
第1データベース1801は「通常モード」であり、各機器の動作に関する内容を保持しているものとする。具体的には、以下のとおりとなる。
・機器:
「機器」とは、
図16、
図17の1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4のことである。
「機器」は、第1周波数帯を用いて、機器関連データを送信することになる。
・ネットワーク制御機器:
「ネットワーク制御機器」とは、
図16、
図17のネットワーク制御機器1606のことである。
「ネットワーク制御機器」は、基地局とプライベートサーバがネットワークを介し通信するように、ネットワークを制御する。なお、基地局、プライベートサーバについては、後で説明する。
・基地局:
「基地局」とは、
図16、
図17の1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2のことである。
「基地局」は、「機器」と通信を行う。さらに、「基地局」は、「プライベートサーバ」と通信を行う。なお、「プライベートサーバ」については、後で説明を行う。
・プライベートサーバ:
「プライベートサーバ」とは、
図16、
図17のプライベートサーバ1604のことである。
「プライベートサーバ」は、「基地局」と通信を行う。
【0225】
第2データベース1802は「緊急モード」であり、各機器の動作に関する内容を保持しているものとする。具体的には、以下のとおりとなる。
・機器:
「機器」とは、
図16、
図17の1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4のことである。
「機器」は、第1周波数帯を用いて、機器関連データの送信を停止する。そして、「機器」は、第1周波数帯を用いて、「外部サーバ」に伝送するためのデータを送信する。なお、「外部サーバ」については、後で説明を行う。
・ネットワーク制御機器:
「ネットワーク制御機器」とは、
図16、
図17のネットワーク制御機器1606のことである。
「ネットワーク制御機器」は、基地局と外部サーバがネットワークを介し通信するように、ネットワークを制御する。なお、基地局、外部サーバについては、後で説明する。
・基地局:
「基地局」とは、
図16、
図17の1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2のことである。
「基地局」は、「機器」と通信を行う。さらに、「基地局」は、「外部サーバ」と通信を行う。なお、「外部サーバ」については、後で説明を行う。
・外部サーバ:
「外部サーバ」とは、
図16、
図17の外部サーバ1605のことである。
「外部サーバ」は、「基地局」と通信を行う。
【0226】
上述におけるプライベートサーバ、外部サーバについて補足説明を行う。
【0227】
例えば、プライベートサーバへのアクセスは、特定の装置が行うことができる。また、プライベートサーバへのアクセスは、特定のユーザが装置を用いて行うことができる。ただし、プライベートサーバへのアクセスはこの例に限ったものではなく、プライベートサーバが第1サーバであってもよい。
【0228】
例えば、外部サーバへのアクセスについては、アクセス制限がなくてもよいし、または、パスワードを用いてアクセスが可能であるものとする。ただし、外部サーバへのアクセスはこの例に限ったものではなく、外部サーバが第1サーバと異なる第2サーバであってもよい。
【0229】
上述における「機器」が送信する機器関連データについて補足説明を行う。
【0230】
例えば、「機器」が画像、温度、加速度などを例とするセンサーを具備しているとき、センサーにより得られたデータを機器関連データとしてもよい。また、機器関連データが例えば、機器の故障状態などの「機器の状態」を示す情報であってもよい。さらに、機器関連データが、「機器」を使用するユーザに関連する情報であってもよい。ただし、機器関連データは上記の例に限ったものではない。
【0231】
なお、
図18では、データベースは、2種類のデータベース(第1データベース1801、第2データベース1802)で構成しているが、データベースの種類の数は1以上、または、2以上であれば、同様に実施することが可能である。
図18では、各データベースが、地域情報を含んでいないが、地域情報を含んだデータベースであってもよい。
【0232】
次に、
図16、
図17のシステムにおいて、時間の流れに沿った動作例を説明する。以下では、
図16、
図17の第1装置102が、データベースを一括送信する場合とデータベースを都度送信する場合を例に説明する。ただし、すでに記載したように、
図16、
図17では、第1装置102は図示していない。
【0233】
図19は、
図16、
図17の第1装置102がデータベースを一括送信する場合の時間の流れに沿った動作例を示している。なお、
図19において、横軸は時間であるものとする。
【0234】
時間#1において、
図16、
図17に存在する第1装置102は、例えば、
図18の「第1データベース1801、第2データベース1802」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。したがって、データベースを一括送信することになる。
【0235】
また、
図16、
図17に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、「第1データベース1801を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第1データベース1801に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図16のようなシステムとなる。
【0236】
そして、時間#2において、例えば、災害などの緊急事態が発生したものとする。
【0237】
これに伴い、時刻#3において、
図16、
図17に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、「第2データベース1802を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第2データベース1802に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図17のようなシステムとなる。
【0238】
そして、時間#3から時間が経過した時間#4において、
図16、
図17に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、「第1データベース1801を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第1データベース1801に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図16のようなシステムとなる。
【0239】
このように、緊急時の状態に基づいて、通信方法を切り替えることで、ユーザに対し、より好適なデータを伝送することができる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
【0240】
なお、
図19では、第1装置102は、データベースの一括送信を時間#1に行っているが、それ以外の時間においても、データベースの一括送信を行ってもよい。これにより、
図16、
図17において、新たに、端末、通信装置、基地局などの装置が追加されても、新しい端末、通信装置、基地局などの装置は、データベースを得ることができ、これにより、データベースに基づいた通信を行うことができるという効果を得ることができる。
【0241】
また、「第2データベース1802を使用する」ことを通知する情報を受信した「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4」は、外部サーバ1605と通信可能であることを、機器のユーザに知らせてもよい(通知してもよい)。上述の通知は、ネットワーク1603を経由して行ってもよいし、ネットワーク1603以外のネットワークを経由して行ってもよい。
【0242】
また、外部サーバ1605に対して「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4」から入力された情報は、
図19の時間#4において「第1データベース1801を使用する」ことを通知する情報が送信された後、或いは、所定期間経過後、外部サーバ1605から削除されてもよい。
【0243】
図20は、
図16、
図17の第1装置102がデータベースを都度送信する場合の時間の流れに沿った動作例を示している。なお、
図20において、横軸は時間であるものとする。
【0244】
時間#1において、
図16、
図17に存在する第1装置102は、例えば、
図18の「第1データベース1801」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。
【0245】
また、
図16、
図17に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、「第1データベース1801を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第1データベース1801に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図16のようなシステムとなる。
【0246】
そして、時間#2において、例えば、災害などの緊急事態が発生したものとする。
【0247】
これに伴い、時間#3において、
図16、
図17に存在する第1装置102は、
図18の「第2データベース1802」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。
【0248】
また、
図16、
図17に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、「第2データベース1802を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第2データベース1802に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図17のようなシステムとなる。
【0249】
そして、時間#3から時間が経過した時間#4において、
図16、
図17に存在する第1装置102は、例えば、
図18の「第1データベース1801」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。
【0250】
また、
図16、
図17に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、「第1データベース1801を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第1データベース1801に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図16のようなシステムとなる。
【0251】
このように、緊急時の状態に基づいて、通信方法を切り替えることで、ユーザに対し、より好適なデータを伝送することができる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
【0252】
次に、
図17とは異なる
図21のシステム構成図を説明する。
図21において、
図17と同様に動作するものについては、同一番号を付しており、同様に動作するものについては説明を省略する。なお、
図21においても、図示していないが、第1装置102が存在し、各装置に対し、変調信号を送信するものとする。この点については、すでに説明を行っているので、説明を省略する。
【0253】
図21において、2101_1の外部機器#1は、1601_1の機器#1と通信を行う。このとき、第1周波数帯を用いてもよいし、その他の周波数帯を用いてもよい。また、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。
【0254】
2101_2の外部機器#2は、1601_2の機器#2と通信を行う。このとき、第1周波数帯を用いてもよいし、その他の周波数帯を用いてもよい。また、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。
【0255】
2101_3の外部機器#3は、1601_3の機器#3と通信を行う。このとき、第1周波数帯を用いてもよいし、その他の周波数帯を用いてもよい。また、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。
【0256】
2101_4の外部機器#4は、1601_4の機器#4と通信を行う。このとき、第1周波数帯を用いてもよいし、その他の周波数帯を用いてもよい。また、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。
【0257】
1601_1の機器#1は、2101_1の外部機器#1から得たデータを含む変調信号を生成し、1602_1の基地局#1に送信する。なお、通信方式は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。
【0258】
そして、1602_1の基地局#1は、1601_1の機器#1から得たデータを、ネットワークを介し、外部サーバ1605の伝送することになる。
【0259】
1601_2の機器#2は、2101_2の外部機器#2から得たデータを含む変調信号を生成し、1602_1の基地局#1に送信する。なお、通信方式は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。
【0260】
そして、1602_1の基地局#1は、1601_2の機器#2から得たデータを、ネットワークを介し、外部サーバ1605に伝送することになる。
【0261】
1601_3の機器#3は、2101_3の外部機器#3から得たデータを含む変調信号を生成し、1602_2の基地局#2に送信する。なお、通信方式は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。
【0262】
そして、1602_2の基地局#2は、1601_3の機器#3から得たデータを、ネットワークを介し、外部サーバ1605に伝送することになる。
【0263】
1601_4の機器#4は、2101_4の外部機器#4から得たデータを含む変調信号を生成し、1602_2の基地局#2に送信する。なお、通信方式は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。
【0264】
そして、1602_2の基地局#2は、1601_4の機器#4から得たデータを、ネットワークを介し、外部サーバ1605に伝送することになる。
【0265】
次に、
図16、
図21に存在する第1装置102の入力となる通信に関するデータベースの構成例として、
図22を説明する。
【0266】
通信に関するデータベースは、
図22に示すように、第1データベース2201、第2データベース2202の2種類で構成されているものとする。
【0267】
第1データベース2201は「通常モード」であり、各機器の動作に関する内容を保持しているものとする。具体的には、以下のとおりとなる。
【0268】
・機器:
「機器」とは、
図16、
図21の1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4のことである。
「機器」は、第1周波数帯を用いて、機器関連データを送信することになる。
・ネットワーク制御機器:
「ネットワーク制御機器」とは、
図16、
図21のネットワーク制御機器1606のことである。
「ネットワーク制御機器」は、基地局とプライベートサーバがネットワークを介し通信するように、ネットワークを制御する。なお、基地局、プライベートサーバについては、後で説明する。
・基地局:
「基地局」とは、
図16、
図21の1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2のことである。
「基地局」は、「機器」と通信を行う。さらに、「基地局」は、「プライベートサーバ」と通信を行う。なお、「プライベートサーバ」については、後で説明を行う。
・プライベートサーバ:
「プライベートサーバ」とは、
図16、
図21のプライベートサーバ1604のことである。
「プライベートサーバ」は、「基地局」と通信を行う。
【0269】
第2データベース2202は「緊急モード」であり、各機器の動作に関する内容を保持しているものとする。具体的には、以下のとおりとなる。
・機器:
「機器」とは、
図16、
図21の1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4のことである。
「機器」は、第1周波数帯を用いて、機器関連データの送信を停止する。そして、「機器」は、第1周波数帯を用いて、「外部サーバ」に伝送するためのデータを送信する。なお、「外部サーバ」については、後で説明を行う。
また、「機器」は、「外部機器」と接続して、データを得てもよい。
なお、「外部機器」とは、
図21の2101_1の外部機器#1、2101_2の外部機器#2、2101_3の機器#3、2101_4の外部機器#4のことである。
・ネットワーク制御機器:
「ネットワーク制御機器」とは、
図16、
図21のネットワーク制御機器1606のことである。
「ネットワーク制御機器」は、基地局と外部サーバがネットワークを介し通信するように、ネットワークを制御する。なお、基地局、外部サーバについては、後で説明する。
・基地局:
「基地局」とは、
図16、
図21の1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2のことである。
「基地局」は、「機器」と通信を行う。さらに、「基地局」は、「外部サーバ」と通信を行う。なお、「外部サーバ」については、後で説明を行う。
・外部サーバ:
「外部サーバ」とは、
図16、
図21の外部サーバ1605のことである。
「外部サーバ」は、「基地局」と通信を行う。
【0270】
上述におけるプライベートサーバ、外部サーバについて補足説明を行う。
【0271】
例えば、プライベートサーバへのアクセスは、特定の装置が行うことができる。また、プライベートサーバへのアクセスは、特定のユーザが装置を用いて行うことができる。ただし、プライベートサーバへのアクセスはこの例に限ったものではなく、プライベートサーバが第1サーバであってもよい。
【0272】
例えば、外部サーバへのアクセスについては、アクセス制限がなくてもよいし、または、パスワードを用いてアクセスが可能であってもよい。ただし、外部サーバへのアクセスはこの例に限ったものではなく、外部サーバが第1サーバと異なる第2サーバであってもよい。
【0273】
上述における「機器」が送信する機器関連データについて補足説明を行う。
【0274】
例えば、「機器」が画像、温度、加速度などを例とするセンサーを具備しているとき、センサーにより得られたデータを機器関連データとしてもよい。また、機器関連データが例えば、機器の故障状態などの「機器の状態」を示す情報であってもよい。さらに、機器関連データが、「機器」を使用するユーザに関連する情報であってもよい。ただし、機器関連データは上記の例に限ったものではない。
【0275】
なお、
図18では、データベースは、2種類のデータベース(第1データベース1801、第2データベース1802)で構成しているが、データベースの種類の数は1以上、または、2以上であれば、同様に実施することが可能である。
図18では、各データベースが、地域情報を含んでいないが、地域情報を含んだデータベースであってもよい。
【0276】
次に、
図16、
図21のシステムにおいて、時間の流れに沿った動作例を説明する。以下では、
図16、
図21の第1装置102が、データベースを一括送信する場合とデータベースを都度送信する場合を例に説明する。ただし、すでに記載したように、
図16、
図21では、第1装置102は図示していない。
【0277】
図23は、
図16、
図21の第1装置102がデータベースを一括送信する場合の時間の流れに沿った動作例を示している。なお、
図23において、横軸は時間であるものとする。
【0278】
時間#1において、
図16、
図21に存在する第1装置102は、例えば、
図22の「第1データベース2201、第2データベース2202」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する、したがって、データベースを一括送信することになる。
【0279】
また、
図16、
図21に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、「第1データベース1801を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第1データベース2201に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図16のようなシステムとなる。なお、
図16、
図21に存在する第1装置102は、
図21における「2101_1の外部機器#1、2101_2の外部機器#2、2101_3の外部機器#3、2101_4の外部機器#4」に対し、「第1データベース2201を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信してもよいし、送信しなくてもよい。
【0280】
そして、時間#2において、例えば、災害などの緊急事態が発生したものとする。
【0281】
これに伴い、時刻#3において、
図16、
図21に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、「第2データベース2202を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第2データベース2202に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図21のようなシステムとなる。なお、
図16、
図21に存在する第1装置102は、
図21における「2101_1の外部機器#1、2101_2の外部機器#2、2101_3の外部機器#3、2101_4の外部機器#4」に対し、「第2データベース2202を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信してもよいし、送信しなくてもよい。
【0282】
そして、時間#3から時間が経過した時間#4において、
図16、
図21に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、「第1データベース2201を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第1データベース2201に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図16のようなシステムとなる。なお、
図16、
図21に存在する第1装置102は、
図21における「2101_1の外部機器#1、2101_2の外部機器#2、2101_3の外部機器#3、2101_4の外部機器#4」に対し、「第1データベース2201を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信してもよいし、送信しなくてもよい。
【0283】
このように、緊急時の状態に基づいて、通信方法を切り替えることで、ユーザに対し、より好適なデータを伝送することができる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
【0284】
なお、
図23では、第1装置102は、データベースの一括送信を時間#1に行っているが、それ以外の時間においても、データベースの一括送信を行ってもよい。これにより、
図16、
図21において、新たに、端末、通信装置、基地局などの装置が追加されても、新しい端末、通信装置、基地局などの装置は、データベースを得ることができ、これにより、データベースに基づいた通信を行うことができるという効果を得ることができる。
【0285】
図24は、
図16、
図21の第1装置102がデータベースを都度送信する場合の時間の流れに沿った動作例を示している。なお、
図24において、横軸は時間であるものとする。
【0286】
時間#1において、
図16、
図21に存在する第1装置102は、例えば、
図22の「第1データベース2201」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。
【0287】
また、
図16、
図21に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、「第1データベース2201を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第1データベース2201に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図16のようなシステムとなる。なお、
図16、
図21に存在する第1装置102は、
図21における「2101_1の外部機器#1、2101_2の外部機器#2、2101_3の外部機器#3、2101_4の外部機器#4」に対し、「第1データベース2201を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信してもよいし、送信しなくてもよい。
【0288】
そして、時間#2において、例えば、災害などの緊急事態が発生したものとする。
【0289】
これに伴い、時間#3において、
図16、
図21に存在する第1装置102は、
図22の「第2データベース2202」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。
【0290】
また、
図16、
図21に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、「第2データベース2202を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第2データベース2202に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図21のようなシステムとなる。なお、
図16、
図21に存在する第1装置102は、
図21における「2101_1の外部機器#1、2101_2の外部機器#2、2101_3の外部機器#3、2101_4の外部機器#4」に対し、「第2データベース2202を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信してもよいし、送信しなくてもよい。
【0291】
そして、時間#3から時間が経過した時間#4において、
図16、
図21に存在する第1装置102は、例えば、
図22の「第1データベース2201」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。
【0292】
また、
図16、
図21に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、「第1データベース2201を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信する。これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第1データベース2201に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図16のようなシステムとなる。なお、
図16、
図21に存在する第1装置102は、
図21における「2101_1の外部機器#1、2101_2の外部機器#2、2101_3の外部機器#3、2101_4の外部機器#4」に対し、「第1データベース2201を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信してもよいし、送信しなくてもよい。
【0293】
このように、緊急時の状態に基づいて、通信方法を切り替えることで、ユーザに対し、より好適なデータを伝送することができる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
【0294】
次に、
図16、
図17に存在する第1装置102の入力となる通信方式に関するデータベースのデータ101の構成例として、
図18とは異なる
図25の構成について説明する。
【0295】
図25において、
図18と同様、データベースは、第1データベース1801、第2データベース1802で構成される。以下では、
図25において、
図18と異なる点について説明する。
【0296】
第1データベース1801、第2データベース1802は、時間に関する情報を具備している。
【0297】
図25に示すように、第1データベース1801は、時間に関する情報として、「例外時以外、第1データベース1801は有効」という情報を保持しているものとする。
【0298】
そして、
図25に示すように、第2データベース1802は、時間に関する情報として、「2019年5月1日および2019年5月2日、第2データベース1802は有効」という情報を保持しているものとする。
【0299】
図26は、
図16、
図17に存在する第1装置102がデータベースを送信する場合の時間の流れに沿った動作例を示している。なお、
図26において、横軸は時間であるものとする。
【0300】
時間#1において、
図16、
図17に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、
図25の「第1データベース1801」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第1データベース1801に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図16のようなシステムとなる。
【0301】
そして、例えば、2019年4月30日の時間#2において、災害などの緊急事態が発生したものとする。
【0302】
これに伴い、時間#3において、
図16、
図17に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、「
図25の第1データベース1801、第2データベース1802」で構成されるデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する、または、「
図25の第2データベース1802」で構成されるデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。
【0303】
これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第2データベース1802に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図17のようなシステムとなる。
【0304】
例えば、2019年5月1日、および、2019年5月2日では、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第2データベース1802に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図17のようなシステムとなる。
【0305】
2019年5月3日以降では、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第1データベース1801に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図16のようなシステムとなる。
【0306】
なお、緊急状態における第2データベース1802に基づく通信から、通常状態における第1データベース1801に基づく通信への復帰の条件は、
図25に示すような、第2データベース1802における有効期限の設定に限られない。例えば、緊急状態の発生から所定期間経過後、緊急状態における第2データベース1802に基づく通信から、通常状態における第1データベース1801に基づく通信に復帰してもよい。この場合、緊急状態の発生から所定期間経過後、
図17に示すシステムから、
図15に示すシステムに切り替えられてよい。このとき、例えば、
図25の第1データベース1801に所定期間の情報が含まれていてもよい。例えば、所定期間の情報を、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2が送信してもよい。また、別の通信手段を用いて、所定期間の情報を各装置(基地局、機器、プライベートサーバ、外部サーバなど)が得てもよい。なお、ネットワーク1603が外部サーバ1605へ接続した場合の接続情報、および、ネットワーク1603が外部サーバ1605への接続解消した場合の接続解消の情報は、各装置(基地局、機器、プライベートサーバ、外部サーバなど)に伝送されてもよい。上述の情報の伝送は、ネットワーク1603を経由して行ってもよいし、ネットワーク1603以外のネットワークを経由して行ってもよい。
【0307】
このように、緊急時の状態に基づいて、通信方法を切り替えることで、ユーザに対し、より好適なデータを伝送することができる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
【0308】
なお、
図26では、第1装置102は、
図25の第1データベース1801を時間#1に行っているが、それ以外の時間においても、第1データベース1801の送信を行ってもよい。これにより、
図16、
図17において、新たに、端末、通信装置、基地局などの装置が追加されても、新しい端末、通信装置、基地局などの装置は、データベースを得ることができ、これにより、データベースに基づいた通信を行うことができるという効果を得ることができる。
【0309】
また、
図25では、データベースは、2種類のデータベース(第1データベース1801、第2データベース1802)で構成としているが、データベースの種類の数は1以上、または、2以上であれば、同様に実施することが可能である。また、データベースは、地域情報を含んでいなくてもよいし、1つ以上、または、2つ以上の地域のデータベースを保持する構成であってもよい。
【0310】
また、時間情報に関する構成方法は、
図25の例に限ったものではなく、他の時間情報に関する構成方法であっても同様に実施することは当然可能である。
【0311】
次に、
図16、
図21に存在する第1装置102の入力となる通信方式に関するデータベースのデータ101の構成例として、
図22とは異なる
図27の構成について説明する。
【0312】
図27において、
図22と同様、データベースは、第1データベース2201、第2データベース2202で構成される。以下では、
図27において、
図22と異なる点について説明する。
【0313】
第1データベース2201、第2データベース2202は、時間に関する情報を具備している。
【0314】
図27に示すように、第1データベース2201は、時間に関する情報として、「例外時以外、第1データベース2201は有効」という情報を保持しているものとする。
【0315】
そして、
図27に示すように、第2データベース2202は、時間に関する情報として、「2019年5月1日および2019年5月2日、第2データベース2202は有効」という情報を保持しているものとする。
【0316】
図27は、
図16、
図21に存在する第1装置102がデータベースを送信する場合の時間の流れに沿った動作例を示している。なお、
図27において、横軸は時間であるものとする。
【0317】
時間#1において、
図16、
図21に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、
図27の「第1データベース2201」のデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第1データベース2201に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図16のようなシステムとなる。なお、
図16、
図21に存在する第1装置102は、
図21における「2101_1の外部機器#1、2101_2の外部機器#2、2101_3の外部機器#3、2101_4の外部機器#4」に対し、「第1データベース2201を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信してもよいし、送信しなくてもよい。
【0318】
そして、例えば、2019年4月30日の時間#2において、災害などの緊急事態が発生したものとする。
【0319】
これに伴い、時間#3において、
図16、
図21に存在する第1装置102は、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」に対し、「
図27の第1データベース2201、第2データベース2202」で構成されるデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する、または、「
図27の第2データベース2202」で構成されるデータベースに相当する情報を含む変調信号を送信する。
【0320】
これにより、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第2データベース2202に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図21のようなシステムとなる。
【0321】
例えば、2019年5月1日、および、2019年5月2日では、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第2データベース2202に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図21のようなシステムとなる。
【0322】
2019年5月3日以降では、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、第1データベース2201に基づいた通信を行うことになる。つまり、
図16のようなシステムとなる。
【0323】
なお、
図16、
図21に存在する第1装置102は、
図21における「2101_1の外部機器#1、2101_2の外部機器#2、2101_3の外部機器#3、2101_4の外部機器#4」に対し、「第1データベース2201、および/または、第2データベース2202を使用する」ことを通知する情報を含む変調信号を送信してもよいし、送信しなくてもよい。
【0324】
このように、緊急時の状態に基づいて、通信方法を切り替えることで、ユーザに対し、より好適なデータを伝送することができる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
【0325】
なお、
図28では、第1装置102は、
図27の第1データベース2201を時間#1に行っているが、それ以外の時間においても、第1データベース2201の送信を行ってもよい。これにより、
図16、
図21において、新たに、端末、通信装置、基地局などの装置が追加されても、新しい端末、通信装置、基地局などの装置は、データベースを得ることができ、これにより、データベースに基づいた通信を行うことができるという効果を得ることができる。
【0326】
また、
図27では、データベースは、2種類のデータベース(第1データベース2201、第2データベース2202)で構成としているが、データベースの種類の数は1以上、または、2以上であれば、同様に実施することが可能である。また、データベースは、地域情報を含んでいなくてもよいし、1つ以上、または、2つ以上の地域のデータベースを保持する構成であってもよい。
【0327】
また、時間情報に関する構成方法は、
図27の例に限ったものではなく、他の時間情報に関する構成方法であっても同様に実施することは当然可能である。
【0328】
次に、
図16、
図17に存在する第1装置102の入力となる通信方式に関するデータベースのデータ101の構成例として、
図18とは異なる
図29の構成について説明する。
【0329】
図29において、
図18と同様、データベースは、第1データベース1801、第2データベース1802で構成される。以下では、
図29において、
図18と異なる点について説明する。
【0330】
第1データベース1801、第2データベース1802は、地域に関する情報を具備している。
【0331】
図29に示すように、第1データベース1801は、地域に関する情報として、「地域Aにおいて、第1データベース1801は有効」という情報を保持しているものとする。
【0332】
そして、
図29に示すように、第2データベース1802は、地域に関する情報として、「地域Aにおいて、第2データベース1802は有効」という情報を保持しているものとする。
【0333】
図16、
図17に存在する第1装置102が、
図29のデータベースを一括送信する場合の時間の流れに沿った動作例、
図29のデータベースを都度送信する場合の時間に沿った動作例などについては、
図19、
図20、
図26などで説明したとおりであり、説明を省略する。
【0334】
なお、
図16、
図17における「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」では、地域Aに関連するか、または、関連しないか、に基づいて、データベースを反映する、または、反映しないといった制御が行われることになる。ただし、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、地域Aに存在していなくても、地域Aに関与する場合、データベース反映することになる。
【0335】
このように、緊急時の状態に基づいて、通信方法を切り替えることで、ユーザに対し、より好適なデータを伝送することができる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
【0336】
次に、
図16、
図21に存在する第1装置102の入力となる通信方式に関するデータベースのデータ101の構成例として、
図22とは異なる
図30の構成について説明する。
【0337】
図30において、
図22と同様、データベースは、第1データベース2201、第2データベース2202構成される。以下では、
図30において、
図22と異なる点について説明する。
【0338】
第1データベース2201、第2データベース2202は、地域に関する情報を具備している。
【0339】
図30に示すように、第1データベース2201は、地域に関する情報として、「地域Aにおいて、第1データベース2201は有効」という情報を保持しているものとする。
【0340】
そして、
図30に示すように、第2データベース2202は、地域に関する情報として、「地域Aにおいて、第2データベース2202は有効」という情報を保持しているものとする。
【0341】
図16、
図21に存在する第1装置102が、
図30のデータベースを一括送信する場合の時間の流れに沿った動作例、
図30のデータベースを都度送信する場合の時間に沿った動作例などについては、
図23、
図24、
図28などで説明したとおりであり、説明を省略する。
【0342】
なお、
図16、
図21における「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」では、地域Aに関連するか、または、関連しないか、に基づいて、データベースを反映する、または、反映しないといった制御が行われることになる。ただし、「1601_1の機器#1、1601_2の機器#2、1601_3の機器#3、1601_4の機器#4、1602_1の基地局#1、1602_2の基地局#2、プライベートサーバ1604、外部サーバ1605」は、地域Aに存在していなくても、地域Aに関与する場合、データベース反映することになる。
【0343】
このように、緊急時の状態に基づいて、通信方法を切り替えることで、ユーザに対し、より好適なデータを伝送することができる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
【0344】
【0345】
また、本実施の形態において、データベースは、
図10、
図11、
図12に示すように、通信方式の送信パワーに関するデータベースを保有していてもよい。したがって、
図18、
図22、
図25、
図27、
図29、
図30の第1データベース、第2データベースが、各通信方式の送信パワーに関するデータベースを保有していてもよい。
【0346】
(補足1)
当然であるが、本明細書において説明した実施の形態、補足などのその他の内容を複数組み合わせて、実施してもよい。
【0347】
また、各実施の形態、その他の内容については、あくまでも例であり、例えば、「変調方式、誤り訂正符号化方式(使用する誤り訂正符号、符号長、符号化率等)、制御情報など」を例示していても、別の「変調方式、誤り訂正符号化方式(使用する誤り訂正符号、符号長、符号化率等)、制御情報など」を適用した場合でも同様の構成で実施することが可能である。
【0348】
変調方式については、本明細書で記載している変調方式以外の変調方式を使用しても、本明細書において説明した実施の形態、その他の内容を実施することが可能である。例えば、APSK(Amplitude Phase Shift Keying)、PAM(Pulse Amplitude Modulation)、PSK(Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)を適用してもよいし、各変調方式において、均一マッピング、非均一マッピングとしてもよい。APSKは、例えば、16APSK, 64APSK, 128APSK, 256APSK, 1024APSK, 4096APSKを含み、PAMは、例えば、4PAM, 8PAM, 16PAM, 64PAM, 128PAM, 256PAM, 1024PAM, 4096PAMを含み、PSKは、例えば、BPSK, QPSK, 8PSK, 16PSK, 64PSK, 128PSK, 256PSK, 1024PSK,4096PSKを含み、QAMは、例えば、4QAM, 8QAM, 16QAM, 64QAM, 128QAM, 256QAM, 1024QAM, 4096QAMを含む。
【0349】
また、I-Q平面における2個、4個、8個、16個、64個、128個、256個、1024個等の信号点の配置方法(2個、4個、8個、16個、64個、128個、256個、1024個等の信号点をもつ変調方式)は、本明細書で示した変調方式の信号点配置方法に限ったものではない。
【0350】
本明細書で記載した「基地局」「装置」「通信装置」は、例えば、放送局、基地局、アクセスポイント、端末、携帯電話(mobile phone)、衛星に搭載された通信装置、中継器、サーバ、クラウドサーバ、コンピュータ、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレットなどであってもよい。そして、本明細書で記載している「端末」は、テレビ、ラジオ、端末、携帯電話、アクセスポイント、基地局、サーバ、クラウドサーバ、衛星に搭載された通信装置、中継器、コンピュータ、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレットなどであってもよい。また、本開示における「基地局」、「装置」、「通信装置」、「端末」は、通信機能を有している機器であって、その機器が、テレビ、ラジオ、パーソナルコンピュータ、携帯電話等のアプリケーションを実行するための装置に何らかのインターフェースを解して接続できるようなに構成されてもよい。また、本実施の形態では、データシンボル以外のシンボル、例えば、パイロットシンボル、制御情報用のシンボルなどが、フレームにおいて、どのように配置されていてもよい。
【0351】
そして、パイロットシンボル、制御情報用のシンボルは、どのような名付け方を行ってもよく、例えば、送受信機において、PSK変調を用いて変調した既知のシンボルであればよく、または、受信機が同期することによって、受信機は、送信機が送信したシンボルを知ることができてもよい。受信機は、このシンボルを用いて、周波数同期、時間同期、各変調信号のチャネル推定(CSI(Channel State Information)の推定)、信号の検出等を行う。なお、パイロットシンボルは、プリアンブル、ユニークワード、ポストアンブル、リファレンスシンボル等と呼ぶことがある。
【0352】
また、制御情報用のシンボルは、データ(アプリケーション等のデータ)以外の通信を実現するための、通信相手に伝送する必要がある情報(例えば、通信に用いている変調方式、誤り訂正符号化方式、誤り訂正符号化方式の符号化率、上位レイヤーでの設定情報等)を伝送するためのシンボルである。
【0353】
なお、本開示は各実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、各実施の形態では、通信装置として行う場合について説明しているが、これに限られるものではなく、この通信方法をソフトウェアとして行うことも可能である。
【0354】
なお、例えば、上記通信方法を実行するプログラムを予めROM(Read Only Memory)に格納しておき、そのプログラムをCPU(Central Processor Unit)によって動作させるようにしても良い。
【0355】
また、上記通信方法を実行するプログラムをコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納し、記憶媒体に格納されたプログラムをコンピュータのRAM(Random Access Memory)に記録して、コンピュータをそのプログラムにしたがって動作させるようにしても良い。
【0356】
そして、上記の各実施の形態などの各構成は、典型的には、入力端子及び出力端子を有する集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらは、個別に1チップ化されてもよいし、各実施の形態の全ての構成または一部の構成を含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限られるものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。さらに、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
【0357】
なお、「基地局」、「装置」、「通信装置」、「端末」が対応している送信方法は、OFDMなどのマルチキャリア方式であってもよいし、シングルキャリア方式であってもよい。また、「基地局」、「装置」、「通信装置」、「端末」は、マルチキャリア方式、シングルキャリア方式の両者に対応していてもよい。このときシングルキャリア方式の変調信号を生成する方法は、複数あり、いずれの方式の場合についても実施が可能である。例えば、シングルキャリア方式の例として、「DFT(Discrete Fourier Transform)-Spread OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)」、「Trajectory Constrained DFT-Spread OFDM」、「OFDM based SC(Single Carrier)」、「SC(Single Carrier)-FDMA(Frequency Division Multiple Access)」、「Guard interval DFT-Spread OFDM」などがある。
【0358】
また、「基地局」、「装置」、「通信装置」、「端末」は、一つ以上のストリーム、または、一つ以上の変調信号を、一つ以上のアンテナを用いて送信するとしてもよいし、「基地局」、「装置」、「通信装置」、「端末」は、二つ以上のストリーム、または、二つ以上の変調信号を、二つ以上のアンテナを用いて送信するとしてもよい。
【0359】
なお、FPGA(Field Programmable Gate Array)およびCPU(Central Processing Unit)の少なくとも一方が、本開示において説明した通信方法を実現するために必要なソフトウェアの全部あるいは一部を無線通信または有線通信によりダウンロードできるような構成であってもよい。さらに、更新のためのソフトウェアの全部あるいは一部を無線通信または有線通信によりダウンロードできるような構成であってもよい。そして、ダウンロードしたソフトウェアを記憶部に格納し、格納されたソフトウェアに基づいてFPGAおよびCPUの少なくとも一方を動作させることにより、本開示において説明したデジタル信号処理を実行するようにしてもよい。
【0360】
このとき、FPGAおよびCPUの少なくとも一方を具備する機器は、通信モデムと無線または有線で接続し、この機器と通信モデムにより、本開示において説明した通信方法を実現してもよい。
【0361】
例えば、本明細書で記載した「基地局」、「装置」、「通信装置」、「端末」などの通信装置が、FPGAおよび、CPUのうち、少なくとも一方を具備しており、FPGA及びCPUの少なくとも一方を動作させるためのソフトウェアを外部から入手するためのインターフェースを通信装置が具備していてもよい。さらに、通信装置が外部から入手したソフトウェアを格納するための記憶部を具備し、格納されたソフトウェアに基づいて、FPGA、CPUを動作させることで、本開示において説明した信号処理を実現するようにしてもよい。
【0362】
本明細書において、特に、電波による無線通信を行う場合、変調信号を送信するアンテナは1本であってもよいし、2本以上であってもよい。同様に、変調信号を受信するアンテナは1本であってもよいし、2本以上あってもよい。そして、変調信号を送信するアンテナが2本以上存在する場合、複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信する、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)方式を適用してもよい。したがって、本明細書の各実施の形態において、MIMO方式を適用しても、同様に実施することができ、また、同様の効果を得ることができる。
【0363】
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態のシステム又は装置などを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
【0364】
すなわち、管理装置は、記録媒体に格納されている、通常状態における通信に関する設定を含む第1のデータと、緊急状態における通信に関する設定を含む第2のデータと、を通信機器に送信することを実行させるプログラムを含む。また、通信機器は、管理装置から受信した第1のデータに基づいて通常状態における他の通信機器に対する通信動作を制御し、管理装置から受信した第2のデータに基づいて緊急状態における他の通信機器に対する通信動作を制御することを実行させるプログラムを含む。
【0365】
以上、一つまたは複数の態様に係る通信システムなどについて、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
【0366】
本出願は、2019年6月27日出願の特願2019-120107に基づく優先権を主張する。当該出願明細書および図面に記載された内容は、すべて本願明細書に援用される。
【産業上の利用可能性】
【0367】
本開示は、ネットワークの構築において有用である。
【符号の説明】
【0368】
102 第1装置
103_1、103_2、103_3、103_4、1310、1311 端末
104_1、104_2、104_3、1350 通信装置
302 第1の通信方式の通信装置
312 第2の通信方式の通信装置
322 第3の通信方式の通信装置
399 その他の通信装置
501、1801、2201 第1データベース
502、1802、2202 第2データベース
503 第3データベース
1601_1、1601_2、1601_3、1601_4 機器
1602_1、1602_2 基地局
1603 ネットワーク
1604 プライベートサーバ
1605 外部サーバ
1606 ネットワーク制御機器
2101_1、2101_2、2101_3、2101_4 外部機器