(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】テーブルの処理方法、装置、機器および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 40/177 20200101AFI20240423BHJP
G06F 40/103 20200101ALI20240423BHJP
G06F 3/04855 20220101ALI20240423BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20240423BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
G06F40/177
G06F40/103
G06F3/04855
G06F3/0481
G06F3/14 310D
G06F3/14 360D
(21)【出願番号】P 2022548604
(86)(22)【出願日】2021-02-08
(86)【国際出願番号】 CN2021075906
(87)【国際公開番号】W WO2021160077
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2022-08-10
(31)【優先権主張番号】202010086796.2
(32)【優先日】2020-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】万世奇
(72)【発明者】
【氏名】張欣欣
【審査官】齊藤 貴孝
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107544952(CN,A)
【文献】特開平10-261039(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0107196(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0082938(US,A1)
【文献】特開平08-179915(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105677624(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/00 -40/58
G06F 3/048- 3/04895
G06F 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、コンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備える電子機器によって実現される、テーブルの処理方法であって、
前記電子機器が、凍結領域および非凍結領域を含むテーブル領域の表示エリアに対する前記凍結領域の表示エリアの割合を特定することと、
前記割合が割合閾値よりも大きい場合、前記テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の前記凍結領域の表示エリアの割合が前記割合閾値と等しくなるように、
前記電子機器が、前記凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、前記非凍結領域の表示エリアを拡大することと、
前記電子機器が、入力された凍結解除命令を取得することと、
前記電子機器が、前記凍結解除命令に応じて、前記凍結領域の凍結を解除することと、
前記電子機器が、目標テーブルを閉じる命令がモニタされた場合、凍結解除後の前記凍結領域を再び凍結することと、を含む、
テーブルの処理方法。
【請求項2】
前記電子機器が、前記凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、前記非凍結領域の表示エリアを拡大することは、
前記電子機器が、前記凍結領域の表示エリアと前記非凍結領域の表示エリアとの間の仕切線を、前記テーブル領域の表示エリアにおける前記割合に対応する位置である第1位置から前記割合閾値に対応する位置である第2位置に移動することと、
前記電子機器が、移動された前記仕切線に応じて、前記凍結領域の表示エリアおよび前記非凍結領域の表示エリアを調整することと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記凍結領域の表示エリアはスクロールバーを含み、
前記電子機器が、前記スクロールバーに対する移動操作をモニタし、前記移動操作に応じて、前記凍結領域の表示エリアに、前記凍結領域に含まれる内容を対応して表示させること、を更に含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記割合が割合閾値以下である場合、
前記電子機器が、前記凍結領域の表示エリアおよび前記非凍結領域の表示エリアのサイズ
を変化
させないこと、
を更に含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記電子機器が、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定することは、
前記電子機器が、前記凍結領域の表示エリアに含まれるライン数および前記テーブル領域の表示エリアに含まれるライン数に応じて、前記テーブル領域の表示エリアに対する前記凍結領域の表示エリアの割合を特定し、前記ライン数が行数または列数であること、を含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
凍結領域および非凍結領域を含むテーブル領域の表示エリアに対する前記凍結領域の表示エリアの割合を特定するように構成されている特定モジュールと、
前記割合が割合閾値よりも大きい場合、前記テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の前記凍結領域の表示エリアの割合が前記割合閾値と等しくなるように、前記凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、前記非凍結領域の表示エリアを拡大するように構成されている第1処理モジュールと、
入力された凍結解除命令を取得するように構成されている取得モジュールと、
前記凍結解除命令に応じて、前記凍結領域の凍結を解除するように構成されている、解除モジュールと、
目標テーブルを閉じる命令がモニタされた場合、凍結解除後の前記凍結領域を再び凍結するように構成されている、凍結モジュールと、を備える、
テーブルの処理装置。
【請求項7】
メモリと、プロセッサとを備え、
前記メモリには、前記プロセッサに実行されると、請求項1~
5のいずれか一項に記載の方法におけるステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されている、
電子機器。
【請求項8】
プロセッサに実行されると、請求項1~
5のいずれか一項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年02月11日に中国国家知的財産権局へ提出された出願番号が202010086796.2である中国特許出願に対して優先権を主張するものであり、その全ての内容を引用により本願に組み込まれる。
【0002】
本願の実施例は、テーブル処理技術に関し、例えば、テーブルの処理方法、装置、機器および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
電子テーブルは、ユーザが日常業務でデータを処理するための不可欠のツールである。ユーザのニーズの変化に伴い、オンライン電子テーブルは複数人の共同作業をサポートし、編集結果をクラウドにリアタイムで保存できる。そのため、オンライン電子テーブルは市場で広く利用されている。
【0004】
オンライン電子テーブルを例として、オンライン電子テーブルのデータが多い場合、ユーザがテーブルにおけるデータを閲覧しすいように、通常はオンライン電子テーブルに行列凍結を設定できる。しかしながら、従来の方法では、データの閲覧效率は依然として低い。
【発明の概要】
【0005】
発明の概要
【0006】
本願は、従来の方法においてデータ閲覧效率が低いという技術的問題を解決するために、テーブルの処理方法、装置、機器および記憶媒体を提供した。
【0007】
本願の実施例は、凍結領域および非凍結領域を含むテーブル領域の表示エリアに対する前記凍結領域の表示エリアの割合を特定することと、前記割合が割合閾値よりも大きい場合、前記テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の前記凍結領域の表示エリアの割合が前記割合閾値と等しくなるように、前記凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、前記非凍結領域の表示エリアを拡大することと、を含む、テーブルの処理方法を提供した。
【0008】
本願の実施例は、凍結領域および非凍結領域を含むテーブル領域の表示エリアに対する前記凍結領域の表示エリアの割合を特定するように構成されている特定モジュールと、前記割合が割合閾値よりも大きい場合、前記テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の前記凍結領域の表示エリアの割合が前記割合閾値と等しくなるように、前記凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、前記非凍結領域の表示エリアを拡大するように構成されている第1処理モジュールと、を備える、テーブルの処理装置を更に提供した。
【0009】
本願の実施例は、メモリと、プロセッサとを備え、前記メモリには、前記プロセッサにより実行されると、凍結領域および非凍結領域を含むテーブル領域の表示エリアに対する前記凍結領域の表示エリアの割合を特定するステップ、前記割合が割合閾値よりも大きい場合、前記テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の前記凍結領域の表示エリアの割合が前記割合閾値と等しくなるように、前記凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、前記非凍結領域の表示エリアを拡大するステップ、を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、電子機器を更に提供した。
【0010】
本願の実施例は、プロセッサに実行されると、凍結領域および非凍結領域を含むテーブル領域の表示エリアに対する前記凍結領域の表示エリアの割合を特定するステップ、前記割合が割合閾値よりも大きい場合、前記テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の前記凍結領域の表示エリアの割合が前記割合閾値と等しくなるように、前記凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、前記非凍結領域の表示エリアを拡大するステップ、を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供した。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面において、同一または類似の符号は同一または類似の要素を示している。図面は模式的なものであり、部件と要素は必ずしも比例して描かれているとは限らないことを理解すべきである。
【0012】
【
図1】
図1は、本願の一実施例に係るテーブルの処理方法のフローチャートである。
【0013】
【
図2】
図2は、本願の別の一実施例に係るテーブルの処理方法のフローチャートである。
【0014】
【
図3】
図3は、本願の一実施例に係る目標テーブルの表示画面模式図である。
【0015】
【
図4】
図4は、本願の別の実施例に係るテーブルの処理方法のフローチャートである。
【0016】
【
図5】
図5は、本願の一実施例に係るテーブルの処理装置の内部構造模式図である。
【0017】
【
図6】
図6は、本願の一実施例に係る電子機器の内部構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例について説明する。図面に本開示のいくつかの実施例が示されるが、本開示は、様々な形式で実現でき、ここで記述される実施例に限定されるものと解釈されるべきではないことが理解されるべきである。本開示の図面および実施例は、例示的なものに過ぎす、本開示の保護範囲を限定するためのものではないことが理解されるべきである。
【0019】
本開示の方法の実施形態に記載される複数のステップは、異なる順序で実行されてもよいし、および/または並列に実行されてもよいことが理解されるべきである。また、方法の実施形態は、追加のステップおよび/または実行が省略されて示されたステップ含んでもよい。本開示の範囲は、この点で限られない。
【0020】
本明細書で使用される「含む」という用語およびその変形は、開放的な包含であり、即ち、「含むが、これらに限定されない」である。「に基づく」という用語は、「少なくとも部分的に基づく」という意味である。「1つの実施例」という用語は、「少なくとも1つの実施例」を表す。「別の実施例」は、「少なくとも1つの別の実施例」を表す。「いくつかの実施例」という用語は、「少なくともいくつかの実施例」を表す。他の用語の関連定義は、以下の記述で与える。
【0021】
本開示に言及される「第1」、「第2」等の概念は、異なる装置、モジュールまたはユニットを仕切るためのものに過ぎず、これらの装置、モジュールまたはユニットが実行する機能の順序または相互依存関係を限定するためのものでもない。
【0022】
本開示に言及される「1つ」、「複数」という修飾は、模式的なものであり、限定的なものではなく、本明細書で特に明記されていない限り、「1つまたは複数」と理解すべきであることを、当業者は理解すべきである。
【0023】
本開示の実施形態における複数の装置間でインタラクションされるメッセージまたは情報の名称は、説明するためのものに過ぎず、これらのメッセージまたは情報の範囲を限定するものではない。
【0024】
なお、下記の方法の実施例の実行主体は、テーブルの凍結装置であってもよく、該テーブルの凍結装置は、電子機器の一部または全部となることを、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせで実現してもよい。下記の方法の実施例は、実行主体が電子機器である場合を例として説明する。
【0025】
図1は、一実施例に係るテーブルの処理方法フローチャートである。本実施例は、電子機器がテーブルの凍結領域をどのように表示するかに関する手順である。該方法は、
図1に示すように、以下のステップを含む。
【0026】
ステップS101において、凍結領域および非凍結領域を含むテーブル領域の表示エリアに対する前記凍結領域の表示エリアの割合を特定する。
【0027】
ユーザがテーブルのデータを見やすいように、通常、テーブルに凍結を設定することができる。テーブルに対して1つまたは複数の行凍結を設定すると、テーブルにおいて、水平な行分割線と重なり合う1本の行凍結線が現れ、該行凍結線の上方領域は凍結領域である。テーブルに対して1つまたは複数の列凍結を設定すると、テーブルにおいて、鉛直な列分割線と重なり合う1本の列凍結線が現れ、該列凍結線の左方領域は凍結領域である。テーブルに対して複数行および複数列凍結を設定すると、テーブルにおいて、1本の行凍結線および1本の列凍結線が現れ、行凍結線の上方領域と列凍結線の左方領域との和集合領域は凍結領域である。テーブル領域は、テーブル内のデータを含む領域であり、凍結領域および非凍結領域を含む。
【0028】
好ましい実施形態として、上記のS101は、凍結領域の表示エリアに含まれるライン数およびテーブル領域の表示エリアに含まれるライン数に応じて、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定し、ライン数が行数または列数であってもよい。
【0029】
テーブルに行凍結が設定されている場合、電子機器は、凍結領域の表示エリアに含まれる行数と、テーブル領域の表示エリアに含まれる行数とを取得し、凍結領域の表示エリアに含まれる行数とテーブル領域の表示エリアに含まれる行数との比に応じて、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定することができることが理解されるべきである。テーブルに列凍結が設定されている場合、電子機器は、凍結領域の表示エリアに含まれる列数と、テーブル領域の表示エリアに含まれる列数とを取得し、凍結領域の表示エリアに含まれる列数とテーブル領域の表示エリアに含まれる列数との比に応じて、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定することができる。テーブルに行凍結および列凍結が設定されている場合、電子機器は、凍結領域の表示エリアに含まれる行数および列数と、テーブル領域の表示エリアに含まれる行数および列数とを取得し、凍結領域の表示エリアに含まれる行数とテーブル領域の表示エリアに含まれる行数との比と、凍結領域の表示エリアに含まれる列数とテーブル領域の表示エリアに含まれる列数との比とに応じて、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定することができる。
【0030】
もちろん、電子機器は、凍結領域の表示エリアの長さおよび幅と、テーブル領域の表示エリアの長さおよび幅とに応じて、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定してもよいし、凍結領域の表示エリアの解像度とテーブル領域の表示エリアの解像度との比に応じて、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定してもよい。本実施例では、電子機器がテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定する方式については限定しない。
【0031】
ステップS102において、前記割合が割合閾値よりも大きい場合、前記テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の前記凍結領域の表示エリアの割合が前記割合閾値と等しくなるように、前記凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、前記非凍結領域の表示エリアを拡大する。
【0032】
上記の割合閾値は予め設定されており、体験経験に応じて設定されてもよい。テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合が得られた後、電子機器は、上記の割合が予め設定された割合閾値よりも大きいか否かを判断し、上記の割合が割合閾値よりも大きい場合、凍結領域の表示エリアを縮小し、非凍結領域の表示エリアを拡大する。上記の割合が割合閾値以下である場合、凍結領域の表示エリアおよび非凍結領域の表示エリアのサイズは変化しない。
【0033】
縮小後の凍結領域の表示エリアが凍結領域よりも小さいため、縮小後の凍結領域の表示エリアでは凍結領域に含まれる内容を完全に表示することができなくなり、この場合、凍結領域の表示エリアにスクロールバーを設け、ユーザによるスクロールバーの移動操作をモニタし、移動操作に応じて凍結領域の表示エリアに凍結領域に含まれる内容を対応させて表示させることができる。このように、ユーザは、スクロールバーをスライドすることにより、凍結領域に含まれるデータを見ることができる。
【0034】
好ましい実施形態として、電子機器は、割合閾値から、凍結領域の表示エリアの目標長および目標幅を逆算して、凍結領域の表示エリアの現在長を目標長に調整し、凍結領域の表示エリアの現在幅を目標幅に調整することにより、凍結領域の表示エリアを縮小し、非凍結領域の表示エリアを拡大してもよい。
【0035】
他の好ましい実施形態として、上記のS102は、前記凍結領域の表示エリアと前記非凍結領域の表示エリアとの間の仕切線を、前記テーブル領域の表示エリアにおける前記割合に対応する位置である第1位置から前記割合閾値に対応する位置である第2位置に移動することと、移動された前記仕切線に応じて、前記凍結領域の表示エリアおよび前記非凍結領域の表示エリアを調整することと、を含んでもよい。
【0036】
テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合が割合閾値よりも大きいことが特定された場合、電子機器は、割合閾値に応じて、凍結領域の表示エリアと非凍結領域の表示エリアとの間の仕切線の目標位置(即ち、第2位置)を特定し、分割線を当前位置(即ち、第1位置)から目標位置に移動し、移動された分割線に基づいて、凍結領域の表示エリアおよび非凍結領域の表示エリアを調整してもよい。例示的には、テーブルに行凍結が設定されている場合、移動された分割線に基づいて、調整された凍結領域の表示エリアは、移動された分割線の上方領域となる。テーブルに列凍結が設定されている場合、移動された分割線に基づいて、調整された凍結領域の表示エリアは移動された分割線の左方領域となる。テーブルに行凍結および列凍結が設定されている場合、移動された分割線に基づいて、調整された凍結領域の表示エリアは、移動された分割線の上方領域と移動された分割線の左方領域との和集合領域となる。
【0037】
以下、テーブルに凍結を設定するシーンを例として、上記のテーブルの処理方法を説明し、以下は実施形態に過ぎない。
図2に示すように、該方法は、ステップS201~S204を含む。
【0038】
ステップS201において、電子機器により、凍結行の識別子および凍結列の識別子を取得する。
【0039】
図3に示すように、目標テーブルに凍結行の選択コントロール「-」および「+」と、凍結列の選択コントロール「-」および「+」と設けられており、ユーザは、目標テーブルのテーブル領域内のデータ(テーブル領域内のデータには、ヘッダ情報「氏名」および「性別」と、ヘッダ情報に対応する内容情報「**」とが含まれている)に対して行凍結および/または列凍結を設定する必要がある場合、コントロール「-」またはコントロール「+」をクリックして、選択ボックスにおけるデフォルト値(デフォルト値は0)を変更することにより、凍結行の識別子および凍結列の識別子を選択することができる。もちろん、電子機器は、ユーザによる目標テーブルにおける行凍結線の移動操作および列凍結線の移動操作により、凍結行の識別子および凍結列の識別子を取得してもよい。
【0040】
ステップS202において、凍結行の識別子および凍結列の識別子に応じて、凍結行の行数および凍結列の列数を特定する。
【0041】
ステップS203において、凍結行の行数および凍結列の列数と、テーブルにおけるテーブル領域の表示エリアの行数および列数とに応じて、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定する。
【0042】
ステップS204において、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合が割合閾値よりも大きい場合、凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、非凍結領域の表示エリアを拡大する。
【0043】
電子機器が凍結を有するテーブルを開く場合も、同様に、電子機器は、開こうとするテーブルにおけるテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定し、該割合が割合閾値よりも大きい場合、画面に表示される凍結領域と表示されるテーブル領域との割合が割合閾値と等しくなるように、開く時に凍結領域の表示エリアを直接縮小するとともに、非凍結領域の表示エリアを拡大する。
【0044】
本実施例に係るテーブルの処理方法によれば、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合閾値が予め設定されているため、電子機器は、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合が予め設定された割合閾値よりも大きいことを特定した場合、テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の凍結領域の表示エリアの割合が予め設定された割合閾値と等しくなるように、凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、非凍結領域の表示エリアを拡大する。このように、目標テーブルの凍結行数および/または列数が多く、目標テーブルにおけるテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合が割合閾値よりも大きい場合にも、調整されたテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合が割合閾値と等しくなることにより、凍結領域の表示エリアおよび非凍結領域の表示エリアがテーブル領域の表示エリア全体の中で適切な割合に分けられて、ユーザによる凍結領域および非凍結領域のデータの閲覧が容易になり、データ閲覧效率が向上する。
【0045】
該テーブルは、ローカルテーブルであってもよいし、オンラインテーブルであってもよい。該テーブルがオンラインテーブルである場合、様々な権限を持つユーザのデータ閲覧ニーズを満たすために、一時的な解除凍結操作をサーバに同期させずに、一時的な凍結解除機能をユーザに提供することができる。この場合、下記の実施例の手順を参照して処理することができ、
図4に示すように、該方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0046】
ステップS301において、入力された凍結解除命令を取得する。
【0047】
ソフトウェアインタフェースでは、ユーザに凍結解除コントロールを提供し、ユーザは凍結解除コントロールをクリックすることにより、電子機器に凍結解除命令を取得させることができる。ユーザによる凍結線の移動操作に応じて、凍結解除命令を取得してもよく、例えば、電子機器により、ユーザが凍結線をテーブルにおけるテーブル領域から移動したことをモニタする場合、ユーザが該テーブルの凍結を解除しようとすることを知ってもよい。もちろん、電子機器は、ユーザが入力した音声により、凍結解除命令を取得してもよい。
【0048】
ステップS302において、前記凍結解除命令に応じて、前記凍結領域の凍結を解除する。
【0049】
異なるユーザは、その自身のデータ閲覧ニーズに応じて、テーブルの凍結を解除することができる。同時に、他のユーザの使用に影響を与えないように、一時的な凍結解除操作をサーバに同期させない。好ましくは、上記のS302の後に、該方法は、ステップS303を更に含む。
【0050】
ステップS303において、目標テーブルを閉じる命令がモニタされた場合、凍結解除後の前記凍結領域を再び凍結する。
【0051】
凍結解除後のテーブルを再び凍結する時に、電子機器は、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定する必要があり、該割合が割合閾値よりも大きい場合、画面に表示される凍結領域と表示されるテーブル領域との割合が割合閾値と等しくなるように、凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、非凍結領域の表示エリアを拡大することにより、ユーザの凍結領域および非凍結領域の内容の閲覧体験が保証されている。
【0052】
本実施例に係るテーブルの処理方法によれば、入力された凍結解除命令を取得する場合、電子機器は、凍結解除命令に応じて、凍結領域の凍結を解除して、目標テーブルを閉じる命令がモニタされた場合、凍結解除後の凍結領域を再び凍結することができる。このように、電子機器は、ユーザのニーズに応じて、一時的な凍結解除操作をサーバに同期させずに、目標テーブルの凍結領域に対して一時的な凍結解除を行い、ユーザが次回にテーブルを見る時に、一時的な凍結解除が自動的に無効になり、凍結解除の一時性が保証され、マンマシンインタラクションの知能性が向上する。
【0053】
テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合閾値が予め設定されているため、電子機器は、凍結を有するテーブルを開く場合、且つ、開こうとするテーブルにおけるテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合が予め設定された割合閾値よりも大きいことを特定した場合、テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の凍結領域の表示エリアの割合が予め設定された割合閾値と等しくなるように、凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、非凍結領域の表示エリアを拡大する。このように、開こうとするテーブルの凍結行数および/または列数が多く、開こうとするテーブルのテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合が割合閾値よりも大きい場合にも、調整されたテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合が割合閾値と等しくなることにより、凍結領域の表示エリアおよび非凍結領域の表示エリアがテーブル領域の表示エリア全体の中で適切な割合に分けられて、ユーザによる凍結領域および非凍結領域のデータの閲覧が容易になり、データ閲覧效率が向上する。
【0054】
図5は、一実施例に係るテーブルの処理装置の内部構造模式図である。該装置は、
図5に示すように、特定モジュール10と、第1処理モジュール11とを備える。
【0055】
特定モジュール10は、凍結領域および非凍結領域を含むテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定するように構成されている。
【0056】
第1処理モジュール11は、前記割合が割合閾値よりも大きい場合、前記テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の前記凍結領域の表示エリアの割合が前記割合閾値と等しくなるように、前記凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、前記非凍結領域の表示エリアを拡大するように構成されている。
【0057】
本実施例に係るテーブルの処理装置によれば、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合閾値が予め設定されているため、電子機器は、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合が予め設定された割合閾値よりも大きいことを特定した場合、テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の凍結領域の表示エリアの割合が予め設定された割合閾値と等しくなるように、凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、非凍結領域の表示エリアを拡大する。このように、目標テーブルの凍結行数および/または列数が多く、目標テーブルにおけるテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合が割合閾値よりも大きい場合にも、調整されたテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合が割合閾値と等しくなることにより、凍結領域の表示エリアおよび非凍結領域の表示エリアがテーブル領域の表示エリア全体の中で適切な割合に分けられて、ユーザによる凍結領域および非凍結領域のデータの閲覧が容易になり、データ閲覧效率が向上する。
【0058】
上記の実施例に基づいて、好ましくは、第1処理モジュール11は、前記凍結領域の表示エリアと前記非凍結領域の表示エリアとの間の仕切線を、前記テーブル領域の表示エリアにおける前記割合に対応する位置である第1位置から前記割合閾値に対応する位置である第2位置に移動し、移動された前記仕切線に応じて、前記凍結領域の表示エリアおよび前記非凍結領域の表示エリアを調整するように構成されている。
【0059】
上記の実施例に基づいて、好ましくは、前記凍結領域の表示エリアはスクロールバーを含み、該装置は、第2処理モジュールを備える。
【0060】
第2処理モジュールは、前記スクロールバーに対する移動操作をモニタし、前記移動操作に応じて前記凍結領域の表示エリアに前記凍結領域に含まれる内容を対応させて表示させるように構成されている。
【0061】
上記の実施例に基づいて、好ましくは、該装置は、取得モジュールと、解除モジュールとを備える。
【0062】
取得モジュールは、入力された凍結解除命令を取得するように構成されている。
【0063】
解除モジュールは、前記凍結解除命令に応じて、前記凍結領域の凍結を解除するように構成されている。
【0064】
上記の実施例に基づいて、好ましくは、該装置は、凍結モジュールを更に備える。
【0065】
凍結モジュールは、目標テーブルを閉じる命令がモニタされた場合、凍結解除後の前記凍結領域を再び凍結するように構成されている。
【0066】
上記の実施例に基づいて、好ましくは、前記割合が割合閾値以下である場合、前記凍結領域の表示エリアおよび前記非凍結領域の表示エリアのサイズは変化しない。
【0067】
上記の実施例に基づいて、好ましくは、特定モジュール10は、凍結領域の表示エリアに含まれるライン数(行数または列数)およびテーブル領域の表示エリアに含まれるライン数に応じて、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定するように構成されている。
【0068】
以下、
図6を参照し、本開示の実施例の実現に適した電子機器600の構造模式図を示す。本開示の実施例における電子機器は、携帯電話機、ノートパソコン、デジタル放送受信機、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、タブレットコンピュータ(Portable Android Device,PAD)、ポータブルマルチメディアプレイヤー(Portable Media Player,PMP)、車載端末(例えば、車載ナビゲーション端末)等のようなモバイル端末、およびデジタルTV(Television)、デスクトップ型コンピュータ等のような固定端末を含んでもよいが、これらに限定されない。
図6に示す電子機器は一例に過ぎず、本開示実施例の機能および使用範囲に何かの制限を与えるものではない。
【0069】
図6に示すように、電子機器600は処理装置(例えば、中央プロセッサ、グラフィックプロセッサ等)601を備えてもよく、処理装置601は、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)602に記憶されたプログラム、または記憶装置608からランダムアクセスメモリ(Random AcceSS Memory,RAM)603にロードされたプログラムに基づき、様々な適当な動作および処理を実行することができる。RAM 603には、電子機器600の操作に必要な様々なプログラムおよびデータが更に記憶されている。処理装置601、ROM 602およびRAM 603は、バス604を介して互いに接続されている。入力/出力(Input/Output,I/O)インタフェース605もバス604に接続されている。
【0070】
例えば、タッチパネル、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイク、加速度計、ジャイロコープ等を含む入力装置606、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid CryStal DiSplay,LCD)、スピーカ、バイブレータ等を含む出力装置607、例えば、磁気テープ、ハードディスク等を含む記憶装置606、および通信装置609は、I/Oインタフェース605に接続することができる。通信装置609は、電子機器600が他の機器と無線または有線通信してデータを交換することを可能にする。
図6は、様々な装置を備える電子機器600を示したが、全ての示された装置を実施または具備することが必要ではないことが理解されるべきである。代わりに、より多いまたはより少ない装置を実施または具備してもよい。
【0071】
本開示の実施例によれば、上記フローチャートを参照して記述した過程は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現され得る。例えば、本開示の実施例は、非一時的コンピュータ可読媒体に担持されたコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、該コンピュータプログラムは、フローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例において、該コンピュータプログラムは、通信装置609によりネットワークからダウンロードされてインストールされてもよいし、記憶装置608からインストールされてもよいし、ROM 602からインストールされてもよい。該コンピュータプログラムが処理装置601により実行されると、本開示の実施例の方法で限定される上記機能を実行する。
【0072】
本開示に記載されたコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体であってもよいし、コンピュータ可読記憶媒体であってもよいし、上記両者の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気の、磁気の、光の、電磁気の、赤外線の、または半導体のシステム、装置またはデバイス、あるいは以上の任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体の例は、1つまたは複数のリード線を有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、RAM、ROM、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ((Electrically Programmable Read-Only-Memory,EPROM)またはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(Compact DiSc Read-Only Memory,CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記内容の任意の適当な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。本開示において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置またはデバイスに使用され得る、または命令実行システム、装置またはデバイスと合わせて使用され得るプログラムを含有または記憶する任意の有形の媒体であってもよい。本開示において、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドまたは搬送波の一部として伝搬されるデータ信号を含んでもよく、その中にコンピュータ可読プログラムコードが担持されている。このような伝搬されるデータ信号は、様々な形式を採用することができ、電磁信号、光信号または上記内容の任意の適当な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、該コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置またはデバイスに使用される、または命令実行システム、装置またはデバイスと合わせて使用されるプログラムを送信、伝搬または伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、任意の適当な媒体で伝送でき、電線、光ケーブル、無線周波数(Radio Frequency,RF)等、または上記内容の任意の適当な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0073】
上記のコンピュータ可読媒体は、上記の電子機器に含まれるものであってもよいし、該電子機器に組み込まれずに、単独で存在するものであってもよい。
【0074】
上記のコンピュータ可読媒体には、1つまたは複数のプログラムが担持されており、上記の1つまたは複数のプログラムが該電子機器に実行されると、該電子機器に、凍結領域および非凍結領域を含むテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定することと、前記割合が割合閾値よりも大きい場合、前記テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の前記凍結領域の表示エリアの割合が前記割合閾値と等しくなるように、画面で前記凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、前記非凍結領域の表示エリアを拡大することと、を実行させる。
【0075】
1種または複数種のプログラミング言語またはその組み合わせで本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードを作成することができ、上記プログラミング言語は、Java、Smalltalk、C++のようなオブジェクト指向プログラミング言語を含んでもよいが、これらに限定されず、「C」言語のような通常の手続型プログラミング言語または類似するプログラミング言語を更に含む。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータで実行されてもよいし、部分的にユーザのコンピュータで実行されてもよいし、1つの独立したソフトウェアパッケージとして実行されてもよいし、部分的にユーザのコンピュータで部分的にリモートコンピュータで実行されてもよいし、完全にリモートコンピュータまたは業務サーバで実行されてもよい。リモートコンピュータに関する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続することができ、または、外部コンピュータ(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して接続する)に接続することができる。
【0076】
図面におけるフローチャートおよびブロック図は、本開示の様々な実施例によるシステム、方法およびコンピュータプログラム製品の実現可能なアーキテクチャ、機能および操作を示す。この点で、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラム、またはコードの一部を表すことができ、該モジュール、プログラム、またはコードの一部は、所定のロジック機能を実現するための1つまたは複数の実行可能命令を含む。なお、代替としてのいくつかの実現において、ブロックに記載された機能は、図面に記載された順序と異なる順序で発生してもよい。例えば、接続されているように示された2つのブロックは、関する機能によって、実際にほぼ並行に実行してもよいし、逆の順序で実行してもよい。なお、ブロック図および/またはフローチャートにおける各ブロック、およびブロック図および/またはフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能または操作を実行する専用のハードウェアに基づくシステムで実現してもよいし、専用のハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現してもよい。
【0077】
本明細書に記載された機能は、少なくとも部分的に1つまたは複数のハードウェアロジックコンポーネントにより実行されてもよい。例えば、非限定的に、使用可能な例示的なタイプのハードウェアロジックコンポーネントは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gata Array,FPGA)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、特定用途向け標準パーツ(Application Specific Standard Product,ASSP)、システムオンチップのシステム(SyStem on Chip,SOC)、複合プログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device,CPLD)等を含む。
【0078】
本開示の明細書において、機器可読媒体は、命令実行システム、装置またはデバイスに使用される、または命令実行システム、装置またはデバイスと合わせて使用されるプログラムを含有または記憶できる有形の媒体であってもよい。機器可読媒体は、機器可読信号媒体または機器可読記憶媒体であってもよい。機器可読媒体は電子の、磁気の、光の、電磁気の、赤外線の、または半導体のシステム、装置またはデバイス、または上記内容の任意の適当な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。機器可読記憶媒体の例は、1つまたは複数の線による電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、RAM、ROM、EPROM(またはフラッシュメモリ)、光ファイバ、CD-ROM、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の内容の任意の適当な組み合わせを含む。
【0079】
上記の実施例に係るテーブルの処理装置、電子機器および記憶媒体は、本願の任意の実施例に係るテーブルの処理方法を実行することができ、該方法の実行に対応する機能モジュールを備える。上記の実施例に記載されていない技術的詳細については、本願の任意の実施例に係るテーブルの処理方法を参照することができる。
【0080】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、凍結領域および非凍結領域を含むテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定することと、前記割合が割合閾値よりも大きい場合、前記テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の前記凍結領域の表示エリアの割合が前記割合閾値と等しくなるように、前記凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、前記非凍結領域の表示エリアを拡大することと、を含むテーブルの処理方法が提供されている。
【0081】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、前記凍結領域の表示エリアと前記非凍結領域の表示エリアとの間の仕切線を、前記テーブル領域の表示エリアにおける前記割合に対応する位置である第1位置から前記割合閾値に対応する位置である第2位置に移動することと、移動された前記仕切線に応じて、前記凍結領域の表示エリアおよび前記非凍結領域の表示エリアを調整することと、を更に含む上記のテーブルの処理方法が提供されている。
【0082】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、前記凍結領域の表示エリアにはスクロールバーが含まれ、前記方法は、前記スクロールバーに対する移動操作をモニタし、前記移動操作に応じて、前記凍結領域の表示エリアに、前記凍結領域に含まれる内容を対応して表示させること、を更に含む上記のテーブルの処理方法が提供されている。
【0083】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、入力された凍結解除命令を取得することと、前記凍結解除命令に応じて、前記凍結領域の凍結を解除することと、を更に含む上記のテーブルの処理方法が提供されている。
【0084】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、目標テーブルを閉じる命令がモニタされた場合、凍結解除後の前記凍結領域を再び凍結すること、を更に含む上記のテーブルの処理方法が提供されている。
【0085】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、前記割合が割合閾値以下である場合、前記凍結領域の表示エリアおよび前記非凍結領域の表示エリアのサイズは変化しないこと、を更に含む上記のテーブルの処理方法が提供されている。
【0086】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、凍結領域の表示エリアに含まれるライン数およびテーブル領域の表示エリアに含まれるライン数に応じて、テーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定し、ライン数が行数または列数であること、を更に含む上記のテーブルの処理方法が提供されている。
【0087】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、凍結領域および非凍結領域を含むテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定するように構成されている特定モジュールと、前記割合が割合閾値よりも大きい場合、前記テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の前記凍結領域の表示エリアの割合が前記割合閾値と等しくなるように、前記凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、前記非凍結領域の表示エリアを拡大するように構成されている第1処理モジュールと、を備えるテーブルの処理装置が提供されている。
【0088】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、メモリと、プロセッサとを備え、メモリには、該プロセッサにより実行されると、凍結領域および非凍結領域を含むテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定するステップ、前記割合が割合閾値よりも大きい場合、前記テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の前記凍結領域の表示エリアの割合が前記割合閾値と等しくなるように、前記凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、前記非凍結領域の表示エリアを拡大するステップ、を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、電子機器が提供されている。
【0089】
本開示の1つまたは複数の実施例によれば、プロセッサにより実行されると、凍結領域および非凍結領域を含むテーブル領域の表示エリアに対する凍結領域の表示エリアの割合を特定するステップ、前記割合が割合閾値よりも大きい場合、前記テーブル領域の表示エリアに対する縮小後の前記凍結領域の表示エリアの割合が前記割合閾値と等しくなるように、前記凍結領域の表示エリアを縮小するとともに、前記非凍結領域の表示エリアを拡大するステップ、を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体が提供されている。
【0090】
以上の記述は、本開示の好ましい実施例および使用される技術的原理についての説明に過ぎない。当業者であれば、本開示に係る開示範囲は、上記技術的特徴の特定の組み合わせで構成される技術案に限定されるものではなく、それとともに、上記開示の思想から逸脱しない場合、上記技術的特徴またはその均等な特徴を任意に組み合わせることで形成される他の技術案も含むべきであることが理解されるべきである。例えば、上記特徴と本開示に開示された(これらに限定されない)類似する機能を持つ技術的特徴とを互いに置き換えて形成される技術案である。
【0091】
また、特定の順番で各操作を記述したが、これらの操作を示された特定の順番または正方向の順番で実行する必要があると理解されるべきではない。一定の環境において、マルチタスクおよび並行処理が有利である可能性がある。同様に、以上の検討に複数の具体的な実現詳細が含まれているが、これらは本開示の範囲を限定するものと理解されるべきではない。単独な実施例の説明に記述された一部の特徴は、組み合わせて単一の実施例で実現されてもよい。単一の実施例の説明に記述された様々な特徴は、単独で、または任意の適当なサブ組み合わせの方式で複数の実施例で実現されてもよい。