(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-23
(45)【発行日】2024-05-02
(54)【発明の名称】電子機器及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/03 20060101AFI20240424BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20240424BHJP
【FI】
G06F3/03 400E
G06F3/01 510
(21)【出願番号】P 2022181156
(22)【出願日】2022-11-11
【審査請求日】2022-11-24
(73)【特許権者】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菅野 晴哉
【審査官】▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-289045(JP,A)
【文献】特開平08-152954(JP,A)
【文献】特開平11-134066(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/03
G06F 3/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、
前記本体部に対して開かれた状態と、前記本体部に対して閉じられた状態との間で前記本体部に対する位置又は角度を変更可能に構成される可動部と、
加速度センサと、
電子ペンを用いた入力操作を受け付けるタッチパネルと、
前記可動部の前記本体部に対する開閉状態を検知する開閉センサと、
前記電子ペンの状態ごとの紛失リスクと、アラートと、の対応を記憶する記憶部と、
前記加速度センサの出力に基づく移動状態と、前記タッチパネルに対する前記電子ペンの使用状態と、前記開閉センサにより検知された前記開閉状態とのうちの少なくとも二つの状態に基づいて、前記電子ペンの状態を判定する判定部と、
前記判定部により判定された前記電子ペンの状態
についての前記紛失リスクに対応するアラートを出力する通知部と
を備える電子機器。
【請求項2】
前記判定部は、前記移動状態と、前記使用状態と、前記開閉状態との組合せに基づいて前記電子ペンの状態を判定する、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記本体部に設けられ、前記電子ペンが収納された状態で前記電子ペンと電気的に接続される収納部をさらに備え、
前記判定部は、前記収納部の出力に基づく前記電子ペンの前記収納部への収納状態にさらに基づいて、前記電子ペンの状態を判定する、
請求項1
又は請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
本体部と、前記本体部に対して開かれた状態と、前記本体部に対して閉じられた状態との間で前記本体部に対する位置又は角度を変更可能に構成される可動部と、加速度センサと、電子ペンを用いた入力操作を受け付けるタッチパネルと、前記可動部の前記本体部に対する開閉状態を検知する開閉センサと、を備える電子機器のコンピュータに、
前記電子ペンの状態ごとの紛失リスクと、アラートと、の対応を記憶することと、
前記加速度センサの出力に基づく移動状態と、前記タッチパネルに対する前記電子ペンの使用状態と、前記開閉センサにより検知された前記開閉状態とのうちの少なくとも二つの状態に基づいて、前記電子ペンの状態を判定することと、
判定された前記電子ペンの状態
についての前記紛失リスクに対応するアラートを出力することと
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、入力デバイスとしてタッチパネルを搭載し、タッチパネルからペン型入力デバイス(例えばタッチペン)を用いて手書き文字を入力可能に構成された電子機器が知られている。タッチペンの紛失対策や充電式タッチペンの充電のために、電子機器の本体にタッチペンを格納するためのペンガレージが設けられる場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザがタッチペンをペンガレージに格納し忘れたことにより、タッチペンを紛失する場合があった。一方、タッチペンを紐などで電子機器の本体に物理的に繋ぐといった紛失対策は、ユーザの利便性を損ねるおそれがあった。また、充電式タッチペンの場合には、タッチペンがペンガレージに格納された場合であっても、充電端子が接触していないなど、充電不良が発生する場合があった。
【0005】
本発明の課題の一つは、上記に鑑みてなされたものであって、充電式タッチペンの紛失及び充電不良を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様に係る電子機器は、本体部と、可動部と、加速度センサと、タッチパネルと、開閉センサと、記憶部と、判定部と、通知部とを備える。前記可動部は、前記本体部に対して開かれた状態と、前記本体部に対して閉じられた状態との間で前記本体部に対する位置又は角度を変更可能に構成される。前記タッチパネルは、電子ペンを用いた入力操作を受け付ける。前記開閉センサは、前記可動部の前記本体部に対する開閉状態を検知する。前記記憶部は、前記電子ペンの状態ごとの紛失リスクと、アラートと、の対応を記憶する。前記判定部は、前記加速度センサの出力に基づく移動状態と、前記タッチパネルに対する前記電子ペンの使用状態と、前記開閉センサにより検知された前記開閉状態とのうちの少なくとも二つの状態に基づいて、前記電子ペンの状態を判定する。前記通知部は、前記判定部により判定された前記電子ペンの状態についての前記紛失リスクに対応するアラートを出力する。
【0007】
本発明の第2態様に係るプログラムは、本体部と、前記本体部に対して開かれた状態と、前記本体部に対して閉じられた状態との間で前記本体部に対する位置又は角度を変更可能に構成される可動部と、加速度センサと、電子ペンを用いた入力操作を受け付けるタッチパネルと、前記可動部の前記本体部に対する開閉状態を検知する開閉センサと、を備える電子機器のコンピュータに、前記電子ペンの状態ごとの紛失リスクと、アラートと、の対応を記憶することと、前記加速度センサの出力に基づく移動状態と、前記タッチパネルに対する前記電子ペンの使用状態と、前記開閉センサにより検知された前記開閉状態とのうちの少なくとも二つの状態に基づいて、前記電子ペンの状態を判定することと、判定された前記電子ペンの状態についての前記紛失リスクに対応するアラートを出力することとを実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の上記態様によれば、充電式タッチペンの紛失及び充電不良を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理の概要を説明するための図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る電子機器において実行される情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理における通知画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理における通知画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理における通知画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、並びに、当該構成によってもたらされる作用、結果及び効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される他の構成によっても実現可能であるとともに、基本的な構成に基づく種々の効果や派生的な効果のうち、少なくとも一つを得ることが可能である。
【0011】
図1は、実施形態に係るシステム1の構成の一例を示す図である。システム1は、電子機器3と、電子ペン5とを含む。電子機器3は、電子ペン5のペン先やユーザの指先などをタッチパネルディスプレイ33の画面上で移動させることにより、コンテンツに対する手書きでの情報の入力等が可能に構成されている。
【0012】
図2は、
図1の電子機器3の構成の一例を示す図である。本実施形態では、電子機器3がクラムシェル型のノートPCである場合を例示する。一例として、電子機器3の可動部3a及び本体部3bとは、回転部3cを回転軸として開閉可能に接続されている。
図1は、電子機器3が開いている状態を例示する。なお、回転部3cは、可動部3a及び本体部3bを他の方向にさらに回転可能に構成されていてもよい。例えば、電子機器3は、開いている状態における可動部3aの本体部3bに対する相対角度に応じて、閉じている状態において可動部3aの本体部3bに対向する面を変更可能に構成されていてもよい。なお、電子機器3がタブレット型の携帯端末である場合、可動部3aは、本体部3bに対して着脱可能に構成されていてもよい。このように、可動部3aは、本体部3bに対して開かれた状態と、本体部3bに対して閉じられた状態との間で本体部3bに対する位置又は角度を変更可能に構成される。
【0013】
電子機器3は、一般的なPC(Personal Computer)と同様のハードウェア構成を有している。一例として、電子機器3は、
図2に示すように、プロセッサ31、メモリ32、タッチパネルディスプレイ33、加速度センサ34、開閉センサ35、通信回路36、入力インタフェース37、ペンガレージ38及びスピーカ39を有する。プロセッサ31、メモリ32、タッチパネルディスプレイ33、加速度センサ34、開閉センサ35、通信回路36、入力インタフェース37、ペンガレージ38及びスピーカ39は、例えばバス40を介して通信可能に接続されている。
【0014】
プロセッサ31は、電子機器3の全体を制御するように構成された回路である。一例として、プロセッサ31は、メモリ32に格納されているプログラムをロードして実行することにより、検出部311、判定部312及び通知部313を含む電子機器3の各機能を実現する。別の一例として、プロセッサ31は、検出部311、判定部312及び通知部313を含む電子機器3の各機能を実現可能に構成された少なくとも1の専用回路であってもよい。
【0015】
検出部311は、電子機器3及び電子ペン5の状態を検出する。
【0016】
一例として、検出部311は、加速度センサ34の出力に基づいて、電子機器3の移動状態を検出する。つまり、検出部311は、加速度センサ34の出力に基づいて、電子機器3を持ち運んでいるか否かを検出することができる。例えば、検出部311は、加速度センサ34がX,Y,Z軸のすべてで20秒以上、加速度を検知していることを閾値として、これを越えた場合を電子機器3が移動したと判断する。なお、この閾値は、例えば予め定められてメモリ32などに格納されているとする。また、この閾値は、適宜調整可能であるとする。
【0017】
一例として、検出部311は、電子ペン5がタッチパネルディスプレイ33に対して使用されているか否かを検出する。例えば、検出部311は、タッチパネルディスプレイ33による電子ペン5の検知結果に基づいて、タッチパネルディスプレイ33に対する電子ペン5の使用状態を検出する。
【0018】
一例として、検出部311は、開閉センサ35の出力に基づいて、電子機器3の開閉状態を検出する。
【0019】
一例として、検出部311は、ペンガレージ38からのDetect信号を、BIOSを介してOS上から取得し、当該Detect信号に基づいて、電子ペン5のペンガレージ38への収納状態を検出する。つまり、検出部311は、Detect信号を用いて電子ペン5が正しくペンガレージ38に格納され、かつ、充電端子が接していることを識別することができる。
【0020】
一例として、検出部311は、タッチパネルディスプレイ33や入力インタフェース37の出力、あるいはBIOSを介したOSからの信号に基づいて、シャットダウンイベントが発生しているか否かを検出する。
【0021】
判定部312は、電子ペン5の状態を判定する。
【0022】
一例として、判定部312は、電子機器3の移動状態と、電子ペン5の使用状態と、電子機器3の開閉状態とのうちの少なくとも二つの状態に基づいて、電子ペン5の状態を判定する。例えば、判定部312は、移動状態、使用状態及び開閉状態の組合せに基づいて電子ペン5の状態を判定する。
【0023】
一例として、判定部312は、電子ペン5のペンガレージ38への収納状態と、電子機器3の移動状態と、電子ペン5の使用状態と、電子機器3の開閉状態とのうちの少なくとも二つの状態に基づいて、電子ペン5の状態を判定する。例えば、判定部312は、収納状態、移動状態、使用状態及び開閉状態の組合せに基づいて電子ペン5の状態を判定する。
【0024】
一例として、判定部312は、少なくとも電子ペン5のペンガレージ38への収納状態とに基づいて、電子ペン5の状態を判定する。例えば、判定部312は、収納状態に応じて充電の実行可否を判定する。
【0025】
ここで、図面を参照しつつ、判定部312による電子ペン5の状態の判定の一例についてより具体的に説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理の概要を説明するための図である。
図3は、想定される状況と、電子ペン5のペンガレージ38への収納状態と、電子機器3の移動状態と、電子ペン5の使用状態と、電子機器3の開閉状態との対応を例示する。
【0026】
一例として、判定部312は、ペンガレージ38からのDetect信号が検出されたとき、電子ペン5がペンガレージ38に収納された状態(
図3のペンDetect:Yes)であると判定する。一方で、判定部312は、ペンガレージ38からのDetect信号が検出されていないとき、電子ペン5がペンガレージ38に収納されていない状態(
図3のペンDetect:No)であると判定する。
【0027】
一例として、判定部312は、電子ペン5がタッチパネルディスプレイ33で検知されているとき、電子ペン5による入力が行われている状態(
図3の画面でペン検知:Yes)であると判定する。一方で、判定部312は、電子ペン5がタッチパネルディスプレイ33で検知されていないとき、電子ペン5による入力が行われていない状態(
図3の画面でペン検知:No)であると判定する。
【0028】
一例として、判定部312は、電子ペン5がタッチパネルディスプレイ33で検知されていないとき、最後に電子ペン5がタッチパネルディスプレイ33で検知されてからの経過時間、すなわちペン未検出時間を計測する。そして、判定部312は、ペン未検出時間が予め定められた閾値未満であるとき、電子ペン5が使用されている状態(
図3のペンを使用していたか:Yes)であると判定する。一方で、判定部312は、ペン未検出時間が予め定められた閾値以上であるとき、電子ペン5が使用されていない状態(
図3のペンを使用していたか:No)であると判定する。なお、ペン未検出時間の閾値は、例えば予め定められてメモリ32などに格納されているとする。また、この閾値は、適宜調整可能であるとする。一例として、ペン未検出時間の閾値としては、15分が設定される。
【0029】
一例として、判定部312は、加速度センサ34の出力が予め定められた閾値を超えたとき、ユーザが電子機器3を移動させた(
図3の移動させたか:Yes)と判定する。一方で、判定部312は、加速度センサ34の出力が予め定められた閾値以下であるとき、ユーザが電子機器3を移動させていない(
図3の移動させたか:No)と判定する。
【0030】
一例として、判定部312は、開閉センサ35の出力が、電子機器3が開いている状態であることを示すとき、画面が開いている(
図3の画面が閉じているか:No)と判定する。一方で、判定部312は、開閉センサ35の出力が、電子機器3が開いている状態であることを示すとき、画面が閉じている(
図3の画面が閉じているか:Yes)と判定する。
【0031】
一例として、判定部312は、タッチパネルディスプレイ33や入力インタフェース37の出力、あるいはBIOSを介したOSからの信号に基づいて、シャットダウンイベントを指示する操作又は信号が検出されたとき、シャットダウンイベントが発生した(
図3のシャットダウンイベント:Yes)と判定する。一方で、判定部312は、シャットダウンイベントを指示する操作又は信号が検出されなかったとき、シャットダウンイベントが発生していない(
図3のシャットダウンイベント:No)と判定する。
【0032】
通知部313は、判定部312により判定された電子ペン5の状態に基づいて、タッチパネルディスプレイ33及びスピーカ39のうちの少なくともタッチパネルディスプレイ33へ通知内容を出力する。
【0033】
一例として、通知部313は、電子ペン5の状態の組合せに応じた通知内容を出力する。
【0034】
なお、プロセッサ31としては、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)、Mux(Multiplex)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの各種のプロセッサが適宜利用可能である。また、プロセッサ31は、2種類以上の回路要素の組み合わせであってもよい。
【0035】
なお、上記の各種プログラムは、必ずしもメモリ32に記録されている必要はない。例えば、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを、電子機器3が読み出して実行するようにしてもよい。電子機器3が読み取り可能な記録媒体は、例えば、CD-ROMやDVDディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリやSSD(Solid State Drive)などのフラッシュメモリ(半導体メモリ)、HDD(Hard Disc Drive)等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN等に接続された装置に各種のプログラムを記憶させておき、電子機器3がこれらから各種のプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【0036】
メモリ32は、プロセッサ31が実行する各プログラムや各プログラムのパラメータを記憶する。また、メモリ32は、通知情報321を記憶する。通知情報321は、複数の紛失リスクに対応する複数のアラートを規定する情報である(
図3参照)。つまり、通知情報321は、電子ペン5の状態とアラートとの対応を示す情報である。通知情報321の詳細については、後述する。また、メモリ32は、プロセッサ31が演算処理を実行する際に処理中のデータを一時的に記憶する。ここで、メモリ32は、記憶部の一例である。
【0037】
なお、メモリ32としては、ROM(Read Only Memory)やHDD、SSDなどの各種のメモリが適宜利用可能である。また、メモリ32としては、不揮発性メモリに加えて、ワーキングメモリとして利用されるRAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリがさらに利用され得る。また、メモリ32は、2種類以上の回路要素の組み合わせであってもよい。
【0038】
タッチパネルディスプレイ33は、液晶ディスプレイ(LCD)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの表示デバイスと、当該表示デバイスの表示画面上に設けられてユーザの入力操作を受け付けるタッチパネルとを有する。タッチパネルディスプレイ33は、タッチパネルディスプレイ33は、電子ペン5を用いたユーザの入力操作を受け付ける。また、タッチパネルディスプレイ33は、電子機器3のコンテンツを管理するための操作画面やコンテンツを表示する表示画面、電子ペン5の紛失及び充電不良を抑制するための通知画面などの各種画面を表示する。一例として、クラムシェル型のノートPCとしての電子機器3において、タッチパネルディスプレイ33は、可動部3aに設けられる。別の一例として、タブレット型の携帯端末としての電子機器3において、タッチパネルディスプレイ33は、本体部3bに設けられる。
【0039】
なお、タッチパネルディスプレイ33の表示デバイスとしては、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プロジェクタ等が適宜利用可能である。ここで、タッチパネルディスプレイ33の表示デバイスとタッチパネルとは、一体に構成されていなくてもよい。
【0040】
加速度センサ34は、電子機器3の本体に直接又は間接的に固定される。加速度センサ34は、電子機器3の位置の変動に伴い発生する慣性力を検知し、検知された慣性力を加速度として電気信号で出力するように構成される。加速度センサ34の出力は、電子機器3の移動の検出に用いられる。
【0041】
開閉センサ35は、電子機器3の本体に直接又は間接的に固定される。開閉センサ35は、電子機器3が開いている状態であるか、閉じている状態であるか、すなわち開閉状態を検知可能に構成される。換言すれば、開閉センサ35は、可動部3aの本体部3bに対する開閉状態を検知可能に構成される。ここで、可動部3aと本体部3bとが回転部3cを介して接続された電子機器3において、開いている状態とは、
図2に例示するように、可動部3a及び本体部3bそれぞれの回転部3cから離れた領域が互いに離れている状態であるとする。一方で、閉じている状態とは、可動部3a及び本体部3bそれぞれの回転部3cから離れた領域が近接しており、可動部3a及び本体部3bの主面が略平行の状態であるとする。なお、開閉センサ35は、接触式のセンサであってもよいし、非接触式のセンサであってもよい。
【0042】
通信回路36は、電子機器3と他の装置との間の無線又は有線の通信を実行するための回路である。なお、通信回路36としては、各種の通信規格に対応する通信回路が適宜利用可能である。
【0043】
入力インタフェース37は、キーボードやタッチパネル、マウスなどの各種の入力装置を介した、電子機器3におけるユーザの入力操作を受け付ける。なお、入力インタフェース37は、タッチパネルディスプレイ33のタッチパネルを介したユーザの入力操作を受け付けるように構成されていてもよい。
【0044】
なお、入力インタフェース37は、電子機器3に接続された他の情報処理装置からのデータの入力(操作の受け付け)を制御してもよい。
【0045】
ペンガレージ38は、電子ペン5を格納するための収納部である。ペンガレージ38は、例えば電子ペン5の外形に沿う形状に形成されている。電子機器3は、ペンガレージ38に格納された状態の電子ペン5と電気的に接続される。具体的には、ペンガレージ38は、電子ペン5が格納された状態で、電子ペン5に設けられた充電端子と、ペンガレージ38に設けられた充電端子とが電気的に接触するように構成されている。ペンガレージ38は、ペンガレージ38に格納された状態の電子ペン5と電気的に接続されたとき、Detect信号を出力する。このDetect信号は、BIOSを介してOS上から確認可能である。
【0046】
スピーカ39は、プロセッサ31の制御に従い音声を出力する。この音声は、アラート時の通知音などの音を含む。
【0047】
ここで、図面を参照しつつ、実施形態に係る電子機器3の動作の一例を説明する。
図4は、実施形態に係る電子機器3において実行される情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここでは、
図3に例示する想定される状況に沿って、電子機器3において実行される情報処理を説明する。
【0048】
まず、OSが起動される(S101)。つまり、以下の流れは、OS起動後、すなわちS0ステートでの動作を想定している。
【0049】
(ケース1:充電)
ペンガレージ38で電子ペン5を検出したとき(S102:Yes)、電子機器3のプロセッサ31は、電子ペン5に対する充電を実行する(S103)。その後、
図4の流れは、S102の処理へ戻る。このように、電子ペン5がペンガレージ38に収納された際には紛失リスクは最低であるため、どのような状況であってもアラートは行わない。以下、ペンガレージ38で電子ペン5が検出されなかった場合(S102:No)について説明を続ける。
【0050】
(ケース2:ペンを使用して終了)
タッチパネルディスプレイ33で電子ペン5を検知したとき(S104:Yes)、かつ、シャットダウンイベントが発生したとき(S105:Yes)、判定部312は、電子ペン5の状態から紛失リスクが「低」であると判定する(S106)。このように、電子ペン5が収納されていないが画面で検知できており、その際にシャットダウンイベントが発生した場合には使用者が電子ペン5を使用している状態と考えられ、紛失リスクは低いと判定される。
【0051】
なお、タッチパネルディスプレイ33で電子ペン5を検知したとき(S104:Yes)、かつ、シャットダウンイベントが発生していないとき(S105:No)、
図4の流れはS102の処理へ戻る。このように、電子ペン5が収納されていないが画面で検知できており、シャットダウンイベントも発生していない場合には、使用者が電子ペン5を使用している途中の状態と考えられるため、紛失リスクは最低であり、アラートは行わない。
【0052】
以下、タッチパネルディスプレイ33で電子ペン5が検知されなかった場合(S104:No)について説明を続ける。
【0053】
(ケース3:ペン入れ忘れ(30分経過))
電子機器3の移動が検出されない(S107:No)まま、一定時間が経過したとき(S108:Yes)、判定部312は、電子ペン5の状態から紛失リスクが「低」であると判定する(S106)。なお、一定時間としては、例えば30分であるが、他の閾値が使用されてもよい。この閾値は、例えば予め定められてメモリ32などに格納されているとする。このように、電子ペン5が収納されておらず、画面でも検知していない、かつ、電子機器3が移動もしていない状態が30分以上続いた場合には、電子ペン5をペンガレージ38に戻し忘れているが、電子機器3の周囲に置かれたままと考えられるため、紛失リスクは低いと判定される。
【0054】
以下、電子機器3の移動が検出されない(S107:No)まま、一定時間が経過していない場合(S108:No)について説明を続ける。
【0055】
(ケース4:ペン入れ忘れ)
画面が開いている(S109:No)一方で、シャットダウンイベントが発生したとき(S110:Yes)、判定部312は、電子ペン5の状態から紛失リスクが「中」であると判定する(S111)。このように、ケース2の場合と同様にシャットダウンイベントが検出された場合であっても、電子ペン5の状態、すなわちセンサの状況に応じて異なる紛失リスクが設定され、また、アラートを変化させることができる。
【0056】
(ケース5:ペン入れ忘れ(画面閉))
画面が閉じている(S109:Yes)とき、判定部312は、電子ペン5の状態から紛失リスクが「中」であると判定する(S111)。
【0057】
ケース4,5のように、使用者が電子ペン5を戻し忘れている、あるいは正しくペンガレージ38に収納されていない、という状況が考えられる場合であって、一時的に画面を閉じたがすぐに使用を再開する可能性も考えられる場合には、紛失リスクは中であると判定される。
【0058】
ここで、電子機器3の移動が検出された場合(S107:Yes)について説明を続ける。
【0059】
(ケース6:ペン入れ忘れ(移動あり))
画面が開いている(S112:No)とき、判定部312は、電子ペン5の状態から紛失リスクが「中」であると判定する(S111)。このように、画面が開かれていたとしても使用者が電子ペン5を忘れて電子機器3を使用しながら移動した、あるいは正しくペンガレージ38に格納されていない、という状況が考えられる場合、紛失リスクは中であると判定される。
【0060】
(ケース7:ペンを戻さず移動)
画面が閉じている(S112:Yes)とき、かつ、ペン未検出時間が閾値未満であるとき(S113:No)、判定部312は、電子ペン5の状態から紛失リスクが「中」であると判定する(S111)。このように、直前まで電子ペン5を使用していることから電子ペン5を手に持ったまま移動している場合や、正しくペンガレージ38に格納されていない、という状況が考えられる場合、落下や置忘れの可能性はあるため紛失リスクは中であると判定される。
【0061】
(ケース8:ペン置き忘れ)
画面が閉じている(S112:Yes)とき、かつ、ペン未検出時間が閾値以上であるとき(S113:Yes)、判定部312は、電子ペン5の状態から紛失リスクが「最高(
図3参照)」の高リスクであると判定する(S114)。このように、使用者が電子ペン5をペンガレージ38に戻すことを忘れて電子機器3の使用をやめた状態で移動を開始した、という状況が考えられる場合、紛失リスクは最高であると判定される。
【0062】
S106,S111,S114の各処理において紛失リスクが判定された後、通知部313は、紛失リスクに応じたアラートを実行する(S115)。
【0063】
通知部313は、低リスクと判定されたとき(S106)、低リスクに応じたアラートとして、通知画面710をタッチパネルディスプレイ33に表示させる。
図5は、実施形態に係る情報処理における通知画面710の一例を示す図である。
図5に示すように、通知画面710は、「使用後はタッチペンをペンガレージに収納し充電してお使いください。」といった通知文711を含む。これにより、電子ペン5の紛失や充電不良についてユーザに注意喚起することができる。通知画面710の表示は、例えば、通知画面710を閉じることを指示する「×」アイコン712や通知画面710の通知を了承したことを指示する「OK」アイコン713が選択されたときに終了する。
【0064】
通知部313は、中リスクと判定されたとき(S111)、中リスクに応じたアラートとして、通知画面720をタッチパネルディスプレイ33に表示させる。
図6は、実施形態に係る情報処理における通知画面720の一例を示す図である。
図6に示すように、通知画面720は、「タッチペンをお忘れではないですか?使用後はガレージに戻し充電してお使いください。」といった通知文721を含む。これにより、電子ペン5の紛失や充電不良について、低リスクの場合の通知画面710の表示より強く、ユーザに注意喚起することができる。通知画面720の表示は、例えば、通知画面720を閉じることを指示する「×」アイコン722や通知画面720の通知を了承したことを指示する「OK」アイコン723が選択されたときに終了する。
【0065】
通知部313は、最高リスクと判定されたとき(S114)、最高リスクに応じたアラートとして、通知画面730をタッチパネルディスプレイ33に表示させる。
図7は、実施形態に係る情報処理における通知画面730の一例を示す図である。
図7に示すように、通知画面730は、「タッチペンが格納されていません。紛失防止のため移動の際はガレージにお戻しください。」といった通知文731を含む。これにより、電子ペン5の紛失や充電不良について、低リスクや中リスクの場合の通知画面710,720の表示より強く、ユーザに注意喚起することができる。通知画面730の表示は、例えば、通知画面730を閉じることを指示する「×」アイコン732や通知画面730の通知を了承したことを指示する「OK」アイコン733が選択されたときに終了する。
【0066】
また、通知部313は、最高リスクと判定されたとき(S114)、最高リスクに応じたアラートとして、通知音をスピーカ39に出力させる。これにより、中リスクと判定された場合のように、一時的に画面を閉じたがすぐに使用を再開する可能性がある状況では表示によるアラートだけを行う一方、最高リスクと判定された場合には、電子機器3をバックなどに入れた後でも気が付くように警告のための通知音をさらに発するアラートが行われる。
【0067】
紛失リスクに応じたアラートを実行(S115)した後、
図4の処理は終了する。
【0068】
なお、アラートの実行は、シャットダウンイベントだけでなく、特定のソフトウェアを終了した際や任意の時間以上、電子ペン5がペンガレージ38に格納されない場合に実行されてもよい。また、アラートの実行タイミングについて、個別で設定できるよう使用者に提示してもよい。
【0069】
なお、電子機器3は、例えば電子ペーパーなど、電子文書ファイルなどのデータ(コンテンツ)を表示可能に構成された、タブレット形式の情報処理装置であってもよい。なお、電子機器3に開閉センサ35が搭載されていない場合、画面が閉じているか否かを判定する処理については省略されればよい。また、タブレット形式の情報処理装置(本体部3b)は、例えばマグネット吸着式のカバー(可動部3a)が取り付けられている場合など、カバーの開閉が検出可能に構成されていてもよい。ここで、当該カバーが閉じているか否かは、上述の実施形態における画面が閉じているか否かに相当する。
【0070】
以上説明したように、実施形態に係る電子機器3は、本体部3bと、可動部3aと、加速度センサ34と、タッチパネルディスプレイ33のタッチパネルと、開閉センサ35と、プロセッサ31とを備える。可動部3aは、本体部3bに対して開かれた状態と、本体部3bに対して閉じられた状態との間で本体部3bに対する位置又は角度を変更可能に構成される。タッチパネルディスプレイ33のタッチパネルは、電子ペン5を用いた入力操作を受け付ける。開閉センサ35は、可動部3aの本体部3bに対する開閉状態を検知する。プロセッサ31は、判定部312と、通知部313とを含む電子機器3の各機能を実現する。判定部312は、加速度センサ34の出力に基づく移動状態と、タッチパネルに対する電子ペン5の使用状態と、開閉センサ35により検知された開閉状態とのうちの少なくとも二つの状態に基づいて、電子ペン5の状態を判定する。通知部313は、判定部312により判定された電子ペン5の状態に基づいてアラートを出力する。
【0071】
また、実施形態に係るプログラムは、本体部3bと、可動部3aと、加速度センサ34と、タッチパネルディスプレイ33のタッチパネルと、開閉センサ35と、プロセッサ31とを備える電子機器3に、加速度センサ34の出力に基づく移動状態と、タッチパネルに対する電子ペン5の使用状態と、開閉センサ35により検知された開閉状態とのうちの少なくとも二つの状態に基づいて、電子ペン5の状態を判定することと、判定された電子ペン5の状態に基づいてアラートを出力することとを実行させる。
【0072】
この構成によれば、加速度センサや開閉センサ、タッチパネルディスプレイ33における電子ペン5の検知機能を使用して、総合的に電子ペン5の状態を判断し、状況に応じた適切なアラートを表示することができる。したがって、上記構成によれば、充電式の電子ペン5の紛失及び充電不良を抑制することができる。
【0073】
また、実施形態に係る電子機器3において、判定部312は、移動状態と、使用状態と、開閉状態との組合せに基づいて電子ペン5の状態を判定する。この構成によれば、加速度センサや開閉センサ、タッチパネルディスプレイ33における電子ペン5の検知機能を用いることで、使用者が電子ペン5を置忘れている場合や電子ペン5が正しく格納されておらず充電できていない場合を高精度に判断することができる。例えば、開閉センサ35では画面の開閉状態を確認できるので、加速度センサ34と組み合わせることで使用者が移動したかをより正確に予測することができる。
【0074】
また、実施形態に係る電子機器3は、電子ペン5の状態とアラートとの対応を記憶するメモリ32をさらに備える。また、電子機器3において、通知部313は、その組合せに応じたアラートを出力する。この構成によれば、センサなどからの信号状況に応じた適切なアラートを出力することができるため、使用者の作業を妨害することなく、電子ペン5の置忘れや充電忘れを確認することができる。
【0075】
また、実施形態に係る電子機器3は、本体部3bに設けられ、電子ペン5が収納された状態で電子ペン5と電気的に接続されるペンガレージ38をさらに備える。また、電子機器3において、判定部312は、ペンガレージ38の出力に基づく電子ペン5のペンガレージ38への収納状態にさらに基づいて、電子ペン5の状態を判定する。この構成によれば、Detect信号に基づいて充電不良について確認することができる。
【0076】
なお、本実施形態の電子機器3のプロセッサ31で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0077】
さらに、プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態で実行される情報処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0078】
以上説明した少なくとも1の実施形態によれば、充電式タッチペンの紛失及び充電不良を抑制することができる。
【0079】
本発明の実施形態及び変形例を説明したが、この実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0080】
(付記)
(1)
本体部と、
前記本体部に対して開かれた状態と、前記本体部に対して閉じられた状態との間で前記本体部に対する位置又は角度を変更可能に構成される可動部と、
加速度センサと、
電子ペンを用いた入力操作を受け付けるタッチパネルと、
前記可動部の前記本体部に対する開閉状態を検知する開閉センサと、
前記加速度センサの出力に基づく移動状態と、前記タッチパネルに対する前記電子ペンの使用状態と、前記開閉センサにより検知された前記開閉状態とのうちの少なくとも二つの状態に基づいて、前記電子ペンの状態を判定する判定部と、
前記判定部により判定された前記電子ペンの状態に基づいてアラートを出力する通知部と
を備える電子機器。
(2)
前記判定部は、前記移動状態と、前記使用状態と、前記開閉状態との組合せに基づいて前記電子ペンの状態を判定する、
上記(1)に記載の電子機器。
(3)
前記電子ペンの状態と前記アラートとの対応を記憶する記憶部をさらに備え、
前記通知部は、前記組合せに応じたアラートを出力する、
上記(2)に記載の電子機器。
(4)
前記本体部に設けられ、前記電子ペンが収納された状態で前記電子ペンと電気的に接続される収納部をさらに備え、
前記判定部は、前記収納部の出力に基づく前記電子ペンの前記収納部への収納状態にさらに基づいて、前記電子ペンの状態を判定する、
上記(1)から上記(3)のうちのいずれかに記載の電子機器。
(5)
本体部と、前記本体部に対して開かれた状態と、前記本体部に対して閉じられた状態との間で前記本体部に対する位置又は角度を変更可能に構成される可動部と、加速度センサと、電子ペンを用いた入力操作を受け付けるタッチパネルと、前記可動部の前記本体部に対する開閉状態を検知する開閉センサと、を備える電子機器のコンピュータに、
前記加速度センサの出力に基づく移動状態と、前記タッチパネルに対する前記電子ペンの使用状態と、前記開閉センサにより検知された前記開閉状態とのうちの少なくとも二つの状態に基づいて、前記電子ペンの状態を判定することと、
判定された前記電子ペンの状態に基づいてアラートを出力することと
を実行させるためのプログラム。
(6)
前記電子機器のコンピュータにより実行されるプログラムであって、上記(5)に記載の前記プログラムが記録された記録媒体。
【符号の説明】
【0081】
1 システム
3 電子機器
31 プロセッサ
32 メモリ
33 タッチパネルディスプレイ
34 加速度センサ
35 開閉センサ
36 通信回路
37 入力インタフェース
38 ペンガレージ
39 スピーカ
40 バス
311 検出部
312 判定部
313 通知部
5 電子ペン
【要約】
【課題】充電式タッチペンの紛失及び充電不良を抑制すること。
【解決手段】実施形態に係る電子機器は、本体部と、可動部と、加速度センサと、タッチパネルと、開閉センサと、判定部と、通知部とを備える。前記可動部は、前記本体部に対して開かれた状態と、前記本体部に対して閉じられた状態との間で前記本体部に対する位置又は角度を変更可能に構成される。前記タッチパネルは、電子ペンを用いた入力操作を受け付ける。前記開閉センサは、前記可動部の前記本体部に対する開閉状態を検知する。前記判定部は、前記加速度センサの出力に基づく移動状態と、前記タッチパネルに対する前記電子ペンの使用状態と、前記開閉センサにより検知された前記開閉状態とのうちの少なくとも二つの状態に基づいて、前記電子ペンの状態を判定する。前記通知部は、前記判定部により判定された前記電子ペンの状態に基づいてアラートを出力する。
【選択図】
図4