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特許7477845パッティングトレーニングを提供するシステム及び方法、並びに、ばらつきを低減することでパッティングの精度を高める練習装置
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  • 特許-パッティングトレーニングを提供するシステム及び方法、並びに、ばらつきを低減することでパッティングの精度を高める練習装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-23
(45)【発行日】2024-05-02
(54)【発明の名称】パッティングトレーニングを提供するシステム及び方法、並びに、ばらつきを低減することでパッティングの精度を高める練習装置
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/36 20060101AFI20240424BHJP
   A63B 37/00 20060101ALI20240424BHJP
【FI】
A63B69/36 504A
A63B37/00 616
A63B37/00 638
A63B37/00 342
A63B37/00 524
A63B37/00 632
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021527006
(86)(22)【出願日】2019-07-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-25
(86)【国際出願番号】 US2019042893
(87)【国際公開番号】W WO2020023426
(87)【国際公開日】2020-01-30
【審査請求日】2022-07-19
(31)【優先権主張番号】62/701,801
(32)【優先日】2018-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521033538
【氏名又は名称】ハード アービン コメル
(73)【特許権者】
【識別番号】521033549
【氏名又は名称】ヘンダーソン スティーブ
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ハード アービン コメル
(72)【発明者】
【氏名】ヘンダーソン スティーブ
【審査官】相川 俊
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-223272(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0067801(US,A1)
【文献】特開2005-329235(JP,A)
【文献】特開2015-024079(JP,A)
【文献】特開平10-201880(JP,A)
【文献】米国特許第4995613(US,A)
【文献】米国特許第6110058(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 37/00
A63B 69/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一材料から形成される球状コアと、
前記球状コアを覆う第二材料からなる耐久性のある外膜と、
を含み、
ボールの外径は22mmから41mmの範囲であり、該ボールの重さは15gから44gの範囲であり、
前記第一材料は、混合物であって、固形材料と、該混合物を結合するのに使用される結合材との混合物を含み、
前記固形材料は高密度粉末を含み、
前記高密度粉末は、ステンレス鋼粉末、メッシュステンレス鋼粉末、及び石材派生物のうちの少なくとも1つからなり、
前記結合材は、ウレタン、ポリウレタン、及び接着剤、のうちの少なくとも1つを含み、
前記耐久性のある外膜の外表面は略滑らかな表面である、
ゴルフトレーニングボール。
【請求項2】
前記混合物は、320メッシュステンレス鋼粉末と60ショアDウレタンを含む、
請求項に記載のゴルフトレーニングボール。
【請求項3】
前記第二材料は、透明なポリウレタンとプラスチックの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のゴルフトレーニングボール。
【請求項4】
前記第二材料は、着色剤を含む、
請求項1に記載のゴルフトレーニングボール。
【請求項5】
前記着色剤は、ポリウレタン塗料とウレタン染料の少なくとも1つを含む。
請求項に記載のゴルフトレーニングボール。
【請求項6】
前記球状コアと前記耐久性のある外膜との間に少なくとも1つの追加層を更に含む、
請求項1に記載のゴルフトレーニングボール。
【請求項7】
第一材料から球状コアを形成することと、
第二材料からなる耐久性のある外膜で前記球状コアを覆うことと、
を含み、
ボールの外径は22mmから41mmの範囲であり、該ボールの重さは15gから44gの範囲であり、
前記第一材料は、混合物であって、固形材料と、該混合物を結合するのに使用される結合材との混合物を含み、
前記固形材料は高密度粉末を含み、
前記高密度粉末は、ステンレス鋼粉末、メッシュステンレス鋼粉末、及び石材派生物のうちの少なくとも1つからなり、
前記結合材は、ウレタン、ポリウレタン、及び接着剤、のうちの少なくとも1つを含み、
前記耐久性のある外膜の外表面は略滑らかな表面である、
ゴルフトレーニングボールを形成する方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2018年7月22日に出願された「パッティングトレーニング装置」という名称の米国特許仮出願第62/701,801号の利益を主張するものであり、米国特許仮出願第62/701,801号の全内容を参照により本出願に援用する。
【0002】
[開示の分野]
本開示は、ゴルフのパッティングトレーニング器具として使用するシステム、方法、及び装置の例示的な実施形態に関する。特に、本開示は、標準サイズのゴルフボールと同等な重さ及びインパクト時の感覚を有するように構成されるが、標準サイズ未満の小ぶりサイズであり、標準の直径より小径の、及び/又は、ミニチュアのボール形状及び組成を有する、球形の構成要素、球体、又は球に関する。
【0003】
[関連技術の説明]
ゴルフは、世界中でもそうであるように、アメリカでも最も多産性のある娯楽の一つである。ゴルフ経済だけで、世界中で700億ドルを超えると見込まれる。アマチュアゴルファーは、テレビ中継されるトーナメントを毎週見て、各自が試みることができる娯楽をお気に入りのプロゴルファーが最高レベルでやってのけるのを見る。そして、練習することで上手になっていく。アマチュアでも熱心な人の多くは、地域のスポーツ用品店へ向かい、ゴルフクラブから、アパレル品、そして、彼らのゴルフ経験やパフォーマンスを高めるのに利用できるあらゆる形態の技術に渡って、ベストな道具を購入する。
【0004】
アマチュアゴルファーは、あらゆる形態のトレーニングセットにおいて、ゲームを向上させるための無数のリソースを活用する。彼らは、ゴルフ業界の記事を読み、地域のゴルフインストラクターや世界中のティーチングプロとのライブレッスン及びオンラインレッスンの両方に多くのお金を費やす。彼らは、練習工程の中でよりリアルな状況を「擬態」するために、練習用ネットや練習用パッティングマットを購入する。目的は、ほんのわずか調整するだけで、且つ、ほとんど例外無く、どのクラブのどのスイングも本質的には同じとなるように反復することで、各自筋肉記憶を磨くことである。セットアップ、スイングテンポ、スイング円弧などのばらつきが通常どんなときに取り入れられるかというと、ゴルファーが気付くと自分が「トラブルを切り抜ける」必要があるポジションにいる状況、又は、グリーンから依然として外れていて、様々なレンジング形態(プライスレンジ)や距離測定装置で測定されたピンまでの距離が、ゴルファーの「最大ロフト」のウェッジを使ったフルスィングの範囲にある時などぐらいである。
【0005】
ゴルフ産業での適応テクノロジーの進化に応じて、センサが、練習用ティー、パッティング用グリーン/マットに取り付けられたり、ゴルファーのスイングの無数のパラメータを感知するために、特定のゴルファーの鞄の中にある色々なゴルフクラブのシャフトグリップに貼り付けられたりすることもある。ビデオの再生は、スイング分析について広く許容するためである。このことを1分以上考える人は誰でも、新しいより良いトレーニング器具、装置、練習方針、アプリ等を実際持ち出す。これら全てのティ・トゥ・グリーン装置の目的は、「短く刈り込まれた芝」と言われるフェアウェイの中にボールをキープするために、制御された精度で最大(選択可能)距離を得るのに各スイングが適切に振り付けされるように、筋肉記憶を磨くのに反復の質を高めることである。
【0006】
ツアープロから地域ゴルフコースのティーチングプロまで誰もが、アマチュアゴルファーに、「ゲーム」はとてもシンプルであると言うであろう。これは、ゴルファーをティーからグリーンまで進めるゲームのその要素を磨くのに、繰り返しが可能なスイングメカニクスを使った良いセットアップを伴う。しかし、シンプルであるならば、アマチュァは、必要なスキルを身に付けるためにそれほど多くの時間やお金を費やさないであろう。
【0007】
スポーツの基本的なニュアンスというのは、唯一反復練習により克服できる。ゲームの様々な「要素」は、十分な結果を残すために様々な練習工程を必要とする。パッティングは、反復トレーニングでマスターすると、ラウンド中のストローク数を減らすことができるという、ゲームのそのような要素の1つである。よって、結果、困難を低減したことにつながり、ある種の達成感及び満足感がもたらされる。ゴルフで多く使用されている決まり文句の中でも、「ドライブはあくまでもショーであり、パッティングこそが賞金になる」、「大切なことは、どんなドライブを打つかではなく、どうやってゴールするかである」、という古い格言がある。パッティングは、片端に目的とするあらゆる形態のターゲットを実質的に設置できる所であって10フィート以上の長さの滑らかな表面を有する所ならどこでもバーチャルに練習できるという明確な利点を有する。
【0008】
個人のパッティングトレーニング方針を高めるように設計された、多岐に渡る、ゴルフパット練習マット、カップ、ボールリターン、あらゆるデザインの「ターゲット」部品、及び、比較的シンプルなものから超洗練されたものまで他の同様な装置を考えてみてほしい。もちろん、目的は、パターの一回のストロークで最後の50フィート以上まで最後の18インチ以下をボールが繰り返し超えていくようにすることである。これにより、ストロークが良く練習したパッティング技術により救われることで、ティーからグリーンに入る作業がうまくいく。
【0009】
先に述べたように、反復練習によりパッティングミスを克服するために試行されている多くの従来解決策がある。しかし、これらの解決策のほとんどが、ボールが意図した軌道に沿って正確に進むことを保証するために、ターゲット合わせやターゲット図の問題に適切に対応する点において、好結果をもたらすことは証明されていない。提案された「解決策」の多くが、広く認められているが、これらの解決策は、一般的には、ターゲット合わせの足りない分に簡単に採用できる方法で明確に取り組んでいない。
[概要]
ラインアップ、セットアップ、スイング、正確なインパクト、及び、振り切りは、パッティングのときに、繰り返される所望の結果を達成するために、全てが組み合わされる。これらパラメータの1つ以上をコントロールすることは、市場にあるどの「パッティング器具」の課題でもある。ゴルファーに、パッティング器具を購入したり、ラウンド中でも練習する時間があるときに使用したりするように誘引する約束がなされる。
【0010】
パッティング練習期間用の新しい「ターゲット図」につながる、より正確なラインアップ、セットアップ、及びインパクトメカニクスを繰り返し改善する装置があると考えてほしい。
【0011】
これまでの議論を踏まえ、ターゲット合わせや練習パットのセットアップを強化するのに、小型で簡単に製造され得る装置を提供することは、有利であろう。
本開示によるシステム、方法、及び装置の例示的な実施形態は、各自のパッティングメカニクスに磨きをかけるために役立つ小径ボールの形状で、ゴルフパット練習用器具を提供し得る。
【0012】
例示的な実施形態は、標準サイズのゴルフボールと同等な重さとインパクト時の感覚を有するように構成されるが、標準サイズ未満の小ぶりサイズであり、標準の直径より小径の、及び/又は、ミニチュアのボール形状及び組成を有する、球形の構成要素、球体、又は球を提供し得る。
【0013】
例示的な実施形態は、例えば、約60%小さく、ある例示的な改善では、規定のゴルフボールより58.6%小さいパッティング改善ボールを提供し得る。
実施形態では、開示されたシステム、装置、方法、技術、及び/又は方針は、再調整による反復トレーニング、及び、ボールアドレスからテイクバックまでのユーザーの全体及び特定の焦点を調整する精度、を介して、且つ、パターの振り子スイングの打撃までの点でのボールインパクトを介し、ユーザーのパッティング技術を改善し得る。
【0014】
実施形態では、インパクト用に小さな目標物により明確にフォーカスする能力は、ユーザーのテイクバックは略完全な90直角線形軌道に改善される傾向があるという実験結果を介して、示されている。
【0015】
実施形態では、トレーニング方針で開示された装置を使用することで、ユーザーにとってより狭い正確な焦点を提供することで、インパクト時にボールをプッシュ又はプルするという傾向を低減し得る。
【0016】
実施形態では、標準のゴルフカップの大きさに対して開示された球又はボールはサイズが小さいということに基づき、ユーザーは、例えば、12フィート未満というミドルからショートのレンジのパットについて「ホールの後ろ」にパットするように訓練され得る。この点について、ユーザーは、固有の方向離脱エラーが大きな目標フォーカスにより引き起こされる傾向にあることに伴い、直径4.25のホールよりも16分の3の目標に再度フォーカスするように訓練され得る。
【0017】
以下に詳細に記載されるように、本開示の実施形態は、長きに渡る実験やテストを介して改善されている標準サイズのボール装置よりも小さい形状のパッティング練習用器具の特有な構造に向けられ、ラインアップ、セットアップ、インパクトの改善に明確な利点をもたらし、標準サイズのゴルフボールを打っているかのような一貫性のある感覚及び触感が付いているフィードバックをユーザーに提供し得る。
【0018】
開示されたシステム及び方法の、それら及び他の特徴事項及び利点は、様々な例示的な実施形態についての以下の詳細な説明に記載され、又は、該以下の詳細な説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
開示された特有の、ゴルフのパッティングトレーニング器具として使用されるシステム、方法、及び装置の、特に、標準サイズのゴルフボールと同等な重さとインパクト時の感覚を有するように構成されるが、標準サイズ未満の小ぶりサイズであり、標準の直径より小径の、及び/又は、ミニチュアのボール形状及び組成を有する、球形の構成要素、球体、又は球の、様々な例示的な実施形態が、添付の図面を参照して詳細に記載される。
【0020】
図1】まさに標準サイズのゴルフホール上にある焦点グリッドの概略図を図示する。
図2】規定サイズのゴルフボールと比較して、本開示によるトレーニングボールの形状及び組成を有する、大きさの異なる球形の構成要素、球体、又は球の比較例を図示する。
図3】本開示によるトレーニングボールの形状及び組成を有する、球形の構成要素、球体、又は球の内部構造の異なる組成物の概略図を図示する。
図4】本開示による小さいトレーニングボールの使用が、打ち損ないからのずれに迅速に対応するのに、練習用の「ターゲット図」にフォーカスすることをどのように助けるかについて比較例を図示する。
図5】本開示による小さいトレーニングボールの使用が、打ち損ないからのずれに迅速に対応するのに、練習用の「ターゲット図」にフォーカスするのをどのように助けるかについて比較例を図示する。
図6】本開示によるトレーニングボールの形状及び組成を有する、球形の構成要素、球体、又は球を形成する例示的方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[実施形態の詳細な説明]
開示された特有の、ゴルフのパッティングトレーニング器具を提供し、且つそれとして採用するシステム、方法、及び装置、特に、標準サイズのゴルフボールと同等な重さとインパクト時の感覚を有するように構成されるが、標準サイズ未満の小ぶりサイズであり、標準の直径より小径の、及び/又は、ミニチュアのボール形状及び組成を有する、球形の構成要素、球体、又は球が、その目的に特に利用可能であるとして記載される。しかし、本開示によるシステム、方法、及び装置のこの唯一の現実世界の適応は、開示された実施形態をその目的だけに限定すると考えられるべきではない。むしろ、開示された実施形態は、このようなシステム、方法、及び/又は装置を採用するある現実世界の筋書きの概要を提供するためのものである。例えば、開示された実施形態の教示から恩恵を受け得る装置を使ったインパクトのコントロールなど、ユーザーがユーザーのコントロールに集中できるように使用され得る同様に構成された装置のいかなる有益な採用も、以下に続く詳細な説明により網羅されるものである。
【0022】
開示されたシステム、装置、方法、技術、及び/又は仕組みは、トレーニング器具として、特に適応可能な標準直径より小径のボール(標準サイズのゴルフボールと比較した場合)であると記載される。本開示で記載及び描写され、ある構造組成を有する例示的な実施形態が参照される。この構造組成は、一般的には、特定の直径及び材料構造からなる球状のコアと、完成された規定のゴルフボールを生成するために、その球状のコアの上に従来技術により適用される特定の厚み及び材料組成からなる1つ以上の同中心の層と、を有する組成とは対照的な、特定の材料組成を有するモノリシック(monolithic)(均質的)なボールであってもよい。このような参照は、開示されたシステム、装置、方法、技術、及び/又は仕組みを、特定の材質や、開示されたボールを形成し得る特定の材料などのいかなる特定の構造にも、且つ、標準ゴルフボールの直径に対するいかなる直径の小径化にも、特に限定するように解釈されないものとする。例示的な組成はモノリシックではあるが、コア上の層の数、これらの層の厚さ、及び、これらの層を形成し得る材料の組成は、必ずしも除外されない。図3を参照されたい。本記載と関連する参照は、本開示によるシステム、装置、方法、技術、及び/又は仕組みが特に有利に使用されるように適合され得るある現実世界の使用例を扱うように適合される、ある特定のパラメータの組を提供するものである。これら参照は、例示であり、開示されたシステム、装置、方法、技術、及び/又は仕組みがいかなる特定の実施形態、応用、動作/トレーニングシナリオ、又は使用例を限定するとも考えられるべきではない。
【0023】
開示された装置と開示された仕組みによる例示的な実施形態は、以下の通り、従来技術のシステムのある不足を扱うように有利に適合されてもよい。
標準サイズの(規定の)ゴルフボールをパットするとき、90度直角の当たりでゴルフボールを打つことは、ゴルファーにとって必ずしも明白ではない。これは、多くのパットが間違った方向に打たれてしまう理由の一つである。パットの準備やパターを使ったボールへのアドレスを念入りに行ったとしても、パターをまっすぐ(直線的に)後ろに引かずに単にパッティングすると、かなり継続的に、インパクト点から厳密に離れてゴルフボールをプル又はプッシュしてしまう可能性がある。ゴルファーにおいては、長きに渡るパッティングトレーニング期間中に繰り返しこれを行うことで、誤った感覚や「筋肉記憶」が強化されてしまう。結果、ゴルファーは、よくある誤差を「正す」というより「補填する」ように、アドレス時に他の「調整」をしてしまい、年月と共にかれらのアプローチに深く根付いてしまう。
【0024】
図1は、標準サイズのゴルフホール上にある焦点グリッド100の模式図を図示する。図1に示すように、既定のされたゴルフボール(1.68インチ)に対して既定のゴルフホール110(4.25インチ)の相対サイズが与えられた場合、ゴルフホール110は、ゴルフボールより253%大きい。既定のゴルフボールとグリーンとの間の面接触は、1インチの約4分の1である。これは、ゴルフボールが図1に示す態様でゴルフホールまで進む17個の様々な軌道に変換される。
【0025】
このような変化性は、「パット対ばらつき」と呼ばれ、本発明者は、この用語を、開示された実施形態による装置を有利に含む教授法にて適用している。例えば、レーン14(図1参照)を下って進むパットが良いパットであるとは考えられないという新しいスタンダードを考えてみる。ボールがホールにアプローチするにつれて正確に進むように、ユーザーが正しいラインを選択し、90度の直角モーションでボールを打ったという合理的な保証はない。仮にパットが決まったとしても、ユーザーは、ホールまでのパットの究極のラインに対して間違った精度の感覚を覚え得る。この点について、次に試みるとき、表向きは同じターゲット図と同じストロークでレーン14を下るパットは、ホールに落ちない可能性がある。この点についてホールまでの練習は、固有の変化性をもたらすと考えられ得る。このもたらされる「パット対ばらつき」により、毎回のパットで変化が発生する傾向がある。
【0026】
開示された装置を日常的に使用することで、このような「パット対ばらつき」が制限又は一般的に除去されることが、実質的な実験により示されている。ゴルファーは、「パット対ばらつき」の矛盾と、それにより結果としてパットを日頃決めることができない兆候を受け入れるように通常学習している。ゴルファーは、これを補填する工程を取るが、これを除去する方法をこれまで見つけていない。難しさは、この「パット対ばらつき」により、ゴルファーは、各自がバラツキのある中で極限まで練習しており、よって、一貫性のある限定的な目標に向かって練習していないので一貫性のある測定可能な結果が出ないということを、認知的に理解しないという点にある。このように練習に一貫性が欠けることは、完璧で、一貫性があり、信頼性のあるパッティングストロークを行うという点でゴルファーの自信を更に消失させる傾向がある。
【0027】
例示的な実施形態により、ユーザーは、レーン9にパッティングすることに更に厳密に集中できるようになり得る。ホールのどんな変化も、ボールが直角に打たれない場合は、レーン1から4又は14から17にランダムに進むというより、むしろ、レーン8又は10にますます実質的に限定され得る。
【0028】
図2は、既定サイズのゴルフボールと比較して、本開示によるトレーニング用ボールの形状及び組成を有する、大きさの異なる球形の構成要素、球体、又は球の比較例を図示する。図2に示すように、例示的な実施形態では、特別に構成された練習/トレーニングボール210、220、230が準備される。これらボール210、220、230は、直径42.7mmの規定のゴルフボール200と比較して、直径が22mmから41mmの範囲であってもよい。特別に構成された練習/トレーニングボール210、220、230は、公式の重さが45.93gを超えない規定のゴルフボールと比較して、重さが15gから44gの範囲(一般的には、この範囲の高い方の端に近い)であってもよい。
【0029】
図3は、本開示によるトレーニングボールの形状および組成を有する球形の構成要素、球体、又は球の異なる組成を有する内部構造の概略図300を図示する。図3に示すように、実施形態において、本開示による特別に構成された練習用ボールは、保護(又は耐久性のある)外膜304により覆われた略均質的な球状コア要素302を有する限定的に層状の(実質的にモノリシック)構造であってもよい。しかし、他の実施形態において、本開示による特別に構成された練習用ボールは、球状コア要素312が1つ以上の層316により覆われ、最終的には、保護(又は耐久性のある)外膜314によって包まれるという、層状の構造で形成されてもよい。
【0030】
実施形態において、本開示された練習用ボール用の、特別に構成されたモノリシックな構造又はコア構造は、例えばメッシュのステンレス鋼粉末や他の金属材料や1つ以上の石の派生物のような固形材料と、例えばウレタン、ポリウレタン、接着剤や混合物を結合する他の組成物やマトリクス材のような結合材との、混合物から形成されてもよい。高密度粉末とウレタンで構成されたモノリシックな構造は、例えば、見た目の美しさのために、ポリウレタン塗料やウレタン染料などの着色剤で被膜又は着色されてもよく、且つ、耐久性のためにポリウレタンプラスチックや他の被膜によってクリア塗装されてもよい。材料の密度の他の組み合わせは、本開示の範囲及び内容から逸脱せずに変更されてもよい。実施形態において、特別に構成されたモノリシック練習用ボール構造302は、例えば、320メッシュステンレス鋼粉末及び60ショア-Dのウレタンの混合物から形成されてもよい。320メッシュ粉末とウレタンで構成されるモノリシックな構造は、上述したように、耐久性のために均一に被膜されてもよい。層状の構造において、コア312は、320メッシュステンレス鋼粉末と60ショア-Dのウレタンの混合物から形成されてもよい。他には、ステンレス鋼粉末/ウレタン組成物を外被膜316に使用し、コア312は異なる材料から形成されてもよい。本開示された構造のあらゆる組み合わせと変更は、本開示により利用可能であり且つ包含される。更に、密度が異なるウレタン/ポリウレタン化学品及び化学物質が500以上あることが、材料産業の専門家により認められる。この点について、開示された練習用ボールが大量生産される場合、例えば、モノリシックなコア構造又は他のコア構造用のステンレス鋼とウレタンとの混合物は、少なくとも、ステンレス鋼87%未満とウレタン13%未満から、ポリウレタン83%未満とステンレス鋼17%未満の範囲内であってもよいと、予想される。
【0031】
練習用ボールの開示された実施形態の保護(又は耐久性のある)外膜304、314であってもよいトレーニングボールの外表面は、ディンプルがある規定のゴルフボールとは幾分対照的に、略滑らかであってもよい。本開示による表面が略滑らかな練習用ボールを製造する目的は、ボールとボールがレスト/回転する表面との間の摩擦を低減することであってもよい。しかし、これは、全てのディンプルや表面テクスチュア(texture)が必ずしも取り除かれなければならないことを意味しているわけではない。開示された実施形態において「見た目」を変えることは、練習用ボールが規定のゴルフボールと、決して間違えられないようにという目的があるが、それは、そうではなく、又、そういう意図もない。
【0032】
開示された実施形態と規定のゴルフボールとの間の差別化要因は、開示された実施形態による練習用ボールは、弾性回復力及び/又は復元力の必要な係数をボールの飛行を伸ばすのに活用する高速クラブの打撃用に設計も意図もされないことを、含む。本開示による実施形態は、原則パッティング用に、及び、比較的低いボールインパクトが発生する他のシナリオ用に、設計及び考案されると考えられてよい。
【0033】
モノリシックな実施形態において、このような構造により、ボールへの幾分「更に厳密な」追跡がより可能となり得る。極端に言うと、例示的なモノリシック構造は、分離したコアが無いので、本開示による練習用ボールが、より完全に、よりしっかりと、及び/又は、より「理論的に」回転することを、実質保証し得る。規定のゴルフボールは、そうでなければその回転が理論性に欠け得るので、その重力の中心がどこにあるかを決定するのに、浮力試験が時々行われる。規定のゴルフボールの固有の構造内にある様々な層により、コアとその中でコアを保護する壁との間に「ばらつき」が生じ得る。これは、ゴルフボール製造産業の共通の課題である。モノリシックな構造は、品質制御におけるばらつきを低減できる傾向がある。よって、製造コストを抑えながら信頼性のある構造を提供できる。それとは別に、抗力も、パッティングを含めたより低インパクトにより著しく低下したパフォーマンスの要因である。この点について、滑らかな外表面は、本開示した練習用ボールにパターが正しく当たらない場合に、「そのラインを保つ」ことをより難しくしてしまうこととなり得る。この特徴は、パターのインパクト誤差を、もっと先で又は別で補填するのではなく、正すように練習用ボールを打つときに、パターのインパクト誤差の影響を練習時に目立たせるという利点を有する。規定のゴルフボールのディンプルのある表面は、打撃時に比較的大きい摩擦を呈し、打撃時に「そのラインを保つ」傾向がある。開示された練習用ボールの滑らかな表面は、どんな表面でも実質正しく打撃されない場合に、「滑り」を促す傾向がある。
【0034】
当業者は、規定のゴルフボールは、複数の層を組み合わせて形成されることもあると、認識する。規定のゴルフボールの多層構造は、比較的「やわらかい」内コアと、高い耐衝撃性及び/又は反発性を持つ外コアと、この1つの又はこれら複数のコアから半径方向外向きに1つ以上の高い耐衝撃性及び/又は反発性を持つ「膜」層と、通常塗料で塗られているウレタン組成のディンプル付き外カバーと、を有してもよい。過度なボールスピンは、規定のゴルフボールを距離は飛ばさないが空中を高く飛ばすので、各膜層は、ドライバーの打撃のインパクト時の力を受けている場合に、ボールのスピンを低減するように一斉に作用する。
【0035】
対照的に、開示された練習用ボールの分析は、実質的にモノシリック又は均質形状を含み得る。実施形態において、パッティング練習時を含めた低インパクトシナリオで打つとき、メッシュのステンレス粉末又は他の金属又石材派生物と、この構成要素を結合するウレタンや他の組成物を非限定的に含む、開示された実施形態を形成し得る物質の重さと密度により、多層の規定のゴルフボールのそれと実質同等の「感覚」が開示された練習用ボールに与えられ得る。
【0036】
開示された特徴事項の組み合わせは、どんなゴルファーも通常経験する、上述した「パット対ばらつき」の矛盾を低減又は実質除去するのを助け得る。規定のゴルフボールの58%程度に練習用ボールの直径を小さくし、且つ、練習用ボールの「ディンプル」を無くすことにより、練習用ボールの構造は、パッティングトレーニングの工程を実質更に厳密なものとする。ゴルファーは、所望の90度直角のボール打撃からのゴルファーの逸脱についてより多くの迅速なフィードバックを得ることができる。
【0037】
開示された練習用ボールの実施形態は、例えば、大きさの違いや、それをパットするのに必要な責任としてのしかかっている力のレベルに基づいて、パッティングがプッシュかプルかについてより高度で迅速なフィードバックをゴルファーに提供し得る。開示された練習用ボールの実施形態は、意図したパットラインに対して著しく誤った動きを回避するために、一般には、より直角に打撃される必要がある。結果、迅速に認知できる肉体的及び視覚的合図に応じてゴルファーのパッティングスキルに磨きをかける機会をゴルファーに与える。
【0038】
図4及び図5は、打ち損ないからの逸脱に更に迅速に対応するのに、本開示によるより小さなトレーニングボールを使用することが、ゴルファーが練習用ターゲット図に集中するのにいかに役立つかについて、比較例400、500を図示する。例として、図4及び図5は、ユーザーが利用可能な「フィードバック」メカニズム又は認識力の違いを模式的に図示する。
【0039】
図4に示すように、規定のゴルフボール410がパター405で打たれ、意図した軌道420に沿って進む場合、規定のゴルフボール410が12フィートのパットで8フィート以上進んで初めて(大きな矢印415で図示)、いずれの方向においてもたった角度1度の誤った打撃をユーザーは正確に認識できる。言い換えると、目標物に当たらないであろうとユーザーが気付くまでにかなりの回転があり得る。もう一度、これは、図示されているように、比較的かなり上手なボール打撃と考えられ得る、プラスマイナス1度のばらつきについてである。
【0040】
別に、図5に示すように、本開示による練習用ボール510は、パター505で打撃され、軌道520に沿って進む場合、開示された小径のボールの実施形態に当てはめられると、練習用ボールが同じ12フィートのパットでわずか2フィート進んだところで(比較的小さな矢印515で図示)、いずれの方向においてもたった角度1度の誤った打撃を、ゴルファーは認識し得る。この点について、ユーザーは、比較例で図示されるプラスマイナス1度のばらつきにすら反応して更に迅速なフィードバック得ることであろう。
【0041】
練習することで、開示された実施形態の練習用ボールを使用することで、1インチのわずか16分の3までそれを低減することで、ユーザーのパット標的を完全に変え得る。練習の際、ユーザーは、最初、直角の打撃角度でパッティングするときに各自のスキルを磨く必要があり、結果、打撃のばらつきを90度の直角にできる限り近づけて低減することとなる。
【0042】
広範な実験を通して、プロトタイプの実施形態の小さいサイズと重さを踏まえると、練習用ボールが同じ距離を見事に回転するには、12%から17%以上の力が必要であろうと決定されている。実際、これは、テイクバックで概して更に0.5インチパターを後ろに引くユーザーに換算される。筋肉記憶に基づき、このアクションがユーザーの中で発達し、一般的なユーザーは、実際のパットが短くなりがちな傾向が低減するであろうと予想される。同じモーションを規定のゴルフボールを使って実施すると、ゴルファーは、規定のゴルフボールを「ホールの後ろまで」パットする傾向が高くなる。
【0043】
開示された練習用ボールの実施形態でインパクト時に正しい打撃を行うのに必要とされるフォーカスの精度に基づき、テイクバックから打撃までのパッティングストトロークに関してユーザーのパッティングリズムも変わり得る。ユーザーは、パッティングストロークをゆっくり行うことについての利点に気づき、より一貫性のある90度の線形テイクバックにフォーカスし得る。
【0044】
実際、ゴルファーが規定のゴルフボールをホールにパッティングすることに戻る場合、前もって考えていたある視線と一致する更に明確に定められた標的軌道が認識され得る。結果、ゴルファーは、バット対ばらつきによりもたらされるエラーを実質無くし得、更に大きなボールと更に大きなホールを「見る」のに、心の目を再調整し得る。結果、ゴルファーは、パットするためのセットアップ時に新しいレベルの自信を感じ始め得る。
【0045】
図6は、本開示によるトレーニングボールの形状と組成の球形の構成要素、球体、又は球を形成する例示的方法のフローチャートを示す。図6に示すように、本方法の作動は、ステップS600で開始され、ステップS610に進む。
【0046】
ステップS610で、作動する装置がモノシリック構造のものか、又は、層構造かを決める。本方法の作動は、ステップS620へ進む。
ステップS620で、高密度で重さのある材料の混合物が準備され得る。高密度で重さのある材料は、メッシュステンレス鋼粉末若しくは他の金属や石材派生物と、ウレタン若しくはこの混合物を結合する他の組成物との混合物から形成されてもよい。高密度で重さのある材料は、例えば、320メッシュステンレス鋼粉末と60ショアDウレタンの混合物から形成されてもよい。例えば、高密度で重さのある材料としてのステンレス鋼からウレタンの混合物は、本開示された練習用ボールが大量生産される場合、少なくとも、ステンレス鋼87%とウレタン13%から、プリウレタン83%とステンレス鋼17%の間の範囲と予想される。本方法の作動は、ステップS630に進む。
【0047】
ステップS630で、開示された練習用ボール用の特別に構成されたモノリシック構造またはコア構造のいずれかが、準備された高密度で重さのある材料の混合物から形成されてもよい。多層構造の場合、コアは、例えば、高密度で重さのある材料の混合物でその後被膜されたポリウレタンコアを含み、別の材料から形成されてもよい。本方法の作動は、ステップS640に進む。
【0048】
ステップS640で、形成されたモノシリック構造又は多層構造の外表面は、多くの層のどの層で仕上げてもよい。例えば、高密度粉末とウレタンの構造は、見た目の美しさのために、ポリウレタン塗料やウレタン染料で被膜又は着色されてもよく、且つ、耐久性のためにポリウレタンプラスチックや任意の他の被膜によってクリア塗装されてもよい。本方法の作動はステップS650に進み、本方法の作動が終了する。
【0049】
本開示の構造物の全ての組み合わせと変形例が本開示により利用可能であり包含される。上述したように、密度が異なるウレタン/ポリウレタン化学品及び化学物質が500以上あることが、認められる。この点について、本開示された練習用ボールが大量生産される場合、モノシリックな構造又は他のコア構造用のウレタンとステンレス鋼の混合物は、例えば、少なくとも、ステンレス鋼87%未満とウレタン13%未満から、ポリウレタン83%未満とステンレス鋼17%未満の範囲内であってよいと、予想される。
【0050】
ウレタンの被膜を使って、練習用ボールの開示された実施形態の表面は、ディンプルがある規定のゴルフボールとは幾分対照的に、略滑らかであってよい。本開示による表面が略滑らかな練習用ボールを製造する目的は、ボールとボールがレスト/回転する表面との間の摩擦を低減することであってもよい。しかし、これは、全てのディンプルや表面テクスチュアが必ずしも取り除かれなければならないことを意味しているわけではない。開示された実施形態において「見た目」を変えることは、練習用ボールが規定のゴルフボールと、決して間違えられないようにという目的があるが、それは、そうではなく、又、そういう意図もない。
【0051】
上述した例示的なシステム、方法、装置、及び/又はデバイスは、ある従来の構成要素、材料、及び実世界の使用例を参照し、親しみやすく解釈が容易であるように本開示の保護対象を実施する適切な操作と統合環境を簡潔で一般的に記載する。
【0052】
ゴルフやゴルフトレーニングを取り巻く分野の当業者は、本開示された保護対象の他の実施形態が、実質上述した方法又はその他の方法でパッティング練習を高めるのに小型のトレーニングボールを供給するための様々な構成部品を含む、多くのトレーニング方法、システム、技術、工程、及び/又は装置にて実践され得ると解釈するであろう。
【0053】
例示的に記載された一連の方法ステップは、上に概説した例示的方法のステップで記載された機能を実施する対応する一連の動作の一例を表す。例示的に記載されたステップは、本開示された実施形態の目的を実行するのにいかなる道理に合った順番で実施されてもよい。本方法の本開示されたステップの特定の順番は、ある特定の方法ステップが他の方法ステップを実行するのに必要な前提条件である場合を除いて、図6の記載によって必ずしも示されない。
【0054】
当業者は、本開示されたシステム、装置、方法、技術、及び方針によるある実施形態は、上にて詳細に記載された分野以外の分野でも利用できると認識し得る。大きさ又は直径が小さい練習用ボールに正確に関係することは、他の方法や他のスポーツでも利用でき得る。本開示された方針は、パッティングトレーニングに特に適合されるものであるが、それに限定されるわけではない。上述したように、特定の構造が、例示的に開示された実施形態の記載に解釈されるべきではない。
【0055】
本開示されたシステム、装置、方法、技術、及び/又は方針は、例えば、上述した例示的な利点によるパッティングトレーニング用に採用される現在利用可能な練習器具のある改良を表す。他の付随的な利益は、開示された練習用ボールの実施形態の長期使用や実施により、認識且つ達成され得る。従来の、見込みのある、且つ、まだ発見されていない利点の範囲は無限である。
【0056】
開示した小径の練習用ボール用の上述した実施形態と、特にパッティング練習用器具としての使用に向けられた例示的な実施形態の特徴への明確な言及は、開示されたシステム、装置、方法、技術、及び/又は方針をこれら実施形態だけに限定すると解釈されるべきではない。図示及び記載された実施形態は、これらシステム、装置、方法、技術、及び/又は方針を実施する本開示された概念の非限定的な図示用に考えられる。よって、上述した図示及び/又は記載の全ては、例示的にすぎず、いかなる態様においても本開示された方針に限定しないと解釈されるものとする。
【0057】
開示された実施形態の特徴事項と利点は、本開示にて掲げられ、少なくとも部分的には本詳細な説明から明らかであるか、又は、開示された実施形態を実施することで学習され得る。開示された実施形態の特徴事項と利点は、特に記載された器具及び特徴事項の組み合わせにより実現及び取得され得る。
【0058】
開示されたシステム及び方法の様々な実施形態は、本開示にて議論される。特定の実施が議論される一方で、これは単なる例示的な目的のために行われると理解されるべきである。関連技術の当業者は、開示された実施形態の精神及び範囲から逸脱することなく、他の構造も使用され得ると、認識するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6