(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-23
(45)【発行日】2024-05-02
(54)【発明の名称】遊技情報表示システム
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20240424BHJP
【FI】
A63F7/02 350Z
A63F7/02 328
(21)【出願番号】P 2020085907
(22)【出願日】2020-05-15
【審査請求日】2023-02-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】奈良崎 哲太
(72)【発明者】
【氏名】小島 紹広
【審査官】奥田 雄介
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-106669(JP,A)
【文献】特開2004-236690(JP,A)
【文献】特開2006-230809(JP,A)
【文献】特開2016-086890(JP,A)
【文献】特開2002-253794(JP,A)
【文献】特開2013-202292(JP,A)
【文献】特開2021-129683(JP,A)
【文献】特開2021-145729(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
大当たり抽選が実行される遊技状態として、当該大当たり抽選の実行間隔が相対的に長い通常状態及び当該実行間隔が相対的に短い特定状態を発生可能であり、当該特定状態は、通常状態において実行される特定状態抽選に当選する第1条件が成立した場合及び前記大当たり抽選の結果が所定回数連続して非当選となる第2条件が成立した場合に発生するパチンコ遊技機の遊技情報を表示可能な遊技情報表示装置を含む遊技情報表示システムにおいて、
前記パチンコ遊技機から前記特定状態の発生に応じて出力される特定状態信号に基づいて前記特定状態が発生したと判定する特定状態判定手段と、
前記パチンコ遊技機から前記大当たり抽選の実行に応じて出力される大当たり抽選信号に基づいて、現時点までに連続して非当選となった大当たり抽選回数を集計する大当たり抽選回数集計手段と、
前記特定状態として前記第1条件の成立により発生する第1特定状態及び前記第2条件の成立により発生する第2特定状態があり、前記パチンコ遊技機の機種別に、前記第1特定状態及び第2特定状態の有無を設定する設定手段と、
前記特定状態判定手段により前記特定状態が発生したと判定されたときに、
前記設定手段により第1特定状態が無いと設定された機種については第2特定状態であると判定する一方、第2特定状態が無いと設定された機種については第1特定状態であると判定し、前記設定手段により第1特定状態及び第2特定状態が有ると設定された機種については前記大当たり抽選回数集計手段により集計された前記大当たり抽選回数が前記所定回数に達しているか否かに基づいて、当該特定状態が前
記第1特定状態であるのか、あるいは前
記第2特定状態であるのかを判定する特定状態種別判定手段と、
前記特定状態種別判定手段による判定結果に基づいて、前記第1特定状態及び第2特定状態に関する遊技情報を集計する遊技情報集計手段と、を備え、
前記遊技情報表示装置は、前記遊技情報集計手段により集計された遊技情報を表示することを特徴とする遊技情報表示システム。
【請求項2】
大当たり抽選が実行される遊技状態として、当該大当たり抽選の実行間隔が相対的に長い通常状態及び当該実行間隔が相対的に短い特定状態を発生可能であり、当該特定状態は、通常状態において実行される特定状態抽選に当選する第1条件が成立した場合及び前記大当たり抽選の結果が所定回数連続して非当選となる第2条件が成立した場合に発生するパチンコ遊技機の遊技情報を表示可能な遊技情報表示装置を含む遊技情報表示システムにおいて、
前記パチンコ遊技機から前記大当たり抽選の実行に応じて出力される大当たり抽選信号に基づいて、単位時間当たりに実行された大当たり抽選回数を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された単位時間当たりの大当たり抽選回数が所定の基準値に達している場合に、前記特定状態が発生したと判定する特定状態判定手段と、
前記大当たり抽選信号に基づいて、現時点までに連続して非当選となった大当たり抽選回数を集計する大当たり抽選回数集計手段と、
前記特定状態として前記第1条件の成立により発生する第1特定状態及び前記第2条件の成立により発生する第2特定状態があり、前記パチンコ遊技機の機種別に、前記第1特定状態及び第2特定状態の有無を設定する設定手段と、
前記特定状態判定手段により前記特定状態が発生したと判定されたときに、
前記設定手段により第1特定状態が無いと設定された機種については第2特定状態であると判定する一方、第2特定状態が無いと設定された機種については第1特定状態であると判定し、前記設定手段により第1特定状態及び第2特定状態が有ると設定された機種については前記大当たり抽選回数集計手段により集計された前記大当たり抽選回数が前記所定回数に達しているか否かに基づいて、当該特定状態が前
記第1特定状態であるのか、あるいは前
記第2特定状態であるのかを判定する特定状態種別判定手段と、
前記特定状態種別判定手段による判定結果に基づいて、前記第1特定状態及び第2特定状態に関する遊技情報を集計する遊技情報集計手段と、を備え、
前記遊技情報表示装置は、前記遊技情報集計手段により集計された遊技情報を表示することを特徴とする遊技情報表示システム。
【請求項3】
前記特定状態種別判定手段は、前記第1特定状態が発生したと判定した後、前記大当たり抽選回数集計手段により集計された現時点までに連続して非当選となった大当たり抽選回数が前記所定回数に達したときに、前記第1特定状態から第2特定状態へ切り替わったと判定することを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技情報表示システム。
【請求項4】
前記遊技情報集計手段は、前記第1特定状態及び第2特定状態それぞれの発生回数、並びに前記第1特定状態及び第2特定状態それぞれにおいて実行された大当たり抽選回数を集計することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載した遊技情報表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技情報表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の遊技情報表示システムにおいては、例えば特許文献1に記載されているように、パチンコ遊技機において発生した時短状態に関するデータを遊技者へ提供することが一般に行われている。具体的には、パチンコ遊技機から出力される時短信号に基づいて時短状態の発生を特定し、時短状態における例えば大当たり回数、図柄変動回数などの詳細なデータを集計して表示するように構成されている。このような構成によって、遊技者は時短状態に関する詳細な遊技情報を把握することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、昨今のパチンコ遊技機においては時短状態の発生条件・終了条件が非常に複雑化しており、従来の構成では時短状態に関する遊技情報を適切に表示することが難しくなっているという事情がある。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、時短状態の発生条件・終了条件が複雑化したパチンコ遊技機を表示対象とした場合であっても、時短状態に関する遊技情報を適切に表示することが可能な遊技情報表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載した発明によれば、特定状態信号又は単位時間当たりの大当たり抽選回数に基づいて特定状態の発生を判定し、さらに連続して非当選となった大当たり抽選回数に基づいて第1特定状態及び第2特定状態に区分するようにしたので、特定状態の種類別に各種の遊技情報を集計し、遊技者に対して表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】一実施形態における遊技場用管理システムの全体構成を示す概略図
【
図4】遊技機のスペックとして(a)特
図1・2抽選確率、(b)大当たりラウンド振り分け率を示す説明図
【
図5】遊技機での(a)通常状態、(b)確変状態、(c)時短状態に夫々対応する液状表示部での表示例を示す図
【
図7】遊技情報表示装置の電気的構成を示す機能ブロック図
【
図8】突然時短移行時における遊技情報表示装置での表示画面の一例を示す図
【
図9】天井時短移行時における遊技情報表示装置での表示画面の一例を示す図
【
図10】管理装置において管理される機種別時短設定を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に1対1で対応する周辺機器として貸出装置2及び遊技情報表示装置3が設置されている。2台の遊技機1、2台の貸出装置2及び2台の遊技情報表示装置3は、1台の中継装置4を介して管理装置5と接続されている。中継装置4は、遊技機1、貸出装置2、遊技情報表示装置3、及び中継装置4間の通信を仲介する。
【0009】
管理装置5は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード6、モニタ7、図示しないプリンタ等を備えて構成されている。管理装置5は、遊技機1、貸出装置2、遊技情報表示装置3等の遊技機側との間で各種信号を送受信する。管理装置5は、遊技機側からの信号に基づいて遊技機1を含む遊技場内に設置される全ての機器(遊技機1、貸出装置2、遊技情報表示装置3等)の稼動状況を管理する。また、詳しくは後述するように、管理装置5は、遊技機1での遊技に関する各種の遊技情報を集計する遊技情報集計手段として構成されるとともに、特定状態判定手段、算出手段、大当たり抽選回数集計手段及び特定状態種別判定手段として構成されている。
【0010】
本実施形態の遊技機1について、
図1、
図2のパチンコ遊技機を例に説明する。
遊技機1は、同
図2に示すように、発射ハンドル8、スピーカ9、左右一対の装飾ランプ部10を有すると共に、遊技盤面11に、液晶表示部12、スルー式の普図(普通図柄)始動口13、特
図1始動口14、特
図2始動口15、特
図1表示部16、特
図2表示部17、普図表示部18、大入賞口19、アウト口20、上部受皿21、下部受皿22を有する。尚、遊技盤面11には多数の釘が植設されているが、
図2では省略している。
【0011】
図3に示すように、遊技機1は、電気的な構成として、主制御部23、特
図1表示部16、特
図2表示部17、普図表示部18、演出制御部24、AMP25、表示制御部26、払出制御部27、払出機構部28、電源回路部30、特
図1入賞センサ31、特
図2入賞センサ32、普図入賞センサ33、大入賞センサ34、特
図2始動口SLD(ソレノイド)35、大入賞口SLD36を有する。尚、
図3では貸出装置2や管理装置5との間で各種信号や各種情報を送受信するI/F部の図示を省略している。
【0012】
主制御部23は、CPU23a、ROM23b、RAM23c、I/O23dを有するマイクロコンピュータにより構成されており、ROM23bに記憶している制御プログラムを実行することにより、玉の打ち込みや入賞等に応じて遊技機1の動作を制御する。また、主制御部23は、所定範囲の乱数を発生する乱数発生部39、乱数発生部39により発生した乱数の一つを抽出して抽選する乱数抽出部38を有する。
【0013】
特
図1入賞センサ31、特
図2入賞センサ32、普図入賞センサ33及び大入賞センサ34は、それぞれ特
図1始動口14、特
図2始動口15、普図始動口13及び大入賞口19への入賞を検知すると、対応した入賞検知信号を主制御部23に出力する。特
図2始動口SLD35は、主制御部23から開放指令信号を入力すると、特
図2始動口15の電動役物を開放する。特
図2始動口15は電動役物が開放したときに限り入賞可能な構造となっている。大入賞口SLD36は、主制御部23から開放指令信号を入力すると、大入賞口19を開放する。
【0014】
特
図1表示部16は、主制御部23から表示指令信号を入力すると、特
図1の図柄変動を行う。特
図2表示部17は、主制御部23から表示指令信号を入力すると、特
図2の図柄変動を行う。普図表示部18は、主制御部23から表示指令信号を入力すると、普図の図柄変動を行う。
【0015】
演出制御部24は、主制御部23から演出指令信号を入力すると、AMP25を介してスピーカ9から演出音を出力させたり、装飾ランプ部10を演出表示させたり、表示制御部26を介して液晶表示部12を演出表示させたりする。液晶表示部12は、主制御部23から表示指令信号を入力すると、例えば大当たり回数や特図抽選回数等の各種遊技データを表示する。払出制御部27は、主制御部23から払出指令信号を入力すると、払出機構部28による払出しを行う。電源回路部30は、主制御部23を含めた遊技機1全体に動作電源を供給する。
【0016】
遊技機1は次のように動作する。
(1)特図第1始動口14へ入賞すると、乱数発生部39により発生した乱数の一つを乱数抽出部38で抽出する特
図1抽選を実行するとともに、特
図1の図柄変動を開始する。
普図始動口13へ入賞すると乱数発生部39により発生した乱数の一つを乱数抽出部38で抽出する普図抽選を実行するとともに、普図の図柄変動を開始する。普図抽選に当選すると、普図表示部18に当選図柄を表示するともに、特
図2始動口15の電動役物を開放して特
図2始動口15への入賞を可能とする。
特
図2始動口15へ入賞すると、乱数発生部39により発生した乱数の一つを乱数抽出部38で抽出する特
図2抽選を実行するとともに、特
図2の図柄変動を開始する。
【0017】
(2)特
図1及び特
図2の抽選結果は、上限4個(変動中の1個を除く)まで記憶し、順次図柄変動を実行する。係る保留玉数は、液晶表示部12の右下隅部の保留表示部12aに表示され(
図5(a)~(c)参照)、その保留表示部12aの2桁の数字のうち左側の数字が特
図1、右側の数字が特
図2に対応する。特
図1抽選及び特
図2抽選では、15R大当たり・8R大当たりの2種類を抽選する。
【0018】
(3)遊技機1の遊技状態として、通常状態、確変状態、時短状態、大当たり状態(15R・8R)がある。
通常状態では、大当たり状態及び突然時短の抽選を実行する。大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/300であり(
図4(a)参照)、大当たりが発生すると振分けられたラウンド(R)分だけ大入賞口19を開放する。
ここで、大当たりに当選した場合の振り分け率は、
図4(b)に示すように特
図1抽選と特
図2抽選とで異なっており、特
図1抽選では15Rに30%、8Rに70%に振り分けられる一方、特
図2抽選では15Rに70%、8Rに30%に振り分けられる。また、特
図2始動口15の電動役物の開放時間は、確変状態及び時短状態で3秒、通常状態で0.2秒となっており、確変状態及び時短状態では、特
図2抽選での大当たりが多くなって、15Rの割合が増加する。尚、1Rの上限入賞数は10個、上限開放時間は30秒であり、上限入賞又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
【0019】
(4)15R大当たり状態の終了後は確変状態へ移行し、100回分の図柄変動が行われるまで当該確変状態が継続する。確変状態では大当たり確率が1/30に向上し(
図4(a)参照)、100回転の図柄変動までに大当たりが発生しなければ通常状態となる。
8R大当たり状態の終了後は時短状態へ移行し、50回分の図柄変動が行われるまで当該時短状態が継続する。時短状態の大当たり確率は1/300とされており、50回転の図柄変動までに大当たりが発生しなければ通常状態となる。時短状態(確変状態を含む)では、通常状態に比して普図の変動時間が相対的に短くなる(通常状態の1分から1秒に短縮される)一方、上記のように開放時間が相対的に長くなることで特
図2始動口15の入賞率が高くなる。
【0020】
(5)上記のように特
図1始動口14又は特
図2始動口15に入賞した場合に、大当たり抽選とは別に時短抽選(特定状態抽選)を行っており、その時短抽選での当選率は1/250とされている(
図4(a)参照)。時短抽選に当選した場合、これを第1条件が成立したものとして、例えば100回の図柄変動を行うまで時短状態となる突然時短状態へ移行する。
一方、確変状態終了後及び8R大当たり状態終了後に、所定回数(例えば800回)の図柄変動を行うまで大当たりとならなかった場合、つまり800回連続して非当選となる第2条件が成立した場合、天井時短状態へ移行する。天井時短状態は、最長で例えば1100回の図柄変動を行うまで継続する。突然時短中に図柄変動回数が800回に達したときは、その突然時短状態から天井時短状態へ移行する。
【0021】
以下では、突然時短及び天井時短の状態をまとめて「特定状態」とも称する。即ち、特定状態は、大当たり抽選が実行される遊技状態として、当該大当たり抽選の実行間隔が相対的に長い通常状態に対して当該実行間隔が相対的に短い突然時短や天井時短のような時短状態を称するものである。また、当該特定状態は、上記のように通常状態において実行される時短抽選に当選する第1条件が成立した場合、及び前記大当たり抽選の結果が例えば800回連続して非当選となる第2条件が成立した場合に発生するものといえる。
【0022】
ここで、
図5(a)、(b)及び(c)は、上記した通常状態、確変状態、及び特定状態において液晶表示部12で表示される演出用画面をそれぞれ例示している。演出用画面では、特
図1表示部16及び特
図2表示部17の図柄変動と同期して、演出用の図柄が変動表示される。
具体的には、
図5(a)の通常状態での演出用画面において、3桁のアラビア数字は、特
図1及び特
図2対応図柄としての演出用の図柄を表している。確変大当たり図柄は111、333、555、777、999であり、非確変大当たり図柄は000、222、444、666、888である。また、演出用画面の右下隅部には、上記した保留表示部12aが設けられている。
【0023】
図5(b)の確変状態での演出用画面には、その上側の中央部に、確変時短状態であることを示す「確変中!」が表示される。また、演出用画面の左下隅部には、「残り**」として、現時点の確変での残り図柄変動回数が表示される。
図5(c)に示すように、特定状態の演出用画面は、その上側の中央部に、突然時短状態又は天井時短状態であることを示す「突然時短中!」又は「天井時短中!」が表示される。また、特定状態における演出用画面の左下隅部には、その突然時短又は天井時短に応じた現時点の残り図柄変動回数が表示されるようになっており、
図5(c)に例示する天井時短の演出用画面において、最長1100回分に相応する「残り****」の図柄変動回数が表示されることとなる。
【0024】
なお、突然時短あるいは天井時短の継続スタート(図柄変動)回数として例示した100回あるいは1100回、第2条件の成立に係る前記所定回数として例示した800回といった設定値については、それぞれ機種別に設定されるものであり(
図10参照)、詳しくは後述する。
【0025】
遊技機1側からは遊技の実行に応じて以下の遊技信号(遊技情報)が中継装置4へ送信される。
・遊技媒体消費信号=遊技で消費された遊技媒体の数を示す信号
・遊技媒体付与信号=入賞により付与された遊技媒体の数を示す信号
・図柄変動信号=図柄変動が実行されたことを示す信号であって、大当たり抽選の実行に応じて出力される信号
・大当たり信号=大当たり状態であることを示す信号
・確変信号=確率変動状態であることを示す信号
・時短信号=変動時間短縮状態であることを示す信号
遊技信号は、上記した各信号に限らず、機種によって異なる様々な信号を含む。
【0026】
図2に示すように、貸出装置2は、遊技機1の左側に配置され、現在の運用状態(正常状態、エラー状態等)を示す状態表示部40、紙幣が投入される紙幣投入口41、遊技者からの操作入力を受付けると共に入金残高や持玉数等のデータを表示するタッチパネル式の液晶表示部42、1単位分(500円相当)の玉を払出すための払出ボタン43、払出された玉が通過する払出ノズル44、従業員が携帯して操作する図示しない従業員リモコンからの信号を受信(受光)するリモコン受光部45、
図1に示すカード46a(一般カード又は会員カード)が挿入されるカード挿入口46、遊技機1の下部受皿22の下方に位置する計数受皿47を有する。
【0027】
遊技機1の上部受皿21には貸出ボタン48及び返却ボタン49が設けられており、貸出装置2は、貸出ボタン48に対する操作に応じて貸出処理を実行し、返却ボタン49に対する操作に応じてカード発行処理を実行する。具体的には、貸出装置2は、紙幣の投入口41への投入に応じて、入金残高の範囲内で玉(遊技媒体)の貸出処理を行うと共に、その投入金額を示す売上情報を管理装置5に送信する。また、遊技機1の下部受皿22から払出される玉(遊技価値)を受入れて持玉として計数する計数処理を行い、入金残高及び持玉数(計数玉数)をカード46aに記録(会員カードの場合は入金残高のみ記録し、持玉数は管理装置5に記憶)して発行する。
【0028】
遊技情報表示装置3は、遊技機1の上側に配置され、その遊技機1からの稼動情報を中継装置4経由で受信して各種の遊技情報を作成して表示したり、管理装置5から受信した各種の情報を表示したりする。
図6に示すように、遊技情報表示装置3は、ランプ部50、液晶表示部51、従業員を呼び出すための呼出ボタン52、液晶表示部51に表示される遊技情報の種類等を切り替えるための操作ボタン群53、従業員リモコンからの信号を受信(受光)するリモコン受光部54、図示しない携帯端末(遊技者のスマートフォン等)や前記カード46aが内蔵するICチップと近距離通信を行うためのICリーダ56を有する。液晶表示部51は、操作ボタン群53の操作に応じて各種の遊技情報を表示可能である。
【0029】
図6では、液晶表示部51による通常表示画面S0の一例を示しており、同図に示すように、メインとなる表示領域51aと複数のサブ表示領域51b~51gとを区分して表示する。メイン表示領域51aは、大当たり回数を該当期間単位(営業日の当日、1日前、2日前)で表示するが、操作ボタン群53にて切替操作があった場合、図示しない他の遊技データを表示する画面に切替わる。また、詳しくは後述するように、メイン表示領域51aは、突然時短状態の発生に伴い突然時短画面S1に遷移し(
図8参照)、天井時短状態の発生に伴い天井時短画面S2に遷移する(
図9参照)。
【0030】
第1サブ表示領域51b、通常状態にて発生した大当たり回数である初当たり回数を該当期間単位で表示する。第2サブ表示領域51cは、大当たり中の出玉が基準値以上となる大当たりである「超」(=15R)と、それ未満である「小」(=8R)の大当たり数を表示する。第3サブ表示領域51dは、当該機種における1営業日の過去最大差玉数たる最高獲得玉数を表示する。第4サブ表示領域51eは、初期化条件の成立(営業開始や特別状態の終了等の成立)後からのスタート回数(図柄変動回数)を表示する。第5サブ表示領域51fは、大当たり単位のスタートをグラフ化した履歴グラフを表示する。第6サブ表示領域51gは、機種名を表示する。
【0031】
図7に示すように、遊技情報表示装置3は、電気的な構成として、制御部55、ランプ部50、液晶表示部51、呼出ボタン52、操作ボタン群53、リモコン受光部54、ICリーダ56、中継装置4との間で各種信号や各種情報を送受信する送受信部55eを有する。制御部55は、CPU55a、ROM55b、RAM55c及びI/O55dを有するマイクロコンピュータを主体に構成されており、ROM55bに記憶している制御プログラムを実行することにより、遊技情報表示装置3の動作を制御する。
【0032】
管理装置5の制御部(図示略)は、CPU、ROMやRAMといった記憶部を有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。管理装置5の制御部には、キーボード6、モニタ7(
図1参照)が接続されるとともに、各種信号を送受信する送受信部や、プリンタ(何れも図示略)が接続されている。
管理装置5の制御部(以下「管理装置5」と略す)は、遊技機1側から出力される各種遊技情報を集計・管理する。例えば、管理装置5は、遊技機1から出力される前記図柄変動信号(大当たり抽選信号)に基づいて、現時点までに連続して非当選となったスタート回数(大当たり抽選回数)を集計するとともに、単位時間当たりに実行されたスタート回数を算出する(後述する
図10のS率参照)。
【0033】
また、管理装置5は、遊技機1から出力される時短信号などに基づき特定状態の発生を特定し、特定状態の発生回数や特定状態におけるスタート回数などの詳細なデータを集計しうるが、係る特定状態は、上記のように第1条件が成立した場合に発生する突然時短状態と、第2条件が成立した場合に発生する天井時短状態とがあり、又、機種によって突然時短や天井時短の発生条件・終了条件を異にする。
【0034】
そこで、本実施形態の遊技場用管理システムでは、係る特定状態の発生条件・終了条件が複雑化した遊技機1を管理対象とした場合であっても、発生契機が異なる2種類の特定状態について、その発生状況を適切に管理し、適切な遊技情報を遊技者へ提供することが可能な遊技情報表示システムとして構成されている。係る構成について、
図10以降の図面も参照しながら詳述する。
【0035】
図10は、管理装置5において機種別に管理される時短設定に係るデータであって、モニタ7等への出力が可能な機種別時短設定を示している。
機種別時短設定は、同図の「○」「-」で示すように「機種」毎に、「突時」たる突然時短の有無、「天時」たる天井時短の有無、及び「時短信号」の有無の設定について、管理装置5の前記記憶部に記憶されている。また、機種毎に、「突時継続S」及び「天時継続S」として突然時短及び天井時短の前記継続スタート回数が記憶されるとともに、「天井値」として第2条件の成立に係る前記所定回数が記憶されている。さらに、機種毎の「突時判定」及び「天時判定」として、「信号」と「S回数」と「S率」とによる、突然時短及び天井時短の判定方式が記憶されている。
【0036】
ここで、管理装置5において「信号」~「S率」は、特定状態が発生したと判定するとともに当該特定状態が突然時短状態(第1特定状態)と天井時短状態(第2特定状態)との何れであるのかを判定するためのものであり、次の(a)~(c)の如く規定されている。
【0037】
(a)信号:時短信号がOFFからONへ変化した時点で特定状態発生(時短状態発生)と判定
(b)S回数:スタート回数を天時S回数(天井値)と照合し、天井時短状態か否かを判定
(c)S率:所定のアウト(例えば100(玉))当たりのスタート回数が所定の基準値(例えば10(回転))以上か否かにより特定状態か通常状態かを判定
【0038】
そして、管理装置5は、各機種の仕様に応じて(a)~(c)を組み合わせて判定を行う。
具体的には、時短信号が出力される機種A,C,Dについて、管理装置5は、対応する遊技機1から特定状態の発生に応じて出力される(a)の信号(特定状態信号)に基づいて特定状態が発生したと判定する。また、管理装置5は、係る特定状態が発生したと判定されたときに、前記大当たり抽選回数集計手段として集計した(b)のS回数(大当たり抽選回数)が天井値に達しているか否かに基づいて、当該特定状態が第1条件の成立により発生した突然時短状態であるのか、あるいは第2条件の成立に応じて発生した天井時短状態であるのかを判定する。
【0039】
これにより、機種Aについて、(a)の信号に基づき特定状態が発生したと判定された場合、(b)のS回数が天井値(800)に達しているときに天井時短状態へ移行したと判定され、天状値に達していないときに突然時短状態に移行したと判定される(
図10の「信号+S回数」参照)。機種Cは、天井時短が無いため(天井値が「-」のため)、(a)の信号に基づき特定状態が発生したと判定された場合、(b)のS回数に関して、天井時短状態と判定されることなく(
図10の天時判定「なし」参照)、突然時短状態へ移行したと判定される。機種Dは、突然時短が無く、(a)の信号に基づき特定状態が発生したと判定された場合には(b)のS回数が天井値に達しており、天井時短状態へ移行したと判定される。
【0040】
一方、時短信号の無い機種E,Fについて、管理装置5は、(c)のS率が所定の基準値(10)に達している場合に、特定状態が発生したと判定する。また、管理装置5は、係る特定状態が発生したと判定されたときに、(b)のS回数が天井値に達しているか否かに基づいて、当該特定状態が突然時短状態であるのか、あるいは天井時短状態であるのかを判定する。
【0041】
これにより、機種Eについて、(c)のS率により特定状態が発生したと判定された場合、(b)のS回数が天井値(500)に達しているときに天井時短状態へ移行したと判定され、天状値に達していないときに突然時短状態へ移行したと判定される(
図10の「S率+S回数」参照)。機種Fは、天井時短が無いため、(c)のS率により特定状態が発生したと判定された場合、(b)のS回数に関して、天井時短状態と判定されることなく(
図10の天時判定「なし」参照)、突然時短状態へ移行したと判定される。なお、機種Bは、突然時短が無く、(b)のS回数を天井値と照合することにより、天井時短状態への移行を判定することができる。
【0042】
図11は、管理装置5において台番毎に管理される履歴データを示している。
履歴データは、「台番123」として例示するように、当該「日付」における「機種A」の遊技機1についての「状態」「S回数」「種別」及び「差玉数」を、該当する「No.」の「時刻」(発生時刻乃至終了時刻)と対応付けた遊技情報として、台番毎に管理装置5の記憶部に記憶されている。
【0043】
図11の「状態」は、通常状態、確変状態、特定状態たる時短状態の別を表し、対応する「S回数」で発生(終了)した「種別」として、大当たりの他、突然時短及び天井時短といった特定状態の別を表す。また、同図の「S回数」は、大当たり発生により初期化されるスタート回数を表す。
【0044】
具体的には、「No.1」のS回数123回で確変大当たりが発生して、「No.2」の大当りまで2連荘し、その後(時短状態を経由して)通常状態に戻った後、「No.3」のS回数789回で突然時短状態へ移行している。次いで「No.4」のS回数800回で、つまり突然時短を11回消化した時点で天井値に達して、その突然時短状態から天井時短状態へ移行していることが分かる。このように、管理装置5は、特定状態種別判定手段として突然時短状態が発生したと判定した後、現時点までに連続して非当選となった大当たり抽選回数が天井値に達したときに、突然時短状態から天井時短状態へ切り替わったと判定するものといえる(
図10の機種Aの欄参照)。
【0045】
また、「No.5」のS回数1564回で確変大当りが発生し、その後「No.6」の100回の確変が終了して通常状態に戻った後、「No.7」のS回数345回での突然時短が発生している。その後、「No.8」のS回数445で時短が終了して通常状態に戻った後、「No.9」のS回数900回(つまり確変状態終了後800回)の図柄変動を消化した時点で天井時短が発生している。
【0046】
図12は、管理装置5において集計・管理される集計データであって、
図11で例示した履歴データを基に集計したデータを示している。
同図に示すように、管理装置5は、台番毎に「アウト」及び「セーフ」を集計するとともに、前記の判定結果に基づいて、「突然時短」及び「天井時短」のそれぞれの発生回数等の突然時短状態及び天井時短状態に関する遊技情報を含むデータを集計する。
【0047】
即ち、
図12における「大当たり」の(3)、「突然時短」の(2)及び「天井時短」の(2)は、
図11の履歴データにおける大当り、突然時短状態及び天井時短状態それぞれの発生回数の集計値を表す。「確変S」の(139)「突時S」の(111)及び「天時S」の(764)は、
図11の履歴データでの確変状態、突然時短状態及び天井時短状態それぞれにおいて実行された大当たり抽選回数の集計値(39+100)、(11+100)及び(1564-800)を表す。
また、
図12の「累計S」の(2626)は、
図11の履歴データにおけるS回数の集計値(123+39+1564+900)を表し、通常状態において実行された大当たり抽選回数(図示略)は、「累計S(2626)-確変S(139)-突時S(111)-天時S(764)」で求めることができる。
【0048】
こうして、各遊技情報表示装置3は、対応する遊技機1の遊技情報であって、遊技情報集計手段たる管理装置5により集計された遊技情報を表示することができる。
例えば、機種Aの遊技機1において突然時短が発生して通常状態から突然時短状態へ移行したとする。この時点で、遊技情報表示装置3は、管理装置5から上記「突時判定」(
図10参照)の判定結果や集計値、機種別時短設定(
図10の突時継続S等)を受信することにより、
図6の通常表示画面S0から
図8の突然時短画面S1に遷移する。
【0049】
図8は、突然時短画面S1に関して液晶表示部51を特化して示しており、メイン表示領域51aにて「ただいま“突然時短”へ突入しました!」を表示するとともに、「本日5回目です」として突然時短の発生回数を当日の集計値で表示する。また、メイン表示領域51aには、「残り時短S数=100」として突然時短に応じた現時点の残り図柄変動回数を表示する。
なお、
図8の画面S1(及び
図9の画面S2)では、便宜上、サブ表示領域51b~51gの表示内容を、前の
図6の画面S0と同じくしているが、対応する遊技機1での遊技の進行(スタートや大当たりの発生等)に応じて当該表示内容が適宜更新されるものとする。
【0050】
また、例えば、同遊技機1においてS回数が800回に達して、上記の如く突然時短状態から天井時短状態へ移行したとする。この時点で、遊技情報表示装置3は、管理装置5から上記「天時判定」(
図10参照)の判定結果や集計値、機種別時短設定等を受信することにより、
図8の突然時短画面S1から
図9の天井時短画面S2に遷移する。
図9の天井時短画面S2では、メイン表示領域51aにて「ただいま“天井時短”へ突入しました!」を表示するとともに、「本日1回目です」として天井時短の発生回数を当日の集計値で表示する。また、メイン表示領域51aには、「残り時短S数=1100」として天井時短に応じた現時点の残り図柄変動回数を表示する。
【0051】
以上に説明したように本実施形態によれば、特定状態信号又は単位時間当たりの大当たり抽選回数に基づいて特定状態の発生を判定し、さらに連続して非当選となった大当たり抽選回数に基づいて突然時短状態及び天井時短状態に区分するようにしたので、特定状態の種類別に各種の遊技情報を集計し、遊技者に対して遊技情報表示装置3で表示することができる。
【0052】
なお、以上に例示した実施形態からは以下の特徴を抽出することも可能である。
大当たり抽選が実行される遊技状態として、当該大当たり抽選の実行間隔が相対的に長い通常状態及び当該実行間隔が相対的に短い特定状態を発生可能であり、当該特定状態は、通常状態において実行される特定状態抽選に当選する第1条件が成立した場合及び前記大当たり抽選の結果が所定回数連続して非当選となる第2条件が成立した場合に発生するパチンコ遊技機を管理対象とした遊技場用管理システムにおいて、
前記パチンコ遊技機から前記特定状態の発生に応じて出力される特定状態信号に基づいて前記特定状態が発生したと判定する特定状態判定手段と、前記パチンコ遊技機から前記大当たり抽選の実行に応じて出力される大当たり抽選信号に基づいて、現時点までに連続して非当選となった大当たり抽選回数を集計する大当たり抽選回数集計手段と、前記特定状態判定手段により前記特定状態が発生したと判定されたときに、前記大当たり抽選回数集計手段により集計された前記大当たり抽選回数が前記所定回数に達しているか否かに基づいて、当該特定状態が前記第1条件の成立により発生した第1特定状態であるのか、あるいは前記第2条件の成立に応じて発生した第2特定状態であるのかを判定する特定状態種別判定手段と、前記特定状態種別判定手段による判定結果に基づいて、前記第1特定状態及び第2特定状態に関する遊技情報を集計する遊技情報集計手段と、を備えたことを特徴とする。
【0053】
また、特定状態判定手段は、上記したように、特定状態信号に基づいて特定状態が発生したと判定する判定方法と、前記単位時間当たりの大当たり抽選回数が所定の基準値に達している場合に特定状態が発生したと判定する判定方法との少なくとも一方の判定方法を採ることができる。
【0054】
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張したり、各変形例を上記した実施形態と組み合わせたり各変形例を組み合わせたりしてどのように組み合わせてもよいし、適宜、採用しない構成を設けてもよい。
請求項に記載した各手段は遊技情報表示装置3、中継装置4、管理装置5の何れに設けてもよい。例えば、特定状態判定手段及び特定状態種別判定手段を中継装置4に設けるとともに、大当たり抽選回数集計手段及び遊技情報集計手段を遊技情報表示装置3に設けることができる。
【0055】
遊技機1は、本実施形態の仕様に限らず、遊技媒体を払出さずに電子データとして加算記憶する封入式の遊技機など、様々な仕様のパチンコ遊技機を対象とすることができる。
大当たりの抽選確率、突然時短の抽選確率、確変状態の継続期間、時短状態の継続期間などは規則で定められた範囲内において任意に設計することが可能である。
上記した各数値は例示であり、どのような数値を採用してもよい。
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用してもよいし、適宜採用しない項目を設けてもよい。
【0056】
管理装置5で集計管理する遊技情報は本実施形態に限定されず、様々な種類の遊技情報を集計管理することができる。
例えば、大当たり発生確率(大当たり回数/累計S数)、突然時短発生確率(突然時短回数/通常S数)を算出するようにしてもよい。
【0057】
遊技情報表示装置3にて表示する遊技情報の種類は本実施形態に限定されず、様々な種類の遊技情報を表示することができる。
例えば累計スタート回数、時短中スタート回数、差玉数(セーフ玉数-アウト玉数)などを算出して表示してもよい。また、管理装置5と同様の履歴データを表示することもできる。
【符号の説明】
【0058】
図面中、1は遊技機(パチンコ遊技機)、5は管理装置(特定状態判定手段、大当たり抽選回数集計手段、特定状態種別判定手段、遊技情報集計手段、算出手段)である。