(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-23
(45)【発行日】2024-05-02
(54)【発明の名称】道路情報表示装置の主制御装置、コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/09 20060101AFI20240424BHJP
E01F 9/00 20160101ALI20240424BHJP
G08G 1/095 20060101ALI20240424BHJP
【FI】
G08G1/09 A
E01F9/00
G08G1/095 E
(21)【出願番号】P 2020145704
(22)【出願日】2020-08-31
【審査請求日】2023-07-31
(73)【特許権者】
【識別番号】390010054
【氏名又は名称】コイト電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】仙田 圭介
【審査官】宮本 礼子
(56)【参考文献】
【文献】特許第6356932(JP,B1)
【文献】登録実用新案第3173342(JP,U)
【文献】特開2009-179997(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
E01F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路情報表示装置の表示内容の設定を受け付けるための設定受付用画面を生成する主制御装置であって、
前記設定受付用画面は、表示内容の設定方法を示す表示種別の選択を受け付ける表示種別選択領域を含み、
前記表示種別選択領域は、表示種別毎にあらかじめ設定された表示用アイテム群の中から複数の表示用アイテムの選択を受け付けることが可能な第1表示種別と、表示種別毎にあらかじめ設定された表示用アイテム群の中から1つの表示用アイテムの選択を受け付ける第2表示種別と、を含んだ表示種別群を選択可能な状態でそれぞれ表示し、
前記第1表示種別の表示用アイテム群は複数グループに分かれており、
前記表示種別選択領域は、
前記第1表示種別の何れかが選択された場合に、その第1表示種別に所属するグループ群を選択可能な状態でそれぞれ表示し、何れかのグループが選択されると、そのグループに所属する表示用アイテム群を選択可能な状態でリスト表示し、
前記第2表示種別の何れかが選択された場合に、その第2表示種別に設定された表示用アイテム群を選択可能な状態でリスト表示
し、
前記設定受付用画面は、前記表示内容の表示モードの選択を受け付ける表示モード選択領域を含み、
前記表示モード選択領域内のマークがクリックされた場合に、一画面を常時表示する通常表示モードと、複数画面を切り替えて表示する切り替え表示モードと、を含んだ表示モード群を選択可能な状態で表示し、
何れかの表示モードが選択されると、選択された表示モードのみを前記表示モード選択領域内に表示する
ことを特徴とする道路情報表示装置の主制御装置。
【請求項2】
前記表示種別選択領域に、前記表示用アイテムの表示サイズを変更するための操作子が配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の道路情報表示装置の主制御装置。
【請求項3】
前記設定受付用画面は、前記表示内容のプレビュー画面を表示するプレビュー画面表示領域を含み、
前記プレビュー画面表示領域に、前記プレビュー画面の表示サイズを変更するための操作子が配置されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の道路情報表示装置の主制御装置。
【請求項4】
前記設定受付用画面は、前記表示内容のプレビュー画面を表示するプレビュー画面表示領域を含み、
前記切り替え表示モードが選択された場合に、前記プレビュー画面表示領域は、複数のプレビュー画面を表示し、かつ、各プレビュー画面毎にそのプレビュー画面に対する操作子を表示する
ことを特徴とする請求項
1~3の何れか1項に記載の道路情報表示装置の主制御装置。
【請求項5】
コンピュータを、道路情報表示装置の表示内容の設定を受け付けるための設定受付用画面を生成する主制御装置として機能させるコンピュータプログラムであって、
前記設定受付用画面は、表示内容の設定方法を示す表示種別の選択を受け付ける表示種別選択領域を含み、
前記表示種別選択領域は、表示種別毎にあらかじめ設定された表示用アイテム群の中から複数の表示用アイテムの選択を受け付けることが可能な第1表示種別と、表示種別毎にあらかじめ設定された表示用アイテム群の中から1つの表示用アイテムの選択を受け付ける第2表示種別と、を含んだ表示種別群を選択可能な状態でそれぞれ表示し、
前記第1表示種別の表示用アイテム群は複数グループに分かれており、
前記表示種別選択領域は、
前記第1表示種別の何れかが選択された場合に、その第1表示種別に所属するグループ群を選択可能な状態でそれぞれ表示し、何れかのグループが選択されると、そのグループに所属する表示用アイテム群を選択可能な状態でリスト表示し、
前記第2表示種別の何れかが選択された場合に、その第2表示種別に設定された表示用アイテム群を選択可能な状態でリスト表示
し、
前記設定受付用画面は、前記表示内容の表示モードの選択を受け付ける表示モード選択領域を含み、
前記表示モード選択領域内のマークがクリックされた場合に、一画面を常時表示する通常表示モードと、複数画面を切り替えて表示する切り替え表示モードと、を含んだ表示モード群を選択可能な状態で表示し、
何れかの表示モードが選択されると、選択された表示モードのみを前記表示モード選択領域内に表示する
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路情報表示装置の主制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオードを内蔵し、交通規制情報や車両の運行に対する注意情報などの道路情報を発光表示する道路情報表示装置が知られている。この道路情報表示装置は、道路情報管理事務所に設置された主制御装置と通信ネットワークを介して接続されており、主制御装置を用いた遠隔操作によってその表示内容が変更される(特許文献1を参照)。
【0003】
上記主制御装置は、道路情報表示装置の表示内容の設定を受け付けるための設定受付用画面を生成する装置本体、生成された設定受付用画面を表示するモニター、設定受付用画面に表示される各種項目を入力・選択するキーボード及びマウス、等で構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来の設定受付用画面は、画面サイズの大きいモニターに表示されることを前提として作られていた。近年、上記主制御装置をタブレットコンピュータ等の携帯機器で構成することが検討されており、この場合、画面サイズが小さくなるため、従来の設定受付用画面では内容を視認し難く、項目の入力・選択もし難くなり、改善の余地があった。
【0006】
本発明は、道路情報表示装置の設定受付用画面を生成する主制御装置を携帯機器で構成することに対応させるため、設定受付用画面の視認性・操作性を改善することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、道路情報表示装置の表示内容の設定を受け付けるための設定受付用画面を生成する主制御装置であって、前記設定受付用画面は、表示内容の設定方法を示す表示種別の選択を受け付ける表示種別選択領域を含み、前記表示種別選択領域は、表示種別毎にあらかじめ設定された表示用アイテム群の中から複数の表示用アイテムの選択を受け付けることが可能な第1表示種別と、表示種別毎にあらかじめ設定された表示用アイテム群の中から1つの表示用アイテムの選択を受け付ける第2表示種別と、を含んだ表示種別群を選択可能な状態でそれぞれ表示し、前記第1表示種別の表示用アイテム群は複数グループに分かれており、前記表示種別選択領域は、前記第1表示種別の何れかが選択された場合に、その第1表示種別に所属するグループ群を選択可能な状態でそれぞれ表示し、何れかのグループが選択されると、そのグループに所属する表示用アイテム群を選択可能な状態でリスト表示し、前記第2表示種別の何れかが選択された場合に、その第2表示種別に設定された表示用アイテム群を選択可能な状態でリスト表示し、前記設定受付用画面は、前記表示内容の表示モードの選択を受け付ける表示モード選択領域を含み、前記表示モード選択領域内のマークがクリックされた場合に、一画面を常時表示する通常表示モードと、複数画面を切り替えて表示する切り替え表示モードと、を含んだ表示モード群を選択可能な状態で表示し、何れかの表示モードが選択されると、選択された表示モードのみを前記表示モード選択領域内に表示することを特徴とする。
【0008】
本発明は、コンピュータを、道路情報表示装置の表示内容の設定を受け付けるための設定受付用画面を生成する主制御装置として機能させるコンピュータプログラムであって、前記設定受付用画面は、表示内容の設定方法を示す表示種別の選択を受け付ける表示種別選択領域を含み、前記表示種別選択領域は、表示種別毎にあらかじめ設定された表示用アイテム群の中から複数の表示用アイテムの選択を受け付けることが可能な第1表示種別と、表示種別毎にあらかじめ設定された表示用アイテム群の中から1つの表示用アイテムの選択を受け付ける第2表示種別と、を含んだ表示種別群を選択可能な状態でそれぞれ表示し、前記第1表示種別の表示用アイテム群は複数グループに分かれており、前記表示種別選択領域は、前記第1表示種別の何れかが選択された場合に、その第1表示種別に所属するグループ群を選択可能な状態でそれぞれ表示し、何れかのグループが選択されると、そのグループに所属する表示用アイテム群を選択可能な状態でリスト表示し、前記第2表示種別の何れかが選択された場合に、その第2表示種別に設定された表示用アイテム群を選択可能な状態でリスト表示し、前記設定受付用画面は、前記表示内容の表示モードの選択を受け付ける表示モード選択領域を含み、前記表示モード選択領域内のマークがクリックされた場合に、一画面を常時表示する通常表示モードと、複数画面を切り替えて表示する切り替え表示モードと、を含んだ表示モード群を選択可能な状態で表示し、何れかの表示モードが選択されると、選択された表示モードのみを前記表示モード選択領域内に表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、設定受付用画面を携帯機器に表示した場合でも、その内容を良好に視認することができ、容易に操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態にかかる道路情報表示装置の主制御装置により生成された設定受付用画面の一例を示す図であり、表示種別群から「固定文字」を選択した際の図である。
【
図2】
図1の表示用アイテムの表示サイズを拡大した際の設定受付用画面を示す図である。
【
図3】
図1の表示種別群から「熟語」を選択した際の設定受付用画面を示す図である。
【
図4】
図1の表示種別群から「文章」を選択した際の設定受付用画面を示す図である。
【
図5】
図1の表示種別群から「図形」を選択した際の設定受付用画面を示す図である。
【
図6】
図1の表示種別群から「固定画面」を選択した際の設定受付用画面を示す図である。
【
図7】
図1の表示種別群から「文字入力」を選択した際の設定受付用画面を示す図である。
【
図8】
図7の「シンボル」を選択した際の設定受付用画面を示す図である。
【
図9】
図1の表示モード選択領域内のマークをクリックして表示モード群を表示させ、表示モードを選択する操作を説明する説明図である。
【
図10】
図9の表示モード群から「動画3」を選択した際の設定受付用画面を示す図である。
【
図11】
図10のプレビュー画面の表示サイズを拡大した際の設定受付用画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施形態にかかる「道路情報表示装置の主制御装置」を
図1~11を参照して説明する。
【0012】
道路情報表示装置は、LED素子がマトリクス状に配置され、絵や文字を含む各種道路情報を発光表示するものである。また、本例では、道路情報表示装置が、各種道路情報を発光表示する面の他に、赤色又は黄色で点滅発光する注意灯を備えている。
【0013】
主制御装置は、道路情報管理事務所等に設置され、複数台の道路情報表示装置と通信ネットワークを介して接続されており、各道路情報表示装置を遠隔制御するものである。主制御装置は、各道路情報表示装置の設定を受け付けるための設定受付用画面を生成し、この設定受付用画面の各種項目が作業者によって入力・選択されることで各道路情報表示装置を制御する。主制御装置は、PC、タブレット等の汎用的なコンピュータを用いて構成したり、専用装置として構成することができる。
【0014】
上記主制御装置は、
図1~11に示す設定受付用画面1を生成する。この設定受付用画面1は、主制御装置が備える演算装置等が所定のコンピュータプログラムを実行することで生成される。この設定受付用画面1は、画面サイズの大きいモニターに表示される場合は勿論、携帯機器などに小さく表示される場合でも、内容を視認し易く、項目の入力・選択を容易に行うことができるように様々な工夫が施されている。
【0015】
図1に示すように、設定受付用画面1は、名称表示領域2、表示モード選択領域3、注意灯選択領域4、優先度選択領域5、プレビュー画面表示領域6、表示種別選択領域7、表示制御実行ボタン8、キャンセルボタン9、等を含んで構成されている。
【0016】
名称表示領域2は、設定受付用画面1の上部に位置しており、設定を行う対象の道路情報表示装置の名称を表示する。図示例では、名称表示領域2内に「空港入り口上り」と表示されている。なお、道路情報表示装置の選択は不図示の選択画面において行われる。
【0017】
表示モード選択領域3は、設定受付用画面1の左側に位置しており、道路情報表示装置における表示内容の表示モードの選択を受け付ける。本例では、「消滅」「通常」「交互」「点滅」「動画2」「動画3」「組合せ2」「組合せ3」の8つの表示モードがある。
【0018】
「消滅」は、道路情報表示装置の表示内容を消す、即ちOFFにすることである。
【0019】
「通常」は、道路情報表示装置に一画面を常時表示するモードである(通常表示モードに相当)。
【0020】
「交互」は、道路情報表示装置に二画面を切り替えて表示するモードである(切り替え表示モードに相当)。この交互モードは、「画面1を表示→画面1を消滅し、所定時間何も表示しない→画面2を表示→画面2を消滅し、所定時間何も表示しない」のパターンを繰り返す。
【0021】
「点滅」は、道路情報表示装置に一画面を点滅表示するモードである。
【0022】
「動画2」は、道路情報表示装置に二画面を切り替えて表示するモードである(切り替え表示モードに相当)。この動画2モードは、「画面1を表示→画面1を消滅と同時に画面2を表示→画面2を消滅と同時に画面1を表示」のパターンを繰り返す。
【0023】
「動画3」は、道路情報表示装置に三画面を切り替えて表示するモードである(切り替え表示モードに相当)。この動画3モードは、「画面1を表示→画面1を消滅と同時に画面2を表示→画面2を消滅と同時に画面3を表示→画面3の消滅と同時に画面1を表示」のパターンを繰り返す。
【0024】
「組合せ2」は、道路情報表示装置に二画面を重ねて同時に表示するモードである。
【0025】
「組合せ3」は、道路情報表示装置に三画面を重ねて同時に表示するモードである。
【0026】
図9に示すように、表示モード選択領域3内の黒三角マークが作業者によってクリックされると、上記8つの表示モードから何れかを選択させるポップアップ11が表示される。このポップアップ11の中から何れかの表示モードが作業者によって選択(クリック)されると、ポップアップ11の消滅と同時に選択された表示モードのみが表示モード選択領域3内に表示される。例えば、「通常」が選択されると、
図1に示すように、表示モード選択領域3内に「通常」と表示される。「動画3」が選択されると、
図10に示すように、表示モード選択領域3内に「動画3」と表示される。
【0027】
注意灯選択領域4は、設定受付用画面1の左側に位置しており、注意灯の発光設定の選択を受け付ける。本例では、「無し」「黄点滅」「赤点滅」の3つの設定がある。図示は省略するが、上述した表示モードの選択と同様に、注意灯選択領域4内の黒三角マークが作業者によってクリックされると、上記3つの設定から何れかを選択させるポップアップが表示される。このポップアップの中から何れかの設定が作業者によって選択(クリック)されると、ポップアップの消滅と同時に選択された設定のみが注意灯選択領域4内に表示される。例えば、「黄点滅」が選択されると、
図1に示すように、注意灯選択領域4内に「黄点滅」と表示される。
【0028】
優先度選択領域5は、設定受付用画面1の左側に位置しており、本設定受付用画面1によって受け付けた設定を道路情報表示装置に反映させるにあたっての優先度の選択を受け付ける。本例では、1~7段階の優先度がある。図示は省略するが、上述した表示モードの選択と同様に、優先度選択領域5内の黒三角マークが作業者によってクリックされると、上記7つの優先度から何れかを選択させるポップアップが表示される。このポップアップの中から何れかの優先度が作業者によって選択(クリック)されると、ポップアップの消滅と同時に選択された優先度のみが優先度選択領域5内に表示される。例えば、「5」が選択されると、
図1に示すように、優先度選択領域5内に「5:通行注意 等」と表示される。
【0029】
このように、設定受付用画面1においては、必要な情報のみを常時表示し、各種選択項目の選択肢については選択時のみポップアップ表示することで、表示文字サイズを大きくしつつレイアウトにゆとりを持たせ、視認性・操作性を高めている。
【0030】
プレビュー画面表示領域6は、設定受付用画面1の中央に位置しており、道路情報表示装置における表示内容のプレビュー画面を表示する。
図1の設定受付用画面1においては、道路情報表示装置に一画面を常時表示する「通常」モードが選択されているので、プレビュー画面表示領域6には、1つのプレビュー画面が表示されている。「交互」モード、「動画2」モード、「組合せ2」モードが選択されている場合は、プレビュー画面表示領域6に2つのプレビュー画面が表示される。「動画3」モード、「組合せ3」モードが選択されている場合は、プレビュー画面表示領域6に3つのプレビュー画面が表示される。
【0031】
プレビュー画面表示領域6には、プレビュー画面の表示サイズを変更するための操作子が配置されている。本例では、前記操作子として、「-ボタン」及び「+ボタン」が配置されており、表示サイズを三段階にわたって変更することができる。操作の一例として、
図10,11に示すように、「+ボタン」が作業者によってクリックされると、プレビュー画面が拡大されるとともにプレビュー画面表示領域6の横幅が拡大され、その分、表示種別選択領域7の横幅が縮小される。また、プレビュー画面表示領域6には、非表示となったプレビュー画面を表示するための上下方向のスクロールバーが表示される。
【0032】
このように、設定受付用画面1においては、プレビュー画面の表示サイズを作業者の好みや使用方法等、その時々に応じて使い易いサイズに自由に変えることができる。例えば、3つのプレビュー画面を見比べたい時は、表示サイズを小さくして3つのプレビュー画面全体を表示すればよく(
図10)。また、特定のプレビュー画面の細部を見易くしたい時は、表示サイズを大きくすればよい(
図11)。
【0033】
また、プレビュー画面表示領域6には、各プレビュー画面毎にそのプレビュー画面に対する操作子が配置されている。本例では、前記操作子として、「編集ボタン」「面消去ボタン」「登録ボタン」「自動配列チェックボックス」が配置されている。
【0034】
「編集ボタン」は、表示種別選択領域7において「熟語」又は「文章」が選択されている状態で操作可能なボタンであり、クリックするとキーボード等で自由に文字を入力することが可能になる。
【0035】
「面消去ボタン」は、プレビュー画面の文字や絵を消去してブラックバックにするボタンである。
【0036】
「登録ボタン」は、プレビュー画面にて編集した内容を、後述する「表示用アイテム」として登録(保存)するボタンである。
【0037】
「自動配列チェックボックス」は、表示種別選択領域7において「文字入力」が選択されている状態でチェックが可能であり、チェックを入れるとプレビュー画面中の文字が均等配置される。
【0038】
このように、設定受付用画面1においては、各プレビュー画面毎にそのプレビュー画面に対する操作子が配置されているので、操作方法を熟知していない作業者にとって、操作方法を直感的に理解し得る分かり易いものとなっている。
【0039】
表示種別選択領域7は、設定受付用画面1の右側に位置しており、道路情報表示装置における表示内容の設定方法を示す表示種別の選択を受け付ける。本例では、
図1に示すように、「固定文字」「熟語」「文章」「図形」「固定画面」「文字入力」の6つの表示種別が表示種別選択領域7の上段に横一列で表示される。なお、
図11に示すように、プレビュー画面表示領域6が拡大されている状態では、6つの表示種別が上下二段に分かれて表示される。表示種別選択領域7の下段には、6つの表示種別の中から選択された表示種別に応じた選択項目が表示される。
【0040】
例えば、
図1に示すように、「固定文字」が作業者によって選択(クリック)されると、表示種別選択領域7の下段に、「Aブロック」「Bブロック」「Cブロック」の3つのタブ(グループに相当)が表示される。そして、3つのタブの何れかが選択(クリック)されると、そのタブに所属する表示用アイテム群が当該タブの下にリスト表示される。
【0041】
図1の例では、まず「固定文字」が選択され、次に「Aブロック」が選択されて、Aブロックの表示用アイテム群から2番の「8月は道路」が選択されている。続いて「Bブロック」が選択されて、Bブロックの表示用アイテム群(不図示)から「ふれあい」が選択されている。そして「Cブロック」が選択されて、Cブロックの表示用アイテム群(不図示)から「月間です」が選択されている。このような手順を経て、プレビュー画面に表示されているように「8月は道路ふれあい月間です」との文章が完成する。
【0042】
なお、上記例では各ブロックから1つずつ表示用アイテムを選択し、3つの表示用アイテムを組み合わせて文章を作っているが、選択する表示用アイテムの数は任意である。
【0043】
また、表示種別選択領域7には、表示用アイテムの表示サイズを変更するための操作子が配置されている。本例では、前記操作子として、「-ボタン」及び「+ボタン」が配置されており、表示サイズを三段階にわたって変更することができる。操作の一例として、
図1,2に示すように、「+ボタン」が作業者によってクリックされると、Aブロックの表示用アイテムが拡大され、非表示となった表示用アイテムを表示するための上下方向のスクロールバー及び左右方向のスクロールバーが表示される。このように、設定受付用画面1においては、表示用アイテムの表示サイズを作業者の好みや使用方法等、その時々に応じて使い易いサイズに自由に変えることができる。
【0044】
他の例として、
図3に示すように、「熟語」が作業者によって選択(クリック)されると、表示種別選択領域7の下段に、「シンボル」「地区1」「地区2」「原因」「結果1」「結果2」の6つのタブ(グループに相当)が表示される。そして、6つのタブの何れかが選択(クリック)されると、そのタブに所属する表示用アイテム群が当該タブの下にリスト表示される。
図3の例では、まず「熟語」が選択され、次に「地区1」が選択されて、地区1の表示用アイテム群(不図示)から「この先」が選択されている。続いて「原因」が選択されて、原因の表示用アイテム群がリスト表示されている状態である。
【0045】
他の例として、
図4に示すように、「文章」が作業者によって選択(クリック)されると、表示種別選択領域7の下段に、「文章」に設定された表示用アイテム群がリスト表示される。
図4の例では、まず「文章」が選択され、次に文章の表示用アイテム群から2番の表示用アイテムが選択されている。文章の表示用アイテム群からは、1つの表示用アイテムのみ選択可能である。
【0046】
他の例として、
図5に示すように、「図形」が作業者によって選択(クリック)されると、表示種別選択領域7の下段に、「図形」に設定された表示用アイテム群がリスト表示される。
図5の例では、まず「図形」が選択され、次に図形の表示用アイテム群から1番の表示用アイテムが選択されている。図形の表示用アイテム群からは、1つの表示用アイテムのみ選択可能である。
【0047】
他の例として、
図6に示すように、「固定画面」が作業者によって選択(クリック)されると、表示種別選択領域7の下段に、「固定画面」に設定された表示用アイテム群がリスト表示される。
図6の例では、まず「固定画面」が選択され、次に固定画面の表示用アイテム群から1番の表示用アイテムが選択されている。固定画面の表示用アイテム群からは、1つの表示用アイテムのみ選択可能である。
【0048】
他の例として、
図7に示すように、「文字入力」が作業者によって選択(クリック)されると、表示種別選択領域7の下段に、文字色を選択するカラーパレットと、シンボル選択ボタンと、ルートマーク選択ボタンと、外字選択ボタンと、が表示される。カラーパレットの中から所望のカラーを選択し、キーボード等の入力装置から文字を入力することで、自由に文章を作ることができる。また、シンボル選択ボタンをクリックすると、
図8に示すように、ポップアップ10が表示される。ポップアップ10はあらかじめ設定されたシンボル群のリストであり、何れかのシンボルを選択すると、ポップアップ10の消滅と当時に選択されたシンボルを挿入することができる。これと同様に、ルートマーク選択ボタン、外字選択ボタンから、それぞれ、ルートマーク、外字を選択して挿入することができる。
【0049】
上記6つの表示種別のうち「固定文字」と「熟語」は、「第1表示種別」に相当し、「文章」と「図形」と「固定画面」は、「第2表示種別」に相当する。
【0050】
このように、設定受付用画面1においては、表示種別選択領域7の上段に6つの表示種別を表示し、これらの中から選択された表示種別に応じた選択項目を表示種別選択領域7の下段に表示することで、操作方法を熟知していない作業者にとって、操作方法を直感的に理解し得る分かり易いものとなっている。
【0051】
キャンセルボタン9は、設定受付用画面1の下部に位置しており、クリックされると、それまで設定受付用画面1にて行った設定がキャンセルされ、設定をやり直すことができる。
【0052】
表示制御実行ボタン8は、設定受付用画面1の下部に位置しており、クリックされると、上述した設定受付用画面1によって受け付けた設定が対象の道路情報表示装置(図示例では「空港入り口上り」の道路情報表示装置)に反映される。
【0053】
以上説明したように、本例の設定受付用画面1は、レイアウトや表示方法において上述した様々な工夫が施されていることから、設定受付用画面1を携帯機器に表示した場合でも、その内容を良好に視認することができ、容易に操作することができる。
【0054】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0055】
1 設定受付用画面
2 名称表示領域
3 表示モード選択領域
4 注意灯選択領域
5 優先度選択領域
6 プレビュー画面表示領域
7 表示種別選択領域