IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ニチユ三菱フォークリフト株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-誘導システム 図1
  • 特許-誘導システム 図2
  • 特許-誘導システム 図3
  • 特許-誘導システム 図4
  • 特許-誘導システム 図5
  • 特許-誘導システム 図6
  • 特許-誘導システム 図7
  • 特許-誘導システム 図8
  • 特許-誘導システム 図9
  • 特許-誘導システム 図10
  • 特許-誘導システム 図11
  • 特許-誘導システム 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-23
(45)【発行日】2024-05-02
(54)【発明の名称】誘導システム
(51)【国際特許分類】
   G05D 1/46 20240101AFI20240424BHJP
   B66F 9/24 20060101ALI20240424BHJP
【FI】
G05D1/46
B66F9/24 Z
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022113320
(22)【出願日】2022-07-14
(65)【公開番号】P2024011380
(43)【公開日】2024-01-25
【審査請求日】2023-07-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000232807
【氏名又は名称】三菱ロジスネクスト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】弁理士法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】卯路 彰
【審査官】西井 香織
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-093201(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05D 1/00 - 1/87
B66F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オペレータが操作する有人搬送車と、
空中停止可能な複数台の無人飛行体と、
前記無人飛行体を制御する管理装置と、を備える誘導システムであって、
前記無人飛行体は、誘導画像を投影する投影部を備え、
前記管理装置は、
前記有人搬送車の車両位置と荷役位置との間に誘導路を生成する誘導路生成部と、
前記誘導路上で前記複数台の無人飛行体が空中停止する位置を決定する制御を実行する配置決定部と、
前記誘導画像の投影を前記投影部に指示する制御を実行する投影指示部と、を備え、
前記配置決定部及び前記投影指示部の双方又は一方が、前記有人搬送車の速度に基づいて、前記制御を実行するように構成されている
ことを特徴とする誘導システム。
【請求項2】
前記配置決定部及び前記投影指示部の双方又は一方は、前記有人搬送車の速度が速いとき、前記有人搬送車に最も近い前記誘導画像と前記有人搬送車との間の距離が長くなり、前記有人搬送車の速度が遅いとき、前記有人搬送車に最も近い前記誘導画像と前記有人搬送車との距離が短くなるように制御を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の誘導システム。
【請求項3】
前記配置決定部は、前記有人搬送車の速度に関わらず、前記誘導路上で前記複数台の無人飛行体が所定間隔で空中停止する位置を決定する制御を実行し、
前記投影指示部は、前記有人搬送車の速度に応じて、前記誘導路上の前記複数台の無人飛行体のうちいずれの前記無人飛行体の前記投影部が前記誘導画像を投影するかを決定する制御を実行する
ことを特徴とする請求項2に記載の誘導システム。
【請求項4】
前記誘導路上の前記複数台の無人飛行体のうち、前記投影部が前記誘導画像を投影しない前記無人飛行体は発光するよう構成されている
ことを特徴とする請求項3に記載の誘導システム。
【請求項5】
前記配置決定部及び前記投影指示部は、
通路の照度に関する照度データ及び通路の幅に関する幅データのいずれか又は組み合わせと、前記有人搬送車の速度を示す速度スコアとの間の関係に基づく教師データを収集する収集部と、
前記収集部に収集された前記教師データから機械学習を行い、前記機械学習により学習モデルを生成および記憶する学習モデル生成部と、
現時点の前記照度データ及び前記幅データのいずれか又は組み合わせを所定時間ごとに取得する取得部と、
前記学習モデル生成部で生成された前記学習モデルに、前記取得部から取得される現時点の前記照度データ及び前記幅データのいずれか又は組み合わせを入力することで、前記速度スコアを前記学習モデルから取得する予測部と、
前記予測部によって取得される前記速度スコアに基づいて、前記有人搬送車に最も近い前記誘導画像と前記有人搬送車との距離を決定する決定部と、を備える
ことを特徴する請求項1に記載の誘導システム。
【請求項6】
前記配置決定部は、前記無人飛行体が前記荷役位置の高さに配置されるよう前記無人飛行体の空中停止位置を決定する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の誘導システム。
【請求項7】
前記管理装置は、前記荷役位置の高さが棚の最下段の高さに相当するとき、前記無人飛行体が発光するように制御する
ことを特徴とする請求項6に記載の誘導システム。
【請求項8】
前記管理装置は、前記荷役位置の高さが棚の最下段の高さに相当するとき、前記無人飛行体が天井に向けて誘導画像を投影するように制御する投影指示部を備える
ことを特徴とする請求項6に記載の誘導システム。
【請求項9】
前記配置決定部は、前記有人搬送車を操作するオペレータの目に相当する高さと前記荷役位置の高さとを結ぶ直線上に前記無人飛行体の空中停止位置を決定する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の誘導システム。
【請求項10】
前記管理装置は、前記無人飛行体が路面に向けて誘導画像を投影するように制御する投影指示部を備える
ことを特徴とする請求項9に記載の誘導システム。
【請求項11】
前記管理装置は、前記無人飛行体が天井に向けて誘導画像を投影するように制御する投影指示部を備え、
前記配置決定部は、前記有人搬送車と、前記有人搬送車に最も近い前記無人飛行体との間の距離が所定長さになるように前記無人飛行体を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の誘導システム。
【請求項12】
前記管理装置は、前記無人飛行体が路面又は天井に向けて誘導画像を投影するように制御する投影指示部を備え、
前記無人飛行体の高さに応じて前記誘導画像のピントを調整するフォーカス調整を行うように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の誘導システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有人搬送車と無人飛行体とを備えた誘導システムに関する。
【背景技術】
【0002】
工場や倉庫等の施設内で使用される有人搬送車(例えば、フォークリフト)は、オペレータが搭乗及び操作することで動作するように構成されている。フォークリフトは、フォークを使って荷物を荷取り及び荷置きする荷役を行うように構成されている。
【0003】
ところで、オペレータが操作する有人搬送車と、空中停止可能な一台の無人飛行体と、無人飛行体を制御する管理装置と、を備える誘導システムが知られている(特許文献1等参照)。
【0004】
誘導システムにおいて、無人飛行体は、路面に対して誘導画像を投影するプロジェクタを備えている。誘導画像は、例えば、特定した方向を指し示す矢印が表示されており、有人搬送車の前方の路面に投影される。これにより、有人搬送車を操作中のオペレータは、誘導画像を確認することで、荷役位置に誘導されるように構成されている。
【0005】
ところで、従来の誘導システムでは、一台の無人飛行体が投影する1つの誘導画像に基づいて有人搬送車を誘導するので、有人搬送車を運転するオペレータが荷役位置までの距離及び方向等を直感的に認識することが難しいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2020-52629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、有人搬送車を誘導するための無人飛行体を複数台使用して、有人搬送車を操作するオペレータが荷役位置までの距離及び方向等を直感的に認識することができる誘導システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係る誘導システムは、オペレータが操作する有人搬送車と、空中停止可能な複数台の無人飛行体と、無人飛行体を制御する管理装置と、を備えている。無人飛行体は、誘導画像を投影する投影部を備えている。管理装置は、有人搬送車の車両位置と荷役位置との間に誘導路を生成する誘導路生成部と、誘導路上で複数台の無人飛行体が空中停止する位置を決定する制御を実行する配置決定部と、誘導画像の投影を投影部に指示する制御を実行する投影指示部と、を備えている。そして、配置決定部及び投影指示部の双方又は一方が、有人搬送車の速度に基づいて、制御を実行するように構成されている。
【0009】
そして、配置決定部及び投影指示部の双方又は一方は、有人搬送車の速度が速いとき、有人搬送車に最も近い誘導画像と有人搬送車との間の距離が長くなり、誘導搬送車の速度が遅いとき、有人搬送車に最も近い誘導画像と有人搬送車との距離が短くなるよう制御を実行することが望ましい。
【0010】
好ましくは、配置決定部は、有人搬送車の速度に関わらず、誘導路上で複数台の無人飛行体が所定間隔で空中停止する位置を決定する制御を実行する。さらに、投影指示部は、有人搬送車の速度に応じて、誘導路上の複数台の無人飛行体のうちいずれの無人飛行体の投影部が誘導画像を投影するかを決定する制御を実行する。
【0011】
また、誘導路上の複数台の無人飛行体のうち、投影部が誘導画像を投影しない無人飛行体は発光するよう構成されていることが好ましい。
【0012】
そして、配置決定部及び投影指示部は、通路の照度に関する照度データ及び通路の幅に関する幅データのいずれか又は組み合わせと、有人搬送車の速度を示す速度スコアとの間の関係に基づく教師データを収集する収集部を備えていてもよい。さらに、配置決定部及び投影指示部は、収集部に収集された教師データから機械学習を行い、機械学習により学習モデルを生成および記憶する学習モデル生成部と、現時点の照度データ及び幅データのいずれか又は組み合わせを所定時間ごとに取得する取得部と、学習モデル生成部で生成された学習モデルに、取得部から取得される現時点の照度データ及び幅データのいずれか又は組み合わせを入力することで、速度スコアを学習モデルから取得する予測部と、予測部によって取得される速度スコアに基づいて、有人搬送車に最も近い誘導画像と有人搬送車との距離を決定する決定部と、を備えていてもよい。
【0013】
また、配置決定部は、無人飛行体が荷役位置の高さに配置されるよう無人飛行体の空中停止位置を決定してもよい。
【0014】
好ましくは、配置決定部は、無人飛行体が荷役位置の高さに配置されるよう無人飛行体の空中停止位置を決定する。また、管理装置は、荷役位置の高さが棚の最下段の高さに相当するとき、無人飛行体が発光するように制御する。
【0015】
好ましくは、配置決定部は、無人飛行体が荷役位置の高さに配置されるよう無人飛行体の空中停止位置を決定する。また、管理装置は、荷役位置の高さが棚の最下段の高さに相当するとき、無人飛行体が天井に向けて誘導画像を投影するように制御する投影指示部を備える。
【0016】
配置決定部は、有人搬送車を操作するオペレータの目の高さと荷役位置の高さとを結ぶ直線上に無人飛行体の空中停止位置を決定することが望ましい。
【0017】
配置決定部は、有人搬送車を操作するオペレータの目に相当する高さと荷役位置の高さとを結ぶ直線上に無人飛行体の空中停止位置を決定してもよい。さらに、管理装置は、無人飛行体が路面に向けて誘導画像を投影するように制御する投影指示部を備える。
【0018】
好ましくは、管理装置は、無人飛行体が天井に向けて誘導画像を投影するように制御する投影指示部を備えている。さらに、配置決定部は、有人搬送車と、有人搬送車に最も近い無人飛行体との間の距離が所定長さになるように無人飛行体を制御する。
【0019】
また、管理装置は、無人飛行体が路面又は天井に向けて誘導画像を投影するように制御する投影指示部を備えており、無人飛行体の高さに応じて誘導画像のピントを調整するフォーカス調整を行うように制御してもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る誘導システムは、有人搬送車の車両位置と荷役位置との間で生成された誘導路上に複数台の無人飛行体を空中停止することによって、有人搬送車を運転するオペレータが荷役位置までの距離、位置及び方向等を直感的に認識することができる。
【0021】
さらに、配置決定部が、有人搬送車の速度に基づいて、誘導路上で複数台の無人飛行体が空中停止する位置を決定し、また、投影指示部が、有人搬送車の速度に基づいて、誘導画像の投影を投影部に指示することで、有人搬送車に搭乗するオペレータが、誘導画像を目視で確認しながら、安全に運転することができるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】誘導システムを示す斜視図である。
図2】誘導システムを示す平面図である。
図3】誘導システムを示す側面図である。
図4】誘導システムを示すブロック図である。
図5】配置決定部及び投影指示部を説明するためのブロック図である。
図6】第2実施形態の誘導システムを示す側面図である。
図7】他の実施形態1の誘導システムを示す側面図である。
図8】他の実施形態2の誘導システムを示す側面図である。
図9】他の実施形態3の誘導システムを示す側面図である。
図10】他の実施形態4の誘導システムを示す側面図である。
図11】他の実施形態5の誘導システムを示す側面図である。
図12】他の実施形態6の誘導システムを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面に基づいて、本発明に係る誘導システムの実施形態を説明する。
【0024】
<第1実施形態>
図1図5のとおり、誘導システムSは、オペレータOが操作する有人搬送車1を備えている。有人搬送車1は、オペレータOが搭乗及び操作することで動作するように構成されている。本実施形態では、有人搬送車1は、カウンタバランス式のフォークリフトであって、オペレータOが操作することで、車体の走行、及びフォークの昇降を行うことができるように構成されている。
【0025】
誘導システムSは、工場や倉庫等の施設内に設置された複数の棚Rを備えている。棚Rは、高さ方向に複数の段部を備えており、段部の所定位置に荷物Lを収納できるように構成されている。有人搬送車1は、棚Rの所定位置に対して荷物Lを荷置き及び荷取りして荷役を行う。棚Rは、有人搬送車1が走行及び荷役を行うことができるように、所定幅の間隔を置いて配置されており、対向する棚Rの間に通路Pが形成されている(図2)。
【0026】
誘導システムSは、空中停止可能な複数台の無人飛行体2を備えている。無人飛行体2は、ドローンと呼ばれており、複数本のアームの各先端側に設けられた回転翼の回転によって、所定の空中停止位置まで飛行すると共に、所定の空中停止位置でホバリング可能なように構成されている。
【0027】
誘導システムSは、無人飛行体2を制御するための管理装置3を備えている(図4)。管理装置3は、記憶部30を備えている。記憶部30は、施設内に設置された棚R及び通路P、施設内に配置された荷物L等によって構成されるマップMが記憶されている。
【0028】
さらに、記憶部30は、有人搬送車1によって行われる単数または複数の荷役タスクTが荷役スケジュールJとして記憶されている。即ち、荷役スケジュールJは、所定の棚Rの所定場所から荷物Lを荷取りする荷役タスクT1、所定の棚Rの所定場所に荷物Lを荷置きする荷役タスクT2、出荷場所に荷物Lを荷置きする荷役タスクT3、入荷場所から荷物Lを荷取りする荷役タスクT4等の単数または複数の荷役タスクTが、所定の順序に従って設定されている。また、荷役タスクTは、荷物Lの位置情報、荷物Lに対する荷役(荷取り又は荷置き)情報が含まれている。
【0029】
管理装置3は、荷役指示部34を備えており、荷役指示部34が、記憶部30から送信される荷役スケジュールJの荷役タスクTを有人搬送車1の運転席に設けられた表示部11に表示するように構成されている。
【0030】
表示部11は、例えば、タッチパネルディスプレイで構成されており、荷役指示部34は、有人搬送車1が行うべき荷役タスクTを表示部11に表示する。オペレータOは、表示部11に表示された荷役タスクTに従って、有人搬送車1を操作して荷役を行う。荷役タスクTが終了すると、オペレータOは、表示部11に表示された終了ボタン(不図示)を押して、終了信号が荷役指示部34に送信される。荷役指示部34は、終了信号を受信すると、荷役スケジュールJに基づいて、次に有人搬送車1が行うべき荷役タスク(次の荷役タスク)Tを表示部11に表示するように構成されている。
【0031】
有人搬送車1は、位置検出部10を備えている。位置検出部10は、レーザーセンサ、GPSセンサ、電磁誘導センサ等で構成されている。位置検出部10は、有人搬送車1の車両位置D1を検出するように構成されている。
【0032】
管理装置3は、誘導路生成部31を備えている。誘導路生成部31は、位置検出部10から送信される有人搬送車1の車両位置D1の情報と、記憶部30から送信される施設マップMと、記憶部30から送信される荷役スケジュールJの荷役タスクTとに基づいて、有人搬送車1の車両位置D1と荷役位置D2との間の誘導路4を生成する。荷役位置D2は、荷役タスクTにおいて有人搬送車1が荷取り及び荷置きする通路P上の位置である(図2)。
【0033】
図2のとおり、誘導路生成部31は、例えば、車両位置D1と荷役位置D2とを通路P上で結ぶ誘導路4を生成するように構成されている。誘導路4は、例えば、有人搬送車1の走行距離が最短となるよう設定されている。本実施形態では、図2のとおり、誘導路4は、第1直線部1、屈曲部0、第2直線部2で構成されている。
【0034】
無人飛行体2は、位置検出部20を備えている(図5)。位置検出部20は、GPSセンサ、ジャイロセンサ、超音波センサ、レーザーセンサ、気圧センサ、コンパス、加速度センサ等で構成されており、無人飛行体2の位置を検出することができる。
【0035】
無人飛行体2は、飛行制御部21を備えている。飛行制御部21は、回転翼の回転を制御するように構成されている。無人飛行体2は、位置検出部20の検出結果と飛行制御部21の制御とに基づいて、誘導路4上の所定の空中停止位置まで飛行して、空中停止位置で空中停止するようにホバリングすることができる。
【0036】
管理装置3は、配置決定部32を備えている。配置決定部32は、無人飛行体2の台数を誘導路4の距離に応じて決定するように構成されている。
【0037】
図4の通り、有人搬送車1は、ロータリーエンコーダ、ホールセンサ、ジャイロセンサなどからなる速度検出部12を備えており、速度検出部12によって有人搬送車1の速度Vが検出されるようになっている。そして、有人搬送車1の速度Vは、速度検出部12から配置決定部32及び投影指示部33に送信される。
【0038】
そして、配置決定部32は、有人搬送車1の速度Vに基づいて、有人搬送車1に最も近い無人飛行体2と有人搬送車1との距離Kを決定する(図1図3)。すなわち、有人搬送車1の速度Vが速いときには、距離Kが長くなるように決定され、有人搬送車1の速度Vが遅いときには、距離Kが短くなるように決定される。
【0039】
配置決定部32は、さらに、誘導路4上で無人飛行体2がホバリングする空中停止位置を決定するよう構成されている。図2のとおり、本実施形態では、無人飛行体2は、誘導路4の第1直線部1及び第2直線部2上で等間隔に空中停止してホバリングすると共に、誘導路4の屈曲部0上に配置される屈曲位置D3、誘導路4上に配置される荷役位置D2で空中停止してホバリングする。
【0040】
誘導路4上の屈曲位置D3は、有人搬送車1が曲がる重要な位置であることから、屈曲位置D3に無人飛行体2が空中停止してホバリングすることで、オペレータOは、重要な位置である屈曲位置D3を素早く把握することができる。また、誘導路4上の荷役位置D2は、有人搬送車1が荷役作業を行う重要な位置であることから、荷役位置D2に無人飛行体2が空中停止してホバリングすることで、オペレータOは、重要な位置である荷役位置D2を素早く把握することができる。
【0041】
無人飛行体2は、記憶部22を備えている。記憶部22は、誘導画像200を記憶している。誘導画像200は、例えば、有人搬送車1を荷役位置D2に誘導するための矢印等で構成されており、荷役位置D2に応じて矢印の向きが変化するように表示される(図2)。
【0042】
無人飛行体2は、投影部23を備えている。投影部23は、例えば、プロジェクタ等で構成されており、施設の通路Pの路面に、記憶部22に記憶された誘導画像200を投影することができるようになっている(図1及び図2)。
【0043】
管理装置3は、投影指示部33を備えている。投影指示部33は、誘導路生成部31による誘導路4に応じて、通路Pに投影すべき誘導画像200を決定して、無人飛行体2の投影部23に投影の指示を送るよう構成されている。
【0044】
図1図3の通り、通常では、投影部23は、無人飛行体2から垂直方向に、通路Pの路面に誘導画像200を投影するように構成されている。
【0045】
投影指示部33は、有人搬送車1の速度Vに基づいて、誘導画像200の投影を投影部23に指示するように構成されている。なお、本実施形態では、有人搬送車1の速度Vに基づいて、配置決定部32が、有人搬送車1に最も近い無人飛行体2と有人搬送車1との間の距離Kを決定するので、投影指示部33は、全ての無人飛行体2の投影部23から誘導画像200を投影するように指示する。
【0046】
すなわち、全ての無人飛行体2の投影部23から誘導画像200を投影したとしても、有人搬送車1の速度Vに基づいて、有人搬送車1に最も近い誘導画像200と有人搬送車1との間の距離Kが設定されるので、有人搬送車1の速度Vが速いときには、有人搬送車1に最も近い誘導画像200と有人搬送車1との間の距離Kが長くなり、有人搬送車1の速度Vが遅いときには、有人搬送車1に最も近い誘導画像200と有人搬送車1との間の距離Kが短くなるようになっている。
【0047】
有人搬送車1の速度Vが速いときは、オペレータOの目線は下を向かずに遠くを見なければ安全に運転できないが、有人搬送車1の近くで誘導画像200が投影されていると、オペレータOの目線が下を向くので、安全性を損なうおそれがある。そのため、有人搬送車1の速度Vに基づいて、有人搬送車1に最も近い無人飛行体2と有人搬送車1との間の距離Kが決定されることによって、有人搬送車1に最も近い誘導画像200と有人搬送車1との間の距離Kが適切に設定されて、オペレータOの目線が適切な方向に向くので、オペレータOは安全に有人搬送車1を運転できるようになっている。
【0048】
また、図5の通り、配置決定部32及び投影指示部33は、速度検出部12によって検出された有人搬送車1の速度Vではなく、機械学習によって、有人搬送車1の速度Vを予測して、有人搬送車1に最も近い誘導画像200と有人搬送車1との間の距離Kを決定することができる。
【0049】
配置決定部32及び投影指示部33は、教師データ46を収集する収集部40を備えている。教師データ46は、通路Pの照度に関する照度データD1と、通路Pの幅に関する幅データD2とを含む。
【0050】
配置決定部32及び投影指示部33は、収集部40に収集された教師データ46(照度データD1、幅データD2)から機械学習を行い、機械学習により学習モデルを生成および記憶する学習モデル生成部41を備える。本実施の形態の学習モデル生成部41は、教師あり学習を実施する。教師あり学習では、教師データ46、すなわち、入力データIDと出力データODとの組を大量に学習モデル生成部41に入力する。
【0051】
入力データIDは、通路Pの照度及び幅を含む。出力データODは、速度スコアである。有人搬送車1の速度Vを示す速度スコアとして、入力データIDを評価し、0から10までの数値パラメータが設定される。
【0052】
例えば、速度スコアの数値パラメータが高い、すなわち、有人搬送車1の速度Vが速いと判断される場合として、例えば、通路Pの照度が高くて、通路Pの幅が広い場合は、有人搬送車1に搭乗するオペレータOの視認性が良いことから、有人搬送車1の速度Vが速くなることが多い。
【0053】
一方、速度スコアの数値パラメータが低い、すなわち、有人搬送車1の速度Vが遅いと判断される場合として、例えば、通路Pの照度が低くて、通路Pの幅が狭い場合は、有人搬送車1に搭乗するオペレータOの視認性が良くないことから、有人搬送車1の速度Vが遅くなることが多い。
【0054】
視認性スコアは、通路Pの照度及び幅のいずれかの数値パラメータで設定されてもよいし、重み付け係数により加重平均された数値パラメータで設定されてもよい。
【0055】
なお、実際に、オペレータが有人搬送車1を走行するときに、通路Pの照度及び幅によって有人搬送車1の速度Vが異なるので、通路Pの照度及び幅と、有人搬送車1の速度Vとの間に相関関係等の一定の関係が存在することは推認できる。
【0056】
学習モデル生成部41は、一般的なニューラルネットワーク等の機械学習アルゴリズムを用いる。学習モデル生成部41は、相関関係を有する入力データIDと出力データODを教師データ46として機械学習を行うことにより、入力から出力を推定するモデル(学習モデル)、すなわち、入力データIDを入力すると、速度スコアを出力するモデルを生成する。
【0057】
配置決定部32及び投影指示部33は、現時点の入力データIDを所定時間ごとに取得する取得部45を備える。本実施形態では、取得部45は、有人搬送車1に設けられた撮影部(不図示)からなる。撮影部は、CCDセンサ、CMOSセンサ、イメージプロセッサ等を有するカメラからなる。そして、撮影部で通路Pを撮影し、撮影部で取得した通路Pの画像を解析することで、通路Pの照度及び幅を測定するようになっている。
【0058】
なお、取得部45は、撮影部に限らず、例えば、通路Pに設けられた照度センサから照度を取得したり、記憶部30に記憶された通路Pのデータから幅を取得したりしてもよい。上記の通り、入力データIDは、通路Pの照度及び幅である。入力データIDは、所定時間(例えば1分)ごとに取得される。
【0059】
配置決定部32及び投影指示部33は、学習モデル生成部41で生成された学習モデルを、取得部45から取得される現時点の入力データIDに適用することで、有人搬送車1の速度Vを予測する予測部42を備えている。
【0060】
決定部43は、予測部42によって取得される速度スコアに基づいて、有人搬送車1の速度Vを決定するように構成されている。
【0061】
<第2実施形態>
図6に基づいて、誘導システムSにおける第2実施形態を説明する。
なお、上記第1実施形態と同様の構成については、重複説明を避けるために省略することがある。
【0062】
本実施形態では、配置決定部32は、有人搬送車1の速度Vに関わらず、誘導路4上で複数台の無人飛行体2が所定間隔で空中停止する位置を決定するようになっている。すなわち、配置決定部32は、有人搬送車1の速度Vに関係なく、複数台の無人飛行体2を、有人搬送車1の車両位置D1と荷役位置D2との間で、所定の間隔(例えば等間隔)に配置するように決定する。
【0063】
そして、投影指示部33は、有人搬送車1の速度Vに基づいて、有人搬送車1に最も近い誘導画像200と有人搬送車1との間の距離Kを決定するようになっている。そのため、投影指示部33は、有人搬送車1から距離Kよりも離れている無人飛行体2の投影部23から誘導画像200を投影するように指示する。
【0064】
従って、図6(A)のとおり、有人搬送車1の速度Vが速くて、有人搬送車1から距離Kまでの間に無人飛行体2が配置されているとき、その無人飛行体2は、投影部23から誘導画像200を投影せずに、ライト等で自機が発光するように構成されている。これによって、有人搬送車1の速度Vが速いときは、オペレータOの目線が下を向くことがなく、誘導路4に沿って安全かつ適切に運転することができるようになっている。
【0065】
そして、図6(B)のとおり、有人搬送車1の速度Vが遅くて、有人搬送車1から距離Kまでの間に無人飛行体2が配置されていないときは、全ての無人飛行体2が、投影部23から誘導画像200を投影するように構成されている。有人搬送車1の速度Vが遅いときは、オペレータOの目線が下を向いても安全に運転することができるので、誘導路4に沿って安全かつ適切に運転することができる。
【0066】
<他の実施例>
図7図12に基づいて、誘導システムSにおける他の実施例を説明する。
なお、上記第1及び第2実施形態と同様の構成については、重複説明を避けるために省略することがある。
【0067】
(他の実施例1)
図7のとおり、管理装置3の配置決定部32は、無人飛行体2が荷役位置D2の高さに配置されるよう無人飛行体2の空中停止位置を決定するよう構成されてもよい。即ち、管理装置3の記憶部30は、荷役スケジュールJの各荷役タスクTの荷役位置D2の高さ位置が記憶されている。荷役位置D2の高さ位置とは、各荷役タスクTで荷役される荷物Lの高さである。有人搬送車1によって、荷役位置D2の高さ位置で荷物Lに対して荷取り・荷置きの荷役が行われる。配置決定部32は、各荷役タスクTの荷役位置D2の高さ位置に相当する高さで無人飛行体2がホバリングして空中停止するように構成されている。
【0068】
有人搬送車1を操作するオペレータOは、無人飛行体2から通路P上に投影される誘導画像200に沿って有人搬送車1を走行するが、無人飛行体2の空中停止位置を目視で確認するだけで、荷役を行うべき荷物Lの高さを直感的に認識することができる。
【0069】
(他の実施例2)
図8のとおり、管理装置3の配置決定部32は、無人飛行体2が荷役位置D2の高さ位置に配置されるよう無人飛行体2の空中停止位置を決定するよう構成されてもよい。そして、無人飛行体2は、発光装置(不図示)を備えており、オペレータOが無人飛行体2の位置を容易に認識できるように発光するよう構成されている。
【0070】
管理装置3の配置決定部32は、荷役位置D2の高さ位置が棚Rの最下段の高さに相当するとき、無人飛行体2が棚Rの最下段の高さに配置されるよう無人飛行体2の空中停止位置を決定する。従って、無人飛行体2は通路Pに近接する低い位置で空中停止しているため、通路P上に誘導画像200が投影されても、オペレータOが認識することが難しいことから、無人飛行体2が発光して、その結果、オペレータOが誘導路4を確実に認識することができる。
【0071】
有人搬送車1が走行して無人飛行体2に接近すると、無人飛行体2は、有人搬送車1に衝突しないよう回避飛行するよう構成されている。
【0072】
有人搬送車1を操作するオペレータOは、無人飛行体2に沿って有人搬送車1を走行することで荷役位置D2に到達できるが、無人飛行体2の空中停止位置を目視で確認するだけで、荷役を行うべき荷物Lの高さを直感的に認識することができる。
【0073】
(他の実施例3)
図9のとおり、管理装置3の配置決定部32は、無人飛行体2が荷役位置D2の高さ位置に配置されるよう無人飛行体2の空中停止位置を決定するよう構成されてもよい。そして、無人飛行体2は、投影部23を備えており、投影部23は、施設の天井Cに誘導画像200を投影することができるよう構成されている。
【0074】
管理装置3の配置決定部32は、荷役位置D2の高さ位置が棚Rの最下段の高さに相当するとき、無人飛行体2が棚Rの最下段の高さに配置されるよう無人飛行体2の空中停止位置を決定する。従って、無人飛行体2は通路Pに近接して低い位置で空中停止しているため、通路P上に誘導画像200が投影されても、オペレータOは認識することが難しいことから、無人飛行体2が天井C上に誘導画像200を投影することで、オペレータOが誘導路4を確実に認識することができる。
【0075】
有人搬送車1が走行して無人飛行体2に接近すると、無人飛行体2は、有人搬送車1に衝突しないよう回避飛行するよう構成されている。
【0076】
有人搬送車1を操作するオペレータOは、無人飛行体2から天井C上に投影される誘導画像200に沿って有人搬送車1を走行することで荷役位置D2に到達できるが、無人飛行体2の空中停止位置を目視で確認するだけで、荷役を行うべき荷物Lの高さを直感的に認識することができる。
【0077】
(他の実施例4)
図10のとおり、管理装置3の配置決定部32は、有人搬送車1を操作するオペレータOの目の高さと荷役位置D2の高さ位置とを結ぶ直線OS上に無人飛行体2の空中停止位置を決定するよう構成されてもよい。そして、無人飛行体2は、発光装置(不図示)を備えており、オペレータOが無人飛行体2の位置を容易に認識できるように発光するよう構成されている。
【0078】
有人搬送車1を操作するオペレータOは、無人飛行体2に沿って有人搬送車1を走行することで荷役位置D2に到達できるが、無人飛行体2の空中停止位置を目視で確認するだけで、荷役を行うべき荷物Lの高さを直感的に認識することができる。
【0079】
(他の実施例5)
図11のとおり、管理装置3の配置決定部32は、有人搬送車1を操作するオペレータOの目の高さと荷役位置D2の高さ位置とを結ぶ直線OS上に無人飛行体2の空中停止位置を決定するよう構成されてもよい。そして、無人飛行体2は、投影部23を備えており、投影部23は、施設の通路Pに誘導画像200を投影することができるよう構成されている。
【0080】
有人搬送車1を操作するオペレータOは、無人飛行体2に沿って有人搬送車1を走行することで荷役位置D2に到達できるが、無人飛行体2の空中停止位置を目視で確認するだけで、荷役を行うべき荷物Lの高さを直感的に認識することができる。
【0081】
また、オペレータOは、無人飛行体2に沿って有人搬送車1を走行することができるので、誘導画像200は、荷役位置D2の方向を指す矢印で構成する必要がなく、その他の、例えば、荷役されるべき荷物Lの種類等を表示することができる。従って、オペレータOは、荷物Lの種類等に応じて、荷取り及び荷置きを行うための準備ができる。
【0082】
(他の実施例6)
図12のとおり、管理装置3の配置決定部32は、無人飛行体2が荷役位置D2の高さ位置に配置されるよう無人飛行体2の空中停止位置を決定するよう構成されてもよい。そして、無人飛行体2は、投影部23を備えており、投影部23は、施設の天井Cに誘導画像200を投影することができるよう構成されている。
【0083】
管理装置3の配置決定部32は、荷役位置D2の高さ位置が棚Rの最下段の高さに相当するとき、無人飛行体2が棚Rの最下段の高さに配置されるよう無人飛行体2の空中停止位置を決定する。従って、無人飛行体2は通路Pに近接した低い位置であるため、通路P上に誘導画像200が投影されても、オペレータOが認識することが難しいことから、投影指示部33は、無人飛行体2が天井C上に誘導画像200を投影するように制御する。
【0084】
さらに、有人搬送車1と、有人搬送車1に最も近い誘導画像200との間の距離Xが短いと、有人搬送車1を操作するオペレータOの視線が大きな角度で上方に向いて危険であることから、配置決定部32は、有人搬送車1と、有人搬送車1に最も近い誘導画像200との間の距離Xが所定長さとなって、オペレータOの視線が大きな角度で上方を向かないよう制御する。
【0085】
距離Xは、予め設定された一定長さでも良く、例えば、有人搬送車1の速度が所定速度より速いときは長くなり、所定速度より遅いときは短くなる等、有人搬送車1の速度に応じて変更されても良い。それによって、有人搬送車1を操作するオペレータOの視線が小さな角度で上方に向くので、有人搬送車1を安全に走行することができる。
【0086】
有人搬送車1が走行して無人飛行体2に接近すると、無人飛行体2は、有人搬送車1に衝突しないよう回避飛行するよう構成されている。
【0087】
有人搬送車1を操作するオペレータOは、無人飛行体2から天井C上に投影される誘導画像200に沿って有人搬送車1を走行するが、無人飛行体2の空中停止位置を目視で確認するだけで、荷役を行うべき荷物Lの高さを直感的に認識することができる。
【0088】
(他の実施例7)
管理装置3の投影指示部33は、無人飛行体2が通路Pの路面又は天井Cに向けて誘導画像200を投影するときに、無人飛行体2の空中停止位置の高さに応じて、誘導画像200が通路Pの路面又は天井Cに鮮明に投影されるようピントを調整するフォーカス調整を行うように制御してもよい。
【0089】
フォーカス調整によって誘導画像200が通路Pの路面又は天井Cに鮮明に投影されることで、オペレータOは、誘導画像200を確実に認識することでき、それにより、有人搬送車1を適切に走行及び操作することができる。
【0090】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の構成はこれらの実施形態に限定されない。例えば、以下のように変更することもできる。
【0091】
上記実施形態では、無人飛行体2は、通路P又は天井C上に誘導画像200を投影したり、自機を発光したりして、オペレータOの視覚によって誘導路4が認識されるように構成されているが、音声、ブザー、チャイム等の音を発する音声発生部(不図示)を備えており、オペレータOの聴覚によって誘導路4が認識されるように構成されてもよい。音声発生部は、例えば、「15m先を左折です」、「30m先、目的地です」、「この先、障害物あり。ご注意ください」等の音声を発するよう構成されている。
【0092】
本発明の効果について説明する。
【0093】
誘導システムSでは、有人搬送車1の車両位置D1と荷役位置D2との間で生成された誘導路4上に複数台の無人飛行体2を空中停止することによって、有人搬送車1を操作するオペレータOが荷役位置D2までの距離、位置及び方向等を直感的に認識することができる。
【0094】
さらに、配置決定部32は、有人搬送車1の速度Vに基づいて、誘導路4上で複数台の無人飛行体2が空中停止する位置を決定するように構成されている。また、投影指示部33は、有人搬送車1の速度Vに基づいて、誘導画像200の投影を投影部23に指示するように構成されている。そのため、有人搬送車1の速度Vに基づいて、オペレータOの目線を適切な方向に向けることで、オペレータOが安全に有人搬送車1を運転できるようになっている。
【符号の説明】
【0095】
1 有人搬送車
2 無人飛行体
3 管理装置
4 誘導路
31 誘導路生成部
32 配置決定部
33 投影指示部
40 収集部
41 学習モデル生成部
42 予測部
43 決定部
45 取得部
200 誘導画像
D1 車両位置
D2 荷役位置
S 誘導システム
R 棚
P 路面
C 天井
O オペレータ
V 有人搬送車の速度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12