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特許7478201画像センサ、カメラモジュール、モバイル端末及び画像収集方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-23
(45)【発行日】2024-05-02
(54)【発明の名称】画像センサ、カメラモジュール、モバイル端末及び画像収集方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 25/10 20230101AFI20240424BHJP
   H04N 23/54 20230101ALI20240424BHJP
   H04N 23/55 20230101ALI20240424BHJP
   H04N 23/73 20230101ALI20240424BHJP
   H04N 25/76 20230101ALI20240424BHJP
   H04N 25/583 20230101ALI20240424BHJP
【FI】
H04N25/10
H04N23/54
H04N23/55
H04N23/73
H04N25/76
H04N25/583
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022143251
(22)【出願日】2022-09-08
(62)【分割の表示】P 2021515564の分割
【原出願日】2019-09-09
(65)【公開番号】P2022192062
(43)【公開日】2022-12-28
【審査請求日】2022-10-03
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】タン、チョン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ、チーチュン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、コン
【審査官】三沢 岳志
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-136225(JP,A)
【文献】特開2009-206883(JP,A)
【文献】特開2010-136226(JP,A)
【文献】特開2013-070240(JP,A)
【文献】国際公開第2015/012121(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 25/10
H04N 23/54
H04N 23/55
H04N 23/73
H04N 25/76
H04N 25/583
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像センサであって、
複数のカラーピクセル及び複数の透明なピクセルを含む二次元ピクセル配列を備え、前記二次元ピクセル配列は最小配列ユニットを含み、
前記最小配列ユニットにおいて、前記透明なピクセルは第1の対角線及びその平行線に配置され、前記カラーピクセルは第2の対角線及びその平行線に配置され、前記第1の対角線と前記第2の対角線とは異なり、
前記最小配列ユニットは4行4列で配列された16のピクセルを含み、前記最小配列ユニットにおけるピクセルが独立して結像するまたは合成で結像し、合成で結像する場合、
第1行第1列のピクセルの信号と第2行第2列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第1行第2列のピクセルの信号と第2行第1列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第1行第3列のピクセルの信号と第2行第4列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第1行第4列のピクセルの信号と第2行第3列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第3行第1列のピクセルの信号と第4行第2列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第3行第2列のピクセルの信号と第4行第1列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第3行第3列のピクセルの信号と第4行第4列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第3行第4列のピクセルの信号と第4行第3列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成される、
ことを特徴とする画像センサ。
【請求項2】
前記カラーピクセルは前記透明なピクセルより狭い分光応答を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像センサ。
【請求項3】
前記第1の対角線において隣接する少なくとも2つの前記透明なピクセルの第1の露出時間が第1の露出信号によって制御され、前記第2の対角線において隣接する少なくとも2つの前記カラーピクセルの第2の露出時間が第2の露出信号によって制御され、前記第1の露出信号と前記第2の露出信号が異なる、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像センサ。
【請求項4】
前記第1の露出時間は、前記第2の露出時間より短い、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像センサ。
【請求項5】
前記第1の露出時間と前記第2の露出時間との比率は、1:2、1:3または1:4のうちのいずれかである、
ことを特徴とする請求項4に記載の画像センサ。
【請求項6】
前記第1の対角線において隣接する少なくとも2つの前記透明なピクセル内の露出制御回路の制御端に電気的接続される第1の露出制御線と、
前記第2の対角線において隣接する少なくとも2つの前記カラーピクセル内の露出制御回路の制御端に電気的接続される第2の露出制御線と、をさらに含み、
前記第1の露出信号は前記第1の露出制御線によって伝送され、前記第2の露出信号は前記第2の露出制御線によって伝送される、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像センサ。
【請求項7】
前記第1の露出制御線は、「W」型を呈し、隣接する2行の透明なピクセル内の露出制御回路の制御端に電気的接続され、
前記第2の露出制御線は、「W」型を呈し、隣接する2行のカラーピクセル内の露出制御回路の制御端に電気的接続される、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像センサ。
【請求項8】
各前記ピクセルは、光電変換素子をさらに含み、前記露出制御回路は前記光電変換素子に電気的接続され、前記光電変換素子の照射された後に蓄積した電荷を伝達することに用いられる、
ことを特徴とする請求項6または7に記載の画像センサ。
【請求項9】
前記露出制御回路は、トランスファートランジスタであり、前記露出制御回路の制御端は、前記トランスファートランジスタのゲートである、
ことを特徴とする請求項8に記載の画像センサ。
【請求項10】
前記透明なピクセルの応答波長域は可視光波長域である、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像センサ。
【請求項11】
前記透明なピクセルの応答波長域は可視光波長域及び近赤外波長域であり、前記画像センサ内のフォトダイオード応答波長域にマッチングする、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像センサ。
【請求項12】
画像センサであって、
行と列の方向において離間してマトリックス状に配列された複数のカラーピクセル及び複数の透明なピクセルと、
第2n-1行及び第2n行の前記透明なピクセル内の露出制御回路の制御端に電気的接続される第1の露出制御線と、
第2n-1行及び第2n行の前記カラーピクセル内の露出制御回路の制御端に電気的接続される第2の露出制御線と、を含み、
nは1以上の自然数であり、前記複数のカラーピクセルと前記複数の透明なピクセルは、最小配列ユニットを含み、
前記最小配列ユニットは4行4列で配列された16のピクセルを含み、前記最小配列ユニットにおけるピクセルが独立して結像するまたは合成で結像し、合成で結像する場合、
第1行第1列のピクセルの信号と第2行第2列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第1行第2列のピクセルの信号と第2行第1列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第1行第3列のピクセルの信号と第2行第4列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第1行第4列のピクセルの信号と第2行第3列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第3行第1列のピクセルの信号と第4行第2列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第3行第2列のピクセルの信号と第4行第1列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第3行第3列のピクセルの信号と第4行第4列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第3行第4列のピクセルの信号と第4行第3列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成される、
ことを特徴とする画像センサ。
【請求項13】
画像収集方法であって、
第1の露出信号を用いて第2n-1行及び第2n行の透明なピクセルの第1の露出時間を制御するステップと、
第2の露出信号を用いて第2n-1行及び第2n行のカラーピクセルの第2の露出時間を制御するステップと、を含む、
複数の前記カラーピクセル及び複数の前記透明なピクセルは、最小配列ユニットを含み、行と列の方向において離間して配列され、
前記第1の露出時間は前記第2の露出時間以下であり、
nは1以上の自然数であり、
前記最小配列ユニットは4行4列で配列された16のピクセルを含み、前記最小配列ユニットにおけるピクセルが独立して結像するまたは合成で結像し、合成で結像する場合、
第1行第1列のピクセルの信号と第2行第2列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第1行第2列のピクセルの信号と第2行第1列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第1行第3列のピクセルの信号と第2行第4列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第1行第4列のピクセルの信号と第2行第3列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第3行第1列のピクセルの信号と第4行第2列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第3行第2列のピクセルの信号と第4行第1列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第3行第3列のピクセルの信号と第4行第4列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、
第3行第4列のピクセルの信号と第4行第3列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成される、
ことを特徴とする画像収集方法。
【請求項14】
環境の輝度を取得するステップと、
前記環境の輝度が輝度の閾値より低い場合、前記第2の露出時間より短いように前記第1の露出時間を制御するステップと、を更に含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の画像収集方法。
【請求項15】
カメラモジュールであって、
請求項1~11のいずれかに記載の画像センサを含み、
前記画像センサに結像するためのレンズと、
電力及び外部伝送データを取得するための回路部材と、を含む、
ことを特徴とするカメラモジュール。
【請求項16】
モバイル端末であって、
請求項15に記載のカメラモジュールを含み、
表示部材、メモリ、プロセッサ、及び構造部材をさらに含み、
前記カメラモジュールは前記構造部材に配置され、
前記メモリは前記カメラモジュールが取得した画像を記憶することに用いられ、
前記プロセッサは前記カメラモジュールが取得した画像を処理することに用いられ、
前記表示部材は前記カメラモジュールが取得した画像を表示することに用いられ、
ことを特徴とするモバイル端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は影像技術分野に関し、特に画像センサ、カメラモジュール、モバイル端末及び画像収集方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話などの電子機器の内部には、撮影の機能を実現するために、カメラモジュールが搭載されていることは多い。カメラモジュール内に画像センサが配置される。カラー画像の収集を実現するために、画像センサにカラーピクセルが配置され、カラーピクセルはベイヤー(Bayer)配列の形で配列される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願は、透明なピクセル露出時間及びカラーピクセル露出時間の独立した制御を実現する画像センサ、カメラモジュール、モバイル端末及び画像収集方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願の一態様は画像センサを提供し、当該画像センサは、複数のカラーピクセル及び複数の透明なピクセルを含む二次元ピクセル配列を備え、二次元ピクセル配列は最小配列ユニットを含み、最小配列ユニットにおいて、透明なピクセルは第1の対角線及びその平行線に配置され、カラーピクセルは第2の対角線及びその平行線に配置され、第1の対角線と第2の対角線とは異なり、最小配列ユニットは4行4列で配列された16のピクセルを含み、最小配列ユニットにおけるピクセルが独立して結像するまたは合成で結像し、合成で結像する場合、第1行第1列のピクセルの信号と第2行第2列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第1行第2列のピクセルの信号と第2行第1列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第1行第3列のピクセルの信号と第2行第4列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第1行第4列のピクセルの信号と第2行第3列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第3行第1列のピクセルの信号と第4行第2列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第3行第2列のピクセルの信号と第4行第1列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第3行第3列のピクセルの信号と第4行第4列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第3行第4列のピクセルの信号と第4行第3列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成される。
【0005】
他の態様では、本出願は画像センサをさらに提供し、当該画像センサは、行と列の方向において離間してマトリックス状に配列された複数のカラーピクセル及び複数の透明なピクセルと、第2n-1行及び第2n行の透明なピクセル内の露出制御回路の制御端に電気的接続される第1の露出制御線と、第2n-1行及び第2n行のカラーピクセル内の露出制御回路の制御端に電気的接続される第2の露出制御線とを含み、nは1以上の自然数である。複数のカラーピクセルと複数の透明なピクセルは、最小配列ユニットを含む。最小配列ユニットは4行4列で配列された16のピクセルを含み、最小配列ユニットにおけるピクセルが独立して結像するまたは合成で結像し、合成で結像する場合、第1行第1列のピクセルの信号と第2行第2列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第1行第2列のピクセルの信号と第2行第1列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第1行第3列のピクセルの信号と第2行第4列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第1行第4列のピクセルの信号と第2行第3列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第3行第1列のピクセルの信号と第4行第2列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第3行第2列のピクセルの信号と第4行第1列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第3行第3列のピクセルの信号と第4行第4列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第3行第4列のピクセルの信号と第4行第3列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成される。
【0006】
他の態様では、本出願は画像収集方法をさらに提供し、当該方法は、第1の露出信号を用いて第2n-1行及び第2n行の透明なピクセルの第1の露出時間を制御するステップと、第2の露出信号を用いて第2n-1行及び第2n行のカラーピクセルの第2の露出時間を制御するステップと、を含み、複数のカラーピクセル及び複数の透明なピクセルは、最小配列ユニットを含み、行と列の方向において離間して配列され、第1の露出時間は第2の露出時間以下であり、nは1以上の自然数である。最小配列ユニットは4行4列で配列された16のピクセルを含み、最小配列ユニットにおけるピクセルが独立して結像するまたは合成で結像し、合成で結像する場合、第1行第1列のピクセルの信号と第2行第2列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第1行第2列のピクセルの信号と第2行第1列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第1行第3列のピクセルの信号と第2行第4列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第1行第4列のピクセルの信号と第2行第3列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第3行第1列のピクセルの信号と第4行第2列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第3行第2列のピクセルの信号と第4行第1列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第3行第3列のピクセルの信号と第4行第4列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成され、第3行第4列のピクセルの信号と第4行第3列のピクセルの信号が1つのピクセル信号に合成される。
【0007】
他の態様では、本出願はカメラモジュールをさらに提供し、本出願のいずれかの実施例の画像センサを含み、当該カメラモジュールは、画像センサに結像するためのレンズと、電力及び外部伝送データを取得するための回路部材と、をさらに含む。
【0008】
他の態様では、本出願はモバイル端末をさらに提供し、本出願のいずれかの実施例のカメラモジュールを含み、当該モバイル端末は、表示部材、メモリ、プロセッサ、及び構造部材をさらに含み、カメラモジュールは構造部材に配置され、メモリはカメラモジュールが取得した画像を記憶することに用いられ、プロセッサはカメラモジュールが取得した画像を処理することに用いられ、表示部材はカメラモジュールが取得した画像を表示することに用いられる。
【発明の効果】
【0009】
本出願は第1の露出信号で透明なピクセルの第1の露出時間を制御し、第2の露出信号でカラーピクセルの第2の露出時間を制御することによって、透明なピクセル露出時間及びカラーピクセル露出時間の独立した制御を実現し、画像の品質を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本出願の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、次の説明の図面は本出願の一部の実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を払うことなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】異なるカラーチャンネル露出飽和時間の概略図である。
図2】本出願の実施形態に係る画像センサの概略図である。
図3A】本出願の実施形態に係るピクセル配列及び露出制御線の接続方式の概略図である。
図3B】本出願の実施形態に係るピクセル配列及び露出制御線の他の接続方式の概略図である。
図4】本出願の実施形態に係るピクセル回路の概略図である。
図5】本出願の実施形態に係る最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図6】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図7】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図8】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図9】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図10】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図11】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図12】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図13】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図14】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図15】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図16】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図17】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図18】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図19】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図20】本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニットのピクセル配列の概略図である。
図21】本出願の実施形態に係る画像収集方法のフローチャートである。
図22】本出願の実施形態に係るカメラモジュールの概略図である。
図23】本出願の実施形態に係るモバイル端末の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本出願の実施例の図面と併せて、本出願の実施例の技術案を明確、完全に説明し、明らかに、説明される実施例は本出願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本出願の実施例に基づいて、当業者は創造的な労力を払わずに得られた他のすべての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0012】
本出願の一態様は画像センサを提供し、当該画像センサは、複数のカラーピクセル及び複数の透明なピクセルを含む二次元ピクセル配列を備え、ここで、カラーピクセルは透明なピクセルより狭い分光応答を有し、二次元ピクセル配列は最小配列ユニットを含み、最小配列ユニットにおいて、透明なピクセルは第1の対角線及びその平行線に配置され、カラーピクセルは第2の対角線及びその平行線に配置され、第1の対角線と第2の対角線とは異なり、第1の対角線において隣接する少なくとも2つの透明なピクセルの第1の露出時間が第1の露出信号によって制御され、第2の対角線において隣接する少なくとも2つのカラーピクセルの第2の露出時間が第2の露出信号によって制御されることによって、透明なピクセル露出時間とカラーピクセル露出時間との独立した制御は実現される。
【0013】
一部の実施例では、第1の露出時間は第2の露出時間より短い。
【0014】
一部の実施例では、第1の露出時間と第2の露出時間との比率は1:2、1:3または1:4のうちのいずれかである。
【0015】
一部の実施例では、第1の露出制御線は、第1の対角線において隣接する少なくとも2つの透明なピクセル内の露出制御回路の制御端に電気的接続され、及び第2の露出制御線は、第2の対角線において隣接する少なくとも2つのカラーピクセル内の露出制御回路の制御端に電気的接続され、第1の露出信号は第1の露出制御線によって伝送され、第2の露出信号は第2の露出制御線によって伝送される。
【0016】
一部の実施例では、第1の露出制御線は「W」型を呈し、隣接する2行の透明なピクセル内の露出制御回路の制御端に電気的接続され、第2の露出制御線は「W」型を呈し、隣接する2行のカラーピクセル内の露出制御回路の制御端に電気的接続される。
【0017】
一部の実施例では、各ピクセルは光電変換素子をさらに含み、露出制御回路は光電変換素子に電気的接続され、光電変換素子の照射された後に蓄積した電位を転送することに用いられる。
【0018】
一部の実施例では、露出制御回路はトランスファートランジスタであり、露出制御回路の制御端はトランスファートランジスタのゲートである。
【0019】
一部の実施例では、最小配列ユニットは4行4列16個のピクセルであり、配列方式は、以下の通りである。
W A W B
A W B W
W B W C
B W C W
Wは透明なピクセルを示し、Aは複数の色のうちの第1のカラーピクセルを示し、Bは複数の色のうちの第2のカラーピクセルを示し、Cは複数の色のうちの第3のカラーピクセルを示す。
【0020】
一部の実施例では、最小配列ユニットは4行4列16個のピクセルであり、配列方式は、以下の通りである。
A W B W
W A W B
B W C W
W B W C
Wは透明なピクセルを示し、Aは複数の色のうちの第1のカラーピクセルを示し、Bは複数の色のうちの第2のカラーピクセルを示し、Cは複数の色のうちの第3のカラーピクセルを示す。
【0021】
一部の実施例では、最小配列ユニットは6行6列36個のピクセルであり、配列方式は、以下の通りである。
W A W B W B
A W A W B W
W A W B W B
B W B W C W
W B W C W C
B W B W C W
Wは透明なピクセルを示し、Aは複数の色のうちの第1のカラーピクセルを示し、Bは複数の色のうちの第2のカラーピクセルを示し、Cは複数の色のうちの第3のカラーピクセルを示す。
【0022】
一部の実施例では、最小配列ユニットは6行6列36個のピクセルであり、配列方式は、以下の通りである。
A W A W B W
W A W B W B
A W A W B W
W B W C W C
B W B W C W
W B W C W C
Wは透明なピクセルを示し、Aは複数の色のうちの第1のカラーピクセルを示し、Bは複数の色のうちの第2のカラーピクセルを示し、Cは複数の色のうちの第3のカラーピクセルを示す。
【0023】
一部の実施例では、最小配列ユニットは8行8列64個のピクセルであり、配列方式は、以下の通りである。
W A W A W B W B
A W A W B W B W
W A W A W B W B
A W A W B W B W
W B W B W C W C
B W B W C W C W
W B W B W C W C
B W B W C W C W
Wは透明なピクセルを示し、Aは複数の色のうちの第1のカラーピクセルを示し、Bは複数の色のうちの第2のカラーピクセルを示し、Cは複数の色のうちの第3のカラーピクセルを示す。
【0024】
一部の実施例では、最小配列ユニットは8行8列64個のピクセルであり、配列方式は、以下の通りである。
A W A W B W B W
W A W A W B W B
A W A W B W B W
W A W A W B W B
B W B W C W C W
W B W B W C W C
B W B W C W C W
W B W B W C W C
Wは透明なピクセルを示し、Aは複数の色のうちの第1のカラーピクセルを示し、Bは複数の色のうちの第2のカラーピクセルを示し、Cは複数の色のうちの第3のカラーピクセルを示す。
【0025】
一部の実施例では、第1のカラーピクセルAは赤のピクセルRであり、第2のカラーピクセルBは緑のピクセルGであり、第3のカラーピクセルCは青のピクセルBuである。
【0026】
一部の実施例では、第1のカラーピクセルAは赤のピクセルRであり、第2のカラーピクセルBは黄のピクセルYであり、第3のカラーピクセルCは青のピクセルBuである。
【0027】
一部の実施例では、第1のカラーピクセルAはマゼンタのピクセルMであり、第2のカラーピクセルBはシアンのピクセルCyであり、第3のカラーピクセルCは黄のピクセルYである。
【0028】
一部の実施例では、透明なピクセルの応答波長域は可視光波長域である。
【0029】
一部の実施例では、透明なピクセルの応答波長域は可視光波長域及び近赤外波長域であり、画像センサ内のフォトダイオード(Photo diode、PD)応答波長域にマッチングする。
【0030】
一部の実施例では、行と列の方向において離間してマトリックス状に配列された複数のカラーピクセル及び複数の透明なピクセルと、第2n-1行及び第2n行の透明なピクセル内の露出制御回路の制御端に電気的接続される第1の露出制御線と、第2n-1行及び第2n行のカラーピクセル内の露出制御回路の制御端に電気的接続される第2の露出制御線とを含み、nは1以上の自然数である。
【0031】
本出願の他の態様は、第1の露出信号を用いて第2n-1行及び第2n行の透明なピクセルの第1の露出時間を制御するステップと、第2の露出信号を用いて第2n-1行及び第2n行のカラーピクセルの第2の露出時間を制御するステップと、を含む画像収集方法を提供し、カラーピクセル及び透明なピクセルは行と列の方向において離間して配列され、第1の露出時間は第2の露出時間以下であり、nは1以上の自然数である。
【0032】
一部の実施例では、当該画像収集方法は、環境の輝度を取得するステップと、環境の輝度が輝度の閾値より低い場合、第2の露出時間より短いように第1の露出時間を制御する。
【0033】
本出願の他の態様はカメラモジュールを提供し、本出願のいずれかの実施例の画像センサを含み、当該カメラモジュールは、画像センサに結像するためのレンズと、電力及び外部伝送データを取得するための回路部材と、をさらに含む。
【0034】
本出願の他の態様はモバイル端末を提供し、本出願のいずれかの実施例のカメラモジュールを含み、当該モバイル端末は、表示部材、メモリ、プロセッサ及び構造部材をさらに含み、カメラモジュールは構造部材に配置され、メモリはカメラモジュールが取得した画像を記憶することに用いられ、プロセッサはカメラモジュールが取得した画像を処理することに用いられ、表示部材はカメラモジュールが取得した画像を表示することに用いられる。
【0035】
本明細書において「実施例」に言及することは、実施例と併せて説明された特定の特徴、構造または特性が本出願の少なくとも1つの実施例に含まれても良いことを意味する。明細書の各箇所に該連語が現れるのは必ずしも同じ実施例を指すわけではなく、他の実施例と互いに排他的である独立したまたは代替的な実施例でもない。当業者であれば、本明細書で説明された実施例が他の実施例と組み合わせられることは明らかにまたは暗黙的に理解すべきである。
【0036】
以下、図面と併せて本出願の実施例をさらに説明する。
【0037】
カラー画像センサにおいて、異なる色のピクセルの単位時間当たりの受けた露出量が異なり、一部の色が飽和した後、一部の色はまだ理想の状態に露出していない。例えば、飽和露出量の60%~90%まで露出すると比較的良好な信号対雑音比及び精度を有するが、出願の実施例はこれに限定されない。
【0038】
図1ではRGBW(赤、緑、青、透明)を例として説明する。図1を参照すると、図1において横軸は露出時間であり、縦軸は露出量であり、Qは飽和の露出量であり、LWは透明なピクセルWの露出曲線であり、LGは緑のピクセルGの露出曲線であり、LRは赤のピクセルRの露出曲線であり、LBは青のピクセルの露出曲線である。
【0039】
図1から分かるように、透明なピクセルWの露出曲線LWの傾斜度は最も大きく、つまり単位時間内に透明なピクセルWはより多くの露出量を得ることができ、t1時刻に飽和を達成することができる。緑のピクセルGの露出曲線LGの傾斜度はその次であり、緑のピクセルはt2時刻に飽和となる。赤のピクセルRの露出曲線LRの傾斜度はさらにその次であり、赤のピクセルはt3時刻に飽和となる。青のピクセルBの露出曲線LBの傾斜度は最も小さく、青のピクセルはt4時刻に飽和となる。t1時刻に、透明なピクセルWはすでに飽和しており、R、G、Bの三種類のピクセルの露出は理想の状態に達していない。
【0040】
関連技術では、RGBWという四種類のピクセルの露出時間は共同に制御される。例えば、各行のピクセルの露出時間は同じであり、同じ露出制御線に接続され、同じ露出制御信号によって制御される。例えば、引き続き図1を参照すると、0~t1の時間帯において、RGBWという四種類のピクセルはいずれも正常に動作できるが、この時間帯のRGBは露出時間が短くて露出量が小さいため、画像表示の時に輝度が低くて、信号対雑音比が低く、色が鮮やかではないという現象が発生することさえある。t1~t4の時間帯において、Wピクセルは飽和時に露出しすぎるため、動作できず、露出量のデータはもはやターゲットを真に反映することはできない。
【0041】
上記理由に基づいて、本出願の一態様は画像センサを提供し、透明なピクセルWの露出時間及びカラーピクセルの露出時間を独立して制御することによって、透明なピクセルWによる露出時間への制限を低減して、透明なピクセルW及びカラーピクセル(RGBを含むが、これに限定されない)の露出の度合いを均等することができ、それによって画像撮影の品質を向上させる。
【0042】
なお、図1の露出曲線は単なる例示に過ぎず、ピクセル応答波長域の相違に応じて、曲線の傾斜度や相対的な関係も変わる、本出願は図1に示す場合に限定されない。例えば、赤のピクセルRの応答波長域が狭い場合、赤のピクセルRの露出曲線の傾斜度は青のピクセルBの露出曲線の傾斜度よりも低い場合がある。
【0043】
次に画像センサの基本的な構造を説明する。図2を参照すると、図2は本出願の実施形態に係る画像センサ10の概略図である。画像センサ10はピクセル配列11、垂直駆動ユニット12、制御ユニット13、列処理ユニット14、及び水平駆動ユニット15である。
【0044】
例えば、画像センサは相補型金属酸化膜半導体(CMOS、Complementary Metal Oxide Semiconductor)感光性エレメントまたは電荷結合素子(CCD、Charge-coupled Device)感光性エレメントを用いることができる。
【0045】
例えば、ピクセル配列11は配列の形式で二次元に配列された複数のピクセル(図2に示していない)を含み、各ピクセルは光電変換素子を含む。ピクセルはそれに入射する光の強度を電荷に変換する。
【0046】
例えば、垂直駆動ユニット12はシフトレジスタ及びアドレスデコーダーを含む。垂直駆動ユニット12は読み出しスキャン及びリセットスキャン機能を含む。読み出しスキャンは順を追って単位ピクセルを行ごとにスキャンし、これらの単位ピクセルから信号を行ごとに読み取る。例えば、選択されかつスキャンされるピクセル行のうちの各ピクセルによって入力された信号は列処理ユニット14に送信される。リセットスキャンは電荷のリセットに用いられ、光電変換素子の光電荷が捨てられたため、新しい光電荷の蓄積を開始することができる。
【0047】
例えば、列処理ユニット14が実行した信号処理は相関二重サンプリング(CDS、Correlated Double Sample)処理である。CDS処理において、選択された行のうちの各ピクセルから出力されたリセットレベル及び信号レベルを取得し、レベル差を計算する。従って、一行のうちのピクセルの信号を得た。列処理ユニット14はアナログピクセル信号をデジタルフォーマットのアナログデジタル(A/D)に変換する変換機能を有することができる。
【0048】
例えば、水平駆動ユニット15はシフトレジスタ及びアドレスデコーダーを含む。水平駆動ユニット15は順を追ってピクセル配列を列ごとにスキャンする。水平駆動ユニット15によって実行される選択は操作をスキャンし、各ピクセル列は列処理ユニット14によって順次処理され、かつ順次出力される。
【0049】
例えば、制御ユニット13は操作モードに基づいてシーケンス信号を設定し、複数のシーケンス信号を用いて垂直駆動ユニット13、列処理ユニット14、及び水平駆動ユニット15を共同動作するように制御する。
【0050】
図3Aは本出願の実施形態に係るピクセル配列及び露出制御線の接続方式の概略図である。図3Aを参照すると、ピクセル配列11内の一部のピクセルを例として説明し、ピクセルの配列は以下の通りである。
W A W B
A W B W
【0051】
なお、図面において容易に説明するために、図3Aはピクセル配列11内の一部のピクセルだけが示され、周りの他のピクセル及び接続線はリーダーの「……」で代替する。
【0052】
図3Aに示すように、ピクセル201、203、206、及び208は透明なピクセルWであり、ピクセル202及び205は第1のカラーピクセルA(例えば赤のピクセルR)であり、ピクセル204、207は第2のカラーピクセルB(例えば緑のピクセルG)である。図3Aから分かるように、透明なピクセルW(ピクセル201、203、206、及び208)における露出制御回路の制御端TGは第1の露出制御線TX1に接続され、第1のカラーピクセルA(ピクセル202及び205)における露出制御回路の制御端TG、第2のカラーピクセルB(ピクセル204、207)における露出制御回路の制御端TGは第2の露出制御線TX2に接続される。第1の露出制御線TX1は第1の露出制御信号を介して透明なピクセルの露出時間を制御することができ、第2の露出制御線TX2は第2の露出制御信号を介してカラーピクセル(例えば第1のカラーピクセルA及び第2のカラーピクセルB)の露出時間を制御することができる。それによって透明なピクセル及びカラーピクセルの露出時間の独立した制御を実現する。例えば、透明なピクセルの露出が終了する際に、カラーピクセルが引き続き露出するのを実現でき、従って理想の結像効果を達成する。
【0053】
なお、ここ及び前後文における用語の「第1の」、「第2の」などは説明という目的のみに用いられ、相対的重要性を指示したり、暗示したりするか、または示される技術的特徴の数を暗黙的に示すものとして理解すべきではない。これにより、「第1」、「第2」で限定される特徴は1つまたはより多くの前記特徴を明らかまたは暗黙的に含むことができる。
【0054】
例えば、図2及び図3Aを参照すると、第1の露出制御線TX1及び第2の露出制御線TX2は図2の垂直駆動ユニット12に接続され、垂直駆動ユニット12の対応する露出制御信号をピクセル配列11におけるピクセルユニット露出制御回路の制御端TGに伝送する。
【0055】
なお、ピクセル配列には複数行があり、垂直駆動ユニット12が複数本の第1の露出制御線TX1及び複数本の第2の露出制御線TX2に接続され、複数本の第1の露出制御線TX1及び複数本の第2の露出制御線TX2は対応するピクセル行組に対応することは理解すべきである。
【0056】
例えば、第1本の第1の露出制御線TX1は第1行及び第2行の透明なピクセルに対応し、第2本の第1の露出制御線TX1は第3行及び第4行の透明なピクセルに対応し、このように類推し、詳しい説明を省略する。異なる第1の露出制御線TX1で伝送される信号シーケンスも異なり、当該信号シーケンスは垂直駆動ユニット12によって設定される。
【0057】
例えば、第1本の第2の露出制御線TX2は第1行及び第2行のカラーピクセルに対応し、第2本の第2の露出制御線TX2は第3行及び第4行のカラーピクセルに対応し、このように類推し、詳しい説明は省略する。異なる第2の露出制御線TX2で伝送される信号シーケンスも異なり、当該信号シーケンスも垂直駆動ユニット12によって設定される。
【0058】
例えば、図3Bに示すように、ピクセル201、203、206及び208は透明なピクセルW、ピクセル202及び205は第1のカラーピクセルA(例えば赤のピクセルR)であり、ピクセル204、207は第2のカラーピクセルB(例えば緑のピクセルG)である。図3Aから分かるように、透明なピクセルW(ピクセル201、203、206及び208)の露出制御回路の制御端TGは第1の露出制御線TX1に接続され、第1のカラーピクセルA(ピクセル202及び205)の露出制御回路の制御端TG、第2のカラーピクセルB(ピクセル204、207)の露出制御回路の制御端TGは第2の露出制御線TX2に接続される。第1の露出制御線TX1は第1の露出制御信号を介して透明なピクセルの露出時間を制御することができ、第2の露出制御線TX2は第2の露出制御信号を介してカラーピクセル(例えば第1のカラーピクセルA及び第2のカラーピクセルB)の露出時間を制御することができる。それによって透明なピクセル及びカラーピクセルの露出時間の独立した制御を実現する。例えば、透明なピクセルの露出が終了する際に、カラーピクセルが引き続き露出するのを実現することができ、それによって理想の結像効果を達成する。図3Bの例示は図3Aと異なって、第1の露出制御線TX1及び第2の露出制御線TX2はいずれも行の方向に従って配線され、すなわち、各行のピクセルに第1の露出制御線TX1及び第2の露出制御線TX2が設けられる。第1の露出制御線TX1は隣接する2行の透明なピクセルWに接続され、ピクセル領域の外で合流して垂直駆動ユニット12に接続され、第2の露出制御線TX2は隣接する2行のカラーピクセルに接続され、ピクセル領域の外で合流して垂直駆動ユニット12に接続される。このような実施形態では第1の露出制御線TX1及び第2の露出制御線TX2の配線ルールは簡易であり、第1の露出制御線TX1及び第2の露出制御線TX2はピクセル領域での合流が少なく、歩留りの向上及びコストの削減に役立つ。
【0059】
例えば、図4は本出願の実施形態におけるピクセル回路200の概略図である。図4のピクセル回路200は図3Aの各ピクセルユニットに適用される。図3A及び図4と併せてピクセル回路200の動作原理を説明する。
【0060】
図4に示すように、ピクセル回路200は光電変換素子260(例えば、フォトダイオードPD)、露出制御回路250(例えば、トランスファートランジスタ210)、復帰回路(例えば、リセットトランジスタ220)、増幅回路(例えば、アンプトランジスタ230)、及び選択回路(例えば、選択トランジスタ240)を含む。本出願の実施例では、トランスファートランジスタ210、リセットトランジスタ220、アンプトランジスタ230、及び選択トランジスタ240はMOSチューブであってもよいが、これに限定されない。
【0061】
例えば、図2図3A、及び図4を参照すると、トランスファートランジスタ210のゲートTGは露出制御線を介して垂直駆動ユニット12に接続され、リセットトランジスタ220のゲートRGはリセット制御線(図示せず)を介して垂直駆動ユニット12に接続され、選択トランジスタ240のゲートSELは選択線(図示せず)を介して垂直駆動ユニット12に接続される。例えば、各ピクセル回路は光電変換素子260(例えば、フォトダイオードPD)をさらに含み、露出制御回路250(例えば、トランスファートランジスタ210)は光電変換素子260(例えば、フォトダイオードPD)に電気的接続され、光電変換素子の照射された後に累積した電荷を転送することに用いられる。例えば、光電変換素子260はフォトダイオードPDを含み、フォトダイオードPDの陽極は例えば接地している。フォトダイオードPDは受け取った光を電荷に変換する。フォトダイオードPDの陰極は露出制御回路250(例えば、トランスファートランジスタ210)によってフローティングディフュージョンユニットFDに接続される。フローティングディフュージョンユニットFDはアンプトランジスタ230のゲート電極、リセットトランジスタ220のソースに接続される。
【0062】
例えば、露出制御回路250はトランスファートランジスタ210であり、露出制御回路の制御端はトランスファートランジスタ210のゲートである。有効レベル(例えば、ピクセル電源VPIX)のパルスは露出制御線(例えばTX1またはTX2)を介してトランスファートランジスタ210のゲート電極に伝送される時、トランスファートランジスタ210は導通する。トランスファートランジスタ210はフォトダイオードPDで光電変換された電荷をフローティングディフュージョンユニットFDに転送する。
【0063】
例えば、リセットトランジスタ220のドレインはピクセル電源VPIXに接続される。リセットトランジスタ220のソースはフローティングディフュージョンユニットFDに接続される。信号電荷がフォトダイオードPDからフローティングディフュージョンユニットFDに転送される前、有効リセットレベルのパルスはリセットラインを介してリセットトランジスタ220のゲート電極に転送され、リセットトランジスタ220は導通する。リセットトランジスタ220はフローティングディフュージョンユニットFDをピクセル電源VPIXにリセットする。
【0064】
例えば、アンプトランジスタ230のゲート電極はフローティングディフュージョンユニットFDに接続される。アンプトランジスタ230のドレインはピクセル電源VPIXに接続される。フローティングディフュージョンユニットFDがリセットトランジスタ220によってリセットされた後、アンプトランジスタ230は選択トランジスタ240を経由して出力ポートOUTを介してリセットレベルを出力する。フォトダイオードPDの信号電荷がトランスファートランジスタ210によって転送された後、アンプトランジスタ230は選択トランジスタ240を経由して出力ポートOUTを介して信号レベルを出力する。
【0065】
例えば、選択トランジスタ240のドレインはアンプトランジスタ230のソースに接続される。選択トランジスタ240のソースは出力ポートOUTを介して図2の列処理ユニット14に接続される。有効レベルのパルスは選択線によって選択トランジスタ240のゲート電極に転送される際に、選択トランジスタ240は導通する。アンプトランジスタ230が出力した信号は選択トランジスタ240を介して列処理ユニット14に転送される。
【0066】
なお、本出願の実施例のピクセル回路200のピクセル構造は図4に示す構造に限らない。例えば、ピクセル回路200は三トランジスタピクセル構造を有してもよく、アンプトランジスタ230及び選択トランジスタ240の機能は1つのトランジスタで完成することができる。例えば、露出制御回路250は単一トランスファートランジスタ210の方式に限定されず、制御端の制御導通機能を有する他の電気部材または構造はいずれも本出願の実施例における露出制御回路とすることができる。単一トランスファートランジスタ210を露出制御回路250とする実施形態は簡易で、コストが低く、制御しやすく、回路が占める面積を節約することができる。
【0067】
例えば、図5図20は複数の画像センサのピクセル配列の例示を示しており、図5図20を参照すると、画像センサ10は複数のカラーピクセル(例えば複数の第1のカラーピクセルA、複数の第2のカラーピクセルB、及び複数の第3のカラーピクセルC)及び複数の透明なピクセルWで構成された二次元ピクセル配列を含む。例えば、カラーピクセルは透明なピクセルより狭い分光応答を有する。例えば、カラーピクセルの応答分光は透明なピクセルW応答分光の一部である場合がある。二次元ピクセル配列は最小配列ユニットを含む(図5図20は複数の画像センサ10におけるピクセル最小配列ユニットの例示を示す)。図5に示すように、最小配列ユニットでは、透明なピクセルWは第1の対角線D1及びその平行線D11、D12に配置され、カラーピクセルは第2の対角線D2及びその平行線D21、D22に配置され、第1の対角線D1と第2の対角線D2とは異なる。第1の対角線D1において隣接する少なくとも2つの透明なピクセルの第1の露出時間は第1の露出信号によって制御され、第2の対角線D2において隣接する少なくとも2つのカラーピクセルの第2の露出時間は第2の露出信号によって制御され、それによって透明なピクセル露出時間及びカラーピクセル露出時間の独立した制御が実現される。
【0068】
例えば、最小配列ユニットの行と列のピクセル数は同じである。例えば、最小配列ユニットは、4行4列、6行6列、8行8列、10行10列の最小配列ユニットを含むが、これらに限らない。このような配置は行と列の方向の画像の解析度及び色のパフォーマンスを均等にし、表示効果を向上させることに役立つ。
【0069】
なお、図5図20では図3Aの配線方式で説明し、本出願の実施例はこれを含むが、これに限らず、図3Bに示すような他の配線方法であってもよい。
【0070】
例えば、図5は本出願の実施形態に係る最小配列ユニット510のピクセル配列の概略図である。最小配列ユニットは4行4列16個のピクセルであり、配列方式は、以下の通りである。
W A W B
A W B W
W B W C
B W C W
Wは透明なピクセルを示し、Aは複数の色のうちの第1のカラーピクセルを示し、Bは複数の色のうちの第2のカラーピクセルを示し、Cは複数の色のうちの第3のカラーピクセルを示す。
【0071】
例えば、図5に示すように、透明なピクセルWは第1の対角線D1(即ち図5の左上の角と右下の角とが接続される対角線)及びその平行線D11、D12に配置され、カラーピクセルは第2の対角線D2(例えば図5の左下の角と右上の角とが接続される対角線)及びその平行線D21、D22に配置され、第1の対角線D1と第2の対角線D2とは異なる。例えば、第1の対角線と第2の対角線とは互いに垂直である。第1の対角線D1において隣接する2つの透明なピクセルW(例えば、左上から第1行第1列と第2行第2列の2つの透明なピクセル)の第1の露出時間は第1の露出信号によって制御され、第2の対角線D2において隣接する少なくとも2つのカラーピクセル(例えば、左上方から第4行第1列と第3行第2列の2つのカラーピクセルB)の第2の露出時間は第2の露出信号によって制御される。例えば、透明なピクセルWは第1の対角線D1の平行線(D11またはD12)に配置され、第1の対角線D1の平行線(D11またはD12)において隣接する2つの透明なピクセルW(例えば、D11の第3行第1列と第4行第2列の2つのピクセル。または、D12の第1行第3列と第2行第4列の2つの透明なピクセル)の第1の露出時間は第1の露出信号によって制御される。例えば、カラーピクセルは第2の対角線D2の平行線(D21またはD22)に配置され、第2の対角線D2の平行線(D21またはD22)において隣接する2つのカラーピクセル(例えば、D21の第2行第1列と第1行第2列の2つの透明なピクセルA。または、D22の第4行第3列と第3行第4列の2つの透明なピクセルC)の第2の露出時間は第2の露出信号によって制御される。
【0072】
なお、ここ及び後文の用語の「上」、「下」、「左」、「右」などが指示する方位または位置関係は、図面に示す方位または位置関係に基づくもので、本出願を容易に説明しかつ説明を簡略化するためのものに過ぎず、示される装置または部材が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作されるのを指示または暗示するものではないため、本出願への限定として理解してはいけないことを理解されたい。
【0073】
例えば、図5に示すように、第1行及び第2行の透明なピクセルは、「W」型の第1の露出制御線TX1によって接続され、それによって透明なピクセル露出時間の独立した制御を実現する。第1行及び第2行のカラーピクセル(A及びB)は、カラーピクセル露出時間の独立した制御を実現するように、「W」型の第2の露出制御線TX2によって接続される。例えば、第1の露出信号は第1の露出制御線TX1によって伝送され、第2の露出信号は第2の露出制御線TX2によって伝送される。例えば、第1の露出制御線TX1は「W」型を呈し、隣接する2行の透明なピクセルの露出制御回路の制御端に電気的接続され、第2の露出制御線TX2は「W」型を呈し、隣接する2行のカラーピクセルの露出制御回路の制御端に電気的接続される。具体的な接続方法は上記図3A及び図4の関連部分における接続とピクセル回路に関する説明を参照すればよい。
【0074】
なお、第1の露出制御線TX1及び第2の露出制御線TX2が「W」型を呈することは、物理的な配線が厳格に「W」型に従って配置することを指すわけではなく、接続方法が透明なピクセル及びカラーピクセルの配列さえ従えばよい。例えば、「W」型露出制御線の配置は「W」型のピクセル配列方法に対応し、このような配置方法は配線が簡易で、ピクセル配列の解析度、色彩はいずれも良好な効果を有し、低コストで透明なピクセル露出時間及びカラーピクセル露出時間の独立した制御を実現する。
【0075】
例えば、図6は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット520ピクセル配列の概略図である。最小配列ユニットは4行4列16個のピクセルであり、配列方式は、以下の通りである。
A W B W
W A W B
B W C W
W B W C
Wは透明なピクセルを示し、Aは複数の色のうちの第1のカラーピクセルを示し、Bは複数の色のうちの第2のカラーピクセルを示し、Cは複数の色のうちの第3のカラーピクセルを示す。
【0076】
例えば、図6に示すように、透明なピクセルWは第1の対角線D1(即ち図6の右上の角と左下の角が接続される対角線)及びその平行線D11、D12に配置され、カラーピクセルは第2の対角線D2(例えば図6の左上の角と右下の角とが接続される対角線)及びその平行線D21、D22に配置される。例えば、第1の対角線と第2の対角線とは垂直である。第1の対角線D1において隣接する2つの透明なピクセルW(例えば、左上から第1行第2列と第2行第1列の2つの透明なピクセル)の第1の露出時間は第1の露出信号によって制御され、第2の対角線D2において隣接する少なくとも2つのカラーピクセル(例えば、左上から第1行第1列と第2行第2列の2つのカラーピクセルA)の第2の露出時間は第2の露出信号によって制御される。例えば、透明なピクセルWは第1の対角線D1の平行線(D11またはD12)に配置され、第1の対角線D1の平行線(D11またはD12)において隣接する2つの透明なピクセルWの第1の露出時間は第1の露出信号によって制御される。例えば、カラーピクセルは第2の対角線D2の平行線(D21またはD22)に配置され、第2の対角線D2の平行線(D21またはD22)において隣接する2つのカラーピクセルの第2の露出時間は第2の露出信号によって制御される。
【0077】
例えば、図6に示すように、第1行と第2行の透明なピクセルは、透明なピクセル露出時間の独立した制御を実現するように、「W」型の第1の露出制御線TX1によって接続される。第1行及び第2行のカラーピクセル(A及びB)は、カラーピクセル露出時間の独立した制御を実現するように、「W」型の第2の露出制御線TX2によって接続される。
【0078】
例えば、図7は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット530ピクセル配列の概略図である。図8は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット540ピクセル配列の概略図である。図7及び図8の実施例では、図5及び図6の配列方法に対応して、第1のカラーピクセルAは赤のピクセルRであり、第2のカラーピクセルBは緑のピクセルGであり、第3のカラーピクセルCは青のピクセルBuである。
【0079】
なお、一部の実施例では、透明なピクセルWの応答波長域は可視光波長域(例えば、400nm~760nm)である。例えば、透明なピクセルWには、赤外光のフィルタリングを実現するように、赤外光フィルタが配置されている。一部の実施例では、透明なピクセルWの応答波長域は可視光波長域及び近赤外波長域(例えば、400nm~1000nm)であり、画像センサのフォトダイオード(PD)応答波長域相とマッチングする。例えば、透明なピクセルWはフィルタを配置しなくてもよく、透明なピクセルWの応答波長域はフォトダイオードの応答波長域によって決定される場合、両者はマッチングする。本出願の実施例は上記波長域範囲を含むがそれに限らない。
【0080】
例えば、図9は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット550ピクセル配列の概略図である。図10は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット560ピクセル配列の概略図である。図9及び図10の実施例では、図5及び図6の配列方法に対応して、第1のカラーピクセルAは赤のピクセルRであり、第2のカラーピクセルBは黄のピクセルYであり、第3のカラーピクセルCは青のピクセルBuである。
【0081】
例えば、図11は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット570のピクセル配列の概略図である。図12は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット580のピクセル配列の概略図である。図11及び図12の実施例では、図5及び図6の配列方法に対応して、第1のカラーピクセルAはマゼンタのピクセルMであり、第2のカラーピクセルBはシアンのピクセルCyであり、第3のカラーピクセルCは黄のピクセルYである。
【0082】
例えば、図5図12に示す最小配列ユニットは4行4列の状況であり、各ピクセルが独立して結像するまたはピクセルを合成して結像する場合、良好な画像の鮮明さを得ることができ、制御のロジックは簡易で、使用しやすい。例えば、合成して結像する場合、左上の角の4つのピクセルを例として、2つの第1のカラーピクセルAの信号でピクセル信号を合成し、2つの透明なピクセルWの信号で1つのピクセル信号を合成し、暗い環境、または画像品質が高く求められている場合では、合成結像という方法を用いてもよい。上記例示の続きとして、合成用の2つの第1のカラーピクセルAが同じ第1の露出制御線TX1によって制御され、2つの透明なピクセルWが同じ第2の露出制御線TX2によって制御されるため、制御精度は高く、一致性に優れ、画像品質の向上に役立つ。
【0083】
例えば、図13は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット610のピクセル配列の概略図である。最小配列ユニットは6行6列36個のピクセルであり、配列方式は、以下の通りである。
W A W B W B
A W A W B W
W A W B W B
B W B W C W
W B W C W C
B W B W C W
Wは透明なピクセルを示し、Aは複数の色のうちの第1のカラーピクセルを示し、Bは複数の色のうちの第2のカラーピクセルを示し、Cは複数の色のうちの第3のカラーピクセルを示す。
【0084】
例えば、図13に示すように、第1行及び第2行の透明なピクセルは、透明なピクセル露出時間の独立した制御を実現するように、「W」型の第1の露出制御線TX1によって接続される。第1行及び第2行のカラーピクセル(A及びB)は、カラーピクセル露出時間の独立した制御を実現するように、「W」型の第2の露出制御線TX2によって接続される。
【0085】
例えば、図14は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット620のピクセル配列の概略図である。最小配列ユニットは6行6列36個のピクセルであり、配列方式は、以下の通りである。
A W A W B W
W A W B W B
A W A W B W
W B W C W C
B W B W C W
W B W C W C
Wは透明なピクセルを示し、Aは複数の色のうちの第1のカラーピクセルを示し、Bは複数の色のうちの第2のカラーピクセルを示し、Cは複数の色のうちの第3のカラーピクセルを示す。
【0086】
例えば、図14に示すように、第1行及び第2行の透明なピクセルは、透明なピクセル露出時間の独立した制御を実現するように、「W」型の第1の露出制御線TX1によって接続される。第1行及び第2行のカラーピクセル(A及びB)は、カラーピクセル露出時間の独立した制御を実現するように、「W」型の第2の露出制御線TX2によって接続される。
【0087】
例えば、図15は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット630ピクセル配列の概略図である。図16は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット640ピクセル配列の概略図である。図15及び図16の実施例では、それぞれ図13及び図14の配列方法に対応して、第1のカラーピクセルAは赤のピクセルRであり、第2のカラーピクセルBは緑のピクセルGであり、第3のカラーピクセルCは青のピクセルBuである。
【0088】
例えば、他の実施形態では、第1のカラーピクセルAは赤のピクセルRであり、第2のカラーピクセルBは黄のピクセルYであり、第3のカラーピクセルCは青のピクセルBuである。例えば、第1のカラーピクセルAはマゼンタのピクセルMであり、第2のカラーピクセルBはシアンのピクセルCyであり、第3のカラーピクセルCは黄のピクセルYである。本出願の実施例はこれを含むが、これに限定されない。回路の具体的な接続方法は前述に説明したとおりであり、ここで詳しい説明を省略する。
【0089】
例えば、図17は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット710ピクセル配列の概略図である。最小配列ユニットは8行8列64個のピクセルであり、配列方式は、以下の通りである。
W A W A W B W B
A W A W B W B W
W A W A W B W B
A W A W B W B W
W B W B W C W C
B W B W C W C W
W B W B W C W C
B W B W C W C W
Wは透明なピクセルを示し、Aは複数の色のうちの第1のカラーピクセルを示し、Bは複数の色のうちの第2のカラーピクセルを示し、Cは複数の色のうちの第3のカラーピクセルを示す。
【0090】
例えば、図17に示すように、第1行及び第2行の透明なピクセルは、透明なピクセル露出時間の独立した制御を実現するように、「W」型の第1の露出制御線TX1によって接続される。第1行及び第2行のカラーピクセル(A及びB)は、カラーピクセル露出時間の独立した制御を実現するように、「W」型の第2の露出制御線TX2によって接続される。
【0091】
例えば、図18は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット720のピクセル配列の概略図である。最小配列ユニットは8行8列64個のピクセルであり、配列方式は、以下の通りである。
A W A W B W B W
W A W A W B W B
A W A W B W B W
W A W A W B W B
B W B W C W C W
W B W B W C W C
B W B W C W C W
W B W B W C W C
Wは透明なピクセルを示し、Aは複数の色のうちの第1のカラーピクセルを示し、Bは複数の色のうちの第2のカラーピクセルを示し、Cは複数の色のうちの第3のカラーピクセルを示す。
【0092】
例えば、図18に示すように、第1行及び第2行の透明なピクセルは、透明なピクセル露出時間の独立した制御を実現するように、「W」型の第1の露出制御線TX1によって接続される。第1行及び第2行のカラーピクセル(A及びB)は、カラーピクセル露出時間の独立した制御を実現するように、「W」型の第2の露出制御線TX2によって接続される。
【0093】
例えば、図19は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット730のピクセル配列の概略図である。図20は本出願の実施形態に係る他の最小配列ユニット740のピクセル配列の概略図である。図19及び図20の実施例では、それぞれ図17及び図18の配列方法に対応して、第1のカラーピクセルAは赤のピクセルRであり、第2のカラーピクセルBは緑のピクセルGであり、第3のカラーピクセルCは青のピクセルBuである。
【0094】
例えば、その他の実施形態では、第1のカラーピクセルAは赤のピクセルRであり、第2のカラーピクセルBは黄のピクセルYであり、第3のカラーピクセルCは青のピクセルBuである。例えば、第1のカラーピクセルAはマゼンタのピクセルMであり、第2のカラーピクセルBはシアンのピクセルCyであり、第3のカラーピクセルCは黄のピクセルYである。本出願の実施例はこれを含むが、これに限定されない。回路の具体的な接続方法は前述に説明したとおりであり、ここで詳しい説明を省略する。
【0095】
上記実施例から分かるように、図5図20に示すように、画像センサはマトリックス状に配列された複数のカラーピクセル及び複数の透明なピクセルWを含み、カラーピクセル及び透明なピクセルは行と列の方向において離間して配列される。
【0096】
例えば、行の方向において透明なピクセル、カラーピクセル、透明なピクセル、カラーピクセルが順次相互に配置される……
例えば、列の方向において透明なピクセル、カラーピクセル、透明なピクセル、カラーピクセルが順次相互に配置される……
【0097】
第1の露出制御線TX1は第2n-1行及び第2n行の透明なピクセルWにおける露出制御回路250の制御端TG(例えば、トランスファートランジスタ210のゲート)に電気的接続され、第2の露出制御線TX2は第2n-1行及び第2n行のカラーピクセルにおける露出制御回路250の制御端TG(例えば、トランスファートランジスタ210のゲート)に電気的接続され、nは1以上の自然数である。
【0098】
例えば、n=1の場合、第1の露出制御線TX1は第1行及び第2行の透明なピクセルWにおける露出制御回路の制御端に電気的接続され、第2の露出制御線TX2は、第1行及び第2行のカラーピクセルにおける露出制御回路の制御端に電気的接続される。n=2の場合、第1の露出制御線TX1は第3行及び第4行の透明なピクセルWにおける露出制御回路の制御端に電気的接続され、第2の露出制御線TX2は第3行及び第4行のカラーピクセルにおける露出制御回路の制御端に電気的接続される。このように類推して、詳しい説明を省略する。
【0099】
一部の実施例では、第1の露出時間は第2の露出時間より短い。一部の実施例では、第1の露出時間と第2の露出時間との比率は1:2、1:3または1:4のうちのいずれかである。例えば、比較的暗い場所では、カラーピクセルの露出が不足する状況がより容易に発生し、環境の輝度に基づいて第1の露出時間と第2の露出時間との比例を1:2、1:3または1:4に調整することができる。例えば、露出比例が上記整数比または整数比に近い場合、シーケンスの設定信号の設定と制御に有利である。
【0100】
例えば、図21は本出願の実施形態に係る画像収集方法のフローチャートである。図21に示すように、当該方法は、
ステップ810、環境の輝度を取得するステップと、
ステップ820、環境の輝度が輝度の閾値より低いか否かを判断するステップと、
ステップ830、そうであれば、第1の露出時間を第2の露出時間より短いように制御するステップと、
ステップ840、そうでなければ、第1の露出時間を第2の露出時間と等しいように制御するステップと、を含む。
【0101】
例えば、上記方法では、第1の露出信号を用いて第2n-1行及び第2n行の透明なピクセルの第1の露出時間を制御し、第2の露出信号を用いて第2n-1行及び第2n行のカラーピクセルの第2の露出時間を制御し、カラーピクセル及び透明なピクセルは行と列の方向において離間して配列され、第1の露出時間は第2の露出時間以下であり、nは1以上の自然数である。
【0102】
例えば、図22は本出願の実施形態に係るカメラモジュール20の概略図である。カメラモジュール20は本出願のいずれかの実施例の画像センサ10、レンズ21、及び回路部材22を含む。レンズ21は画像センサ10に結像することに用いられ、例えば、撮影された対象の光はレンズ21を通して画像センサに結像し、画像センサはレンズ21の焦点面に設けられる。回路部材22は電力及び外部伝送データを取得することに用いられ、例えば、回路部材は我が部電源に接続して電力を得ることができ、画像データまたは制御データを伝送するように、メモリ、プロセッサに接続してもよく。
【0103】
例えば、カメラモジュール20はリアカメラとして携帯電話の背面に配置してもよい。なお、カメラモジュール20はフロントカメラとして携帯電話の正面に配置しても良い。
【0104】
例えば、図23は本出願の実施形態に係るモバイル端末900の概略図である。モバイル端末900は本出願のいずれかの実施例のカメラモジュール20である。
【0105】
例えば、モバイル端末900は、表示部材50、メモリ60、プロセッサ70及び構造部材80をさらに含む。カメラモジュール20は構造部材80上に配置され、例えば、構造部材80はミドルフレーム及びバックプレートを含み、カメラモジュールはミドルフレームまたはバックプレート上に配置される。
【0106】
例えば、メモリ60はカメラモジュール20が取得した画像を記憶することに用いられる。例えば、プロセッサ70はカメラモジュール20が取得した画像を処理することに用いられる。例えば、メモリ60にはコンピュータプログラムが記憶されており、プロセッサ70は上記プログラムを実行する際に本出願の実施例の画像収集方法を実現する。例えば、表示部材50はカメラモジュール20が取得した画像を表示することに用いられる。
【0107】
例えば、モバイル端末は携帯電話、タブレット、ノートパソコン、スマートブレスレット、スマートウォッチ、スマートヘルメット、スマートメガネなどであっても良い。本出願の実施例は携帯電話を例として説明する。モバイル端末の具体的な形態は他であってもよく、ここで制限されないことは理解すべきである。
【0108】
以上は、本出願の実施形態に過ぎず、それによって本出願の特許範囲を制限するものではなく、本出願の明細書及び添付の図面の内容を利用して行われたすべての構造または同等のプロセス変換は、直接的または間接的に他の関連する技術分野に適用され、同様に本出願の特許保護範囲内に含まれる。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23