(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-23
(45)【発行日】2024-05-02
(54)【発明の名称】タッチ領域調整方法及び機器
(51)【国際特許分類】
G06F 3/041 20060101AFI20240424BHJP
G06F 3/044 20060101ALI20240424BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20240424BHJP
【FI】
G06F3/041 534
G06F3/044 120
G06F3/0488
(21)【出願番号】P 2022534818
(86)(22)【出願日】2020-12-04
(86)【国際出願番号】 CN2020133997
(87)【国際公開番号】W WO2021115210
(87)【国際公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-09-28
(31)【優先権主張番号】202010982063.7
(32)【優先日】2020-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201911251873.9
(32)【優先日】2019-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リー,ハーン
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ,ウエイガーン
(72)【発明者】
【氏名】ジャーン,ジュインヨーン
【審査官】赤坂 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0160699(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0062515(US,A1)
【文献】国際公開第2015/025549(WO,A1)
【文献】特表2011-501261(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0258380(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0039576(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0235703(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/041-3/0488
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ領域調整方法であって、当該方法は、
電子装置が、該電子装置のタッチ画面上で行われる第1のタッチ入力を受け取るステップと、
前記電子装置が、前記第1のタッチ入力の第1の接触面を決定し、
該第1の接触面のタッチ情報を取得するステップであって、該タッチ情報には静電容量情報が含まれる
、ステップと、
前記電子装置が、前記第1の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記電子装置のタッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップであって、前記第1のタッチ領域と前記第1の接触面との間の距離が第1の距離値であり、前記第1の非タッチ領域には前記第1の接触面が含まれる
、ステップと、
前記電子装置が、前記第1のタッチ領域で行われる第2のタッチ入力を受け取るステップと、
前記電子装置が、前記第2のタッチ入力に応答して第1のユーザインターフェイスを表示するステップと、
前記電子装置が、前記第1の非タッチ領域で行われる第3のタッチ入力を受け取るステップと、
前記電子装置が、第3のタッチ入力に応答して、電子装置での表示コンテンツの変更をスキップするステップと、を含
み、
前記第1の接触面は、前記タッチ画面上の第1のサイド画面にあり、前記電子装置が、前記第1の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記電子装置の前記タッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、
前記電子装置が、前記第1の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記第1のサイド画面上の前記第1のタッチ領域及び前記第1の非タッチ領域を決定するステップを含み、前記タッチ情報は、前記接触面の高さ、前記接触面の幅、及び前記接触面の面積のうちの1つ又は複数をさらに含むことができ、及び前記第1のサイド画面上の前記第1のタッチ領域以外の領域は、前記第1の非タッチ領域であり、
前記電子装置が、前記第1の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記第1のサイド画面上の前記第1のタッチ領域及び前記第1の非タッチ領域を決定するステップは、
前記第1の接触面の前記タッチ情報が第1のプリセット条件を満たす場合に、前記電子装置が、前記第1の接触面のタイプが母指球接触面であると決定するステップと、
前記第1の接触面と前記第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第1のプリセット値以上である場合に、前記電子装置が、前記第1のタッチ領域が、前記第1のサイド画面の前記第1の端部と前記第1の接触面との間にあると決定するステップと、を含み、
前記第1のプリセット条件は、前記接触面の前記高さが第1の高さ閾値よりも大きく、前記接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、前記接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第1の比の範囲内にあるということである、又は
前記第1のプリセット条件は、前記接触面の前記高さが第1の高さ閾値より大きく、前記接触面の前記高さと前記接触面の前記幅との比が第1の高さの比より大きく、前記接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、前記接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、前記第1の比の範囲内にあるということである、又は
前記第1のプリセット条件は、前記接触面の前記高さと前記接触面の前記幅との比が前記第1の高さの比よりも大きく、前記接触面の前記面積が第1の面積閾値よりも大きく、前記接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、前記接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、前記第1の比の範囲内にあるということである、及び
前記第1の比の範囲内の値が1以上であり、前記接触面の前記最もエッジの座標列は、前記接触面に対応し且つ前記タッチ画面にあるタッチ画面アレイにおいて、前記電子装置の長辺に最も近い座標列であり、前記接触面の前記2次エッジの座標列は、前記接触面に対応し且つ前記タッチ画面にある前記タッチ画面アレイにおいて、前記電子装置の前記長辺に第2番目に最も近い座標列である、
方法。
【請求項2】
前記第1の接触面は、前記タッチ画面上の第1のサイド画面にあり、前記電子装置が、前記第1の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記電子装置の前記タッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップの前に、当該方法は、
前記電子装置が、前記第1のタッチ入力の第2の接触面を決定し、該第2の接触面のタッチ情報を取得するステップをさらに含み、前記第2の接触面は、前記第1のサイド画面
上の前記第1の接触面の反対側にあり、
前記電子装置が、前記第1の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記電子装置の前記タッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、
前記電子装置が、前記第1の接触面の前記タッチ情報及び前記第2の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記第1のサイド画面上の前記第1のタッチ領域及び前記第1の非タッチ領域を決定するステップを含み、前記第1のタッチ領域と前記第2の接触面との間の距離が、
前記第1の距離値であり、前記タッチ情報は、前記接触面の高さ、前記接触面の幅、及び前記接触面の面積のうちの1つ又は複数をさらに含むことができ、前記第1のサイド画面上の前記第1のタッチ領域以外の領域が、前記第1の非タッチ領域である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電子装置が、前記第1の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記電子装置の前記第1のサイド画面上の前記第1のタッチ領域及び前記第1の非タッチ領域を決定するステップは、
前記第1の接触面の前記タッチ情報と前記第2の接触面の前記タッチ情報との両方が第3のプリセット条件を満たす場合に、前記電子装置が、前記第1の接触面のタイプが指を置く接触面であると決定するステップと、
前記第1の接触面と前記第2の接触面との間の距離が第5のプリセット値以上である場合に、前記電子装置が、前記第1のタッチ領域が前記第1の接触面と前記第2の接触面との間にあると決定するステップと、を含み、
前記第3のプリセット条件は、前記接触面の前記高さが第2の高さの範囲内にあり、前記接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、前記接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第4の比の範囲内にあることである、又は
前記第3のプリセット条件は、前記接触面の前記高さが第2の高さの範囲内であり、前記接触面の前記高さと前記接触面の前記幅との比が、第5の比の範囲内にあり、前記接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、前記接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、前記第4の比の範囲内にあることである、又は
前記第3のプリセット条件は、前記接触面の前記高さと前記接触面の前記幅との比が前記第5の比の範囲内にあり、前記接触面の前記面積が第2の面積の範囲内にあり、前記接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、前記接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、前記第4の比の範囲内にあることである、及び、
前記第4の比の範囲内の値は1以下である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記電子装置が、前記第1の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記電子装置の前記第1のサイド画面上の前記第1のタッチ領域及び前記第1の非タッチ領域を決定するステップは、
前記第1の接触面の前記タッチ情報と前記第2の接触面の前記タッチ情報との両方が第4のプリセット条件を満たす場合に、前記電子装置が、前記第1の接触面のタイプがサム・インデックスウェブ接触面であると決定するステップと、
前記第1の接触面と前記第2の接触面との間の前記距離が第6のプリセット値以上である場合に、前記電子装置が、前記第1のタッチ領域が前記第1の接触面と前記第2の接触面との間にあると決定するステップと、を含み、
前記第4のプリセット条件は、前記接触面の前記高さが第3の高さの範囲内にあり、前記接触面の前記最もエッジの座標列の前記静電容量値と、前記接触面の前記2次エッジの座標列の前記静電容量値との前記比が、第6の比の範囲内にあることである、又は
前記第4のプリセット条件は、前記接触面の前記高さが前記第3の高さの範囲内にあり、前記接触面の前記高さと前記接触面の前記幅との前記比が第7の比の範囲内にあり、前記接触面の前記最もエッジの座標列の前記静電容量値と、前記接触面の前記2次エッジの座標列の前記静電容量値との前記比が、前記第6の比の範囲内にあることである、又は
前記第4のプリセット条件は、前記接触面の前記高さと前記接触面の前記幅との前記比が前記第7の比の範囲内にあり、前記接触面の前記面積が第3の面積の範囲内にあり、前記接触面の前記最もエッジの座標列の前記静電容量値と、前記接触面の前記2次エッジの座標列の前記静電容量値との前記比が、前記第6の比の範囲内にあることである、及び
前記第6の比の範囲内の値が1以上であり、前記第3の高さの範囲内の値が前記第2の高さの範囲内の値以上であり、前記第7の比の範囲内の値が前記第5の比の範囲内の値以上であり、前記第3の面積の範囲内の値が前記第2の面積の範囲内の値以上である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記電子装置が、前記第1の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記電子装置のタッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップの後に、当該方法は、
前記電子装置が、タッチ画面上で行われる第4のタッチ入力を受け取るステップと、
前記電子装置が、前記第4のタッチ入力の第3の接触面を決定し、
該第3の接触面のタッチ情報を取得するステップであって、前記第3の接触面は、前記タッチ画面上
の第1のサイド画面にあり、前記タッチ情報は、前記接触面の高さ、前記接触面の幅、及び前記接触面の面積のうちの1つ又は複数をさらに含むことができる
、ステップと、
前記電子装置が、前記第3の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記タッチ画面上の前記第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップと、
前記電子装置が、
前記決定するステップの後に、前記第1のサイド画面
の非タッチ領域で行われる第5のタッチ入力を受け取るステップと、
前記電子装置が、前記第5のタッチ入力に応答して、前記電子装置での前記表示コンテンツの変更をスキップするステップと、をさらに含む、請求項1
又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記第3の接触面は前記タッチ画面上の前記第1のサイド画面にあり、前記電子装置が、前記第3の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記タッチ画面上の前記第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップは、
前記第3の接触面の前記タッチ情報が第1のプリセット条件を満たし、前記第3の接触面と前記第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第1のプリセット値未満である場合に、前記電子装置が、前記第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップを含み、
前記第1のプリセット条件は、前記接触面の前記高さが第1の高さ閾値よりも大きく、前記接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、前記接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第1の比の範囲内にあることである、又は
前記第1のプリセット条件は、前記接触面の前記高さが第1の高さ閾値より大きく、前記接触面の前記高さと前記接触面の幅との比が第1の高さの比より大きく、前記接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、前記接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、前記第1の比の範囲内にあることである、又は
前記第1のプリセット条件は、前記接触面の前記高さと前記接触面の前記幅との比が前記第1の高さの比よりも大きく、前記接触面の前記面積が第1の面積閾値よりも大きく、前記接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、前記接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、前記第1の比の範囲内にあることである、及び、
前記第1の比の範囲内の値は1以上である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記電子装置が、前記第3の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記タッチ画面上の前記第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップの前に、当該方法は、
前記電子装置が、前記第4のタッチ入力の第4の接触面を決定し、
該第4の接触面のタッチ情報を取得するステップをさらに含み、前記第4の接触面は、前記第1のサイド画面にあり、
前記電子装置が、前記第3の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記タッチ画面上の前記第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップは、
前記電子装置が、前記第3の接触面の前記タッチ情報及び前記第4の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップを含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項8】
前記電子装置が、前記第3の接触面の前記タッチ情報及び前記第4の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップの前に、
前記第3の接触面の前記タッチ情報と前記第4の接触面の前記タッチ情報との両方が第3のプリセット条件を満たし、前記第3の接触面と前記第4の接触面との間の距離が第5のプリセット値未満である場合に、前記電子装置が、前記第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップを含み、
前記第3のプリセット条件は、前記接触面の高さが第2の高さの範囲内にあり、前記接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、前記接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第4の比の範囲内にあることである、又は
前記第3のプリセット条件は、前記接触面の高さが前記第2の高さの範囲内にあり、前記接触面の前記高さと前記接触面の前記幅との比が第5の比の範囲内にあり、前記接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、前記接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、前記第4の比の範囲内にあることである、又は
前記第3のプリセット条件は、前記接触面の高さと前記接触面の幅との比が前記第5の比の範囲内にあり、前記接触面の面積が第2の面積の範囲内にあり、前記接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、前記接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、前記第4の比の範囲内にあることである、及び
前記第4の比の範囲内の値は1以下である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記電子装置が、前記第1の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記第1のサイド画面上の前記第1のタッチ領域及び前記第1の非タッチ領域を決定するステップは、
前記第1のサイド画面とは反対側の第2のサイド画面での第
2の接触面
のタッチ情報が第2のプリセット条件を満たす場合に、前記電子装置が、前記第
2の接触面のタイプが指把持接触面であると決定するステップと、
前記第
2の接触面と前記第
2のサイド画面
の第1の端部との間
の距離が第2のプリセット値以上である場合に、前記電子装置が
、第2のタッチ領域が前記第
2のサイド画面の
前記第1の端部と前記第
2の接触面との間にあると決定するステップであって、前記第
2の接触面は、前記第
2のサイド画面の前記第1の端部に最も近い指把持接触面である
、ステップと、を含み、
前記第2のプリセット条件は、前記
第2の接触面
の高さが第1の高さの範囲内にあり、前記
第2の接触面
の最もエッジの座標列
の静電容量値と、前記
第2の接触面
の2次エッジの座標列の前記静電容量値との比が、第2の比の範囲内にあることである、又は
前記第2のプリセット条件は、前記
第2の接触面の前記高さが第1の高さの範囲内にあり、前記
第2の接触面の前記高さと前記
第2の接触面
の幅との前記比が第3の比の範囲内にあり、前記
第2の接触面の前記最もエッジの座標列の前記静電容量値と、前記
第2の接触面の前記2次エッジの座標列の前記静電容量値との
前記比が、前記第2の比の範囲内にあることである、又は
前記第2のプリセット条件は、前記
第2の接触面の前記高さと前記
第2の接触面
の幅との前記比が前記第3の比の範囲内にあり、前記
第2の接触面の前記面積が第1の面積の範囲内にあり、前記
第2の接触面の前記最もエッジの座標列の前記静電容量値と、前記
第2の接触面の前記2次エッジの座標列の静電容量値との前記比が、前記第2の比の範囲内にあることである、及び
前記第1の高さの範囲内の値が前記第1の高さ閾値
未満であり、前記第2の比の範囲内の値が1
より大きく、前記第2の比の範囲内の前記値は前記第1の比の範囲内の前記値以上であり、前記第3の比の範囲内の値が前記第1の高さの比
未満であり、前記第1の面積の範囲内の値
が前記第1の面積閾値
未満である、請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記電子装置が、前記第1の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記第1のサイド画面上の前記第1のタッチ領域及び前記第1の非タッチ領域を決定するステップは、
前記第1の接触面の前記タッチ情報が第3のプリセット条件を満たす場合に、前記電子装置が、前記第1の接触面のタイプが指を置く接触面であると決定するステップと、
前記第1の接触面と前記第1のサイド画面の前記第1の端部との間の前記距離が第3のプリセット値以上である場合に、前記電子装置が、前記第1のタッチ領域が前記第1のサイド画面の前記第1の端部と前記第1の接触面との間にあると決定するステップと、を含み、
前記第3のプリセット条件は、前記接触面の前記高さが第2の高さの範囲内にあり、前記接触面の前記最もエッジの座標列の前記静電容量値と、前記接触面の前記2次エッジの座標列の前記静電容量値との
前記比が、第4の比の範囲内にあることである、又は
前記第3のプリセット条件は、前記接触面の前記高さが第2の高さの範囲
内にあり、前記接触面の前記高さと前記接触面の前記幅との前記比が、第5の比の範囲内にあり、前記接触面の前記最もエッジの座標列の前記静電容量値と、前記接触面の前記2次エッジの座標列の前記静電容量値との前記比が、前記第4の比の範囲内にあることである、又は
前記第3のプリセット条件は、前記接触面の前記高さと前記接触面の前記幅との前記比が前記第5の比の範囲内にあり、前記接触面の前記面積が第2の面積の範囲内にあり、前記接触面の前記最もエッジの座標列の前記静電容量値と、前記接触面の前記2次エッジの座標列の前記静電容量値との前記比が、前記第4の比の範囲内にあることである、及び
前記第2の高さの範囲内の値が、前記第1の高さ閾値
未満であり、前記第4の比の範囲内の値が1
未満であり、前記第5の比の範囲内の値が、前記第3の比の範囲内の前記値以下であり、前記第2の比の範囲内の値が、前記第1の面積閾値
未満である、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記電子装置が、前記第1の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記第1のサイド画面上の前記第1のタッチ領域及び前記第1の非タッチ領域を決定するステップは、
前記第1の接触面の前記タッチ情報が第4のプリセット条件を満たす場合に、前記電子装置が、前記第1の接触面のタイプがサム・インデックスウェブ接触面であると決定するステップと、
前記第1の接触面と前記第1のサイド画面の前記第1の端部との間の前記距離が第4のプリセット値以上である場合に、前記電子装置が、前記第1のタッチ領域が前記第1のサイド画面の前記第1の端部と前記第1の接触面との間にあると決定するステップと、を含み、
前記第4のプリセット条件は、前記接触面の前記高さが第3の高さの範囲内にあり、前記接触面の前記最もエッジの座標列の前記静電容量値と、前記接触面の2次エッジの座標列の前記静電容量値との前記比が、第6の比の範囲内にあることである、又は
前記第4のプリセット条件は、前記接触面の前記高さが第3の高さの範囲
内にあり、前記接触面の前記高さと前記接触面の前記幅との前記比が第7の比の範囲内にあり、前記接触面の前記最もエッジの座標列の前記静電容量値と、前記接触面の前記2次エッジの座標列の前記静電容量値との前記比が、前記第6の比の範囲内にあることである、又は
前記第4のプリセット条件は、前記接触面の前記高さと前記接触面の前記幅との
前記比が前記第7の比の範囲内にあり、前記接触面の前記面積が第3の面積の範囲内にあり、前記接触面の前記最もエッジの座標列の前記静電容量値と、前記接触面の前記2次エッジの座標列の前記静電容量値との前記比が、前記第6の比の範囲内にあることである、及び
前記第3の高さの範囲内の値が前記第1の高さ閾値以下であり、前記第3の高さの範囲の前記値は前記第2の高さの範囲の前記値以上であり、前記第6の比の範囲内の値が1
以上であり、前記第6の比の範囲の前記値は前記第2の比の範囲内の値以下であり、前記第7の比の範囲内の値は前記第1の高さの比
未満であり、前記第7の比の範囲の前記値は前記第5の比の範囲内の値以上であり、前記第3の面積の範囲内の値が前記第1の面積閾値以下である、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の接触面は、前記電子装置の背面画面にあり、前記電子装置が、前記第1の接触面の前記タッチ情報に基づいて、前記電子装置の前記タッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、
前記第1の接触面の第1の側部と前記タッチ画面上
の第1のサイド画面の上部との間の距離が第7のプリセット値以上である場合に、前記電子装置が、前記第1のサイド画面の前記第1のタッチ領域が、前記第1のサイド画面の前記上部と前記第1の側部との間にあると決定するステップを含み、前記第1の側部は前記第1のサイド画面に隣接しており、前記第1の接触面と前記第1の側部との間の距離が、前記第1の距離値であり、前記第1のサイド画面上の前記第1のタッチ領域以外の領域が、前記第1の非タッチ領域である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のサイド画面の前記第1の端部は、前記第1のサイド画面の上部である、又は
前記第1のサイド画面の前記第1の端部は、前記第1のサイド画面の前記上部又は前記第1のサイド画面の下部である、請求項
1、6
、9乃至
11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
タッチ画面、メモリ、1つ又は複数のプロセッサ、及び1つ又は複数のプログラムを含む電子装置であって、前記1つ又は複数のプログラムが前記メモリに格納され、前記1つ又は複数のプロセッサが前記1つ又は複数のプログラムを実行するときに、当該電子装置は、請求項1乃至
12のいずれか一項に記載の方法を実施することができる、
電子装置。
【請求項15】
コンピュータ可読記憶媒体であって、該コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムがコンピュータで実行されるときに、前記コンピュータは、請求項1乃至
12のいずれか一項に記載の方法を実行することができる、
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年12月9日に中国特許庁に出願した“TOUCH REGION ADJUSTMENT METHOD AND APPARATUS”という表題の中国特許出願第201911251873.9号、及び2020年9月17日に中国特許庁に出願した“TOUCH REGION ADJUSTMENT METHOD AND APPARATUS”という表題の中国特許出願第202010982063.7号に対する優先権を主張するものであり、これらの文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、電子装置技術の分野に関連し、具体的には、タッチ領域調整方法及び機器に関連する。
【背景技術】
【0003】
ベゼルレス画面の普及に伴い、電子装置の画面利用率を向上させるために、100%を超えるベゼルレス画面が一部の電子装置に適用され始めている。100%を超えるベゼルレス画面は、電子装置の前面にある画面に加えて、一部の特定の機能が別の領域に拡張され得ることを意味する。対応して、別の領域は、通常、拡張タッチ領域を含み、それによって、拡張タッチ領域でタッチを受信した後に、電子装置は特定の機能を実行する。例えば、タッチ領域は、いくつかの電子装置の側部領域(例えば、左側及び右側又は上側及び下側等の領域)に配置され得る。領域がタッチされた後に、電子装置は、タッチ領域に対応する動作を実行して、サイドインタラクション(side interaction:側部を介した対話)を実施する。
【0004】
しかしながら、本願の研究過程において、本発明者は、電子装置を把持するときに、ユーザが誤って拡張タッチ領域に触れることがあることを見出した。この場合に、電子装置は、ユーザが操作を必要としない場合でも、依然としてタッチ領域に対応する動作を行う。換言すると、電子装置は、ユーザが必要としない動作を実行する。例えば、タッチ領域が電子装置の側部領域に拡張された場合に、ユーザが電子装置を把持する過程でサイドタッチ領域に触れると、電子装置はサイドタッチ領域に対応する動作を実行する。
【発明の概要】
【0005】
ユーザが、電子装置を把持するときに誤って拡張タッチ領域に触れるという従来技術の課題を解決するために、本願の実施形態は、タッチ領域調整方法及び機器を開示する。
【0006】
第1の態様によれば、本願は、タッチ領域調整方法を提供する。この方法は、端末装置のタッチディスプレイ上で、感知パラメータが変化する第1の領域を取得するステップと;端末装置のタッチディスプレイ上の第1の領域の位置に基づいて、端末装置を把持するジェスチャを決定するステップと;端末装置を把持するジェスチャに基づいて、端末装置のタッチディスプレイ上のタッチ領域の位置を調整して、タッチ領域が第1の領域から遠く離れるようにするステップと;を含む。前述の方法は、端末装置へのユーザの偶発的なタッチ防止を効果的に回避することができ、それによりユーザ体験を向上させる。
【0007】
第1の態様の可能な実施態様では、感知パラメータには、圧力パラメータ、温度パラメータ、静電容量パラメータ等が含まれる。偶発的なタッチ防止は、様々なパラメータを使用して実装され、偶発的なタッチ防止の精度を高め、ユーザ体験を向上させる。
【0008】
第1の態様の別の可能な実施態様では、端末装置のタッチディスプレイ上の第1の領域の位置に基づいて、端末装置を把持するジェスチャを決定するステップの前に、この方法は、第1の領域の感知パラメータの変化量を計算するステップをさらに含む。感知パラメータの変化量が第1の閾値よりも大きい第1の領域は、第1の標的領域である。第1の領域での感知パラメータの変化量を計算することにより、偶発的なタッチ防止をより正確に実施することができ、ユーザ体験を向上させることができる。
【0009】
第2の態様によれば、本願は、メモリ、プロセッサ、及びコンピュータプログラムを含む端末装置を提供し、そのプログラムは、メモリに格納され、且つプロセッサ上で実行することができる。コンピュータプログラムを実行するときに、プロセッサは、端末装置のタッチディスプレイ上で、感知パラメータが変化する第1の領域を取得するステップと;端末装置のタッチディスプレイ上の第1の領域の位置に基づいて、端末装置を把持するジェスチャを決定するステップと;端末装置を把持するジェスチャに基づいて、端末装置のタッチディスプレイ上のタッチ領域の位置を調整して、タッチ領域が第1の領域から遠く離れるようにするステップと;を実行する。前述の方法及びステップは、端末装置に対するユーザの偶発的なタッチを効果的に回避することができ、それによりユーザ体験を向上させる。
【0010】
第2の態様の可能な実施態様では、感知パラメータには、圧力パラメータ、温度パラメータ、静電容量パラメータ等が含まれる。偶発的なタッチ防止は、様々なパラメータを使用して実装され、偶発的なタッチ防止の精度を高め、ユーザ体験を向上させる。
【0011】
第2の態様の別の可能な実施態様では、端末装置のタッチディスプレイ上の第1の領域の位置に基づいて、端末装置を把持するジェスチャを決定するステップの前に、この方法は、第1の領域の感知パラメータの変化量を計算するステップをさらに含む。感知パラメータの変化量が第1の閾値よりも大きい第1の領域は、第1の標的領域である。第1の領域での感知パラメータの変化量を計算することにより、偶発的なタッチ防止をより正確に実施することができ、ユーザ体験を向上させることができる。
【0012】
第3の態様によれば、本願は、タッチ領域調整方法を提供する。この方法は、電子装置が、電子装置のタッチ画面上で行われる第1のタッチ入力を受け取るステップと;電子装置が、第1のタッチ入力の第1の接触面を決定し、第1の接触面のタッチ情報を取得するステップであって、タッチ情報には静電容量情報が含まれる、取得するステップと;電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置のタッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップであって、第1のタッチ領域と第1の接触面との間の距離が第1の距離値であり、第1の非タッチ領域には第1の接触面が含まれる、決定するステップと;電子装置が、第1のタッチ領域で行われる第2のタッチ入力を受け取るステップと;電子装置が、第2のタッチ入力に応答して第1のユーザインターフェイスを表示するステップと;電子装置が、第1の非タッチ領域で行われる第3のタッチ入力を受け取るステップと;電子装置が、第3のタッチ入力に応答して、電子装置での表示コンテンツを変更しないステップと;含む。
【0013】
本願のこの実施形態では、第1のタッチ入力には、ユーザが移動端末を保持するタッチ入力が含まれ得る。電子装置は、第1のタッチ入力の接触面を決定し、接触面のタッチ情報を取得することができる。電子装置は、接触面のタッチ情報に基づいて、タッチ画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を適応的に調整し、タッチ領域を接触面から遠くに離した状態に保つことができる。タッチ領域の第2のタッチ入力に応答して、電子装置は、タッチ操作に対応する機能を実行することができ、例えば、第1のユーザインターフェイスを表示することができる。非タッチ領域の第3のタッチ入力に応答して、電子装置は、タッチ操作に対応する機能を実行しないようにすることができ、具体的には、電子装置の表示コンテンツを変更しない。このようにして、タッチ領域の位置が適応的に調整され、それにより偶発的なタッチのリスクが効果的に減少し、ユーザ体験が向上する。
【0014】
可能な実施態様では、第1の接触面は、タッチ画面上の第1のサイド画面にある。電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置のタッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップを含む。タッチ情報は、接触面の高さ、接触面の幅、及び接触面の面積のうちの1つ又は複数をさらに含むことができる。第1のサイド画面上の第1のタッチ領域以外の領域は、第1の非タッチ領域である。このようにして、電子装置は、サイド画面上の少なくとも1つの接触面のタッチ情報に基づいて、サイド画面上のタッチ領域を決定することができる。
【0015】
可能な実施態様では、第1の接触面は、タッチ画面上の第1のサイド画面にある。電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置のタッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップ前に、この方法は、電子装置が、第1のタッチ入力の第2の接触面を決定し、第2の接触面のタッチ情報を取得するステップをさらに含み、第2の接触面は第1のサイド画面にある。電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置のタッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報及び第2の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップを含む。第1のタッチ領域と第2の接触面との間の距離が、第1の距離値である。タッチ情報は、接触面の高さ、接触面の幅、及び接触面の面積のうちの1つ又は複数をさらに含むことができる。第1のサイド画面上の第1のタッチ領域以外の領域が、第1の非タッチ領域である。このようにして、一方のサイド画面上の2つの接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置はサイド画面上のタッチ領域を決定することができ、タッチ領域と2つの接触面のいずれかとの間の距離が、第1の距離値である。これにより、偶発的なタッチのリスクが効果的に減少し、ユーザ体験が向上する。
【0016】
可能な実施態様では、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置のタッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップの後に、この方法は、電子装置が、タッチ画面上で行われる第4のタッチ入力を受け取るステップと;電子装置が、第4のタッチ入力の第3の接触面を決定し、第3の接触面のタッチ情報を取得するステップであって、第3の接触面は、タッチ画面上の第1のサイド画面にあり、タッチ情報は、接触面の高さ、接触面の幅、及び接触面の面積のうちの1つ又は複数をさらに含み得る、取得するステップと;電子装置が、第3の接触面のタッチ情報に基づいて、タッチ画面上の第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップと;電子装置が、第1のサイド画面で行われる第5のタッチ入力を受け取るステップと;電子装置が、第5のタッチ入力に応答して、電子装置の表示コンテンツを変更しないステップと;をさらに含む。このようにして、一方のサイド画面上の少なくとも1つの接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置は、サイド画面が非タッチ領域であると決定することができる。これにより、偶発的なタッチのリスクが効果的に減少する。
【0017】
可能な実施態様では、電子装置が、第3の接触面のタッチ情報に基づいて、タッチ画面上の第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップの前に、この方法は、電子装置が、第4のタッチ入力の第4の接触面を決定し、第4の接触面のタッチ情報を取得するステップであって、第4の接触面は第1のサイド画面にある、取得するステップをさらに含む。電子装置が、第3の接触面のタッチ情報に基づいて、タッチ画面上の第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップは、電子装置が、第3の接触面のタッチ情報及び第4の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップを含む。このようにして、一方のサイド画面上の2つの接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置は、サイド画面全体が非タッチ領域であると決定することができる。これにより、偶発的なタッチのリスクが効果的に減少する。
【0018】
可能な実施態様では、第1の接触面は、タッチ画面上の第1のサイド画面にある。電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置のタッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定する前に、この方法は、電子装置が、第1のタッチ入力の第5の接触面を決定し、第5の接触面のタッチ情報を取得するステップを含み、第5の接触面は、タッチ画面の第2のサイド画面にある。電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置のタッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップと;第5の接触面のタッチ情報に基づいて、第2のサイド画面上の第2のタッチ領域及び第2の非タッチ領域を決定するステップと;を含む。第2のタッチ領域と第5の接触面との間の距離が第2の距離値であり、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域以外の領域が第1の非タッチ領域であり、第2のサイド画面上の第2のタッチ領域以外の領域が第2の非タッチ領域である。このようにして、第1のサイド画面上の少なくとも1つの接触面のタッチ情報及び第2のサイド画面上の少なくとも1つの接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置は、2つのサイド画面がそれぞれタッチ領域を含むと決定する。
【0019】
可能な実施態様では、第1の接触面は、タッチ画面上の第1のサイド画面にある。電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置のタッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップの前に、この方法は、電子装置が、第1のタッチ入力の第6の接触面を決定し、第6の接触面のタッチ情報を取得するステップをさらに含み、第6の接触面はタッチ画面の第2のサイド画面にある。電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置のタッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップと;第6の接触面のタッチ情報に基づいて、第2のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップと;を含む。第1のサイド画面上の第1のタッチ領域以外の領域が第1の非タッチ領域である。このようにして、第1のサイド画面上の少なくとも1つの接触面のタッチ情報及び第2のサイド画面上の少なくとも1つの接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置は、一方のサイド画面がタッチ領域を含み、他方の画面全体が非タッチ領域であると決定する。
【0020】
可能な実施態様では、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、第1の接触面のタッチ情報が第1のプリセット条件を満たす場合に、電子装置が、第1の接触面のタイプが母指球接触面であると決定するステップと;第1の接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第1のプリセット値以上である場合に、電子装置が、第1のタッチ領域が第1のサイド画面の第1の端部と第1の接触面との間にあると決定するステップと;を含む。第1のプリセット条件は、接触面の高さが第1の高さ閾値よりも大きいこと、及び接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第1の比の範囲内にあることである。あるいはまた、第1のプリセット条件は、接触面の高さが第1の高さ閾値よりも大きく、接触面の高さと接触面の幅との比が第1の高さの比よりも大きく、接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第1の比の範囲内にあることである。あるいはまた、第1のプリセット条件は、接触面の高さと接触面の幅との比が第1の高さの比よりも大きく、接触面の面積が第1の面積閾値よりも大きく、接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第1の比の範囲内にあることである。第1の比の範囲内の値は1以上である。接触面の最もエッジの座標列は、接触面に対応し且つタッチ画面上にあるタッチ画面アレイ内の、電子装置の長辺に最も近い座標列である。接触面の2次エッジの座標列は、接触面に対応し且つタッチ画面上にあるタッチ画面アレイ内の、電子装置の長辺に第2番目に近い座標列である。
【0021】
可能な実施態様では、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、第1の接触面のタッチ情報が第2のプリセット条件を満たす場合に、電子装置が、第1の接触面のタイプが指把持接触面であると決定するステップと;第1の接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第2のプリセット値以上である場合に、電子装置が、第1のタッチ領域が第1のサイド画面の第1の端部と第1の接触面との間にあると決定するステップと;を含む。第1の接触面は、第1のサイド画面の第1の端部に最も近い指把持接触面である。第2のプリセット条件は、接触面の高さが第1の高さの範囲内にあり、接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第2の比の範囲内にあることである。あるいはまた、第2のプリセット条件は、接触面の高さが第1の高さの範囲内にあり、接触面の高さと接触面の幅との比が第3の比の範囲内にあり、接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第2の比の範囲内にあることである。あるいはまた、第2のプリセット条件は、接触面の高さと接触面の幅との比が第3の比の範囲内にあり、接触面の面積が第1の面積の範囲内にあり、接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第2の比の範囲内にあることである。第1の高さの範囲内の値は第1の高さ閾値以下である。第2の比の範囲内の値は1以上である。第2の比の範囲内の値は第1の比範囲内の値以上である。第3の比の範囲内の値は第1の高さの比以下である。第1の面積の範囲内の値は、第1の面積閾値以下である。
【0022】
可能な実施態様では、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、第1の接触面のタッチ情報が第3のプリセット条件を満たす場合に、電子装置が、第1の接触面のタイプが指を置く接触面であると決定するステップと;第1の接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第3のプリセット値以上である場合に、電子装置が、第1のタッチ領域が第1のサイド画面の第1の端部と第1の接触面との間にあると決定するステップと;を含む。第3のプリセット条件は、接触面の高さが第2の高さの範囲内にあり、接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第4の比の範囲内にあることである。あるいはまた、第3のプリセット条件は、接触面の高さが第2の高さの範囲よりも大きく、接触面の高さと接触面の幅との比が第5の比の範囲内にあり、接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第4の比の範囲内にあることである。あるいはまた、第3のプリセット条件は、接触面の高さと接触面の幅との比が第5の比の範囲内にあり、接触面の面積が第2の面積の範囲内にあり、接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第4の比の範囲内にあることである。第2の高さの範囲内の値は、第1の高さ閾値以下である。第4の比の範囲内の値は1以下である。第5の比の範囲内の値は第3の比の範囲内の値以下である。第2の比の範囲内の値は第1の面積閾値以下である。
【0023】
可能な実施態様では、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、第1の接触面のタッチ情報が第4のプリセット条件を満たす場合に、電子装置が、第1の接触面のタイプがサム・インデックスウェブ接触面であると決定するステップと;第1の接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第4のプリセット値以上である場合に、電子装置が、第1のタッチ領域が第1のサイド画面の第1の端部と第1の接触面との間にあると決定するステップと;を含む。第4のプリセット条件は、接触面の高さが第3の高さの範囲内にあり、接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第6の比の範囲内にあることである。あるいはまた、第4のプリセット条件は、接触面の高さが第3の高さの範囲より大きく、接触面の高さと接触面の幅との比が第7の比の範囲内にあり、接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第6の比の範囲内にあることである。あるいはまた、第4のプリセット条件は、接触面の高さと接触面の幅との比が第7の比の範囲内にあり、接触面の面積が第3の面積の範囲内にあり、接触面の最もエッジの座標列の静電容量値と、接触面の2次エッジの座標列の静電容量値との比が、第6の比の範囲内にあることである。第3の高さの範囲内の値は第1の高さ閾値以下であり、第3の高さの範囲内の値は第2の高さの範囲内の値以上である。第6の比の範囲内の値は1以上であり、第6の比の範囲内の値は第2の比の範囲内の値以下である。第7の比の範囲内の値は第1の高さの比以下であり、第7の比の範囲内の値は第5の比の範囲内の値以上である。第3の面積の範囲内の値は、第1の面積閾値以下である。
【0024】
可能な実施態様では、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置の第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、第1の接触面のタッチ情報と第2の接触面のタッチ情報との両方が第3のプリセット条件を満たす場合に、電子装置が、第1の接触面のタイプが指を置く接触面であると決定するステップと;第1の接触面と第2の接触面との間の距離が第5のプリセット値以上である場合に、電子装置が、第1のタッチ領域が第1の接触面と第2の接触面との間にあると決定するステップと;を含む。
【0025】
可能な実施態様では、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置の第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、第1の接触面のタッチ情報と第2の接触面のタッチ情報との両方が第4のプリセット条件を満たす場合に、電子装置が、第1の接触面のタイプがサム・インデックスウェブ接触面であると決定するステップと;第1の接触面と第2の接触面との間の距離が第6のプリセット値以上である場合に、電子装置が、第1のタッチ領域が第1の接触面と第2の接触面との間にあると決定するステップと;を含む。
【0026】
一実施態様では、第4のプリセット条件において、第6の比の範囲内の値は1以上であり、第3の高さの範囲内の値は第2の高さの範囲内の値以上であり、第7の比の範囲は第5の比の範囲内の値以上であり、第3の面積の範囲内の値は、第2の面積の範囲内の値以上である。
【0027】
可能な実施態様では、第3の接触面は、タッチ画面の第1のサイド画面にある。電子装置が、第3の接触面のタッチ情報に基づいて、タッチ画面上の第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップは、第3の接触面のタッチ情報が第1のプリセット条件を満たし、第3の接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第1のプリセット値未満である場合に、電子装置が、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップを含む。
【0028】
可能な実施態様では、第3の接触面は、タッチ画面の第1のサイド画面にある。電子装置が、第3の接触面のタッチ情報に基づいて、タッチ画面上の第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップは、第3の接触面のタッチ情報が第2のプリセット条件を満たし、第3の接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第2のプリセット値未満である場合に、電子装置が、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップを含む。
【0029】
可能な実施態様では、第3の接触面は、タッチ画面の第1のサイド画面にある。電子装置が、第3の接触面のタッチ情報に基づいて、タッチ画面上の第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップは、第3の接触面のタッチ情報が第3のプリセット条件を満たし、第3の接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第3のプリセット値未満である場合に、電子装置は、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップを含む。
【0030】
可能な実施態様では、第3の接触面は、タッチ画面の第1のサイド画面にある。電子装置が、第3の接触面のタッチ情報に基づいて、タッチ画面上の第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップは、第3の接触面のタッチ情報が第4のプリセット条件を満たし、第3の接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第4のプリセット値未満である場合に、電子装置が、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップを含む。
【0031】
可能な実施態様では、電子装置が、第3の接触面のタッチ情報及び第4の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップは、第3の接触面のタッチ情報と第4の接触面のタッチ情報との両方が第3のプリセット条件を満たし、第3の接触面と第4の接触面との間の距離が第5のプリセット値未満である場合に、電子装置が、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップを含む。
【0032】
可能な実施態様では、電子装置が、第3の接触面のタッチ情報及び第4の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップは、第3の接触面のタッチ情報と第4の接触面のタッチ情報との両方が第4のプリセット条件を満たし、第3の接触面と第4の接触面との間の距離が第6のプリセット値未満である場合に、電子装置が、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップを含む。
【0033】
可能な実施態様では、電子装置が、第3の接触面のタッチ情報及び第4の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップは、第3の接触面のタッチ情報及び第4の接触面のタッチ情報が第4のプリセット条件を満たす場合に、電子装置が、第3の接触面と第4の接触面との両方がサム・インデックスウェブ接触面であると決定するステップと;電子装置が、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定するステップと;を含む。
【0034】
可能な実施態様では、第1の接触面は、電子装置の背面画面にある。電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置のタッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、第1の接触面の第1の側部とタッチ画面の第1のサイド画面の上部との間の距離が第7のプリセット値以上である場合に、電子装置が、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域が第1のサイド画面の上部と第1の側部との間にあると決定するステップを含み、第1の側部は第1のサイド画面に隣接しており、第1の接触面と第1の側部との間の距離が第1の距離値である。
【0035】
可能な実施態様では、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置のタッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップは、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、ユーザの保持状態を決定するステップと;ユーザの保持状態に基づいて、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定するステップと;を含む。ユーザの保持状態には、左手縦保持、右手縦保持、両手縦保持、左手横保持、右手横保持、及び両手横保持が含まれる。
【0036】
可能な実施態様では、第1のサイド画面の第1の端部は、第1のサイド画面の上部である、又は、第1のサイド画面の第1の端部は、第1のサイド画面の上部又は第1のサイド画面の下部である。
【0037】
第4の態様によれば、本願は、タッチ画面、メモリ、1つ又は複数のプロセッサ、及び1つ又は複数のプログラムを含む電子装置を提供する。1つ又は複数のプログラムがメモリに格納される。1つ又は複数のプログラムを実行するときに、1つ又は複数のプロセッサは、電子装置が、第3の態様の任意の可能な実施態様のタッチ領域調整方法を実行するのを可能にする。
【0038】
第5の態様によれば、本願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、コンピュータプログラムがコンピュータで実行されると、コンピュータは、第1の態様及び第3の態様のいずれかに従って方法及びステップを実行することができる。
【0039】
本願の実施形態で開示するタッチ領域調整方法によれば、端末装置のタッチディスプレイ上の、感知パラメータが変化する第1の領域を決定することができ、電子装置を把持するジェスチャは、第1の領域の位置以下に基づいて決定することができ、端末装置のタッチディスプレイ上のタッチ領域の位置は、ジェスチャに基づいて調整することができる。このようにして、調整したタッチ領域は第1の領域から遠く離れており、タッチ領域への偶発的なタッチを回避し、ユーザ体験を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】本願の一実施形態による電子装置の概略構造図である。
【
図2A】本願の一実施形態による、ホライズンディスプレイが適用される電子装置の正面図である。
【
図2B】本願の一実施形態による、ホライズンディスプレイが適用される電子装置の側面図である。
【
図3】本願の一実施形態による、サラウンドディスプレイが適用される電子装置の3次元図である。
【
図4A】本願の一実施形態による、折り畳み式ディスプレイが適用される電子装置の概略図である。
【
図4B】本願の一実施形態による、折り畳み式ディスプレイが適用される別の電子装置の概略図である。
【
図4C】本願の一実施形態による、折り畳み式ディスプレイが適用される別の電子装置の概略図である。
【
図5A】本願の一実施形態による、ホライズンディスプレイが適用される別の電子装置の概略図である。
【
図5B】本願の一実施形態による、ホライズンディスプレイが適用される別の電子装置の概略図である。
【
図6A】本願の一実施形態による、サラウンドディスプレイが適用される別の電子装置の概略図である。
【
図6B】本願の一実施形態による、サラウンドディスプレイが適用される別の電子装置の概略図である。
【
図7A】本願の一実施形態による、折り畳み式ディスプレイが適用される別の電子装置の概略図である。
【
図7B】本願の一実施形態による、折り畳み式ディスプレイが適用される別の電子装置の概略図である。
【
図7C】本願の一実施形態による、折り畳み式ディスプレイが適用される別の電子装置の概略図である。
【
図8A】本願の一実施形態による画面の概略構造図である。
【
図8B】本願の一実施形態によるタッチセンサの概略構造図である。
【
図9】本願の一実施形態によるタッチ領域調整方法の作業手順の概略図である。
【
図10A】本願の一実施形態による別のタッチ領域調整方法の作業手順の概略図である。
【
図10B】本願の一実施形態による第1の領域の概略図である。
【
図11A】本願の一実施形態による別のタッチ領域調整方法の作業手順の概略図である。
【
図11B】本願の一実施形態による別の第1の領域の概略図である。
【
図11C】本願の一実施形態による別の第1の領域の概略図である。
【
図12】本願の一実施形態による別のタッチ領域調整方法の作業手順の概略図である。
【
図13】本願の一実施形態による電子装置の第1の領域の概略図である。
【
図14】本願の一実施形態による、第1の片手で把持するジェスチャの概略図である。
【
図15】本願の一実施形態による別のタッチ領域調整方法の作業手順の概略図である。
【
図16】本願の一実施形態による別の電子装置の第1の領域の概略図である。
【
図17】本願の一実施形態による、第2の片手で把持するジェスチャの概略図である。
【
図18】本願の一実施形態による別のタッチ領域調整方法の作業手順の概略図である。
【
図19】本願の一実施形態による別の電子装置の第1の領域の概略図である。
【
図20】本願の一実施形態による、横向き把握ジェスチャの概略図である。
【
図21】本願の一実施形態による別のタッチ領域調整方法の作業手順の概略図である。
【
図22】本願の一実施形態による別の電子装置の第1の領域の概略図である。
【
図23】本願の一実施形態による第3の片手で把持するジェスチャの概略図である。
【
図24】本願の一実施形態による別のタッチ領域調整方法の作業手順の概略図である。
【
図25】本願の一実施形態による別の電子装置の第1の領域の概略図である。
【
図26】本願の一実施形態による別の電子装置の第1の領域の概略図である。
【
図27】本願の一実施形態による第4の片手で把持するジェスチャの概略図である。
【
図28】本願の一実施形態による第5の片手で把持するジェスチャの概略図である。
【
図29】本願の一実施形態によるサイド画面の表示コンテンツの概略図である。
【
図30A】本願の一実施形態による、サイド画面上の情報対話の概略図である。
【
図30B】本願の一実施形態による、サイド画面上の情報対話の概略図である。
【
図30C】本願の一実施形態による、サイド画面上の情報対話の概略図である。
【
図30D】本願の一実施形態による、サイド画面上の情報対話の概略図である。
【
図31A】本願の一実施形態による左手縦保持の概略図である。
【
図31B】本願の一実施形態による左手縦保持の概略図である。
【
図31C】本願の一実施形態による左手縦保持の概略図である。
【
図32A】本願の一実施形態による右手縦保持の概略図である。
【
図32B】本願の一実施形態による右手縦保持の概略図である。
【
図32C】本願の一実施形態による右手縦保持の概略図である。
【
図33A】本願の一実施形態による両手縦保持の概略図である。
【
図33B】本願の一実施形態による両手縦保持の概略図である。
【
図34A】本願の一実施形態による左手水平保持の概略図である。
【
図34B】本願の一実施形態による左手水平保持の概略図である。
【
図34C】本願の一実施形態による左手水平保持の概略図である。
【
図34D】本願の一実施形態による左手水平保持の概略図である。
【
図35A】本願の一実施形態による右手水平保持の概略図である。
【
図35B】本願の一実施形態による右手水平保持の概略図である。
【
図35C】本願の一実施形態による右手水平保持の概略図である。
【
図35D】本願の一実施形態による右手水平保持の概略図である。
【
図36A】本願の一実施形態による両手水平保持の概略図である。
【
図36B】本願の一実施形態による両手水平保持の概略図である。
【
図36C】本願の一実施形態による両手水平保持の概略図である。
【
図36D】本願の一実施形態による両手水平保持の概略図である。
【
図37A】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図37B】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図37C】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図37D】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図38A】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図38B】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図38C】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図39A】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図39B】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図39C】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図39D】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図39E】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図39F】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図39G】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図40A】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図40B】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図40C】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図40D】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図41A】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図41B】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図41C】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図41D】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図41E】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図41F】本願の一実施形態によるタッチ領域及び非タッチ領域の概略図である。
【
図42】本願の一実施形態によるサイド画面の表示コンテンツの概略図である。
【
図43】本願の一実施形態による別のタッチ領域調整方法の作業手順の概略図である。
【
図44】本願の一実施形態による接触面の静電容量信号の概略図である。
【
図45】本願の一実施形態によるハードウェアシステムの概略図である。
【
図46】本願の一実施形態によるソフトウェアシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本願の明細書、特許請求の範囲、及び添付の図面において、「第1の」、「第2の」、「第3の」等の用語は、異なる対象物を区別することを意図しているが、特定の順序を限定するものではない。第1又は第2は、1つのステップ又は特徴に限定されない、より多くのステップをさらに含み得る。
【0042】
本願の実施形態では、「例」又は「例えば」等の言葉を使用して、例、図解、又は説明を与える。本願の実施形態において「例」又は「例えば」として説明する任意の実施形態又は設計スキームは、別の実施形態又は設計スキームよりも好ましい又はより多くの利点を有するものとして説明するものではではない。正確には、「例」又は「例えば」という言葉の使用は、特定の方法で相対的な概念を提示することを意図している。
【0043】
ユーザが電子装置を把持するときに誤ってタッチ領域に触れるという従来技術の課題を解決するために、本願の一実施形態は、タッチ領域調整方法及び機器を開示する。
【0044】
本願の実施形態で開示するタッチ領域調整方法は、複数のタイプの電子装置に適用することができる。例えば、電子装置は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ネットブック、携帯情報端末(Personal Digital Assistant, PDA)、ウェアラブル電子装置、又はスマートウォッチ等の装置であり得る。確かに、電子装置は、代替的に、別のタイプのものであり得る。これは、本願の実施形態に限定されない。
【0045】
本願の実施形態では、電子装置の構造が
図1に示され得る。
図1は、本願の実施形態で開示するタッチ領域調整方法が適用される電子装置の概略構造図である。
【0046】
図1に示されるように、電子装置は、プロセッサ110、外部メモリインターフェイス120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェイス130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、センサモジュール180、キー(key)190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194等を含み得る。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周囲光センサ180L、骨伝導センサ180M等を含み得る。さらに、電子装置が携帯電話である場合に、電子装置は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170D、及び加入者識別モジュール(subscriber identification module, SIM)カードインターフェイス195をさらに含み得る。
【0047】
この実施形態に示される構造は、電子装置に対する特定の制限を構成しないことが理解され得る。いくつかの他の実施形態では、電子装置は、図に示されるものよりも多い又は少ないコンポーネントを含み得るか、又はいくつかのコンポーネントが組み合わされ得るか、又はいくつかのコンポーネントが分割され得るか、又は異なるコンポーネント配置が使用され得る。図に示されるコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組合せによって実装され得る。
【0048】
プロセッサ110は、1つ又は複数の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理装置(graphics processing unit, GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor ISP)、コントローラ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理装置(neural-network processing unit, NPU)を含み得る。異なる処理ユニットは、独立したコンポーネントであってもよく、或いは1つ又は複数のプロセッサに統合してもよい。
【0049】
コントローラは、電子装置の神経センター及びコマンドセンターであり得る。コントローラは、命令動作コード及び時系列信号に基づいて動作制御信号を生成し、命令の読み取り及び命令の実行の制御を完了することができる。
【0050】
メモリは、さらにプロセッサ110内に配置され得、命令及びデータを格納するように構成される。いくつかの実施形態では、プロセッサ110内のメモリはキャッシュメモリである。メモリは、プロセッサ110によって単に使用される又は周期的に使用される命令又はデータを格納することができる。プロセッサ110が命令又はデータを再び使用する必要がある場合に、プロセッサ110は、メモリから命令又はデータを直接呼び出すことができる。これは、繰り返しのアクセスを回避し、プロセッサ110の待機時間を減らし、それによりシステム効率を改善する。
【0051】
本願のいくつかの実施形態では、プロセッサ110は、1つ又は複数のインターフェイスを含み得る。インターフェイスは、集積回路間(inter-integrated circuit, I2C)インターフェイス、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound, I2S)インターフェイス、パルスコード変調(pulse code modulation, PCM)インターフェイス、ユニバーサル非同期受信機/送信機(universal asynchronous receiver/transmitter, UART)インターフェイス、モバイル産業プロセッサインターフェイス(mobile industry processor interface, MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output, GPIO)インターフェイス、加入者識別モジュール(subscriber identity module, SIM)インターフェイス、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェイス等を含み得る。
【0052】
I2Cインターフェイスは、双方向同期シリアルバスであり、1本のシリアルデータ線(serial data line, SDA)と、1本のシリアルクロック線(serial clock line, SCL)とを含む。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、I2Cバスの複数のグループを含み得る。プロセッサ110は、異なるI2Cバスインターフェイスを介して、タッチセンサ180K、充電器、フラッシュライト、カメラ193等に別々に結合され得る。例えば、プロセッサ110は、I2Cインターフェイスを介してタッチセンサ180Kに結合され得、それによって、プロセッサ110は、I2Cバスインターフェイスを介してタッチセンサ180Kと通信して、電子装置のタッチ機能を実現する。
【0053】
I2Sインターフェイスは、音声通信を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、I2Sバスの複数のグループを含み得る。プロセッサ110は、I2Sバスを介してオーディオモジュール170に結合され、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間の通信を実施することができる。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、I2Sインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に通信し、Bluetoothヘッドセットを介して通話に応答する機能を実現することができる。
【0054】
PCMインターフェイスは、オーディオ通信を実行し、アナログ信号をサンプリング、量子化、及びコーディングするようにも構成され得る。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、PCMバスインターフェイスを介して無線通信モジュール160に結合され得る。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、代替的に、PCMインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信して、Bluetoothヘッドセットを介して通話に応答する機能を実現することができる。I2SインターフェイスとPCMインターフェイスとの両方が、オーディオ通信を実行するように構成され得る。
【0055】
UARTインターフェイスは、ユニバーサルシリアルデータバスであり、非同期通信を実行するように構成される。バスは、双方向通信バスであってもよく、シリアル通信とパラレル通信との間で送信されるデータを変換する。いくつかの実施形態では、UARTインターフェイスは、通常、プロセッサ110を無線通信モジュール160に接続するように構成される。例えば、プロセッサ110は、UARTインターフェイスを介して無線通信モジュール160内のBluetoothモジュールと通信して、Bluetooth機能を実現する。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、UARTインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信して、Bluetoothヘッドセットを介して音楽を再生する機能を実現することができる。
【0056】
MIPIインターフェイスは、プロセッサ110をディスプレイ194又はカメラ193等の周辺コンポーネントに接続するように構成され得る。MIPIインターフェイスは、カメラシリアルインターフェイス(camera serial interface, CSI)、ディスプレイシリアルインターフェイス(display serial interface, DSI)等を含む。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、CSIインターフェイスを介してカメラ193と通信して、電子装置の写真撮影機能を実現する。プロセッサ110は、DSIインターフェイスを介してディスプレイ194と通信して、電子装置のディスプレイ機能を実現する。
【0057】
GPIOインターフェイスは、ソフトウェアを使用して構成され得る。GPIOインターフェイスは、制御信号又はデータ信号として構成され得る。いくつかの実施形態では、GPIOインターフェイスは、プロセッサ110をカメラ193、ディスプレイ194、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール180等に接続するように構成され得る。GPIOインターフェイスは、代替的に、I2Cインターフェイス、I2Sインターフェイス、UARTインターフェイス、MIPIインターフェイス等として構成され得る。
【0058】
USBインターフェイス130は、USB標準仕様に準拠するインターフェイスであり、具体的には、ミニUSBインターフェイス、マイクロUSBインターフェイス、USB Type-Cポート等であり得る。USBインターフェイス130は、充電器に接続して電子装置を充電するように構成され得るか、又は電子装置と周辺装置との間でデータを送信するように構成され得るか、又はヘッドセットを使用してオーディオを再生するためにヘッドセットに接続するように構成され得る。あるいはまた、インターフェイスは、別の電子装置、例えば、AR装置に接続するように構成され得る。
【0059】
この実施形態に示されるモジュール同士の間のインターフェイス接続関係は、単に説明のための例であり、電子装置の構造に対する制限を構成しないことが理解され得る。本願の他のいくつかの実施形態では、電子装置は、代替的に、前述の実施形態とは異なるインターフェイス接続方法を使用するか、又は複数のインターフェイス接続方法の組合せを使用することができる。
【0060】
充電管理モジュール140は、充電器から充電入力を受け取るように構成される。充電器は、ワイヤレス充電器又は有線充電器であってもよい。有線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、USBインターフェイス130を介して有線充電器から充電入力を受け取ることができる。ワイヤレス充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、電子装置のワイヤレス充電コイルを介してワイヤレス充電入力を受け取ることができる。充電管理モジュール140は、バッテリ142を充電している間に、電力管理モジュール141を介して電力を電子装置にさらに供給することができる。
【0061】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140、及びプロセッサ110を接続するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリ142の入力及び/又は充電管理モジュール140の入力を受け取り、電力をプロセッサ110、内部メモリ121、ディスプレイ194、カメラ193、無線通信モジュール160等に供給する。電力管理モジュール141は、バッテリ容量、バッテリサイクルの量、及びバッテリの健全状態(漏電又はインピーダンス)等のパラメータを監視するようにさらに構成され得る。いくつかの他の実施形態では、電力管理モジュール141は、代替的に、プロセッサ110に配置され得る。他のいくつかの実施形態では、電力管理モジュール141及び充電管理モジュール140は、代替的に、同じ装置に配置され得る。
【0062】
電子装置の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ等を介して実現することができる。
【0063】
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送受信するように構成される。電子装置の各アンテナは、1つ又は複数の通信帯域をカバーするように構成され得る。アンテナの使用率を高めるために、異なるアンテナをさらに多重化してもよい。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化され得る。他のいくつかの実施形態では、アンテナは、調整スイッチと組み合わせて使用され得る。
【0064】
移動通信モジュール150は、2G/3G/4G/5G等を含む無線通信用であり、且つ電子装置に適用される解決策を提供することができる。移動通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器(low noise amplifier, LNA)等を含み得る。移動通信モジュール150は、アンテナ1を介して電磁波を受信し、受信した電磁波に対してフィルタリング又は増幅等の処理を実行し、復調のために電磁波をモデムプロセッサに転送することができる。移動通信モジュール150は、モデムプロセッサによって変調された信号をさらに増幅し、増幅した信号を電磁波に変換し、アンテナ1を介して放射することができる。いくつかの実施形態では、移動通信モジュール150内の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110内に配置され得る。いくつかの実施形態では、移動通信モジュール150内の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110内の少なくともいくつかのモジュールと同じ装置に配置され得る。
【0065】
モデムプロセッサは、変調器及び復調器を含み得る。変調器は、送信すべき低周波数ベースバンド信号を中高周波数信号に変調するように構成される。復調器は、受信した電磁波信号を低周波ベースバンド信号に復調するように構成される。次に、復調器は、復調によって得た低周波ベースバンド信号を、処理するためにベースバンドプロセッサに送信する。低周波ベースバンド信号は、ベースバンドプロセッサによって処理されてから、アプリケーションプロセッサに送信される。アプリケーションプロセッサは、オーディオ装置(スピーカ170A、受信機170B等に限定されない)を介して音声信号を出力するか、又はディスプレイ194を介して画像又はビデオを表示する。いくつかの他の実施形態では、モデムプロセッサは、独立した装置であり得る。いくつかの他の実施形態では、モデムプロセッサは、プロセッサ110から独立しており、移動通信モジュール150又は別の機能モジュールと同じ装置に配置され得る。
【0066】
無線通信モジュール160は、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)(例えば、Wi-Fi(wireless fidelity, Wi-Fi)ネットワーク)、Bluetooth(Bluetooth, BT)、グローバルナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、近距離通信(near field communication, NFC)技術、赤外線(infrared, IR)技術等を含む、電子装置に適用される無線通信解決策を提供することができる。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1つ又は複数の装置であり得る。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリング処理を実行し、処理した信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160は、プロセッサ110から送信すべき信号をさらに受信して、信号に対して周波数変調及び増幅を実行し、処理した信号を電磁波に変換して、アンテナ2を介して放射することができる。
【0067】
いくつかの実施形態では、電子装置のアンテナ1は、移動通信モジュール150に結合され、アンテナ2は、無線通信モジュール160に結合され、それによって、電子装置は、無線通信技術を使用してネットワーク及び別の装置と通信することができる。無線通信技術は、移動体通信のためのグローバルシステム(global system for mobile communications, GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA)、時間分割同期符号分割多元接続(time-division code division multiple access, TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術等を含み得る。GNSSには、全地球測位システム(global positioning system, GPS)、全地球測位衛星システム(global navigation satellite system, GLONASS)、BeiDou航法衛星システム(BeiDou navigation satellite system, BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system, QZSS)、及び/又は衛星ベースの増強システム(satellite based augmentation systems, SBAS)が含まれ得る。
【0068】
電子装置は、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を介してディスプレイ機能を実現する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194をアプリケーションプロセッサに接続する。GPUは、数学的及び幾何学的計算を実行し、画像をレンダリングするように構成される。プロセッサ110は、プログラム命令を実行して表示情報を生成又は変更するための1つ又は複数のGPUを含み得る。
【0069】
ディスプレイ194は、画像、ビデオ等を表示するように構成される。ディスプレイ194は、ディスプレイパネルを含む。液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード又はアクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode, AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flex light-emitting diode, FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diode, QLED)等を、ディスプレイパネルに使用することができる。いくつかの実施形態では、電子装置は、1つ又はN個のディスプレイ194を含むことができ、ここで、Nは、1より大きい正の整数である。
【0070】
一連のグラフィカルユーザインターフェイス(graphical user interface, GUI)は、電子装置のディスプレイ194に表示され得、これらのGUIは全て、電子装置のホーム画面に関するものである。一般に、電子装置のディスプレイ194のサイズは固定されており、限定されたコントロールを、電子装置のディスプレイ194上にのみ表示することができる。コントロールはGUI要素である。コントロールは、アプリケーションに含まれるソフトウェアコンポーネントであり、アプリケーションによって処理される全てのデータと、データに関連する対話動作とを制御する。ユーザは、直接操作(direct manipulation)を実行することにより、コントロールと対話することができる。このようにして、アプリケーションに関する関連情報が読み取られ、又は編集される。通常、コントロールには、アイコン、キー、メニュー、タブ、テキストボックス、ダイアログボックス、ステータスバー、ナビゲーションバー、ウィジェット等のビジュアルインターフェイス要素が含まれ得る。例えば、本願のこの実施形態では、ディスプレイ194は仮想キーを表示することができる。
【0071】
電子装置は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を介して写真撮影機能を実現することができる。
【0072】
ISPは、カメラ193によってフィードバックされたデータを処理するように構成される。例えば、撮影中にシャッターが押され、光がレンズを通してカメラの感光性素子に伝達され、光信号が電気信号に変換される。カメラの感光性素子は、電気信号を処理、つまり電気信号を可視画像に変換するためにISPに送信する。ISPは、画像のノイズ、明るさ、及び肌色に対してアルゴリズムの最適化をさらに実行し得る。ISPは、写真撮影シナリオの露出及び色温度等のパラメータをさらに最適化し得る。いくつかの実施形態では、ISPは、カメラ193内に配置され得る。
【0073】
カメラ193は、静止画像又はビデオをキャプチャするように構成される。レンズを使用して被写体の光学画像を生成し、感光性素子に投影する。感光性素子は、電荷結合装置(charge coupled device, CCD)又は相補型金属酸化膜半導体(complementary metal-oxide-semiconductor, CMOS)フォトトランジスタであり得る。感光性素子は、光信号を電気信号に変換し、次に電気信号をデジタル画像信号に変換するために電気信号をISPに送信する。ISPはデジタル画像信号を処理するためにDSPに出力する。DSPは、デジタル画像信号をRGB形式又はYUV形式等の標準形式の画像信号に変換する。いくつかの実施形態では、電子装置は、1つ又はN個のカメラ193を含むことができ、ここで、Nは、1より大きい正の整数である。
【0074】
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成されており、デジタル画像信号に加えて他のデジタル信号を処理し得る。例えば、電子装置が周波数を選択するときに、デジタル信号プロセッサは、周波数エネルギーに対してフーリエ変換等を実行するように構成される。
【0075】
ビデオコーデックは、デジタルビデオを圧縮又は解凍するように構成される。電子装置は、1つ又は複数のビデオコーデックをサポートすることができる。このようにして、電子装置は、複数の符号化フォーマット、例えば、動画専門家グループ(moving picture experts group, MPEG)1、MEPG2、MEPG3、MEPG4等でビデオを再生又は記録することができる。
【0076】
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network, NN)コンピューティングプロセッサであり、生物学的ニューラルネットワークの構造を参照することによって、例えば人間の脳のニューロン同士の間の伝達モードを参照することによって、入力情報を迅速に処理し、さらに自己学習を継続的に実行することができる。電子装置のインテリジェント認識等のアプリケーションは、NPU、例えば画像認識、顔認識、音声認識、テキスト理解等を介して実行することができる。
【0077】
外部メモリインターフェイス120は、電子装置の記憶能力を拡張するために、外部メモリカード、例えばマイクロSDカードに接続するように構成され得る。外部記憶カードは、外部メモリインターフェイス120を介してプロセッサ110と通信し、データ記憶機能を実現する。例えば、音楽及びビデオ等のファイルは外部記憶カードに記憶される。
【0078】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを格納するように構成され得る。実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に格納した命令を実行して、電子装置及びデータ処理の様々な機能アプリケーションを実行する。例えば、この実施形態では、プロセッサ110は、内部メモリ121に格納した命令を実行することによって、及び本願の実施形態で開示する解決策を使用して、制御領域を調整することができる。内部メモリ121は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能又は画像再生機能)に必要なアプリケーション等を記憶することができる。データ記憶領域は、電子装置を使用するときに作成したデータ(オーディオデータ及び電話帳等)等を記憶することができる。さらに、内部メモリ112は、高速ランダムアクセスメモリを含み得、さらに、不揮発性メモリ、例えば少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュ記憶装置、又はユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage, UFS)を含み得る。プロセッサ110は、内部メモリ121に格納した命令及び/又はプロセッサに配置されたメモリに格納した命令を実行して、電子装置及びデータ処理の様々な機能アプリケーションを実行する。
【0079】
電子装置は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサ等を介して、オーディオ機能、例えば音楽の再生及び録音を実施することができる。
【0080】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報を出力のためのアナログオーディオ信号に変換するように構成され、また、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するように構成される。オーディオモジュール170は、オーディオ信号をコーディング及びデコーディングするようにさらに構成され得る。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、プロセッサ110内に配置され得るか、又はオーディオモジュール170のいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110内に配置され得る。
【0081】
「ホーン」とも呼ばれるスピーカ170Aは、オーディオ電気信号を音信号に変換するように構成される。電子装置は、スピーカ170Aを介して音楽を聴いたり、ハンズフリーコールに応答したりすることができる。
【0082】
「イヤピース」とも呼ばれる受信機170Bは、電気オーディオ信号を音信号に変換するように構成される。電子装置を用いて電話に応答したり、音声情報を受信したりする場合に、受信機170Bを人の耳に近づけて音声を受信することができる。
【0083】
「マイク」又は「マイクロフォン」とも呼ばれるマイク170Cは、音信号を電気信号に変換するように構成される。電話をかけるとき、又は音声情報を送信するときに、ユーザは、マイク170Cの近くで音を出して、マイク170Cに音信号を入力することができる。少なくとも1つのマイク170Cを電子装置に配置することができる。いくつかの他の実施形態では、2つのマイク170Cを電子装置内に配置して、音信号を収集することに加えて、ノイズ低減機能を実施することができる。いくつかの他の実施形態では、代替的に、3つ、4つ、又はそれ以上のマイク170Cを電子装置に配置して、音信号を収集し、ノイズを低減することができる。マイクは、音源をさらに特定し、指向性録音機能等を実施することができる。
【0084】
ヘッドセットジャック170Dは、有線ヘッドセットに接続するように構成される。ヘッドセットジャック170Dは、USBインターフェイス130又は3.5mmオープン移動端末プラットフォーム(open mobile terminal platform, OMTP)標準インターフェイス又は米国の携帯電話通信工業会(cellular telecommunication industry association of the USA, CTIA)標準インターフェイスであり得る。
【0085】
圧力センサ180Aは、圧力信号を感知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換することができる。いくつかの実施形態では、圧力センサ180Aは、ディスプレイ194上に配置され得る。抵抗性圧力センサ、誘導性圧力センサ、及び静電容量性圧力センサ等の複数のタイプの圧力センサ180Aがある。静電容量性圧力センサは、導電性材料で作製された少なくとも2つの平行なプレートを含み得る。圧力センサ180Aに力が加えられると、電極同士の間の静電容量が変化する。電子装置は、静電容量の変化に基づいて圧力強度を決定する。ディスプレイ194上でタッチ操作が行われると、電子装置は、圧力センサ180Aを使用してタッチ操作の強度を検出する。電子装置は、圧力センサ180Aの検出信号に基づいてタッチ位置を計算することもできる。いくつかの実施形態では、同じタッチ位置で行われるが、異なるタッチ操作強度を有するタッチ操作は、異なる操作命令に対応し得る。例えば、SMSメッセージアプリケーションアイコンに対して、タッチ操作強度が第1の圧力閾値未満のタッチ操作を行うと、SMSメッセージを表示するための命令が実行される。SMSメッセージアプリケーションアイコンに対して、タッチ操作強度が第1の圧力閾値以上のタッチ操作を行うと、新しいSMSメッセージを作成するための命令が実行される。
【0086】
ジャイロセンサ180Bは、電子装置の運動姿勢を決定するように構成され得る。いくつかの実施形態では、3つの軸線(すなわち、x、y、及びz軸)の周りの電子装置の角速度は、ジャイロセンサ180Bを使用して決定され得る。ジャイロセンサ180Bは、写真撮影中に手ぶれ補正を実施するように構成され得る。例えば、シャッターが押されると、ジャイロセンサ180Bは、電子装置が揺れる角度を検出し、その角度に基づいて、レンズモジュールが補償する必要のある距離を計算し、それによって、レンズは、逆方向の動きによって電子装置の揺れを打ち消して、手ぶれ補正を実施する。ジャイロセンサ180Bは、ナビゲーションシナリオ及び動き感知ゲームシナリオでさらに使用することができる。
【0087】
気圧センサ180Cは、気圧を測定するように構成される。いくつかの実施形態では、電子装置は、気圧センサ180Cによって測定した気圧値に基づいて高度を計算し、測位及びナビゲーションを支援する。
【0088】
磁気センサ180Dは、ホールセンサを含む。電子装置は、磁気センサ180Dを使用して、フリップ式レーザケースの開閉を検出することができる。いくつかの実施形態では、電子装置がクラムシェル型電話である場合に、電子装置は、磁気センサ180Dを使用して、フリップ式カバーの開閉を検出することができる。また、レーザケースの開閉状態の検出、又はフリップ式カバーの開閉状態の検出に基づいて、フリップ式カバー開閉時の自動ロック解除等の機能が設定される。
【0089】
加速度センサ180Eは、電子装置の様々な方向(通常は3軸上)の加速度の大きさを検出することができ、電子装置が静止しているときの重力の大きさ及び方向を検出することができる。加速度センサ180Eは、電子装置の姿勢を特定するようにさらに構成することができ、横向き(landscape)モード及び縦向き(portrait)モードとの間の切り替え又は歩数計等のアプリケーションに適用される。
【0090】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成される。電子装置は、赤外線又はレーザの方法で距離を測定することができる。いくつかの実施形態では、写真撮影のシナリオでは、電子装置は、距離センサ180Fを使用して距離を測定し、迅速な焦点合わせを実施することができる。
【0091】
光近接センサ180Gは、発光ダイオード(LED)及び光検出器、例えばフォトダイオードを含み得る。発光ダイオードは、赤外線発光ダイオードであり得る。電子装置は、発光ダイオードを介して赤外光を放射する。電子装置は、フォトダイオードを使用して、近くの対象物から反射した赤外線光を検出する。十分な反射光が検出された場合に、電子装置の近くに対象物があると決定され得る。十分な反射光が検出されない場合に、電子装置は、電子装置の近くに対象物がないと決定し得る。電子装置は、光近接センサ180Gを使用して、ユーザが電子装置を耳の近くに保持して電話をかけていることを検出して、省電力のために画面を自動的にオフにすることができる。光近接センサ180Gはまた、画面を自動的にロック解除又はロックするために、スマートカバーモード又はポケットモードで使用され得る。
【0092】
周囲光センサ180Lは、周囲光の明るさを感知するように構成される。電子装置は、感知した周囲光の明るさに基づいて、ディスプレイ194の明るさを適応的に調整することができる。周囲光センサ180Lは、写真撮影中にホワイトバランスを自動的に調整するようにも構成され得る。周囲光センサ180Lは、光近接センサ180Gと協働して、電子装置がポケット内にあるかどうかを検出し、偶発的なタッチを回避することもできる。
【0093】
指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成される。電子装置は、収集した指紋の特徴を使用して、指紋ベースのロック解除、アプリケーションのロックアクセス、指紋ベースの写真撮影、指紋ベースの呼応答等を実施することができる。
【0094】
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成される。いくつかの実施形態では、電子装置は、温度センサ180Jによって検出した温度を使用して温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサ180Jによって報告された温度が閾値を超えると、電子装置は、温度センサ180Jの近くのプロセッサの性能を低下させて、電力消費を低減し、熱保護を実施する。いくつかの他の実施形態では、温度が別の閾値未満である場合に、電子装置は、バッテリ142を加熱して、低温による電子装置の異常なシャットダウンを回避する。いくつかの他の実施形態では、温度がさらに別の閾値未満である場合に、電子装置は、バッテリ142の出力電圧をブーストして、低温による異常なシャットダウンを回避する。
【0095】
タッチセンサ180Kは、「タッチコンポーネント」とも呼ばれる。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194上に配置され得、タッチセンサ180K及びディスプレイ194は、「タッチスクリーン」とも呼ばれるタッチ画面を形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180K上又はその近くで行われるタッチ操作を検出するように構成される。タッチセンサは、検出したタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送して、タッチイベントのタイプを決定することができる。ディスプレイ194は、タッチ操作に関連する視覚的出力を提供することができる。いくつかの他の実施形態では、タッチセンサ180Kは、代替的に、ディスプレイ194の位置とは異なる位置で電子装置の表面に配置され得る。
【0096】
骨伝導センサ180Mは、振動信号を取得することができる。いくつかの実施形態では、骨伝導センサ180Mは、人間の声帯部分の振動骨の振動信号を取得することができる。骨伝導センサ180Mは、人間の脈拍と接触して、血圧拍動信号を受信することもできる。いくつかの実施形態では、骨伝導センサ180Mは、代替的に、ヘッドセット内に配置されて、骨伝導ヘッドセットを形成することができる。オーディオモジュール170は、声帯部分の振動骨であり且つ骨伝導センサ180Mによって得られる振動信号に基づく解析により音声信号を取得し、音声機能を実現することができる。アプリケーションプロセッサは、骨伝導センサ180Mによって取得した血圧拍動信号に基づいて心拍数情報を解析して、心拍数検出機能を実現することができる。
【0097】
キー190は、電源キー、音量キー等を含む。キー190は、機械式キー又はタッチキーであり得る。電子装置は、キー入力を受け取り、電子装置のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することができる。
【0098】
モータ191は、振動プロンプトを生成することができる。モータ191は、着信振動プロンプト及びタッチ振動フィードバックを提供するように構成され得る。例えば、様々なアプリケーション(例えば、写真撮影及びオーディオ再生)で行われるタッチ操作は、様々な振動フィードバック効果に対応し得る。モータ191は、ディスプレイ194の異なる領域で行われるタッチ操作に関する異なる振動フィードバック効果にも対応し得る。異なるアプリケーションシナリオ(例えば、時間リマインダー、情報受信、目覚まし時計、ゲーム)もまた、異なる振動フィードバック効果に対応し得る。タッチ振動フィードバック効果をさらにカスタマイズしてもよい。
【0099】
インジケータ192は、インジケータライトであり得、充電状態及び電力変化を示すように構成され得るか、又はメッセージ、不在着信、通知等を示すように構成され得る。
【0100】
SIMカードインターフェイス195は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、SIMカードインターフェイス195に挿入されるか、又はSIMカードインターフェイス195から取り外されて、電子装置との接触又は電子装置からの分離を実施することができる。電子装置は、1つ又はN個のSIMカードインターフェイスをサポートし得、ここで、Nは、1より大きい正の整数である。SIMカードインターフェイス195は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカード等をサポートし得る。複数のカードを同じSIMカードインターフェイス195に同時に挿入することができる。複数のカードは、同じタイプ又は異なるタイプのものであり得る。SIMカードインターフェイス195は、異なるタイプのSIMカードと互換性があり得る。SIMカードインターフェイス195は、外部メモリカードとさらに互換性があり得る。電子装置は、SIMカードを使用してネットワークと対話し、通話及びデータ通信等の機能を実施する。いくつかの実施形態では、eSIM、すなわち、埋め込み型SIMカードが電子装置に使用される。eSIMカードは電子装置に埋め込まれている場合があり、電子装置から分離することはできない。
【0101】
さらに、オペレーティングシステムは、前述のコンポーネント、例えばAppleが開発したiOSオペレーティングシステム、Googleが開発したAndroidオペレーティングシステム、Microsoftが開発したWindowsオペレーティングシステム等で実行される。アプリケーションは、オペレーティングシステムにインストールして実行できる。
【0102】
本願の実施形態では、iOSオペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、又はWindowsオペレーティングシステムを電子装置にインストールすることができ、又は別のオペレーティングシステムを電子装置にインストールすることができる。これは、本願の実施形態に限定されない。
【0103】
本願の実施形態で言及する上、下、左、右、上側、及び下側は相対的であり、特定の実施態様における例示的な説明であり、本願の実施形態に対する制限を構成しないことに留意されたい。
【0104】
さらに、本願のこの実施形態では、ディスプレイ194は、一般に、タッチ領域を含む。この場合に、ディスプレイ194にアイコンが表示され、アイコンのタッチが受信されると、電子装置は、アイコンに対応する動作を実行することができる。
【0105】
さらに、電子装置の画面の使用率を高めるために、現在、一部の電子装置は、100%ベゼルレス(bezel-less)画面をさらにサポートしている。換言すると、電子装置の表示画面に加えて、いくつかの特定の機能を別の領域に拡張することができる。この場合に、タッチ領域は別の領域に配置される。電子装置が特定の機能を実行する必要がある場合に、ユーザは別の領域にあるタッチ領域に触れて、電子装置が対応する動作を実行するようにする。従って、電子装置のボリュームが変化しない場合に、別の領域のタッチ領域がタッチされ、電子装置は、特定の機能を実行して、電子装置の別の領域の使用率を高めることができる。
【0106】
代替的に、本願の実施形態で開示する方法が適用される電子装置に、複数のタイプの画面を適用することができる。同様に、電子装置の表示画面に加えて、特定の機能が拡張される別の領域もまた、複数のタイプであり得る。本願のこの実施形態では、電子装置の表示画面を第1の画面と呼び、特定の機能が拡張される別の領域を第2の画面とし、タッチ領域が第2の画面に配置され得る。第2の画面でのタッチ領域のタッチを受信すると、電子装置は特定の機能を実行することができる。
【0107】
例えば、第2の画面で拡張された特定の機能が明るさ調整であり、電子装置によって表示される画像の明るさを調整する必要がある場合に、ユーザは、第2の画面上のタッチ領域に触れることができる。ユーザのタッチを受け取った後に、電子装置は、対応する明るさ調整動作を実行する。
【0108】
この場合に、一例では、電子装置の第1の画面は、電子装置のフロント画面領域であり、第2の画面は、電子装置の側部領域であり得る。側部領域は、一般に、電子装置の左側及び右側の側部領域を指す。例えば、ホライズン(horizon)ディスプレイが電子装置に適用される場合に、
図2Aに示される正面図及び
図2Bに示される側面図を参照すると、第2の画面は、電子装置の左側及び右側の側部領域である。ホライズンディスプレイは、曲面ディスプレイとも呼ばれ得る。
【0109】
別の例では、電子装置の第1の画面は、電子装置のフロント画面領域であり、第2の画面は、電子装置の側部領域及び背面領域であり得る。側部領域は、一般に、電子装置の左側及び右側の側部領域を指す。例えば、
図3に示される3次元図を参照すると、サラウンド(surround)ディスプレイが電子装置に適用される場合に、第2の画面は、電子装置の側部領域及び背面領域である。
【0110】
さらに、別の例では、電子装置に適用される画面は折り畳み式ディスプレイであり、折り畳み式ディスプレイを折り畳み線に沿って折り畳んで、折り畳み式ディスプレイ全体を第1のディスプレイ及び第2のディスプレイの2つのディスプレイに分割することができる。さらに、折り畳み度合いに基づいて、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイは、展開状態及び折り畳み状態等の複数の状態を提示することができる。
【0111】
図4A、
図4B、及び
図4Cに示される折り畳み式ディスプレイの概略図を参照されたい。
図4Aでは、第1のディスプレイ41及び第2のディスプレイ42は折り畳まれておらず、第1のディスプレイ41及び第2のディスプレイ42は、繋ぎ合せて独立した表示画面を形成する。
【0112】
同様に、本願のこの実施形態では、第1のディスプレイ41及び第2のディスプレイ42が展開状態にあるとき、すなわち、第1のディスプレイ41及び第2のディスプレイ42の状態が
図4Aに示される。第1のディスプレイ41と第2のディスプレイ42とを繋ぎ合わせることによって得られる表示画面は、通常、電子装置の第1の画面として使用される。繋ぎ合わせた表示画面の側部領域が第2の画面として使用される。さらに、
図4Aでは、折り畳み線43が、第1のディスプレイ41と第2のディスプレイ42との間にある。
【0113】
さらに、
図4B及び
図4Cでは、2つのディスプレイは折り畳まれた状態にある。
図4Bでは、2つのディスプレイの間の夾角は比較的小さい。この場合に、どちらかのディスプレイは、通常、画像を表示するための表示画面として使用され、他方のディスプレイは電子装置の背面にある。例えば、
図4Bでは、第1のディスプレイ41は、電子装置の表示画面として使用され得、第2のディスプレイ42は、電子装置の背面である。
【0114】
同様に、第1のディスプレイ41及び第2のディスプレイ42は折り畳まれた状態にあり、第1のディスプレイ41と第2のディスプレイ42との間の夾角は比較的小さい。換言すると、第1のディスプレイ41及び第2のディスプレイ42が
図4Bに示される。この場合に、通常、電子装置の表示画面が第1の画面として使用され、電子装置の背面領域及び側部領域が第2の画面として使用される。
【0115】
一般に、第1のディスプレイ41と第2のディスプレイ42との間の夾角が角度閾値未満である場合に、第1のディスプレイ41と第2のディスプレイ42との間の夾角は比較的小さいと考えられる。角度閾値は予め設定(preset:プリセット)することができ、電子装置の使用プロセスにおいて、角度閾値をさらに調整することができる。例えば、角度の閾値は10度であり得る。確かに、角度閾値は、代替的に、別の角度値であり得る。これは、本願のこの実施形態に限定されない。
【0116】
図4Cでは、2つのディスプレイの間の夾角は比較的大きい。この場合に、2つのディスプレイの両方を表示画面として使用することができ、第1のディスプレイ41及び第2のディスプレイ42は、別個に異なる画像を表示することができる。
【0117】
同様に、第1のディスプレイ41及び第2のディスプレイ42は折り畳まれた状態にあり、第1のディスプレイ41と第2のディスプレイ42との間の夾角は比較的大きい。換言すると、第1のディスプレイ41及び第2のディスプレイ42が
図4Cに示される。この場合に、2つのディスプレイの両方を第1の画面として使用でき、側部領域を第2の画面として使用できる。
【0118】
一般に、第1のディスプレイ41と第2のディスプレイ42との間の夾角が角度閾値以上である場合に、第1のディスプレイ41と第2のディスプレイ42との間の夾角は比較的大きいと考えられる。
【0119】
換言すると、本願の実施形態で開示する方法が適用される電子装置は、第1の画面と第2の画面との両方を含む。第1の画面は電子装置の表示画面であり、第2の画面は電子装置の表示画面とは異なる別の領域であり、第2の画面はタッチ領域を含む。第2の画面上のタッチ領域のタッチを受け取った後に、電子装置はタッチに対応する動作を実行する。さらに、第2の画面は、電子装置の少なくとも側部領域を含む。サラウンドディスプレイが電子装置に適用される場合に、第2の画面は、電子装置の背面領域をさらに含む。また、折り畳み式ディスプレイが電子装置に適用され、折り畳み式ディスプレイにおける第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が比較的小さい場合に、第2の画面は、電子装置の背面領域をさらに含む。
【0120】
確かに、別の形態の画面を代わりに電子装置に適用することができる。同様に、電子装置の第1の画面及び第2の画面は、代替的に、別の形態であり得る。これは、本願の実施形態に限定されない。
【0121】
本願の電子装置の第2の画面には、タッチ領域が含まれている。従って、電子装置を把持するときに、ユーザが、第2の画面上のタッチ領域に誤って触れてしまう可能性がある。その結果、電子装置は、機能がユーザによって要求されなくても、タッチ領域に対応する機能を引き続き実行し続ける。換言すると、電子装置は、ユーザが必要としない動作を実行する。問題を解決するために、本願の一実施形態は、タッチ領域調整方法及び機器を開示する。
【0122】
例えば、
図5Aは、本願の一実施形態によるホライズンディスプレイで構成された別の電子装置の概略3次元図である。
図5Aは、電子装置の正面図を示している。
図5A及び
図5Bに示されるように、電子装置の表示画面は、フロント画面21、サイド画面22、及びサイド画面23を含む。フロント画面21は、サイド画面22及びサイド画面23に接続される。サイド画面22及びサイド画面23は、電子装置の側面に配置された湾曲したサイド画面である。サイド画面22及びサイド画面23はそれぞれ、サイド画面22又はサイド画面23が配置される、電子装置の側面の一部又は全部を占める。電子装置の側面は、サイドフレームをさらに含み得る。電子装置の背面ハウジングは、電子装置の背面に配置される。
【0123】
例えば、
図6Aは、本願の一実施形態によるサラウンドディスプレイで構成された別の電子装置の概略3次元図である。
図6Bは、電子装置の正面図を示している。
図6A及び
図6Bに示されるように、電子装置の画面は、画面31、画面32、サイド画面33、及びサイド画面34を含む。画面31は、電子装置の前面及び後面のいずれかに配置され、画面32は、電子装置の前面及び背面の他方に配置される。サイド画面33及びサイド画面34は、電子装置の側面に配置された湾曲したサイド画面である。
図6Aに示されるように、サラウンドディスプレイは、従来の端末装置のサイドフレームを有さない。
【0124】
例えば、
図7A~
図7Cは、本願の一実施形態による、折り畳み式ディスプレイで構成された別の電子装置の異なる形態を示している。
図7A~
図7Cに示されるように、電子装置の画面は、画面51、画面52、及び画面53を含み得る。画面53は、画面51及び画面52に接続される。画面53は、電子装置の折り畳み可能な領域である。画面53が曲げられ、又は変形されると、画面53は電子装置のサイド画面を形成し得る。
図7Aに示されるように、画面53は曲げられておらず、電子装置の画面は展開状態にあり、画面51と画面52との間に形成される夾角は180度に等しい。
図7Bに示されるように、画面53は曲げられ、電子装置の画面は半折り状態にあり、画面51と画面52との間に形成される夾角1は0度より大きく180度未満である。
図7Cに示されるように、画面53は曲げられ、電子装置のディスプレイ194は完全に折り畳まれた状態にあり、画面51と画面52との間に形成される夾角は0度に等しい。サイド画面は、
図5A及び
図6Aに示される電子装置の左側面と右側面のそれぞれに配置されるが、折り畳み式ディスプレイで構成され且つ折り畳まれた状態にある電子装置上のサイド画面は1つだけである。
【0125】
本願のいくつかの実施形態では、画面51と画面52との間の夾角1が角度閾値1よりも大きい場合に、画面53は、電子装置のサイド画面を形成する。例えば、角度閾値1は10度に等しい。
【0126】
図5A~
図7Cに示されるディスプレイ194のサイド画面は、湾曲した、又はさらに折り畳み可能な画面である。本願の実施形態における電子装置の画面は、フレキシブル(可撓性)材料で作製されたフレキシブル画面であり得る。フレキシブル材料で作製されたフレキシブル画面は、基板として非剛性ガラスを使用しているため、湾曲した画面は弾力性が高く、壊れにくい。
図5A~
図7Cに示される画面は、統合したフレキシブル画面であり得るか、又は剛性画面及びフレキシブル画面を繋ぎ合わせることによって形成され得る。
【0127】
本願のこの実施形態では、サイド画面は、側部領域とも呼ばれ得る。
【0128】
以下では、本願の一実施形態による電子装置の画面の概略構造図について説明する。
【0129】
図8Aは、本願の一実施形態による電子装置の画面40を示している。端末の画面40は、保護ガラス、タッチセンサ50、ディスプレイ、及び底板を含み得る。画面40は、
図2A~
図7Cに示される湾曲ディスプレイ、サラウンドディスプレイ、又は折り畳み式ディスプレイであり得る。タッチセンサ50及びディスプレイは、タッチ画面を形成し得る。タッチセンサ50は、前述の実施形態ではタッチセンサ180Kであり得、ディスプレイは、前述の実施形態ではディスプレイ194であり得る。具体的な内容については、
図1に示される機器の実施形態を参照されたい。詳細についてはここで説明しない。
【0130】
タッチセンサ50は、X軸電極層及びY軸電極層を含み得る。X軸電極層及びY軸電極層は、タッチセンサ50上で交差分散されて、
図8Bに示されるM×N分散アレイを形成する。電子装置は、特定の検出周波数でX軸及びY軸を走査することにより、各座標点の静電容量値の変化を検出し、各座標点の静電容量値の変化に基づいて、ユーザのタッチ情報を決定することができる。タッチ情報は、ディスプレイ194上のユーザの接触面のタッチ位置及びタッチ面積(area:領域、範囲)を含み得る。
【0131】
一実施態様では、ユーザの手がタッチ画面に触れると、ユーザの手は、Tx電極から、Tx電極によって送信された励起信号の一部を吸収し、従って、Rx電極によって受信される励起信号は、弱くなる。タッチセンサ50上の各座標点の相互静電容量の大きさを走査及び検出するときに、端末は、各座標点の静電容量の変化量に基づいて、ユーザのタッチ位置を計算することができる。別の実施態様では、ユーザの手がタッチ画面に触れると、手の静電容量が、タッチ画面の画面静電容量(Tx電極及びアースによって形成される自己容量、又はRx電極及びアースによって形成される自己容量)に重ねられ、画面の静電容量の量を変化させる。タッチセンサ50上の各座標点での各電極の自己容量の大きさを走査及び検出するときに、端末は、各座標点での各電極の静電容量の変化量に基づいて、ユーザの手のタッチ位置を決定することができる。
【0132】
いくつかの実施形態では、ユーザの手と、
図8Bに示されるタッチ画面アレイ内の各グリッドに対応する画面領域との間のより大きな接触面積は、グリッドに対応する座標点のより大きな静電容量の変化量を示している。グリッド上のユーザの手のより大きな押圧力は、ユーザの手とグリッドとの間のより大きな接触面積を示すことが理解され得る。
【0133】
いくつかの実施形態では、電子装置は、タッチ画面上でユーザによって行われるタッチ操作について、アクティブ(Active)状態、アイドル(Idle)状態、及びスリープ(Sleep)状態の3つの検出状態を有し得る。アクティブ状態では、端末は、第1の周波数を使用してタッチ画面上のタッチ操作を検出する。例えば、第1の周波数は120Hzである。アイドル状態では、端末は、第2の周波数を使用してタッチ画面上のタッチ操作を検出する。例えば、第2の周波数は1Hz又は10Hzである。スリープ状態:スリープ状態では、端末は、タッチ画面上のタッチ操作を検出しない。
【0134】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置は、ディスプレイ194上のサイド画面の位置分布に基づいて、M×Nタッチ画面アレイの第X列から第(X+n)列における座標点に対応するサイド画面を決定することができる。例えば、
図5A及び
図5Bに示される湾曲したディスプレイの場合に、電子装置は、M×Nタッチ画面アレイの第1列から第n列までの座標点がサイド画面21に対応し、第(N-n+1)列から第N列までの座標点がサイド画面22に対応すると決定する。例えば、
図7A~
図7Cに示される折り畳み式ディスプレイの場合に、電子装置は、M×Nタッチ画面アレイの中央にあるn列の座標点がサイド画面53に対応すると決定する。
【0135】
サイドフレームを含む従来の電子装置は、サイドフレームに配置された物理キーを使用して、ユーザにいくつかのショートカット機能を提供する。通常、機能は、例えば、電源のオン/オフ、音量の増減、又は画面コピーの撮影等、頻繁に使用される機能又は一般的な機能である。しかしながら、
図5A~
図7Cに示されるサイド画面は、従来のサイドフレームの一部又は全てを置き換える。サイド画面は、ユーザと情報を交換するためのタッチ領域であり、前述のショートカット機能及び他の機能(例えば、写真撮影、電話応答、スマートアシスタント、及び迅速な支払い)をユーザに提供し続けることができる。例えば、電子装置のサイド画面は、ユーザのスライド操作を受け取ることができ、検出したスライド操作に応答して、電子装置は、ディスプレイのディスプレイの明るさを調整することができる。
【0136】
このようにして、電子装置の画面対本体比を増加させながら、サイド画面は、電子装置とユーザとの間の対話方法をさらに増強させ、それによりユーザ体験を向上させる。ただし、電子装置の側面は、ユーザの手のひらによって保持される場所である。従って、保持(ホールド)状態では、情報交換のタッチ領域として使用されるサイド画面の誤操作のリスクが大幅に高まる。
【0137】
従って、保持状態では、サイド画面とユーザとの間の情報交換をどのように効果的に制御するかが大きな問題となる。本願の実施形態で提供するタッチ領域調整方法によれば、サイド画面上でユーザが操作可能なタッチ領域は、ユーザの保持状態に基づいて調整することができる。提供する方法は、ユーザの使用習慣に適合し、ユーザとサイド画面との間の対話の過程における誤操作のリスクを効果的に低減し、サイド画面を使用するユーザ体験を向上させる。
【0138】
図5A~
図7Cに示される電子装置に加えて、本願の実施形態で提供するタッチ領域調整方法は、サイド画面を有する別のタイプのディスプレイにさらに適用可能である。これは、ここでは特に限定されない。
【0139】
本願の一実施形態は、タッチ領域調整方法を開示する。この方法は、電子装置に適用される。電子装置は、第1の画面及び第2の画面を含む。第1の画面は電子装置の表示画面であり、第2の画面は電子装置の表示画面とは異なる別の領域であり、第2の画面はタッチ領域を含む。さらに、第2の画面は、電子装置の少なくとも側部領域を含む。
【0140】
この場合に、
図9に示される作業手順の概略図を参照すると、本願のこの実施形態で開示するタッチ領域調整方法は、以下のステップを含む。
【0141】
ステップS11:第2の画面にあり、且つ感知パラメータが変化する第1の領域を特定する。
【0142】
本願のこの実施形態では、第2の画面上のタッチされた領域は、第2の画面上の感知パラメータの変化に基づいて決定される。感知パラメータは、複数の形態であり得る。
【0143】
図2Aを参照すると、電子装置の第2の画面は、電子装置の側部領域を含み得る。
図3を参照すると、電子装置の第2の画面は、電子装置の側部領域及び背面領域を含み得る。
図4Aを参照すると、電子装置が折り畳まれた状態にあるときに、第2の画面は、電子装置の側部領域及び背面領域を含み得る。
【0144】
例えば、圧力センサが第2の画面上に配置される。第2の画面上の領域がタッチされると、圧力センサは、タッチされた領域の圧力の変化を感知し、圧力が変化する領域を第1の領域として決定することができる。この場合に、感知パラメータは圧力である。
【0145】
別の例では、温度センサが第2の画面上に配置される。第2の画面上の領域がタッチされると、温度センサは、タッチされた領域の温度の変化を感知し、温度が変化する領域を第1の領域として決定することができる。この場合に、感知パラメータは温度である。
【0146】
あるいはまた、静電容量センサが第2の画面上に配置される。第2の画面上の領域がタッチされると、静電容量センサは、タッチされた領域の静電容量の変化を感知し、静電容量が変化する領域を第1の領域として決定することができる。この場合に、感知パラメータは静電容量である。
【0147】
確かに、代替的に、別のタイプのセンサが第2の画面上に配置され得る。同様に、感知パラメータは、代替的に、別の形式のパラメータであり得る。これは、本願のこの実施形態に限定されない。さらに、異なるタイプのセンサを第2の画面上に同時に配置することができる。同様に、感知パラメータは、複数のタイプのパラメータの組合せであり得る。例えば、圧力センサと温度センサとの両方が第2の画面上に配置される。この場合に、感知パラメータには圧力センサと温度センサとの両方が含まれる。
【0148】
ステップS12:第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定する。
【0149】
電子装置は、第2の画面にあり、且つ感知パラメータが変化する1つ又は複数の第1の領域を決定することができることに留意されたい。電子装置は、第2の画面上の1つ又は複数の第1の領域の位置に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定することができる。
【0150】
実際のアプリケーションシナリオでは、電子装置を把持する複数のジェスチャがある。例えば、ジェスチャには、片手で電子装置の下半分を把持すること、片手で電子装置の中央部分を把持すること、及び両手で電子装置の4つのコーナーを把持することが含まれる。
【0151】
この場合に、ステップS12において、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて、側部領域と、母指球、指、及び/又は手のひらとの間の1つ又は複数の接触位置を別個に決定して、電子装置を把持する現在のジェスチャを決定することができる。
【0152】
ステップS13:電子装置を把持するジェスチャに基づいて、第2の画面上のタッチ領域の位置を調整し、それによって、調整したタッチ領域が第1の領域から遠く離れるようにする。
【0153】
第2の画面上のタッチ領域がタッチされているかどうかは、電子装置を把持するジェスチャ及び第2の画面上のタッチ領域の現在の位置によって決定することができる。第2の画面上のタッチ領域が比較的タッチし易い場合に、第2の画面上のタッチ領域の位置が調整される。調整したタッチ領域は、第1の領域から遠く離れており、第1の領域は、通常、ユーザが電子装置を把持する領域である。従って、調整したタッチ領域が第1の領域から遠く離れている場合に、それは、調整したタッチ領域が電子装置を把持している領域から遠く離れていることを示し、タッチ領域が誤ってタッチされる可能性が減る。
【0154】
例えば、第2の画面が電子装置の側部領域であり、電子装置を把持するジェスチャが片手で電子装置の下半分を把持している場合に、タッチ領域を側部領域の上半分に調整することができ、それによって、調整したタッチ領域が第1の領域から遠く離れているようにし、それによりタッチ領域への偶発的なタッチを回避する。
【0155】
本願のこの実施形態で開示するタッチ領域調整方法によれば、第2の画面上にあり、且つ感知パラメータが変化する第1の領域を決定することができ、電子装置を把持するジェスチャを、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて決定することができ、そして第2の画面上のタッチ領域の位置をジェスチャに基づいて調整することができる。第2の画面上のタッチ領域は拡張タッチ領域である。換言すると、本願のこの実施形態で開示する解決策では、第2の画面上のタッチ領域の位置は、電子装置を把持するジェスチャに基づいて調整され、それによって、調整したタッチ領域は、第1の面積から遠く離れるようになり、それにより、第2の画面上のタッチ領域での偶発的なタッチを回避し、ユーザ体験を向上させる。
【0156】
さらに、本願のこの実施形態では、電子装置は、第2の画面のタッチ領域に対応する機能を設定する。タッチ領域がタッチされた後に、電子装置は機能を実施する。第2の画面のタッチ領域の位置が、本願のこの実施形態の解決策に従って調整された後に、調整した(調整後の)タッチ領域がタッチされると、電子装置はタッチ領域の機能を実行する。換言すると、第2の画面のタッチ領域の位置が調整されたとしても、電子装置は、依然として対応する機能を実施することができる。
【0157】
例えば、側部領域のタッチ領域が電子装置の音量を調整するために使用され、タッチ領域が側部領域の第1の位置にある場合に、タッチ領域を側部領域の第2の位置に調整した後に、側部領域がタッチされた場合に、電子装置は、タッチされた領域が第2の位置にあるかどうかを決定する。タッチされた領域が第2の位置にあると電子装置が決定すると、電子装置は、対応する音量調整動作を実行する。
【0158】
ステップS12では、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定する動作が開示される。第1の領域は、電子装置の第2の画面上の領域であり、その領域の中で感知パラメータが変化する。いくつかのアプリケーションシナリオでは、外部干渉により、第2の画面のいくつかの領域の感知パラメータも変化する。従って、電子装置を把持するジェスチャを決定する精度を高めるために、本願は、いくつかの他の実施形態を開示する。この実施形態では、
図10Aに示される作業手順の概略図を参照すると、電子装置を把持するジェスチャを第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて決定する前に、この方法は以下のステップをさらに含む。
【0159】
ステップS14:第1の領域が3つ以上ある場合に、第1の領域の感知パラメータの変化量を計算する。
【0160】
ステップS15:第1の領域内の第1の標的領域を決定する。ここで、第1の標的領域は、感知パラメータの変化量が第1の閾値よりも大きい第1の領域である。
【0161】
この場合に、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて、ステップS12において電子装置を把持するジェスチャを決定するステップは、
第2の画面上の第1の標的領域の位置に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定するステップを含む。
【0162】
換言すると、本願のこの実施形態では、第1の領域を決定した後に、各第1の領域における感知パラメータの変化量がさらに計算される。次に、変化量と第1の閾値との間の比較に基づいて第1の標的領域を決定し、第2の画面上の第1の標的領域の位置に基づいて電子装置を把持するジェスチャを決定する。
【0163】
時には、電子装置は干渉を受け、それによって、第2の画面上の感知パラメータが変化する。例えば、第2の画面が外部対象物(葉又は雨滴等)に接触することがあり、第2の画面が外部対象物に接触する場所の感知パラメータが変化する。第2の画面上の位置の感知パラメータが外部対象物からの干渉により変化する場合に、通常、その位置の感知パラメータの変化量は比較的小さい。前述のステップによれば、感知パラメータの変化量が第1の閾値よりも大きい第1の標的領域を決定し、第1の標的領域に基づいて電子装置を把持するジェスチャを決定し、それによって、干渉により生じる影響を低減することができ、電子装置を把持するジェスチャを決定する精度を高めることができる。
【0164】
例えば、
図10Bに示されるように、電子装置は、第1の領域61、第1の領域62、第1の領域63、第1の領域64、及び第1の領域65を含む、第2の画面上にある5つの第1の領域を決定する。電子装置は、
図10Bに示される各第1の領域内の感知パラメータの変化量を計算する。第1の領域61、第1の領域62、第1の領域63、及び第1の領域64のそれぞれにおける感知パラメータの変化量は、第1の閾値よりも大きく、第1の領域65における感知パラメータの変化量は、第1の閾値以下である。電子装置は、感知パラメータの変化量が第1の閾値よりも大きい第1の領域を第1の標的領域として決定する。
図10Bに示されるように、第1の標的領域は、第1の領域61、第1の領域62、第1の領域63、及び第1の領域64を含む。電子装置は、第1の標的領域に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定することができる。
図10Bに示されるように、第1の標的領域は、母指球と第2の画面上の左側部領域との間の接触領域(すなわち、第1の領域61)、及びユーザの指と第2の画面上の右側部領域との間の接触領域(すなわち、第1の領域62、第1の領域63、及び第1の領域64)を含む。従って、電子装置は、ユーザが片方の左手(single left-hand)で電子装置を保持していると決定する。
【0165】
ステップS13及びステップS14で動作を行うことにより、各第1の領域における感知パラメータの変化量に基づいて第1の標的領域を決定することができ、次に第1の標的領域に基づいて電子装置を把持するジェスチャの精度が決定される。これらの実施形態によれば、外部干渉の影響を低減することができ、電子装置を把持するジェスチャを決定する精度がさらに高まる。
【0166】
あるいはまた、別の実行可能な実施態様では、
図11Aに示される作業手順の概略図を参照すると、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて電子装置を把持するジェスチャを決定する前に、この方法はさらに以下のステップを含む。
【0167】
ステップS16:第1の領域が3つ以上ある場合に、第1の領域の面積を取得する。
【0168】
ステップS17:第1の領域内の第2の標的領域を決定する。ここで、第2の標的領域は、その面積が第2の閾値よりも大きい第1の領域である。
【0169】
この場合に、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて、ステップS12で電子装置を把持するジェスチャを決定するステップは、
第2の画面上の第2の標的領域の位置に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定するステップを含む。
【0170】
時には、電子装置が干渉を受け、それによって第2の画面上の感知パラメータが変化する。干渉によって引き起こされる第1の領域の面積は、通常、比較的小さい。この場合に、第1の領域の面積が第2の閾値より大きくないときに、第1の領域は干渉によって引き起こされると一般に考えられる。本願のこの実施形態では、第2の閾値は、人間の手のひらのサイズ範囲に基づいて決定することができる。例えば、複数のユーザの手のひらのサイズは、ビッグデータ収集方法で取得することができる。これに基づいて、手のひらで指が占める面積(area:領域)がカウントされ、次に、指が占める面積の最小値よりもわずかに小さい第2の閾値が決定される。この場合に、ユーザが電子装置の第2の画面に触れると、タッチ操作によって生じる第1の領域の面積が第2の閾値よりも大きくなる。
【0171】
確かに、第2の閾値は別の方法で設定することができる。これは、本願のこの実施形態に限定されない。
【0172】
ステップS16及びステップS17で動作を行うことにより、各第1の領域の面積に基づいて、第1の領域での第2の閾値よりも面積が大きい第2の標的領域を決定することができ、次に、第2の対象領域に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定することができるので、外部干渉の影響を低減することができ、電子装置を把持するジェスチャを決定する精度がさらに高まる。
【0173】
例えば、
図11Bに示されるように、電子装置は、第1の領域71、第1の領域72、第1の領域73、第1の領域74、及び第1の領域75を含む、第2の画面上にある5つの第1の領域を決定する。電子装置は、
図11Bに示される各第1の領域の面積を決定する。第1の領域71、第1の領域72、第1の領域73、及び第1の領域
74の面積が全て第2の閾値より大きく、第1の領域75の面積は第2の閾値以下である。電子装置は、その面積が第2の閾値よりも大きい第1の領域を第1の標的領域として決定する。
図11Bに示されるように、第1の標的領域は、第1の領域71、第1の領域72、第1の領域73、及び第1の領域74を含む。電子装置は、第1の標的領域に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定することができる。
図10Bと同様に、電子装置は、
図11Bに示される第1の標的領域に基づいて、電子装置を把持するジェスチャは、片方の左手で保持することであると決定することができる。
【0174】
ステップS13及びステップS14の動作、並びにステップS16及びステップS17の動作は、それぞれ、感知パラメータの変化量に基づいて第1の標的領域を決定し、第1の領域の面積に基づいて第2の標的領域を決定する解決策を開示する。別の実行可能な実施態様では、対応する標的領域は、代替的に、感知パラメータの変化量及び第1の領域の面積に基づいて決定され得る。
【0175】
この場合に、第1の領域の第1の標的領域が感知パラメータの変化量に基づいて決定され、第1の領域の第2の標的領域が第1の領域の面積に基づいて決定された後に、第1の標的領域と第2の標的領域との間の重複領域が決定される。同様に、この実施形態では、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定するステップは、第1の標的領域と第2の標的領域との間の重複領域に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定するステップを含む。
【0176】
例えば、
図11Cに示されるように、電子装置は、第1の領域81、第1の領域82、第1の領域83、第1の領域84、第1の領域85、及び第1の領域86を含む、第2の画面上にある6つの第1の領域を決定する。電子装置は、
図11Cに示される各第1の領域における感知パラメータの変化量及び各第1の領域の面積を計算する。第1の領域81、第1の領域82、第1の領域83、及び第1の領域84のそれぞれにおける感知パラメータの変化量は、第1の閾値よりも大きく、第1の領域81、第1の領域82、第1の領域83、及び第1の領域84の面積は全て、第2の閾値よりも大きい。第1の領域85における感知パラメータの変化量は、第1の閾値未満である。第1の領域86の面積は、第2の閾値未満である。電子装置は、感知パラメータの変化量が第1の閾値よりも大きく、その面積が第2の閾値よりも大きい第1の領域を第1の標的領域として決定する。
図11Cに示されるように、第1の標的領域は、第1の領域81、第1の領域82、第1の領域83、及び第1の領域84を含む。電子装置は、第1の標的領域に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定することができる。
図10Bと同様に、電子装置は、
図11Cに示される第1の標的領域に基づいて、電子装置を把持するジェスチャが、片方の左手で保持することであると決定することができる。
【0177】
前述の解決策では、感知パラメータの変化量と第1の領域の面積との両方が考慮されるので、外部干渉の影響をさらに低減することができ、その後の電子装置を把持するジェスチャを決定する精度は高められ得る。
【0178】
前述の実施形態では、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて電子装置を把持するジェスチャを決定する動作が開示される。大抵の場合、電子装置を把持するジェスチャは複数あり、異なる電子装置に適用される画面は異なることがよくある。従って、本願のこの実施形態では、電子装置を把持するジェスチャは、複数の方法で決定することができる。
【0179】
本願のこの実施形態では、電子装置の第2の画面は、一般に、複数の形態である。一形態では、電子装置の第2の画面は、電子装置の側部領域を含む。
【0180】
例えば、ホライゾンディスプレイが電子装置に適用される場合に、第2の画面は電子装置の側部領域である。
【0181】
あるいはまた、別の例では、折り畳み式ディスプレイが電子装置に使用される。折り畳み式ディスプレイは、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイを含む。第1のディスプレイ及び第2のディスプレイが展開状態にあるとき、すなわち、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイが1つのディスプレイに繋ぎ合わされるとき、つまり、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイが
図4Aに示されるときに、繋ぎ合わされたディスプレイは、第1の画面として使用され得、繋ぎ合わされたディスプレイの側部領域は、第2の画面である。換言すると、折り畳み式ディスプレイが電子装置に使用され、折り畳み式ディスプレイの第1のディスプレイ及び第2のディスプレイが展開状態にあるときに、第2の画面は電子装置の側部領域を含む。
【0182】
また、折り畳み式ディスプレイの第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が比較的大きい場合、すなわち、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイが
図4Cに示される場合に、2つのディスプレイの両方を第1の画面として使用することができ、2つのディスプレイの側部領域をそれぞれ第2の画面として使用することができる。換言すると、折り畳み式ディスプレイが電子装置に使用され、折り畳み式ディスプレイの第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が比較的大きい場合に、第2の画面は、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイの側部領域を別々に含む。
【0183】
折り畳み式ディスプレイを電子装置に適用する場合に、折り畳み式ディスプレイの状態(すなわち、展開状態又は折り畳まれた状態)を決定する必要がある。本願のこの実施形態では、第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角を決定することができる。第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が180度である場合に、折り畳み式ディスプレイの状態が展開状態であると決定される。第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が180度でない場合に、折り畳み式ディスプレイの状態が折り畳まれた状態であると決定される。
【0184】
さらに、折り畳み式ディスプレイの状態が折り畳まれた状態であると決定された後に、第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角は、角度閾値(例えば、10度)とさらに比較され得る。第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が角度閾値よりも大きい場合に、第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が比較的大きく、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイが
図4Cに示される状態にあると考えられる。
【0185】
本願のこの実施形態では、1つ又は複数のセンサを電子装置に配置することができ、1つ又は複数のセンサによって検出したデータに基づいて、第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が決定される。
【0186】
例えば、ジャイロスコープ及び加速度センサは、電子装置の第1のディスプレイ及び第2のディスプレイのそれぞれに配置され得る。第1のディスプレイに配置されたジャイロスコープは、第1のディスプレイが回転するときに回転角速度を検出することができ、第1のディスプレイ上の加速度センサは、第1のディスプレイが動くときに発生する加速度を検出することができる。同様に、第2のディスプレイに配置されたジャイロスコープは、第2のディスプレイが回転するときに回転角速度を検出することができ、第2のディスプレイ上の加速度センサは、第2のディスプレイが動くときに発生する加速度を検出することができる。次に、第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角は、第1のディスプレイの回転角速度及び加速度、並びに第2のディスプレイの回転角速度及び加速度に基づいて計算することによって得ることができる。
【0187】
第1の画面が電子装置の側部領域を含む場合に、
図12に示される作業手順の概略図を参照すると、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定するステップは、以下のステップを含む。
【0188】
ステップS121:電子装置の側部領域にある第1の領域の長さに基づいて、電子装置の側部領域にある第1の領域の長軸(major axis)領域及び短軸(minor axis)領域を決定する。ここで、長軸領域は、その長さが第1の領域の第3の閾値以上である第1の領域であり、短軸領域は、その長さが第1の領域の第4の閾値以下である第1の領域である。
【0189】
一実施態様では、第3の閾値は第4の閾値と同じである。
【0190】
ステップS121において、第1の領域は、長さに応じて、長軸領域及び短軸領域の2つのタイプに分割される。ユーザが電子装置を把持すると、ユーザの親指、母指球、手のひら等の位置が、通常、電子装置の片側の側部領域に接触するため、長軸領域がその片側の側部領域の位置に現れる。換言すると、長軸領域は、ユーザが電子装置を把持するときに親指、母指球、手のひら等が側部領域に接触する位置に対応する。しかしながら、大抵の場合、残りの指は電子装置の反対側の側部領域に接触するので、短軸領域は反対側の側部領域の位置に現れる。換言すると、短軸領域は、ユーザが電子装置を把持するときに別の指が側部領域に触れる位置に対応する。
【0191】
いくつかの実施形態では、第1の領域の長さは、電子装置の長辺に沿った第1の領域の最大長である。さらに、本願のこの実施形態では、第3の閾値及び第4の閾値は予め決定される。例えば、ビッグデータ収集方法では、複数のユーザが片手で電子装置を把持する場合に、親指、母指球、又は手のひら等の位置が接触する側部領域の長さ、及び親指以外の指が接触する側部領域の長さが、予め取得され得る。これに基づいて、第3の閾値及び第4の閾値が決定される。
【0192】
確かに、第3の閾値及び第4の閾値は、別の方法で決定され得る。これは、本願のこの実施形態に限定されない。
【0193】
ステップS122:長軸領域及び短軸領域がそれぞれ異なる側部領域にある場合に、長軸領域の数量及び短軸領域の数量を決定する。
【0194】
いくつかの実施形態では、電子装置は、各側部領域上の長軸領域及び短軸領域の数量を決定する。電子装置の長軸領域が電子装置の一方の側部領域のみにあり、電子装置の短軸領域が電子装置の別の側部領域のみにある場合に、電子装置はステップ123を実行する。電子装置の2つの側部領域の両方が長軸領域を含む場合に、電子装置は、電子装置を把持するジェスチャが両手での縦方向保持であると決定する。
【0195】
ユーザが電子装置を把持すると、親指、母指球、手のひら等の位置と、親指以外の指の位置とが異なる側に配置される。換言すると、長軸領域及び短軸領域は異なる側部領域に配置する必要がある。長軸領域と、いずれかの短軸領域とが同じ側部領域にある場合に、長軸領域、又はいずれかの短軸領域が、ユーザが電子装置を把持することによって感知パラメータが変化する領域ではないことを示し、これは、電子装置を把持するジェスチャを決定するために使用することはできない。従って、前述のステップにおいて、長軸領域及び短軸領域がそれぞれ異なる側部領域に位置していると決定された場合に、長軸領域の数量及び短軸領域の数量がさらに決定される。
【0196】
ステップS123:長軸領域が1つだけであり、短軸領域の数量がn以下であり、長軸領域と短軸領域との両方が電子装置の第1の部分にある場合に、電子装置を把持するジェスチャを決定するステップは、第1の片手で把持するジェスチャである。
【0197】
電子装置は、分割線に沿って第1の部分及び第2の部分に分割され、分割線の方向は、電子装置の幅方向に平行である。一般的に、分割線は電子装置の中央の位置にある。電子装置を垂直状態にすると、分割線が電子装置を上半分の領域及び下半分の領域の2つの部分に分割する。第1の部分は電子装置の下半分の領域であり、第1の部分は電子装置の上半分の領域である。
【0198】
図13は、電子装置の第1の領域の概略図である。
図13において、黒色の部分は、側部領域の第1の領域であり、第1の領域は、長軸領域91及び短軸領域92を含む。さらに、
図13の破線は分割線である。
【0199】
本願のこの実施形態では、nは予め設定した正の整数である。ユーザが電子装置を把持すると、親指、母指球、手のひら等の位置と、親指以外の指の位置とが異なる側に配置される。この場合に、長軸領域は1つだけである。ただし、側部領域に接触する指は通常、親指以外の指であり、4本以下である。従って、nは通常4に設定され得る。
【0200】
長軸領域が少なくとも1つある場合に、それは、ユーザが電子装置を把持することによって、長軸領域における感知パラメータの変化が生じないことを示している。また、短軸領域の数量がnより大きい場合に、それは、ユーザが電子装置を把持することによって、短軸領域の感知パラメータの変化が生じないことを示している。どちらの場合も、電子装置を把持するジェスチャは、第1の領域を使用して決定する必要はない。
【0201】
ステップS121~ステップS123の動作から、長軸領域が1つだけであり、短軸領域の数量はn以下であり、長軸領域と短軸領域との両方が電子装置の第1の部分にある場合に、電子装置を把持するジェスチャが第1の片手で把持するジェスチャであると決定されることがわかり得る。第1の片手で把持するジェスチャは、電子装置を片手で把持し(例えば、右手で縦方向に、又は左手で縦方向に保持している)、ユーザが電子装置の第1の部分を把持することを意味する。
【0202】
また、電子装置を把持するジェスチャが第1の片手で把持するジェスチャである場合に、電子装置を把持するジェスチャに基づいて、第2の画面上のタッチ領域の位置を調整するステップは、以下のステップを含む。
【0203】
最初に、第1の側部領域の第2の部分にあり、且つ長軸領域からの距離が第1の距離h1である第2の領域が決定され、ここで、第1の側部領域は、長軸領域が位置する側部領域である。
図13において、第1の側部領域は右側部領域である。
【0204】
本願のこの実施形態では、2つの領域の間の距離は、2つの領域の間の最短距離を指す。2つの領域の間の距離が決定されると、2つの領域に別々に位置する任意の2点間の接続線が決定され得、接続線における最短の接続線の長さは、2つの領域の間の距離である。一実施態様では、2つの領域の間の最短距離は、電子装置の長辺に沿った2つの領域の間の最短距離を指す。
【0205】
次に、第2の側部領域の第2の部分にあり、且つ短軸領域からの距離が第2の距離h2である第3の領域が決定され、ここで、第2の側部領域は、短軸領域が位置する側部領域である。
図14において、第2の側部領域は左側部領域である。
【0206】
最後に、第1のタッチ領域が第2の領域及び/又は第3の領域に調整される。第1のタッチ領域は、電子装置の側部領域に位置するタッチ領域である。
【0207】
図13を参照すると、いくつかの実施形態では、長軸領域が側部領域の下半分の領域に位置し、短軸領域が別の側部領域の下半分の領域に位置する場合に、電子装置は、把持ジェスチャが第1の片手で保持するジェスチャであると決定する。
【0208】
図13及び
図14から、いくつかの実施形態では、長軸領域が電子装置の側部領域1の下半分の領域に位置し、短軸領域が電子装置の側部領域2の下半分の領域に位置する場合に、電子装置は、第1のタッチ領域が側部領域1の上半分の領域及び側部領域2の上半分の領域に位置すると決定することが分かり得る。側部領域1の長軸領域と第1のタッチ領域との間の最短距離がh1であり、側部領域2の短軸領域と第1のタッチ領域との間の最短距離はh2である。
【0209】
第2の領域及び第3の領域は両方とも、ユーザの手のひらから遠く離れた領域である。この場合に、第1のタッチ領域は、第2の領域又は第3の領域に調整され得る。さらに、第1のタッチ領域が3つ以上の機能に対応する場合に、第1のタッチ領域は、第1のタッチサブ領域及び第2のタッチサブ領域にさらに分割され得る。第1のタッチサブ領域及び第2のタッチサブ領域は、異なる機能に対応し、それぞれ第2の領域及び第3の領域に調整される。例えば、第1のタッチ領域に対応する機能が明るさ調整及び音量調整を含む場合に、第1のタッチサブ領域に対応する機能が明るさ調整であり、第1のタッチサブ領域が第2の領域に調整されると決定され得、そして、第2のタッチサブ領域に対応する機能が音量調整であり、第2のタッチサブ領域が第3の領域に調整されると決定され得る。
【0210】
第2の領域及び第3の領域を明確にするために、本願の一実施形態は、
図14に示されるように、第1の片手で把持するジェスチャの概略図を開示する。概略図には、親指、母指球、手のひら等の位置101が含まれており、その位置が電子装置に接触すると、長軸領域が現れる。さらに、親指以外の指102が含まれており、他の指102が電子装置に接触すると、短軸領域が現れる。さらに、
図14において、第1の側部領域の第2の部分にあり、且つ長軸領域からの距離が第1の距離h1である第2の領域が含まれる。第2の領域と、親指、母指球、又は手のひら等の位置との間の距離は第1の距離h1であるため、第2の領域は、親指、母指球、又は手のひら等の位置から遠く離れ得る。さらに、
図15において、第2の側部領域の第2の部分にあり、且つ短軸領域からの距離が第2の距離h2である第3の領域が含まれる。第3の領域と、親指以外の指との間の距離がh2であるため、第3の領域は、親指以外の他の指から遠く離れ得る。従って、第1のタッチ領域が第2の領域及び/又は第3の領域に調整された後に、通常、ユーザの指が誤って第1のタッチ領域に再び触れることはない。
【0211】
さらに、本願のこの実施形態では、第1の距離h1及び第2の距離h2は、同じ距離であり得るか、又は異なる距離であり得る。これは、本願のこの実施形態に限定されない。
【0212】
別の実行可能な方法では、
図15に示される作業手順の概略図を参照すると、電子装置の第2の画面が電子装置の側部領域を含む場合に、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定するステップは、以下のステップを含む。
【0213】
ステップS124:電子装置の側部領域にある第1の領域の長さに基づいて、電子装置の側部領域にある第1の領域の長軸領域及び短軸領域を決定する。ここで、長軸領域は、その長さが第1の領域の第3の閾値以上である領域であり、短軸領域は、その長さが第1の領域の第4の閾値以下である第1の領域である。
【0214】
ステップS125:長軸領域及び短軸領域がそれぞれ異なる側部領域にある場合に、長軸領域の数量及び短軸領域の数量を決定する。
【0215】
ステップS124及びステップS125の動作プロセスは、ステップS121及びステップS122の動作プロセスと同じであり得、互いに参照され得る。詳細については、ここでは再び説明しない。
【0216】
ステップS126:長軸領域が1つだけであり、短軸領域の数量がn以下であり、短軸領域が、電子装置の第1の部分と第2の部分との両方を占め、長軸領域が電子装置の第1の部分にある場合に、電子装置を把持するジェスチャが第2の片手で把持するジェスチャであると決定する。
【0217】
電子装置は分割線に沿って第1の部分及び第2の部分に分割され、分割線の方向は電子装置の幅方向に平行である。一般的に、分割線は電子装置の中央の位置にある。電子装置を垂直状態にすると、分割線は、電子装置を上半分の領域及び下半分の領域の2つの部分に分割する。第1の部分は電子装置の下半分の領域であり、第1の部分は電子装置の上半分の領域である。
【0218】
図16は、電子装置の第1の領域の概略図である。
図16において、黒色の部分は、側部領域の第1の領域であり、第1の領域は、長軸領域121及び短軸領域122を含む。さらに、
図16の破線は分割線である。
【0219】
本願のこの実施形態では、nは予め設定した正の整数である。ユーザが電子装置を把持すると、親指、母指球、手のひら等の位置と、親指以外の指の位置とが異なる側に配置される。この場合に、長軸領域は1つだけである。ただし、側部領域に接触する指は、通常、親指以外の指であり、4本以下である。従って、nは通常4に設定され得る。
【0220】
長軸領域が少なくとも1つある場合に、それは、ユーザが電子装置を把持することによって長軸領域における感知パラメータの変化が生じないことを示している。また、短軸領域の数量がnより大きい場合に、それは、ユーザが電子装置を把持することによって短軸領域の感知パラメータの変化が生じないことを示している。どちらの場合も、電子装置を把持するジェスチャは、第1の領域を使用して決定する必要はない。
【0221】
ステップS124~ステップS126の動作から、長軸領域が1つだけであり、短軸領域の数量はn以下であり、短軸領域が電子装置の第1の部分と第2の部分との両方を占め、長軸領域が電子装置の第1の部分に位置する場合に、電子装置を把持するジェスチャが、第2の片手で把持するジェスチャであると決定されることが分かり得る。
【0222】
第2の片手で把持するジェスチャは、電子装置を片手で把持し、親指、母指球、手のひら等の位置が、電子装置の第1の部分にあり、親指以外の指の一部が電子装置の第1の部分にあり、別の部分が電子装置の第2の部分にあることを意味する。
【0223】
また、電子装置を把持するジェスチャが第1の片手で把持するジェスチャである場合に、電子装置を把持するジェスチャに基づいて、第2の画面上のタッチ領域の位置を調整するステップは、以下のステップを含む。
【0224】
最初に、第1の側部領域の第2の部分にあり、且つ長軸領域からの距離が第3の距離h3である第4の領域が決定され、ここで、第1の側部領域は、長軸領域が位置する側部領域である。
図16において、第1の側部領域は右側部領域である。
【0225】
次に、第1のタッチ領域が第4の領域に調整される。第1のタッチ領域は、電子装置の側部領域にあるタッチ領域である。
【0226】
電子装置を把持するジェスチャが第2の片手で把持するジェスチャである場合に、決定した第4の領域は、親指、母指球、又は手のひら等の位置から比較的遠くに離れているため、第1のタッチ領域に偶発的に触れることを減らすことができる。さらに、短軸領域が電子装置の第1の部分と第2の部分との両方を占めるため、短軸領域が位置する側部領域は、もはや第1のタッチ領域として使用されない。これにより、第1のタッチ領域での指の偶発的なタッチを回避する。
【0227】
第4の領域を明確にするために、本願の一実施形態は、
図17に示されるように、第2の片手で把持するジェスチャの概略図を開示する。概略図には、親指、母指球、手のひら等の位置131が含まれており、その位置が電子装置に接触すると、長軸領域が現れる。さらに、親指以外の指132が含まれ、他の指
132が電子装置に接触すると、短軸領域が現れる。さらに、
図17において、第1の側部領域の第2の部分にあり、且つ長軸領域からの距離が第3の距離h3である第4の領域が含まれ、短軸領域が含まれる。第4の領域と、親指、母指球、又は手のひら等の位置との間の距離が第3の距離h3であるため、第4の領域は、親指、母指球、又は手のひら等の位置から遠く離れ得る。従って、第1のタッチ領域が第4の領域に調整された後に、通常、ユーザの指が誤って第1のタッチ領域に再び触れることはない。
【0228】
図16を参照すると、いくつかの実施形態では、長軸領域が側部領域の下半分の領域に位置し、一部又は全ての短軸領域が別の側部領域の上半分の領域に位置する場合に、電子装置は、把持ジェスチャが、第2の片手で把持するジェスチャであると決定する。
【0229】
図16及び
図17から、いくつかの実施形態では、長軸領域が電子装置の側部領域1の下半分の領域に位置し、一部又は全ての短軸領域が電子装置の側部領域2の上半分の領域に位置する場合に、電子装置は、第1のタッチ領域が側部領域1の上半分の領域に位置すると決定することが分かり得る。側部領域1の長軸領域と第1のタッチ領域との間の最短距離はh3である。全ての側部領域2は非タッチ領域であることが理解され得る。
【0230】
さらに、本願のこの実施形態では、第3の距離h3は、第1の距離h1又は第2の距離h2と同じ距離であり得るか、或いは第1の距離h1と第2の距離h2との両方とは異なる距離であり得る。これは、本願のこの実施形態に限定されない。
【0231】
別の実行可能な方法では、
図18に示される作業手順の概略図を参照すると、電子装置の第2の画面が電子装置の側部領域を含む場合に、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定するステップは、以下のステップを含む。
【0232】
ステップS127:電子装置が横向きモードにある場合に、電子装置の側部領域にある第1の領域の数量Nが4以下2以上の正の整数であり、電子装置の側部領域にある第1の領域が電子装置の異なるコーナーに別々に配置される場合に、第1の領域の面積を取得する。
【0233】
本願のこの実施形態では、Nは4以下2以上の正の整数である。具体的には、Nの値は2、3、又は4である。
【0234】
電子装置が横向きモードにある場合に、電子装置の側部領域にある第1の領域の数量Nが4以下2以上の正の整数であり、電子装置の側部領域にある第1の領域が、電子装置の異なるコーナーに別々に配置される場合に、それは、ユーザが電子装置のコーナーを保持しているときに第1の領域が生じる可能性があることを示している。この場合に、電子装置のコーナーを保持するときに、ユーザは、通常、少なくとも2本の指、最大で4本の指を使用する(換言すると、4本の指が電子装置の4つのコーナーを保持する)。従って、Nは4以下2以上の正の整数である。
【0235】
ステップS128:第1の領域の面積が全て予め設定した第1の面積の範囲内にある場合に、電子装置を把持するジェスチャが横向きで把持するジェスチャであると決定する。
【0236】
ユーザが電子装置のコーナーを保持しているときに、ユーザの異なる指が側部領域に触れたときに、第1の領域が別々に生成される。側部領域の指によって形成される接触面の面積は、特定の範囲(つまり、予め設定した第1の面積の範囲)内にある必要がある。この場合に、ステップS127で得られた第1の領域の面積が全て予め設定した第1の面積の範囲内にあるときに、それは、全ての第1の領域がユーザの把持ジェスチャによって生じていることを示す。従って、電子装置を把持するジェスチャは、横向きで把持するジェスチャであると決定することができる。
【0237】
さらに、本願のこの実施形態では、第1の面積の範囲を予め決定する必要がある。例えば、ユーザが電子装置の4つのコーナーを保持しているときに複数のユーザの指が接触する側部領域の面積を、ビッグデータ収集方式で予め取得することができる。これに基づいて、第1の面積の範囲を決定することができる。
【0238】
確かに、第1の面積の範囲は別の方法で決定することができる。これは、本願のこの実施形態に限定されない。
【0239】
さらに、ステップS127及びステップS128によれば、電子装置を把持するジェスチャが横向きで把持するジェスチャであるかどうかを決定することができる。第1の領域の数量が4である場合、つまり、横向きで把持するジェスチャが、ユーザの4本の指(例えば、両手の親指及び人差し指)で完了し、4本の指がそれぞれ電子装置の4つのコーナーを保持する場合に、第1の領域の概略図が
図19に示されている。
図19では、黒色の部分が側部領域の第1の領域であり、第1の領域が4つある。4つの第1の領域は、それぞれ電子装置の4つのコーナーにある。
【0240】
電子装置を把持するジェスチャが横向きで把持するジェスチャである場合に、電子装置を把持するジェスチャに基づいて第2の画面上のタッチ領域の位置を調整するステップは、以下のステップを含む。
【0241】
最初に、電子装置の側部領域にある第5の領域が決定され、第5の領域と第1の領域との間の距離は、第4の距離h4以上である。
【0242】
次に、第1のタッチ領域が第5の領域に調整される。第1のタッチ領域は、電子装置の側部領域にあるタッチ領域である。
【0243】
本願のこの実施形態では、電子装置を把持するジェスチャが横向きで把持するジェスチャである場合に、第1のタッチ領域は第5の領域に調整され、第5の領域と第1の領域との間の距離は第4の距離h4以上である。従って、調整した第1のタッチ領域と第1の領域との間の距離は、第4の距離h4以上である。換言すると、調整した第1のタッチ領域は、ユーザの手のひらから遠く離れているので、調整した第1のタッチ領域が誤ってタッチされるのを防ぐことができる。
【0244】
第5の領域を明確にするために、本願の一実施形態は、
図20に示されるように、横向きで把持するジェスチャの概略図を開示する。概略図では、第1の領域の数量は4に設定されており、第1の領域はそれぞれ電子装置の4つのコーナーに配置される。第5の領域と各第1の領域との間の距離は、第4の距離h4以上である。
【0245】
さらに、本願のこの実施形態では、電子装置が非水平状態にあるときに、電子装置の側部領域にある第5の領域が決定された後に、この方法は、
電子装置の上側部領域の第5の領域を決定するステップをさらに含む。
【0246】
この場合に、タッチ領域を第5の領域に調整するステップは、
電子装置の上側部領域において第1のタッチ領域を第5の領域に調整するステップを含む。
【0247】
電子装置が横向きモードにあるときに、電子装置がさらに非水平状態である場合に、ユーザが横向きで把持するジェスチャを行うときに、親指は通常、電子装置の下側部領域に置かれ、人差し指は通常、電子装置の上側部領域に配置される。親指と比較して、人差し指は一般的により柔軟性がある。従って、電子装置の下側部領域のタッチ機能は一時的に終了し、第1のタッチ領域は、電子装置の上側部領域に調整されるように選択される。つまり、第1のタッチ領域が上側部領域の第5の領域に調整されるため、ユーザの人差し指が第1のタッチ領域に対してタッチ操作を行うことができる。
【0248】
この場合に、調整した第1のタッチ領域は、電子装置の4つのコーナーから比較的遠くに離れており、それに対応して、ユーザの指から比較的遠くに離れているため、第1のタッチ領域に触れることは困難である。これにより、第1のタッチ領域での指の偶発的なタッチが回避される。
【0249】
別の実行可能な方法では、
図21に示される作業手順の概略図を参照すると、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定するステップは、以下のステップを含む。
【0250】
ステップS129:電子装置の側部領域にある第1の領域の長さに基づいて、電子装置の側部領域にある第1の領域の長軸領域及び短軸領域を決定する。ここで、長軸領域は、その長さが第1の領域の第3の閾値以上である領域であり、短軸領域は、その長さが第1の領域の第4の閾値以下である第1の領域である。
【0251】
ステップS129の動作プロセスは、ステップS121の動作プロセスと同じであり得、互いに参照され得る。詳細については、ここでは再び説明しない。
【0252】
ステップS130:長軸領域に関するものあり且つ電子装置の第2の部分に位置する部分と、長軸領域との第1の比を取得し、短軸領域に関するものであり且つ電子装置の第2の部分に位置する部分と、短軸領域との第2の比を取得する。
【0253】
ステップS131:第1の比と第2の比との両方が第5の閾値より大きい場合に、電子装置を把持するジェスチャが第3の片手で把持するジェスチャであると決定する。
【0254】
第1の比と第2の比との両方が第5の閾値より大きい場合に、それは、ユーザが電子装置を把持するときに、母指球、親指、手のひら等の殆どの位置が、電子装置の第2の部分にあること、及び親指以外の殆どの指も電子装置の第2の部分にあることを示す。
【0255】
電子装置は、分割線に沿って第1の部分と第2の部分に分割され、分割線の方向は、電子装置の幅方向に平行である。一般的に、分割線は電子装置の中央の位置にある。電子装置を垂直状態にすると、分割線は、電子装置を上半分の領域と下半分の領域の2つの部分に分割する。第1の部分は電子装置の下半分の領域であり、第1の部分は電子装置の上半分の領域である。
【0256】
この場合に、第3の片手で把持するジェスチャに対応する第1の領域が
図22に示されることが分かり得る。
図22では、黒色の部分は側部領域の第1の領域であり、第1の領域は長軸領域181及び短軸領域182を含む。さらに、
図22の破線は分割線である。
【0257】
図21を参照すると、いくつかの実施形態では、長軸領域の一部又は全部が側部領域の下半分の領域に位置し、短軸領域の一部又は全てが別の側部領域の上半分の領域に位置する場合に、電子装置は、把持ジェスチャが第3の片手で把持するジェスチャであると決定する。
【0258】
図21及び
図22から、いくつかの実施形態では、長軸領域の一部又は全部が電子装置の側部領域1の上半分の領域に位置し、短軸領域の一部又は全てが電子装置の側部領域2上半分の領域に位置する場合に、電子装置は、側部領域1と側部領域2との両方が非タッチ領域であると決定することが分かり得る。
【0259】
また、電子装置を把持するジェスチャが第3の片手で把持するジェスチャである場合に、電子装置を把持するジェスチャに基づいて、第2の画面上のタッチ領域の位置を調整するステップは、
第1のタッチ領域のタッチ機能を一時停止するステップを含み、ここで、第1のタッチ領域は、電子装置の側部領域にあるタッチ領域である。
【0260】
本願のこの実施形態では、タッチ領域のタッチ機能を一時停止することは、タッチ領域がタッチ操作を受け取ったとしても、電子装置がもはやタッチ領域に対応する機能を実行しないことを意味する。
【0261】
第3の片手で把持するジェスチャの概略図を
図23に示される。概略図には、親指、母指球、手のひら等の位置191が含まれており、その位置が電子装置に接触すると、長軸領域が現れる。さらに、親指以外の指192が含まれ、他の指192が電子装置に接触すると、短軸領域が現れる。
図23から、第1の比と第2の比との両方が第5の閾値よりも大きいため、それは、ユーザの手のひら、親指、母指球等の殆どの位置が電子装置の第2の部分にあること、及び親指以外の殆どの指も、電子装置の第2の部分にあることを示していると決定することができる。この場合に、ユーザによる電子装置の現在の把握は、一般に、ユーザの異常な操作である。従って、第1のタッチ領域への偶発的なタッチを回避するために、側部領域のタッチ機能は一時停止されると決定される。
【0262】
前述の実施形態は、第2の画面が電子装置の側部領域を含む場合に、第1の片手で把持するジェスチャ、第2の片手で把持するジェスチャ、第3の片手で把持するジェスチャ、及び横向きで把持するジェスチャを決定するための方法、そして、第1の片手で把持するジェスチャ、第2の片手で把持するジェスチャ、第3の片手で把持するジェスチャ、及び横向きで把持するジェスチャを使用して、ユーザが電子装置を別々に把持するときの第1のタッチ領域を調整する方法を別々に開示する。ここで、第1のタッチ領域は、電子装置の側部領域にあるタッチ領域である。
【0263】
さらに、第2の画面は、電子装置の背面領域をさらに含み得る。この場合に、対応するタッチ領域が電子装置の背面領域に配置される。本願のこの実施形態では、電子装置の背面領域に配置されたタッチ領域は、第2のタッチ領域と呼ばれ得る。
【0264】
例えば、サラウンドディスプレイが電子装置に適用される場合に、第2の画面は、電子装置の側部領域及び背面領域を含む。この場合に、電子装置を把持しているときに、ユーザがさらに誤って第2のタッチ領域に触れる可能性がある。
【0265】
さらに、折り畳み式ディスプレイを代わりに電子装置に適用してもよい。折り畳み式ディスプレイは、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイを含む。第1のディスプレイ及び第2のディスプレイが折り畳まれた状態にあり、第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が比較的小さい場合、すなわち、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイの概略図が
図4Bに示される場合に、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイのうちの一方は、通常、表示画面として使用され、表示画面は、第1の画面であり、画像を表示するように構成される。他方のディスプレイは、電子装置の背面にある。この場合に、電子装置の他方のディスプレイ及び側部領域が第2の画面として使用される。
【0266】
第2の画面が、第2のタッチ領域への偶発的なタッチを減らすために、電子装置の背面領域を含む場合に、電子装置を把持するジェスチャは、背面領域の第1の領域の位置に基づいてさらに決定され得、第2の画面上のタッチ領域の位置は、電子装置を把持するジェスチャに基づいて調整される。
【0267】
実行可能な実施態様では、
図24に示される作業手順の概略図を参照すると、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定するステップは、以下のステップを含む。
【0268】
ステップS132:電子装置の背面領域にある第1の領域の面積を決定する。
【0269】
ステップS133:第1の領域の面積が第2の面積の範囲内にあるときに、第1の領域に関するものであり且つ電子装置の第2の部分に位置する部分の面積と、第1の領域の面積との比を決定する。
【0270】
電子装置は、分割線に沿って第1の部分及び第2の部分に分割され、分割線の方向は、電子装置の幅方向に平行である。一般的に、分割線は電子装置の中央の位置にある。電子装置を垂直状態にすると、分割線は、電子装置を上半分の領域及び下半分の領域の2つの部分に分割する。第1の部分は電子装置の下半分の領域であり、第1の部分は電子装置の上半分の領域である。
【0271】
ステップS134:その比が第6の閾値より大きい場合に、電子装置を把持するジェスチャが第4の片手で把持するジェスチャであると決定し、その比が第6の閾値以下である場合に、電子装置を把持するジェスチャが第5の片手で把持するジェスチャであると決定する。
【0272】
第4の片手で把持するジェスチャ及び第5の片手で把持するジェスチャに対応する第1の領域を明確にするために、本願の一実施形態は、
図25及び
図26を別々に開示する。
図25及び
図26では、黒色の部分が側部領域の第1の領域である。また、
図25及び
図26の破線は分割線である。
【0273】
その比が第6の閾値よりも大きい場合に、第1の領域の概略図が
図25に示される。
図25から、第4の片手で把持するジェスチャが、電子装置を片手で把持することを意味し、ユーザの手のひらの大部分は、電子装置の第2の部分に位置していることが分かり得る。また、その比が第6の閾値以下である場合に、第1の領域の概略図が
図26に示される。
図26から、第4の片手で把持するジェスチャは、電子装置を片手で把持することを意味し、ユーザの手のひらの大部分は、電子装置の第1の部分に位置していることが分かり得る。
【0274】
また、電子装置を把持するジェスチャが第4の片手で把持するジェスチャである場合に、電子装置を把持するジェスチャに基づいて、第2の画面上のタッチ領域の位置を調整するステップは、
第2のタッチ領域のタッチ機能を一時停止するステップを含み、ここで、第2のタッチ領域は、電子装置の背面領域にあるタッチ領域である。
【0275】
第4の片手で把持するジェスチャは、電子装置を片手で把持することを意味し、ユーザの手のひらの大部分は電子装置の第2の部分に位置している。換言すると、第4の片手で把持するジェスチャの概略図が
図27に示される。この場合に、ユーザによる電子装置の現在の把握は、一般に、ユーザの異常な操作である。従って、第2のタッチ領域への偶発的なタッチを回避するために、背面領域のタッチ機能が一時停止されると決定される。
【0276】
また、電子装置を把持するジェスチャが第5の片手で把持するジェスチャである場合に、電子装置を把持するジェスチャに基づいて、第2の画面上のタッチ領域の位置を調整するステップは、以下のステップを含む。
【0277】
最初に、電子装置の背面領域にあり、且つ第1の領域からの距離が第4の距離h4である第6の領域が決定される。
【0278】
次に、第2のタッチ領域が第6の領域に調整される。第2のタッチ領域は、電子装置の側部領域にあるタッチ領域である。
【0279】
第5の片手で把持するジェスチャは、電子装置を片手で把持することを意味し、ユーザの手のひらの大部分は電子装置の第1の部分に位置している。換言すると、第5の片手で把持するジェスチャの概略図が
図28に示される。この場合に、ユーザは第2のタッチ領域を第6の領域に調整するため、調整した第2のタッチ領域がユーザの手のひらから遠く離れて、第2のタッチ領域に誤って触れることを回避する。
【0280】
さらに、折り畳み式ディスプレイを電子装置に適用する場合に、電子装置は、第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角を決定する必要がある。第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が比較的小さい場合に、電子装置は、さらに、ディスプレイのうちの1つを電子装置の背面領域として決定する。
【0281】
本願のこの実施形態では、1つ又は複数のセンサを電子装置に配置することができ、1つ又は複数のセンサによって検出したデータに基づいて、第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が決定される。
【0282】
例えば、ジャイロスコープ及び加速度センサは、電子装置の第1のディスプレイ及び第2のディスプレイのそれぞれに配置され得る。第1のディスプレイに配置されたジャイロスコープは、第1のディスプレイが回転するときに回転角速度を検出することができ、第1のディスプレイ上の加速度センサは、第1のディスプレイが動くときに発生する加速度を検出することができる。同様に、第2のディスプレイに配置されたジャイロスコープは、第2のディスプレイが回転するときに回転角速度を検出することができ、第2のディスプレイ上の加速度センサは、第2のディスプレイが動くときに発生する加速度を検出することができる。次に、第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角は、第1のディスプレイの回転角速度及び加速度、並びに第2のディスプレイの回転角速度及び加速度に基づいて計算することによって得ることができる。
【0283】
第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が決定された後に、第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が角度閾値(例えば、10度)と比較される。第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が角度閾値未満である場合に、一般に、第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角は比較的小さいと考えられる。従って、一方のディスプレイは画像を表示するための表示画面として決定され、他方のディスプレイは電子装置の背面領域として使用される。
【0284】
この場合に、他方のディスプレイを第2の画面として使用して、ユーザがディスプレイに触れることができるようにすることもできる。例えば、第1のディスプレイは表示画面として設定され、第2のディスプレイは、第2の画面として設定され、第2のタッチ領域とともに配置される。第2のタッチ領域は、音量及び明るさを調整するために使用される。第1のディスプレイがビデオを再生するときに、ユーザは、第2のディスプレイの第2のタッチ領域にタッチして、再生されるビデオの音量及び明るさを調整することができる。これに対応して、電子装置は、ステップS132~ステップS134で動作を行うことにより、電子装置を把持するジェスチャを決定し、電子装置を把持するジェスチャに基づいて、第2のタッチ領域を調整することができる。
【0285】
しかしながら、電子装置は、折り畳み式ディスプレイのどのディスプレイを第2の画面として使用するかを決定する必要がある。電子装置の表示画面は、ユーザが見るために画像を表示する必要があるため、折り畳み式ディスプレイの表示画面は、通常、ユーザに面したディスプレイであり、それに応じて、他方のディスプレイが第2の画面として使用される。換言すると、第1のディスプレイ及び第2のディスプレイにおいて、ユーザに面していないディスプレイが第2の画面である。従って、電子装置は、複数の方法で、第1のディスプレイ又は第2のディスプレイを第2の画面として決定することができる。
【0286】
実行可能な実施態様では、折り畳み式ディスプレイが電子装置に適用され、折り畳み式ディスプレイに含まれる第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が、角度閾値未満である場合に、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて電子装置を把持するジェスチャを決定する前に、この方法は、
赤外線センサが第1のディスプレイに配置されたとき、第1のディスプレイに配置された赤外線センサが人体によって放射された赤外線信号を検出するかどうかを決定するステップと、
第1のディスプレイに配置された赤外線センサが赤外線信号を検出するときに、第2のディスプレイが第2の画面であると決定するステップと、をさらに含む。
【0287】
前述の解決策では、第1のディスプレイに配置された赤外線センサが、人体によって放射された赤外線信号を検出するときに、それは、第1のディスプレイがユーザに面していることを示す。この場合に、第1のディスプレイが表示画面であり、それに対応して、第2のディスプレイが第2の画面であると決定することができる。
【0288】
さらに、赤外線センサが第1のディスプレイ及び第2のディスプレイのそれぞれに配置される場合に、電子装置は、第1のディスプレイに配置された赤外線センサ及び第2のディスプレイに配置された赤外線センサが、人体によって放射された赤外線信号を検出したかどうかを別々に決定し、及び人体から放射された赤外線信号を検出しない赤外線センサに対応するディスプレイが第2の画面であると決定することができる。
【0289】
別の実行可能な実施態様では、折り畳み式ディスプレイが電子装置に適用され、折り畳み式ディスプレイに含まれる第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が、角度閾値未満である場合に、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定する前に、この方法は、
カメラが第1のディスプレイに配置されたときに、第1のディスプレイに配置されたカメラが顔画像をキャプチャするかどうかを決定するステップと、
第1の表示画面に配置されたカメラが顔画像をキャプチャするときに、第2のディスプレイが第2の画面であると決定するステップと、をさらに含む。
【0290】
前述の解決策では、第1のディスプレイに配置されたカメラが顔画像をキャプチャするときに、それは、第1のディスプレイがユーザに面していることを示す。この場合に、第1のディスプレイが表示画面であり、それに対応して、第2のディスプレイが第2の画面であると決定することができる。
【0291】
さらに、カメラが第1のディスプレイ及び第2のディスプレイのそれぞれに配置される場合に、電子装置は、第1のディスプレイに配置されたカメラ及び第2のディスプレイに配置されたカメラが、顔画像をキャプチャするかどうかをさらに別々に決定し、顔画像をキャプチャしないカメラに対応するディスプレイが第2の画面であると決定することができる。
【0292】
別の実行可能な実施態様では、折り畳み式ディスプレイが電子装置に適用され、折り畳み式ディスプレイに含まれる第1のディスプレイと第2のディスプレイとの間の夾角が、角度閾値未満である場合に、第2の画面上の第1の領域の位置に基づいて、電子装置を把持するジェスチャを決定する前に、この方法は、
光近接センサが第1のディスプレイに配置されたときに、第1のディスプレイに配置された光近接センサによって検出した周囲光が予め設定した光強度の範囲内にあるかどうかを決定するステップと、
第1のディスプレイに配置された光近接センサによって検出した周囲光が、予め設定した光強度の範囲内にあるときに、第2のディスプレイが第2の画面であると決定するステップと、をさらに含む。
【0293】
電子装置を適用するプロセスでは、ユーザは通常、ユーザに面しているディスプレイを遮るため、ユーザに面しているディスプレイが受け取る周囲光の光強度が低下する。本願のこの実施形態では、表示画面上に配置された光近接センサによって検出した周囲光の第1の強度は、ユーザが電子装置を適用するプロセスにおいて予め複数のテストを使用して決定され得る。これに基づいて、第1の強度を含む光強度の範囲が設定される。
【0294】
この場合に、第1のディスプレイに配置された光近接センサによって検出した周囲光が、予め設定した光強度の範囲内にあるときに、それは、第1のディスプレイがユーザに面していることを示す。この場合に、第1のディスプレイが表示画面であり、それに対応して、第2のディスプレイが第2の画面であると決定することができる。
【0295】
さらに、光近接センサが第1のディスプレイ及び第2のディスプレイのそれぞれに配置される場合に、電子装置は、第1のディスプレイに配置された近接センサ及び第2のディスプレイに配置された近接センサによって検出した周囲光が、予め設定した光強度の範囲内にあるかどうかをさらに別々に決定することができ、及び検出した周囲光が設定した光強度の範囲内にない光近接センサに対応するディスプレイが第2の画面であると決定することができる。
【0296】
前述の実施形態は、赤外線センサ、カメラ、及び光近接センサに基づいて、ディスプレイを第2の画面として決定するための方法を別個に開示する。確かに、代替的に、電子装置は、別の方法で、折り畳み式ディスプレイにあり、且つユーザに面していないディスプレイを決定し、そのディスプレイを第2の画面として決定することができる。これは、本願のこの実施形態に限定されない。
【0297】
さらに、本願のこの実施形態では、第2の画面上のタッチ領域の位置が、電子装置を把持するジェスチャに基づいて調整された後に、この方法は、
第1の領域の面積が減少するときに、タッチ領域を初期位置に調整するステップをさらに含む。初期位置は、電子装置を把持するジェスチャに基づいて、第2の画面上のタッチ領域の位置を調整する前にタッチ領域がある位置である。
【0298】
第1の領域の面積が減少すると、それは、ユーザがもはや電子装置を把持しなくなったことを示すため、タッチ領域を初期位置に調整することができる。この場合に、ユーザがもはや電子装置を把持しなくなったため、タッチ領域を初期位置に調整しても、第2の画面上のタッチ領域に誤って触れてしまうことはない。また、タッチ領域が初期位置にある場合に、タッチ領域は通常、ユーザの使用習慣に近くなり、ユーザの使用を容易にし、ユーザの使用体験を向上させる。
【0299】
以下では、添付の図面を参照して、本願の実施形態で提供するタッチ領域調整方法について説明する。
【0300】
最初に、本願のこの実施形態で提供するサイド画面の情報交換方法について説明する。
【0301】
本願のいくつかの実施形態では、サイド画面は、ユーザのタッチ操作を受け取ることができる。検出したタッチ操作に応答して、電子装置は、電子装置の別の画面に表示されるコンテンツを制御するか、又は電子装置の機能パラメータ(例えば、ディスプレイの明るさ、Bluetoothのオン/オフ、又はフラッシュのオン/オフ)を調整することができる。タッチ操作1は、タップ、ダブルタップ、長押し、又はフリック等の操作であり得る。
【0302】
一実施態様では、コントロールが電子装置のサイド画面に表示される。電子装置は、コントロールに対して実行されたタッチ操作1を検出し、タッチ操作1に応答して、タッチ操作1によってトリガーされる機能1を有効にする。
【0303】
例えば、
図29に示されるように、
図7Cに示される折り畳み式ディスプレイを構成する電子装置を例として使用する。サイド画面には、コントロールボックス201が表示され、コントロールボックス201は、メモアイコン201A、音声アシスタントアイコン201B、及び画面コピー(screenshot)アイコン201Cを含む。
【0304】
メモアイコン201Aは、ユーザのタッチ操作(例えば、タップ操作)を受け取ることができる。タッチ操作に応答して、電子装置は、メモインターフェイスを表示することができる。
【0305】
スマートアシスタントアイコン201Bは、ユーザのタッチ操作(例えば、タップ操作)を受け取ることができる。タッチ操作に応答して、電子装置は、音声アシスタントを開始することができる。
【0306】
画面コピーアイコン201Cは、ユーザのタッチ操作(例えば、タップ操作)を受け取ることができる。タッチ操作に応答して、電子装置は、ディスプレイ194に現在表示されるインターフェイスをキャプチャして保存することができる。
【0307】
別の一実施態様では、電子装置のサイド画面にコントロールは表示されない。電子装置は、サイド画面上のタッチ操作2のタッチトラック、タッチ持続時間等に基づいてタッチ操作2を識別して、タッチ操作2によってトリガーされる機能2を決定して有効にすることができる。
【0308】
例えば、
図30A及び
図30Bに示されるように、
図5Bに示される湾曲したディスプレイが構成される電子装置を例として使用する。ユーザは、電子装置のサイド画面23をダブルタップし、電子装置は、検出したユーザ操作に応答して、音量調整ボックス202を表示する。音量調整ボックス202は、音量調整バー202A、音量タイプ202B、及び音量設定コントロール202Cを含み得る。
【0309】
音量タイプ202Bは、音量調整バー202Aに対応する音量タイプ、例えば、着信音、目覚まし時計、又はメディアを表すために使用される。ボリューム調整バー202Aの影部分の長さは、音量タイプ202Bの現在の音量を表すために使用される。
【0310】
音量設定コントロール202Cは、タッチ操作(例えば、タップ操作)を受け取ることができる。ユーザの操作に応答して、電子装置は、音量設定インターフェイスを表示することができる。例えば、
図30C及び
図30Dに示されるように、ユーザの指がサイド画面23上で上方にスライドする。検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、ユーザがスライドした距離に基づいて、着信音の音量及び音量調整バー内の影部分の長さを増やす。
【0311】
前述の実施形態で提供される音量調節、画面コピー、音声アシスタント、及びメモ等の機能に限定されず、サイド画面で行われるタッチ操作によってトリガーされる機能には、写真撮影、電話応答、画面記録、及び迅速な支払い等の機能がさらに含まれ得る。本願のこの実施形態では、タッチ操作と、タッチ操作によってトリガーされる機能との間の対応関係は、複数の方法で決定することができる。例えば、対応関係は、電子装置を工場から配送するときにデフォルト設定され得るか、ユーザによってカスタマイズされ得るか、現在実行中のアプリケーションに基づいて電子装置が決定し得るか、又はユーザがアプリケーション機能を使用する頻度に基づいて電子装置が決定し得る。これは、ここでは特に限定されない。
【0312】
次に、電子装置を保持しているユーザの接触面に基づいて、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域をどの様に決定するかについて説明する。
【0313】
ユーザが電子装置を保持する保持状態は複数あり、主に縦保持状態及び横保持状態が含まれ得る。縦保持状態は、ユーザが主に電子装置の長辺に対応する側面を把持して電子装置を保持することを意味し、サイド画面が電子装置の長辺に対応する側面に配置され得る。水平保持状態は、ユーザが主に電子装置の短辺に対応する側面を把持することによって電子装置を把持することを意味する。縦保持状態には、左手縦保持、右手縦保持、両手縦保持等が含まれ得る。水平保持状態には、左手水平保持、右手水平保持、両手水平保持等が含まれ得る。
【0314】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置がサイド画面を保持するタッチ入力を検出しない場合に、電子装置は、サイド画面全体がタッチ可能な領域であると決定することができる。換言すると、電子装置は、サイド画面のタッチ入力に応答して、タッチ入力に対応する機能を実行することができる。例えば、
図30A及び
図30Bに示されるように、サイド画面23でのダブルタップ操作に応答して、電子装置は、音量調整ボックス202を表示することができる。
【0315】
以下では、最初に、本願の実施形態におけるいくつかの保持状態について具体的に説明する。
【0316】
1.左手縦保持
【0317】
例えば、
図31Aは、本願の一実施形態による、左手で電子装置を縦方向に保持している概略図である。
【0318】
サイド画面が両側に配置される電子装置の場合に、
図31Bは、左片手縦保持状態の接触面の概略図である。
図31Bに示されるように、電子装置は、サイド画面1及びサイド画面2を含む。ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、手のひらの母指球によってサイド画面1上に形成される母指球接触面301と、ユーザの他の指(すなわち、親指以外の指)によってサイド画面2上に形成される接触面セット302とを含み得る。いくつかの実施形態では、左手縦保持状態において、ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、ユーザの親指によってサイド画面1上に形成された指を置く(finger putting)接触面303をさらに含み得る。
【0319】
左手縦保持状態では、サイド画面2と接触しているユーザの別の指(すなわち、親指以外の指)は、人差し指、中指、薬指、及び小指の4本の指のうちの1つ又は複数を含み得る。例えば、
図31Bに示されるように、サイド画面1と接触している他の指は、4本の指を含む。接触面セット302は、それぞれ4本の指に対応する指把持(finger grasping)接触面302A、指把持接触面302B、指把持接触面セット302C、及び指把持接触面302Dを含む。
【0320】
図31Bから、接触面セット302内の接触面が電子装置の長辺に沿って順次配置されることが分かり得る。本願のいくつかの実施形態では、接触面セット302内の隣接する2つの接触面の間の最大距離は、距離閾値1未満である。
【0321】
サイド画面が片側のみに配置される電子装置の場合に、
図31Cは、左手縦保持状態にある接触面の概略図である。
図31Cに示されるように、電子装置は、サイド画面1を含む。ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、母指球接触面301を含み得、さらに、指を置く接触面303を含み得る。
【0322】
本願のこの実施形態では、ユーザが電子装置を保持するときにサイド画面で形成される接触面は、サイド接触面と呼ばれ得る。
図31Bに示される母指球接触面301、指把持接触面302A、指把持接触面302B、指把持接触面302C、指把持接触面302D、及び指を置く接触面303はサイド接触面である。サイド画面には、サイド接触面の一部又は全部が含まれる。例えば、サイド画面1は、母指球接触面301全体を含み、サイド画面2は、指把持接触面302B全体を含む。
【0323】
電子装置を保持するユーザによって形成される指を置く接触面302Dの特徴は、ユーザの通常のタッチ操作(例えば、タップ又はダブルタップ)によって形成される指タッピング接触面の特徴とは異なることに留意されたい。一般に、電子装置を保持しているユーザによって形成される指を置く接触面の接触面積がより大きく、タッチ持続時間がより長くなる。
【0324】
2.右手縦保持
【0325】
例えば、
図32Aは、本願の一実施形態による、右手で電子装置を縦方向に保持している概略図である。サイド画面が両側に配置される電子装置の場合に、
図32Bは、
図32Aに対応する接触面の概略図である。
図32Bに示される接触面の概略図において、電子装置が片方の右手で縦方向に保持される場合に、ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、手のひらの母指球によってサイド画面2上に形成される母指球接触面401と、ユーザの他の指によってサイド画面1上に形成される接触面セット402とを含み得る。いくつかの実施形態では、右手縦保持状態において、ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、親指によってサイド画面2上に形成される指を置く接触面403をさらに含み得る。
【0326】
同様に、右手縦保持状態では、サイド画面2と接触しているユーザの別の指は、人差し指、中指、薬指、及び小指の4本の指のうちの1つ又は複数を含み得る。例えば、
図32Bに示されるように、サイド画面1を把持する他の指は、3本の指を含む。接触面セット402は、それぞれ3本の指に対応する指把持接触面402A、指把持接触面402B、及び指把持接触面402Dを含む。
【0327】
ユーザが右手で電子装置を縦方向に保持している場合に、代替的に、ユーザの親指がサイド画面2に接触しない場合があることが理解され得る。
【0328】
サイド画面が片側のみに配置される電子装置の場合に、
図32Cは、右手縦保持状態にある接触面の概略図である。
図32Cに示されるように、電子装置は、サイド画面1を含む。ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、接触面セット402を含み得る。
【0329】
3.両手縦保持
【0330】
例えば、
図33Aは、本願の一実施形態による、両手で電子装置を縦方向に保持している概略図である。サイド画面が両側に配置される電子装置の場合に、
図33Bは、
図33Aに対応する接触面の概略図である。両手で電子装置を縦方向に保持している場合に、ユーザとディスプレイ194のサイド画面との間の接触領域は、手のひらの母指球によってサイド画面1上に形成される母指球接触面501と、手のひらの母指球によってサイド画面2上に形成される母指球接触面502とを含み得る。いくつかの実施形態では、両手縦保持状態において、ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、親指によってサイド画面1上に形成される指を置く接触面503と、及び親指によってサイド画面2上に形成される指を置く接触面504とをさらに含み得る。
【0331】
ユーザが両手で電子装置を縦方向に保持している場合に、代替的に、ユーザの両手の親指がサイド画面1及び/又はサイド画面2に接触しない場合があることが理解され得る。
【0332】
サイド画面が片側のみに配置される電子装置の場合に、両手縦保持状態の接触面については、
図31Cを参照されたい。
【0333】
4.左手水平保持
【0334】
例えば、
図34Aは、本願の一実施形態による、左手で電子装置を水平に保持する概略図である。サイド画面が両側に配置される電子装置の場合に、
図34Bは、
図34Aに対応する接触面の概略図である。電子装置が片方の左手で水平に保持される場合に、ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、ユーザの指によってサイド画面1の左端に形成される指を置く接触面601と、サム・インデックスウェブ(thumb-index web:親指と人指し指との間の付け根部)によってサイド画面2の左端に形成されるサム・インデックスウェブ接触面602とを含み得る。
【0335】
サイド画面が片側のみに配置される電子装置の場合に、
図34C及び
図34Dは、左手縦保持状態における接触面の概略図である。
図34Cに示されるように、サイド画面1は、電子装置の別の画面の上に配置され、ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、ユーザの指によってサイド画面1の左端に形成される指を置く接触面601を含み得る。
図34Dに示されるように、サイド画面1は、電子装置の別の画面の下に配置され、ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、サム・インデックスウェブによってサイド画面1の左端に形成されるサム・インデックスウェブ接触面602を含み得る。
【0336】
図34B~
図34Dに示される指を置く接触面とサム・インデックスウェブ接触面との両方が、サイド接触面であると理解され得る。
【0337】
5.右手水平保持
【0338】
例えば、
図35Aは、本願の一実施形態による、右手で電子装置を水平に保持する概略図である。サイド画面が両側に配置される電子装置の場合に、
図35Bは、
図35Aに対応する接触面の概略図である。電子装置を片方の右手で水平に保持する場合に、ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、ユーザの指によってサイド画面1の右端に形成される指を置く接触面603と、サム・インデックスウェブによってサイド画面2の右端に形成されるサム・インデックスウェブ接触面604とを含み得る。サイド画面1はサイド画面2の上にある。
【0339】
サイド画面が片側のみに配置される電子装置の場合に、
図35C及び
図35Dは、右手水平保持状態における接触面の概略図である。
図35Cに示されるように、サイド画面1は、電子装置の別の画面の上に配置され、ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、ユーザの指によってサイド画面1の右端に形成される指を置く接触面603を含み得る。
図35Dに示されるように、サイド画面1は、電子装置の別の画面の下に配置され、ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、サム・インデックスウェブによってサイド画面1の右端に形成されるサム・インデックスウェブ接触面604を含み得る。
【0340】
6.両手水平保持
【0341】
例えば、
図36Aは、本願の一実施形態による、両手で電子装置を水平に保持する概略図である。サイド画面が両側に配置される電子装置の場合に、
図36Bは、
図36Aに対応する接触面の概略図である。電子装置が両手で水平に保持される場合に、ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、ユーザの指によってサイド画面1の左端に形成される指を置く接触面701、サム・インデックスウェブによってサイド画面2の左端に形成されるサム・インデックスウェブ接触面702、ユーザの指によってサイド画面1の右端に形成される指を置く接触面703、及びサム・インデックスウェブによってサイド画面2の右端に形成されるサム・インデックスウェブ接触面704を含み得る。サイド画面1はサイド画面2の上にある。
【0342】
サイド画面が片側のみに配置される電子装置の場合に、
図36C及び
図36Dは、両手水平保持状態での接触面の概略図である。
図36Cに示されるように、サイド画面1は、電子装置の別の画面の上に配置され、ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、ユーザの指によってサイド画面1の左端に形成される指を置く接触面701と、ユーザの指によってサイド画面1の右端に形成される指を置く接触面703とを含み得る。
図36Dに示されるように、サイド画面1は、電子装置の別の画面の下に配置され、ユーザとディスプレイ194との間の接触領域は、サム・インデックスウェブによってサイド画面2の左端に形成されるサム・インデックスウェブ接触面702と、サム・インデックスウェブによってサイド画面1の右端に形成される及びサム・インデックスウェブ接触面704とを含み得る。
【0343】
図31A~
図36Cに示される2つのサイド画面を含む電子装置は、
図5Aの湾曲したディスプレイで構成された電子装置、又は
図6Aのサラウンドディスプレイで構成された電子装置であり得る。
図31A~
図36Cに示される1つのサイド画面を含む電子装置は、
図7Aの折り畳み式ディスプレイで構成された電子装置であり得、サイド画面1は、
図7Aのサイド画面53であり得る。
【0344】
図31A~
図33Bから、2つのサイド画面で構成される電子装置の場合に、ユーザが電子装置を縦方向に保持しているときに、少なくとも1つのサイド画面が手のひらの母指球との接触面を有することが分かり得る。ユーザが片手で電子装置を縦方向に保持しているときに、サイド画面は手のひらの母指球との接触面を有し、サイド画面は親指以外の1本以上の指との接触面を有する。ユーザが両手で電子装置を縦方向に保持しているときに、2つのサイド画面はそれぞれ手のひらの母指球との接触面を有する。
【0345】
図34A~
図36Dから、ユーザが電子装置を水平に保持するときに、ユーザとサイド画面との間の接触面がサイド画面の一端又は両端に位置することが分かり得る。2つのサイド画面で構成される電子装置の場合に、ユーザが片手で電子装置を水平に保持するときに、2つのサイド画面に関するものであり且つ同じ側にある端部が、それぞれ接触面を有し、接触面は、それぞれ指を置く接触面とサム・インデックスウェブ接触面とである。ユーザが両手で電子装置を水平に保持するときに、2本の指を置く接触面が上部サイド画面の両端に配置され、2つのサム・インデックスウェブ接触面が下部サイド画面の両端に配置される。1つのサイド画面で構成される電子装置の場合に、ユーザが片手で電子装置を水平に保持するとき、サイド画面が上にあるときに、サイド画面の一端には指接触面がある。サイド画面が下にあるときに、サイド画面の一端にはサム・インデックスウェブ接触面がある。いくつかの実施形態では、ユーザが両手で電子装置を水平に保持するときに、サイド画面の両端の接触面同士の間の距離は、通常、距離閾値1よりも大きい。
【0346】
本願のこの実施形態では、電子装置は、加速度センサ及び/又はジャイロセンサを使用して電子装置の横向き/縦向きモードを取得して、電子装置が縦向きモードにあるか横向きモードにあるかを決定し、サイド画面1とサイド画面2との間の位置関係を決定することができる。例えば、サイド画面1は、サイド画面2の上に配置される。
【0347】
いくつかの実施形態では、接触面がサイド画面上に配置されることは、接触面の一部又は全部がサイド画面上に配置されることを意味し得る。
【0348】
図31A~
図36Dに示される保持状態は、本願の実施形態で提供する様々な保持状態の例であり、本願の実施形態を制限するものではないことに留意されたい。
図31A~
図36Dに示される保持状態に加えて、本願の実施形態は、別の保持状態をさらに含み得る。これは、ここでは特に限定されない。
【0349】
2.ユーザが電子装置を保持する接触面の特徴に基づいて、ユーザが電子装置を保持する接触面に基づいて、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域をどの様に決定するかについて具体的に説明する。
【0350】
本願のいくつかの実施形態では、接触面のタッチ情報は、接触面の位置、電子装置の長辺に沿った高さ、電子装置の長辺に沿った幅、接触面の面積、接触面の静電容量情報、及び接触面のタッチ持続時間等の1つ又は複数の情報を含み得る。接触面の静電容量情報は、接触面に対応するタッチアレイ内の各座標点の静電容量信号、例えば、各座標点の静電容量の変化量を含み得る。接触面のタッチ情報は、さらに別のパラメータを含み得る。これは、ここでは特に限定されない。
【0351】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置は、サイド接触面のタッチ情報に基づいてサイド接触面のタイプを決定することができる。ユーザが電子装置を保持することによって形成されるサイド接触面のタイプには、母指球接触面、指把持接触面、指を置く接触面、サム・インデックスウェブ接触面等が含まれ得る。
【0352】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置は、サイド画面上のサイド接触面の位置及びサイド接触面のタッチ情報に基づいて、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を適応的に調整することができる。本願のこの実施形態では、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定する特定の実施態様は、以下の2つの実施態様を含み得るが、これらに限定されるものではない。
【0353】
実施態様1では、電子装置は、サイド画面上のサイド接触面の位置及びサイド接触面のタッチ情報に基づいて、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定することができる。
【0354】
実施態様2では、電子装置は、1つ又は2つのサイド画面上のサイド接触面の位置及びサイド接触面の位置に基づいて、ユーザの保持状態を決定し、保持状態の電子装置の2つのサイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域をさらに決定することができる。
【0355】
実施態様3では、
図6Aに示されるサラウンドディスプレイについて、及び
図7Aに示される折り畳み式ディスプレイについて、ユーザが電子装置を縦方向に把持するときに、ユーザの手のひらの把持面には、表示画面、すなわち背面画面も含まれる。電子装置は、ユーザの手のひらと背面画面との間の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置の2つのサイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定することができる。
【0356】
実施態様1では、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定することは、具体的には、ケース1~ケース6を含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0357】
ケース1:
【0358】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置は、サイド接触面のタッチ情報に基づいて、サイド画面上のサイド接触面が母指球接触面を含むと決定する。電子装置は、母指球接触面の位置に基づいて、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域の位置を決定する。
【0359】
例えば、
図37A~
図37Dに示されるように、電子装置は、サイド画面1上のサイド接触面が母指球接触面301を含むと決定する。いくつかの実施形態では、
図37A及び
図37Cに示されるように、母指球接触面301とサイド画面1の上部との間の最短距離がL1以上である場合に、電子装置は、サイド画面1上のタッチ領域1が、サイド画面1の上部と母指球接触面301との間に位置し、及びサイド画面1上のタッチ領域1以外の領域が、非タッチ領域1であると決定する。
図37B及び
図37Dに示されるように、母指球接触面301とサイド画面1の上部との間の最短距離がL1未満である場合に、電子装置は、サイド画面1全体が非タッチ領域1であると決定する。
図37A及び
図37Cのタッチ領域1と母指球接触面301との間の最短距離は距離1に等しい。いくつかの実施形態では、タッチ領域1とサイド画面1の上部との間の最短距離は距離2である。
【0360】
例えば、L1はディスプレイの長辺の長さの半分に等しい。距離1は、5つの座標点の高さに等しくなり得る。距離2は、0又は3つの座標点の高さに等しい。
【0361】
図8Bを参照すると、本願のこの実施形態では、座標点の高さは、電子装置の長辺に沿ったタッチセンサ50のタッチ画面アレイ内のグリッドの高さを指し、座標点の幅は、電子装置の短辺に沿ったグリッドの幅を指す。
【0362】
同様に、
図31Bに示される右手縦保持状態にある電子装置、
図32Bに示される両手縦保持状態の電子装置、及び
図30Cに示される1つのサイド画面のみを含む電子装置について、サイド画面が母指球接触面を含む場合に、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域もまた、前述の実施態様に従って決定され得る。詳細については、ここでは再び説明しない。
【0363】
いくつかの実施形態では、電子装置は、電子装置が横向きモードにあると決定する。母指球接触面301とサイド画面2の上部(又は下部)との間の最短距離がL1以上である場合に、電子装置は、サイド画面1上のタッチ領域1が、サイド画面の上部(又は下部)と母指球接触面301との間にあり、及びサイド画面1上のタッチ領域1以外の領域が、非タッチ領域1であると決定する。母指球接触面301とサイド画面の上部との間の最短距離、及び母指球接触面301とサイド画面の下部との間の最短距離は両方ともL2未満である場合に、電子装置は、サイド画面1全体が非タッチ領域1であると決定する。タッチ領域1と母指球接触面301との間の最短距離は、距離1に等しい。いくつかの実施形態では、タッチ領域1とサイド画面の上部(又は下部)との間の最短距離は、距離2である。
【0364】
いくつかの実施形態では、電子装置は横向きモードにある。サイド画面1が別の画面の下にある場合に、サイド画面1は非タッチ領域1である。
【0365】
図37Aに示されるように、サイド画面1の上部は、サイド画面1の上部境界線を指し、サイド画面1の下部は、サイド画面1の下部境界線を指すことに留意されたい。本願この実施形態では、接触面とサイド画面1の上部との間の距離は、接触面とサイド画面1の上部境界線との間の最短距離を指し得、接触面とサイド画面1の下部との間の距離は、接触面とサイド画面1の下部境界線との間の最短距離を指し得る。一実施態様では、サイド画面1の上部境界線は、フロント画面の上部境界線の延長線と重なっており、サイド画面1の下部境界線は、フロント画面の下部境界線の延長線と重なっている。
【0366】
ケース2:
【0367】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置は、サイド接触面のタッチ情報に基づいて、サイド画面上のサイド接触面が接触面セットを含むと決定する。電子装置は、接触面セットの位置に基づいて、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域の位置を決定する。
【0368】
例えば、
図37A~
図37Dに示されるように、電子装置は、サイド画面2上のサイド接触面が接触面セット302を含むと決定する。接触面セット302は、少なくとも4つの指把持接触面を含み、任意の隣接する2つの接触面の間の最短距離は、距離閾値1未満である。いくつかの実施形態では、
図37A及び
図37Bに示されるように、接触面セット302とサイド画面2の上部との間の最短距離がL2以上である場合に、電子装置は、サイド画面2上のタッチ領域2が、サイド画面2の上部と接触面セット302との間に位置し、及びサイド画面2上のタッチ領域2以外の領域が、非タッチ領域2であると決定する。
図37C及び
図37Dに示されるように、接触面セット302とサイド画面2の上部との間の最短距離がL2未満である場合に、電子装置は、サイド画面2全体が非タッチ領域2であると決定する。タッチ領域2と、
図37A及び
図37Bの接触面セット302との間の最短距離は、距離3に等しい。いくつかの実施形態では、タッチ領域2とサイド画面2の上部との間の最短距離は、距離4である。
【0369】
例えば、L2はディスプレイの長辺の長さの半分に等しい。距離3は、5つの座標点の高さに等しくなり得る。距離4は、0又は3つの座標点の高さに等しい。
【0370】
同様に、
図31Bに示される右手縦保持状態にある電子装置について、及び
図31Cに示される1つのサイド画面のみを含む電子装置について、サイド画面が接触面セット302を含む場合に、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域もまた、前述の実施態様に従って決定され得る。詳細については、ここでは再び説明しない。
【0371】
いくつかの実施形態では、電子装置は、電子装置が横向きモードにあると決定する。接触面セット302とサイド画面2の上部(又は下部)との間の最短距離がL2以上である場合に、電子装置は、サイド画面2上のタッチ領域2が、サイド画面の上部(又は下部)と接触面セット302との間に位置し、及びサイド画面2上のタッチ領域2以外の領域が、非タッチ領域2であると決定する。接触面セット302とサイド画面2の上部との間の最短距離、及び接触面セット302とサイド画面2の下部との間の最短距離が両方ともL2未満である場合に、電子装置は、サイド画面2全体が非タッチ領域2であると決定する。タッチ領域2と接触面セット302との間の距離は、距離3に等しい。いくつかの実施形態では、タッチ領域2とサイド画面2の上部(又は下部)との間の最短距離は、距離4である。
【0372】
いくつかの実施形態では、電子装置は横向きモードにある。サイド画面2が別の画面の下にある場合に、サイド画面2は非タッチ領域2である。
【0373】
ケース3:
【0374】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置が、サイド接触面のタッチ情報に基づいて、サイド画面上のサイド接触面が指を置く接触面を含み、指を置く接触面とサイド画面の一端との間の距離がL5以上である場合に、電子装置は、指を置く接触面の位置に基づいて、サイド画面上のタッチ領域が、サイド画面の端部と指を置く接触面との間にあると決定する。
【0375】
例えば、
図38Aに示される2つのサイド画面で構成される電子装置、及び
図38Bに示される1つのサイド画面で構成される電子装置について、サイド画面1が指を置く接触面601を含み、指を置く接触面601とサイド画面1の右端の上部との間の距離がL5以上である場合に、電子装置は、サイド画面1上のタッチ領域1が、サイド画面の右端と指を置く接触面601との間にあると決定する。タッチ領域1と指を置く接触面601との間の最短距離は、距離7に等しい。いくつかの実施形態では、タッチ領域1とサイド画面の右端の上部との間の最短距離は、距離8に等しい。
【0376】
ケース4:
【0377】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置が、サイド接触面のタッチ情報に基づいて、サイド画面上のサイド接触面がサム・インデックスウェブ接触面を含み、及びサム・インデックスウェブ接触面とサイド画面の一端との間の距離がL6以上であると決定する場合に、電子装置は、サム・インデックスウェブ接触面の位置に基づいて、サイド画面上のタッチ領域がサイド画面の端部とサム・インデックスウェブ接触面との間にあると決定する。
【0378】
例えば、
図38Aに示される2つのサイド画面で構成される電子装置について、サイド画面2の左端がサム・インデックスウェブ接触面602を含み、サム・インデックスウェブ接触面602とサイド画面2の右端の上部との間の距離がL6以上である場合に、電子装置は、サイド画面2上のタッチ領域2が、サイド画面の右端とサム・インデックスウェブ接触面602との間にあると決定する。タッチ領域2とサム・インデックスウェブ接触面602との間の最短距離は、距離9に等しい。いくつかの実施形態では、タッチ領域1とサイド画面の右端の上部との間の最短距離は、距離10に等しい。
【0379】
同様に、
図38Cに示される1つのサイド画面のみを含む電子装置について、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域もまた、前述の実施態様に従って決定され得る。詳細については、ここでは再び説明しない。
【0380】
ケース5:
【0381】
本願のいくつかの実施形態では、サイド画面は、2本の指を置く接触面を含む。2本の指を置く接触面の間の最短距離がL7以上である場合に、電子装置は、サイド画面上のタッチ領域が2本の指を置く接触面の間にあると決定する。
【0382】
例えば、
図39A~
図39Dを参照すると、サイド画面1の左端は、指を置く接触面701を含み、右端は、指を置く接触面703を含む。
図39Aに示される2つのサイド画面で構成される電子装置、及び
図39Bに示される1つのサイド画面で構成される電子装置について、指を置く接触面701と指を置く接触面703との間の最短距離がL7以上である場合に、電子装置は、サイド画面1上のタッチ領域1が、指を置く接触面701と指を置く接触面703との間にあると決定する。
図39Cに示される2つのサイド画面で構成される電子装置、及び
図39Dに示される1つのサイド画面で構成される電子装置について、指を置く接触面701と指を置く接触面703との間の最短距離がL7未満である場合に、電子装置は、サイド画面1全体が非タッチ領域1であると決定する。タッチ領域1と指を置く接触面701との間の最短距離は距離7に等しく、タッチ領域1と指を置く接触面703との間の最短距離も距離7である。
【0383】
ケース6:
【0384】
本願のいくつかの実施形態では、サイド画面は、2つのサム・インデックスウェブ接触面を含む。2つのサム・インデックスウェブ接触面の間の最短距離がL8以上である場合に、電子装置は、サイド画面上のタッチ領域が2つのサム・インデックスウェブ接触面との間にあると決定する。
【0385】
例えば、
図39A~
図39Gを参照すると、サイド画面2の左端は、サム・インデックスウェブ接触面702を含み、右端は、サム・インデックスウェブ接触面704を含む。
図39Aに示される2つのサイド画面で構成される電子装置について、サイド画面2上のサム・インデックスウェブ接触面702とサム・インデックスウェブ接触面704との間の最短距離がL8以上である場合に、電子装置は、サイド画面2上のタッチ領域2が、サム・インデックスウェブ接触面702とサム・インデックスウェブ接触面704との間にあると決定する。
図39Fに示される2つのサイド画面で構成される電子装置について、サイド画面2上のサム・インデックスウェブ接触面702とサム・インデックスウェブ接触面704との間の最短距離が8未満である場合に、電子装置は、サイド画面2全体が非タッチ領域であると決定する。タッチ領域2とサム・インデックスウェブ接触面702との間の最短距離は距離9に等しく、タッチ領域1とサム・インデックスウェブ接触面704との間の最短距離も距離9である。
【0386】
同様に、
図39Eに示される1つのサイド画面のみを含む電子装置について、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域もまた、前述の実施態様に従って決定され得る。詳細については、ここでは再び説明しない。
【0387】
本願のいくつかの実施形態では、
図39Gに示されるように、電子装置が、1つのサイド画面が2つのサム・インデックスウェブ接触面を含むと決定する場合に、電子装置は、サイド画面全体が非タッチ領域であると決定する。
【0388】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置が横向きモードにあると電子装置が決定し、1つのサイド画面が2つのサム・インデックスウェブ接触面を含む場合に、電子装置は、サイド画面全体が非タッチ領域であると決定する。
【0389】
実施態様2では、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定するステップは、具体的には、ケース7~ケース12までを含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0390】
ケース7:
【0391】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置は2つのサイド画面を含む。一方のサイド画面上のサイド接触面が母指球接触面を含み、他方のサイド画面上のサイド接触面が接触面セットを含む場合に、電子装置は、ユーザが片手で電子装置を縦方向に保持していると決定する。次に、電子装置は、母指球接触面及びサイド画面上の接触面セットの位置に基づいて、各サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定する。
【0392】
例えば、
図37A~
図37Dに示されるように、電子装置は、サイド画面1及びサイド画面2を含む。サイド画面上のサイド接触面が母指球接触面301を含み、サイド画面2上のサイド接触面が接触面セット302を含む場合に、電子装置は、ユーザが左手で電子装置を縦方向に保持していると決定する。次に、電子装置は、サイド画面上の母指球接触面301及び接触面セット302の位置に基づいて、各サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定する。
【0393】
例えば、いくつかの実施形態では、
図37Aに示されるように、母指球接触面301とサイド画面1の上部との間の最短距離がL1以上であり、接触面セット302とサイド画面2の上部との間の最短距離がL2以上である場合に、電子装置は、サイド画面1上のタッチ領域1がサイド画面1の上部と母指球接触面301との間にあり、サイド画面2上のタッチ領域2がサイド画面1の上部と接触面セット302との間にあると決定する。
図37Bに示されるように、母指球接触面301とサイド画面1の上部との間の最短距離がL1未満であり、接触面セット302とサイド画面2の上部との間の最短距離がL2以上である場合に、電子装置は、サイド画面1全体が非タッチ領域1であり、サイド画面2上のタッチ領域2がサイド画面2の上部と接触面セット302との間にあると決定する。
図37Cに示されるように、母指球接触面301とサイド画面1の上部との間の最短距離がL1以上であり、接触面セット302とサイド画面2の上部との間の最短距離がL2未満である場合に、電子装置は、サイド画面1上のタッチ領域1がサイド画面1の上部と母指球接触面301との間にあり、サイド画面2全体が非タッチ領域であると決定する。
図37Dに示されるように、母指球接触面301とサイド画面1の上部との間の最短距離がL1未満であり、接触面セット302とサイド画面2の上部との間の最短距離がL2未満である場合に、電子装置は、サイド画面1全体が非タッチ領域1であり、サイド画面2全体が非タッチ領域2であると決定する。
図37A~
図37Dに示されるように、タッチ領域1がサイド画面1上に存在する場合に、タッチ領域1と母指球接触面301との間の最短距離は、距離1に等しい。タッチ領域2がサイド画面2上に存在する場合に、タッチ領域2と接触面セット302との間の最短距離は、距離3に等しい。いくつかの実施形態では、タッチ領域1とサイド画面の上部との間の最短距離は距離2であり、タッチ領域2とサイド画面の上部との間の最短距離は距離4である。
【0394】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置が、サイド画面1上のサイド接触面が母指球接触面を含み、サイド画面2上のサイド接触面が指把持接触面の接触面セットを含むと決定する場合に、電子装置は、ユーザが右手で電子装置を縦方向に保持していると決定する。次に、電子装置は、母指球接触面及びサイド画面上の接触面セットの位置に基づいて、各サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定する。同様に、右手縦保持状態において、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域をどの様に決定するかについては、左手縦保持に関連する実施形態を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明しない。
【0395】
ケース8:
【0396】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置は2つのサイド画面を含む。2つのサイド画面のサイド接触面がそれぞれ母指球接触面を含む場合に、電子装置は、ユーザが両手で電子装置を縦方向に保持していると決定する。次に、電子装置は、サイド画面上の母指球接触面の位置に基づいて、各サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定する。
【0397】
例えば、
図40A~
図40Dに示されるように、電子装置は、サイド画面1上のサイド接触面が母指球接触面501を含み、サイド画面2上のサイド接触面が母指球接触面502を含むと決定する場合に、電子装置は、ユーザが両手で電子装置を縦方向に保持していると決定する。次に、電子装置は、サイド画面上の母指球接触面501及び母指球接触面502の位置に基づいて、各サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定する。
【0398】
図40Aに示されるように、母指球接触面501とサイド画面1の上部との間の最短距離がL1以上であり、母指球接触面502とサイド画面2の上部との間の最短距離がL1以上である場合に、電子装置は、サイド画面1上のタッチ領域1がサイド画面1の上部と母指球接触面501との間にあり、タッチ領域2がサイド画面2の上部と母指球接触面502との間にあると決定する。
図40Bに示されるように、母指球接触面501とサイド画面1の上部との間の最短距離がL1未満であり、母指球接触面502とサイド画面2の上部との間の最短距離がL1以上である場合に、電子装置は、サイド画面1全体が非タッチ領域1であり、サイド画面2上のタッチ領域2が、サイド画面2の上部と母指球接触面502との間にあると決定する。
図40Cに示されるように、母指球接触面301とサイド画面1の上部との間の最短距離がL1以上であり、母指球接触面502とサイド画面2の上部との間の最短距離がL1未満である場合に、電子装置は、サイド画面1上のタッチ領域1がサイド画面1の上部と母指球接触面301との間にあり、サイド画面2全体が非タッチ領域であると決定する。
図40Dに示されるように、母指球接触面301とサイド画面1の上部との間の最短距離がL1未満であり、母指球接触面502とサイド画面2の上部との間の最短距離がL1未満である場合に、電子装置は、サイド画面1全体が非タッチ領域1であり、サイド画面2全体が非タッチ領域2であると決定する。
図40A~
図40Dに示されるように、タッチ領域1がサイド画面1上に存在する場合に、タッチ領域1と母指球接触面501との間の最短距離は、距離1に等しい。タッチ領域2がサイド画面2上に存在する場合に、タッチ領域1と母指球接触面502との間の最短距離は、距離1に等しい。いくつかの実施形態では、タッチ領域1とサイド画面の上部との間の距離は距離2であり、タッチ領域2とサイド画面の上部との間の距離は距離2である。
【0399】
ケース9:
【0400】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置は2つのサイド画面を含む。電子装置は、一方のサイド画面上のサイド接触面が指を置く接触面を含み、他方のサイド画面上のサイド接触面がサム・インデックスウェブ接触面を含み、指を置く接触面とサイド画面の端部の上部との間の距離がL5以上であり、サム・インデックスウェブ接触面と他方のサイド画面の同じ端部の上部との間の距離がL6以上であると決定する。この場合に、電子装置は、ユーザが片手で電子装置を水平に保持していると決定する。電子装置は、指を置く接触面及びサム・インデックスウェブ接触面の位置に基づいて、各サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定する。
【0401】
本願のいくつかの実施形態では、例えば、
図38Aに示されるように、電子装置は、サイド画面1上のサイド接触面が、指を置く接触面601のみを含み、サイド画面2上のサイド接触面が、サム・インデックスウェブ接触面602のみを含み、指を置く接触面601とサイド画面1の右端の上部との間の距離がL5以上であり、サム・インデックスウェブ接触面602とサイド画面2の右端の上部との間の距離がL6以上であると決定する。この場合に、電子装置は、ユーザが左手で電子装置を水平に保持していると決定する。電子装置は、サイド画面1上のタッチ領域1がサイド画面1の右端と指を置く接触面601との間にあると決定し、サイド画面2上のタッチ領域2がサイド画面2の右端とサム・インデックスウェブ接触面602との間にあると決定する。タッチ領域1と指を置く接触面601との間の最短距離は、距離7に等しく、タッチ領域2とサム・インデックスウェブ接触面602との間の最短距離は、距離9に等しい。
【0402】
いくつかの実施形態では、電子装置は、電子装置が横向きモードにあり、サイド画面1がサイド画面2の上にあり、サイド画面1上のサイド接触面が指を置く接触面601のみを含み、サイド画面2上のサイド接触面がサム・インデックスウェブ接触面602のみを含み、指を置く接触面601とサイド画面1の右端の上部との間の距離がL5以上であり、サム・インデックスウェブ接触面602とサイド画面2の右端の上部との間の距離がL6以上であると決定する。この場合に、電子装置は、ユーザが左手で電子装置を水平に保持していると決定する。電子装置は、サイド画面1上のタッチ領域1がサイド画面1の右端と指を置く接触面601との間にあると決定し、サイド画面2全体が非タッチ領域2であると決定する。タッチ領域1と指を置く接触面601との間の最短距離は、距離7に等しい。
【0403】
ケース10:
【0404】
本願のいくつかの実施形態では、サイド画面は、2本の指を置く接触面を含む。1本の指を置く接触面とサイド画面の端部の上部との間の距離が距離閾値2未満であり、もう1本の指を置く接触面とサイド画面の別の端部の上部との間の距離も距離閾値2未満である場合に、電子装置は、ユーザが両手で電子装置を水平に保持していると決定する。次に、電子装置は、指を置く接触面の位置に基づいて、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定する。
【0405】
例えば、
図39A~
図39Dを参照すると、サイド画面1の左端は、指を置く接触面701を含み、右端は、指を置く接触面703を含む。指を置く接触面701とサイド画面1の左端の上部との間の距離が距離閾値2未満であり、指を置く接触面703とサイド画面1の右端の上部との間の距離が距離閾値2未満である場合に、電子装置は、ユーザが両手で電子装置を水平に保持していると決定する。次に、
図39A及び
図39Bに示されるように、指タッピング接触面701と指を置く接触面703との間の最短距離がL7以上である場合に、電子装置は、サイド画面1上のタッチ領域1が指を置く接触面701と指を置く接触面703との間にあると決定する。
図39C及び
図39Dに示されるように、指を置く接触面701と指を置く接触面703との間の最短距離がL7未満である場合に、電子装置は、サイド画面1全体が非タッチ領域1であると決定する。タッチ領域1と指を置く接触面701との間の最短距離は距離7に等しく、タッチ領域1と指を置く接触面703との間の最短距離も距離7である。
【0406】
いくつかの実施形態では、電子装置が、電子装置が横向きモードにあると決定する場合に、サイド画面1は、指を置く接触面701及び指を置く接触面703を含み、指を置く接触面701とサイド画面1の左端の上部との間の距離が距離閾値2未満であり、指を置く接触面703とサイド画面1の右端の上部との間の距離が距離閾値2未満であり、電子装置は、ユーザが両手で電子装置を水平に保持していると決定する。次に、電子装置は、指を置く接触面の位置に基づいて、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定する。詳細については、前述の実施形態を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明しない。
【0407】
ケース11:
【0408】
本願のいくつかの実施形態では、サイド画面は、2つのサム・インデックスウェブ接触面を含む。一方のサム・インデックスウェブ接触面とサイド画面の端部の上部との間の距離が距離閾値3未満であり、他方のサム・インデックスウェブ接触面とサイド画面の別の端部の上部との間の距離も距離閾値3未満である場合に、電子装置は、ユーザが両手で電子装置を水平に保持していると決定する。次に、電子装置は、サム・インデックスウェブ接触面の位置に基づいて、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定する。
【0409】
例えば、
図39A~
図39Dを参照すると、サイド画面2の左端は、サム・インデックスウェブ接触面702を含み、右端は、サム・インデックスウェブ接触面704を含む。サム・インデックスウェブ接触面702とサイド画面2の左端の上部との間の距離が距離閾値3未満であり、サム・インデックスウェブ接触面704とサイド画面2の右端の上部との間の距離が距離閾値3未満である場合に、電子装置は、ユーザが両手で電子装置を水平に保持していると決定する。次に、
図39A及び
図39Eに示されるように、サイド画面2上のサム・インデックスウェブ接触面702とサム・インデックスウェブ接触面704との間の最短距離がL8以上である場合に、電子装置は、サイド画面上のタッチ領域2がサム・インデックスウェブ接触面702とサム・インデックスウェブ接触面704との間にあると決定する。
図39Fに示されるように、サイド画面2上のサム・インデックスウェブ接触面702とサム・インデックスウェブ接触面704との間の最短距離がL8未満である場合に、電子装置は、サイド画面2全体が非タッチ領域であると決定する。タッチ領域2と2つのサム・インデックスウェブ接触面のそれぞれとの間の最短距離は、距離9に等しい。
【0410】
本願のいくつかの実施形態では、
図39Gに示されるように、電子装置が、1つのサイド画面が2つのサム・インデックスウェブ接触面を含むと決定する場合に、電子装置は、ユーザが両手で電子装置を水平に保持していると決定する。次に、電子装置は、サイド画面全体が非タッチ領域であると決定する。
【0411】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置が、電子装置が横向きモードにあると決定し、1つのサイド画面が2つのサム・インデックスウェブ接触面を含む場合に、電子装置は、ユーザが両手で電子装置を水平に保持していると決定する。次に、電子装置は、サイド画面全体が非タッチ領域であると決定する。
【0412】
ケース12:
【0413】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置は2つのサイド画面を含む。一方のサイド画面が2本の指を置く接触面を含み、他方のサイド画面が2つのサム・インデックスウェブ接触面を含む場合に、電子装置は、ユーザが両手で電子装置を水平に保持していると決定する。次に、電子装置は、指を置く接触面及びサム・インデックスウェブ接触面の位置に基づいて、各サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定する。
【0414】
本願のいくつかの実施形態では、例えば、
図39A、
図39C、
図39F、及び
図39Gを参照すると、サイド画面1の左端が指を置く接触面701を含み、サイド画面1の右端が指を置く接触面703を含み、サイド画面2の左端がサム・インデックスウェブ接触面702を含み、サイド画面2の右端がサム・インデックスウェブ接触面704を含む場合に、電子装置は、ユーザが両手で電子装置を水平に保持していると決定する。いくつかの実施形態では、
図39Aに示されるように、指を置く接触面701と指を置く接触面703との間の最短距離がL7以上であり、サム・インデックスウェブ接触面702とサム・インデックスウェブ接触面704との間の最短距離が8以上である場合に、電子装置は、サイド画面1上のタッチ領域1が、指を置く接触面701と指を置く接触面703との間にあり、サイド画面2上のタッチ領域2が、サム・インデックスウェブ接触面702とサム・インデックスウェブ接触面704との間にあると決定する。いくつかの実施形態では、
図39Cに示されるように、指を置く接触面701と指を置く接触面703との間の最短距離がL7未満であり、サム・インデックスウェブ接触面702とサム・インデックスウェブ接触面704との間の最短距離がL8以上である場合に、電子装置は、サイド画面1全体が非タッチ領域1であり、サイド画面2上のタッチ領域2がサム・インデックスウェブ接触面702とサム・インデックスウェブ接触面704との間にあると決定する。いくつかの実施形態では、
図39Fに示されるように、指を置く接触面701と指を置く接触面703との間の最短距離がL7以上であり、サム・インデックスウェブ接触面702とサム・インデックスウェブ接触面704との間の最短距離がL8未満である場合に、電子装置は、サイド画面1上のタッチ領域1が、指を置く接触面701と指を置く接触面703との間にあり、サイド画面2全体が非タッチ領域2であると決定する。タッチ領域1と2本の指を置く接触面のそれぞれとの間の最短距離は、距離7に等しく、タッチ領域2と2つのサム・インデックスウェブ接触面のそれぞれとの間の最短距離は、距離9に等しい。別の実施形態では、
図39Gに示されるように、電子装置は、サイド画面2全体が非タッチ領域2であると決定する。
【0415】
実施態様3では、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定するステップは、具体的には、以下のケースを含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0416】
ケース13:
【0417】
図6Aに示されるサラウンドディスプレイ、及び
図7Aに示される折り畳み式ディスプレイについて、ユーザが電子装置を縦方向に把持するときに、ユーザの手のひらの把持面は、表示画面も含む。例えば、ユーザが左手で電子装置を縦方向に把持するときに、
図41A~
図41Dは、ユーザの手のひらと電子装置の背面画面との間の接触面304の概略図である。手のひらが平面ではないので、形成される接触面も不規則であり得、接触面304は、複数の独立した接触面を含み得ることが理解され得る。接触面304は、本願のこの実施形態で提供する単なる概略図であり、本願のこの実施形態に対する制限を構成するものではない。
【0418】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置は、背面画面上の接触面304のタッチ情報に基づいて、ユーザが片手で電子装置を縦方向に保持していると決定し、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域をさらに決定する。
【0419】
例えば、
図41Aに示されるように、接触面304の左側とディスプレイ194の上部との間の最短距離がL3以上である場合に、サイド画面1は、タッチ領域1を含み、タッチ領域1と接触面304の左側との間の最短距離は距離5であり、タッチ領域1とサイド画面の上部との間の距離は距離6である。
図41Bに示されるように、接触面304の左側とディスプレイ194の上部との間の最短距離がL3未満である場合に、サイド画面1は非タッチ領域1である。
【0420】
同様に、
図41A及び
図41Bに示されるように、接触面304の右側とディスプレイ194の上部との間の最短距離がL3以上である場合に、サイド画面2はタッチ領域2を含み、タッチ領域2と接触面304の左側との間の最短距離は距離5であり、タッチ領域2とサイド画面の上部との間の距離は距離6である。
図41C及び
図41Dに示されるように、接触面304の右側とディスプレイ194の上部との間の最短距離がL3未満である場合に、サイド画面2は非タッチ領域2である。
図41Dから、接触面304の左側とディスプレイ194の上部との間の最短距離、及び接触面304の右側とディスプレイ194の上部との間の最短距離は、両方ともL3未満であることが分かり得る。この場合に、サイド画面1とサイド画面2との両方が非タッチ領域である。
【0421】
本願のいくつかの実施形態では、ユーザが電子装置を縦方向に把持するときに、背面画面もユーザと情報を交換することができる。電子装置は、接触面304の位置に基づいて、背面画面上のタッチ領域及び非タッチ領域をさらに決定することができる。
【0422】
例えば、
図41Eに示されるように、接触面304とディスプレイ194の上部との間の最短距離がL4以上である場合に、背面画面は接触領域3を含み、接触領域3と電子装置の長辺に沿った接触面304との間の最短距離は、距離11である。
図41Fに示されるように、接触面304とディスプレイ194の上部との間の最短距離がL4未満である場合に、背面画面は非タッチ領域である。
【0423】
本願のこの実施形態では、距離1、距離3、距離5、距離7、及び距離9の任意の2つのパラメータは、等しくても、等しくなくてもよい。距離2、距離4、距離6、距離7、及び距離8の任意の2つのパラメータは、等しくても、等しくなくてもよい。L1、L2、L3、L4、L5、及びL6の任意の2つのパラメータは、等しくても、等しくなくてもよい。L7、及びL8は等しくても、等しくなくてもよい。これらはここでは特に限定されない。
【0424】
本願のこの実施形態では、L1は第1のプリセット値とも呼ばれ得、L2は第2のプリセット値とも呼ばれ得、L5は第3のプリセット値とも呼ばれ得、L6は第4のプリセット値とも呼ばれ得、L7は第5のプリセット値とも呼ばれ得、L8は第6のプリセット値とも呼ばれ得る。
【0425】
図29から、ユーザが電子装置を保持しない場合に、サイド画面上で行われるタッチ操作1が機能1をトリガーし得、サイド画面上で行われるタッチ操作2が機能2をトリガーし得ることが分かり得る。本願のこの実施形態では、電子装置が、ユーザが保持する接触面に基づいて、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定した後に、電子装置は、サイド画面上のタッチ領域に対して行われるタッチ操作にのみ応答する。
【0426】
本願のいくつかの実施形態では、コントロールが電子装置のサイド画面に表示される。電子装置は、ユーザが保持する接触面に基づいてサイド画面上のタッチ領域を決定し、サイド画面上のタッチ領域に表示されるようにコントロールを調整する。電子装置は、タッチ領域において前述のコントロールに対して行われるタッチ操作1を検出し、タッチ操作1に応答して、タッチ操作1によってトリガーされた機能1を開始する。
【0427】
例えば、
図42に示されるように、電子装置は、ユーザが保持する接触面に基づいてサイド画面上のタッチ領域を決定した後に、サイド画面上のタッチ領域に表示されるようにサイド画面上のコントロールボックス201を調整する。
【0428】
別の実施態様では、電子装置のサイド画面にコントロールが表示されず、電子装置は、ユーザの把持接触面に基づいてサイド画面上のタッチ領域を決定する。電子装置は、サイド画面上のタッチ領域でのタッチ操作2のタッチトラック、タッチ持続時間等に基づいてタッチ操作2を識別し、タッチ操作2によってトリガーされる機能2を決定して有効にすることができる。
【0429】
ユーザが電子装置を保持するときに、電子装置は、ユーザが保持する接触面に基づいてサイド画面上のタッチ領域を決定し、サイド画面上のタッチ領域は、ユーザと情報を交換して、サイド画面のプリセット機能を提供することができることが理解され得る。つまり、サイド画面上のタッチ領域で、プリセット機能をトリガーするタッチ操作を行う必要がある。
【0430】
次に、サイド接触面のタイプをどのように決定するかについて説明する。
【0431】
例えば、
図44は、本願の一実施形態による、画面のタッチセンサ上のサイド接触面の静電容量の概略図である。
図44の座標点のより暗い色は、より強い静電容量信号値を示す。異なるタイプのサイド接触面のタッチ情報の特徴は異なる。
【0432】
通常のタッチ操作での指タッピング接触面には、以下の特徴があることに留意されたい。接触面の中心での静電容量信号が最も強くなる。エッジの静電容量信号は比較的弱い。接触面は楕円形である。接触面の幅は比較的小さい。接触面の幅と接触面の高さの差は小さい。例えば、幅は3つの座標点の幅であり、高さは3つの座標点の高さである。
図44に示されるように、サイド接触面内の指を置く接触面には、以下の特徴がある。接触面の静電容量信号の特徴及び形状は、指タッピング接触面の静電容量信号の特徴及び形状に類似している。指タッピング接触面と比較して、ユーザが移動端末を保持して指を置く接触面を形成する際に使用する押圧力がより大きい。従って、接触面の面積がより大きくなり、接触面のタッチ持続時間がより長くなる。例えば、幅は3つの座標点の幅であり、高さは4つの座標点の高さである。
【0433】
サイド接触面内の母指球接触面には、以下の特徴がある。接触面の最もエッジの座標列の静電容量信号が最も強くなる。ディスプレイの側面から離れるほど、静電容量信号は弱くなる。信号変化の傾向は比較的スムーズである。接触面の形状は帯状である。そして、接触面の高さは比較的大きく、接触面の幅との差は比較的大きい。例えば、幅は3座標点の幅であり、高さは12座標点の高さである。
【0434】
サイド接触面内の指把持接触面には、以下の特徴がある。指タッピング接触面と比較して、接触面には、サイド画面に最も近い最もエッジの座標列に比較的弱い静電容量信号がある。ディスプレイの側面から離れるほど、静電容量信号は弱くなる。信号が大きく変化する。接触面の形状は帯状である。接触面の幅は、指タッピング接触面の幅未満である。そして、接触面の高さは母指球接触面の高さ未満である。例えば、幅は2つの座標点の幅であり、高さは4つの座標点の高さである。
【0435】
サイド接触面内のサム・インデックスウェブ接触面には、以下の特徴がある。母指球接触面と同様に、接触面には、サイド画面に最も近い最もエッジの座標列に最も強い静電容量信号がある。ディスプレイの側面から離れるほど、静電容量信号は弱くなる。信号変化の傾向は比較的スムーズである。接触面の形状は帯状である。そして、接触面の高さは母指球接触面の高さ未満である。例えば、幅は3つの座標点の幅であり、高さは6つの座標点の高さである。
【0436】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置は、ニューラルネットワークを使用してサイド接触面のタイプを訓練して、サイド接触面のタイプを識別することができる。
【0437】
本願のこの実施形態では、接触面の幅は、移動端末の短辺に沿った接触面の最大長であり、接触面の高さは、移動端末の長辺に沿った接触面の最大長であることに留意されたい。接触面の最もエッジの座標列は、接触面に対応し且つ移動端末のタッチ画面上にあるタッチ画面アレイ内の、移動端末の長辺に最も近い座標列である。接触面の2次エッジの座標列は、接触面に対応し且つ移動端末のタッチ画面上にあるタッチ画面アレイにおいて、移動端末の長辺に2番目に最も近い座標列である。
【0438】
本願のこの実施形態では、静電容量の信号強度は、静電容量値とも呼ばれ得、接触面は、接触領域とも呼ばれ得る。
【0439】
さらに、本願のこの実施形態では、タッチ画面上の汗等の対象物によって引き起こされる干渉を回避するために、電子装置は、最初に、接触面のタッチ情報に基づいて、タッチ画面上の接触面から干渉接触面を除外することができる。いくつかの実施形態では、電子装置は、静電容量信号の平均値が第1の閾値以下である接触面が干渉接触面であると決定することができる。いくつかの実施形態では、電子装置は、面積が第2の閾値以下である接触面が干渉接触面であると決定することができる。いくつかの実施形態では、電子装置は、静電容量信号の平均値が第1の閾値以下であり、且つその面積が第2の閾値以下である接触面が干渉接触面であると決定することができる。
【0440】
本願のいくつかの実施形態では、電子装置は、サイド接触面のタッチ情報の特徴に基づいて、接触面のタイプを決定することができる。本願のこの実施形態では、サイド接触面のタイプには、母指球接触面、指タッピング接触面、指把持接触面、及びサム・インデックスウェブ接触面が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0441】
本願のいくつかの実施形態では、サイド接触面のタッチ情報が第1のプリセット条件を満たす場合に、接触面は母指球接触面であると決定される。
【0442】
一実施態様では、第1のプリセット条件は、サイド接触面の高さが第1の高さ閾値よりも大きいことである。一実施態様では、第1のプリセット条件は、サイド接触面の高さが第1の高さ閾値よりも大きいこと、及びサイド接触面の最もエッジの座標列の静電容量の信号強度と2次エッジの静電容量の信号強度との比が、第1の比の範囲内にあることであり、ここで、第1の比の範囲内の値は1以上である。一実施態様では、第1のプリセット条件は、サイド接触面の高さとサイド接触面の幅との比が、第1の高さの比よりも大きく、サイド接触面の最もエッジの座標列の静電容量の信号強度と2次エッジの座標列の静電容量の信号強度との比が、第1の比の範囲内にあることであり、ここで、第1の比の範囲は1以上である。一実施態様では、第1のプリセット条件は、サイド接触面の高さと幅との比が第1の高さの比より大きく、サイド接触面の面積が第1の面積閾値よりも大きいことである。一実施態様では、第1のプリセット条件は、サイド接触面の高さと幅との比が第1の高さの比よりも大きく、サイド接触面の面積が第1の面積閾値よりも大きく、サイド接触面の最もエッジ座標列の静電容量の信号強度と2次エッジの座標列の静電容量の信号強度との比が、第1の比の範囲内にあることであり、ここで、第1の比の範囲内の値は1以上である。
【0443】
例えば、第1の高さの比は5に等しく、第1の比の範囲は、1より大きく1.1以下であり、高さ閾値は6つの座標点の高さであり、第1の面積閾値は15個の座標点の面積である。
【0444】
いくつかの実施形態では、接触面の最もエッジの座標列の静電容量の信号強度は、接触面の最もエッジの座標列の全ての座標点の静電容量の信号強度の平均値を指す。接触面の2次エッジの座標列の静電容量の信号強度は、接触面の2次エッジの座標列の全ての座標点の静電容量の信号強度の平均値を指す。
【0445】
本願のいくつかの実施形態では、サイド接触面のタッチ情報が第2のプリセット条件を満たす場合に、接触面が指把持接触面であると決定される。
【0446】
一実施態様では、第2のプリセット条件は、サイド接触面の高さが第1の高さの範囲内にあり、サイド接触面の最もエッジの座標列の静電容量の信号強度と2次エッジの座標列の静電容量の信号強度との比が、第2の比の範囲内にあることであり、ここで、第2の比の範囲内の値は1より大きい。一実施態様では、第2のプリセット条件は、サイド接触面の高さが第1の高さの範囲内にあり、サイド接触面の高さと幅との比が、第3の比の範囲内にあることである。一実施態様では、第2のプリセット条件は、サイド接触面の高さが第1の高さの範囲内にあり、サイド接触面の高さと幅との比が第3の比の範囲内にあり、サイド接触面の最もエッジ座標列の静電容量の信号強度と、2次エッジの座標列の静電容量の信号強度との比が、第2の比の範囲内にあることであり、ここで、第2の比の範囲内の値は1より大きい。一実施態様では、第2のプリセット条件は、サイド接触面の面積が第1の面積の範囲内にあり、サイド接触面の高さと幅との比が第3の比の範囲内にあり、サイド接触面の最もエッジの座標列の静電容量の信号強度と、2次エッジの座標列の静電容量の信号強度との比が、第2の比の範囲内にあることであり、ここで、第2の比の範囲内の値1より大きい。
【0447】
本願のいくつかの実施形態では、第1の高さの範囲内の値は第1の高さ閾値未満であり、第2の比の範囲内の値は第1の比の範囲内の値以上であり、第3の比の範囲内の値は第1の高さの比未満であり、第1の面積の範囲内の値は第1の面積閾値未満である。
【0448】
例えば、第1の高さの範囲は3つの座標点から5つの座標点の高さであり、第1の比の範囲は1.1より大きく1.3以下であり、第3の比の範囲は2~3であり、第1の面積の範囲は6つの座標点から12個の座標点の面積である。
【0449】
本願のいくつかの実施形態では、サイド接触面のタッチ情報が第3のプリセット条件を満たす場合に、接触面が指を置く接触面であると決定される。
【0450】
一実施態様では、第3のプリセット条件は、サイド接触面の高さが第2の高さの範囲内にあり、サイド接触面の最もエッジの座標列の静電容量の信号強度と、2次エッジの座標列の静電容量の信号強度との比が、第4の比の範囲内にあることであり、ここで、第4の比の範囲内の値は1未満である。一実施態様では、第2のプリセット条件は、サイド接触面の高さが第2の高さの範囲内にあり、サイド接触面の高さと幅との比が、第5の比の範囲内にあることである。一実施態様では、第2のプリセット条件は、サイド接触面の高さが第3の高さの範囲内にあり、サイド接触面の高さと幅との比が第5の比の範囲内にあり、サイド接触面の最もエッジ座標列の静電容量の信号強度と、2次エッジの座標列の静電容量の信号強度との比が、第4の比の範囲内にあることであり、ここで、第4の比の範囲内の値は1未満である。一実施態様では、第3のプリセット条件は、サイド接触面の面積が第2の面積の範囲内にあり、サイド接触面の高さと幅との比が第5の比の範囲内にあり、サイド接触面の最もエッジの座標列の静電容量の信号強度と、2次エッジの座標列の静電容量の信号強度との比が、第4の比の範囲内にあることであり、ここで、第4の比の範囲内の値は1未満である。
【0451】
本願のいくつかの実施形態では、第2の高さの範囲内の値は第1の高さ閾値未満であり、第5の比の範囲内の値は第1の高さの比未満であり、第5の比の範囲内の値は第3の比の範囲内の値以下であり、第2の面積の範囲内の値は第1の面積閾値未満である。一実施態様では、第2の高さの範囲は第1の高さの範囲に等しい。
【0452】
例えば、第2の高さの範囲は3つの座標点の高さから5つの座標点の高さであり、第1の比の範囲は0.8より大きく1以下であり、第3の比の範囲は1~2であり、第2の面積の範囲は4つの座標点の面積から12個の座標点の面積である。
【0453】
本願のいくつかの実施形態では、サイド接触面のタッチ情報が第4のプリセット条件を満たす場合に、接触面がサム・インデックスウェブ接触面であると決定される。
【0454】
一実施態様では、第4のプリセット条件は、サイド接触面の高さが第3の高さの範囲内にあり、サイド接触面の最もエッジの座標列の静電容量の信号強度と、2次エッジの座標列の静電容量の信号強度との比が、第6の比の範囲内にあり、第6の比の範囲内の値は1より大きい。一実施態様では、第4のプリセット条件は、サイド接触面の高さが第3の高さの範囲内にあり、サイド接触面の高さと幅との比が、第7の比の範囲内にあることである。一実施態様では、第4のプリセット条件は、サイド接触面の高さが第3の高さの範囲内にあり、サイド接触面の高さと幅との比が第7の比の範囲内にあり、サイド接触面の最もエッジ座標列の静電容量の信号強度と、2次エッジの座標列の静電容量の信号強度との比が、第6の比の範囲内にあることであり、ここで、第6の比の範囲内の値は1より大きい。一実施態様では、第4のプリセット条件は、サイド接触面の面積が第3の面積の範囲内にあり、サイド接触面の高さと幅との比が第7の比の範囲内にあり、サイド接触面の最もエッジの座標列の静電容量の信号強度と、2次エッジの座標列の静電容量の信号強度との比が、第6の比の範囲内にあることであり、ここで、第6の比の範囲内の値1より大きい。
【0455】
本願のいくつかの実施形態では、第3の高さの範囲内の値は、第1の高さ閾値以下である。第3の高さの範囲内の値は、第1の高さの範囲内の値以上であり、第2の高さの範囲内の値以上である。第6の比の範囲内の値が第2の比の範囲内の値以下である。第7の比の範囲内の値は、第1の高さの比未満であり、第5の比の範囲内の値以上である。そして、第3の面積の範囲内の値は、第2の面積の範囲内の値以上であり、第3の面積の範囲内の値以上である。一実施態様では、第6の比の範囲は第1の比範囲と同じである。
【0456】
例えば、第3の高さの範囲は4つの座標点の高さから8つの座標点の高さであり、第6の比の範囲は1より大きく1.1以下であり、第7の比の範囲は1~3であり、第2の面積の範囲は、6つの座標点の面積から15個の座標点の面積である。
【0457】
接触面タイプを識別する前述の方法に加えて、接触面タイプが、代替的に、別の実施多様における本願のこの実施形態で識別され得る。これは、本願のこの実施形態では特に限定されない。
【0458】
以下では、本願の実施形態で提供するタッチ領域調整方法について説明する。例えば、
図43に示されるように、この方法は、ステップS201~ステップS205を含むが、これに限定されるものではない。
【0459】
S201:電子装置は、電子装置のタッチ画面上で行われる第1のタッチ入力を受け取る。
【0460】
S202:電子装置は、第1のタッチ入力の第1の接触面を決定し、第1の接触面のタッチ情報を取得する。
【0461】
S203:電子装置は、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置のタッチ画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定する。ここで、第1のタッチ領域と第1の接触面との間の距離が、第1の距離値であり、第1の非タッチ領域には第1の接触面が含まれる。
【0462】
S204:電子装置は、第1のタッチ領域で行われる第2のタッチ入力を受け取り、電子装置は、第2のタッチ入力に応答して第1のユーザインターフェイスを表示する。
【0463】
S205:電子装置は、第1の非タッチ領域で行われる第3のタッチ入力を受け取り、電子装置は、第3のタッチ入力に応答して電子装置の表示コンテンツを変更しない。
【0464】
図37A~
図41Fを参照すると、第1のタッチ入力は、ユーザの手によって電子装置を保持するためのタッチ入力であり得、第1の接触面は、ユーザの手が電子装置を保持するときにタッチ画面上に形成される接触領域であり得ることに留意されたい。
図37A~
図40Dを参照すると、第1の接触面は、ユーザの手及びサイド画面によって形成されるサイド接触面であり得る。
図41A~
図41Dを参照すると、第1の接触面は、代替的に、ユーザの手及び背面画面によって形成される接触面であり得る。
【0465】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面はタッチ画面の第1のサイド画面上に配置され、電子装置は、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定する。第1のサイド画面上の第1のタッチ領域以外の領域は、第1の非タッチ領域である。
【0466】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報が第1のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプが母指球接触面であると決定する。
図37A、
図37C、
図40A、及び
図40Cを参照すると、母指球接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第1のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第1のタッチ領域が第1のサイド画面の第1の端部と母指球接触面との間にあると決定する。
図37A及び
図37Cを参照すると、第1のサイド画面は、示されるサイド画面1であり得、第1のタッチ領域は、タッチ領域1であり得る。
図40A及び
図40Cを参照すると、第1のサイド画面はサイド画面2であり得、第1のタッチ領域はタッチ領域2であり得、第1のサイド画面の第1の端部は電子装置の上部であり得、第1のプリセット値はL1であり得。そして、第1の距離値は距離1であり得る。
【0467】
いくつかの実施形態では、第1のサイド画面の第1の端部は、代替的に、第1のサイド画面の上部又は下部であり得る。
【0468】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報が第2のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプが指把持接触面であり、第1の接触面が電子装置の上部に最も近い指把持接触面であると決定する。
図37A及び
図37Bを参照すると、指把持接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第2のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第1のタッチ領域が第1のサイド画面の第1の端部と指把持接触面との間にあると決定する。第1のサイド画面は、
図37A及び
図37Bに示されるサイド画面2であり得、第1のタッチ領域はタッチ領域2であり得、第1のサイド画面の第1の端部は電子装置の上部であり得、第2のプリセット値はL2であり得、そして第1の距離値は距離3であり得る。
【0469】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報が第3のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプが指を置く接触面であると決定する。
図38A及び
図38Bを参照すると、指を置く接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第3のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第1のタッチ領域が第1のサイド画面の第1の端部と指把持接触面との間にあると決定する。第1のサイド画面は、
図38A及び
図38Bに示されるサイド画面1であり得、第1のタッチ領域は、タッチ領域1であり得、第1のサイド画面の第1の端部は、電子装置の上部又は下部であり得、そして、第3のプリセット値はL5であり得、第1の距離値は、距離7であり得る。
【0470】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報が第4のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプがサム・インデックスウェブ接触面であると決定する。
図38A及び
図38Cを参照すると、指を置く接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第4のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第1のタッチ領域が第1のサイド画面の第1の端部と指把持接触面との間にあると決定する。
図38Aを参照すると、第1のサイド画面はサイド画面1であり得、第1のタッチ領域はタッチ領域1であり得る。
図38Cを参照すると、第1のサイド画面はサイド画面2であり得、第1のタッチ領域はタッチ領域2であり得、第1のサイド画面の第1の端部は電子装置の上部又は下部であり得、第4のプリセット値はL6であり得、そして、第1の距離値は距離9であり得る。
【0471】
第1のプリセット条件、第2のプリセット条件、第3のプリセット条件、及び第4のプリセット条件については、前述の実施形態を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明しない。
【0472】
本願のいくつかの実施形態では、
図41A~
図41Dを参照すると、第1の接触面は、タッチ画面の背面画面にある。第1の接触面の第1の側部とタッチ画面の第1のサイド画面の上部との間の距離が第7のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域が、第1のサイド画面の上部と第1の側部との間であると決定する。ここで、第1の側部は第1のサイド画面に隣接しており、第1の接触面と第1の側部との間の距離が第1の距離値である。
図41A及び
図41Cを参照すると、第1のサイド画面はサイド画面1であり得、第1のタッチ領域はタッチ領域1であり得る。
図41Bを参照すると、第1のサイド画面はサイド画面2であり得、第1のタッチ領域はタッチ領域2であり得、第1のサイド画面の第1の端部は電子装置の上部であり得、第7のプリセット値はL3であり得、そして、第1の距離値は距離5であり得る。
【0473】
いくつかの実施形態では、
図29を参照すると、電子装置は、サイド画面上に制御ボックス201を表示する。
図42を参照すると、電子装置は、タッチ画面上の接触面のタッチ情報に基づいて、サイド画面上のタッチ領域を決定し、制御ボックス201の表示位置をタッチ領域に調整する。
図42に示されるタッチ領域は、第1のタッチ領域と呼ばれ得、
図42に示されるタッチ領域は、ユーザによって制御ボックス201のコントロール(例えば、コントロール201A)に対して行われる第2のタッチ入力を受け取ることができる。第2のタッチ入力に応答して、電子装置は、コントロール201Aによってトリガーされる第1のユーザインターフェイスを表示することができる。
図42に示される非タッチ領域は、第1の非タッチ領域と呼ばれ得る。電子装置は、
図42に示される非タッチ領域に対して行われる第3のタッチ入力を受け取り、及び電子装置の表示コンテンツを変更しない。別の実施態様では、電子装置のサイド画面にコントロールが表示されず、電子装置は、第1の接触面に基づいて、サイド画面の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定する。第1のタッチ領域で行われる第2のタッチ操作について、電子装置は、第2のタッチ操作によってトリガーされる機能を実行することができ、例えば、第1のユーザインターフェイスを表示することができる。第1の非タッチ領域で行われる第3のタッチ操作について、電子装置は、第3のタッチ操作に対応する機能を実行せず、電子装置の表示コンテンツを変更しない。
【0474】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面は、タッチ画面の第1のサイド画面にある。ステップS203の前に、ステップS206がさらに含まれる。
【0475】
S206:電子装置は、第1のタッチ入力の第2の接触面を決定し、第2の接触面のタッチ情報を取得する。ここで、第2の接触面は第1のサイド画面にある。
【0476】
ステップS203は、具体的には、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報及び第2の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定することを含み得、ここで、第1のタッチ領域と第2の接触面との間の距離が第1の距離値である。
【0477】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報と第2の接触面のタッチ情報との両方が第3のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプが指を置く接触面であると決定する。
図39A及び
図39Bを参照すると、2本の指を置く接触面の間の距離が第5のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第1のタッチ領域が2本の指を置く接触面の間にあると決定する。第1のサイド画面はサイド画面1であり得、第1のタッチ領域はタッチ領域1であり得、第5のプリセット値はL7であり得、そして、第1の距離値は距離7であり得る。
【0478】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報と第2の接触面のタッチ情報との両方が第4のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプがサム・インデックスウェブ接触面であると決定する。
図39A及び
図39Cを参照すると、2つのサム・インデックスウェブ接触面の間の距離が第6のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第1のタッチ領域が2つのサム・インデックスウェブ接触表面の間にあると決定する。第1のサイド画面はサイド画面2であり得、第1のタッチ領域はタッチ領域2であり得、第6のプリセット値はL8であり得、そして、第1の距離値は距離9であり得る。
【0479】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面は、タッチ画面の第1のサイド画面にある。ステップS203の前に、ステップS207がさらに含まれる。
【0480】
S207:電子装置は、第1のタッチ入力の第5の接触面を決定し、第5の接触面のタッチ情報を取得する。ここで、第5の接触面は、タッチ画面の第2のサイド画面にある。
【0481】
ステップS203は、具体的には、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定し、第5の接触面のタッチ情報に基づいて、第2のサイド画面上の第2のタッチ領域及び第2の非タッチ領域を決定することを含み得る。第2のタッチ領域と第5の接触面との間の距離は第2の距離値であり、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域以外の領域は第1の非タッチ領域であり、そして、第2のサイド画面上の第2のタッチ領域以外の領域は第2の非タッチ領域である。
【0482】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報が第1のプリセット条件を満たし、第5の接触面のタッチ情報が第2のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプが母指球接触面であり、第5の接触面のタイプが、指把持接触面であると決定する。
図37Aを参照すると、母指球接触面と第1のサイド画面の上部との間の距離が第1のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第1のタッチ領域が第1のサイド画面の上部と母指球接触面との間にあると決定する。そして、指把持接触面と第2のサイド画面の上部との間の距離が第2のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第2のタッチ領域が第2のサイド画面の上部と指把持接触面との間にあると決定する。第1のサイド画面はサイド画面1であり得、第1のタッチ領域はタッチ領域1であり得、第2のサイド画面はサイド画面2であり得、第2のタッチ領域はタッチ領域2であり得、第1のプリセット値はL1であり得、第2のプリセット値はL2であり得、第1の距離値は距離1であり得、そして距離1は距離2に等しい。
【0483】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面と第5の接触面との両方のタッチ情報が第2のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面と第5の接触面との両方のタイプが母指球接触面であると決定する。
図40Aを参照すると、母指球接触面501と第1のサイド画面の上部との間の距離が第1のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第1のタッチ領域が第1のサイド画面の上部と母指球接触面との間にあると決定する。そして、母指球接触面502と第2のサイド画面の上部との間の距離が第1のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第2のタッチ領域が第2のサイド画面の上部と母指球接触面との間にあると決定する。第1のサイド画面はサイド画面1であり得、第1のタッチ領域はタッチ領域1であり得、第2のサイド画面はサイド画面2であり得、第2のタッチ領域はタッチ領域2であり得、そして第1の距離値は距離1であり得る。
【0484】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報が第3のプリセット条件を満たし、第5の接触面のタッチ情報が第4のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプが指を置く接触面であり、第5の接触面のタイプが、サム・インデックスウェブ接触面であると決定する。
図37Aを参照すると、母指球接触面と第1のサイド画面の上部との間の距離が第3のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第1のタッチ領域が第1のサイド画面の上部と母指球接触面との間にあると決定する。そして、指把持接触面と第2のサイド画面の上部との間の距離が第4のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第2のタッチ領域が第2のサイド画面の上部と指把持接触面との間にあると決定する。第1のサイド画面はサイド画面1であり得、第1のタッチ領域はタッチ領域1であり得、第2のサイド画面はサイド画面2であり得、第2のタッチ領域はタッチ領域2であり得、第3のプリセット値はL5であり得、第4のプリセット値はL6であり得、第1の距離値は距離7であり得、そして距離7は距離9に等しい。
【0485】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面は、タッチ画面の第1のサイド画面にある。ステップS203の前に、ステップS208がさらに含まれる。
【0486】
S207:電子装置は、第1のタッチ入力の第6の接触面を決定し、第6の接触面のタッチ情報を取得する。ここで、第6の接触面は、タッチ画面の第2のサイド画面にある。
【0487】
ステップS203は、具体的には、電子装置が、第1の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面上の第1のタッチ領域及び第1の非タッチ領域を決定し、第6の接触面のタッチ情報に基づいて、第2のサイド画面が非タッチ領域であると決定することを含み得る。
【0488】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報が第1のプリセット条件を満たし、第5の接触面のタッチ情報が第2のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプが母指球接触面であり、第5の接触面のタイプが指把持接触面であると決定する。
図37Aを参照すると、母指球接触面と第1のサイド画面の上部との間の距離が第1のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第1のタッチ領域が第1のサイド画面の上部と母指球接触面との間にあると決定する。そして、指把持接触面と第2のサイド画面の上部との間の距離が第2のプリセット値未満である場合に、電子装置は、第2のサイド画面が非タッチ領域であると決定する。第1のサイド画面はサイド画面1であり得、第1のタッチ領域はタッチ領域1であり得、第2のサイド画面はサイド画面2であり得、第1のプリセット値はL1であり得、第2のプリセット値はL2であり得、そして第1の距離値は距離1であり得る。
【0489】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面と第5の接触面との両方のタッチ情報が第2のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面と第5の接触面との両方のタイプが母指球接触面であると決定する。
図40Aを参照すると、母指球接触面501と第1のサイド画面の上部との間の距離が第1のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第1のタッチ領域が第1のサイド画面の上部と母指球接触面との間にあると決定する。そして、母指球接触面502と第2のサイド画面の上部との間の距離が第1のプリセット値未満である場合に、電子装置は、第2のサイド画面が非タッチ領域であると決定する。第1のサイド画面はサイド画面1であり得、第1のタッチ領域はタッチ領域1であり得、第2のサイド画面はサイド画面2であり得、そして第1の距離値は距離1であり得る。
【0490】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報が第3のプリセット条件を満たし、第5の接触面のタッチ情報が第4のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプが指を置く接触面であり、第5の接触面のタイプがサム・インデックスウェブ接触面であると決定する。
図37Aを参照すると、母指球接触面と第1のサイド画面の上部との間の距離が第3のプリセット値以上である場合に、電子装置は、第1のタッチ領域が第1のサイド画面の上部と母指球接触面との間にあると決定する。そして、指把持接触面と第2のサイド画面の上部との間の距離が第4のプリセット値未満である場合に、電子装置は、第2のサイド画面が非タッチ領域であると決定する。第1のサイド画面はサイド画面1であり得、第1のタッチ領域はタッチ領域1であり得、第2のサイド画面はサイド画面2であり得、第3のプリセット値はL5であり得、第4のプリセット値はL6であり得、そして第1の距離値は距離7であり得る。
【0491】
本願のいくつかの実施形態では、ステップ203の後に、この方法は、ステップS208~ステップS211をさらに含む。
【0492】
S208:電子装置はタッチ画面で行われる第4のタッチ入力を受け取る。
【0493】
S209:電子装置は、第4のタッチ入力の第3の接触面を決定し、第3の接触面のタッチ情報を取得する。
【0494】
S210:電子装置は、第3の接触面のタッチ情報に基づいて、タッチ画面上の第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定する。
【0495】
S211:電子装置は、第1のサイド画面で行われる第5のタッチ入力を受け取り、電子装置は、第5のタッチ入力に応じて電子装置の表示コンテンツを変更しない。
【0496】
例えば、第5のタッチ入力はダブルタップ操作である。
図30A及び
図30Bを参照すると、サイド画面全体がタッチ領域である場合に、サイド画面上で行われる第5のタッチ入力に対して、電子装置は、音量調整ボックスを表示することができる。電子装置は、第3の接触面のタッチ情報に基づいて、サイド画面が非タッチ領域であると決定した後に、サイド画面で行われる第5のタッチ入力について、電子装置の表示コンテンツを変更しない。
【0497】
図37A~
図41Dを参照すると、第4のタッチ入力は、ユーザが電子装置を保持するときのタッチ入力であり得る。
図37A~
図40Dを参照すると、第3の接触面は、ユーザの手及びサイド画面によって形成されるサイド接触面であり得る。
図41A~
図41Dを参照すると、第3の接触面は、代替的に、ユーザの手及び背面画面によって形成される接触面であり得る。
【0498】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報が第1のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプが母指球接触面であると決定する。
図37Bを参照すると、母指球接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第1のプリセット値未満である場合に、電子装置は、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定する。第1のサイド画面は示されるサイド画面1であり得、第1のサイド画面の第1の端部は電子装置の上部であり得、そして第1のプリセット値はL1であり得る。
【0499】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報が第2のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプが指把持接触面であり、第1の接触面が電子装置の上部に最も近い指把持接触面であると決定する。
図37Dを参照すると、指把持接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第2のプリセット値未満である場合に、電子装置は、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定する。第1のサイド画面はサイド画面2であり得、第1のサイド画面の第1の端部は電子装置の上部であり得、そして第2のプリセット値はL2であり得る。
【0500】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報が第3のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプが指を置く接触面であると決定する。指を置く接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第3のプリセット値未満である場合に、電子装置は、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定する。
【0501】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報が第4のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプがサム・インデックスウェブ接触面であると決定する。指を置く接触面と第1のサイド画面の第1の端部との間の距離が第4のプリセット値未満である場合に、電子装置は、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定する。
【0502】
本願のいくつかの実施形態では、ステップS210の前に、前述の方法は、ステップS212をさらに含む。
【0503】
S212:電子装置は、第4のタッチ入力の第4の接触面を決定し、第4の接触面のタッチ情報を取得する。ここで、第4の接触面が第1のサイド画面にある。
【0504】
ステップS210は、具体的には、電子装置が、第3の接触面のタッチ情報及び第4の接触面のタッチ情報に基づいて、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定することを含み得る。
【0505】
1つのサイド画面上の2つの接触面のタッチ情報に基づいて、電子装置は、サイド画面全体が非タッチ領域であると決定することができることが理解され得る。これにより、偶発的なタッチのリスクが効果的に減少する。
【0506】
本願のいくつかの実施形態では、第3の接触面のタッチ情報と第4の接触面のタッチ情報との両方が第3のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプが指を置く接触面であると決定する。
図39C及び
図39Dを参照すると、2本の指を置く接触面の間の距離が第5のプリセット値未満である場合に、電子装置は、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定する。第1のサイド画面はサイド画面1であり得、第5のプリセット値はL7であり得る。
【0507】
本願のいくつかの実施形態では、第1の接触面のタッチ情報と第2の接触面のタッチ情報との両方が第4のプリセット条件を満たす場合に、電子装置は、第1の接触面のタイプがサム・インデックスウェブ接触面であると決定する。
図39A及び
図39Cを参照すると、2つのサム・インデックスウェブ接触面の間の距離が第6のプリセット値未満である場合に、電子装置は、第1のサイド画面が非タッチ領域であると決定する。第1のサイド画面はサイド画面2であり得、第5のプリセット値はL8であり得る。
【0508】
以下では、本願の一実施形態による電子装置のハードウェアシステムについて説明する。
【0509】
本願のいくつかの実施形態では、例えば、
図45に示されるように、ハードウェアシステムは、タッチセンサ61、ディスプレイ62、タッチ制御チップ63、グラフィックス処理装置(graphics processing unit, GPU)64、及びアプリケーションプロセッサ(application processor, AP)65を含み得る。ディスプレイ62は、前述の実施形態では、ディスプレイ194であり得、タッチセンサ61は、前述の実施形態では、タッチセンサ180Kであり得る。詳細については、ここでは再び説明しない。
【0510】
タッチセンサ61は、タッチ操作によって生成される静電容量信号を検出し、ユーザのタッチ操作によって生成される静電容量信号をタッチ制御チップ63にアップロードするように構成され得る。具体的には、
図7Bの関連する実施形態を参照すると、タッチセンサ61は、静電容量性アレイの静電容量信号を検出し、静電容量性アレイの静電容量信号をタッチ制御チップ63に送信することができる。
【0511】
タッチ制御チップ63は、タッチセンサ61が検出した静電容量性マトリックスの全ての静電容量信号に基づいて、タッチ条件を満たす静電容量信号を決定することができる。例えば、タッチ条件は、静電容量の信号強度値が閾値1よりも大きいことであり得る。本願のいくつかの実施形態では、タッチ制御チップ63は、タッチ条件及び静電容量信号の座標点を満たす静電容量信号をアプリケーションプロセッサ65に報告する。静電容量信号の座標点に基づいて、アプリケーションプロセッサ65は、偶発的なタッチ防止(anti-accidental touch)アルゴリズムを呼び出して、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定することができる。次に、アプリケーションプロセッサ65は、タッチ制御チップ63によって報告される、タッチ領域に位置する座標点に基づいてイベントの識別及び応答を実行する。
【0512】
タッチ制御チップ63は、静電容量の信号強度値が閾値1以下である静電容量信号をフィルタ除去し、静電容量の信号強度値が閾値1より大きい静電容量信号をアプリケーションプロセッサ65に報告し、それによって、無効な干渉信号を回避することができることが理解され得る。
【0513】
本願のいくつかの実施形態では、タッチ制御チップ63は、タッチ条件を満たす静電容量信号、及び静電容量信号の座標点を決定する。静電容量信号の座標点に基づいて、タッチ制御チップ63は、偶発的なタッチ防止アルゴリズムを呼び出して、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定することができる。タッチ制御チップ63は、タッチ領域に位置する座標点をアプリケーションプロセッサ65に報告し、アプリケーションプロセッサ65は、タッチ制御チップ63によって報告された座標点に基づいてイベントの識別及び応答を実行する。
【0514】
本願のこの実施形態では、電子装置のソフトウェアシステムは、階層化アーキテクチャ、イベント駆動型アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、又はクラウドアーキテクチャを使用することができる。本願の実施形態では、電子装置のソフトウェア構造を説明するための例として、階層化アーキテクチャを含むアンドロイドシステムが使用される。
【0515】
図46は、本願のこの実施形態による電子装置のソフトウェア構造の例示的なブロック図である。電子装置は、ユーザが電子装置を保持しているときの接触面のタッチ情報に基づいて、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定することができる。これにより、ユーザとサイド画面との間の対話プロセスにおける誤操作のリスクが効果的に減少し、ユーザ体験が向上する。
【0516】
図46に示されるように、階層化アーキテクチャでは、ソフトウェアはいくつかの層に分割され、各層には明確な役割及びタスクがある。層は、ソフトウェアインターフェイスを介して互いに通信する。いくつかの実施形態では、アンドロイドシステムは、上から下へ、アプリケーションフレームワーク層、ハードウェア抽象化層(hardware abstraction layer, HAL)、及びカーネル(kernel)層に分割され得る。
【0517】
アプリケーション層には、「スマートホーム」、「Bluetooth」、「WLAN」等の一連のアプリケーションパッケージが含まれ、さらに「カメラ」、「ギャラリー」、「電話」、「音楽」、「ビデオ」等のアプリケーションが含まれ得る。
【0518】
アプリケーションフレームワーク層は、アプリケーション層に、アプリケーションプログラミングインターフェイス(application programming interface, API)と、アプリケーションのためのプログラミングフレームワークとを提供する。アプリケーションフレームワーク層には、いくつかの予め規定した機能が含まれる。
【0519】
Androidランタイムには、カーネルライブラリ及び仮想マシンが含まれている。Androidランタイムは、Androidシステムのスケジューリング及び管理を担当する。
【0520】
カーネルライブラリには、Java言語で呼び出す必要のある機能関数とAndroidのカーネルライブラリとの2つの部分が含まれている。
【0521】
アプリケーション層及びアプリケーションフレームワーク層は仮想マシンで実行される。仮想マシンは、アプリケーション層及びアプリケーションフレームワーク層でJavaファイルをバイナリファイルとして実行する。仮想マシンは、オブジェクトライフサイクル管理、スタック管理、スレッド管理、セキュリティ及び例外の管理、ガベージコレクション(garbage collection)等の機能を実行するように構成される。
【0522】
カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、ディスプレイドライバ、センサドライバ、タッチICドライバを含み得、さらに、カメラドライバ、オーディオドライバ等を含み得る。HAL層及びカーネル層(kernel)は、アプリケーションフレームワーク層によって呼び出された関数に応答して、対応する動作を実行することができる。
【0523】
本願のいくつかの実施形態では、タッチセンサ61がタッチ操作を受信すると、対応するハードウェア割り込みがタッチ制御チップに送信され、タッチ制御チップ63は、カーネル層でタッチ操作のタッチ情報1をタッチ制御チップドライバに送信する。タッチ情報1は、ユーザが電子装置のサイド接触面を保持する座標点を含む。カーネル層は、パス(1)を介してタッチ情報1をタッチ画面プロセス(TPデーモン)に送信する。TPデーモンは、パス(2)を介してタッチ画面アルゴリズム1(TPアルゴリズム)を呼び出し、タッチ情報1の特徴情報を取得する。TPデーモンは、パス(3)を介して偶発的なタッチ防止アルゴリズムを呼び出し、特徴情報に基づいてサイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定して、さらに、タッチ情報1において、非タッチ領域に関する情報以外の有効なタッチ情報2を決定する。TPデーモンは、パス(4)を介してタッチ情報2をタッチ制御チップドライバに送信する。タッチ制御チップドライバは、パス(5)を介してタッチ情報2を入力システムに送信する。アプリケーションフレームワーク層は、パス(6)を介して入力システムからタッチ情報2を取得し、タッチ情報2に対応するアプリケーション機能を識別し、次に、アプリケーション機能を開始する。例えば、タッチ情報2は、サイド画面上のタッチ領域のダブルタップイベントに対応し、アプリケーションフレームワーク層は、カーネル層を呼び出してディスプレイドライバを起動し、ディスプレイ194を使用して音量調整ボックス202を表示する。
【0524】
いくつかの実施形態では、TPデーモンが、パス(3)を介して偶発的なタッチ防止アルゴリズムを呼び出し、特徴情報に基づいてサイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定する場合に、偶発的なタッチ防止アルゴリズムを使用して、パス(7)を介して横向き/縦向き検出モジュールから電子装置の横向き/縦向きモードを取得し、特徴情報及び電子装置の横向き/縦向きモードに基づいて、サイド画面上のタッチ領域及び非タッチ領域を決定して、さらに、タッチ情報1において、非タッチ領域に関する情報以外の有効なタッチ情報2を決定する。
【0525】
本発明の実施形態で説明する様々な例示的な論理ユニット及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル情報プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は別のプログラム可能な論理機器、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組合せの設計を使用して、説明した機能を実現又は動作させることができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得る。オプションで、汎用プロセッサは、代替的に、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであり得る。プロセッサは、代替的に、デジタル情報プロセッサ及びマイクロプロセッサ等のコンピューティング機器の組合せ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル情報プロセッサコアと組み合わせた1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他の同様の構成によって実装され得る。
【0526】
本願の実施形態で説明する方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアユニット、又はそれらの組合せに直接埋め込まれ得る。ソフトウェアユニットは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、CD-ROM、又は当技術分野の任意の記憶媒体に格納することができる。例えば、記憶媒体をプロセッサに接続して、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにし得る。オプションで、記憶媒体は、代替的に、プロセッサに統合され得る。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに配置することができ、ASICは、UEに配置することができる。オプションで、プロセッサ及び記憶媒体は、UEの異なるコンポーネントに配置され得る。
【0527】
前述のプロセスのシーケンス番号は、本願の様々な実施形態における実行シーケンスを意味するものではないことを理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能及び内部ロジックに従って決定すべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる制限としても解釈すべきではない。
【0528】
前述の実施形態の全て又はいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せを使用して実施することができる。ソフトウェアを使用して実施する場合に、実施形態の全て又はいくつかは、コンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されると、本願の実施形態による手順又は機能は、全て又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は別のプログラム可能な機器であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得るか、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信され得る。例えば、コンピュータ命令は、Webサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから別のWebサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターに有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、又はデジタル加入者回線(DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波)方式で送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、或いは1つ又は複数の使用可能な媒体を統合するサーバ又はデータセンター等のデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(Solid State Disk, (SSD))等)であり得る。
【0529】
本明細書の全ての部分は、段階的に説明している。実施形態における同じ又は類似の部分について、相互参照を行うことができ、各実施形態は、別の実施形態との違いに焦点を合わせている。特に、機器及びシステムの実施形態は、基本的に方法の実施形態に類似しているため、簡単に説明する。関連部分については、方法の実施形態の説明を参照されたい。
【0530】
本願のいくつかの好ましい実施形態について説明してきたが、当技術分野の当業者は、基本的な発明の概念を習得すると、これらの実施形態に対して変更及び修正を加えることができる。従って、以下の特許請求の範囲は、好ましい実施形態、並びに本願の範囲内にある全ての変更及び修正をカバーするものとして解釈されることを意図している。
【0531】
当業者は、本願の実施形態における技術が、必要な一般的なハードウェアプラットフォームに加えてソフトウェアによって実装され得ることを明確に理解し得る。そのような理解に基づいて、本願の実施形態における技術的解決策は、本質的に、又は従来の技術に寄与する部分が、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体、例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、又は光ディスクに格納され得、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置等であり得る)が、本願の実施形態又は実施形態の一部で説明した方法を実行することができるいくつかの命令を含み得る。
【0532】
本明細書の実施形態における同一又は類似の部分については、互いに参照される。特に、実施形態は、基本的に方法の実施形態と類似しているため、簡単に説明する。関連部分については、方法の実施形態の説明を参照されたい。
【0533】
本願の前述の実施態様は、本願の保護範囲を制限するものではない。