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特許7478258時間決定方法、装置、端末及びネットワーク機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-23
(45)【発行日】2024-05-02
(54)【発明の名称】時間決定方法、装置、端末及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20240424BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240424BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/0446
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022568476
(86)(22)【出願日】2021-05-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-13
(86)【国際出願番号】 CN2021091863
(87)【国際公開番号】W WO2021227917
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-11-09
(31)【優先権主張番号】202010388622.1
(32)【優先日】2020-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】呉 凱
(72)【発明者】
【氏名】沈 曉冬
【審査官】桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0022139(US,A1)
【文献】CAICT,Potential enhancements to PDCCH for URLLC,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1-1901129,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1901129.zip>,2019年01月21日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられる時間決定方法であって、
複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会のうちの第一のPDCCHモニタリング機会において検出して、第一のPDCCHを検出することと、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することとを含み、前記第一の行為は、非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含み、
ここで、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、前記第一のPDCCHの繰り返し伝送を行うためのモニタリング機会であり、又は、
複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであり、前記複数のPDCCHは、前記複数のPDCCHモニタリング機会において伝送されるPDCCHである、時間決定方法。
【請求項2】
前記第一の行為は、さらに、
帯域幅部分BWPの切り替えと、
セカンダリセルScellのアクティブ化と、
前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信と、
最小スケジューリングオフセット指示の変更と、
サーチスペースセットの切り替えと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記非アクティブ化タイマーは、
BWP非アクティブ化タイマーと、
Scell非アクティブ化タイマーと、
非連続受信非アクティブ化タイマーと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一の行為が前記BWPの切り替えを含み、又はBWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することは、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間とBWP切り替え遅延に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することを含み、ここで、前記第一の行為の開始時間は、
前記BWP切り替えの切り替え時間と、
前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間とのうちの一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記BWP切り替えの切り替え時間又は前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間は、
第一の時間と第二の時間のうちの早い方又は遅い方を含み、
ここで、前記第一の時間は、非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間の最初のX個のシンボル、スロット又はサブフレームであり、前記第二の時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間であり、
前記Xは、前記BWP切り替え遅延に対応する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記参照PDCCHモニタリング機会の時間は、
参照PDCCHモニタリング機会の開始シンボル又は終了シンボルと、
参照PDCCHモニタリング機会が位置するスロット又はサブフレームと、
参照PDCCHモニタリング機会の次のシンボル、次のスロット又は次のサブフレームとのうちの一つを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会であり、又は
前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの有効なモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会である、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のPDCCHモニタリング機会は、ネットワーク側により配置されたサーチスペースセットにより指示される複数のPDCCHモニタリング機会である、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
ネットワーク機器に用いられる時間決定方法であって、
複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会において端末に複数のPDCCHを送信することであって、前記複数のPDCCHは、PDCCHの繰り返し伝送であり、又は、前記複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであることと、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することとを含み、前記第一の行為は、非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含み、
ここで、前記第一のPDCCHは、前記複数のPDCCHのうちのいずれか一つのPDCCHである、時間決定方法。
【請求項10】
前記第一の行為は、さらに、
帯域幅部分BWPの切り替えと、
セカンダリセルScellのアクティブ化と、
前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信と、
最小スケジューリングオフセット指示の変更と、
サーチスペースセットの切り替えと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記非アクティブ化タイマーは、
BWP非アクティブ化タイマーと、
セカンダリセルScellの非アクティブ化タイマーと、
非連続受信非アクティブ化タイマーと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記参照PDCCHモニタリング機会の時間は、
参照PDCCHモニタリング機会の開始シンボル又は終了シンボルと、
参照PDCCHモニタリング機会が位置するスロット又はサブフレームと、
参照PDCCHモニタリング機会の次のシンボル、次のスロット又は次のサブフレームとのうちの一つを含む、請求項9から11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
端末に用いられる時間決定装置であって、
複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会のうちの第一のPDCCHモニタリング機会において検出して、第一のPDCCHを検出するための検出モジュールと、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定するための決定モジュールとを含み、前記第一の行為は、非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含み、
ここで、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、前記第一のPDCCHの繰り返し伝送を行うためのモニタリング機会であり、又は、
複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであり、前記複数のPDCCHは、前記複数のPDCCHモニタリング機会において伝送されるPDCCHである、時間決定装置。
【請求項14】
ネットワーク機器に用いられる時間決定装置であって、
複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会において端末に複数のPDCCHを送信するための送信モジュールであって、前記複数のPDCCHは、PDCCHの繰り返し伝送であり、又は、前記複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じである送信モジュールと、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定するための決定モジュールとを含み、前記第一の行為は、非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含み、
ここで、前記第一のPDCCHは、前記複数のPDCCHのうちのいずれか一つのPDCCHである、時間決定装置。
【請求項15】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から8のいずれか1項に記載の時間決定方法実現する、可読記憶媒体。
【請求項16】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項9から12のいずれか1項に記載の時間決定方法を実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年5月9日に中国で提出された中国特許出願No.202010388622.1の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、特に時間決定方法、装置、端末及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0003】
いくつかの通信システムでは、ネットワーク側は、物理下りリンク制御チャネル(Physical downlink control channel、PDCCH)を介して端末にいくつかの制御情報を指示することができ、端末は、これらの制御情報に従って該当する行為、例えば非アクティブ化タイマーの起動又は再起動、帯域幅部分(Bandwidth part、BWP)の切り替え、又は上りリンク送信又は下りリンク受信などを実行することができる。しかしながら、現在、端末は、いずれも、PDCCHを検出するPDCCHモニタリング機会(monitoring occasion、MO)の時間に従って、PDCCHに対応する行為の開始時間を決定する。しかしながら、本出願を実現するプロセスでは、発明者は、ネットワーク側が端末がどのPDCCHモニタリング機会でPDCCHを検出したかを正確にすることができない可能性があることを発見し、このように、ネットワーク側と端末による、PDCCHに対応する行為の開始時間の決定の根拠となる時間についての理解が一致しない可能性があり、端末とネットワーク側との間の伝送性能に影響を与えることを招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願は、ネットワーク側と端末による、PDCCHに対応する行為の開始時間の決定の根拠となる時間についての理解が一致しない可能性があり、端末とネットワーク側との間の伝送性能に影響を与える問題を解決できる時間決定方法、装置、端末及びネットワーク機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、端末に用いられる時間決定方法を提供し、この時間決定方法は、
複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会のうちの第一のPDCCHモニタリング機会において検出して、第一のPDCCHを検出することと、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することとを含み、
ここで、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、前記第一のPDCCHの繰り返し伝送を行うためのモニタリング機会であり、又は、
複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであり、前記複数のPDCCHは、前記複数のPDCCHモニタリング機会において伝送されるPDCCHである。
【0006】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、ネットワーク機器に用いられる時間決定方法を提供し、この時間決定方法は、
複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会において端末に複数のPDCCHを送信することであって、前記複数のPDCCHは、PDCCHの繰り返し伝送であり、又は、前記複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであることと、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することとを含み、
ここで、前記第一のPDCCHは、前記複数のPDCCHのうちのいずれか一つのPDCCHである。
【0007】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、端末に用いられる時間決定装置を提供し、この時間決定装置は、
複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会のうちの第一のPDCCHモニタリング機会において検出して、第一のPDCCHを検出するための検出モジュールと、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定するための決定モジュールとを含み、
ここで、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、前記第一のPDCCHの繰り返し伝送を行うためのモニタリング機会であり、又は、
複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであり、前記複数のPDCCHは、前記複数のPDCCHモニタリング機会において伝送されるPDCCHである。
【0008】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、ネットワーク機器に用いられる時間決定装置を提供し、この時間決定装置は、
複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会において端末に複数のPDCCHを送信するための送信モジュールであって、前記複数のPDCCHは、PDCCHの繰り返し伝送であり、又は、前記複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じである送信モジュールと、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定するための決定モジュールとを含み、
ここで、前記第一のPDCCHは、前記複数のPDCCHのうちのいずれか一つのPDCCHである。
【0009】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、端末を提供し、この端末は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、本出願の実施例による端末側の時間決定方法におけるステップを実現する。
【0010】
第六の態様によれば、本出願の実施例は、ネットワーク機器を提供し、このネットワーク機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、本出願の実施例によるネットワーク機器側の時間決定方法におけるステップを実現する。
【0011】
第七の態様によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、本出願の実施例による端末側の時間決定方法におけるステップ、又は、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、本出願の実施例によるネットワーク機器側の時間決定方法におけるステップを実現する。
【0012】
第八の態様によれば、本出願の実施例は、チップを提供し、このチップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行するために用いられ、本出願の実施例による端末側の時間決定方法におけるステップ、又は、本出願の実施例によるネットワーク機器側の時間決定方法におけるステップを実現する。
【0013】
第九の態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供し、ここで、前記プログラム製品は、不揮発性記憶媒体に記憶されており、前記プログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、本出願の実施例による端末側の時間決定方法におけるステップ、又は、本出願の実施例によるネットワーク機器側の時間決定方法におけるステップを実現する。
【発明の効果】
【0014】
本出願の実施例では、複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会のうちの第一のPDCCHモニタリング機会において検出して、第一のPDCCHを検出し、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定し、ここで、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、前記第一のPDCCHの繰り返し伝送を行うためのモニタリング機会であり、又は、複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであり、前記複数のPDCCHは、前記複数のPDCCHモニタリング機会において伝送されるPDCCHである。このように、複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することによって、ネットワーク側と端末による、PDCCHに対応する行為の開始時間の決定の根拠となる時間についての理解を一致させて、端末とネットワーク側との間の伝送性能を向上させることを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本出願の実施例で適用可能なネットワークシステムの構造図である。
図2】本出願の実施例による時間決定方法のフローチャートである。
図3】本出願の実施例によるPDCCH繰り返し伝送の概略図である。
図4】本出願の実施例による別の時間決定方法のフローチャートである。
図5】本出願の実施例による時間決定の概略図である。
図6】本出願の実施例による時間決定装置の構造図である。
図7】本出願の実施例による別の時間決定装置の構造図である。
図8】本出願の実施例による端末の構造図である。
図9】本出願の実施例によるネットワーク機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0017】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「含む」及びその任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストアップされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストアップされていない又はこれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。なお、明細書及び請求項に使用された「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、例えばA及び/又はBは、単独のA、単独のB、及びAとBの組み合わせの3つのケースを含むことを表す。
【0018】
本出願の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証又は説明として表すために用いられる。本出願の実施例では、「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計案は、他の実施例又は設計案に比べてより好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連概念を具体的な方式で示すことを意図する。
【0019】
以下では、図面を結び付けながら本出願の実施例を紹介する。本出願の実施例による情報報告方法、送信方法、選択方法及び関連機器は、無線通信システムに適用することができる。この無線通信システムは、ニューラジオ(New Radio、NR)システム、又は他のシステム、例えば進化型ロングタームエボリューション(Evolved Long Term Evolution、eLTE)システム又はロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、又は後続の進化通信システムなどであってもよい。さらに、上記無線通信システムにおける非許可周波数バンド(Unlicensed Band)に用いることができる。
【0020】
図1を参照すると、図1は、本出願の実施例が適用可能なネットワークシステムの構造図であり、図1に示すように、端末11とネットワーク機器12とを含み、ここで、端末11は、ユーザ端末(User Equipment、UE)又は他の端末側機器、例えば携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又はロボットなどの端末側機器であってもよく、説明すべきこととして、本出願の実施例では、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。上記ネットワーク機器12は、4G基地局、又は5G基地局、又はそれ以降のバージョンの基地局、又は他の通信システムにおける基地局であってもよく、又は、ノードB、進化ノードB、又はトランスミッションポイント(Transmission Reception Point、TRP)、又はアクセスポイント(Access Point、AP)、又は当分野における他の用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記ネットワーク機器は、特定の技術用語に限らない。また、上記ネットワーク機器12は、マスタノード(Master Node、MN)、又はセカンダリノード(Secondary Node、SN)であってもよい。説明すべきこととして、本出願の実施例では、5G基地局のみを例にするが、ネットワーク機器の具体的なタイプを限定するものではない。
【0021】
図2を参照すると、図2は、本出願の実施例による端末に用いられる時間決定方法のフローチャートであり、図2に示すように、以下のステップを含む。
【0022】
ステップ201において、複数のPDCCHモニタリング機会のうちの第一のPDCCHモニタリング機会において検出して、第一のPDCCHを検出する。
【0023】
ここで、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、前記第一のPDCCHの繰り返し伝送を行うためのモニタリング機会であり、又は、
複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであり、前記複数のPDCCHは、前記複数のPDCCHモニタリング機会において伝送されるPDCCHである。
【0024】
本出願の実施例では、一つのPDCCHを一つのPDCCH信号又はPDCCHメッセージとして理解することができる。
【0025】
上記複数のPDCCHモニタリング機会が前記第一のPDCCHの繰り返し伝送を行うためのモニタリング機会であることは、複数のPDCCHモニタリング機会が第一のPDCCHの繰り返し伝送に用いられ、即ちネットワーク機器がこの複数のPDCCHモニタリング機会で第一のPDCCHの繰り返し伝送を行うことであってもよい。
【0026】
上記複数のPDCCHにより指示される情報が少なくとも部分的に同じであることは、この複数のPDCCHにより指示される情報の一部又は全部が同じであることであってもよく、例えばこの複数のPDCCHのスケジューリング情報は、同一のスケジューリング内容を指示し、例えばこの複数のPDCCHは、同一の物理下りリンク共有チャネル(Physical downlink shared channel、PDSCH)による伝送をスケジューリングし、又は、端末による同一リソース上でのデータの伝送をスケジューリングする。上記のような複数のPDCCHモニタリング機会がそれぞれ異なるスロット(slot)に位置するが、この複数のPDCCHモニタリング機会において伝送されるPDCCHがいずれも、端末による第一のスロットでのデータの伝送をスケジューリングすることは、具体的にこの複数のPDCCHモニタリング機会において伝送されるPDCCHのスケジューリングオフセット指示(例えばk0又はk2)の値が異なることであってもよい。また例えば、上記複数のPDCCHがスケジューリング情報と他の指示情報とを含むことは、この複数のPDCCHのスケジューリング情報が同じであるが、他の指示情報が同じであっても異なっていてもよいことであってもよい。無論、本出願の実施例では、スケジューリング情報が同じであることに限定されず、例えば切り替え指示、タイミング指示又はアクティブ化指示などが同じであることであってもよい。
【0027】
説明すべきこととして、上記複数のPDCCHモニタリング機会において伝送されるPDCCHは、必ずしも、複数回のPDCCHにより指示される情報が全く同じであることを意味するものではなく、一部の情報だけが、同じであること、又は送信された情報のビットが異なるが、同じ指示情報に対応することであってもよい。例えば、異なるslotでのPDCCHにより指示されるPDCCHとスケジューリングされるPDSCHとの時間オフセット情報(k0)、又はPDCCHとスケジューリングされるPUSCHとの時間オフセット情報(k2)の具体的な数値は、異なってもよいが、PDSCHに対応する、又はPUSCHが実際に伝送するリソースが同じである。
【0028】
例えば、ネットワークには、端末がPDCCH繰り返しの方式を使用してPDSCHをスケジューリングすることが配置されれば、ここで、PDCCH繰り返しの方式でPDSCHをスケジューリングすることは、複数のPDCCHを伝送して同じPDSCH伝送をスケジューリングするように記述してもよく、前記PDSCH伝送は、繰り返さずに伝送されるPDSCH、又は繰り返して伝送されるPDSCHであってもよく、繰り返して伝送される複数のPDSCHの冗長バージョン番号(Redundancy Version、RV)は、同じであってもよく、異なってもよい。図3に示すように、4つのPDCCHは、それぞれ4つのPDSCHをスケジューリングし、ここで、この4つのPDSCHは、同じPDSCH伝送である。
【0029】
上記第一のPDCCHモニタリング機会は、複数のPDCCHモニタリング機会のうちのいずれか一つのPDCCHモニタリング機会、例えば上記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの、PDCCHを初めて検出したPDCCHモニタリング機会であってもよい。上記第一のPDCCHは、端末が上記複数のPDCCHモニタリング機会において検出したPDCCHであってもよい。例えば、端末は、上記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの第一のPDCCHモニタリング機会でPDCCHを検出した場合、このPDCCHモニタリング機会は、上記第一のPDCCHモニタリング機会であり、このPDCCHは、上記第一のPDCCHであり、他のPDCCHモニタリング機会においては、端末は、モニタリングしてもよく、モニタリングしなくてもよい。
【0030】
ステップ202において、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定する。
【0031】
上記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会は、ネットワーク機器による予め配置又はプロトコル定義などの方式で決定されたPDCCHモニタリング機会であってもよい。
【0032】
上記した、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することは、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間を参照として、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することであってもよい。
【0033】
上記第一の行為は、端末が上記第一のPDCCHに従って指示する情報に対応する行為、例えば非アクティブ化タイマーの起動又は再起動、BWP切り替え、又は上りリンク送信又は下りリンク受信などであってもよい。
【0034】
本出願の実施例では、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定するため、このように、ネットワーク側と端末による、PDCCHに対応する行為の開始時間の決定の根拠となる時間についての理解を一致させることができ、即ちネットワーク機器も前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することによって、端末とネットワーク側との間の伝送性能を向上させる。
【0035】
一つの選択的な実施の形態としては、上記第一の行為は、
非アクティブ化タイマーの起動又は再起動と、
BWP切り替えと、
Scellアクティブ化と、
前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信と、
最小スケジューリングオフセット指示(minimumSchedulingOffset)の変更と、
サーチスペースセット(Search space set)の切り替えと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0036】
ここで、上記非アクティブ化タイマーは、
BWP非アクティブ化タイマー(bwpInactivityTimer)と、
セカンダリセル(Secondary Cell、Scell)の非アクティブ化タイマーと、
非連続受信非アクティブ化タイマー(drxInactivityTimer)と、のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0037】
無論、他の非アクティブ化タイマーであってもよく、これについて限定しない。
【0038】
上記BWP切り替えは、アクティブ化BWP(active BWP)であってもよい。
【0039】
上記最小スケジューリングオフセット指示は、端末が許可する、又はネットワークが端末に配置する最小スケジューリングオフセット指示であってもよく、又はBWP上の最小スケジューリングオフセット指示、例えば、BWP上のk0又はk2の最小値であってもよく、ここで、前記k0は、PDCCHとスケジューリングされるPDSCH/チャネル状態情報参照信号(Channel State Information-Reference Signal、CSI-RS)との間のslotオフセットであり、前記k2は、PDCCHとスケジューリングされるPUSCH/サウンディング参照信号(Sounding reference signal、SRS)とのslotオフセットである。
【0040】
上記サーチスペースセット(Search space set)の切り替えは、サーチスペースセットグループ(Search space set group)の切り替えであってもよい。
【0041】
さらに、上記非アクティブ化タイマーの起動又は再起動の開始時間は、非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間であってもよく、上記BWP切り替えの開始時間は、BWP切り替えの切り替え時間であってもよく、上記Scellアクティブ化の開始時間は、Scellをアクティブ化するアクティブ化時間であってもよく、上記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信の開始時間は、上記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信された送信時間又は下りリンク受信の受信時間であってもよく、上記最小スケジューリングオフセット指示の変更時間は、最小スケジューリングオフセット指示の変更時間、又は最小スケジューリングオフセット指示の有効化時間であってもよく、上記サーチスペースセットの切り替えの開始時間は、サーチスペースセットの切り替えの有効化時間であってもよい。
【0042】
説明すべきこととして、本出願の実施例では、第一の行為は、上記行為に限定されず、例えばアクティブ化タイマーの起動又は再起動などであってもよく、これについて限定しない。
【0043】
一つの選択的な実施の形態としては、前記第一の行為が前記BWPの切り替えを含み、又はBWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することは、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間とBWP切り替え遅延(BWP switching delay)に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することを含み、ここで、前記第一の行為の開始時間は、
前記BWP切り替えの切り替え時間と、
前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間とのうちの一つを含む。
【0044】
ここで、上記BWP切り替え遅延は、予め配置され又は予め定義され、例えば端末に報告されるBWP切り替え遅延(BWP switching delay)の能力に対応する時間であってもよい。
【0045】
上記した、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間とBWP切り替え遅延に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することは、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間とBWP切り替え遅延に従って、上記第一の行為の一つ又は複数の開始時間を決定し、そしてこの一つ又は複数の開始時間から最終的な開始時間を決定することであってもよい。
【0046】
例えば、ネットワークに端末モニタリング指示のウェイクアップ指示(wake up indication)又はセカンダリセルスリープ指示(Scell dormancy indication)のPDCCHが配置されるとともに、PDCCHモニタリングを行うために複数のPDCCHモニタリング機会が配置されていれば、端末は、報告されたBWP切り替え遅延と参照PDCCHモニタリング機会の両方に基づいてScellのアクティブ化BWPの切り替え時間を決定する。
【0047】
選択的に、前記BWP切り替えの切り替え時間又は前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間は、
第一の時間と第二の時間のうちの早い方又は遅い方を含み、
ここで、前記第一の時間は、非連続受信非アクティブ化タイマー(drxOnDurationTimer)の開始時間の最初のX個のシンボル、スロット又はサブフレームであり、前記第二の時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間であり、前記Xは、前記BWP切り替え遅延に対応する。
【0048】
この実施の形態では、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間とBWP切り替え遅延に従って、上記第一の時間と第二の時間を決定し、そして第一の時間と第二の時間から、比較的に早い時間又は比較的に遅い時間を上記第一の行為の開始時間として決定することができる。このように、端末の現在の業務又はシナリオの需要に適応するように、BWP切り替えの時間を早めるか遅らせることを実現できる。
【0049】
例えば、BWP切り替え又はBWP非アクティブ化タイマーの運行の開始時間が非連続受信非アクティブ化タイマーの運行の開始時間の前のX個のslot/symbol/サブフレームであると決定することができ、前記参照PDCCHモニタリング機会は、slot/symbol/サブフレームのうちの比較的に早い、又は比較的に遅いslot/symbol/サブフレームに対応する。ここで、参照PDCCHモニタリング機会に対応するslotは、このモニタリング機会が位置するslot、又はこのモニタリング機会が位置するslotの次のslotであってもよい。
【0050】
選択的に、上記非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って決定される開始時間である。無論、これについて限定せず、例えば上記非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間は、他のPDCCHによって決定される非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間であってもよい。
【0051】
一つの選択的な実施の形態としては、前記第一のPDCCHがスケジューリングオフセット指示を含み、且つ前記第一の行為が前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することは、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第三の時間を前記第一のPDCCHに対応する前記第一の行為の開始時間として決定することを含み、ここで、前記第三の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、前記スケジューリングオフセット指示で指示されるオフセット時間である。
【0052】
ここで、上記スケジューリングオフセット指示は、k0又はk2などであってもよい。
【0053】
この実施の形態は、参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第三の時間に第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信を行うことを実現でき、このように、ネットワーク側が対応する時間に受信又は送信を行うことができる。
【0054】
一つの選択的な実施の形態としては、前記第一のPDCCHが最小スケジューリングオフセット指示を指示し、且つ前記第一の行為が最小スケジューリングオフセットの変更を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することは、
前記参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第四の時間を前記端末の最小スケジューリングオフセットが前記第一のPDCCHにより指示される最小スケジューリングオフセットに変更される開始時間として決定することを含み、ここで、前記第四の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、予め取得された更新されたスケジューリングオフセット指示の有効化時間に等しい。
【0055】
ここで、上記端末の最小スケジューリングオフセットが前記第一のPDCCHにより指示される最小スケジューリングオフセットに変更される開始時間を、第一のPDCCHにより指示される最小スケジューリングオフセット指示の有効化時間として理解することができる。この有効化時間の前に、端末が現在使用している最小スケジューリングオフセットの変更は、依然として、未更新の最小スケジューリングオフセット指示を使用して、端末とネットワーク側による、最小スケジューリングオフセットの変更の開始時間についての理解が一致することを保証する。
【0056】
一つの選択的な実施の形態としては、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間は、
参照PDCCHモニタリング機会の開始シンボル又は終了シンボルと、
参照PDCCHモニタリング機会が位置するスロット又はサブフレームと、
参照PDCCHモニタリング機会の次のシンボル、次のスロット又は次のサブフレームとのうちの一つを含む。
【0057】
ここで、上記参照PDCCHモニタリング機会の開始シンボル又は終了シンボルは、参照PDCCHモニタリング機会が位置するスロット又はサブフレームの開始シンボル又は終了シンボルであってもよい。
【0058】
上記参照PDCCHモニタリング機会の次のシンボルは、参照PDCCHモニタリング機会が位置するスロット又はサブフレームの後の次のシンボルであってもよく、上記参照PDCCHモニタリング機会の次のスロットは、参照PDCCHモニタリング機会が位置するスロット又はサブフレームの後の次のスロットであってもよく、上記参照PDCCHモニタリング機会の次のサブフレームは、参照PDCCHモニタリング機会が位置するスロット又はサブフレームの後の次のサブフレームであってもよい。
【0059】
一つの選択的な実施の形態としては、前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会であり、又は
前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの有効なモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会である。
【0060】
ここで、上記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会は、上記複数のPDCCHモニタリング機会の一つの時間帯内の最後のもの、例えば一回のPDCCH伝送の複数の繰り返し伝送の一つの時間帯内の最後のものであってもよい。上記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの有効なモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会は、複数のPDCCHモニタリング機会の一つの時間帯内の最後の有効なモニタリング機会、例えば一回のPDCCH伝送の複数の繰り返し伝送の一つの時間帯内の一つの有効なモニタリング機会であってもよい。
【0061】
無論、上記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会は、上記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの最後のモニタリング機会であってもよく、例えば複数のPDCCHモニタリング機会がN個のPDCCHモニタリング機会であれば、この最も時間の遅いモニタリング機会は、N番目のPDCCHモニタリング機会であってもよい。上記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの有効なモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会は、上記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの最後の有効なモニタリング機会であってもよい。
【0062】
選択的に、有効なモニタリング機会は、
PDCCHモニタリング機会にスロットフォーマット指示(Slot Format Indication、SFI)で指示される上りリンクシンボル又はフレキシブシンボル(UL symbol or flexible symbol)が含まれるという条件と、
PDCCHモニタリング機会が他の伝送配置指示状態(transmission configuration indicator state、TCI state)の異なる制御リソースセット(CORESET)のTCI stateの異なるPDCCHモニタリング機会と時間的にオーバーラップするという条件と、
端末が優先度に基づいてモニタリングしないPDCCHモニタリング機会の条件と、
PDCCHモニタリング機会が同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB)又はCSI-RSの測定時間とオーバーラップし、又はPDCCHモニタリング機会が上位層シグナリングで配置される測定間隔(measurement gap)とオーバーラップする条件であって、この測定は、無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)測定と、無線リンク監視(Radio Link Monitoring、RLM)測定と、ビーム失敗検出(beam failure detection、BFD)測定と、候補ビーム検出(candidate beam detection)測定と、CSI測定と、レイヤ1の参照信号受信パワー(L1-Reference Signal Receiving Power、L1-RSRP)測定とのうちの一つを少なくとも含み、RRM測定が同一周波数(intra-freq)測定と異周波数(inter-freq)測定条件とを含むという条件と、
ランダムアクセス応答モニタリングウィンドウ(RAR monitoring window)がオーバーラップするPDCCHモニタリング機会又はランダムアクセス競合解決タイマー(ra-Contention Resolution Timer)の運行期間のPDCCHモニタリング機会の条件と、
ビーム失敗回復プロセスにおいて、セル無線ネットワーク一時識別子(Cell-Radio Network Temporary Identifier、C-RNTI)をモニタリングし、又は、変調とコーディング方式(Modulation and Coding Scheme Cell-Radio Network Temporary Identifier、MCS-C-RNTI)にスクランブルされたPDCCHのPDCCHモニタリング機会の条件であって、前記PDCCHモニタリング機会であって、回復サーチスペース(recovery Search Space)に配置されるPDCCHモニタリング機会であってもよい条件と、のうちの少なくとも一つを満たさないモニタリング機会を意味する。
【0063】
上記少なくとも一つに対応するPDCCHモニタリング機会は、無効なモニタリング機会であると理解してもよい。
【0064】
一つの選択的な実施の形態としては、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、ネットワーク側により配置されたサーチスペースセット(search space set)で指示される複数のPDCCHモニタリング機会である。
【0065】
上記ネットワーク側により配置されたサーチスペースセット(search space set)で指示される複数のPDCCHモニタリング機会は、RRC配置値に基づくサーチスペースセットにより指示される複数のPDCCHモニタリング機会であってもよい。無論、これについて限定せず、例えば、他の方式により配置された複数のPDCCHモニタリング機会であってもよい。
【0066】
選択的に、ネットワーク機器が上記複数のPDCCHモニタリング機会を配置する(即ちPDCCH繰り返しを行うように配置し、又はネットワークがUEが複数のPDCCHモニタリング機会で同じ情報を指示するPDCCHを受信するように配置する)場合に、ネットワーク機器は、PDCCHモニタリングの開始スロット又は開始モニタリング機会を配置し、且つ繰り返すPDCCHを配置し、開始位置からN回の伝送を行う。又は、PDCCHにPDCCHの繰り返し回数の技術情報が含まれ、例えばn=0,1,2,…N-1は、それぞれこのPDCCHが繰り返し伝送の1,2,…N回目の伝送又はN個のモニタリング機会のうちの1,2,…,N番目のモニタリング機会の伝送であることを代表する。
【0067】
この実施の形態では、上記複数のPDCCHモニタリング機会の数を正確に決定することによって、上記参照PDCCHを正確に決定することができる。無論、本出願では、これについて限定せず、例えば、複数のPDCCHモニタリング機会の数をプロトコルにより決定してもよい。
【0068】
さらに、端末は、無効なモニタリング機会でPDCCHモニタリングを行わなくてもよい。そのため、本出願は、PDCCHモニタリングを行うモニタリング機会を有効なモニタリング機会と呼んでもよい。ここで、無効なモニタリング機会は、上記実施の形態の記述を参照することができ、ここでこれ以上説明しない。また、PDCCHモニタリングを行うことができず、そして端末がPDCCH繰り返しを行い/複数のPDCCHモニタリング機会でモニタリングを行うようにネットワークにより配置される場合に、端末は、以下のようにモニタリング行為を実行することができる。
端末は、予め設定されるN回のPDCCHモニタリングを完了させるまで、次のPDCCHモニタリング機会のモニタリングを継続し、又は
端末は、初めてのPDCCHモニタリング機会からN個のMOからモニタリングを行い、上記の原因によりモニタリングできなければモニタリングしない。
【0069】
上記参照PDCCHモニタリング機会は、上記N個のPDCCHモニタリング機会のうちの最後のMO、又はN個のPDCCHモニタリング機会のうちの最後の有効なPDCCHモニタリング機会であってもよい。
【0070】
説明すべきこととして、本出願の実施例では、参照PDCCHモニタリング機会で、端末は、モニタリングしなくてもよく、又は必ずしもPDCCHを検出できるわけではなく、他のPDCCHモニタリング機会でPDCCHを検出するが、参照PDCCHモニタリング機会を対応する端末の行為を実行する参照時点としてもよい。
【0071】
本出願の実施例では、複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会のうちの第一のPDCCHモニタリング機会において検出して、第一のPDCCHを検出し、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定し、ここで、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、前記第一のPDCCHの繰り返し伝送を行うためのモニタリング機会であり、又は、前記複数のPDCCHモニタリング機会の、PDCCH指示伝送用の情報は、少なくとも部分的に同じである。このように、複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することによって、ネットワーク側と端末による、PDCCHに対応する行為の開始時間の決定の根拠となる時間についての理解を一致させて、端末とネットワーク側との間の伝送性能を向上させることを実現できる。
【0072】
図4を参照すると、図4は、本出願の実施例による別のネットワーク機器に用いられる時間決定方法のフローチャートであり、図4に示すように、以下のステップを含む。
【0073】
ステップ401において、複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会において端末に複数のPDCCHを送信し、ここで、前記複数のPDCCHは、PDCCHの繰り返し伝送であり、又は、前記複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであり、
ステップ402において、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定し、
ここで、前記第一のPDCCHは、前記複数のPDCCHのうちのいずれか一つのPDCCHである。
【0074】
選択的に、前記第一の行為は、
非アクティブ化タイマーの起動又は再起動と、
セカンダリセルScellのアクティブ化と、
帯域幅部分BWPの切り替えと、
前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信と、
最小スケジューリングオフセット指示の変更と、
サーチスペースセットの切り替えと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0075】
選択的に、前記非アクティブ化タイマーは、
BWP非アクティブ化タイマーと、
セカンダリセルScellの非アクティブ化タイマーと、
非連続受信非アクティブ化タイマーと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0076】
選択的に、前記第一の行為が前記BWPの切り替えを含み、又はBWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することは、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間とBWP切り替え遅延に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することを含み、ここで、前記第一の行為の開始時間は、
前記BWP切り替えの切り替え時間と、
前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間とのうちの一つを含む。
【0077】
選択的に、前記BWP切り替えの切り替え時間又は前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間は、
第一の時間と第二の時間のうちの早い方又は遅い方を含み、
ここで、前記第一の時間は、非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間の最初のX個のシンボル、スロット又はサブフレームであり、前記第二の時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間であり、
前記Xは、前記BWP切り替え遅延に対応する。
【0078】
選択的に、前記非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って決定される開始時間である。
【0079】
選択的に、前記第一のPDCCHがスケジューリングオフセット指示を含み、且つ前記第一の行為が前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することは、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第三の時間を前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間として決定することを含み、ここで、前記第三の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、前記スケジューリングオフセット指示で指示されるオフセット時間である。
【0080】
選択的に、前記第一のPDCCHが最小スケジューリングオフセット指示を指示し、且つ前記第一の行為が最小スケジューリングオフセットの変更を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することは、
前記参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第四の時間を前記端末の最小スケジューリングオフセットが前記第一のPDCCHにより指示される最小スケジューリングオフセットに変更される開始時間として決定することを含み、ここで、前記第四の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、予め取得された更新されたスケジューリングオフセット指示の有効化時間に等しい。
【0081】
選択的に、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間は、
参照PDCCHモニタリング機会の開始シンボル又は終了シンボルと、
参照PDCCHモニタリング機会が位置するスロット又はサブフレームと、
参照PDCCHモニタリング機会の次のシンボル、次のスロット又は次のサブフレームとのうちの一つを含む。
【0082】
選択的に、前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会であり、又は
前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの有効なモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会である。
【0083】
選択的に、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、ネットワーク側により配置されたサーチスペースセットにより指示される複数のPDCCHモニタリング機会である。
【0084】
説明すべきこととして、本実施例は、図2に示す実施例における対応するネットワーク機器側の実施の形態として、その具体的な実施の形態について、図2に示す実施例の関連説明を参照すればよく、説明の繰り返しを回避するために、本実施例は、これ以上説明しない。本実施例では、同様に、端末がHARQ-ACK関連情報を取得することができる。
【0085】
以下、複数の実施例により、本出願の実施例による時間決定方法を例示的に説明し、以下のことを含んでもよい。
【0086】
実施例1、
この実施例は、PDCCHをスケジューリングしてBWP切り替えを指示することを例に挙げて説明する。
【0087】
PDCCHに帯域幅部分指示フィールド(bandwidth part indicator field)が含まれることについて、現在のactive BWPと異なる一つのBWPを指示すれば、端末は、新たなBWPに変換する。PDCCH繰り返しを行うようにネットワークにより配置されており、又は端末が複数のPDCCH MOで同じ情報を指示する(又は一部の情報が同じであることを指示する)PDCCHを受信し、N個のPDCCH伝送又はモニタリングを行うようにネットワークにより配置されている場合に、端末は、N個のPDCCH MOでいずれか一つのPDCCHを検出すると、いずれも参照PDCCH MOでBWP切り替えを行い、即ち参照PDCCH MOがあるSubframe/slotからbwpInactivityTimerを起動又は再起動する。
【0088】
端末がBWP切り替えを実行し始める時点、又はbwpInactivityTimerを起動又は再起動する時点は、上記参照PDCCH MOの時間を参照時点として決定してもよく、参照PDCCH MOの時間は、
開始symbol、終了symbol、終了symbolの次のsymbolと、
位置するslot、subframe、又は次のslot又は次のsubframeと、の一つを含んでもよく、
前記参照PDCCH MOは、
N個のMOのうちの最後のMO、
N個のMOのうちの最後の有効なMOであってもよい。
【0089】
実施例2、
省電力無線ネットワーク一時識別子(Power saving Radio Network Temporary identifier、PS-RNTI)にスクランブルされたPDCCH、即ちDCI format-2-6については、プライマリセル(Primary Cell、PCell)又はプライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell、PSCell)が次のDRX周期(DRX Cycle)にdrxOnDurationTimerを起動するかどうかを指示するほか、さらに、Scellのactive BWPがdormant BWP又はNon-dormant BWPであることを指示することができ、端末がこのPDCCHを検出し、PDCCHに指示されるactive BWPが現在のアクティブ化BWPと異なると、端末は、ScellのBWP切り替えも行う。ネットワークは、少なくとも一つのCORESETにおいて配置することができ、少なくとも一つのsearch space setにおいてこのPDCCHのN個のPDCCH MOを配置し、端末がN>=1個のMOのうちのいずれか一つでこのPDCCHを検出すると、端末は、参照PDCCH MOの後にBWP切り替えを行う。
【0090】
端末がBWP切り替えを実行し始める時点、又はbwpInactivityTimerを起動又は再起動する時点は、参照PDCCH MOの参照オケージョン(occasion)を参照時点として決定してもよく、決定方法は、図2に示す実施例を参照すればよい。
【0091】
好ましくは、端末がPS-RNTIにスクランブルされたPDCCHを検出すると、BWP切り替えの時間をできるだけ早めるか遅らせることができ、例えば前記BWP切り替え/bwpInactivityTimer運行の開始時間は、drxOnDurationTimer運行の開始時間の前のX個のslot/symbol/サブフレーム、及び、前記参照PDCCH MOの決定時間のうちの比較的に早い又は比較的に遅いslot/symbol/サブフレームである。例えば、図5に示すように、比較的に遅い時点をbwp切り替え、又はbwpInactivityTimerの運行開始時間とする。
【0092】
また、上記参照PDCCH MOの決定時間は、参照occasionであってもよく、具体的に、
開始symbol、終了symbol、終了symbolの次のsymbolと、
位置するslot、subframe、又は次のslot又は次のsubframeと、の一つであってもよく、
前記参照PDCCH MOは、
N個のMOのうちの最後のMO、
N個のMOのうちの最後の有効なMOであってもよく、
ここで、より早い時点でBWP切り替えを行い、BWP切り替えをより早く完了させることができることによって、送信又は受信を行うことができ、比較的に遅い時間で切り替えることで、端末の省電力の目的を達成することができる。
【0093】
実施例3、
端末にDRXが配置されており、DRXのactive time内に、端末がPDSCHをスケジューリングする又はPUSCHをスケジューリングするPDCCHを検出すれば、端末は、drxInactivityTimerを起動又は再起動する。PDCCH繰り返しを行うようにネットワークにより配置されており、又は端末が複数のPDCCH monitoring occasion(MO)で同じ情報を指示する(又は一部の情報が同じであることを指示する)PDCCHを受信し、N個のPDCCH伝送又はモニタリングを行うようにネットワークにより配置されている場合に、端末がN個のPDCCH MOでいずれか一つのPDCCHを検出すると、いずれも参照PDCCH MOの時間に、drxInactivityTimerを起動又は再起動する時間を決定する。
【0094】
参照PDCCH MOの時間は、
開始symbol、終了symbol、終了symbolの次のsymbolと、
位置するslot、subframe、又は次のslot又は次のsubframeとのうちの一つを含んでもよく、
前記参照PDCCH MOは、
N個のMOのうちの最後のMO、
N個のMOのうちの最後の有効なMOであってもよい。
【0095】
実施例4、
ネットワークは、最小スケジューリングオフセット指示(minimumSchedulingOffset)を端末に配置することができ、このシグナリングは、BWP上のk0又はk2の最小値を指示するために用いられ、前記k0は、PDCCHとスケジューリングされるPDSCH/CSI-RSとの間のslotオフセットであり、前記k2は、PDCCHとスケジューリングされるPUSCH/SRSのslotオフセットである。端末がこの配置を受信すれば、スケジューリングDCIに最小スケジューリングオフセットの指示が含まれ、この最小スケジューリングオフセット指示が現在の最小スケジューリングオフセット指示と異なれば、端末は、この指示を受信してからのT時間の後、この指示に基づいて、更新された最小スケジューリングオフセット指示を使用し、即ちT時間の前に、依然として、未更新の最小スケジューリングオフセット指示を使用する。即ちこのT時間は、更新された最小スケジューリングオフセット時間の有効化時間である。
【0096】
PDCCH繰り返しを行うようにネットワークにより配置されており、又は端末が複数のPDCCH monitoring occasion(MO)で同じ情報を指示する(又は一部の情報が同じであることを指示する)PDCCHを受信し、N個のPDCCH伝送又はモニタリングを行うようにネットワークにより配置されている場合に、端末がN個のPDCCH MOでいずれか一つのPDCCHを検出すると、参照PDCCH MOの時間に基づいて、T時間の後に更新された最小スケジューリングオフセット値の有効化を決定し、即ちT時間の後に、更新された最小スケジューリングオフセット指示を使用してPDSCH、PUSCHリソースの参照PDCCH MOに対する時間オフセットを決定する。
【0097】
参照PDCCH MOの時間は、
開始symbol、終了symbol、終了symbolの次のsymbolと、
位置するslot、subframe、又は次のslot又は次のsubframeとのうちの一つを含んでもよく、
前記参照PDCCH MOは、
N個のMOのうちの最後のMO、
N個のMOのうちの最後の有効なMOであってもよい。
【0098】
実施例5、
ネットワークは、端末がsearch space set groupの切り替えを行うように配置し、即ち複数のSS set groupを配置することができ、ネットワークは、SS set groupの切り替えを行うようにPDCCHにより端末に指示する。前記SS set groupに少なくとも一つのSS setが含まれる。端末がこのPDCCHを検出した後、且つPDCCHにより指示されるSS set groupが端末が現在PDCCHをモニタリングしているSS set groupと異なると、端末は、T時間の後に、PDCCHにより指示されるSS set groupにおけるSS setの配置を使用してPDCCHモニタリングを行い、指示されていないSS set groupにおけるSS setの配置を使用してPDCCHモニタリングを行うことを停止する。即ちT時間の前に、依然として、未更新のSS set groupのSS setを使用してPDCCHモニタリングを行う。即ちこのT時間は、更新されたSS set groupの有効化時間である。
【0099】
PDCCH繰り返しを行うようにネットワークにより配置されており、又は端末が複数のPDCCH monitoring occasion(MO)で同じ情報を指示する(又は一部の情報が同じであることを指示する)のPDCCHの受信を行い、N個のPDCCH伝送又はモニタリングを行うようにネットワークにより配置されている場合に、UEがN個のPDCCH MOでいずれか一つのPDCCHを検出すると、いずれも参照PDCCH MOの時間に基づいて、T時間の後に更新されたSS set groupの有効化を決定し、即ちT時間の後にPDCCHにより指示される更新されたSS set groupのSS setの配置を使用し、PDCCHのモニタリングを行う。
【0100】
参照PDCCH MOの時間は、
開始symbol、終了symbol、終了symbolの次のsymbolと、
位置するslot、subframe、又は次のslot又は次のsubframeとのうちの一つを含んでもよく、
前記参照PDCCH MOは、
N個のMOのうちの最後のMO、
N個のMOのうちの最後の有効なMOであってもよい。
【0101】
本出願の実施例は、PDCCH繰り返しの参照PDCCH monitoring occasionに基づいて端末の行為の開始時間、様々なTimerの運行開始時間を決定することができる。このように、端末がどのPDCCH occasionでPDCCHを検出したかについてネットワークが分からない時、参照PDCCH monitoring occasionにより、ネットワークと端末が端末の行為実行時間を不明瞭にしないことを実現する。
【0102】
図6を参照すると、図6は、本出願の実施例による端末に用いられる時間決定装置の構造図であり、図6に示すように、時間決定装置600は、
複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会のうちの第一のPDCCHモニタリング機会において検出して、第一のPDCCHを検出するための検出モジュール601と、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定するための決定モジュール602とを含み、
ここで、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、前記第一のPDCCHの繰り返し伝送を行うためのモニタリング機会であり、又は、
複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであり、前記複数のPDCCHは、前記複数のPDCCHモニタリング機会において伝送されるPDCCHである。
【0103】
選択的に、前記第一の行為は、
非アクティブ化タイマーの起動又は再起動と、
帯域幅部分BWPの切り替えと、
セカンダリセルScellのアクティブ化と、
前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信と、
最小スケジューリングオフセット指示の変更と、
サーチスペースセットの切り替えと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0104】
選択的に、前記非アクティブ化タイマーは、
BWP非アクティブ化タイマーと、
セカンダリセルScellの非アクティブ化タイマーと、
非連続受信非アクティブ化タイマーと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0105】
選択的に、前記第一の行為が前記BWPの切り替えを含み、又はBWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含む場合に、
前記決定モジュール602は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間とBWP切り替え遅延に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定するために用いられ、ここで、前記第一の行為の開始時間は、
前記BWP切り替えの切り替え時間と、
前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間とのうちの一つを含む。
【0106】
選択的に、前記BWP切り替えの切り替え時間又は前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間は、
第一の時間と第二の時間のうちの早い方又は遅い方を含み、
ここで、前記第一の時間は、非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間の最初のX個のシンボル、スロット又はサブフレームであり、前記第二の時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間であり、
前記Xは、前記BWP切り替え遅延に対応する。
【0107】
選択的に、前記非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って決定される開始時間である。
【0108】
選択的に、前記第一のPDCCHがスケジューリングオフセット指示を含み、且つ前記第一の行為が前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信を含む場合に、
決定モジュール602は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第三の時間を前記第一のPDCCHに対応する前記第一の行為の開始時間として決定するために用いられ、ここで、前記第三の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、前記スケジューリングオフセット指示で指示されるオフセット時間である。
【0109】
選択的に、前記第一のPDCCHが最小スケジューリングオフセット指示を指示し、且つ前記第一の行為が最小スケジューリングオフセットの変更を含む場合に、
決定モジュール602は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第四の時間を前記端末の最小スケジューリングオフセットが前記第一のPDCCHにより指示される最小スケジューリングオフセットに変更される開始時間として決定し、ここで、前記第四の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、予め取得された更新されたスケジューリングオフセット指示の有効化時間に等しい。
【0110】
選択的に、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間は、
参照PDCCHモニタリング機会の開始シンボル又は終了シンボルと、
参照PDCCHモニタリング機会が位置するスロット又はサブフレームと、
参照PDCCHモニタリング機会の次のシンボル、次のスロット又は次のサブフレームとのうちの一つを含む。
【0111】
選択的に、前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会であり、又は
前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの有効なモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会である。
【0112】
選択的に、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、ネットワーク側により配置されたサーチスペースセットにより指示される複数のPDCCHモニタリング機会である。
【0113】
本出願の実施例による情報取得装置は、図2の方法の実施例における各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明せず、且つ端末とネットワーク側との間の伝送性能を向上させることができる。
【0114】
説明すべきこととして、本出願の実施例における時間決定装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。
【0115】
図7を参照すると、図7は、本出願の実施例によるネットワーク機器に用いられる時間決定装置の構造図であり、図7に示すように、時間決定装置700は、
複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会において端末に複数のPDCCHを送信するための送信モジュール701であって、前記複数のPDCCHは、PDCCHの繰り返し伝送であり、又は、前記複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じである送信モジュール701と、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定するための決定モジュール702とを含み、
ここで、前記第一のPDCCHは、前記複数のPDCCHのうちのいずれか一つのPDCCHである。
【0116】
選択的に、前記第一の行為は、
非アクティブ化タイマーの起動又は再起動と、
帯域幅部分BWPの切り替えと、
セカンダリセルScellのアクティブ化と、
前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信と、
最小スケジューリングオフセット指示の変更と、
サーチスペースセットの切り替えと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0117】
選択的に、前記非アクティブ化タイマーは、
BWP非アクティブ化タイマーと、
セカンダリセルScellの非アクティブ化タイマーと、
非連続受信非アクティブ化タイマーと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0118】
選択的に、前記第一の行為が前記BWPの切り替えを含み、又はBWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含む場合に、
決定モジュール702は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間とBWP切り替え遅延に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定するために用いられ、ここで、前記第一の行為の開始時間は、
前記BWP切り替えの切り替え時間と、
前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間とのうちの一つを含む。
【0119】
選択的に、前記BWP切り替えの切り替え時間又は前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間は、
第一の時間と第二の時間のうちの早い方又は遅い方を含み、
ここで、前記第一の時間は、非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間の最初のX個のシンボル、スロット又はサブフレームであり、前記第二の時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間であり、
前記Xは、前記BWP切り替え遅延に対応する。
【0120】
選択的に、前記非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って決定される開始時間である。
【0121】
選択的に、前記第一のPDCCHがスケジューリングオフセット指示を含み、且つ前記第一の行為が前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信を含む場合に、
決定モジュール702は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第三の時間を前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間として決定するために用いられ、ここで、前記第三の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、前記スケジューリングオフセット指示で指示されるオフセット時間である。
【0122】
選択的に、前記第一のPDCCHが最小スケジューリングオフセット指示を指示し、且つ前記第一の行為が最小スケジューリングオフセットの変更を含む場合に、
決定モジュール702は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第四の時間を前記端末の最小スケジューリングオフセットが前記第一のPDCCHにより指示される最小スケジューリングオフセットに変更される開始時間として決定するために用いられ、ここで、前記第四の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、予め取得された更新されたスケジューリングオフセット指示の有効化時間に等しい。
【0123】
選択的に、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間は、
参照PDCCHモニタリング機会の開始シンボル又は終了シンボルと、
参照PDCCHモニタリング機会が位置するスロット又はサブフレームと、
参照PDCCHモニタリング機会の次のシンボル、次のスロット又は次のサブフレームとのうちの一つを含む。
【0124】
選択的に、前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会であり、又は
前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの有効なモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会である。
【0125】
選択的に、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、ネットワーク側により配置されたサーチスペースセットにより指示される複数のPDCCHモニタリング機会である。
【0126】
本出願の実施例による情報取得装置は、図2の方法の実施例における各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明せず、且つ端末とネットワーク側との間の伝送性能を向上させることができる。
【0127】
説明すべきこととして、本出願の実施例における時間決定装置は、装置であってもよく、ネットワーク機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。
【0128】
図8は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0129】
この端末800は、無線周波数ユニット801、ネットワークモジュール802、オーディオ出力ユニット803、入力ユニット804、センサ805、表示ユニット806、ユーザ入力ユニット807、インターフェースユニット808、メモリ809、及びプロセッサ810などの部材を含むが、それらに限らない。
【0130】
当業者であれば理解できるように、端末800は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ810にロジック的に接続されてもよく、それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図8に示す電子機器構造は、電子機器に対する限定を構成せず、電子機器は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0131】
ここで、無線周波数ユニット801は、複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会のうちの第一のPDCCHモニタリング機会において検出して、第一のPDCCHを検出するために用いられ、
プロセッサ810は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定するために用いられ、
ここで、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、前記第一のPDCCHの繰り返し伝送を行うためのモニタリング機会であり、又は、
複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであり、前記複数のPDCCHは、前記複数のPDCCHモニタリング機会において伝送されるPDCCHである。
【0132】
選択的に、前記第一の行為は、
非アクティブ化タイマーの起動又は再起動と、
帯域幅部分BWPの切り替えと、
セカンダリセルScellのアクティブ化と、
前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信と、
最小スケジューリングオフセット指示の変更と、
サーチスペースセットの切り替えと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0133】
選択的に、前記非アクティブ化タイマーは、
BWP非アクティブ化タイマーと、
セカンダリセルScellの非アクティブ化タイマーと、
非連続受信非アクティブ化タイマーと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0134】
選択的に、前記第一の行為が前記BWPの切り替えを含み、又はBWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することは、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間とBWP切り替え遅延に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することを含み、ここで、前記第一の行為の開始時間は、
前記BWP切り替えの切り替え時間と、
前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間とのうちの一つを含む。
【0135】
選択的に、前記BWP切り替えの切り替え時間又は前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間は、
第一の時間と第二の時間のうちの早い方又は遅い方を含み、
ここで、前記第一の時間は、非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間の最初のX個のシンボル、スロット又はサブフレームであり、前記第二の時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間であり、
前記Xは、前記BWP切り替え遅延に対応する。
【0136】
選択的に、前記非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って決定される開始時間である。
【0137】
選択的に、前記第一のPDCCHがスケジューリングオフセット指示を含み、且つ前記第一の行為が前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することは、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第三の時間を前記第一のPDCCHに対応する前記第一の行為の開始時間として決定することを含み、ここで、前記第三の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、前記スケジューリングオフセット指示で指示されるオフセット時間である。
【0138】
選択的に、前記第一のPDCCHが最小スケジューリングオフセット指示を指示し、且つ前記第一の行為が最小スケジューリングオフセットの変更を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することは、
前記参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第四の時間を前記端末の最小スケジューリングオフセットが前記第一のPDCCHにより指示される最小スケジューリングオフセットに変更される開始時間として決定することを含み、ここで、前記第四の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、予め取得された更新されたスケジューリングオフセット指示の有効化時間に等しい。
【0139】
選択的に、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間は、
参照PDCCHモニタリング機会の開始シンボル又は終了シンボルと、
参照PDCCHモニタリング機会が位置するスロット又はサブフレームと、
参照PDCCHモニタリング機会の次のシンボル、次のスロット又は次のサブフレームとのうちの一つを含む。
【0140】
選択的に、前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会であり、又は
前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの有効なモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会である。
【0141】
選択的に、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、ネットワーク側により配置されたサーチスペースセットにより指示される複数のPDCCHモニタリング機会である。
【0142】
上記端末は、端末とネットワーク側との間の伝送性能を向上させることができる。
【0143】
選択的に、本出願の実施例は、端末をさらに提供し、この端末は、プロセッサ810と、メモリ809と、メモリ809に記憶されており、且つ前記プロセッサ810上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサ810により実行される時、上記時間決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0144】
図9を参照すると、図9は、本出願の実施例によるネットワーク機器の構造図であり、図9に示すように、このネットワーク機器900は、プロセッサ901と、送受信機902と、メモリ903と、バスインターフェースとを含み、ここで、
送受信機902は、複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会において端末に複数のPDCCHを送信し、ここで、前記複数のPDCCHは、PDCCHの繰り返し伝送であり、又は、前記複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであり、
プロセッサ901は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定するために用いられ、
ここで、前記第一のPDCCHは、前記複数のPDCCHのうちのいずれか一つのPDCCHである。
【0145】
選択的に、前記第一の行為は、
非アクティブ化タイマーの起動又は再起動と、
帯域幅部分BWPの切り替えと、
セカンダリセルScellのアクティブ化と、
前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信と、
最小スケジューリングオフセット指示の変更と、
サーチスペースセットの切り替えと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0146】
選択的に、前記非アクティブ化タイマーは、
BWP非アクティブ化タイマーと、
セカンダリセルScellの非アクティブ化タイマーと、
非連続受信非アクティブ化タイマーと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0147】
選択的に、前記第一の行為が前記BWPの切り替えを含み、又はBWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することは、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間とBWP切り替え遅延に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することを含み、ここで、前記第一の行為の開始時間は、
前記BWP切り替えの切り替え時間と、
前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間とのうちの一つを含む。
【0148】
選択的に、前記BWP切り替えの切り替え時間又は前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間は、
第一の時間と第二の時間のうちの早い方又は遅い方を含み、
ここで、前記第一の時間は、非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間の最初のX個のシンボル、スロット又はサブフレームであり、前記第二の時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間であり、
前記Xは、前記BWP切り替え遅延に対応する。
【0149】
選択的に、前記非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って決定される開始時間である。
【0150】
選択的に、前記第一のPDCCHがスケジューリングオフセット指示を含み、且つ前記第一の行為が前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することは、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第三の時間を前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間として決定することを含み、ここで、前記第三の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、前記スケジューリングオフセット指示で指示されるオフセット時間である。
【0151】
選択的に、前記第一のPDCCHが最小スケジューリングオフセット指示を指示し、且つ前記第一の行為が最小スケジューリングオフセットの変更を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することは、
前記参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第四の時間を前記端末の最小スケジューリングオフセットが前記第一のPDCCHにより指示される最小スケジューリングオフセットに変更される開始時間として決定することを含み、ここで、前記第四の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、予め取得された更新されたスケジューリングオフセット指示の有効化時間に等しい。
【0152】
選択的に、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間は、
参照PDCCHモニタリング機会の開始シンボル又は終了シンボルと、
参照PDCCHモニタリング機会が位置するスロット又はサブフレームと、
参照PDCCHモニタリング機会の次のシンボル、次のスロット又は次のサブフレームとのうちの一つを含む。
【0153】
選択的に、前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会であり、又は
前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの有効なモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会である。
【0154】
選択的に、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、ネットワーク側により配置されたサーチスペースセットにより指示される複数のPDCCHモニタリング機会である。
【0155】
上記ネットワーク機器は、端末とネットワーク側との間の伝送性能を向上させることができる。
【0156】
ここで、送受信機902は、プロセッサ901の制御下でデータを送受信するために用いられ、前記送受信機902は、少なくとも二つのアンテナポートを含む。
【0157】
図9において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含んでもよく、具体的にはプロセッサ901により代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ903により代表されるメモリの様々な回路でリンクされる。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータとパワー管理回路などのような様々な他の回路をリンクしてもよく、これらは、すべて当分野で公知のものであるため、本明細書は、それをさらに記述しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機902は、複数の素子であってもよく、即ち送信機と受信機とを含み、伝送媒体で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。異なるユーザ機器について、ユーザインターフェース904は、必要な機器に外接や内接することができるインターフェースであってもよく、接続された機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限らない。
【0158】
プロセッサ901は、バスアーキテクチャと一般的な処理の管理を担当し、メモリ903は、プロセッサ901の操作実行時に使用されるデータを記憶することができる。
【0159】
好ましくは、本出願の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供し、このネットワーク機器は、プロセッサ901と、メモリ903と、メモリ903に記憶されており、且つ前記プロセッサ901上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサ901により実行される時、上記時間決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0160】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記端末側又はネットワーク機器側の時間決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0161】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末又はネットワーク機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0162】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行するために用いられ、上記端末側又はネットワーク機器側の時間決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0163】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0164】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0165】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合に、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶されており、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0166】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限定されない。
[付記1]
端末に用いられる時間決定方法であって、
複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会のうちの第一のPDCCHモニタリング機会において検出して、第一のPDCCHを検出することと、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することとを含み、
ここで、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、前記第一のPDCCHの繰り返し伝送を行うためのモニタリング機会であり、又は、
複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであり、前記複数のPDCCHは、前記複数のPDCCHモニタリング機会において伝送されるPDCCHである、時間決定方法。
[付記2]
前記第一の行為は、
非アクティブ化タイマーの起動又は再起動と、
帯域幅部分BWPの切り替えと、
セカンダリセルScellのアクティブ化と、
前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信と、
最小スケジューリングオフセット指示の変更と、
サーチスペースセットの切り替えと、のうちの少なくとも一つを含む、付記1に記載の方法。
[付記3]
前記非アクティブ化タイマーは、
BWP非アクティブ化タイマーと、
Scell非アクティブ化タイマーと、
非連続受信非アクティブ化タイマーと、のうちの少なくとも一つを含む、付記2に記載の方法。
[付記4]
前記第一の行為が前記BWPの切り替えを含み、又はBWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することは、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間とBWP切り替え遅延に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することを含み、ここで、前記第一の行為の開始時間は、
前記BWP切り替えの切り替え時間と、
前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間とのうちの一つを含む、付記3に記載の方法。
[付記5]
前記BWP切り替えの切り替え時間又は前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間は、
第一の時間と第二の時間のうちの早い方又は遅い方を含み、
ここで、前記第一の時間は、非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間の最初のX個のシンボル、スロット又はサブフレームであり、前記第二の時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間であり、
前記Xは、前記BWP切り替え遅延に対応する、付記4に記載の方法。
[付記6]
前記非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って決定される開始時間である、付記5に記載の方法。
[付記7]
前記第一のPDCCHがスケジューリングオフセット指示を含み、且つ前記第一の行為が前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することは、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第三の時間を前記第一のPDCCHに対応する前記第一の行為の開始時間として決定することを含み、ここで、前記第三の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、前記スケジューリングオフセット指示で指示されるオフセット時間である、付記2に記載の方法。
[付記8]
前記第一のPDCCHが最小スケジューリングオフセット指示を指示し、且つ前記第一の行為が最小スケジューリングオフセットの変更を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定することは、
前記参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第四の時間を前記端末の最小スケジューリングオフセットが前記第一のPDCCHにより指示される最小スケジューリングオフセットに変更される開始時間として決定することを含み、ここで、前記第四の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、予め取得された更新されたスケジューリングオフセット指示の有効化時間に等しい、付記2に記載の方法。
[付記9]
前記参照PDCCHモニタリング機会の時間は、
参照PDCCHモニタリング機会の開始シンボル又は終了シンボルと、
参照PDCCHモニタリング機会が位置するスロット又はサブフレームと、
参照PDCCHモニタリング機会の次のシンボル、次のスロット又は次のサブフレームとのうちの一つを含む、付記1から8のいずれか1項に記載の方法。
[付記10]
前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会であり、又は
前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの有効なモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会である、付記1から8のいずれか1項に記載の方法。
[付記11]
前記複数のPDCCHモニタリング機会は、ネットワーク側により配置されたサーチスペースセットにより指示される複数のPDCCHモニタリング機会である、付記1から8のいずれか1項に記載の方法。
[付記12]
ネットワーク機器に用いられる時間決定方法であって、
複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会において端末に複数のPDCCHを送信することであって、前記複数のPDCCHは、PDCCHの繰り返し伝送であり、又は、前記複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであることと、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することとを含み、
ここで、前記第一のPDCCHは、前記複数のPDCCHのうちのいずれか一つのPDCCHである、時間決定方法。
[付記13]
前記第一の行為は、
非アクティブ化タイマーの起動又は再起動と、
帯域幅部分BWPの切り替えと、
セカンダリセルScellのアクティブ化と、
前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信と、
最小スケジューリングオフセット指示の変更と、
サーチスペースセットの切り替えと、のうちの少なくとも一つを含む、付記12に記載の方法。
[付記14]
前記非アクティブ化タイマーは、
BWP非アクティブ化タイマーと、
セカンダリセルScellの非アクティブ化タイマーと、
非連続受信非アクティブ化タイマーと、のうちの少なくとも一つを含む、付記13に記載の方法。
[付記15]
前記第一の行為が前記BWPの切り替えを含み、又はBWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することは、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間とBWP切り替え遅延に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することを含み、ここで、前記第一の行為の開始時間は、
前記BWP切り替えの切り替え時間と、
前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間とのうちの一つを含む、付記14に記載の方法。
[付記16]
前記BWP切り替えの切り替え時間又は前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間は、
第一の時間と第二の時間のうちの早い方又は遅い方を含み、
ここで、前記第一の時間は、非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間の最初のX個のシンボル、スロット又はサブフレームであり、前記第二の時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間であり、
前記Xは、前記BWP切り替え遅延に対応する、付記15に記載の方法。
[付記17]
前記非連続受信非アクティブ化タイマーの開始時間は、前記参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って決定される開始時間である、付記16に記載の方法。
[付記18]
前記第一のPDCCHがスケジューリングオフセット指示を含み、且つ前記第一の行為が前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することは、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第三の時間を前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間として決定することを含み、ここで、前記第三の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、前記スケジューリングオフセット指示で指示されるオフセット時間である、付記13に記載の方法。
[付記19]
前記第一のPDCCHが最小スケジューリングオフセット指示を指示し、且つ前記第一の行為が最小スケジューリングオフセットの変更を含む場合に、
前記の、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定することは、
前記参照PDCCHモニタリング機会の時間の後の第四の時間を前記端末の最小スケジューリングオフセットが前記第一のPDCCHにより指示される最小スケジューリングオフセットに変更される開始時間として決定することを含み、ここで、前記第四の時間と前記参照PDCCHモニタリング機会の時間との時間間隔は、予め取得された更新されたスケジューリングオフセット指示の有効化時間に等しい、付記13に記載の方法。
[付記20]
前記参照PDCCHモニタリング機会の時間は、
参照PDCCHモニタリング機会の開始シンボル又は終了シンボルと、
参照PDCCHモニタリング機会が位置するスロット又はサブフレームと、
参照PDCCHモニタリング機会の次のシンボル、次のスロット又は次のサブフレームとのうちの一つを含む、付記12から19のいずれか1項に記載の方法。
[付記21]
前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会であり、又は
前記参照PDCCHモニタリング機会は、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの有効なモニタリング機会のうちの最も時間の遅いモニタリング機会である、付記12から19のいずれか1項に記載の方法。
[付記22]
前記複数のPDCCHモニタリング機会は、ネットワーク側により配置されたサーチスペースセットにより指示される複数のPDCCHモニタリング機会である、付記12から19のいずれか1項に記載の方法。
[付記23]
端末に用いられる時間決定装置であって、
複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会のうちの第一のPDCCHモニタリング機会において検出して、第一のPDCCHを検出するための検出モジュールと、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定するための決定モジュールとを含み、
ここで、前記複数のPDCCHモニタリング機会は、前記第一のPDCCHの繰り返し伝送を行うためのモニタリング機会であり、又は、
複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じであり、前記複数のPDCCHは、前記複数のPDCCHモニタリング機会において伝送されるPDCCHである、時間決定装置。
[付記24]
前記第一の行為は、
非アクティブ化タイマーの起動又は再起動と、
帯域幅部分BWPの切り替えと、
セカンダリセルScellのアクティブ化と、
前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信と、
最小スケジューリングオフセット指示の変更と、
サーチスペースセットの切り替えと、のうちの少なくとも一つを含む、付記23に記載の装置。
[付記25]
前記第一の行為が前記BWPの切り替えを含み、又はBWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含む場合に、
前記決定モジュールは、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間とBWP切り替え遅延に従って、前記第一のPDCCHに対応する第一の行為の開始時間を決定するために用いられ、ここで、前記第一の行為の開始時間は、
前記BWP切り替えの切り替え時間と、
前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間とのうちの一つを含む、付記24に記載の装置。
[付記26]
ネットワーク機器に用いられる時間決定装置であって、
複数の物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会において端末に複数のPDCCHを送信するための送信モジュールであって、前記複数のPDCCHは、PDCCHの繰り返し伝送であり、又は、前記複数のPDCCHにより指示される情報は、少なくとも部分的に同じである送信モジュールと、
前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定するための決定モジュールとを含み、
ここで、前記第一のPDCCHは、前記複数のPDCCHのうちのいずれか一つのPDCCHである、時間決定装置。
[付記27]
前記第一の行為は、
非アクティブ化タイマーの起動又は再起動と、
帯域幅部分BWPの切り替えと、
セカンダリセルScellのアクティブ化と、
前記第一のPDCCHによりスケジューリングされる上りリンク送信又は下りリンク受信と、
最小スケジューリングオフセット指示の変更と、
サーチスペースセットの切り替えと、のうちの少なくとも一つを含む、付記26に記載の装置。
[付記28]
前記第一の行為が前記BWPの切り替えを含み、又はBWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動を含む場合に、
前記決定モジュールは、前記複数のPDCCHモニタリング機会のうちの参照PDCCHモニタリング機会の時間とBWP切り替え遅延に従って、前記端末による、第一のPDCCHに対応する第一の行為に対する開始時間を決定するために用いられ、ここで、前記第一の行為の開始時間は、
前記BWP切り替えの切り替え時間と、
前記BWP非アクティブ化タイマーの起動又は再起動時間とのうちの一つを含む、付記27に記載の装置。
[付記29]
端末であって、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、ここで、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、付記1から11のいずれか1項に記載の時間決定方法におけるステップを実現する、端末。
[付記30]
ネットワーク機器であって、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、ここで、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、付記12から22のいずれか1項に記載の時間決定方法におけるステップを実現する、ネットワーク機器。
[付記31]
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、付記1から11のいずれか1項に記載の時間決定方法におけるステップ、又は、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、付記12から22のいずれか1項に記載の時間決定方法におけるステップを実現する、可読記憶媒体。
[付記32]
チップであって、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行するために用いられ、付記1から11のいずれか1項に記載の時間決定方法におけるステップ、又は、付記12から22のいずれか1項に記載の時間決定方法におけるステップを実現する、チップ。
[付記33]
コンピュータプログラム製品であって、前記プログラム製品は、不揮発性記憶媒体に記憶されており、前記プログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、付記1から11のいずれか1項に記載の時間決定方法におけるステップ、又は、付記12から22のいずれか1項に記載の時間決定方法におけるステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9