IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニムの特許一覧

特許7478263照明された近位端を有するエアロゾル発生装置
<>
  • 特許-照明された近位端を有するエアロゾル発生装置 図1
  • 特許-照明された近位端を有するエアロゾル発生装置 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-23
(45)【発行日】2024-05-02
(54)【発明の名称】照明された近位端を有するエアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 33/00 20060101AFI20240424BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20240424BHJP
   A61M 15/06 20060101ALI20240424BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20240424BHJP
【FI】
F21V33/00 300
A24F40/50
A61M15/06 A
F21V19/00 170
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022578619
(86)(22)【出願日】2021-06-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-21
(86)【国際出願番号】 EP2021067036
(87)【国際公開番号】W WO2021259949
(87)【国際公開日】2021-12-30
【審査請求日】2022-12-19
(31)【優先権主張番号】20182259.0
(32)【優先日】2020-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】バティスタ ルイ ヌーノ
(72)【発明者】
【氏名】カリ リカルド
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/166485(WO,A1)
【文献】特表2017-532009(JP,A)
【文献】特表2017-506901(JP,A)
【文献】特表2018-537077(JP,A)
【文献】国際公開第2019/228894(WO,A1)
【文献】特開2019-187418(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 19/00
A24F 40/50
F21V 33/00
A61M 15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生物品を受容するように構成された、エアロゾル発生装置であって、
-遠位端および近位端を有する細長いハウジングと、
-光源と、
-前記光源を制御するように構成された制御ユニットと、を備え、
前記エアロゾル発生装置の使用時に、前記近位端が消費者の方に向いており、
前記ハウジングの前記近位端が半透明の材料から作製された照明部分を備え、前記光源が前記照明部分に光学的に連結され、前記照明部分が使用時に前記エアロゾル発生物品を囲むように構成される、エアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記光源が、LED、マイクロLED、またはOLEDである、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記光源が、単色または多色光を表示することができる、請求項1または2のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記エアロゾル発生装置の前記ハウジングが、前記ハウジングの前記近位端に開放端を有する空洞を画定し、前記空洞が、エアロゾル発生物品を受容するように構成される、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記エアロゾル発生装置が保持要素を備え、前記保持要素が、前記ハウジングの前記近位端で前記照明部分を形成する、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記保持要素が弾性材料から作製される、請求項5に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記制御ユニットが、前記エアロゾル発生装置の検出された動作状態に基づいて、前記光源を制御するように構成される、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
請求項に記載のエアロゾル発生装置と、前記エアロゾル発生装置の前記空洞内に挿入されるように構成されたエアロゾル発生物品と、を備える、エアロゾル発生システム。
【請求項9】
前記制御ユニットが、前記エアロゾル発生装置の動作状態に基づいて、前記光源を制御するように構成される、請求項8に記載のエアロゾル発生システムを動作させる方法。
【請求項10】
前記制御ユニットが、前記エアロゾル発生装置の前記動作状態の変化を検出するように構成され、前記制御ユニットが、前記光源の輝度、色、または照明モードを変更して、前記動作状態の前記変化を示す、請求項9に記載のエアロゾル発生システムを動作させる方法。
【請求項11】
前記制御ユニットが、消耗品の存在を検出するように構成され、前記制御ユニットが、前記消耗品の前記存在を検出すると、前記光源の輝度およびまたは色を変更する、請求項9または10に記載のエアロゾル発生システムを動作させる方法。
【請求項12】
前記エアロゾル発生装置が、前記消耗品を誘導加熱するように構成され、前記制御ユニットが、加熱チャンバ内の磁界を監視することによって、消耗品の存在を検出するように構成される、請求項11に記載のエアロゾル発生システムを動作させる方法。
【請求項13】
監視されたパラメータが期待範囲でない場合、前記制御ユニットが、視覚的警告信号を放射するように構成される、請求項9~12のいずれか一項に記載のエアロゾル発生システムを動作させる方法。
【請求項14】
エアロゾル発生装置が、クリーニング手順を実施するように構成され、前記制御ユニットが、前記光源を制御して、対応する視覚信号を放射するように構成される、請求項9~13のいずれか一項に記載のエアロゾル発生システムを動作させる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠位端と近位端とを有する細長いハウジングを有する、光源および光源を制御するように構成された制御ユニットを有する、エアロゾル発生装置に関する。ハウジングの近位端は、半透明の材料から作製された照明部分を備え、光源は照明部分に光学的に連結される。本発明はさらに、エアロゾル発生装置を備えるエアロゾル発生システム、およびエアロゾル発生システムを動作させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
視覚的表示手段は、電子エアロゾル発生装置において頻繁に使用され、ユーザに情報を視覚的に提供する。側方表面内に異なるタイプのディスプレイを備える既存のエアロゾル発生装置は、当技術分野で公知である。
【0003】
現在使用されている視覚的表示手段は、エアロゾル発生装置の、ユーザ体験中に容易には観察できない位置に設けられる。こうした視覚的表示手段は、通常、エアロゾル発生装置のハウジングの側面に設けられるため、エアロゾル発生装置は、点検のために向きを変える必要がありうる。こうした取り扱いは、消費者に煩わしいと思われる場合がある。
【0004】
また、使用中消費者から離れた個所にある端面に、照明された部分を設けることも知られている。典型的には、こうした照明された部分は、従来の紙巻たばこの点灯を模倣するために使用される。
【0005】
ユーザ体験中に都合よく確認できる視覚フィードバック手段を有するエアロゾル発生装置を提供することが望ましい。
【0006】
さらに、ユーザ体験の前、最中、および後に、ユーザを誘導しうる視覚フィードバック手段を有する、エアロゾル発生装置を提供することが望ましい。
【0007】
低消費電力であり、同時に高い視認性を有するフィードバック手段を有するエアロゾル発生装置を提供することがさらに望ましい。
【発明の概要】
【0008】
本発明の一実施形態によれば、遠位端および近位端を有する細長いハウジング、光源、および光源を制御するように構成された制御ユニットを備える、エアロゾル発生装置が提供される。ハウジングの近位端は、半透明の材料から作製された照明部分を備える。光源は、照明部分に光学的に連結される。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品を受容するように構成されうる。照明部分は、使用時にエアロゾル発生物品を囲むように構成されてもよい。
【0009】
本明細書で使用される「エアロゾル発生装置」は、エアロゾル形成基体と相互作用してエアロゾルを発生する装置に関する。エアロゾル形成基体はエアロゾル発生物品の一部であってもよい。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体と相互作用する装置であってもよい。エアロゾル発生装置はホルダーであってもよい。エアロゾル発生装置は、電気加熱式のエアロゾル発生装置であってもよい。エアロゾル発生装置は、ハウジング、電気回路、電源、加熱チャンバ、および発熱体のうちの一つ以上を備えてもよい。ハウジングは、エアロゾル発生装置の近位端に開放端を有する加熱チャンバ、および発熱体を備える空洞を画定してもよい。加熱チャンバは、エアロゾル発生物品を挿入するように構成されてもよい。発熱体は、エアロゾル発生物品の一部でありうる。
【0010】
エアロゾル発生装置は、片手の指の間に保持するのが快適な携帯型または手持ち式の装置であることが好ましい。装置は実質的に円筒状の形状であってもよく、また30~150ミリメートルの長さを有しうる。装置の最大直径は5~30ミリメートルであることが好ましい。
【0011】
エアロゾル発生装置のハウジングは細長くてもよい。ハウジングは、任意の適切な材料または材料の組み合わせを含んでもよい。適切な材料の例としては、金属、合金、プラスチック、もしくはこれらの材料のうちの一つ以上を含有する複合材料、または食品もしくは医薬品用途に適切な熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレンが挙げられる。材料は軽く、かつ脆くないことが好ましい。
【0012】
ハウジングはマウスピースを備えてもよい。ハウジングは、少なくとも一つの空気吸込み口を含みうる。ハウジングは、二つ以上の空気吸込み口を含みうる。マウスピースは、少なくとも一つの空気吸込み口と、少なくとも一つの空気出口と、を備えてもよい。マウスピースは、二つ以上の空気吸込み口を備えてもよい。空気吸込み口のうちの一つ以上は、エアロゾルがユーザに送達される前にエアロゾルの温度を低減してもよく、またエアロゾルがユーザに送達される前にエアロゾルの濃度を低減してもよい。
【0013】
本明細書で使用される場合、用語「マウスピース」は、パフ中にユーザの口に最も近いエアロゾル発生装置の一部分を指す。
【0014】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置を起動するセンサを含んでもよい。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置を起動するためのユーザインターフェース、例えばエアロゾル発生装置の加熱を開始するボタン、またはエアロゾル発生装置またはエアロゾル形成基体の状態を表示するディスプレイを含んでもよい。
【0015】
本明細書で使用される場合、用語「ユーザ体験」は、エアロゾル発生物品を消費する行為を指す。ユーザ体験は、一つ以上の連続的なパフを含みうる。ユーザ体験には、パフとパフの間の時間も含まれる。
【0016】
エアロゾル発生装置の光源として、低消費電力の任意の公知の光源を使用してもよい。適切な光源は、発光ダイオード(LED)、マイクロLEDまたは有機LED(OLED)装置を含む。これらの光源は、電力消費量が低い。低消費電力の光源の追加は、有利には、既存のエアロゾル発生装置の電源に非常に小さな負荷しかかけず、好ましくは、既存の電源の設計に非常に限定的な影響しか与えない。これは、電源の容量が制限され、過剰な電力消費が回避されるべき携帯型の装置にとって特に有利である。
【0017】
光源は、単色または多色光を表示可能であってもよい。多色光を表示することができる光源は、複数の色の光を放射するように制御されてもよい。多色光源は、単一の光源を使用して複数の照明効果を作り出すことができるという点で有利である。これは、エアロゾル発生装置で使用される電子構成要素の全体的な数を低減するのに役立ちうる。これはまた、エアロゾル発生装置の設計の複雑さを低減し、総製造コストを低減しうる。
【0018】
エアロゾル発生装置の使用時に、照明部分を備えるハウジングの近位端は、消費者の方向を向いていてもよい。エアロゾル発生装置のハウジングは、ハウジングの近位端に、開放端を有する空洞を画定してもよい。空洞は、エアロゾル発生物品を受容するように構成されてもよい。
【0019】
ハウジングの近位端は、マウスピースが設けられる端部である。パフしている間、ユーザはマウスピースを、ユーザの口の中または近くに置く。
【0020】
近位端は、ユーザ体験中にユーザに面する近位端面を有しうる。近位端面は、照明部分を含みうる。
【0021】
したがって、特にエアロゾル発生装置の使用時に、ハウジングの近位端および通常の取り扱い条件下で、エアロゾル発生装置の近位端は、ユーザの視野内にある。したがって、エアロゾル発生装置の近位端に設けられた照明部分は、装置の使用中、およびユーザ体験中にも、ユーザには非常によく見えている。照明部分は、ユーザ体験のパフの間にユーザに特によく見えている。
【0022】
この理由から、照明部分は、有用な情報をユーザに示すために有利に使用されうる。こうした情報は、エアロゾル発生装置の様々な動作状態に関連しうる。照明部分はまた、特定の動作の進捗またはユーザ体験に関する情報を示すために使用されうる。
【0023】
エアロゾル発生装置は、保持要素を含んでもよい。保持要素は、エアロゾル発生装置のハウジングの近位端に照明部分を形成しうる。保持要素は、エアロゾル発生装置のハウジングの近位端に形成された空洞の開口部に設けられてもよい。
【0024】
保持要素は、概してリング形の形状を有してもよい。保持要素の外径は、エアロゾル発生装置のハウジングの寸法に対応してもよい。保持要素の外周縁部は、エアロゾル発生装置のハウジングに取り付けられてもよい。
【0025】
保持要素の内径は、空洞の開口部を画定しうる。保持要素の内径は、空洞内に挿入されるエアロゾル発生物品の直径に対応する寸法を有してもよい。保持要素は、空洞内のエアロゾル発生物品の正しい配置を保証しうる。特に、保持要素は、エアロゾル発生物品が空洞の中心に正しく挿入されることを確実にしうる。
【0026】
保持要素は任意の適切な材料から作製されてもよい。保持要素は、弾性材料から作製されてもよい。保持要素は、例えば、ポリ(アミド-イミド)、液体シリコンゴム(LSR)、ポリ塩化ビニル(PVC)などの弾性の半透明のポリマー材料から作製される。こうした弾性材料から作製された保持要素は、その内径が、空洞内に挿入されるエアロゾル発生物品の外径に正確に対応するか、またはわずかに小さいように寸法設定されてもよい。保持要素は、空洞内に挿入されるエアロゾル発生物品の外周と物理的に接触するように形成されうる。このようにして、保持要素は、空洞内のエアロゾル発生物品の保持を保証しうる。さらに、保持要素は、密封するように空洞内のエアロゾル発生物品の外周と係合してもよい。エアロゾル発生装置の使用時に、保持要素は、加熱チャンバ内へとその開放端を通る空気の流れを低減しうる。
【0027】
保持要素は、透明または半透明の材料から作製されてもよい。保持要素は、エアロゾル発生装置の光源に光学的に連結されてもよい。保持要素を光源に光学的に連結することによって、保持要素は光源によって照明されてもよい。光源が複数の異なる色を生成するように構成される場合、保持要素は、それに応じて多数の異なる色に見えうる。
【0028】
光源は、装置の空洞の開口部に、かつ保持要素のごく近傍で統合されうる。光源は、空洞の開口部の円周凹部に設けられてもよい。光源は、装置の空洞の開口部に、かつ保持要素のごく近傍で統合されうるリング形の形状であってもよい。光源は、保持要素に直接隣接して位置してもよい。光源は、保持要素の外周に直接隣接して位置してもよい。光源を半透明の保持要素の近くに設けることによって、光を保持要素の材料に効率的に連結することができる。
【0029】
エアロゾル発生装置は、電気加熱式のエアロゾル発生装置であってもよい。エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置を抵抗加熱するように構成されてもよい。
【0030】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品を誘導加熱するように構成されてもよい。エアロゾル発生装置は、誘導発熱体を備えうる。誘導発熱体は、誘導コイルを備えてもよい。誘導発熱体は、サセプタを含んでもよい。誘導コイルは交番磁界を生成することができる。この交番磁界は、サセプタを貫通し、それによって、サセプタ内の渦電流およびまたはヒステリシス損失により熱を生成する。
【0031】
サセプタは、エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生させるのに十分な温度へと誘導加熱されることができる任意の材料から形成されてもよい。好ましいサセプタは強磁性材料またはフェリ磁性材料、例えば、強磁性合金、フェライト鉄、または強磁性鋼もしくはステンレス鋼を含んでよく、またはそれらから成ってよい。適切なサセプタはアルミニウムであってもよく、またはアルミニウムを含んでもよい。好ましいサセプタは、摂氏250度を超える温度に加熱されてもよい。
【0032】
誘導発熱体が採用される場合、誘導発熱体は、本明細書に記載の通りの内部発熱体として、または本明細書に記載の通りの外部ヒーターとして構成されてもよい。誘導発熱体が内部発熱体として構成される場合、サセプタ素子は、エアロゾル発生物品を貫通するためのピンまたはブレードとして構成されることが好ましい。誘導発熱体が外部発熱体として構成される場合、サセプタ素子は、空洞を少なくとも部分的に包囲するか、または空洞の側壁を形成する円筒状サセプタとして構成されることが好ましい。
【0033】
また、サセプタは、エアロゾル形成物品内、またはその一部として設けられてもよい。
【0034】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置の動作を制御するように構成された制御ユニットを備える。制御ユニットは、エアロゾル発生装置の発熱体を制御するように構成されてもよい。
【0035】
制御ユニットは、エアロゾル発生装置の光源を制御するように構成されてもよい。制御ユニットは、エアロゾル発生装置の検出された動作状態に基づいて、エアロゾル発生装置の光源を制御するように構成されうる。
【0036】
エアロゾル発生装置の動作状態に基づいて光源を制御することは、光源の色、輝度、または動作モードの変更を含みうる。光源の動作モードは、連続光モード、点滅モード、またはフラッシュモードを含みうる。
【0037】
制御ユニットは、エアロゾル発生装置の起動を検出してもよく、第一の色の光を放射するように光源を制御して、エアロゾル発生装置が起動されたことを示すように構成されてもよい。制御ユニットは、光源を制御して白色光を放射し、エアロゾル発生装置が起動されたことを示しうる。
【0038】
制御ユニットは、加熱手順が開始されたことを検出してもよく、第二の色の光を放射するように光源を制御して、エアロゾル発生装置が加熱していることを示すように構成されてもよい。制御ユニットは、光源を制御して第二の色で点滅させ、加熱プロセスが現在実行されつつあることを示すように構成されうる。
【0039】
制御ユニットは、加熱手順が完了したこと、およびエアロゾル発生装置がユーザ体験に対して準備ができていることを検出しうる。制御ユニットは、光源を制御してさらなる色の光を放射し、エアロゾル発生装置の使用準備ができていることを示しうる。制御ユニットは、光源を制御して緑色を放射し、エアロゾル発生装置の使用準備ができていることを示しうる。
【0040】
光源を制御してその照明状態を変更することによって、およびそれによって照明部分の見え方を変更することによって、ユーザに、エアロゾル発生装置の動作状態が通知されうる。照明部分は、エアロゾル発生装置のハウジングの近位端に設けられるため、ユーザ体験中に、照明部分がユーザに非常によく見えている。さらに、装置の通常的な取り扱い中のエアロゾル発生装置のハウジングの近位端の照明部分は、通常ユーザの手によって覆われないため、照明部分を誤って覆うリスクは低減される。
【0041】
エアロゾル発生装置の制御ユニットはまた、エアロゾル発生装置のさらなるセンサから検出された信号にも基づいて、光源を制御するように構成されうる。
【0042】
エアロゾル発生装置の近位端は、消費者の口への近接を検出するための近接センサを備えてもよい。近接センサから受信した対応する信号に基づいて、光源は制御ユニットによって制御されうる。制御ユニットは、近接センサが消費者の口への近接を検出すると、パフ中に光源を暗くしうる。パフ中、ユーザは、エアロゾル発生装置の近位端を観察することができない場合がある。こうした状況では、電源の電気エネルギーを節約するために、光源を一時的に暗くするか、またはオフにすることができる。
【0043】
エアロゾル発生装置は、周囲環境の輝度を検出するための光センサを備えてもよい。制御ユニットは、光センサからの信号に基づいて、光源の強度を調整するように構成されうる。このようにして、日中の周辺輝度が増加する中、光源の強度がユーザが検出するのに十分であることを確実にすることができる。同時に、電気エネルギーは、夜間または暗い光環境での、高い光源強度による不必要な電力消費を回避することによって節約されうる。
【0044】
エアロゾル発生装置の制御ユニットは、空洞内のエアロゾル発生物品の存在を検出するように構成されうる。この目的のために、制御ユニットは、エアロゾル発生装置の加熱チャンバ内の磁界を監視するように構成されてもよい。エアロゾル発生物品が誘導加熱される実施形態では、誘導コイルの磁界の変化を監視してもよい。制御ユニットは、磁界の変化が発生するかどうかを判定するだけでなく、エアロゾル発生物品が正しく挿入されているかどうかを判定するように構成されてもよい。制御ユニットはまた、正しいエアロゾル発生物品が挿入されたかどうかを判定するように構成されてもよい。エアロゾル発生装置は、通常、特定のエアロゾル発生物品と協働するように構成される。したがって、正しいエアロゾル発生物品が装置とともに使用されることを確かめることができる認識方法は、エアロゾル発生装置の誤った使用を回避するのに役立つ場合がある。
【0045】
制御ユニットは、エアロゾル発生物品認識に依存して、光源を制御するように構成されてもよい。制御ユニットが、互換性のあるエアロゾル発生物品が、エアロゾル発生装置の加熱チャンバ内に正しく挿入されたことを検出する場合、光源は、エアロゾル発生装置の使用準備ができていることをユーザに示すために、さらに異なる色に変化するように制御されてもよい。制御ユニットはまた、正しいエアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置の加熱チャンバ内に正しく挿入された時に自動的に加熱を開始するように構成されてもよい。
【0046】
本発明はまた、上述のエアロゾル発生装置と、エアロゾル発生装置の空洞内に挿入されるように構成されたエアロゾル発生物品とを含むエアロゾル発生システムも対象とし、エアロゾル発生装置は、遠位端と近位端とを有する細長いハウジング、光源、および光源を制御するように構成された制御ユニットを備える。ハウジングの近位端は、半透明の材料から作製された照明部分を備え、光源は照明部分に光学的に連結される。制御ユニットは、エアロゾル発生装置の動作状態に基づいて光源を制御するように構成される。
【0047】
本発明はまた、上述のエアロゾル発生装置と、エアロゾル発生装置の空洞内に挿入されるように構成されたエアロゾル発生物品とを備えるエアロゾル発生システムを動作させる方法も対象とする。制御ユニットは、エアロゾル発生装置の動作状態に基づいて光源を制御する。
【0048】
エアロゾル発生装置の動作状態に基づいて光源を制御することは、光源の色、輝度、または照明モードの変更を含みうる。光源の動作モードは、連続光モード、点滅モード、またはフラッシュモードを含みうる。
【0049】
制御ユニットは、空洞内のエアロゾル発生物品の存在を検出するように構成されてもよく、エアロゾル発生物品の存在の検出時に光源の輝度、色、または動作モードを変更してもよい。
【0050】
制御ユニットは、加熱チャンバ内の磁界を監視することによって、空洞内のエアロゾル発生物品の存在を検出するように構成されうる。この方法は、誘導加熱のために構成されるエアロゾル発生装置に特に有利である。こうした装置は、エアロゾル発生装置の複雑さを増大させることなく、磁界の監視を実施することができるように、加熱チャンバ内で磁界を生成するように構成される。
【0051】
エアロゾル発生システムは、エアロゾル発生装置の加熱チャンバ内へのエアロゾル発生物品の挿入時に加熱プロセスが自動的に開始されるように動作させてもよい。
【0052】
制御ユニットは、エアロゾル発生装置の動作温度を検出するように構成されてもよい。制御ユニットは、加熱チャンバの検出された温度に基づいて光源を調整するように構成されうる。このようにして、ユーザは、エアロゾル発生システムの使用準備ができていることを、光源の点検によって視覚的に知ることができる。
【0053】
制御ユニットは、制御ユニットで受信された信号のうちの一つが期待範囲外である場合に、視覚的警告信号を放射するように光源を制御するように構成されうる。このようにして、予想外の状況が検出された場合に、ユーザに直ちに通知しうる。こうした状況は、例えば、不適合なエアロゾル発生物品の検出、互換性のあるエアロゾル発生物品の誤った挿入、または加熱チャンバの切迫したオーバーヒートの検出を含みうる。このような場合、制御ユニットは、光源をフラッシュモードに切り替えてもよい。照明部分は、通常、ユーザの視野内にあるため、ユーザは警告信号を即座に知覚しうる。
【0054】
エアロゾル発生装置は、加熱チャンバのクリーニング手順を実施するように構成されうる。クリーニング手順は、加熱チャンバを高温に加熱することを含みうる。制御ユニットは、光源を制御して対応する視覚信号を放射し、クリーニング手順が動作中であることをユーザに通知するように構成されうる。
【0055】
エアロゾル発生装置の近位端での照明部分の良好な視認性により、ユーザは、ユーザ体験の前、最中、および後に誘導され、通知される。このようにして、全体的なユーザ体験が強化される。
【0056】
ユーザは、個人の好みに応じて光制御を適合させることによって、エアロゾル発生装置をカスタマイズすることができる。カスタマイズは、エアロゾル発生装置をパーソナルコンピュータ、スマートフォン、またはその他の任意の適切な入力装置に接続することによって行われてもよい。エアロゾル発生装置をカスタマイズすることによって、ユーザは、光源が制御ユニットによってどのように制御されるかを選択しうる。例えば、ユーザは、光源の色、輝度、点滅の頻度、または色の配列を選択しうる。
【実施例
【0057】
以下に、非限定的な実施例の非網羅的なリストが提供される。これらの実施例の任意の一つ以上の特徴は、本明細書に記載される別の実施例、実施形態、または態様の任意の一つ以上の特徴と組み合わせられてもよい。
【0058】
実施例1:
遠位端および近位端を有する細長いハウジングと、光源と、光源を制御するように構成された制御ユニットと、を備える、エアロゾル発生装置であって、ハウジングの近位端は、半透明の材料から作製された照明部分を備え、光源は照明部分に光学的に連結される、エアロゾル発生装置。
実施例2:
光源が、LED、マイクロLEDまたはOLEDである、実施例1に記載のエアロゾル発生装置。
実施例3:
光源が、単色または多色光を表示することができる、実施例1~2のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例4:
エアロゾル発生装置の使用時に、近位端が消費者の方を向いている、実施例1~3のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例5:
エアロゾル発生装置のハウジングが、ハウジングの近位端に開放端を有する空洞を画定し、空洞が、エアロゾル発生物品を受容するように構成された、実施例1~4のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例6:
エアロゾル発生装置が、空洞に受容されたエアロゾル発生物品を誘導加熱するように構成された、実施例1~5のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例7:
エアロゾル発生装置が保持要素を備え、保持要素がハウジングの近位端で照明部分を形成する、実施例1~6のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例8:
保持要素が、弾性材料から作製される、実施例7に記載のエアロゾル発生装置。
実施例9:
保持要素が、ポリ(アミド-イミド)、液体シリコンゴム(LSR)、ポリ塩化ビニル(PVC)などの弾性の半透明のポリマー材料から作製される、実施例7および8のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例10:
制御ユニットが、エアロゾル発生装置の検出された動作状態に基づいて、光源を制御するように構成された、実施例1~9のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例11:
エアロゾル発生装置の近位端が、消費者の口への近接を検出するための近接センサを備え、近接センサが、エアロゾル発生装置の制御ユニットと電気的に接続している、実施例1~10のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例12:
エアロゾル発生装置が光センサを備え、光センサが、エアロゾル発生装置の制御ユニットと電気的に接続している、実施例1~11のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例13:
制御ユニットが、近接センサまたは光センサから受信した信号に基づいて、光源を制御するように構成された、実施例11および12のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例14:
実施例1~13のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置と、エアロゾル発生装置の空洞内に挿入されるように構成されたエアロゾル発生物品と、を備える、エアロゾル発生システム。
実施例15:
制御ユニットが、エアロゾル発生装置の動作状態に基づいて光源を制御するように構成された、実施例Nに記載のエアロゾル発生システムを動作させる方法。
実施例16:
制御ユニットが、エアロゾル発生装置の動作状態の変化を検出するように構成され、制御ユニットが、光源の輝度、色、または照明モードを変更して、動作状態の変化を示す、実施例Oに記載のエアロゾル発生システムを動作させる方法。
実施例17:
制御ユニットが、消耗品の存在を検出するように構成され、制御ユニットが、消耗品の存在を検出すると、光源の輝度およびまたは色を変更する、実施例15または16に記載のエアロゾル発生システムを動作させる方法。
実施例18:
エアロゾル発生装置が、消耗品を誘導加熱するように構成され、制御ユニットが、加熱チャンバ内の磁界を監視することによって、消耗品の存在を検出するように構成された、実施例15~17に記載のエアロゾル発生システムを動作させる方法。
実施例19:
エアロゾル発生装置が、消耗品を挿入する際に自動的に加熱を開始するように構成された、実施例15~18に記載のエアロゾル発生システムを動作させる方法。
実施例20:
制御ユニットが、エアロゾル発生装置の動作温度を検出し、検出された温度に基づいて光源を調整するように構成された、実施例15~19に記載のエアロゾル発生システムを動作させる方法。
実施例21:
監視されたパラメータが期待範囲でない場合、制御ユニットが、視覚的警告信号を放射するように構成された、実施例15~20に記載のエアロゾル発生システムを動作させる方法。
実施例22:
エアロゾル発生装置が、クリーニング手順を実施するように構成され、制御ユニットが、光源を制御して、対応する視覚信号を放射するように構成された、実施例15~21に記載のエアロゾル発生システムを動作させる方法。
【0059】
一実施形態に関して説明される特徴は、本発明の他の実施形態にも等しく適用されてもよい。
【0060】
例証としてのみであるが、以下の添付図面を参照しながら本発明をさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0061】
図1図1は、エアロゾル発生システムを示す。
図2図2は、エアロゾル発生装置の加熱チャンバの断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0062】
図1において、エアロゾル発生装置12とエアロゾル発生物品14とを備えるエアロゾル発生システム10を図示する。エアロゾル発生装置12は、遠位端18および近位端20を有する細長いハウジング16を備える。ハウジングは、主部分22および加熱部分24を画定する。エアロゾル発生装置12のハウジング16の主部分22には、制御ユニットを含む電源および電気回路が設けられる。電源は、エアロゾル発生装置12の制御ユニットおよび他のすべての電子構成要素に、電気エネルギーを提供する。インターフェース部分22は、ハウジング16の遠位端18に位置する。インターフェース部分22は、電源を充電するための充電ポートを備える。
【0063】
ハウジング16の加熱部分24は、近位端20で空洞26を画定する。空洞26は、エアロゾル発生物品14を受容および加熱するように構成された加熱チャンバを形成する。ハウジング16の近位端20での空洞26の開口部に、照明部分30が設けられる。照明部分30は、半透明の材料から作製される。照明部分30は、多色光源に連結され、複数の色で照明されるように構成される。
【0064】
図1の左図では、エアロゾル発生装置12が起動され、エアロゾル発生物品14を受容する準備ができている。この動作状態の表示として、照明部分30は、明るい青色で照明される。
【0065】
図1の中央の図では、エアロゾル発生物品14はエアロゾル発生装置12の空洞26内に挿入され、加熱段階が開始される。この動作状態の表示として、照明部分30は、赤色で照明される。
【0066】
図1の右の図では、加熱段階が終了し、エアロゾル発生システム10は、ユーザ体験に対して準備ができている。この動作状態の表示として、照明部分30は、緑色で照明される。
【0067】
ユーザは通常、ハウジング16の中央部分でエアロゾル発生装置12を保持し、近位端20は覆われないままである。エアロゾル発生装置12の通常の使用では、近位端20は、ユーザの方を向いている。したがって、近位端20は通常、ユーザの視野内にあり、照明部分30のカラーコードによって伝達される情報は、ユーザによって容易に知覚される。
【0068】
図2の断面図では、加熱チャンバのさらなる詳細を見ることができる。この実施形態では、エアロゾル発生装置12は、誘導加熱のために構成される。この目的のために、エアロゾル発生装置12は、誘導コイル32およびサセプタ素子34を備える。誘導コイル32およびサセプタ素子34は、電気絶縁壁36によって分離され、エアロゾル発生装置12の空洞を囲むように配置される。
【0069】
誘導コイル32は交番磁界を生成することができる。この交番磁界は、サセプタ素子34を貫通し、それによって熱を生成する。
【0070】
サセプタ素子34は、円筒形の形状を有し、エアロゾル発生物品14の外径に実質的に対応する直径を有する。サセプタ素子34は、複数のサセプタブレードから形成される。サセプタブレードは、弾性で、挿入後にエアロゾル発生物品14にしっかりと接触するように構成される。このようにして、サセプタ素子34とエアロゾル発生物品24との間の良好な熱接触が確実となる。
【0071】
ハウジング16の近位端20での空洞26の開口部に、弾性および半透明のポリマー材料から作製されたリング形状の保持要素38が設けられる。この場合、保持要素38は、ポリ塩化ビニルから作製される。保持要素は、エアロゾル発生装置12の照明部分を形成する。保持要素38は、空洞26の開口部を画定し、外径エアロゾル発生物品14に対応する内径を有する。保持要素38の漏斗形状は、エアロゾル発生物品14を加熱チャンバ内に誘導して容易に挿入することを可能にする。
【0072】
光源40は、保持要素38に光学的に連結される。光源40は、複数の色を放射することができるOLED装置である。光源40は、保持要素38の外周に隣接するハウジング16の円周凹部に位置する。保持要素38は半透明の材料から作製されているため、保持要素38は光源から放射された色に見える。
【0073】
エアロゾル発生装置12がオフになると、光源40は停止状態になり、保持要素30は、その材料そのものの色で見える。エアロゾル発生装置12が起動されたが、エアロゾル発生物品14はまだ挿入されていない場合、光源40は、明るい青色光を放射するように制御され、エアロゾル発生装置12が起動されていることをユーザに通知する。
【0074】
図2の実施形態では、エアロゾル発生装置12は、加熱チャンバ内の磁界を監視するように構成される。エアロゾル発生物品14が加熱チャンバ内に挿入されると、制御ユニットは、磁界の変化を検出する。磁界の変化が、互換性のあるエアロゾル発生物品14を正しく挿入したときに予想される変化に対応する場合、光源40は、緑色のパルス光を放射するように切り替わる。この光学的フィードバックは、ユーザがエアロゾル発生システム10を正しく取り扱っていることを確認する。
【0075】
制御ユニットは、エアロゾル発生物品14の挿入後、三秒の指定時間後に自動的に加熱段階を開始するようにさらに構成される。加熱段階の間、光源40は、オレンジ色のパルス光を放射するように切り替わる。
【0076】
加熱段階が完了すると、制御ユニットは、光源40の色をオレンジ色のパルスから連続的な緑色の光に切り替えて、エアロゾル発生システム10がユーザ体験の準備ができていることを、ユーザに通知する。
【0077】
エアロゾル発生装置12の制御ユニットが、磁界の監視時に、エアロゾル発生物品14が誤って挿入されたこと、または不適合なエアロゾル発生物品14が挿入されたことを検出する場合、制御ユニットは、光源40が赤色のフラッシュ光を放射するように制御する。同時に、エアロゾル発生システム10の通常の動作は、エアロゾル発生物品14の正しい挿入が確立されるまで中断される。
図1
図2