IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 維沃移動通信有限公司の特許一覧

特許7478311電子機器アセンブリ及びその制御方法、並びに電子機器の制御装置
<>
  • 特許-電子機器アセンブリ及びその制御方法、並びに電子機器の制御装置 図1
  • 特許-電子機器アセンブリ及びその制御方法、並びに電子機器の制御装置 図2
  • 特許-電子機器アセンブリ及びその制御方法、並びに電子機器の制御装置 図3
  • 特許-電子機器アセンブリ及びその制御方法、並びに電子機器の制御装置 図4
  • 特許-電子機器アセンブリ及びその制御方法、並びに電子機器の制御装置 図5
  • 特許-電子機器アセンブリ及びその制御方法、並びに電子機器の制御装置 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-23
(45)【発行日】2024-05-02
(54)【発明の名称】電子機器アセンブリ及びその制御方法、並びに電子機器の制御装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/10 20160101AFI20240424BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20240424BHJP
   H02J 50/80 20160101ALI20240424BHJP
【FI】
H02J50/10
H04M1/02 C
H02J50/80
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023513249
(86)(22)【出願日】2021-08-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-08
(86)【国際出願番号】 CN2021113688
(87)【国際公開番号】W WO2022042433
(87)【国際公開日】2022-03-03
【審査請求日】2023-04-19
(31)【優先権主張番号】202010861636.0
(32)【優先日】2020-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】王 冰窮
(72)【発明者】
【氏名】孫 辛泉
【審査官】佐藤 卓馬
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-046444(JP,A)
【文献】国際公開第2011/114527(WO,A1)
【文献】特表2019-520017(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108923509(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107248775(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0025891(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0090968(US,A1)
【文献】中国実用新案第208890404(CN,U)
【文献】中国実用新案第210201514(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 50/10
H04M 1/02
H02J 50/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮式電子機器(100)及びワイヤレス充電装置(200)を備える電子機器アセンブリであって、前記ワイヤレス充電装置(200)が、第1コイル(210)及び第2コイル(220)を備え、前記伸縮式電子機器(100)が、本体部(110)、伸縮部(120)、及び第3コイル(130)を備え、前記第3コイル(130)が前記伸縮部(120)に設けられ、前記伸縮部(120)が前記本体部(110)内に収縮するか、少なくとも部分的に前記本体部(110)の外に張り出すことができ、
前記伸縮式電子機器(100)と前記ワイヤレス充電装置(200)とが対向している場合に、前記第1コイル(210)及び前記第2コイル(220)のうちの一方と前記第3コイル(130)とが充電結合可能になり、
前記伸縮式電子機器(100)が第1状態にある場合に、前記伸縮部(120)が前記本体部(110)内に収縮し、且つ前記第3コイル(130)と前記第1コイル(210)とが充電結合され、
前記伸縮式電子機器(100)が第2状態にある場合に、前記伸縮部(120)が少なくとも部分的に前記本体部(110)の外に張り出し、且つ前記第3コイル(130)と前記第2コイル(220)とが充電結合され、
前記第1コイル(210)の温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、前記伸縮式電子機器(100)が前記第2状態になり、
前記第2コイル(220)の温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、前記伸縮式電子機器(100)が前記第1状態になる、電子機器アセンブリ。
【請求項2】
前記ワイヤレス充電装置(200)は、前記ワイヤレス充電装置(200)の本体に設けられた放熱装置(230)をさらに備え、
前記伸縮式電子機器(100)と前記ワイヤレス充電装置(200)とが対向している場合に、前記放熱装置(230)が前記伸縮式電子機器(100)の片側に位置し、且つ前記本体部(110)と前記伸縮部(120)とのうちの少なくとも一方に向かうようになる、請求項1に記載の電子機器アセンブリ。
【請求項3】
前記伸縮式電子機器(100)は、前記本体部(110)に設けられ、且つ前記伸縮部(120)に駆動接続された駆動機構をさらに備え、
前記第1コイル(210)の温度が前記第1所定温度よりも高くなった場合に、前記駆動機構は、少なくとも部分的に前記本体部(110)の外に張り出すように前記伸縮部(120)を駆動し、
前記第2コイル(220)の温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、前記駆動機構は、前記本体部(110)内に収縮するように前記伸縮部(120)を駆動する、請求項1に記載の電子機器アセンブリ。
【請求項4】
前記第1コイル(210)の温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、前記第1コイル(210)は電源オフ状態になり、
前記第2コイル(220)の温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、前記第2コイル(220)は電源オフ状態になる、請求項1に記載の電子機器アセンブリ。
【請求項5】
伸縮式電子機器(100)及びワイヤレス充電装置(200)を備える電子機器アセンブリの制御方法であって、前記ワイヤレス充電装置(200)が、第1コイル(210)、及び第2コイル(220)を備え、前記伸縮式電子機器(100)が、本体部(110)、伸縮部(120)、及び第3コイル(130)を備え、前記第3コイル(130)が前記伸縮部(120)に設けられ、前記伸縮部(120)が前記本体部(110)内に収縮するか、少なくとも部分的に前記本体部(110)の外に張り出すことができ、
前記伸縮式電子機器(100)と前記ワイヤレス充電装置(200)とが対向している場合に、前記第1コイル(210)及び前記第2コイル(220)のうちの一方と前記第3コイル(130)とが充電結合可能になり、
前記伸縮式電子機器(100)が第1状態にある場合に、前記伸縮部(120)が前記本体部(110)内に収縮し、且つ前記第3コイル(130)と前記第1コイル(210)とが充電結合され、
前記伸縮式電子機器(100)が第2状態にある場合に、前記伸縮部(120)が少なくとも部分的に前記本体部(110)の外に張り出し、且つ前記第3コイル(130)と前記第2コイル(220)とが充電結合され、前記制御方法は、
前記第1コイル(210)の第1温度及び前記第2コイル(220)の第2温度をそれぞれ検出するステップと、
前記第1温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、前記第2状態になるように前記伸縮式電子機器(100)を制御するステップと、
前記第2温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、前記第1状態になるように前記伸縮式電子機器(100)を制御するステップと、を含む、電子機器アセンブリの制御方法。
【請求項6】
前記第2状態になるように前記伸縮式電子機器(100)を制御する前記ステップは、
前記第2状態になるように前記伸縮式電子機器(100)を制御し、且つ電源オフ状態になるように前記第1コイル(210)を制御するステップを含み、
前記第1状態になるように前記伸縮式電子機器(100)を制御する前記ステップは、
前記第1状態になるように前記伸縮式電子機器(100)を制御し、且つ電源オフ状態になるように前記第2コイル(220)を制御するステップを含む、請求項5に記載の制御方法。
【請求項7】
前記ワイヤレス充電装置(200)は、前記ワイヤレス充電装置(200)の本体に設けられた放熱装置(230)をさらに備え、前記伸縮式電子機器(100)と前記ワイヤレス充電装置(200)とが対向している場合に、放熱装置(230)が前記伸縮式電子機器(100)の片側に位置し、且つ前記本体部(110)と前記伸縮部(120)とのうちの少なくとも一方に向かうようになり、前記制御方法は、
前記第1温度が前記第1所定温度よりも高くなった場合、又は、前記第2温度が前記第2所定温度よりも高くなった場合に、作動状態になるように前記放熱装置(230)を制御するステップをさらに含む、請求項5に記載の制御方法。
【請求項8】
前記伸縮式電子機器(100)は、前記本体部(110)に設けられ、且つ前記伸縮部(120)に駆動接続された駆動機構をさらに備え、前記第2状態になるように前記伸縮式電子機器(100)を制御する前記ステップは、
少なくとも部分的に前記本体部(110)の外に張り出すように前記伸縮部(120)を駆動するように、前記駆動機構を制御するステップを含み、
前記第1状態になるように前記伸縮式電子機器(100)を制御する前記ステップは、
前記本体部(110)内に収縮するように前記伸縮部(120)を駆動するように、前記駆動機構を制御するステップを含む、請求項5に記載の制御方法。
【請求項9】
前記伸縮式電子機器(100)の電力残量を検出するステップと、
前記電力残量が所定電力残量値以上になった場合に、いずれも電源オフ状態になるように前記第1コイル(210)、前記第2コイル(220)及び前記第3コイル(130)を制御するステップと、をさらに含む、請求項5から8のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項10】
伸縮式電子機器(100)である電子機器の制御装置であって、前記伸縮式電子機器(100)は、本体部(110)、伸縮部(120)、及び第3コイル(130)を備え、前記第3コイル(130)が前記伸縮部(120)に設けられ、前記伸縮部(120)が前記本体部(110)内に収縮するか、少なくとも部分的に前記本体部(110)の外に張り出すことができ、前記伸縮式電子機器(100)が、第1コイル(210)と第2コイル(220)とを備えるワイヤレス充電装置(200)と充電結合可能になり、
前記伸縮式電子機器(100)と前記ワイヤレス充電装置(200)とが対向している場合に、前記第1コイル(210)及び前記第2コイル(220)のうちの一方と前記第3コイル(130)とが充電結合可能になり、
前記伸縮式電子機器(100)が第1状態にある場合に、前記伸縮部(120)が前記本体部(110)内に収縮し、且つ前記第3コイル(130)と前記第1コイル(210)とが充電結合され、
前記伸縮式電子機器(100)が第2状態にある場合に、前記伸縮部(120)が少なくとも部分的に前記本体部(110)の外に張り出し、且つ前記第3コイル(130)と前記第2コイル(220)とが充電結合され、前記制御装置は、
前記第1コイル(210)の第1温度及び前記第2コイル(220)の第2温度をそれぞれ検出するための第1検出モジュールと、
前記第1温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、前記第2状態になるように前記伸縮式電子機器(100)を制御するための第1制御モジュールと、
前記第2温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、前記第1状態になるように前記伸縮式電子機器(100)を制御するための第2制御モジュールと、を備える、電子機器の制御装置。
【請求項11】
前記第1制御モジュールは、
前記第1温度が前記第1所定温度よりも高くなった場合に、前記第2状態になるように前記伸縮式電子機器(100)を制御するための第1制御ユニットと、
前記第1温度が前記第1所定温度よりも高くなった場合に、電源オフ状態になるように前記第1コイル(210)を制御するための第2制御ユニットと、を備え、
前記第2制御モジュールは、
前記第2温度が前記第2所定温度よりも高くなった場合に、前記第1状態になるように前記伸縮式電子機器(100)を制御するための第3制御ユニットと、
前記第2温度が前記第2所定温度よりも高くなった場合に、電源オフ状態になるように前記第2コイル(220)を制御するための第4制御ユニットと、を備える、請求項10に記載の制御装置。
【請求項12】
前記ワイヤレス充電装置(200)は、前記ワイヤレス充電装置(200)の本体に設けられた放熱装置(230)をさらに備え、前記伸縮式電子機器(100)と前記ワイヤレス充電装置(200)とが対向している場合に、放熱装置(230)が前記伸縮式電子機器(100)の片側に位置し、且つ前記本体部(110)と前記伸縮部(120)とのうちの少なくとも一方に向かうようになり、前記制御装置は、
前記第1温度が前記第1所定温度よりも高くなった場合、又は、前記第2温度が前記第2所定温度よりも高くなった場合に、作動状態になるように前記放熱装置(230)を制御するための第3制御モジュールをさらに備える、請求項10に記載の制御装置。
【請求項13】
前記伸縮式電子機器(100)は、前記本体部(110)に設けられ、且つ前記伸縮部(120)に駆動接続された駆動機構をさらに備え、前記第1制御モジュールは、
前記第1温度が前記第1所定温度よりも高くなった場合に、少なくとも部分的に前記本体部(110)の外に張り出すように前記伸縮部(120)を駆動するように、前記駆動機構を制御するための第5制御ユニットを備え、
前記第2制御モジュールは、
前記第2温度が前記第2所定温度よりも高くなった場合に、前記本体部(110)内に収縮するように前記伸縮部(120)を駆動するように、前記駆動機構を制御するための第6制御ユニットを備える、請求項10に記載の制御装置。
【請求項14】
前記伸縮式電子機器(100)の電力残量を検出するための第2検出モジュールと、
前記電力残量が所定電力残量値以上になった場合に、いずれも電源オフ状態になるように前記第1コイル(210)、前記第2コイル(220)及び前記第3コイル(130)を制御するための第4制御モジュールと、をさらに備える、請求項10から13のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラム又はコマンドとを備え、前記プログラム又は前記コマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項5から9のいずれか1項に記載の制御方法のステップを実現する、端末機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2020年8月24日に中国特許局に出願した、出願番号202010861636.0、発明の名称「電子機器アセンブリ及びその制御方法、並びに電子機器の制御装置」の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本発明に組み込まれる。
【0002】
本出願は、通信機器の技術分野に関し、特に電子機器アセンブリ及びその制御方法、並びに電子機器の制御装置に関する。
【背景技術】
【0003】
電子機器の急速な発展に伴い、電子機器の応用はますます広がり、携帯電話、タブレットパソコン等のような電子機器は人々の仕事、生活、娯楽等の面でますます多くの役割を果たしている。
【0004】
現在、充電技術の分野では、被充電機器は主に有線充電方式で充電されている。携帯電話を例として、充電する必要がある場合、充電ケーブル(例えばユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus,USB)ケーブル)を介して携帯電話と電源機器を接続し、この充電ケーブルを介して電源機器の出力電力を携帯電話に伝送し、携帯電話内のバッテリーを充電することができる。しかしながら、ワイヤレス充電の普及に伴い、ますます多くの電子機器はワイヤレス充電機能に対応可能になり、ワイヤレス充電方式も人気を集めていく。
【0005】
しかし、ワイヤレス充電の変換効率が低いことにより、ワイヤレス充電コイルの発熱量が多くなり、多くのエネルギーが熱として散逸し、それにより電子機器又は充電台の発熱量が多くなってしまう。同時に、ワイヤレス充電時に、電子機器は充電台に密着し、充電台上の熱と電子機器上の熱が相互に伝導することにより、電子機器及び充電台の温度がさらに高くなり、且つ電子機器と充電台との接触領域が効率よく放熱できず、さらに電子機器又は充電台の発熱が一層深刻になり、消費者のエクスペリエンスが悪くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願は、ワイヤレス充電時に電子機器の発熱量が多くなるという問題を解決可能な、電子機器アセンブリ及びその制御方法、並びに電子機器の制御装置を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様において、本出願の実施例は、伸縮式電子機器及びワイヤレス充電装置を備える電子機器アセンブリであって、前記ワイヤレス充電装置は、第1コイル及び第2コイルを備え、前記伸縮式電子機器は、本体部、伸縮部、及び第3コイルを備え、前記第3コイルが前記伸縮部に設けられ、前記伸縮部が前記本体部内に収縮するか、少なくとも部分的に前記本体部の外に張り出すことができ、前記伸縮式電子機器と前記ワイヤレス充電装置とが対向している場合に、前記第1コイル及び前記第2コイルのうちの一方と前記第3コイルとが充電結合可能になり、前記伸縮式電子機器が第1状態にある場合に、前記伸縮部は前記本体部内に収縮し、且つ前記第3コイルと前記第1コイルとが充電結合され、前記伸縮式電子機器が第2状態にある場合に、前記伸縮部は少なくとも部分的に前記本体部の外に張り出し、且つ前記第3コイルと前記第2コイルとが充電結合され、前記第1コイルの温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、前記伸縮式電子機器は前記第2状態になり、前記第2コイルの温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、前記伸縮式電子機器は前記第1状態になる、電子機器アセンブリを開示する。
【0008】
選択的に、上記電子機器アセンブリにおいて、前記ワイヤレス充電装置は、前記ワイヤレス充電装置の本体に設けられた放熱装置をさらに備え、前記伸縮式電子機器と前記ワイヤレス充電装置とが対向している場合に、前記放熱装置は、前記伸縮式電子機器の片側に位置し、且つ前記本体部と前記伸縮部とのうちの少なくとも一方に向かうようになる。
【0009】
選択的に、上記電子機器アセンブリにおいて、前記伸縮式電子機器は、前記本体部に設けられ、且つ前記伸縮部に駆動接続された駆動機構をさらに備え、前記第1コイルの温度が前記第1所定温度よりも高くなった場合に、前記駆動機構は、少なくとも部分的に前記本体部の外に張り出すように前記伸縮部を駆動し、前記第2コイルの温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、前記駆動機構は、前記本体部内に収縮するように前記伸縮部を駆動する。
【0010】
選択的に、上記電子機器アセンブリにおいて、前記第1コイルの温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、前記第1コイルは、電源オフ状態になり、前記第2コイルの温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、前記第2コイルは、電源オフ状態になる。
【0011】
第2態様において、本出願の実施例は、伸縮式電子機器及びワイヤレス充電装置を備える電子機器アセンブリの制御方法であって、前記ワイヤレス充電装置は、第1コイル及び第2コイルを備え、前記伸縮式電子機器は、本体部、伸縮部、及び第3コイルを備え、前記第3コイルが前記伸縮部に設けられ、前記伸縮部が前記本体部内に収縮するか、少なくとも部分的に前記本体部の外に張り出すことができ、前記伸縮式電子機器と前記ワイヤレス充電装置とが対向している場合に、前記第1コイル及び前記第2コイルのうちの一方と前記第3コイルとが充電結合可能になり、前記伸縮式電子機器が第1状態にある場合に、前記伸縮部は前記本体部内に収縮し、且つ前記第3コイルと前記第1コイルとが充電結合され、前記伸縮式電子機器が第2状態にある場合に、前記伸縮部は少なくとも部分的に前記本体部の外に張り出し、且つ前記第3コイルと前記第2コイルとが充電結合され、前記制御方法は、前記第1コイルの第1温度及び前記第2コイルの第2温度をそれぞれ検出するステップと、前記第1温度が前記第1所定温度よりも高くなった場合に、前記第2状態になるように前記伸縮式電子機器を制御するステップと、前記第2温度が前記第2所定温度よりも高くなった場合に、前記第1状態になるように前記伸縮式電子機器を制御するステップと、を含む電子機器アセンブリの制御方法を開示する。
【0012】
選択的に、上記制御方法において、前記第2状態になるように前記伸縮式電子機器を制御する前記ステップは、前記第2状態になるように前記伸縮式電子機器を制御し、且つ電源オフ状態になるように前記第1コイルを制御するステップを含み、前記第1状態になるように前記伸縮式電子機器を制御する前記ステップは、前記第1状態になるように前記伸縮式電子機器を制御し、且つ電源オフ状態になるように前記第2コイルを制御するステップを含む。
【0013】
選択的に、上記制御方法において、前記ワイヤレス充電装置は、前記ワイヤレス充電装置の本体に設けられた放熱装置をさらに備え、前記伸縮式電子機器と前記ワイヤレス充電装置とが対向している場合に、放熱装置は、前記伸縮式電子機器の片側に位置し、且つ前記本体部と前記伸縮部とのうちの少なくとも一方に向かうようになり、前記制御方法は、前記第1温度が前記第1所定温度よりも高くなった場合、又は、前記第2温度が前記第2所定温度よりも高くなった場合に、作動状態になるように前記放熱装置を制御するステップをさらに含む。
【0014】
選択的に、上記制御方法において、前記伸縮式電子機器は、前記本体部に設けられ、且つ前記伸縮部に駆動接続された駆動機構をさらに備え、前記第2状態になるように前記伸縮式電子機器を制御する前記ステップは、少なくとも部分的に前記本体部の外に張り出すように前記伸縮部を駆動するように、前記駆動機構を制御するステップを含み、前記第1状態になるように前記伸縮式電子機器を制御する前記ステップは、前記本体部内に収縮するように前記伸縮部を駆動するように、前記駆動機構を制御するステップを含む。
【0015】
選択的に、上記制御方法において、前記制御方法は、前記伸縮式電子機器の電力残量を検出するステップと、前記電力残量が所定電力残量値以上になった場合に、いずれも電源オフ状態になるように前記第1コイル、前記第2コイル及び前記第3コイルを制御するステップと、をさらに含む。
【0016】
第3態様において、本出願の実施例は、伸縮式電子機器である電子機器の制御装置であって、前記伸縮式電子機器は、本体部、伸縮部、及び第3コイルを備え、前記第3コイルが前記伸縮部に設けられ、前記伸縮部が前記本体部内に収縮するか、少なくとも部分的に前記本体部の外に張り出すことができ、前記伸縮式電子機器は、第1コイルと第2コイルとを備えるワイヤレス充電装置と充電結合可能になり、前記伸縮式電子機器と前記ワイヤレス充電装置とが対向している場合に、前記第1コイル及び前記第2コイルのうちの一方と前記第3コイルとが充電結合可能になり、前記伸縮式電子機器が第1状態にある場合に、前記伸縮部は前記本体部内に収縮し、且つ前記第3コイルと前記第1コイルとが充電結合され、前記伸縮式電子機器が第2状態にある場合に、前記伸縮部は少なくとも部分的に前記本体部の外に張り出し、且つ前記第3コイルと前記第2コイルとが充電結合され、前記制御装置は、前記第1コイルの第1温度及び前記第2コイルの第2温度をそれぞれ検出するための第1検出モジュールと、前記第1温度が前記第1所定温度よりも高くなった場合に、前記第2状態になるように前記伸縮式電子機器を制御するための第1制御モジュールと、前記第2温度が前記第2所定温度よりも高くなった場合に、前記第1状態になるように前記伸縮式電子機器を制御するための第2制御モジュールと、を備える電子機器の制御装置を開示する。
【0017】
選択的に、上記制御装置において、前記第1制御モジュールは、前記第1温度が前記第1所定温度よりも高くなった場合に、前記第2状態になるように前記伸縮式電子機器を制御するための第1制御ユニットと、前記第1温度が前記第1所定温度よりも高くなった場合に、電源オフ状態になるように前記第1コイルを制御するための第2制御ユニットと、を備え、前記第2制御モジュールは、前記第2温度が前記第2所定温度よりも高くなった場合に、前記第1状態になるように前記伸縮式電子機器を制御するための第3制御ユニットと、前記第2温度が前記第2所定温度よりも高くなった場合に、電源オフ状態になるように前記第2コイルを制御するための第4制御ユニットと、を備える。
【0018】
選択的に、上記制御装置において、前記ワイヤレス充電装置は、前記ワイヤレス充電装置の本体に設けられた放熱装置をさらに備え、前記伸縮式電子機器と前記ワイヤレス充電装置とが対向している場合に、前記放熱装置は、前記伸縮式電子機器の片側に位置し、且つ前記本体部と前記伸縮部とのうちの少なくとも一方に向かうようになり、前記制御装置は、前記第1温度が前記第1所定温度よりも高くなった場合、又は、前記第2温度が前記第2所定温度よりも高くなった場合に、作動状態になるように前記放熱装置を制御するための第3制御モジュールをさらに備える。
【0019】
選択的に、上記制御装置において、前記伸縮式電子機器は、前記本体部に設けられ、且つ前記伸縮部に駆動接続された駆動機構をさらに備え、前記第1制御モジュールは、前記第1温度が前記第1所定温度よりも高くなった場合に、少なくとも部分的に前記本体部の外に張り出すように前記伸縮部を駆動するように、前記駆動機構を制御するための第5制御ユニットをさらに備え、前記第2制御モジュールは、前記第2温度が前記第2所定温度よりも高くなった場合に、前記本体部内に収縮するように前記伸縮部を駆動するように、前記駆動機構を制御するための第6制御ユニットをさらに備える。
【0020】
選択的に、上記制御装置において、前記制御装置は、前記伸縮式電子機器の電力残量を検出するための第2検出モジュールと、前記電力残量が所定電力残量値以上になった場合に、いずれも電源オフ状態になるように前記第1コイル、前記第2コイル及び前記第3コイルを制御するための第4制御モジュールと、をさらに備える。
【0021】
第4態様において、本出願の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラム又はコマンドとを備え、前記プログラム又は前記コマンドが前記プロセッサによって実行されると、上記任意制御方法のステップを実現する、端末機器を開示する。
【0022】
第5態様において、本出願の実施例は、プロセッサによって実行されると、上記任意の制御方法のステップを実現するプログラム又はコマンドが記憶されている、可読記憶媒体を開示する。
【0023】
第6態様において、本出願の実施例は、第2態様に記載の制御方法を実行するように設定される、装置を開示する
【0024】
第7態様において、本出願の実施例は、プロセッサと通信インタフェースとを備え、前記通信インタフェースが前記プロセッサに結合され、前記プロセッサがプログラム又はコマンドを実行し、第2態様に記載の制御方法を実現するためのものである、チップを提供する。
【0025】
第8態様において、本出願の実施例は、不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで上記制御方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品を提供する。
【発明の効果】
【0026】
本出願が採用する技術的解決手段は次の有益な効果を達成することができる。
【0027】
本出願の実施例に開示される電子機器アセンブリにおいて、第1コイル及び第2コイルの温度を検出し、第1コイル及び第2コイルの電源オン・オフを制御することで、第1コイルの温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、第1コイルは伸縮式電子機器への充電を停止し、それにより第1コイルから熱が発生しなくなり、あるいは、第2コイルの温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、第2コイルは伸縮式電子機器への充電を停止し、それにより第2コイルから熱が発生しなくなり、さらに伸縮式電子機器の充電中に第1コイル及び第2コイルの温度が上昇し続けにくくなり、且つ第1コイル及び第2コイルから放熱可能になり、それによって、第1コイル及び第2コイルの温度が徐々に低下し、第1コイル及び第2コイルの大量発熱が回避され、それによりワイヤレス充電装置の大量発熱が回避され、さらに伸縮式電子機器のワイヤレス充電中の大量発熱が回避され、最終的にユーザエクスペリエンスが向上する。
【0028】
同時に、第1コイルの温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、伸縮式電子機器は第2状態になり、この場合、伸縮式電子機器は、第3コイルと第2コイルとの充電結合によって充電されることで、充電が継続可能になり、第1コイルの高温ことにより伸縮式電子機器の充電を継続できなくなることが回避され、第2コイルの温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、伸縮式電子機器は第1状態になり、この場合、伸縮式電子機器は、第3コイルと第1コイルとの充電結合によって充電されることで、充電が継続可能になり、第2コイルの高温ことにより伸縮式電子機器の充電を継続できなくなることが回避される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本出願の実施例に開示される電子機器アセンブリの伸縮式電子機器が第1状態にある場合の模式図である。
図2】本出願の実施例に開示される電子機器アセンブリの伸縮式電子機器が第2状態にある場合の模式図である。
図3】本出願の実施例に開示されるワイヤレス充電装置の模式図である。
図4】本出願の実施例に開示される伸縮式電子機器の第1状態での模式図である。
図5】本出願の実施例に開示される伸縮式電子機器の第2状態での模式図である。
図6】電子機器の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本出願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下において、本出願の具体的な実施例及び対応する図面を参照しながら、本出願の技術的解決手段を明確に、完全に説明する。当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0031】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の用語は、特定の順序又は前後順を説明するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例が本明細書に図示又は説明されたもの以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきである。且つ、「第1」、「第2」等で区別される対象は、通常、1つのカテゴリーに属し、対象の数は限定されず、例えば、第1対象は、1つであってもよく、複数であってもよい。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続対象のうちの少なくとも1つを表し、符号の「/」は、一般に前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0032】
以下において、図面を参照しながら、本出願の各実施例に開示される技術的解決手段を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。
【0033】
図1から図5を参照し、本出願の実施例は、電子機器アセンブリを開示し、開示される電子機器アセンブリは、伸縮式電子機器100及びワイヤレス充電装置200を備える。
【0034】
伸縮式電子機器100は、本体部110、伸縮部120及び第3コイル130を備え、本体部110及び伸縮部120は、伸縮式電子機器100の基礎部材であり、伸縮式電子機器100の他の部材を取り付けるための基礎を提供することができる。伸縮部120は、本体部110内に収縮するか、少なくとも部分的に本体部110の外に張り出すことができるように、本体部110に伸縮可能に設けられ、伸縮部120が少なくとも部分的に本体部110の外に張り出した場合に、伸縮部120と本体部110は通常、同一平面上に設けられ、伸縮式電子機器100の画面表示面積が増加し、ユーザの使用中、大画面表示により伸縮式電子機器100の表示効果をよりよくすることができ、さらにユーザエクスペリエンスを向上させることができる。伸縮部120が本体部110内に収縮された場合に、伸縮式電子機器100の全体寸法が小さくなり、ユーザが伸縮式電子機器100を携帯しやすく、それにより伸縮式電子機器100の携帯性が向上する。第3コイル130は、伸縮部120と共に本体部110内に収縮するか、少なくとも部分的に本体部110の外に張り出すことができるように、伸縮部120に設けられる。
【0035】
ワイヤレス充電装置200は、第1コイル210及び第2コイル220を備え、伸縮式電子機器100とワイヤレス充電装置200とが対向している場合に、伸縮式電子機器100とワイヤレス充電装置200は充電結合される。伸縮式電子機器100は、第1コイル210及び第2コイル220のうちの一方と第3コイル130との充電結合によってワイヤレス充電装置200との充電結合を実現することができる。
【0036】
伸縮式電子機器100は、第1状態及び第2状態を有し、伸縮式電子機器100が第1状態にある場合に、伸縮部120は本体部110内に収縮し、この場合、第3コイル130は、第1コイル210と充電結合可能になり、伸縮式電子機器100は、第3コイル130と第1コイル210との充電結合によって充電を行うことができる。伸縮式電子機器100が第2状態にある場合に、伸縮部120は少なくとも部分的に本体部110の外に張り出し、この場合、第3コイル130は、第2コイル220と充電結合可能になり、伸縮式電子機器100は、第3コイル130と第2コイル220との充電結合によって充電を行うことができる。
【0037】
伸縮式電子機器100の充電中、伸縮式電子機器100は、第1状態で充電されてもよく、第2状態で充電されてもよい。例えば、伸縮式電子機器100が第1状態で充電される場合に、第1コイル210から熱が発生し、熱が絶えず蓄積することにより、第1コイル210の温度は第1所定温度より高くなり、第1コイル210の温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、伸縮式電子機器100は第2状態になる。つまり、第1コイル210の温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、第1コイル210と第3コイル130との充電結合が遮断され、この場合、第1コイル210は伸縮式電子機器100への充電を停止する。そのため、第1コイル210から熱が発生しなくなり、第1コイル210の温度が上昇し続けにくくなる。同時に、第1コイル210から熱が放出されることで、第1コイル210の温度が徐々に低下し、第1コイル210の発熱量が多くなることが回避され、それによりワイヤレス充電装置200の発熱量が多くなることが防止され、さらに伸縮式電子機器100が過度に高温になることが防止される。
【0038】
同時に、伸縮式電子機器100は第2状態になり、この場合、伸縮式電子機器100は、第3コイル130と第2コイル220との充電結合によって充電されることで、その充電が継続され、第1コイル210が高温となることにより伸縮式電子機器100の充電を継続できなくなることが回避される。
【0039】
伸縮式電子機器100が第2状態で充電される場合に、第2コイル220から熱が発生し、熱が絶えず蓄積することにより、第2コイル220の温度は第2所定温度より高くなり、第2コイル220の温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、伸縮式電子機器100は第1状態になる。つまり、第2コイル220の温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、第2コイル220と第3コイル130との充電結合が遮断され、この場合、第2コイル220は伸縮式電子機器100への充電を停止する。そのため、第2コイル220から熱が発生しなくなり、第2コイル220の温度が上昇し続けにくくなり、同時に、第2コイル220から熱が放出されることで、第2コイル220の温度が徐々に低下し、第2コイル220の発熱量が多くなることが回避され、それによりワイヤレス充電装置200の発熱量が多くなることが防止され、さらに伸縮式電子機器100が過度に高温になることが防止される。
【0040】
同時に、伸縮式電子機器100は第1状態になり、この場合、伸縮式電子機器100は、第3コイル130と第1コイル210との充電結合によって充電されることで、その充電が継続され、第2コイル220が高温となることにより伸縮式電子機器100の充電を継続できなくなることが回避される。
【0041】
説明すべきこととして、第1所定温度は、60℃、70℃又は80℃であってもよく、もちろん、第1所定温度は他の温度値であってもよく、同様に、第2所定温度は、60℃、70℃又は80℃であってもよい。もちろん、第2所定温度は他の温度値であってもよく、本出願の実施例では第1所定温度及び第2所定温度の具体的な温度値を限定しない。
【0042】
本出願の実施例に開示される電子機器アセンブリにおいて、第1コイル210及び第2コイル220の温度を検出し、第1コイル210及び第2コイル220の電源オン・オフを制御することで、第1コイル210の温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、第1コイル210は伸縮式電子機器100への充電を停止し、それにより第1コイル210から熱が発生しなくなる。あるいは、第2コイル220の温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、第2コイル220は伸縮式電子機器100への充電を停止し、それにより第2コイル220から熱が発生しなくなり、さらに伸縮式電子機器100の充電中に第1コイル210及び第2コイル220の温度が上昇し続けにくくなり、且つ第1コイル210及び第2コイル220から放熱可能になる。それによって、第1コイル210及び第2コイル220の温度が徐々に低下し、第1コイル210及び第2コイル220の大量発熱が回避され、それによりワイヤレス充電装置200の大量発熱が回避され、さらに伸縮式電子機器100のワイヤレス充電中の大量発熱が回避され、最終的にユーザエクスペリエンスが向上する。
【0043】
同時に、第1コイル210の温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、伸縮式電子機器100は第2状態になる。この場合、伸縮式電子機器100は、第3コイル130と第2コイル220との充電結合によって充電されることで、充電が継続可能になり、第1コイル210が高温となることにより伸縮式電子機器100の充電を継続できなくなることが回避される。第2コイル220の温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、伸縮式電子機器100は第1状態になり、この場合、伸縮式電子機器100は、第3コイル130と第1コイル210との充電結合によって充電されることで、充電が継続可能になり、第2コイル220が高温となることにより伸縮式電子機器100の充電を継続できなくなることが回避される。
【0044】
伸縮式電子機器100上の熱を迅速に放出させるために、1つの代替的な実施例において、ワイヤレス充電装置200は、ワイヤレス充電装置200の本体に設けられ得る放熱装置230をさらに備えてもよい。伸縮式電子機器100とワイヤレス充電装置200とが対向している場合に、放熱装置230は、伸縮式電子機器100の片側に位置し、且つ本体部110と伸縮部120とのうちの少なくとも1つに向かっていてもよい。放熱装置230は、伸縮式電子機器100上の熱を迅速に放出させるための強制放熱効果を実現することができ、伸縮式電子機器100上の熱が放出しにくいため温度が高くなることを回避し、それにより伸縮式電子機器100の発熱量が多くなることを防止することができる。放熱装置230は通常、エアボックス又はファンであってもよい。
【0045】
上述したように、伸縮部120は、本体部110内に収縮するか、又は少なくとも部分的に本体部110の外に張り出すことができ、ユーザは、本体部110に対する伸縮部120の伸縮運動を手動で駆動することができる。選択的に、伸縮式電子機器100は駆動機構をさらに備えてもよく、駆動機構は本体部110に設けられてもよく、且つ伸縮部120に駆動接続され、本体部110内に収縮するか少なくとも部分的に本体部110の外に張り出すように伸縮部120を駆動可能である。手動駆動の方式に比べて、駆動機構は、伸縮部120を駆動して運動させる時の精度が高く、且つ伸縮式電子機器100が第1状態と第2状態の間を自動的に切り替え可能にし、ユーザが該伸縮式電子機器100を容易に使用可能にする。
【0046】
該伸縮式電子機器100の充電中に、第1コイル210の温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、駆動機構は、少なくとも部分的に本体部110の外に張り出すように伸縮部120を駆動し、第2コイル220の温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、駆動機構は、本体部110内に収縮するように伸縮部120を駆動する。この場合、伸縮式電子機器100は、プロセス全体をユーザが関与することなく自動的に完了することができ、それにより伸縮式電子機器100の使い勝手が高まり、さらにユーザエクスペリエンスが向上する。
【0047】
選択的に、第1コイル210の温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、第1コイル210は電源オフ状態になってもよく、第1コイル210がまだ第3コイル130と充電結合されているままで第1コイル210が依然として伸縮式電子機器100に充電することが回避され、さらに伸縮式電子機器100の充電状態の切り替えの信頼性が向上する。当然ながら、第2コイル220の温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、第2コイル220は電源オフ状態になってもよく、第2コイル220がまだ第3コイル130と充電結合されているままで第2コイル220が依然として伸縮式電子機器100に充電することが回避され、さらに伸縮式電子機器100の充電状態の切り替えの信頼性が向上する。
【0048】
本出願の実施例に開示される電子機器アセンブリをもとに、本出願の実施例は電子機器アセンブリの制御方法をさらに開示する。電子機器アセンブリは、本体部110と、伸縮部120と、第3コイル130とを備える伸縮式電子機器100、及び第1コイル210と第2コイル220とを備えるワイヤレス充電装置200を備え、第3コイル130が伸縮部120に設けられ、伸縮部120が本体部110内に収縮するか、又は少なくとも部分的に本体部110の外に張り出すことができる。伸縮式電子機器100とワイヤレス充電装置200とが対向している場合に、第1コイル210及び第2コイル220のうちの一方と第3コイル130とが充電結合可能になり、伸縮式電子機器100が第1状態にある場合に、伸縮部120は本体部110内に収縮し、且つ第3コイル130と第1コイル210とが充電結合され、伸縮式電子機器100が第2状態にある場合に、伸縮部120は少なくとも部分的に本体部110の外に張り出し、且つ第3コイル130と第2コイル220とが充電結合される。
【0049】
開示される制御方法は、次のステップ101、ステップ102、及びステップ103を含む。
【0050】
ステップ101では、第1コイル210の第1温度及び第2コイル220の第2温度をそれぞれ検出する。
【0051】
ステップ102では、第1温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、第2状態になるように伸縮式電子機器100を制御する。
【0052】
伸縮式電子機器100が第1状態で充電される場合に、第1コイル210から熱が発生し、熱が絶えずに蓄積することにより、第1コイル210の温度は第1所定温度より高くなり、第1コイル210の温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、伸縮式電子機器100は第2状態になる。つまり、第1コイル210の温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、第1コイル210と第3コイル130との充電結合が遮断される。この場合、第1コイル210は伸縮式電子機器100への充電を停止し、そのため、第1コイル210から熱が発生しなくなり、第1コイル210の温度が上昇し続けにくくなり、同時に、第1コイル210から熱が放出されることで、第1コイル210の温度が徐々に低下し、第1コイル210の発熱量が多くなることが防止され、それによりワイヤレス充電装置200の発熱量が多くなることが防止され、さらに伸縮式電子機器100が過度に高温になることが防止される。
【0053】
同時に、伸縮式電子機器100は第2状態になり、この場合、伸縮式電子機器100は、第3コイル130と第2コイル220との充電結合によって充電されることで、その充電が継続され、第1コイル210の高温ことにより伸縮式電子機器100の充電を継続できなくなることが回避される。
【0054】
ステップ103では、第2温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、第1状態になるように伸縮式電子機器100を制御する。
【0055】
伸縮式電子機器100が第2状態で充電される場合に、第2コイル220から熱が発生し、絶えずに蓄積することにより、第2コイル220の温度は第2所定温度より高くなり、第2コイル220の温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、伸縮式電子機器100は第1状態になる。つまり、第2コイル220の温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、第2コイル220と第3コイル130との充電結合が遮断され、この場合、第2コイル220は伸縮式電子機器100への充電を停止する。そのため、第2コイル220から熱が発生しなくなり、第2コイル220の温度が上昇し続けにくくなる。同時に、第2コイル220から熱が放出されることで、第2コイル220の温度が徐々に低下し、第2コイル220の発熱量が多くなることが回避され、それによりワイヤレス充電装置200の発熱量が多くなることが防止され、さらに伸縮式電子機器100が過度に高温になることが防止される。
【0056】
同時に、伸縮式電子機器100は第1状態になり、この場合、伸縮式電子機器100は、第3コイル130と第1コイル210との充電結合によって充電されることで、その充電が継続され、第2コイル220の高温ことにより伸縮式電子機器100の充電を継続できなくなることが回避される。
【0057】
上記制御方法によって、伸縮式電子機器100が第1状態又は第2状態にある場合に、第1コイル210及び第2コイル220の温度を検出し、第1コイル210及び第2コイル220の電源オン・オフを制御することで、第1コイル210の温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、第1コイル210が伸縮式電子機器100への充電を停止する。それにより第1コイル210から熱が発生しなくなり、あるいは、第2コイル220の温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、第2コイル220が伸縮式電子機器100への充電を停止し、それにより第2コイル220から熱が発生しなくなり、さらに伸縮式電子機器100の充電中に第1コイル210及び第2コイル220の温度が上昇し続けにくくなり、且つ第1コイル210及び第2コイル220から放熱可能になり、それによって、第1コイル210及び第2コイル220の温度が徐々に低下し、第1コイル210及び第2コイル220の大量発熱が回避される。それによりワイヤレス充電装置200の大量発熱が回避され、さらに伸縮式電子機器100のワイヤレス充電中の大量発熱が回避され、最終的にユーザエクスペリエンスが向上するように、電子機器アセンブリを制御することができる。
【0058】
選択的に、ステップ102は、第2状態になるように伸縮式電子機器100を制御し、且つ電源オフ状態になるように第1コイル210を制御するステップ201を含んでもよく、第1コイル210がまだ第3コイル130と充電結合されているままで第1コイル210が依然として伸縮式電子機器100に充電することが回避され、さらに伸縮式電子機器100の充電状態の切り替えの信頼性が向上する。
【0059】
ステップ103は、第1状態になるように伸縮式電子機器100を制御し、且つ電源オフ状態になるように第2コイル220を制御するステップ202をさらに含んでもよい。第2コイル220がまだ第3コイル130と充電結合されているままで第2コイル220が依然として伸縮式電子機器100に充電することが回避され、さらに伸縮式電子機器100の充電状態の切り替えの信頼性が向上する。
【0060】
伸縮式電子機器100上の熱を迅速に放出させるために、1つの代替的な実施例において、ワイヤレス充電装置200は、ワイヤレス充電装置200の本体に設けられた放熱装置230をさらに備えてもよく、伸縮式電子機器100とワイヤレス充電装置200とが対向している場合に、放熱装置230は、伸縮式電子機器100の片側に位置し、且つ本体部110と伸縮部120とのうちの少なくとも一方に向かうようになり、制御方法は、
第1温度が第1所定温度よりも高くなった場合、又は、第2温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、作動状態になるように放熱装置230を制御するステップ301をさらに含んでもよい。
【0061】
放熱装置230は強制放熱効果を実現することができ、ステップ301において、放熱装置230は、伸縮式電子機器100上の熱を迅速に放出させるための強制放熱効果を実現することができ、伸縮式電子機器100上の熱が放出しにくいため温度が高くなることを回避し、それにより伸縮式電子機器100の発熱量が多くなることを防止することができる。放熱装置230は通常、エアボックス又はファンであってもよい。伸縮式電子機器100上の熱を迅速に放出させることで、伸縮式電子機器100上の熱が放出しにくいため温度が高くなることを回避し、それにより伸縮式電子機器100の発熱量が多くなることを防止することができる。
【0062】
伸縮部120が本体部110に対して自動的に伸縮運動可能にするために、選択的に、伸縮式電子機器100は駆動機構をさらに備えてもよく、駆動機構は本体部110に設けられてもよく、且つ伸縮部120に駆動接続され、ステップ102は、少なくとも部分的に本体部110の外に張り出すように伸縮部120を駆動するように、駆動機構を制御するステップ401を含んでもよい。
【0063】
ステップ102は、本体部110内に収縮するように伸縮部120を駆動するように、駆動機構を制御するステップ402を含んでもよい。
【0064】
この制御方法によって、伸縮式電子機器100は、自機器の充電プロセス全体をユーザが関与することなく自動的に完了することができ、それにより伸縮式電子機器100の使い勝手が高まり、さらにユーザエクスペリエンスが向上する。
【0065】
伸縮式電子機器100の充電が完了した後、選択的に、制御方法は、
伸縮式電子機器100の電力残量を検出するステップ501と、
電力残量が所定電力残量値以上になった場合に、いずれも電源オフ状態になるように第1コイル210、第2コイル220及び第3コイル130を制御するステップ502と、をさらに含んでもよい。
【0066】
伸縮式電子機器100の充電が完了した後、第1コイル210、第2コイル220及び第3コイル130のいずれも電源オフ状態にすることで、伸縮式電子機器100及びワイヤレス充電装置200のいずれも非充電状態にする。この場合、ワイヤレス充電装置200は、第1コイル210又は第2コイル220を介して伸縮式電子機器100に充電することができず、ワイヤレス充電装置200及び伸縮式電子機器100の温度が上昇し続けにくく、且つワイヤレス充電装置200及び伸縮式電子機器100から熱が放出されることで、ワイヤレス充電装置200及び伸縮式電子機器100の温度が徐々に低下し、ワイヤレス充電装置200及び伸縮式電子機器100の発熱量が多くなることが回避され、伸縮式電子機器100の温度が過度に上昇することが防止される。
【0067】
本出願の実施例に開示される電子機器アセンブリは、上記方法の実施例において電子機器アセンブリの実現する各プロセスを実現でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0068】
本出願の実施例は、電子機器の制御装置をさらに開示する。該電子機器は伸縮式電子機器100であり、本体部110、伸縮部120及び第3コイル130を備え、第3コイル130が伸縮部120に設けられ、伸縮部120が本体部110内に収縮するか、又は少なくとも部分的に本体部110の外に張り出すことができる。伸縮式電子機器100は、第1コイル210と第2コイル220とを備えるワイヤレス充電装置200と充電結合可能になり、伸縮式電子機器100とワイヤレス充電装置200とが対向している場合に、第1コイル210及び第2コイル220のうちの一方と第3コイル130とが充電結合可能になり、伸縮式電子機器100が第1状態にある場合に、伸縮部120は本体部110内に収縮し、且つ第3コイル130と第1コイル210とが充電結合され、伸縮式電子機器100が第2状態にある場合に、伸縮部120は少なくとも部分的に本体部110の外に張り出し、且つ第3コイル130と第2コイル220とが充電結合され、開示される制御装置は、第1コイル210の第1温度及び第2コイル220の第2温度をそれぞれ検出するための第1検出モジュールと、第1温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、第2状態になるように伸縮式電子機器100を制御するための第1制御モジュールと、第2温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、第1状態になるように伸縮式電子機器100を制御するための第2制御モジュールと、を備える。
【0069】
上記制御装置によって、伸縮式電子機器100が第1状態又は第2状態にある場合に、第1コイル210及び第2コイル220の温度を検出し、第1コイル210及び第2コイル220の電源オン・オフを制御することで、第1コイル210の温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、第1コイル210は伸縮式電子機器100への充電を停止し、それにより第1コイル210から熱が発生しなくなる。あるいは、第2コイル220の温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、第2コイル220は伸縮式電子機器100への充電を停止し、それにより第2コイル220から熱が発生しなくなる。さらに伸縮式電子機器100の充電中に第1コイル210及び第2コイル220の温度が上昇し続けにくくなり、且つ第1コイル210及び第2コイル220から放熱可能になり、それによって、第1コイル210及び第2コイル220の温度が徐々に低下し、第1コイル210及び第2コイル220の大量発熱が回避され、それによりワイヤレス充電装置200の大量発熱が回避され、さらに伸縮式電子機器100のワイヤレス充電中の大量発熱が回避され、最終的にユーザエクスペリエンスが向上するように、電子機器アセンブリを制御することができる。
【0070】
選択的に、第1制御モジュールは、第1温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、第2状態になるように伸縮式電子機器100を制御するための第1制御ユニットと、第1温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、電源オフ状態になるように第1コイル210を制御するための第2制御ユニットと、をさらに備えてもよい。第1コイル210がまだ第3コイル130と充電結合されているままで第1コイル210が依然として伸縮式電子機器100に充電することが回避され、さらに伸縮式電子機器100の充電状態の切り替えの信頼性が向上する。
【0071】
第2制御モジュールは、第2温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、第1状態になるように伸縮式電子機器100を制御するための第3制御ユニットと、第2温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、電源オフ状態になるように第2コイル220を制御するための第4制御ユニットと、を備えてもよい。第2コイル220がまだ第3コイル130と充電結合されているままで第2コイル220が依然として伸縮式電子機器100に充電することが回避され、さらに伸縮式電子機器100の充電状態の切り替えの信頼性が向上する。
【0072】
伸縮式電子機器100上の熱を迅速に放出させるために、1つの代替的な実施例において、ワイヤレス充電装置200は、ワイヤレス充電装置200の本体に設けられた放熱装置230をさらに備えてもよい。伸縮式電子機器100とワイヤレス充電装置200とが対向している場合に、放熱装置230は、伸縮式電子機器100の片側に位置し、且つ本体部110と伸縮部120とのうちの少なくとも一方に向かうようになり、制御装置は、第1温度が第1所定温度よりも高くなった場合、又は、第2温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、作動状態になるように放熱装置230を制御するための第3制御モジュールをさらに備えてもよい。
【0073】
放熱装置230は強制放熱効果を実現することができ、ステップ301において、放熱装置230は、伸縮式電子機器100上の熱を迅速に放出させるための強制放熱効果を実現することができる。伸縮式電子機器100上の熱が放出しにくいため温度が高くなることを回避し、それにより伸縮式電子機器100の発熱量が多くなることを防止することができる。放熱装置230は通常、エアボックス又はファンであってもよい。伸縮式電子機器100上の熱を迅速に放出させることで、伸縮式電子機器100上の熱が放出しにくいため温度が高くなることを回避し、それにより伸縮式電子機器100の発熱量が多くなることを防止することができる。
【0074】
伸縮部120が本体部110に対して自動的に伸縮運動可能にするために、選択的に、伸縮式電子機器100は駆動機構をさらに備えてもよく、駆動機構は本体部110に設けられてもよい。且つ伸縮部120に駆動接続され、第1制御モジュールは、第1温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、少なくとも部分的に本体部110の外に張り出すように伸縮部120を駆動するように、駆動機構を制御するための第5制御ユニットを備えてもよい。第2制御モジュールは、第2温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、本体部110内に収縮するように伸縮部120を駆動するように、駆動機構を制御するための第6制御ユニットを備えてもよい。
【0075】
この制御装置によって、伸縮式電子機器100は、自機器の充電プロセス全体をユーザが関与することなく自動的に完了することができ、それにより伸縮式電子機器100の使い勝手が高まり、さらにユーザエクスペリエンスが向上する。
【0076】
伸縮式電子機器100の充電が完了した後、選択的に、制御装置は、伸縮式電子機器100の電力残量を検出するための第2検出モジュールと、電力残量が所定電力残量値以上になった場合に、いずれも電源オフ状態になるように第1コイル210、第2コイル220及び第3コイル130を制御するための第4制御モジュールと、をさらに備えてもよい。
【0077】
伸縮式電子機器100の充電が完了した後、第1コイル210、第2コイル220及び第3コイル130のいずれも電源オフ状態にすることで、伸縮式電子機器100及びワイヤレス充電装置200のいずれも非充電状態にする。この場合、ワイヤレス充電装置200は、第1コイル210又は第2コイル220を介して伸縮式電子機器100に充電することができず、ワイヤレス充電装置200及び伸縮式電子機器100の温度が上昇し続けにくく、且つワイヤレス充電装置200及び伸縮式電子機器100から熱が放出されることで、ワイヤレス充電装置200及び伸縮式電子機器100の温度が徐々に低下し、ワイヤレス充電装置200及び伸縮式電子機器100の発熱量が多くなることが回避され、伸縮式電子機器100の温度が過度に上昇することが防止される。
【0078】
図6は本出願の各実施例を実現する電子機器のハードウェア構造模式図である。
【0079】
該電子機器1200は、高周波ユニット1201、ネットワークモジュール1202、オーディオ出力ユニット1203、入力ユニット1204、センサ1205、表示ユニット1206、ユーザ入力ユニット1207、インタフェースユニット1208、メモリ1209、プロセッサ1210、及び電源1211等の部材を含むが、それらに限定されない。当業者であれば、図6に示す電子機器の構造は電子機器を限定するものではなく、電子機器は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよいことが理解可能である。本出願の実施例において、電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載端末、ウェアラブル機器、及び歩数計等を含むが、それらに限定されない。
【0080】
センサ1205は、第1コイル210の第1温度及び第2コイル220の第2温度をそれぞれ検出するために用いられ、第1温度が第1所定温度値より高くなった場合に、プロセッサ1210は、第2状態になるように伸縮式電子機器100を制御し、第2温度が第2所定温度値より高くなった場合に、プロセッサ1210は、第1状態になるように伸縮式電子機器100を制御する。
【0081】
第1コイル210及び第2コイル220の温度を検出し、第1コイル210及び第2コイル220の電源オン・オフを制御することで、第1コイル210の温度が第1所定温度よりも高くなった場合に、第1コイル210は伸縮式電子機器100への充電を停止し、それにより第1コイル210から熱が発生しなくなり、あるいは、第2コイル220の温度が第2所定温度よりも高くなった場合に、第2コイル220は伸縮式電子機器100への充電を停止し、それにより第2コイル220から熱が発生しなくなり、さらに伸縮式電子機器100の充電中に第1コイル210及び第2コイル220の温度が上昇し続けにくくなり、且つ第1コイル210及び第2コイル220から放熱可能になり、それによって、第1コイル210及び第2コイル220の温度が徐々に低下し、第1コイル210及び第2コイル220の大量発熱が回避され、それによりワイヤレス充電装置200の大量発熱が回避され、さらに伸縮式電子機器100のワイヤレス充電中の大量発熱が回避され、最終的にユーザエクスペリエンスが向上する。
【0082】
本出願の実施例において、高周波ユニット1201は、情報の受送信又は通話プロセスでの信号の受送信に用いることができることを理解すべきである。具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ1210で処理し、また、アップリンクのデータを基地局に送信する。通常、高周波ユニット1201は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。また、高周波ユニット1201は、無線通信システムを介してネットワーク及び他の機器と通信することもできる。
【0083】
電子機器はネットワークモジュール1202によって、例えば、電子メールの受送信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセス等を助けるように、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0084】
オーディオ出力ユニット1203は、高周波ユニット1201又はネットワークモジュール1202が受信した又はメモリ1209に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。且つ、オーディオ出力ユニット1203は、電子機器1200が実行する特定の機能に関するオーディオ出力(例えば、コール信号受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット1203は、スピーカ、ブザー及び受話器等を含む。
【0085】
入力ユニット1204は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット1204は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)12041、及びマイクロホン12042を含んでもよい。処理された画像フレームは、表示ユニット1206に表示することができる。グラフィックスプロセッシングユニット12041で処理された画像フレームは、メモリ1209(又は他の記憶媒体)に記憶するか、又は高周波ユニット1201もしくはネットワークモジュール1202によって送信することができる。マイクロホン12042は、音声を受信することができ、且つこのような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードで、高周波ユニット1201によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0086】
電子機器1200は光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ1205をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光の明暗に応じて表示パネル12061の輝度を調整することができる環境光センサと、電子機器1200が耳元に移動された時、表示パネル12061及び/又はバックライトを消すことができる近接センサと、を含む。運動センサの1つとして、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時に、重力の大きさ及び方向を検出することができ、電子機器の姿勢(例えば、画面の横縦の切り替え、関連するゲーム、磁力計姿勢校正)の認識、振動認識関連機能(例えば、歩数計、タップ)等に用いることができる。センサ1205は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0087】
表示ユニット1206は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット1206は表示パネル12061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等の形態で表示パネル12061を構成することができる。
【0088】
ユーザ入力ユニット1207は、入力される数字又は文字情報の受信、及び電子機器でのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力の生成に用いることができる。具体的には、ユーザ入力ユニット1207は、タッチパネル12071及び他の入力機器12072を含む。タッチパネル12071はタッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラス等、あらゆる適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル12071上又はタッチパネル12071付近で行う操作)を検出可能であり、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、タッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してプロセッサ1210に送信し、そして、プロセッサ1210から送信されたコマンドを受信して実行する。また、タッチパネル12071は、抵抗式、容量式、赤外線及び表面弾性波等の様々な形態で実現することができる。タッチパネル12071に加え、ユーザ入力ユニット1207は他の入力機器12072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器12072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0089】
さらに、タッチパネル12071は、表示パネル12061を被覆してもよく、タッチパネル12071はその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、それをプロセッサ1210に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ1210は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル12061で対応する視覚出力を提供する。図6において、タッチパネル12071と表示パネル12061は、2つの独立した部材として電子機器の入力と出力機能を実現するが、何らかの実施例では、電子機器の入力と出力機能を実現するように、タッチパネル12071と表示パネル12061を統合してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0090】
インタフェースユニット1208は、外部装置と電子機器1200を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、認識モジュールを備える装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インタフェースユニット1208は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信し、受信された入力を電子機器1200内の1つ又は複数の部材に伝送するか、又は電子機器1200と外部装置の間でデータを伝送するために用いることができる。
【0091】
メモリ1209は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ1209は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム記憶領域と、電子機器の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶可能なデータ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ1209は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0092】
プロセッサ1210は、電子機器の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線により電子機器全体の各部分を接続するものであり、メモリ1209内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させ又は実行し、及びメモリ1209内に記憶されているデータを呼び出すことで、電子機器の様々な機能及びデータ処理を実行し、それにより、電子機器を全体的に監視する。プロセッサ1210は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ1210に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ1210に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0093】
電子機器1200は各部材に給電する電源1211(例えば、電池)をさらに含んでもよく、選択的に、電源1211は、電源管理システムによってプロセッサ1210に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができる。
【0094】
なお、電子機器1200はいくつかの示されていない機能モジュールを含み、ここでは詳細な説明を省略する。
【0095】
選択的に、本出願の実施例は、プロセッサ1210と、メモリ1209と、メモリ1209に記憶され且つプロセッサ1210上で実行可能なプログラム又はコマンドとを備え、該プログラム又はコマンドがプロセッサ1210によって実行されると、上記任意の方法の実施例の各プロセスを実現する端末機器をさらに開示し、且つ同様な技術効果を達成することができ、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0096】
本出願の実施例に開示される電子機器は、スマートフォン、タブレットパソコン、電子ブックリーダー、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ)、ゲーム機等の機器であってもよく、本出願の実施例では電子機器の具体的な種類を限定しない。
【0097】
本出願の実施例は、プロセッサによって実行されると、上記任意の方法の実施例の各プロセスを実現するプログラム又はコマンドが記憶されている可読記憶媒体をさらに開示し、且つ同様な技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。前記可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0098】
本出願の実施例は、上記実施例に記載の制御方法を実行するように設定される装置をさらに開示する
【0099】
本出願の実施例は、プロセッサと通信インタフェースとを備え、通信インタフェースがプロセッサに結合され、プロセッサがプログラム又はコマンドを実行し、上記各実施例における制御方法を実現するためのものであるチップをさらに提供する。
【0100】
本出願の実施例は、不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで上記各実施例における制御方法のステップを実現するコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0101】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの・・・を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0102】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能である。当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、電子機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0103】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0104】
100 伸縮式電子機器
110 本体部
120 伸縮部
130 第3コイル
200 ワイヤレス充電装置
210 第1コイル
220 第2コイル
230 放熱装置
1200 電子機器
1201 高周波ユニット
1202 ネットワークモジュール
1203 オーディオ出力ユニット
1204 入力ユニット
12041 グラフィックスプロセッシングユニット
12042 マイクロホン
1205 センサ
1206 表示ユニット
12061 表示パネル
1207 ユーザ入力ユニット
12071 タッチパネル
12072 他の入力機器
1208 インタフェースユニット
1209 メモリ
1210 プロセッサ
1211 電源
図1
図2
図3
図4
図5
図6