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特許7478327無線装置信号を変換するシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-24
(45)【発行日】2024-05-07
(54)【発明の名称】無線装置信号を変換するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06K 7/10 20060101AFI20240425BHJP
   G06K 19/07 20060101ALI20240425BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20240425BHJP
   G06K 17/00 20060101ALI20240425BHJP
   H04B 1/59 20060101ALI20240425BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20240425BHJP
   B41J 5/30 20060101ALI20240425BHJP
【FI】
G06K7/10 192
G06K19/07 240
G06K19/077 240
G06K17/00 025
H04B1/59
B41J29/00 E
B41J5/30 B
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022528585
(86)(22)【出願日】2020-11-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-26
(86)【国際出願番号】 US2020060735
(87)【国際公開番号】W WO2021097428
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-07-12
(31)【優先権主張番号】62/936,447
(32)【優先日】2019-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518000176
【氏名又は名称】エイヴェリー デニソン リテール インフォメーション サービシズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】AVERY DENNISON RETAIL INFORMATION SERVICES LLC
【住所又は居所原語表記】8080 Norton Parkway, Mentor, Ohio 44060 Uni-ted States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100101683
【弁理士】
【氏名又は名称】奥田 誠司
(74)【代理人】
【識別番号】100155000
【弁理士】
【氏名又は名称】喜多 修市
(74)【代理人】
【識別番号】100139930
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 亮司
(74)【代理人】
【識別番号】100188813
【弁理士】
【氏名又は名称】川喜田 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100202142
【弁理士】
【氏名又は名称】北 倫子
(72)【発明者】
【氏名】フォースター,イアン ジェイ.
【審査官】小林 紀和
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-014662(JP,A)
【文献】特開2007-241940(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0229246(US,A1)
【文献】特開2011-239180(JP,A)
【文献】特開2016-197405(JP,A)
【文献】中国実用新案第208188835(CN,U)
【文献】特開2005-103891(JP,A)
【文献】特開2003-159838(JP,A)
【文献】党 博文,体内外両用920MHz/5.02GHzデュアルバンドRFIDシステム,電子情報通信学会2020年総合大会,日本,社団法人電子情報通信学会,2020年03月03日,p.96,C-2-73
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 7/10
G06K 19/07
G06K 19/077
H04B 1/59
B41J 29/00
B41J 5/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリントヘッドを含むRFIDプリンタであって、第1通信プロトコルを用いて第1周波数を有する無線通信信号を送信するように構成されたRFIDプリンタと、
変換器と、
を備えた無線電子装置変換システムであって、
前記変換器は、
第1アンテナと、
第2アンテナと、
前記第1アンテナ及び前記第2アンテナに接続された制御ユニットと、
を含
前記変換器は、
前記RFIDプリンタから送信された前記無線通信信号を受信し、
前記第1通信プロトコルを用いて前記無線通信信号からの通信内容を解釈し、
第2通信プロトコルを用いて無線変換された信号として送信されるように前記通信内容を変換し、
RFIDラベルによって受信される前記無線変換された信号を第2周波数で送信して前記RFIDラベルをエンコードするように構成され
前記RFIDプリンタは、前記RFIDラベルのエンコードにおいてエラーがあったか否かを確認するように構成され、
前記プリントヘッドは、前記RFIDラベルのエンコードにおいてエラーがあったとき、前記RFIDラベルを読めなくするように構成される、
無線電子装置変換システム。
【請求項2】
前記第1周波数は、前記第2周波数と異なる、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記無線通信信号の周波数は超高周波数帯域内にあり、前記無線変換された信号の周波数は高周波数帯域内にある、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記制御ユニットは、RFIDチップ及びマイクロコントローラの少なくとも1つを含み、
前記第1アンテナは、前記無線通信信号と同じ周波数帯域の信号を受信するように構成され、また
前記第2アンテナは、前記無線変換された信号を送信するように構成される、請求項1~のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記RFIDプリンタが動作状態にあるとき、前記変換器を動作状態にするように構成された電力供給機構をさらに含む、請求項1~のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記変換器が前記無線通信信号を受信するとき、前記変換器を動作状態にするように構成された電力供給機構をさらに含む、請求項1~のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記電力供給機構はバッテリーを含む、請求項5または6に記載のシステム。
【請求項8】
前記RFIDラベルは二重周波数RFIDラベルであり、前記無線通信信号は、前記二重周波数RFIDラベルの第1部分をエンコードするように構成され、前記無線変換された信号は、前記二重周波数RFIDラベルの第2部分をエンコードするように構成される、請求項1~のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項9】
変換器が、RFIDプリンタから第1周波数で送信された無線通信信号を受信するステップと、
前記変換器が、第1通信プロトコルを用いて前記無線通信信号からの通信内容を解釈するステップと、
前記変換器が、第2通信プロトコルを用いて無線変換された信号として送信されるように前記通信内容を変換するステップと、
前記変換器が、前記無線変換された信号を、RFIDラベルに第2周波数で送信して前記RFIDラベルをエンコードするステップと、
前記RFIDプリンタが、前記RFIDラベルのエンコードにおいてエラーがあったか否かを確認するステップと、
前記RFIDラベルのエンコードにおいてエラーがあったとき、前記RFIDプリンタのプリントヘッドが前記RFIDラベルを読めなくするステップと、
を含む方法。
【請求項10】
前記第1周波数は、前記第2周波数と異なる、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記無線通信信号の周波数は超高周波数帯域内にあり、前記無線変換された信号の周波数は高周波数帯域内にある、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記変換器は、
RFIDチップ及びマイクロコントローラの少なくとも1つを含む制御ユニットと、
前記制御ユニットに電気的に結合され、前記無線通信信号と互換可能な周波数帯域の信号を受信するように構成された第1アンテナと、
前記制御ユニットに電気的に結合され、前記変換された信号を送信するように構成された第2アンテナと、を含む、請求項9~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記RFIDプリンタが動作状態にあるとき、前記変換器を動作状態にするステップをさらに含む、請求項9~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記変換器が前記無線通信信号を受信するとき、前記変換器を動作状態にするステップをさらに含む、請求項9~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記RFIDラベルは二重周波数RFIDラベルであり、
前記方法は、
前記無線通信信号を使用して、前記二重周波数RFIDラベルの第1部分をエンコードするステップと、
前記変換された信号を使用して、前記二重周波数RFIDラベルの第2部分をエンコードするステップと、
をさらに含む、請求項9~14のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年11月16日に出願された米国仮特許出願番号62/936,447の利益を主張し、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は、無線装置信号に関する。より具体的に、本発明は、少なくとも2つの異なる装置間の無線通信を容易にするために変換を使用することに関する。
【0003】
RFID装置のような多様な無線装置は、集積回路又はチップ、及びアンテナを含み得、オブジェクトを識別コードと連関させるのに使用され得る。無線装置は、特定の周波数及び/又は特定の通信プロトコルを用いてのみ動作し得る。RFIDリーダのような一部アクセス装置は、特定の周波数及び/又は特定の通信プロトコルを用いて無線で通信する能力が欠如しているため、無線装置と通信できないことがある。一部アクセス装置は、複数の周波数及び/又は通信プロトコルを用いて通信する能力を有し得るものの、このようなアクセス装置は、消費者が既に購入した装置の能力が欠如していることがあり、高費用になり得る。従って、既存のシステムに対して改善が行われ得る。
【発明の概要】
【0004】
以下に記載及び請求される装置及びシステムにおいて個別に又は共に具現化し得る本発明の様々な態様がある。これらの態様は、単独で、又は本明細書に記載の発明の他の態様と組み合わせて採用され得、これらの態様を共に記載することは、これらの態様を個別に使用したり、又はこのような態様を本明細書に添付の請求範囲に明示されているように個別に、又は異なる組み合わせで請求することを排除することを意図するものではない。
【0005】
一部の実施形態において、無線電子装置変換システムは、変換器を含む。変換器は、第1アンテナと、第2アンテナと、第1アンテナ及び第2アンテナに結合された制御ユニットとを含む。変換器は、第1周波数で第1電子装置から送信された無線通信信号を受信し、第1通信プロトコルを用いて無線通信信号からの通信内容を解釈し、第2通信プロトコルを用いて無線変換された信号として送信される第1通信内容を変換し、また第2電子装置によって受信される第2周波数で無線変換された信号を送信するように構成される。
【0006】
多様な実施形態において、第1周波数は、第2周波数と異なり得る。システムは、第1周波数を有する無線通信信号を送信するために第1通信プロトコルを用いるように構成されたアクセス装置をさらに含み得る。無線通信信号の周波数は、超高周波数帯域内であり得、無線変換された信号の周波数は、高周波数帯域内である。制御ユニットは、RFIDチップ及びマイクロコントローラの少なくとも1つを含み得る。第1アンテナは、無線通信信号と同じ波数帯域の信号を受信するように構成され得、第2アンテナは、無線変換された信号を送信するように構成され得る。
【0007】
多様な実施形態において、システムは、アクセス装置が動作状態にあるとき、変換器を動作状態に置くように構成された電力供給機構をさらに含む。一部システムは、変換器が無線通信信号を受信するとき、変換器を動作状態に置くように構成された電力供給機構を含む。電力供給機構は、バッテリーを含み得る。
【0008】
多様な実施形態において、無線通信信号は、二重周波数RFIDラベルの第1部分をエンコードするように構成され得、無線変換された信号は、二重周波数RFIDラベルの第2部分をエンコードするように構成される。アクセス装置は、プリントヘッドを含むRFIDプリンタであり得、上記プリントヘッドは、RFIDラベルをエンコードするにあたってエラーがあったとき、RFIDラベルを読めなくするように構成され得る。
【0009】
多様な実施形態において、方法は、変換器を使用して、第1周波数で第1電子装置から送信された無線通信信号を受信するステップと、第1通信プロトコルを用いて上記無線通信信号からの通信内容を解釈するステップと、第2通信プロトコルを用いて無線変換された信号として送信される第1通信内容を変換するステップと、第2電子装置によって受信される第2周波数で無線変換された信号を送信するステップとを含む。
【0010】
第1周波数は、第2周波数と異なり得る。上記方法は、アクセス装置を使用して、第1通信プロトコルによって第1周波数を有する無線通信信号を送信するステップをさらに含み得る。無線通信信号の周波数は超高周波数帯域内であり得、無線変換された信号の周波数は高周波数帯域内であり得る。
【0011】
変換器は、RFIDチップ及びマイクロコントローラの少なくとも1つを含む制御ユニットと、上記制御ユニットに電気的に結合され、通信信号と互換可能な周波数帯域の信号を受信するように構成された第1アンテナと、上記制御ユニットに電気的に結合され、変換された信号を送信するように構成された第2アンテナとを含み得る。
【0012】
上記方法は、アクセス装置が動作状態にあるとき、変換器を動作状態に置くステップを含み得る。上記方法は、変換器が通信信号を受信するとき、変換器を動作状態に置くステップを含み得る。変換器は、バッテリーを含む電力供給機構を含み得る。上記方法は、通信信号を使用して、二重周波数RFIDラベルの第1部分をエンコードするステップと、変換された信号を使用して、二重周波数RFIDラベルの第2部分をエンコードするステップとを含み得る。アクセス装置は、プリントヘッドを含むRFIDプリンタであり得、上記方法は、プリントヘッドを使用して、RFIDラベルをエンコードするにあたってエラーがあったとき、RFIDラベルを読めなくするステップを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一部の実施形態による例示的なアクセス装置のブロック図である。
図2】本発明の一部の実施形態によるRFIDラベル又は装置をプログラミングするための例示的なシステムのブロック図である。
図3】本発明の一部の実施形態による例示的な変換器のブロック図である。
図4】本発明の一部の実施形態による例示的な変換器のブロック図である。
図5】本発明の一部の実施形態による例示的な通信ユニットのブロック図である。
図6】本発明の一部の実施形態による無線通信のフローチャートである。
図7】本発明の一部の実施形態による無線通信のフローチャートである。
図8】多様な実施形態による例示的なコンピュータシステムのブロック図である。
図9】多様な実施形態によるコンピュータプログラム製品の例示的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書に開示している実施形態は、単に例示的なものであり、本明細書に記載の発明は、多様な形態で具現化し得る。従って、本明細書に開示している特定の詳細は、添付の請求範囲に規定されているように、発明を限定するものと解釈してはならない。
【0015】
多様な実施形態において、RFIDプリンタ、RFIDリーダ、スマートフォン、又は他の装置のような装置のユーザは、無線通信を介して1つ以上のターゲット電子装置と相互作用することを望み得る。本明細書に開示している変換器及び/又は他のシステム、並びに方法のうち1つ以上を使用することで、ユーザは、多様な実施形態について以下でより詳細に論じるように、ターゲット電子装置との通信、ターゲット電子装置からの読み取り、ターゲット電子装置への書き込み、ターゲット電子装置のプログラム、及び/又は制御のように、他の方法では不可能な多様なアクションを行うことができる。
【0016】
(アクセス装置)
図1は、本発明の一部の実施形態によるアクセス装置10を含む。多様な実施形態において、アクセス装置10は、RFIDプリンタ、RFIDリーダ、モバイル装置、コンピュータ、ラップトップ、スマートフォン、スマートウォッチ、コンピュータシステム400、又は他の装置の少なくとも一部を含むか、少なくとも一部からなるか、少なくとも一部を構成し得る。(図8及び関連説明を参照すること。)図2のアクセス装置14は、変換器16を含まないことがあるということを除いては、アクセス装置10と同じであり得る。
【0017】
アクセス装置10は、RFIDタグ、RFIDラベル、RFIDインレイ、NFCタグ、NFC装置、Bluetooth装置、赤外線タグ、WIFIトランスポンダ、端末機、カードリーダ、又は他のタグ、チップ、又は装置のような1つ以上のターゲット無線装置46と通信するように構成され得る。アクセス装置10は、ターゲット無線装置に関するデータ読み取り、ターゲット無線装置へのデータ書き込み、ターゲット無線装置の識別、及び/又はターゲット無線装置の位置追跡等の多様な目的で、このようなターゲット無線装置と通信し得る。
【0018】
アクセス装置10は、適用する特定のパラメータに基づいて特定のターゲット無線装置46と通信するのに必要な適切なアンテナ、ソフトウェア、ファームウェア、又は他のハードウェアが欠如し得る。パラメータは、通信周波数、通信プロトコル、又は他のソフトウェアやハードウェアの要件若しくは限度を含み得る。例えば、アクセス装置10は、第1周波数範囲内でのみ通信するように構成された構成要素(例えば、アンテナ、ファームウェア、プロセッサ、集積回路、回路)を有し得、ターゲット無線装置46は、第1周波数範囲と重ならない第2周波数範囲でのみ通信し得る。或いは、アクセス装置10及びターゲット無線装置46は、それらの両方が送信及び/又は受信できる1つ以上の周波数範囲を有し得るが、互換不可能な通信プロトコル、プログラミング、ハードウェア、又はその他の課題のような他の互換不可能なパラメータを有し得る。
【0019】
多様な実施形態において、アクセス装置10は、通信ユニット18を含み得る。アクセス装置10は、変換器16(例えば、変換器52、変換器204)をさらに含み得、一部の実施形態において、アクセス装置10は、プリントヘッド20を含み得る。通信ユニット18は、図5の通信ユニット54と同じであり得る。図5に示すように、通信ユニット54(例えば、通信ユニット18)は、プロセッサ56、メモリ58、アンテナ60、及び電力供給機構32のうち1つ以上を含み得る。多様な実施形態において、通信ユニット54は、異なる周波数範囲で、及び/又は異なる通信プロトコルを用いて動作するようにそれぞれ構成され得る1つ、2つ、3つ、又はそれ以上のアンテナ60を含み得る。他の実施形態において、複数のアンテナ60は、追跡又は向上した通信のため等の多様な目的で、重なる周波数範囲で動作し得る。
【0020】
(プリントヘッド)
多様な実施形態において、プリントヘッド20が含まれる場合、RFIDラベルに印刷(例えば、バーコードパターンのインキ)を適用し得る。一部の実施形態において、RFIDプリンタ10、14は、RFIDラベルをエンコードするにあたってエラーがあったとき、RFIDラベルを変更してRFIDラベルを読めなくするためにプリントヘッド20を制御するように構成される。これは、RFIDラベルの使用を防止するパターンでRFIDラベルに印刷を適用することを含み得る。
【0021】
RFIDラベルがエンコード又はプログラミングされた後、アクセス装置10、14は、変換器16を介してRFIDラベルと通信を試みるなどして、エラーがないか確認するために検査し得る。RFIDラベルをエンコード又はプログラミングするにあたってエラーがあれば、プリントヘッド20はRFIDラベルを読めなくするように採用され得る。図1のアクセス装置10及び図2のシステム12がRFIDプリンタであるか、又はRFIDプリンタを含む一部の実施形態について、アクセス装置10は、プリントヘッド20により処理される前にRFIDラベル等のターゲット無線装置46が(必要に応じて、通信信号42のみ使用して、変換された信号44のみ使用して、又は信号42及び44の両方を使用して)完全にエンコードされるように構成され得る。
【0022】
(通信ユニット)
多様な実施形態において、通信ユニット18(例えば、通信ユニット54)は、図4に示すように、プロセッサ36、メモリ38、及び/又は1つ以上のアンテナ40のうち1つ以上を含み得る。通信ユニット18及びその構成要素のうち1つ以上は、特定の周波数帯域内で、及び/又は第1通信プロトコルを用いて、第1周波数を有するプログラミング又は他の通信信号42を送信するように構成され得る。通信ユニット18及びその構成要素のうち1つ以上は、特定の周波数帯域内で、及び/又は第1通信プロトコルを用いて、第1周波数を有する変換された無線装置信号50を受信するようにさらに構成され得る。以下でより詳細に論じるように、変換器16は、第1周波数及び/又は第1通信プロトコルを用いて通信信号42を受信するように、及び/又は無線装置信号48を送信するように構成され得る。変換器16はまた、第2周波数及び/又は第2通信プロトコルを用いて変換された信号44を送信するか、無線装置信号48を受信するように構成され得る。
【0023】
多様な実施形態において、第1周波数及び第2周波数は、それぞれLF、HF、UHF、マイクロ波、又は他の周波数のような1つ以上の周波数帯域内に属し得る。一部例示的な周波数は、下記表に記載されている。
【0024】
【表1】
【0025】
多様な実施形態において、高周波数(HF)帯域は、3MHz~30MHzであり得る。他の実施形態において、HFは13.56MHzであるか、約13.56MHzであり得る。一部の実施形態において、超高周波(UHF)帯域は、300MHz~3,000MHzであり得る。一部の実施形態において、上記表に示すように、UHFは欧州のように約865MHz~915MHzであるか、約865MHz~868MHzであり得る。一部の実施形態において、UHFは北アメリカのように902MHz~928MHzであり得る。多様な実施形態において、周波数、範囲、及びコストについて上記記載の特徴は、上記提供された数値から10%、20%、30%、40%、又はそれ以上まで変り得る。
【0026】
通信信号42、無線装置信号、及び/又は変換された無線装置信号50は、次の通信プロトコルのうち1つ以上を使用して、通信ユニット18及び/又は変換器16によって送信又は受信され得る。
Bluetooth、RFID、WiFi、ZigBee、BLE、Z-Wave、6LoWPAN、Thread、WiFI-ah、2G、3G、4G、(LTE Cat0、1又は3)、NB-IoT、5G、NFC、SigFox、LoRaWAN、Ingenu、Weightless-N、Weightless-P、Weightless-W、ANT、ANT+、DigiMesh、MiWi、EnOcean、Dash7、WirelessHART、ISO/IEC18000-2、ISO/IEC18000-3、ISO/IEC18000-4、ISO/IEC18000-5、ISO/IEC18000-6、ISO/IEC18000-7、ISO14443、ISO15693、ISO11784/11785、ISO14223、SO/IEC18092、ISO18185、ISO/IEC21481、ASTM D7434、ASTM D7435、ASTM D7580、ISO28560-2、EPC Class 1 Generation 2(EPC Gen2)
【0027】
一部の実施形態において、プロトコルは、アクセス装置10、14、変換器16、及び/又はターゲット無線装置46のうち1つ以上の間の通信を構成し得る。プロトコルは、2進数の1又は2進数の0と定義される信号、信号の速度、及び必要に応じてパケットの構成を規定し得る。プロトコルはまた、通信装置間の衝突を処理する方法を制御し得る。
【0028】
多様な実施形態において、通信ユニット18は、通信信号42を送信するように構成され得、その後、これはターゲット無線装置46(例えば、RFIDラベル、Bluetoothトランスポンダ、又は他の無線装置)及び/又は変換器16によって受信され得る。通信信号42は、ターゲット無線装置46のハードウェア又は他のパラメータと互換不可能であり得る。例えば、通信信号42は、ターゲット無線装置46に対する動作周波数と互換不可能であり得るか、又は、通信信号42は、ターゲット無線装置46に対する通信プロトコルと互換不可能な通信プロトコルを用いて送信され得る。通信信号42は、変換器16のハードウェア、ソフトウェア、又は他のパラメータのうち1つ以上と互換可能であり得る。一部の実施形態において、通信信号42は、ターゲット無線装置が通信信号42と互換不可能な場合でも、ターゲット無線装置46に電力を供給するために使用され得る。
【0029】
(変換器)
ターゲット無線装置46と通信するために、アクセス装置10(例えば、アクセス装置14)は変換器16を使用し得る。一部の実施形態において、図1に示すように、変換器16はアクセス装置10の一部として含まれ得る。他の実施形態において、図2のように、変換器16はアクセス装置14と別の装置であり得る。変換器16を使用することで、アクセス装置10、14はターゲット無線装置46と通信できるようにし得る。このような方法で、変換器16は、通信ユニット18がターゲット無線装置46から読み取る、ターゲット無線装置46に書き込む、ターゲット無線装置46のプログラミング、ターゲット無線装置46からのプログラミングを受信、又はターゲット無線装置46を追跡のうち1つ以上を含み得る多様な目的を行えるようにし得る。多様な実施形態において、変換器16は、図4の変換器52と同じであり得る。
【0030】
変換器16がアクセス装置10に含まれる実施形態において、アクセス装置10は利用可能なポートを有し得、変換器16はポートによって収容される差し込みプラグを含み得る。相応するポート及びプラグは、変換器16をアクセス装置10に連結するために、及び/又はアクセス装置10から変換器16に電力を提供するために使用され得る。多様な実施形態において、アクセス装置10は、通信ユニット18、プリントヘッド20、及び/又は変換器16のうち1つ以上を少なくとも部分的に覆うか囲むハウジング34を含み得る。一部の実施形態において、変換器16は、通信ユニット18と同じ基板上に配置された半導体構成要素で構成される。例えば、基板は、アクセス装置10の複数の構成要素を含む回路基板又はマザー基板であり得る。
【0031】
多様な実施形態において、変換器16がアクセス装置10と別の装置であるか、これを含む場合、変換器16は、それ自体のハウジング62を含み得る。例えば、多様な実施形態は、図4に示す変換器52を含み得、これは、変換器16又はコンピュータシステム400と同じであり得る。変換器52は、プロセッサ36、メモリ38、電力供給機構32、及び/又はアンテナ40のうち1つ以上を含み得る。変換器52は、異なる周波数範囲で、及び/又は異なる通信プロトコルを用いて動作するようにそれぞれ構成され得る1つ、2つ、3つ、又はそれ以上のアンテナ40を含み得る。他の実施形態において、複数のアンテナ40は、追跡又は向上した通信のため等の多様な目的で、重なる周波数範囲で動作し得る。
【0032】
多様な実施形態において、変換器16(例えば、変換器52)は、そのアンテナ40の少なくとも1つを使用するなどして、通信ユニット18から通信信号42を受信するように構成され得る。その後、変換器16は通信信号42によって伝達されたデータを取り、1つ以上の変換された信号44を生成するように構成され得、これは、それぞれ通信信号42のデータに少なくとも部分的に基づくデータを含む。例えば、一部の実施形態において、通信信号42によって伝達されたデータがRFIDラベルにエンコードされる固有識別子を含む場合、1つ以上の変換された信号44もまた同じ固有識別子を伝達するように構成され得る。変換された信号44の数は、変換器16のハードウェアの構成によって1つ、2つ、3つ、4つ、又はそれ以上であり得、変換された信号44のそれぞれは、その送信周波数又はその通信プロトコルの一方又は両方によって他の変換された信号44と異なり得る。
【0033】
多様な実施形態において、変換は、メッセージの類型(例えば、コマンド、クエリ、又は他の通信)を識別し、ターゲット周波数及び/又は通信プロトコルに対する相応又は同一のメッセージを見つけ、ターゲット周波数及び/又は通信プロトコルを用いて相応するメッセージを伝送することで行われ得る。一部の実施形態において、変換は、ターゲット周波数及び/又は通信プロトコルを用いて伝送されるメッセージをリフォーマットすることを含み得る。一部の実施形態において、これは、メッセージから空ビットを切り捨てること、複数のパケットにわたってメッセージをスパニングすること、1つの2進数表現から他の2進数表現にメッセージを記録すること、又は他の方法を含み得る。変換は、ルックアップテーブル又は同等なルックアップ方法(例えば、データベースアクセス、相応するメモリ位置、コマンドリスト)を用いて行われ得る。
【0034】
一部の実施形態において、変換された信号44は、通信信号42の周波数と異なる周波数を有し、変換された信号44は、通信信号42と異なる周波数帯域にある。一部の例示的な実施形態において、通信信号42は、UHF帯域内の周波数を有するのに対し、変換された信号44は、異なる帯域内の周波数を有する。例示的な他の帯域は、LF、HF、マイクロ波、Bluetooth、WiFi、又はUHF帯域の他の部分のうち1つ以上を含み得る。多様な例示的な実施形態において、通信信号42は、LF、HF、UHF、マイクロ波、Bluetooth、WiFi、及びマイクロ波帯域のうち1つ以上の帯域内の周波数を有するのに対し、変換された信号44は、LF、HF、UHF、マイクロ波、Bluetooth、WiFi、マイクロ波帯域のうち1つ以上の帯域内の重ならない周波数を有する。
【0035】
一部の実施形態において、通信信号42は、LF、HF、UHF、マイクロ波、Bluetooth、WiFi、及びマイクロ波帯域のうち1つ以上の帯域内の周波数を有するのに対し、変換された信号44は、通信信号42と重なる周波数範囲で動作するものの、通信信号42とは異なるプロトコルを用いる。特定の周波数、周波数帯域、又はプロトコルに関係なく、変換された信号44は、変換された信号を受信及び/又は解釈するように構成されたRFIDラベル(例えば、ターゲット無線装置46)のプログラミング、エンコード、又は読み取りのうち1つ以上を行うように意図され得る。
【0036】
多様な実施形態において、図1のアクセス装置10及び図2のシステム12は、アクセス装置10、14の通信ユニット18と異なる周波数帯域で動作する無線装置46をエンコードするのに使用され得る。これは、アクセス装置10、14の通信ユニット18が動作する周波数帯域と異なる単一周波数帯域で動作するRFIDラベル、又は通信ユニット18が動作する周波数帯域と異なる周波数帯域で1つのRFインターフェースを有する二重周波数RFIDラベルをエンコードすることを含み得る。
【0037】
一部の実施形態において、無線装置46は、通信ユニット18及び変換器16の範囲内にあり得、通信信号42(これもまた変換器16により受信される)及び変換された信号44の両方を受信する位置にあり得る。無線装置46が、異なる周波数帯域で動作する少なくとも1つのチップと複数のアンテナとを有する複数の周波数装置(例えば、二重、三重、四重、又はさらに高い複数の周波数のRFIDラベル又はタグ)であれば、無線装置46は、第1アクセス装置10と異なる周波数帯域で動作する第2アクセス装置10の使用を求めることなく、通信信号42と変換された信号44のいずれか一方又は両方によって受信及びエンコードされ得る。例えば、アクセス装置10及び変換器16は、双方の信号を使用して無線装置46を同時にエンコードし得る。例えば、アクセス装置10は、第1プロトコルを用いて第1周波数で無線装置46により受信される通信信号42を送信し得、変換器16は、第1通信信号42が依然として無線装置46により受信、解釈、及び/又は作動する間、第2プロトコルを用いて第2周波数で無線装置46により受信される変換された信号44を送信し得る。
【0038】
一部の実施形態において、アクセス装置10及び変換器16は、2つ以上の信号を使用して複数の周波数無線装置46を順次エンコードし得る(例えば、まず通信信号42を使用して無線装置46をエンコードした後、1つ以上の変換された信号44を使用する)。一方、無線装置46が複数の周波数装置ではない場合、信号42、44のうちいずれかによってのみ受信及びエンコードされ得る。
【0039】
変換器16の特定構成は、本発明の範囲から外れることなく変わり得る。例えば、図3に示すように、変換器16は、RFIDチップ22及びマイクロコントローラ24(例えば、プロセッサ)の少なくとも1つを含む制御ユニットを含み得る。多様な実施形態において、マイクロコントローラ24は(例えば、直列データインターフェース26を介して)RFIDチップ22に電気的に結合される。変換器16は、第1アンテナ28と、第2アンテナ30と、電力供給機構32とをさらに含み得る。アンテナの一方28は、RFIDチップ22に電気的に結合され得、他方のアンテナ30はマイクロコントローラ24に電気的に結合される。多様な実施形態において、アンテナ28、30の双方は、RFIDチップ22又はマイクロコントローラ24のうち1つに結合され得る。一部の実施形態において、アンテナ28又はアンテナの代わりに、アンテナ40を用いることができ、これは、複数のアンテナ40がアンテナ28又はアンテナ30について示された位置に取り付けられ、示された目的を果たすと共に、同一の又はさらなる能力が提供できることを意味する。
【0040】
アンテナ28(例えば、第1アンテナ)及びアンテナ30(例えば、第2アンテナ)のうち一方は、アクセス装置10と通信するように構成され得る。アンテナ28又はアンテナ30のうち残りの一方は、通信信号42からデータが抽出された後、変換された信号44を送信するように構成され得る。例えば、アンテナ28は、通信ユニット18から通信信号42を受信し、変換された無線信号50を通信ユニット18に送信するように構成され得る。アンテナ30は、無線送信され信号44を無線装置46に送信し、無線装置46から無線装置信号48を受信するのに使用され得る。図示している実施形態において、第1アンテナ28はHFアンテナとして示され、第2アンテナ30はUHFアンテナとして示されているが、アンテナ28、30は、本発明の範囲から外れることなく、相違して構成され得る。
【0041】
RFIDチップ22及びマイクロコントローラ24は、本発明の範囲から外れることなく多様に構成され得る。多様な実施形態において、RFIDチップ22及びマイクロコントローラ24は、(組み合わせて)通信信号42からデータを抽出し、これを変換された信号44により送信される状態に置くことができる。一部の実施形態において、RFIDチップ22は、IC等の適切なデジタルインターフェースが備えられた(ワシントン州シアトル所在のImpinj,Inc.によって製造されたMonza X-2Kチップ等の)UHF Gen2チップとして提供されるプログラミングチップである。このような例示的な実施形態において、マイクロコントローラ24は、オランダのアイントホーフェン所在のNXP Semiconductors N.V.によって製造されたPN7462マイクロコントローラ等の結合された近距離通信リーダ/ライター及びマイクロコントローラとして構成される。
【0042】
一部の実施形態において、変換器16(例えば、図4の変換器52)は、AC電源から電力を引き込むためのACアダプタ及び/又はバッテリー等の別の電力供給機構32を採用し得る。一部の実施形態において、変換器16は、プラグを介してアクセス装置10から電力を引き込むか、又は図1の実施形態でアクセス装置10にハードワイヤリングされ得る。一部の実施形態において、(図1のように)アクセス装置10に含まれている変換器16は、電力供給機構32としてそれ自体のバッテリーを有し得る。一部の実施形態において、図2でのようなアクセス装置10(例えば、RFIDプリンタ14)から分離された図2の変換器16は、内蔵バッテリーではなく、外部の電力供給機構32を採用し得る。
【0043】
電力供給機構32の特徴に関係なく、アクセス装置10、14が動作状態にあるとき、変換器16を動作状態に置くか、又はアクセス装置10、14が動作状態にないとき、選択的に変換器16を動作状態、及び待機又は低エネルギー状態に置くように構成され得る。変換器16が動作状態と待機状態との間で手動又は自動で切り替えられるように構成される一部の実施形態において、変換器16は、デフォルトで待機状態にあり、変換器16がアクセス装置10、14から通信信号42を受信すると、変換器16が動作状態になる。変換器16は、変換された信号44を送信した後、再度待機状態になり得る。
【0044】
一部の二重帯域RFIDタグは、HF及びUHFのような複数の周波数帯域で通信し得る。二重帯域装置の一部例は、米国特許番号9,871,294で見つけることができ、これは、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。二重帯域RFIDタグは、その二重モードのいずれか一方又は両方でプリンタと通信するように構成され得る。
【0045】
(例示的な動作)
図6は、アクセス装置202と、変換器204と、無線装置206とを含む一部システムの例示的な動作を含む。多様な実施形態において、アクセス装置202は、アクセス装置10、アクセス装置14、又はコンピュータシステム400と同じであり得る。多様な実施形態において、変換器204は、変換器16、変換器52、又はコンピュータシステム400と同じであり得る。多様な実施形態において、無線装置206は、無線装置46、又はコンピュータシステム400と同じであり得る。
【0046】
アクセス装置202は、周波数衝突及び通信プロトコル衝突のうち一方又は両方を含む非互換性の課題により無線装置206と通信できないことがある。多様な実施形態において、変換器204は、アクセス装置202から来る多様な無線信号を無線装置と互換可能なフォーマットに変換することで通信を容易にし得る。また、変換器204は、無線装置206から来る信号をアクセス装置202と互換可能なフォーマットに変換し得る。
【0047】
一部の実施形態において、無線装置206(例えば、能動又は手動RFIDタグ)は、アクセス装置202、変換器206、及び/又は他の周辺ソースから等の無線周波数信号を受信することで電力が供給され、活性化され得る。このような場合、無線装置206は、変換器204及び/又はアクセス装置202との通信を開始し得る。
【0048】
動作208において、アクセス装置202は、通信信号42と、変換器204及び/又は無線装置46により受信される少なくとも第1周波数及び少なくとも第1通信プロトコルとを用いてクエリを送信又は発行し得る。一部の実施形態において、アクセス装置202は、クエリを送信するためにさらなる周波数及び/又は通信プロトコルを用いることができる。
【0049】
動作210において、変換器204は、少なくとも第1周波数及び/又は第1通信プロトコルを用いて無線装置信号48からクエリを受信し得る。動作212において、変換器204は、クエリを少なくとも第2周波数及び/又は第2通信プロトコルに変換し得る。動作214において、変換器204は、変換された信号44と、第2周波数及び第2プロトコルとを用いて変換されたクエリを送信し得る。多様な実施形態において、第1周波数及び第2周波数は、同じであっても、異なっていても、重なっていても、重なっていなくてもよい。多様な実施形態において、第1プロトコル及び第2プロトコルは、同じであっても、異なっていてもよい。一部の実施形態において、変換器204は、変換されたクエリを送信するためにさらなる周波数及び/又は通信プロトコルを用いることができる。
【0050】
動作216において、無線装置206は、第2周波数で、及び/又は第2通信プロトコルを用いて伝送されたクエリを受信及び処理し得る。動作218において、無線装置206は、無線装置信号48と、少なくとも第2周波数及び/又は第2通信プロトコルとを用いてクエリに応答し得る。応答は、第1識別子(例えば、ランダムな16桁の数字)を含み得る。
【0051】
動作220において、変換器204は、少なくとも第2周波数及び/又は第2通信プロトコルを用いて無線装置信号48を介して応答を受信し得る。動作222において、変換器204は、応答を少なくとも第1周波数及び/又は第1通信プロトコルに変換し得る。動作224において、変換器は、第1周波数及び/又は第1通信プロトコルを用いて応答を送信し得る。一部の実施形態において、変換器204は、追加装置と互換可能な方法で情報が共有できるようにする応答を送信するために、さらなる周波数及び/又は通信プロトコルを用いることができる。これは、本来のアクセス装置202による受信を改善するか、又は他のアクセス装置202との通信を許容し得る。
【0052】
動作226において、アクセス装置202は、少なくとも第1周波数及び/又は第1通信プロトコルを用いて第1識別子を含む応答を受信し得る。動作228において、アクセス装置202は、少なくとも第1周波数及び/又は第1通信プロトコルを用いて第1識別子をエコーする確認応答を発行し得る。
【0053】
動作230において、変換器204は、少なくとも第2周波数及び/又は第2通信プロトコルを用いて無線装置信号48から第1識別子をエコーする確認応答を受信し得る。動作232において、変換器204は、第1識別子をエコーする確認応答を少なくとも第2周波数及び/又は第2通信プロトコルに変換し得る。動作234において、変換器204は、変換された信号44と、動作236で無線装置206により受信される第2周波数及び第2プロトコルとを用いて変換された確認応答を送信し得る。一部の実施形態において、変換器204は、確認応答を送信するためにさらなる周波数及び/又は通信プロトコルを用いることができる。
【0054】
無線装置206が初期に提供したものと同じ第1識別子を受信した後、動作238において、無線装置206は、無線装置信号48と、少なくとも第2周波数及び/又は第2通信プロトコルとを用いて確認応答に応答し得る。応答は、無線装置206の識別子を含み得る。例えば、識別子は、RFIDタグのような電子製品コード(EPC)番号を含み得る。応答は、エラー検査及び/又は一部プロトコル制御ビット(PC)をさらに含み得る。PCビットは、無線装置206に格納されたEPCの長さ、及び/又はタグが取り付けられたオブジェクトの類型(アプリケーションファミリ識別子(AFI))のうち1つ以上を提供し得る。
【0055】
動作240において、変換器204は、少なくとも第2周波数及び/又は第2通信プロトコルを用いて無線装置信号48からEPC、制御ビット、PC、及び/又はAFIを含む応答を受信し得る。動作242において、変換器204は、EPC、制御ビット、PC、及び/又はAFIを含む応答を少なくとも第1周波数及び/又は第1通信プロトコルに変換し得る。動作244において、変換器は、変換された無線装置信号50を介してEPC、制御ビット、PC、及び/又はAFIを含む変換された応答を(例えば、第1周波数及び/又は第1通信プロトコルを用いて)送信し得る。一部の実施形態において、変換器204は、変換された応答を送信するためにさらなる周波数及び/又は通信プロトコルを用いることができる。
【0056】
動作246において、アクセス装置202は、少なくとも第1周波数及び/又は第1通信プロトコルを用いてEPC、制御ビット、PC、及び/又はAFIを含む変換された応答を受信し得る。動作248において、アクセス装置202は、通信信号42と、少なくとも第1周波数及び/又は第1通信プロトコルとを用いて格納された第2識別子を生成又は提供するように無線装置206にコマンドを発行し得る。コマンドは、無線装置206からの読み取り、又は無線装置206への書き込みを含み得る。
【0057】
動作250において、変換器204は、格納された第2識別子を生成又は提供するように無線装置206にコマンドを受信させ得る。コマンドは、少なくとも第1周波数及び/又は第1通信プロトコルを用いて解釈及び/又は受信され得る。動作252において、変換器204は、コマンドを少なくとも第2周波数及び/又は第2通信プロトコルに変換し得る。動作254において、変換器204は、変換された信号44と、動作256で無線装置206により受信される少なくとも第2周波数及び少なくとも第2プロトコルとを用いてコマンドを送信し得る。一部の実施形態において、変換器204は、コマンドを送信するためにさらなる周波数及び/又は通信プロトコルを用いることができる。
【0058】
動作256において、無線装置206は、第2周波数で、及び/又は第2通信プロトコルを用いて伝送されたコマンドを受信及び処理し得る。コマンドを受信した後、動作258において、無線装置206は、第2識別子の格納されたバージョンを生成又は提供し、無線装置信号48と、少なくとも第2周波数及び/又は第2通信プロトコルとを用いて第2識別子を送信することで応答し得る。
【0059】
動作260において、変換器204は、少なくとも第2周波数及び/又は第2通信プロトコルを用いて無線装置信号48から第2識別子を受信し得る。動作262において、変換器204は、第2識別子を少なくとも第1周波数及び/又は第1通信プロトコルに変換し得る。動作264において、変換器は、変換された無線装置信号50を介して変換された第2識別子を(例えば、第1周波数及び/又は第1通信プロトコルを用いて)送信し得る。一部の実施形態において、変換器204は、第2識別子を送信するためにさらなる周波数及び/又は通信プロトコルを用いることができる。
【0060】
動作266において、アクセス装置202は、少なくとも第1周波数及び/又は第1通信プロトコルを用いて第2識別子を含む応答を受信し得る。動作268において、アクセス装置202は、少なくとも第1周波数及び/又は第1通信プロトコルを用いて読み取り、書き込み、ロック、又はキル等のコマンドを発行し得る。
【0061】
アクセス装置10からの読み取り又は書き込みコマンドは、RFIDタグ若しくは他の無線装置46から、又はRFIDタグ若しくは他の無線装置46に、次の情報のいずれかに応じて読み取り又は書き込み得る。
1)EPCデータ全体、又は最大160ビットであり得るRFIDタグのプロトコルビットに指定されたEPCサイズに基づくビットの量等の下位部分若しくは指定部分;2)TID(タグID)全体、又はTIDの最初の32ビット以下等の下位部分;3)RFIDタグ、又は他の無線装置46のアクセス及び/又はキルパスワード;4)EPCメモリバンクからのプロトコルビット
【0062】
EPCメモリバンクからプロトコルビットを読み取った後、読み取ったプロトコルビットに基づいてEPCサイズを識別し得る。読み取りコマンドは、EPC、TIDのサイズ、及び/又はユーザメモリバンクのサイズを読み取り得る。
【0063】
ロックコマンドは、RFIDリーダ又は他のアクセス装置10がRFIDタグ又は他の無線装置46に関する特定の情報へのアクセスを遮断するためにRFIDタグ又は他の無線装置46に伝送できるコマンドである。ロックコマンドは、RFIDタグ又は他の無線装置46のメモリにあるデータの追加修正を防止し得る、又は、RFIDタグ又は他の無線装置46のメモリにあるデータへのアクセスを防止し得る。一部の場合では、ロックコマンドは永久的であり、他の場合では、リーダ又は他のアクセス装置10がメモリを「ロック解除」できる。
【0064】
キルコマンドは、RFIDリーダ又は他のアクセス装置10が、RFIDタグ又は他の無線装置46が任意の追加コマンドに応答することを防止するために、電子非活性化メカニズムを使用するRFIDタグ又は他の無線装置46に伝送できるコマンドであり得る。キルコマンドの主要目的は、個人のプライバシーを保護することであり得る。RFIDタグ又は他の無線装置46は、RFIDタグ又は他の無線装置46が計算又は在庫をより速やかに処理するなど、意図された用途にそれ以上必要とされないとき、タグが取り付けられた物品を携帯するか、又はタグが取り付けられた衣類を着用する個人を追跡するのに潜在的に使用され得る。キルコマンドでRFIDタグ又は他の無線装置46を非活性化する能力は、RFIDタグ又は他の無線装置46に格納された製品情報に関する非認可アクセス及び不法な使用を防止するためのメカニズムを提供する。
【0065】
動作270において、変換器204は、少なくとも第1周波数及び/又は第1通信プロトコルを用いて無線装置信号48から読み取り、書き込み、ロック、キル、又は他のコマンドであり得るコマンドを受信し得る。動作272において、変換器204は、コマンドを少なくとも第2周波数及び/又は第2通信プロトコルに変換し得る。動作274において、変換器204は、変換された信号44と、動作276で無線装置206により受信される第2周波数及び第2プロトコルとを用いて変換されたクエリを送信し得る。一部の実施形態において、変換器204は、変換されたコマンドを送信するためにさらなる周波数及び/又は通信プロトコルを用いることができる。
【0066】
動作276において、無線装置206は、第2周波数で、及び/又は第2通信プロトコルを用いて伝送されたコマンドを受信及び処理し得る。動作278において、無線装置206は、そのプログラミングによってコマンドを行うことができる。一部の実施形態において、一部ロックコマンド及び/又はキルコマンドのようなコマンドと共に正しいパスワードが提供されなければならない。
【0067】
図7は、一部の実施形態による例示的な動作を提供するフローチャートを含む。動作302は、変換器(例えば、変換器16、54、204)を使用して、第1周波数(例えば、HF、LF、UHF、マイクロ波、Bluetooth)で第1電子装置(例えば、アクセス装置10、14、無線装置46)から送信された無線通信信号(例えば、通信信号42、無線装置信号48)を受信することを含む。
【0068】
動作304は、第1通信プロトコルを用いて無線通信信号からの通信内容を解釈することを含む。
【0069】
動作306は、第2通信プロトコルを用いて無線変換された信号として送信される第1通信内容を変換することを含む。
【0070】
動作308は、第2電子装置(例えば、異なるアクセス装置10、14、又は無線装置46)によって受信される第2周波数で無線変換された信号を送信することを含む。一部の実施形態は、動作308で止まり得るのに対し、他の実施形態は、動作310及び/又は他の動作を続ける。
【0071】
一部の実施形態は、アクセス装置10を使用して、第1通信プロトコルによって第1周波数を有するプログラミング信号を送信することを含む動作310を行うことができる。一部の実施形態は、変換器が通信信号を受信するとき、変換器(例えば、変換器16、54、204)を動作状態に置くことを含む動作312を行うことができる。一部の実施形態は、通信信号を使用して二重周波数RFIDラベルの第1部分をエンコードし、変換された信号を使用して二重周波数RFIDラベルの第2部分をエンコードすることを含む動作314を行うことができる。
【0072】
(例示的なシステム)
図8は、本発明に記載された信号の処理及び/又は作業を行うために使用され得るシステム(即ち、コンピュータシステム400)の例を示すブロック図である。コンピュータシステム400は、プログラム若しくはアルゴリズムに関連する計算、プロセス、動作及び/又は関数を行うように構成される。一態様において、本明細書で論じる所定のプロセス及びステップは、コンピュータ可読メモリユニット内に存在し、且つコンピュータシステム400の1つ以上のプロセッサによって実行される一連の命令(例えば、ソフトウェアプログラム)として実現される。実行の際に、この命令によってコンピュータシステム400は、本明細書で説明するような特定のアクションを行い、特定の動作を示す。
【0073】
多様な実施形態において、コンピュータシステム400は、ラップトップ、タブレット、スマートフォン、RFIDリーダ、RFIDプリンタ、デスクトッププリンタ、デスクトップコンピュータ、製造システム、スマートウォッチ、アクティビティトラッカー、RFIDタグ、Bluetoothリーダ、Bluetoothビーコン、アクセス装置202、無線装置206、変換器204、又は他の電子装置の少なくとも一部を含むか形成でき、そのうち一部は少なくともプロセッサを含み得る。
【0074】
コンピュータシステム400は、情報を通信するように構成されたアドレス/データバス402を含み得る。さらに、プロセッサ404(又は複数のプロセッサ)のような1つ以上のデータ処理ユニットがアドレス/データバス402に結合される。プロセッサ404は、情報及び命令を処理するように構成される。一態様において、プロセッサ404はマイクロプロセッサである。或いは、プロセッサ404は、並列プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)のような異なる類型のプロセッサであり得る。
【0075】
コンピュータシステム400は、1つ以上のデータストレージユニットを利用するように構成される。コンピュータシステム400は、アドレス/データバス402に結合された揮発性メモリユニット406(例えば、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、静的RAM、動的RAM等)を含み得るが、ここで、揮発性メモリユニット406は、プロセッサ404に関する情報及び命令を格納するように構成される。コンピュータシステム400は、アドレス/データバス402に結合された不揮発性メモリユニット408(例えば、読み取り専用メモリ(「ROM」)、プログラマブルROM(「PROM」)、消去可能なプログラマブルROM(「EPROM」)、電気的消去可能なプログラマブルROM(「EEPROM」)、フラッシュメモリ等)をさらに含み得るが、ここで、不揮発性メモリユニット408は、プロセッサ404に関する静的情報及び命令を格納するように構成される。或いは、コンピュータシステム400は、「クラウド」コンピューティングと同様に、オンラインデータストレージユニットから検索された命令を実行し得る。一態様において、コンピュータシステム400はまた、アドレス/データバス402に結合されたインターフェース410のような1つ以上のインターフェースを含み得る。1つ以上のインターフェースは、コンピュータシステム400が他の電子装置及びコンピュータシステムとインターフェースすることができるように構成される。1つ以上のインターフェースによって実装される通信インターフェースは、有線(例えば、直列ケーブル、モデム、ネットワークアダプタ等)及び/又は無線(例えば、無線モデム、無線ネットワークアダプタ等)通信技術を含み得る。
【0076】
一態様において、コンピュータシステム400は、アドレス/データバス402に結合された入力装置412を含み得るが、ここで、入力装置412は情報及びコマンドの選択をプロセッサ100に伝達するように構成される。一態様によれば、入力装置412は、英数字及び/又は機能キーを含み得るキーボードのような英数字入力装置である。或いは、入力装置412は、英数字入力装置以外の入力装置であり得る。一態様において、コンピュータシステム400は、アドレス/データバス402に結合されたカーソル制御装置414を含み得るが、ここで、カーソル制御装置414は、ユーザ入力情報及び/又はコマンド選択をプロセッサ100に伝達するように構成される。一態様において、カーソル制御装置414は、マウス、トラックボール、トラックパッド、光学追跡装置、又はタッチスクリーンのような装置を使用して実装される。上述にもかかわらず、一態様において、カーソル制御装置414は、例えば、入力装置412に関連する特殊キー及びキーシーケンスコマンドの使用に応答して、入力装置412からの入力を通じて指示を受け、及び/又は活性化される。別の態様では、カーソル制御装置414は、音声コマンドによって指示を受けるように、又は誘導されるように構成される。
【0077】
一態様において、コンピュータシステム400は、アドレス/データバス402に結合された記憶装置416のような1つ以上の任意のコンピュータ使用可能なデータ記憶装置をさらに含み得る。記憶装置416は、情報及び/又はコンピュータ実行可能命令を格納するように構成される。一態様において、記憶装置416は、磁気又は光ディスクドライブ(例えば、ハードディスクドライブ(「HDD」)、フロッピーディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(「CD-ROM」)、デジタル多機能ディスク(「DVD」))のような記憶装置である。一態様によれば、ディスプレイ装置418は、アドレス/データバス402に結合され、ディスプレイ装置418は、ビデオ及び/又はグラフィックをディスプレイするように構成される。一態様において、ディスプレイ装置418は、陰極線管(「CRT」)、液晶ディスプレイ(「LCD」)、電界放出ディスプレイ(「FED」)、発光ダイオード(「LED)」、プラズマディスプレイ、又はユーザが認識可能なビデオ及び/又はグラフィック画像及び英数字をディスプレイするのに適した任意の他のディスプレイ装置を含み得る。
【0078】
本明細書に提示するコンピュータシステム400は、一態様による例示的なコンピューティング環境である。しかし、コンピュータシステム400の非限定的な例は、コンピュータシステムであることに厳密に限定されない。例えば、一態様は、コンピュータシステム400が、本明細書に記載の様々な態様に従って使用され得るデータ処理分析の類型を示すことを提供する。さらに、他のコンピューティングシステムもまた実装され得る。実際に、本技術の精神及び範囲は、単一のデータ処理環境のみに限定されない。従って、一態様において、本技術の様々な態様のうちの1つ以上の動作は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータ実行可能命令を使用して制御又は実装される。一実装形態において、このようなプログラムモジュールは、特定のタスクを実行するように、又は特定の抽象的なデータ類型を実装するように構成されたルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、及び/又はデータ構造を含む。さらに、一態様は、通信ネットワークを介してリンクされたリモート処理装置によってタスクが行われる場合、又は様々なプログラムモジュールがメモリ記憶装置を含むローカル及びリモートコンピュータ記憶媒体の両方に配置される場合のように、1つ以上の分散したコンピューティング環境を利用することによって実装される本技術の1つ以上の態様を提供する。
【0079】
図9は、コンピュータプログラム製品(即ち、記憶装置)の例示を示す。コンピュータプログラム製品は、フロッピーディスク500やCD又はDVDのような光ディスク502として示されている。しかし、上述のように、コンピュータプログラム製品は、一般に、任意の互換性のある非一時的なコンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ可読命令を表す。本発明に関して使用される「命令」という用語は、一般に、コンピュータ上で行われる一連の動作を指し、また、プログラム全体又は個別の分離可能なソフトウェアモジュールの断片を表し得る。「命令」の非限定的な例としては、コンピュータプログラムコード(ソース又はオブジェクトコード)及び「ハードコードされた」エレクトロニクス(即ち、コンピュータチップにコード化されたコンピュータ動作)が挙げられる。「命令」は、コンピュータのメモリ又はフロッピーディスク、CD-ROM及びフラッシュドライブのような非一時的なコンピュータ可読媒体に格納される。いずれの場合も、命令は非一時的なコンピュータ可読媒体にエンコードされる。
【0080】
用語「a、b及びcのうちの1つ以上」、「a、b及びcのうちの少なくとも1つ」及び「a、b又はcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、又はその組み合わせ、例えば、1)1つ又は複数のaと1つ又は複数のb、2)1つ又は複数のbと1つ又は複数のc、3)1つ又は複数のaと1つ又は複数のc、4)1つ又は複数のa、5)1つ又は複数のb、又は6)1つ又は複数のcを表すためのものである。
【0081】
上述の実施形態は、本発明の原理の一部が適用された例示であることが理解されるであろう。本明細書に個別に開示又は請求されるこれら特徴の組み合わせを含む、請求される発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者によって多くの修正が行われ得る。これら理由により、本明細書の範囲は、上記記載に限定されるものではなく、以下の請求範囲に記載される通りであって、請求範囲は、本明細書に個別に開示又は請求される特徴の組み合わせを含む、本明細書の特徴に関し得るものであることが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9