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特許7478527不揮発性メモリ装置及び不揮発性メモリ装置のプログラム方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-24
(45)【発行日】2024-05-07
(54)【発明の名称】不揮発性メモリ装置及び不揮発性メモリ装置のプログラム方法
(51)【国際特許分類】
   G11C 16/34 20060101AFI20240425BHJP
   G11C 16/04 20060101ALI20240425BHJP
   H10B 41/27 20230101ALI20240425BHJP
   H10B 43/27 20230101ALI20240425BHJP
【FI】
G11C16/34 116
G11C16/04 170
H10B41/27
H10B43/27
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2019185046
(22)【出願日】2019-10-08
(65)【公開番号】P2020077450
(43)【公開日】2020-05-21
【審査請求日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】10-2018-0135905
(32)【優先日】2018-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】李 耀翰
【審査官】小林 紀和
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0287566(US,A1)
【文献】特表2019-511802(JP,A)
【文献】特開2013-229070(JP,A)
【文献】特開2000-222895(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0268907(US,A1)
【文献】特開2016-040750(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 16/34
G11C 16/04
G11C 16/08
H10B 41/27
H10B 43/27
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のメモリセルが垂直方向に複数のビットライン及びソースラインの間に各々配置される複数のセルストリングを含むメモリセルアレイを複数のスタックに分割するステップと、
前記複数のスタックの少なくとも1つの境界層に配置され、前記複数のセルストリングの電気的な連結を各々制御する複数の中間スイッチングトランジスタを提供するステップと、
プログラム動作時、前記複数の中間スイッチングトランジスタのスイッチング動作を制御しながら前記複数のスタックのチャンネル電圧のブースティング動作を遂行するステップとを含む、不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項2】
前記複数のスタックのチャンネル電圧のブースティング動作を遂行するステップは、
前記複数の中間スイッチングトランジスタをターンオンさせた状態で前記複数のスタックのうち、全てのメモリセルが消去された状態にある消去スタックのワードラインに第1パス電圧を印加するステップと、
前記消去スタックのワードラインに前記第1パス電圧を印加した後、前記複数の中間スイッチングトランジスタをターンオフさせた状態で前記複数のスタックのうち、プログラムの対象となる選択スタックのワードラインに第2パス電圧を印加するステップとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項3】
前記消去スタックのワードラインに前記第1パス電圧を印加する間、前記選択スタックのチャンネル及び前記消去スタックのチャンネルはターンオンされた前記複数の中間スイッチングトランジスタにより互いに電気的に連結され、
前記選択スタックのワードラインに前記第2パス電圧を印加する間、前記選択スタックのチャンネル及び前記消去スタックのチャンネルはターンオフされた前記複数の中間スイッチングトランジスタにより互いに電気的に断絶されることを特徴とする、請求項2に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項4】
前記選択スタックのワードラインに前記第2パス電圧を印加した後、前記選択スタックのチャンネルのブースティング電圧は、前記消去スタックのチャンネルのブースティング電圧より大きいことを特徴とする、請求項2に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項5】
前記複数のスタックのチャンネル電圧のブースティング動作を遂行するステップは、
前記消去スタックのワードラインに前記第1パス電圧を印加する前に前記複数の中間スイッチングトランジスタをターンオンさせた状態で前記選択スタックのチャンネル及び前記消去スタックのチャンネルにプリチャージ電圧を印加するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項6】
前記複数の中間スイッチングトランジスタのスイッチング動作を制御して前記複数のスタックのワードライン電圧を初期化するリカバリー動作を遂行するステップをさらに含み、
前記リカバリー動作を遂行するステップは、
前記選択スタックのワードラインの電圧を、前記第2パス電圧から、初期化電圧より高く、前記第2パス電圧より低い中間電圧に減少すると共に、前記複数の中間スイッチングトランジスタをターンオンさせるステップを含むことを特徴とする、請求項2に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項7】
前記リカバリー動作を遂行するステップは、
前記選択スタックのワードラインの電圧を前記中間電圧から前記初期化電圧に減少すると共に、前記消去スタックのワードラインの電圧を前記第1パス電圧から前記初期化電圧に減少するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項8】
前記選択スタックのプログラムが遂行されたワードラインの個数に該当するプログラムライン数に基づいて前記ブースティング動作を制御するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項9】
前記ブースティング動作を制御するステップは、
前記プログラムライン数が基準値より小さい場合に、前記ブースティング動作を遂行し、
前記プログラムライン数が基準値より大きい場合に、前記ブースティング動作を省略するステップを含むことを特徴とする、請求項8に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項10】
前記ブースティング動作を制御するステップは、
前記プログラムライン数が増加するほど前記第1パス電圧を減少するステップを含むことを特徴とする、請求項8に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項11】
前記ブースティング動作を制御するステップは、
前記消去スタックのワードラインに前記第1パス電圧を印加する前に前記複数の中間スイッチングトランジスタをターンオンさせた状態で前記選択スタックのチャンネル及び前記消去スタックのチャンネルに印加するプリチャージ電圧を、前記プログラムライン数が増加するほど減少するステップを含むことを特徴とする、請求項8に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項12】
最上位のワードラインから下方向に順次にプログラムするステップをさらに含み、
前記複数のスタックは前記境界層の下に位置する第1スタック及び前記境界層の上に位置する第2スタックを含み、
前記第2スタックに対してプログラムする時に前記ブースティング動作を遂行し、前記第1スタックに対してプログラムする時に前記ブースティング動作を省略することを特徴とする、請求項1に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項13】
前記ブースティング動作を遂行する前に前記ソースラインを用いてプリチャージ電圧を前記複数のスタックのチャンネルに印加するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項14】
最下位のワードラインから上方向に順次にプログラムするステップをさらに含み、
前記複数のスタックは前記境界層の下に位置する第1スタック及び前記境界層の上に位置する第2スタックを含み、
前記第1スタックに対してプログラムする時に前記ブースティング動作を遂行し、前記第2スタックに対してプログラムする時に前記ブースティング動作を省略することを特徴とする、請求項1に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項15】
前記ブースティング動作を遂行する前に前記複数のビットラインを用いてプリチャージ電圧を前記複数のスタックのチャンネルに印加するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項16】
前記境界層は下部境界層及び上部境界層を含み、
前記複数のスタックは前記下部境界層の下に位置する第1スタック、前記下部境界層と前記上部境界層との間に位置する第2スタック、及び前記上部境界層の上に位置する第3スタックを含み、
前記複数の中間スイッチングトランジスタは、前記下部境界層に配置される複数の下部スイッチングトランジスタ及び前記上部境界層に配置される複数の上部スイッチングトランジスタを含むことを特徴とする、請求項1に記載の不揮発性メモリ装置のプログラム方法。
【請求項17】
ビットラインとソースラインとの間に連結されたセルストリングが形成され、垂直方向に直列に連結された複数のスタックを含むメモリブロックのプログラム方法であって、
前記複数のスタックのうち、プログラムコマンドに従ってプログラムされるメモリセルを含む選択スタックを選択するステップと、
少なくとも1つの中間スイッチングトランジスタを含む境界層により、前記選択スタックを、全てのメモリセルが消去された状態にある消去スタックと分離するステップと、
前記選択スタックのプログラムが遂行されたワードラインの個数が基準値より小さいか否かを決定するステップと、
前記決定の結果に基づいて前記メモリブロックに対するダブルブースティング動作を遂行するステップとを含み、
前記ダブルブースティング動作は、
前記中間スイッチングトランジスタをターンオンさせた状態で前記消去スタックのワードラインに第1パス電圧を印加する第1ブースティング動作と、
前記中間スイッチングトランジスタをターンオフさせた状態で前記選択スタックのワードラインに第2パス電圧を印加する第2ブースティング動作とを含む、プログラム方法。
【請求項18】
前記第1ブースティング動作で前記選択スタックのチャンネル及び前記消去スタックのチャンネルの電圧は第1チャンネル電圧でブースティングされ、前記第2ブースティング動作で前記選択スタック及び前記消去スタックのうち、前記選択スタックのチャンネルのみ前記第1チャンネル電圧より大きい第2チャンネル電圧でブースティングされ、
前記第1チャンネル電圧及び前記第2チャンネル電圧の差がしきい値より大きい場合、前記第1チャンネル電圧及び前記第2チャンネル電圧を減少することを特徴とする、請求項17に記載のプログラム方法。
【請求項19】
前記中間スイッチングトランジスタは、ダミーメモリセルであることを特徴とする、請求項17に記載のプログラム方法。
【請求項20】
複数のメモリセルが垂直方向に複数のビットライン及びソースラインの間に各々配置される複数のセルストリングを含み、前記垂直方向に配置される複数のスタックに分割され、前記複数のスタックの境界層に配置され、前記複数のセルストリングの電気的な連結を各々制御する複数の中間スイッチングトランジスタを含むメモリセルアレイと、
前記複数の中間スイッチングトランジスタのスイッチング動作を制御しながら前記複数のスタックのチャンネル電圧のブースティング動作を遂行する制御回路とを含む、不揮発性メモリ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体集積回路に関し、より詳しくは、不揮発性メモリ装置及び不揮発性メモリ装置のプログラム方法に関する。
【背景技術】
【0002】
不揮発性メモリ装置は電源が遮断されてもデータを格納することができる。揮発性メモリ装置は主にコンピュータなどのメインメモリに使われ、不揮発性メモリ装置はコンピュータ、携帯用通信機器など、広い範囲の応用機器でプログラム及びデータを格納する大容量メモリに使われている。
【0003】
最近、半導体メモリ装置の集積度を向上させるために垂直型(vertical)NANDフラッシュメモリ装置のようにメモリセルが3次元に積層される不揮発性メモリ装置が活発に研究されている。メモリ装置の高密度化及び大容量化に従って不揮発性メモリ装置のプログラム動作時、メモリセルが受ける撹乱(disturbance)が増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記のような問題点を解決するための本発明の一目的は、プログラム動作の間にメモリセルが受ける撹乱を減少することができる不揮発性メモリ装置のプログラム方法を提供することにある。
【0005】
また本発明の一目的は、プログラム動作の間にメモリセルが受ける撹乱を減少することができる不揮発性メモリ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記一目的を達成するために、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置のプログラム方法は、複数のメモリセルが垂直方向に複数のビットライン及びソースラインの間に各々配置される複数のセルストリングを含むメモリセルアレイを複数のスタックに分割するステップ、前記複数のスタックの少なくとも1つの境界層に配置され、前記複数のセルストリングの電気的な連結を各々制御する複数の中間スイッチングトランジスタを提供するステップ、及びプログラム動作時、前記複数の中間スイッチングトランジスタのスイッチング動作を制御しながら前記複数のスタックのチャンネル電圧のブースティング動作を遂行するステップを含む。
【0007】
前記一目的を達成するために、本発明の実施形態に従うビットラインとソースラインとの間に連結されたセルストリングが形成され、垂直方向に直列に連結された複数のスタックを含むメモリブロックのプログラム方法は、前記複数のスタックのうち、プログラムコマンドに従ってプログラムされるメモリセルを含む選択スタックを選択するステップ、少なくとも1つの中間スイッチングトランジスタを含む境界層により、前記選択スタックを、全てのメモリセルが消去された状態にある消去スタックと分離するステップ、及び前記選択スタックのプログラムが遂行されたワードラインの個数が基準値より小さいか否かを決定するステップ、及び前記決定の結果に基づいて前記メモリブロックに対するダブルブースティング動作を遂行するステップを含む。前記ダブルブースティング動作は、前記中間スイッチングトランジスタをターンオンさせた状態で前記消去スタックのワードラインに第1パス電圧を印加する第1ブースティング動作:及び前記中間スイッチングトランジスタをターンオフさせた状態で前記選択スタックのワードラインに第2パス電圧を印加する第2ブースティング動作を含む。
【0008】
前記一目的を達成するために、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置はメモリセルアレイ及び制御回路を含む。前記メモリセルアレイは複数のメモリセルが垂直方向に複数のビットライン及びソースラインの間に各々配置される複数のセルストリングを含み、前記垂直方向に配置される複数のスタックに分割され、前記複数のスタックの境界層に配置され、前記複数のセルストリングの電気的な連結を各々制御する複数の中間スイッチングトランジスタを含む。前記制御回路は、前記複数の中間スイッチングトランジスタのスイッチング動作を制御しながら前記複数のスタックのチャンネル電圧のブースティング動作を遂行する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置及び不揮発性メモリ装置のプログラム方法は、中間スイッチングトランジスタのスイッチング動作の制御を通じてチャンネル電圧のダブルブースティングを具現することによって、プログラム電圧撹乱及びパス電圧撹乱を減少して不揮発性メモリ装置の寿命を増加し、性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置のプログラム方法を示すフローチャートである。
図2】本発明の実施形態に従うメモリシステムを示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置の一実施形態を示すブロック図である。
図4図3のメモリセルアレイを示すブロック図である。
図5図4のメモリセルアレイに含まれるメモリブロックの一実施形態を示す斜視図である。
図6図5を参照して説明したメモリブロックの等価回路を示す回路図である。
図7a】本発明の実施形態に従うメモリセルアレイの構造を示す回路図である。
図7b図7b及び図7cは、図7aの構造に相応するメモリブロックを示す斜視図である。
図7c図7b及び図7cは、図7aの構造に相応するメモリブロックを示す斜視図である。
図8】本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置に含まれる境界層の一実施形態を説明するための断面図である。
図9】3次元NANDフラッシュメモリ装置の例示的なプログラムバイアス条件を示す図である。
図10】本発明の実施形態に従う第1プログラム動作を示す図である。
図11図10の第1プログラム動作に従う第2スタックに対するプログラム方法の一実施形態を示すタイミング図である。
図12a】本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置のプログラム方法によるパス電圧撹乱の減少を説明するための図である。
図12b】本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置のプログラム方法によるプログラム電圧撹乱の減少を説明するための図である。
図13a図13a及び13bは、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置の増加型ステップパルスプログラミングでの読出し電圧撹乱及びプログラム電圧撹乱の減少を説明するための図である。
図13b図13a及び13bは、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置の増加型ステップパルスプログラミングでの読出し電圧撹乱及びプログラム電圧撹乱の減少を説明するための図である。
図14】不揮発性メモリ装置のプログラム方法で発生しうるホットキャリアインジェクションを説明するための図である。
図15図15及び図16は、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置のプログラム方法を示すフローチャートである。
図16図15及び図16は、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置のプログラム方法を示すフローチャートである。
図17図10の第1プログラム動作に従う第2スタックに対するプログラム方法の一実施形態を示すタイミング図である。
図18】本発明の実施形態に従う3個のスタックに分割されたメモリセルアレイを示す断面図である。
図19a図19a及び図19bは、図10の第1プログラム動作に従う図18のメモリセルアレイのスタックに対するプログラム方法の実施形態を示す図である。
図19b図19a及び図19bは、図10の第1プログラム動作に従う図18のメモリセルアレイのスタックに対するプログラム方法の実施形態を示す図である。
図20】本発明の実施形態に従う第2プログラム動作を示す図である。
図21図20の第1プログラム動作に従う第1スタックに対するプログラム方法の一実施形態を示すタイミング図である。
図22a図22a及び図22bは、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置に含まれるメモリセルアレイの実施形態を示す図である。
図22b図22a及び図22bは、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置に含まれるメモリセルアレイの実施形態を示す図である。
図23】本発明の実施形態に従うSSD(solid state disk or solid state drive)を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付した図面を参照して、本発明の好ましい実施形態をより詳細に説明する。図面上の同一な構成要素に対しては同一な参照符号を使用し、同一な構成要素に対して重複した説明は省略する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置のプログラム方法を示すフローチャートである。図1を参照すると、複数のメモリセルが垂直方向に複数のビットライン及びソースラインの間に各々配置される複数のセルストリングを含むメモリセルアレイを複数のスタックに分割する(S100)。メモリセルアレイまたはメモリブロックは、図7aから7cを参照して説明するように、2つのスタックに分割されることもでき、図18を参照して説明するように、3個のスタックに分割されることもできる。一方、図面に図示してはいないが、類似の方式によりメモリブロックは4個以上のスタックに分割できることを理解することができる。
【0013】
前記複数のスタックの少なくとも1つの境界層に配置され、前記複数のセルストリングの電気的な連結を各々制御する複数の中間スイッチングトランジスタを提供する(S200)。
【0014】
一実施形態で、図7a及び図7bを参照して後述するように、前記境界層は1つのゲート層に該当することができる。他の実施形態で、図7cを参照して後述するように、前記境界層は垂直方向に隣接する2つ以上のゲート層を含むことができる。更に他の実施形態で、図18を参照して後述するように、前記境界層は3個以上のスタックを分割する垂直方向に離隔した2つ以上のゲート層を含むことができる。ここで、ゲート層とは、図5に図示された第1導電物質213~293が形成される層、言い換えると、図6に図示されたゲートラインGTL1~GTL8が形成される層を示す。
【0015】
プログラム動作時、前記複数の中間スイッチングトランジスタのスイッチング動作を制御しながら前記複数のスタックのチャンネル電圧のブースティング動作を遂行する(S300)。前記中間スイッチングトランジスタのスイッチング動作の制御に従う前記ブースティング動作に対しては図11などを参照して後述する。
【0016】
垂直型フラッシュメモリ装置は世代を重ねるほど垂直方向に積層するゲート層の個数が増加し、最上位のゲート層に形成されるストリング選択ラインの個数が増加するにつれて、1つのメモリブロック基準の密度(density)が増加するようになる。
【0017】
前記ゲート層に形成されるワードラインの個数が増加するにつれて、プログラムの間に非選択ワードラインに結合されたメモリセルが受けるパス電圧撹乱(pass voltage disturbance)が増加するようになる。また、ストリング選択ラインの個数が増加するにつれて、プログラムの間に選択ワードラインに結合されるが、非選択セルストリングに属するメモリセルが受けるプログラム電圧撹乱(program voltage disturbance)が増加するようになる。
【0018】
本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置及び不揮発性メモリ装置のプログラム方法は、中間スイッチングトランジスタのスイッチング動作の制御を通じてチャンネル電圧のダブルブースティング(double boosting)を具現することによって、プログラム電圧撹乱及びパス電圧撹乱を減少して不揮発性メモリ装置の寿命を増加し、性能を向上させることができる。
【0019】
ここで、ダブルブースティングとは、後述するように、前記複数の中間スイッチングトランジスタのスイッチング動作及び各スタックに対するパス電圧の印加時点を制御することによって、前記複数のスタックのうち、プログラムの対象となる選択スタックのチャンネル電圧を2回に亘ってブースティングすることをいう。
【0020】
図2は、本発明の実施形態に従うメモリシステムを示すブロック図である。図2を参照すると、メモリシステム10は、メモリコントローラ20及び少なくとも1つのメモリ装置30を含むことができる。
【0021】
図2に図示されたメモリ装置30は不揮発性メモリ装置でありえ、メモリシステム10は、メモリカード、USBメモリ、SSDなどのフラッシュメモリを基盤とするデータ格納媒体を含むことができる。
【0022】
不揮発性メモリ装置30は、メモリコントローラ20の制御によって、消去、書込みまたは読出し動作などを遂行することができる。このために、不揮発性メモリ装置30は入出力ラインを介してメモリコントローラ20からコマンドCMD、アドレスADDRを受信し、メモリコントローラ20とプログラム動作または読出し動作のためのデータDATAを送受信する。また、不揮発性メモリ装置30は、制御ラインを介して制御信号CTRLを受信することができ、不揮発性メモリ装置30は、メモリコントローラ20からパワーPWRの提供を受けることができる。
【0023】
図3は、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置の一実施形態を示すブロック図である。図3を参照すると、不揮発性メモリ装置30は、メモリセルアレイ100、アドレスデコーダ430、ページバッファ回路410、データ入出力回路420、制御回路450、及び電圧生成器460を含むことができる。
【0024】
メモリセルアレイ100は、複数のストリング選択ラインSSL、複数のワードラインWL、及び複数の接地選択ラインGSLを介してアドレスデコーダ430と連結できる。また、メモリセルアレイ100は複数のビットラインBLを介してページバッファ回路410と連結できる。
【0025】
メモリセルアレイ100は、複数のワードラインWL及び複数のビットラインBLに連結される複数のメモリセルを含むことができる。
【0026】
一実施形態において、メモリセルアレイ100は基板上に三次元構造(または、垂直構造)で形成される三次元(three dimensional)メモリセルアレイでありうる。この場合、メモリセルアレイ100は互いに積層して形成される複数のメモリセルを含む垂直メモリNANDストリングを含むことができる。
【0027】
制御回路450は、メモリコントローラ20からコマンド信号CMD及びアドレス信号ADDRを受信し、コマンド信号CMD及びアドレス信号ADDRに基づいて不揮発性メモリ装置30の消去ループ、プログラムループ、及び読出し動作を制御することができる。ここで、プログラムループはプログラム動作とプログラム検証動作を含むことができ、消去ループは消去動作と消去検証動作を含むことができる。ここで、読出し動作はノーマル読出し動作とデータリカバリー読出し動作を含むことができる。
【0028】
例えば、制御回路450はコマンド信号CMDに基づいて電圧生成器460を制御するための制御信号CTL及びページバッファ回路410を制御するための制御信号PBCを生成し、アドレス信号ADDRに基づいてローアドレス(R_ADDR)及びコラムアドレス(C_ADDR)を生成することができる。制御回路450はローアドレス(R_ADDR)をアドレスデコーダ430に提供し、コラムアドレス(C_ADDR)をデータ入出力回路420に提供することができる。
【0029】
アドレスデコーダ430は、複数のストリング選択ラインSSL、複数のワードラインWL、及び複数の接地選択ラインGSLを介してメモリセルアレイ100と連結できる。
【0030】
プログラム動作または読出し動作時、アドレスデコーダ430は制御回路450から提供されるローアドレス(R_ADDR)に基づいて複数のワードラインWLのうちの1つを選択ワードラインに決定し、残りのワードラインを非選択ワードラインに決定することができる。
【0031】
また、プログラム動作または読出し動作時、アドレスデコーダ430は制御回路450から提供されるローアドレス(R_ADDR)に基づいて複数のストリング選択ラインSSLのうちの1つを選択ストリング選択ラインに決定し、残りのストリング選択ラインを非選択ストリング選択ラインに決定することができる。
【0032】
電圧生成器460は、制御回路450から提供される制御信号CTLに基づいて不揮発性メモリ装置30の動作に必要なワードライン電圧VWLを生成することができる。電圧生成器460から生成されるワードライン電圧VWLはアドレスデコーダ430を介して複数のワードラインWLに駆動電圧として印加できる。
【0033】
例えば、プログラム動作時、電圧生成器460は選択ワードラインにプログラム電圧を印加し、非選択ワードラインにはプログラムパス電圧を印加することができる。また、プログラム検証動作時、電圧生成器460は選択ワードラインに検証読出し電圧を印加し、非選択ワードラインには読出しパス電圧を印加することができる。また、ノーマル読出し動作時、電圧生成器460は選択ワードラインに読出し電圧を印加し、非選択ワードラインには読出しパス電圧を印加することができる。
【0034】
ページバッファ回路410は、複数のビットラインBLを介してメモリセルアレイ100と連結できる。ページバッファ回路410は、複数のページバッファを含むことができる。一実施形態において、1つのページバッファに1つのビットラインが連結できる。他の実施形態において、1つのページバッファに2つ以上のビットラインが連結できる。
【0035】
ページバッファ回路410は、プログラム動作時に選択されたページにプログラムされるデータまたは書込みデータを一時的に格納し、読出し動作時に選択されたページから読出されたデータを一時的に格納することができる。
【0036】
データ入出力回路420は、データラインDLを介してページバッファ回路410と連結できる。プログラム動作時、データ入出力回路420はメモリコントローラ20からプログラムデータDATAを受信し、制御回路450から提供されるコラムアドレス(C_ADDR)に基づいてプログラムデータDATAをページバッファ回路410に提供することができる。読出し動作時、データ入出力回路420は制御回路450から提供されるコラムアドレス(C_ADDR)に基づいてページバッファ回路410に格納された読出しデータDATAをメモリコントローラ20に提供することができる。
【0037】
アドレスデコーダ430は、チャンネルイニシャライザ(CHI)432を含むことができる。一般に、チャンネル初期化はセルストリングに連結されたストリング選択ライン及びビットラインを介して実行される。しかしながら、ストリング選択ラインに隣接したメモリセルが先にプログラムされる場合、ストリング選択ライン及びビットラインを介してチャンネル初期化が実行できない場合が発生する。したがって、チャンネルイニシャライザ432は適合したプログラム順序を決定し、前記決定されたプログラム順序に基づいてチャンネル初期化動作を遂行することができる。例えば、チャンネルイニシャライザ432はメモリセルのプログラム順序に対応するチャンネル初期化動作を遂行するためにストリング選択ライン、接地選択ライン、及び共通ソースラインに提供される電圧の印加時点を決定することができる。
【0038】
制御回路450は、アドレススクランブルセレクタ(ASS)452を含むことができる。アドレススクランブルセレクタ452は、メモリセルアレイ100に含まれたセルストリングのチャンネルホールプロファイル(channel hole profile)情報を格納することができる。チャンネルホールプロファイルは不揮発性メモリ装置30の製造工程ステップで定義されることができ、アドレススクランブルセレクタ452は製造工程ステップで定義されたチャンネルホールプロファイル情報を格納することができる。アドレススクランブルセレクタ452は、チャンネルホールプロファイル情報に基づいて受信されたアドレスADDRに対応するワードラインを選択することができる。即ち、アドレススクランブルセレクタ452はチャンネルホールプロファイル情報に従って複数のアドレススクランブル(address scramble)のうちの1つを選択することができる。アドレススクランブルは、1つのセルストリングに含まれたメモリセルとワードラインをマッピングする方法をいう。
【0039】
以下、基板の上面に実質的に垂直な方向を第1方向(D1)、前記基板の上面に平行しながら互いに交差する2方向を各々第2方向(D2)及び第3方向(D3)と定義する。例えば、第2方向(D2)及び第3方向(D3)は実質的に互いに垂直に交差することができる。第1方向(D1)は垂直方向、第2方向(D2)は行方向、第3方向(D3)は列方向と称することもできる。図面上に矢印で表示された方向とその反対方向は同一方向として説明する。前述した方向に対する定義は以後全ての図面で同一である。
【0040】
図4図3のメモリセルアレイを示すブロック図であり、図5図4のメモリセルアレイに含まれるメモリブロックの一実施形態を示す斜視図である。
【0041】
図4に図示したように、メモリセルアレイ100は複数のメモリブロックBLK1~BLKzを含むことができる。メモリブロックBLK1~BLKzはアドレスデコーダ430により選択される。例えば、アドレスデコーダ430はメモリブロックBLK1~BLKzのうち、ブロックアドレスに対応するメモリブロックを選択することができる。
【0042】
図5を参照すると、メモリブロックBLKiは3次元構造または垂直構造で形成されるNANDストリング、またはセルストリングを含む。メモリブロックBLKiは複数の方向(D1、D2、D3)に沿って延在する構造物を含む。
【0043】
メモリブロックBLKiを形成するためには、まず基板111が提供される。例えば、基板111はホウ素(B、Boron)のような13族元素が注入されて形成されたP-ウェルで形成できる。または、基板111はN-ウェル内に提供されるポケットP-ウェルで形成できる。以下、基板111はP-ウェルであると仮定することにする。しかしながら、基板111はP-ウェルのみに限定されない。
【0044】
基板111上に、D1方向に沿って複数のドーピング領域311~314が形成される。例えば、複数のドーピング領域311~314は基板111と相異するnタイプの導電体で形成できる。以下、第1乃至第4ドーピング領域311~314はn型を有すると仮定する。しかしながら、第1乃至第4ドーピング領域311~314はn型を有することに限定されない。
【0045】
第1及び第2ドーピング領域311、312の間の基板111の領域上に、D2方向に沿って延在する複数の絶縁物質112がD1方向に沿って順次に提供される。例えば、複数の絶縁物質112はD3方向に沿って特定距離だけ離隔して形成できる。例示的に、絶縁物質112はシリコン酸化物(Silicon Oxide)のような絶縁物質を含むことができる。
【0046】
第1及び第2ドーピング領域311、312の間の基板111の上に、D2方向に沿って順次に配置され、D1方向に沿って絶縁物質112を貫通するピラー113が形成される。例示的に、チャンネルホールまたはピラー113は絶縁物質112を貫通して基板111と連結できる。ここで、ピラー113は第2及び第3ドーピング領域312、313の間の基板の上と、第3及び第4ドーピング領域313、314の間の基板の上にも形成される。
【0047】
例示的に、各ピラー113は複数の物質で構成できる。例えば、各ピラー113の表面層114は第1導電型を有するシリコン物質を含むことができ、NANDストリングのチャンネルが形成される領域として機能することができる。例えば、各ピラー113の表面層114は基板111と同一な導電型を有するシリコン物質を含むことができる。以下、各ピラー113の表面層114はp型シリコンを含むことと仮定する。しかしながら、各ピラー113の表面層114はp型シリコンを含むことに限定されない。
【0048】
各ピラー113の内部層115は絶縁物質で構成される。例えば、各ピラー113の内部層115はシリコン酸化物(Silicon Oxide)のような絶縁物質を含むことができる。例えば、各ピラー113の内部層115はエアーギャップ(Air gap)を含むことができる。
【0049】
第1及び第2ドーピング領域311、312の間の領域で、絶縁物質112、ピラー113、そして、基板111の露出した表面に沿って絶縁膜116が提供される。
【0050】
第1及び第2ドーピング領域311、312の間の領域で、絶縁膜116の露出した表面上に第1導電物質211~291が提供される。例えば、基板111に隣接した絶縁物質112及び基板111の間にD2方向に沿って延在する第1導電物質211が提供される。より詳しくは、基板111に隣接した絶縁物質112の下面の絶縁膜116及び基板111の間に、D2方向に延在する第1導電物質211が提供される。
【0051】
絶縁物質112のうち、特定の絶縁物質の上面の絶縁膜116と、該特定の絶縁物質の上に配置された絶縁物質の下面の絶縁膜116との間に、D2方向に沿って延在する第1導電物質が提供される。例示的に、複数の絶縁物質112の間に、D2方向に延在する複数の第1導電物質221~291が提供される。例示的に、第1導電物質211~291は金属物質でありうる。例示的に、第1導電物質211~291はポリシリコンなどの導電物質でありうる。
【0052】
第2及び第3ドーピング領域312、313の間の領域で、第1及び第2ドーピング領域311、312上の構造物と同じ構造物が提供できる。第3及び第4ドーピング領域313、314の間の領域で、第1及び第2ドーピング領域311、312上の構造物と同じ構造物が提供できる。例示的に、第3及び第4ドーピング領域313、314の間の領域で、D2方向に延在する複数の絶縁物質112と、D2方向に沿って順次に配置され、D1方向に沿って複数の絶縁物質112を貫通する複数のピラー113と、複数の絶縁物質112、及び複数のピラー113の露出した表面に提供される絶縁膜116と、D2方向に沿って延在する複数の第1導電物質213~293が提供される。
【0053】
複数のピラー113上にドレイン320が各々提供される。ドレイン320上に、D3方向に延在する第2導電物質331~333が提供される。第2導電物質331~333はD2方向に沿って順次に配置される。第2導電物質331~333の各々は対応する領域のドレイン320と連結される。例示的に、ドレイン320及びD3方向に延在する第2導電物質333は各々コンタクトプラグ(Contact plug)を介して連結できる。例示的に、第2導電物質331~333は金属物質でありうる。例示的に、第2導電物質331~333はポリシリコンなどの導電物質でありうる。
【0054】
前記第1導電物質が形成される層はゲート層に該当し、前記第1導電物質はストリング選択ラインSSL、ワードラインWL、中間スイッチングラインMSL、USL、LSL、接地選択ラインGSLのようなゲートラインを形成することができる。前記第2導電物質はビットラインを形成することができる。
【0055】
図6は、図5を参照して説明したメモリブロックの等価回路を示す回路図である。
【0056】
前述したメモリセルアレイは、複数のメモリブロックを含むことができる。図6に図示したメモリブロックBLKiは基板上に三次元構造で形成される三次元メモリブロックを示す。例えば、メモリブロックBLKiに含まれる複数のメモリNANDストリングは前記基板と垂直な方向(D1)に形成できる。
【0057】
図6を参照すると、メモリブロックBLKiはビットラインBL1、BL2、BL3と共通ソースラインCSLの間に連結される複数のセルストリング、即ち複数のメモリNANDストリングNS11~NS33を含むことができる。複数のメモリNANDストリングNS11~NS33の各々はストリング選択トランジスタSST、複数のメモリセルMC1、MC2、...、MC8、及び接地選択トランジスタGSTを含むことができる。図6には複数のメモリNANDストリングNS11~NS33の各々が8個のメモリセルMC1、MC2、...、MC8を含むことと図示されているが、本発明はこれに限定されない。
【0058】
ストリング選択トランジスタSSTは相応するストリング選択ラインSSL1、SSL2、SSL3に連結できる。複数のメモリセルMC1、MC2、...、MC8は各々相応するゲートラインGTL1、GTL2、...、GTL8に連結できる。ゲートラインGTL1、GTL2、...、GTL8はワードラインに該当することができ、ゲートラインGTL1、GTL2、...、GTL8の一部はダミーワードラインに該当することができる。また、ゲートラインGTL1、GTL2、...、GTL8の一部は中間スイッチングラインに該当することができ、中間スイッチングラインに結合されたメモリセルは中間スイッチングトランジスタと称することができる。接地選択トランジスタGSTは、相応する接地選択ラインGSL1、GSL2、GSL3に連結できる。ストリング選択トランジスタSSTは相応するビットラインBL1、BL2、BL3に連結され、接地選択トランジスタGSTは共通ソースラインCSLに連結できる。
【0059】
同一高さのワードライン(例えば、GTL1)は共通に連結され、接地選択ラインGSL1、GSL2、GSL3、及びストリング選択ラインSSL1、SSL2、SSL3は各々分離できる。図6にはメモリブロックBLKが8個のゲートラインGTL1、GTL2、...、GTL8、及び3個のビットラインBL1、BL2、BL3に連結されることと図示されているが、本発明はこれに限定されない。
【0060】
以下、メモリブロックを示す図面で、図示の便宜上、メモリセルは図示を省略し、垂直方向に積層されたゲートラインのみを図示する。前記ゲートラインは、ストリング選択ラインSSL、中間スイッチングラインMSL、USL、LSL、及び接地選択ラインGSLを含むことができる。中間スイッチングラインMSL、USL、LSLにより駆動されるメモリセルまたはトランジスタは中間スイッチングトランジスタと称することができる。中間スイッチングラインMSL、USL、LSLはダミーワードラインに該当することができる。
【0061】
以下、図面では図示及び説明の便宜上、同一なビットラインBLに連結される4個のセルストリングSTR1~STR4を図示するが、これに限定されるのではなく、同一なビットラインBLに連結されるストリングの個数は多様に決定できる。
【0062】
図7aは本発明の実施形態に従うメモリセルアレイの構造を示す回路図であり、図7b及び図7cは図7aの構造に相応するメモリブロックを示す斜視図である。
【0063】
図7aには、便宜上、メモリブロックのセルストリングのうち、1つのビットラインBL及び1つの共通ソースラインCSLに連結されるNANDストリングまたはセルストリングSTR1~STRmを図示しているが、メモリブロックは図5及び図6を参照して説明したような3次元構造を有することができる。
【0064】
図7a及び図7bを参照すると、メモリブロックは同一なビットラインBLと共通ソースラインCSLの間に連結される複数のセルストリングSTR1~STRmを含むことができる。セルストリングSTR1~STRmの各々はストリング選択ラインSSL1~SSLmにより制御されるストリング選択トランジスタSST1~SSTm、ワードラインWLにより制御されるメモリセル、中間スイッチングラインMSLにより制御される中間スイッチングトランジスタMST1~MSTm及び接地選択ラインGSLにより制御される接地選択トランジスタGST1~GSTmを含むことができる。第1及び第2スタックST1、ST2の垂直方向(D1)に両端に位置する少なくとも1つのワードラインに連結されるメモリセルはダミーセルでありうる。
【0065】
図7a及び図7bには接地選択トランジスタが同一な接地選択ラインGSLに連結される実施形態が図示されているが、接地選択トランジスタがそれぞれの接地選択ラインに連結されることもできる。
【0066】
一実施形態で、図7a及び図7bに図示したように、境界層BNDは1つのゲートラインを含むことができる。前記1つのゲートラインは中間スイッチングラインMSLに該当し、これに連結された中間スイッチングトランジスタMST1~MSTmを同時にスイッチングすることができる。他の実施形態で、図7cに図示したように、境界層BNDは2つのゲートラインを含むことができる。前記2つのゲートラインは中間スイッチングラインMSL1、MSL2に該当し、これに連結された中間スイッチングトランジスタを同時にスイッチングすることができる。一方、図面に図示してはいないが、境界層BNDは3個以上のゲートラインを含むこともできる。
【0067】
図8は、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置に含まれる境界層の一実施形態を説明するための断面図である。図8を参照すると、各セルストリングをなす各チャンネルホールは第1サブチャンネルホール610及び第2サブチャンネルホール510を含むことができる。第1サブチャンネルホール610は、チャンネル膜611、内部物質612、及び絶縁膜613を含むことができる。第2サブチャンネルホール510は、チャンネル膜511、内部物質512、及び絶縁膜513を含むことができる。第1サブチャンネルホール610のチャンネル膜611と第2サブチャンネルホール510のチャンネル膜511は、P型のシリコンパッドSIPを介して連結できる。
【0068】
このような複数のサブチャンネルホール610、510は適合したエッチング選択比を有するストッパーラインGTL5を用いて形成できる。例えば、前記適合したエッチング選択比を具現するために、ストッパーラインGTL5はポリシリコンで形成され、残りのゲートラインGTL1~GTL4、GTL6~GTL8はタングステンのような金属で形成できる。ポリシリコンのドーピング濃度によって差はあるが、ストッパーラインGTL5の抵抗値は残りのゲートラインGTL1~GTL4、GTL6~GTL8の各抵抗値より約6倍位に格段に大きい。
【0069】
前述したスタックの間の境界層はセルストリングのチャンネルホールをなす複数のサブチャンネルホールを段階的に形成するためのストッパー層GTL5に相応することができる。ストッパー層のセルはデータを格納することに適合しないことがあり、このようなストッパー層を本発明の実施形態に従う中間スイッチングトランジスタを形成するための境界層に用いることができる。また、ストッパー層GTL5に垂直方向に隣接した1つ以上のゲートライン層が前記境界層にさらに含まれることもできる。
【0070】
図9は、3次元NANDフラッシュメモリ装置の例示的なプログラムバイアス条件を示す図である。図9には、便宜上、1つのメモリブロックBLKに含まれる複数のNANDストリングのうち、第1ビットラインBL1に連結されたNANDストリングNS11、NS21と第2ビットラインBL2に連結されたNANDストリングNS12、NS22のみ図示されている。
【0071】
第1ビットラインBL1は相対的に低いプログラム許可電圧、例えば、接地電圧(0V)が印加されるプログラム許可ビットラインであり、第2ビットラインBL2は相対的に高いプログラム禁止電圧、例えば、電源電圧Vccが印加されるプログラム禁止ビットラインである。第1ビットラインBL1に連結されたNANDストリングNS11、NS21のうち、NANDストリングNS21が選択されると仮定すれば、選択ワードラインにプログラム電圧VPGM印加時、非選択ストリングラインに該当する第1ストリング選択ラインSSL1には、例えば、接地電圧(0V)が印加され、選択ストリングラインに該当する第2ストリング選択ラインSSL2には、例えば、電源電圧Vccが印加される。
【0072】
接地選択ラインGSL1、GSL2には、例えば、0Vが印加される。そして、ソースラインCSLには0Vより高い電圧(例えば、Vcc)が印加できる。選択ワードライン(例えば、WL5)にはプログラム電圧VPGM(例えば、18V)が印加され、非選択ワードライン(例えば、WL4、WL6)にはパス電圧VPASS(例えば、8V)が印加される。
【0073】
このようなプログラムバイアス条件で、メモリセル(A)のゲートには18Vが印加され、チャンネル(channel)電圧は0Vである。メモリセル(A)のゲートとチャンネルとの間に強い電界(electric field)が形成されるので、メモリセル(A)はプログラムされる。一方、メモリセル(B)のチャンネル電圧はVccであり、メモリセル(B)のゲートとチャンネルとの間に弱い電界(electric field)が形成されるので、メモリセル(B)はプログラムされない。一方、メモリセル(C、D)のチャンネルはフローティング(floating)状態にいるので、チャンネル電圧はブースティングレベルまで上昇し、メモリセル(C、D)はプログラムされない。
【0074】
しかしながら、プログラム電圧VPGMが増加する場合、プログラム許可ビットラインBL1に連結された非選択NANDストリングNS11のメモリセル(C)が、過度なストレスを受けて、不意にプログラムされるプログラム電圧撹乱が発生することがある。また、パス電圧VPASSが増加する場合、プログラム許可ビットラインBL1に連結された選択NANDストリングNS21のメモリセル(A)を除外した他のメモリセルが、過度なストレスを受けて、不意にプログラムされるパス電圧撹乱が発生することがある。
【0075】
図10は、本発明の実施形態に従う第1プログラム動作を示す図である。図10には、例示的にストリング選択ラインSSLに連結されたストリング選択トランジスタSSTと接地選択ラインGSLに連結された接地選択トランジスタGSTとの間に12個のワードラインWL1~WL12に連結されたメモリセルMC1~MC12を含む1つのセルストリング及びその状態が図示されている。セルストリングは、ビットラインBL及びソースラインCSLに連結される。また、図10には、例示的に2ビットを格納するマルチレベルセルのしきい電圧Vthの状態を図示している。
【0076】
図10を参照すると、不揮発性メモリ装置の運営シナリオに従って、最上位のワードラインから下方向に順次にプログラムする第1プログラム動作が遂行できる。即ち、第1プログラム動作では、メモリブロックに格納されたデータが増加するにつれて上から下に(T2B、top-to-bottom)データが詰められるプログラム順序(program order)を有する。
【0077】
消去されたワードラインのメモリセルMC1~MC7は全て消去状態(E0)にあり、プログラムされたワードラインのメモリセルMC8~MC12は格納されたデータに従って、消去状態(E0)または各々のプログラム状態(P1、P2、P3)を有することができる。
【0078】
図11は、図10の第1プログラム動作に従う第2スタックに対するプログラム方法の一実施形態を示すタイミング図である。 図11は、プログラムアドレスに相応する選択ワードラインWLsが第2スタックST2に含まれる場合に中間スイッチング選択トランジスタのスイッチング動作の制御によるブースティング動作を遂行することを示す。即ち、第1スタックST1は全てのメモリセルが消去された状態にある消去スタックに該当し、第2スタックST2はプログラムの対象となる選択スタックに該当する。
【0079】
時区間T1~T2はプリチャージ区間PPCであり、時区間T2~T3は第1ブースティング区間PBST1であり、時区間T3~T4は第2ブースティング区間PBST2であり、時区間T4~T5は選択ワードラインWLsにプログラム電圧VPGMが印加されるプログラム実行区間PEXEである。以下、相応するトランジスタがターンオン及びターンオフできるレベルを有する電圧を各々ターンオン電圧及びターンオフ電圧ということができる。
【0080】
ビットラインBLがプログラム禁止ビットラインである場合には、プログラム禁止電圧VINHが印加され、プログラム許可ビットラインである場合には、プログラム許可電圧VPERが印加できる。
【0081】
プリチャージ区間PPCで、選択ストリング選択ラインSSLs及び非選択ストリング選択ラインSSLuにはターンオフ電圧VSOFFが印加され、中間スイッチングラインMSLにはターンオン電圧VMONが印加され、接地選択ラインGSLにはターンオン電圧VGONが印加される。したがって、接地選択トランジスタ及び中間スイッチングトランジスタがターンオンされた状態であるので、ソースラインCSLのプリチャージ電圧VPCが第1スタックST1及び第2スタックST2のチャンネルに印加される。このように、第1ブースティング区間PBST1及び第2ブースティング区間PBST2のブースティング動作を遂行する前にソースラインCSLを用いてプリチャージ電圧VPCを第1スタックST1及び第2スタックST2のチャンネルに印加することができる。プリチャージ区間PPCで選択ワードラインWLs及び非選択ワードラインWLuには初期電圧(Vo)が印加される。初期電圧(Vo)は消去されたメモリセルがターンオンできる電圧レベルを有する。第2スタックST2の既にプログラムされたメモリセルはターンオフされ、 したがって、前記プログラムされたメモリセルとビットラインBLの間のチャンネル部分はフローティングできる。
【0082】
第1ブースティング区間PBST1で、中間スイッチングラインMSLはターンオン電圧VMONを維持し、接地選択ラインGSLにはターンオフ電圧VGOFFが印加されて第1スタックST1及び第2スタックST2のチャンネルはフローティングされる。このように、中間スイッチングトランジスタをターンオンさせた状態で消去スタックに該当する第1スタックST1のワードラインWLu(ST1)に第1パス電圧VPASS1を印加する。結果的に、第1スタックST1及び第2スタックST2のチャンネルは第1チャンネル電圧VCH1でブースティングされる。第1チャンネル電圧VCH1は近似的に数式(1)の通り表現できる。
【0083】
VCH1=VPC+VBST1=VPC+VPASS1*N1/[(N2-Np)+N1] (1)
【0084】
数式(1)で、VPCはプリチャージ電圧、VBST1は第1ブースティング電圧、N1は第1スタックST1のワードラインの個数、N2は第2スタックST2のワードラインの個数、Npは第2スタックST2の既にプログラムされたワードラインの個数を示す。数式(1)から分かるように、Npが増加するほど第1ブースティング電圧VBST1が増加することが分かる。
【0085】
第2ブースティング区間PBST2で、選択ストリング選択ラインSSLsにはターンオン電圧VSONが印加され、中間スイッチングラインMSLにはターンオフ電圧VMOFFが印加されて第1スタックST1及び第2スタックST2のチャンネルは互いに電気的に断絶される。このように、中間スイッチングトランジスタをターンオフさせた状態で選択スタックに該当する第2スタックST2のワードラインWLu(ST2)、WLs(ST2)に第2パス電圧VPASS2を印加する。結果的に、全ての非選択セルストリングの第1スタックST1のチャンネルは第1チャンネル電圧VCH1を維持し、第2チャンネルスタックST2のチャンネルは第2チャンネル電圧VCH2でさらにブースティングされる。選択セルストリングの第2スタックST2のチャンネルにはビットラインBLに沿ってプログラム許可電圧VPERが印加されるか、またはプログラム禁止電圧VINHに相応する電圧(図示せず)を有する。第2チャンネル電圧VCH2は数式(1)を用いて数式(2)の通り表現できる。
【0086】
VCH2=VCH1+VBST2=VPC+VBST1+VBST2
=VPC+VPASS1*N1/[(N2-Np)+N1]+VPASS2 (2)
【0087】
数式(2)で、VBST2は第2ブースティング電圧を示し、第2ブースティング電圧VBST2は第2パス電圧VPASS2に該当する。
【0088】
プリチャージ区間PPC以後、接地選択ラインGSLにはターンオフ電圧VGOFFが印加され、セルストリングと共通ソースラインとの間の電気的な連結が遮断できる。
【0089】
プログラム実行区間PEXEで、選択スタックに該当する第2スタックST2の選択ワードラインWLs(ST2)にプログラム電圧VPGMが印加され、プログラム許可電圧VPERが印加されるビットラインBLに連結された該当メモリセルがプログラムされる。
【0090】
このように、本発明の実施形態に従うブースティング動作は第1ブースティング区間PBST1の第1ブースティング動作及び第2ブースティング区間PBST2の第2ブースティング動作を含み、これをダブルブースティングと称することができる。
【0091】
前記第1ブースティング動作は、第1ブースティング区間PBST1の間、複数の中間スイッチングトランジスタをターンオン(即ち、中間スイッチングラインMSLにターンオン電圧VMONを印加)させた状態で複数のスタックのうち、全てのメモリセルが消去された状態にある消去スタックST1のワードラインに第1パス電圧VPASS1を印加することによって遂行できる。前記第2ブースティング動作は、前記第1ブースティング区間PBST1の後の第2ブースティング区間PBST2の間、前記複数の中間スイッチングトランジスタをターンオフ(即ち、中間スイッチングラインMSLにターンオフ電圧VMOFFを印加)させた状態で前記複数のスタックのうち、プログラムの対象となる選択スタックST2のワードラインに第2パス電圧VPASS2を印加することによって遂行できる。
【0092】
消去スタックST1のワードラインに第1パス電圧VPASS1を印加する第1ブースティング区間PBST1の間、選択スタックST2のチャンネル及び消去スタックST1のチャンネルはターンオンされた前記複数の中間スイッチングトランジスタにより互いに電気的に連結される。一方、選択スタックST2のワードラインに第2パス電圧VPASS2を印加する間、選択スタックST2のチャンネル及び消去スタックST1のチャンネルはターンオフされた前記複数の中間スイッチングトランジスタにより互いに電気的に断絶される。
【0093】
結果的に、数式(1)及び(2)のように、前記第1ブースティング動作により消去スタックST1のチャンネル及び選択スタックST2のチャンネルが共に第1チャンネル電圧VCH1でブースティングされた後に、前記第2ブースティング動作により単に選択スタックST2のチャンネルのみ第2チャンネル電圧VCH2でさらにブースティングできる。したがって、選択スタックST2のワードラインに第2パス電圧VPASS2を印加する第2ブースティング区間PVST2が終了した時点(T4)で、選択スタックST2の第2チャンネル電圧VCH2は消去スタックST1の第1チャンネル電圧VCH1より大きくなる。
【0094】
図12aは本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置のプログラム方法によるパス電圧撹乱の減少を説明するための図であり、図12bは本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置のプログラム方法によるプログラム電圧撹乱の減少を説明するための図である。
【0095】
図12a及び図12bにはストリング選択ラインSSLに連結されるストリング選択トランジスタSST、複数のワードラインWL1~WL12に各々連結される複数のメモリセルMC1~MC12、中間スイッチングラインMSLに連結される中間スイッチングトランジスタMST、及び接地選択ラインGSLに連結される接地選択トランジスタGSTを含むセルストリングがビットラインBL及びソースラインCSLの間に垂直に配置された構造を示す。図12a及び図12bで、左側のセルストリングは従来の方式の場合を示し、右側のセルストリングは本発明の実施形態に従う場合を示す。図12a及び図12bのセルストリングは、ストリング選択ラインSSLにターンオン電圧VSONが印加される選択セルストリングに該当する。第1スタックST1はメモリセルMC1~MC6が全て消去状態にある消去スタックに該当し、第2スタックST2はプログラムの対象となる選択ワードライン(例えば、WL9)を含む選択スタックに該当する。
【0096】
図12aにはプログラム許可電圧VPERが印加されるビットラインBLに連結されたセルストリングのチャンネル電圧が図示されている。従来の場合にはダミーワードラインに相応する中間スイッチングラインMSLにターンオン電圧VMONが印加されて、中間スイッチングトランジスタMSTがターンオンされ、結果的に、消去スタックST1のチャンネル電圧VCHcは選択スタックST2のチャンネル電圧VCHcと同一になる。この場合、消去スタックST1のメモリセルMC1~MC6のゲートとチャンネルとの間の電圧差はパス電圧VPASSに該当する。一方、本発明の実施形態によるダブルブースティングの場合には、中間スイッチングラインMSLにターンオフ電圧VMOFFが印加されて、中間スイッチングトランジスタMSTがターンオフされ、消去スタックST1のチャンネルは第1チャンネル電圧VCH1でブースティングされる。この場合、消去スタックST1のメモリセルMC1~MC6のゲートとチャンネルとの間の電圧差はVPASS1-VCH1に該当する。結果的に、本発明の実施形態に従うダブルブースティングにより消去スタックST1のパス電圧撹乱が減少または防止されることが分かる。
【0097】
図12bにはプログラム禁止電圧VINHが印加されるビットラインBLに連結されたセルストリングのチャンネル電圧が図示されている。従来の場合にはダミーワードラインに相応する中間スイッチングラインMSLにターンオン電圧VMONが印加されて、中間スイッチングトランジスタMSTがターンオンされ、結果的に、消去スタックST1のチャンネル電圧VCHcは選択スタックST2のチャンネル電圧VCHcと同一になる。この場合、プログラム電圧VPGMが印加されるメモリセルMC9のゲートとチャンネルとの間の電圧差はVPGM-VCC-VPASSに該当する。一方、本発明の実施形態によるダブルブースティングの場合には中間スイッチングラインMSLにターンオフ電圧VMOFFが印加されて、中間スイッチングトランジスタMSTがターンオフされ、消去スタックST1のチャンネルは第1チャンネル電圧VCH1でブースティングされ、選択スタックST2の消去状態のメモリセルMC7~MC9のチャンネルは第2チャンネル電圧VCH2でブースティングされ、既にプログラムされた状態のメモリセルMC10~MC12のチャンネルは第3チャンネル電圧VCH3でブースティングされる。この場合、プログラム電圧VPGMが印加されるメモリセルMC9のゲートとチャンネルとの間の電圧差はVPGM-VCP-VBST-VPASS2に該当する。結果的に、本発明の実施形態に従うダブルブースティングにより選択スタックST2のプログラム電圧VPGMが印加されるメモリセルMC9のプログラム電圧撹乱が減少または防止されることが分かる。
【0098】
図13a及び図13bは、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置の増加型ステップパルスプログラミングでの読出し電圧撹乱及びプログラム電圧撹乱の減少を説明するための図である。
【0099】
図13aは従来の増加型ステップパルスプログラミング(ISPP、incremental step pulse programming)を示し、図13bは本発明の実施形態に従うダブルブースティングを適用したISPPを示す。
【0100】
図13a及び図13bを参照すると、ISPPに従ってプログラムが完了するまで複数のプログラムループLOOP1~LOOP7を順次に遂行することができる。プログラムループが反復されるほどプログラム電圧VPGMのレベルが段階的に増加(例えば、15Vから21Vに)することができる。プログラム電圧VPGMのレベルの増加に従って前述した第2パス電圧VPASS2が段階的に増加することができる。
【0101】
図13a及び図13bにはプログラム電圧撹乱及びパス電圧撹乱が発生した場合がYESと表示されており、発生しない場合がNOと表示されている。図13aの例で、VPGM-VPASS2が9V以上である場合にプログラム電圧撹乱が発生し、VPASS2が7V以上である場合にパス電圧撹乱が発生する。一方、図13bの例では、VPGM-VPASS2-VBSTが9V以上である場合にプログラム電圧撹乱が発生し、VPASS2が7V以上である場合にパス電圧撹乱が発生する。ここで、VBSTは前述したブースティング電圧に該当し、ブースティング電圧は2Vと仮定した。
【0102】
図13a及び図13bに図示したように、ダブルブースティングによるブースティング電圧VBSTを用いてプログラム電圧撹乱が発生しないプログラムループでパス電圧VPASS2を低めることによって、パス電圧撹乱が発生するプログラムループの個数を減少することができる。また、ブースティング電圧VBSTによりプログラム電圧撹乱が発生するプログラムループの個数を減少することができる。
【0103】
図14は、不揮発性メモリ装置のプログラム方法で発生しうるホットキャリアインジェクションを説明するための図である。図14には前述した選択スタックで発生しうるホットキャリアインジェクション(HCI、hot carrier injection)を図示している。図11、12a、及び12bを参照して前述したように選択スタックに対してはワードラインWL1~WL6に第1ブースティング区間PBST1で初期電圧(例えば、0V)が印加され、第2ブースティング区間PBST2で第2パス電圧VPASS2が印加される。プログラムされた状態(PS)にあるメモリセルのターンオフにより既にプログラム動作が遂行されたワードラインWL4~WL6に相応するチャンネルは第3チャンネル電圧VCH3を有し、未だプログラム動作が遂行されていないワードラインWL1~WL3に相応するチャンネルは第2チャンネル電圧VCH2を有する。数式(1)及び(2)を参照して説明したように、第2チャンネル電圧VCH2はプログラムされたワードラインの個数(Np)が増加するほど増加する。また、プログラムされたワードラインの個数(Np)が増加するほどプログラム電圧VPGMによるブースティングの影響が大きくなり、第2チャンネル電圧VCH2が過度に増加することがある。第2チャンネル電圧VCH2と第3チャンネル電圧VCH3の差が一定の範囲を越えて大きくなると、即ち、しきい値(threshold value)より大きくなると、HCIにより境界領域にあるメモリセルのしきい電圧状態が歪曲されることがある。したがって、本発明の実施形態に従うダブルブースティングは、図15及び16を参照して後述するように制御できる。
【0104】
図15及び16は、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置のプログラム方法を示すフローチャートである。
【0105】
図2図3、及び図15を参照すると、不揮発性メモリ装置30はメモリコントローラ20からプログラムコマンドを受信し(S11)プログラム動作を準備する。不揮発性メモリ装置30の制御回路450は、選択スタックの既にプログラム動作が遂行されたワードラインの個数に該当するプログラムライン数(Np)を決定する(S12)。制御回路450は、プログラムライン数(Np)に基づいて前述したブースティング動作を制御することができる。例えば、制御回路450はプログラムライン数(Np)を予め決定された基準値(Nr)と比較する(S13)。制御回路450は、プログラムライン数(Np)が基準値(Nr)より小さい場合(S13:NO)、前述したブースティング動作を伴うブースティングプログラムを遂行し、プログラムライン数(Np)が基準値(Nr)より大きい場合(S13:YES)、前述したブースティング動作を省略し、ノーマルプログラムを遂行(S15)することができる。
【0106】
このように、プログラムライン数(Np)に基づいてブースティング動作を制御することによって、図14を参照して説明したHCIを防止することができる。
【0107】
図2図3、及び図16を参照すると、不揮発性メモリ装置30はメモリコントローラ20からプログラムコマンドを受信し(S21)、プログラム動作を準備する。不揮発性メモリ装置30の制御回路450は、選択スタックの既にプログラム動作が遂行されたワードラインの個数に該当するプログラムライン数(Np)、プリチャージ電圧VPC、及びパス電圧VPASSを決定する(S22)。制御回路450は、プログラムライン数(Np)、プリチャージ電圧VPC、及び第1パス電圧VPASS1に基づいて前述したブースティング動作を制御することができる。例えば、制御回路450はプログラムライン数(Np)、プリチャージ電圧VPC、及び第1パス電圧VPASS1に基づいてHCIの発生有無を判別する(S23)。制御回路450は、HCIが発生しないと判別した場合(S23:NO)、決定されたプリチャージ電圧VPC及び第1パス電圧VPASS1に基づいて前述したブースティング動作を伴うブースティングプログラムを遂行する(S24)。制御回路450は、HCIが発生すると判別した場合(S23:YES)、プリチャージ電圧VPC及び第1パス電圧VPASS1のうち、少なくとも1つを減少し(S25)、前述したブースティング動作を伴うブースティングプログラムを遂行する(S24)。数式(1)を参照して説明したように、プリチャージ電圧VPC及び第1パス電圧VPASS1のうち、少なくとも一方を減少することによって、第1ブースティング電圧VBST1を減少することができる。
【0108】
このように、選択スタックのプログラムライン数(Nr)が増加するほどプリチャージ電圧VPC及び第1パス電圧VPASS1のうち、少なくとも1つを減少することによって、図14を参照して説明したHCIを防止することができる。
【0109】
図17は、図10の第1プログラム動作に従う第2スタックに対するプログラム方法の一実施形態を示すタイミング図である。図17のプリチャージ区間PPC、第1ブースティング区間PBST1、第2ブースティング区間PBST2、及びプログラム実行区間PEXEは、図11と同一であるので、重複する説明を省略する。
【0110】
図11図12a、及び図12bを参考にして前述したように、消去スタックST1のチャンネルは第1チャンネル電圧VCH1を有し、選択スタックST2のチャンネルは追加的にブースティングされた第2チャンネル電圧VCH2を有する。このようなチャンネルを電気的に連結する場合、チャンネルの電位差により前述したようなHCIが発生することがある。
【0111】
図17を参照すると、ワードラインの電圧を初期化するリカバリー動作を、時区間T5~T6の第1リカバリー区間PRCV1及び時区間T6~T7の第2リカバリー区間で段階的に遂行できる。
【0112】
第1リカバリー区間PRCV1で選択スタックST2のワードラインの電圧を、初期化電圧(Vo)より高く、第2パス電圧VPASS2より低い中間電圧(Va)に減少した後に、中間スイッチングラインMSLにターンオン電圧VNONを印加して複数の中間スイッチングトランジスタをターンオンさせる。
【0113】
第2リカバリー区間PRCV2で選択スタックST2のワードラインの電圧を中間電圧(Va)から初期化電圧(Vo)に減少することと共に、消去スタックST1のワードラインの電圧を第1パス電圧VPASS1から初期化電圧(Vo)に減少する。
【0114】
結果的に、第1リカバリー区間PRCV1で選択スタックST2のチャンネル電圧を一次的に減少し、中間スイッチングトランジスタをターンオンさせて選択スタックST2のチャンネル及び消去スタックST1のチャンネルを電気的に連結した後、第2リカバリー区間PRCV2で2次的に選択スタックST2及び消去スタックST1のチャンネル電圧を減少することができる。
【0115】
このように、複数の中間スイッチングトランジスタのスイッチング動作を制御して前記複数のスタックのワードライン電圧を初期化するリカバリー動作を遂行することによって、チャンネルの電位差によるHCIを防止することができる。
【0116】
図18は、本発明の実施形態に従う3個のスタックに分割されたメモリセルアレイを示す断面図である。図18を参照すると、前述した境界層は下部境界層BNDL及び上部境界層BNDUを含む。メモリブロックMBは下部境界層BNDLの下に位置する第1スタックST1、下部境界層BNDLと上部境界層BNDUとの間に位置する第2スタックST2、及び上部境界層BNDUの上に位置する第3スタックST3を含む。
【0117】
前述した中間スイッチングトランジスタは下部境界層BNDLに配置され、下部スイッチングラインLSLに連結される複数の下部スイッチングトランジスタ、及び上部境界層BNDUに配置され、上部スイッチングラインUSLに連結される複数の上部スイッチングトランジスタを含む。
【0118】
図19a及び19bは、図10の第1プログラム動作に従う図18のメモリセルアレイのスタックに対するプログラム方法の実施形態を示す図である。以下、図11と重複する説明は省略する。
【0119】
図19a及び19bには前述したプリチャージ区間PPC、第1ブースティング区間PBST1、及び第2ブースティング区間PBST2での電圧が図示されている。
【0120】
図19aには前述した第1プログラム方式(T2B)で第3スタックST3に対するプログラムを遂行する場合が図示されている。この場合、第1スタックST1及び第2スタックST2は前述した消去スタックに該当し、第3スタックST3は前述した選択スタックに該当する。
【0121】
プリチャージ区間PPC及び第1ブースティング区間PBST1で、下部スイッチングラインLSL及び上部スイッチングラインUSLにターンオン電圧VLON、VUONが各々印加される。第2ブースティング区間PBST2で下部スイッチングラインLSL及び上部スイッチングラインUSLにターンオフ電圧VLOFF、VUOFFが各々印加される。他の電圧は図11を参照して前述した通りである。このような中間スイッチングトランジスタMC4、MC8のスイッチング動作の制御を通じて選択スタックに該当する第3スタックST3に対して前述したようなダブルブースティングを具現することができる。
【0122】
図19bには前述した第1プログラム方式(T2B)で第2スタックST2に対するプログラムを遂行する場合が図示されている。この場合、第1スタックST1は前述した消去スタックに該当し、第2スタックST2は前述した選択スタックに該当する。
【0123】
プリチャージ区間PPC及び第1ブースティング区間PBST1で、下部スイッチングラインLSL及び上部スイッチングラインUSLにターンオン電圧VLON、VUONが各々印加される。第2ブースティング区間PBST2で下部スイッチングラインLSL及び上部スイッチングラインUSLにターンオフ電圧VLOFF、VUOFFが各々印加される。他の電圧は図11を参照して前述した通りである。このような中間スイッチングトランジスタMC4、MC8のスイッチング動作の制御を通じて選択スタックに該当する第2スタックST2に対して前述したようなダブルブースティングを具現することができる。
【0124】
図20は、本発明の実施形態に従う第2プログラム動作を示す図である。以下、図10と重複する説明は省略する。図20を参照すると、不揮発性メモリ装置の運営シナリオに従って、最下位のワードラインから上方向に順次にプログラムする第2プログラム動作が遂行できる。即ち、第2プログラム動作では、メモリブロックに格納されたデータが増加するにつれて下から上に(B2T、bottom-to-top)データが詰められるプログラム順序(program order)を有する。
【0125】
消去されたワードラインのメモリセルMC5~MC12は全て消去状態(E0)にあり、プログラムされたワードラインのメモリセルMC1~MC4は格納されたデータに従って、消去状態(E0)または各々のプログラム状態(P1、P2、P3)を有することができる。
【0126】
図21は、図20の第1プログラム動作に従う第1スタックに対するプログラム方法の一実施形態を示すタイミング図である。
【0127】
以下、図11と重複する説明は省略し、差異点のみ説明することにする。
【0128】
図11の場合には第1スタックST1が消去スタックに該当し、第2スタックST2が選択スタックに該当したが、図21の場合には、反対に、第1スタックST1が選択スタックに該当し、第2スタックST2が消去スタックに該当する。
【0129】
したがって、第1ブースティング区間PBST1で第2スタックST2のワードラインに第1パス電圧VPASS1を印加して前述した第1ブースティング動作を遂行し、以後、第2ブースティング区間PBST2で第1スタックST1のワードラインに第2パス電圧VPASS2を印加して前述した第2ブースティング動作を遂行する。
【0130】
第2プログラム方式で選択スタックに該当する第1スタックST1に対するプログラム動作を遂行する場合、プログラムが遂行されるメモリセルとソースラインCSLとの間には既にプログラムされたメモリセルが存在することができる。したがって、プリチャージ区間PPCでビットラインBLにプリチャージ電圧VPCを印加し、ストリング選択ラインSSLs、SSLuにターンオン電圧VSONを印加し、中間スイッチングラインMSLにターンオン電圧VMONを印加して、第1スタックST1及び第2スタックST2のチャンネルにプリチャージ電圧VPCを印加することができる。
【0131】
図22a及び22bは、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置に含まれるメモリセルアレイの実施形態を示す図である。
【0132】
図22a及び22bにはビットラインBL及びソースラインCSLが全てセルストリングの上部に配置されるメモリセルアレイ700、800の構造が図示されている。図示の便宜上、1つのセルストリングのみを図示したが、メモリセルアレイ700、800の各々は同一な構造の複数のセルストリングを含むことができる。各々のセルストリングはストリング選択ラインSSLにより制御されるストリング選択トランジスタSST、ワードラインWLにより制御されるメモリセルMC、中間スイッチングラインMSLにより制御される中間スイッチングトランジスタMST、及び接地選択ラインGSLにより制御される接地選択トランジスタGSTを含むことができる。
【0133】
図22aを参照すると、セルストリングは最下層に中間スイッチングトランジスタMSTを備え、これを基準に第1サブアレイ710及び第2サブアレイ720に分割できる。
【0134】
図22bを参照すると、セルストリングは最下層及び中間層に備えられるスイッチングトランジスタMSTを備え、これを基準に第1サブアレイ810、第2サブアレイ820、第3サブアレイ830、及び第4サブアレイ840に分割できる。
【0135】
このようなサブアレイに対して前述したようなダブルブースティングを適用することによって、プログラム電圧撹乱及びパス電圧撹乱を減少して不揮発性メモリ装置の寿命を増加し、性能を向上させることができる。
【0136】
図23は、本発明の実施形態に従うSSD(solid state disk or solid state drive)を示すブロック図である。図23を参照すると、SSD1000は、複数の不揮発性メモリ装置1100及びSSD制御器1200を含む。
【0137】
不揮発性メモリ装置1100は、オプション的に外部高電圧VPPの提供を受けるように具現できる。不揮発性メモリ装置1100は前述した不揮発性メモリ装置30で具現できる。本発明の実施形態に従って不揮発性メモリ装置1100は中間スイッチングトランジスタのプログラムアドレスに基づいた選択的なスイッチング動作を通じてダブルブースティングを具現する。
【0138】
SSD制御器1200は複数のチャンネルCH1~CHiを介して不揮発性メモリ装置1100に連結される。SSD制御器1200は、少なくとも1つのプロセッサ1210、バッファメモリ1220、エラー訂正回路1230、ホストインターフェース1250、及び不揮発性メモリインターフェース1260を含む。バッファメモリ1220はメモリ制御器1200の駆動に必要なデータを一時的に格納することができる。また、バッファメモリ1220は書込み要請時、プログラム動作に用いられるデータをバッファリングすることができる。エラー訂正回路1230は書込み動作でプログラムされるデータのエラー訂正コード値を計算し、読出し動作で読み取られたデータをエラー訂正コード値に基づいてエラー訂正し、データ復旧動作で不揮発性メモリ装置1100から復旧されたデータのエラーを訂正することができる。
【0139】
このように、本発明の実施形態に従う不揮発性メモリ装置及び不揮発性メモリ装置のプログラム方法は、中間スイッチングトランジスタのスイッチング動作の制御を通じてチャンネル電圧のダブルブースティングを具現することによって、プログラム電圧撹乱及びパス電圧撹乱を減少して不揮発性メモリ装置の寿命を増加し、性能を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0140】
本発明の実施形態は、不揮発性メモリ装置及びこれを含むシステムに有用に利用できる。特に、本発明の実施形態は、メモリカード、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive;SSD)、エンベデッドマルチメディアカード(eMMC、embedded multimedia card)、コンピュータ(computer)、ノートブック(laptop)、携帯電話(cellular phone)、スマートフォン(smart phone)、MP3プレーヤー、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、デジタルTV、デジタルカメラ、ポータブルゲームコンソール(portable game console)、ナビゲーション(navigation)機器、ウェアラブル(wearable)機器、IoT(internet of things)機器、IoE(internet of everything)機器、e-ブック(e-book)、VR(virtual reality)機器、AR(augmented reality)機器などの電子機器に一層有用に適用できる。
【0141】
前記では本発明が好ましい実施形態を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は以下の特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解することができる。
【符号の説明】
【0142】
10 メモリシステム
20 メモリコントローラ
30 不揮発性メモリ装置
100 メモリセルアレイ
450 制御回路
BLK メモリブロック
BL ビットライン
CSL 共通ソースライン
SSL ストリング選択ライン
GSL 接地選択ライン
WL ワードライン
GTL ゲートライン
MC メモリセル
STR セルストリング
ST スタック
BND、BNDU、BNDL 境界層
MSL 中間スイッチングライン
MST 中間スイッチングトランジスタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図7c
図8
図9
図10
図11
図12a
図12b
図13a
図13b
図14
図15
図16
図17
図18
図19a
図19b
図20
図21
図22a
図22b
図23