(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-24
(45)【発行日】2024-05-07
(54)【発明の名称】会合設定システム、会合設定サーバ、会合設定方法、及び会合設定プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/109 20230101AFI20240425BHJP
【FI】
G06Q10/109
(21)【出願番号】P 2021137843
(22)【出願日】2021-08-26
(62)【分割の表示】P 2017115861の分割
【原出願日】2017-06-13
【審査請求日】2021-08-26
【審判番号】
【審判請求日】2023-05-08
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100167830
【氏名又は名称】仲石 晴樹
(72)【発明者】
【氏名】小城 肇
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 千美
【合議体】
【審判長】佐藤 智康
【審判官】松田 直也
【審判官】安井 雅史
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-085403(JP,A)
【文献】特開2016-045737(JP,A)
【文献】特開2009-181277(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
会合の設定が希望された場合に、会合の設定を希望する設定要求を送信する送信部を備える端末装置と、
複数の端末装置から前記設定要求を受信する受信部と、
前記設定要求に基づいて、複数のユーザのうち、一つの会合に組み入れるユーザを選択し、会合に参加するユーザの情報を含む参加者情報を生成する選択部と、
前記参加者情報を、当該参加者情報に含まれるユーザの端末装置各々に対して送信する送信部とを備える会合設定サーバとを含み、
前記会合設定サーバは、前記設定要求において前記会合を希望する日時に関する情報のみがユーザから指定された場合に前記会合を設定する、
会合設定システム。
【請求項2】
複数のユーザの端末装置から、会合の設定を希望する設定要求を受信する受信部と、
前記設定要求に基づいて、前記複数のユーザのうち、一つの会合に組み入れるユーザを選択し、当該会合に参加するユーザの情報を含む参加者情報を生成する選択部と、
前記参加者情報を、当該参加者情報に含まれるユーザの端末装置各々に対して送信する送信部とを備え、
前記設定要求において前記会合を希望する日時に関する情報のみがユーザから指定された場合に前記会合を設定する、
会合設定サーバ。
【請求項3】
前記受信部は、さらに、前記ユーザの端末装置各々から送信された情報であって前記会合への参加の可否を示す参加可否情報を受信し、
前記会合設定サーバは、更に、
前記会合への参加が可を示す前記ユーザの端末装置が所定数を満たす場合に、前記会合の開催が決定されたことを示す会合成立情報を生成する生成部を備え、
前記送信部は、前記会合成立情報を前記会合への参加が可を示す前記ユーザの端末装置に送信する
ことを特徴とする請求項2に記載の会合設定サーバ。
【請求項4】
前記設定要求は、当該設定要求を行ったユーザの特徴情報を含み、
前記選択部は、前記特徴情報に基づいて、同じ会合に組み入れるユーザを選択する
ことを特徴とする請求項2または3に記載の会合設定サーバ。
【請求項5】
前記特徴情報は、ユーザの嗜好を示す嗜好情報を含み、
前記選択部は、前記嗜好情報が示す嗜好が似通ったユーザを同じ会合に組み入れるようにユーザを選択する
ことを特徴とする請求項4に記載の会合設定サーバ。
【請求項6】
前記設定要求は、前記会合を行う時間、会合への参加希望人数、会合を行う場所のうち少なくともいずれか一つの設定情報を含み、
前記選択部は、前記設定情報に基づいて、前記一つの会合に組み入れるユーザを選択する
ことを特徴とする請求項2~5のいずれか1項に記載の会合設定サーバ。
【請求項7】
前記会合設定サーバは、更に、
前記会合において利用する店舗に、当該店舗の利用の予約を行う予約部を備える
ことを特徴とする請求項2~6のいずれか1項に記載の会合設定サーバ。
【請求項8】
会合の設定を行う会合設定サーバによる会合設定方法であって、
複数のユーザの端末装置から、会合の設定を希望する設定要求を受信する受信ステップと、
前記設定要求に基づいて、前記複数のユーザのうち、一つの会合に組み入れるユーザを選択し、会合に参加するユーザの情報を含む参加者情報を生成する選択ステップと、
前記参加者情報を、当該参加者情報に含まれるユーザの端末装置各々に対して送信する送信ステップとを含み、
前記設定要求において前記会合を希望する日時に関する情報のみがユーザから指定された場合に前記会合を設定する、
会合設定方
法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会合の設定を行う会合設定システム、会合設定サーバ、会合設定方法、及び会合設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種の会合の設定を行うことができるシステムが開発されている。例えば、特許文献1には、会合の一種として宴会を実行する場所を推薦する宴会場所推薦装置が開示されている。また、特許文献2、3には、会合の設定を自動的に行う会合設定システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-033484号公報
【文献】特開2009-181277号公報
【文献】特開2003-006467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1においては、場所の推薦は行うものの、会合の設定そのものを行うことはできないという問題がある。
【0005】
一方、特許文献2、3の場合、会合としての会合の設定を行ってはくれるものの、会合に参加する人物のスケジュールなどを予め設定しておく必要がある。即ち、特許文献2、3に記載の技術の場合、予め会合に参加する人物のスケジュールを予め登録しておかないと会合の設定を行うことができないという問題がある。また、事前に会合を行うことが決定されている会合の設定しか行うことができないという問題もある。そのため、特許文献2、3に記載の技術では、例えば、急に、その日すぐに会合を行う場合などの会合の設定には対応できないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は上記問題に鑑みて成されたものであり、突発的な会合であっても、その設定を行うことができる会合設定システム、会合設定サーバ、会合設定方法、会合設定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る会合設定システムは、会合の設定を希望する入力を受け付ける受付部と、受付部が会合の設定を希望する入力を受け付けた場合に、会合の設定を希望する設定要求を送信する送信部とを備える端末装置と、複数の端末装置から設定要求を受信する受信部と、設定要求に基づいて、複数のユーザのうち、一つの会合に組み入れるユーザを選択し、会合に参加するユーザの情報を含む参加者情報を生成する選択部と、参加者成立情報を、当該参加者情報に含まれるユーザの端末装置各々に対して送信する送信部とを備える会合設定サーバとを含む。
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る会合設定サーバは、複数のユーザの端末装置から、会合の設定を希望する設定要求を受信する受信部と、設定要求に基づいて、複数のユーザのうち、一つの会合に組み入れるユーザを選択し、当該会合に参加するユーザの情報を含む参加者情報を生成する選択部と、参加者情報を、当該参加者情報に含まれるユーザの端末装置各々に対して送信する送信部とを備える。
【0009】
また、上記会合設定サーバにおいて、受信部は、さらに、ユーザの端末装置各々から送信された情報であって会合への参加の可否を示す参加可否情報を受信し、会合設定サーバは、更に、会合への参加が可を示すユーザの端末装置が所定数を満たす場合に、会合の開催が決定されたことを示す会合成立情報を生成する生成部を備え、送信部は、会合成立情報を会合への参加が可を示すユーザの端末装置に送信することとしてもよい。
【0010】
また、上記会合設定サーバは、選択部は、さらに、一つの会合に組み入れるユーザを選択すると、そのうちの少なくとも一ユーザの端末装置に対して送信するためのものであって、一つの会合に含まれる他のユーザに関する参加者情報を生成し、送信部は、さらに、一ユーザの端末装置に、参加者情報を送信し、受信部は、さらに、一ユーザの端末装置から、参加者情報に含まれる他のユーザについて、会合への参加の許可に関する参加許可情報を受信し、参加許可情報が可を示す場合に、選択部は、一つの会合に組み入れるユーザとして他のユーザを選択し、参加可否情報が少なくとも一ユーザについて参加禁止を示す場合に、選択部は、一つの会合に組み入れるユーザとして、否を示すユーザを除外し、新たなユーザを選択しなおすこととしてもよい。
【0011】
また、上記会合設定サーバにおいて、選択部は、一つの会合に組み入れるユーザのうち、設定要求を最も早く送信したユーザを、一ユーザとして、参加者情報を生成することとしてもよい。
【0012】
また、上記会合設定サーバにおいて、選択部は、一つの会合に組み入れるユーザのうち、設定要求を最も遅く送信したユーザを、一ユーザとして、参加者情報を生成することとしてもよい。
【0013】
また、上記会合設定サーバにおいて、選択部は、一つの会合に組み入れるユーザのうち、ランダムに選択したユーザを、一ユーザとして、参加者情報を生成することとしてもよい。
【0014】
また、上記会合設定サーバにおいて、選択部は、参加可否情報において、否を示す一ユーザは、一つの会合とは異なる会合に組み入れて、当該異なる会合に組み入れるユーザを選択することとしてもよい。
【0015】
また、上記会合設定サーバにおいて、設定要求は、当該設定要求を行ったユーザの特徴情報を含み、選択部は、特徴情報に基づいて、同じ会合に組み入れるユーザを選択することとしてもよい。
【0016】
また、上記会合設定サーバにおいて、特徴情報は、ユーザの嗜好を示す嗜好情報を含み、選択部は、嗜好情報が示す嗜好が似通ったユーザを同じ会合に組み入れるようにユーザを選択することとしてもよい。
【0017】
また、上記会合設定サーバにおいて、設定要求は、会合を行う時間、会合への参加希望人数、会合を行う場所のうち少なくともいずれか一つの設定情報を含み、選択部は、設定情報に基づいて、一つの会合に組み入れるユーザを選択することとしてもよい。
【0018】
また、上記会合設定サーバにおいて、会合設定サーバは、更に、会合において利用する店舗に、当該店舗の利用の予約を行う予約部を備えることとしてもよい。
【0019】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る会合設定方法は、会合の設定を行う会合設定サーバによる会合設定方法であって、複数のユーザの端末装置から、会合の設定を希望する設定要求を受信する受信ステップと、設定要求に基づいて、複数のユーザのうち、一つの会合に組み入れるユーザを選択し、会合に参加するユーザの情報を含む参加者情報を生成する選択ステップと、参加者情報を、当該参加者情報に含まれるユーザの端末装置各々に対して送信する送信ステップとを含む。
【0020】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る会合設定プログラムは、ユーザの端末装置のコンピュータに、会合の設定を希望する入力を受け付ける受付機能と、受付機能が会合の設定を希望する入力を受け付けた場合に、会合の設定を希望する設定要求を送信する第1送信機能と、会合設定サーバから、会合に参加する他のユーザに関する参加者情報を受信する第1受信機能と、当該参加者情報に関する情報を提示する提示機能と、提示に応じて、他のユーザに関する会合への参加の可否に関する参加可否情報を受け付ける可否情報受付機能と、参加可否情報を会合設定サーバに送信する第2送信機能と、設定要求に応じて会合に関する設定を行う会合設定サーバから、会合に参加するユーザの情報を含む会合成立情報を受信する第2受信機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の一態様に係る会合設定システムは、ユーザの端末装置からの会合設定要求に応じて、会合を設定する。したがって、会合設定システムは、突発的な会合の設定も行うことができる。また、会合設定システムにおいては、予め各ユーザについてスケジュールなどを登録しておく必要もないので、ユーザの手間をとることがない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】会合設定システムのシステム構成例を示すシステム図である。
【
図2】会合設定サーバ及び端末装置の構成例を示すブロック図である。
【
図3】(a)は、スタック情報の構成例を示すデータ概念図である。(b)は、会合グループ情報の構成例を示すデータ概念図である。
【
図4】ユーザ情報のデータ構成例を示すデータ概念図である。
【
図5】会合設定システムにおけるやり取りを示すシーケンス図である。
【
図6】会合設定サーバの会合設定要求を受信した際の動作例を示すフローチャートである。
【
図7】会合設定サーバの参加可否情報を受信した際の動作例を示すフローチャートである。
【
図8】端末装置の会合設定システムにおける動作例を示すフローチャートである。
【
図9】会合設定サーバ及び端末装置の他の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の一実施態様に係る会合設定システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
<実施の形態>
<構成>
図1は、会合設定を行うための会合設定システム1の一構成例を示す概略図である。
図1に示すように、会合設定システム1は、会合設定サーバ100と、端末装置200aと、端末装置200bとを含む。会合設定サーバ100は、ネットワーク350を介して、端末装置200aや、端末装置200bと接続されている。ここでは、端末装置は2台のみを示しているが、端末装置は2台以上存在してもよいことはいうまでもない。なお、以下において、端末装置200aと、端末装置200bとを区別する必要がない場合には、端末装置200と記載する。また、会合設定サーバ100も1台のみを示しているが、複数台の並列処理により実現されてもよく、会合設定サーバ100内に複数のプロセッサを備え、当該複数のプロセッサの並列処理により会合設定サーバ100が実行すべき処理を実現することとしてもよい。ここで、「会合」とは、ユーザが他のユーザと会って、集まることをいい、集会、寄り合い、イベントなどと呼称されてもよい。会合設定システム1は、例えば、突発的にユーザ30aや、ユーザ30bなどが急に宴会などの会合を行いたいと希望する場合に、その設定を実行するシステムである。なお、会合は宴会に限るものではなく、突発的に発生するような、元々事前に実行予定がなかった会合であれば、どのような会合であってもよい。したがって、会合は、例えば、ボーリング大会、ゴルフコンペティション、カラオケなどであってもよいし、臨時の会議、例えば、臨時の予算委員会などであってもよい。なお、当該会合は、その日中に実行しなければならないということもない。以下、本実施の形態においては、一例として、複数のユーザが飲み会を行いたい場合を説明する。なお、ここで、飲み会は、宴会ほど規模は大きくなくとも、酒食を他のユーザと共にすることをいうこととする。
【0025】
会合設定システム1において、ユーザ30aは、飲み会等の会合を急に行いたいと思った場合に、例えば、自身が保持する端末装置200aにインストールしたアプリケーションの飲み会希望ボタンをクリックする。すると、端末装置200aは会合設定サーバ100に、会合設定要求を送信する。同様に、ユーザ30bも飲み会を行いたいと希望すると、自身が保持する端末装置200bから、会合設定サーバ100に会合設定要求を送信する。
【0026】
会合設定サーバ100は、複数のユーザの端末装置からの会合設定要求を受け付けて、所定の条件に従って、会合を設定する。当該条件の詳細については後述する。そして、会合設定サーバ100は、会合を設定すると、会合の対象となるユーザの端末装置に、会合が成立したことを示す会合成立情報を各端末装置に送信する。これにより、各端末装置のユーザは、会合が成立したことを認識し、自身の希望を叶えることができる。
【0027】
また、会合設定サーバ100は、更に、会合の設定の一環として、店舗400に、店舗400の利用に係る予約も実行することとしてもよく、そのために当該予約を実行する予約部を備えることとしてもよい。例えば、会合設定サーバ100の予約部は、予め定められた予約のためのフォーマットメールを作成し、店舗400の店舗端末410に送信することで、予約を実行する。
【0028】
以下、会合設定システム1に係る会合設定サーバ100について詳細に説明する。
【0029】
図2に示すように、会合設定サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。通信部110と、記憶部120と、制御部130とは、バス140を介して、互いに接続されている。
【0030】
通信部110は、ネットワーク350を介して、外部の装置、例えば、ユーザ30aの端末装置200aや、ユーザ30bの端末装置200bや、店舗400の店舗端末410と通信を実行する機能を有する。通信部110は、第1受信部111と、第1送信部112とを含んでよい。通信部110は、外部の装置と互いに通信が実行できれば、どのようなプロトコルによって通信を実行することとしてもよく、有線及び無線のいずれで通信を実行することとしてもよい。
【0031】
第1受信部111は、ネットワーク350から、端末装置200a、端末装置200b、店舗端末410から送信された信号を受信して、制御部130に伝達する機能を有する。第1受信部111は、例えば、複数の端末装置からの会合の設定を希望する会合設定要求を受信する機能を有する。
【0032】
第1送信部112は、制御部130からの指示に従って、端末装置200aや、端末装置200bに対して、参加者情報や会合成立情報を送信する機能を有する。ここで、参加者情報とは、会合に参加する参加者を示す情報であり、参加者情報には参加者情報の送信対象の端末装置のユーザの情報が含まれていてもよい。また、会合成立情報とは、会合が成立したことを示す情報、即ち、飲み会が実行されることを意味する情報である。会合成立情報は、飲み会が実行される場所若しくは飲み会のための集合場所、及び、飲み会が実行される日時の情報を含み、飲み会に参加する参加者の情報を含んでよい。第1送信部112は、会合成立情報について、当該会合成立情報に含まれるユーザの端末装置各々に対して送信する機能を有する。また、第1送信部112は、制御部130からの指示に従って、店舗端末410に、予約情報を送信する機能を有する。予約情報は、飲み会を実行するための席の予約を依頼する情報を含み、更には、飲み会を実行する日時及び参加人数の情報を含む。
【0033】
記憶部120は、会合設定サーバ100が動作する上で必要とする各種データやプログラムを記憶する機能を有する。記憶部120は、例えば、SSD、HDD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現できるがこれらに限定されるものではない。記憶部120は、会合設定サーバ100の制御部130が、各端末装置200からの会合設定要求に基づいて、会合の設定を行うために実行する会合設定プログラムを記憶している。記憶部120は、会合グループ情報310と、ユーザ情報400とを記憶する機能を有する。会合グループ情報310は、会合を設定するうえで、会合設定サーバ100が会合に参加する参加者を決定するために生成する情報であって、各会合に参加する参加者をグループとして管理するための情報である。また、ユーザ情報400は、会合設定システム1を利用するユーザ各々に関する情報である。会合グループ情報310及びユーザ情報400の詳細については、後述する。
【0034】
制御部130は、記憶部120に記憶されている各種のプログラムを読み出して実行するプロセッサであって、会合設定サーバ100の各部を制御する機能を有する。制御部130は、記憶部120に記憶されている会合設定プログラムに従って、会合の設定を行う機能を有する。会合の設定処理に係る動作についての詳細については、後述する。制御部130は、会合の設定処理の一環として、選択部131として機能してよい。また、制御部130は、会合の設定処理の一環として、会合成立情報を生成する生成部として機能してよい。制御部130は、複数のプロセッサから成るマルチコアにより実現されてもよく、複数のプロセッサによる並列処理により制御部130が実行する機能を実現することとしてもよい。また、制御部130は、会合成立時等において、会合(飲み会)を開催する店舗を予約するための予約部として機能してもよい。
【0035】
選択部131は、複数のユーザからの会合設定要求に基づいて、複数のユーザのうち、一つの会合に組み入れるユーザを選択し、会合に参加するユーザの情報を含む会合成立情報を生成する機能を有する。具体的には、選択部131は、端末装置200からの会合設定要求に基づいて、当該端末装置200に対応するユーザをどの会合に参加させるかのグループを選択する機能を有する。また、選択部131は、会合設定要求に基づいて会合グループを生成し、当該会合に含まれるユーザを選択し、各会合グループが所定の条件を満たすと、当該会合グループについての参加者情報を生成し、生成した参加者情報を、対応する会合グループに含まれるユーザのうち最初に会合設定要求を行ったユーザの端末装置に対して、第1送信部112に送信させる機能を有する。また、生成部132は、会合グループについて、会合が成立すると、会合成立情報を生成し、生成した会合成立情報を、当該会合成立情報に含まれるユーザの端末装置各々に対して、第1送信部112に送信させる機能も有する。選択部131、生成部132の動作の更なる詳細については、後述する。
【0036】
以上が、会合設定サーバ100の構成に関する説明である。
【0037】
一方、
図2に示すように、端末装置200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230と、位置情報取得部240と、受付部250と、表示部260と、音声出力部270とを備える。通信部210と、記憶部220と、制御部230と、位置情報取得部240と、受付部250と、表示部260と、音声出力部270とは互いにバス140を介して接続されている。端末装置200は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、PCなどにより実現することができる。
【0038】
通信部210は、ネットワーク350を介して、会合設定サーバ100と通信を実行する機能を有する通信インターフェースである。通信部210は、第2受信部211と、第2送信部212としての機能を実現する。通信部210は、ネットワーク350を介して、会合設定サーバ100との通信が実行できれば、有線、無線のいずれで通信を行ってもよく、また、通信ができれば使用する通信プロトコルは問わないものとする。
【0039】
第2受信部211は、会合設定サーバ100から送信された参加者情報や会合成立情報を受信する機能を有する。また、第2受信部211は、受信した参加者情報や会合成立情報を制御部230に伝達する機能を有する。
【0040】
第2送信部212は、制御部230からの指示に従って、制御部230から指定された情報を送信する機能を有する。例えば、第2送信部212は、制御部230から伝達された会合の設定を希望する会合設定要求を会合設定サーバ100に送信する機能を有する。また、例えば、第2送信部212は、制御部230から伝達された参加可否情報を会合設定サーバ100に送信する機能を有する。
【0041】
記憶部220は、端末装置200が動作上必要とする各種プログラム、各種データを記憶する機能を有する。記憶部220は、例えば、SSD、HDD、フラッシュメモリなどにより実現できるが、これらに限定されるものではない。記憶部220は、受付部250で受け付けたユーザからの入力に応じて、会合設定要求を会合設定サーバ100に送信し、その会合設定要求に応じて会合設定サーバ100から送信された参加者情報や会合成立情報に係る処理を行うための会合設定プログラムを記憶する機能を有する。また、受信した参加者情報や会合成立情報を一時的に記憶する機能を有してもよい。参加者情報は、参加可否情報の送信後に消去されてもよい。また、会合成立情報は、当該会合成立情報で示される会合の実行日時の経過後に消去されてもよい。
【0042】
制御部230は、記憶部220に記憶されている各種のプログラムを読み出して実行するプロセッサであって、端末装置200の各部を制御する機能を有する。制御部230は、受付部250が受け付けたユーザからの入力内容に従って、会合設定要求を生成する機能を有し、当該会合設定要求を、第2送信部212に会合設定サーバ100に宛てて送信させる機能を有する。また、制御部230は、参加者情報を受け付けた場合に、受付部250が受け付けたユーザからの入力に従って、各ユーザについて、参加の許否を示す情報を付与した参加可否情報を生成する機能を有し、当該参加可否情報を、第2送信部212に会合設定サーバ100に宛てて送信させる機能を有する。
【0043】
位置情報取得部240は、端末装置200の現在位置を示す端末装置位置情報を取得する機能を有する。位置情報取得部240は、端末装置位置情報を取得し、取得するごとに、制御部230に伝達する機能を有する。位置情報取得部240は、例えば、GPS(Global Positioning System)、GNSS(Global Navigation Satellite System)などの測位システムにより実現することができるが、これらのシステムに限定されるものではない。位置情報取得部240は、端末装置位置情報を、測位システムが測定した緯度情報及び経度情報として取得する機能を有する。緯度情報は、南北方向の地球上の座標を示す情報であり、経度情報は、東西方向の地球上の座標を示す情報である。
【0044】
受付部250は、端末装置200を保持するユーザからの入力を受け付ける機能を有する。受付部250は、例えば、端末装置200に設けられたキーボード等のハードウェアキーにより実現されてもよいし、タッチパネル等のソフトウェアキーにより実現されることとしてもよい。受付部250は、受け付けた入力内容を制御部230に伝達する機能を有する。受付部250は、会合の設定を希望する入力、すなわち、ユーザからの会合設定要求及び当該会合設定要求に関する入力(会合の設定日時や場所、希望人数など)を受け付ける機能や、参加者情報で示されるユーザ各々について、参加の許否に関する情報を受け付ける機能を有する。
【0045】
表示部260は、制御部230からの指示に従って、制御部230が指定した情報を表示する機能を有する。表示部260は、例えば、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、LCD(Liquid Crystal Display)などにより実現することができるが、これらに限定されるものではない。表示部260は、例えば、参加者情報に示される参加者に関する情報や、会合成立情報に示される会合の日時と場所に関する情報を表示する機能を有してよい。
【0046】
音声出力部270は、制御部230からの指示に従って、制御部230が指定した音声情報を出力する機能を有する。音声出力部270は、例えば、スピーカである。音声出力部270は、例えば、音声により会合成立情報に示される会合の日時と場所を出力する機能を有してよい。
【0047】
ネットワーク350は、会合設定サーバ100と、端末装置200と、店舗端末410との間の通信を中継する無線又は有線の通信ネットワークである。
【0048】
最後に店舗端末410について簡単に説明する。店舗端末410は、端末装置200と基本的構成は変わらないため、詳細な説明は割愛する。店舗端末410は、端末装置200とは、会合設定サーバ100からの予約情報を受信して、会合の設定を行う機能を有する点で異なる。即ち、店舗端末410は、予約情報で示される日時から所定の時間だけ、予約情報で示される人数分の席の確保を行う。なお、人数分の席の確保が行えない場合には、店舗端末410は、会合設定サーバ100に対して、予約を受けることができない旨を示す予約不可情報を送信する。
【0049】
この場合に、会合設定サーバ100は、新たな店舗を探索し、その店舗に対して予約情報を改めて送信する。
【0050】
以上が会合設定システム1に係る各装置の機能構成の説明である。
【0051】
<データ>
図3(a)は、会合設定要求を示す情報であって、会合設定サーバ100にスタックされている状態のスタック情報300の一例を示すデータ概念図である。
図3(a)に示すように、会合設定要求は、少なくとも、ユーザ情報301と、位置情報302と、要求日時303と、希望人数304とが対応付けられた情報である。会合設定要求には、これらの情報の他に、対応するユーザの嗜好を示す嗜好情報や、会合の上限人数の情報などが対応付けられていてもよい。
【0052】
ユーザ情報301は、会合設定システム1を利用するユーザ各々を一意に特定することができるユーザの識別情報である。当該識別情報は、どのような形態であってもよく、数字やアルファベット、記号などを用いて表現してよく、各ユーザを特定できるのであれば、ユーザの名前なども用いてよい。
【0053】
位置情報302は、ユーザが会合を実行したいと希望している場所を示す情報である。ここでは、経緯度情報で示すこととするが、これは、その限りではなく、会合を実行する場所の街の名称、地域の名称などであってもよい。
【0054】
要求日時303は、ユーザが会合を開始したいと希望している日時を示す情報である。会合を、基本的に、会合設定要求を行った日に開催することとする場合には、日付に関する情報は、不要としてもよい。
【0055】
希望人数304は、会合設定要求を送信した端末装置200を保持するユーザが、会合に参加して欲しい人数を示す情報である。
【0056】
なお、ユーザにとって特に希望がない場合には、会合設定要求における位置情報302、要求日時303、希望人数304は省略することができるが、これらの情報があると、会合設定サーバ100は、会合設定要求を行ったユーザにとって望ましい形での会合の設定を行うことができる。以上が、会合設定要求の説明である。
【0057】
図3(b)は、会合グループ情報310の構成例を示すデータ概念図である。会合グループ情報310は、会合設定サーバ100の制御部130が会合の設定を行う際に生成して利用する情報であって、会合設定要求を行った各ユーザをどの会合に割り振るかを決定するために用いる情報である。会合グループ情報310は、会合設定要求に応じて設定される会合各々をグループとして、当該会合に参加する参加者を管理するための情報であり、会合グループの集合である。会合グループ情報310において一行が一つの会合グループを示している。
【0058】
図3(b)に示すように、会合グループ情報310は、グループ識別子311と、メンバー情報312と、開始時刻313と、集合場所314と、人数情報315とが対応付けられた情報である。
【0059】
グループ識別子311は、会合を行うグループ各々を、会合設定サーバ100が一意に特定するために用いる識別情報である。グループ識別子311は、各グループを一意に特定できるのであれば、どのような形態であってもよく、数字やアルファベット、記号などを用いて表現してよく、グループに付したグループ名称を用いることとしてもよい。グループ名称を用いる場合には、グループ名称は、会合設定サーバ100が設定することとしてもよいし、メンバー情報312に含まれるユーザのいずれかが設定することとしてもよい。
【0060】
メンバー情報312は、対応するグループであって、同じ会合に参加するユーザを示す情報である。メンバー情報312には、会合設定システム1を利用するユーザであって、会合設定要求を行っているユーザが少なくとも一人含まれる。メンバー情報312には、
図3(a)に示すユーザ情報301を用いる。メンバー情報312に示される参加者は、対応するグループが会合を行うための条件が成立した場合に、参加者情報に含まれるユーザと同内容になっている情報である。
【0061】
開始時刻313は、対応するグループの会合を開始する時刻を示す情報である、ここでは、時間のみを示しているが、日付の情報も含まれてよい。開始時刻313は、会合設定要求の要求日時303で示される日時から会合設定サーバ100が設定する情報である。開始時刻313には、対応する会合グループを設定したときの会合設定要求で示される要求日時303を用いる。
【0062】
集合場所314は、対応するグループが会合を実行する場所、または、当該場所に赴くための集合する場所を示す情報である。集合場所314は、例えば、集合する駅の名称や、店舗の名称などの情報であってよく、経緯度情報であってもよい。ここでは、集合場所314は、対応する会合グループを設定したときの会合設定要求で示される位置情報302で示される位置またはその位置の最寄りの駅、あるいは、ユーザの希望する店舗もしくは希望しそうな店舗を用いることとする。
【0063】
人数情報315は、対応するグループの会合に参加する予定の人数を示す情報である。人数情報315としては、例えば、対応する会合グループにおいて最初に会合設定要求を行ったユーザの希望する希望人数304の人数を用いるとよい。
【0064】
会合グループ情報310は、制御部130の選択部131が、会合設定要求を送信しているユーザを、どの会合に割り振るかの管理のために用いるほか、会合が成立したことを示す会合成立情報の生成にも利用される。
【0065】
以上が、会合グループ情報310のデータ構成例の説明である。
【0066】
図4は、ユーザ情報400の構成例を示すデータ概念図である。
【0067】
次に、ユーザ情報400について説明する。ユーザ情報400は、会合設定システム1を利用する各ユーザの特徴を示す情報である。ユーザ情報400は、
図4に示すように、ユーザ情報401と、性別情報402と、嗜好情報403と、履歴情報404とが対応付けられた情報であり、これ以外の情報、例えば、ユーザの名前やユーザの年齢などの情報も対応付けられていてもよい。
【0068】
ユーザ情報401は、会合設定システム1を利用する各ユーザを一意に特定するための情報である。ここでは、ユーザ情報401として、
図3に示すユーザ情報301に示す識別情報と同じ情報を用いる例を示しているが、各ユーザを識別可能であれば、その他の情報として、例えば、ユーザの名前を用いてもよい。
【0069】
性別情報402は、対応するユーザの性別を示す情報である。性別情報402は、例えば、ユーザに適した店舗を選択する際に、その性別に適した店舗を選択する際に利用することができる。また、性別情報402は、会合設定サーバ100が会合グループに組み入れるユーザを選択する際に利用することもできる。
【0070】
嗜好情報403は、対応するユーザの嗜好を示す情報であり、どのようなものを好み、どのようなものを嫌っているのかを示す情報である。当該情報は、各ユーザにより登録されてもよいし、会合設定サーバ100が、ユーザが訪問したことのある店舗の履歴から、その店舗に共通する情報を好みの情報として登録することとしてもよい。嗜好情報403は、会合設定サーバ100が店舗を予約する際の店舗の選択に利用することができる。
【0071】
履歴情報404は、対応するユーザが過去に訪問したことがある店舗を示す情報であり、会合設定サーバ100が店舗を予約する際の店舗の選択に利用することができる。
【0072】
以上が、会合設定サーバ100が利用するデータについての説明である。
【0073】
<動作>
ここから、会合設定システム1における動作について説明する。
図5は、会合設定システム1における会合設定に係るやり取りを示すシーケンス図である。なお、本実施の形態においては、会合は、その日中に行うものとして説明するが、会合の実行日はその日中でなくてもよいことは言うまでもない。
【0074】
図5に示すように、会合設定システム1においては、ユーザ30aは、例えば、その日、飲みたい気分になると、自身の端末装置200aに対して、会合設定要求を入力する(ステップS501)。例えば、ユーザ30aは、端末装置200aにダウンロードしている会合設定システム1を利用するためのアプリケーションを起動することで会合設定要求を入力する。当該入力を受け付けると、端末装置200aは、会合設定サーバ100に、会合設定要求を送信する(ステップS502)。なお、会合設定要求の送信は、会合設定要求の入力を受け付けたことに応じてすぐに送信する必要はなく、会合行いたい日時の所定時間前までに送信できればいつ送信することとしてもよい。
【0075】
会合設定サーバ100は、端末装置200aから送信された会合設定要求を受信する(ステップS503)。会合設定要求を受信すると、会合設定サーバ100は、一つの会合に組み入れるユーザを選択し、会合に参加するユーザの情報を含む会合成立情報を生成する参加者情報生成処理を実行する(ステップS504)。参加者情報生成処理の詳細については、
図6を用いて後述する。
【0076】
会合成立情報生成処理の結果、会合に参加するユーザが決定すると、会合設定サーバ100は、会合に参加するユーザの情報を含む参加者情報を、端末装置200aに送信する(ステップS505)。
【0077】
端末装置200aは、会合設定サーバ100から送信された参加者情報を受信する(ステップS506)。参加者情報を受信すると、端末装置200aは、会合成立情報の内容をユーザに表示して、会合に参加するユーザの情報を通知する。会合成立情報を表示することで、各端末装置200aは、ユーザに、会合の成立と、会合に参加予定の他のユーザの情報を認識させることができる。通知されたユーザの内容に応じて、ユーザは、会合に含まれる各ユーザを確認のうえ、自身がその会合に参加するかどうかを示す参加の可否を入力する。これを受けて、成立した会合に含まれる他のユーザについて会合への参加の可否を示す参加可否情報を生成する。そして、端末装置200aは、生成した参加可否情報を、会合設定サーバ100に送信する(ステップS507)。
【0078】
会合設定サーバ100は、端末装置200aから送信された参加可否情報を受信する(ステップS508)。そして、会合設定サーバ100は、参加可否情報において、会合に参加予定の全てのユーザについて、参加「可」になっているか否かを判断する(ステップS509)。参加可否情報に含まれる全てのユーザについて、参加「可」になっている場合には(ステップS509のYES)、会合が成立したことを示す会合成立情報を送信する(ステップS510)。イベント設定サーバ100は、例えば、参加可否情報に含まれる全てのユーザについて、参加「可」になっていない場合には(ステップS509のNO)、ステップS504の処理に戻る。なお、ステップS505~S510の処理は、会合成立情報生成処理の一環に含まれてよい。また、ユーザに、会合に参加するユーザの確認を求めるステップS505~S509の処理は、省略してもよいし、ユーザが当該処理を実行するか否かを選択できるように構成されていてもよい。
【0079】
なお、上記では、会合成立情報を表示することとしているが、これは、音声出力部270からの音声による報知であってもよい。この場合には、会合成立情報は、例えば、合成音声により会合設定サーバ100により生成された音情報であってもよい。そのためには、選択部131は、会合成立情報を音声で生成することとしてもよい。このように、会合設定システム1を利用するユーザは、自身の端末から会合設定要求を送信するだけで、設定要求に対応する会合に参加することができる。したがって、ユーザが、ふいに、その日飲みたくなった場合で、誰かと飲みたいという気分になったものの、自分で幹事を担うのが面倒な気分でいる場合などにおいて、ユーザは、会合設定システム1に、自動的に会合を設定してもらえる。したがって、ユーザは、自身の手を煩うことなく会合(飲み会)に参加することができる。
【0080】
図6は、会合設定サーバ100が、端末装置200から会合設定要求を受信したときの動作の一例である参加者情報生成処理を示すフローチャートである。
【0081】
図6に示すように、会合設定サーバ100の第1受信部111は、会合設定要求を受信する(ステップS601)。第1受信部111は、会合設定要求を受信すると、制御部130に伝達する。
【0082】
制御部130の選択部131は、会合設定要求を受け付けると、受け付けた会合設定要求をスタック情報300に登録する(ステップS602)。
【0083】
選択部131は、新たにスタック情報300に登録した会合設定要求の位置情報及び要求日時が所定範囲内の会合グループが会合グループ情報300に登録されているか否かを判定する(ステップS603)。例えば、選択部131は、会合設定要求で示される位置情報から所定距離内の集合場所304があるか否かを判定するとともに、会合設定要求で示される日時情報が開始時刻303より前の会合グループが会合グループ情報310に登録されているか否かを判定する。
【0084】
会合設定要求の位置及び時間が所定範囲内の会合グループがなかった場合には(ステップS603のNO)、選択部131は、新たな会合グループを生成して会合グループ情報310に登録して(ステップS606)、処理を終了する。
【0085】
会合設定要求の位置及び時間が所定範囲内の会合グループがあった場合には(ステップS603のYES)、選択部131は、所定の条件を満たす会合グループを特定する(ステップS604)。ここで、所定の条件を満たす会合グループとは、ステップS603における条件を満たす会合グループが複数あった場合に、その中から、一つの会合グループを選択するための条件のことある。ここで、会合グループを選択するための所定の条件は、例えば、会合設定要求の位置情報で示される位置に最も近いこと、あるいは、要求日時が最も近いことなどであってよい。いずれの基準に従って選択するかは、予め選択部131に設定されているものとする。
【0086】
選択部131は、会合グループを特定すると、特定した会合グループのメンバー情報312に、ステップS601で受信した会合設定要求のユーザ情報301を追加する(ステップS605)。
【0087】
その後に、選択部131は、会合グループについての会合の成立条件を満たしたか否かを判定する(ステップS607)。すなわち、選択部131は、会合グループに対応付けられているメンバー情報312の数が、人数情報315に一致したか否かを判定する。
【0088】
会合の成立条件を満たしたと選択部131が判定した場合には(ステップS607のYES)、選択部131は、メンバー情報312に示されるユーザに関する情報を含む参加者情報を生成する。選択部131は、生成した参加者情報を通信部110の第1送信部112に、参加者情報が対応する会合グループに含まれるユーザのうち少なくとも一人のユーザの端末装置200に宛てて、送信させて(ステップS608)、処理を終了する。ここでいう少なくとも一人のユーザの選択方法の詳細については、後述する。選択部131が会合の成立条件を満たしていないと判定した場合においても(ステップS607のNO)、選択部131は処理を終了する。
【0089】
以上が、会合設定要求を受信した場合の会合設定サーバ100の動作の説明である。
【0090】
次に、参加可否情報を受け付けたときの、会合設定サーバ100の動作を説明する。
図7は、会合設定サーバ100が、端末装置200から参加可否情報を受信した場合の動作の一例を示すフローチャートである。
【0091】
会合設定サーバ100の第1受信部111は、参加可否情報を受信する(ステップS701)。第1受信部111は、参加可否情報を受信すると、制御部130に伝達する。
【0092】
制御部130の選択部131は、参加可否情報において、全てのユーザについて、参加可を示しているか否かを判定する(ステップS702)。全てのユーザについて、参加可を示している場合には(ステップS702のYES)、生成部132は、会合成立情報を生成する。会合成立情報は、少なくとも、会合を開始する日時、会合の集合場所に関する情報を含み、会合に参加する参加者に関する情報を含んでもよい。生成部132は、これらの情報を、それぞれ会合グループ情報310の、開始時刻313、集合場所314、メンバー情報312から取得する。生成部132は、生成した会合成立情報を、会合成立情報に対応する会合グループのメンバー情報312に対応するユーザの端末装置200各々に宛てて、第1送信部112に送信させて(ステップS703)、終了する。なお、会合成立情報の送信にあたって、予約部として機能する制御部130は、店舗の予約を行うこととしてもよい。予約部は、当該店舗の予約を、会合の開始日時、参加人数を予め定められたフォームで、店舗端末410に宛てて、第1送信部112に送信させることで実行する。また、店舗の選択にあたっては、予約部は、会合グループに含まれるユーザ各々の嗜好情報303あるいは履歴情報404を利用して、なるべく全ユーザの嗜好に合致する店舗を選択する。そして、選択部131は、会合成立情報の集合場所として、予約した店舗を設定することとしてもよい。
【0093】
一方、参加可否情報に、参加不可を示すユーザがいた場合に(ステップS702のNO)、選択部131は、参加不可を示すユーザに対応する会合設定要求をスタック情報300から特定する。そして、選択部131は、特定した会合設定要求の位置情報及び要求日時が所定範囲内の他の会合グループが会合グループ情報300に登録されているか否かを判定する(ステップS704)。例えば、選択部131は、会合設定要求で示される位置情報から所定距離内の集合場所304があるか否かを判定するとともに、会合設定要求で示される日時情報が開始時刻303より前の会合グループが会合グループ情報310に登録されているか否かを判定する。
【0094】
会合設定要求の位置及び時間が所定範囲内の会合グループがなかった場合には(ステップS704のNO)、選択部131は、新たな会合グループを生成し、会合グループ情報310に登録して(ステップS709)、処理を終了する。
【0095】
会合設定要求の位置及び時間が所定範囲内の会合グループがあった場合には(ステップS704のYES)、選択部131は、所定の条件を満たす会合グループを特定する(ステップS705)。ここで、所定の条件を満たす会合グループにおける所定の条件とは、ステップS704における条件を満たす他の会合グループが複数あった場合に、その中から、一つの会合グループを選択するための条件であって、例えば、会合設定要求の位置情報で示される位置に最も近い会合グループ、あるいは、要求日時が最も近い会合グループを選択するなどの条件が考えられる。いずれの条件(基準)に従って選択するかは、予め選択部131に設定されているものとする。
【0096】
選択部131は、他の会合グループを特定すると、特定した他の会合グループのメンバー情報312に、参加可否情報において参加不可とされたユーザの会合設定要求のユーザ情報301を、あらためて追加する(ステップS706)。
【0097】
その後に、選択部131は、会合グループについての会合の成立条件を満たしたか否かを判定する(ステップS707)。すなわち、選択部131は、会合グループに対応付けられているメンバー情報312の数が、人数情報315に一致したか否かを判定する。
【0098】
会合の成立条件を満たしたと選択部131が判定した場合には(ステップS707のYES)、選択部131は、メンバー情報312に示されるユーザに関する情報を含む参加者情報を生成する。選択部131は、生成した参加可否情報を通信部110の第1送信部112に、参加者情報が対応する会合グループに含まれるユーザのうち少なくとも一人のユーザの端末装置200に宛てて、送信させて(ステップS708)、処理を終了する。会合の成立条件を満たしていないと選択部131が判定した場合には(ステップS707のNO)、選択部131は、処理を終了する。なお、参加者情報を送信した会合グループであって、ユーザから参加不可を示す情報が対応付けられた参加可否情報を受信した場合には、選択部131は、その会合グループのメンバー情報312から、参加不可となっているユーザの情報を削除する。そして、選択部131は、新たなユーザを会合グループに登録すると、即ち、新たなユーザが選択しなおすと、新たな参加者情報を生成して、その新たな参加者情報を、会合グループの中で最初に会合設定要求を行ったユーザの端末装置に送信する。
【0099】
以上が、会合設定サーバ100の動作の説明である。なお、上記
図5のシーケンス図における処理においても説明したように、
図6のステップS608、
図7のステップS701~S703、S704~S710の処理は省略することとしてもよく、この場合、ステップS607の処理の後に、ステップS704に移行するように構成されてもよい。
【0100】
図8は、会合設定システム1における端末装置200の動作例を示すフローチャートである。
図8は、本実施形態において端末装置200が実行し得る動作であって、本実施形態において受け付け得る何らかの入力を受け付けた場合であって、その入力内容に応じて実行する処理各々を示すフローチャートである。端末装置200の入力部250は、ユーザからの会合設定要求の入力を受け付けたか否かを判定する。受け付けている場合には(ステップS801のYES)、入力部250は、入力内容を制御部230に伝達する。ここで、入力内容は、会合設定要求のためのアイコンのクリックだけであってもよいし、更には、会合の開始希望時刻を示す要求日時や、会合の実行場所を示す位置情報や、会合に参加するユーザの合計人図に関する情報を含んでよい。また、実行場所に関する情報を含まない場合には、位置情報取得部240が取得した端末装置200の位置情報を代替としてもよい。制御部230は、会合設定要求の入力内容を伝達されると、会合の開催の希望を示す会合設定要求を生成し、第2送信部212に、会合設定サーバ100に宛てて送信させて(ステップS802)、処理を終了する。
【0101】
会合設定要求の入力を受け付けていない場合(ステップS801のNO)、端末装置200の第2受信部211は、会合設定サーバ100から送信された参加者情報を受信しているか否かを判定する(ステップS803)。
【0102】
参加者情報を受信していた場合には(ステップS803のYES)、第2受信部211は、参加者情報を制御部230に伝達する。制御部230は、伝達された参加者情報を、表示部260に表示させる(ステップS804)。これにより、ユーザは、会合に参加する予定の参加者に関する情報を認識することができる。
【0103】
端末装置200は、ユーザから、ユーザ自身が会合に参加する否かを示す参加の可否を示す参加許否情報の入力を、受付部250を介して受け付ける(ステップS805)。
【0104】
そして、制御部230は、第2送信部212に、生成した参加可否情報を、会合設定サーバ100に宛てて送信させて(ステップS806)、処理を終了する。
【0105】
第2受信部211が参加者情報を受信していなかった場合には(ステップS803のNO)、第2受信部211は、会合成立情報を受信しているか否かを判定する(ステップS807)。会合成立情報を受信していない場合には(ステップS807)、端末装置200は、処理を終了する。なお、端末装置200は、会合設定要求を送信していない状態で、参加者情報や会合成立情報を受信することはないが、仮に、会合設定要求を送信していない状態で、参加者情報や会合成立情報を受信した場合を想定して、それぞれ、ステップS803やS807の後に、会合設定要求を送信済みであるか否かの判断ステップを設け、当該判断において会合設定要求を送信済みでないと判定した場合に受信した参加者情報や会合成立情報を破棄する処理を行ってもよい。
【0106】
会合成立情報を受信していた場合には(ステップS807)、第2受信部211は、会合成立情報を制御部230に伝達する。そして、制御部230は、会合成立情報を表示部260に表示させて(ステップS808)、終了する。会合成立情報を視認することにより、ユーザは、会合の開始日時や集合場所、参加者を認識することができる。
【0107】
以上が、会合設定システム1における端末装置200の動作の説明である。
【0108】
<まとめ>
上記実施の形態に示したように、会合設定サーバ100は、各ユーザからの会合設定要求に応じて、会合の設定を自動的に行う。当該会合は、例えば、事前に実行の予定がなかった会合であり、一例としては、ユーザがその日急に飲みたくなった場合などの飲み会などが該当する。ユーザは、自身が幹事にならずとも、会合設定サーバに会合の設定を自動的に行ってもらえるので、ユーザにとって利便性の高い会合設定サーバを提供することができる。また、会合設定サーバは、特に、突発性の会合の設定要求に対して高い即応性を有する会合設定サービスを提供することができる。
【0109】
<補足>
上記実施の形態に係る会合設定サーバは、上記実施の形態に限定されるものではなく、他の手法により実現されてもよいことは言うまでもない。以下、各種変形例について説明する。
【0110】
(1)上記実施の形態において、会合グループ情報310における開始時刻313、集合場所314及び人数情報315には、会合グループを登録した際の会合設定要求の要求日時303、位置情報302、希望人数304を用いることとしたが、これはその限りではない。
【0111】
会合グループ情報310における開始時刻313、集合場所314、人数情報314には、最後に登録したユーザの端末装置200から送信された会合設定要求の情報を用いることとしてもよい。また、あるいは、集合場所314には、メンバー情報312に含まれる各ユーザに対応する会合設定要求の位置情報302の中間地点を用いることとしてもよいし、それらの位置からの最寄り駅を用いることとしてもよいし、それらの位置からメンバー情報314に含まれるユーザ全員の嗜好に最も近い店舗の情報を用いることとしてもよい。いずれの情報を用いるかは、予め定められた設定に従って、選択部131が設定する。このように、会合設定サーバ100は、臨機応変に、会合グループ情報310における各情報の設定を実行することができる。
【0112】
(2)上記実施の形態において、会合グループの会合成立条件を満たした場合に(ステップS607のYES、ステップS707のYESを参照)、参加者情報を、当該参加者情報に対応する会合グループに含まれるユーザの端末装置200に宛てて送信して、各ユーザの会合への参加についての可否を問うこととした。ここで、参加者情報は、ユーザ自身ではなく、ユーザが他のユーザについて、当該他のユーザの会合への参加の可否を問うものであってもよい。即ち、会合に参加する一ユーザが他のユーザの参加の許否を決定する権利を有する構成としてもよい。この場合、参加者情報は、参加者情報に含まれるユーザ全員に送信することとしてもよいが、その場合に会合に参加するユーザの決定をしにくくなるため、特定のユーザにのみ送信した方が会合に参加するユーザが決定しやすいといえる。このとき、端末装置200から会合設定サーバ100に送信する情報を参加許可情報と呼称する。参加許可情報は、参加者情報を受信したユーザが参加者情報に含まれる他のユーザ各々について、会合への参加を許可するか否かを示す情報である。
【0113】
例えば、会合設定サーバ100は、参加者情報を、参加者情報に含まれるユーザのうち、最初に会合設定要求を行ったユーザにのみ送信することとしてもよい。このような構成によれば、会合設定サーバ100は、ユーザにより積極的かつ早めに会合設定要求の実行を促すことができる。以下、ユーザが他のユーザの会合への参加の可否を決定する場合の参加者情報送信方法のいくつかの例について説明する。
【0114】
会合設定サーバ100の選択部131は、一例として、例えば、会合グループに含まれるユーザのうち、当該会合グループに最初に登録されたユーザを、参加者情報を送信するユーザとして選択してもよい。これにより、より早い時期に会合設定要求を行ったユーザほど、会合に参加できるユーザを選択できるプライオリティを与える可能性を向上させることができる。したがって、会合設定システム1は、ユーザに対して、会合設定要求をより早く行うことへのモチベーションを向上させることができる。
【0115】
一方で、会合設定サーバ100の選択部131は、一例として、例えば、会合グループに含まれるユーザのうち、当該会合グループに最後に登録されたユーザを、参加者情報を送信するユーザとして選択することとしてもよい。したがって、会合グループに最後に登録されたユーザは、自身で参加する会合を選択し易くなる。
【0116】
また、選択部131は、一つの会合に組み入れると決定したユーザの中から、一人のユーザを、参加者情報を送信する対象として、ランダムに選択することとしてもよい。この構成をとることにより、会合設定サーバ100は、参加者情報を送って会合に参加する他のユーザの可否を決定する権限を与えるユーザの選択において、公平性を示すことができる。
【0117】
また、選択部131は、参加者情報を送信するユーザを特定の基準に従って選択することとしてもよい。例えば、選択部131は、会合グループに含まれるユーザのうち、会合設定システム1の利用回数が最も多いユーザを、参加者情報を送信するユーザとして選択することとしてもよい。この構成の場合、会合設定サーバ100は、ユーザに対して、会合設定システム1をより多く利用することを促すことができる。即ち、会合設定システム1の利用率を向上させることができる。また、あるいは、選択部131は、会合グループに含まれるユーザのうち、年齢の最も低いユーザ、若しくは年齢の最も高いユーザを参加者情報を送信することとしてもよい。
【0118】
また、仮に会合設定システム1が、会合設定システム1を利用するユーザ同士で、会合に参加した他のユーザを評価する評価システムを有している場合などにおいては、選択部131は、会合グループに含まれるユーザのうち、評価が最も高いユーザを、参加者情報を送信するユーザとして選択することとしてもよい。この構成をとることにより、会合設定システム1を利用するユーザのマナーの向上を図ることができる。
【0119】
また、その他にも、例えば、新たなユーザを会合グループに追加した際に、それまでに会合グループに含まれる全てのユーザに対して、新たなユーザに関する情報を参加者情報として送信することとしてもよい。そして、全てのユーザの端末装置から参加許可を示す参加可否情報を受信した場合に、選択部131は、新たなユーザを会合グループに追加する構成としてもよい。このような構成にすることにより、会合設定サーバ100は、よりユーザ各々にとって好ましい会合の成立を促すことができる。
【0120】
(3)上記実施の形態においては、特に記載していないが、会合が成立しないことがある。この場合、会合設定サーバ100は、会合不成立情報を端末装置200に送信することとしてもよい。以下、この場合の処理について説明する。
【0121】
選択部131は、会合グループ情報310に登録されている各会合グループについて、現在時刻が開始時刻313で示される時刻の所定時間前(例えば、30分前)になっているか否かを判定する。
【0122】
そして、選択部131は、現在時刻が開始時刻313で示される時刻の所定時間前になっていると判定した場合には、その会合グループについては、会合を実行できないと判定し、当該会合グループのメンバー情報312で示されるユーザの端末装置200に、会合不成立情報を第1送信部112に送信させる。このような構成をとることにより、ユーザは、会合が成立しなかった場合に、いつまでも会合成立の情報を待たなくともよくなる。
【0123】
なお、会合設定サーバ100は、所定の時間が経過しても会合が成立しないと判定した場合に、会合成立のための条件を緩和するように構成されてもよい。制御部130は、例えば、開始時間として指定されている時間を所定時間(例えば、30分)だけ遅らせたり、料理のジャンルとして指定されているジャンルを変更したり(例えば、イタリアンを指定されている場合に、フレンチやワインバル等に変更)、参加希望人数が足りていない場合に、その人数を少なくしたりするなどして、条件を緩和してもよい。制御部130が、会合成立の条件を緩和することにより、より会合を成立させやすくして、会合を行いたいというユーザの希望を叶えやすくすることができる。
【0124】
さらには、会合グループの人数情報315に満たない人数の会合グループであって、開催時間まで所定時間をきった会合グループについて、メンバー情報312で示されるユーザの人数が2人以上であった場合であって、人数情報315で示される人数以下であるときには、選択部131は、不成立情報ではなく、その時点でのメンバー情報312で示される各ユーザに会合成立情報を送信させることとしてもよい。このような構成により、会合設定サーバ100は、なるべく多くの会合を成立させることができる。
【0125】
(4)上記実施の形態において、選択部131は、会合設定要求で示されるユーザを会合グループに組み入れる際に、そのユーザの特徴情報を考慮して組み入れることとしてもよい。選択部131は、例えば、同じ年代のユーザが集まるように会合グループを形成してもよいし、同じ性別のユーザが集まるように会合グループを形成してもよいし、嗜好の似通ったユーザが集まるように会合グループを形成することとしてもよい。このような構成とすることにより、会合設定サーバ100は、会合設定システム1を利用するユーザに対して、ユーザ各々にとってより好ましいと思われる会合を設定することができる。
【0126】
(5)上記実施の形態においては、会合設定サーバ100は、予め、会合設定システム1を利用する各ユーザについてのユーザ情報400を保持していることとしたが、これはその限りではない。ユーザ情報は、会合設定要求の送信の際に、各ユーザが設定して送信することとしてもよい。
【0127】
(6)上記実施の形態において、会合設定サーバ100は、参加可否情報が全て「可」になっている場合に、会合成立情報を生成し、各ユーザに送信することとしている(
図5のステップS509のYES、S510を参照)。そして、参加可否情報のうち一つでも「可」となっていない場合には、ステップS504に戻ることとしている。しかしながら、当該処理以外の処理を行ってもよい。以下、その例をいくつか説明する。
【0128】
例えば、会合設定サーバ100は、送信した全参加可否情報のうち、参加「可」となっている参加可否情報が一定数以上、あるいは、一定割合以上ある場合に、会合成立情報を生成して送信することとしてもよい。そして、参加「可」となっている参加可否情報が一定数以上、あるいは、一定割合以上ない場合には、ステップS504に戻ることとしてもよい。また、会合設定サーバ100は、参加「不可」としたユーザ以外のユーザを代わりに会合グループに組み込んで、新たな参加者情報を生成して、改めて、当該参加者情報に含まれる各ユーザに送信することとしてもよい。
【0129】
また、参加不可を示す参加可否情報を送信したユーザの機器200に対して、会合設定サーバ100は、参加「不可」の理由を問い合わせることとしてもよい。また、このとき、条件の変更が可能かどうかを問い合わせ、新たな条件の入力を受け付けることとしてもよい。当該問い合わせは、予め、定められたメールフォームや、ウェブページ上の問い合わせのフォームにより実現することができる。このように、会合設定サーバ100は、各種の手法により、会合の設定を行うことができる。
【0130】
(7)上記実施の形態においては、会合設定システムによるユーザが印象深い思い出を想起しているときの脳波を利用した会合設定手法として、会合設定サーバ100のプロセッサが会合設定プログラム等を実行することにより、会合設定することとしているが、これは会合設定装置において、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、上記実施の形態に示した複数の機能部の機能を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。すなわち、
図9に示すように、会合設定サーバ100は、通信回路110aと、記憶回路120aと、選択回路131aを含む制御回路130aとから構成されてもよい。また、端末装置200は、通信回路210aと、記憶回路220aと、制御回路230aと、位置情報取得回路240aと、受付回路250aと、表示部260aと、音声出力回路270aとから構成されてもよい。そして、会合設定サーバ100及び端末装置200の各回路は、上記実施の形態に示した同名の各機能部と同様に機能することとしてよい。
【0131】
また、上記会合設定プログラムは、プロセッサが読み取り可能な記録媒体に記録されていてよく、記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記会合設定プログラムは、当該会合設定プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記プロセッサに供給されてもよい。本発明は、上記会合設定プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0132】
なお、上記会合設定プログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できる。
【0133】
(8)上記実施の形態に示した実施例および<補足>に示した各構成は、適宜組み合わせることとしてもよい。また、会合設定サーバ100における動作は、整合がとれる範囲内で、その実行順序を変更したり、並列実行したりしてもよい。
【符号の説明】
【0134】
100 会合設定サーバ
110 通信部
120 記憶部
130 制御部
131 選択部
132 生成部
140 バス
200a、200b 端末装置
210 通信部
220 記憶部
230 制御部
240 位置情報取得部
250 受付部
260 表示部
270 音声出力部
350 ネットワーク