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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-24
(45)【発行日】2024-05-07
(54)【発明の名称】プリント回路基板及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/12 20060101AFI20240425BHJP
   H05K 1/02 20060101ALI20240425BHJP
   H05K 3/46 20060101ALI20240425BHJP
   H05K 3/28 20060101ALI20240425BHJP
【FI】
H01L23/12 F
H05K1/02 J
H05K3/46 N
H05K3/46 B
H05K3/28 B
H05K3/46 Q
【請求項の数】 31
(21)【出願番号】P 2022139305
(22)【出願日】2022-09-01
(65)【公開番号】P2023079160
(43)【公開日】2023-06-07
【審査請求日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】10-2021-0165240
(32)【優先日】2021-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 相 勳
(72)【発明者】
【氏名】高 永 國
(72)【発明者】
【氏名】金 圭 默
(72)【発明者】
【氏名】金 海 星
(72)【発明者】
【氏名】黄 致 元
(72)【発明者】
【氏名】洪 錫 昌
【審査官】豊島 洋介
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-283853(JP,A)
【文献】特開2017-017215(JP,A)
【文献】特開2017-034059(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L21/447-21/449
H01L21/60 -21/607
H01L23/12 -23/15
H05K 1/00 - 1/02
H05K 1/18
H05K 3/28
H05K 3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に配置される複数のパッドと、
前記第1絶縁層上に配置されて、前記複数のパッドのそれぞれの側面をカバーし、且つ前記複数のパッドのそれぞれの上面上には配置されない複数の絶縁壁と、を備え、
前記複数の絶縁壁は、前記第1絶縁層上で互いに離隔して配置され、前記第1絶縁層に境界線なしに一体化されることを特徴とするプリント回路基板。
【請求項2】
前記複数の絶縁壁の間には、リセスが存在することを特徴とする請求項1に記載のプリント回路基板。
【請求項3】
前記リセスは、前記第1絶縁層の上面の少なくとも一部をオープンさせることを特徴とする請求項2に記載のプリント回路基板。
【請求項4】
前記複数の絶縁壁は、前記第1絶縁層と同じ絶縁材料を含むことを特徴とする請求項に記載のプリント回路基板。
【請求項5】
前記複数の絶縁壁のそれぞれは、前記複数のパッドのそれぞれの側面に直接接触し、前記複数のパッドのそれぞれの上面から離隔されることを特徴とする請求項1に記載のプリント回路基板。
【請求項6】
前記複数の絶縁壁のそれぞれは、内部に前記複数のパッドのそれぞれが配置されて前記複数のパッドのそれぞれの上面を全体的にオープンさせる複数のキャビティを有することを特徴とする請求項に記載のプリント回路基板。
【請求項7】
前記複数の絶縁壁のそれぞれは、平面上において、前記複数のパッドのそれぞれの側面を連続的に囲むことを特徴とする請求項1に記載のプリント回路基板。
【請求項8】
前記複数のパッドのうちの少なくとも一つは、平面上において、いずれか一方向への長さがこれに垂直な他のいずれか一方向への長さよりも長いことを特徴とする請求項に記載のプリント回路基板。
【請求項9】
前記第1絶縁層の前記複数のパッドが配置される面の反対側の面上に配置される第1配線層と、
前記第1絶縁層を貫通して前記複数のパッドを前記第1配線層にそれぞれ電気的に連結する複数の接続ビアと、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のプリント回路基板。
【請求項10】
前記複数の接続ビアは、断面上において、それぞれ前記複数のパッドに接続する面の幅が前記第1配線層に接続する面の幅よりも狭いテーパ形状を有することを特徴とする請求項に記載のプリント回路基板。
【請求項11】
前記第1絶縁層の前記第1配線層が配置される面上に配置されて前記第1配線層の少なくとも一部を埋め込む第2絶縁層と、
前記第2絶縁層の前記第1配線層が埋め込まれた面の反対側の面上に配置される第2配線層と、
前記第2絶縁層を貫通して前記第1配線層及び前記第2配線層のそれぞれの少なくとも一部を電気的に連結するビア層と、を更に含むことを特徴とする請求項に記載のプリント回路基板。
【請求項12】
前記第1絶縁層と前記第2絶縁層とは、互いに異なる絶縁材料を含むことを特徴とする請求項11に記載のプリント回路基板。
【請求項13】
前記第1絶縁層上に配置されて、少なくとも一つの第1接続部材を介して前記複数のパッドのうちの少なくとも一つに電気的に連結される少なくとも一つの接続端子を含む電子部品を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のプリント回路基板。
【請求項14】
前記複数のパッドは、複数の第1パッド及び複数の第2パッドを含み、
前記複数の第1パッドは、前記第1絶縁層上のセンター領域に配置され、
前記複数の第2パッドは、前記第1絶縁層上のサイド領域に配置されることを特徴とする請求項1に記載のプリント回路基板。
【請求項15】
前記第2パッドのそれぞれの幅は、断面上において、前記第1パッドのそれぞれの幅よりも大きいことを特徴とする請求項14に記載のプリント回路基板。
【請求項16】
前記複数の絶縁壁のうちの少なくとも一つの上に配置されて、前記複数の第2パッドのうちの少なくとも一つの上面の少なくとも一部をオープンさせる少なくとも一つの開口を有するパッシベーション層を更に含むことを特徴とする請求項14に記載のプリント回路基板。
【請求項17】
前記パッシベーション層の少なくとも一部は、前記複数の絶縁壁の間の領域のうちの少なくとも一部に延長して配置されることを特徴とする請求項16に記載のプリント回路基板。
【請求項18】
前記第1絶縁層上に配置されて、少なくとも一つの第1接続部材を介して前記複数の第1パッドのうちの少なくとも一つに電気的に連結される少なくとも一つの接続端子を含む電子部品と、
前記電子部品上に配置されて、少なくとも一つの第2接続部材を介して前記複数の第2パッドのうちの少なくとも一つに電気的に連結される少なくとも一つの接続パッドを含む配線基板と、を更に含むことを特徴とする請求項14に記載のプリント回路基板。
【請求項19】
前記第1絶縁層上に配置されて、センター領域に配置される少なくとも一つの第1接続パッド及びサイド領域に配置される少なくとも一つの第2接続パッドを含む配線基板と、
前記第1絶縁層と前記配線基板との間に配置されて、少なくとも一つの接続端子が配置される第1面及び前記第1面に対向する第2面を有する電子部品と、を更に含み、
前記配線基板の少なくとも一つの第1及び第2接続パッドは、少なくとも一つの第1及び第2接続部材を介して前記電子部品の少なくとも一つの接続端子及び前記複数の第2パッドのうちの少なくとも一つにそれぞれ電気的に連結され、
前記複数の第1パッドのうちの少なくとも一つは、前記電子部品の第2面に連結されることを特徴とする請求項14に記載のプリント回路基板。
【請求項20】
複数のパッドと、
前記複数のパッドのそれぞれの側面をカバーする複数の絶縁壁を含み、前記複数のパッドのうちの少なくとも一部の間に配置されて前記複数の絶縁壁の間にリセスを有し、前記複数のパッドのそれぞれの下面をカバーする絶縁層と、を備え、
前記絶縁層の上面は、前記複数のパッドのそれぞれの上面と実質的に同じレベルに配置されるか、又は前記複数のパッドのそれぞれの上面よりも上部に配置され
前記複数の絶縁壁は、前記絶縁層に境界線なしに一体化されることを特徴とするプリント回路基板。
【請求項21】
前記複数のパッドのうちの少なくとも一つの上面上に配置され、ニッケル(Ni)層及び金(Au)層のうちの少なくとも一つを含む少なくとも一つの表面処理層を更に含むことを特徴とする請求項20に記載のプリント回路基板。
【請求項22】
前記表面処理層は、前記複数のパッドのうちの少なくとも一つの上面を全体的にカバーすることを特徴とする請求項21に記載のプリント回路基板。
【請求項23】
複数のパッドと、
前記複数のパッドのそれぞれの側面をカバーする複数の絶縁壁を含み前記複数のパッドのそれぞれの下面をカバーし、前記複数のパッドのそれぞれの上面をカバーしない絶縁層と、
前記複数のパッドのうちの少なくとも一つの上面上に配置される少なくとも一つの表面処理層と、を備え、
前記絶縁層の上面は、前記複数のパッドのそれぞれの上面と実質的に同じレベルに配置されるか、又は前記複数のパッドのそれぞれの上面よりも上部に配置され
前記複数の絶縁壁は、前記絶縁層に境界線なしに一体化されることを特徴とするプリント回路基板。
【請求項24】
前記表面処理層は、ニッケル(Ni)層及び金(Au)層のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項23に記載のプリント回路基板。
【請求項25】
キャリア基板上に複数のパッド及び導体パターンを形成する段階と、
前記キャリア基板上に前記複数のパッド及び前記導体パターンのそれぞれの少なくとも一部を埋め込む絶縁層を形成する段階と、
前記キャリア基板を除去する段階と、
前記導体パターンを除去して前記絶縁層にリセスを形成する段階と、を有することを特徴とするプリント回路基板の製造方法。
【請求項26】
前記リセスを形成する段階は、
前記絶縁層上にドライフィルムを配置する段階と、
前記ドライフィルムをパターニングする段階と、
前記パターニングされたドライフィルムを用いて前記導体パターンをエッチングしてリセスを形成する段階と、
前記パターニングされたドライフィルムを除去する段階と、を含むことを特徴とする請求項25に記載のプリント回路基板の製造方法。
【請求項27】
前記リセスを形成する段階の前に、
前記絶縁層上にパッシベーション層を形成する段階と、
前記パッシベーション層をパターニングする段階と、を更に含むことを特徴とする請求項25に記載のプリント回路基板の製造方法。
【請求項28】
前記リセスを形成する段階の後に、
前記絶縁層上にパッシベーション層を形成する段階と、
前記パッシベーション層をパターニングする段階と、を更に含み、
前記パッシベーション層の少なくとも一部は、前記リセスの少なくとも一部にも形成されることを特徴とする請求項25に記載のプリント回路基板の製造方法。
【請求項29】
前記キャリア基板の少なくとも一面には、金属層が配置され、
前記複数のパッド、前記導体パターン、及び前記絶縁層は、前記金属層上に配置され、
前記キャリア基板を除去する段階の後に、前記金属層をエッチングする段階を更に含むことを特徴とする請求項25に記載のプリント回路基板の製造方法。
【請求項30】
前記金属層は、銅(Cu)層、及び前記銅(Cu)層上に配置されて銅(Cu)とはエッチング性の異なる金属を含むバリア層を含み、
前記金属層をエッチングする段階は、
前記銅(Cu)層をエッチングする段階と、
前記バリア層をエッチングする段階と、を含むことを特徴とする請求項29に記載のプリント回路基板の製造方法。
【請求項31】
前記リセスを形成する段階の後に、前記複数のパッドのうちの少なくとも一つの上面に表面処理層を形成する段階を更に含み、
前記表面処理層は、ニッケル(Ni)層及び金(Au)層のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項25に記載のプリント回路基板の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント回路基板、より詳細には、電子部品の実装及び/又は内蔵が可能なプリント回路基板及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、高性能半導体ダイは、高密度実装のためにフリップチップ実装方式を使用する。このとき、半導体の微細化及び高性能化に伴いフリップチップ実装のための接続端子も持続的にその間隔が狭くなる。従って、基板の半田レジストオープンサイズ及びその精度、半田バンプの形成難易度、並びにダイの半田接合におけるブリッジショート難易度などが持続的に高まっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-87723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ブリッジショートリスクを減少させるプリント回路基板及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明を通じて提案するいくつかの解決手段の一つは、ダイの実装のために提供されるパッドの側面を絶縁壁で囲む構造を作り、フリップチップダイの組立時にブリッジショートリスク等を減少させ、且つ信頼性を向上させることにある。
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるプリント回路基板は、第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に配置される複数のパッドと、前記第1絶縁層上に配置されて、前記複数のパッドのそれぞれの側面をカバーし、且つ前記複数のパッドのそれぞれの上面上には配置されない複数の絶縁壁と、を備え、前記複数の絶縁壁は、前記第1絶縁層上で互いに離隔して配置される。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様によるプリント回路基板は、複数のパッドと、前記複数のパッドのそれぞれの下面及び側面をカバーし、前記複数のパッドのうちの少なくとも一部の間に配置されるリセスを有する絶縁層と、を備え、前記絶縁層の上面は、前記複数のパッドのそれぞれの上面と実質的に同じレベルに配置されるか、又は前記複数のパッドのそれぞれの上面よりも上部に配置される。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の更に他の態様によるプリント回路基板は、複数のパッドと、前記複数のパッドのそれぞれの下面及び側面をカバーし、且つ前記複数のパッドのそれぞれの上面をカバーしない絶縁層と、前記複数のパッドのうちの少なくとも一つの上面上に配置される少なくとも一つの表面処理層と、を備え、前記絶縁層の上面は、前記複数のパッドのそれぞれの上面と実質的に同じレベルに配置されるか、又は前記複数のパッドのそれぞれの上面よりも上部に配置される。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるプリント回路基板の製造方法は、キャリア基板上に複数のパッド及び導体パターンを形成する段階と、前記キャリア基板上に前記複数のパッド及び前記導体パターンのそれぞれの少なくとも一部を埋め込む絶縁層を形成する段階と、前記キャリア基板を除去する段階と、前記導体パターンを除去して前記絶縁層にリセスを形成する段階と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、製造が容易で、ブリッジショートリスクを減少させ、信頼性を向上させることができるプリント回路基板及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】電子機器システムの一例を概略的に示すブロック図である。
図2】電子機器の一例を概略的に示す斜視図である。
図3】プリント回路基板の第1例を概略的に示す断面図である。
図4図3のプリント回路基板の概略的なトップビューにおける平面図である。
図5】プリント回路基板の第2例を概略的に示す断面図である。
図6】プリント回路基板の第3例を概略的に示す断面図である。
図7】プリント回路基板の第4例を概略的に示す断面図である。
図8】プリント回路基板の第5例を概略的に示す断面図である。
図9a図8のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図9b図8のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図9c図8のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図9d図8のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図9e図8のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図9f図8のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図9g図8のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図9h図8のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図10図8のプリント回路基板の第1変形例を概略的に示す断面図である。
図11図8のプリント回路基板の第2変形例を概略的に示す断面図である。
図12】プリント回路基板の第6例を概略的に示す断面図である。
図13a図12のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図13b図12のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図13c図12のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図13d図12のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図13e図12のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図13f図12のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図13g図12のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図13h図12のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図14図12のプリント回路基板の第1変形例を概略的に示す断面図である。
図15図12のプリント回路基板の第2変形例を概略的に示す断面図である。
図16】プリント回路基板の第7例を概略的に示す断面図である。
図17a図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図17b図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図17c図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図17d図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図17e図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図17f図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図17g図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図17h図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
図18図16のプリント回路基板の変形例を概略的に示す断面図である。
図19】複数のパッド及び複数の絶縁壁の様々な形状を概略的に示すトップビューにおける平面図である。
図20】複数のパッド及び複数の絶縁壁の様々な形状を概略的に示すトップビューにおける平面図である。
図21】複数のパッド及び複数の絶縁壁の様々な形状を概略的に示すトップビューにおける平面図である。
図22】複数のパッド及び複数の絶縁壁の様々な形状を概略的に示すトップビューにおける平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。図面における要素の形状及び大きさなどは、より明確な説明のために誇張又は縮小する。
【0013】
<電子機器>
【0014】
図1は、電子機器システムの一例を概略的に示すブロック図である。図面を参照すると、電子機器1000はメインボード1010を収容する。メインボード1010には、チップ関連部品1020、ネットワーク関連部品1030、及びその他の部品1040が物理的及び/又は電気的に連結される。これらは、後述する他の電子部品とも結合されて様々な信号ライン1090を形成する。
【0015】
チップ関連部品1020としては、揮発性メモリ(例えば、DRAM)、不揮発性メモリ(例えば、ROM)、フラッシュメモリなどのメモリチップ;セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラなどのアプリケーションプロセッサチップ;アナログ-デジタルコンバータ、ASIC(application-specific IC)などのロジックチップなどが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも他の形態のチップ関連電子部品が含まれ得ることは言うまでもない。また、これらのチップ関連部品1020を互いに組み合わせることができることは勿論である。チップ関連部品1020は、上述したチップや電子部品を含むパッケージの形態である。
【0016】
ネットワーク関連部品1030としては、Wi-Fi(IEEE802.11ファミリーなど)、WiMAX(IEEE802.16ファミリーなど)、IEEE802.20、LTE(long term evolution)、Ev-DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM(登録商標)、GPS、GPRS、CDMA(登録商標)、TDMA、DECT、Bluetooth(登録商標)、3G、4G、5G、及びそれ以降のものとして指定される任意の他の無線及び有線プロトコルが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これ以外にも他の多数の無線又は有線標準やプロトコルのうちの任意のものが含まれる。また、ネットワーク関連部品1030をチップ関連部品1020と併せて互いに組み合わせることができることは言うまでもない。
【0017】
その他の部品1040としては、高周波インダクタ、フェライトインダクタ、パワーインダクタ、フェライトビーズ、LTCC(low Temperature Co-Firing Ceramics)、EMI(Electro Magnetic Interference)Fiter、MLCC(Multi-Layer Ceramic Condenser)などが含まれる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも他の様々な用途のために使用されるチップ部品形態の受動素子等が含まれる。更に、その他の部品1040をチップ関連部品1020及び/又はネットワーク関連部品1030と互いに組み合わせることができることは言うまでもない。
【0018】
電子機器1000の種類に応じて、電子機器1000は、メインボード1010に物理的及び/又は電気的に連結されるか又はされない他の電子部品を含む。他の電子部品の例を挙げると、カメラ1050、アンテナ1060、ディスプレイ1070、バッテリ1080などがある。但し、これに限定されるものではなく、オーディオコーデック、ビデオコーデック、電力増幅器、コンパス、加速度計、ジャイロスコープ、スピーカ、大量記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)、CD(compact disk)、DVD(digital versatile disk)などが挙げられる。これら以外にも、電子機器1000の種類に応じて多様な用途のために使用されるその他の電子部品等が含まれ得ることは言うまでもない。
【0019】
電子機器1000は、スマートフォン(smart phone)、個人用情報端末(personal digital assistant)、デジタルビデオカメラ(digital video camera)、デジタルスチルカメラ(digital still camera)、ネットワークシステム(network system)、コンピュータ(computer)、モニター(monitor)、タブレット(tablet)、ラップトップ(laptop)、ネットブック(netbook)、テレビ(television)、ビデオゲーム(video game)、スマートウォッチ(smart watch)、オートモーティブ(Automotive)などが挙げられる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にもデータを処理する任意の他の電子機器があることは言うまでもない。
【0020】
図2は、電子機器の一例を概略的に示す斜視図である。図面を参照すると、電子機器は、例えばスマートフォン1100である。スマートフォン1100の内部にはマザーボード1110が収容されており、このようなマザーボード1110には様々な部品1120が物理的及び/又は電気的に連結される。また、カメラモジュール1130及び/又はスピーカ1140のようにマザーボード1110に物理的及び/又は電気的に連結されるか又はされない他の部品が内部に収容される。部品1120の一部は、上述したチップ関連部品であり、例えば部品パッケージ1121であるが、これに限定されるものではない。部品パッケージ1121は、能動部品及び/又は受動部品を含む電子部品が表面実装配置されたプリント回路基板の形態である。或いは、部品パッケージ1121は、能動部品及び/又は受動部品が内蔵されたプリント回路基板の形態である。一方、電子機器は、必ずしもスマートフォン1100に限定されるものではなく、上述したように他の電子機器であり得ることは言うまでもない。
【0021】
<プリント回路基板>
【0022】
図3は、プリント回路基板の第1例を概略的に示す断面図であり、図4は、図3のプリント回路基板の概略的なトップビューにおける平面図である。図面を参照すると、第1例によるプリント回路基板100Aは、絶縁層111、絶縁層111上に配置される複数のパッド121、及び絶縁層111上に配置されて複数のパッド121のそれぞれの側面をカバーし、且つ複数のパッド121のそれぞれの上面上には配置されない複数の絶縁壁131を含む。限定されない一例として、第1例によるプリント回路基板100Aはフリップチップダイ実装のためのパッケージ基板として用いられ、複数のパッド121はダイ実装のためのバンプとして提供される。
【0023】
本発明において、「絶縁壁」は、「絶縁層」と区別される用語として使用される。例えば、絶縁層は、形態に関係なく単に絶縁性を有する層を意味する。一方、絶縁壁は、ある対象構成の側面の少なくとも一部を囲むための形態を有する絶縁性の層を意味する。即ち、絶縁層は絶縁壁よりも包括的な意味を有し、絶縁壁は絶縁層よりも下位的な意味を有する。即ち、必要に応じて絶縁層は絶縁壁を含む。このような観点から、断面上において及び/又は平面上において、絶縁壁は絶縁層よりも面積が小さい。また、絶縁壁は同じレベルで複数個が存在する。この場合、それぞれの絶縁壁は同じレベルで互いに独立して存在する。
【0024】
本発明において、断面上での意味は、第1方向から第2方向に対象物を垂直に切断したときの断面形状、第1方向から第3方向に対象物を垂直に切断したときの断面形状、又は対象物をサイドビューから見たときの断面形状を意味する。
【0025】
本発明において、平面上での意味は、第2方向から第3方向に対象物を水平に切断したときの平面形状、又は対象物をトップビュー若しくはボトムビューから見たときの平面形状を意味する。
【0026】
本発明において、第1方向は積層方向又は厚さ方向、第2方向は幅方向、並びに第3方向は長さ方向を意味する。
【0027】
一方、上述したように、一般に、高性能半導体ダイは、高密度実装のためにフリップチップ実装方式を使用する。このとき、半導体の微細化及び高性能化に伴いフリップチップ実装のための接続端子も持続的にその間隔が狭くなる。従って、基板の半田レジストオープンサイズ及びその精度、半田バンプの形成難易度、並びにダイの半田接合におけるブリッジショート難易度などが持続的に高まっている。
【0028】
これに関連して、基板のフリップチップ接続バンプのピッチを更に微細化するために、基板に銅ポストを作って少量の半田を使用し、ダイと基板との間隔を確保してアンダーフィル(Underfill)、NCF(Non-Conductive Film)、NCP(Non-Conductive Paste)などを適用しやすい構造が検討されている。
【0029】
一方、このような銅ポストを有する基板は、半田レジストまで形成された基板の表面に化学銅めっきやスパッタ等を用いてシード層を形成し、ドライフィルムを用いた露光、現像、剥離等のフォトリソグラフィ工程を進行して、その後にシード層のエッチング工程を進行する方法で製造される。
【0030】
但し、この場合、製造工程上、半田レジストの上部に形成されるシード層の密着力を確保することに困難がある。また、微細バンプピッチの実現のためのデザインルールにおける制約、例えば微細な半田レジストオープンの必要性、半田レジストのサイズ、及び銅ポストの露光整合公差による銅ポストの直径を縮小することに対する困難性、微細バンプピッチのダイを組み立てる際のブリッジショートリスクなどがある。
【0031】
これに対して、第1例によるプリント回路基板100Aは、ダイの実装のために提供される複数のパッド121の側面を複数の絶縁壁131で略囲んだ構造を作ることで、フリップチップダイの組立時にブリッジショートリスクなどを減少させ、且つ信頼性を向上させることができる。例えば、一例による構造は、基本的にダイ実装のためのバンプとして提供される複数のパッド121の側面を複数の絶縁壁131でそれぞれ囲んだ構造であり、半田等が付かないため、ブリッジショートリスクを下げることができる。
【0032】
また、第1例によるプリント回路基板100Aは、銅ポストを有する基板とは異なって、半田レジストの上にシード層を形成しなくてもよく、またバンプ接続部のレジストオープンをリセス形成工程に変更可能であるため、デザインルールの制約も解消することができる。また、キャリア基板の金属層上で複数のパッド121を形成するため、結果として非常に優れた高さ均一度を実現することができる。更に、エッチング工程を経る絶縁層111の表面は、製造の初期段階で粗化処理された金属パターンから粗度形状が転写されるため、追ってパッケージ構造への適用時にモールディング及び/又はアンダーフィルとの高い密着力を有し、且つ高い信頼性を実現することができる。また、複数の絶縁壁131にも粗化処理が可能であるため、安定した密着力を確保することができる。
【0033】
一方、第1例によるプリント回路基板100Aは、複数の絶縁壁131が複数のパッド121のそれぞれの側面をカバーし、且つ複数のパッド121のそれぞれの上面上には配置されない。このような観点から、複数の絶縁壁131のそれぞれは、複数のパッド121のそれぞれの側面に直接接触する。但し、複数のパッド121のそれぞれの上面からは離隔される。従って、ダイの実装等においてダイの接続端子をより安定的に載置することができ、半田等の接続部材との接合面積が広くなり、密着力及び信頼性を改善することができる。
【0034】
このような観点から、複数の絶縁壁131のそれぞれは複数のパッド121のそれぞれが配置される複数のキャビティ131rを有し、複数のキャビティ131rのそれぞれは複数のパッド121のそれぞれの上面を全体的にオープンさせる。また、断面上において、このような複数のキャビティ131rのそれぞれの幅は実質的に一定である。
【0035】
本発明において、実質的に一定であるとは、製造工程上で発生する工程誤差や位置偏差、測定時の誤差などを含めて判断する。例えば、絶縁壁のキャビティの幅が実質的に一定であるとは、断面上において、絶縁壁の側面が略垂直な形状を有するため、キャビティの幅の偏差、例えば最上側及び最下側における幅の偏差が殆どないことを意味する。
【0036】
一方、第1例によるプリント回路基板100Aは、平面上において、複数のパッド121の形状がそれぞれ略円形である。また、これを囲む複数の絶縁壁131の形状はそれぞれ略円形のリング形状である。但し、これに限定されるものではなく、その他にも四角形状や楕円形状などの多様な形状を有し得る。
【0037】
一方、第1例によるプリント回路基板100Aは、複数の絶縁壁131が絶縁層111に境界線なしに一体化される。例えば、複数の絶縁壁131は、絶縁層111に一体化された一つの構成である。従って、複数の絶縁壁131は、絶縁層111と同じ絶縁材料を含む。このように、複数の絶縁壁131を別途の材料を用いて更に形成するのではなく、絶縁層111においてリセス形成工程などで形成することができるため、デザインルールの制約を効果的に解消することができる。
【0038】
このような観点から、絶縁層111は複数の絶縁壁131を含み、複数の絶縁壁131を含む絶縁層111はパッド121の下面及び側面をカバーする。
【0039】
一方、第1例によるプリント回路基板100Aは、複数の絶縁壁131が絶縁層111上で互いに離隔して配置される。これにより、ブリッジショートリスクをより効果的に改善することができる。平面上において、複数の絶縁壁131のそれぞれは、複数のパッド121のそれぞれの側面を連続的に囲む。この場合、ブリッジショートリスク改善の観点から好ましいと言えるが、これに限定されるものではない。
【0040】
一方、第1例によるプリント回路基板100Aは、複数の絶縁壁131の間、及び/又は複数の絶縁壁131の周囲にリセスRが存在する。このようなリセスRは、互いに連結された一つのリセスRである。リセスRには複数のパッド121が配置されない。リセスRは、複数のパッド121と実質的に同じレベルに配置され得る。実質的に同じレベルに配置されるか否かは、第1方向を基準にして判断される。リセスRを介して複数の絶縁壁131がそれぞれ独立して複数のパッド121を連続的に囲むリング形態を有するため、ブリッジショートリスクの改善などにおいて好ましい。
【0041】
一方、第1例によるプリント回路基板100Aは、絶縁層111上において、複数の絶縁壁131のそれぞれの高さが複数のパッド121のそれぞれの高さよりも高い。上述したように、一体化された構成で絶縁層111が複数の絶縁壁131を含む場合、絶縁層111の上面は複数のパッド121のそれぞれの上面よりも上部に配置される。このような高さ差(h2-h1)は約2μm~4μm程度であるが、これに限定されるものではない。この場合、ダイを実装するときに接続端子を複数のパッド121の上に安定的に載置することができる。また、複数のパッド121上に半田が配置される際に、半田の溢れを抑制する効果が期待できる。
【0042】
以下では、図面を参照して第1例によるプリント回路基板100Aの構成要素についてより詳細に説明する。
【0043】
絶縁層111は絶縁材料を含む。絶縁材料は、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂、ポリイミドのような熱可塑性樹脂、又はこのような樹脂と共に無機フィラー、有機フィラー、及び/又はガラス繊維(Glass Fiber、Glass Cloth、and/or Glass Fabic)を含む材料を含む。例えば、絶縁材料としては、ABF(Ajinomoto Build-up Film)、PPG(Prepreg)、RCC(Resin Coated Copper)などが用いられるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも他の高分子素材が用いられる。
【0044】
パッド121は金属物質を含む。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、錫(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/又はこれらの合金などを含む。パッド121は、設計デザインに応じて様々な機能を行う。例えば、グランドパッド、パワーパッド、信号パッドなどを含む。ここで、信号パッドは、グランド、パワーなどを除く各種信号、例えば、データ信号などを連結するためのパッドを含む。パッド121は電解めっき層(又は電気銅)を含む。但し、必要に応じて無電解めっき層(化学銅)を含まない。
【0045】
絶縁壁131は絶縁材料を含む。絶縁材料は、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂、ポリイミドのような熱可塑性樹脂、又はこのような樹脂と共に無機フィラー、有機フィラー、及び/又はガラス繊維を含む材料を含む。例えば、絶縁材料としては、ABF、PPG、RCCなどが用いられる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも他の高分子素材が用いられる。絶縁壁131は、絶縁層111と同じ絶縁材料を含み、これらは境界線のない一体化された一つの同じ構成である。
【0046】
図5は、プリント回路基板の第2例を概略的に示す断面図である。図面を参照すると、第2例によるプリント回路基板100Bは、絶縁層111、絶縁層111上に配置される複数のパッド121、及び絶縁層111上に配置されて複数のパッド121のそれぞれの側面をカバーし、且つ複数のパッド121のそれぞれの上面上には配置されない複数の絶縁壁131を含む。限定されない一例として、第2例によるプリント回路基板100Bはフリップチップダイ実装のためのパッケージ基板として用いられ、複数のパッド121はダイ実装のためのバンプとして提供される。
【0047】
一方、第2例によるプリント回路基板100Bは、絶縁層111上において、複数の絶縁壁131のそれぞれの高さが複数のパッド121のそれぞれの高さと実質的に同一である。上述したように、一体化された構成で絶縁層111が複数の絶縁壁131を含む場合、絶縁層111の上面は複数のパッド121のそれぞれの上面と実質的に同じレベルに配置される。例えば、高さの差(h2-h1)は殆どない。例えば、後述する製造工程の過程において、キャリア基板の金属層は、銅(Cu)層、及びこれとはエッチング性の異なる金属、例えばニッケル(Ni)、チタン(Ti)などを含むバリア層を含む。この場合、デタッチ(detach)の後に金属層をエッチングする際に銅(Cu)層をエッチングしてからバリア層をエッチングすることから、結果として銅(Cu)層をエッチングする際にバリア層が複数のパッド121を保護するため、複数のパッド121の表面は実質的にエッチングの影響を受けない。従って、実質的に段差が発生しない。これにより、必要に応じて、複数のパッド121の表面を複数の絶縁壁131の表面と実質的に同一平面をなすように実現する。
【0048】
本発明において、高さが実質的に同一であるということ、実質的に同じレベルに配置されるということ、及び/又は実質的に同一平面をなすということは、製造工程上で発生する工程誤差や位置偏差、測定時の誤差などを含めて判断する。例えば、絶縁層の上面がパッドの上面と実質的に同じレベルに配置されるとは、絶縁層の上面とパッドの上面とが第1方向を基準にして一部の誤差を含む範囲内で略同じ位置に配置されることを含む意味である。
【0049】
その他に、他の内容、例えば上述した第1例によるプリント回路基板100Aで説明した内容は、矛盾しない限り、第2例によるプリント回路基板100Bにも適用可能であり、これに対する重複する内容の説明は省略する。
【0050】
図6は、プリント回路基板の第3例を概略的に示す断面図であり、図7は、プリント回路基板の第4例を概略的に示す断面図である。
【0051】
図面を参照すると、第3及び第4例によるプリント回路基板(100C、100D)は、絶縁層111、絶縁層111上に配置される複数のパッド121、絶縁層111上に配置されて複数のパッド121のそれぞれの側面をカバーし、且つ複数のパッド121のそれぞれの上面上には配置されない複数の絶縁壁131、及び複数のパッド121のうちの少なくとも一つの表面上に配置される表面処理層190を含む。限定されない一例として、第3及び第4例によるプリント回路基板(100C、100D)はフリップチップダイ実装のためのパッケージ基板として用いられ、複数のパッド121はダイ実装のためのバンプとして提供される。
【0052】
一方、第3及び第4例によるプリント回路基板(100C、100D)は、表面処理層190を更に含み、これによってより効果的にダイを実装することができる。表面処理層190は、例えば電解金めっき、無電解金めっき、OSP(Organic Solderability Preservative)、無電解錫めっき、無電解銀めっき、無電解ニッケルめっき、置換金めっき、DIG(Direct Immersion Gold)めっき、HASL(Hot Air Solder Leveling)などによって形成される。このような観点から、表面処理層190は、ニッケル(Ni)層及び金(Au)層のうちの少なくとも一つを含むが、これに限定されるものではない。限定されない一例として、表面処理層190は、パッド121の表面上に配置されるニッケル(Ni)層、及びニッケル(Ni)層の表面上に配置される金(Au)層を含むが、これらに限定されるものではない。
【0053】
一方、第3例によるプリント回路基板100Cは、表面処理層190の最上層の上面が絶縁壁131の上面と実質的に同じレベルに配置され、第4例によるプリント回路基板100Dは、表面処理層190の最上層の上面が絶縁壁131の上面よりも上部に配置されるが、これに限定されるものではない。
【0054】
その他に、他の内容、例えば上述した第1及び第2例によるプリント回路基板(100A、100B)で説明した内容は、矛盾しない限り、第3及び第4例によるプリント回路基板(100C、100D)にも適用可能であり、これに対する重複する内容の説明は省略する。
【0055】
図8は、プリント回路基板の第5例を概略的に示す断面図である。図面を参照すると、第5例によるプリント回路基板100Eは、第1絶縁層111、第1絶縁層111の上面上に配置される第1パッド121及び第2パッド122、第1絶縁層111の上面上に配置されて第1パッド121の側面をカバーする第1絶縁壁131、及び第1絶縁層111の上面上に配置されて第2パッド122の側面をカバーする第2絶縁壁132を含む。
【0056】
必要に応じて、第5例によるプリント回路基板100Eは、第1絶縁層111の下面上に配置される第1配線層141、第1絶縁層111を貫通して第1パッド121を第1配線層141の少なくとも一部に電気的に連結する第1接続ビア151、及び/又は第1絶縁層111を貫通して第2パッド122を第1配線層141の他の少なくとも一部に電気的に連結する第2接続ビア152を更に含む。
【0057】
必要に応じて、第5例によるプリント回路基板100Eは、第1絶縁層111の下面上に配置されて第1配線層141の少なくとも一部を埋め込む第2絶縁層112、第2絶縁層112の下面上に配置される第2配線層142、及び/又は第2絶縁層112を貫通して第1配線層141及び第2配線層142のそれぞれの少なくとも一部を電気的に連結する第1ビア層161を更に含む。
【0058】
必要に応じて、第5例によるプリント回路基板100Eは、第2絶縁層112の下面上に配置されて第2配線層142の少なくとも一部を埋め込む第3絶縁層113、第3絶縁層113の下面上に配置される第3配線層143、及び/又は第3絶縁層113を貫通して第2配線層142及び第3配線層143のそれぞれの少なくとも一部を電気的に連結する第2ビア層162を更に含む。
【0059】
必要に応じて、第5例によるプリント回路基板100Eは、第2絶縁壁132上に配置されて第2パッド122の表面の少なくとも一部をオープンさせる第1開口171hを有する第1パッシベーション層171、及び/又は第3絶縁層113の下面上に配置されて第3配線層143の少なくとも一部の表面の少なくとも一部をオープンさせる第2開口172hを有する第2パッシベーション層172を更に含む。
【0060】
一方、第5例によるプリント回路基板100Eは、ダイの実装のために提供される第1パッド121の側面を第1絶縁壁131で略囲む構造を作ることで、フリップチップダイの組立時にブリッジショートリスクなどを減少させ、且つ信頼性を改善することができる。例えば、一例による構造は、基本的にダイ実装のためのバンプとして提供される第1パッド121の側面を第1絶縁壁131で囲んだ構造であり、半田等が付かないため、ブリッジショートリスクを下げることができる。同様に、基板-オン-基板などのパッケージ組み立てのために提供される第2パッド122の側面を第2絶縁壁132で略囲んだ構造を作ることで、信頼性などを改善することができる。
【0061】
一方、第5例によるプリント回路基板100Eは、後述する工程から分かるように、銅ポストを有する基板とは異なって半田レジストの上にシード層を形成せず、またバンプ接続部のレジストオープンをリセス形成工程に変更したため、デザインルールの制約も解消することができる。また、キャリア基板の金属層上に第1パッド121及び第2パッド122を形成することで、結果として非常に優れた高さ均一度を実現することができる。更に、エッチング工程を経る第1絶縁層111の表面は、製造の初期段階で粗化処理された金属パターンから粗度形状が転写されるため、追ってパッケージ構造への適用時にモールディング及び/又はアンダーフィルとの高い密着力を有し、且つ高い信頼性を実現することができる。また、第1絶縁壁131及び第2絶縁壁132にも粗化処理が可能であるため、安定した密着力を確保することができる。
【0062】
一方、第5例によるプリント回路基板100Eは、第1絶縁壁131が第1パッド121の側面をカバーし、且つ第1パッド121の上面上には配置されない。また、第2絶縁壁132が第2パッド122の側面をカバーし、且つ第2パッド122の上面上には配置されない。従って、ダイの実装などにおいてダイの接続端子をより安定的に載置することができ、更に半田等の接続部材との接合面積が広くなり、密着力及び信頼性をより改善することができる。
【0063】
このような観点から、第1絶縁壁131及び第2絶縁壁132は、第1パッド121が配置される第1キャビティ131r及び第2パッド122が配置される第2キャビティ132rを有する。第1キャビティ131rは第1パッド121の上面を全体的にオープンさせ、第2キャビティ132rは第2パッド122の上面を全体的にオープンさせる。また、断面上において、このような第1キャビティ131rの幅は実質的に一定であり、このような第2キャビティ132rの幅は実質的に一定である。
【0064】
一方、第5例によるプリント回路基板100Eは、第1絶縁壁131及び第2絶縁壁132が第1絶縁層111とは境界線なしに一体化される。例えば、第1絶縁壁131及び第2絶縁壁132は、第1絶縁層111と一体化された一つの構成である。従って、第1絶縁壁131及び第2絶縁壁132は、第1絶縁層111と同じ絶縁材料を含む。このように、第1絶縁壁131及び第2絶縁壁132を別途の材料を用いて更に形成するのではなく、第1絶縁層111において後述するリセス形成工程で形成するため、デザインルールの制約を効果的に解消することができる。
【0065】
一方、第5例によるプリント回路基板100Eは、第1パッド121及び第2パッド122がそれぞれ複数個配置される。また、これらを囲む第1絶縁壁131及び第2絶縁壁132もそれぞれ複数個配置される。例えば、第1絶縁壁131のそれぞれは、第1パッド121のそれぞれの側面をカバーし、且つその上面上には配置されない。また、第2絶縁壁132のそれぞれは、第2パッド122のそれぞれの側面をカバーし、且つその上面上には配置されない。第1絶縁壁131及び第2絶縁壁132のそれぞれは、互いに離隔されて配置されることで、ブリッジショートリスクをより効果的に改善することができる。平面上において、第1絶縁壁131のそれぞれは第1パッド121のそれぞれの側面を連続的に囲み、第2絶縁壁132のそれぞれは第2パッド122のそれぞれの側面を連続的に囲む。このような形態で囲むことがブリッジショートリスク改善の観点から好ましいと言えるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0066】
一方、第5例によるプリント回路基板100Eは、第1絶縁壁131の間、及び/又は第1絶縁壁131と第2絶縁壁132との間にリセスRが存在する。これらの間に存在するリセスRは、互いに連結された一つのリセスRである。リセスRには、第1パッド121及び/又は第2パッド122が配置されない。リセスRを介して第1絶縁壁131及び第2絶縁壁132がそれぞれ独立して第1パッド121及び第2パッド122を連続的に囲むリング形態を有する。この場合、ブリッジショートリスクの改善などにおいてより好ましい。
【0067】
一方、第5例によるプリント回路基板100Eは、第1パッド121及びこれを囲む第1絶縁壁131が第1絶縁層111上のセンター領域に配置され、第2パッド122及びこれを囲む第2絶縁壁132が第1絶縁層111上のサイド領域に配置される。第1パッド121はダイ実装のためのバンプとして用いられ、第2パッド122は基板-オン-基板の連結のためのバンプとして用いられる。このような観点から、第2パッド122は第1パッド121よりも大きい。例えば、断面上において、第2パッド122の幅は第1パッド121の幅よりも大きい。
【0068】
本発明において、センター領域は、電子部品、例えばフリップチップダイなどが配置される内側領域であり、サイド領域は、基板-オン-基板などの連結のための半田ボールジョイント(Solder Ball Joint)などの接続部材が配置される外側領域である。ここで、内側及び外側は平面上で判断する。
【0069】
一方、第5例によるプリント回路基板100Eは、第1パッド121の上面を基準にして第1絶縁壁131の高さがこれよりも高い。また、第2パッド122の上面を基準にして第2絶縁壁132の高さがこれよりも高い。この場合、ダイの実装時に接続端子を第1パッド121の上に安定的に載置することができる。また、第1パッド121及び/又は第2パッド122上に接続部材として半田が配置されるとき、半田の溢れを抑制する効果が期待できる。但し、これに限定されるものではなく、上述したように、工程過程でエッチングバリア層を用いる場合などには、このような高さの差、即ち段差は実質的にない。
【0070】
一方、第5例によるプリント回路基板100Eは、断面上において、第1接続ビア151及び第2接続ビア152がそれぞれ上面の幅が下面の幅よりも狭いテーパ形状を有する。例えば、第1接続ビア151は、第1パッド121に接続する面の幅が第1配線層141の少なくとも一部に接続する面の幅よりも狭い。第2接続ビア152は、第2パッド122に接続する面の幅が第1配線層141の他の少なくとも一部に接続する面の幅よりも狭い。従って、第1接続ビア151及び第2接続ビア152にそれぞれ連結される第1パッド121及び第2パッド122の直径、例えば断面における幅をより縮小させることができるなど、デザインルールの制約をより改善することができる。
【0071】
一方、第5例によるプリント回路基板100Eは、第1絶縁層111及び第2絶縁層112が互いに異なる絶縁材料を含む。例えば、第1絶縁層111は、微細回路の形成に有利なようにSAP(Semi Additive Process)が可能な材料、例えばガラス繊維のない絶縁材料を含む。具体的には、ABFを含むが、これに限定されるものではない。これに対し、第2絶縁層112は、反りの制御に有利なようにモジュラスの高い材料、例えばガラス繊維を含む絶縁材料を含む。具体的には、PPGやRCCの絶縁材料を含むが、これらに限定されるものではない。同様の観点から、反対側の最外層である第3絶縁層113は第1絶縁層111と同じ絶縁材料を含み、第2絶縁層112が複数層である場合、各々の層は互いに同じ絶縁材料を含むが、これに限定されるものではない。
【0072】
本発明において、同じ絶縁材料は、完全に同じ絶縁材料である場合のみならず、同じタイプの絶縁材料を含む意味である。従って、絶縁材料の組成は実質的に同じであり、且つこれらの具体的な組成比は少しずつ異なる場合がある。
【0073】
以下では、図面を参照して第5例によるプリント回路基板100Eの構成要素についてより詳細に説明する。
【0074】
第1~第3絶縁層(111、112、113)はそれぞれ絶縁材料を含む。絶縁材料は、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂、ポリイミドのような熱可塑性樹脂、又はこのような樹脂と共に無機フィラー、有機フィラー、及び/又はガラス繊維を含む材料を含む。例えば、絶縁材料としては、ABF、PPG、RCCなどが用いられる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも他の高分子素材が用いられる。限定されない一例として、第1絶縁層111及び第3絶縁層113はABFを含み、第2絶縁層112はPPGを含むが、これらに限定されるものではない。第1絶縁層111及び第3絶縁層113は最外層の絶縁層であり、第2絶縁層112は内部のビルドアップ層である。ビルドアップ層に該当する第2絶縁層112は、図面に示すように一つの層であるが、これとは異なって複数の層であり得、具体的な層数は特に限定されない。
【0075】
第1及び第2パッド(121、122)はそれぞれ金属物質を含む。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、錫(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/又はこれらの合金などを含む。第1及び第2パッド(121、122)はそれぞれの設計デザインに応じて様々な機能を行う。例えば、グランドパッド、パワーパッド、信号パッドなどを含む。ここで、信号パッドは、グランド、パワーなどを除く各種信号、例えばデータ信号などの連結のためのパッドを含む。第1及び第2パッド(121、122)の数は特に限定されず、それぞれ複数個であり得る。第1及び第2パッド(121、122)は、それぞれ電解めっき層(又は電気銅)を含み、必要に応じて、無電解めっき層(化学銅)を含まない。例えば、第1及び第2パッド(121、122)のそれぞれの金属層の層数は、第1~第3配線層(141、142、143)のそれぞれの金属層の層数よりも少ない。
【0076】
第1及び第2絶縁壁(131、132)はそれぞれ絶縁材料を含む。絶縁材料は、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂、ポリイミドのような熱可塑性樹脂、又はこのような樹脂と共に無機フィラー、有機フィラー、及び/又はガラス繊維を含む材料を含む。例えば、絶縁材料としては、ABF、PPG、RCCなどが用いられる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも他の高分子素材が用いられる。第1及び第2絶縁壁(131、132)の数は特に限定されず、それぞれ複数個である。第1及び第2絶縁壁(131、132)は、第1絶縁層111と同じ絶縁材料を含み、これらは境界線のない一体化された一つの同じ構成である。
【0077】
第1~第3配線層(141、142、143)はそれぞれ金属物質を含む。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、錫(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/又はこれらの合金などを含む。第1~第3配線層(141、142、143)は、該当層の設計デザインに応じて様々な機能を行う。例えば、グランドパターン、パワーパターン、信号パターンなどを含む。ここで、信号パターンは、グランドパターン、パワーパターンなどを除く各種信号、例えばデータ信号などを含む。これらのパターンは、それぞれライン(line)パターン、プレーン(Plane)パターン、及び/又はパッド(Pad)パターンを含む。ビルドアップ層である第2絶縁層112に形成される第2配線層142は、図面に示すように一つの層であるが、これとは異なって複数の層であり得、具体的な層数は特に限定されない。第1~第3配線層(141、142、143)は、それぞれ無電解めっき層(又は化学銅)及び電解めっき層(又は電気銅)を含む。
【0078】
第1及び第2接続ビア(151、152)はそれぞれ金属物質を含む。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、錫(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/又はこれらの合金などを含む。第1及び第2接続ビア(151、152)は、設計デザインに応じて様々な機能を行う。例えば、信号連結のための接続ビア、グランド連結のための接続ビア、パワー連結のための接続ビアなどを含む。第1及び第2接続ビア(151、152)は、第1及び第2ビア層(161、162)の接続ビアと同じ方向にテーパされた形状を有する。第1及び第2接続ビア(151、152)は、金属物質で完全に充填されるか、又は金属物質がビアホールの壁面に沿って形成されたものである。第1及び第2接続ビア(151、152)の数は、特に限定されず、それぞれ複数個である。第1及び第2接続ビア(151、152)は、第1及び第2ビア層(161、162)のそれぞれの接続ビアとスタックビアの関係であるか、又はスタガードビアの関係である。第1及び第2接続ビア(151、152)は、それぞれ無電解めっき層(又は化学銅)及び電解めっき層(又は電気銅)を含む。
【0079】
第1及び第2ビア層(161、162)はそれぞれ金属物質を含む。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、錫(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/又はこれらの合金などを含む。第1及び第2ビア層(161、162)は、当該層の設計デザインに応じて様々な機能を行う。例えば、信号連結のための接続ビア、グランド連結のための接続ビア、パワー連結のための接続ビアなどを含む。第1及び第2ビア層(161、162)は、互いに同じ方向にテーパされた形状を有する接続ビアを含む。例えば、第1及び第2ビア層(161、162)のそれぞれの接続ビアは、断面上において、上面の幅が下面の幅よりも狭いテーパ形状を有する。第1及び第2ビア層(161、162)のそれぞれの接続ビアは、金属物質で完全に充填されるか、又は金属物質がビアホールの壁面に沿って形成されたものである。第1及び第2ビア層(161、162)のそれぞれの接続ビアは、互いにスタックビアの関係であるか、又はスタガードビアの関係である。ビルドアップ層である第2絶縁層112に形成される第2ビア層162は、図面に示すように一つの層であるが、これとは異なって複数の層であり得、具体的な層数は特に限定されない。第1及び第2ビア層(161、162)は、それぞれ無電解めっき層(又は化学銅)及び電解めっき層(又は電気銅)を含む。第2ビア層162は、第3配線層143と同じめっき工程で形成され、境界線なしに互いに一体化される。第1ビア層161は、第2配線層142と同じめっき工程で形成され、境界線なしに互いに一体化される。
【0080】
第1及び第2パッシベーション層(171、172)は公知の半田レジスト層を含む。但し、これに限定されるものではなく、第1及び第2パッシベーション層(171、172)は、熱硬化性樹脂及び無機フィラーを含む、例えばABF等を含む。第1及び第2パッシベーション層(171、172)は、それぞれプリント回路基板100Eの最外側に配置されて外部からプリント回路基板100Eの内部のパターン等を保護する。第1及び第2パッシベーション層(171、172)は、それぞれ一つ以上の第1及び第2開口(171h、172h)を有する。例えば、第1パッシベーション層171は、第2パッド122の表面の少なくとも一部をオープンさせる第1開口171hを一つ以上有する。また、第2パッシベーション層172は、第3配線層143の少なくとも一部の表面の少なくとも一部をオープンさせる第2開口172hを一つ以上有する。第1及び第2開口(171h、172h)に露出する表面には、ニッケル(Ni)層及び/又は金(Au)層を含む表面処理層が形成される。
【0081】
その他に、他の内容、例えば上述した第1~第4例によるプリント回路基板(100A、100B、100C、100D)で説明した内容は、矛盾しない限り、第5例によるプリント回路基板100Eにも適用可能であり、これに対する重複する内容の説明は省略する。
【0082】
図9a~図9hは、図8のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
【0083】
図9aを参照すると、一面又は両面に金属層510が形成されたキャリア基板500を準備し、キャリア基板500の金属層510上に第1及び第2パッド(121、122)並びに導体パターン125を形成する。キャリア基板500は、CCL(Copper Clad Laminate)などであるが、これに限定されるものではなく、これ以外にもデタッチキャリアとして用いられる様々なキャリア基板を特に制限なく用いることができる。金属層510は、銅箔などの銅(Cu)層を含むが、これに限定されず、他の金属層を更に含み得る。金属層510とキャリア基板500との間には、容易なデタッチのための離型層を配置することもできる。第1及び第2パッド(121、122)並びに導体パターン125は、金属層510をシード層として用いてAP(Additive Process)、SAP(Semi AP)、MSAP(Modified SAP)、TT(Tenting)等のめっき工程で形成される。
【0084】
図9bを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に第1及び第2パッド(121、122)並びに導体パターン125のそれぞれの少なくとも一部を埋め込む第1絶縁層111を形成する。第1絶縁層111は、上述した絶縁材料を含む未硬化層をラミネートした後、硬化する方法で形成される。或いは、上述した絶縁材料を塗布した後、硬化する方法で形成することもできる。その後、レーザドリル等で第1絶縁層111にビアホールを形成し、第1絶縁層111上にAP、SAP、MSAP、TT等のめっき工程を進行して第1配線層141並びに第1及び第2接続ビア(151、152)を形成する。
【0085】
図9cを参照すると、第1絶縁層111上に第1配線層141の少なくとも一部を埋め込む第2絶縁層112を形成する。第2絶縁層112は、上述した絶縁材料を含む未硬化層をラミネートした後、硬化する方法で形成される。或いは、上述した絶縁材料を塗布した後、硬化する方法で形成することもできる。その後、レーザドリル等で第2絶縁層112にビアホールを形成し、第2絶縁層112上にAP、SAP、MSAP、TT等のめっき工程を進行して第2配線層142及び第1ビア層161を形成する。その後、第2絶縁層112上に第2配線層142の少なくとも一部を埋め込む第3絶縁層113を形成する。第3絶縁層113は、上述した絶縁材料を含む未硬化層をラミネートした後、硬化する方法で形成される。或いは、上述した絶縁材料を塗布した後、硬化する方法で形成することもできる。その後、レーザドリル等で第3絶縁層113にビアホールを形成し、第3絶縁層113上にAP、SAP、MSAP、TT等のめっき工程を進行して第3配線層143及び第2ビア層162を形成する。
【0086】
図9dを参照すると、キャリア基板500を除去する。例えば、キャリア基板500と金属層510とを分離する。キャリア基板500と金属層510との分離には離型層を用いるが、これに限定されるものではない。
【0087】
図9eを参照すると、金属層510を除去する。例えば、シードエッチング工程を用いて金属層510を除去する。このとき、第3配線層143のシード層も共に除去する。金属層510の除去過程で、第1及び第2パッド(121、122)の表面も一部エッチングによって除去されるため、その結果、第1及び第2パッド(121、122)の表面は第1絶縁層111の表面との段差を有する。
【0088】
但し、必要に応じて、金属層510は、銅(Cu)層、及びこれとはエッチング性の異なる金属、例えばニッケル(Ni)、チタン(Ti)などを含むバリア層を含む。この場合、金属層510をエッチングする際に銅(Cu)層をエッチングした後、バリア層をエッチングするが、結果として銅(Cu)層をエッチングする際にバリア層が第1及び第2パッド(121、122)を保護するため、第1及び第2パッド(121、122)の表面は実質的にエッチングの影響を受けない。従って、実質的に段差が発生しない。
【0089】
図9fを参照すると、第1及び第2パッシベーション層(171、172)を形成する。第1及び第2パッシベーション層(171、172)をパターニングして第1及び第2開口(171h、172h)を形成する。第1及び第2パッシベーション層(171、172)は、例えば半田レジスト層を形成した後、それぞれ第1及び第2開口(171h、172h)を有するようにフォトリソグラフィ工程等を用いてパターニングする方法で形成されるが、これに限定されるものではない。
【0090】
図9gを参照すると、第1絶縁層111及び第1パッシベーション層171上に第1ドライフィルム521を配置する。また、第2パッシベーション層172上に第2ドライフィルム522を配置する。その後、露光、現像などのフォトリソグラフィ工程で第1ドライフィルム521をパターニングして導体パターン125を露出させる露出部521pを形成する。
【0091】
図9hを参照すると、導体パターン125を除去する。例えば、露出部521pを介して選択的に露出した導体パターン125をエッチング工程で除去する。導体パターン125が除去されると、リセスRが形成される。リセスRによって、第1絶縁層111に第1及び第2パッド(121、122)の側面をカバーする第1及び第2絶縁壁(131、132)が形成される。その後、第1及び第2ドライフィルム(521、522)を除去する。例えば、公知の剥離液を用いる。
【0092】
必要に応じて、第1及び第2パッド(121、122)上に表面処理層を更に形成する。表面処理層は、例えば電解金めっき、無電解金めっき、OSP又は無電解錫めっき、無電解銀めっき、無電解ニッケルめっき、置換金めっき、DIGめっき、HASL等により形成されるが、これらに限定されるものではない。表面処理層は、ニッケル(Ni)層及び金(Au)層のうちの少なくとも一つを含むが、これに限定されるものではない。
【0093】
一連の過程によって、上述した第5例によるプリント回路基板100Eが製造される。但し、これは一つの製造の一例に過ぎず、上述した第5例によるプリント回路基板100Eはこれとは異なる工程によっても製造できることは言うまでもない。
【0094】
その他に、他の内容、例えば上述した第1~第5例によるプリント回路基板(100A、100B、100C、100D、100E)で説明した内容は、上述した製造の一例で説明した内容と矛盾しない限り、これにも適用可能であり、これに対する重複する内容の説明は省略する。
【0095】
図10は、図8のプリント回路基板の第1変形例を概略的に示す断面図である。図面を参照すると、第1変形例によるプリント回路基板100Fは、上述した第5例によるプリント回路基板100E上に電子部品210が表面実装配置された後、その上に別途の配線基板220が基板-オン-基板の形態で配置されたパッケージ構造を有する。例えば、第1変形例によるプリント回路基板100Fは、上述した第5例によるプリント回路基板100Eにおいて、第1絶縁層111上に配置されて、第1接続部材231を介して第1パッド121に電気的に連結される接続端子212を含む電子部品210、及び電子部品210上に配置されて、第2接続部材232を介して第2パッド122に電気的に連結される接続パッド222を含む配線基板220を更に含む。必要に応じて、第1絶縁層111と配線基板220との間をモールディングするモールディング材240、及び/又は第3配線層143に連結された電気連結金属250を更に含む。上述した第5例によるプリント回路基板100Eは、ここでフリップチップダイなどを実装するためのパッケージ基板として用いられる。
【0096】
電子部品210は、様々な種類の能動部品及び/又は受動部品である。例えば、電子部品210は、様々な種類の集積回路(IC:Integrated Circuit)ダイ211、例えばフリップチップダイを含む。或いは、電子部品210は、MLCC(Multi Layer Ceramic Capacitor)などのチップキャパシタ、PI(Power Inductor)などのチップインダクタのようなチップ形態の受動部品を含む。又は、電子部品210はシリコンキャピシタを含む。このように、電子部品210の種類は特に限定されない。電子部品210は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)などの金属物質を含む接続端子212を含む。電子部品210は、接続端子212を介してフェースダウン型で表面実装される。電子部品210は、接続端子212が配置されるフロント面と、接続端子212が配置されないバック面とを有する。
【0097】
配線基板220は、更に他のパッケージとの接続のためのインターポーザ基板であるか、又は他の半導体ダイなどが直接実装されるパッケージ基板である。配線基板220は、絶縁層221、絶縁層221の両側に配置された接続パッド(222、223)、絶縁層221を貫通して接続パッド(222、223)を電気的に連結する貫通ビア224、及び絶縁層221の両側に配置されて接続パッド(222、223)の少なくとも一部を覆うパッシベーション層(225、226)を含む。但し、これは一例に過ぎず、配線基板220を構成する絶縁層、配線層、ビア層は様々な形態で更に配置され得る。
【0098】
絶縁層221は絶縁材料を含む。絶縁材料は、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂、ポリイミドのような熱可塑性樹脂、又はこのような樹脂と共に無機フィラー、有機フィラー、及び/又はガラス繊維を含む材料を含む。例えば、絶縁材料としては、ABF、PPG、RCCなどが用いられる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも他の高分子素材が用いられる。
【0099】
接続パッド(222、223)は金属物質を含む。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、錫(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/又はこれらの合金などを含む。接続パッド(222、223)は、設計デザインに応じて様々な機能を行う。例えば、グランドパッド、パワーパッド、信号パッドなどを含む。ここで、信号パッドは、グランド、パワーなどを除く各種信号、例えばデータ信号などの連結のためのパッドを含む。接続パッド(222、223)の数は、特に限定されず、それぞれ複数個である。
【0100】
貫通ビア224は金属物質を含む。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、錫(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/又はこれらの合金などを含む。貫通ビア224は、設計デザインに応じて様々な機能を行う。例えば、信号連結のための貫通ビア、グランド連結のための貫通ビア、パワー連結のための貫通ビアなどを含む。貫通ビア224は、砂時計形状、円筒形状などの様々な形態を有する。
【0101】
パッシベーション層(225、226)は公知の半田レジスト層を含む。但し、これに限定されるものではなく、熱硬化性樹脂及び無機フィラーを含む、例えばABF等を含む。パッシベーション層(225、226)はそれぞれ一つ以上の開口を有する。これらの開口に露出する接続パッド(222、223)の表面には、ニッケル(Ni)層及び/又は金(Au)層を含む表面処理層が形成される。
【0102】
第1及び第2接続部材(231、232)は、銅(Cu)よりも融点の低い低融点金属、例えば錫(Sn)、又は錫(Sn)を含む合金を含む。例えば、第1及び第2接続部材(231、232)は半田を含む。例えば、第1及び第2接続部材(231、232)は、半田ボールジョイントの形態である。第1及び第2接続部材(231、232)の個数、間隔、配置形態等は特に限定されない。
【0103】
モールディング材240は、電子部品210、第1及び第2接続部材(231、232)等をモールディングしてこれらを保護する。モールディング材240はエポキシ樹脂などを含むが、特に材料がこれに限定されるものではなく、公知の他の材料を含み得る。
【0104】
電気連結金属250は、プリント回路基板100Fを外部と物理的及び/又は電気的に連結させる。例えば、プリント回路基板100Fは、BGAタイプのパッケージ基板である。電気連結金属250は、銅(Cu)よりも融点の低い低融点金属、例えば錫(Sn)、又は錫(Sn)を含む合金を含む。例えば、電気連結金属250は半田を含むが、これは一例に過ぎず、材料は特にこれに限定されるものではない。電気連結金属250は、ランド(land)、ボール(ball)、ピン(pin)などである。電気連結金属250は多重層又は単一層である。多重層で形成される場合には銅柱及び半田を含み、単一層で形成される場合には錫-銀半田を含むが、これも一例に過ぎず、これに限定されるものではない。電気連結金属250の個数、間隔、配置形態等は、特に限定されず、設計事項に応じて十分変形が可能である。
【0105】
その他に、他の内容、例えば上述した第1~第5例によるプリント回路基板(100A、100B、100C、100D、100E)で説明した内容は、矛盾しない限り、第1変形例によるプリント回路基板100Fにも適用可能であり、これに対する重複する内容の説明は省略する。
【0106】
図11は、図8のプリント回路基板の第2変形例を概略的に示す断面図である。図面を参照すると、第2変形例によるプリント回路基板100Gは、別途の配線基板320上に電子部品210が表面実装配置された後、その上に上述した第5例によるプリント回路基板100Eが基板-オン-基板の形態で配置されたパッケージ構造を有する。例えば、第2変形例によるプリント回路基板100Gは、上述した第5例によるプリント回路基板100Eにおいて、第1絶縁層111上に配置されてセンター領域及びサイド領域に配置される接続パッド(P1、P2)を含む配線基板320、及び第1絶縁層111と配線基板320との間に配置されて接続端子212が配置されるフロント面及び反対側の面であるバック面を有する電子部品210を更に含む。配線基板320の接続パッド(P1、P2)は、第1及び第2接続部材(231、232)を介して電子部品210の接続端子212及び第2パッド122にそれぞれ電気的に連結される。必要に応じて、第1絶縁層111と配線基板320との間をモールディングするモールディング材240、及び/又は第3配線層143に連結された電気連結金属250を更に含む。また、第1パッド121と電子部品210のバック面とを連結する伝導性部材260を更に含む。上述した第5例によるプリント回路基板100Eは、ここで放熱機能を有する上部基板として用いられる。ここで、上部基板は、他のパッケージとの接続のためのインターポーザ基板であるか、又は他の半導体ダイなどが直接実装されるパッケージ基板である。
【0107】
配線基板320は、電子部品210を実装するためのパッケージ基板である。配線基板320は、複数の絶縁層(321、322)、複数の配線層(323、324、325)、複数のビア層(326、327)、及び複数のパッシベーション層(328、329)を含む。配線基板320を構成する複数の絶縁層(321、322)、複数の配線層(323、324、325)、複数のビア層(326、327)は様々な形態で配置される。例えば、配線基板320は、コアを有する基板の形態であるか、又はコアレス基板の形態である。
【0108】
絶縁層(321、322)は絶縁材料を含む。絶縁材料は、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂、又はこのような樹脂と共に無機フィラー、有機フィラー、及び/又はガラス繊維を含む材料を含む。例えば、絶縁材料としては、ABF、PPG、RCCなどが用いられる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも他の高分子素材が用いられる。
【0109】
配線層(323、324、325)は金属物質を含む。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、錫(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/又はこれらの合金などを含む。配線層(323、324、325)は、設計デザインに応じて様々な機能を行う。例えば、グランドパターン、パワーパターン、信号パターンなどを含む。ここで、信号パターンは、グランド、パワーなどを除く各種信号、例えばデータ信号などを含む。これらのパターンは、それぞれラインパターン、プレーンパターン、及び/又はパッドパターンを含む。接続パッド(P1、P2)の数は、特に限定されず、それぞれ複数個である。
【0110】
ビア層(326、327)は金属物質を含む。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、錫(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/又はこれらの合金などを含む。ビア層(326、327)は、該当層の設計デザインに応じて様々な機能を行う。例えば、信号連結のための接続ビア、グランド連結のための接続ビア、パワー連結のための接続ビアなどを含む。ビア層(326、327)は、互いに同じ方向にテーパされた形状を有する接続ビアを含む。ビア層(326、327)の接続ビアは、金属物質で完全に充填されるか、又は金属物質がビアホールの壁面に沿って形成されたものである。これらは互いにスタックビアの関係であるか、又はスタガードビアの関係である。
【0111】
パッシベーション層(328、329)は公知の半田レジスト層を含む。但し、これに限定されるものではなく、熱硬化性樹脂及び無機フィラーを含む、例えばABF等を含む。パッシベーション層(328、329)はそれぞれ一つ以上の開口を有する。これらの開口に露出する最外側の配線層(323、325)の少なくとも一部の表面には、ニッケル(Ni)層及び/又は金(Au)層を含む表面処理層が形成される。
【0112】
伝導性部材260は、電子部品210のバック面で発生する熱を上部基板に効果的に伝達する。伝導性部材260は、様々な種類の熱伝導性ペースト及び/又は熱伝導性樹脂を含むが、具体的な材料は特に限定されるものではない。
【0113】
その他に、他の内容、例えば上述した第1~第5例と第1変形例によるプリント回路基板(100A、100B、100C、100D、100E、100F)で説明した内容は、矛盾しない限り、第2変形例によるプリント回路基板100Gにも適用可能であり、これに対する重複する内容の説明は省略する。
【0114】
図12は、プリント回路基板の第6例を概略的に示す断面図である。図面を参照すると、第6例によるプリント回路基板100Hは、第1絶縁層111、第1絶縁層111の上面上に配置される第1パッド121及び第2パッド122、第1絶縁層111の上面上に配置されて第1パッド121の側面をカバーする第1絶縁壁131、及び第1絶縁層111の上面上に配置されて第2パッド122の側面をカバーする第2絶縁壁132を含む。
【0115】
必要に応じて、第6例によるプリント回路基板100Hは、第1絶縁層111の下面上に配置される第1配線層141、第1絶縁層111を貫通して第1パッド121を第1配線層141の少なくとも一部に電気的に連結する第1接続ビア151、及び/又は第1絶縁層111を貫通して第2パッド122を第1配線層141の他の少なくとも一部に電気的に連結する第2接続ビア152を更に含む。
【0116】
必要に応じて、第6例によるプリント回路基板100Hは、第1絶縁層111の下面上に配置されて第1配線層141の少なくとも一部を埋め込む第2絶縁層112、第2絶縁層112の下面上に配置される第2配線層142、及び/又は第2絶縁層112を貫通して第1配線層141及び第2配線層142のそれぞれの少なくとも一部を電気的に連結する第1ビア層161を更に含む。
【0117】
必要に応じて、第6例によるプリント回路基板100Hは、第2絶縁層112の下面上に配置されて第2配線層142の少なくとも一部を埋め込む第3絶縁層113、第3絶縁層113の下面上に配置される第3配線層143、及び/又は第3絶縁層113を貫通して第2配線層142及び第3配線層143のそれぞれの少なくとも一部を電気的に連結する第2ビア層162を更に含む。
【0118】
必要に応じて、第6例によるプリント回路基板100Hは、第2絶縁壁132上に配置されて第2パッド122の表面の少なくとも一部をオープンさせる第1開口171hを有する第1パッシベーション層171、及び/又は第3絶縁層113の下面上に配置されて第3配線層143の少なくとも一部の表面の少なくとも一部をオープンさせる第2開口172hを有する第2パッシベーション層172を更に含む。
【0119】
一方、第6例によるプリント回路基板100Hは、第1絶縁壁131の間、及び/又は第1絶縁壁131と第2絶縁壁132との間にリセスRが存在し、第1パッシベーション層171の少なくとも一部は、リセスRの少なくとも一部に延長されて配置される。例えば、第1パッシベーション層171は、リセスRの壁面の少なくとも一部及び底面の少なくとも一部をカバーする。これにより、第1パッシベーション層171の密着力などをより確保することができ、信頼性をより改善することができる。
【0120】
その他に、他の内容、例えば上述した第1~第5例と第1、第2変形例によるプリント回路基板(100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G)で説明した内容は、矛盾しない限り、第6例によるプリント回路基板100Hにも適用可能であり、これに対する重複する内容の説明は省略する。
【0121】
図13a~図13hは、図12のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
【0122】
図13aを参照すると、一面又は両面に金属層510が形成されたキャリア基板500を準備し、キャリア基板500の金属層510上に第1及び第2パッド(121、122)並びに導体パターン125を形成する。
【0123】
図13bを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に第1及び第2パッド(121、122)並びに導体パターン125のそれぞれの少なくとも一部を埋め込む第1絶縁層111を形成する。その後、第1配線層141並びに第1及び第2接続ビア(151、152)を形成する。
【0124】
図13cを参照すると、第1絶縁層111上に第1配線層141の少なくとも一部を埋め込む第2絶縁層112を形成する。その後、第2配線層142及び第1ビア層161を形成する。その後、第2絶縁層112上に第2配線層142の少なくとも一部を埋め込む第3絶縁層113を形成する。その後、第3配線層143及び第2ビア層162を形成する。
【0125】
図13dを参照すると、キャリア基板500を除去する。例えば、キャリア基板500と金属層510とを分離する。
【0126】
図13eを参照すると、金属層510上に第1ドライフィルム521を配置する。また、第3絶縁層113上に第2ドライフィルム522を配置する。その後、露光、現像などのフォトリソグラフィ工程で第1ドライフィルム521をパターニングして導体パターン125上に配置された金属層510を露出させる露出部521pを形成する。
【0127】
図13fを参照すると、導体パターン125を除去する。例えば、露出部521pを介して選択的に露出した導体パターン125及び金属層510をエッチング工程で除去する。導体パターン125が除去されると、リセスRが形成される。リセスRによって、第1絶縁層111に第1及び第2パッド(121、122)の側面をカバーする第1及び第2絶縁壁(131、132)が形成される。その後、第1及び第2ドライフィルム(521、522)を除去する。
【0128】
図13gを参照すると、金属層510を除去する。例えば、シードエッチング工程を用いて金属層510を除去する。このとき、第3配線層143のシード層も共に除去する。
【0129】
図13hを参照すると、第1及び第2パッシベーション層(171、172)を形成する。第1パッシベーション層171の少なくとも一部は、導体パターン125が除去された領域、即ちリセスRの少なくとも一部に形成される。第1及び第2パッシベーション層(171、172)をパターニングして第1及び第2開口(171h、172h)を形成する。
【0130】
一連の過程によって、上述した第6例によるプリント回路基板100Hが製造される。但し、これは一つの製造例に過ぎず、上述した第6例によるプリント回路基板100Hは、これとは異なる工程によっても製造できることは言うまでもない。
【0131】
その他に、他の内容、例えば上述した第1~第5例と第1、第2変形例、第6例によるプリント回路基板(100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H)で説明した内容は、上述した製造の一例で説明した内容と矛盾しない限り、これにも適用可能であり、これに対する重複する内容の説明は省略する。
【0132】
図14は、図12のプリント回路基板の第1変形例を概略的に示す断面図である。図面を参照すると、第1変形例によるプリント回路基板100Iは、上述した第6例によるプリント回路基板100H上に電子部品210が表面実装配置された後、その上に別途の配線基板220が基板-オン-基板の形態で配置されたパッケージ構造を有する。例えば、第1変形例によるプリント回路基板100Iは、上述した第6例によるプリント回路基板100Hにおいて、第1絶縁層111上に配置されて、第1接続部材231を介して第1パッド121に電気的に連結される接続端子212を含む電子部品210、及び電子部品210上に配置されて、第2接続部材232を介して第2パッド122に電気的に連結される接続パッド222を含む配線基板220を更に含む。必要に応じて、第1絶縁層111と配線基板220との間をモールディングするモールディング材240、及び/又は第3配線層143に連結された電気連結金属250を更に含む。上述した第6例によるプリント回路基板100Hは、ここでフリップチップダイなどを実装するためのパッケージ基板として用いられる。
【0133】
その他に、他の内容、例えば上述した第1~第5例、第1、第2変形例、第6例によるプリント回路基板(100A、100B、100C、100D、100E、100F、100H)で説明した内容は、矛盾しない限り、第1変形例によるプリント回路基板100Iにも適用可能であり、これに対する重複する内容の説明は省略する。
【0134】
図15は、図12のプリント回路基板の第2変形例を概略的に示す断面図である。図面を参照すると、第2変形例によるプリント回路基板100Jは、別途の配線基板320上に電子部品210が表面実装配置された後、その上に上述した第6例によるプリント回路基板100Hが基板-オン-基板の形態で配置されたパッケージ構造を有する。例えば、第2変形例によるプリント回路基板100Jは、上述した第6例によるプリント回路基板100Hにおいて、第1絶縁層111上に配置されてセンター領域及びサイド領域に配置される接続パッド(P1、P2)を含む配線基板320、及び第1絶縁層111と配線基板320との間に配置されて接続端子212が配置されるフロント面及び反対側の面であるバック面を有する電子部品210を更に含む。配線基板320の接続パッド(P1、P2)は、第1及び第2接続部材(231、232)を介して電子部品210の接続端子212及び第2パッド122にそれぞれ電気的に連結される。必要に応じて、第1絶縁層111と配線基板320との間をモールディングするモールディング材240、及び/又は第3配線層143に連結された電気連結金属250を更に含む。また、第1パッド121と電子部品210のバック面とを連結する伝導性部材260を更に含む。上述した第6例によるプリント回路基板100Hは、ここで放熱機能を有する上部基板として用いられる。ここで、上部基板は、他のパッケージとの接続のためのインターポーザ基板であるか、又は他の半導体ダイなどが直接実装されるパッケージ基板である。
【0135】
その他に、他の内容、例えば上述した第1~第5例と第1、第2変形例、第6例と第1変形例によるプリント回路基板(100A、100B、100C、100D、100E、100G、100H、100I)で説明した内容は、矛盾しない限り、第2変形例によるプリント回路基板100Jにも適用可能であり、これに対する重複する内容の説明は省略する。
【0136】
図16は、プリント回路基板の第7例を概略的に示す断面図である。図面を参照すると、第7例によるプリント回路基板100Kは、第1絶縁層111、第1絶縁層111の上面上に配置される第1パッド121、及び第1絶縁層111の上面上に配置されて第1パッド121の側面をカバーする第1絶縁壁131を含む。
【0137】
必要に応じて、第7例によるプリント回路基板100Kは、第1絶縁層111の下面上に配置される第1配線層141、及び/又は第1絶縁層111を貫通して第1パッド121を第1配線層141の少なくとも一部に電気的に連結する第1接続ビア151を更に含む。
【0138】
必要に応じて、第7例によるプリント回路基板100Kは、第1絶縁層111の下面上に配置されて第1配線層141の少なくとも一部を埋め込む第2絶縁層112、第2絶縁層112の下面上に配置される第2配線層142、及び/又は第2絶縁層112を貫通して第1配線層141及び第2配線層142のそれぞれの少なくとも一部を電気的に連結する第1ビア層161を更に含む。
【0139】
必要に応じて、第7例によるプリント回路基板100Kは、第2絶縁層112の下面上に配置されて第2配線層142の少なくとも一部を埋め込む第3絶縁層113、第3絶縁層113の下面上に配置される第3配線層143、及び/又は第3絶縁層113を貫通して第2配線層142及び第3配線層143のそれぞれの少なくとも一部を電気的に連結する第2ビア層162を更に含む。
【0140】
必要に応じて、第7例によるプリント回路基板100Kは、第3絶縁層113の下面上に配置されて第3配線層143の少なくとも一部の表面の少なくとも一部をオープンさせる第2開口172hを有する第2パッシベーション層172を更に含む。
【0141】
一方、第7例によるプリント回路基板100Kは、第1絶縁層111上において第2パッド122が省略される。また、第2パッド122を囲む第2絶縁壁132も省略される。また、第2パッド122に接続される第2接続ビア152も省略される。また、第1パッシベーション層171も省略される。このように、第7例によるプリント回路基板100Kは、ダイ実装のためのセンター領域のみを有し、基板-オン-基板構造のためのサイド領域の構成は省略される。
【0142】
その他に、他の内容、例えば上述した第1~第5例と第1、第2変形例、第6例と第1、第2変形例によるプリント回路基板(100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J)で説明した内容は、矛盾しない限り、第7例によるプリント回路基板100Kにも適用可能であり、これに対する重複する内容の説明は省略する。
【0143】
図17a~図17hは、図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示す工程図である。
【0144】
図17aを参照すると、一面又は両面に金属層510が形成されたキャリア基板500を準備し、キャリア基板500の金属層510上に第1パッド121及び導体パターン125を形成する。
【0145】
図17bを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に第1パッド121及び導体パターン125のそれぞれの少なくとも一部を埋め込む第1絶縁層111を形成する。その後、第1配線層141及び第1接続ビア151を形成する。
【0146】
図17cを参照すると、第1絶縁層111上に第1配線層141の少なくとも一部を埋め込む第2絶縁層112を形成する。その後、第2配線層142及び第1ビア層161を形成する。その後、第2絶縁層112上に第2配線層142の少なくとも一部を埋め込む第3絶縁層113を形成する。その後、第3配線層143及び第2ビア層162を形成する。
【0147】
図17dを参照すると、キャリア基板500を除去する。例えば、キャリア基板500と金属層510とを分離する。
【0148】
図17eを参照すると、金属層510を除去する。例えば、シードエッチング工程を用いて金属層510を除去する。このとき、第3配線層143のシード層も共に除去する。
【0149】
図17fを参照すると、第2パッシベーション層172を形成する。第2パッシベーション層172をパターニングして第2開口172hを形成する。第2パッシベーション層172は、例えば半田レジスト層を形成した後、それぞれ第2開口172hを有するようにフォトリソグラフィ工程等を用いてパターニングする方法で形成されるが、これに限定されるものではない。
【0150】
図17gを参照すると、第1絶縁層111上に第1ドライフィルム521を配置する。また、第2パッシベーション層172上に第2ドライフィルム522を配置する。その後、露光、現像などのフォトリソグラフィ工程で第1ドライフィルム521をパターニングして導体パターン125を露出させる露出部521pを形成する。
【0151】
図17hを参照すると、導体パターン125を除去する。例えば、露出部521pを介して選択的に露出した導体パターン125をエッチング工程で除去する。導体パターン125が除去されると、リセスRが形成される。リセスRによって、第1絶縁層111に第1及び第2パッド(121、122)の側面をカバーする第1及び第2絶縁壁(131、132)が形成される。その後、第1及び第2ドライフィルム(521、522)を除去する。
【0152】
一連の過程によって、上述した第7例によるプリント回路基板100Kが製造される。但し、これは一つの製造例に過ぎず、上述した第7例によるプリント回路基板100Kは、これとは異なる工程によっても製造できることは言うまでもない。
【0153】
その他に、他の内容、例えば上述した第1~第5例と第1、第2変形例、第6例と第1、第2変形例、第7例によるプリント回路基板(100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K)で説明した内容は、上述した製造例の一例で説明した内容と矛盾しない限り、これにも適用可能であり、これに対する重複する内容の説明は省略する。
【0154】
図18は、図16のプリント回路基板の変形例を概略的に示す断面図である。図面を参照すると、変形例によるプリント回路基板100Lは、上述した第7例によるプリント回路基板100K上に電子部品210が表面実装配置されたパッケージ構造を有する。例えば、変形例によるプリント回路基板100Lは、上述した第7例によるプリント回路基板100Kにおいて、第1絶縁層111上に配置されて、第1接続部材231を介して第1パッド121に電気的に連結される接続端子212を含む電子部品210を更に含む。必要に応じて、第1絶縁層111と電子部品210との間を充填するアンダーフィル280、及び/又は第3配線層143に連結された電気連結金属250を更に含む。上述した第7例によるプリント回路基板100Kは、ここで基板-オン-基板とは無関係にフリップチップダイなどのみを実装するためのパッケージ基板として用いられる。
【0155】
アンダーフィル280は、電子部品210を第1絶縁層111上に固定させる。アンダーフィル280は、接続端子212、第1接続部材231、第1絶縁壁131などを埋め込んでこれらを保護する。アンダーフィル280は、エポキシ樹脂などの接着成分を含むが、材料は、これに限定されるものではなく、公知の他の材料を含み得る。
【0156】
その他に、他の内容、例えば上述した第1~第5例と第1、第2変形例、第6例と第1、第2変形例、第7例によるプリント回路基板(100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K)で説明した内容は、矛盾しない限り、変形例によるプリント回路基板100Lにも適用可能であり、これに対する重複する内容の説明は省略する。
【0157】
図19図22は、複数のパッド及び複数の絶縁壁の様々な形状を概略的に示すトップビューにおける平面図である。
【0158】
図19を参照すると、平面上において、複数の第1パッド121はセンター領域に配置され、複数の第2パッド122はこれを囲むサイド領域に配置される。複数の第1パッド121は、複数の第1絶縁壁131にそれぞれ囲まれる。複数の第2パッド122は、複数の第2絶縁壁132にそれぞれ囲まれる。複数の第1絶縁壁131は、それぞれ第1パッド121が配置される第1キャビティ131rを有する。複数の第2絶縁壁132は、それぞれ第2パッド122が配置される第2キャビティ132rを有する。複数の第1絶縁壁131と複数の第2絶縁壁132との間には、全体的に連結された一つのリセスRが存在する。複数の第1パッド121及び複数の第2パッド122はそれぞれ円形の形状を有する。複数の第1絶縁壁131及び複数の第2絶縁壁132は、それぞれ円形のリング形状を有する。複数の第2パッド122のそれぞれは、複数の第1パッド121のそれぞれよりも面積が大きい。例えば、複数の第2パッド122のそれぞれは、複数の第1パッド121のそれぞれよりも直径が大きい。
【0159】
図20を参照すると、平面上において、複数の第1パッド121のうちの少なくとも一つは、いずれか一方向への長さがこれに垂直な他のいずれか一方向への長さよりも長い形状を有する。これを囲む第1絶縁壁131も、いずれか一方向への長さがこれに垂直な他のいずれか一方向への長さよりも長いリング形態を有する。このように、半導体ダイの連結方式に応じて円形パッド及び細長いパッドが混在したデザインを適用することができる。即ち、様々なデザインの適用が可能である。細長いパッド形状は接触面積を大きくするために信頼性を向上させることができる。
【0160】
図21を参照すると、平面上において、複数の第2パッド122のうちの少なくとも一つは、いずれか一方向への長さがこれに垂直な他のいずれか一方向への長さよりも長い形状を有する。これを囲む第2絶縁壁132も、いずれか一方向への長さがこれに垂直な他のいずれか一方向への長さよりも長いリング形態を有する。このように、基板-オン-基板の連結方式に応じて円形パッド及び細長いパッドが混在したデザインを適用することができる。即ち、様々なデザインの適用が可能である。細長いパッド形状は接触面積を大きくするために信頼性を向上させることができる。
【0161】
図22を参照すると、平面上において、複数の第1パッド121のうちの少なくとも一つは、いずれか一方向への長さがこれに垂直な他のいずれか一方向への長さよりも長い形状を有する。これを囲む第1絶縁壁131も、いずれか一方向への長さがこれに垂直な他のいずれか一方向への長さよりも長いリング形態を有する。複数の第2パッド122のうちの少なくとも一つは、いずれか一方向への長さがこれに垂直な他のいずれか一方向への長さよりも長い形状を有する。これを囲む第2絶縁壁132も、いずれか一方向への長さがこれに垂直な他のいずれか一方向への長さよりも長いリング形態を有する。このように、円形パッド及び細長いパッドが多様に混在したデザインを適用することができる。即ち、様々なデザインの適用が可能である。細長いパッド形状は接触面積を大きくするために信頼性を向上させることができる。
【0162】
本発明において、下側、下部、下面等は便宜上図面の断面を基準にして下方向を意味するものとして使用し、上側、上部、上面等はその反対方向を意味するものとして使用した。但し、これは説明の便宜上、方向を定義したものであって、特許請求の範囲の権利範囲がこのような方向に対する記載によって特に限定されるものではないことは勿論であり、上/下の概念はいつでも変更され得る。
【0163】
本発明において、「連結される」とは、直接連結されることだけではなく、接着剤層などを介して間接的に連結されることを含む概念である。また、「電気的に連結される」とは、物理的に連結された場合及び連結されていない場合の両方を含む概念である。更に、「第1、第2」などの表現は、ある構成要素と他の構成要素とを区分するために使用されるものであって、該当する構成要素の順序及び/又は重要度などを限定するものではない。場合によっては、権利範囲を逸脱しない範囲内で、第1構成要素は第2構成要素と命名され、同様に第2構成要素は第1構成要素と命名される。
【0164】
本発明で使用した「一例」という表現は、互いに同じ実施形態を意味するものではなく、それぞれ互いに異なる固有の特徴を強調して説明するために提供されたものである。しかし、上記に提示した一例は、他の一例の特徴に結合されて実現されることを排除しない。例えば、特定の一例で説明した事項が他の一例で説明しなくても、他の一例においてその事項と反対又は矛盾する説明がない限り、他の一例に関する説明として理解することができる。
【0165】
本発明で使用した用語は、単に一例を説明するために使用したものであって、本発明を限定することを意図するものではない。ここで、単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。
【0166】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想から逸脱しない範囲で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0167】
100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L プリント回路基板
111、112、113 第1~第3絶縁層
121、122 第1、第2パッド
125 導体パターン
131、132 第1、第2絶縁壁
131r、132r 第1、第2キャビティ
141、142、143 第1~第3配線層
151、152 第1、第2接続ビア
161、162 第1、第2ビア層
171、172 第1、第2パッシベーション層
171h、172h 第1、第2開口
190 表面処理層
210 電子部品
211 ダイ
212 接続端子
220、320 配線基板
221 絶縁層
222、223 第1、第2接続パッド
224 貫通ビア
225、226 第1、第2パッシベーション層
231、232 第1、第2接続部材
240 モールディング材
250 電気連結金属
260 伝導性部材
280 アンダーフィル
321、322 絶縁層
323、324、325 配線層
326、327 ビア層
328、329 パッシベーション層
500 キャリア基板
510 金属層
521、522 第1、第2ドライフィルム
521p 露出部
1000 電子機器
1010 メインボード
1020 チップ関連部品
1030 ネットワーク関連部品
1040 その他の部品
1050 カメラ
1060 アンテナ
1070 ディスプレイ
1080 バッテリ
1090 信号ライン
1100 スマートフォン
1110 メインボード
1120 部品
1121 部品パッケージ
1130 カメラモジュール
1140 スピーカ
P1、P2 接続パッド
R :リセス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9a
図9b
図9c
図9d
図9e
図9f
図9g
図9h
図10
図11
図12
図13a
図13b
図13c
図13d
図13e
図13f
図13g
図13h
図14
図15
図16
図17a
図17b
図17c
図17d
図17e
図17f
図17g
図17h
図18
図19
図20
図21
図22