(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-24
(45)【発行日】2024-05-07
(54)【発明の名称】ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法、プラットフォーム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/083 20240101AFI20240425BHJP
H04L 9/32 20060101ALI20240425BHJP
B65G 61/00 20060101ALI20240425BHJP
【FI】
G06Q10/083
H04L9/32 200Z
B65G61/00 524
(21)【出願番号】P 2022502955
(86)(22)【出願日】2020-03-17
(86)【国際出願番号】 CN2020079769
(87)【国際公開番号】W WO2021017485
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2022-01-17
(31)【優先権主張番号】201910708551.6
(32)【優先日】2019-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520223893
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・ゼンシ・インフォメーション・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003971
【氏名又は名称】弁理士法人葛和国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100102842
【氏名又は名称】葛和 清司
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ウェンフェン
(72)【発明者】
【氏名】シウ,ビンビン
(72)【発明者】
【氏名】ヂョー,ウェンミン
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-091402(JP,A)
【文献】特開2019-073394(JP,A)
【文献】特開2019-079253(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0264347(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0012637(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0188657(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第106022681(CN,A)
【文献】国際公開第2016/170538(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第107657463(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
H04L 9/32
B65G 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームが実行する、ブロックチェーンに基づく
実際の物品を配達するための物流実物受け渡し方法であって、
前記ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームがブロックチェーンに配置され、
ブロックチェーンにおける発送側ノード
において、少なくとも1つの物品に対応する少なくとも1つの
仮想物品を含む
、包みに対応する仮想包みを前記ブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認
することによって、前記発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の前記少なくとも1つの
仮想物品を前記受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送するステップであって、各
仮想物品は唯一のデジタルプルーフオブステーク識別子を有
し、前記ブロックチェーンに前記発送側ノードと前記受取側ノードが含まれる、ステップと、
前記受取側ノードの前記少なくとも1つの物品に対する検収結果を取得するステップ
であって、前記検収結果は、前記受取側ノードが前記少なくとも1つの物品が検収条件を満たすことを決定することを表す結果、又は前記受取側ノードが前記少なくとも1つの物品が検収条件を満たさないことを決定することを表す結果を含む、ステップと、
前記受取側ノードにより、前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの
仮想物品を署名受取処理し、署名受取処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、を含む、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法。
【請求項2】
前記方法は、
ブロックチェーンにおける発送側ノードにおいて少なくとも1つの
仮想物品を含む
仮想包みを前記ブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認
することによって、前記少なくとも1つの物品の物権の移転が生じたことを決定し、物権移転情報を得るステップと、
前記物権移転情報を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、をさらに含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記受取側ノードにより、前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの物品を署名受取処理するステップは、
前記検収結果が、前記受取側ノードが前記少なくとも1つの物品が検収条件を満たすことを決定したことを表す場合、前記受取側ノードにより、前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの
仮想物品
に対して署名
受取処理を行うステップと、
前記少なくとも1つの
仮想物品を前記第2ブロックチェーンウォレットに記帳するステップと、を含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
署名受取処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップは、
前記受取側ノードが前記少なくとも1つの
仮想物品
に対して署名
受取処理を行うことを表す第1処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、
前記少なくとも1つの
仮想物品を前記第2ブロックチェーンウォレットに記帳することを表す第2処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、を含むことを特徴とする
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記受取側ノードにより、前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの
仮想物品を署名受取処理するステップは、
前記検収結果が、前記受取側ノードが前記少なくとも1つの物品が検収条件を満たしないことを決定したことを表す場合、前記受取側ノードにより、前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの
仮想物品
の署名
受取を拒否するステップと、
前記少なくとも1つの
仮想物品を前記第1ブロックチェーンウォレットに転送するステップと、を含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
署名受取処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップは、
前記受取側ノードが前記少なくとも1つの
仮想物品
の署名
受取を拒否する第3処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、
前記少なくとも1つの
仮想物品を前記第1ブロックチェーンウォレットに転送することを表す第4処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、を含むことを特徴とする
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
第1ウォレットアドレスに基づいて第1ブロックチェーンウォレットを照会するという第1操作を取得するステップと、
前記第1操作に基づいて、前記第1ウォレットアドレスによって、前記第1ブロックチェーンウォレットにおける
仮想物品に関連付けられる第1情報を取得するステップと、をさらに含むことを特徴とする
請求項1-6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、
第2ウォレットアドレスに基づいて第2ブロックチェーンウォレットを照会するという第2操作を取得するステップと、
前記第2操作に基づいて、前記第2ウォレットアドレスによって、前記第2ブロックチェーンウォレットにおける
仮想物品に関連付けられる第2情報を取得するステップと、をさらに含むことを特徴とする
請求項1-6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォー
ムであって、
実行可能コマンドを記憶するように構成されるメモリと、
前記メモリに記憶された実行可能コマンドを実行し、請求項1-8のいずれか一項に記載のブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法を実現するように構成されるプロセッサと、を備える、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォー
ム。
【請求項10】
ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームが実行する、ブロックチェーンに基づく
実際の物品を配達するための物流実物受け渡し方法であって、
前記ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームがブロックチェーンに配置され、
ブロックチェーンにおける発送側ノード
において、
少なくとも1つの物品に対応する少なくとも1つの
仮想物品を含む
、包みに対応する仮想包みを、前記ブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認
することによって、前記発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の前記少なくとも1つの
仮想物品を前記受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送した場合、前記少なくとも1つの物品を検収し、検収結果を取得するステップであって、各
仮想物品は唯一のデジタルプルーフオブステーク識別子を有
し、前記ブロックチェーンに前記発送側ノードと前記受取側ノードが含まれ、前記検収結果は、前記受取側ノードが前記少なくとも1つの物品が検収条件を満たすことを決定することを表す結果、又は前記受取側ノードが前記少なくとも1つの物品が検収条件を満たしないことを決定することを表す結果を含むステップと、
前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの
仮想物品を署名受取処理し、署名受取処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、を含む、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法。
【請求項11】
前記方法は、
ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの
仮想物品を含む
仮想包みを前記ブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認
することによって、前記少なくとも1つの物品の物権の移転が生じたことを決定し、物権移転情報を得るステップと、
前記物権移転情報を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、をさらに含むことを特徴とする
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの物品を署名受取処理するステップは、
前記検収結果が、前記受取側ノードが前記少なくとも1つの物品が検収条件を満たすことを決定したことを表す場合、前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの
仮想物品
に対して署名
受取処理を行うステップと、
前記少なくとも1つの
仮想物品を前記第2ブロックチェーンウォレットに記帳するステップと、を含むことを特徴とする
請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
署名受取処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップは、
前記受取側ノードが前記少なくとも1つの
仮想物品
に対して署名
受取処理を行うことを表す第1処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、
前記少なくとも1つの
仮想物品を前記第2ブロックチェーンウォレットに記帳することを表す第2処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、を含むことを特徴とする
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの
仮想物品を署名受取処理するステップは、
前記検収結果が、前記受取側ノードが前記少なくとも1つの物品が検収条件を満たしないことを決定したことを表す場合、前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの
仮想物品
の署名
受取処理を拒否するステップと、
前記少なくとも1つの
仮想物品を前記第1ブロックチェーンウォレットに転送するステップと、を含むことを特徴とする
請求項10又は11に記載の方法。
【請求項15】
署名受取処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップは、
前記受取側ノードが前記少なくとも1つの
仮想物品
の署名
受取処理を拒否する第3処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、
前記少なくとも1つの
仮想物品を前記第1ブロックチェーンウォレットに転送することを表す第4処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、を含むことを特徴とする
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は、
第2ウォレットアドレスに基づいて第2ブロックチェーンウォレットを照会するという第2操作を取得するステップと、
前記第2操作に基づいて、前記第2ウォレットアドレスによって、前記第2ブロックチェーンウォレットにおける
仮想物品に関連付けられる第2情報を取得するステップと、をさらに含むことを特徴とする
請求項10に記載の方法。
【請求項17】
実行可能コマンドを記憶し、前記実行可能コマンドは、実行される時に、プロセッサに請求項1-8のいずれか一項に記載のブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法を実行させる、記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、出願番号が201910708551.6であり、出願日が2019年8月2日である中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全内容は、参照により本出願に組み込まれる。
本出願の実施例は、コンピュータ技術に関するがこれに限定されず、特にブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法、プラットフォーム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、物流では、配達物品が異なる対象間で流通され、物権の移転を追跡するために、多くの物流伝票があり、荷受人は、配達物を受け取った後、配達物の伝票に署名し、配達員は、署名した伝票を受け取った後、荷送人に返送する。しかし、伝票を荷送人に手作業で返送するために長い時間がかかり、しかも伝票が改ざんされやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願の実施例は、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法、プラットフォーム及び記憶媒体を提供し、従来技術において伝票を荷送人に手作業で返送するために長い時間がかかり、しかも伝票が改ざんされやすいという問題を解決し、各ブロックチェーンウォレット内の物品の在庫情報のリアルタイムに確認し、及び各ブロックチェーンウォレットの間の物品の転送情報を追跡することを実現する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願の実施例における技術案は、次のように実現されてもよい。
第1態様では、本出願の実施例によるブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法は、
ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みを前記ブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認した場合、前記発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の前記少なくとも1つの物品を前記受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送するステップであって、各物品は唯一のデジタルプルーフオブステーク識別子を有するステップと、
前記受取側ノードの前記少なくとも1つの物品に対する検収結果を取得するステップと、
前記受取側ノードにより、前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの物品を処理し、処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、を含む。
【0005】
選択的に、前記方法は、
ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みを前記ブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認した場合、前記少なくとも1つの物品の物権の移転が生じたことを決定し、物権移転情報を得るステップと、
前記物権移転情報を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、をさらに含む。
選択的に、前記受取側ノードにより、前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの物品を処理するステップは、
前記検収結果が、前記受取側ノードが前記少なくとも1つの物品が検収条件を満たすことを決定したことを表す場合、前記受取側ノードが前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの物品を署名して受け取るステップと、
前記少なくとも1つの物品を前記第2ブロックチェーンウォレットに記帳するステップと、を含む。
【0006】
選択的に、処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップは、
前記受取側ノードが前記少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを表す第1処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、
前記少なくとも1つの物品を前記第2ブロックチェーンウォレットに記帳することを表す第2処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、を含む。
選択的に、前記受取側ノードにより、前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの物品を処理するステップは、
前記検収結果が、前記受取側ノードが前記少なくとも1つの物品が検収条件を満たしないことを決定したことを表す場合、前記受取側ノードにより、前記検収結果に基づいて前記少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを拒否するステップと、
前記少なくとも1つの物品を前記第1ブロックチェーンウォレットに転送するステップと、を含む。
選択的に、処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップは、
前記受取側ノードが前記少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを拒否する第3処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、
前記少なくとも1つの物品を前記第1ブロックチェーンウォレットに転送することを表す第4処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、を含む。
【0007】
選択的に、前記方法は、
第1ウォレットアドレスに基づいて第1ブロックチェーンウォレットを照会するという第1操作を取得するステップと、
前記第1操作に基づいて、前記第1ウォレットアドレスによって、前記第1ブロックチェーンウォレットにおける物品に関連付けられる第1情報を取得するステップと、をさらに含む。
選択的に、前記方法は、
第2ウォレットアドレスに基づいて第2ブロックチェーンウォレットを照会するという第2操作を取得するステップと、
前記第2操作に基づいて、前記第2ウォレットアドレスによって、前記第2ブロックチェーンウォレットにおける物品に関連付けられる第2情報を取得するステップと、をさらに含む。
【0008】
第2態様では、本出願の実施例に提供されるブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法は、
少なくとも1つの物品を含む包みを前記ブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認するステップと、
前記発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の前記少なくとも1つの物品を前記受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送するステップであって、各物品は唯一のデジタルプルーフオブステーク識別子を有するステップと、を含む。
【0009】
第3態様では、本出願の実施例に提供されるブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法は、
ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みを前記ブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認し、且つ前記発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の前記少なくとも1つの物品を前記受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送した場合、前記少なくとも1つの物品を検収し、検収結果を取得するステップであって、各物品は唯一のデジタルプルーフオブステーク識別子を有するステップと、
前検収結果に基づいて前記少なくとも1つの物品を処理し、処理結果を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、を含む。
【0010】
第4態様では、本出願の実施例に提供されるブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、
実行可能コマンドを記憶するように構成されるメモリと、
前記メモリに記憶された実行可能コマンドを実行し、上記のブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法のステップを実現するように構成されるプロセッサと、を備える。
【0011】
第5態様では、本出願の実施例に提供される記憶媒体は、1つ又は複数のプログラムを記憶し、前記1つ又は複数のプログラムが上記のブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法のステップを実現するために、1つ又は複数のプロセッサによって実行されてもよい。
本出願の実施例を適用して以下の有益な効果を奏し、即ち、紙質伝票を取り消し、電子伝票を使用する。物品受け渡しプロセスにおいて、物品の流通状況を表す電子伝票がブロックチェーンに記録され、電子伝票の改ざんを防ぎ、且つ追跡可能であり、同時に、電子伝票は、チェーンにリアルタイムでアップロードされ、ブロックチェーン上の物流実物受け渡しの全てのノードが物流状態を適時に把握することを確保することができる。また、単一の実物をERC-721におけるTokenで表し、実物受け渡しを実現し、物権の最終的な所有者を、現在、物品を所有しているユーザウォレットアドレスに記録する。各ブロックチェーンウォレット内の物品の在庫情報のリアルタイムな確認、及び各ブロックチェーンウォレット間の物品の転送情報の追跡を実現する。
【0012】
本出願の実施例は、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法、プラットフォーム及び記憶媒体を提供する。前記方法は、ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みをブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認した場合、発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の少なくとも1つの物品を受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送するステップであって、各物品は唯一のデジタルプルーフオブステーク識別子を有するステップと、受取側ノードの少なくとも1つの物品に対する検収結果を取得するステップと、受取側ノードにより、検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を処理し、処理結果をブロックチェーンに記憶するステップと、を含み、理解可能なこととして、処理結果が電子伝票を構成する情報の一部であり、これにより、従来技術において伝票を荷送人に手作業で返送するために長い時間がかかり、しかも伝票が改ざんされやすいという問題を解決し、ブロックチェーンへの電子伝票の適時な記憶を実現し、電子伝票が改ざんされなく且つ追跡することができるように確保し、ブロックチェーンにおける各ノードが電子伝票の情報をリアルタイムで知ることができることを確保し、物品の物流状態及び物品の物権移転の関連情報を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本出願の実施例に提供されるブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法のフローチャートである。
【
図2】本出願の実施例に提供される別のブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の実施例に提供されるさらなる別のブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の別の実施例によるブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法のフローチャートである。
【
図5】本出願の実施例に提供されるブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本出願の実施例の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下に本出願の実施例における図面を参照して、本出願の具体的な技術案をさらに詳細に説明する。以下の実施例は、本出願を説明するために用いられるが、本出願の範囲を限定するためのものではない。
別段の定義がない限り、本明細書で用いられる全ての技術用語及び科学用語は、当業者に一般的に理解される意味と同じである。本明細書で用いられる用語は、本出願の実施例を説明することを目的としているだけであり、本出願を限定することを意図しない。
以下の説明では、記載された「いくつかの実施例」で、あり得る実施例のサブセットを記載するが、「いくつかの実施例」が全ての可能な実施例と同じセット、又は異なるサブセットであってもよく、矛盾しない前提で互いに組み合わせられてもよいことを理解できる。
【0015】
本出願の実施例に係る用語「第1/第2/第3」は、類似した対象を区別するためのものだけであり、対象の特定の順序を表すものではない。当然ながら、「第1/第2/第3」は、ここで記載される本出願の実施例が、ここで図示又は記載されたもの以外の順序で実施されることもできるように、場合によって特定の順序又は順番が交換できることが理解可能である。
本出願の実施例をさらに詳細に説明する前に、本出願の実施例に係る名詞及び用語を説明する。本出願の実施例に係る名詞又は用語は、次のような説明に適用可能である。
【0016】
1)デジタルプルーフオブステークは、ブロックチェーンネットワークにおいて暗号学的原理に基づいて形成された、所有者が所有するプルーフオブステークを表すデジタル化した証明であり、ビットコイン(BTC)及びイーサリアム(ETH)などの暗号化されたデジタル通貨を含み、トークン(Token)、例えば、証券、債券/デリバティブ市場製品なども含むことができる。
2)ERC-721は、非代替性トークン(NFTs:Non-Fungible Tokens)、即ち、互換不可能なトークン(Token)であり、各トークン(Token)が唯一無二なものであることを理解できる。つまり、ERC721の各トークンは、唯一無二のトークンID(TokenID:Token Identity document)を有し、イーサリアムブロックチェーン上のスマート契約のプロトコル標準である。
3)ブロックチェーンウォレットは、ビットコインをはじめとする暗号化通貨の公開鍵及び秘密鍵、秘密鍵に対応するアドレス、当該アドレス(群)の通貨決済、及び通貨取引を記憶するサポートシステムである。当該サポートシステムには、ブロックチェーン全体の記帳及びメンテナンスも含まれる。暗号化通貨がブロックチェーンを主とするものであるため、実際の金額は、ブロックチェーンの最終の記録結果に準拠し、イーサリアムがERC-721プロトコルを提出した以来、ウォレットは、通貨を保存できるだけでなく、仮想物品も保存できる。
【0017】
4)ウォレットアドレスについては、各ブロックチェーンウォレットは、ウォレットのIDを一意に表すための1つのアドレスに対応する。
5)ブロック(Block)は、一定期間に取引所で更新された台帳データを記録するデータ構造であり、タイムスタンプと前のブロックの独特なマーク(例えばデジタル指紋)が付けられており、ブロックは、ブロックチェーンネットワークにおけるノードによるコンセンサス検証を経た後、ブロックチェーンネットワークの最後に追加されて新しいブロックとなる。
6)ブロックチェーン(Blockchain)は、ブロックを順序接続するように構成されたチェーンデータ構造であり、各ブロックには前のブロック又はそのサブセットのハッシュ値を引用し、これにより、記録された取引を改ざん不可能及び偽造不可能にするように暗号学的方式で確保する。
7)ブロックチェーンネットワークは、コンセンサスの方式で新しいブロックをブロックチェーンに組み込む一連の非集中型ノードのセットである。
【0018】
上記の内容に基づき、本出願の実施例は、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法を提供する。当該方法は、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームに適用され、このブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、ブロックチェーンに配置され、
図1に示すように、当該方法は、次のステップを含む。
ステップ101において、ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みをブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認した場合、発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の少なくとも1つの物品を受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送する。
【0019】
ここで、各物品は、唯一のデジタルプルーフオブステーク識別子を有する。
本出願の実施例では、デジタルプルーフオブステーク識別子は、TokenIDを含み、各包み内の各物品は、ERC-721標準で表し、各物品は、唯一のTokenIDを有し、各包みには少なくとも1つの物品が含まれる。
本出願の実施例では、例示的に、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、以下のコードによって少なくとも1つの物品を包みに梱包することができ、任意の包みは、protobuffの記述に基づいて、以下のように実現する。
【0020】
message Package{
int64 gseq=1; //package番号
string trandate=2; //package時間
string from=3; //発送元アドレス
string to=4; //宛先アドレス
repeated GoodsInfo currencyInfo=5;//複数であり得る物品情報
}
message GoodsInfo{
GoodsBasic goodsBasic=1;// 基本情報
GoodsAmtInfo goodsAmtInfo=2;// 数量情報
}
message GoodsBasic{
string tokenID=1;// 物品のTokenID
string tokenName=2;//物品名称
string tokenSymbol=3;//物品の度量単位記号(個数、重さなど)
}
message GoodsAmtInfo{
float availAmt=1;// 利用可能金額(数量)
float frozenAmt=2;// 凍結
float wEntryAmt=3;// 受け取り待ち
float wOutAmt=4;// 転送待ち}。
【0021】
実際の適用において、まず、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、ERC-721標準に従って少なくとも1つの物品を梱包して包みを取得し、次に、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、ブロックチェーンにおける発送側ノード、例えばノードAにより包みから包み内の各物品のTokenIDを取得し、次に、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みをブロックチェーンにおける受取側ノード、例えばノードBに転送することを承認したことを決定した場合、発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の少なくとも1つの物品を受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送する。なお、この時、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の少なくとも1つの物品を受取側ノード、例えばノードBの第2ブロックチェーンウォレットに転送するが、上記の少なくとも1つの物品の物権は、まだノードBの第2ブロックチェーンウォレットに帰属しない。
【0022】
ステップ102において、受取側ノードの少なくとも1つの物品に対する検収結果を取得する。
本出願の実施例では、検収結果は、受取側ノードが少なくとも1つの物品が検収条件を満たすことを決定したことを表す結果、又は受取側ノードが少なくとも1つの物品が検収条件を満たしないことを決定したことを表す結果を含む。ここで、検収条件は、少なくとも1つの物品の属性情報、及び/又は少なくとも1つの物品の物流配達情報に関連し、例えば、検収条件は、少なくとも1つの物品の品質に関連する条件、少なくとも1つの物品の物流配達状況に関連する条件、少なくとも1つの物品の実際の数量に関連する条件などを含むが、これらに限定されない。
実際の適用において、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレットにおける少なくとも1つの物品を受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送し、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、受取側ノードの少なくとも1つの物品に対する検収結果を取得する。
【0023】
ステップ103において、受取側ノードにより、検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を処理し、処理結果をブロックチェーンに記憶する。
本出願の実施例では、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、受取側ノードにより、検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を処理することは、少なくとも1つの物品に対して署名して受け取る処理、又は署名して受け取ることを拒否する処理を含む。
本出願の実施例では、発送側ノードによって受取側ノードに転送することを承認した少なくとも1つのERC-721の物品は、必ずしも受取側ノードに受け取られるわけではない。転送することを承認する操作は、物流の1つの配達動作を表すことができ、配達は、成功する可能性あるし、失敗する可能性もあり、配達が成功するか否かは、受取側ノードによる少なくとも1つのERC-721の物品の検収結果に関係する。さらに、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、受取側ノードにより、検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を処理し、処理結果をブロックチェーンにリアルタイムで記憶する。
【0024】
本出願の実施例に提供されるブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法では、ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みをブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認した場合、発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の少なくとも1つの物品を受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送し、各物品は唯一のデジタルプルーフオブステーク識別子を有し、受取側ノードの少なくとも1つの物品に対する検収結果を取得し、受取側ノードにより、検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を処理し、処理結果をブロックチェーンに記憶し、理解可能なこととして、処理結果が電子伝票を構成する情報の一部であり、これにより、従来技術において伝票を荷送人に手作業で返送するために長い時間がかかり、しかも伝票が改ざんされやすいという問題を解決し、ブロックチェーンへの電子伝票の適時な記憶を実現し、電子伝票が改ざんされなく且つ追跡できることを確保し、ブロックチェーンにおける各ノードが電子伝票の情報をリアルタイムで知ることを確保し、物品の物流状態及び物品の物権移転の関連情報を把握することができる。
【0025】
上記の実施例によれば、本出願の実施例は、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法を提供する。当該方法は、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームに適用され、
図2、
図3及び
図4に示すように、当該方法は、次のステップを含む。
ステップ201において、ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みをブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認した場合、発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の少なくとも1つの物品を受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送する。
ここで、各物品は、唯一のデジタルプルーフオブステーク識別子を有する。
【0026】
本出願の実施例では、ブロックチェーンにおける発送側ノード、例えばノードAは、少なくとも1つの物品を含む包みをブロックチェーンにおける受取側ノード、例えばノードBに転送することを承認することは、ノードAが1つの包み(Package)内の、ERC-721標準を満たす各トークン(Token)をノードBに転送することを承認(approve)するプロセスであることを表し、例示的に、Approveを、function approve(address to、uint256 tokenID)として定義し、さらに、当該承認操作は、A.approve(B,tokened)として示されてもよく、ノードAの第1ブロックチェーンウォレット内のtokenIDに対応する物品をノードBの第2ブロックチェーンパケット内に転送する。
ステップ202において、少なくとも1つの物品の物権の移転が生じたことを決定し、物権移転情報を得、物権移転情報をブロックチェーンに記憶する。
【0027】
本出願の実施例では、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みをブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認したことを決定した場合、まず、少なくとも1つの物品の物権の移転が生じたことを決定し、物権移転情報を得、物権移転情報をブロックチェーンに記憶するという操作を実行し、次に、発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の少なくとも1つの物品を受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送するという操作を実行することができる。ここで、物権移転情報をブロックチェーンに記憶することは、ブロックチェーンへの書き込み操作とも呼ばれてもよい。
【0028】
本出願の別の実施例では、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みをブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認したことを決定した場合、まず、発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の少なくとも1つの物品を受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送するという操作を実行し、次に、少なくとも1つの物品の物権の移転が生じたことを決定し、物権移転情報を得、物権移転情報をブロックチェーンに記憶するという操作を実行することができる。
本出願の別の実施例では、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みをブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認したことを決定した場合、発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の少なくとも1つの物品を受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送するという操作、及び少なくとも1つの物品の物権の移転が生じたことを決定し、物権移転情報を得、物権移転情報をブロックチェーンに記憶するという操作を同時に実行することができる。
【0029】
ステップ203において、受取側ノードの少なくとも1つの物品に対する検収結果を取得する。
本出願の実施例では、受取側ノードの少なくとも1つの物品に対する検収結果は、少なくとも1つの物品の物権、即ち、それが属する対象を確認するために用いられる。
実際の適用において、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、少なくとも1つの物品の物権の移転が生じたことを決定し、物権移転情報を得、物権移転情報をブロックチェーンに記憶し、少なくとも1つの物品の物権は、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームの更なる確認が必要である。ここで、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、受取側ノードの少なくとも1つの物品に対する検収結果に基づいて、少なくとも1つの物品の物権をさらに確認することができる。
【0030】
本出願の実施例では、ステップ203で受取側ノードの少なくとも1つの物品に対する検収結果を取得した後、ステップ204乃至ステップ206、又はステップ207乃至ステップ209を選択的に実行することができる。
ステップ204において、検収結果が、受取側ノードが少なくとも1つの物品が検収条件を満たすことを決定したことを表す場合、受取側ノードにより、検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を署名して受け取る。
本出願の実施例では、受取側ノードが検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を署名して受け取る行為は、ERC-721におけるtakeOwnership(tokenID)動作として表すことができ、つまり、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、受取側ノードによって実行されたtakeOwnership(tokenID)動作を取得した場合、受取側ノードが検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を署名して受け取りたことを決定する。
【0031】
ここで、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、受取側ノードにより、少なくとも1つの物品を含む包みを受け取った後、包みをスキャンして全てのTokenIDを取り出し、検収に合格した場合、少なくとも1つの物品が検収条件を満たすことを決定し、受取側ノードによりtakeOwnership動作を実行する。
ステップ205において、少なくとも1つの物品を第2ブロックチェーンウォレットに記帳する。
本出願の実施例では、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、受取側ノードがtakeOwnership動作を実行した場合、少なくとも1つの物品を第2ブロックチェーンウォレットに記帳し、この時、少なくとも1つの物品の物権が受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに属することを決定する。ここで、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、少なくとも1つの物品を第2ブロックチェーンウォレットに記帳し、ブロックチェーンネットワークにおける全てのノードが少なくとも1つの物品の物権の帰属を確認できることを確保する。
【0032】
ステップ206において、受取側ノードが少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを表す第1処理結果をブロックチェーンに記憶し、少なくとも1つの物品を第2ブロックチェーンウォレットに記帳することを表す第2処理結果をブロックチェーンに記憶する。
本出願の実施例では、物流における少なくとも1つの物品を署名して受け取ることは、ERC-721におけるtakeOwnership(tokenID)動作で表し、検収に合格した物品だけが受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに入り、これは、物流署名伝票の返却プロセスを表す。
【0033】
本出願の実施例では、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、受取側ノードが少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを表す第1処理結果をブロックチェーンに記憶し、少なくとも1つの物品を第2ブロックチェーンウォレットに記帳することを表す第2処理結果をブロックチェーンに記憶し、それによって、全てのノードが各ブロックチェーンウォレットにどのERC-721標準を満たす物品が現在保持されているかを容易に確認することができるように確保する。このように、単一の実物をERC-721におけるTokenで表し、実物受け渡しを実現し、物権の最終的な所有者を、現在の所持物品のブロックチェーンウォレットアドレス上に記録する。ここで、第1処理結果及び第2処理結果をブロックチェーンに記憶することは、ブロックチェーンへの書き込み操作とも呼ばれてもよい。
【0034】
ステップ207において、検収結果が、受取側ノードが少なくとも1つの物品が検収条件を満たしないことを決定したことを表す場合、受取側ノードにより、検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを拒否する。
本出願の実施例では、受取側ノードが検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを拒否する行為は、ERC-721標準におけるrefuse(tokenID)動作で表すことができ、つまり、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームが受取側ノードによって実行されたrefuse(tokenID)動作を取得した場合、受取側ノードが検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを拒否することを決定する。
ここで、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、受取側ノードにより、少なくとも1つの物品を含む包みを受け取った後、包みをスキャンして全てのTokenIDを取り出し、検収に合格しない場合、少なくとも1つの物品が検収条件を満たしないことを決定し、受取側ノードによりrefuse(tokenID)動作を実行する。
【0035】
ステップ208において、少なくとも1つの物品を第1ブロックチェーンウォレットに転送する。
本出願の実施例では、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、受取側ノードがrefuse(tokenID)動作を実行した場合、少なくとも1つの物品を第1ブロックチェーンウォレットに転送する。つまり、受取側ノードがRefuse(tokenID)動作を実行した場合、少なくとも1つの物品は、依然として発送側ノード、例えばノードAの第1ブロックチェーンウォレットに返される。
ステップ209において、受取側ノードが少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを拒否することを表す第3処理結果をブロックチェーンに記憶し、少なくとも1つの物品を第1ブロックチェーンウォレットに転送することを表す第4処理結果をブロックチェーンに記憶する。
【0036】
本出願の実施例では、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームが少なくとも1つの物品を第1ブロックチェーンウォレットに転送する時に、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、受取側ノードが少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを拒否することを表す第3処理結果をブロックチェーンに記憶し、少なくとも1つの物品を第1ブロックチェーンウォレットに転送することを表す第4処理結果をブロックチェーンに記憶し、全てのノードが現在、各ブロックチェーンウォレットにどのERC-721標準を満たす物品が保持されているかを容易に確認できることを確保し、全てのノードが受取側ノードの少なくとも1つの物品に対する署名して受け取ることを拒否する操作、さらには署名して受け取ることを拒否する理由などを確認できることを確保する。ここで、第3処理結果及び第4処理結果をブロックチェーンに記憶することは、ブロックチェーンへの書き込み操作とも呼ばれてもよい。
【0037】
さらに、上記方法のフローチャートと組み合わせて、本出願の実施例に記載されるブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法は、次のステップをさらに含むことができる。
a1において、第1ウォレットアドレスに基づいて第1ブロックチェーンウォレットを照会するという第1操作を取得する。
本出願の実施例では、第1操作は、第1ブロックチェーンウォレット内のERC-721標準を満たす物品、一定期間内に第1ブロックチェーンウォレットに移出/移入されるERC-721標準を満たす物品を照会することを目的としているが、これに限定しない。
実際の適用において、ユーザは、第1ウォレットアドレスを用いて、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームにおいて第1ブロックチェーンウォレットにログインし、さらに第1ブロックチェーンウォレットの関連情報の照会操作を実行することができる。
a2において、第1操作に基づいて、第1ウォレットアドレスによって、第1ブロックチェーンウォレットにおける物品に関連付けられる第1情報を取得する。
【0038】
本出願の実施例では、第1情報は、第1操作の操作目的で取得しようとする情報を含む。ここで、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、第1操作を取得した場合、第1操作に基づいて、第1ウォレットアドレスによって、第1ブロックチェーンウォレットにおける物品に関連付けられる第1情報を取得する。
本出願の実施例では、ブロックチェーンネットワークにおける各ノードは、ウォレットアドレスを有することができる。ウォレットアドレスによって、ウォレットアドレスに対応するブロックチェーンウォレット内の物品の関連情報をリアルタイムで確認することができる。このようにして、各ブロックチェーンウォレット内の物品の在庫情報のリアルタイムに確認し、各ブロックチェーンウォレットの間の物品の転送情報を追跡することを実現する。
【0039】
さらに、上記方法のフローチャートと組み合わせて、本出願の実施例に記載されるブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法は、次のステップをさらに含むことができる。
b1において、第2ウォレットアドレスに基づいて第2ブロックチェーンウォレットを照会するという第2操作を取得する。
本出願の実施例では、第2操作は、第2ブロックチェーンウォレット内のERC-721標準を満たす物品、一定期間内に第2ブロックチェーンウォレットに移出/移入されるERC-721標準を満たす物品を照会することを目的としているが、これに限定しない。
実際の適用において、ユーザは、第2ウォレットアドレスを用いて、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームにおいて、第2ブロックチェーンウォレットにログインし、さらに第2ブロックチェーンウォレットの関連情報の確認操作を実行することができる。
【0040】
b2において、第2操作に基づいて、第2ウォレットアドレスによって、第2ブロックチェーンウォレット内の物品に関連付けられる第2情報を取得する。
本出願の実施例では、第2情報は、第2操作の操作目的で取得しようとする情報を含む。ここで、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、第2操作を取得した場合、第2操作に基づいて、第2ウォレットアドレスによって、第2ブロックチェーンウォレット内の物品に関連付けられる第2情報を取得する。
【0041】
本出願の実施例では、物品の受け渡しをブロックチェーンに直接書き込むことができるが、物品は、データベースに直接書き込まれ、ブロックチェーンのブロックチェーンウォレットに記録されない。
上記の内容からわかるように、ブロックチェーンネットワークの各ノードが発送側ノードと受取側ノードとを含み、いずれもウォレットアドレスを有するため、ウォレットアドレスに対応するブロックチェーンウォレットから、一定期間内に、1つのノードに対応するアカウントにどのERC-721標準を満たす物品が移出/移入されたかを容易に確認することができる。ブロックチェーンネットワークの各ノードは、発送側ノードと受取側ノードとを含み、それによって、現在の各ブロックチェーンウォレットにどのERC-721標準を満たす物品が保持されるかを容易に確認することができる。物品の取引の操作が全てブロックチェーンに記憶され、荷物は、ERC-721標準を満たすtokenであり、異なるノードに対応するブロックチェーンウォレットに保存される。 なお、本実施例における他の実施例と同じステップ及び同じ内容の説明については、他の実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0042】
上述したように、本出願の実施例は、以下の有益な効果を有し、即ち、紙質伝票を取り消し、電子伝票を使用する。物品受け渡しプロセスにおいて、物品の流通状況を表す電子伝票がブロックチェーンに記録され、電子伝票の改ざんを防止し、及び電子伝票が追跡可能であり、同時に、電子伝票は、チェーンにリアルタイムでアップロードされ、ブロックチェーン上の物流実物受け渡しの全てのノードが物流状態を適時に把握することを確保することができる。また、単一の実物をERC-721におけるTokenで表し、実物受け渡しを実現し、物権の最終的な所有者を、現在、物品を所有しているユーザウォレットアドレスに記録する。さらに、物流で実際の物品を署名で受け取ることを、ERC-721におけるtakeOwnership(tokenID)動作で表し、検収に合格した物品だけが受取側ノードのブロックチェーンウォレットに入り、これは、物流署名伝票の返却プロセスを表す。発送側ノードから受取側ノードへの配達、即ち、承認の動作を、ERC-721におけるapprove(to、tokenID)操作で表し、toに対応する情報は、荷受人のウォレットアドレスであり、tokenIDに対応する情報は、物品に対応するERC-721の物品に対応するコードであり、配達は、成功又は失敗する可能性があり、それは、受取側ノードがtakeOwnership(tokenID)操作又はRefuse(tokenID)操作を実行したか否かに関わる。
【0043】
上記実施例に基づいて、本出願の実施例は、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームを提供する。このブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォームは、
図1-2に対応する実施例で提供されるブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法に適用されてもよく、
図5に示すように、このブロックチェーンに基づく物流実物受け渡しプラットフォーム3は、実行可能コマンドを実行するように構成されるメモリ31と、
メモリ31に記憶された実行可能コマンドを実行して、以下のステップを実現ように構成されるプロセッサ32と、を備える。
【0044】
ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みを前記ブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認した場合、発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の少なくとも1つの物品を受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送し、ここで、各物品は唯一のデジタルプルーフオブステーク識別子を有し、
受取側ノードの少なくとも1つの物品に対する検収結果を取得し、
受取側ノードにより、検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を処理し、処理結果をブロックチェーンに記憶する。
本出願の実施例では、プロセッサ32は、メモリ31に記憶された実行可能コマンドを実行して、以下のステップを実現するように構成される。
【0045】
ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みをブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認した場合、少なくとも1つの物品の物権の移転が生じたことを決定し、物権移転情報を得、
物権移転情報をブロックチェーンに記憶する。
本出願の実施例では、プロセッサ32は、メモリ31に記憶された実行可能コマンドを実行して、以下のステップを実現するように構成される。
検収結果が、受取側ノードが少なくとも1つの物品が検収条件を満たすことを決定したことを表す場合、受取側ノードにより、検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を署名して受け取り、
少なくとも1つの物品を第2ブロックチェーンウォレットに記帳する。
【0046】
本出願の実施例では、プロセッサ32は、メモリ31に記憶された実行可能コマンドを実行して、以下のステップを実現するように構成される。
受取側ノードが少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを表す第1処理結果をブロックチェーンに記憶し、
少なくとも1つの物品を第2ブロックチェーンウォレットに記帳することを表す第2処理結果をブロックチェーンに記憶する。
本出願の実施例では、プロセッサ32は、メモリ31に記憶された実行可能コマンドを実行して、以下のステップを実現するように構成される。
検収結果が、受取側ノードが少なくとも1つの物品が検収条件を満たすことを決定したことを表す場合、受取側ノードにより、検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを拒否し、
少なくとも1つの物品を第1ブロックチェーンウォレットに転送する。
【0047】
本出願の実施例では、プロセッサ32は、メモリ31に記憶された実行可能コマンドを実行して、以下のステップを実現するように構成される。
受取側ノードが少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを拒否することを表す第3処理結果をブロックチェーンに記憶し、
少なくとも1つの物品を第1ブロックチェーンウォレットに転送することを表す第4処理結果をブロックチェーンに記憶する。
【0048】
本出願の実施例では、プロセッサ32は、メモリ31に記憶された実行可能コマンドを実行して、以下のステップを実現するように構成される。
第1ウォレットアドレスに基づいて第1ブロックチェーンウォレットを照会するという第1操作を取得し、
第1操作に基づいて、第1ウォレットアドレスによって、第1ブロックチェーンウォレット内の物品に関連付けられる第1情報を取得する。
本出願の実施例では、プロセッサ32は、メモリ31に記憶された実行可能コマンドを実行して、以下のステップを実現するように構成される。
【0049】
第2ウォレットアドレスに基づいて第2ブロックチェーンウォレットを照会するという第2操作を取得し、
第2操作に基づいて、第2ウォレットアドレスによって、第2ブロックチェーンウォレット内の物品に関連付けられる第2情報を取得する。
なお、本実施例でプロセッサによって実行されるステップの具体的な実現プロセスについては、
図1~2に対応する実施例で提供されるブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法の実現プロセスを参照できるため、ここでは説明を省略する。
【0050】
上記実施例に基づいて、本出願の実施例は、記憶媒体を提供し、当該記憶媒体は、実行可能コマンドを記憶し、実行可能コマンドが実行される場合、次のステップを実現することができる。
ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みをブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認した場合、発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の少なくとも1つの物品を受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送し、ここで、各物品は唯一のデジタルプルーフオブステーク識別子を有し、
受取側ノードの少なくとも1つの物品に対する検収結果を取得し、
受取側ノードにより、検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を処理し、処理結果をブロックチェーンに記憶する。
【0051】
本出願の実施例では、実行可能コマンドが実行される場合、次のステップを実現することもできる。
ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みをブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認した場合、少なくとも1つの物品の物権の移転が生じたことを決定し、物権移転情報を得、
物権移転情報をブロックチェーンに記憶する。
本出願の実施例では、実行可能コマンドが実行される場合、次のステップを実現することもできる。
検収結果が、受取側ノードが少なくとも1つの物品が検収条件を満たすことを決定したことを表す場合、受取側ノードにより、検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を署名して受け取り、
少なくとも1つの物品を第2ブロックチェーンウォレットに記帳する。
【0052】
本出願の実施例では、実行可能コマンドが実行される場合、次のステップを実現することもできる。
受取側ノードが少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを表す第1処理結果をブロックチェーンに記憶し、
少なくとも1つの物品を第2ブロックチェーンウォレットに記帳することを表す第2処理結果をブロックチェーンに記憶する。
本出願の実施例では、実行可能コマンドが実行される場合、次のステップを実現することもできる。
検収結果が、受取側ノードが少なくとも1つの物品が検収条件を満たしないことを決定したことを表す場合、受取側ノードにより、検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを拒否し、
少なくとも1つの物品を第1ブロックチェーンウォレットに転送する。
【0053】
本出願の実施例では、実行可能コマンドが実行される場合、次のステップを実現することもできる。
受取側ノードが少なくとも1つの物品を署名して受け取ることを拒否することを表す第3処理結果をブロックチェーンに記憶し、
少なくとも1つの物品を第1ブロックチェーンウォレットに転送することを表す第4処理結果をブロックチェーンに記憶する。
【0054】
本出願の実施例では、実行可能コマンドが実行される場合、次のステップを実現することもできる。
第1ウォレットアドレスに基づいて第1ブロックチェーンウォレットを照会するという第1操作を取得し、
第1操作に基づいて、第1ウォレットアドレスによって、第1ブロックチェーンウォレット内の物品に関連付けられる第1情報を取得する。
本出願の実施例では、実行可能コマンドが実行される場合、次のステップを実現することもできる。
第2ウォレットアドレスに基づいて第2ブロックチェーンウォレットを照会するという第2操作を取得し、
第2操作に基づいて、第2ウォレットアドレスから第2ブロックチェーンウォレットにおける物品に関連付けられる第2情報を取得する。
なお、本実施例でプロセッサによって実行されるステップの具体的な実現プロセスについては、
図1~2に対応する実施例で提供されるブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法の実現プロセスを参照できるため、ここでは説明を省略する。
【0055】
上記は、本出願の実施例に過ぎず、本出願の保護範囲を限定するためのものではない。本出願の精神及び範囲内で行われる任意の修正、同等置き換え、改良等は、いずれも本出願の保護範囲に含まれるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本出願の実施例は、ブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法、プラットフォーム及び記憶媒体を提供する。このブロックチェーンに基づく物流実物受け渡し方法は、ブロックチェーンにおける発送側ノードが少なくとも1つの物品を含む包みをブロックチェーンにおける受取側ノードに転送することを承認した場合、発送側ノードの第1ブロックチェーンウォレット内の少なくとも1つの物品を受取側ノードの第2ブロックチェーンウォレットに転送するステップであって、各物品は唯一のデジタルプルーフオブステーク識別子を有するステップと、受取側ノードの少なくとも1つの物品に対する検収結果を取得するステップと、受取側ノードにより、検収結果に基づいて少なくとも1つの物品を処理し、処理結果をブロックチェーンに記憶するステップと、を含み、理解可能なこととして、処理結果が電子伝票を構成する情報の一部であり、これにより、従来技術において伝票を荷送人に手作業で返送するために長い時間がかかり、しかも伝票が改ざんされやすいという問題を解決し、ブロックチェーンへの電子伝票の適時な記憶を実現し、電子伝票が改ざんされなく且つ追跡できることを確保し、ブロックチェーンにおける各ノードが電子伝票の情報をリアルタイムで知ることができることを確保し、物品の物流状態及び物品の物権移転の関連情報を把握することができる。