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特許7478845条件付きハンドオーバ(CHO)時にMR-DCを保持すること/変更すること
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-24
(45)【発行日】2024-05-07
(54)【発明の名称】条件付きハンドオーバ(CHO)時にMR-DCを保持すること/変更すること
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/28 20090101AFI20240425BHJP
   H04W 36/36 20090101ALI20240425BHJP
【FI】
H04W36/28
H04W36/36
【請求項の数】 25
(21)【出願番号】P 2022569499
(86)(22)【出願日】2021-05-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-21
(86)【国際出願番号】 SE2021050479
(87)【国際公開番号】W WO2021236003
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2023-01-16
(31)【優先権主張番号】63/028,408
(32)【優先日】2020-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】ダ シルヴァ, イカロ エル.イェー.
(72)【発明者】
【氏名】ミュラー, ジュリアン
【審査官】鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】Ericsson,CHO and MR-DC operation[online],3GPP TSG RAN WG2 #109bis-e R2-2003035,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_109bis-e/Docs/R2-2003035.zip>,2020年04月09日
【文献】CATT,Discussion on intra-CU CHO[online],3GPP TSG RAN WG3 #106 R3-196730,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_106/Docs/R3-196730.zip>,2019年11月09日
【文献】Ericsson,CHO in MR-DC operation[online],3GPP TSG RAN WG3 #107bis_e R3-202367,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_107bis_e/Docs/R3-202367.zip>,2020年04月09日
【文献】Lenovo, Motorola Mobility,CP flow for LTE conditional handover[online],3GPP TSG RAN WG2 #105 R2-1901071,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_105/Docs/R2-1901071.zip>,2019年02月15日
【文献】MediaTek Inc.,Discussions on LTE Conditional Handover Procedures[online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1906489,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1906489.zip>,2019年05月03日
【文献】Ericsson,Failure handling interaction (CHO, fast MCG recovery and timer T312)[online],3GPP TSG RAN WG2 #109bis-e R2-2003036,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_109bis-e/Docs/R2-2003036.zip>,2020年04月09日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のためのマスタノード(MN)として、前記無線デバイスのための2次ノード(SN)として動作する第2のネットワークノードとともに動作するように設定された、第1のネットワークノードによって実行される方法であって、前記方法は、
条件付き再設定で前記無線デバイスを設定することを決定すること(810)と、
第3のネットワークノードにハンドオーバ要求メッセージを送信すること(820)であって、前記ハンドオーバ要求メッセージは、前記ハンドオーバ要求メッセージが条件付きハンドオーバのためのものであるという指示を含む、ハンドオーバ要求メッセージを送信すること(820)と、
前記2次ノードが前記条件付きハンドオーバの実行時に保持されるべきであることを指示する、前記ハンドオーバ要求メッセージの確認応答を受信すること(830)と、
前記ハンドオーバ要求メッセージの前記確認応答に応答して、前記条件付きハンドオーバが実行されたという指示を前記第1のネットワークノードが受信するまで、前記第2のネットワークノードへの解放メッセージの送信を遅延させること(840)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記第3のネットワークノードが、前記条件付きハンドオーバのための候補ターゲットネットワークノードであり、前記条件付きハンドオーバが実行されたという前記指示が、前記第3のネットワークノードから受信されたハンドオーバ成功メッセージである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法が、条件付きハンドオーバ情報で前記無線デバイスを設定すること(850)を含み、前記条件付きハンドオーバ情報が、前記条件付きハンドオーバのための前記第3のネットワークノードからの情報を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記無線デバイスが条件付きハンドオーバを実行した前記第3のネットワークノードから、メッセージを受信すること(1610)と、
前記無線デバイスの条件付きハンドオーバが設定されたが実行されなかった前記第3のネットワークノードに、前記無線デバイスのための条件付きハンドオーバ設定が解放されるべきであることを指示するメッセージを送信すること(1620)と
をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記受信されたメッセージがハンドオーバ成功メッセージである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のための候補ターゲットネットワークノードとして動作するように設定されたネットワークノードによって実行される方法であって、前記方法は、
前記無線デバイスのためのソースネットワークノードからハンドオーバ要求メッセージを受信すること(910)であって、前記ハンドオーバ要求メッセージは、前記ハンドオーバ要求メッセージが条件付きハンドオーバのためのものであるという指示を含む、ハンドオーバ要求メッセージを受信すること(910)と、
前記ハンドオーバ要求メッセージを受信したことに応答して、候補ターゲット2次ノードに2次ノード追加要求を送信すること(920)であって、前記2次ノード追加要求は、前記2次ノード追加要求が条件付き再設定のためのものであるという指示を含む、2次ノード追加要求を送信すること(920)と、
前記2次ノード追加要求の確認応答を受信すること(930)と、
前記ソースネットワークノードに前記ハンドオーバ要求の確認応答を送信すること(940)と
を含む、方法。
【請求項7】
前記候補ターゲット2次ノードが、前記無線デバイスのためのソース2次ノードであり、前記ハンドオーバ要求の前記確認応答は、前記ソース2次ノードが条件付きプロシージャの実行時に保持されるべきであるという指示を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記無線デバイスから、前記候補ターゲット2次ノードへの再設定が完了したことを指示するメッセージを受信することと、
前記候補ターゲット2次ノードに、2次ノード再設定完了メッセージを送ることと
をさらに含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記2次ノード再設定完了メッセージは、前記候補ターゲット2次ノードへの再設定が完了したことを指示する前記受信されたメッセージを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ソースネットワークノードに、ハンドオーバ成功を指示するメッセージを送ることをさらに含む、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
第2の無線デバイスから、無線リソース制御(RRC)再設定完了メッセージを受信すること(1310)と、
前記第2の無線デバイスが、条件付き再設定で設定されており、候補ターゲット2次ノードのための関連するマルチコネクティビティ関係設定を有すると決定すること(1320)と、
前記候補ターゲット2次ノードに、2次ノード再設定完了メッセージを送信すること(1330)と、
前記第2の無線デバイスのためのソースマスタノードに、前記条件付き再設定が完了したことを指示するメッセージを送信すること(1340)と
をさらに含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項12】
前記条件付き再設定が条件付きハンドオーバである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記無線デバイスのためのソースマスタノードから、前記無線デバイスのための条件付きハンドオーバ設定が解放されるべきであることを指示するメッセージを受信すること(1510)と、
前記無線デバイスのための前記条件付きハンドオーバ設定が、前記条件付きハンドオーバのための関連するターゲット2次ノード候補を有すると決定すること(1520)と、
前記ターゲット2次ノード候補に2次ノード解放要求メッセージを送信すること(1530)と
をさらに含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項14】
前記ターゲット2次ノード候補から、前記2次ノード解放要求メッセージの確認応答を受信することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のための候補ターゲット2次ノードとして働くように設定されたネットワークノードによって実行される方法であって、前記方法は、
候補ターゲットネットワークノードから2次ノード追加要求を受信すること(1010)であって、前記2次ノード追加要求は、前記2次ノード追加要求が条件付き再設定のためのものであるという指示を含む、2次ノード追加要求を受信すること(1010)と、
前記2次ノード追加要求に応答して、前記2次ノード追加要求の確認応答を送信すること(1030)と
を含む、方法。
【請求項16】
前記2次ノード追加要求を受信したことに応答して、2次ノード追加のために監督タイマーを開始すること(1040)をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記方法は、前記監督タイマーを、前記2次ノード追加要求が条件付き再設定のためのものであるという前記指示に基づく値にセットすること(1020)を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記監督タイマーをセットすること(1020)は、前記監督タイマーを、前記ネットワークノードが非条件付き2次ノード追加のために前記監督タイマーをセットすることになる値よりも長い値にセットすることを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記方法が、前記2次ノード追加要求の前記確認応答を送信すると、前記監督タイマーを開始すること(1040)を含む、請求項16から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
後で、2次ノード再設定完了メッセージを受信することと、
前記2次ノード再設定完了メッセージを受信したことに応答して、前記監督タイマーを停止することと
をさらに含む、請求項16から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記2次ノード追加要求が条件付き再設定のためのものであることを考慮に入れて、前記無線デバイスのためのリソースを予約することをさらに含む、請求項15から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
請求項1から21のいずれか一項に記載の方法を行うように適応されたネットワークノード(1700)。
【請求項23】
1つまた複数の無線デバイスおよび1つまたは複数の他のネットワークノードと通信するように設定された通信回路(1720)と、
前記通信回路に動作可能に結合され、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法を行うように設定された、処理回路(1710)と
を備える、ネットワークノード(1700)。
【請求項24】
ネットワークノード中の処理回路による実行のために設定された、および、前記ネットワークノードに請求項1から21のいずれか一項に記載の方法を行わせるように設定された、コンピュータプログラム命令を備えるコンピュータプログラム。
【請求項25】
コンピュータ可読媒体であって、その上に記憶された、請求項24に記載のコンピュータプログラムを備える、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、無線通信デバイスに関し、より詳細には、マルチコネクティビティ動作シナリオにおける条件付き再設定に関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかの再設定プロシージャは、特に、新無線(New Radio:NR)システムにおける障害を受けやすく、それらの無線リンクが、それらのより高い動作周波数により高速フェージングを起こしやすい。条件付き再設定は、この点について、障害に対するロバストネスを改善するための1つの手法である。この手法の下で、ネットワークは、無線デバイスに条件付き再設定を送信し、その条件付き再設定を実行するように無線デバイスをトリガするためのものである条件を指定する。無線デバイスは、条件が満足されたことを無線デバイスが検出するまで、条件付き再設定を実行するのを待つ。デバイスがその条件を検出すると、デバイスは、任意の他のシグナリングを受信することなしに条件付き再設定を自律的に実行し得、したがって、再設定がリンク劣化に対してロバストであることがわかっている。
【0003】
「マルチコネクティビティ」または「マルチコネクティビティ動作」という用語は、複数の異なる無線ネットワークノードへの、または異なる無線ネットワークノードによって提供される複数の異なるセルへの、(たとえば、無線リソース制御(RRC)レイヤにおける)無線デバイスの同時接続を指す。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のメンバーによって開発された無線ネットワークにおいて、マルチコネクティビティ動作のうちの1つのカテゴリーは、マルチ無線デュアルコネクティビティ(MR-DC:multi-radio dual connectivity)と呼ばれる。MR-DCにおいて動作するユーザ機器(UE)が、マスタノード(MN)接続と2次ノード(SN)接続とを有する。MR-DC設定の一例は、LTE eノードBがMNとして動作し、NR gノードBがSNとして動作する、EUTRAN-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)である。たとえば、MNとSNの両方が(1つまたは複数の)NR gノードBである、他の設定も可能である。
【0004】
3GPP仕様のリリース15以来、MR-DCにおいて動作するUEのためのMNとして動作するノードが、MR-DCにおいて動作するUEのためのハンドオーバ(同期を伴う再設定)をトリガすることができる。それが行われたとき、ハンドオーバ要求を受信するターゲットMNが、MR-DCを解放するか、または入来するUEとのMR-DC動作を続けるかのいずれかを行うことを判断し得る。
【0005】
この条件付き再設定手法は、障害に対するロバストネスを改善することができるが、その使用は、いくつかのコンテキストにおいて難しいことがわかっている。より詳細には、条件付き再設定に対する知られている手法は、マルチコネクティビティに関与する多くの無線ネットワークノードまたはセルを適切に考慮することができない。
【発明の概要】
【0006】
MR-DCにおいて、SNをセットアップするSN追加要求メッセージの送信と、SN再設定完了の受信との間の予想される時間は、かなり短い。CHOにおいて、UEは、候補ターゲットMNにアクセスするのにより長くかかることがあるか、または候補ターゲットMNにアクセスすることを試みないことさえあるので、これは、候補ターゲットSNからの多くの意図しないSN解放につながり得る。これは、競合条件(race condition)、たとえば、候補ターゲットMNがそのCHO設定をソースMNのほうへ繰り返し修正しなければならないことを生じ得る。
【0007】
この問題に加えて、ターゲットMN候補が、CHOに応答して、ハンドオーバ要求確認応答メッセージを送信するとき、SNを保持するか、または変更することを判断するイベントにおいて、レガシープロシージャは、ソースMNがSNを解放することを規定する。しかしながら、CHOの場合、条件が満足されるときのみ、UEにおける等価な変更が実施されるので、それは所望の挙動ではない。
【0008】
本明細書で説明される様々な実施形態は、これらの問題の一部または全部に対処する。
【0009】
特定の実施形態によれば、第1の例示的な方法が、無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のためのマスタネットワークノードとして動作するように設定された第1のネットワークノードによって実施される方法を含む。本方法は、いくつかの実施形態では、条件付き再設定で無線デバイスを設定することを決定することを含む。本方法は、第3のネットワークノードに、プロシージャが条件付きハンドオーバのためのものであるという指示を含むハンドオーバ要求メッセージを送信することをさらに含み得る。本方法は、ハンドオーバ要求メッセージの確認応答を受信することと、応答して、無線デバイスのための2次ネットワークノードとして動作する第2のネットワークノードへの解放メッセージの送信を遅延させることとをさらに含み得る。
【0010】
他の特定の実施形態によれば、第2の例示的な方法が、無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のための候補ターゲットネットワークノードとして動作するように設定されたネットワークノードによって実施される方法を含む。本方法は、無線デバイスのためのソースネットワークノードからハンドオーバ要求メッセージを受信することであって、ハンドオーバ要求メッセージは、プロシージャが条件付きハンドオーバのためのものであるという指示を含む、ハンドオーバ要求メッセージを受信することを含む。本方法は、候補ターゲット2次ネットワークノードに、要求が条件付きハンドオーバのためのものであるという指示を含む2次ノード追加要求を送信することをさらに含む。本方法は、2次ノード追加要求の確認応答を受信することと、第1のネットワークノードにハンドオーバ要求の確認応答を送信することとをまたさらに含む。
【0011】
他の特定の実施形態によれば、第3の例示的な方法が、無線デバイスのための候補ターゲット2次ノードとして動作するように設定され得るネットワークノードによって実施される方法を含む。本方法は、要求が条件付き再設定のためのものであるという指示を含む2次ノード追加要求を受信することを含む。本方法は、2次ノード追加要求に応答して、2次ノード追加要求の確認応答を送信することをまたさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、2次ノード追加要求を受信したことに応答して、監督タイマー(supervision timer)を開始することを含み得、これは、監督タイマーを、要求が条件付き再設定のためのものであるという指示に基づく値にセットすることを含み得る。
【0012】
他の特定の実施形態によれば、第4の例示的な方法が、無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のための候補ターゲットマスタノードとして動作するように設定されたネットワークノードによって実施される方法を含む。本方法は、無線デバイスから、RRC再設定完了メッセージを受信することを含む。本方法は、無線デバイスが、条件付き再設定で設定されており、候補ターゲット2次ノードのための関連するマルチコネクティビティ関係設定を有すると決定することをさらに含む。本方法は、候補ターゲット2次ノードに、2次ノード再設定完了メッセージを送信することと、無線デバイスのためのソースマスタノードに、メッセージを送信することとをまたさらに含む。
【0013】
他の特定の実施形態によれば、第5の例示的な方法が、無線デバイスのための候補ターゲット2次ノードとして動作するように設定されたネットワークノードによって実施される方法を含む。本方法は、たとえば、無線デバイスの条件付きハンドオーバのためのマスタノード候補ターゲットから、2次ノード再設定完了メッセージを受信することを含む。本方法は、無線デバイスの条件付き2次ノード追加に関連する監督タイマーを停止することをさらに含む。本方法は、無線デバイスに関連するコンテキストがアクティブであると見なすことをまたさらに含む。
【0014】
他の特定の実施形態によれば、第6の例示的な方法が、無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のためのマスタネットワークノードとして動作するように設定されたネットワークノードによって実施される方法を含む。本方法は、無線デバイスが条件付きハンドオーバを実行した候補ターゲットマスタノードから、メッセージを受信することを含む。本方法は、無線デバイスの条件付きハンドオーバが設定されたが実行されなかった候補ターゲットマスタノードに、無線デバイスのための条件付きハンドオーバ設定が解放されるべきであることを指示するメッセージを送信することをさらに含む。
【0015】
第7の例示的な方法が、無線デバイスのマルチコネクティビティ条件付きハンドオーバのための候補ターゲットマスタノードによって実施される方法を含む。この方法は、無線デバイスのためのソースマスタノードから、無線デバイスのための条件付き再設定が解放されるべきであることを指示するメッセージを受信することと、無線デバイスのための条件付き再設定が、条件付きハンドオーバのための関連するターゲット2次ノード候補を有すると決定することとを含む。本方法は、ターゲット2次ノード候補に2次ノード解放要求メッセージを送信することをさらに含み得る。
【0016】
様々な開示される実施形態の利点は、それらの実施形態が、MR-DCにおいて動作するUEが条件付き再設定(たとえば、条件付きハンドオーバ、すなわちCHO)で設定されることを可能にし、それらの実施形態が、候補ターゲットMNがSNを保持するか、またはSNを修正/変更するかのいずれかを行うことを可能にすることである。
【0017】
様々な実施形態によれば、ターゲットMN候補は、これが明らかにCHOについてであるように、SN候補ターゲットが、監督タイマーについて短すぎる値をセットするリスクを有することなしに、SNを保持するか、またはSNを変更するかのいずれかを行うように、SN候補ターゲットを設定し得る。CHOにおいて、UEは、候補ターゲットMNにアクセスするのにより長くかかることがあるか、または来ないことさえあるので、SN追加要求の送信とSN再設定完了の受信との間の時間が、レガシーにおけるものよりも長いので、本方法は、候補ターゲットSNからの意図しないSN解放を回避するために使用され得、これは、極めて多くの競合条件、たとえば、候補ターゲットMNがそのCHO設定をソースMNのほうへ修正しなければならないことを生じることを回避する。いくつかの実施形態では、候補ターゲットSNはまた、UEが、レガシーSN追加と比較してより長い時間の後に接続し得るか、またはまったく接続しないこともあることを考慮に入れて、UEのためのリソースを予約し得、これは、ノード内の最適化されたリソース割り当てにつながることになる。
【0018】
さらに、いくつかの実施形態では、ターゲットMN候補が、CHOに応答して、ハンドオーバ要求確認応答メッセージを送信するとき、ターゲットMN候補がSNを保持するかまたは変更することを判断した場合、本方法は、CHOが実行されるときまでそのアクションを遅延させることによって、ソースMNがSNを解放することを規定するプロシージャを防ぐ。
【0019】
本明細書の実施形態は、対応する装置、コンピュータプログラム、およびそれらのコンピュータプログラムのキャリアをも含む。たとえば、本明細書の実施形態は、上記で説明された実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定された様々なネットワークノードを含む。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】MN始動型SN変更(MN initiated SN change)を伴うまたは伴わないMN間ハンドオーバについての例示的なシグナリングフローを示す図である。
図2】NG-RANノード追加準備、成功した動作を示す図である。
図3】S-NG-RANノード再設定完了プロシージャ、成功した動作を示す図である。
図4】CHO準備を含む例示的な方法を示す信号フロー図である。
図5】CHO実行を含む例示的な方法を示す信号フロー図である。
図6】CHOの取消しを含む例示的な方法を示す信号フロー図である。
図7】無線デバイスに関する本開示の技法の態様を示す図である。
図8】いくつかの実施形態による、例示的な方法を示す図である。
図9】いくつかの実施形態による、例示的な方法を示す図である。
図10】いくつかの実施形態による、例示的な方法を示す図である。
図11】いくつかの実施形態による、例示的な方法を示す図である。
図12】いくつかの実施形態による、例示的な方法を示す図である。
図13】いくつかの実施形態による、例示的な方法を示す図である。
図14】いくつかの実施形態による、例示的な方法を示す図である。
図15】いくつかの実施形態による、例示的な方法を示す図である。
図16】いくつかの実施形態による、例示的な方法を示す図である。
図17】例示的なネットワークノードを示すブロック図である。
図18A】例示的な情報エレメントを示す図である。
図18B】例示的な情報エレメントを示す図である。
図19A】例示的なSN追加要求メッセージを示す図である。
図19B】例示的なSN追加要求メッセージを示す図である。
図20A】ハンドオーバ要求メッセージの一例を、合せて示す図である。
図20B】ハンドオーバ要求メッセージの一例を、合せて示す図である。
図21】3GPP仕様についてのハンドオーバ成功メッセージの例示的な規定を示す図である。
図22A】SN解放要求確認応答メッセージの規定を含む、3GPP仕様の例示的な一実装形態を、合せて示す図である。
図22B】SN解放要求確認応答メッセージの規定を含む、3GPP仕様の例示的な一実装形態を、合せて示す図である。
図23A】Xn-Uアドレス指示メッセージの規定を含む、3GPP仕様の例示的な一実装形態を、合せて示す図である。
図23B】Xn-Uアドレス指示メッセージの規定を含む、3GPP仕様の例示的な一実装形態を、合せて示す図である。
図24】3GPP仕様におけるSNステータス転送メッセージの例示的な一実装形態を示す図である。
図25】MN始動型SN変更を伴う/伴わないMN間ハンドオーバを示す信号フロー図である。
図26】MN始動型SN変更プロシージャを伴う/伴わないMN間ハンドオーバを示す信号フロー図である。
図27】いくつかの実施形態による、無線通信ネットワークのブロック図である。
図28】いくつかの実施形態による、ユーザ機器のブロック図である。
図29】いくつかの実施形態による、仮想化環境のブロック図である。
図30】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータをもつ通信ネットワークのブロック図である。
図31】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータのブロック図である。
図32】一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図33】一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図34】一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図35】一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に、発明概念の実施形態の例が示されている添付の図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態が以下でより十分に説明される。しかしながら、発明概念は、多くの異なる形態で具現され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明概念の範囲を当業者に十分に伝達するように提供される。これらの実施形態は相互排他的でないことにも留意されたい。一実施形態からの構成要素が、別の実施形態において存在する/使用されると暗に仮定され得る。本明細書で説明される2つまたはそれ以上の実施形態は、互いと組み合わせられ得る。
【0022】
MR-DCにおいて動作するUEについてモビリティ中にMR-DCを保持すること/変更すること
MR-DC(マルチ無線デュアルコネクティビティ)において動作するUEが、マスタノード(MN)接続と2次ノード(SN)接続とを有する。MR-DC設定の一例は、LTE eノードBがMNとして動作し、NR gノードBがSNとして動作する、EUTRAN-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)である。他の設定も可能であり、たとえば、MNとSNの両方が(1つまたは複数の)NR gノードBである。
【0023】
3GPP仕様のリリース15以来、MR-DCにおいて動作するUEのためのMNとして動作するノードが、MR-DCにおいて動作するUEのためのハンドオーバ(同期を伴う再設定)をトリガすることができる。それが行われたとき、ハンドオーバ要求を受信するターゲットMNが、MR-DCを解放するか、または入来するUEとのMR-DC動作を続けるかのいずれかを行うことを判断し得る。
【0024】
これらの場合に関与するプロシージャ全体(またはプロシージャのセット)が、3GPP TS37.340において、より正確には、セクション10.7、MR-DCの場合(10.7.2)においてキャプチャされる。そこで説明されように、MN始動型SN変更を伴う/伴わないMN間ハンドオーバが、ソースMNからターゲットMNにUEコンテキストデータを転送するために使用され、SNにおけるUEコンテキストは、保持されるかまたは別のSNに移動される。マスタノード間ハンドオーバ中に、ターゲットMNは、SNを保持すべきなのか、変更すべきなのか、SNを解放すべきなのかを判断する。
【0025】
図1は、MN始動型SN変更を伴うまたは伴わないMN間ハンドオーバについての例示的なシグナリングフローを示す。その図に示されているステップが、以下を含む。
1.ソースMNは、ターゲットMNにハンドオーバ要求を送ることによって、ハンドオーバを始動する。
2.ターゲットMNがソースSNを保持することを判断した場合、ターゲットMNは、SNに、ソースMNによって確立されたSNにおけるUEコンテキストへの参照としてのSN UE XnAP IDを含むSN追加要求を送る。ターゲットMNがSNを変更することを判断した場合、ターゲットMNは、ターゲットSNに、ソースMNによって確立されたソースSNにおけるUEコンテキストを含むSN追加要求を送る。
3.(ターゲット)SNは、SN追加要求確認応答で返答する。(ターゲット)SNは、フルRRC設定またはデルタRRC設定の指示を含め得る。
4.ターゲットMNは、ハンドオーバを実施するために、UEに送られるべきMN RRC再設定メッセージをハンドオーバ要求確認応答メッセージ内に含め、また、ソースMNにフォワーディングアドレスを提供し得る。PDUセッションスプリットが、ハンドオーバプロシージャ中にターゲット側において実施される場合、各ノードに対応する2つ以上のデータフォワーディングアドレスが、ハンドオーバ要求確認応答メッセージ中に含まれる。ターゲットMNおよびSNが、ステップ2およびステップ3において、SNにおけるUEコンテキストを保持することを判断した場合、ターゲットMNは、SNにおけるUEコンテキストが保持されることをソースMNに指示する。
5a/5b.ソースMNは、(ソース)SNに、MCGモビリティを指示する原因を含むSN解放要求メッセージを送る。(ソース)SNは、解放要求に確認応答する。ソースMNがターゲットMNから指示を受信した場合、ソースMNは、(ソース)SNに、SNにおけるUEコンテキストが保持されることを指示する。SNにおけるUEコンテキスト保持としての指示が含まれる場合、SNはUEコンテキストを保持する。
5c.ソースMNは、データフォワーディング情報を転送するために、(ソース)SNにXN-Uアドレス指示メッセージを送る。PDUセッションがターゲット側においてスプリットされる場合、2つ以上のデータフォワーディングアドレスが提供され得る。
6.ソースMNは、RRC接続再設定メッセージを送ることによって、UEを、ハンドオーバを実施し、新しい設定を適用するようにトリガする。
7/8.ランダムアクセスプロシージャ:UEは、ターゲットMNに同期し、MN RRC再設定完了メッセージで返答する。
9.SCG無線リソースを必要とするベアラで設定された場合、UEは、ランダムアクセスプロシージャを使用して、(ターゲット)SNに同期する。
10.RRC接続再設定プロシージャが成功した場合、ターゲットMNは、SN再設定完了メッセージを介して(ターゲット)SNに知らせる。
11a.ソースSNは、ソースMNに2次RATデータ使用量報告メッセージを送り、節10.11.2に記載されているように、NR/E-UTRA無線上でUEに配信されたおよびUEから受信されたデータボリュームを含める。
11b.ソースMNは、使用されるNR/E-UTRAリソースに関する情報を提供するために、AMFに2次RAT報告メッセージを送る。
12.RLC AMを使用したベアラの場合、ソースMNは、必要な場合、ソースSNから受信されたSNステータスを含む、SNステータス転送をターゲットMNに送る。ターゲットは、必要な場合、SNステータスをターゲットSNにフォワーディングする。
13.適用可能な場合、データフォワーディングは、ソース側から行われる。SNが保持される場合、データフォワーディングは、SNにおいて保持されるSN終端ベアラまたはQoSフローのために省略され得る。
14~17.ターゲットMNは、経路切替えプロシージャを始動する。ターゲットMNが、経路切替え要求メッセージ中に、1つのPDUセッションについて複数のDL TEIDを含める場合、UPFにおいてTEID更新がある場合には、そのPDUセッションについてのUPFの複数のUL TEIDが、経路切替えAckメッセージ中に含まれるべきである。
18.ターゲットMNは、ソースMNのほうへUEコンテキスト解放プロシージャを始動する。
19.ソースMNからのUEコンテキスト解放メッセージの受信時に、(ソース)SNは、UEコンテキストに関連するCプレーン関係リソースをソースMNのほうへ解放する。進行中のデータフォワーディングが、続き得る。ステップ5において、UEコンテスト保持指示がSN解放要求メッセージ中に含まれた場合、SNは、ターゲットMNに関連するUEコンテキストを解放しないものとする。
【0026】
図1に示されているように、および上記で説明されたように、ターゲットMN(すなわち、T-Ng-eNB/gNB)は、UEのためのMCG設定とSCG設定の両方を含むハンドオーバ要求XnAPメッセージを受信し、これは、UEがMR-DCにおいて動作していることを指示する。ターゲットMNがソースSNを保持することを判断した場合、ターゲットMNは、SNに、ソースMNによって確立されたSNにおけるUEコンテキストへの参照としてのSN UE XnAP IDを含む、SN追加要求を送る。ターゲットMNがSNを変更することを判断した場合、ターゲットMNは、ターゲットSNに、ソースMNによって確立されたソースSNにおけるUEコンテキストを含む、SN追加要求を送る。
【0027】
(ターゲットMNがSNを保持することを判断する場合、ソースSNと同じであり得る)ターゲットSNは、ソースMNにSN追加要求Ackを送信する。そのとき、ソースMNは、SN解放プロシージャをトリガし、その後に、Xn-Uアドレス指示のソースSNへの送信、ソースSNからのSNステータス転送の受信、およびターゲットMNへのSNステータス転送の送信など、データフォワーディングを可能にするための必要なステップが続き得る。
【0028】
同様の原理が、3GPP TS37.340、セクション10.7.1に記載されている、EN-DCの場合についても適用される。
【0029】
条件付きハンドオーバ/条件付き再設定
LTEおよびNRにおけるモビリティ拡張のための2つの新しいワークアイテムが、リリース16において3GPPにおいて開始した。ワークアイテムの主要な目的は、ハンドオーバにおけるロバストネスを改善すること、およびハンドオーバにおける中断時間を減少させることである。その目的で、(条件付き再設定の場合としてRRCにおいて指定された)条件付きハンドオーバが指定されている。条件付きハンドオーバは、ステージ2、3GPP TS38.300、v16.1.0、チャプター9.2.3.4に記載されている。
【0030】
条件付きハンドオーバ(CHO)は、1つまたは複数のハンドオーバ実行条件が満たされるときにUEによって実行されるハンドオーバとして規定される。UEは、CHO設定を受信すると、(1つまたは複数の)実行条件を評価することを開始し、(1つまたは複数の)実行条件が満たされると、(1つまたは複数の)実行条件を評価することを停止する。
【0031】
以下の原理が、CHOに適用される。
- CHO設定は、(1つまたは複数の)候補gNBによって生成された(1つまたは複数の)CHO候補セルと、ソースgNBによって生成された(1つまたは複数の)実行条件との設定を含んでいる。
- 実行条件は、1つまたは2つのトリガ条件(CHOイベントA3/A5)からなり得る。単一のRSタイプのみがサポートされ、多くとも2つの異なるトリガ数量(たとえば、RSRPおよびRSRQ、RSRPおよびSINRなど)が、単一の候補セルのCHO実行条件の評価のために同時に設定され得る。
- CHO実行条件が満たされる前に、(CHO設定なしの)HOコマンドの受信時に、UEは、前に受信されたCHO設定にかかわらず、3GPP TS38.300の節9.2.3.2に記載されているようなHOプロシージャを実行する。
- CHOを実行している間、すなわち、UEがターゲットセルとの同期を開始した時間から、UEは、ソースセルを監視しない。
【0032】
CHOは、仕様のこのリリースにおいて、N2ベースハンドオーバについてサポートされない。
【0033】
MR-DCおよび条件付きハンドオーバ
RAN2#109eにおいて、「CHO(MCG)」はMR-DCと協働することができる、すなわち、「MR-DCが設定されたとき、CHOを受信し、CHOが設定されたとき、SCG追加を受信する」ことが同意された。「MCG」および「SCG」が、それぞれ、マスタセルグループおよび2次セルグループを指し、これらの用語は、本開示では、MNおよびSNと交換可能と見なされ得ることに留意されたい。
【0034】
したがって、同意に従って、2つのシナリオがサポートされることになる。
- 1.MR-DCにおいて動作するUEが、候補ターゲットMNごとのRRC再設定を含むCHO設定を受信し得る。
- 2.CHOで設定された(すなわち、候補ターゲットについての条件を監視する)UEが、SCG追加を受信する。
【0035】
次いで、RAN2#109e-bisにおいて、MN候補ターゲットによって準備されたRRC再設定は、SCG設定を含んでいる(すなわち、UEがすでにEN-DCにある場合、SCG設定を保持するかまたは修正する)か、またはSCG設定を解放するかのいずれかを行うことができることが同意された。現在の同意によれば、「条件付き再設定を伴うRRC再設定において、SCG設定を排除しない。RAN3の影響なしの場合に限定する。」
【0036】
CHOのためのハンドオーバ要求がソースMNから送信されたとき、候補ターゲットノードは、以下の判断のうちの少なくとも1つを行うことを判断し得る。
- ケース1)CHO実行時にMR-DC設定を解放する、候補ターゲットRRC再設定を生じる。
- ケース2)CHO実行時にMR-DC設定を保持する、候補ターゲットRRC再設定を生じる(SNが保持される)。
- ケース3)CHO実行時に、MR-DC設定を変更する候補ターゲットRRC再設定を生じる(SNが変更される)。
【0037】
現在のプロシージャは、特に、CHOのためのハンドオーバ要求メッセージを受信する候補ターゲットMNと、候補ターゲットSNとの間の、ケース2およびケース3についての問題を生じ得る。
【0038】
より詳細には、ソースMNからCHOのためのハンドオーバ要求メッセージを受信すると、候補ターゲットMNが、候補ターゲットSNのほうへレガシーSN追加要求をトリガする、すなわち、候補ターゲットMNがレガシーSN追加要求を単に送る場合、候補ターゲットSNは、SN追加要求確認応答メッセージを送信し、その監督タイマー(TXnDCprep)を開始し得、その監督タイマーは、UEがターゲットMNにアクセスし、SN関係設定を成功裡に適用したという指示である、ターゲットMN候補からの再設定完了メッセージをターゲットSN候補が予想するまで稼働するべきである。
【0039】
関連するプロシージャが、S-NG-RANノードに、特定のUEのためのデュアルコネクティビティ動作のためのリソースを割り当てるように要求するために使用される、S-NG-RANノード追加準備プロシージャを含む。このプロシージャは、図2に示されており、UE関連シグナリングを使用する。
【0040】
M-NG-RANノードは、S-NG-RANノードにS-ノード追加要求メッセージを送ることによって、プロシージャを始動する。M-NG-RANノードがS-ノード追加要求メッセージを送るとき、M-NG-RANノードはタイマーTXnDCprepを開始する。S-ノード追加要求確認応答メッセージの受信時に、M-NG-RANノードは、タイマーTXnDCprepを停止する。
【0041】
S-ノード追加要求メッセージがSN追加トリガ指示IEを含んでいる場合、S-NG-RANノードは、S-NG-RANノードがフル設定を適用したのか、デルタ設定を適用したのかをM-NG-RANノードに知らせるために、S-ノード追加要求確認応答メッセージ中にRRC設定指示IEを含める。
【0042】
S-NG-RANノード再設定完了プロシージャが、要求された設定がUEによって成功裡に適用されたかどうかの情報をS-NG-RANノードに提供するために使用される。このプロシージャは、UE関連シグナリングを使用し、図3に示されている。
【0043】
M-NG-RANノードは、S-NG-RANノードにS-ノード再設定完了メッセージを送ることによって、プロシージャを始動する。S-ノード再設定完了メッセージは、UEが、S-NG-RANノードによって要求された設定を成功裡に適用したという情報を含んでいることがあり、その場合、M-NG-RANノードはまた、M-NG-RANノード-S-NG-RANノードコンテナIE中で設定情報を提供し得る。代替的に、S-ノード再設定完了メッセージは、S-NG-RANノードによって要求された設定が拒否されたことを指示し得、その場合、M-NG-RANノードは、S-NG-RANノードが不成功の再設定についての理由を知ることを可能にするために、含まれる原因IE中に十分な精度をもつ情報を提供することになる。M-NG-RANノードはまた、M-NG-RANノード-S-NG-RANノードコンテナIE中で設定情報を提供し得る。
【0044】
S-ノード再設定完了メッセージの受信時に、S-NG-RANノードは、タイマーTXnDCoverallを停止する。
【0045】
TXnDCoverallは、S-NG-RANノード始動型S-NG-RANノード修正プロシージャ、またはS-NG-RANノード追加またはM-NG-RANノード始動型S-NG-RANノード修正においてUEリソースを設定するのに必要なNG-RANアクションの保護のいずれかについてのS-NG-RANノードにおける最大時間を指定する。
【0046】
SN追加要求の送信とSN再設定完了の受信との間の予想される時間がかなり短いので、およびCHOにおいて、UEは、候補ターゲットMNにアクセスするのにより長くかかることがあるか、または来ないことさえあるので、現在のプロシージャは、候補ターゲットSNからの多くの意図しないSN解放につながり得、これは、極めて多くの競合条件、たとえば、候補ターゲットMNがそのCHO設定をソースMNのほうへ繰り返し修正しなければならないことを生じ得る。
【0047】
この問題に加えて、ターゲットMN候補が、CHOに応答して、ハンドオーバ要求確認応答メッセージを送信するとき、SNを保持するか、または変更することを判断するイベントにおいて、レガシープロシージャは、ソースMNがSNを解放することを規定する。しかしながら、CHOの場合、条件が満足されるときのみ、UEにおける等価な変更が実施されるので、それは所望の挙動ではない。
【0048】
以下は、これらの問題に対処するための説明される新規の技法である。3GPP MR-DCのコンテキストにおいて説明および解説されるが、本明細書で説明される発明概念、技法、および装置が、EN-DCのコンテキストにおいて、より一般的にはマルチコネクティビティのコンテキストにおいて、これらの同じおよび同様の技法の使用を含むことを諒解されたい。したがって、「マルチコネクティビティ」という用語は、以下のいずれかにおいて、「MR-DC」という用語の各使用と置換され得る。
【0049】
以下の説明の一部では、技法は、「第1のネットワークノード」、「第2のネットワークノード」、「第3のネットワークノード」、および「第4のネットワークノード」に関して説明される。これらのラベルは、純粋に公称として理解されるべきであり、便宜上使用され、特定の順序または優先度を指示するものとして理解されるべきでない。以下の説明では、「第1のネットワークノード」という用語は、UEとのマルチコネクティビティ動作におけるソースMNとして動作するネットワークノード、たとえば、gNBまたはeNBを指すために使用される。「第2のネットワークノード」は、同じマルチコネクティビティ動作におけるソースSNとして動作するネットワークノード、たとえば、gNBまたはeNBである。「第3のネットワークノード」は、本開示の技法による、条件付きハンドオーバ(CHO)のためのターゲットMNとして働くネットワークノード、たとえば、gNBまたはeNBであり、「第4のネットワークノード」は、条件付きハンドオーバのためのターゲットSNとして働くネットワークノード、たとえば、gNBまたはeNBである。
【0050】
より詳細には、以下は、可能な対応の例である。
- 第1のネットワークノードは、ソースマスタノード(MN)、S-MN、ソースgノードB、ソースeノードB、ソースNG-RANノード、MR-DCにおいてMNとして動作し、NG-RANに関連する、(たとえば、5GCに接続された)gノードBを指示するM-NG-RANノード、MR-DCにおいてMNとして動作し、NG-RANに関連する、(たとえば、5GCに接続された)ng-eノードBを指示するM-NG-RANノード、MeNodeBまたはMeNBを動作させるEPCに接続されたLTE eノードBのうちの1つに対応し(たとえば、それらのうちの1つとして動作し)得る。
- 第2のネットワークノードは、ソース2次ノード(SN)、S-SN、ソース2次gノードB(SgNB)、ソース2次eノードB(SeNB)、2次ソースNG-RANノードなどのうちの1つに対応し(たとえば、それらのうちの1つとして動作し)得る。
- 第3のネットワークノードは、ターゲット候補ノード、候補ターゲットノード、ターゲットノード、ターゲット候補gノードB、ターゲット候補eノードB、ターゲット候補NG-RANノード、候補ターゲットgノードB、候補ターゲットeノードB、候補ターゲットNG-RANノード、ターゲットgノードB、ターゲットeノードB、ターゲットNG-RANノードに対応し(たとえば、それらとして動作し)得る。
- 第4のネットワークノードは、ターゲット候補2次ノード(SN)、候補ターゲットSN、ターゲットSN、ターゲット候補S-gノードB、ターゲット候補S-eノードB、ターゲット候補S-NG-RANノード、候補ターゲットS-gノードB、候補ターゲットS-eノードB、候補ターゲットS-NG-RANノード、ターゲットS-gノードB、ターゲットS-eノードB、ターゲットS-NG-RANノードに対応し(たとえば、それらとして動作し)得る。
【0051】
本発明の態様は、以下で詳述されるように、これらのネットワークノードの各々に固有の方法に対応する。いくつかの実施形態は、すぐ下で説明されるような、CHO準備に関する。
【0052】
第1の実施形態が、ソースMNとして動作する第1のネットワークノードにおいて実施される方法を含み、方法は、
- 条件付き再設定(たとえば、条件付きハンドオーバ、すなわちCHO)でUEを設定することを決定することであって、UEが、MR-DCにおいて、マスタノード(たとえば、ソースMN、S-MN)としての第1のネットワークノードと動作している、条件付き再設定でUEを設定することを決定することと、
- (候補ターゲットノード、たとえば、ターゲットgノードBである)第3のネットワークノードに、プロシージャがCHOためのものであるという指示を含むハンドオーバ要求メッセージを送信することと、
- (候補ターゲットノード、たとえば、ターゲットgノードBである)第3のネットワークノードから、ハンドオーバ要求確認応答メッセージを受信することであって、メッセージが、場合によっては、SNがCHO実行時に保持されるべきであるという情報を含む、ハンドオーバ要求確認応答メッセージを受信することと、
- ソース2次ノードSN(S-SN)として動作する第2のネットワークノードへのSN解放要求メッセージの送信を遅延させることと、
- (たとえば、SN候補ターゲットとして動作する)第4のネットワークノードと第3のネットワークノードの両方から提供された設定を含む、CHOでUEを設定することと
を含む。
【0053】
関係する実施形態が、候補ターゲットMNとして動作する第3のネットワークノードにおいて実施される方法を含み、方法は、
- 第1のネットワークノードから、プロシージャがCHOのためのものであるという指示を含むハンドオーバ要求メッセージを受信することと、
- (たとえば、SN候補ターゲットとして動作する)第4のネットワークノードに、要求がCHOのためのものであるという指示を含むSN追加要求を送信することと、
- (たとえば、SN候補ターゲットとして動作する)第4のネットワークノードから、SN追加要求確認応答を受信することと、
- (ソースMN、たとえば、ソースgノードBである)第1のネットワークノードに、ハンドオーバ要求確認応答メッセージを送信することであって、メッセージが、場合によっては、SNがCHO実行時に保持されるべきであるという情報を含む、ハンドオーバ要求確認応答メッセージを送信することと
を含む。
【0054】
別の関係する実施形態が、候補ターゲットSNとして動作する第4のネットワークノードにおいて実施される方法を含み、方法は以下を含む。
- 候補ターゲットMNとして動作する第3のネットワークノードから、要求がCHOのためのものであるという指示を含むSN追加要求を受信すること、
- 監督タイマーを、要求がCHOのためのものであるという指示に基づく値にセットすること
〇 いくつかの実施形態では、SN追加要求がCHO候補ターゲットMNのためのものであると決定すると、第3のネットワークノードは、その監督タイマーを、第3のネットワークノードがレガシーHOおよび/またはレガシーSN追加についてセットすることになる値よりも長い値にセットする。
- 候補ターゲットMNとして動作する第3のネットワークノードに、SN追加要求確認応答を送信すること、
- 第3のネットワークノードにメッセージを送信すると、監督タイマーを開始することと。
【0055】
いくつかの実施形態では、SN追加要求がCHO候補ターゲットMNのためのものであると決定すると、第3のネットワークノードは、UEが、レガシーSN追加と比較してより長い時間の後に接続し得るか、またはまったく接続しないこともあることを考慮に入れて、UEのためのリソースを予約し得る。
【0056】
図4は、CHO準備部分についての方法の一例を示す。図に示されているように、UEは、最初に、ソースMNとソースSNとに接続される。ソースMNは、CHOを設定することを決定し、ターゲット候補マスタノード(第3のネットワークノード)にハンドオーバ要求メッセージを送り、ハンドオーバ要求メッセージは、要求がCHOのためのものであるという指示を含む。ターゲット候補マスタノードは、ターゲット候補SN(第4のネットワークノード)にSN追加要求メッセージを送り、そのメッセージは、要求がCHOのためのものであるという指示と、SNが保持されているかどうかの指示とを含む。監督タイマーが、ターゲット候補SNによってセットされ、その値は、当該ハンドオーバがCHOであることに基づいて、調節される。ターゲット候補SNはまた、ターゲット候補マスタノードにSN追加要求ACKメッセージを送る。
【0057】
ターゲット候補マスタノードは、次いで、ソースマスタノードにハンドオーバ要求確認応答メッセージを送る。このメッセージは、確認応答がCHOに応答したものであるという指示を含み得、SNが保持されているかどうかの指示を含み得る。ソースマスタノードは、ハンドオーバが条件付きであるので、上記で説明されたように、SN解放要求の送信を遅延させる。
【0058】
ソースMNは、次いで、UEにRRC再設定を、それがCHOのためのものであるという指示とともに、送る。このRRC再設定は、ハンドオーバ要求の確認応答において、ターゲット候補MNによって提供されるようなものであり得る。UEは、RRC再設定に確認応答するために、RRC再設定完了メッセージで応答し、次いで、CHOを実行すべきかどうか、およびいつCHOを実行すべきかを決定するために、関連するトリガ/実行条件を監視する。
【0059】
他の実施形態は、CHO実行を対象とする。例示的な一実施形態は、ソースMNとして動作する第1のネットワークノードにおいて実施される方法であり、方法は、
- ターゲットMN(たとえば、CHOが設定された候補ターゲットgノードB)である、第3のノードから第2のメッセージを受信することと、
- ソースSN(S-SN)として動作する第2のネットワークノード、たとえば、ソース2次gノードB(ソースSgNB)に、場合によっては、SNが保持されるという指示を含む、SN解放要求メッセージを送信することと、
- ソースSN(S-SN)として動作する第2のネットワークノード、たとえば、ソース2次gノードB(ソースSgNB)から、SN解放要求確認応答メッセージを受信することと
を含む。
【0060】
いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、ハンドオーバ成功メッセージである。いくつかの実施形態は、遅いデータフォワーディング(late data forwarding)が実施されるべきであると決定することをさらに含み得る。これらの実施形態では、データフォワーディングが必要とされる場合、第1のネットワークノード(たとえば、ソースMN)は、第2のネットワークノードとのアドレス指示プロシージャを始動することと、ソースSNとして動作する第2のネットワークノードからSNステータス転送を受信することと、
第3のネットワークノード(たとえば、候補ターゲットノード、ターゲットgノードB)にSNステータス転送を送信することと、ソースSNとして動作する第2のネットワークノードから、フォワーディングされたデータを受信することと、第3のネットワークノード(たとえば、ターゲットgノードB)にデータをフォワーディングすることとを行う。
【0061】
別の実施形態は、ソースSNとして動作する第2のネットワークノードにおいて実施される方法であり、方法は、
- ソースMN(S-MN)として動作する第1のネットワークノードから、場合によっては、SNが保持されるという指示を含む、SN解放要求メッセージを受信することと、
- ソースMN(S-MN)として動作する第1のネットワークノードに、SN解放要求確認応答メッセージを送信することと
を含む。
【0062】
いくつかの実施形態は、
- ソースMN(S-MN)として動作する第1のネットワークノードから、Xn-Uアドレス指示を受信することと、
- 遅いデータフォワーディングが実施されるべきであると決定することと、
- ソースMNとして動作する第1のネットワークノードに、SNステータス転送を送信することと、
- 第1のネットワークノード(たとえば、ソースgノードB、ソースMN)に、データをフォワーディングすることと
のうちのいずれかまたはすべてを含み得る。
【0063】
別の実施形態は、(候補ターゲットMNとして動作する)第3のネットワークノードにおいて実施される方法であり、方法は以下を含む。
- UEから、RRC再設定完了メッセージを受信すること、
〇 メッセージは、SCG再設定に関連する別のRRC再設定完了メッセージ内に含んでいることがある、
- 入来するUEが、CHOで設定されており、(SN候補ターゲットとして動作する)第4のネットワークノードのための関連するMR-DC関係設定を有すると決定すること、
- (SN候補ターゲットとして動作する)第4のネットワークノードに、SN再設定完了メッセージを送信すること、
〇 そのメッセージは、SCG再設定に関連する、およびUEから送信されたRRC再設定完了メッセージを含む、
- ソースMN(たとえば、CHOを設定したソースgノードB)である第1のノードに、メッセージを送信すること、
〇 一実施形態では、メッセージは、ハンドオーバ成功メッセージである。
- 第1のノードから、フォワーディングされたデータを受信すること、および
- 第4のノードに、フォワーディングされたSN終端データベアラを転送すること。
【0064】
さらに別の実施形態は、(候補ターゲットSNとして動作する)第4のネットワークノードにおいて実施される方法であり、方法は以下を含む。
- (MN候補ターゲットとして動作する)第3のネットワークノードから、SN再設定完了メッセージを受信すること、
〇 そのメッセージは、SCG再設定に関連する、およびUEから送信されたRRC再設定完了メッセージを含む、
- 監督タイマーを停止し、UEコンテキストをアクティブと見なすこと、および
- 第3のノードから、フォワーディングされたSN終端データベアラのデータを受信すること。
【0065】
例示的な実行プロシージャが、図5において要約される。図に見られるように、UEは、ターゲット候補MN(第3のネットワークノード)へのハンドオーバについての条件が満足されたと決定する。UEは、次いで、UEが前に受信したRRC再設定メッセージに従って、ターゲット候補MNおよびターゲット候補SN(第4のネットワークノード)の各々とのランダムアクセスプロセスを始動する。UEは、次いで、ターゲット候補MNにRRC再設定完了メッセージを送る。
【0066】
ターゲット候補MNは、UEが、ターゲット候補SNとのMR-DCを有すると決定し、ターゲット候補SNにSN再設定完了メッセージを送り、ターゲット候補SNは、応答して、その監督タイマーを停止する。ターゲット候補MNはまた、ソースMNにハンドオーバ成功メッセージを送り、ソースMNは、次いで、ソースSNが保持されていない場合、SN解放プロシージャを始動することができる。この場合、ソースMNは、ソースSNにSN解放要求メッセージを送り、ソースSNは、SN解放要求ACKメッセージで応答する。ソースMNは、次いで、アドレス指示プロシージャを始動し、ソースSNにXN-Uアドレス指示メッセージを送り、ソースSNは、SNステータス転送メッセージで応答する。ソースMNは、ターゲット候補MNにSNステータス転送メッセージをフォワーディングし、ソースMNがソースSNから受信する遅いデータを、ターゲット候補MNにフォワーディングする。
【0067】
本開示の技法の他の実施形態は、CHOのために選択されなかったターゲットにおいて、CHOを取り消すことを対象とする。例示的な一実施形態は、ソースMNにおいて実行される方法であり、方法は以下を含む。
- UEがCHOを実行する第1の候補ターゲットMNから、メッセージを受信すること、
〇 一実施形態では、メッセージは、ハンドオーバ成功メッセージである、および
- UEがCHOを実行しなかった第2の候補ターゲットMNに、メッセージを送信することであって、メッセージが、(1つまたは複数の)CHO設定が解放されるべきであるという指示を含む、メッセージを送信すること。
【0068】
別の実施形態は、候補ターゲットMNにおいて実行される方法であり、方法は、
- ソースMNからメッセージを受信することであって、メッセージが、(1つまたは複数の)CHO設定が解放されるべきであるという指示を含む、メッセージを受信することと、
- 関連するUEのためのCHO設定が、関連するターゲットSN候補を有するかどうかを決定することと、
- 候補ターゲットSNにSN解放要求メッセージを送信することによって、SN解放プロシージャをトリガすることと、
- 候補ターゲットSNからSN解放要求確認応答を受信することと
を含む。
【0069】
これらの実施形態の例示的な説明が、図6において提供される。図に見られるように、UEは、ターゲット候補MN(第3のネットワークノード)へのハンドオーバについての条件が満足されたと決定する。UEは、次いで、UEが前に受信したRRC再設定メッセージに従って、ターゲット候補MNとのランダムアクセスプロセスを始動する。UEは、次いで、ターゲット候補MNにRRC再設定完了メッセージを送る。ターゲット候補MNは、UEが、ターゲット候補SNとのMR-DCを有すると決定し、ターゲット候補SNにSN再設定完了メッセージを送り、ターゲット候補SNは、応答して、その監督タイマーを停止する。ターゲット候補MNはまた、ソースMNにハンドオーバ成功メッセージを送る。
【0070】
ソースMNは、次いで、ソースMNが、UEのCHOのための別のターゲット候補マスタノード、ターゲット候補MN-2を前に設定していたと決定する。ソースMNは、ターゲット候補MN-2に、ハンドオーバ取消しメッセージを送る。ターゲット候補MN-2は、次いで、CHOのために選択されなかったターゲット候補SNに、SN解放要求を送る。ターゲット候補SNは、ターゲット候補SNが前に受信したSN追加設定(図4参照)を削除し、SN解放要求ACKメッセージで応答する。ターゲット候補MN-2は、次いで、UEのためのCHO設定を解放する。
【0071】
本明細書で説明される技法のためのシステムレベルコンテキストを提供するために、図7は、いくつかの実施形態による、無線通信ネットワークにおいて使用するために設定された無線デバイス12を示す。無線デバイス12は、マルチコネクティビティ動作のために設定される。マルチコネクティビティは、この点について、複数の異なる無線ネットワークノードへの、または異なる無線ネットワークノードによって提供される複数の異なるセルへの、(たとえば、無線リソース制御(RRC)レイヤにおける)無線デバイス12の同時接続を指す。複数の異なる無線ネットワークノードまたはセルは、同じ無線アクセス技術を使用し得る(たとえば、両方が拡張ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)を使用し得る、または両方が新無線(NR)を使用し得る)。あるいは、複数の異なる無線ネットワークノードまたはセルは、異なる無線アクセス技術を使用し得、たとえば、1つはE-UTRAを使用し得、別の1つはNRを使用し得る。
【0072】
マルチコネクティビティの一例は、無線デバイス12が2つの異なる無線ネットワークノードに、または2つの異なる無線ネットワークノードによって提供される2つの異なるセルに同時に接続される、デュアルコネクティビティ(DC)である。この場合、無線デバイス12は、いわゆるマスタセルグループ(MCG)および2次セルグループ(SCG)で設定され得、ここで、MCGは、マスタノード(MN)として働く無線ネットワークノードによって提供される1つまたは複数のセルを含み、SCGは、2次ノード(SN)として働く無線ネットワークノードによってサーブされる1つまたは複数のセルを含む。マスタノードは、マスタノードが2次ノードを制御し、および/またはコアネットワークへの制御プレーン接続を提供するという意味において、マスタであり得る。たとえば、E-UTRA-NR(EN)DCは、マスタノードがE-UTRAを使用し、2次ノードがNRを使用する場合を指すが、NR-E-UTRA(NE)は、マスタノードがNRを使用し、2次ノードがE-UTRAを使用する場合を指す。
【0073】
たとえば、マルチコネクティビティ動作では、複数の受信機(Rx)および/または送信機(Tx)をもつ無線デバイス12が、非理想バックホールを介して接続された複数の別個のスケジューラによって提供される1つまたは複数の無線アクセス技術(たとえば、新無線(NR)および/またはE-UTRA)の中の無線リソースを利用し得る。マルチ無線デュアルコネクティビティ(MR-DC)は、この点について、イントラE-UTRA DCの一般化であり、ここで、複数Rx/Tx無線デバイスは、非理想バックホールを介して接続された2つの異なるノード、すなわち、NRアクセスを提供する1つと、E-UTRAアクセスまたはNRアクセスのいずれかを提供する他の1つとによって提供されるリソースを利用するように設定され得る。一方のノードがマスタノード(MN)として働き、他方がSNとして働く。E-UTRANは、たとえば、無線デバイスが、MNとして働く1つのeNBと2次ノード(SN)として働く1つのen-gNBとに接続される、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を介してMR-DCをサポートする。どちらにしても、MR-DCでは、無線デバイス12は、MN無線リソース制御(RRC)に基づく単一のRRC状態と、コアネットワークのほうへの単一の制御プレーン接続とを有し得る。
【0074】
このコンテキストでは、図7は、無線デバイス12のマルチコネクティビティ動作のためのマスタネットワークノード(すなわち、MN)として動作する第1のネットワークノード14をも示す。図7は、無線デバイス12のマルチコネクティビティ動作のための2次ネットワークノード(すなわち、SN)として動作する第2のネットワークノード16をさらに示す。とはいえ、マルチコネクティビティ動作中に、第1のネットワークノード14は、1つまたは複数の候補ターゲットノード18-1...18-Nに対するハンドオーバのために、無線デバイス12を設定することを判断する。ハンドオーバの結果として、デバイスのマルチコネクティビティ動作のためのマスタネットワークノードは、第1のネットワークノード14であることから、候補ターゲットネットワークノード18-1...18-Nのうちの1つであることに変化することになる。
【0075】
この目的に対して、図7に示されている第1のネットワークノード14は、候補ターゲットノード18-1...18-Nのうちの1つまたは複数の各々に、ハンドオーバ要求メッセージ20を送信する。ハンドオーバ要求メッセージ20は、無線デバイス12のハンドオーバのための、候補ターゲットノードにおけるリソースの準備を要求する。各候補ターゲットノードは、その候補ターゲットノードにおけるハンドオーバのためにリソースが準備されたかどうかを第1のネットワークノード14に知らせるために、ハンドオーバ要求メッセージ20に対する応答を返し得る。この例に示されているように、各候補ターゲットネットワークノード18-1...18-Nは、ハンドオーバのためにそれぞれの候補ターゲットノードにおける準備されたリソースについて、第1のネットワークノード14に知らせる、それぞれのハンドオーバ要求確認応答(ACK)メッセージ22で応答する。ハンドオーバのために準備されたリソースを用いて、マスタネットワークノード14は、たとえば、RRC再設定の形態で、無線デバイス12にハンドオーバコマンド13を送信し得る。
【0076】
とはいえ、とりわけ、本明細書のいくつかの実施形態による第1のネットワークノード14は、有利には、無線デバイスが候補ターゲットノードへのハンドオーバを実行するまで、マルチコネクティビティ動作における第2のネットワークノード16からの無線デバイスのサービスを保存する。第1のネットワークノード14は、この点について、ハンドオーバが条件付きであるか否かを考慮する。たとえば、無線デバイス12が、ハンドオーバコマンド13に応答して、無条件にハンドオーバを実行するべきである場合、第1のネットワークノード14は、進行し、(1つまたは複数の)ハンドオーバ要求確認応答メッセージ20を受信したことに応答して、第2のネットワークノード16に2次ノード解放要求メッセージ24を送信することによって、第2のネットワークノード16における無線デバイス12のためのリソースの解放を要求し得る。これは、図7の左下において、「無条件ハンドオーバタイムライン」に示されている。ただし、ハンドオーバが条件付きハンドオーバであり、したがって、無線デバイス12が、無線デバイスが条件の満足を検出したときにのみハンドオーバを実行するべきである場合、第1のネットワークノード14は、たとえば、マスタネットワークノードが、条件付きハンドオーバが実行されたことを指示するメッセージ26を受信するまで、第2のネットワークノード16に2次ノード解放要求メッセージ24を送信することを遅延させ得る。これは、図7の右下において、「条件付きハンドオーバタイムライン」に示されている。メッセージ26は、たとえば、無線デバイス12が、ハンドオーバのための候補ターゲットノードに成功裡にアクセスしたことを指示するハンドオーバ成功メッセージであり得る。とにかく、2次ノード解放要求メッセージ24を遅延させることが、有利には、第2のネットワークノード16における無線デバイス12のためのリソースを早期に解放することを回避し得、したがって、それらのリソースは、無線デバイス12が条件付きハンドオーバを実行するための条件の満足について監視し始めるときと、無線デバイス12がそのような満足時に条件付きハンドオーバを実行するときとの間の合間中そのままである。いくつかの実施形態は、それにより、無線デバイス12が、障害に対する再設定(たとえば、ハンドオーバ)の改善されたロバストネスをも享受しながら、マルチコネクティビティ動作により増加されたデータレートを達成することを可能にし得る。
【0077】
上記の修正および変形に鑑みて、図8は、特定の実施形態による、無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のためのマスタネットワークノードとして動作するように設定された第1のネットワークノードによって実装されるような方法を図示する。方法は、いくつかの実施形態では、条件付き再設定で無線デバイスを設定することを決定すること(ブロック810)を含む。方法は、第3のネットワークノードに、プロシージャが条件付きハンドオーバのためのものであるという指示を含むハンドオーバ要求メッセージを送信すること(ブロック820)をさらに含み得る。方法は、ハンドオーバ要求メッセージの確認応答を受信すること(ブロック830)と、無線デバイスのための2次ネットワークノードとして動作する第2のネットワークノードへの解放メッセージの送信を遅延させること(ブロック840)とをさらに含み得る。方法は、第3のネットワークノードから提供された設定情報を含む条件付きハンドオーバ情報で無線デバイスを設定すること(ブロック850)をまたさらに含み得る。
【0078】
図9は、他の特定の実施形態による、無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のためのターゲットマスタノード候補として動作するように設定された第3のネットワークノードによって実施される方法を図示する。方法は、第1のネットワークノードからハンドオーバ要求メッセージを受信することであって、ハンドオーバ要求メッセージは、プロシージャが条件付きハンドオーバのためのものであるという指示を含む、ハンドオーバ要求メッセージを受信すること(ブロック910)を含む。方法は、第4のネットワークノードに、要求が条件付きハンドオーバのためのものであるという指示を含む2次ノード追加要求を送信すること(ブロック920)をさらに含む。方法は、2次ノード追加要求の確認応答を受信すること(ブロック930)と、第1のネットワークノードにハンドオーバ要求の確認応答を送信すること(ブロック940)とをまたさらに含む。
【0079】
図10は、他の特定の実施形態による、無線デバイスのための候補ターゲット2次ノードとして動作するように設定された第4のネットワークノードによって実施される方法を図示する。方法は、第3のネットワークノードから、要求が条件付きハンドオーバのためのものであるという指示を含む2次ノード追加要求を受信すること(ブロック1010)を含む。方法は、監督タイマーを、要求が条件付きハンドオーバのためのものであるという指示に基づく値にセットすること(ブロック1020)をさらに含む。方法は、第3のネットワークノードに、2次ノード追加要求の確認応答を送信すること(ブロック1030)と、監督タイマーを開始すること(ブロック1040)とをまたさらに含む。
【0080】
図11は、他の特定の実施形態による、無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のためのマスタネットワークノードとして動作するように設定された第1のネットワークノードによって実施される方法を図示する。方法は、無線デバイスが設定された条件付きハンドオーバのための候補ターゲットマスタノードとして動作する第3のネットワークノードから、メッセージを受信すること(ブロック1110)を含む。方法は、無線デバイスのためのソース2次ノードとして動作する第2のネットワークノードに、2次ノード解放要求を送信すること(ブロック1120)をさらに含む。方法は、第2のネットワークノードから、2次ノード解放要求の確認応答を受信すること(ブロック1130)をまたさらに含む。
【0081】
図12は、他の特定の実施形態による、マルチコネクティビティにおいて動作する無線デバイスのためのソース2次ノードとして動作する第2のネットワークノードによって実施される方法を図示する。方法は、無線デバイスのためのソースマスタノードとして動作する第1のネットワークノードから、2次ノード解放要求メッセージを受信すること(ブロック1210)を含む。方法は、第1のネットワークノードに、2次ノード解放要求の確認応答を送信すること(ブロック1220)をさらに含む。
【0082】
図13は、他の特定の実施形態による、無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のためのターゲットマスタノード候補として動作するように設定された第3のネットワークノードによって実施される方法を図示する。方法は、無線デバイスから、RRC再設定完了メッセージを受信すること(ブロック1310)を含む。方法は、無線デバイスが、条件付きハンドオーバで設定されており、2次ノード候補ターゲットとして動作する第4のネットワークノードのための関連するマルチコネクティビティ関係設定を有すると決定すること(ブロック1320)をさらに含む。方法は、第4のネットワークノードに、2次ノード再設定完了メッセージを送信すること(ブロック1330)と、無線デバイスのためのソースマスタノードとして動作する第1のネットワークノードに、メッセージを送信すること(ブロック1340)とをまたさらに含む。
【0083】
図14は、他の特定の実施形態による、無線デバイスのための候補ターゲット2次ノードとして動作するように設定された第4のネットワークノードによって実施される方法を図示する。方法は、無線デバイスの条件付きハンドオーバのためのマスタノード候補ターゲットとして動作する第3のネットワークノードから、2次ノード再設定完了メッセージを受信すること(ブロック1410)を含む。方法は、無線デバイスの条件付きハンドオーバに関連する監督タイマーを停止すること(ブロック1420)をさらに含む。方法は、無線デバイスに関連するコンテキストがアクティブであると見なすこと(ブロック1430)をまたさらに含む。
【0084】
図15は、他の特定の実施形態による、無線デバイスのマルチコネクティビティ条件付きハンドオーバのための候補ターゲットマスタノードとして設定されたネットワークノードによって実施される方法を図示する。方法は、無線デバイスのためのソースマスタノードから、無線デバイスのための条件付きハンドオーバ設定が解放されるべきであることを指示するメッセージを受信すること(ブロック1510)を含む。方法は、無線デバイスのための条件付きハンドオーバ設定が、条件付きハンドオーバのための関連するターゲット2次ノード候補を有すると決定すること(ブロック1520)をさらに含む。方法は、ターゲット2次ノード候補に2次ノード解放要求メッセージを送信すること(ブロック1530)をまたさらに含む。
【0085】
図16は、他の特定の実施形態による、無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のためのマスタネットワークノードとして動作するように設定された第1のネットワークノードによって実施される方法を図示する。方法は、無線デバイスが条件付きハンドオーバを実行した候補ターゲットマスタノードから、メッセージを受信すること(ブロック1610)を含む。方法は、無線デバイスの条件付きハンドオーバが設定されたが実行されなかった候補ターゲットマスタノードに、無線デバイスのための条件付きハンドオーバ設定が解放されるべきであることを指示するメッセージを送信すること(ブロック1620)をさらに含む。
【0086】
本明細書の実施形態は、対応する装置をも含む。たとえば、本明細書の実施形態は、本明細書で説明される実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定されたネットワークノード(たとえば、第1のネットワークノード、第2のネットワークノード、第3のネットワークノード、または第4のネットワークノード)を含む。本明細書で説明されるネットワークノード装置のいずれかは、それらのネットワークノード装置が、異なる無線デバイスに対して、異なる時間において、さらには同時に、本明細書で説明される第1のネットワークノード、第2のネットワークノード、第3のネットワークノード、または第4のネットワークノードの役割のいずれかを果たすことができるように設定され得ることに留意されたい。
【0087】
実施形態は、処理回路と電力供給回路とを備えるネットワークノード(たとえば、第1のネットワークノード、第2のネットワークノード、第3のネットワークノード、または第4のネットワークノード)をも含む。処理回路は、本明細書で説明される実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定される。電力供給回路は、ネットワークノードに電力を供給するように設定される。
【0088】
実施形態は、処理回路を備えるネットワークノード(たとえば、第1のネットワークノード、第2のネットワークノード、第3のネットワークノード、または第4のネットワークノード)をさらに含む。処理回路は、本明細書で説明される実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定される。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは通信回路をさらに備える。
【0089】
実施形態は、処理回路とメモリとを備えるネットワークノード(たとえば、第1のネットワークノード、第2のネットワークノード、第3のネットワークノード、または第4のネットワークノード)をさらに含む。メモリは、処理回路によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、ネットワークノードは、本明細書で説明される実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定される。
【0090】
より詳細には、上記で説明された装置は、任意の機能的手段、モジュール、ユニット、または回路を実装することによって、本明細書の方法および任意の他の処理を実施し得る。一実施形態では、たとえば、装置は、方法の図に示されているステップを実施するように設定されたそれぞれの回路(circuit)または回路(circuitry)を備える。回路(circuit)または回路(circuitry)は、この点について、ある機能的処理を実施することに専用の回路および/またはメモリとともに1つまたは複数のマイクロプロセッサを備え得る。たとえば、回路は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを含み得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含み得る。メモリを採用する実施形態では、メモリは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、本明細書で説明される技法を行うプログラムコードを記憶する。
【0091】
図17は、たとえば、1つまたは複数の実施形態に従って実装されるネットワークノード1700を示す。示されているように、ネットワークノード1700は、処理回路1710と通信回路1720とを含む。通信回路1720(たとえば、無線回路)は、たとえば、任意の通信技術を介して、情報を1つまたは複数の他のノードに送信し、および/または1つまたは複数の他のノードから受信するように設定される。そのような通信は、ネットワークノード1700の内部または外部のいずれかにある1つまたは複数のアンテナを介して行われ得る。処理回路1710は、メモリ1730に記憶された命令を実行することなどによって、上記で説明された処理を実施するように設定される。処理回路1710は、この点について、いくつかの機能的手段、ユニット、またはモジュールを実装し得る。
【0092】
また、本明細書の実施形態が、対応するコンピュータプログラムをさらに含むことを、当業者は諒解されよう。
【0093】
コンピュータプログラムは、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたとき、装置に、上記で説明されたそれぞれの処理のいずれかを行わせる命令を備える。コンピュータプログラムは、この点について、上記で説明された手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを備え得る。
【0094】
実施形態は、そのようなコンピュータプログラムを含んでいるキャリアをさらに含む。このキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つを備え得る。
【0095】
この点について、本明細書の実施形態は、非一時的コンピュータ可読(記憶または記録)媒体に記憶され、装置のプロセッサによって実行されたとき、装置に、上記で説明されたように実施させる命令を備える、コンピュータプログラム製品をも含む。
【0096】
実施形態は、コンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラム製品がコンピューティングデバイスによって実行されたとき、本明細書の実施形態のいずれかのステップを実施するためのプログラムコード部分を備える、コンピュータプログラム製品をさらに含む。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に記憶され得る。
【0097】
上記で説明された追加の詳細および実施形態の変形が、以下で提供される。これらの実施形態のうちの少なくともいくつかは、説明の目的で、いくつかのコンテキストおよび/または無線ネットワークタイプにおいて適用可能なものとして説明され得るが、実施形態は、明示的に説明されない他のコンテキストおよび/または無線ネットワークタイプにおいて同様に適用可能である。
【0098】
以下で詳述されるソリューションは、UEが条件付きハンドオーバ(CHO)設定を受信するとき、UEがマルチ無線デュアルコネクティビティ(MR-DC)で設定されるシナリオに対処する。本明細書で説明される実施形態は、NR-DC(すなわち、マスタノードと2次ノードの両方が、NR gNBであるとき)に焦点が当てられるが、それらのソリューションは、他のDCシナリオ(たとえば、NE-DC、(NG)EN-DCおよびLTE DC)に等しく適用可能である。
【0099】
本明細書では、条件付きハンドオーバ(CHO)という用語が、繰り返し使用される。他の用語は、(条件の満足時に記憶および適用されるメッセージがRRC再設定またはRRC接続再設定であるので)条件付き再設定、または条件付き設定などの類義語と見なされ得る。専門用語に関しては、より広い意味においてCHOを解釈することもできる。
【0100】
設定についての原理は、(1つまたは複数の)トリガリング/実行条件を設定すること、および(1つまたは複数の)トリガリング条件が満足されるときに適用されるべき再設定メッセージを設定することと同じである。
【0101】
CHO準備技法
一実施形態が、ソースMNとして動作する第1のネットワークノードにおいて実施される方法を含み、方法は以下を含む。
- 条件付き再設定(たとえば、条件付きハンドオーバ、すなわちCHO)でUEを設定することを決定することであって、UEが、MR-DCにおいて、マスタノード(たとえば、ソースMN、S-MN)としての第1のネットワークノードと動作している、条件付き再設定でUEを設定することを決定すること、
〇 決定は、CHOのための候補ターゲットノードであり得るネイバーノード(たとえば、(1つまたは複数の)ネイバーgノードB)に関連するセルについての測定を含む、ソースMNにおいてUEから受信された測定報告に基づき得る、
- (候補ターゲットノード、たとえば、ターゲットgノードBである)第3のネットワークノードに、プロシージャがCHOためのものであるという指示を含むハンドオーバ要求メッセージを送信すること、
〇 一実施形態では、MNは、単一の候補ターゲットに、プロシージャがCHOのためのものであるという指示を含むハンドオーバ要求メッセージを送信する、
・ たとえば、候補ターゲットは、候補ターゲットに関連する1つのターゲットセル候補を有し得る。
〇 一実施形態では、MNは、単一の候補ターゲットに、プロシージャがCHOのためのものであるという指示を含むハンドオーバ要求メッセージを送信する、
・ たとえば、候補ターゲットは、候補ターゲットに関連する複数のターゲットセル候補を有し得る。その場合、各ターゲットセル候補について送信される1つのハンドオーバ要求メッセージがあり得る。
〇 一実施形態では、MNは、複数の候補ターゲットに、プロシージャがCHOのためのものであるという指示を含むハンドオーバ要求メッセージを送信する、
・ たとえば、候補ターゲットは、候補ターゲットに関連する複数のターゲットセル候補を有し得る。その場合、各ターゲットセル候補について送信される1つのハンドオーバ要求メッセージがあり得る。また、異なる候補ターゲットノードにおいて、複数の候補セルがあり得る。
〇 一実施形態では、ソースMNは、プロシージャがCHOのためのものであるという指示を含む、各UEについてのおよび各候補ターゲットセルについてのハンドオーバ要求メッセージを送信する、
・ どのセルについてCHOを要求すべきかに関するソースMNにおける決定は、UEによって報告された測定に基づき得る。たとえば、UEが、ネイバーセルA、B、CがRSRP、および/またはRSRQ、および/またはSINRに関して最良であることを報告する場合、これらは、ソースMNが候補ターゲットMNにCHOをそれについて設定するように要求する、セルであり得る。また、これらの候補セルの各々について、ソースMNは、これがCHOのためのものであるという指示を伴うHO要求メッセージを送信する。
〇 一実施形態では、ソースMNは、MCG設定とSCG設定の両方を含む、各UEについてのおよび各候補ターゲットセルについてのハンドオーバ要求メッセージを送信する。ソースMNは、ハンドオーバ要求メッセージ中に、ソースSN UE XnAP ID(またはUEについての等価なインターフェースプロトコル識別情報)と、SN ID(SNについてのノード識別子)と、ソースSNにおけるUEコンテキストとを含める。それは、CHO実行時にSNを保持すること、解放すること、または変更することのいずれかを決定し得るSN関係情報を候補ターゲットMNに指示するために含まれる。
- (候補ターゲットノード、たとえば、ターゲットgノードBである)第3のネットワークノードから、ハンドオーバ要求確認応答メッセージを受信することであって、メッセージが、場合によっては、SNがCHO実行時に保持されるべきであるという情報を含む、ハンドオーバ要求確認応答メッセージを受信すること。
〇 一実施形態では、MNは、単一の候補ターゲットから、1つのハンドオーバ要求確認応答を受信する、
・ たとえば、候補ターゲットは、候補ターゲットに関連する1つのターゲットセル候補を有し得る。
〇 一実施形態では、MNは、単一の候補ターゲットノードから、ハンドオーバ要求確認応答メッセージを受信する、
・ たとえば、候補ターゲットは、候補ターゲットに関連する複数のターゲットセル候補を有し得る。その場合、各ターゲットセル候補について受信される1つのハンドオーバ要求確認応答メッセージがあり得る。
〇 一実施形態では、MNは、複数の候補ターゲットから、ハンドオーバ要求確認応答メッセージを受信する、
・ たとえば、候補ターゲットは、候補ターゲットに関連する複数のターゲットセル候補を有し得る。その場合、各ターゲットセル候補について受信される1つのハンドオーバ要求確認応答メッセージがあり得る。また、異なる候補ターゲットノードにおいて、複数の候補セルがあり得る。
〇 一実施形態では、ソースMNは、SNが保持されるべきであるという指示を含むハンドオーバ要求確認応答メッセージを受信する。
・ レガシーハンドオーバの場合とは異なって、このCHOシナリオでは、指示は、SNがCHO実行時に保持されるべきであることを指示している、また、ソースMnのアクションは、したがって、メッセージの受信時ではなく、CHO実行時にのみ実行されるべきである。
- ソース2次ノードSN(S-SN)として動作する第2のネットワークノードへのSN解放要求メッセージの送信を遅延させること、
〇 一実施形態では、方法は、たとえば、ハンドオーバ要求確認応答の受信時に、SN解放プロシージャをトリガすることを遅延させること(すなわち、SN解放プロシージャを始動することを遅延させること、開始することを遅延させること)を含む。
・ SN解放プロシージャは、たとえば、(EN-DCにおいて動作するUEについて)MNがLTEノードであり、SNがNRノードである場合、TS36.423、サブクローズ8.7.9において規定されているMeNB始動型SgNB解放プロシージャに対応し得る。
・ SN解放プロシージャは、たとえば、(NR-DCにおいて動作するUEについて)MNがNRノードであり、SNがNRノードである場合、TS38.423、サブクローズ8.3.6において規定されているM-NG-RANノード始動型S-NG-RANノード解放プロシージャに対応し得る。
〇 一実施形態では、遅延させる(または控える)アクションは、条件付き再設定のためのハンドオーバ要求(たとえば、条件付きハンドオーバ)に応答して、ハンドオーバ要求確認応答が受信されたと決定すると、実施される。
〇 SN解放要求メッセージは、以下のメッセージのうちの少なくとも1つであり得る。
・ SN解放要求メッセージは、たとえば、(EN-DCにおいて動作するUEについて)MNがLTEノードであり、SNがNRノードである場合、TS36.423において規定されているSGNB解放要求メッセージに対応し得る。
・ SN解放要求メッセージは、たとえば、(NR-DCにおいて動作するUEについて)MNがNRノードであり、SNがNRノードである場合、TS38.423において規定されているS-ノード解放要求メッセージに対応し得る。
〇 一実施形態では、
・ レガシー再設定のためのハンドオーバ要求(たとえば、ハンドオーバ)に応答して、ハンドオーバ要求確認応答が受信された場合、
・ (UEがMR-DCにおいて動作している場合)SN解放プロシージャを始動すること、他の場合、
・ そうではなく、条件付き再設定のためのハンドオーバ要求(たとえば、条件付きハンドオーバ)に応答して、ハンドオーバ要求確認応答が受信された場合、
・ (UEがMR-DCにおいて動作している場合)SN解放プロシージャを始動することを遅延させること/控えること、他の場合、
〇 一実施形態では、候補ターゲットのうちの1つからの第1のメッセージの受信を監視すること、その第1のメッセージの受信時に、(UEがMR-DCにおいて動作している場合)始動Sn解放プロシージャ。
・ 「UEがMR-DCにおいて動作している場合」を追加するための理由は、CHO設定の後にUEが再設定されていることがあり、すなわち、CHO実行時に、UEは、MR-DCにおいてもはや動作していないことがあることである。
〇 一実施形態では、HO要求確認応答メッセージ中で指示された場合、SNが保持されるべき場合についてのソースMNアクションを遅延させること。
・ これは、SNがそのUEのために保持されるべきであるという指示を含む、ソースSNへのSN解放要求の送信を含む。
・ ソースMNにおいて遅延されたアクションは、以下であり、すなわち、ソースMNが、MCGモビリティ(または、場合によっては、CHO指示)を指示する原因を含むSN解放要求を(ソース)SNに送る。(ソース)SNは、解放要求に確認応答する。ソースMNがターゲットMNから指示を受信した場合、ソースMNは、(ソース)SNに、SNにおけるUEコンテキストが保持されることを指示する。SNにおけるUEコンテキスト保持としての指示が含まれる場合、SNはUEコンテキストを保持する。
・ これらのアクションは、たとえば、UEによってアクセスされた候補ターゲットMNからのハンドオーバ成功メッセージ(または等価な指示)の受信時に、CHOが実行されるべきであることが知られるまで、遅延することである。
- (たとえば、SN候補ターゲットとして動作する)第4のネットワークノードと第3のネットワークノードの両方から提供された設定を含む、CHOでUEを設定すること。
〇 一実施形態では、方法は、第1のネットワークノード(たとえば、MNとして動作するLTE eノードBであり得る、ソースMN、S-MN)が、条件付きハンドオーバ(CHO)などの条件付き再設定でUEを設定することを含む。すなわち、第1のネットワークノードは、CHO設定、たとえば、3GPP TS38.331において規定されているIE ConditionalReconfigurationのフィールドconditionalReconfigurationを含んでいるRRC再設定メッセージをUEに送信する。
【0102】
別の実施形態は、候補ターゲットMNとして動作する第3のネットワークノードにおいて実施される方法であり、方法は以下を含む。
- 第1のネットワークノードから、プロシージャがCHOのためのものであるという指示を含むハンドオーバ要求メッセージを受信すること、
〇 一実施形態では、候補ターゲットMNは、プロシージャがCHOのためのものであるという指示を含む、単一の候補ターゲットについてのハンドオーバ要求メッセージを受信する、たとえば、候補ターゲットは、候補ターゲットに関連する1つのターゲットセル候補を有し得る。
〇 一実施形態では、候補ターゲットMNは、場合によっては複数のソースMNから、プロシージャがCHOのためのものであるという指示を含むハンドオーバ要求メッセージを受信する、
〇 一実施形態では、ソースMNは、複数の候補ターゲットに、プロシージャがCHOのためのものであるという指示を含むハンドオーバ要求メッセージを受信する、
・ たとえば、候補ターゲットは、候補ターゲットに関連する複数のターゲットセル候補を有し得る。その場合、各ターゲットセル候補について送信される1つのハンドオーバ要求メッセージがあり得る。また、異なる候補ターゲットノードにおいて、複数の候補セルがあり得る。
〇 一実施形態では、ソースMNは、プロシージャがCHOのためのものであるという指示を含む、各UEについてのおよび各候補ターゲットセルについてのハンドオーバ要求メッセージを受信する、
〇 一実施形態では、候補ターゲットMNは、所与のUEのためのCHO指示を含んでいるHO要求メッセージが、UEがMR-DCにおいて動作しているという指示をも含んでいる(たとえば、MCG設定およびSCG設定、SN終端ベアラなどを含んでいる)と決定する。
・ 一実施形態では、CHOが設定されるべきであるUEがMR-DCにおいて動作しているというその決定は、ハンドオーバ要求メッセージがMCG設定とSCG設定の両方を含むと決定することによって実施される。また、そのメッセージは、ハンドオーバ要求メッセージ中に、ソースSN UE XnAP ID(またはUEについての等価なインターフェースプロトコル識別情報)と、SN ID(SNについてのノード識別子)と、ソースSNにおけるUEコンテキストとをも含む。それは、CHO実行時にSNを保持すること、解放すること、または変更することのいずれかを決定し得るSN関係情報を候補ターゲットMNに指示するために含まれる。
・ その決定ステップ時に、MR-DCにおいて動作し、CHOで設定されるべきUEについて、以下のうちの少なくとも1つを実施するための設定をセットすることを決定し、ここで、アクションは、CHO実行まで遅延することであるべきである。
・ SNを解放する、
・ SNを保持する、
〇 一実施形態では、候補ターゲットMNは、SNを保持することを判断する、またさらに、候補ターゲットMNは、SCGの同じSpCell(PSCell)を保持することを判断する。それは、候補ターゲットMNが、現在のPSCellがCHOのためのRRC再設定において設定されているMCGについて重複するカバレッジを有することに気づいている場合、当てはまり得る。すなわち、候補ターゲットMNは、UEが、設定されたMCGについてCHOを実行する場合、現在設定されたPSCellのカバレッジ下にある可能性があることを知っている。
〇 一実施形態では、候補ターゲットMNは、SNを保持することを判断する、ただし、SCGの現在のSpCell(PSCell)を同じSNに関連する別のセルに変更することを判断する。それは、候補ターゲットMNが、現在のPSCellがCHOのためのRRC再設定において設定されているMCGについて重複するカバレッジを有しないことに気づいているが、CHOのために設定されているMCGとの重複するカバレッジを有するSNに関連する別のセルに気づいている場合、当てはまり得る。すなわち、候補ターゲットMNは、UEが、設定されたMCGについてCHOを実行する場合、UEが、SNにも関連する新しいPSCellのカバレッジ下にある可能性があるということを知っている。
〇 一実施形態では、SNを保持する、たとえば、(またさらに、同じPSCellを設定する、または同じSNにおける別のPSCellに変更する)ための決定ステップは、HO要求メッセージ中に含まれる測定情報に基づき、これらは、UEによって報告される測定である。
・ SNを変更する、
〇 一実施形態では、候補ターゲットMNは、SNを変更することを判断する、またさらに、候補ターゲットMNは、SCGの新しい候補ターゲットSpCell(PSCell)を判断する。それは、候補ターゲットMNが、新しい候補ターゲットPSCellがCHOのためのRRC再設定において設定されているMCGについて重複するカバレッジを有することに気づいている場合、当てはまり得る。すなわち、候補ターゲットMNは、UEが、設定されたMCGについてCHOを実行する場合、UEが、CHO実行時にUEがそこに変更されるべきである新しいSNに関連する、新たに設定されたPSCellのカバレッジ下にある可能性があることを知っている。
〇 一実施形態では、候補ターゲットMNは、所与のUEのためのCHO指示を含んでいるHO要求メッセージが、ただし、UEがMR-DCにおいて動作しているという指示を含んでいない(たとえば、MCG設定およびSCG設定、SN終端ベアラなどを含んでいる)と決定する。
・ 一実施形態では、CHOが設定されるべきであるUEが、MR-DCにおいて動作していないというその決定は、ハンドオーバ要求メッセージがSCG設定を含まない、および/あるいは、そのメッセージが、ハンドオーバ要求メッセージ中に、ソースSN UE XnAP ID(またはUEについての等価なインターフェースプロトコル識別情報)、SN ID(SNについてのノード識別子)、またはソースSNにおけるUEコンテキストを含まないと決定することによって実施される。
・ その決定ステップ時に、MR-DCにおいて動作し、CHOで設定されるべきUEについて、以下のうちの少なくとも1つを実施するための設定をセットすることを決定し、ここで、アクションは、CHO実行まで遅延することであるべきである。
・ SNの追加、
〇 一実施形態では、候補ターゲットMNは、SNを追加することを判断する、またさらに、候補ターゲットMNは、SCGの候補ターゲットSpCell(PSCell)を判断する。それは、候補ターゲットMNが、候補ターゲットPSCellがCHOのためのRRC再設定において設定されているMCGについて重複するカバレッジを有することに気づいている場合、当てはまり得る。すなわち、候補ターゲットMNは、UEが、設定されたMCGについてCHOを実行する場合、UEが、CHO実行時にUEがそこに変更されるべきである新しいSNに関連する、新たに設定されたPSCellのカバレッジ下にある可能性があることを知っている。
- (たとえば、SN候補ターゲットとして動作する)第4のネットワークノードに、要求がCHOのためのものであるという指示を含むSN追加要求を送信すること、
〇 一実施形態では、MR-DCにおいて動作し、CHOで設定されるべきUEについて、SNが保持されるべきである、または変更されるべきであると決定すると、このステップにおけるSN追加要求プロシージャが始動される、
・ 一実施形態では、このステップは、候補ターゲットMNが、CHO実行時にSNを解放することを決定する場合、実施されない。
〇 一実施形態では、SN追加要求は、この要求がCHOプロシージャに関連する、すなわち、要求元ノードが候補ターゲットMNであるという指示を含む。すなわち、指示は、UEがハンドオーバを実施しない(したがって、SCG設定を適用せず、SCGのSpCellとの同期を伴う再設定を実施しない)か、または後の時点において(すなわち、UEに設定されるべきCHO条件が満足されることになるときに)実施することになるかのいずれかであり得ることを候補ターゲットSNに指示する。
・ 一実施形態では、図18Aに示されているものと同様の情報エレメント(IE)が、S-NG-RAN追加要求メッセージに導入され得る。
・ 一実施形態では、CHOに関連する少なくとも1つの新しい値が、S-NG-RAN追加要求メッセージ中に含まれるべき「SN追加トリガ指示」に導入される。以下のように、CHOが、(CHOのための候補ターゲットMCGが現在のMCG SpCellと同じMNに関連する場合)MN内CHO、または(CHOのための候補ターゲットMCGが現在のMCG SpCellと同じMNに関連する場合)MN間CHOである場合に対してさらなる区別があり得る。SN追加トリガ指示へのこの値の追加が、図18Bに示されている。
〇 一実施形態では、候補ターゲットMNが、(たとえば、ソースMNからのハンドオーバ要求メッセージ中に含まれる測定に基づいて)SNを保持するが、SCGのSpCellを変更することを判断した場合、あるいは、
〇 一実施形態では、候補ターゲットMNが、(たとえば、SN追加要求において候補ターゲットSNにフォワーディングされる、ソースMNからのハンドオーバ要求メッセージ中に含まれる測定に基づいて)SNを保持することを判断したが、SCGのSpCellを保持することまたは変更することのいずれかを行うことが候補ターゲットSN次第である場合、以下が実施される。
・ 候補ターゲットMNが、(CHO実行時に)ソースSNを保持することを判断した場合、候補ターゲットMNは、候補ターゲットSNに、ソースMNによって確立された候補ターゲットSNにおけるUEコンテキストへの参照としてのSN UE XnAP IDを含むSN追加要求を送る。
・ この場合、一例では、図19Aの例示的なメッセージに示されている少なくとも情報エレメントが、S-NG-RANノード(SN)追加要求メッセージ中に含まれることになる。
・ この場合、別の例では、図19Bの例示的なメッセージに示されている少なくとも情報エレメントが、S-NG-RANノード(SN)追加要求メッセージ中に含まれることになる。
一実施形態では、候補ターゲットMNが(たとえば、ソースMNからのハンドオーバ要求メッセージ中に含まれる測定に基づいて)SNを変更することを判断した場合、
・ 候補ターゲットMNがSNを変更すること(すなわち、ソースSNと比較して異なる候補ターゲットSN)を判断した場合、候補ターゲットMNは、候補ターゲットSNに、ソースMNによって確立されたソースSNにおけるUEコンテキストを含むSN追加要求を送る。
〇 一実施形態では、SN追加要求は、この要求が条件付きSN追加プロシージャに関連する、すなわち、設定を受信することになるUEが、受信時に、ただし条件の満足時に、設定を適用していないという指示を含む。さらに、メッセージは、候補ターゲットSNが、モビリティの場合(すなわち、要求元ノードがターゲットMNである)と、(UEがMR-DCにおいて動作していない、および要求元ノードがサービングセル、たとえば、MCGのSpCellに関連するソースMNである)SN追加の場合とを区別することを可能にするために、少なくとも別の指示を含んでいることがある。
- (たとえば、SN候補ターゲットとして動作する)第4のネットワークノードから、SN追加要求確認応答を受信すること、
〇 一実施形態では、候補ターゲットMNは、候補ターゲットSNから、フルRRC設定またはデルタRRC設定の指示を含み得るSN追加要求確認応答を受信する。
〇 メッセージがフルRRC設定の指示を有する場合、ソースMNから候補ターゲットMNへのCHO修正が、候補ターゲットSNのほうへ修正をトリガしない。
〇 メッセージがデルタRRC設定の指示を有する場合、ソースMNから候補ターゲットMNへのCHO修正が、候補ターゲットSNのほうへ修正をトリガする。
- (ソースMN、たとえば、ソースgノードBである)第1のネットワークノードに、ハンドオーバ要求確認応答メッセージを送信することであって、メッセージが、場合によっては、SNがCHO実行時に保持されるべきであるという情報を含む、ハンドオーバ要求確認応答メッセージを送信すること、
〇 一実施形態では、候補ターゲットMNは、条件付きハンドオーバ設定を実施するために、UEに送られるべきMN RRC再設定メッセージをハンドオーバ要求確認応答メッセージ内に含め、また、ソースMNにフォワーディングアドレスを提供し得る。PDUセッションスプリットが、条件付きハンドオーバ実行プロシージャ中に候補ターゲット側において実施されるべきである場合、各ノードに対応する2つ以上のデータフォワーディングアドレスが、ハンドオーバ要求確認応答メッセージ中に含まれる。候補ターゲットMNおよび候補ターゲットSNが、SNにおけるUEコンテキストを保持することを判断した場合、候補ターゲットMNは、SNにおけるUEコンテキストが保持されることをソースMNに指示する。
【0103】
図20Aおよび図20Bは、このセクションにおいて説明される情報を含んでいる、上記で参照されたハンドオーバ要求メッセージの一例を、合せて示す。
【0104】
別の実施形態は、候補ターゲットSNとして動作する第4のネットワークノードにおいて実施される方法であり、方法は以下を含む。
- 候補ターゲットMNとして動作する第3のネットワークノードから、要求がCHOのためのものであるという指示を含むSN追加要求を受信すること、
〇 SN追加要求がCHO候補ターゲットMNのためのものであると決定すると、第3のネットワークノードは、その監督タイマーを、第3のネットワークノードがレガシーHOおよび/またはレガシーSN追加についてセットすることになる値よりも長い値にセットすることが可能である。
〇 SN追加要求がCHO候補ターゲットMNのためのものであると決定すると、第3のネットワークノードは、同じUEについての(1つまたは複数の)さらなるSN追加要求を受け付け得る、
〇 一実施形態では、SN追加要求は、この要求がCHOプロシージャに関連する、すなわち、要求元ノードが候補ターゲットMNであるという指示を含む。その指示に基づいて、候補ターゲットSNは、UEがハンドオーバを実施しない(したがって、SCG設定を適用せず、SCGのSpCellとの同期を伴う再設定を実施しない)か、または後の時点において(すなわち、UEに設定されるべきCHO条件が満足されることになるときに)実施することになるかのいずれかであり得ると決定する。
〇 一実施形態では、受信されたSN追加要求メッセージは、ソースMNによって確立された候補ターゲットSNにおけるUEコンテキストへの参照としてのSN UE XnAP IDを含み、それの受信時に、候補ターゲットSNは、候補ターゲットMNが、SNに、CHO実行の後にSNにおけるUEコンテキストを保持するように要求していると決定する。この場合、候補ターゲットSNがソースSNと同じであるので、SNは、次いで、(HCO実行時に)ソースMNがSN解放をトリガすることを予測する。
〇 一実施形態では、受信されたSN追加要求メッセージは、候補ターゲットMNがSNを変更すること(すなわち、ソースSNと比較して異なる候補ターゲットSN)を判断した場合、ソースMNによって確立されたソースSNにおけるUEコンテキストを含む。候補ターゲットSNは、次いで、UEがCHOを実行し、CHO実行時に、候補ターゲットMNにRRC再設定完了を送信したとき、候補ターゲットMNからの再設定完了の指示を待つ。
〇 一実施形態では、受信されたSN追加要求は、この要求が条件付きSN追加プロシージャに関連する、すなわち、設定を受信することになるUEが、受信時に、ただし条件の満足時に、設定を適用していないという指示を含む。さらに、メッセージは、候補ターゲットSNが、モビリティの場合(すなわち、要求元ノードがターゲットMNである)と、(UEがMR-DCにおいて動作していない、および要求元ノードがサービングセル、たとえば、MCGのSpCellに関連するソースMNである)SN追加の場合とを区別することを可能にするために、少なくとも別の指示を含んでいることがある。
- 候補ターゲットMNとして動作する第3のネットワークノードに、SN追加要求確認応答を送信すること
〇 第3のネットワークノードにメッセージを送信すると、このメッセージが、CHO候補ターゲットMNについてのSN追加要求に応答して送られると決定すると、監督タイマーを開始する。
・ 一実施形態では、監督タイマーは、TS38.423において指定されているように、TXn DC全体タイマーである。
〇 一実施形態では、候補ターゲットSNは、UEのためのSN関係設定、たとえば、RRC再設定メッセージ中のSCG設定を準備する。
〇 一実施形態では、候補ターゲットSNは、候補ターゲットMNに、フルRRC設定またはデルタRRC設定の指示を含み得るSN追加要求確認応答を送信する。
〇 候補ターゲットSNが、CHO修正時にSCG修正をサポートすることを希望しない場合、SNは、UEのためのフル設定であり(すなわち、デルタではなく)、フルRRC設定の指示を含む、SN関係RRC再設定を準備する。
〇 候補ターゲットSNが、CHO修正時にSCG修正をサポートする場合、SNは、UEのためのデルタ設定であり、デルタRRC設定の指示を含む、SN関係RRC再設定を準備する。
【0105】
CHO実行技法
例示的な一実施形態は、ソースMNとして動作する第1のネットワークノードにおいて実施される方法であり、方法は以下を含む。
- 候補ターゲットノード(たとえば、CHOが設定された候補ターゲットgノードB)である、第3のノードから第2のメッセージを受信すること、および
〇 一実施形態では、第2のメッセージは、ハンドオーバ成功メッセージである、
・ ハンドオーバ成功メッセージは、ターゲットNG-RANノードが、UEがターゲットNG-RANノードに成功裡にアクセスしたことをソースNG-RANノードに知らせることを可能にするために、ハンドオーバ成功プロシージャの一部として受信され、条件付きハンドオーバまたはDAPSハンドオーバ中に使用される。すなわち、特定のターゲットNG-RAN(すなわち、(1つまたは複数の)候補ターゲットMNのうちの1つ)からのハンドオーバ成功メッセージの受信は、UEがその特定のターゲットNG-RANノードに成功裡にアクセスしたことを指示する。
・ 遅いデータフォワーディングが設定された場合、ソースNG-RANノードは、ハンドオーバ成功メッセージ中で提供されるグローバルターゲットセルIDに関係するトンネル情報を使用して、データフォワーディングを開始するものとする。CHOが実行され、ハンドオーバ成功メッセージを介して通知されるときに、UEがMR-DCにあるこの特定の場合には、データフォワーディングは、ソースSNノードを伴い得る(たとえば、ソースSNからソースMNへのステータス転送、データフォワーディングなど)。詳細が、後の実施形態において提供される。
・ ソースNG-RANノードがハンドオーバ成功メッセージを受信したとき、ソースNG-RANノードは、ターゲットNG-RANノードにおける、このUEのために受け付けられたすべての他のCHO準備を取り消されたと見なすものとし、もしあれば、このUEのための他の候補ターゲットNG-RANノードのほうへハンドオーバ取消しプロシージャを始動し得、TS37.340[8]に記載されているように、UEがデュアルコネクティビティで設定された場合、M-NG-RANノード始動型S-NG-RANノード解放プロシージャを始動し得る。
〇 一実施形態では、第2のメッセージは、以下のうちの1つであり得る。
・ UEコンテキスト解放
・ UEコンテキスト取出し要求
〇 一実施形態では、第2のメッセージは、ハンドオーバ要求確認応答メッセージでない、
〇 一実施形態では、第2のメッセージは、条件付きハンドオーバが実行されたことをソースMNに指示する任意のメッセージである、
・ メッセージは、UEから受信され得る、
・ メッセージは、候補ターゲットノードから受信され得る、
〇 一実施形態では、第2のメッセージは、条件付きハンドオーバが成功裡に実行されたことをソースMNに指示する任意のメッセージである、
・ メッセージは、UEから受信され得る、
・ メッセージは、候補ターゲットノードから受信され得る、
〇 一実施形態では、第2のメッセージは、以下の指示のうちの1つを含み得る。
・ UEが、MR-DCを含む設定を適用した、すなわち、CHO実行時に、UEがMR-DCにおいて動作することを開始することまたはMR-DCにおいて動作し続けることのいずれかを行うという指示、
・ UEが、MR-DCを含む設定を適用した、およびCHO実行時にSNコンテキストが保持されるべきであるという指示。
- ソースSN(S-SN)として動作する第2のネットワークノード、たとえば、ソース2次gノードB(ソースSgNB)に、SN解放要求メッセージを送信すること、
〇 一実施形態では、方法は、たとえば、候補ターゲットMNからのハンドオーバ成功メッセージなどの第2のメッセージの受信時に、ソースSNのほうへのSN解放プロシージャの始動を含む。
〇 第2のメッセージの受信は、第1のネットワークノードに第2のメッセージを送信する、候補ターゲットMNにおけるCHO実行を指示する。
〇 一実施形態では、ハンドオーバ成功メッセージの受信時に、ソースMNは、ソースSNのほうへ、MCGモビリティを指示する原因を含むソースSNリソースの解放を始動する。SNは、解放要求に確認応答する。データフォワーディングが必要とされる場合、MNはソースSNにデータフォワーディングアドレスを提供する。SN解放要求メッセージの受信は、ソースSNを、UEにユーザデータを提供することを停止することと、適用可能な場合、データフォワーディングを開始することとを行うようにトリガする。
〇 一実施形態では、第1のネットワークノード(たとえば、S-MN)は、第2のネットワークノード(たとえば、ソースSN、S-SN)に、条件付きハンドオーバにより解放がトリガされることを指示する、SN解放要求についての原因値を指示する。原因値は、以下のうちの少なくとも1つであり得る。
・ MNモビリティ、
・ これは、S-SNが、たとえば、SN解放要求確認応答を送信するとき、原因値としてのCHOとレガシーHOとの間の区別を実施する必要がない場合に使用され得る。
・ 条件付きMNモビリティ、
・ これは、S-SNが、たとえば、特定の情報を含むSN解放要求確認応答を送信するとき、原因値としてのCHOとレガシーHOとの間の区別を実施する必要がある場合に使用され得る、
・ MCGモビリティ、
・ これは、S-SNが、たとえば、SN解放要求確認応答を送信するとき、原因値としてのCHOとレガシーHOとの間の区別を実施する必要がない場合に使用され得る。
・ 条件付きMCGモビリティ、
・ これは、S-SNが、たとえば、特定の情報を含むSN解放要求確認応答を送信するとき、原因値としてのCHOとレガシーHOとの間の区別を実施する必要がある場合に使用され得る、
〇 一実施形態では、ソースMNが、CHO準備段階中に候補ターゲットMNから指示を受信した場合、ソースMNは、(ソース)SNに、SNにおけるUEコンテキストが保持されることを指示する。それは、この情報が準備段階中にUEコンテキストに記憶され、したがって、この情報がCHO実行段階中に使用されることを暗示する。SNにおけるUEコンテキスト保持としての指示が含まれる場合、SNはUEコンテキストを保持する。
- ソースSN(S-SN)として動作する第2のネットワークノード、たとえば、ソース2次gノードB(ソースSgNB)から、SN解放要求確認応答メッセージを受信すること、
〇 SN解放要求確認応答の受信は、S-SNから、リソースが解放されたことを確認する、
〇 M-NG-RANノード始動型S-NG-RANノード解放プロシージャは、特定のUEのためのリソースの解放を始動するために、M-NG-RANノードによってトリガされる。プロシージャは、UE関連シグナリングを使用する。
〇 一実施形態では、S-NG-RANノードが、解放されるべきPDUセッションリスト-SN終端IEにおける、SN終端ベアラオプションで設定されたDRBにマッピングされるQoSフローについてS-ノード解放要求確認応答メッセージ中で、(第1のネットワークノード、S-MNにおいて受信された)データフォワーディング関係情報を提供する場合、M-NG-RANノードは、CHOについて3GPP TS37.340において指定されているように、S-NG-RANノードにデータフォワーディングアドレスを提供し、Xn-Uアドレス指示プロシージャをトリガすることを判断し得る。
【0106】
上記で説明されたハンドオーバ成功メッセージが、場合によっては、3GPP TS38.423においてどのように規定され得るかの一例が、図21に示されている。
【0107】
上記で説明されたSN解放要求確認応答メッセージが、3GPP仕様においてどのように規定され得るかの一例が、図22Aおよび図22Bに示されている。
【0108】
たった今説明された技法のいくつかの実施形態では、データフォワーディングが必要とされる場合、第1のネットワークノード(たとえば、ソースMN)は、以下を行う。
- 第2のネットワークノードとのアドレス指示プロシージャを始動する、
〇 一実施形態では、アドレス指示プロシージャは、TS38.423において(たとえば、サブクローズ8.2.6において)規定されているXN-Uアドレス指示プロシージャである
〇 一実施形態では、第1のネットワークノードは、M-NG-RANノードに対応する。
〇 一実施形態では、第1のネットワークノードは、アドレス指示プロシージャ中に、それ自体のフォワーディングアドレス(またはアドレス)をソースSNに指示する、
〇 一実施形態では、第1のネットワークノード(たとえば、M-NG-RANノード)は、XN-Uアドレス指示メッセージを送信する、
〇 一実施形態では、CHO準備中に、第1のネットワークノードが、(ハンドオーバ要求ACKメッセージ中で)SNが保持されるべきであるという指示を受信した場合、ソースMNは、SN解放要求(たとえば、S-ノード解放要求)中に、「真」にセットされたUEコンテキスト保持インジケータIEを含める。
〇 一実施形態では、「真」にセットされたUEコンテキスト保持インジケータIEおよびMNに転送されるDRB IEが、S-ノード解放要求メッセージ中に含まれる場合、S-NG-RANノードは、サポートされる場合、TS37.340[8]において指定されているように、リストされたDRBについてのアップリンク/ダウンリンクPDCP SNおよびHFNステータスを提供するものとする。
〇 5GCとのMR-DCの場合、Xn-Uアドレス指示プロシージャは、TS37.340において指定されているように、M-NG-RANノードからS-NG-RANノードへのSN終端ベアラのセットアップの完了についての、フォワーディングアドレス情報とXn-Uベアラアドレス情報とを提供するために使用される。このメッセージが3GPP仕様においてどのように規定され得るかの一例が、図23Aおよび図23Bに示されている。
【0109】
いくつかの実施形態では、上記で説明された方法は、遅いデータフォワーディング(LDF)が実施されるべきであると決定することをさらに含み得る。
〇 一実施形態では、それは、たとえば、運用保守(OAM)システムから提供される設定に基づいて決定される。
- ソースSNとして動作する第2のネットワークノードから、SNステータス転送を受信すること、
〇 ソースMNは、PDCP SNおよびHFNステータス保存が適用されるS-SN DRB設定の各それぞれのDRBについて、アップリンクPDCP SNおよびHFN受信機ステータスと、ダウンリンクPDCP SNおよびHFN送信機ステータスとを、S-SNから受信する。
〇 ソースMNは、ソースMNが、送信機/受信機ステータスが凍結されるべきであると考える時間ポイントにおいて、S-SNからSNステータス転送メッセージを受信する。
〇 MR-DCの場合、S-MNがTS37.340[8]において指定されているように、DRBについてPDCP SN長変更またはRLCモード変更を実施する場合、S-MNは、このメッセージ中のそのDRBについて受信された情報を無視するものとする。
〇 S-MNは、S-SNが、アップリンクフォワーディングのためにS-MNからの要求を受け付けた各DRBについて、UL PDCP SDUの受信ステータスIEにおける消失したアップリンクSDUおよび受信されたアップリンクSDUを、SNステータス転送メッセージ中で受信し得る。
〇 ステータス転送の対象となるDRBリストIEにおける各DRBについて、S-MNは、ULカウント値IE内に含まれている値よりも低いPDCP-SNを有するアップリンクパケットを配信しないものとする。
〇 ステータス転送の対象となるDRBリストIEにおける各DRBについて、S-MNは、割り振られたPDCP-SNがまだない第1のダウンリンクパケットの場合、DLカウント値IE内に含まれているPDCP SNの値を使用するものとする。
〇 UL PDCP SDUの受信ステータスIEが、少なくとも1つのDRBのためにSNステータス転送メッセージ中に含まれる場合、S-MNノードは、無線インターフェース上でUEに送られるステータス報告メッセージ中でその受信ステータスIEを使用し得る。
〇 SNステータス転送メッセージは、ステータス転送の対象となるDRBリストIE中に、古いQoSフローリスト-予想されるULエンドマーカーIEを含んでおり、S-MNは、TS38.300[8]において指定されているように、対応するDRBを介してQoSフローについてのSDAPエンドマーカーを受信するために準備されるものとする。
- 第3のネットワークノード(たとえば、候補ターゲットノード、ターゲットgノードB)に、SNステータス転送を送信すること。
- 第3のネットワークノード(たとえば、ターゲットgノードB)に、データをフォワーディングすること。
- ソースSNとして動作する第2のネットワークノードから、フォワーディングされたデータを受信すること、
〇 一実施形態では、遅いデータフォワーディングが適用された場合、第1のネットワークノード(たとえば、ソースMN)は、第1のネットワークノードが、UEがどのターゲットMNに成功裡にアクセスしたかを知ると、データフォワーディングを始動する。その場合、条件付きハンドオーバデータフォワーディングの挙動は、DAPSハンドオーバで設定されたDRBについての挙動を除いて、システム内ハンドオーバデータフォワーディングについて9.2.3.2.3において規定されているのと同じ挙動に従う。
〇 別の実施形態では、ソースMNは、ソースMNがS-SNからSNステータス転送を得ると、(ハンドオーバ成功の受信の後に)ターゲットMNのほうへデータフォワーディングを開始するにすぎない。
【0110】
別の例示的な実施形態は、ソースSNとして動作する第2のネットワークノードにおいて実施される方法であり、方法は以下(たとえば、CHO実行)を含む。
- ソースMN(S-MN)として動作する第1のネットワークノードから、SN解放要求メッセージを受信すること、
〇 一実施形態では、方法は、たとえば、候補ターゲットからのハンドオーバ成功メッセージなどの第2のメッセージの受信時に、ソースSNのほうへのSN解放プロシージャの始動を含む。
〇 第2のメッセージの受信は、第1のネットワークノードに第2のメッセージを送信する、候補ターゲットにおけるCHO実行を指示する。
〇 一実施形態では、ハンドオーバ成功メッセージの受信時に、MNは、ソースSNのほうへ、MCGモビリティを指示する原因を含むソースSNリソースの解放を始動する。SNは、解放要求に確認応答する。データフォワーディングが必要とされる場合、MNはソースSNにデータフォワーディングアドレスを提供する。SN解放要求メッセージの受信は、ソースSNを、UEにユーザデータを提供することを停止することと、適用可能な場合、データフォワーディングを開始することとを行うようにトリガする。
〇 一実施形態では、第1のネットワークノード(たとえば、S-MN)は、第2のネットワークノード(たとえば、ソースSN、S-SN)に、条件付きハンドオーバにより解放がトリガされることを指示する、SN解放要求についての原因値を指示する。原因値は、以下のうちの少なくとも1つであり得る。
・ MNモビリティ、
・ これは、S-SNが、たとえば、SN解放要求確認応答を送信するとき、原因値としてのCHOとレガシーHOとの間の区別を実施する必要がない場合に使用され得る。
・ 条件付きMNモビリティ、
・ これは、S-SNが、たとえば、特定の情報を含むSN解放要求確認応答を送信するとき、原因値としてのCHOとレガシーHOとの間の区別を実施する必要がある場合に使用され得る、
・ MCGモビリティ、
・ これは、S-SNが、たとえば、SN解放要求確認応答を送信するとき、原因値としてのCHOとレガシーHOとの間の区別を実施する必要がない場合に使用され得る。
・ 条件付きMCGモビリティ、
・ これは、S-SNが、たとえば、特定の情報を含むSN解放要求確認応答を送信するとき、原因値としてのCHOとレガシーHOとの間の区別を実施する必要がある場合に使用され得る、
〇 一実施形態では、SN解放要求メッセージの受信は、ソースSNを、UEにユーザデータを提供することを停止することと、適用可能な場合、データフォワーディングを開始することとを行うようにトリガする。
〇 一実施形態では、「真」にセットされたUEコンテキスト保持インジケータIEを含んでいるSN解放要求(たとえば、S-ノード解放要求)メッセージの受信時に、S-NG-RANノードは、サポートされる場合、M-NG-RANノードとS-NG-RANノードとの間のUE関連シグナリング接続に関係するリソースの解放を始動するにすぎないものとする。
〇 一実施形態では、S-NG-RANノードがS-NG-RANノードリソースを解放するための要求を確認する場合、S-NG-RANノードは、M-NG-RANノードにS-ノード解放要求確認応答メッセージを送るものとする。
〇 一実施形態では、「真」にセットされたUEコンテキスト保持インジケータIEおよびMNに転送されるDRB IEが、S-ノード解放要求メッセージ中に含まれる場合、S-NG-RANノードは、サポートされる場合、TS37.340[8]において指定されているように、リストされたDRBについてのアップリンク/ダウンリンクPDCP SNおよびHFNステータスを提供するものとする。
- ソースMN(S-MN)として動作する第1のネットワークノードに、SN解放要求確認応答メッセージを送信すること、
〇 SN解放要求確認応答の送信は、SNリソースが解放されたことを確認する、
〇 一実施形態では、第2のネットワークノード(たとえば、S-NG-RANノード)は、解放されるべきPDUセッションリスト-SN終端IEにおける、SN終端ベアラオプションで設定されたDRBにマッピングされるQoSフローについてS-ノード解放要求確認応答メッセージ中で、(第1のネットワークノード、S-MNにおいて受信された)データフォワーディング関係情報を提供し、M-NG-RANノードは、CHOについてTS37.340[8]において指定されているように、S-NG-RANノードにデータフォワーディングアドレスを提供し、Xn-Uアドレス指示プロシージャをトリガすることを判断し得る。
・ 一実施形態では、データフォワーディング情報を含めるそのサブステップは、SNのための遅いデータフォワーディングが設定された(たとえば、SN解放要求における要求など)場合のみ実施される。
【0111】
いくつかの実施形態では、方法は、ソースMN(S-MN)として動作する第1のネットワークノードから、Xn-Uアドレス指示を受信することをさらに含み得る。
〇 このメッセージ中で、ソースMNはソースSNにデータフォワーディングアドレスを提供する。
〇 XN-Uアドレス指示メッセージの受信時に、データフォワーディングの場合、第2のネットワークノード(たとえば、S-NG-RANノード)は、保留中のDLユーザデータを、指示されたTNLアドレスにフォワーディングすることによって、データフォワーディングを始動するべきである、
〇 SN終端ベアラについてのXn-Uベアラ確立の完了の場合、S-NG-RANノードは、指示されたTNLアドレスへのユーザデータの配信を開始し得る。XN-Uアドレス指示メッセージが、使用されるようになるDRB ID IEを含む場合、S-NG-RANノードは、適用可能な場合、TS37.340[8]において指定されているように働くものとする。
- これらの実施形態のうちのいくつかは、データフォワーディングが必要とされると決定することをさらに含み得る、
- これらの実施形態のうちのいくつかは、遅いデータフォワーディングが実施されるべきであると決定することをさらに含み得る。
- これらの実施形態のうちのいくつかは、ソースMNとして動作する第1のネットワークノードに、SNステータス転送を送信することをさらに含み得る、
〇 S-SNは、PDCP SNおよびHFNステータス保存が適用されるS-SN DRB設定の各それぞれのDRB§について、アップリンクPDCP SNおよびHFN受信機ステータスと、ダウンリンクPDCP SNおよびHFN送信機ステータスとを、S-SNからS-MNに転送する。
〇 S-SNは、S-SNが、送信機/受信機ステータスが凍結されるべきであると考える時間ポイントにおいて、ダウンリンクSDUにPDCP SNを割り振ることを停止することと、5GCのほうへUL SDUを配信することおよびS-MNノードにSNステータス転送メッセージを送ることを停止することとによって、プロシージャを始動する。
〇 MR-DCの場合、S-MNがTS37.340[8]において指定されているように、DRBについてPDCP SN長変更またはRLCモード変更を実施する場合、S-MNは、このメッセージ中のそのDRBについて受信された情報を無視するものとする。
〇 PDCP-SNおよびHFNステータス保存が適用される各DRBについて、S-SNノードは、DRB ID IEと、ULカウント値IEと、DLカウント値IEとを、SNステータス転送メッセージ中の、ステータス転送の対象となるDRBリストIE内に含めるものとする。
〇 S-SNはまた、S-SNが、アップリンクフォワーディングのためにS-MNからの要求を受け付けた各DRBについて、UL PDCP SDUの受信ステータスIEにおける消失したアップリンクSDUおよび受信されたアップリンクSDUを、SNステータス転送メッセージ中に含め得る。
〇 ステータス転送の対象となるDRBリストIEにおける各DRBについて、S-MNノードは、ULカウント値IE内に含まれている値よりも低いPDCP-SNを有するアップリンクパケットを配信しないものとする。
〇 ステータス転送の対象となるDRBリストIEにおける各DRBについて、S-MNは、割り振られたPDCP-SNがまだない第1のダウンリンクパケットの場合、DLカウント値IE内に含まれているPDCP SNの値を使用するものとする。
〇 UL PDCP SDUの受信ステータスIEが、少なくとも1つのDRBのためにSNステータス転送メッセージ中に含まれる場合、S-MNは、無線インターフェース上でUEに送られるステータス報告メッセージ中でそれを使用し得る。
〇 SNステータス転送メッセージは、ステータス転送の対象となるDRBリストIE中に、古いQoSフローリスト-予想されるULエンドマーカーIEを含んでおり、S-MNは、TS38.300において指定されているように、対応するDRBを介してQoSフローについてのSDAPエンドマーカーを受信するために準備されるものとする。このメッセージの例示的な規定が、図24に示されている。
- これらの実施形態のうちのいくつかは、第1のネットワークノード(たとえば、ソースgノードB、ソースMN)に、データをフォワーディングすることをさらに含み得る。
〇 これは、S-SNが依然としてUPFから受信していることがあるDLデータ、またはS-SNが依然としてUEから受信していることがあるDLデータである。
- これらの実施形態のうちのいくつかは、S-SNが、UEにおいてCHOが設定されていると通知されることをさらに含み得る。S-SNは、UEがCHOで設定されたので、これがトリガされているという指示を伴う、S-MNからのメッセージ(たとえば、SN要求解放メッセージ)を受信する。その場合、受信時に、ソースSNはSNリソースを解放しないが、ソースSNは、(たとえば、別のSN要求解放メッセージの受信時に)SNリソースを解放するために準備され、ソースMNにSN要求解放確認応答を送信する。
【0112】
別の例示的な実施形態は、(候補ターゲットMNとして動作する)第3のネットワークノードにおいて実施される方法を含み、方法は以下を含む。
- UEから、RRC再設定完了メッセージを受信すること、
〇 メッセージは、SCG再設定に関連する第2のRRC再設定完了メッセージ内に含んでいることがあり、UEはまた、CHO実行時に適用した。
〇 一実施形態では、RRC再設定完了メッセージは、RRC再設定完了メッセージである、
〇 別の実施形態では、RRC再設定完了メッセージは、RRC接続再設定完了メッセージである、
〇 一実施形態では、第2のRRC再設定完了メッセージは、RRC再設定完了メッセージである、
〇 別の実施形態では、第2のRRC再設定完了メッセージは、RRC接続再設定完了メッセージである、
- 入来するUEが、CHOで設定されており、(SN候補ターゲットとして動作する)第4のネットワークノードのための関連するMR-DC関係設定を有すると決定すること、
〇 それは、入来するUEが使用したC-RNTIを、CHOで設定された場合によっては入来するUEのために割り当てられた同じC-RNTIとして識別することによって行われ得る。
- (SN候補ターゲットとして動作する)第4のネットワークノードに、SN再設定完了メッセージを送信すること、
〇 そのメッセージは、SCG再設定に関連する、およびUEから送信されたRRC再設定完了メッセージを含む、
〇 それは、RRC接続再設定プロシージャが成功した候補ターゲットSNに確認応答するためのやり方である。
- ソースMN(たとえば、CHOを設定したソースgノードB)である第1のノードに、メッセージを送信すること、
〇 一実施形態では、メッセージは、ハンドオーバ成功メッセージである。
【0113】
3GPP規格において指定されているRRC再設定完了メッセージは、CHO時に適用されたSCGに関係する第2のRRC再設定完了を、候補ターゲットMNがNR gノードBである場合、nr-SCG-応答(また、RRC再設定完了メッセージ)またはeutra-SCG-応答のいずれかであり得る、scg-応答フィールド中に含めることによって、本明細書で説明される技法をサポートするように修正され得る。これは、以下のようになり得、たとえば、
*************例示的なメッセージを始める**************
RRCReconfigurationComplete-v1560-IEs::=SEQUENCE{
scg-Response CHOICE{
nr-SCG-Response OCTET STRING(CONTAINING RRCReconfigurationComplete)、
eutra-SCG-Response OCTET STRING

*************例示的なメッセージを終了する*************
【0114】
別の例示的な実施形態は、(候補ターゲットSNとして動作する)第4のネットワークノードにおいて実施される方法であり、方法は以下を含む。
- (MN候補ターゲットとして動作する)第3のネットワークノードから、SN再設定完了メッセージを受信すること、
〇 そのメッセージは、SCG再設定に関連する、およびUEから送信されたRRC再設定完了メッセージを含む、
- 監督タイマーを停止し、UEコンテキストをアクティブと見なすこと。
上記で提供された実行プロシージャは、図5において要約される。
【0115】
(たとえば、別の候補MNにおける)CHO取消し技法
別の例示的な実施形態は、ソースMNにおいて実行される方法であり、方法は以下を含む。
- UEがCHOを実行する第1の候補ターゲットMNから、メッセージを受信すること、
〇 一実施形態では、メッセージは、ハンドオーバ成功メッセージである。
- UEがCHOを実行しなかった第2の候補ターゲットMNに、メッセージを送信することであって、メッセージが、(1つまたは複数の)CHO設定が解放されるべきであるという指示を含む、メッセージを送信すること。
【0116】
別の例示的な実施形態は、候補ターゲットMNにおいて実行される方法であり、方法は以下を含む。
- ソースMNからメッセージを受信することであって、メッセージが、(1つまたは複数の)CHO設定が解放されるべきであるという指示を含む、メッセージを受信することと、
- 関連するUEのためのCHO設定が、関連するターゲットSN候補を有するかどうかを決定することと、
- 候補ターゲットSNにSN解放要求メッセージを送信することによって、SN解放プロシージャをトリガすることと、
- 候補ターゲットSNからSN解放要求確認応答を受信することと
を含む。
【0117】
例示的な説明が、上記で説明されたように、図6において提供される。
【0118】
様々な開示される実施形態の利点は、それらの実施形態が、MR-DCにおいて動作するUEが条件付き再設定(たとえば、条件付きハンドオーバ、すなわちCHO)で設定されることを可能にし、特に、それらの実施形態が、候補ターゲットMNがSNを保持するか、またはSNを修正/変更するかのいずれかを行うことを可能にすることである。
【0119】
様々な実施形態によれば、ターゲットMN候補は、これが明らかにCHOについてであるように、SN候補ターゲットが、監督タイマーについて短すぎる値をセットするリスクを有することなしに、SNを保持するか、またはSNを変更するかのいずれかを行うように、SN候補ターゲットを設定し得る。CHOにおいて、UEは、候補ターゲットMNにアクセスするのにより長くかかることがあるか、または来ないことさえあるので、SN追加要求の送信とSN再設定完了の受信との間の時間が、レガシーにおけるものよりも長いので、本方法は、候補ターゲットSNからの意図しないSN解放を回避するために使用され得、これは、極めて多くの競合条件、たとえば、候補ターゲットMNがそのCHO設定をソースMNのほうへ修正しなければならないことを生じることを回避する。いくつかの実施形態では、候補ターゲットSNはまた、UEが、レガシーSN追加と比較してより長い時間の後に接続し得るか、またはまったく接続しないこともあることを考慮に入れて、UEのためのリソースを予約し得、これは、ノード内の最適化されたリソース割り当てにつながることになる。
【0120】
さらに、いくつかの実施形態では、ターゲットMN候補が、CHOに応答して、ハンドオーバ要求確認応答メッセージを送信するとき、ターゲットMN候補がSNを保持するかまたは変更することを判断した場合、本方法は、CHOが実行されるときまでそのアクションを遅延させることによって、ソースMNがSNを解放することを規定するプロシージャを防ぐ。
【0121】
3GPP仕様に対する可能な実装形態の一例として、本明細書で説明される技法の実装形態は、3GPP TS37.340仕様における変更を必要とし得る。本開示の技法を実装するように補正されるような、この3GPP仕様のいくつかの部分の一例が、以下で提供される。
*************例示的な3GPP仕様を始める*************
10.7 2次ノード変更を伴う/伴わないマスタノード間ハンドオーバ
10.7.1 EN-DC
MN始動型2次ノード変更を伴う/伴わないマスタノード間ハンドオーバが、ソースMNからターゲットMNにコンテキストデータを転送するために使用され、SNにおけるコンテキストは、保持されるかまたは別のSNに移動される。マスタノード間ハンドオーバ中に、ターゲットMNは、SNを保持すべきなのか、変更すべきなのか(節10.8に記載されているように、SNを解放すべきなのか)を判断する。
注1:SN変更を伴う/伴わないシステム間マスタノード間ハンドオーバは、プロトコルのこのバージョンではサポートされない(たとえば、EN-DCからNGEN-DCまたはNR-DCへの遷移がない)。
[図省略- 図25参照]
図25]は、MN始動型2次ノード変更を伴うまたは伴わないマスタノード間ハンドオーバについての例示的なシグナリングフローを示す。
注2:2次ノード変更を伴わないマスタノード間ハンドオーバの場合、図10.7.1-1に示されているソースSNとターゲットSNとは、同じノードである。
1.ソースMNは、MCG設定とSCG設定の両方を含むX2ハンドオーバ準備プロシージャを始動することによって、ハンドオーバプロシージャを開始する。ソースMNは、ハンドオーバ要求メッセージ中に、(ソース)SN UE X2AP IDと、SN IDと、(ソース)SNにおけるUEコンテキストとを含める。
注3:ソースMNは、ステップ1の前に現在のSCG設定を取り出すために(ソースSNへの)MN始動型SN修正プロシージャをトリガし得る。
2.ターゲットMNがSNを保持することを判断した場合、ターゲットMNは、SNに、ソースMNによって確立されたSNにおけるUEコンテキストへの参照としてのSN UE X2AP IDを含むSN追加要求を送る。ターゲットMNがSNを変更することを判断した場合、ターゲットMNは、ターゲットSNに、ソースMNによって確立されたソースSNにおけるUEコンテキストを含むSgNB追加要求を送る。ターゲットMNはまた、SN追加要求が条件付きハンドオーバに関連することを指示し得る。
3.(ターゲット)SNは、SN追加要求確認応答で返答する。(ターゲット)SNは、フルRRC設定またはデルタRRC設定の指示を含め得る。
4.ターゲットMNは、ハンドオーバを実施するために、RRCメッセージとしてUEに送られるべきトランスペアレントコンテナをハンドオーバ要求確認応答メッセージ内に含め、また、ソースMNにフォワーディングアドレスを提供し得る。ターゲットMNおよびSNが、ステップ2およびステップ3において、SNにおけるUEコンテキストを保持することを判断した場合、ターゲットMNは、SNにおけるUEコンテキストが保持されることをソースMNに指示する。
5.ソースMNは、(ソース)SNに、MCGモビリティを指示する原因を含むSN解放要求を送る。(ソース)SNは、解放要求に確認応答する。ソースMNがターゲットMNから指示を受信した場合、ソースMNは、(ソース)SNに、SNにおけるUEコンテキストが保持されることを指示する。SNにおけるUEコンテキスト保持としての指示が含まれる場合、SNはUEコンテキストを保持する。
注2:ハンドオーバが条件付きハンドオーバである場合、TS36.300[2]に記載されているように、ソースMNが、UEが候補ターゲットeNBのうちの1つに成功裡にアクセスしたという指示を受信した後に(すなわち、ステップ9の後に)、ステップ5が実施される。
6.ソースMNは、UEを、新しい設定を適用するようにトリガする。
7/8.UEは、ターゲットMNに同期し、RRC接続再設定完了メッセージで返答する。
9.SCG無線リソースを必要とするベアラで設定された場合、UEは(ターゲット)SNに同期する。
10.RRC接続再設定プロシージャが成功した場合、ターゲットMNは、SgNB再設定完了メッセージを介して(ターゲット)SNに知らせる。
11a.SNは、ソースMNに2次RATデータ使用量報告メッセージを送り、関係するE-RABについての、NR無線上でUEに配信されたおよびUEから受信されたデータボリュームを含める。
注4:ソースSNが2次RATデータ使用量報告メッセージを送り、MN/ターゲットSNとのデータフォワーディングを実施する順序は、規定されない。SgNBは、関係するベアラの送信が停止されたとき、報告を送り得る。
11b.ソースMNは、使用されるNRリソースに関する情報を提供するために、MMEに2次RAT報告メッセージを送る。
12.RLC AMを使用したベアラの場合、ソースMNは、必要な場合、ソースSNから受信されたSNステータスを含む、SNステータス転送をターゲットMNに送る。ターゲットは、必要な場合、SNステータスをターゲットSNにフォワーディングする。
13.適用可能な場合、データフォワーディングは、ソース側から行われる。SNが保持される場合、データフォワーディングは、SNにおいて保持されるSN終端ベアラのために省略され得る。
14~17.ターゲットMNは、S1経路切替えプロシージャを始動する。
注5:S-GWの新しいUL TEIDが含まれる場合、ターゲットMNは、それらをSNに提供するためにMN始動型SN修正プロシージャを実施する。
18.ターゲットMNは、ソースMNのほうへUEコンテキスト解放プロシージャを始動する。
19.UEコンテキスト解放メッセージの受信時に、(ソース)SNは、UEコンテキストに関連するCプレーン関係リソースをソースMNのほうへ解放する。進行中のデータフォワーディングが、続き得る。ステップ5において、UEコンテスト保持指示がSgNB解放要求メッセージ中に含まれた場合、SNは、ターゲットMNに関連するUEコンテキストを解放しないものとする。
10.7.2 5GCとのMR-DC
MN始動型SN変更を伴う/伴わないMN間ハンドオーバが、ソースMNからターゲットMNにUEコンテキストデータを転送するために使用され、SNにおけるUEコンテキストは、保持されるかまたは別のSNに移動される。マスタノード間ハンドオーバ中に、ターゲットMNは、SNを保持すべきなのか、変更すべきなのか(節10.8に記載されているように、SNを解放すべきなのか)を判断する。SN変更を伴う/伴わないRAT内マスタノード間ハンドオーバのみが、サポートされない(たとえば、NGEN-DCからNR-DCへの遷移がない)。
[図省略-図26参照]
図26]は、MN始動型SN変更を伴うまたは伴わないMN間ハンドオーバについての例示的なシグナリングフローを示す。
注1:2次ノード変更を伴わないマスタノード間ハンドオーバの場合、図10.7.2-1に示されているソースSNとターゲットSNとは、同じノードである。
1.ソースMNは、MCG設定とSCG設定の両方を含むXnハンドオーバ準備プロシージャを始動することによって、ハンドオーバプロシージャを開始する。ソースMNは、ハンドオーバ要求メッセージ中に、ソースSN UE XnAP IDと、SN IDと、ソースSNにおけるUEコンテキストとを含める。
注2:ソースMNは、ステップ1の前に現在のSCG設定を取り出すために、およびデータフォワーディング関係情報の提供を可能にするために(ソースSNへの)MN始動型SN修正プロシージャをトリガし得る。
2.ターゲットMNがソースSNを保持することを判断した場合、ターゲットMNは、SNに、ソースMNによって確立されたSNにおけるUEコンテキストへの参照としてのSN UE XnAP IDを含むSN追加要求を送る。ターゲットMNがSNを変更することを判断した場合、ターゲットMNは、ターゲットSNに、ソースMNによって確立されたソースSNにおけるUEコンテキストを含むSN追加要求を送る。ターゲットMNはまた、SN追加要求が条件付きハンドオーバに関連することを指示し得る。
注:ハンドオーバが条件付きハンドオーバである場合、ステップ2 候補ターゲットMNは、SN追加要求中にCHO指示を含める。
3.(ターゲット)SNは、SN追加要求確認応答で返答する。(ターゲット)SNは、フルRRC設定またはデルタRRC設定の指示を含め得る。
4.ターゲットMNは、ハンドオーバを実施するために、UEに送られるべきMN RRC再設定メッセージをハンドオーバ要求確認応答メッセージ内に含め、また、ソースMNにフォワーディングアドレスを提供し得る。PDUセッションスプリットが、ハンドオーバプロシージャ中にターゲット側において実施される場合、各ノードに対応する2つ以上のデータフォワーディングアドレスが、ハンドオーバ要求確認応答メッセージ中に含まれる。ターゲットMNおよびSNが、ステップ2およびステップ3において、SNにおけるUEコンテキストを保持することを判断した場合、ターゲットMNは、SNにおけるUEコンテキストが保持されることをソースMNに指示する。
5a/5b.ソースMNは、(ソース)SNに、MCGモビリティを指示する原因を含むSN解放要求メッセージを送る。(ソース)SNは、解放要求に確認応答する。ソースMNがターゲットMNから指示を受信した場合、ソースMNは、(ソース)SNに、SNにおけるUEコンテキストが保持されることを指示する。SNにおけるUEコンテキスト保持としての指示が含まれる場合、SNはUEコンテキストを保持する。
注2:ハンドオーバが条件付きハンドオーバである場合、TS38.300[3]に記載されているように、ソースMNが、UEが潜在的ターゲットng-eNB/gNBのうちの1つに成功裡にアクセスしたという指示を受信した後に(すなわち、ステップ9の後に)、ステップ3が実施される。
5c.ソースMNは、データフォワーディング情報を転送するために、(ソース)SNにXN-Uアドレス指示メッセージを送る。PDUセッションがターゲット側においてスプリットされる場合、2つ以上のデータフォワーディングアドレスが提供され得る。
6.ソースMNは、ハンドオーバを実施し、新しい設定を適用するようにUEをトリガする。
7/8.UEは、ターゲットMNに同期し、MN RRC再設定完了メッセージで返答する。
9.SCG無線リソースを必要とするベアラで設定された場合、UEは(ターゲット)SNに同期する。
10.RRC接続再設定プロシージャが成功した場合、ターゲットMNは、SN再設定完了メッセージを介して(ターゲット)SNに知らせる。
11a.ソースSNは、ソースMNに2次RATデータ使用量報告メッセージを送り、節10.11.2に記載されているように、NR/E-UTRA無線上でUEに配信されたおよびUEから受信されたデータボリュームを含める。
注2a:ソースSNが2次RATデータ使用量報告メッセージを送り、MN/ターゲットSNとのデータフォワーディングを実施する順序は、規定されない。SNは、関係するQoSの送信が停止されたとき、報告を送り得る。
11b.ソースMNは、使用されるNR/E-UTRAリソースに関する情報を提供するために、AMFに2次RAT報告メッセージを送る。
*************例示的な3GPP仕様を終了する************
【0122】
前に説明された実施形態のうちのいくつかは、UEが条件付きハンドオーバ(CHO)設定を受信するとき、UEがマルチ無線デュアルコネクティビティ(MR-DC)で設定されるシナリオにおいて説明される。本明細書で説明される実施形態は、NR-DC(すなわち、マスタノードと2次ノードの両方が、NR gNBであるとき)に焦点が当てられるが、それらの実施形態は、他のDCシナリオ(たとえば、NE-DC、(NG)EN-DCおよびLTE DC)に等しく適用可能である。
【0123】
本明細書の実施形態は、大部分の時間、条件付きハンドオーバ(CHO)という用語に関して説明された。他の用語は、(条件の満足時に記憶および適用されるメッセージがRRC再設定またはRRC接続再設定であるので)条件付き再設定、または条件付き設定などの類義語と見なされ得る。
【0124】
設定についての原理は、(1つまたは複数の)トリガリング/実行条件を設定すること、および(1つまたは複数の)トリガリング条件が満足されるときに適用されるべき再設定メッセージを設定することと同じである。
【0125】
本明細書で説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図27に示されている例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関して説明される。簡単のために、図27の無線ネットワークは、ネットワーク2706、ネットワークノード2760および2760b、ならびにWD2710、2710b、および2710cのみを図示する。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な任意の追加のエレメントをさらに含み得る。示されている構成要素のうち、ネットワークノード2760および無線デバイス(WD)2710は、追加の詳細とともに図示される。無線ネットワークは、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供して、無線デバイスの、無線ネットワークへのアクセス、および/あるいは、無線ネットワークによってまたは無線ネットワークを介して提供されるサービスの使用を容易にし得る。
【0126】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信(communication)、通信(telecommunication)、データ、セルラ、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを含み、および/またはそれらとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格あるいは他のタイプのあらかじめ規定されたルールまたはプロシージャに従って動作するように設定され得る。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、ならびに/あるいは他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、Bluetooth、Z-Waveおよび/またはZigBee規格など、任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。
【0127】
ネットワーク2706は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
【0128】
ネットワークノード2760およびWD2710は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を提供することなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能を提供するために協働する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、リレー局、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る、任意の他の構成要素またはシステムを備え得る。
【0129】
本明細書で使用されるネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または提供するための、および/または、無線ネットワークにおいて他の機能(たとえば、アドミニストレーション)を実施するための、無線ネットワーク中の他のネットワークノードまたは機器と、直接または間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))を含む。基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーを制御する、リレーノードまたはリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含み得る。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)において、ノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/あるいはMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明されるように、仮想ネットワークノードであり得る。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスに提供し、あるいは、無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0130】
図27では、ネットワークノード2760は、処理回路2770と、デバイス可読媒体2780と、インターフェース2790と、補助機器2784と、電源2786と、電力回路2787と、アンテナ2762とを含む。図27の例示的な無線ネットワーク中に示されているネットワークノード2760は、ハードウェア構成要素の示されている組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せをもつネットワークノードを備え得る。ネットワークノードが、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能および方法を実施するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備えることを理解されたい。その上、ネットワークノード2760の構成要素が、より大きいボックス内に位置する単一のボックスとして、または複数のボックス内で入れ子にされている単一のボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の示されている構成要素を組成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体2780は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備え得る)。
【0131】
同様に、ネットワークノード2760は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノード2760が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくつかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとRNCとのペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードと見なされ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード2760は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体2780)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ2762がRATによって共有され得る)。ネットワークノード2760は、ネットワークノード2760に統合された、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための様々な示されている構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップまたはチップのセット、およびネットワークノード2760内の他の構成要素に統合され得る。
【0132】
処理回路2770は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定される。処理回路2770によって実施されるこれらの動作は、処理回路2770によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0133】
処理回路2770は、単体で、またはデバイス可読媒体2780などの他のネットワークノード2760構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノード2760機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。たとえば、処理回路2770は、デバイス可読媒体2780に記憶された命令、または処理回路2770内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴、機能、または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路2770は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
【0134】
いくつかの実施形態では、処理回路2770は、無線周波数(RF)トランシーバ回路2772とベースバンド処理回路2774とのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路2772とベースバンド処理回路2774とは、別個のチップ(またはチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあり得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路2772とベースバンド処理回路2774との一部または全部は、同じチップまたはチップのセット、ボード、あるいはユニット上にあり得る。
【0135】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNBまたは他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体2780、または処理回路2770内のメモリに記憶された、命令を実行する処理回路2770によって実施され得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路2770によって提供され得る。それらの実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路2770は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路2770単独に、またはネットワークノード2760の他の構成要素に限定されないが、全体としてネットワークノード2760によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0136】
デバイス可読媒体2780は、限定はしないが、永続記憶域、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路2770によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。デバイス可読媒体2780は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路2770によって実行されることが可能であり、ネットワークノード2760によって利用される、他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。デバイス可読媒体2780は、処理回路2770によって行われた計算および/またはインターフェース2790を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路2770およびデバイス可読媒体2780は、統合されていると見なされ得る。
【0137】
インターフェース2790は、ネットワークノード2760、ネットワーク2706、および/またはWD2710の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。示されているように、インターフェース2790は、たとえば有線接続上でネットワーク2706との間でデータを送るおよび受信するための(1つまたは複数の)ポート/(1つまたは複数の)端末2794を備える。インターフェース2790は、アンテナ2762に結合されるか、またはいくつかの実施形態では、アンテナ2762の一部であり得る、無線フロントエンド回路2792をも含む。無線フロントエンド回路2792は、フィルタ2798と増幅器2796とを備える。無線フロントエンド回路2792は、アンテナ2762および処理回路2770に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ2762と処理回路2770との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路2792は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路2792は、デジタルデータを、フィルタ2798および/または増幅器2796の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ2762を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ2762は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路2792によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路2770に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0138】
いくつかの代替実施形態では、ネットワークノード2760は別個の無線フロントエンド回路2792を含まないことがあり、代わりに、処理回路2770は、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路2792なしでアンテナ2762に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路2772の全部または一部が、インターフェース2790の一部と見なされ得る。さらに他の実施形態では、インターフェース2790は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端末2794と、無線フロントエンド回路2792と、RFトランシーバ回路2772とを含み得、インターフェース2790は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路2774と通信し得る。
【0139】
アンテナ2762は、無線信号を送るおよび/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナ2762は、無線フロントエンド回路2790に結合され得、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ2762は、たとえば2GHzから66GHzの間の無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全指向性、セクタまたはパネルアンテナを備え得る。全指向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、パネルアンテナは、比較的直線ラインで無線信号を送信/受信するために使用される見通し線アンテナであり得る。いくつかの事例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、アンテナ2762は、ネットワークノード2760とは別個であり得、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード2760に接続可能であり得る。
【0140】
アンテナ2762、インターフェース2790、および/または処理回路2770は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/またはいくつかの取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ2762、インターフェース2790、および/または処理回路2770は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0141】
電力回路2787は、電力管理回路を備えるか、または電力管理回路に結合され得、本明細書で説明される機能を実施するための電力を、ネットワークノード2760の構成要素に供給するように設定される。電力回路2787は、電源2786から電力を受信し得る。電源2786および/または電力回路2787は、それぞれの構成要素に好適な形態で(たとえば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノード2760の様々な構成要素に電力を提供するように設定され得る。電源2786は、電力回路2787および/またはネットワークノード2760中に含まれるか、あるいは電力回路2787および/またはネットワークノード2760の外部にあるかのいずれかであり得る。たとえば、ネットワークノード2760は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であり得、それにより、外部電源は電力回路2787に電力を供給する。さらなる例として、電源2786は、電力回路2787に接続された、または電力回路2787中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、外部電源が落ちた場合、バックアップ電力を提供し得る。光起電力デバイスなどの他のタイプの電源も使用され得る。
【0142】
ネットワークノード2760の代替実施形態は、本明細書で説明される機能、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能のいくつかの態様を提供することを担当し得る、図27に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード2760は、ネットワークノード2760への情報の入力を可能にするための、およびネットワークノード2760からの情報の出力を可能にするための、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザが、ネットワークノード2760のための診断、メンテナンス、修復、および他のアドミニストレーティブ機能を実施することを可能にし得る。
【0143】
本明細書で使用される無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。別段に記載されていない限り、WDという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と互換的に使用され得る。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴い得る。いくつかの実施形態では、WDは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップコンピュータ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、車載無線端末デバイスなどを含む。WDは、たとえばサイドリンク通信、V2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)、V2X(Vehicle-to-Everything)のための3GPP規格を実装することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートし得、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具(たとえば、冷蔵庫、テレビジョンなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは車両または他の機器を表し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連する他の機能が可能である。上記で説明されたWDは無線接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。さらに、上記で説明されたWDはモバイルであり得、その場合、デバイスはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
【0144】
示されているように、無線デバイス2710は、アンテナ2711と、インターフェース2714と、処理回路2720と、デバイス可読媒体2730と、ユーザインターフェース機器2732と、補助機器2734と、電源2736と、電力回路2737とを含む。WD2710は、WD2710によってサポートされる、たとえば、ほんの数個を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、NB-IoT、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための示されている構成要素のうちの1つまたは複数の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD2710内の他の構成要素と同じまたは異なるチップまたはチップのセットに統合され得る。
【0145】
アンテナ2711は、無線信号を送るおよび/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、インターフェース2714に接続される。いくつかの代替実施形態では、アンテナ2711は、WD2710とは別個であり、インターフェースまたはポートを通してWD2710に接続可能であり得る。アンテナ2711、インターフェース2714、および/または処理回路2720は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信され得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ2711は、インターフェースと見なされ得る。
【0146】
示されているように、インターフェース2714は、無線フロントエンド回路2712とアンテナ2711とを備える。無線フロントエンド回路2712は、1つまたは複数のフィルタ2718と増幅器2716とを備える。無線フロントエンド回路2714は、アンテナ2711および処理回路2720に接続され、アンテナ2711と処理回路2720との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路2712は、アンテナ2711に結合されるか、またはアンテナ2711の一部であり得る。いくつかの実施形態では、WD2710は別個の無線フロントエンド回路2712を含まないことがあり、むしろ、処理回路2720は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナ2711に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路2722の一部または全部が、インターフェース2714の一部と見なされ得る。無線フロントエンド回路2712は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路2712は、デジタルデータを、フィルタ2718および/または増幅器2716の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ2711を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ2711は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路2712によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路2720に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0147】
処理回路2720は、単体で、またはデバイス可読媒体2730などの他のWD2710構成要素と併せてのいずれかで、WD2710機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。たとえば、処理回路2720は、本明細書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体2730に記憶された命令、または処理回路2720内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
【0148】
示されているように、処理回路2720は、RFトランシーバ回路2722、ベースバンド処理回路2724、およびアプリケーション処理回路2726のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。いくつかの実施形態では、WD2710の処理回路2720は、SOCを備え得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路2722、ベースバンド処理回路2724、およびアプリケーション処理回路2726は、別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。代替実施形態では、ベースバンド処理回路2724およびアプリケーション処理回路2726の一部または全部は1つのチップまたはチップのセットになるように組み合わせられ得、RFトランシーバ回路2722は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。さらに代替の実施形態では、RFトランシーバ回路2722およびベースバンド処理回路2724の一部または全部は同じチップまたはチップのセット上にあり得、アプリケーション処理回路2726は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。また他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路2722、ベースバンド処理回路2724、およびアプリケーション処理回路2726の一部または全部は、同じチップまたはチップのセット中で組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路2722は、インターフェース2714の一部であり得る。RFトランシーバ回路2722は、処理回路2720のためのRF信号を調整し得る。
【0149】
いくつかの実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体2730に記憶された命令を実行する処理回路2720によって提供され得、デバイス可読媒体2730は、いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路2720によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路2720は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路2720単独に、またはWD2710の他の構成要素に限定されないが、全体としてWD2710によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0150】
処理回路2720は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定され得る。処理回路2720によって実施されるようなこれらの動作は、処理回路2720によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をWD2710によって記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0151】
デバイス可読媒体2730は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路2720によって実行されることが可能な他の命令を記憶するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体2730は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路2720によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路2720およびデバイス可読媒体2730は、統合されていると見なされ得る。
【0152】
ユーザインターフェース機器2732は、人間のユーザがWD2710と対話することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような対話は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであり得る。ユーザインターフェース機器2732は、ユーザへの出力を作り出すように、およびユーザがWD2710への入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、WD2710にインストールされるユーザインターフェース機器2732のタイプに応じて変動し得る。たとえば、WD2710がスマートフォンである場合、対話はタッチスクリーンを介したものであり得、WD2710がスマートメーターである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されたガロンの数)を提供するスクリーン、または(たとえば、煙が検出された場合)可聴警報を提供するスピーカーを通したものであり得る。ユーザインターフェース機器2732は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに、出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース機器2732は、WD2710への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路2720が入力情報を処理することを可能にするために、処理回路2720に接続される。ユーザインターフェース機器2732は、たとえば、マイクロフォン、近接度または他のセンサー、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、あるいは他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器2732はまた、WD2710からの情報の出力を可能にするように、および処理回路2720がWD2710からの情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器2732は、たとえば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器2732の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD2710は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書で説明される機能から利益を得ることを可能にし得る。
【0153】
補助機器2734は、概してWDによって実施されないことがある、より固有の機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための特殊化されたセンサー、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器2734の構成要素の包含およびタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変動し得る。
【0154】
電源2736は、いくつかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーパックの形態のものであり得る。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイスまたは電池など、他のタイプの電源も使用され得る。WD2710は、電源2736から、本明細書で説明または指示される任意の機能を行うために電源2736からの電力を必要とする、WD2710の様々な部分に電力を配信するための、電力回路2737をさらに備え得る。電力回路2737は、いくつかの実施形態では、電力管理回路を備え得る。電力回路2737は、追加または代替として、外部電源から電力を受信するように動作可能であり得、その場合、WD2710は、電力ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であり得る。電力回路2737はまた、いくつかの実施形態では、外部電源から電源2736に電力を配信するように動作可能であり得る。これは、たとえば、電源2736の充電のためのものであり得る。電力回路2737は、電源2736からの電力に対して、その電力を、電力が供給されるWD2710のそれぞれの構成要素に好適であるようにするために、任意のフォーマッティング、変換、または他の修正を実施し得る。
【0155】
図28は、本明細書で説明される様々な態様による、UEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるユーザ機器またはUEは、必ずしも、関連するデバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味におけるユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに関連しないことがあるか、または特定の人間のユーザに初めに関連しないことがある、デバイス(たとえば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表し得る。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売、またはエンドユーザによる動作を意図されないが、ユーザに関連するか、またはユーザの利益のために動作され得る、デバイス(たとえば、スマート電力計)を表し得る。UE28200は、NB-IoT UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであり得る。図28に示されているUE2800は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定されたWDの一例である。前述のように、WDおよびUEという用語は、互換的に使用され得る。したがって、図28はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆も同様である。
【0156】
図28では、UE2800は、入出力インターフェース2805、無線周波数(RF)インターフェース2809、ネットワーク接続インターフェース2811、ランダムアクセスメモリ(RAM)2817と読取り専用メモリ(ROM)2819と記憶媒体2821などとを含むメモリ2815、通信サブシステム2831、電源2833、および/または任意の他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路2801を含む。記憶媒体2821は、オペレーティングシステム2823と、アプリケーションプログラム2825と、データ2827とを含む。他の実施形態では、記憶媒体2821は、他の同様のタイプの情報を含み得る。いくつかのUEは、図28に示されている構成要素のすべてを利用するか、またはそれらの構成要素のサブセットのみを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに変動し得る。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでいることがある。
【0157】
図28では、処理回路2801は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定され得る。処理回路2801は、(たとえば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態マシンなど、マシン可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶されたマシン命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態マシン、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプログラム内蔵、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路2801は、2つの中央処理ユニット(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に好適な形態での情報であり得る。
【0158】
図示された実施形態では、入出力インターフェース2805は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定され得る。UE2800は、入出力インターフェース2805を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、UE2800への入力およびUE2800からの出力を提供するために、USBポートが使用され得る。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであり得る。UE2800は、ユーザがUE2800に情報をキャプチャすることを可能にするために、入出力インターフェース2805を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサー、マウス、トラックボール、方向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を検知するための容量性または抵抗性タッチセンサーを含み得る。センサーは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサー、力センサー、磁力計、光センサー、近接度センサー、別の同様のセンサー、またはそれらの任意の組合せであり得る。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサーであり得る。
【0159】
図28では、RFインターフェース2809は、送信機、受信機、およびアンテナなど、RF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース2811は、ネットワーク2843aに通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク2843aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク2843aは、Wi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース2811は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信ネットワーク上で1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース2811は、通信ネットワークリンク(たとえば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機機能を実装し得る。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0160】
RAM2817は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなど、ソフトウェアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシングを提供するために、バス2802を介して処理回路2801にインターフェースするように設定され得る。ROM2819は、処理回路2801にコンピュータ命令またはデータを提供するように設定され得る。たとえば、ROM2819は、不揮発性メモリに記憶される、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信など、基本システム機能のための、不変低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体2821は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなど、メモリを含むように設定され得る。一例では、記憶媒体2821は、オペレーティングシステム2823と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットまたはガジェットエンジン、あるいは別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム2825と、データファイル2827とを含むように設定され得る。記憶媒体2821は、UE2800による使用のために、多様な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちのいずれかを記憶し得る。
【0161】
記憶媒体2821は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザ識別情報(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、あるいはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体2821は、UE2800が、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、あるいはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用する製造品などの製造品は、記憶媒体2821中に有形に具現され得、記憶媒体2821はデバイス可読媒体を備え得る。
【0162】
図28では、処理回路2801は、通信サブシステム2831を使用してネットワーク2843bと通信するように設定され得る。ネットワーク2843aとネットワーク2843bとは、同じ1つまたは複数のネットワークまたは異なる1つまたは複数のネットワークであり得る。通信サブシステム2831は、ネットワーク2843bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム2831は、IEEE802.28、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される、1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適した送信機機能または受信機機能をそれぞれ実装するための、送信機2833および/または受信機2835を含み得る。さらに、各トランシーバの送信機2833および受信機2835は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0163】
示されている実施形態では、通信サブシステム2831の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム2831は、セルラ通信と、Wi-Fi通信と、Bluetooth通信と、GPS通信とを含み得る。ネットワーク2843bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク2843bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークであり得る。電源2813は、UE2800の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を提供するように設定され得る。
【0164】
本明細書で説明される特徴、利益および/または機能は、UE2800の構成要素のうちの1つにおいて実装されるか、またはUE2800の複数の構成要素にわたって区分され得る。さらに、本明細書で説明される特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアの任意の組合せで実装され得る。一例では、通信サブシステム2831は、本明細書で説明される構成要素のうちのいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路2801は、バス2802上でそのような構成要素のうちのいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかは、処理回路2801によって実行されたとき、本明細書で説明される対応する機能を実施する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの機能は、処理回路2801と通信サブシステム2831との間で区分され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの非計算集約的機能が、ソフトウェアまたはファームウェアで実装され得、計算集約的機能がハードウェアで実装され得る。
【0165】
図29は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境2900を示す概略ブロック図である。本コンテキストでは、仮想化することは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、あるいはデバイス(たとえば、UE、無線デバイスまたは任意の他のタイプの通信デバイス)またはそのデバイスの構成要素に適用され得、機能の少なくとも一部分が、(たとえば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理処理ノード上で実行する、1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシンまたはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実装される、実装形態に関する。
【0166】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される機能の一部または全部は、ハードウェアノード2930のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境2900において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが、無線アクセスノードではないか、または無線コネクティビティ(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化され得る。
【0167】
機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な、(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)1つまたは複数のアプリケーション2920によって実装され得る。アプリケーション2920は、処理回路2960とメモリ2990とを備えるハードウェア2930を提供する、仮想化環境2900において稼働される。メモリ2990は、処理回路2960によって実行可能な命令2995を含んでおり、それにより、アプリケーション2920は、本明細書で開示される特徴、利益、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0168】
仮想化環境2900は、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路2960を備える、汎用または専用のネットワークハードウェアデバイス2930を備え、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路2960は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは、デジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であり得る。各ハードウェアデバイスはメモリ2990-1を備え得、メモリ2990-1は、処理回路2960によって実行される命令2995またはソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリであり得る。各ハードウェアデバイスは、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)2970を備え得、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)2970は物理ネットワークインターフェース2980を含む。各ハードウェアデバイスは、処理回路2960によって実行可能なソフトウェア2995および/または命令を記憶した、非一時的、永続的、マシン可読記憶媒体2990-2をも含み得る。ソフトウェア2995は、1つまたは複数の(ハイパーバイザとも呼ばれる)仮想化レイヤ2950をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン2940を実行するためのソフトウェア、ならびに、それが、本明細書で説明されるいくつかの実施形態との関係において説明される機能、特徴および/または利益を実行することを可能にする、ソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
【0169】
仮想マシン2940は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ2950またはハイパーバイザによって稼働され得る。仮想アプライアンス2920の事例の異なる実施形態が、仮想マシン2940のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は異なるやり方で行われ得る。
【0170】
動作中に、処理回路2960は、ソフトウェア2995を実行してハイパーバイザまたは仮想化レイヤ2950をインスタンス化し、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤ2950は、時々、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがある。仮想化レイヤ2950は、仮想マシン2940に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得る。
【0171】
図29に示されているように、ハードウェア2930は、一般的なまたは特定の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードであり得る。ハードウェア2930は、アンテナ29225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。代替的に、ハードウェア2930は、多くのハードウェアノードが協働し、特に、アプリケーション2920のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)29100を介して管理される、(たとえば、データセンタまたは顧客構内機器(CPE)の場合のような)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であり得る。
【0172】
ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストにおいて、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンタおよび顧客構内機器中に位置し得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理ストレージ上にコンソリデートするために使用され得る。
【0173】
NFVのコンテキストでは、仮想マシン2940は、プログラムを、それらのプログラムが、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのように稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。仮想マシン2940の各々と、その仮想マシンに専用のハードウェアであろうと、および/またはその仮想マシンによって仮想マシン2940のうちの他の仮想マシンと共有されるハードウェアであろうと、その仮想マシンを実行するハードウェア2930のその一部とは、別個の仮想ネットワークエレメント(VNE)を形成する。
【0174】
さらにNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ2930の上の1つまたは複数の仮想マシン2940において稼働する特定のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、図29中のアプリケーション2920に対応する。
【0175】
いくつかの実施形態では、各々、1つまたは複数の送信機29220と1つまたは複数の受信機29210とを含む、1つまたは複数の無線ユニット29200は、1つまたは複数のアンテナ29225に結合され得る。無線ユニット29200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード2930と直接通信し得、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力をもつ仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
【0176】
いくつかの実施形態では、何らかのシグナリングが、ハードウェアノード2930と無線ユニット29200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システム29230を使用して、実現され得る。
【0177】
図30は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示す。特に、図30を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク3011とコアネットワーク3014とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク3010を含む。アクセスネットワーク3011は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局3012a、3012b、3012cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア3013a、3013b、3013cを規定する。各基地局3012a、3012b、3012cは、有線接続または無線接続3015上でコアネットワーク3014に接続可能である。カバレッジエリア3013c中に位置する第1のUE3091が、対応する基地局3012cに無線で接続するか、または対応する基地局3012cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア3013a中の第2のUE3092が、対応する基地局3012aに無線で接続可能である。この例では複数のUE3091、3092が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが、対応する基地局3012に接続している状況に等しく適用可能である。
【0178】
通信ネットワーク3010は、それ自体、ホストコンピュータ3030に接続され、ホストコンピュータ3030は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ3030は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。通信ネットワーク3010とホストコンピュータ3030との間の接続3021および3022は、コアネットワーク3014からホストコンピュータ3030に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク3020を介して進み得る。中間ネットワーク3020は、パブリックネットワーク、プライベートネットワークまたはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク3020は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク3020は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0179】
図30の通信システムは全体として、接続されたUE3091、3092とホストコンピュータ3030との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続3050として説明され得る。ホストコンピュータ3030および接続されたUE3091、3092は、アクセスネットワーク3011、コアネットワーク3014、任意の中間ネットワーク3020、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続3050を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続3050は、OTT接続3050が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局3012は、接続されたUE3091にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ3030から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、基地局3012は、UE3091から発生してホストコンピュータ3030に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングに気づいている必要がない。
【0180】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図31を参照しながら説明される。図31は、いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータを示す。通信システム3100では、ホストコンピュータ3110が、通信システム3100の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース3116を含む、ハードウェア3115を備える。ホストコンピュータ3110は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路3118をさらに備える。特に、処理回路3118は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ3110は、ホストコンピュータ3110に記憶されるかまたはホストコンピュータ3110によってアクセス可能であり、処理回路3118によって実行可能である、ソフトウェア3111をさらに備える。ソフトウェア3111はホストアプリケーション3112を含む。ホストアプリケーション3112は、UE3130およびホストコンピュータ3110において終端するOTT接続3150を介して接続するUE3130など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション3112は、OTT接続3150を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0181】
通信システム3100は、通信システム中に提供される基地局3120をさらに含み、基地局3120は、基地局3120がホストコンピュータ3110およびUE3130と通信することを可能にするハードウェア3125を備える。ハードウェア3125は、通信システム3100の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース3126、ならびに基地局3120によってサーブされるカバレッジエリア(図31に図示せず)中に位置するUE3130との少なくとも無線接続3170をセットアップおよび維持するための無線インターフェース3127を含み得る。通信インターフェース3126は、ホストコンピュータ3110への接続3160を容易にするように設定され得る。接続3160は直接であり得るか、あるいは、接続3160は、通信システムのコアネットワーク(図31に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局3120のハードウェア3125は、処理回路3128をさらに含み、処理回路3128は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局3120は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア3121をさらに有する。
【0182】
通信システム3100は、すでに言及されたUE3130をさらに含む。UE3130のハードウェア3135は、UE3130が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続3170をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース3137を含み得る。UE3130のハードウェア3135は、処理回路3138をさらに含み、処理回路3138は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE3130は、UE3130に記憶されるかまたはUE3130によってアクセス可能であり、処理回路3138によって実行可能である、ソフトウェア3131をさらに備える。ソフトウェア3131はクライアントアプリケーション3132を含む。クライアントアプリケーション3132は、ホストコンピュータ3110のサポートのもとに、UE3130を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ3110では、実行しているホストアプリケーション3112は、UE3130およびホストコンピュータ3110において終端するOTT接続3150を介して、実行しているクライアントアプリケーション3132と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション3132は、ホストアプリケーション3112から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続3150は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション3132は、クライアントアプリケーション3132が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0183】
図31に示されているホストコンピュータ3110、基地局3120およびUE3130は、それぞれ、図30のホストコンピュータ3030、基地局3012a、3012b、3012cのうちの1つ、およびUE3091、3092のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図31に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図30のものであり得る。
【0184】
図31では、OTT接続3150は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局3120を介したホストコンピュータ3110とUE3130との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE3130からまたはホストコンピュータ3110を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続3150がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0185】
UE3130と基地局3120との間の無線接続3170は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続3170が最後のセグメントを形成するOTT接続3150を使用して、UE3130に提供されるOTTサービスの性能を改善する。
【0186】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ3110とUE3130との間のOTT接続3150を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続3150を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ3110のソフトウェア3111およびハードウェア3115でまたはUE3130のソフトウェア3131およびハードウェア3135で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続3150が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア3111、3131が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続3150の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局3120に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局3120に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ3110の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア3111および3131が、ソフトウェア3111および3131が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続3150を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0187】
図32は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図30および図31を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図32への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ3210において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ3210の(随意であり得る)サブステップ3211において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ3220において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ3230において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ3240において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
【0188】
図33は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図30および図31を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図33への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ3310において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ3320において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して通り得る。(随意であり得る)ステップ3330において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0189】
図34は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図30および図31を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図34への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ3410において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ3420において、UEはユーザデータを提供する。ステップ3420の(随意であり得る)サブステップ3421において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ3410の(随意であり得る)サブステップ3411において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ3430において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ3440において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0190】
図35は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図30および図31を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図35への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ3510において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ3520において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ3530において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0191】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実施され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0192】
上記に鑑みて、次いで、本明細書の実施形態は、概して、ホストコンピュータを含む通信システムを含む。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように設定された処理回路を備え得る。ホストコンピュータは、ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースをも備え得る。セルラネットワークは、無線インターフェースと処理回路とを有する基地局を備え得、基地局の処理回路は、基地局について上記で説明された実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定される。
【0193】
いくつかの実施形態では、通信システムは基地局をさらに含む。
【0194】
いくつかの実施形態では、通信システムはUEをさらに含み、UEは基地局と通信するように設定される。
【0195】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定される。この場合、UEは、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路を備える。
【0196】
本明細書の実施形態は、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法をも含む。本方法は、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することを含む。本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することをも含み得る。基地局は、基地局について上記で説明された実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施する。
【0197】
いくつかの実施形態では、本方法は、基地局において、ユーザデータを送信することをさらに含む。
【0198】
いくつかの実施形態では、ユーザデータは、ホストコンピュータにおいて、ホストアプリケーションを実行することによって提供される。この場合、本方法は、UEにおいて、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行することをさらに含む。
【0199】
本明細書の実施形態は、基地局と通信するように設定されたユーザ機器(UE)をも含む。UEは、無線インターフェースと、UEについて上記で説明された実施形態のいずれかを実施するように設定された処理回路とを備える。
【0200】
本明細書の実施形態は、ホストコンピュータを含む通信システムをさらに含む。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備える。UEは、無線インターフェースと処理回路とを備える。UEの構成要素は、UEについて上記で説明された実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定される。
【0201】
いくつかの実施形態では、セルラネットワークは、UEと通信するように設定された基地局をさらに含む。
【0202】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定される。UEの処理回路は、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定される。
【0203】
実施形態は、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法をも含む。本方法は、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することとを含む。UEは、UEについて上記で説明された実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施する。
【0204】
いくつかの実施形態では、本方法は、UEにおいて、基地局からユーザデータを受信することをさらに含む。
【0205】
本明細書の実施形態は、ホストコンピュータを含む通信システムをさらに含む。ホストコンピュータは、ユーザ機器(UE)から基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備える。UEは、無線インターフェースと処理回路とを備える。UEの処理回路は、UEについて上記で説明された実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定される。
【0206】
いくつかの実施形態では、通信システムはUEをさらに含む。
【0207】
いくつかの実施形態では、通信システムは基地局をさらに含む。この場合、基地局は、UEと通信するように設定された無線インターフェースと、UEから基地局への送信によって搬送されたユーザデータをホストコンピュータにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備える。
【0208】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定される。また、UEの処理回路は、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定される。
【0209】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それにより要求データを提供するように設定される。また、UEの処理回路は、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それにより要求データに応答してユーザデータを提供するように設定される。
【0210】
本明細書の実施形態は、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法をも含む。本方法は、ホストコンピュータにおいて、UEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを含む。UEは、UEについて上記で説明された実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施する。
【0211】
いくつかの実施形態では、本方法は、UEにおいて、基地局にユーザデータを提供することをさらに含む。
【0212】
いくつかの実施形態では、本方法は、UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それにより送信されるべきユーザデータを提供することをも含む。本方法は、ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションに関連するホストアプリケーションを実行することをさらに含み得る。
【0213】
いくつかの実施形態では、本方法は、UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、UEにおいて、クライアントアプリケーションへの入力データを受信することとをさらに含む。入力データは、ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションに関連するホストアプリケーションを実行することによって提供される。送信されるべきユーザデータは、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供される。
【0214】
実施形態は、ホストコンピュータを含む通信システムをも含む。ホストコンピュータは、ユーザ機器(UE)から基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備える。基地局は、無線インターフェースと処理回路とを備える。基地局の処理回路は、基地局について上記で説明された実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施するように設定される。
【0215】
いくつかの実施形態では、通信システムは基地局をさらに含む。
【0216】
いくつかの実施形態では、通信システムはUEをさらに含む。UEは、基地局と通信するように設定される。
【0217】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定される。また、UEは、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それによりホストコンピュータによって受信されるべきユーザデータを提供するように設定される。
【0218】
その上、実施形態は、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法を含む。本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から発生したユーザデータを受信することを含む。UEは、UEについて上記で説明された実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施する。
【0219】
いくつかの実施形態では、本方法は、基地局において、UEからユーザデータを受信することをさらに含む。
【0220】
いくつかの実施形態では、本方法は、基地局において、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動することをさらに含む。
【0221】
例示的な実施形態
本明細書で説明される技法、装置、およびシステムの実施形態は、限定はしないが、以下の列挙された例を含む。
【0222】
グループBの実施形態
B1. 無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のためのマスタネットワークノードとして動作するように設定された第1のネットワークノードによって実施される方法であって、方法は、
条件付き再設定で無線デバイスを設定することを決定することと、
第3のネットワークノードに、プロシージャが条件付きハンドオーバのためのものであるという指示を含むハンドオーバ要求メッセージを送信することと、
ハンドオーバ要求メッセージの確認応答を受信することと、
無線デバイスのための2次ネットワークノードとして動作する第2のネットワークノードへの解放メッセージの送信を遅延させることと、
第3のネットワークノードから提供された設定情報を含む条件付きハンドオーバ情報で無線デバイスを設定することと
を含む、方法。
B2. 確認応答は、2次ノードが条件付きハンドオーバの実行時に保持されるべきであることを指示する、例示的な実施形態B1に記載の方法。
B3. 条件付きハンドオーバ情報が、条件付きハンドオーバのためのターゲット2次ノード候補として働く第4のネットワークノードからの情報を含む、例示的な実施形態B1またはB2に記載の方法。
B4. 無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のためのターゲットマスタノード候補として動作するように設定された第3のネットワークノードによって実施される方法であって、方法は、
第1のネットワークノードからハンドオーバ要求メッセージを受信することであって、ハンドオーバ要求メッセージは、プロシージャが条件付きハンドオーバのためのものであるという指示を含む、ハンドオーバ要求メッセージを受信することと、
第4のネットワークノードに、要求が条件付きハンドオーバのためのものであるという指示を含む2次ノード追加要求を送信することと、
2次ノード追加要求の確認応答を受信することと、
第1のネットワークノードにハンドオーバ要求の確認応答を送信することと
を含む、方法。
B5. ハンドオーバ要求の確認応答は、2次ノードが条件付きハンドオーバの実行時に保持されるべきであるという指示を含む、例示的な実施形態B4に記載の方法。
B6. 無線デバイスのためのターゲット候補2次ノードとして動作するように設定された第4のネットワークノードによって実施される方法であって、方法は、
第3のネットワークノードから、要求が条件付きハンドオーバのためのものであるという指示を含む2次ノード追加要求を受信することと、
監督タイマーを、要求が条件付きハンドオーバのためのものであるという指示に基づく値にセットすることと、
第3のネットワークノードに、2次ノード追加要求の確認応答を送信することと、
監督タイマーを開始することと
を含む、方法。
B7. 監督タイマーをセットすることは、監督タイマーを、第4のネットワークノードが非条件付きハンドオーバおよび/またはレガシー2次ノード追加のために監督タイマーをセットすることになる値よりも長い値にセットすることを含む、例示的な実施形態B6に記載の方法。
B8. 方法が、第3のネットワークノードに2次ノード追加要求の確認応答を送信すると、監督タイマーを開始することを含む、例示的な実施形態B6またはB7に記載の方法。
B9. 要求が条件付きハンドオーバのためのものであることを考慮に入れて、無線デバイスのためのリソースを予約することをさらに含む、例示的な実施形態B6からB8のいずれか1つに記載の方法。
B10. 無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のためのマスタネットワークノードとして動作するように設定された第1のネットワークノードによって実施される方法であって、方法は、
無線デバイスが設定された条件付きハンドオーバのためのターゲット候補マスタノードとして動作する第3のネットワークノードから、メッセージを受信することと、
無線デバイスのためのソース2次ノードとして動作する第2のネットワークノードに、2次ノード解放要求を送信することと、
第2のネットワークノードから、2次ノード解放要求の確認応答を受信することと
を含む、方法。
B11. 2次ノード解放要求は、2次ノードが無線デバイスのために保持されるべきであることを指示する、例示的な実施形態B10に記載の方法。
B12. メッセージがハンドオーバ成功メッセージである、例示的な実施形態B10またはB11に記載の方法。
B13. マルチコネクティビティにおいて動作する無線デバイスのためのソース2次ノードとして動作する第2のネットワークノードによって実施される方法であって、方法は、
無線デバイスのためのソースマスタノードとして動作する第1のネットワークノードから、2次ノード解放要求メッセージを受信することと、
第1のネットワークノードに、2次ノード解放要求の確認応答を送信することと、
を含む、方法。
B14. 2次ノード解放要求は、2次ノードが無線デバイスのために保持されるべきであることを指示する、例示的な実施形態B13に記載の方法。
B15. 無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のためのターゲットマスタノード候補として動作するように設定された第3のネットワークノードによって実施される方法であって、方法は、
無線デバイスから、RRC再設定完了メッセージを受信することと、
無線デバイスが、条件付きハンドオーバで設定されており、2次ノードターゲット候補として動作する第4のネットワークノードのための関連するマルチコネクティビティ関係設定を有すると決定することと、
第4のネットワークノードに、2次ノード再設定完了メッセージを送信することと、
無線デバイスのためのソースマスタノードとして動作する第1のネットワークノードに、メッセージを送信することと
を含む、方法。
B16. 第1のノードから、フォワーディングされたデータを受信することと、
第4のノードに、無線デバイスの2次ノード終端ベアラについてのデータを転送することと
をさらに含む、例示的な実施形態B15に記載の方法。
B17. 2次ノード再設定完了メッセージが、無線デバイスから受信されたRRC再設定完了メッセージを含む、例示的な実施形態B15またはB16に記載の方法。
B18. 無線デバイスのためのターゲット候補2次ノードとして動作するように設定された第4のネットワークノードによって実施される方法であって、方法は、
無線デバイスの条件付きハンドオーバのためのマスタノードターゲット候補として動作する第3のネットワークノードから、2次ノード再設定完了メッセージを受信することと、
無線デバイスの条件付きハンドオーバに関連する監督タイマーを停止することと、
無線デバイスに関連するコンテキストがアクティブであると見なすことと
を含む、方法。
B19. 第3のネットワークノードから、無線デバイスの2次ノード終端ベアラについてのフォワーディングされたデータを受信すること
をさらに含む、例示的な実施形態B18に記載の方法。
B20. 無線デバイスのマルチコネクティビティ動作のためのマスタネットワークノードとして動作するように設定された第1のネットワークノードによって実施される方法であって、方法は、
無線デバイスが条件付きハンドオーバを実行したターゲット候補マスタノードから、メッセージを受信することと、
無線デバイスの条件付きハンドオーバが設定されたが実行されなかったターゲット候補マスタノードに、無線デバイスのための条件付きハンドオーバ設定が解放されるべきであることを指示するメッセージを送信することと
を含む、方法。
B21. 受信されたメッセージがハンドオーバ成功メッセージである、例示的な実施形態B21に記載の方法。
B22. 無線デバイスのマルチコネクティビティ条件付きハンドオーバのためのターゲット候補マスタノードとして設定されたネットワークノードによって実施される方法であって、方法は、
無線デバイスのためのソースマスタノードから、無線デバイスのための条件付きハンドオーバ設定が解放されるべきであることを指示するメッセージを受信することと、
無線デバイスのための条件付きハンドオーバ設定が、条件付きハンドオーバのための関連するターゲット2次ノード候補を有すると決定することと、
ターゲット2次ノード候補に2次ノード解放要求メッセージを送信することと
を含む、方法。
B23. ターゲット2次ノード候補から、2次ノード解放要求メッセージの確認応答を受信することをさらに含む、例示的な実施形態B22に記載の方法。
B24. ユーザデータを取得することと、
ユーザデータをホストコンピュータまたは無線デバイスにフォワーディングすることと
をさらに含む、実施形態B22またはB23に記載の方法。
【0223】
グループCの実施形態
C1. グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、ネットワークノード。
C2. グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路を備える、ネットワークノード。
C3. 通信回路と、
グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路と
を備える、ネットワークノード。
C4. グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路と、
ネットワークノードに電力を供給するように設定された電力供給回路と
を備える、ネットワークノード。
C5. 処理回路とメモリとを備え、メモリが、処理回路によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、ネットワークノードが、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、ネットワークノード。
C6. ネットワークノードが基地局である、実施形態C1からC5のいずれか1つに記載のネットワークノード。
C7. 無線ネットワークノードの少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、無線ネットワークノードにグループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップを行わせる命令を備える、コンピュータプログラム。
C8. ネットワークノードが基地局である、実施形態C7に記載のコンピュータプログラム。
C9. 実施形態C7またはC8に記載のコンピュータプログラムを含んでいるキャリアであって、キャリアが、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、キャリア。
【0224】
グループDの実施形態
D1. ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータは、
ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、
ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースと
を備え、
セルラネットワークが、無線インターフェースと処理回路とを有する基地局を備え、基地局の処理回路が、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
D2. 基地局をさらに含む、実施形態D1に記載の通信システム。
D3. UEをさらに含み、UEが基地局と通信するように設定された、実施形態D1またはD2に記載の通信システム。
D4. ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定され、
UEが、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路を備える、
実施形態D1からD3に記載の通信システム。
D5. ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法は、
ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することであって、基地局が、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、送信を始動することと
を含む、方法。
D6. 基地局においてユーザデータを送信することをさらに含む、実施形態D5に記載の方法。
D7. ユーザデータが、ホストコンピュータにおいて、ホストアプリケーションを実行することによって提供され、方法が、UEにおいて、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行することをさらに含む、実施形態D5またはD6に記載の方法。
D8. 基地局と通信するように設定されたユーザ機器(UE)であって、UEが、実施形態D5からD7のいずれか1つを実施するように設定された、無線インターフェースと処理回路とを備える、ユーザ機器(UE)。
D9. ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザ機器(UE)から基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え、基地局が、無線インターフェースと処理回路とを備え、基地局の処理回路が、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
D10. 基地局をさらに含む、実施形態D9に記載の通信システム。
D11. UEをさらに含み、UEが基地局と通信するように設定された、実施形態D9またはD10に記載の通信システム。
D12. ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、
UEが、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それによりホストコンピュータによって受信されるべきユーザデータを提供するように設定された、
実施形態D9からD11に記載の通信システム。
【0225】
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連のある技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、ステップが、別のステップに後続するかまたは先行するものとして明示的に説明されない限り、および/あるいはステップが別のステップに後続するかまたは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される厳密な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得る。同様に、実施形態のいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目標、特徴、および利点は、その説明から明らかになろう。
【0226】
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有し得、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能を行うための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含み得る。
【0227】
添付の図面を参照しながら、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態が、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれている。開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。
図1
図2
図3
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図19A
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図20A
図20B
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図22A
図22B
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図23B
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