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特許7478851OAMメッセージ伝送方法、装置、関連機器及び記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-24
(45)【発行日】2024-05-07
(54)【発明の名称】OAMメッセージ伝送方法、装置、関連機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/04 20090101AFI20240425BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20240425BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240425BHJP
   H04L 43/10 20220101ALI20240425BHJP
【FI】
H04W24/04
H04W28/06 110
H04W72/0446
H04L43/10
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022575825
(86)(22)【出願日】2021-06-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-05
(86)【国際出願番号】 CN2021098876
(87)【国際公開番号】W WO2021249386
(87)【国際公開日】2021-12-16
【審査請求日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】202010514215.0
(32)【優先日】2020-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(73)【特許権者】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲ハン▼
(72)【発明者】
【氏名】▲韓▼ 柳燕
(72)【発明者】
【氏名】程 ▲偉▼▲強▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲徳▼朝
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/056899(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0280913(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
H04L 43/10
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信側機器に適用される運用、管理及び保守OAMメッセージ伝送方法であって、
OAMメッセージが搬送されるOAMコードブロックを送信することと、
各送信周期に対応する周期に1つのOAMコードブロックのみを送信することと、を含み、
前記OAMコードブロックは、第1種類のOAMコードブロック及び第2種類のOAMコードブロックを含み、
1つの送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックの送信が完了した後、
送信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在する場合、次の送信周期に対応する周期に第2種類のコードブロックを送信し、さらに次の送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックを送信し、
送信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在しない場合、次の送信周期に対応する周期にOAMコードブロックを送信せず、さらに次の送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックを送信する、運用、管理及び保守OAMメッセージ伝送方法。
【請求項2】
OAMコードブロックのうちの少なくとも1つのフィールドは、当該コードブロックがOAMコードブロックであることを表すために用いられる
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
1つのOAMコードブロックには、複数のOAMメッセージが搬送され、
複数のOAMメッセージのタイプは異なる
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも2つのOAMコードブロックには、1つのOAMメッセージが搬送される
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
OAMコードブロックのうちの第1フィールドの値は、OAMメッセージが開始するか否かを指示するために用いられる
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
OAMコードブロックの第1フィールドの値が、OAMメッセージが開始すると指示する場合、当該OAMコードブロックのうちの第2フィールドは、当該コードブロックに搬送されるOAMメッセージのタイプを表すために用いられる
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
OAMコードブロックの第1フィールドの値が、OAMメッセージが開始以外の他の状況であると指示する場合、当該OAMコードブロックには、搬送されるOAMメッセージのタイプを表すための第2フィールドが含まれない
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
OAMコードブロックのうちの第3フィールドの値は、OAMメッセージが終了するか否かを指示するために用いられる
請求項4に記載の方法。
【請求項9】
OAMコードブロックには、OAMメッセージが終了するか否かを指示するための第3フィールドが含まれない
請求項5に記載の方法。
【請求項10】
複数の第2種類のOAMコードブロックは、1つのOAMメッセージを搬送し、
現在のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックの送信が完了した後、次のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックをさらに送信する
請求項に記載の方法。
【請求項11】
異なる種類のOAMコードブロックは、異なるタイプのOAMメッセージを搬送する
請求項に記載の方法。
【請求項12】
受信側機器に適用されるOAMメッセージ伝送方法であって、
1つの送信周期に対応する周期に1つのOAMコードブロックのみを受信することを含み、
OAMコードブロックには、OAMメッセージが搬送され
前記OAMコードブロックは、第1種類のOAMコードブロック及び第2種類のOAMコードブロックを含み、
1つの送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックの受信が完了した後、
受信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在する場合、次の送信周期に対応する周期に第2種類のコードブロックを受信し、さらに次の送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックを受信し、
受信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在しない場合、次の送信周期に対応する周期にOAMコードブロックを受信できず、さらに次の送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックを受信する、OAMメッセージ伝送方法。
【請求項13】
送信側機器であって、
第1プロセッサ、及びプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成される第1メモリを含み、
前記第1プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、請求項1~1のうちのいずれか1項に記載の方法におけるステップを実行するように構成される、送信側機器。
【請求項14】
受信側機器であって、
第2プロセッサ、及びプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成される第2メモリを含み、
前記第2プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、請求項1に記載の方法におけるステップを実行するように構成される、受信側機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、出願番号が202010514215.0であり、出願日が2020年06月08日である中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願に基づく優先権を主張し、当該中国特許出願の全内容が参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、通信分野に関し、特に運用、管理及び保守(OAM)メッセージ伝送方法、装置、関連機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
通信レベルの伝送技術には、連続性検出(CC)や接続性検証(CV)をサポートし、アラーム指示信号(AIS)、リモート欠失指示(RDI)やクライアント信号失効指示(CSF)等のアラーム検出をサポートし、性能検出等をサポートする機能が必要であり、ネットワークが完全なOAM機能を備えるようにさせる。完全なOAM機能により、リンク接続性検出や性能検出を実現し、プロテクションスイーチングをタイムリーにトリガして、各層のネットワークに対する運営、保守及び管理機能を実現することができる。
【0004】
超低遅延及びスライシングに対する伝送ネットワークの需要の向上に伴い、伝送技術において、時分割多重化(TDM)フォーマットを導入してチャンネルの分離及びスライシングを行い、このような場合、OAMメッセージをどのように伝送するかについて、今まで解決的手段がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
関連する技術課題を解決するために、本願の実施例は、OAMメッセージ伝送方法、装置、関連機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施例の態様は、以下のように実現される。
本願の実施例は、送信側機器に適用されるOAMメッセージ伝送方法を提供し、
OAMメッセージが搬送されるOAMコードブロックを送信することと、各送信周期に1つのOAMコードブロックのみを送信することと、を含む。
上記態様において、OAMコードブロックのうちの少なくとも1つのフィールドは、当該コードブロックがOAMコードブロックであることを表すために用いられる。
上記態様において、1つのOAMコードブロックには複数のOAMメッセージが搬送され、複数のOAMメッセージのタイプは異なる。
【0007】
上記態様において、少なくとも2つのOAMコードブロックには、1つのOAMメッセージが搬送される。
【0008】
上記態様において、OAMコードブロックのうちの第1フィールドの値は、OAMメッセージが開始するか否かを指示するために用いられる。
【0009】
上記態様において、OAMコードブロックの第1フィールドの値が、OAMメッセージが開始すると指示する場合、当該OAMコードブロックのうちの第2フィールドは、当該コードブロックに搬送されるOAMメッセージのタイプを表すために用いられる。
【0010】
上記態様において、OAMコードブロックの第1フィールドの値が、OAMメッセージが開始以外の他の状況であると指示する場合、当該OAMコードブロックには、搬送されるOAMメッセージのタイプを表すための第2フィールドが含まれない。
【0011】
上記態様において、OAMコードブロックのうちの第3フィールドの値は、OAMメッセージが終了するか否かを指示するために用いられる。
【0012】
上記態様において、OAMコードブロックには、OAMメッセージが終了するか否かを指示するための第3フィールドが含まれない。
【0013】
上記態様において、OAMコードブロックは、第1種類のOAMコードブロック及び第2種類のOAMコードブロックを含み、
1つの周期に第1種類のOAMコードブロックの送信が完了した後、
送信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在する場合、次の周期に第2種類のコードブロックを送信し、さらに次の周期に第1種類のOAMコードブロックを送信し、
送信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在しない場合、次の周期にOAMコードブロックを送信せず、さらに次の周期に第1種類のOAMコードブロックを送信する。
【0014】
上記態様において、複数の第2種類のOAMコードブロックは、1つのOAMメッセージを搬送し、
現在のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックの送信が完了した後、次のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックをさらに送信する。
【0015】
上記態様において、異なる種類のOAMコードブロックは、異なるタイプのOAMメッセージを搬送する。
【0016】
本願の実施例は、受信側機器に適用されるOAMメッセージ伝送方法をさらに提供し、
1つの送信周期に対応する周期に1つのOAMコードブロックのみを受信することを含み、OAMコードブロックには、OAMメッセージが搬送される。
【0017】
上記態様において、受信したOAMコードブロックから対応するOAMメッセージを抽出する。
【0018】
上記態様において、OAMコードブロックのうちの少なくとも1つのフィールドは、当該コードブロックがOAMコードブロックであることを表すために用いられる。
【0019】
上記態様において、1つのOAMコードブロックには、複数のOAMメッセージが搬送され、複数のOAMメッセージのタイプは異なる。
【0020】
上記態様において、少なくとも2つのOAMコードブロックには、1つのOAMメッセージが搬送される。
【0021】
上記態様において、OAMコードブロックのうちの第1フィールドの値は、OAMメッセージが開始するか否かを指示するために用いられる。
【0022】
上記態様において、OAMコードブロックの第1フィールドの値が、OAMメッセージが開始すると指示する場合、当該OAMコードブロックのうちの第2フィールドは、当該コードブロックに搬送されるOAMメッセージのタイプを表すために用いられる。
【0023】
上記態様において、OAMコードブロックの第1フィールドの値が、OAMメッセージが開始以外の他の状況であると指示する場合、当該OAMコードブロックには、搬送されるOAMメッセージのタイプを表すための第2フィールドが含まれない。
【0024】
上記態様において、OAMコードブロックのうちの第3フィールドの値は、OAMメッセージが終了するか否かを指示するために用いられる。
【0025】
上記態様において、OAMコードブロックには、OAMメッセージが終了するか否かを指示するための第3フィールドが含まれない。
【0026】
上記態様において、OAMコードブロックは、第1種類のOAMコードブロック及び第2種類のOAMコードブロックを含み、
1つの送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックの受信が完了した後、
受信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在する場合、次の送信周期に対応する周期に第2種類のコードブロックを受信し、さらに次の送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックを受信し、
受信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在しない場合、次の送信周期に対応する周期にOAMコードブロックを受信できず、さらに次の送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックを受信する。
【0027】
上記態様において、複数の第2種類のOAMコードブロックは、1つのOAMメッセージを搬送し、
現在のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックの受信が完了した後、次のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックをさらに受信する。
【0028】
上記態様において、異なる種類のOAMコードブロックは、異なるタイプのOAMメッセージを搬送する。
【0029】
本願の実施例は、OAMメッセージ伝送装置をさらに提供し、
OAMメッセージが搬送されるOAMコードブロックを送信し、各送信周期に1つのOAMコードブロックのみを送信するように構成される送信ユニットを含む。
【0030】
本願の実施例は、OAMメッセージ伝送装置をさらに提供し、
1つの送信周期に対応する周期に1つのOAMコードブロックのみを受信するように構成される受信ユニットを含み、OAMコードブロックには、OAMメッセージが搬送される。
【0031】
本願の実施例は、送信側機器をさらに提供し、第1プロセッサ及び第1通信インターフェースを含み、
前記第1通信インターフェースは、OAMメッセージが搬送されるOAMコードブロックを送信し、各送信周期に1つのOAMコードブロックのみを送信するように構成される。
【0032】
本願の実施例は、受信側機器をさらに提供し、第2通信インターフェース及び第2プロセッサを含み、
前記第2通信インターフェースは、1つの送信周期に対応する周期に1つのOAMコードブロックのみを受信するように構成され、OAMコードブロックには、OAMメッセージが搬送される。
【0033】
本願の実施例は、送信側機器をさらに提供し、第1プロセッサ及びプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成される第1メモリを含み、
前記第1プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、上記送信側機器側のうちのいずれか1つの方法におけるステップを実行するように構成される。
【0034】
本願の実施例は、受信側機器をさらに提供し、第2プロセッサ及びプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成される第2メモリを含み、
前記第2プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、上記受信側機器側のうちのいずれか1つの方法におけるステップを実行するように構成される。
【0035】
本願の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されている記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、上記送信側機器側のうちのいずれか1つの方法におけるステップを実現させ、又は上記受信側機器側のうちのいずれか1つの方法におけるステップを実現させる。
【発明の効果】
【0036】
本願の実施例によるOAMメッセージ伝送方法、装置、関連機器及び記憶媒体において、送信側機器は、OAMメッセージが搬送されるOAMコードブロックを送信し、各送信周期に1つのOAMコードブロックのみを送信し、そして、受信側機器は、1つの送信周期に対応する周期にOAMメッセージが搬送される1つのOAMコードブロックのみを受信し、OAMコードブロックを周期的に送信し、且つ、毎回単一のOAMコードブロックのみを送信し、このように、TDMチャンネルに適用されるOAMメッセージ伝送方式を実現させる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本願の実施例に係る送信側機器側のOAMメッセージ伝送方法のフローチャートである。
図2】本願の実施例に係るOAMコードブロックのフレームフォーマットの模式図である。
図3】本願の実施例に係るマルチOAMコードブロックの送信方式の模式図である。
図4】本願の実施例に係るマルチOAMコードブロックのうちの1つ目のコードブロックのフレームフォーマットの模式図である。
図5】本願の実施例に係るマルチOAMコードブロックのうちの1つ目のコードブロック以外の他のコードブロックのフレームフォーマットの模式図である。
図6】本願の実施例に係るマルチOAMコードブロックのうちの最後の1つのコードブロックのフレームフォーマットの模式図である。
図7】本願の実施例に係る他のマルチOAMコードブロックのうちのコードブロックのフレームフォーマットの模式図である。
図8】本願の実施例に係る他のマルチOAMコードブロックのうちの1つ目のコードブロックのフレームフォーマットの模式図である。
図9】本願の実施例に係る他のマルチOAMコードブロックのうちの1つ目のコードブロック及び最後の1つのコードブロック以外の他のコードブロックのフレームフォーマットの模式図である。
図10】本願の実施例に係る他のマルチOAMコードブロックのうちの最後の1つのコードブロックのフレームフォーマットの模式図である。
図11】本願の実施例に係る別のマルチOAMコードブロックのうちのコードブロックのフレームフォーマットの模式図である。
図12】本願の実施例に係る別のマルチOAMコードブロックのうちの1つ目のコードブロックのフレームフォーマットの模式図である。
図13】本願の実施例に係る別のマルチOAMコードブロックのうちの1つ目のコードブロック以外の他のコードブロックのフレームフォーマットの模式図である。
図14】本願の実施例に係る別のOAMコードブロックのフレームフォーマットの模式図である。
図15】本願の実施例に係る複数種のOAMコードブロックの送信方式の模式図である。
図16】本願の実施例に係るベーシックメッセージコードブロック及び非ベーシックメッセージコードブロックの送信機会ポイントの模式図である。
図17】本願の実施例に係るベーシックメッセージコードブロック及び非ベーシックメッセージコードブロックの送信模式図である。
図18】本願の実施例に係る複数のOAMメッセージの送信方式の模式図である。
図19】本願の実施例に係る受信側機器側のOAMメッセージ伝送方法のフローチャートである。
図20】本願の実施例に係るOAMメッセージ伝送方法のフローチャートである。
図21】本願の実施例に係るOAMメッセージ伝送装置の概略構成図である。
図22】本願の実施例に係る他のOAMメッセージ伝送装置の概略構成図である。
図23】本願の実施例に係る送信側機器の概略構成図である。
図24】本願の実施例に係る受信側機器の概略構成図である。
図25】本願の実施例に係るOAMメッセージ伝送システムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下は図面及び実施例を参照しながら本願をさらに詳しく説明する。
【0039】
一般的なOAM機能は、CC、CV、ビットエラー検出(BIP)、リモートエラー指示(REI)、RDI、遅延測定(片方向遅延時間測定(1DM)/双方向遅延時間測定(2DM))、プロテクションスイーチング(APS)、クライアント信号タイプ(CS)、CSF等を含む。
【0040】
OAMメッセージは、上記OAM機能を実現する信号(signal)又は情報(information)である。各種のOAMメッセージに対応する信号又は情報が異なるため、異なるOAMメッセージの長さは異なる。
【0041】
パケットネットワークにおいて、OAMメッセージは、特別なパケットメッセージに搬送され、OAMメッセージは、データパケットに搬送される転送タグに類似するタグスタックを採用し、OAMメッセージがパケット伝送経路において正確に転送されることを確保するために用いられる。
【0042】
超低遅延及びスライシングに対する伝送ネットワークのニーズの強化に伴い、伝送技術において、TDMフォーマットを導入してチャンネルの分離及びスライシングを行う。TDMチャンネルに対し、TDMの処理は、パケットメッセージ層の識別子を必ずしも感知しないため、上記で説明されたパケットのOAMメッセージ伝送方法は、適用されなくなり、TDMメカニズムに適用されるOAMメッセージ伝送方法が必要となる。
【0043】
これに基づき、本願の様々な実施例では、OAMコードブロックは、TDMチャンネルのコードブロックタイプを採用し、そして、周期的に送信し、毎回単一のOAMコードブロックのみを送信し、次の周期になってから別のコードブロックをさらに送信する。
【0044】
本願の実施例では、OAMコードブロックは、TDMチャンネルのコードブロックタイプを採用し、OAMコードブロックを周期的に送信し、毎回単一のOAMコードブロックのみを送信し、このように、TDMチャンネルに適用されるOAMメッセージ伝送方式を実現させる。
【0045】
本願の実施例は、送信側機器に適用されるOAMメッセージ伝送方法を提供し、図1に示すように、当該方法は、ステップ102を含む。
【0046】
ステップ102において、OAMメッセージが搬送されるOAMコードブロックを送信し、各送信周期に1つのOAMコードブロックのみを送信する。
【0047】
ここで、実際に応用するとき、OAMコードブロックを送信する前に、OAMコードブロックを生成する必要がある。
【0048】
これに基づき、図1に示すように、ステップ102の前に、当該方法は、ステップ101をさらに含んでもよい。
【0049】
ステップ101において、OAMメッセージを利用してOAMコードブロックを生成する。
【0050】
実際に応用するとき、前記送信側機器は、スライシングパケットネットワーク(SPN)機器又はメトロポリタンエリアネットワーク(MTN)機器等であってもよい。
【0051】
ステップ101において、OAMコードブロックは、TDMチャンネルのコードブロックタイプを採用し、即ち、OAMコードブロックは、TDMチャンネルに対応するコードブロックタイプを採用し、例えば、66ビット(B)コードブロックであってもよく、257Bコードブロック等であってもよい。
【0052】
実際に応用するとき、OAMコードブロックに対し、コードブロックがOAMコードブロックであるとラベル付けする必要があり、それにより、受信側機器はコードブロックがOAMコードブロックであることを知ることができる。
【0053】
これに基づき、一実施例では、OAMコードブロックを生成するとき、当該方法は、OAMコードブロックにおいて少なくとも1つのフィールドを設置することを含んでもよく、前記少なくとも1つのフィールドは、コードブロックがOAMコードブロックであるとラベル付けするために用いられる。
【0054】
つまり、OAMコードブロックのうちの少なくとも1つのフィールドは、当該コードブロックがOAMコードブロックであると表すために用いられる。例示的に、10(1つのフィールド)は、コードブロックが制御コードブロック(control Block)であると表すために用いられ、単一のOAMコードブロックは、0x4B(1つのフィールド)のブロックタイプ(block type)及び0xC(1つのフィールド)のO codeを識別子として採用する。
【0055】
ここで、実際に応用するとき、コードブロックが制御コードブロックであるとラベル付けしてもよく、このように、データコードブロックやアイドルコードブロック等と区別することができ、それにより、受信側機器は、コードブロックが制御コードブロックであることを知ることができる。
【0056】
これに基づき、一実施例では、OAMコードブロックを生成するとき、当該方法は、
OAMコードブロックにおいて1つのフィールドの値を設置することを含んでもよく、当該フィールドの値は、コードブロックが制御コードブロックであるとラベル付けするために用いられる。
【0057】
ここで、例示的に、OAMコードブロックが66Bコードブロックを採用する場合、図2に示すOAMコードブロックのフレームフォーマットを採用してもよい。図2において、10(1つのフィールド)は、コードブロックが制御コードブロックであると表し、0x4B+0xCはコードブロックがOAMコードブロック(他の制御コードブロックではなく)であると表し、コードブロックにおける識別子以外の他のフィールドはOAM情報を運ぶために用いられ、又は一部のビットはリザーブドバイトとされる。
【0058】
ここで、本願の実施例は、OAMコードブロックのフレームフォーマットを限定しない。
【0059】
実際に応用するとき、OAMメッセージに搬送される情報は異なるため、異なるOAMメッセージの長さは異なる。SPNを例として、対応するTDMシーケンスは66Bコードブロックを基礎とするものであり、OAMメッセージの差込過程において、コードブロックの並び順をメンテナンスする必要がある。そうすると、比較的長いOAM情報に対して、必ず複数のコードブロックに分散して伝送する必要があることを意味し、従って、1つのOAMメッセージにより、少なくとも1つのOAMコードブロックを生成することができ、即ち、1つのOAMメッセージに基づいて少なくとも1つのOAMコードブロックを生成することができる。
【0060】
これに基づき、1つのOAMメッセージの長さに基づいた状況は、以下の2種の状況を含み得る。
【0061】
第1種の状況において、1つのOAMメッセージを利用して1つのOAMコードブロックを生成させ、即ち、1つのOAMメッセージを利用して単一のOAMコードブロックのみを生成する。
第2種の状況において、OAMメッセージの長さは、1つのコードブロックの使用可能な長さより大きく、1つのOAMメッセージを複数のOAMコードブロックに分解して送信し、この場合、1つのOAMメッセージを利用して少なくとも2つのOAMコードブロックを生成させ、即ち、1つのOAMメッセージを利用して複数のOAMコードブロックを生成させ、つまり、少なくとも2つのOAMコードブロックには1つのOAMメッセージが搬送される。
【0062】
ここで、複数のOAMコードブロックを生成するとき、1つの送信周期に1つのOAMコードブロックのみを送信することができるため、複数のOAMコードブロックを送信するには複数の送信周期が必要となる。例示的に、図3に示すように、OAMメッセージは3つのOAMコードブロックに分けられ、即ち、3つの内容部分に分けて伝送し、仮に3つのOAMコードブロックがそれぞれA、B、Cである場合、OAMコードブロックは、周期的に送信するものであるため、周期的な3つのOAMコードブロックの中に充填して送信する必要がある。
【0063】
受信側機器が、同時に送信しない複数のOAMコードブロックを正確に処理するようにするために、送信側機器は、さらに、いくつかの処理を行うが必要である。
【0064】
これに基づき、一実施例では、1つのOAMメッセージの送信が完了した後、即ち、1つのOAMメッセージによる生成させた複数のOAMコードブロックの送信が完了した後、別のOAMメッセージをさらに送信し、異なるOAMメッセージを送信する(対応するOAMコードブロックのタイプは同一である)場合、複数のOAMコードブロック位置でのあるOAMメッセージの送信が完了した後、次のOAMメッセージを送信することができ、このように、受信側機器が1つのOAMメッセージの複数のOAMコードブロックを正確に処理することを確保することができる。
【0065】
実際に応用するとき、受信側機器が、同時に送信しない複数のOAMコードブロックを正確に処理することができるようにするために、OAMコードブロックに第1フィールドが搬送され、第1フィールドの値は、OAMメッセージが開始するか否かを指示するために用いられてもよい。具体的に、複数のOAMコードブロックのうちの1つ目のOAMコードブロックに、マルチコードブロックの開始識別子が搬送され得る。ここで、マルチコードブロックの開始識別子は、境界定めのために用いられ、複数のコードブロックに分解して伝送されるOAMメッセージの1つ目のコードブロックを表し、新たな1つのOAMメッセージの送信が開始すると意味する。
【0066】
ここで、前記1つ目のコードブロックは、前記少なくとも2つのOAMコードブロックのうち、一番目に送信されるコードブロック、即ち、前記少なくとも2つのOAMコードブロックのうちの最初に送信されるコードブロックを指す。
【0067】
ここで、OAMコードブロックの第1フィールドの値が、OAMメッセージが開始すると指示するとき、当該OAMコードブロックのうちの第2フィールドは、当該コードブロックに搬送されるOAMメッセージのタイプ(OAM message type)を表すために用いられ、つまり、複数のOAMコードブロックのうちの1つ目のOAMコードブロックにおいて、OAMタイプ識別子、即ち、OAMメッセージタイプを搬送してもよい。ここで、OAMタイプ識別子は、どのようなOAMメッセージであるか、例えば、CV、1DM、双方向遅延測定メッセージ(2DMM:Two-way Delay Measurement Message)や双方向遅延測定応答(2DMR、Two-way Delay Measurement Reply)等のような様々なタイプであることをラベル付けするために用いられる。
【0068】
例示的に、実際に応用するとき、仮にOAMコードブロックが66Bコードブロックを採用する場合、OAMコードブロックのうちの1つ目のコードブロックに対し、図4に示すOAMコードブロックのフレームフォーマットを採用してもよい。図4において、10はコードブロックが制御コードブロックであると表し、0x4B+0xCはコードブロックがOAMコードブロック(他の制御コードブロックではなく)であると表し、コードブロックのうちの識別子以外の他のフィールドは、OAM情報(即ち、OAMメッセージ内容)を搬送するために用いられることができ、又は一部のビットに0を充填する。開始識別子及びOAMタイプ識別子は、特定のビット位置にあり、OAMタイプ識別子の後ろに1つ目のコードブロックのメッセージ内容を入れる必要がある。
【0069】
なお、実際に応用するとき、フレーム構造は、図4に示す情報を含むほか、他のフィールドをさらに含んで用途を拡大してもよい。本願の実施例は、OAMコードブロックのフレームフォーマットを限定しない。
【0070】
ここで、一実施例では、OAMコードブロックの第1フィールドの値が、OAMメッセージが開始以外の他の状況(即ち、複数のコードブロックのうちの1つ目のコードブロック以外の他のコードブロックについての状況)であると指示するとき、当該OAMコードブロックに、搬送するOAMメッセージのタイプを表すための第2フィールドが含まれない。
【0071】
ここで、コードブロックは、順次送信されるものであるため、複数のOAMコードブロックのうち、1つ目ではなく最後の1つでもないOAMコードブロックに対し、つまり、複数のOAMコードブロックのうち、1つ目のコードブロック及び最後の1つのコードブロック以外の他のコードブロックに対し、コードブロックは、1つ目のコードブロックに係る開始識別子及びOAMタイプ識別子を搬送しなくなってもよい。1つ目のコードブロックに係る開始識別子及びOAMタイプ識別子に対応するビット位置に、OAMメッセージ内容を入れてもよい。
【0072】
これに対応し、複数のOAMコードブロックのうちの最後の1つのOAMコードブロックに対し、受信側機器がOAMタイプ(例えば、複数のOAMコードブロックのうちの1つ目のコードブロックにOAMタイプ識別子が搬送される)に基づいて1つのOAMメッセージの長さを既に知った場合、最後の1つのOAMコードブロックに終了識別子を追加しなくてもよく、この場合、最後の1つのOAMコードブロックのフレーム構造は、に対して複数のOAMコードブロックのうち、1つ目のコードブロック及び最後の1つのコードブロック以外の他のコードブロックに対するフレーム構造と同一であってもよい。
【0073】
これに基づき、一実施例では、前記少なくとも2つのOAMコードブロックのうちの1つ目のコードブロック以外の他のコードブロックに対し、コードブロックに第2フィールドを設置しない。
【0074】
ここで、例示的に、仮にOAMコードブロックは66Bコードブロックを採用する場合、前記少なくとも2つのOAMコードブロックのうちの1つ目のコードブロック以外の他のコードブロックに対し、図5に示すフレームフォーマットを採用してもよい。図5において、10は、コードブロックが制御コードブロックであると表し、0x4B+0xCは、コードブロックがOAMコードブロック(他の制御コードブロックでなく)であると表す。コードブロックのうちの識別子以外の他のフィールドは、OAM情報(即ち、OAMメッセージ内容)を運ぶために用いられ、又は一部のビットに0を充填してもよい。
【0075】
実際に応用するとき、受信側機器が、同時に送信しない複数のOAMコードブロックを正確に処理するようにするために、さらに、複数のOAMコードブロックのうちの最後の1つのコードブロックに終了識別子を追加して、マルチコードブロックで伝送されるあるOAMメッセージが既に最後のコードブロックに到達したことを表すために用いられてもよい。
【0076】
これに基づき、一実施例では、OAMコードブロックのうちの第3フィールドの値は、OAMメッセージが終了するか否かを指示するために用いられる。
【0077】
ここで、例示的に、OAMコードブロックは66Bコードブロックを採用する場合、OAMコードブロックのうちの最後の1つのコードブロックに対し、図6に示すフレームフォーマットを採用してもよい。図6において、10は、コードブロックが制御コードブロックであると表し、0x4B+0xCはコードブロックがOAMコードブロック(他の制御コードブロック又はデータコードブロックではなく)であると表す。終了識別子(第3フィールド)は、特定のビット位置にあり、OAMメッセージ内容の後ろのコードブロックのうちの識別子以外の他のフィールドは、OAM情報(即ち、OAMメッセージ内容)を運ぶために用いられ、又は一部のビットに0を充填してもよい。
【0078】
ここで、受信側機器が、OAMコードブロックのうちの第2フィールドの値に基づいて対応するOAMメッセージの長さを知ることができる場合、前記最後の1つのOAMコードブロックに第3フィールドを設置しない。
【0079】
上記フレームフォーマット以外、例示的に、複数のOAMコードブロックに対し、OAMコードブロックが66Bコードブロックを採用する場合、図7に示すフレームフォーマットを採用してもよい。図7において、10は、コードブロックが制御コードブロックであると表し、0x4B+0xCは、コードブロックがOAMコードブロック(他の制御コードブロック又はデータコードブロックではなく)であると表し、コードブロックは、開始識別子及び終了識別子をさらに含む。開始識別子はOAMメッセージが開始するか否かを表すために用いられ、例示的に、数値が1である場合、OAMメッセージが開始すると表し、この場合、当該コードブロックは、複数のOAMコードブロックのうちの1つ目のOAMコードブロックであり、数値が0である場合、OAMメッセージが開始以外の他の状況であることを表す。コードブロックのうちの識別子以外の他のフィールドは、OAM情報(即ち、OAMメッセージ内容)を運ぶために用いられてもよい。
【0080】
具体的に、複数のOAMコードブロックのうちの1つ目のコードブロックに対し、図8に示すフレーム構造を採用してもよい。開始識別子を1に設置することは、OAMメッセージが開始すると表し、終了識別子を0に設置することは、OAMメッセージが終了していないと表し、メッセージタイプは、コードブロックに搬送されるOAMメッセージのタイプをラベル付けする。ここで、異なるOAMメッセージのタイプは異なるフィールド取値に対応してもよく、例示的に、異なるOAMメッセージのタイプは表1に示す値を採用してもよい。
【0081】
【表1】
【0082】
OAMコードブロックのうち、1つ目のコードブロック及び最後の1つのコードブロック以外の他のコードブロックに対し、図9に示すフレーム構造を採用してもよい。開始識別子を0に設置することは、OAMメッセージが開始以外の他の状況であることを表し、終了識別子を0に設置することは、OAMメッセージは終了していないことを表す。
【0083】
OAMコードブロックのうちの最後の1つのコードブロックに対し、図10に示すフレーム構造を採用してもよい。開始識別子を0に設置することは、OAMメッセージが開始以外の他の状況であることを表し、終了識別子を1に設置することは、OAMメッセージは終了したことを表す。
【0084】
ここで、実際に応用するとき、OAMコードブロックは66Bコードブロックを採用する場合、受信側機器が事前にOAMメッセージタイプを知ったとき、複数のOAMコードブロックに対し、図11に示すフレームフォーマットを採用してもよい。図11において、10は、コードブロックが制御コードブロックであるとラベル付けし、0x4B+0xCは、コードブロックがOAMコードブロック(他の制御コードブロック又はデータコードブロックではなく)であると表し、コードブロックは、OAMメッセージが開始するか否かを表すための開始識別子をさらに含み、例示的に、数値が1である場合、OAMメッセージが開始することを表し、この場合、当該コードブロックは複数のOAMコードブロックのうちの1つ目のOAMコードブロックであり、数値が0である場合、OAMメッセージが開始以外の他の状況であることを表す。コードブロックにおける識別子以外の他のフィールドは、OAM情報(即ち、OAMメッセージ内容)を運ぶこと、又は他の用途(例えば、リザーブドビット、チェックビット等)に用いられる。
【0085】
具体的に、複数のOAMコードブロックのうちの1つ目のコードブロックに対し、図12に示すフレーム構造を採用してもよい。開始識別子を1に設置することは、OAMメッセージが開始すると表し、終了識別子を0に設置することは、OAMメッセージが終了していないと表し、メッセージタイプは、コードブロックに搬送されるOAMメッセージのタイプをラベル付けする。ここで、異なるOAMメッセージのタイプは、異なるフィールドの値に対応してもよく、例示的に、異なるOAMメッセージのタイプは、表1に示す値を採用してもよい。
【0086】
複数のOAMコードブロックにおける他のコードブロックに対し、図13に示すフレーム構造を採用してもよい。開始識別子を0に設置することは、OAMメッセージが開始以外の他の状況であることを表す。
【0087】
ここで、複数のOMAコードブロックのうちの最後の1つのコードブロックに対し、各種のOAMメッセージの長さは、決定されたものであり、OAMメッセージのタイプは、OAMメッセージの長さを示唆したため、コードブロックにおいて、長さ情報を直接搬送する必要がなく、受信側機器がメッセージタイプのラベル付けフィールドに基づいてこのOAMメッセージの長さを知り得るため、終了識別子を搬送しなくてもよい。
【0088】
実際に応用するとき、1つのOAMコードブロックは、複数のOAMメッセージを搬送してもよく、複数のOAMメッセージのタイプは、異なる。例示的に、OAMコードブロックが66Bコードブロックを採用する場合、図14に示すOAMコードブロックのフレームフォーマットを採用してもよい。図14において、10は、コードブロックが制御コードブロックであると表し、0x4B+0xCは、コードブロックがOAMコードブロック(他の制御コードブロックではなく)であると表し、00は、OAMコードブロックの種類、具体的に第1種類を表し、異なるビット指示コードブロックにREI、RDI、APS、BIP等のような異なるタイプのOAMメッセージ(information)(OAM信号として理解されてもよい)が搬送される。識別子以外の他のフィールドは、OAM情報(即ち、OAMメッセージ内容)を搬送するために用いられてもよい。異なる種類のOAMコードブロック(TDMチャンネルのコードブロックタイプを採用する)は、異なるタイプのOAMメッセージを運ぶことができ、即ち、異なる種類のOAMコードブロックは、異なるタイプのOAMメッセージを搬送してもよい。
【0089】
ここで、実際に応用するとき、OAMメッセージの異なる特徴(例えば、重要性、厳密に周期的に送信されるべきか否か、ニーズに応じて送信するか否か、メッセージの長さ等)に基づいて、どの種類のOAMコードブロックを使用するかを決定することができる。
【0090】
図15に示すように、異なる種類のOAMコードブロックが交互に送信されることで、異なる種類のOAMは、いずれも、送信機会を得ることができ、このように、ある種類のOAMコードブロックの送信待ちの時間が長すぎることを回避することができる。
【0091】
具体的に、一実施例では、OAMコードブロックは、第1種類のOAMコードブロック及び第2種類のOAMコードブロックを含み、
1つの周期に第1種類のOAMコードブロックの送信が完了した後、
送信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在する場合、次の周期に第2種類のコードブロックを送信し、さらに次の周期に第1種類のOAMコードブロックを送信し、
送信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在しない場合、次の周期にOAMコードブロックを送信せず、さらに次の周期に第1種類のOAMコードブロックを送信する。
【0092】
ここで、例示的に、前記第1種類のOAMコードブロックは、ベーシックメッセージコードブロック(Basic message block)であり、第2種類のOAMコードブロックは、非ベーシックメッセージコードブロック(non-basic message block)である。第1種類のOAMコードブロックは、REI、RDI、APS等の一般的なベーシックOAMメッセージを搬送して周期的に送信することができる。第2種類のOAMコードブロックは、CV、1DM、2DM等の非ベーシックOAM情報を搬送するために用いられる。第1種類及び第2種類のOAMコードブロックを送信するとき、非ベーシックメッセージコードブロックの送信機会ポイントにおいて送信されるべき非ベーシックメッセージコードブロックが存在する場合、非ベーシックメッセージコードブロックを送信し、図16に示すように、非ベーシックメッセージコードブロックの送信機会ポイントにおいて送信されるべき非ベーシックメッセージコードブロックが存在しない場合、任意のOAMコードブロックも送信しない。従って、実際の送信するとき、図17に示す実際な送信状況が現れる可能性があり、図17において、1つの非ベーシックメッセージコードブロックの機会ポイントにおいて、いずれのOAMコードブロックが送信されていない。
【0093】
ここで、異なる種類のOAMコードブロックが交互に送信するため、あるOAMメッセージが複数のOAMコードブロックによって伝送される必要があるとき、複数のOAMコードブロックは、当該OAMメッセージに対応する種類のOAMコードブロックの伝送機会のみで伝送され得る。
【0094】
実際に応用するとき、複数種のOAMメッセージが同一種類のOAMコードブロックを採用して伝送する必要がある場合、送信側機器において、複数種のOAMメッセージにおける一種のOAMメッセージの送信が既に開始するとき、この種のOAMメッセージの送信が複数の周期に完全に完了した場合のみ、次の周期に別の一種OAMメッセージの送信を行うことができる。
【0095】
つまり、複数の同一種類のOAMコードブロックは、1つのOAMメッセージを搬送し、現在のOAMメッセージに対応する複数のOAMコードブロックの送信が完了した後、次のOAMメッセージに対応する複数のOAMコードブロックをさらに送信する。
【0096】
具体的に、一実施例では、複数の第1種類のOAMコードブロックは、1つのOAMメッセージを搬送し、現在のOAMメッセージに対応する複数の第1種類のOAMコードブロックの送信が完了した後、次のOAMメッセージに対応する複数の第1種類のOAMコードブロックをさらに送信する。
【0097】
例示的に、仮に現在のOAMメッセージを送信するには3つの第2種類のOAMコードブロックが必要である場合、3つ目の第2種類のOAMコードブロックの送信周期機会ポイントの後、現在のOAMメッセージの送信が完了してから、図18に示すように、次のOAMメッセージは第2種類のOAMコードブロックの送信機会ポイントで送信されることができる。つまり、あるOAMメッセージに対応する第2種類のOAMコードブロックの送信が完了していない場合、他のOAMメッセージに対応する第2種類のコードブロックを送信することはできない。
【0098】
一実施例では、複数の第2種類のOAMコードブロックは1つのOAMメッセージを搬送し、現在のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックの送信が完了した後、次のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックをさらに送信する。
本願の実施例では、異なるOAMメッセージの長さに応じてOAMメッセージを分類することにより、異なるタイプのOAMコードブロックにおいて伝送することができ、長さが比較的短いOAM情報(単一のコードブロックにおいて伝送を完了することができる)に対し、ビットバイビットによる定義の方式(例えば、図14におけるREI及びRDI等は、各ビットを採用してOAMメッセージを表す)を採用し、単一のOAMコードブロックにおいて情報の伝送を完了し、そして、長さが比較的長いOAM情報に対し、メッセージ充填による定義の方式を採用し、即ち、OAMメッセージは、1つの領域内に充填されており、単一のビットが1つのOAMメッセージを表すことを採用せず、上記マルチコードブロックの態様を採用して1つのメッセージの伝送を完了してもよい。本願の実施例による完全なOAMメカニズムは、ビットバイビットの方式とメッセージ充填の方式を組み合わせたものである。
【0099】
本願の実施例は、受信側機器に適用されるOAMメッセージ伝送方法をさらに提供し、図19に示すように、当該方法は、
1つの送信周期に対応する周期に1つのOAMコードブロックのみを受信するステップ1901を含む。
【0100】
ここで、OAMコードブロックは、OAMメッセージを利用して生成されるものであり、即ち、OAMコードブロックには、OAMメッセージが搬送され、OAMコードブロックはTDMチャンネルのコードブロックタイプを採用する。
【0101】
OAMコードブロックを受信した後、前記受信側機器は、OAMコードブロックから対応するOAMメッセージを取得する。
【0102】
これに基づき、図19に示すように、当該方法は、ステップ1902をさらに含んでもよい。
ステップ1902において、受信したOAMコードブロックから対応するOAMメッセージを抽出する。
【0103】
ここで、実際に応用するとき、前記受信側機器は、SPN機器又はMTN機器等であってもよい。
【0104】
一実施例では、当該方法は、さらに、
受信したOAMコードブロックを解析して少なくとも1つのフィールドを得ることを含み、得られた少なくとも1つのフィールドは、当該コードブロックがOAMコードブロックであることを表すために用いられてもよい。
【0105】
一実施例では、前記送信側機器が1つのOAMメッセージを利用して1つのOAMコードブロックを生成するとき、1つの送信周期に対応する周期に受信したOAMコードブロックは、1つのOAMメッセージを利用して生成させた単一のOAMコードブロックであり、それに対して、受信したOAMコードブロックから1つの完全なOAMメッセージを抽出し、使用しやすくするために、前記受信側機器は、OAMメッセージを得てから記憶する。
【0106】
一実施例では、前記送信側機器が1つのOAMメッセージを利用して少なくとも2つのOAMコードブロックを生成する場合、即ち、少なくとも2つのOAMコードブロックに1つのOAMメッセージが搬送される場合、1つの送信周期に対応する周期に受信したOAMコードブロックは、1つのOAMメッセージを利用して生成された少なくとも2つのOAMコードブロックのうちの1つのOAMコードブロックであり、これに対応し、1つの送信周期に対応する周期に受信したOAMメッセージは、1つのOAMメッセージにおける一部の内容であり、前記受信側機器は、受信した複数のOAMコードブロックの受信順番に基づいて、抽出されたOAMメッセージをマージして、1つの完全なOAMメッセージを得て記憶する。
【0107】
一実施例では、送信側機器が複数の異なるタイプのOAMメッセージを利用して1つのOAMコードブロックを生成するとき、即ち、1つのOAMコードブロックに複数のOAMメッセージが搬送され、複数のOAMメッセージのタイプが異なっているとき、前記受信側機器が1つの送信周期に対応する周期に受信したOAMコードブロックは、複数の異なるタイプのOAMメッセージを利用して生成させた単一のOAMコードブロックであり、これに対応し、受信したOAMコードブロックから複数の異なるタイプのOAMメッセージを抽出して記憶する。
【0108】
ここで、一実施例では、少なくとも2つのOAMコードブロックに1つのOAMメッセージが搬送される場合、前記受信側機器は、受信したOAMコードブロックを解析して第1フィールドを得、第1フィールドの値は、OAMメッセージが開始するか否かを指示するために用いられる。
ここで、OAMコードブロックの第1フィールドの値がOAMメッセージの開始を指示する場合、受信したOAMコードブロックを解析するとき、第2フィールドをさらに得て、当該OAMコードブロックのうちの第2フィールドは、当該コードブロックに搬送されるOAMメッセージのタイプを表すために用いられる。
【0109】
ここで、受信側機器が第2フィールドの値に基づいて対応するOAMメッセージの長さを知った場合、受信側機器は、メッセージの長さに達するOAMメッセージを既に受信し、即ち、受信側機器が受信した複数のOAMコードブロックに対応するOAM情報の総長が、前記OAMメッセージに対応する長さに達する場合、受信側機器は、OAMメッセージ全体の内容を既に取得したと理解し、それにより、受信側機器は、対応するOAMメッセージ全体の内容を取得することができる。
【0110】
一実施例では、受信したOAMコードブロックを解析するとき、OAMメッセージが終了するか否かを指示するための第3フィールドをさらに得る。
【0111】
ここで、前記受信側機器は、取得した第3フィールドの値に基づいて、1つのOAMメッセージに対応する複数のOAMコードブロックを既に受信したと決定する場合、受信側機器は、OAMメッセージ全体の内容を既に取得したと理解し、それにより、受信側機器は、OAMメッセージ全体の内容を取得することができる。
【0112】
ここで、実際に応用するとき、受信側機器が一定の時間内(必要に応じて設置することができる)に、複数のOAMコードブロックの最後の1つのコードブロックであることを知ることができる指示を受信しなかった場合、対応するOAMメッセージにエラーが発生し、それを完全に受信していないことを表し、受信側機器は、対応するアラームを発生させて、対応するアラームを報告し、例えば、対応するアラームを管理制御システム又は保守端末等に報告する。
【0113】
実際に応用するとき、前記受信側機器は、OAMコードブロックにおけるメッセージ内容ドメインから対応するOAM情報を抽出する。
【0114】
一実施例では、OAMコードブロックは、第1種類のOAMコードブロック及び第2種類のOAMコードブロックを含み、
1つの送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックの受信が完了した後、
受信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在する場合、次の送信周期に対応する周期に第2種類のコードブロックを受信し、さらに次の送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックを受信し、
受信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在しない場合、次の送信周期に対応する周期にOAMコードブロックを受信できず、さらに次の送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックを受信する。
【0115】
ここで、一実施例では、複数の第2種類のOAMコードブロックは1つのOAMメッセージを搬送し、
現在のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックの受信が完了した後、次のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックをさらに受信する。
【0116】
本願の実施例は、OAMメッセージ伝送方法を提供し、図20に示すように、当該方法は、ステップ2001及びステップ2002を含み、
ステップ2001において、送信側機器は、OAMメッセージが搬送されるOAMコードブロックを送信し、各送信周期に1つのOAMコードブロックのみを送信し、
ステップ2002において、受信側機器は1つの送信周期に対応する周期に1つのOAMコードブロックのみを受信する。
【0117】
ここで、送信側機器と受信側機器の具体的な処理過程は既に上記で詳しく説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0118】
本願の実施例によるOAMメッセージ伝送方法では、送信側機器は、OAMメッセージが搬送されるOAMコードブロックを送信し、各送信周期に1つのOAMコードブロックのみを送信し、そして、受信側機器が1つの送信周期に対応する周期に1つのOAMコードブロックのみを受信し、OAMコードブロックを周期的に送信し、毎回単一のOAMコードブロックのみを送信し、このように、TDMチャンネルに適用されるOAMメッセージ伝送方式を実現させる。
【0119】
また、複数のOAMコードブロックに対し、対応するフィールドを設置し、このように、送信側機器和受信側機器は、同時に送信しない複数のOAMコードブロックを正確に処理することができる。
【0120】
本願の実施例における方法を実現するために、本願の実施例は、送信側機器に設置されるOAMメッセージ伝送装置をさらに提供し、図21に示すように、当該装置は、送信ユニット2102を含み、
送信ユニット2102は、OAMメッセージが搬送されるOAMコードブロックを送信し、各送信周期に1つのOAMコードブロックのみを送信するように構成される。
【0121】
ここで、一実施例では、図21に示すように、当該装置は、生成ユニット2101をさらに含んでもよく、
生成ユニット2101は、OAMメッセージを利用してOAMコードブロックを生成するように構成され、OAMコードブロックはTDMチャンネルのコードブロックタイプを採用する。
【0122】
ここで、一実施例では、前記送信ユニット2102は、
OAMコードブロックは、第1種類のOAMコードブロック及び第2種類のOAMコードブロックを含むことと、
1つの周期に第1種類のOAMコードブロックの送信が完了した後、
送信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在する場合、次の周期に第2種類のコードブロックを送信し、さらに次の周期に第1種類のOAMコードブロックを送信し、
送信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在しない場合、次の周期にOAMコードブロックを送信せず、さらに次の周期に第1種類のOAMコードブロックを送信することと、を実行するように構成される。
【0123】
一実施例では、前記送信ユニット2102は、
複数の第2種類のOAMコードブロックは、1つのOAMメッセージを搬送することと、
現在のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックの送信が完了した後、次のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックをさらに送信することと、を実行するように構成される。
【0124】
実際に応用するとき、前記生成ユニット2101はOAMメッセージ伝送装置におけるプロセッサによって実現されてもよく、前記送信ユニット2102はOAMメッセージ伝送装置における通信インターフェースによって実現されてもよい。
【0125】
本願の実施例における受信側機器側の方法を実現するために、本願の実施例は、受信側機器に設置されるOAMメッセージ伝送装置を提供し、図22に示すように、当該装置は、受信ユニット2201を含み、
受信ユニット2201は、1つの送信周期に対応する周期に1つのOAMコードブロックのみを受信するように構成され、OAMコードブロックには、OAMメッセージが搬送される。
【0126】
ここで、一実施例では、図22に示すように、当該装置は、処理ユニット2202をさらに含んでもよく、
処理ユニット2202は、受信したOAMコードブロックから対応するOAMメッセージを抽出するように構成される。
【0127】
一実施例では、OAMコードブロックは、第1種類のOAMコードブロック及び第2種類のOAMコードブロックを含み、前記受信ユニット2201は、
1つの送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックの受信が完了した後、
受信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在する場合、次の送信周期に対応する周期に第2種類のコードブロックを受信し、さらに次の送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックを受信し、
受信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在しない場合、次の送信周期に対応する周期にOAMコードブロックを受信できず、さらに次の送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックを受信するように構成される。
【0128】
一実施例では、前記受信ユニット2201は、複数の第2種類のOAMコードブロックは、1つのOAMメッセージを搬送することと、
現在のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックの受信が完了した後、次のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックをさらに受信することと、を実行するように構成される。
【0129】
一実施例では、前記処理ユニット2202は、受信したOAMコードブロックを解析し、それにより、対応するフィールドを取得するように構成される。
【0130】
実際に応用するとき、前記受信ユニット2201は、OAMメッセージ伝送装置における通信インターフェースによって実現されることができ、前記処理ユニット2202は、OAMメッセージ伝送装置におけるプロセッサによって実現されることができる。
【0131】
なお、上記実施例によるOAMメッセージ伝送装置は、OAMメッセージの伝送を行うとき、上記の各プログラムモジュールの区分のみを例として説明するが、実際の応用において、上記処理割り当ては、ニーズに応じて異なるプログラムモジュールによって完了されてもよく、即ち、上記の全部又は一部の処理は、装置の内部構造を異なるプログラムモジュールに分けて完了されてもよい。また、上記実施例によるOAMメッセージ伝送装置は、OAMメッセージ伝送方法の実施例と同じ概念に属し、その具体的な実施過程は、方法の実施例に示すとおりであるため、ここでは説明を省略する。
【0132】
上記プログラムモジュールのハードウェアによる実現に基づいて、且つ本願の実施例における送信側機器側の方法を実現するために、本願の実施例は、送信側機器をさらに提供し、図23に示すように、送信側機器2300は、第1通信インターフェース2301及び第1プロセッサ2302を含み、
第1通信インターフェース2301は、受信側機器と情報のインタラクションを行うことができ、
第1プロセッサ2302は、前記第1通信インターフェース2301に接続され、それにより、受信側機器と情報のインタラクションを行うことを実現し、コンピュータプログラムを実行するとき、上記送信側機器側の1つの又は複数の態様による方法を実行するように構成される。そして、前記コンピュータプログラムは第1メモリ2303に記憶される。
【0133】
具体的に、前記第1通信インターフェース2301は、OAMメッセージが搬送されるOAMコードブロックを送信し、各送信周期に1つのOAMコードブロックのみを送信するように構成される。
【0134】
ここで、一実施例では、前記第1プロセッサ2302は、OAMメッセージを利用してOAMコードブロックを生成するように構成され、OAMコードブロックはTDMチャンネルのコードブロックタイプを採用する。
【0135】
一実施例では、前記第1通信インターフェース2301は、
OAMコードブロックは、第1種類のOAMコードブロック及び第2種類のOAMコードブロックを含むことと、
1つの周期に第1種類のOAMコードブロックの送信が完了した後、
送信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在する場合、次の周期に第2種類のコードブロックを送信し、さらに次の周期に第1種類のOAMコードブロックを送信し、
送信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在しない場合、次の周期にOAMコードブロックを送信せず、さらに次の周期に第1種類のOAMコードブロックを送信することと、を実行するように構成される。
【0136】
一実施例では、前記第1通信インターフェース2301は、
複数の第2種類のOAMコードブロックは1つのOAMメッセージを搬送することと、
現在のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックの送信が完了した後、次のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックをさらに送信することと、を実行するように構成される。
【0137】
なお、第1プロセッサ2302及び第1通信インターフェース2301の具体的な処理過程は上記方法を参照して理解することができる。
【0138】
もちろん、実際に応用するとき、送信側機器2300におけるそれぞれのコンポーネントはバスシステム2304を介して結合される。バスシステム2304は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するように構成されることが理解される。バスシステム2304は、データバス以外、電源バス、制御バスと状態信号バスを含む。しかし、説明を明確にするために、図23では様々なバスは、バスシステム2304としてマーキングされる。
【0139】
本願の実施例における第1メモリ2303は、様々なタイプのデータを記憶して送信側機器2300の操作をサポートするように構成される。これらのデータの示例は、送信側機器2300において操作するための任意のコンピュータプログラムを含む。
【0140】
上記本願の実施例で開示される方法は前記第1プロセッサ2302に応用されてもよく、前記第1プロセッサ2302によって実現されもよい。前記第1プロセッサ2302は信号処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現過程において、上記方法の各スデップは、前記第1プロセッサ2302におけるハードウェアの集積ロジック回路又はソフトウェア形式の命令により完了されてもよい。上記第1プロセッサ2302は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)であってもよく、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。前記第1プロセッサ2302は、本開示の実施例で開示される各方法、スデップ及びロジックブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサ又はいずれかの従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施例を参照して開示される方法のスデップは、ハードウェアデコードプロセッサによって実行されて完了され、又はデコードプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されて完了されるように直接具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体に位置してもよく、当該記憶媒体は第1メモリ2303に位置し、前記第1プロセッサ2302は第1メモリ2303における情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法におけるスデップを完了する。
【0141】
例示的な実施例では、送信側機器2300は、1つの又は複数のアプリケーション専用集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)、複雑プログラマブルロジックデバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ(MCU:Micro Controller Unit)、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、又は他の電子部品によって実現され、上記方法を実行するように構成される。
【0142】
上記プログラムモジュールのハードウェアに基づいて実現され、且つ本願の実施例における受信側機器側の方法を実現させるために、本願の実施例は、受信側機器をさらに提供し、図24に示すように、当該受信側機器2400は、
送信側機器と情報のインタラクションを行うことができる第2通信インターフェース2401と、
前記第2通信インターフェース2401に接続され、それにより、送信側機器と情報のインタラクションを行うことを実現し、コンピュータプログラムを実行するとき、上記受信側機器側の1つの又は複数の態様による方法を実行するように構成される第2プロセッサ2402と、を含む。前記コンピュータプログラムは、第2メモリ2403に記憶される。
【0143】
具体的に、前記第2通信インターフェース2401は、1つの送信周期に対応する周期に1つのOAMコードブロックのみを受信するように構成され、OAMコードブロックには、OAMメッセージが搬送される。
【0144】
ここで、一実施例では、前記第2プロセッサ2402は、受信したOAMコードブロックから対応するOAMメッセージを抽出するように構成される。
【0145】
一実施例では、OAMコードブロックは、第1種類のOAMコードブロック及び第2種類のOAMコードブロックを含み、前記第2通信インターフェース2401は、
1つの送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックの受信が完了した後、
受信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在する場合、次の送信周期に対応する周期に第2種類のコードブロックを受信し、さらに次の送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックを受信し、
受信されるべき第2種類のOAMコードブロックが存在しない場合、次の送信周期に対応する周期にOAMコードブロックを受信できず、さらに次の送信周期に対応する周期に第1種類のOAMコードブロックを受信するように構成される。
【0146】
一実施例では、前記第2通信インターフェース2401は、
複数の第2種類のOAMコードブロックは1つのOAMメッセージが搬送することと、
現在のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックの受信が完了した後、次のOAMメッセージに対応する複数の第2種類のOAMコードブロックをさらに受信することと、を実行するように構成される。
【0147】
一実施例では、前記第2プロセッサ2402は、受信したOAMコードブロックを解析し、それにより、対応するフィールドを取得するようにさらに構成される。
【0148】
なお、第2プロセッサ2402と第2通信インターフェース2401の具体的な処理過程は上記方法に参照して理解することができる。
【0149】
もちろん、実際に応用するとき、受信側機器2400におけるそれぞれのコンポーネントはバスシステム2404を介して結合される。バスシステム2404はこれらのコンポーネントの間の接続通信を実現するように構成されることは理解される。バスシステム2404は、データバス以外、電源バス、制御バス及び状態信号バスをさらに含む。しかし、明らかに説明するために、図24では様々なバスをバスシステム2404として表記される。
【0150】
本願の実施例における第2メモリ2403は、様々なタイプのデータを記憶して受信側機器2400の操作をサポートするように構成される。これらのデータの示例は、受信側機器2400で操作するための任意のコンピュータプログラムを含む。
【0151】
上記本願の実施例で開示される方法は、前記第2プロセッサ2402に適用され、又は前記第2プロセッサ2402によって実現されてもよい。前記第2プロセッサ2402は、信号処理能力を有する集積回路チップである可能性がある。実現過程において、上記方法における各ステップは前記第2プロセッサ2402におけるハードウェアの集積ロジック回路又はソフトウェア形式の命令により完了されてもよい。上述した前記第2プロセッサ2402は、汎用プロセッサ、DSP、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよい。前記第2プロセッサ2402は、本願の実施例では開示される各方法、ステップ及びロジックブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の常套のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例で開示される方法におけるステップに参照して、ハードウェアデコードプロセッサによって実行されて完了され、又はデコードプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせを用いて実行され完了されるように直接具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体に位置してもよく、当該記憶媒体は第2メモリ2403に位置し、前記第2プロセッサ2402は第2メモリ2403における情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法におけるステップを完了する。
【0152】
例示的な実施例では、受信側機器2400は、1つの又は複数のASIC、DSP、PLD、CPLD、FPGA、汎用プロセッサ、コントローラ、MCU、Microprocessor、又は他の電子部品によって実現され、上記方法を実行するように構成される。
【0153】
本願の実施例によるメモリ(第1メモリ2303、第2メモリ2403)は揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことは理解可能である。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM:Programmable Read-Only Memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM(登録商標):ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気表面メモリ、光ディスク、又は読み取り専用光ディスク(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)であってもよく、磁気表面メモリは、磁気ディスクメモリ又は磁気テープメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして機能するランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。制限的ではなく例示的な説明により、多くの形態のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static Random Access Memory)、同期静的ランダムアクセスメモリ(SSRAM:Synchronous Static Random Access Memory)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM:Synchronous Static Random Access Memory)、同期動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダブルデータレート同期動的ランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM:Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、強化型同期動的ランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、同期リンク動的ランダムアクセスメモリ(SLDRAM:SyncLink Dynamic Random Access Memory)、直接ラムバスランダムアクセスメモリ(DRRAM:Direct Rambus Random Access Memory)は利用可能である。本開示の実施例で説明されるメモリは、これらと任意の他の適切なタイプのメモリを含むものであるが、これらに限定されない。
【0154】
本願の実施例における方法を実現するために、本願の実施例は、OAMメッセージ伝送システムをさらに提供し、図25に示すように、当該システムは、送信側機器2501及び受信側機器2502を含む。
【0155】
ここで、送信側機器2501と受信側機器2502の具体的な処理過程は既に上記で詳しく説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0156】
例示的な実施例では、本願の実施例は、記憶媒体、即コンピュータ記憶媒体をさらに提供し、具体的に、コンピュータ可読記憶媒体であり、例えば、コンピュータプログラムを記憶する第1メモリ2303を含み、上記コンピュータプログラムは、送信側機器2300の第1プロセッサ2302によって実行され、それにより、上記送信側機器側の方法における前記ステップを完了することができ、また、例えば、コンピュータプログラムを記憶する第2メモリ2403を含み、上記コンピュータプログラムは受信側機器2400の第2プロセッサ2402によって実行され、それにより、上記受信側機器側の方法における前記ステップを完了することができる。前記ステップコンピュータ可読記憶媒体は、FRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、Flash Memory、磁気表面メモリ、光ディスク、又はCD-ROM等のようなメモリであってもよい。
【0157】
なお、「第1」、「第2」などの用語は、必ず特定の順番又は前後順を説明するために使用されるのではなく、類似する対象を区別するために使用される。
【0158】
また、本願の実施例で記載される態様同士は、衝突しないうちに、任意に組み合わせることができる。
【0159】
上記で記載されたのは、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願の範囲を限定するためのものではない。
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