(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-24
(45)【発行日】2024-05-07
(54)【発明の名称】基地局管理システム、および、方法
(51)【国際特許分類】
H04W 92/12 20090101AFI20240425BHJP
H04W 88/12 20090101ALI20240425BHJP
H04W 76/00 20180101ALI20240425BHJP
【FI】
H04W92/12
H04W88/12
H04W76/00
(21)【出願番号】P 2023088941
(22)【出願日】2023-05-30
【審査請求日】2023-05-31
(31)【優先権主張番号】202210758351.3
(32)【優先日】2022-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503419697
【氏名又は名称】光寶科技股フン有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】謝 昇宏
(72)【発明者】
【氏名】林 達
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/083296(WO,A1)
【文献】特表2018-522480(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局管理システムであって、
複数の基地局を管理する基地局管理装置、および、
デフォルトポート番号、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェースにより、第一リンク要求を、前記基地局管理装置に送信する第一基地局、
を有し、
前記基地局管理装置が前記第一リンク要求を受信した後、前記基地局管理装置は、前記第一リンク要求に基づいて、前記第一基地局とリンクを構築するとともに、前記第一基地局に対応するポート番号を、前記デフォルトポート番号から、未使用の第一ポート番号に変更して、前記デフォルトポート番号を解放し、
前記第一基地局は、前記第一ポート番号に基づいて、再度、前記基地局管理装置とリンクを構築することを特徴とする基地局管理システム。
【請求項2】
前記基地局管理装置が、前記第一基地局に対応するポート番号を、前記デフォルトポート番号から、前記第一ポート番号に変更した後、前記基地局管理装置は、前記第一基地局とのリンクを中断することを特徴とする請求項1に記載の基地局管理システム。
【請求項3】
前記基地局管理装置が前記第一基地局とのリンクを中断した後、前記第一基地局は、前記第一ポート番号、および、前記基地局管理装置アドレスに基づいて、前記通信インターフェースにより、前記第一リンク要求を、前記基地局管理装置に送信し、且つ、前記基地局管理装置が前記第一リンク要求を受信した後、前記第一リンク要求に基づいて、再度、前記第一基地局とリンクを構築することを特徴とする請求項2に記載の基地局管理システム。
【請求項4】
さらに、前記デフォルトポート番号、および、前記基地局管理装置アドレスに基づいて、前記通信インターフェースにより、第二リンク要求を、前記基地局管理装置に送信する第二基地局を有し、
前記基地局管理装置が前記第二リンク要求を受信した後、前記基地局管理装置は、前記第二リンク要求に基づいて、前記第二基地局とリンクを構築するとともに、前記第二基地局に対応するポート番号を、前記デフォルトポート番号から、未使用の第二ポート番号に変更して、前記デフォルトポート番号を解放し、
前記第二基地局は、前記第二ポート番号に基づいて、再度、前記基地局管理装置とリンクを構築することを特徴とする請求項1に記載の基地局管理システム。
【請求項5】
前記第一ポート番号、および、前記第二ポート番号は、未使用のポート番号区間中に含まれることを特徴とする請求項4に記載の基地局管理システム。
【請求項6】
前記基地局管理装置は、1つの数値を、前記第一ポート番号に加えて、前記第二ポート番号を生成することを特徴とする請求項4に記載の基地局管理システム。
【請求項7】
前記通信インターフェースは、O1インターフェースであることを特徴とする請求項1に記載の基地局管理システム。
【請求項8】
前記基地局管理装置と前記基地局間のリンクの構築は、通信制御プロトコル (TCP)、および、セキュアシェル(SSH)プロトコルに基づくことを特徴とする請求項1に記載の基地局管理システム。
【請求項9】
基地局管理システムに適用される基地局管理方法であって、
前記基地局管理システムの第一基地局により、デフォルトポート番号、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェースにより、第一リンク要求を、前記基地局管理システムの基地局管理装置に送信するステップと、
前記基地局管理装置が前記第一リンク要求を受信した後、前記基地局管理装置により、前記第一リンク要求に基づいて、前記第一基地局とリンクを構築するステップと、
前記基地局管理装置により、前記第一基地局に対応するポート番号を、前記デフォルトポート番号から、未使用の第一ポート番号に変更して、前記デフォルトポート番号を解放するステップと、
前記第一基地局により、前記第一ポート番号に基づいて、再度、前記基地局管理装置とリンクを構築するステップと
を有することを特徴とする基地局管理方法。
【請求項10】
さらに、前記基地局管理装置が、前記第一基地局に対応するポート番号を、前記デフォルトポート番号から、前記第一ポート番号に変更した後、前記基地局管理装置により、前記第一基地局とのリンクを中断するステップを有することを特徴とする請求項9に記載の基地局管理方法。
【請求項11】
さらに、
前記基地局管理装置が前記第一基地局とのリンクを中断した後、前記第一基地局により、前記第一ポート番号、および、前記基地局管理装置アドレスに基づいて、前記通信インターフェースにより、前記第一リンク要求を、前記基地局管理装置に送信するステップと、
前記基地局管理装置が前記第一リンク要求を受信した後、前記基地局管理装置により、前記第一リンク要求に基づいて、再度、前記第一基地局とリンクを構築するステップと
を有することを特徴とする請求項10に記載の基地局管理方法。
【請求項12】
さらに、
前記基地局管理システムの第二基地局により、前記デフォルトポート番号、および、前記基地局管理装置アドレスに基づいて、前記通信インターフェースにより、第二リンク要求を、前記基地局管理装置に送信するステップと、
前記基地局管理装置が前記第二リンク要求を受信した後、前記基地局管理装置により、前記第二リンク要求に基づいて、前記第二基地局とリンクを構築するステップと、
前記基地局管理装置により、前記第二基地局に対応するポート番号を、前記デフォルトポート番号から、未使用の第二ポート番号に変更して、前記デフォルトポート番号を解放するステップと、
前記第二基地局により、前記第二ポート番号に基づいて、再度、前記基地局管理装置とリンクを構築するステップと、
を有することを特徴とする請求項9に記載の基地局管理方法。
【請求項13】
前記第一ポート番号、および、前記第二ポート番号は、未使用のポート番号区間中に含まれることを特徴とする請求項12に記載の基地局管理方法。
【請求項14】
さらに、前記基地局管理装置により、一つの数値を、前記第一ポート番号に加えて、前記第二ポート番号を生成するステップを有することを特徴とする請求項12に記載の基地局管理方法。
【請求項15】
前記通信インターフェースは、O1インターフェースであることを特徴とする請求項9に記載の基地局管理方法。
【請求項16】
前記基地局管理装置と前記基地局間のリンクの構築は、通信制御プロトコル (TCP)、および、セキュアシェル(SSH)プロトコルに基づくことを特徴とする請求項9に記載の基地局管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基地局管理技術に関するものであって、特に、コールホーム(Call-Home)メカニズムにおいて、基地局管理装置により、複数の基地局を管理する基地局管理技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
5Gオープン無線アクセスネットワーク(Open Radio Access Network、ORAN)構造において、エレメント管理システム(Element Management System、EMS)ネットワーク管理端は、O1インターフェースにより、基地局端と通信する。ネットワークコンフィギュレーションプロトコル(Network Configuration Protocol、NETCONF)に基づいて、O1インターフェースが実現される。NETCONFは、インターネットエンジニアリングタスクフォース(Internet Engineering Task Force、IETF)により開発、および、標準化されたネットワーク管理プロトコルである。
【0003】
従来の基地局配置において、EMSネットワーク管理端は、各基地局のIPアドレス(Internet Protocol Address、IP address)を知る必要があるとともに、各基地局のIPアドレスに基づいて、通信制御プロトコル(Transmission Control Protocol、TCP)、および、セキュアシェル(Secure Shell、SSH)プロトコルにより、各基地局とリンクを構築して、各基地局を管理する。しかし、基地局の数量が多いとき、EMSネットワーク管理端は、大量の時間を費やして、基地局とリンクを構築する。これにより、コールホームメカニズムが提案される。コールホームメカニズムにおいて、基地局の工場出荷時、EMSネットワーク管理端のIP、および、デフォルトポート番号(default port number)4334は、基地局中に書き込まれる。基地局がオンになった後、コールホームメカニズムに基づいて、EMSネットワーク管理端のIP、および、デフォルトポート番号を用いて、TCP/SSH方式により、EMSネットワーク管理端とリンクを構築する。
【0004】
しかし、現在のコールホームメカニズムにおいて、各基地局は、同一組のEMSネットワーク管理端のIP、および、デフォルトポート番号に基づいて、リンク要求を、EMSネットワークに送信する。第一基地局が、EMSネットワーク管理端とリンクを構築した後、リンクが中断しないように維持する場合、デフォルトポート番号は占有される。これにより、第二基地局が、リンク要求を送信するとき、デフォルトポート番号は、第一基地局により占有されているので、第二基地局は、EMSネットワーク管理端と後続のリンクを構築することができない。よって、現在のコールホームメカニズムにおいて、EMSネットワーク管理端は、一個の基地局だけしか管理できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の問題を解決する基地局管理システム、および、方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態は、基地局管理システムを提供する。基地局管理システムは、基地局管理装置、および、第一基地局を有する。基地局管理装置は、複数の基地局を管理する。第一基地局は、デフォルトポート番号、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェースにより、第一リンク要求を、基地局管理装置に送信する。基地局管理装置が第一リンク要求を受信した後、基地局管理装置は、第一リンク要求に基づいて、第一基地局とリンクを構築するとともに、第一基地局に対応するポート番号を、デフォルトポート番号から、未使用の第一ポート番号に変更して、デフォルトポート番号を解放する。第一基地局は、第一ポート番号に基づいて、再度、基地局管理装置とリンクを構築する。
【0007】
本発明の一実施形態によると、基地局管理装置が、第一基地局に対応するポート番号を、デフォルトポート番号から、第一ポート番号に変更した後、基地局管理装置は、第一基地局とのリンクを中断する。基地局管理装置が第一基地局とのリンクを中断した後、第一基地局は、第一ポート番号、および、基地局管理装置アドレスにしたがって、通信インターフェースにより、第一リンク要求を、基地局管理装置に再送信する。基地局管理装置が、第一リンク要求を受信した後、再度、第一リンク要求に基づいて、第一基地局とリンクを構築する。
【0008】
本発明の一実施形態によると、基地局管理システムはさらに、第二基地局を有する。第二基地局は、デフォルトポート番号、および、基地局管理装置アドレスにしたがって、通信インターフェースにより、第二リンク要求を、基地局管理装置に送信する。基地局管理装置が第二リンク要求を受信した後、基地局管理装置は、第二リンク要求に基づいて、第二基地局とリンクを構築するとともに、第二基地局に対応するポート番号を、デフォルトポート番号から、未使用の第二ポート番号に変更して、デフォルトポート番号を解放する。第二基地局は、再度、第二ポート番号に基づいて、基地局管理装置とリンクを構築する。
【0009】
本発明の一実施形態によると、第一ポート番号と第二ポート番号は、未使用のポート番号区間中に含まれる。一実施形態において、基地局管理装置は、1つの数値を、第一ポート番号に加えて、前記第二ポート番号を生成する。
【0010】
本発明の一実施形態によると、通信インターフェースは、O1インターフェースである。一実施形態において、基地局管理装置と基地局間のリンク構築は、通信制御プロトコル(Transmission Control Protocol、TCP)、および、セキュアシェル(Secure Shell、SSH)プロトコルに基づく。
【0011】
本発明の一実施形態は、基地局管理方法を提供する。基地局管理方法は、基地局管理システムに適用される。この基地局管理方法は、基地局管理システムの第一基地局により、デフォルトポート番号、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェースにより、第一リンク要求を、基地局管理システムの基地局管理装置に送信するステップと、基地局管理装置が第一リンク要求を受信した後、基地局管理装置により、第一リンク要求に基づいて、第一基地局とリンクを構築するステップと、基地局管理装置により、第一基地局に対応するポート番号を、デフォルトポート番号から、未使用の第一ポート番号に変更し、デフォルトポート番号を解放するステップと、第一基地局により、再度、第一ポート番号に基づいて、基地局管理装置とリンクを構築するステップとを有する。
本発明のその他の態様と特徴は、当業者なら、本発明の精神と範囲を逸脱しない状況下で、本案の実施方法中で開示される基地局管理システムと方法に基づいて、ある変動と修飾をして得ることができる。
【発明の効果】
【0012】
従来のコールホームメカニズムにおいて、EMSネットワーク管理端が、一個の基地局だけしか管理できない問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明は、添付図面を参照しながら後続の詳細な説明および実施例を参照することによってさらに十分に理解され得る。
【
図1】本発明の一実施形態による基地局管理システム100のブロック図である。
【
図2A】本発明の一実施形態による基地局管理装置と複数の基地局間のリンク構築のフローチャートである。
【
図2B】本発明の一実施形態による基地局管理装置と複数の基地局間のリンク構築のフローチャートである。
【
図3】本発明の一実施形態による基地局管理方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の記述は本発明を実施する最良の態様を説明するものである。この説明は、本発明の一般原則を説明することを目的としてなされているものであって、限定的な意味で参酌されるべきではない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照することによって最も規定されるものである。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態による基地局管理システム100のブロック図である。
図1に示されるように、基地局管理システム100は、基地局管理装置110、少なくとも一つの基地局120、および、通信インターフェース130を有する。注意すべきことは、
図1中で示される簡潔なブロック図は、単に、本発明の概念を明確にするためのものであり、本発明は、
図1で示されるものに制限されるべきではない。基地局管理システム100は、複数の基地局を有することもできる。
【0016】
本発明の一実施形態によると、基地局管理システム100は、オープン無線アクセスネットワーク (Open Radio Access Network、O-RAN)構造に適用される。このほか、本発明のいくつかの実施形態において、基地局管理装置110と基地局120間のリンク構築は、通信制御プロトコル(TCP)、および、セキュアシェル(SSH)プロトコルに基づく。このほか、本発明の基地局管理装置110と基地局120間のリンク構築は、コールホームメカニズムを採用し、つまり、基地局端により、ネットワーク管理端の情報に基づいて、リンク要求が発行される。
【0017】
本発明の一実施形態によると、基地局管理装置110は、エレメント管理システム(Element Management System、EMS)である。基地局管理装置110は、複数の基地局を管理する。
図1に示されるように、基地局管理装置110は、通信装置111、ストレージデバイス112、および、処理装置113を有する。注意すべきことは、
図1に示される基地局管理装置110は、単に、本発明の概念を明確にするためのものであり、本発明は、
図1で示されるものに制限されるべきではない。基地局管理装置110はさらに、その他の素子を有することができる。
【0018】
通信装置111は、通信インターフェース130により、データ、あるいは、情報を、基地局120に送信するとともに、基地局120から、データ、あるいは、情報を受信する。本発明のいくつかの実施形態によると、通信インターフェース130は、O1インターフェースである。
【0019】
ストレージデバイス112は、基地局管理装置110のソフトウェア、および、ファームウェアプログラムコード、システムデータ、ユーザーデータ等を保存する。ストレージデバイス112は、揮発性メモリ(volatile memory)、たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性メモリ、たとえば、フラッシュメモリ、あるいは、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、あるいは、それらの任意の組み合わせである。
【0020】
処理装置113は、通信装置111、および、ストレージデバイス112の操作を制御する。処理装置113はさらに、ストレージデバイス112中に保存されるプログラムコードを実行する。プログラムコード実行時、データ構造の特定のデータに伴うプログラムコードは、プロセッサロジックユニット(processor logic unit)、あるいは、スタックインスタンス(stack instance)とも称される。これにより、処理装置113は、それぞれが対応するソフトウェアモジュールの一つ以上の特定機能またはタスクを実行する複数のプロセッサロジックユニットを有するとみなされる。
【0021】
本発明の一実施形態によると、基地局120は、ジェネレーションノードB(Generation Node B (gNB)である。
図1に示されるように、基地局120は、通信装置121、ストレージデバイス122、および、処理装置123を有する。注意すべきことは、
図1中で示される簡潔なブロック図は、単に、本発明の概念を明確にするためのものであり、本発明は、
図1で示されるものに制限されるべきではない。基地局120は、その他の素子を有してもよい。
【0022】
通信装置121は、通信インターフェース130(例えば、O1インターフェース)により、データ、あるいは、情報を、基地局管理装置110に送信するとともに、基地局管理装置110から、データ、あるいは、情報を受信する。
【0023】
ストレージデバイス122は、基地局120のソフトウェア、および、ファームウェアプログラムコード、システムデータ、ユーザーデータ等を保存する。このほか、実施形態によると、ストレージデバイス122は、デフォルトポート番号(default port number) (たとえば、4334)、および、基地局管理装置アドレス(すなわち、基地局管理装置110のIPアドレス(Internet Protocol Address、IP address))を事前保存する。デフォルトポート番号、および、基地局管理装置アドレスは、基地局の工場出荷前、ストレージデバイス122中にあらかじめ書き込まれる。ストレージデバイス122は、揮発性メモリ、たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性メモリ、たとえば、フラッシュメモリ、あるいは、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、あるいは、それらの任意の組み合わせである。処理装置123は、通信装置121とストレージデバイス122の操作を制御する。
【0024】
処理装置123はさらに、ストレージデバイス122中に保存されるプログラムコードを実行する。プログラムコード実行時、データ構造の特定のデータに伴うプログラムコードは、プロセッサロジックユニット、あるいは、スタックインスタンスとも称される。これにより、処理装置123は、それぞれが対応するソフトウェアモジュールの一つ以上の特定の機能またはタスクを実行する複数のプロセッサロジックユニットを有するとみなされる。
【0025】
本発明の一実施形態によると、基地局120がオンになった後、基地局120は、自動的に、ストレージデバイス122にあらかじめ保存されたデフォルトポート番号(たとえば、4334)、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェース130(たとえば、O1インターフェース)により、リンク要求を、基地局管理装置110に送信する。
【0026】
基地局管理装置110が基地局120からのリンク要求を受信した後、基地局管理装置110は、リンク要求中における情報(たとえば、基地局120に対応する名称とパスワード)に基づいて、基地局120に対して認証を実行する。認証が成功した後、基地局管理装置110は、通信インターフェース130 (つまり、O1インターフェース)により、リンク構築成功のメッセージを、基地局120送信する。
【0027】
その後、基地局管理装置110は、基地局120に対応するポート番号を、デフォルトポート番号から、未使用のポート番号に変更して(たとえば、4334から43334に変更して)、デフォルトポート番号を解放し(つまり、デフォルトポート番号が現在は使用されていない)し、基地局管理装置110は、また、通信インターフェース130により、変更されたポート番号を、基地局120に通知する。デフォルトポート番号が解放された後、その他の基地局は、デフォルトポート番号を用いて、基地局管理装置110とリンクを構築することができる。
【0028】
本発明の一実施形態によると、基地局管理装置110は、未使用のポート番号区間から、未使用の一つ以上のポート番号を選択する。本発明の一実施形態によると、基地局管理装置110が、次の未使用のポート番号を選択したいとき、基地局管理装置110は、前回に選択された未使用のポート番号に、一つの数値を加えて(たとえば、+1)、次に選択されるポート番号を生成する。
【0029】
基地局管理装置110が、基地局120に対応するポート番号を、デフォルトポート番号から、未使用のポート番号に変更した後、基地局管理装置110は、変更されたポート番号に対応するポートの監視を開始するとともに、まず、基地局120とのリンクを中断する。
【0030】
基地局管理装置110が、基地局120とのリンクを中断した後、基地局120は、再度、変更されたポート番号、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェース130により、リンク要求を基地局管理装置110に送信する。基地局管理装置110は、再度、基地局120からのリンク要求にしたがって、基地局120とリンクを構築する。
【0031】
したがって、その他の基地局が、デフォルトポート番号 (たとえば、4344)、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェース130により、リンク要求を、基地局管理装置110に送信して、リンク構築を要求するとき、基地局管理装置110は、上記の実施形態と同じ操作を実行する。詳細な内容は、以下で、
図2A、および、
図2Bを参照することにより説明する。
【0032】
図2A、および、
図2Bは、本発明の一実施形態による基地局管理装置と複数の基地局間のリンクの構築のフローチャートである。
図2A、および、
図2Bに示される流れは、基地局管理システム100に適用される。基地局120は、
図2A、および、
図2Bの基地局120ー1~120ー3にも適用される。
図2A、および、
図2Bに示されるように、ステップS201において、基地局120-1は、あらかじめ保存されたデフォルトポート番号(たとえば、4334)、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェース(つまり、O1インターフェース)により、リンク要求を、基地局管理装置110に送信する。
【0033】
ステップS202において、基地局管理装置110が、基地局120-1からのリンク要求に基づいて、基地局120-1の認証に成功した後、基地局管理装置110は、通信インターフェースにより、リンク構築成功のメッセージを、基地局120-1に送信する。
【0034】
ステップS203において、基地局管理装置110は、基地局120-1に対応するポート番号を、デフォルトポート番号から、未使用の第一ポート番号(たとえば、4334から43334)に変更して、デフォルトポート番号を解放するとともに、通信インターフェースにより、基地局120-1に、変更されたポート番号の情報を通知する。このほか、基地局管理装置110は、変更後の第一ポート番号に対応するポートの監視を開始する。
【0035】
ステップS204において、基地局管理装置110はまず、基地局120-1とのリンクを中断する。
【0036】
ステップS205において、基地局120-1は、第一ポート番号、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェース(つまり、O1インターフェース)により、再度、リンク要求を、基地局管理装置110に送信する。
【0037】
ステップS206において、基地局管理装置110が、基地局120-1からのリンク要求に基づいて、基地局120-1の認証に成功した後、基地局管理装置110は、通信インターフェースにより、リンク構築成功のメッセージを、基地局120-1に送信する。
【0038】
ステップS207において、デフォルトポート番号 (たとえば、4334)がすでに解放されているので、基地局120-2は、あらかじめ保存されたデフォルトポート番号(たとえば、4334)、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェース(つまり、O1インターフェース)により、リンク要求を、基地局管理装置110に送信する。
【0039】
ステップS208において、基地局管理装置110が、基地局120-2からのリンク要求に基づいて、基地局120-2の認証に成功した後、基地局管理装置110は、通信インターフェースにより、リンク構築成功のメッセージを、基地局120-2に送信する。
【0040】
ステップS209において、基地局管理装置110は、基地局120-2に対応するポート番号を、デフォルトポート番号から、未使用の第二ポート番号(たとえば、4334から43355)に変更して、デフォルトポート番号を解放するとともに、通信インターフェースにより、基地局120-2に、変更されたポート番号の情報を通知する。このほか、基地局管理装置110は、変更後の第二ポート番号に対応するポートの監視を開始する。
【0041】
ステップS210において、基地局管理装置110は、まず、基地局120-2とのリンクを中断する。
【0042】
ステップS211において、基地局120-2は、再度、第二ポート番号、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェース(つまり、O1インターフェース)により、リンク要求を、基地局管理装置110に送信する。
【0043】
ステップS212において、基地局管理装置110が、基地局120-2からのリンク要求に基づいて、基地局120-2の認証に成功した後、基地局管理装置110は、通信インターフェースにより、リンク構築成功のメッセージを、基地局120-2に送信する。
【0044】
ステップS213において、デフォルトポート番号 (たとえば、4334)がすでに解放されているので、基地局120-3は、あらかじめ保存されたデフォルトポート番号(たとえば、4334)、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェース(つまり、O1インターフェース)により、リンク要求を、基地局管理装置110に送信する。
【0045】
ステップS214において、基地局管理装置110が、基地局120-3からのリンク要求に基づいて、基地局120-3の認証に成功した後、基地局管理装置110は、通信インターフェースにより、リンク構築成功のメッセージを、基地局120-3に送信する。
【0046】
ステップS215において、基地局管理装置110は、基地局120-3に対応するポート番号を、デフォルトポート番号から、未使用の第三ポート番号(たとえば、4334から43336)に変更して、デフォルトポート番号を解放するとともに、通信インターフェースにより、基地局120-3に、変更されたポート番号の情報を通知する。このほか、基地局管理装置110は、変更後の第三ポート番号に対応するポートの監視を開始する。
【0047】
ステップS216において、基地局管理装置110は、まず、基地局120-3とのリンクを中断する。
【0048】
ステップS217において、基地局120-3は、再度、基地局管理装置110の第三ポート番号、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェース (つまり、O1インターフェース)により、リンク要求を、基地局管理装置110に送信する。
【0049】
ステップS218において、基地局管理装置110が、基地局120-3からのリンク要求に基づいて、基地局120-3の認証に成功した後、基地局管理装置110は、通信インターフェースにより、リンク構築成功のメッセージを、基地局120-3に送信する。
【0050】
図2A、および、
図2Bに示されるフローチャートにしたがって、基地局管理装置110は、コールホームメカニズムにより、同時に、基地局120ー1~120ー3を管理する。このほか、注意すべきことは、
図2A、および、
図2Bに示されるフローチャートにおいて、三個の基地局120ー1~120ー3だけが示されているが、本発明は、それらに制限されないことである。
図2A、および、
図2Bに示されるフローチャートは、さらに多くの数量の基地局の管理に適用される。
【0051】
図3は、本発明の一実施形態による基地局管理方法を示すフローチャートである。この基地局管理方法は、基地局管理システム100に適用することができる。
図3に示されるように、ステップS310において、基地局管理システム100の第一基地局は、デフォルトポート番号、および、基地局管理装置アドレスにしたがって、通信インターフェースにより、第一リンク要求を、基地局管理システム100の一つの基地局管理装置に送信する。本発明の一実施形態によると、通信インターフェースは、O1インターフェースである。
【0052】
ステップS320において、基地局管理システム100の基地局管理装置が第一リンク要求を受信した後、基地局管理システム100の基地局管理装置は、第一リンク要求に基づいて、基地局管理システム100の基地局管理装置と第一基地局のリンクを構築する。
【0053】
ステップS330において、基地局管理システム100の基地局管理装置は、第一基地局に対応するポート番号を、デフォルトポート番号から、未使用の第一ポート番号に変更して、デフォルトポート番号を解放する。
【0054】
ステップS340において、基地局管理システム100の第一基地局は、第一ポート番号に基づいて、再度、基地局管理システム100の基地局管理装置とリンクを構築する。
【0055】
本発明の一実施形態によると、基地局管理方法はさらに、基地局管理システム100の基地局管理装置が、基地局管理システム100の第一基地局に対応するポート番号を、デフォルトポート番号から、第一ポート番号に変更した後、基地局管理システム100の基地局管理装置は、基地局管理装置と第一基地局間のリンクを中断するステップと、基地局管理システム100の基地局管理装置が基地局管理装置と第一基地局間のリンクを中断した後、基地局管理システム100の第一基地局は、第一ポート番号、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェースにより、第一リンク要求を、基地局管理システム100の基地局管理装置に送信するステップと、基地局管理システム100の基地局管理装置が、第一リンク要求を受信した後、第一リンク要求に基づいて、再度、基地局管理システム100の基地局管理装置と基地局管理システム100の第一基地局のリンクを構築するステップとを有する。
【0056】
本発明の一実施形態によると、基地局管理方法は、さらに、基地局管理システム100の第二基地局は、デフォルトポート番号、および、基地局管理装置アドレスに基づいて、通信インターフェースにより、第二リンク要求を、基地局管理システム100の基地局管理装置に送信するステップと、基地局管理システム100の基地局管理装置が第二リンク要求を受信した後、基地局管理システム100の基地局管理装置は、第二リンク要求に基づいて、基地局管理システム100の基地局管理装置と第二基地局のリンクを構築するステップと、基地局管理システム100の基地局管理装置は、第二基地局に対応するポート番号を、デフォルトポート番号から、未使用の第二ポート番号に変更して、デフォルトポート番号を解放するステップと、基地局管理システム100の第二基地局は、第二ポート番号に基づいて、再度、基地局管理システム100の基地局管理装置とリンクを構築するステップとを有する。
【0057】
本発明で提供される基地局管理方法によると、基地局管理システムは、コールホームメカニズムを用いて、基地局管理装置と複数の基地局のリンクを構築して、同時に、基地局を管理する。
【0058】
本開示、および、請求項中の「第一」、「第二」、「第三」等の序数は、説明を便利にするためのものであり、互いの間に、順序上の前後関係はない。
【0059】
本発明の明細書で開示される方法と演算法のステップは、直接、プロセッサを実施することにより、ハードウェア、ソフトウェアモジュール、あるいは、二個の組み合わせ上に応用される。ソフトウェアモジュール(たとえば、実行可能命令、および、関連データを有する)、および、その他のデータは、データメモリ、たとえば、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードデイスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、DVD、あるいは、従来の技術中の任意のその他の形式のコンピュータ可読ストレージ媒体中に存在してもよい。ストレージ媒体は、たとえば、コンピュータ/プロセッサ(簡潔にするため、ここで、「プロセッサ」と称する)に結合されてもよく、プロセッサは、ストレージ媒体から、情報(たとえば、コード)を読み取ったり、ストレージ媒体に情報を書き込むことができる。ストレージ媒体は、プロセッサに整合することができる。ASICは、プロセッサ、および、ストレージ媒体を有する。ユーザー装置は、ASICを有する。つまり、プロセッサ、および、ストレージ媒体は、直接、ユーザー装置を接続しない方式で、ユーザー装置中に含まれる。さらに、いくつかの態様において、任意の適当なコンピュータ-プログラム製品は、本開示の一つ以上の態様に関連するコードを含むコンピュータ-可読媒体を有する。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージ材料を有する。
【0060】
以上の段落は、多種の態様を記述する。明らかに、本発明の教示は、多種の方法で実現でき、開示される任意の特定の構造や機能は、単に、代表的な状況を示している。本文の教示によると、当業者は、単独で、あるいは、二種以上を組み込んで、応用することができる。
【0061】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当業者であれば、本発明の思想を脱しない範囲内で各種の変形を加えることができる。
【符号の説明】
【0062】
100 基地局管理システム
110 基地局管理装置
111、121 通信装置
112、122 ストレージデバイス
113、123 処理装置
120、120-1、120-2、120-3 基地局
130 通信インターフェース
S201~S218、S310~S340 ステップ