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特許7479023コンテンツの生成方法、そのプログラムおよび情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-25
(45)【発行日】2024-05-08
(54)【発明の名称】コンテンツの生成方法、そのプログラムおよび情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/332 20190101AFI20240426BHJP
   G06F 16/338 20190101ALI20240426BHJP
【FI】
G06F16/332
G06F16/338
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023115704
(22)【出願日】2023-07-14
【審査請求日】2023-10-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】315015139
【氏名又は名称】株式会社コンテンシャル
(74)【代理人】
【識別番号】100083725
【弁理士】
【氏名又は名称】畝本 正一
(74)【代理人】
【識別番号】100140349
【弁理士】
【氏名又は名称】畝本 継立
(74)【代理人】
【識別番号】100153305
【弁理士】
【氏名又は名称】畝本 卓弥
(72)【発明者】
【氏名】柏崎 剛
【審査官】松尾 真人
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-117021(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0058712(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0016577(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0265193(US,A1)
【文献】SEO極 KIWAMI cloud,第11回 Japan IT Week [秋],株式会社ディテイルクラウドクリエイティブ,2020年10月28日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにより実行するコンテンツの生成方法であって、
前記コンピュータの処理部が、登録されているユーザーによって設定されたテーマワードに基づいて複数の関連ワードを収集し、抽出条件に基づいて前記関連ワードを利用して生成した抽出ワード情報を前記ユーザーに提供する工程と、
前記抽出ワード情報を記憶部に記憶する工程と、
前記処理部が、前記抽出ワード情報に基づいて生成されたコンテンツと前記記憶部にある前記抽出ワード情報を対比し、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードが前記コンテンツ内で使用されたか否かを監視する工程と、
前記処理部が、監視結果とともに、前記抽出ワード情報内の使用されていない関連ワードを利用した前記コンテンツの生成ガイド情報を生成して前記ユーザーに提示する工程と、
を含むことを特徴とするコンテンツの生成方法。
【請求項2】
前記処理部が、前記コンテンツ内にある前記関連ワードを明示させる処理、もしくは前記抽出ワード情報内に前記使用されていない関連ワードを明示させる処理のいずれか一方または両方を行う工程と、
を含み、前記監視結果として、前記関連ワードを明示した前記コンテンツまたは前記抽出ワード情報を前記ユーザーに提示することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツの生成方法。
【請求項3】
前記処理部が、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードの一部または全部を使用して前記コンテンツを自動作成し、またはユーザー端末もしくは外部の自動生成手段からネットワークを通じて前記コンテンツを取得する工程と、
を含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のコンテンツの生成方法。
【請求項4】
前記処理部が、取り込んだ前記コンテンツのデータ形式の変換、もしくは前記コンテンツの内容の抽出によるコンテンツ情報を生成する工程と、
を含み、前記抽出ワード情報との対比に前記コンテンツ情報を用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテンツの生成方法。
【請求項5】
前記処理部が、前記使用されていない関連ワードを利用したコンテンツ補完情報を生成し、または生成された該コンテンツ補完情報を取得する工程と、
を含み、前記コンテンツ補完情報とともに、前記コンテンツ内の補完位置を含む前記生成ガイド情報を提示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテンツの生成方法。
【請求項6】
登録されているユーザーによって設定されたテーマワードに基づいて複数の関連ワードを収集し、抽出条件に基づいて前記関連ワードを利用して抽出ワード情報を生成する機能と、
前記抽出ワード情報を前記ユーザーに提供する機能と、
前記抽出ワード情報に基づいて生成されたコンテンツと記憶部に記憶された前記抽出ワード情報を対比し、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードが前記コンテンツ内で使用されたか否かを監視する機能と、
この監視結果とともに、前記抽出ワード情報内の使用されていない関連ワードを利用した前記コンテンツの生成ガイド情報を生成し、前記ユーザーに提示する機能と、
をコンピュータに実行させる、コンテンツ生成プログラム。
【請求項7】
前記コンテンツ内にある前記関連ワードを明示させる処理、もしくは前記抽出ワード情報内に前記使用されていない関連ワードを明示させる処理のいずれか一方または両方を行う機能と、
前記監視結果として、前記関連ワードが明示された前記コンテンツまたは前記抽出ワード情報を前記ユーザーに提示する機能と、
を前記コンピュータに実行させる、請求項6に記載のコンテンツ生成プログラム。
【請求項8】
前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードの一部または全部を使用して前記コンテンツを自動作成し、またはユーザー端末もしくは外部の自動生成手段からネットワークを通じて前記コンテンツを取得する機能と、
を前記コンピュータに実行させる、請求項6または請求項7に記載のコンテンツ生成プログラム。
【請求項9】
取り込んだ前記コンテンツのデータ形式の変換、もしくは前記コンテンツの内容の抽出によるコンテンツ情報を生成する機能と、
前記コンテンツ情報により前記コンテンツと前記抽出ワード情報とを対比する機能と、
を前記コンピュータに実行させる、請求項6または請求項7に記載のコンテンツ生成プログラム。
【請求項10】
前記使用されていない関連ワードを利用したコンテンツ補完情報を生成し、または生成された該コンテンツ補完情報を取得する機能と、
前記コンテンツ補完情報とともに、前記コンテンツ内の補完位置を含む前記生成ガイド情報を提示する機能と、
を前記コンピュータに実行させる、請求項6または請求項7に記載のコンテンツ生成プログラム。
【請求項11】
登録されているユーザーによって設定されたテーマワードに基づいて複数の関連ワードを収集し、抽出条件に基づいて前記関連ワードを利用して抽出ワード情報を生成し、前記ユーザーに提供する関連ワード抽出処理部と、
前記抽出ワード情報をユーザー情報に関連付けて記憶する記憶部と、
前記抽出ワード情報に基づいて生成されたコンテンツと前記抽出ワード情報を対比し、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードが前記コンテンツ内で使用されたか否かを監視し、この監視結果とともに、前記抽出ワード情報内の使用されていない関連ワードを利用した前記コンテンツの生成ガイド情報を生成して前記ユーザーに提示するコンテンツ生成処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
前記コンテンツ生成処理部が、前記コンテンツ内にある前記関連ワードを明示させ、もしくは抽出ワード情報内に前記使用されていない関連ワードを明示させる処理のいずれか一方または両方を行い、
前記監視結果として、前記関連ワードを明示された前記コンテンツまたは前記抽出ワード情報を前記ユーザーに提示することを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記コンテンツ生成処理部が、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードの一部または全部を使用して前記コンテンツを自動作成し、またはユーザー端末もしくは外部の自動生成手段からネットワークを通じて前記コンテンツを取得することを特徴とする、請求項11または請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記コンテンツ生成処理部が、取り込んだ前記コンテンツのデータ形式の変換、もしくは前記コンテンツの内容の抽出によるコンテンツ情報を生成し、該コンテンツ情報を前記抽出ワード情報との対比に用いることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記コンテンツ生成処理部が、前記使用されていない関連ワードを利用して生成したコンテンツ補完情報を生成し、または生成された該コンテンツ補完情報を取得して、前記コンテンツ補完情報とともに、前記コンテンツ内の補完位置を含む前記生成ガイド情報を提示することを特徴とする請求項11または請求項12に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、ネットワークで公開するコンテンツについて、利用者の興味・関心の高いキーワードを収集した後、これらのキーワードを有効に利用したコンテンツを作成させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットなどの利用者は、それぞれ特定の目的に応じたキーワードを利用して検索し、その検索結果に応じて目的とする情報などが得られるコンテンツ、ウェブサイトを探している。この検索処理では、たとえば入力したキーワードが目的の内容に対して広い内容を意味している場合や、目的の内容を十分に特定できていない場合がある。その場合、検索結果には、目的に沿った内容のものとともに、目的とは関連性の低い内容のものを含む膨大な結果が得られる可能性がある。
目的に合った検索結果を得るために、目的のテーマに関連する複数のキーワードを組み合せるという手法が採られている。このような関連するキーワードは、たとえば検索サービスサイトや、ウェブブラウザに搭載された予測機能などにより、利用者が入力したワードに関連性があると予測するワードを提示するものがある。
【0003】
逆に、コンテンツの作成や更新、管理処理を行うウェブサイトのクリエイター側は、利用者の興味や関心に対応した分野などを把握できれば、利用者が求めているテーマに沿ったコンテンツが作成できる。そのため利用者が検索に用いる関連するキーワードを検討、調査することは、利用者のニーズを捉えるために重要な工程といえる。
【0004】
このような検索に用いるキーワードについて、入力された第1のクエリに対し、記憶部に記憶されたクエリの履歴から第1のクエリの特徴量と類似する特徴量の第2のクエリを抽出し、サジェストする追加クエリを決定するものがある(たとえば、特許文献1)
そのほか、データベースに存在する文書を検索し、特定のワードに対する共起単語やクエリ単語を抽出し、それらの単語を含むフレーズに対して関連度を算出して提示することで、文書の内容が、ユーザーが求めている内容であるかを容易に把握可能にするものが知られている(たとえば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2018- 22214号公報
【文献】特開2006-139484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、コンテンツのクリエイターは、たとえばネットワークを利用する利用者の興味や嗜好に関するキーワードの調査・収集に労力をかけたとしても、生成したコンテンツにキーワードが十分に反映されていなければ、検索結果で良好な結果を得られずに利用者の目に留まる機会が少なくなる可能性がある。また、コンテンツは、たとえば更新毎、内容毎、もしくはテキストや動画、画像などの種類によって形式や容量が異なるため、その内容のチェックに加えて、複数のキーワードが適切に使われているか否かを精査するのは、多大な時間や労力が必要になる。特に、利用者の嗜好や興味、世間のトレンドなどは短期間で変遷していくほか、他者よりも早期に公開しなければ、コンテンツの注目度や評価などに大きな影響が出てしまう。そのため、クリエイターは、コンテンツのテーマや注目するキーワードの調査、コンテンツの作成、キーワードの使用状態などを含む内容のチェック処理などに多くの時間や労力をかけることは困難であり、かつコンテンツを出来るだけ早期に公開したいとの課題がある。
【0007】
斯かる課題について、特許文献1、2には開示も示唆もなく、特許文献1、2に開示された構成では斯かる課題を解決することができない。
【0008】
そこで、本開示の技術の目的は、上記課題に鑑み、コンテンツの作成において、収集したキーワードをコンテンツ内で十分に利用できているかのチェック処理や、収集したキーワードの利用に対するガイド情報を提供することで、特定のテーマに対する流行性や嗜好性に沿ったコンテンツの生成処理の迅速化、容易化を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本開示のコンテンツの生成方法の一側面は、コンピュータにより実行するコンテンツの生成方法であって、前記コンピュータの処理部が、登録されているユーザーによって設定されたテーマワードに基づいて複数の関連ワードを収集し、抽出条件に基づいて前記関連ワードを利用して生成した抽出ワード情報を前記ユーザーに提供する工程と、前記抽出ワード情報を記憶部に記憶する工程と、前記処理部が、前記抽出ワード情報に基づいて生成されたコンテンツと前記記憶部にある前記抽出ワード情報を対比し、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードが前記コンテンツ内で使用されたか否かを監視する工程と、前記処理部が、監視結果とともに、前記抽出ワード情報内の使用されていない関連ワードを利用した前記コンテンツの生成ガイド情報を生成して前記ユーザーに提示する工程とを含む。
【0010】
上記コンテンツの生成方法において、前記処理部が、前記コンテンツ内にある前記関連ワードを明示させる処理、もしくは前記抽出ワード情報内に前記使用されていない関連ワードを明示させる処理のいずれか一方または両方を行う工程とを含み、前記監視結果として、前記関連ワードを明示した前記コンテンツまたは前記抽出ワード情報を前記ユーザーに提示する。
上記コンテンツの生成方法において、前記処理部が、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードの一部または全部を使用して前記コンテンツを自動作成し、またはユーザー端末もしくは外部の自動生成手段からネットワークを通じて前記コンテンツを取得する工程とを含む。
上記コンテンツの生成方法において、前記処理部が、取り込んだ前記コンテンツのデータ形式の変換、もしくは前記コンテンツの内容の抽出によるコンテンツ情報を生成する工程とを含み、前記抽出ワード情報との対比に前記コンテンツ情報を用いる。
上記コンテンツの生成方法において、前記処理部が、前記使用されていない関連ワードを利用したコンテンツ補完情報を生成し、または生成された該コンテンツ補完情報を取得する工程とを含み、前記コンテンツ補完情報とともに、前記コンテンツ内の補完位置を含む前記生成ガイド情報を提示する。
【0011】
上記目的を達成するため、本開示のコンテンツ生成プログラムの一側面は、登録されているユーザーによって設定されたテーマワードに基づいて複数の関連ワードを収集し、抽出条件に基づいて前記関連ワードを利用して抽出ワード情報を生成する機能と、前記抽出ワード情報を前記ユーザーに提供する機能と、前記抽出ワード情報に基づいて生成されたコンテンツと記憶部に記憶された前記抽出ワード情報を対比し、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードが前記コンテンツ内で使用されたか否かを監視する機能と、この監視結果とともに、前記抽出ワード情報内の使用されていない関連ワードを利用した前記コンテンツの生成ガイド情報を生成し、前記ユーザーに提示する機能とをコンピュータに実行させる。
【0012】
上記コンテンツ生成プログラムにおいて、前記コンテンツ内にある前記関連ワードを明示させる処理、もしくは前記抽出ワード情報内に前記使用されていない関連ワードを明示させる処理のいずれか一方または両方を行う機能と、前記監視結果として、前記関連ワードが明示された前記コンテンツまたは前記抽出ワード情報を前記ユーザーに提示する機能とを前記コンピュータに実行させる。
上記コンテンツ生成プログラムにおいて、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードの一部または全部を使用して前記コンテンツを自動作成し、またはユーザー端末もしくは外部の自動生成手段からネットワークを通じて前記コンテンツを取得する機能とを前記コンピュータに実行させる。
上記コンテンツ生成プログラムにおいて、取り込んだ前記コンテンツのデータ形式の変換、もしくは前記コンテンツの内容の抽出によるコンテンツ情報を生成する機能と、前記コンテンツ情報により前記コンテンツと前記抽出ワード情報とを対比する機能とを前記コンピュータに実行させる。
上記コンテンツ生成プログラムにおいて、前記使用されていない関連ワードを利用したコンテンツ補完情報を生成し、または生成された該コンテンツ補完情報を取得する機能と、前記コンテンツ補完情報とともに、前記コンテンツ内の補完位置を含む前記生成ガイド情報を提示する機能とを前記コンピュータに実行させる。
【0013】
上記目的を達成するため、本開示の情報処理装置の一側面は、登録されているユーザーによって設定されたテーマワードに基づいて複数の関連ワードを収集し、抽出条件に基づいて前記関連ワードを利用して抽出ワード情報を生成し、前記ユーザーに提供する関連ワード抽出処理部と、前記抽出ワード情報をユーザー情報に関連付けて記憶する記憶部と、前記抽出ワード情報に基づいて生成されたコンテンツと前記抽出ワード情報を対比し、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードが前記コンテンツ内で使用されたか否かを監視し、この監視結果とともに、前記抽出ワード情報内の使用されていない関連ワードを利用した前記コンテンツの生成ガイド情報を生成して前記ユーザーに提示するコンテンツ生成処理部とを備える。
【0014】
上記情報処理装置において、前記コンテンツ生成処理部が、前記コンテンツ内にある前記関連ワードを明示させ、もしくは抽出ワード情報内に前記使用されていない関連ワードを明示させる処理のいずれか一方または両方を行い、前記監視結果として、前記関連ワードを明示された前記コンテンツまたは前記抽出ワード情報を前記ユーザーに提示する。
上記情報処理装置において、前記コンテンツ生成処理部が、前記抽出ワード情報に含まれる前記関連ワードの一部または全部を使用して前記コンテンツを自動作成し、またはユーザー端末もしくは外部の自動生成手段からネットワークを通じて前記コンテンツを取得する。
上記情報処理装置において、前記コンテンツ生成処理部が、取り込んだ前記コンテンツのデータ形式の変換、もしくは前記コンテンツの内容の抽出によるコンテンツ情報を生成し、該コンテンツ情報を前記抽出ワード情報との対比に用いる。
上記情報処理装置において、前記コンテンツ生成処理部が、前記使用されていない関連ワードを利用して生成したコンテンツ補完情報を生成し、または生成された該コンテンツ補完情報を取得して、前記コンテンツ補完情報とともに、前記コンテンツ内の補完位置を含む前記生成ガイド情報を提示する。
【発明の効果】
【0015】
本開示の技術によれば、次のいずれかの効果が得られる。
【0016】
(1) コンテンツの作成において、ネットワークの利用者の嗜好性や流行性に沿っているものと判断してキーワードを収集し、このキーワードを不足なくコンテンツに利用させることで、アクセス数の増加などを含むコンテンツやこのコンテンツを含むウェブサイトに対する評価の向上が図れる。
(2) 生成されたコンテンツに対し、収集したキーワードの使用状態が容易に把握でき、コンテンツ作成から公開までに要する時間や、作業的負荷の軽減が図れる。
(3) 収集したキーワードに対し、コンテンツ内の使用状態の監視結果とともに、不足するキーワードの特定やキーワードの使用を促すための情報を含む生成ガイド情報を生成してユーザーに提供することで、コンテンツの生成や更新の迅速性が高められ、コンテンツの公開時にキーワードの流行性などの影響を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】第1の実施形態に係るコンテンツ生成システムの構成例を示す図である。
図2】抽出ワード情報の生成機能の一例を示す図である。
図3】関連ワードの使用状態の監視結果および生成ガイド情報の一例を示す図である。
図4】抽出ワード情報の生成処理の一例を示す図である。
図5】抽出ワード情報の生成処理の一例を示す図である。
図6】コンテンツ生成処理例を示すフローチャートである。
図7】抽出ワード情報の生成処理例を示すフローチャートである。
図8】第2の実施形態に係るコンテンツ生成システムの構成例を示す図である。
図9】コンテンツの生成ガイド情報の一例を示す図である。
図10】コンテンツ生成処理例を示すフローチャートである。
図11】第3の実施形態に係るコンテンツ生成システムの構成例を示す図である。
図12】コンテンツ生成処理例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
〔第1の実施形態〕
図1は、第1の実施形態に係るコンテンツ生成システムを示している。図1に示す構成は一例であり、本開示の技術が斯かる構成に限定されない。
このコンテンツ生成システム2は、特定のテーマに関するコンテンツの作成を行うクリエイターであるユーザーに対し、このコンテンツの内容を表すテーマワードに関連性や類似性のある関連ワードを収集して提供するとともに、生成したコンテンツにおける関連ワードの使用状態の監視処理や、その監視結果に基づくコンテンツの更新や変更に利用可能なガイド情報を提示する機能を有する。
関連ワードは、テーマワードが示す内容や、テーマワードに基づいて作成されたコンテンツの目的や用途、その他コンテンツの利用者に対して提供可能な情報などを特定するキーワードの一例である。より詳細には、テーマワードは、たとえばネットワーク上の複数の閲覧ユーザーが興味をもつ内容、または流行しているものや分野などを特定する大枠の概念を表すキーワードである。これに対し、関連ワードは、たとえばネットワーク上で閲覧ユーザーがテーマワードと組み合せて情報の検索に用いるほか、記事や動画、音声情報などで構成されるオンラインコンテンツやウェブコンテンツの内容、種別などの特定に利用されるキーワードが含まれる。
【0019】
このコンテンツ生成システム2には、たとえば図1に示すように、情報処理装置4とユーザー端末6を含んでおり、情報処理装置4とユーザー端末6がインターネットなどのネットワークを介して情報の送受信を行っている。
【0020】
<情報処理装置4について>
情報処理装置4は、たとえば関連ワードの収集や、関連ワードから抽出ワード情報を抽出する処理機能とともに、コンテンツに対して抽出ワード情報に含まれる関連ワードの使用状況の監視処理と、この監視結果に基づきコンテンツの生成ガイド情報をユーザーに提供する機能を備えており、通信部8、記憶部10、情報提示部12、処理部14を備えコンピュータで構成される。この情報処理装置4は、たとえばネットワークに接続可能なPC(Personal Computer)や、コンテンツをネットワーク上に公開し、または管理するサーバー装置などが用いられる。
【0021】
通信部8は、登録したユーザーが使用するユーザー端末6や、関連ワードの収集に利用する情報供給手段20(図2)とネットワークを通じて接続する機能である。
記憶部10は、たとえば収集した関連ワードやこの関連ワードから抽出して生成した抽出ワード情報を格納するほか、登録したユーザー情報などのデータを格納するほか、本開示のコンテンツ生成プログラム、その他、情報処理装置4の基本動作を制御するOS(Operating System)などのプログラムを格納する手段の一例であり、ROM(Read Only Memory)や不揮発メモリで構成されればよい。
情報提示部12は、生成した抽出ワード情報のほか、この抽出ワードに含まれる関連ワードがコンテンツ内で使われているか否かの監視結果および、この監視結果に基づいて生成されるコンテンツの生成ガイド情報をユーザーに提示する手段の一例である。この情報提示部12は、たとえば情報処理装置4のモニターを利用して、生成された抽出ワード情報や監視結果、生成ガイド情報をユーザーに視認可能に表示するほか、通信部8を通じてユーザー端末6にこれらのデータの送信制御を実行する処理部であってもよい。
【0022】
処理部14は、関連ワードの収集処理やコンテンツ内の関連ワードの使用状態の監視処理、および監視結果に基づいてコンテンツの生成ガイド情報を生成する機能部の一例である。この処理部14は、たとえば情報処理装置4のプロセッサおよびRAM(Random Access Memory)などで構成されており、コンテンツ生成プログラムの実行演算により、関連ワード抽出処理部16およびコンテンツ生成処理部18として機能する。
関連ワード抽出処理部16は、ユーザー端末6から設定されたテーマワードおよび設定条件に基づいて複数の関連ワードを収集し、これらの関連ワードの中から一部を所定の抽出条件に基づいて抽出した抽出ワード情報を生成する機能部の一例である。
コンテンツ生成処理部18は、コンテンツデータと抽出ワード情報を対比して、コンテンツ内に関連ワードが使用されているかを監視する処理のほか、使用されていない関連ワードの特定やコンテンツに対する使用されていない関連ワードの使用を提案する生成ガイド情報を生成する機能部である。このコンテンツ生成処理部18には、たとえば監視処理部19を備える。さらに、このコンテンツ生成処理部18は、たとえば生成された抽出ワード情報に含まれる関連ワードの一部または全部を使用して、コンテンツを生成する機能を備えてもよく、または図示しない外部の生成手段に対して抽出ワード情報を提供し、コンテンツを自動生成させてもよい。そしてコンテンツ生成処理部18は、関連ワードの監視処理として、ユーザーまたは外部の生成手段から取得したコンテンツデータ、または自動生成したコンテンツデータと、抽出ワード情報とを対比して監視処理を行う。
【0023】
<ユーザー端末6について>
ユーザー端末6は、情報処理装置4を利用して特定のテーマワードに対する抽出ワード情報の要求やコンテンツやこのコンテンツを含むウェブサイトをネットワーク上に対してアップロード指示などを出すユーザーが利用する端末装置であり、たとえばPCのほか、携帯端末装置など情報入力機能、通信機能および情報表示機能を備えたコンピュータで構成される。このユーザーは、テーマワードと取得した抽出ワード情報を利用してウェブサイトの運営、管理やコンテンツの作成を行う者が含まれる。ユーザー端末6は、たとえば情報処理装置4に端末情報やユーザーの識別情報などを登録するとともに、キーワード収集を行うためのテーマワード、収集条件などが登録されている。ユーザー端末6は、たとえば情報処理装置4との間で、テーマワードや関連ワードの収集条件などを送信するのに対し、情報処理装置4から抽出ワード情報、コンテンツ内の関連ワードの使用状況の監視結果、および生成ガイド情報などを受信する。そのほか、ユーザー端末6は、情報処理装置4から提示された抽出ワード情報に基づいて生成したコンテンツデータを情報処理装置4に送信する。
【0024】
<関連ワードの収集処理と抽出ワード情報の生成処理について>
図2は、抽出ワード情報の生成機能について示している。図2に示す構成は一例である。
情報処理装置4の関連ワード抽出処理部16は、たとえばユーザー端末6からの関連ワードの収集要求やテーマワードおよび収集条件などを含む指示情報を受けると、外部の情報供給手段20に通信部8を通じてアクセスして、ネットワーク上で公開されたキーワードを収集する。このとき、関連ワード抽出処理部16には、たとえばコンテンツ生成プログラムの実行により、関連ワード収集部22および抽出ワード情報生成部24が構成される。
関連ワード収集部22は、情報供給手段20に対してテーマワードや先に収集した関連ワードなどを提供し、この情報に基づいて収集された関連ワードを情報供給手段20から受信する機能部の一例である。
【0025】
抽出ワード情報生成部24は、収集された複数の関連ワードに対して、抽出条件に基づいて一部の関連ワードを抽出して、抽出ワード情報を生成する機能部の一例である。この抽出処理では、たとえば収集した関連ワードについて、ネットワーク上での出現傾向、または収集傾向などを解析し、この解析結果と抽出条件に基づいて一部の関連ワードを抽出することで、抽出ワード情報を生成する。収集傾向は、たとえばテーマワードおよび複数の関連ワードを利用して、複数段階で関連ワードを収集した場合に、同一の関連ワードが繰り返し出現した場合の出現数や、出現のタイミングの取得や連続性などの出現状態の情報が含まれる。そのほか、収集傾向は、たとえばテーマワードや関連ワードに関し、情報供給手段20が保持している情報、もしくは情報供給手段20によって提示された情報に基づいて解析可能な情報が含まれる。さらに、抽出処理の基準である抽出条件は、たとえば収集傾向の解析結果に基づいて、複数の関連ワードの中から特定のキーワードを選択する条件の一例であり、たとえば出現数に対する閾値や、出現時期、出現の連続数などが含まれる。
そして、抽出ワード情報生成部24は、抽出条件に基づいて抽出した一部の関連ワードにより抽出ワード情報を生成し、情報提示部12を通じてユーザーに提示するとともに、ユーザー端末6に送信する。
【0026】
<情報供給手段20について>
情報供給手段20は、入力したキーワードに関連する関連ワードを提供する機能を備えたサーバー装置、データベースなどで構成されており、たとえばキーワードに関連するウェブサイトの検索サービスなどが含まれる。そのほか情報供給手段20は、たとえば情報処理装置4から入力されたテーマワードや関連ワードなどを利用して、図示しない外部の検索サービスから検索結果を取得し、情報処理装置4に提供する機能を備える処理装置、または入力したキーワードに対して図示しない調査手段やデータベースなどを利用して関連ワードの調査や、閲覧ユーザーや他のウェブサイトで使用する関連ワードの推測などの処理が可能な人工知能(以下、「AI」とする:Artificial Intelligence)などを利用したウェブサイトなどであってもよい。
【0027】
関連ワードの収集処理では、たとえば情報供給手段20が指定された収集条件に対応した情報を提供する機能を備えてもよく、または情報処理装置4がテーマワードや関連ワードを情報供給手段20に入力したことによって得られる検索情報の中から、設定された収集条件に対応した情報を抽出するものであってもよい。またこの収集処理に利用する情報供給手段20は、たとえば単一の検索サービスやAIを利用できるウェブサイト、データベースに限られず、複数のサービスを併用して関連ワードを収集してもよい。そして、このように複数の情報供給手段20を利用した場合、情報処理装置4は、たとえばそれぞれ収集した関連ワードを共通の作業領域である抽出ワード情報生成部24などに格納し、収集傾向の解析などの処理を実行すればよい。
【0028】
<関連ワードの収集条件について>
情報供給手段20を利用して関連ワードを収集するための収集条件は、キーワードを収集する手段や情報の種類などの条件であり、たとえば以下のものが含まれる。
(1) 情報供給手段20が蓄積している過去の検索に利用されたキーワードであって、テーマワードまたはこれに関連するキーワードで検索した結果に対し、さらにその内容を絞り込むことを目的として次に入力されるキーワードを収集する条件(以下、「収集条件1」とする)、
(2) 情報供給手段20により、過去の検索記録などの情報から予測して割り出したものであって、テーマワードと組み合せて使用されることで、捜索対象のコンテンツなどの情報を特定し、または捜索範囲を絞り込むためのキーワードを収集する条件(以下、「収集条件2」とする)、
(3) 情報供給手段20が有する検索機能、または図示しない検索手段を利用し、テーマワードや先に取得している関連ワードによって得た検索結果に対し、その検索結果に挙げられたウェブサイトやコンテンツで使われているキーワードを収集する条件(以下、「収集条件3」とする)、
(4) 情報供給手段20が有する検索機能、または図示しない検索手段を利用して得た検索結果において、検索結果ページに表示された広告などで使用されているキーワードを収集する条件(以下、「収集条件4」とする)。
【0029】
なお、ここに示す収集条件1~4は一例であり、本開示の技術は、収集条件1~4以外の条件に基づいて関連ワードの収集を行ってもよい。
【0030】
<コンテンツ生成処理について>
図3は、コンテンツ内の関連ワードの使用状態の監視結果および生成ガイド情報を示している。この監視結果と生成ガイド情報は一例である。
コンテンツ生成システム2は、たとえば抽出ワード情報との対比対象であるコンテンツについて、ユーザー端末6から取得する場合と、情報処理装置4が自動生成もしくは外部から取得する場合が含まれる。
すなわち、ユーザー端末6は、たとえば受信した抽出ワード情報に含まれる関連ワードを利用してコンテンツを作成すると、ネットワーク上にアップロードするために、コンテンツデータを情報処理装置4に送信する。
また、情報処理装置4は、たとえば関連ワード抽出処理部16が抽出ワード情報を生成すると、その一部または全部の関連ワードを利用して、ユーザーに提供するコンテンツを自動生成するほか、外部にあるAIなどを利用したコンテンツの生成手段に対して関連ワードを提供してコンテンツを自動生成させる。
情報処理装置4のコンテンツ生成処理部18では、これらの何れかの手法で生成されたコンテンツデータを受信すると、ユーザー情報に基づいて、記憶部10に格納されている抽出ワード情報を読み出し、コンテンツデータとの対比処理を実行する。この対比処理は、本開示の監視処理の一例であり、コンテンツ内での関連ワードの使用状態を監視する。この監視処理では、たとえば抽出ワード情報に含まれる全ての関連ワードがコンテンツ内で使われているかを判断するようにしてもよく、または一部の関連ワードが使われているかを監視するようにしてもよい。監視処理では、たとえば記事などで構成されたコンテンツであれば、その記事の部分を抽出ワード情報にある関連ワードに対してテキスト検索を行い、一致するワードもしくは類似するワードが存在するかを監視すればよい。そのほか、テキスト形式以外のコンテンツ、またはコンテンツの一部については、コンテンツの内容を関連ワードた対比可能な形式に変換して、監視すればよい。
監視処理は、監視対象や監視内容を設定する監視条件を設定してもよい。この監視条件は、たとえば関連ワードの数や、関連ワード収集処理時に取得した収集傾向の解析結果などに基づいて設定した評価値などを利用して設定してもよい。
【0031】
コンテンツ生成処理部18は、たとえば図3のAに示すように、関連ワードの使用状態の監視結果の一例として、監視結果画面30を生成し、ユーザー端末6に提示する。この監視結果画面30には、たとえばコンテンツデータ32に対し、関連ワードが使用されている部分を示す使用状態表示34を表示させる。この使用状態表示34は、たとえば記事など文書で形成されたコンテンツデータ32内の関連ワードの字体やフォントの変更や、背景色の変更などによりハイライトさせる処理を含む。
【0032】
またコンテンツ生成処理部18は、たとえば監視結果画面30を生成するとともに、抽出ワードの中から使用されていない関連ワードをユーザーに把握させるためのコンテンツの生成ガイド情報を生成する。この生成ガイドは、たとえば図3のBに示すように、抽出ワード情報40内に、少なくともコンテンツで使用していない関連ワード(関連ワードP、R、Y、Z)を明示させる。この抽出ワード情報40は、たとえば抽出された関連ワードが格納される抽出ワード領域42と、各関連ワードに設定された評価値領域44を備える。この評価値領域44には、たとえば関連ワードの出現傾向の解析処理で判断し、設定された情報、またはこの情報を利用して設定された優先度情報の一例である。そして、抽出ワード領域42では、たとえば列挙された関連ワードに対し、コンテンツデータ32内で使用されている関連ワードの文字フォントの変更や、文字の色を薄くするなどの使用状態表示46を表示させる。この使用状態表示46と監視結果画面30内の使用状態表示34は、連動しており、共に、コンテンツ生成処理部18の監視結果を共有し、この監視結果の内容に基づいて、使用されている関連ワードの特定や数などが管理される。
また、抽出ワード領域では、たとえばコンテンツデータ32内で使用されていない関連ワードに対し、不使用状態表示48として、関連ワードの字体やフォントの変更や、背景色の変更などによりハイライトさせる。
【0033】
コンテンツ生成処理部18は、監視結果画面30や抽出ワード情報40を利用した生成ガイド情報をユーザー端末6に送信するとともに情報処理装置4の情報提示部12でユーザーが確認可能に提供する。そして、ユーザーは、斯かる監視結果画面や生成ガイド情報を利用して、関連ワードに関するコンテンツの内容の修正、更新処理を行えばよい。
【0034】
<抽出ワード情報の生成処理について>
次に、関連ワードの収集と、抽出ワード情報の生成について、具体的な処理の流れを示す。図4図5は、関連ワードの収集と抽出ワード情報の生成処理の一例を示している。図4図5に示す構成は一例であり、本開示の技術が斯かる構成に限定されない。
【0035】
情報処理装置4は、たとえばユーザー端末6から抽出ワード情報の生成指示を受けたことを契機に、関連ワード抽出処理部16に処理領域50を形成すると、ユーザー端末6から取得したテーマワード52と、指定された収集条件に応じて情報供給手段20を利用した関連ワードの収集を実行する。
関連ワードの収集処理では、たとえば図4に示すように、入力されたテーマワード52に基づいて情報供給手段20から関連ワードを収集し、その収集一覧情報を生成する。ここでは、1つの収集条件のみを設定して収集処理を行う場合を示している。収集一覧情報には、たとえば収集処理に利用したワード情報部54と、収集結果部56で構成される。第1階層の情報収集処理では、ワード情報部54にテーマワードを設定し、情報供給手段20から収集した複数の関連ワードA、B、・・・・Xが収集結果部56に格納される。
【0036】
情報処理装置4は、第2階層の収集処理として、第1階層で収集した複数の関連ワードを利用して、情報供給手段20から関連ワードをそれぞれ収集し、その収集結果ごとに収集一覧情報を生成する。つまり、第2階層以降の収集処理では、先に収集した関連ワードに対する関連ワードを調査して収集する。これにより収集処理では、収集処理の階層数と収集したワードの数の倍数に応じた収集結果部56が生成される。情報処理装置4は、たとえば予め設定した収集階層数条件、または得られた関連ワードの数、その他、後述する重複した関連ワードの出現回数に対して設定した閾値などの設定条件に応じて収集処理を実行すればよい。この設定条件は、たとえば情報処理装置4の関連ワード収集部22に予め設定されていてもよく、またはユーザー端末6を通じてユーザーが希望する設定条件を入力してもよい。
【0037】
情報処理装置4は、たとえば収集した複数の関連ワードに対して収集傾向の解析処理を行う。この解析処理では、たとえば収集傾向の評価値基準情報として、関連ワードの出現回数を利用する場合を示す。情報処理装置4は、たとえば全ての収集結果部56を対比し、同一の関連ワードを抽出してグループ分けした後、各関連ワードの出現回数をカウントする。具体的には、第1階層の収集結果部56に含まれる関連ワードA、関連ワードXが第2階層の収集結果部56に含まれているため、これらをそれぞれ重複ワードM1、M2として指定し、抽出領域57を生成して格納する。この抽出領域57は、収集傾向の解析処理の実行領域であるとともに、ユーザーに提示する抽出ワードの設定処理を実行する領域であって、たとえば抽出ワード情報部58と評価値情報部59を備える。
【0038】
抽出ワード情報部58は、収集した関連ワードの内、同一または異なる収集階層において重複して関連ワードが抽出され、収納される領域の一例である。
評価値情報部59は、評価値基準情報に基づいて設定される評価値が格納される領域の一例である。この評価値は、たとえば出現回数などの評価値基準情報がそのまま利用される場合のほか、評価値基準情報に対し図示しない設定情報に基づいて算出される場合が含まれる。すなわち、評価値の設定では、たとえば出現回数が多いものを高く評価すればよい。
この評価値情報部59には、たとえば出現回数を評価値とするほか、この出現回数に代えて、または出現回数と組み合せて出現した収集階層の情報を評価値としてもよい。すなわち、情報処理装置4は、メインのキーワードであるテーマワードに近いキーワードを優位とし、より早い段階の階層で収集した関連ワードに高い評価を設定してもよい。出現回数と収集階層数を組み合せて評価値を設定する場合は、既述の設定条件を利用すればよい。
【0039】
そのほか評価値は、たとえば重複する関連ワードが出現した収集階層を組み合せて評価値を算出してもよい。この場合、たとえば第1階層の収集と第3階層の収集で重複した関連ワードと、第2階層の収集と第4階層の収集および第6階層の収集で重複する関連ワードが有る場合に、より早期に重複して出現したことや、または次に出現するまでの収集階層の間隔が短いなどの要素を評価値に利用してもよい。
【0040】
また、収集傾向の解析処理は、たとえば出現回数のように関連ワードの収集条件に関わらず共通の評価値基準情報を利用するもののほか、収集条件1~4ごとに特有の評価値基準情報を利用する場合も含まれる。この場合、評価値基準情報は、たとえば情報処理装置4が取得した関連ワードから解析するもののほか、情報供給手段20が取得している情報を利用して解析するものや、情報供給手段20から提示された情報に基づいて収集傾向を解析するものが含まれる。
【0041】
具体例として、情報供給手段20が検索サービスを行うサーバーの場合、所定期間に関連ワードをユーザーが入力した回数、すなわち検索回数をサーバーから取得して評価値基準情報としてもよい。そのほか、収集条件4の場合、情報処理装置4は、たとえば検索処理で入力されたキーワードに関連付けられた検索結果ページに表示された広告の出稿料金を取得してもよい。そして、収集傾向の解析処理では、重複する複数の関連ワード間で、広告の出稿料金を直接、または出稿料金から割り出した評価情報を対比してもよい。
また、収集条件3の場合、情報処理装置4は、たとえば検索結果に挙げられたウェブサイトやコンテンツに対し、テーマワードや関連ワード出現数とともに、これらのキーワードが配置された位置情報を収集してもよい。この位置情報の収集では、たとえばウェブサイトやコンテンツの全体構成に対して、出現する行数や上部側、中央側、下部側などに区分した情報、またはHTML形式のウェブサイトであれば見出しや掲題などのタグに記載されているかなどの情報を収集する。また、1つのコンテンツ内に同一の関連ワードが複数用いられている場合は、たとえばその関連ワードが集中、もしくは多く使われている範囲などの位置情報を取得してもよい。そして、収集傾向の解析処理では、たとえば、複数の関連ワード同士で、コンテンツの上部側やタイトルタグに含まれているものを高く評価するなどで対比してもよい。
【0042】
この評価値が高い抽出ワードは、関連するキーワードが繰り返し再帰して出現しているものであり、検索サービスなどで情報供給手段20を利用する一般の閲覧ユーザーが検索処理に入力したワードであって、最初に設定したテーマワードに対する関連度が高いものと評価している。すなわち、抽出ワードは、テーマワードに対し、ユーザーの興味・関心や嗜好性、流行性が高い関連ワードであると推測することができる。
【0043】
そして抽出ワード情報生成部24は、生成した抽出領域57に対して予め設定した抽出条件に基づき、抽出ワード情報部58に格納された一部または全ての抽出ワードを抽出する。抽出条件は、たとえば評価値の高いものから所定数を抽出することなどが指定されている。
【0044】
また、抽出ワード情報の生成処理では、たとえば図5に示すように、1つのテーマワードに対し、異なる複数の収集条件によって関連ワードを収集し、これらの収集結果を組み合せて抽出ワード情報を生成してもよい。この場合、情報供給手段20は、たとえば単一の検索サービスに限られず、収集条件に応じて異なる種類の情報供給手段20を併用すればよい。
【0045】
この関連ワードの収集処理では、たとえば初めの情報収集処理Iとして、設定されたテーマワードに対し、収集条件1、2、・・・N毎に関連ワードを収集し、その収集した複数の関連ワードA、B、・・・・Xをそれぞれの収集結果部56に格納する。
情報処理装置4は、次階層の収集処理IIとして、前階層で収集した複数の関連ワードに対し、それぞれを検索ワードとして情報供給手段20から関連ワードを収集して、収集一覧情報を生成する。情報処理装置4は、先に収集した関連ワードを利用して、次の関連ワードの収集処理を繰り返し実行する。
【0046】
情報処理装置4は、収集傾向の解析処理として、たとえば全ての収集結果部56を対比し、重複して出現した関連ワード同士をグループ分けするとともに、その出現回数をカウントする。抽出ワード情報生成部24は、たとえば抽出領域57を生成して、重複ワードM1、M2・・・(図4)を格納すると、抽出領域57に格納された関連ワードに対し、それぞれ評価処理を行い、評価値情報部59に評価情報を格納する。この評価処理は、たとえば同一の収集条件によって収集し、かつ重複したキーワード同士に対しては共通の評価基準で評価値を設定してもよく、または異なる収集条件によって収集し、重複した関連ワードに対しては、収集条件毎に評価基準や付与する評価値に重み付けが設定されており、その評価基準や評価値に基づいて評価処理を行ってもよい。
【0047】
評価基準や評価値の重み付けは、たとえば収集条件同士の評価処理や評価対象などが異なることから、その相違点を是正するための修正情報である。重み付けは、たとえば出現数を評価対象とする場合であって、再検索に利用するキーワードである収集条件1による出現数と、ウェブサイトに使用されている用語である収集条件2を利用した場合とでは、出現数が大きく異なるために単純な評価値の加算処理では全体の出現数が適切に判断し難くなる可能性がある。そこで、評価処理では、たとえば出現数が多い収集条件に対する計数単位の調整、または出現数が少ない収集条件の出現数の評価の調整などを行ってもよい。この出現数の評価の調整では、たとえば出現数が多くなる収集条件と、出現数が少なくなる収集条件を組み合せて収集処理を行った場合、収集条件ごとに評価値の設定単位を異ならせてもよい。すなわち、出現回数が多い収集条件に対しては、1階層の出現回数に対する評価値を小さくし、または逆に出現回数の少ない収集条件に対しては、1階層の出現回数に対する評価値を大きくしてもよい。このように、出現回数に対して評価基準を調整することで、実質、出現回数の多い収集条件の結果のみで、関連ワードの評価値が設定されてしまうのを防止できる。
この評価の調整では、たとえば関連ワードの収集に設定した収集条件1~4ごとに調整手法が設定されてもよく、または収集条件の組み合わせに応じて調整手法が設定されてもよい。
【0048】
<コンテンツ生成処理について>
図6は、コンテンツ生成処理例を示している。図6に示す処理内容、処理手順は一例であり、斯かる構成に本開示の技術が限定されない。このコンテンツ生成処理は、本開示のコンテンツの生成方法、コンテンツ生成プログラムの一例である。
情報処理装置4は、たとえばユーザー端末6からの要求に基づいて、抽出ワード情報の生成処理を行う(S101)と、生成した抽出ワード情報をユーザーに提供する(S102)。この提供処理は、たとえば情報処理装置4の情報提示部12を構成するモニターなどに表示させてもよく、またはユーザー端末6に対してデータを送信してもよい。
【0049】
情報処理装置4は、コンテンツ生成処理部18で自動生成し、またはユーザー端末6や外部の生成手段からコンテンツデータを取得して読み込むと(S103)、抽出ワード情報とコンテンツデータの対比処理を行い(S104)、コンテンツ内に、抽出ワード情報内に含まれている関連ワードが使用されているか否かの監視処理を行う。そして情報処理装置4は、この対比処理の結果として、関連ワードの監視結果と、この監視結果に基づくコンテンツの生成ガイド情報を生成する(S105)。そして、情報処理装置4は、ユーザーに対して監視結果とコンテンツの生成ガイド情報を提示する(S106)。この関連ワードの監視結果は、たとえばコンテンツデータ32内にある関連ワードを明示させた監視結果画面30などが含まれる。また、生成ガイド情報は、たとえば使用されていない関連ワードのみを明示させた抽出ワード情報40が含まれる。
【0050】
<抽出ワード情報の生成処理について>
図7は、抽出ワード情報の生成処理例を示している。図7に示す処理は、図6のS101のサブフローチャートであり、処理内容、処理手順は一例であり、斯かる構成に本開示の技術が限定されない。この抽出ワード情報生成処理では、たとえば処理内容として、関連ワード収集処理F1とキーワード抽出処理F2に区分される。
【0051】
情報処理装置4は、たとえば関連ワード収集処理F1として、ユーザー端末6から入力された収集条件を設定すると(S201)、この収集条件に応じた情報供給手段20にアクセスする(S202)。情報処理装置4は、ユーザー端末6から関連ワードの調査対象であるテーマワードを取得し(S203)、このテーマワードや、収集処理の先の階層で取得した関連ワードを利用した関連ワードの収集処理を行い(S204)、その関連ワード等を記録する(S205)。収集した関連ワードは、たとえばキーワード抽出処理F2を実行するための処理領域50等に格納すればよく、または記憶部10に形成したデータベースなどに格納してもよい。また、この収集処理では、関連ワードとともに、収集した日時や情報供給手段20を特定する情報、その他、同一の関連ワードの出現回数などを記録してもよい。
【0052】
情報処理装置4は、関連ワードの収集処理において設定条件として、たとえば収集処理の回数や、重複する関連ワードの出現回数などを確認し、この設定条件を満たすかを判断する(S206)。情報処理装置4は、設定条件を満たすまで(S206のNO)関連ワードの収集処理(S204、S205)を繰り返し実行し、設定条件を満たすと(S206のYES)、キーワード抽出処理F2に移行する。
【0053】
情報処理装置4は、たとえばキーワード抽出処理F2として、収集した関連ワードについて、出現回数の計数や、重複する関連ワードを選択して抽出領域57に格納するほか、出現回数や収集階層の情報を利用して各関連ワードに評価値を設定するとともに、ランク付けなどを含む解析処理を実行する(S207)。そして抽出ワード情報生成部24は、たとえば出現回数やランクの順位などの抽出条件に基づき、抽出領域57に格納された関連ワードを1または複数抽出し、抽出ワード情報を生成する(S208)。この抽出ワード情報には、抽出された関連ワードとともに、テーマワードや出現回数などの評価値、収集に利用した情報供給手段の識別情報などを含んでもよい。
【0054】
〔第1の実施形態の効果〕
斯かる構成によれば、次のいずかの効果が得られる。
(1) コンテンツ内に、ネットワークの利用者の嗜好性や流行性に合せた複数の関連ワードを取入れることで、コンテンツに対するアクセス数の増加など、評価の高いコンテンツの作成、更新処理が可能となる。
(2) コンテンツの作成において、収集した関連ワードの使用状態を監視し、その監視結果や、収集したのに使用されていない関連ワードを提示させることで、コンテンツの作成や記載内容のチェック処理の時間的、作業的負荷を軽減させることができる。
(3) 収集したキーワードに対し、コンテンツ内の使用状態の監視結果とともに、不足するキーワードの特定やキーワードの使用を促すための情報を含む生成ガイド情報を生成してユーザーに提供することで、コンテンツの生成や更新の迅速性が高められ、コンテンツの公開時にキーワードの流行性などの影響を抑えることができる。

〔第2の実施形態〕
【0055】
図8は、第2の実施形態に係るコンテンツ生成システムの構成を示している。図8に示す構成は一例であり、本開示の技術において、斯かる構成に限定されない。また図8において、図1図2と同一部分には同様の記号を付し、その説明を省略する。
【0056】
このコンテンツ生成システム60では、第1の実施形態に係るコンテンツ生成システム2に対し、処理部14のコンテンツ生成処理部18において、関連ワードの使用状態の監視のみならず、使用していない関連ワードをコンテンツに対して不足する関連ワードとして判断すること、および不足している関連ワードを利用させるコンテンツ補完情報の生成処理を実行可能な構成となっている。
この情報処理装置4には、たとえばコンテンツ生成処理部18内に、監視処理部19を備えることや、ユーザーから取得したコンテンツデータ32を格納し、監視処理部19内の不足する関連ワード情報66や、コンテンツ種別情報68を利用したコンテンツ補完情報70の作成機能を有する。
【0057】
監視処理部19は、コンテンツ生成処理部18で自動生成し、またはユーザー端末6や外部の生成手段から取得したコンテンツの構成や内容などの把握とともに、ユーザーに対して提供された抽出ワード情報内の関連ワードが適切、もしくは十分に使われているかについての監視処理と同時に、不足する関連ワード情報66の収集やコンテンツ種別情報68を取得する機能部の一例である。
コンテンツデータ32は、ユーザーがユーザー端末6や図示しない外部の生成手段を通じて情報処理装置4内に入力され、または情報処理装置4内で自動作成したコンテンツのデータである。
不足する関連ワード情報66は、たとえば関連ワードの使用状態の監視処理と平行して収集された情報であって、抽出ワード情報内にある関連ワードの内、コンテンツにて使用されなかった1または複数の関連ワードが含まれる。
【0058】
コンテンツ種別情報68は、たとえばコンテンツ内の構成例を示す情報の一例であり、たとえばコンテンツが主にテキストなどで構成された記事やブログで構成されることや、または主に動画や画像で構成されるなどの種別を表す情報である。このコンテンツ種別情報は、たとえば読み込んだコンテンツデータ32に対し、監視処理部19で内部構成を解析するようにしてもよく、またはコンテンツデータ32の読込み時にユーザーがコンテンツの種別などの情報を入力設定させてもよい。
コンテンツ補完情報70は、本開示のコンテンツの生成ガイド情報の一例であり、コンテンツデータ32に対して、不足する関連ワードを補完させるための情報が含まれる。
【0059】
<コンテンツの生成ガイド情報について>
図9は、コンテンツの生成ガイド情報を示している。
情報処理装置4のコンテンツ生成処理部18は、たとえばコンテンツの生成ガイド情報として、コンテンツ補完画面72、または他のコンテンツ補完画面76を生成する。これらのコンテンツ補完画面72は、コンテンツ補完情報70の一例である。
コンテンツ補完画面72には、たとえば図9のAに示すように、コンテンツデータ32の一部に対し、関連ワードの使用状態に対する監視結果として設定される使用状態表示34とともに、不足する関連ワード情報66とともにコンテンツ内への入力位置を示す補完位置情報74が設定される。
また、コンテンツ補完画面76には、たとえば図9のBに示すように、コンテンツデータの一部に対し、不足する関連ワード情報66を利用して生成された文書や画像、または動画などで構成された補完ガイド情報78が設定される。
これらの補完位置情報74や補完ガイド情報78は、たとえばコンテンツ生成処理部18がコンテンツデータ32の内容や構成とともに、抽出ワード情報にある不足する関連ワード情報66の提示順序や評価値などの情報に基づいて、不足関連ワードや補完位置を設定している。また情報処理装置4は、たとえば不足する関連ワードに基づき、コンテンツデータ32に関連する文書や画像、動画などのコンテンツを自動生成するほか、同一または関連するテーマワードや関連ワードに関するコンテンツを収集し、またはその収集したデータを利用して調整したコンテンツを利用してもよい。そのほか、情報処理装置4は、図示しないAIを利用し、テーマワードや関連ワードを指定して生成させたコンテンツ補完情報70として利用してもよい。
【0060】
<コンテンツ生成処理について>
図10は、コンテンツ生成処理例を示している。図10に示す処理内容、処理手順は一例であり、斯かる構成に本開示の技術が限定されない。このコンテンツ生成処理は、本開示のコンテンツの生成方法、コンテンツ生成プログラムの一例である。
情報処理装置4は、たとえばユーザー端末6からの要求に基づいて、抽出ワード情報の生成処理(S301)、コンテンツデータの監視処理(S302)を行う。この抽出ワード情報の生成処理(S301)は、図7等で既述した処理ステップS101、S201~208と同様の処理を行えばよく、説明を省略する。また、コンテンツデータの監視処理(S302)では、たとえば図6等で既述した処理ステップS102~S104と同様の処理を行えばよく、説明を省略する。
【0061】
情報処理装置4は、コンテンツデータに対し、収集した関連ワードの使用状態の監視処理が完了すると、ユーザーからコンテンツの補完指示が有るかを判断する(S303)。情報処理装置4は、補完指示がある場合(S303のYES)、コンテンツ生成処理部18により、不足する関連ワード情報66およびコンテンツデータ32を読込み(S304)、コンテンツ補完情報70を生成して(S305)、ユーザーに提示する(S306)。コンテンツ補完情報70の生成では、たとえば記憶部10に格納されたコンテンツを補完する記事データなどを利用するほか、外部のウェブサイトの記事データ、その他、外部のAIなどを利用して作成した補完情報を利用し、コンテンツ補完画面72、76などを生成する。
【0062】
情報処理装置4は、ユーザーからコンテンツの更新指示があるかを判断し(S307)、更新指示があれば(S307のYES)、ユーザー端末6からの指示に沿って、コンテンツデータを更新する(S308)。この更新処理では、たとえば提示したコンテンツ補完画面72、76に対して更新指示がある場合は、そのままコンテンツ補完画面72、76の内容をコンテンツデータとして更新すればよい。
情報処理装置4は、たとえばユーザーから更新指示が無い場合(S307のNO)、S303に戻り、コンテンツの補完指示が有るかを判断する。このように更新指示が無い場合は、提示したコンテンツ補完画面72、76などのコンテンツ補完情報70がユーザーによって採用されなかった、または更新処理の必要なしと判断すればよい。
【0063】
そして情報処理装置4は、ユーザーからコンテンツの作成完了指示を受ければ(S309)、コンテンツ作成処理を終了する。
また、情報処理装置4は、コンテンツの補完指示が無い場合(S303のNO)、ユーザーがコンテンツの内容を更新したかを判断する(S310)。情報処理装置4は、たとえば、コンテンツの補完指示の有無に関わらず、コンテンツの内容を更新した場合(S310のYES)、S302に戻り、更新したコンテンツデータに対する監視処理を行い、抽出した関連ワードの使用状態を監視する。また、情報処理装置4は、ユーザーがコンテンツを更新していない場合(S310のNO)、S309に移行し、コンテンツ作成処理の完了指示を待機する。
【0064】
〔第2の実施形態の効果〕
斯かる構成によれば、以下のいずれかの効果が得られる。
(1) 第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(2) コンテンツの生成ガイド情報として、不足する関連ワードの提示とともに、その関連ワードの挿入位置の提示や、この関連ワードを利用した記事や動画などのコンテンツ補完情報を自動生成して提示することで、コンテンツの作成、更新処理の作業負荷の軽減が図れる。
(3) コンテンツの補完情報の提示や自動生成により、コンテンツの修正を含む作成処理や更新処理を迅速に行うことができ、ネットワークの利用者の嗜好性や流行性の変動に対応したコンテンツの生成が可能となる。
【0065】
〔第3の実施形態〕
図11は、第3の実施形態に係るコンテンツ生成システムの構成例を示している。図11に示す構成は一例であり、本開示の技術において、斯かる構成に限定されない。また図11において、図1、2、8等と同一部分には同様の記号を付し、その説明を省略する。
【0066】
このコンテンツ作成システム80では、既述のコンテンツ生成システム2、60に対し、情報処理装置4のコンテンツ生成処理部18において、コンテンツのデータ形式を変換する変換処理部82を備える場合を示している。このコンテンツのデータ形式の変換は、たとえばユーザーが生成したコンテンツデータが主にテキスト以外で構成されている場合に、そのコンテンツデータと、抽出ワード情報に含まれる関連ワード情報とが対比を行うための処理例である。すなわち、監視処理では、たとえば主にテキストで構成された関連ワードに対し、主に動画や画像などで構成されたコンテンツデータと対比する場合、これらを直接対比しても、コンテンツの全てまたはその一部に対する監視結果が生成できない可能性がある。そこで、この情報処理装置4は、変換処理部82において、コンテンツデータ32の一部または全部を関連ワードと対比可能な情報に変換する。この変換処理には、たとえばコンテンツが動画であれば、コンテンツデータに含まれている、もしくはコンテンツを再生するブラウザや動画再生プログラムを実行することで、音声やコンテンツの内容をテキスト化したり、またはテキスト形式の字幕データを読み取るなどの処理を行えばよい。また情報処理装置4は、その他の変換処理として、たとえば動画や画像で表されている内容を説明する記載を読み取るほか、ネットワーク上で同一または類似する動画や画像を含むウェブサイトなどを調査し、そのウェブサイトなどに記載されている説明などのテキストデータを取得する手法も含んでよい。
【0067】
変換処理部82は、コンテンツデータ32をテキストデータなど、関連ワードと対比可能なコンテンツ情報を生成すると、監視処理部19においてコンテンツで使用している関連ワードを表す監視結果を生成するとともに、不足する関連ワード情報66やコンテンツ種別情報68を抽出する。そして、情報処理装置4は、コンテンツ生成処理部18において、少なくともコンテンツ情報、不足する関連ワード情報66、コンテンツ種別情報68およびコンテンツ補完情報70を生成し、これをユーザー端末6に提示する。コンテンツ補完情報70は、たとえば既述の図9に示すように、コンテンツ補完画面72、76を生成すればよい。また情報処理装置4は、たとえばユーザーがコンテンツの補完指示を出していない場合には、コンテンツ情報と抽出ワード情報とを対比して、関連ワードの監視結果と、使用していない関連ワードに対して不使用状態表示48を付した抽出ワード情報40(図3)を提示してもよい。
【0068】
<コンテンツ生成処理について>
図12は、コンテンツ生成処理例を示している。図12に示す処理内容、処理手順は一例であり、斯かる構成に本開示の技術が限定されない。このコンテンツ生成処理は、本開示のコンテンツの生成方法、コンテンツ生成プログラムの一例である。
情報処理装置4は、たとえばユーザー端末6からの要求に基づいて、抽出ワード情報の生成処理(S401)を行う。抽出ワード情報の生成処理(S401)は、図10で既述の処理ステップS301と同様の処理を行えばよい。
【0069】
情報処理装置4は、生成した抽出ワード情報をユーザーに提供すると(S402)、コンテンツデータ32を読み込み(S403)、コンテンツデータ32と抽出ワード情報が対比可能かを判断する(S404)。この判断処理では、たとえばデータ形式が同一であるか、または関連性や互換性の有無などを判断する。情報処理装置4は、コンテンツデータ32と抽出ワード情報が対比できないと判断した場合(S404のNO)、変換処理部82を実行し、コンテンツデータ32を特定のデータ形式に変換、もしくはコンテンツの字幕や説明文の読み出し、その他、外部データの取得など、コンテンツの内容を抽出する処理を行い(S405)、コンテンツ情報を生成する(S406)。
情報処理装置4は、抽出ワード情報とコンテンツ情報とを対比する(S407)。また、コンテンツデータと抽出ワード情報40が対比可能である(S404のYES)場合も、同様に対比処理を行う(S408)。
【0070】
そして、情報処理装置4は、使用されている関連ワードを特定した監視結果と、使用していない関連ワードを特定した抽出ワード情報40や、この抽出ワード情報40に代え、もしくはこれとともに、コンテンツに不足している関連ワードを利用したコンテンツ補完情報70を含む生成ガイド情報を生成し(S409)、ユーザーに生成した監視結果や生成ガイド情報を提示する(S410)。
【0071】
なお、この実施形態では、変換処理部82によりコンテンツデータを抽出ワード情報と対比可能なデータ形式に変換する場合を示したが、抽出ワード情報をコンテンツデータと直接対比可能なデータ形式に変換させてもよい。
【0072】
〔第3の実施形態の効果〕
斯かる構成によれば、以下のいずれかの効果が得られる。
(1) 第1の実施形態、または第2の実施形態と同様の効果が得られる。
(2) 変換処理部82によりコンテンツデータまたは抽出ワード情報のいずれかを対比可能な状態に変換することで、多種のデータ形式のコンテンツにおいて、ネットワーク利用者の嗜好性や流行性に対して検索処理などに該当可能なコンテンツの生成が可能となる。
(3) 情報処理装置4において、データ変換機能を備えることで、監視結果に対するコンテンツデータの修正や更新処理において、収集した関連ワードを有効括用することが可能となる。

〔変形例〕
【0073】
以上説明した実施形態について、その特徴事項や変形例を以下に列挙する。
【0074】
(1) 上記実施形態では、抽出ワード情報とコンテンツとの対比処理において、抽出ワード情報に含まれる関連ワードの全てが使用されていない場合、監視結果や生成ガイド情報において、使用していない関連ワードを明示し、ユーザーに提示する場合を示したが、斯かる構成に限定されない。この監視処理では、たとえば抽出ワード情報内の一部の関連ワードが使用されていないとの監視結果に対し、ガイド情報として、抽出ワード情報40の抽出ワード領域42内に不使用状態表示48を明示していたのに対し、設定条件に基づき、一部の関連ワードを使用していない場合に不使用状態表示48を明示させないようにしてもよい。具体的には、たとえば抽出ワード情報40に対し、所定数として、たとえば10個の関連ワードがコンテンツで使用されていれば、関連ワードが不足していると判断せず、不使用状態表示48を表示させないようにしてもよい。また、この設定条件には、たとえば関連コンテンツの収集や抽出ワード情報40の生成において設定した評価値を利用し、この評価値が閾値以上(上位ランク)となっているものを優先的に、かつ最低限使用するように監視し、閾値以下のものについては、警告表示程度にするなどの場合分けをしてもよい。
【0075】
(2) 上記実施形態では、コンテンツ生成処理部18が、コンテンツ内に抽出した関連ワードが使われているか否かを監視し、その監視結果をユーザーに提示する場合を示したが、斯かる処理に限定されない。コンテンツ生成処理部18は、たとえばコンテンツ内の関連ワード毎の使用回数を計数し、その結果をユーザーに提示してもよい。また、コンテンツ生成処理部18は、たとえば予め関連ワードの回数の閾値が設定されており、閾値以上に関連ワードが使用されていなければユーザーにその旨を通知するようにしてもよい。この閾値は、たとえば関連ワード毎に、ネットワーク上での注目度の高さに応じて増減させてもよく、この注目度は抽出ワードの生成時に設定した評価値を基準に判断してもよい。
【0076】
(3) 上記(2)の処理内容に加えて、情報処理装置4は、たとえばコンテンツ生成処理部18は、コンテンツ内において関連ワードが使われる位置や回数および集中度や頻度などを評価し、その評価情報をユーザーに提示してもよい。すなわち、コンテンツ生成処理部18は、たとえば評価値などの注目度が高い関連ワードについて、テキストで構成されたコンテンツの場合、その冒頭部分や主題部分に多数、または登場頻度などが効果的か否かを解析して評価する。そして、コンテンツ生成部は、たとえば関連ワードを使用していても、その使用状態が適切でないと評価した場合は、コンテンツ生成ガイド情報として、関連ワードの使用位置や、関連ワードを含む文書などを生成し、ユーザーに提示してもよい。
【0077】
(4) 上記実施形態では、キーワードの収集条件に対し、1つの情報供給手段20から関連ワードを収集する例と、異なる複数の収集条件により関連ワードを収集する例を示したがこれに限らない。
情報処理装置4は、たとえば同一のテーマワードで、かつ共通の収集条件であって、異なる複数の検索サービスなどから関連ワードを収集し、その収集傾向を解析して抽出ワード情報を生成してもよい。また、この場合、ユーザーの設定により、もしくは検索サービスの利用者数などの情報に基づき、情報供給手段20ごとの収集結果に対して重み付けを設定して評価値を割り出してもよい。具体的には、利用者数の多い検索サービスで収集した関連ワードに対する評価値を大きく設定するようにしてもよい。これにより、利用者数が多い=閲覧ユーザーの嗜好性や流行性、情報のニーズが反映し易くなり、よりユーザーが検索し易いキーワードの抽出の精度が高められる。
【0078】
以上説明したように、本発明の好ましい実施形態および実施例について説明した。本開示の技術は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本開示の技術範囲に含まれることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本開示のコンテンツ生成処理によれば、検索手段などにより収集した関連ワードがコンテンツ内に十分に使用されているかを監視するとともに、関連ワードが不足していることや、この不足した関連ワードを含むコンテンツの補完情報を含む生成ガイド情報を提示することで、検索処理に対する適合性が高く、かつネットワーク利用者の関心やニーズに沿ったコンテンツの生成の容易化や迅速化をすることができ、有用である。
【符号の説明】
【0080】
2、60、80 コンテンツ生成システム
4 情報処理装置
6 ユーザー端末
8 通信部
10 記憶部
12 情報提示部
14 処理部
16 関連ワード抽出処理部
18 コンテンツ生成処理部
19 監視処理部
20 情報供給手段
22 関連ワード収集部
24 抽出ワード情報生成部
30 監視結果画面
32 コンテンツデータ
34、46 使用状態表示
40 抽出ワード情報
42 抽出ワード領域
44 評価値領域
48 不使用状態表示
50 処理領域
52 テーマワード
54 ワード情報部
56 収集結果部
57 抽出領域
58 抽出ワード情報部
59 評価値情報部
66 不足する関連ワード情報
68 コンテンツ種別情報
70 コンテンツ補完情報
72、76 コンテンツ補完画面
74 補完位置情報
78 補完ガイド情報
82 変換処理部
【要約】
【課題】コンテンツの作成において、特定のテーマに対する流行性や嗜好性に沿ったコンテンツの生成処理の迅速化、容易化を実現する。
【解決手段】このコンテンツの生成方法は、コンピュータ(情報処理装置4)の処理部(14)が、登録されているユーザーによって設定されたテーマワードに基づいて複数の関連ワードを収集し、抽出条件に基づいて関連ワードを利用して生成した抽出ワード情報をユーザーに提供する工程と、抽出ワード情報を記憶部(10)に記憶する工程と、抽出ワード情報に基づいて生成されたコンテンツと記憶部にある抽出ワード情報を対比し、抽出ワード情報に含まれる関連ワードがコンテンツ内で使用されたか否かを監視する工程と、監視結果とともに、抽出ワード情報内の使用されていない関連ワードを利用したコンテンツの生成ガイド情報を生成してユーザーに提示する工程とを含む。
【選択図】 図1
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