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特許7479246タックラベルの貼付方法及びタックラベル付きびん
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-25
(45)【発行日】2024-05-08
(54)【発明の名称】タックラベルの貼付方法及びタックラベル付きびん
(51)【国際特許分類】
   B65C 3/16 20060101AFI20240426BHJP
   B65C 9/18 20060101ALI20240426BHJP
   B65D 23/00 20060101ALI20240426BHJP
【FI】
B65C3/16
B65C9/18
B65D23/00 H
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020145450
(22)【出願日】2020-08-31
(65)【公開番号】P2022040649
(43)【公開日】2022-03-11
【審査請求日】2023-06-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000222222
【氏名又は名称】東洋ガラス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149799
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 陽一郎
(72)【発明者】
【氏名】田代 優弥
(72)【発明者】
【氏名】内藤 弘規
(72)【発明者】
【氏名】高橋 政彦
【審査官】佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-136279(JP,A)
【文献】特開2001-075479(JP,A)
【文献】特開2005-059902(JP,A)
【文献】特開平04-031232(JP,A)
【文献】特開昭56-131145(JP,A)
【文献】特開平05-262338(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65C 3/00
B65C 9/00
B65D 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器受け台に載置されて順次搬送される複数のラベル未貼付容器の各ラベル貼付面に、ラベル本体と前記ラベル本体の背面に剥離可能に貼り合わせた台紙の積層体からなるタックラベルを連続して貼付するタックラベル貼付方法であって、
(1)台紙から剥離されたラベル本体の先端を、ラベル未貼付容器のラベル貼付面の到達位置で待機させる工程、
(2)前記ラベル未貼付容器が待機しているラベル本体に到達した位置で、前記ラベル本体の先端をラベル貼付面にタッキングさせると共に、台紙から前記ラベル本体を剥離させる工程、
(3)前記ラベル本体をタッキングした前記ラベル未貼付容器自身を搬送の回転方向とは逆の方向に自転させる工程、
(4)前記ラベル本体が前記ラベル未貼付容器の前記ラベル貼付面の最外回転軌跡の内側に退避した位置で、当該ラベル未貼付容器の自転を停止させる工程、
(5)前記ラベル本体がタッキングされた前記ラベル未貼付容器を、搬送方向と同じ方向で、かつ搬送速度に同期した速度で自転をさせる工程、
(6)前記ラベル未貼付容器をラベル貼付手段に押圧させつつ、自転させながら、前記ラベル本体の全体を当該ラベル未貼付容器の前記ラベル貼付面に貼付する工程、
(7)ラベル貼付済み容器の自転を停止させる工程、
からなり、
前記ラベル本体を前記ラベル未貼付容器の前記ラベル貼付面の最外回転軌跡の内側への退避は、タッキングした前記ラベル本体とタッキングするための部材との接触を回避する位置である、タックラベルの貼付方法。
【請求項2】
前記貼付する工程において、前記ラベル未貼付容器の自転により前記ラベル貼付面に対する押圧力を当該ラベル本体の印刷領域を含む全体領域に対して均等に印加する請求項1に記載のタックラベルの貼付方法。
【請求項3】
前記ラベル貼付手段が、前記印刷領域の凹凸の大きさに応じた深さに沈み込むと共に、前記凹凸の通過後にはもとの状態に復帰する機能を有する、請求項2に記載のタックラベルの貼付方法。
【請求項4】
前記ラベル貼付手段に高反発スポンジを用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のタックラベルの貼付方法。
【請求項5】
前記タックラベルの貼付方法によって貼付されるタックラベルが、前記タックラベルの表面に凸部を形成するように厚盛り印刷された厚盛りタックラベルであることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のタックラベルの貼付方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載のタックラベルの貼付方法によってタックラベルが貼付されたことを特徴とするタックラベル付きびん。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タックラベルの貼付方法に係り、特に、タックラベラーを用いたタックラベルの貼付方法及びその貼付方法でタックラベルが貼付されたタックラベル付きびんに関する。
【背景技術】
【0002】
主として液体を充填し、市場に流通される包装用容器(以下、容器という。)としては、様々な外形を持つものが知られており、ワイン、ビール、その他の飲料等では円筒状容器が多用されている。
そして、これらの容器の表面には、商品名や内容物の説明文などを印刷した、いわゆるラベルが貼付されているのが一般的である。
【0003】
容器の素材としては、ガラスやPET等のプラスチックを素材としたものや缶、紙等がある。
本発明が対象とする容器としては、一般的にガラス(金属やセラミックスを含む)を素材としたものが多いが、硬質のプラスチック製の容器も対象である。
通常、容器の表面に貼付するラベルは、当該容器の属性である内容物や商品名、製造・販売元名称、所謂意匠や商標などの文字、マーク等(ここでは、“意匠”と総称する)を印刷した表面を有し、その裏面に塗布した粘着材(あるいは接着材)で容器の表面(胴体外面など)に貼り付けるようになっている。
【0004】
容器の表面へのラベルの貼付は、少量であれば手作業で行われるが、大量の容器へのラベルの貼付は、一般に“タックラベラー”と称される自動貼付装置が使用される。
タックラベラーは、容器搬送手段で連続的に搬入されてくるラベル未貼付容器に自動でラベルを貼付し、次の生産ライン、検査ステーション、或いは出荷ステーションへ搬出するようになっている。
この種のタックラベラーには粘着材を塗布したタックラベルが用いられており、タックラベルを送り出しながら、移動する容器の胴体の側面に当接させ貼付している。
【0005】
タックラベラーに適用するラベルは、その多数枚がインラインでドラム状に巻かれており、この状態でタックラベラーのラベル貼付ステーションに装填され、容器が搬送されてラベル貼付ステーションに到来するごとにタックラベルが一枚ずつ送り出されて貼付されるようになっている。
【0006】
図6は、容器搬送手段として回転テーブルを用いた一般的なタックラベラーを説明する模式図である。なお、回転テーブルの中心から放射状に延びる直線は、容器の位置を明確にするための仮想線で、破線は容器中心の回転軌跡を示す仮想線である。
容器搬送手段である回転テーブル1には、複数の容器受け台10が等間隔に設けられている。容器供給機構3の搬入コンベア31で搬入されてくるラベル未貼付の容器2は、ローディング手段(スターホイール等)300で容器受け台10の上に順次に一本ずつ載置されて、白抜き太矢印の方向に回転(以下、公転とも言う)してラベル未貼付容器2を搬送する。容器受け台10は必要なときにラベル未貼付容器2自身を回転させる自転機構の一部を構成する。
【0007】
ラベル貼付ステーション100では、台紙82にインラインで剥離可能に積層されたラベル本体83が、台紙剥離装置9の剥離エッジ91で先端のみが剥離された状態でラベル未貼付容器2の外周が搬送される軌跡の上に繰り出されて待機状態になっている。
【0008】
回転テーブル1の公転でラベル未貼付の容器2がラベル貼付ステーション100の台紙剥離装置9に到来すると、待機していたタックラベル本体83の先端がラベル未貼付容器2の表面(貼付面:容器の胴体外面)に貼り付く(タックする)。ラベル本体83は台紙82から剥がされた後、ラベル未貼付容器2自身の回転(細矢印に示した反時計まわりの回転、以下ラベル未貼付容器自身の回転を自転という)が開始され、タックラベル83がラベル未貼付容器2の胴体に巻き付いて貼付される。
【0009】
一般的には、ラベル未貼付容器2はラベル貼付ステーション100に到着してから自転を開始してタックラベル83を巻き付け、外側ガイド93を通過する際に、この外側ガイド93に押接して摺動自転することで撫で付け貼付されるようになっている。
【0010】
ラベル貼付ステーション100を通過した容器2L(ラベル貼付済)は、自転を停止し、回転搬送手段1の回転テーブル1の公転でアンローディング手段(ここでは、スターホイール)400に至り、コンベア41などで構成される容器搬出機構4に渡される。
【0011】
この種のタックラベラーに関連した従来技術を開示したものとしては、特許文献1、特許文献2、特許文献3などを挙げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】特表2019-505443号公報
【文献】特開2013-210466号公報
【文献】特開2005- 59902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
通常のタックラベルは、ラベル基材の表面に文字や図柄(マークや意匠など)を印刷したものであり、所謂二次元印刷のラベルが殆どである。しかし近年、表面に盛り上りのある三次元とも言うべき意匠等を特殊印刷などで形成したラベルが出現している。このラベルはその表面に凸部を形成するように厚盛り印刷されることから厚盛りラベルと称され、一般的にはラベル基材表面から0.1mmあるいはそれ以上の高さ方向に盛り上がりを持たせた三次元ラベルである。これを容器に貼付した状態でみると、あたかも容器自体に彫刻が施されたような外観を呈するという特徴を有する。このラベルを、タックラベラーを用いたラベル貼付に対応させたものを厚盛りタックラベルとも称する。
【0014】
図5は、厚盛りタックラベルの1構成例を説明する模式断面図であって、参照符号8は容器に貼付する前の厚盛りタックラベルの製品を示す。このタックラベル8は、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、ユポ(ユポ・コーポレーションの登録商標)等で構成した基材シート801の背面に粘着層804が形成されており、この粘着層804を覆って台紙82を積層したものである。台紙82を積層した状態の厚盛りタックラベル8は、長尺の台紙82の上に多数のラベル本体83を直列(インライン)に乗せたものをドラム状の渦巻にしてタックラベラーに装填されるようになっている。
【0015】
台紙82の上に配置されるラベル本体83は、基材シート801の表面側にラミネート層802を介して意匠等の印刷層803を有する。厚盛りタックラベルの印刷層803は、厚盛り印刷層(三次元印刷層)803aが形成されて構成される。
ラミネート層802は印刷面の摩擦や劣化を防止するとともに、光沢感を与えることができ、高い意匠性が求められる場合などに採用される。
【0016】
すなわち、厚盛りラベルは基材シート801の表面側に三次元の印刷手法で盛り上がった絵柄等(三次元意匠)を形成したもので、容器の外側に貼付した状態では容器の本体に絵柄の彫刻を施したが如くの外観効果をもたらす。三次元意匠の印刷手法には、バーコ盛上げ印刷やUV厚盛印刷など知られている。特に、UV厚盛印刷は現実的な凹凸感と質感に優れた印刷物が得られる。
【0017】
このような厚盛りラベルを図6で説明したタックラベラーを用いて自動貼付するものにおいて、貼付処理中でのラベルに剥がれや浮き上がりは発生し難いが、貼付後に当該厚盛りラベルの厚盛りした三次元意匠部分に粘着のバラツキに起因する応力歪で部分的な剥がれが発生する場合がある。
特に、このバラツキは、三次元印刷領域の境界付近に生じ易い。なお、貼付処理での貼付不具合の発生は皆無ではなく、貼付機構の調整精度によってはラベルが剥がれやすく、皺や裂けが生じることもある。
【0018】
この粘着のバラツキは、ラベル貼付工程で三次元意匠の印刷部とラベル未貼付容器外面との粘着材に当該三次元印刷の凹凸と撫で付け貼付時の部分的な応力バランスの不均一に起因するものと考えられる。貼付時の部分的な応力バランスの不均一は粘着層の不特定部分に不均一な応力歪が残留し、貼付後にこの歪が解放されることで経時的に粘着層に剥がれや皺などを誘引するものと推定される。
このような粘着のバラツキは、上記したような貼付処理時に限らず、経時変化で発生する場合もある。その結果、容器製品の外観の劣化となり、せっかくの厚盛りラベルを用いたことによる三次元の質感効果、美的外観を阻害し、ひいては商品価値の低下をもたらす。
【0019】
本発明は、容器への厚盛りラベルの貼付における上記のような不所望な粘着不良の発生による外観劣化を回避し、ラベル本来の外観効果を最大限に発揮させる貼付方法の提供を目的とする。
本発明はタックラベラー対応のタックラベルの貼付方法に関するもので、ここで扱うラベルを単にタックラベル、あるいはラベルと称することもある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明に係るタックラベルの貼付方法の代表的な構成を記述すれば、次のとおりである。
なお、ここでは、発明の理解を容易にするため、各構成に実施例の図面に用いた参照符号を付して説明するが、本発明がこの参照符号で示される構成に限定されるものではない。
【0021】
(1)本発明に係るタックラベルの貼付方法を適用するタックラベラーは、ローディング手段300で搬入されたラベル未貼付の容器2を載置する自転可能な複数の容器受け台10を有する回転搬送手段1と、この回転搬送手段1の近傍に設置されたラベル貼付ステーション100と、ラベル貼付済みの容器2Lを搬出するアンローディング手段400を有する。
【0022】
ラベル未貼付容器2は、ローディング手段300で搬入され、回転搬送手段1の容器受け台10に載置されて順次搬送される。そして、ラベル本体83とその背面に剥離可能に貼り合わせた台紙82の積層体からなるタックラベル8から台紙82が剥離され、ラベル未貼付容器2の各ラベル貼付面にラベル本体83が連続して貼付される。
【0023】
タックラベラーのラベル貼付ステーション100は、回転搬送手段1の回転周端近傍に設置されたラベルタッキング部250と、回転搬送手段1の近傍でラベルタッキング部250の下流に設置されたラベル貼付部260を備える。
【0024】
ラベルタッキング部250では、台紙82から剥離されたラベル本体83の先端84をラベル未貼付容器2の前記ラベル貼付面の到達位置に繰り出して、ラベル未貼付容器2の到着に待機させる。(工程(1))
【0025】
そして、回転搬送手段1の回転搬送によりラベル未貼付容器2がラベルタッキング部250に到達した位置でラベル本体83の先端84をラベル貼付面にタッキングさせると共に台紙82からラベル本体83を剥離させ(工程(2))、ラベル本体83をタッキングしたラベル未貼付容器2自身を回転搬送手段1の回転搬送の回転方向とは逆の方向に自転させる。(工程(3))
【0026】
ラベル本体83をラベル未貼付容器2のラベル貼付面の最外回転軌跡の内側に退避した位置で当該ラベル未貼付容器2の自転を停止させ(工程(4))、回転搬送手段1の回転搬送でラベル未貼付容器2をラベルタッキング部250から離脱させる。
【0027】
回転搬送手段1の回転搬送でラベル未貼付容器2がラベル貼付部260に到達した時点でラベル本体83がタッキングされたラベル未貼付容器2を回転搬送手段1の回転搬送方向と同じ方向で、かつ当該回転搬送手段1の回転搬送速度に同期した速度で自転をさせる。(工程(5))
ラベル未貼付容器2の回転搬送手段1の回転搬送速度に同期した速度で自転をさせながら、前記ラベル本体83の全体をラベル未貼付容器2のラベル貼付面に貼付した後(工程(6))、回転搬送手段1の回転搬送でラベル貼付部260を離脱させると共に当該ラベル本体83の全体を貼付した容器2Lの自転を停止させる。(工程(7))
【0028】
この自転が停止した状態で、回転搬送手段1の回転搬送で前記ラベル本体83を貼付した容器2Lをアンローディング手段400でラベル貼付ステーション100から搬出する。搬出された容器2Lは、検査ステーションや出荷ステーションなどの後段工程に送られる。
【0029】
(2)上記したラベル本体83をラベル未貼付容器2のラベル貼付面の最外回転軌跡の内側への退避は、タッキングしたラベル本体83とラベルタッキング部250の構成部材(タッキングするための部材)との接触を回避するためである。
【0030】
ラベル貼付部260におけるラベル本体83がラベル未貼付容器2の自転により前記ラベル貼付面に対する押圧力を当該ラベル本体83の印刷領域を含む全体領域に対して均等に印加する。
【0031】
上記のラベル未貼付容器2の自転でラベル貼付面に印加される押圧力を当該ラベル本体83の印刷領域に対して均等に印加する手段(ラベル貼付手段)は、例えば、厚盛り印刷領域の三次元の凹凸(出っ張り)の大きさに応じた深さに沈み込むと共に、当該凹凸の通過後には元の状態に復帰する機能を有する。
【0032】
上記のラベル本体83の印刷領域に対して押圧力を均等に印加する手段(ラベル貼付手段)には、凹凸の通過後には元の状態に復帰する機能を有する材料を用いる。その材料としては、ウレタン、シリコンなどの合成樹脂系可撓性材料からなるスポンジで、特に高反発スポンジが好適である。
また、上記に記載のタックラベルの貼付方法によって貼付されるタックラベルは、その表面に凸部を形成するように厚盛り印刷された厚盛りタックラベルであってもよい。
本発明にかかる貼付方法により貼付されるラベルを厚盛り印刷領域を有する厚盛りラベル8とする場合、その基材シート801の背面に積層される粘着層804は、全面が粘着可能に粘着層が形成されているもの、または、粘着層804の一部に糊止め加工が施され非接着部を形成したラベルであってもよい。
【0033】
また、本発明は、前記記載のタックラベルの貼付方法によってタックラベルが貼付されたタックラベル付きびんである。
なお、本発明は上記の構成および後述する実施の形態で説明する構成に限るものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変更が可能である。
【発明の効果】
【0034】
前記したように、タックラベルをタックラベラーで自動貼付するにあたっては、タッキングしたラベル本体をラベル貼付ステーションに送る過程で、タッキング機構を構成する外側ガイドにラベル本体のフリーな部分(容器に貼付していない部分)が接触することによる部分的な不正貼付の発生、すなわち回転搬送手段の回転テーブルの回転搬送時に、先端のみがラベル未貼付容器のラベル貼付面に粘着した状態のタックラベルが外側ガイドに接触することでラベルの一部が勝手にラベル未貼付容器に粘着すると、後段の貼付工程での貼付圧により貼付位置のずれ、ラベルの皺などの貼付不具合が発生する(タッキング工程での原因)。
【0035】
また、ラベル貼付工程で、例えば厚盛り印刷された三次元意匠の印刷部と容器外面との粘着材に当該三次元印刷の凹凸と撫で付け貼付時の部分的な応力バランスの不均一は粘着層の不特定部分に不均一な応力歪が残留し、貼付後にこの歪が解放されることで粘着層に剥がれや皺などが生じ、結果としてラベルの品質が劣化する(貼付工程での原因)。
【0036】
そして、回転搬送の速度と容器の自転速度に差が生じるとタックラベルの表面に押圧力(貼付力)を与えるためのラベル貼付手段である外側ガイドとタックラベルとが摺り合って、タックラベルの表面に引っ張り力あるいは圧縮力が及ぶ。また、厚盛りラベルの場合、ラベル本体の貼付時に与えられる押圧力が厚盛り印刷部分(三次元印刷部分)に局部的なばらつきが生じる。その結果、厚盛りタックラベルを含む領域の粘着材(粘着層)に歪(変形)が残り、当該ラベルや粘着層に部分的な剥離や変形が発生する。
【0037】
こうした問題に対して、本発明では、前記ラベル本体がタッキングされた前記ラベル未貼付容器を回転搬送手段の回転搬送方向と同じ方向で、かつ当該回転搬送手段の回転搬送速度に同期した速度で自転をさせることで、上記したタックラベルの表面に引っ張り力あるいは圧縮力が印加されるのを回避して良好なラベル貼付を行うことができる。
また、厚盛りタックラベルの場合、その表面に押圧力(貼付力)を与えるためのガイド(内側ガイド)の材質を形状復帰性能の良好な材料とすることで、厚盛りタックラベルや粘着層に印加される押圧力を均等に分散させて、三次元印刷形状(出っ張り)に起因する応力歪の発生を回避することで、皺や破断などもない高品質の厚盛りタックラベル貼付が可能となる。
【0038】
さらに、本発明にかかるタックラベルの貼付方法でタックラベルが貼付されたタックラベル付きびんは、三次元印刷が施された厚盛りタックラベルが、皺や破断などなく、かつ剥がれにくく貼付され、あたかも彫刻を施したような意匠性の高いびんとなる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】本発明に係るタックラベラーの1実施例を説明する模式図
図2図1に示したタックラベラーのラベルタッキング部におけるタッキングの挙動を説明する工程図。
図3図1に示したタックラベラーの厚盛りラベル貼付部におけるラベル貼付の挙動を説明する工程図。
図4】本発明に係るタックラベル貼付方法によりラベルが貼付されたびんの外観例の説明図。
図5】厚盛りタックラベルの構成例を説明する模式断面図。
図6】容器搬送手段として回転テーブルを用いた一般的なタックラベラーを説明する模式図。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本発明の実施の形態について、実施例の図面を参照して詳細に説明する。
なお、本実施の形態では、タックラベルは厚盛りタックラベルを例として説明するが、本発明にかかるタックラベルの貼付方法で貼付されるタックラベルは、厚盛りタックラベルに限定されるものではなく、その他様々な形状、材質のタックラベルについて実施可能である。
【実施例1】
【0041】
図1は、本発明に係るタックラベラーの1実施例を説明する模式図で、同図(a)は全体構成と容器の動きを説明する平面図、同図(b)は同図(a)におけるラベルタッキング部の拡大図を示す。このタックラベラーは複数の容器受け台10を周縁に沿って配置した回転搬送手段1の回転テーブルを有するラベル貼付ステーション100を備える。このラベル貼付ステーション100の容器受け台10に乗せて回転搬送されてくるラベル未貼付の容器2に厚盛りタックラベルが貼付される。
【0042】
すなわち、このラベル貼付ステーション100で、厚盛りタックラベル8(タックラベル本体83とその背面に有する台紙82との一体化部材)の台紙82から剥離された厚盛りタックラベル本体83がラベル未貼付容器2のラベル貼付面(通常は容器の胴体面)に貼付される。
【0043】
前記したように、このタックラベラーには、回転搬送手段1の回転テーブルの外周の一部にラベルタッキング部250が設置されている。このラベルタッキング部250は、厚盛りタックラベル8から台紙82を剥離して、厚盛りタックラベル本体83の先端84の背面に露出された粘着層をラベル未貼付容器2の厚盛りタックラベル貼付面にタッキングさせる。
【0044】
そして、回転搬送手段1の回転テーブルの回転方向(図1では、紙面に向かって反時計回り)でラベルタッキング部250の下流には、厚盛りタックラベル本体83の全部をラベル未貼付容器2に貼付するラベル貼付部260が設置されている。
【0045】
上記のラベル貼付ステーション100は、回転搬送手段1(回転テーブル)とラベルタッキング部250およびラベル貼付部260で構成している。
このラベル貼付ステーション100を備えた厚盛りタックラベル貼付装置(厚盛りタックラベラー)を用いて三次元意匠印刷領域(図5の803a)と二次元意匠印刷領域(図5の803b)を含む印刷層803を有する厚盛りタックラベル本体83をラベル未貼付容器2に貼付する。
【0046】
このラベル貼付ステーション100に対して、ラベル未貼付の容器2が容器供給機構3の搬入コンベア31で搬入される。該ラベル未貼付容器2は搬入コンベア31の終端位置でスターホイールを好適とするローディング手段300で回転搬送手段1の回転テーブルの容器受け台10に順に載置される。
容器受け台10に順に載置されたラベル未貼付の容器2は回転搬送手段1の回転テーブルの回転(図1に白抜き太矢印で示す)によりラベルタッキング部250に到達する。
【0047】
ラベルタッキング部250には台紙剥離装置9が設けられている。台紙剥離装置9はタックラベル8から台紙82を剥離する剥離エッジ91を有し(図1(b)参照)、タックラベル本体83から剥離した台紙82を図示しない回収ドラムに巻き取るようになっている。
台紙剥離装置9は、ラベル未貼付容器2の到来タイミングに合わせてタックラベルのラベル本体83の先端84から台紙82の剥離を行って、回転搬送手段1の回転テーブルの回転面に前記先端84を繰り出し、ラベル未貼付容器2の到来に待機する。(工程(1))
【0048】
ラベルタッキング部250では、厚盛りタックラベル8のラベル本体83の繰り出し先端84を、タッキングするための部材である外側ガイド93とラベル未貼付容器2の厚盛りタックラベル貼付面との当接部分でラベル未貼付容器2のラベル貼付面にタッキングさせ、また、台紙82からラベル本体83を剥離させる。(工程(2))
【0049】
厚盛りタックラベル8のラベル本体部83の繰り出し先端84が厚盛りタックラベル貼付面にタッキングした時点(図1(a)の「A」)で前記厚盛りタックラベル8のラベル本体部83の全体が外側ガイド93(タッキングするための部材)との接触を回避する所定位置になるように当該ラベル未貼付容器2を前記回転搬送手段1の回転テーブルの回転とは反対の方向(図1の紙面に対して時計周り)に自転させる(図1(a)の「B」)。(工程(3))
ラベル本体部83の全体が外側ガイド93との接触を回避する所定位置まで時計回りに自転させ、前記所定位置でこの自転を停止させる(図1(a)の「C」)。(工程(4))
【0050】
ラベル未貼付容器2の厚盛りタックラベル貼付面に厚盛りタックラベル本体83の繰り出し先端84がタッキングし、自転を停止した状態でラベル未貼付容器2は回転搬送手段1の回転テーブルの回転でラベルタッキング部250を離脱し、ラベル全体を貼付するためのラベル貼付部260に搬送される。
【0051】
ラベル未貼付容器2がラベル貼付部260に到達した時点で、ラベル未貼付容器2は反時計周りへの自転を開始する。すなわち、ラベル未貼付容器2は回転搬送手段1の回転テーブルの回転方向と同じ方向に自転を開始する(図1(a)の「D」)。(工程(5))
このとき、この自転の速度(容器の最外側周壁の自転軌跡の接線速度)が回転搬送手段1の回転テーブルの回転速度(容器2の最外側周壁の公転軌跡の接線速度)に同期する(同一となる)ように両者(回転搬送手段1の回転テーブルの上記公転速度と容器2の上記自転速度)を調整する。
ラベル未貼付容器2は内側ガイド94を転がりながら沿わせるように移動する(図1(a)の「E」)。(工程(6))
【0052】
この同期にズレがあると、厚盛りタックラベル8のラベル本体83に対してその転面方向に引っ張り、あるいは押し戻しの力が加えられ、厚盛りタックラベル8のラベル本体83が部分的に引き延ばされたり、皺が寄ったりし、良好な貼付を得ることができない。
【0053】
厚盛りタックラベル8のラベル本体83の全部がラベル未貼付容器2の厚盛りタックラベル貼付面に貼付されるまで、ラベル未貼付容器2は内側ガイド94に押圧されながら転動する。
内側ガイド94は、厚盛りタックラベル本体83がラベル未貼付容器2のラベル貼付面に完全に貼付される転動長さ(少なくとも、厚盛りタックラベル本体83の回転方向長さ)に亘ってラベル未貼付容器2をガイドするサイズを有する。内側ガイド94の幅は厚盛りタックラベル本体83の幅を十分カバーするサイズであることは言うまでも無い。
【0054】
そして、厚盛りタックラベル貼付面に厚盛りタックラベル本体83の全部が貼付された容器2L(ラベル貼付済み容器)は、内側ガイド94から転動離脱する。内側ガイド94から離脱した時点で当該容器2Lの反時計周りの自転が停止する。(工程(7))
【0055】
厚盛りタックラベル本体83が貼付された容器2Lは、自転を停止したまま回転搬送手段1の回転テーブルの回転搬送で容器搬出機構4のアンローディング手段400に到り、そのスターホイールで回転テーブル1から搬出コンベア41に搬出される。
【0056】
なお、内側ガイド94を軟質かつ弾性反発材あるいは低弾性反発材で構成したことで、この内側ガイド94の上を押圧転動するラベル未貼付容器2は、その表面に貼付される厚盛りタックラベルが、あたかも手作業で容器を転がしてラベル貼付を行うがごとき効果がえられる。
すなわち、三次元意匠印刷領域を持つラベルでも、その凹凸の存在が粘着層に対して予期しない不要な力がかかることが軽減される。これにより、粘着層に応力歪が残留することによる粘着ラベル浮き発生などの貼付不良の発生が回避され、厚盛りタックラベルの外観を損なうことが無い。
【0057】
図2は、図1に示したタックラベラーでの厚盛りラベル貼付開始点での容器とタックラベルの挙動の説明図である。
この図2は上記した図1のラベルタッキング部250部分を抽出して説明するものである。厚盛りタックラベル8のラベル本体83は台紙剥離装置9の剥離エッジ91で台紙82から剥離される。
【0058】
図2(a)は、ラベル未貼付の容器2が回転搬送手段1の回転テーブルの回転搬送でラベルタッキング部250に搬送され、厚盛りタックラベル本体83の繰り出し先端84がラベル未貼付容器2の厚盛りタックラベル貼付面と外側ガイド93とで瞬間的に挟持されることでラベル未貼付容器2にタッキングさせる直前の状態を示す。この時点では、ラベル未貼付容器2は自転していない。
【0059】
図2の(b)で、ラベル未貼付容器2が厚盛りタックラベル8のラベル本体部83の繰り出し先端84が、ラベル未貼付容器2の厚盛りタックラベル貼付面にタッキングした時点まではラベル未貼付容器2は自転しておらず、タッキングの直後に自転を開始する。図2の(b)では、この状態を短い矢印で象徴的に示した。
【0060】
図2の(c)では、厚盛りタックラベル8のラベル本体83の先端84がラベル未貼付容器2にタックした時点の直後に、図2の(b)の状態に続いて、厚盛りタックラベル8のラベル本体部83が外側ガイド93との接触を回避する所定位置(容器のサイズ、ラベルのサイズにより変更可)に、当該ラベル未貼付容器2を回転搬送手段1の回転テーブルの回転とは反対の時計回りに自転させた後、所定位置で自転を停止させる。
図2の(c)では自転状態から自転の停止までの時間を「t」で示す。この時間を「t」は瞬時であり、図示しない容器受け台の自転停止指令信号の印加から自転機構が自転を停止するまでの時間遅れ程度である。なお、タッキングから自転開始までの時間も同様である。
【0061】
自転を停止したとき、ラベル未貼付容器2が回転搬送手段1の回転テーブルの回転で反時計周りの公転により白抜き太矢印方向に搬送されても、厚盛りタックラベル8のラベル本体83は、外側ガイド93と接触しない位置で外側ガイド93を通過するようになっている。
【0062】
図2の(d)は、厚盛りタックラベル貼付面に前記厚盛りタックラベルの繰り出し先端(84)がタッキングした前記ラベル未貼付容器2が回転搬送手段1の回転テーブルの回転でラベルタッキング部250の外側ガイドに沿って搬送移動する途中の状態を示す。上記したように、ラベル未貼付容器2は自転していない。
【0063】
図2の(e)はラベル未貼付容器2が外側ガイド93の下流側端部に達して当該ラベルタッキング部250の外側ガイド93から離脱する直前の状態を示す。この時点でもラベル未貼付容器2は自転していない。この後、ラベル未貼付容器2は回転搬送手段1の回転テーブルの回転搬送でラベル貼付部260に移動する。
【0064】
図3は、図1に示したタックラベラーでの厚盛りラベル貼付プロセスでの容器とラベルおよび内側ガイドとの挙動の説明図である。
上記でも説明したが、図2(e)の状態から図1のラベルタッキング部250を離脱したラベル未貼付容器2は、図3の(a)に示すように回転搬送手段1の回転テーブルの回転搬送でラベル貼付部260に到来する。ラベル貼付部260は回転搬送手段1の回転テーブルの回転とは無関係で、ラベル貼付ステーション100に固定されている。
【0065】
ラベル未貼付容器2は、自転を停止した状態で内側ガイド94に接触する直前で反時計周りの自転を開始する。
反時計周りの自転を開始したラベル未貼付容器2は、回転搬送手段1の回転テーブルの回転(公転)搬送と自身の自転で内側ガイド94の上に乗って転動(転がり移動)する。この状態を図3(b)に示す。
ラベル未貼付容器2は内側ガイド94に押接しながら転動することで図3(a)に示した状態(先端がタックした状態)の厚盛りタックラベル本体83は、その全体がラベル未貼付容器2のラベル貼付面に貼着する。
【0066】
本実施例の内側ガイド94はシリコンゴムなどの比較的軟質で反発力のある材料で構成されており、ラベル未貼付容器2の表面との押圧力を受けて圧縮され(凹み)、その反力で厚盛りタックラベル本体83に対してラベル未貼付容器2のラベル貼付面に均一な貼付力を与え、局部的な応力歪(不均一な力)の残留が抑制される。すなわち、凹凸のある三次元意匠印刷領域であっても、内側ガイド94の押圧力の受容能と分散する反発能とで粘着層に無理な応力歪が掛らない。
【0067】
このとき、回転搬送手段1の回転テーブルの回転搬送速度(容器1を反時計周り方向に移動させる速さ)とラベル未貼付容器2の表面(貼付面)が内部ガイド94の上を転動する速さを同期させる。
すなわち、ラベル未貼付容器2のラベル貼付面と内側ガイド94との間に回転移動による位置ズレがない。これにより、厚盛りタックラベル本体83がラベル未貼付容器2の表面に無理なく貼着し、ラベルの不正貼付や裂け、あるいは皺の発生を回避することができる。
【0068】
厚盛りタックラベル8のラベル本体83が貼付された容器2L(ラベルが貼付された容器を2Lと表記する)は、内側ガイド94を離脱後に、その自転を停止して図1のアンローディング手段400に搬送される(図3の(c))。
内側ガイド94の材料には、この他に高反発材料を使用することもできる。要は、容器表面(貼付面)へのラベル貼付の押圧力が粘着層に(結果的にはラベル本体の基材や印刷層に)不均一に印加されない機能を有するものであればよい。
【0069】
上記のプロセスを経ることで、容器に厚盛りタックラベル本体83を正しく貼付でき、厚盛りタックラベル特有の美的外観を持つ各種の容器を提供できる。
【0070】
図4は、本発明に係るタックラベル貼付方法によりラベルが貼付されたびんの外観例の説明図で、同図(a)は斜視図であり、同図(b)は同図(a)のX-X線に沿った断面図である。
このびんには、前記本発明にかかるタックラベル貼付方法により貼付された厚盛りタックラベル8のラベル本体83が貼付されている。ラベル本体83は、貼付されたものでるが、あたかもびんの表面そのものに彫刻意匠がなされているもののごとき外観を呈している。このような厚盛りタックラベルは商品としてのびん、或いはびんの内容物に高級感をもたらす効果がある。
【0071】
また、上記の実施例1では、回転搬送手段1の回転テーブルが反時計回りに回転(公転)することを前提として説明したが、該回転方向は時計回りでもよく、その場合の上記ラベル未貼付容器2の自転方向は、図2の(b)では反時計周りに、図3の(a)(b)では時計回りに読み替える。発明の効果は同様である。
【実施例2】
【0072】
実施例2は、容器の搬送手段として、実施例1の回転テーブルに代えて特許文献1に示されたような回転コンベア方式に本発明を適用したものである。
回転コンベアを用いて容器をラベル貼付ステーションに搬送する機構を除いて、ラベル貼付ステーション、スティッキングステーション、検査ステーション及びその付帯装置は前記した回転テーブル方式に用いたものと基本的な相違はない。
また、タックラベル貼付容器に貼付されるタックラベルの構成、貼付方式も基本的な相違はないので、繰り返しの説明はしない。
【0073】
実施例2では、回転テーブルに代えて図1に示したような搬入/搬出 コンベアと同様のコンベアを用い、このコンベアの近傍に実施例1と同様のラベルタッキング部とラベル貼付部からなるラベル貼付ステーションを設置したものである。
実施例2の搬入/搬出コンベアは既知であり、ラベル貼付ステーションも実施例1と同様の構成であるので、図面を用いた説明は省略する。なお、ラベル貼付ステーションには容器の自転機構を設置する必要があるが、本発明はその具体的な構成を要旨とするものではなく、実施例1におけるラベルタッキング部とラベル貼付部の構成をそのまま適用可能である。
【0074】
実施例2によっても、ラベル未貼付容器2に厚盛りタックラベル8のラベル本体83を正しく貼付でき、厚盛りタックラベル特有の美的外観を持つ各種の容器を提供できる。
【符号の説明】
【0075】
1・・・回転搬送手段
2・・・ラベル未貼付容器
2L・・・容器(ラベル貼付済み)
3・・・容器供給機構
4・・・容器搬出機構
8・・・厚盛りタックラベル
82・・・台紙
83・・・ラベル本体
84・・・ラベル本体の先端
9・・・台紙剥離装置
91・・・剥離エッジ
93・・・外側ガイド
94・・・内側ガイド
10・・・容器受け台
31・・・搬入コンベア
41・・・搬出コンベア
100・・・ラベル貼付ステーション
250・・・ラベルタッキング部
260・・・ラベル貼付部
300・・・ローディング手段
400・・・アンローディング手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6