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特許7479369回転接合部を有するプロファイルコネクタを備えるフレーム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-25
(45)【発行日】2024-05-08
(54)【発明の名称】回転接合部を有するプロファイルコネクタを備えるフレーム
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/52 20060101AFI20240426BHJP
   E06B 3/96 20060101ALI20240426BHJP
【FI】
E06B9/52 C
E06B3/96 A
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021532421
(86)(22)【出願日】2020-01-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-14
(86)【国際出願番号】 EP2020051213
(87)【国際公開番号】W WO2020152069
(87)【国際公開日】2020-07-30
【審査請求日】2023-01-13
(31)【優先権主張番号】19152738.1
(32)【優先日】2019-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】521246301
【氏名又は名称】アルント・ビューデンベンダー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アルント・ビューデンベンダー
(72)【発明者】
【氏名】リツケ・ヨハネス・ファン・リューベン
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02128374(EP,A2)
【文献】特表平10-502844(JP,A)
【文献】特開2016-142055(JP,A)
【文献】特開2015-124535(JP,A)
【文献】実開昭48-090445(JP,U)
【文献】実公昭48-032216(JP,Y1)
【文献】欧州特許出願公開第03138990(EP,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02878757(EP,A2)
【文献】特開平07-048978(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0144691(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/52
E06B 3/32
E06B 3/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物開口部と共に使用するための防護デバイス用のフレームであって、
少なくとも1つの外側プロファイルストリップ(3)およびある挿入深さまで前記外側プロファイルストリップ(3)内に入れ子式に挿入された少なくとも1つの内側プロファイルストリップ(4)をそれぞれ有する、少なくとも2つの鉛直フレームストラット(1.1、1.2)と、
少なくとも1つの外側プロファイルストリップ(3)およびある挿入深さまで前記外側プロファイルストリップ(3)内に入れ子式に挿入された少なくとも1つの内側プロファイルストリップ(4)をそれぞれ有する、少なくとも2つの水平フレームストラット(2.1、2.2)と、
少なくとも1つの第1の連結アーム(7)および1つの第2の連結アーム(8)をそれぞれ備えるプロファイルコネクタ(5.1、5.2、6.1、6.2)であって、前記第1の連結アーム(7)は、鉛直フレームストラット(1.1、1.2)のプロファイルストリップ(3、4)内に少なくとも部分的に挿入され、前記第2の連結アーム(8)は、水平フレームストラット(2.1、2.2)のプロファイルストリップ(3、4)内に少なくとも部分的に挿入される、プロファイルコネクタ(5.1、5.2、6.1、6.2)と、
を備える、フレームにおいて、
各プロファイルコネクタ(5.1、5.2、6.1、6.2)が、少なくとも1つの回転軸(9、10)を有する、前記第1の連結アーム(7)と前記第2の連結アーム(8)との間の回転接合部(11)を有し、それにより初期位置では、前記鉛直フレームストラット(1.1、1.2)および前記水平フレームストラット(2.1、2.2)は、相互に対して平行に配向され、2つのそれぞれのフレームストラットを共に連結する前記プロファイルコネクタ(5.1、5.2、6.1、6.2)の前記回転接合部(11)の前記回転軸(9、10)周りで前記鉛直フレームストラット(1.1、1.2)および前記水平フレームストラット(2.1、2.2)を相互に対して回動させることにより、前記フレームは、前記水平フレームストラット(2.1、2.2)および前記鉛直フレームストラット(1.1、1.2)が相互に対して直角にフレーム面内に配置される組立位置へと移行されることが可能であることを特徴とする、フレーム。
【請求項2】
少なくとも1つのプロファイルコネクタ(5.1、5.2、6.1、6.2)の前記第1の連結アーム(7)および前記第2の連結アーム(8)は、相互に対して相補的であり前記組立位置において前記第1の連結アーム(7)および前記第2の連結アーム(8)を共にラッチするラッチ要素(12、13)を有する、請求項1に記載のフレーム。
【請求項3】
プロファイルコネクタ(5.1、5.2、6.1、6.2)の前記第1の連結アーム(7)は、前記組立位置において前記プロファイルコネクタ(5.1、5.2、6.1、6.2)の前記第2の連結アーム(8)に重なる突出安定化要素(14)を有する、請求項1または2に記載のフレーム。
【請求項4】
前記回転接合部(11)のそれぞれ1つの回転軸(9、10)が、プロファイルコネクタ(5.1、5.2、6.1、6.2)の各連結アーム(7、8)上に構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項5】
前記組立位置において相互に対角線上で対向して位置する、プロファイルコネクタ(5.1、5.2)の前記回転接合部(11)の前記回転軸(9)は、前記フレーム面に対して直角に配向される、請求項1から4のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項6】
前記組立位置において相互に対角線上で対向して位置する、プロファイルコネクタ(6.1、6.2)の前記回転接合部(11)の前記回転軸(10)は、前記フレーム面に対して平行に配向されるかまたは前記フレーム面内に配置される、請求項1から5のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項7】
第一に、平行フレームストラットの2つのそれぞれの対(1.1および2.1、1.2および2.2)が、前記フレーム面に対して直角に配向された少なくとも2つのプロファイルコネクタ(5.1、5.2)の前記回転軸(9)周りで回動することにより、前記初期位置から中間位置へと移行されることが可能であり、平行フレームストラットの前記2つの対(1.1および1.2、2.1および2.2)は、前記中間位置において相互に対して直角に配置され、第二に、前記フレームストラットは、前記フレーム面に対して平行にまたは前記フレーム面内に配置された2つのプロファイルコネクタ(6.1、6.2)の回転軸(10)周りで前記中間位置において相互に対して直角に配置されたフレームストラットの2つの対(1.1および2.2、1.2および2.1)を回動させることにより、前記中間位置から前記組立位置へと移行されることが可能である、請求項5を引用する請求項6に記載のフレーム。
【請求項8】
前記組立位置において、それぞれ1つのカバーキャップが、前記プロファイルコネクタ(1.1、1.2、2.1、2.2)内に導入されることが可能であり、前記カバーキャップは、それぞれの前記プロファイルコネクタ(1.1、1.2、2.1、2.2)の前記第1の連結アーム(7)および前記第2の連結アーム(8)が回動しないように固定する、請求項1から7のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項9】
前記プロファイルコネクタ(1.1、1.2、2.1、2.2)は、とりわけラッチ連結部により固定され得るサスペンション要素のためのそれぞれ1つの受容部(16)を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項10】
前記第1の連結アーム(7)および前記第2の連結アーム(8)は、封止要素を受容するためのそれぞれ1つの受容溝(17.1、17.2)を有し、前記第1の連結アーム(7)の前記受容溝(17.1)は、前記組立位置においてフレーム外部に向かって開口し、前記第2の連結アーム(8)の前記受容溝(17.2)は、前記組立位置において前記第1の連結アーム(7)により前面が閉じられる、請求項1から9のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項11】
フレームストラットの前記少なくとも1つの内側プロファイルストリップ(4)および前記少なくとも1つの外側プロファイルストリップ(3)は、
前記フレームストラットの全長にわたり延在する接着ストリップであって、T字形状のラッチフックが防虫ネットを固定するために上面に構成された、接着ストリップと、
前記フレームストラットの全長にわたり延在する両面接着ストリップであって、固定プロファイルストリップが、防虫ネットをクランプ様式で固定するように前記フレームストラットに固定される、両面接着ストリップと、
前記内側プロファイルストリップ(4)に装着され得るアダプタプロファイルストリップであって、前記挿入深さが前記アダプタプロファイルストリップの長さにより規定される、アダプタプロファイルストリップ、および前記フレームストラットの全体にわたり延在するクランプストリップであって、前記防虫ネットが前記クランプストリップにより前記フレームストラットに固定される、クランプストリップと、
前記内側プロファイルストリップ(4)に接着結合され、第一に前記挿入深さを規定し、第二に上面が前記外側プロファイルストリップ(3)の隣接する表面と同一平面内に位置するストリップであって、さらなる要素が、前記フレームストラットの前記全長にわたり1つの面内に装着されることが可能となる、ストリップと、
のうちの1つにより、ある挿入深さにて相互に対して固定されることが可能であることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項12】
少なくとも前記鉛直フレームストラット(1.1、1.2)の前記内側プロファイルストリップ(4)および前記外側プロファイルストリップ(3)は、延在方向に沿って連続的でありプリーツ付き繊維を受容するためにフレーム内部に対面する開口を有する、請求項1から11のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項13】
前記フレームが、窓開口に挿入するためのものであり、2つの側方鉛直フレームストラット(1.1、1.2)と、下方および上方の水平フレームストラット(2.1、2.2)と、からなり、前記プロファイルコネクタ(5.1、5.2、6.1、6.2)は、それぞれ相互に対して回動可能である2つのみの連結アーム(7、8)を有するコーナーコネクタとして構成される、請求項1から12のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項14】
前記フレームが、ドア開口用のものであり、4つの側方鉛直フレームストラット(1.1、1.2)と、下方、中央、および上方の水平フレームストラット(2.1、2.2)と、からなり、中の前記水平フレームストラットは、それぞれ、中央コネクタとして構成されるプロファイルコネクタにより2つの鉛直フレームストラット(1.1、1.2)に両端部にて連結され、前記中央コネクタは、それぞれ、相互に対して回動可能な3つの連結アームを有する、請求項1から13のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載のフレームと、前記フレーム内または前記フレーム上に固定される防虫ネットと、を備える防虫デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓またはドアなどの建築物開口部と共に使用するための、防虫デバイスまたは採光カバーなどの防護デバイス用のフレームに関する。このフレームは、少なくとも1つの外側プロファイルストリップおよびある挿入深さまで外側プロファイルストリップ内に入れ子式に挿入された少なくとも1つの内側プロファイルストリップをそれぞれ有する少なくとも2つの鉛直フレームストラットと、少なくとも1つの外側プロファイルストリップおよびある挿入深さまで外側プロファイルストリップ内に入れ子式に挿入された少なくとも1つの内側プロファイルストリップをそれぞれ有する少なくとも2つの水平フレームストラットと、少なくとも1つの第1の連結アームおよび1つの第2の連結アームをそれぞれ備えるプロファイルコネクタと、を備える。第1の連結アームは、鉛直フレームストラットのプロファイルストリップ内に少なくとも部分的に挿入され、第2の連結アームは、水平フレームストラットのプロファイルストリップ内に少なくとも部分的に挿入される。かかるフレームは、フレームストラットの内側プロファイルストリップおよび外側プロファイルストリップの入れ子式伸縮性により建築物開口部のサイズに簡単な方法で適合され得る。
【背景技術】
【0002】
前述の特徴を有するフレームは、例えば特許文献1などに開示されている。かかるフレームの構成要素は、一般的には構成キットとしてエンドユーザに提供され、そのためエンドユーザは、最初にこれらの構成要素を組み立てなければならず、それによりその後防虫ネットをフレームに固定することができる。このために、エンドユーザは、必要に応じて工具を用いて、特にフレームストラットのそれぞれのプロファイルストリップ内にプロファイルコネクタを導入しなければならない。これに関する組立ての労力を軽減するために、特許文献2では、例えばコーナーコネクタにより2つのフレームストラットのプロファイルストリップ対を事前組立てすることが開示されている。しかし、この場合には、相互に直角に配置されコーナーコネクタにより一体連結されるプロファイルストリップ対が大きな表面積にわたり広がったものになるため、比較的大型のパッケージが必要となる。さらに、この解決策でも、依然としてエンドユーザは、事前組立てされたプロファイルストリップを他方の事前組立てされたプロファイルストリップ対のプロファイルストリップ内に挿入しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】欧州特許第3138990号明細書
【文献】独国特許出願公開第102015116588号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の目的は、先行技術との関連で示されたこれらの欠点を解消することと、とりわけユーザがより使いやすくかつより少ない労力で組み立てることができる防護デバイスのフレームを明示することと、である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、独立請求項の特徴を有するフレームにより達成される。このフレームの有利な展開例は、従属請求項および本明細書に明示され、それらの有利な展開例の各特徴は、任意の技術的に便宜的な様式で共に組み合わされてもよい。
【0006】
この目的は、とりわけ冒頭に挙げられた特徴を有するフレームにより達成される。各プロファイルコネクタは、少なくとも1つの回転軸を有する、連結アーム同士の間の回転接合部を有し、これらは、フレームの初期位置においては、鉛直フレームストラットおよび水平フレームストラットが、相互に対して平行に配向されるように、かつ2つのそれぞれのフレームストラットを共に連結するプロファイルコネクタの回転接合部の回転軸周りでフレームストラットを相互に対して回動させることにより、フレームが、水平フレームストラットおよび鉛直フレームストラットが相互に対して直角にフレーム面内に配置される組立位置へと移行されることが可能となるように、構成される。
【0007】
したがって、本発明の基本的なアイデアは、プロファイルコネクタが、ヒンジ様式で構成され、それによりプロファイルコネクタによって事前組立てされるフレームストラットが、コンパクトな初期位置においてエンドユーザに提供され得るというものを実現する。次いで、エンドユーザは、フレームをその初期位置から組立位置へと折り曲げるだけでよく、組立位置では、フレームは、内側プロファイルストリップおよび外側プロファイルストリップを相互に対して入れ子式伸縮させることにより種々のサイズの建築物開口部に簡単な方法で適合され得る。その後、次いでエンドユーザは、建築物開口部に適合されるフレームを、内側プロファイルストリップおよび外側プロファイルストリップの対応する挿入深さにて固定し、このフレームに防虫ネットを装着するだけでよい。
【0008】
「水平な」および「鉛直の」という用語は、ドアまたは窓と共に使用するための鉛直面内におけるフレームの配向を基準とする点に留意されたい。採光カバーと共にこのフレームを使用する場合には、すべてのフレームストラットが実質的に水平面内に配置され、それにより本願において鉛直フレームストラットと呼ばれるフレームストラットもまた、この水平面内に配置されるが、水平フレームストラットと呼ばれるフレームストラットに対して直角に配置される。
【0009】
相互に対向側し、したがって組立位置において平行となる少なくとも2つのフレームストラットが、少なくとも1つの外側プロファイルストリップおよび外側プロファイルストリップに対して入れ子式伸縮可能な1つの内側プロファイルストリップをそれぞれ有する。しかし、例えば、これらのフレームストラットは、2つの外側プロファイルストリップと、これらの両外側プロファイルストリップ内へ入れ子式伸縮可能な1つの内側プロファイルストリップと、をそれぞれ有してもよく、または2つの内側プロファイルストリップと、これらの両内側プロファイルストリップ内に入れ子式伸縮可能な1つの外側プロファイルストリップと、をそれぞれ有してもよい。内側プロファイルストリップは、それぞれ、挿入深さと呼ばれる長さまで外側プロファイルストリップ内に挿入され、この挿入深さは、挿入深さを最終固定するまでエンドユーザにより変更され得る。この入れ子式伸縮性により、特に外側プロファイルストリップの内側輪郭は、内側プロファイルストリップの外側輪郭と相補的である。
【0010】
プロファイルコネクタの連結アームは、それぞれ、プロファイルストリップ中に位置しプロファイルストリップ内に非能動的におよび/または能動的に固定される挿入部分を特に有する。さらに、各連結アームは、コーナー部分を特に有し、このコーナー部分は、プロファイルストリップ上で突出ししたがってプロファイルストリップの外部に配置され、特に挿入部分と共に単体として構成され、回転接合部の少なくとも1つの回転軸は、このコーナー部分上またはコーナー部分中に構成される。したがって、各プロファイルコネクタが、複数のパーツで構成され、少なくとも第1の連結アームと、第2の連結アームと、任意には回転軸を形成し別個の構成要素として構成される要素と、を備える。
【0011】
特に、ラッチ要素が第1の連結アーム上に構成され、第1のラッチ要素に対して相補的なラッチ要素が第2の連結アーム上に構成されることにより、これらの連結アームが組立位置において共にラッチされることが実現される。例えば、ラッチ要素は、特にフック形状の突出部を有してもよく、このフック形状の突出部は、組立位置において第2の連結アーム上の対応する相補的アンダーカットの背後に係合する。このようにすることで、第1の固定部が設けられ、これにより連結アームは、図らずも回動して戻ることがないように組立位置に固定され得る。
【0012】
これらのプロファイルコネクタが、組立位置においてフレームに高い安定性を与えるように、プロファイルコネクタの第1の連結アームは、安定化要素を有することが実現されてもよい。この安定化要素は、特に初期位置においては第2の連結アームの方向にコーナー部分から突出し、組立位置においてはプロファイルコネクタの第2の連結アームに重なる。特にプロファイルコネクタ上において単体として突出する安定化要素は、特に第2の連結アームの対応する凹部内に受容される。この場合に、特に、少なくとも1つのラッチ要素が安定化要素上に構成されることが実現されてもよい。
【0013】
各プロファイルコネクタの2つの連結アーム間に、回転接合部は、特に2つのみの回転軸を有し、その一方の回転軸は、第1の連結アーム中にまたは第1の連結アーム上に構成され、第2の回転軸は、第2の連結アーム中にまたは第2の連結アーム上に構成される。相互に対して平行に配向された各回転接合部の回転軸同士は、それぞれ、少なくとも1つの連結要素により共に連結される。
【0014】
一実施形態では、組立位置において相互に対して対角線上で対向して位置するプロファイルコネクタの回転接合部の回転軸は、フレーム面に対して直角に配向される。したがって、かかる矩形フレーム(部分)は、4つのフレームストラットを有し、そのうち2つは、それぞれ1つのプロファイルコネクタに連結され、同一のフレームストラットに連結されない対角線方向において対向して位置するプロファイルコネクタは、組立位置においてフレームストラットが広がるフレーム面に対して直角に配向された回転軸を有する。
【0015】
これに関連して、同様にそれぞれ相互に対して対角線上で対向して位置する他方の2つのプロファイルコネクタが、組立位置においてフレーム面に対して平行に配向されるまたはフレーム面内に配置される回転軸を有することが実現される。この場合に、これらの回転接合部の回転軸は、特にプロファイルコネクタに連結されたフレームストラットの延在方向に対して45度の角度で配向される。
【0016】
かかる構成により、それぞれ、第一に、初期位置において相互に対して平行に配置される2対のフレームストラットが、フレーム面に対して直角に配向された2つのプロファイルコネクタの回転軸周りで回動することにより中間位置へと移行されることが可能であり、これらの2対の平行なフレームストラットは、前記中間位置において相互に対して直角に配置され得る。さらに、第二に、これらのフレームストラットは、フレーム面に対して平行にまたはフレーム面内に配置された2つのプロファイルコネクタの回転軸周りで、中間位置において相互に対して直角に配置された2対のフレームストラットを回動させることにより、中間位置から組立位置へと移行されることが可能となり得る。
【0017】
したがって、換言すれば、初期位置において相互に対して平行に配置されるフレームストラットは、第一に、これらのフレームストラットがフレーム面に対して直角に配置された回転軸周りで回動されることにより、相互に対して直角配置へと回動移動することによって移動される。その後、次いでフレームは、フレームストラットがフレーム面内に配置された回転軸周りで回動されることによりさらに開かれる。予め相互に対して直角に配置され(かつフレーム面に対して直角に配向された回転軸を有し)、中間位置においても相互に対して依然として隣接して配置されていたプロファイルコネクタは、開かれたフレームの対角線上の対向側へと移動される。
【0018】
したがって、中間位置において相互に対して直角に予め配置されたプロファイルコネクタの一方は、中間位置から組立位置へと円弧移動するタイプと呼ばれる。
【0019】
フレームの代替的な一実施形態では、すべての回転接合部の回転軸が、フレーム面に対して直角に配向される。この場合に、特に、対角線上で対向して位置するプロファイルコネクタの回転軸は、プロファイルコネクタ上の外部に配置される一方で、他方の対角線上で対向して位置するプロファイルコネクタの回転軸は、フレームの内部に向かって配置される。このようにすることで、折畳みプロセス中に、フレームのフレームストラットは、フレームストラットが初期位置において相互に対して平行に配向されるように、相互に対してひし形形状に配置される(鉛直フレームストラット同士が相互に対して平行に配置され、水平フレームストラット同士が相互に対して平行に配置される)。
【0020】
組立位置にプロファイルコネクタを固定するために、かつ図らずも回動して戻ることがないようにプロファイルコネクタを固定するために、組立位置において、それぞれ1つのカバーキャップが、プロファイルコネクタに導入されることが可能であり、前記カバーキャップは、それぞれのプロファイルコネクタの連結アームが回動しないように固定することが実現され得る。したがって、これらのカバーキャップは、とりわけ平面状構成を有し、プロファイルコネクタの2つの連結アームに連結される。これを目的として、カバーキャップは、例えばラッチ連結部などによりプロファイルコネクタに能動的に固定され得る。また、カバーキャップは、プロファイルコネクタに非能動的に固定可能であってもよい。したがって、それぞれのプロファイルコネクタは、カバーキャップにより静的に固定され、したがって安定的なユニットを形成する。
【0021】
防虫デバイスが窓枠に簡単な方法で装着されることが可能になるように、プロファイルコネクタは、特にラッチ連結部により固定され得るサスペンション要素のためのそれぞれ1つの受容部を有する。サスペンション要素は、特に追加の工具の使用を伴うことなく、プロファイルコネクタに非能動的におよび/または能動的に固定されることが可能であり得る。特に、L字形状のサスペンション要素が用意されてもよく、前記L字形状のサスペンション要素は、そのアーム上に定形凹部を有し、アームは、受容部内に挿入されることが可能であり、この受容部内で弾性偏曲フック要素に、深さが可変的な挿入位置において非能動的におよび/または能動的に固定され得る。したがって、L字形状のサスペンション要素は、様々な深さの窓枠に簡単な方法で適合され得る。
【0022】
防虫デバイス用のフレームは、建築物に対面する側におよびフレーム外部に向かって配向された部分上にブラシシールなどの封止要素を一般的に有する。かかるシールがコーナーの領域にもおよびしたがってプロファイルコネクタの領域にも実装されるように、特にプロファイルコネクタの連結アームのコーナー領域は、連結アームに沿って延在する封止要素を受容するためのそれぞれ1つの受容溝を有し得る。封止要素が組立位置においても受容溝内に簡単な方法で挿入され得るように、第1の連結アームの受容溝は、組立位置においてフレーム外部に向かってその前面が開口し、第2の連結アームの受容溝は、組立位置において第1の連結アームにより前面が閉じられることが実現される。したがって、封止要素は、それぞれ、フレーム外部に向かって開口する受容溝を介してそれぞれのフレームストラット内へと、一方の側からフレームストラット内に挿入されるだけでよく、その一方で反対側では、封止要素は、第2の連結アームにより閉じられる受容溝によって挿入範囲が規定される。
【0023】
フレームストラットの内側プロファイルストリップおよび外側プロファイルストリップが、建築物開口部のサイズにより予め定められる挿入深さにて相互に対して固定されることを可能にするための種々の手段を提供することが可能であり、上記の解決策とは無関係におよび特に回転接合部を備えるプロファイルコネクタとは無関係に、別個の解決策が、冒頭に記載されるフレームとの組合せにおいてこれらの手段に見いだされる。
例えばフレームストラットの全長にわたり延在する接着ストリップが提供され得る。複数のT字形状のラッチフック(11個以上または101個以上)が、防虫ネットを固定するために接着側から遠い上面に構成される。したがって、この接着ストリップは2つの機能を有する。接着ストリップは、ある挿入深さにて内側プロファイルストリップおよび外側プロファイルストリップを相互に固定する役割と、防虫ネットを装着する役割と、を果たす。T字形状のラッチフックは、そのステムが接着ストリップの上面に対して直角に、特に相互に平行に配向された複数列で配向された状態で配置される。特にフレームストラットの延在方向に対して平行に構成されたT字形状部の水平バー上において、小さなフックがそれらの端部に構成される。これに関して、防虫ネットは、接着ストリップに対してフック/ループ固定部の様式で固定され得る。
さらに、挿入深さは、フレームストラットの全長にわたり延在する両面接着ストリップにより固定されてもよい。固定プロファイルストリップが、両面接着ストリップによりフレームストラットに固定される。固定プロファイルストラットは、とりわけフレームストラットに沿って延在する2つの部分を有し、これらの部分は、フレームストラットに対して平行に延在する回動軸周りで相互に対して可動であり、一体的に折り畳まれ得る。この2つの部分は、特に単体構成を有し、回動軸は、これらの部分間の比較的薄い材料厚さにより実装される。折畳み状態に固定するために、両要素は、特にフレームストラットに沿って延在する能動的連結要素を有し、折畳み状態においては、防虫ネットはこれらの能動的連結要素間に固定される。この場合に、特に、さらなる両面接着テープが固定プロファイルストリップの内部に設けられ、それにより防虫ネットが最初に位置変更されることが可能となることが実現されてもよく、防虫ネットの一次固定は、能動的連結要素により実施される。
さらに、内側プロファイルストリップに装着され得る、かつ内側プロファイルストリップに沿って延在する突出部の上にまたは内側プロファイルストリップに沿って延在する溝の中に位置決めされるかつ/または挿入されるアダプタプロファイルストリップが、設けられてもよい。アダプタプロファイルストリップの外側プロファイルおよび/または内側プロファイルは、外側プロファイルストリップの突出部および/または溝の対応するプロファイルに整列される。したがって、フレームストラット全体にわたり延在するクランプストリップが、アダプタプロファイルストリップ上に(内側プロファイルストリップの領域内で)および突出部上に(外側プロファイルストリップの領域内で)位置決めされ得る。代替的には、ウェザーストリップ状のクランプストリップが、外側プロファイルストリップの領域内で外側プロファイルストリップの溝内に、および内側プロファイルストリップの領域内でアダプタプロファイルストリップにより予め定められた溝内へ挿入され得る。防虫ネットが、内側プロファイルストリップの領域内でクランプストリップと外側プロファイルストリップおよびアダプタプロファイルストリップの突出部/溝との間にクランプ固定され得る。
さらに、内側プロファイルの一部分に接着結合されるストリップ(例えば両面接着テープ、金属ストリップ、またはプラスチックストリップなど)が設けられてもよい。前記ストリップは、第一に隣接する外側プロファイルストリップ内への挿入深さを規定し、第二にその上面が外側プロファイルストリップの隣接する表面と同一平面内に位置し、それによりさらなる要素(例えば上記の固定プロファイルストリップ)が、フレームストラットの全長にわたり1つの面内に装着されることが可能となる。したがって、このストリップは、外側プロファイルストリップの壁部厚さと実質的に対応する厚さを有する。
【0024】
フレームは、二次元防虫ネットを広げるためだけではなく、さらにプリーツ付き防虫ネット用のフレームとしても使用され得る。このために、少なくとも鉛直フレームストラットの内側プロファイルストリップおよび外側プロファイルストリップは、延在方向に沿って連続しプリーツ付き繊維を受容するためにフレーム内部に対面する開口を有する。したがって、プリーツ付き繊維のエッジが、鉛直フレームストラットの内部に配置されてもよく、プリーツ付き繊維は、対向側の鉛直フレームストラットまでおよび前記フレームストラット内へと延在する。
【0025】
一実施形態では、フレームは、窓用の防虫デバイスとして使用するために提供され、この場合には、フレームは、特に2つの側方鉛直フレームストラットと、下方および上方の水平フレームストラットと、からなる。プロファイルコネクタは、それぞれ相互に対して回動可能である2つのみの連結アームを有するコーナーコネクタとして構成される。かかるフレームは、上記で既に述べたサスペンション要素により窓枠に固定され得る。
【0026】
しかし、提案するフレームは、ドア開口部用に提供されてもよく、この場合には、フレームは、例えば戸枠に対して例えばヒンジにより固定され得る。この場合に、フレームは、特に4つの側方フレームストラットと、下方、中央、および上方の水平フレームストラットと、からなり、中央フレームストラットは、それぞれ、中央コネクタとして構成されるプロファイルコネクタにより2つの鉛直フレームストラットに両端部にて連結され、中央コネクタは、それぞれ、相互に対して回動可能な3つの連結アームを有する。
【0027】
さらに、本発明によるフレームと、それぞれフレーム内またはフレーム上に可動に固定されるプリーツ付き繊維の防虫ネットと、を備える防虫デバイスが提案される。
【0028】
以下、本発明およびその技術的背景が、図面を参照として例として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】組立位置にありプロファイルストリップが部分的に延伸された状態にあるフレームを示す図である。
図2】初期位置にあるフレームを示す図である。
図3】中間位置にあるフレームを示す図である。
図4】中間位置から組立位置へ移行された場合のフレームを示す図である。
図5】組立位置にあるフレームを示す図である。
図6】初期位置において回転軸がフレーム面に対して直角に配向されたプロファイルコネクタを示す図である。
図7】組立位置にある図6によるプロファイルコネクタを示す図である。
図8】初期位置において回転軸がフレーム面に対して平行に配向されたプロファイルコネクタを示す図である。
図9】中間位置から組立位置へ移行された場合の図8によるプロファイルコネクタを示す図である。
図10】組立位置にある図8によるプロファイルコネクタを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1図5に示すフレームは、第1の鉛直フレームストラット1.1および第2の鉛直フレームストラット1.2と、第1の水平フレームストラット2.1および第2の水平フレームストラット2.2と、を備える。図1および図5で斜視図にて組立位置において示されるフレームは、フレーム面にわたり広げられる。
【0031】
フレームストラット1.1、1.2、2.1、2.2は、それぞれ、外側プロファイルストリップ3および内側プロファイルストリップ4から構成される。内側プロファイルストリップ4および外側プロファイルストリップ3は、それぞれ、相互に対して入れ子式伸縮可能であり、それによりフレームのサイズ(フレームストラットの長さ)が様々な窓サイズに簡単な方法で適合され得る。図示しない防虫ネットが、あるサイズに固定されたフレームに固定され得る。
【0032】
第1の鉛直フレームストラット1.1の外側プロファイルストリップ3は、フレーム面に対して平行に配向された回転軸10を有する第1のプロファイルコネクタ6.1により、第1の水平フレームストラット2.1の内側プロファイルストリップ4に連結される。プロファイルコネクタ6.1の第1の連結アーム7は、第1の鉛直フレームストラット1.1の外側プロファイルストリップ3内に挿入され、第1のプロファイルコネクタ6.1の第2の連結アーム8は、第1の水平フレームストラット2.1の内側プロファイルストリップ4内に挿入される。フレーム面に対して平行に配向された2つの回転軸10を有する接合部11を有する第2のプロファイルコネクタ6.2は、第2の鉛直フレームストラット1.2の外側プロファイルストリップ3に第2の水平フレームストラット2.2の内側プロファイルストリップ4を連結する。
【0033】
フレーム面に対して直角に配置された2つの回転軸9を有する回転接合部11を有する第1のプロファイルコネクタ5.1が、その第1の連結アーム7および第2の連結アーム8により第2の水平フレームストラット2.2の外側プロファイルストリップ3に第1の鉛直フレームストラット1.1の内側プロファイルストリップ4を連結する。さらに、フレーム面に対して直角に配置された2つの回転軸9をやはり有する回転接合部11を有する第2のプロファイルコネクタ5.2は、第2の鉛直フレームストラット1.2の内側プロファイルストリップ4に第1の水平フレームストラット2.1の外側プロファイルストリップ3を連結する。
【0034】
図6および図7では、フレーム面に対して直角に配置された回転軸9を有するプロファイルコネクタが、第1のプロファイルコネクタ5.1および第2のプロファイルコネクタ5.2として挿入状態で詳細に示される。このプロファイルコネクタは、第1の連結アーム7および第2の連結アーム8を備える。連結アーム7および8は、それぞれ、フレームストラットのプロファイルストリップ内に挿入される挿入部分18を有する。さらに、連結アーム7および8は、それぞれ、プロファイルストリップ上に突出するコーナー部分19を有する。回転軸9が、それぞれコーナー部分19上に構成され、前記回転軸は、フレーム面に対して直角に配向され、連結要素20により共に連結される。
【0035】
さらに、フック形状のラッチ要素12および安定化要素14が、図6に示すプロファイルコネクタの第1の連結アーム7上に構成される一方で、アンダーカットの形態の相補的ラッチ要素13および凹部の形態の相補的安定化要素15が、第2の連結アーム8上に構成される。
【0036】
図6に示す初期位置では、第1の連結アーム7のおよび第2の連結アーム8の挿入部分18が、相互に対して平行に配向される。直角に位置する2つの回転軸9を有して構成される接合部11周りで第1の連結アーム7および第2の連結アーム8を回動させることにより、プロファイルコネクタは、図7に示す位置へと移行され、そこで挿入部分18同士がおよびしたがって連結アーム7と連結アーム8とが、相互に対して直角に配置される。この位置において、フック形状のラッチ要素12は、アンダーカットにより構成された相補的ラッチ要素13内に係入する一方で、突出部として構成される第1の連結アーム7の安定化要素14は、凹部として構成される相補的安定化要素15内に係入する。したがって、プロファイルコネクタは、第一に、図らずも回動して戻ることがないようにラッチ要素12および相補的ラッチ要素13により固定され、第二に、安定化要素14および相補的安定化要素15により安定的に配向される。
【0037】
さらに、図8図10に示すプロファイルコネクタは、それぞれ挿入部分18およびコーナー部分19を有する第1の連結アーム7および第2の連結アーム8を有する。第1の連結アーム7および第2の連結アーム8は、回転接合部11により共に連結され、フレーム面に対して平行に配向された回転軸10が、第1の連結アーム7内に構成され、フレーム面に対して平行に配向された第2の回転軸10が、第2の連結アーム8内に構成される。
【0038】
回転軸10同士は、連結要素20により共に連結される。さらに、フック形状のラッチ要素12が上に構成された安定化要素14が、第1の連結アーム7上に構成される一方で、凹部の形態の相補的安定化要素およびアンダーカットの形態の相補的ラッチ要素13が、第2の連結アーム8上に構成される。
【0039】
図8に示す初期位置では、連結アーム7および8の挿入部分18同士は、相互に対して平行に配向される。連結アーム7および8は、2つの回転軸10(図9を参照)周りで図10に示す位置へと回動することにより移動され得る。この位置において、挿入部分18同士がおよびしたがってさらに連結アーム7と連結アーム8とが、相互に対して直角に配置される。図10に示す位置では、フック形状のラッチ要素12は、相補的ラッチ要素13としてのアンダーカットの背後に係合し、それによりこのプロファイルコネクタは、図らずも回動して戻ることがないように同様に固定される。さらに、第1の連結アーム7の安定化要素14は、第2の連結アーム8の相補的安定化要素15に重なり、それにより高い安定度が図10に示す位置において実現される。
【0040】
図6図10から、それぞれ第1の連結アーム7が、サスペンション要素(図示せず)が挿入され得る受容部16を有することも確認できる。ラッチフックの弾性構成により、サスペンション要素は、種々の挿入位置にてプロファイルコネクタ上に簡単な方法で固定され得るため、フレームの固定対象となる窓枠の深さにサスペンション要素を簡単に適合させることが可能となる。
【0041】
したがって、図2に示す初期位置においてフレームストラット1.1、1.2、2.1、および2.2を相互に対して平行に配置することが可能となる一方で、2つの連結アーム7、8をそれぞれ有する各プロファイルコネクタ5.1、5.2、6.1、および6.2は、それぞれ2つのフレームストラットのプロファイルストリップ内に予め挿入される。したがって、フレームは、非常にコンパクトに事前組立てされた状態で出荷され得る。
【0042】
したがって、初期位置から組立位置へとフレームを開くために、第一に、第1の鉛直フレームストラット1.1および第1の水平フレームストラット2.1は、第2の鉛直フレームストラット1.2および第2の水平フレームストラット2.2と共に、フレーム面に対して直角に配向されたプロファイルコネクタ5.1および5.2の回転軸9周りで図3に示す中間位置へと回動される。図3に示す中間位置では、第1の鉛直フレームストラット1.1および第1の水平フレームストラット2.1から構成されるフレームストラット対が、第2の鉛直フレームストラット1.2および第2の水平フレームストラット2.2から構成されるフレームストラット対に対して直角に配置され、プロファイルコネクタ5.1および5.2は、図7に示す状態にある。
【0043】
したがって、その後(図4を参照)、第2の鉛直フレームストラット1.2は、第1の水平フレームストラット2.1と共に、フレーム面に対して平行に配置されたプロファイルコネクタ6.1および6.2の回転軸10周りで第1の鉛直フレームストラット1.1および第2の水平フレームストラット2.2に対して回動され、最終的にすべてのフレームストラット1.1、1.2、2.1、および2.2が、1つの面内に配置される。この面内において、鉛直フレームストラット1.1および1.2は、相互に対して平行に、かつ水平フレームストラット2.1および2.2に対して直角に配置される。図5では、組立位置とも呼ばれるこの位置が図示される。
【0044】
図5に示す組立位置から、フレームは、簡単に引き離されることによって窓枠のサイズへと適合され得る。この場合に、外側プロファイルストリップ3および内側プロファイルストリップ4は、相互に対して入れ子式伸縮される。
【0045】
本発明により、コンパクトに事前組立てされたフレームをエンドユーザに提供することが可能となり、その後エンドユーザがしなければならないことは、フレームを開くことのみとなる。したがって、サイズの適合が、入れ子式伸縮可能なプロファイルストリップにより簡単な方法で実施され得る。
【0046】
図2から、連結アーム7および8のコーナー部分19が、それぞれ受容溝17.1および/または17.2を有することがさらに確認できる。第1の受容溝17.1は、組立位置においてもフレーム外部からアクセス可能であり、それにより封止要素が、第1の受容溝17.1内へと直接的に挿入されることが可能であり、その後プロファイルストリップ内の対応する溝内に挿入され得る。しかし、第2の受容溝17.2は、組立位置において他方の連結アームにより前面が閉じられ、それにより挿入プロセス中に、最終停止部が予め定められる。
【符号の説明】
【0047】
1.1、1.2 鉛直フレームストラット
2.1、2.2 水平フレームストラット
3 外側プロファイルストリップ
4 内側プロファイルストリップ
5.1、5.2 直角回転軸を有するプロファイルコネクタ
6.1、6.2 平行回転軸を有するプロファイルコネクタ
7 第1の連結アーム
8 第2の連結アーム
9 直角回転軸
10 平行回転軸
11 回転接合部
12 ラッチ要素
13 相補的ラッチ要素
14 安定化要素
15 相補的安定化要素
16 受容部
17.1、17.2 受容溝
18 挿入部分
19 コーナー部分
20 連結要素
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10