(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-25
(45)【発行日】2024-05-08
(54)【発明の名称】効率的なペレット製造のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A23L 5/00 20160101AFI20240426BHJP
A23G 4/18 20060101ALI20240426BHJP
A23G 3/50 20060101ALN20240426BHJP
【FI】
A23L5/00 A
A23G4/18
A23G3/50
(21)【出願番号】P 2022500886
(86)(22)【出願日】2020-07-15
(86)【国際出願番号】 US2020042121
(87)【国際公開番号】W WO2021021441
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2022-01-07
(32)【優先日】2019-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508351303
【氏名又は名称】インターコンチネンタル グレート ブランズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ウン, ジジ
(72)【発明者】
【氏名】ゲバラ, ダビド
(72)【発明者】
【氏名】ジャニ, バラット
【審査官】手島 理
(56)【参考文献】
【文献】実開昭59-187989(JP,U)
【文献】米国特許第03301454(US,A)
【文献】英国特許出願公開第02422291(GB,A)
【文献】国際公開第2015/179630(WO,A1)
【文献】特開昭49-000889(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L
A23G
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリム区分を
チューインガムの本体から分離するための方法であって、
前記
チューインガムの前記本体にトリム切り込み線を形成して、前記
チューインガムの本体に前記トリム区分を画定することと、
力生成デバイスを介して、前記トリム区分に力を能動的に加えて、前記トリム切り込み線に沿って前記トリム区分を前記
チューインガムの本体から分離することであって、前記トリム区分は、前記トリム切り込み線と、前記
チューインガムの外周との間に配置されている、ことと、を含む、方法。
【請求項2】
前記力生成デバイスを介して、前記トリム区分に力を能動的に加えることが、前記トリム区分に張力を加えることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記力生成デバイスが、ローラ及び少なくとも1つの圧縮空気送達ユニットのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記力生成デバイスを介して、前記トリム区分に力を能動的に加えることが、前記トリム区分に剪断力を加えることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記力が、前記
チューインガムの本体の進行方向に対してある角度で前記トリム区分に加えられる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記トリム区分に加えられる前記力の構成要素が、破断方向に配置される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記トリム切り込み線を前記形成することから上流にある形成システムを介して、可食物塊を前記
チューインガムの本体に形成することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記可食物塊を前記
チューインガムの本体に前記形成することと、前記トリム切り込み線を前記形成することとが、実質的に同時に生じる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
チューインガムにトリム切り込み線を形成するように動作可能な切り込み又は切断デバイスと、
前記切り込み又は切断デバイスから下流に配置されたトリム分離システムであって、前記トリム切り込み線によって画定されるトリム区分に力を加えて、前記トリム切り込み線に沿って前記トリム区分を前記
チューインガムから分離するように動作可能な少なくとも1つの力生成デバイスを含み、前記トリム区分は、前記トリム切り込み線と、前記
チューインガムの外周との間に配置されている、トリム分離システムと、を含む、可食物製造システム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの力生成デバイスが、ローラ及び圧縮空気送達ユニットのうちの少なくとも1つである、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つの力生成デバイスが、前記
チューインガムの進行方向に対してある角度で配置される、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つの力生成デバイスによって前記トリム区分に加えられる前記力の構成要素が、破断方向に配置される、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
可食物塊を前記
チューインガムに形成及びサイズ決定するための形成システムを更に含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記形成システムが、前記切り込み又は切断デバイスから上流に配置される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記切り込み又は切断デバイスが、前記形成システムに一体化される、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
トリム切り込み線に沿ってトリム区分を
チューインガムの本体から分離するための方法であって、
機械的に駆動されるデバイスを介して、前記トリム切り込み線のウェブに力を連続的に加えることであって、前記力が、前記
チューインガムの表面に平行な平面に加えられる、ことと、
前記力を介して、前記ウェブを破裂させて、前記トリム区分を前記
チューインガムの本体から分離することであって、前記トリム区分は、前記トリム切り込み線と、前記
チューインガムの外周との間に配置されている、ことと、を含む、方法。
【請求項17】
前記ウェブに加えられる前記力が、第1の構成要素及び第2の構成要素を含み、前記第1の構成要素が、前記
チューインガムの前記本体の進行方向に対して横断方向に延在する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記力の前記第1の構成要素が、前記力の前記第2の構成要素よりも小さい、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記力の前記第2の構成要素が、前記
チューインガムの前記進行方向に対して垂直に延在する、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記機械的に駆動されるデバイスが、ローラ及び少なくとも1つの圧縮空気送達ユニットのうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記
チューインガムの前記本体に前記トリム切り込み線を形成して、前記トリム区分を画定することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記トリム切り込み線から上流にある形成システムを介して、可食物塊を前記
チューインガムの本体に形成することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年7月30日出願の米国出願第62/880,467号の利益を主張し、それは、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本開示は、可食物製造方法及びシステムに関し、より具体的には、可食物構造体の少なくとも一部分を分離する前に、可食物構造体に切り込みを入れる、及び/又は切断するための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
典型的には、糖菓又はチューインガムなどの可食物を製造し、包装するプロセスは、時間がかかり、また、かなりの量の機器を伴う。例えば、ガム製品を製造し、包装するプロセスは、完成ガムを不均一な出力物として混合し、生産することと、完成ガムを押し出し、ローフに形成することと、完成ガムのローフを調整することと、ローフを完成ガムの薄い連続シートに押し出すことと、連続シートを一連のローラを通して均一の薄い厚さまで圧延することと、シートに切り込みを入れ、個々の切り込み入りシートに分割することと、調整室において個々のシートを調整することと、シートをガム片に分割することと、ガム片を包装することと、を含むことができる。ガム製品を作製し包装するかかるプロセスは、本譲受人が関与する被合併会社に譲渡された米国特許第6,254,373号、及び本譲受人に譲渡された米国特許出願第12/352,110号に開示されており、それらの教示及び開示は、本開示と矛盾しない程度まで、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0004】
製造プロセス中、ガムの側縁部は、典型的には、ガムに形成された最も外側の片が所望の縁部を有するように除去される。ガムの縁部からトリム又は除去される材料は、廃棄物を低減するために、製造システムの上流部分に再循環され得る。既存の製造システムで実施されるように、材料のこのトリミングは、一般に、ガムに1つ以上の切り込みを形成して、トリムされるガムの部分を画定することを含む。切り込み入りガムは、例えば、摺動面又は滑板などによって支持される。しかしながら、切り込み入りガムの幅は、トリムされるガムの部分が摺動面によって直接支持されないように、摺動面の幅よりも大きい。結果として、トリムされるガムの部分に作用する重力は、ガムの最外縁部にあるこれらの部分を、切り込み線に沿ってガムの残りの部分から分離させる。
【0005】
重力を介して、ガムのトリム部分を分離するこの方法は、形成された片の縁部が平面構成を有する場合に好適であるが、このような方法は、非線形構成を有する切り込みに沿って材料をトリムするのに好適でない場合がある。これは、トリムされた材料が残りの部分から分離されなければならない、(垂直平面で測定される)長さの増加の結果であり得、及び/又はトリムされた部分に作用する重力が分離方向に部分的にのみ加えられるためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態によれば、トリム区分を可食物構造体の本体から分離するための方法は、可食物構造体の本体にトリム切り込み線を形成して、可食物構造体の本体にトリム区分を画定することと、力生成デバイスを介して、トリム区分に力を能動的に加えて、トリム区分を、当該トリム切り込み線に沿って、可食物構造体の本体から分離することと、を含む。
【0008】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該力生成デバイスを介して、トリム区分に力を能動的に加えることは、トリム区分に張力を加えることを含む。
【0009】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該力生成デバイスは、ローラを含む。
【0010】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該力生成デバイスを介して、トリム区分に力を能動的に加えることは、トリム区分に剪断力を加えることを含む。
【0011】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該力生成デバイスは、少なくとも1つの圧縮空気送達ユニットを含む。
【0012】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該力は、可食物構造体の本体の進行方向に対してある角度でトリム区分に加えられる。
【0013】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該角度は、0°超及び90°未満である。
【0014】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、トリム区分に加えられる当該力の構成要素は、破断方向に配置される。
【0015】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該トリム切り込み線は、可食物構造体の本体の厚さよりも薄い厚さを有する。
【0016】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物構造体の本体に当該トリム切り込み線を形成することは、複数の切り込みを形成して、可食物構造体の本体に複数の部分を画定することを更に含む。
【0017】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、複数の部分は、片である。
【0018】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、複数の部分は、ペレットである。
【0019】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、形成システムを介して、可食物塊を可食物構造体の本体に形成することを含む。
【0020】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、当該可食物塊を可食物構造体の本体に当該形成することは、当該トリム切り込み線を当該形成することから上流で生じる。
【0021】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、当該可食物塊を可食物構造体の本体に当該形成することと、当該トリム切り込み線を当該形成することと、は、実質的に同時に生じる。
【0022】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、トリム区分を力生成デバイスに対して位置付けることを含む。
【0023】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該トリム切り込み線は、切り込み又は切断デバイスを介して形成され、トリム区分を力生成デバイスに対して位置付けることは、当該切り込み又は切断デバイスに形成された特徴を介して、トリム区分に力を加えることを更に含む。
【0024】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該トリム切り込み線は、非線形構成を有する。
【0025】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該トリム切り込み線は、ジグザグ構成を有する。
【0026】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該可食物構造体は、チューインガムを含む。
【0027】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該可食物構造体は、糖菓を含む。
【0028】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該能動的に加えられる力は、機械的に駆動される力である。
【0029】
別の実施形態によれば、可食物製造システムは、可食物構造体にトリム切り込み線を形成するように動作可能な切り込み又は切断デバイスを含む。トリム分離システムは、当該切り込み又は切断デバイスから下流に配置される。トリム分離システムは、当該トリム切り込み線によって画定されるトリム区分に力を加えて、当該トリム切り込み線に沿って当該トリム区分を当該可食物構造体から分離するように動作可能な少なくとも1つの力生成デバイスを含む。
【0030】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、少なくとも1つの力生成デバイスによって加えられる当該力は、張力を当該トリム区分に加える。
【0031】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該少なくとも1つの力生成デバイスは、ローラである。
【0032】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該少なくとも1つの力生成デバイスは、剪断力を当該トリム区分に加えるように動作可能である。
【0033】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該少なくとも1つの力生成デバイスは、圧縮空気送達ユニットである。
【0034】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該少なくとも1つの力生成デバイスは、可食物構造体の進行方向に対してある角度で配置される。
【0035】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該角度は、0°超及び90°未満である。
【0036】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該少なくとも1つの力生成デバイスによってトリム区分に加えられる当該力の構成要素は、破断方向に配置される。
【0037】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該トリム切り込み線は、可食物構造体の厚さよりも薄い厚さを有する。
【0038】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物塊を当該可食物構造体に形成及びサイズ決定するための形成システムを含む。
【0039】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該形成システムは、当該切り込み又は切断デバイスから上流に配置される。
【0040】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該切り込み又は切断デバイスは、当該形成システムに一体化される。
【0041】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該切り込み又は切断デバイスは、当該トリム区分を当該少なくとも1つの力生成デバイスに対して位置付けるように、当該トリム区分に係合するように動作可能な特徴を含む。
【0042】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該特徴は、当該トリム区分と位置合わせされた螺旋状の突出部を含む。
【0043】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該可食物構造体は、チューインガムを含む。
【0044】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物は、糖菓を含む。
【0045】
更に別の実施形態によれば、トリム切り込み線に沿ってトリム区分を可食物構造体の本体から分離するための方法は、機械的に駆動されるデバイスを介して、トリム切り込み線のウェブに力を連続的に加えることを含む。力は、可食物構造体の表面に平行な平面に加えられる。ウェブは、当該力を介して破裂して、トリム区分を可食物構造体の本体から分離する。
【0046】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該ウェブに加えられる当該力は、第1の構成要素及び第2の構成要素を含み、当該第1の構成要素は、可食物構造体の本体の進行方向に対して横断方向に延在する。
【0047】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該力の当該第1の構成要素は、当該力の当該第2の構成要素よりも小さい。
【0048】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該力の当該第2の構成要素は、可食物構造体の当該進行方向に延在する。
【0049】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該力の当該第2の構成要素は、当該可食物構造体の当該進行方向に対して垂直に延在する。
【0050】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、機械的に駆動されるデバイスを介して、トリム切り込み線のウェブに力を連続的に加えることは、トリム区分を当該機械的駆動デバイスと接触させることを更に含む。
【0051】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該機械的に駆動されるデバイスは、ローラを含む。
【0052】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該機械的に駆動されるデバイスは、少なくとも1つの圧縮空気送達ユニットを含む。
【0053】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物構造体の本体にトリム切り込み線を形成して、トリム区分を画定することを含む。
【0054】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物構造体の本体に当該トリム切り込み線を形成することは、複数の切り込みを形成して、可食物構造体の本体に複数の部分を画定することを更に含む。
【0055】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、複数の部分は、片である。
【0056】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、複数の部分は、ペレットである。
【0057】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、形成システムを介して、可食物塊を可食物構造体の本体に形成することを含む。
【0058】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、当該可食物塊を可食物構造体の本体に当該形成することは、当該トリム切り込み線を当該形成することから上流で生じる。
【0059】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該可食物構造体は、チューインガムを含む。
【0060】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、当該可食物構造体は、糖菓を含む。
本発明は、例えば以下を提供する。
(項目1)
トリム区分を可食物構造体の本体から分離するための方法であって、
前記可食物構造体の前記本体にトリム切り込み線を形成して、前記可食物構造体の本体に前記トリム区分を画定することと、
力生成デバイスを介して、前記トリム区分に力を能動的に加えて、前記トリム切り込み線に沿って前記トリム区分を前記可食物構造体の本体から分離することと、を含む、方法。
(項目2)
前記力生成デバイスを介して、前記トリム区分に力を能動的に加えることが、前記トリム区分に張力を加えることを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記力生成デバイスが、ローラを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記力生成デバイスを介して、前記トリム区分に力を能動的に加えることが、前記トリム区分に剪断力を加えることを含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記力生成デバイスが、少なくとも1つの圧縮空気送達ユニットを含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記力が、前記可食物構造体の本体の進行方向に対してある角度で前記トリム区分に加えられる、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記角度が、0°超かつ90°未満である、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記トリム区分に加えられる前記力の構成要素が、破断方向に配置される、項目6に記載の方法。
(項目9)
前記トリム切り込み線が、前記可食物構造体の本体の厚さよりも薄い厚さを有する、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記可食物構造体に前記トリム切り込み線を形成することが、複数の切り込みを形成して、前記可食物構造体の本体に複数の部分を画定することを更に含む、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記複数の部分が、片である、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記複数の部分が、ペレットである、項目10に記載の方法。
(項目13)
形成システムを介して、可食物塊を前記可食物構造体の本体に形成することを更に含む、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記可食物塊を前記可食物構造体の本体に前記形成することが、前記トリム切り込み線を前記形成することから上流で生じる、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記可食物塊を前記可食物構造体の本体に前記形成することと、前記トリム切り込み線を前記形成することと、が、実質的に同時に生じる、項目13に記載の方法。
(項目16)
前記トリム区分を前記力生成デバイスに対して位置付けることを更に含む、項目1に記載の方法。
(項目17)
前記トリム切り込み線が、切り込み又は切断デバイスを介して形成され、前記トリム区分を前記力生成デバイスに対して位置付けることが、前記切り込み又は切断デバイス内に形成された特徴を介して、前記トリム区分に力を加えることを更に含む、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記トリム切り込み線が、非線形構成を有する、項目1に記載の方法。
(項目19)
前記トリム切り込み線が、ジグザグ構成を有する、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記可食物構造体が、チューインガムを含む、項目1に記載の方法。
(項目21)
前記可食物構造体が、糖菓を含む、項目1に記載の方法。
(項目22)
前記能動的に加えられる力が、機械的に駆動される力である、項目1に記載の方法。
(項目23)
可食物構造体にトリム切り込み線を形成するように動作可能な切り込み又は切断デバイスと、
前記切り込み又は切断デバイスから下流に配置されたトリム分離システムであって、前記トリム切り込み線によって画定されるトリム区分に力を加えて、前記トリム切り込み線に沿って前記トリム区分を前記可食物構造体から分離するように動作可能な少なくとも1つの力生成デバイスを含む、トリム分離システムと、を含む、可食物製造システム。
(項目24)
前記少なくとも1つの力生成デバイスによって加えられる前記力が、張力を前記トリム区分に加える、項目23に記載のシステム。
(項目25)
前記少なくとも1つの力生成デバイスが、ローラである、項目23に記載のシステム。
(項目26)
前記少なくとも1つの力生成デバイスが、剪断力を前記トリム区分に加えるように動作可能である、項目23に記載のシステム。
(項目27)
前記少なくとも1つの力生成デバイスが、圧縮空気送達ユニットである、項目23に記載のシステム。
(項目28)
前記少なくとも1つの力生成デバイスが、前記可食物構造体の進行方向に対してある角度で配置される、項目23に記載のシステム。
(項目29)
前記角度が0°超かつ90°未満である、項目28に記載のシステム。
(項目30)
前記少なくとも1つの力生成デバイスによって前記トリム区分に加えられる前記力の構成要素が、破断方向に配置される、項目28に記載のシステム。
(項目31)
前記トリム切り込み線が、前記可食物構造体の厚さよりも薄い厚さを有する、項目23に記載のシステム。
(項目32)
可食物塊を前記可食物構造体に形成及びサイズ決定するための形成システムを更に含む、項目23に記載のシステム。
(項目33)
前記形成システムが、前記切り込み又は切断デバイスから上流に配置される、項目32に記載のシステム。
(項目34)
前記切り込み又は切断デバイスが、前記形成システムに一体化される、項目32に記載のシステム。
(項目35)
前記切り込み又は切断デバイスが、前記トリム区分を前記少なくとも1つの力生成デバイスに対して位置付けるように、前記トリム区分に係合するように動作可能な特徴を含む、項目23に記載のシステム。
(項目36)
前記特徴が、前記トリム区分と位置合わせされた螺旋状の突出部を含む、項目35に記載のシステム。
(項目37)
前記可食物構造体が、チューインガムを含む、項目23に記載の方法。
(項目38)
前記可食物が、糖菓を含む、項目23に記載の方法。
(項目39)
トリム切り込み線に沿ってトリム区分を可食物構造体の本体から分離するための方法であって、
機械的に駆動されるデバイスを介して、前記トリム切り込み線のウェブに力を連続的に加えることであって、前記力が、前記可食物構造体の表面に平行な平面に加えられる、力を連続的に加えることと、
前記力を介して、前記ウェブを破裂させて、前記トリム区分を前記可食物構造体の本体から分離することと、を含む、方法。
(項目40)
前記ウェブに加えられる前記力が、第1の構成要素及び第2の構成要素を含み、前記第1の構成要素が、前記可食物構造体の前記本体の進行方向に対して横断方向に延在する、項目39に記載の方法。
(項目41)
前記力の前記第1の構成要素が、前記力の前記第2の構成要素よりも小さい、項目40に記載の方法。
(項目42)
前記力の前記第2の構成要素が、前記可食物構造体の前記進行方向に延在する、項目40に記載の方法。
(項目43)
前記力の前記第2の構成要素が、前記可食物構造体の前記進行方向に対して垂直に延在する、項目40に記載の方法。
(項目44)
機械的に駆動されるデバイスを介して、前記トリム切り込み線のウェブに力を連続的に加えることが、前記トリム区分を前記機械的駆動デバイスと接触させることを更に含む、項目39に記載の方法。
(項目45)
前記機械的に駆動されるデバイスが、
ローラを含む、項目39に記載の方法。
(項目46)
前記機械的に駆動されるデバイスが、少なくとも1つの圧縮空気送達ユニットを含む、項目39に記載の方法。
(項目47)
前記可食物構造体の本体に前記トリム切り込み線を形成して、前記トリム区分を画定することを更に含む、項目39に記載の方法。
(項目48)
前記可食物構造体の本体に前記トリム切り込み線を形成することが、複数の切り込みを形成して、前記可食物構造体の本体に複数の部分を画定することを更に含む、項目39に記載の方法。
(項目49)
前記複数の部分が、片である、項目48に記載の方法。
(項目50)
前記複数の部分が、ペレットである、項目48に記載の方法。
(項目51)
形成システムを介して、可食物塊を前記可食物構造体の本体に形成することを更に含む、項目39に記載の方法。
(項目52)
前記可食物塊を前記可食物構造体の本体に前記形成することが、前記トリム切り込み線を形成することから上流で生じる、項目51に記載の方法。
(項目53)
前記可食物構造体が、チューインガムを含む、項目39に記載の方法。
(項目54)
前記可食物構造体が、糖菓を含む、項目39に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0061】
本明細書に組み込まれ、かつその一部を成す添付図面は、本発明のいくつかの態様を具体化すると共に、本明細書と併せて、本発明の原理を説明するのに役立つ。図面中、
【0062】
【
図1A】一実施形態による、内部に形成された複数の切り込みを有するガム構造体の平面図である。
【0063】
【
図1B】一実施形態による、
図1Aの切り込み入りガム構造体の一部分の側面図である。
【0064】
【0065】
【
図3】別のガム製造システムの一部分の概略図である。
【0066】
【
図4】一実施形態による、ガム製造システムのトリム分離システムの概略図である。
【0067】
【
図5】一実施形態による、トリム分離システムの斜視図である。
【0068】
【
図6】一実施形態による、
図5のトリム分離システムの一部分の詳細な斜視図である。
【0069】
【
図7】一実施形態による、
図6のトリム分離システムの一部分の詳細な斜視図である。
【0070】
【
図8】一実施形態による、ガム製造システムの分離システムの概略図である。
【0071】
【
図9】一実施形態による、ガム構造体の進行方向に垂直な平面内で取られた、
図8のトリム区分の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0072】
以下の開示は、可食物の製造中に生成された廃棄部分を分離するための改善を提供する特定の実施形態を詳述する。可食物としては、限定されるものではないが、(エラストマー、部分的に仕上げられたベース、仕上げられたチューインガムベース、及び仕上げられたチューインガムを含む、任意の段階での)チューインガム、(チューインガム、キャンディ、又はチューインガムとキャンディとの組み合わせと同義とする場合がある)糖菓、甘くかつ香ばしいビスケット及びケーキ、ナッツ、並びに穀類などを含む、任意のタイプの食用製品を挙げることができる。一実施形態では、可食物は、製造中にシートに形成される任意の食用製品を含み得る。
【0073】
説明を容易にするために、可食物は、本明細書では、この説明の残りに関してチューインガムと称される。チューインガムのある特定の組成物は、不均一なテクスチャ及び/又は多層状組成物を有し得ることを更に理解されたい。本明細書に記載されるチューインガムは、「チューインガム」又は「ガム」と称され、限定されるものではないが、配合エラストマーから完成ガムまでの範囲にある組成物及びそれらを含む組成物が挙げられ、これらとしては、いくつかの配合助剤に配合エラストマーを加えたもの、マスターバッチガムベース、いくつかの後続ガム成分に配合エラストマーを加えたもの、いくつかのガムベース成分及びいくつかの後続ガム成分に配合エラストマーを加えたもの、ガムベース、いくつかの後続ガム成分にガムベースを加えたもの、マスターバッチの完成ガム、並びに完成ガムが挙げられ得る。
【0074】
チューインガム製造プロセス中、ガム構造体の1つ以上の区分は、除去されて、所望の構成又は輪郭を有するガム構造体の部分を形成し得る。除去されるガム構造体の区分は、本明細書では「トリム区分」と称される。
【0075】
1つ以上のトリム区分22を有するガム構造体20の例が、
図1A及び1Bにより詳細に例示される。示されるように、ガム構造体20は、そこに形成された複数の部分24を含む本体を有するガムシートである。例示された非限定的な実施形態では、複数の部分24は、個々の片であり、いくつかの実施形態ではペレットである。ガムペレットは、典型的には、六角形、枕形状、又はボール様形状などの不均一な厚さを有し、一般に、完成した糖菓を形成するために1つ以上のコーティング材料でコーティングされる。しかしながら、ガム構造体20が別の形状を有する実施形態、及びまた、ガム構造体20の部分24が、例えば、スティック構成(概ね矩形の形状)を有するスラブ又は片などの異なる構成を有する実施形態もまた、本開示の範囲内であることを理解されたい。
【0076】
ガム構造体20に形成された隣接する部分又は断片24は、一般に、本明細書で「切り込み」とも称される1つ以上の切り込み線26によって画定される。本開示の目的のために、「切り込み」は、ガム構造体20の完全に分離した部分が作成されないように、ガム構造体20を通してガム構造体20の全高未満の深さまで延在する切断として定義され得る。結果として、例えば、ガム構造体20の高さの30%未満の厚さを有する薄いウェブ27(
図1Bに最良に示される)は、ガム構造体20の隣接する部分又は片24の間に延在する。ガム構造体20がガム構造体20の全高よりも小さい深さで切り込まれるか、又は切断されると、ガム構造体20の前方運動は、切り込み26によって画定されるガム構造体20の部分24の各々を単一(連続的又は非連続的)構造として伝える。したがって、切り込み26がガム構造体20の高さ又は厚さ全体にわたって延在しないとき、ガム構造体20は、単一のユニットとして移動し得る。
【0077】
ガム構造体20の1つ以上のトリム区分22は、典型的には、ガム構造体20の外周に位置する。しかしながら、ガム構造体20に対して別の位置に位置するトリム区分22もまた、本明細書で企図される。例示された非限定的な実施形態では、第1のトリム区分22は、ガム構造体20の第1の側縁部28に画定され、24の隣接する部分の最外縁部30に、具体的には、ガム構造体20に形成された片に延在する。同様に、第2のトリム区分22は、第1の側縁部28の反対側の第2の側縁部32に位置し、ガム構造体20に形成された隣接する部分24の最外縁部30まで延在する。部分24の最外縁部30及びトリム区分22を画定する切り込みは、本明細書では、トリム切り込み又はトリム切り込み線36と称され得る。したがって、トリム切り込み線36は、ガム構造体20に形成された部分24の輪郭に相補的な構成を有し得る。
図1A及び1Bの例示された非限定的な実施形態では、トリム切り込み線36は、非線形構成を有する。例えば、(可食物構造体の進行方向に沿って測定される)可食物構造体の長さにわたって延在するトリム切り込み線36全体は、単一の垂直平面内に配置されない。より具体的には、ペレット24の輪郭に相補的なジグザグ構成を有するトリム切り込み線36が示される。別の構成を有するトリム切り込み線36もまた、本開示の範囲内であることを理解されたい。
【0078】
一実施形態では、1つ以上のトリム区分22を画定するトリム切り込み線36は、ガム構造体20に部分又は片24を画定する切り込み26と同時に形成され得る。他の実施形態では、トリム区分22を画定するトリム切り込み線36は、複数の部分若しくは片24を画定する切り込み26の形成の後若しくは下流で形成され得、又は代替的に、ガム構造体20に複数の部分若しくは片24を画定する切り込み26の形成の前若しくは上流で形成され得る。
【0079】
ガム構造体20は、トリム切り込み36をそこに形成する前に、所望の形状及びサイズに形成される。例えば、
図2に最良に示されるように、ガム製造システム40内で、ガム塊42は、44で概略的に例示される形成ステーションを介して、ガム構造体20に形成され得る。ガム塊42は、図において概ね形状が定められていないか、又は不均一であるものとして例示されているが、ガム塊42が、例えば、形成ステーション44の上流に位置するダイを通って押し出されることにより得られるような、その長さにわたって均一な断面を有する実施形態もまた、本明細書で企図されることを理解されたい。形成ステーション44は、ガム塊42を、例えば3mm~10mmなどの望ましい厚さを有するガム構造体20に形成すること及び/又はサイズ決定することができる任意の機構又はアセンブリを含み得る。ガム構造体20は、トリム切り込み36を形成する前に、形成ステーション44によって、概ね平面的な上面及び下面、並びに実質的に均一な厚さを有するシートにサイズ決定され得る。一実施形態では、形成ステーション44は、2102年11月16日に出願された米国特許出願第13/522,767号に記載されているような2つの形成ローラを含む。代替的に又は加えて、形成ステーション44は、押出成形デバイス及び/又は1つ以上の圧延デバイスを含み得る。ガム構造体20は、連続シートとして形成ステーション44から出力されるものとして例示されているが、ガム構造体20が別の形状を有する実施形態もまた、本開示の範囲内である。
【0080】
引き続き
図2を参照すると、例示された非限定的な実施形態では、形成ステーション44から出力される連続ガム構造体20は、少なくとも1つの切り込み又は切断デバイス48に、例えば、コンベヤなどの搬送デバイス46によって下流に搬送される。切り込み又は切断デバイス48は、形成ステーション44から直接下流に位置するように例示されている。しかしながら、1つ以上の追加のシステム構成要素(図示せず)は、形成ステーション44と少なくとも1つの切り込み又は切断デバイス48との間に配設され得る。
【0081】
一実施形態では、少なくとも1つの切り込み又は切断デバイス48は、
図2に示されるように、ガム構造体20の上及び下のガム構造体20の両側に配設された2つの切り込みローラ48を含む。しかしながら、1つ以上の切り込み又は切断デバイス48の任意の構成が本明細書で企図される。別の実施形態では、
図3に最良に示されるように、少なくとも1つの切り込み又は切断デバイス48は、ガム構造体20を、例えば、ガム構造体の進行方向と平行などの第1の方向に切り込みを入れるように構成された第1の切り込みリングローラ48と、第1の切り込みローラ48の下流に位置し、ガム構造体20を、例えば、ガム構造体20の進行方向に対して垂直などの第2の方向に切り込みを入れるように構成された第2のローラ48と、を含む。切り込み又は切断デバイス48は、連続ガム構造体20にスラブ又は片などの複数の部分24を画定するだけでなく、ガム構造体20のトリム区分22も画定する。しかしながら、1つ以上のトリム区分22を画定するトリム切り込み36を形成するが、ガム構造体20に複数の部分24を画定する切り込み26を形成しないように構成された切り込み又は切断デバイス48を含む実施形態もまた、本明細書で企図される。
【0082】
少なくとも1つの切り込み又は切断デバイス48は、形成ステーション44とは別個かつ下流に位置するように例示されている。代替実施形態では、切り込み又は切断デバイス48のうちの1つ以上の機能性は、形成ステーションがガム塊をサイズ決定するだけではなく、トリム切り込み36及び/又は切り込み26を形成するように動作可能となるように、形成ステーション44に一体化され得る。例えば、一実施形態では、形成ステーション44は、一対のローラ間に画定された間隙を通過するときにガム塊42に様々な部分24を形成する1つ以上の表面を有する一対のローラを含む。かかる実施形態では、ガム塊42は、所望のサイズ及び形状に形成され、複数の部分又は片24を同時に形成するように切り込みを入れられる。
【0083】
引き続き
図2及び3を参照すると、ガム製造システム40は、機械的に駆動される、例えば、非重力をトリム区分22に能動的に加えることによって、ガム構造体20から1つ以上のトリム区分22を分離するように動作可能なトリム分離システム60を更に含み得る。トリム分離システム60は、トリム切り込み36がガム構造体20に形成される、1つ以上の構成要素(形成ステーション44及び/又は切り込み若しくは切断デバイス48など)から概ね下流に位置し得る。したがって、いくつかの実施形態では、トリム分離システム60は、全ての切り込み若しくは切断デバイス48の下流に、又は代替的に、切り込み若しくは切断デバイス48の一部分のみから下流に位置する。1つ以上のトリム区分22がガム構造体20から除去されると、ガム構造体20は、例えば、複数の部分24を分離するように動作可能なデバイスなど、ガム製造システムの下流構成要素又はシステムに提供され得る。
【0084】
トリム分離システム60の例が
図4~7により詳細に示される。示されるように、トリム分離システム60は、少なくとも1つの切り込み又は切断デバイス48から直接下流に位置し、ガム構造体20の対応するトリム区分22に力を与えるように動作可能な、本明細書で力生成デバイス62とも称される、少なくとも1つの機械的駆動デバイスを含む。示されるように、力生成デバイスの可動面は、トリム区分22に直接係合するように動作可能であり得る。例示された非限定的な実施形態では、力生成デバイス62は、回転軸Xの周りで駆動されるローラを含む。しかしながら、力生成デバイス62がコンベヤ、他の任意の好適なデバイス、又はコンベヤ及びローラなどの複数のデバイスの組み合わせを含む実施形態もまた、本開示の範囲内である。
【0085】
力生成デバイス62は、ガム構造体20の縁部28又は32の近くに、例えば、トリム区分22の少なくとも一部分と垂直方向に整列して位置付けられ得る。その結果、力生成デバイス62の一部分は、トリム区分22に接触するように構成される。他の実施形態では、力生成デバイス62は、トリム区分22の垂直上方に位置するように示されているが、力生成デバイス62は、トリム区分22の下に又はトリム区分22の側面に隣接して配設され得る。一実施形態では、力生成デバイス62は、トリム切り込み線36を越えて内方に延在せず、したがって、ガム構造体20の残りのいかなる部分とも重ならないか、又は接触しない。
【0086】
示されるように、力生成デバイス62は、ガム構造体20の進行方向に対してθで例示される外方に延在する角度で装着される。一実施形態では、角度θは、0°超及び約90°未満である。例えば、角度θは、約5°~約60°、約5°~約45°、及び約5°~30°であってもよい。トリム分離システム60がローラ及びコンベヤ(
図6を参照)の両方を含む実施形態では、ローラ及びコンベヤは、互いに概ね平行である。例示された非限定的な実施形態では、トリム分離システム60は、トリム区分22がガム構造体20から実質的に同時に除去され得るように、ガム構造体20の第1の縁部28に隣接して配置された第1の力生成デバイス62と、ガム構造体20の第2の反対側の縁部32に隣接して配置された第2の力生成デバイス62と、を含む。かかる実施形態では、力生成デバイス62は、進行方向に対して等しいが反対の角度で装着され得る。しかしながら、力生成デバイス62が異なる角度で装着される実施形態もまた、本開示の範囲内である。
【0087】
1つ以上の力生成デバイス62を、ガム構造体20の進行方向に対して外方の角度で配向することによって、力生成デバイス62によってトリム区分22に加えられる力の少なくとも1つの構成要素が、破断方向に加えられ、これは、ガム構造体の進行方向に対して概ね垂直に延在する。
【0088】
ガム構造体20がトリム分離システム60を通過するにつれて、1つ以上の力生成デバイス62は、対応するトリム区分22と係合する。この係合の結果、力生成デバイス62は、トリム切り込み36から概ね離れるように方向付けられた力をトリム区分22に与える。破断方向にローラ62によってトリム区分22に加えられる力は、張力又は張力を加えることによって、トリム区分22をトリム切り込み36に沿ってガム構造体20から分離させる。一実施形態では、駆動デバイス62は、進行方向に沿って、ガム構造体20の速度とは異なる速度で移動可能である。この速度の差は、駆動デバイス62によってガム構造体20に加えられる力を更に増加させることができる。
【0089】
ここで
図8及び9を参照すると、別の実施形態では、トリム分離システム60の力生成デバイス62は、ガム構造体20の1つ以上の縁部からトリム区分22を分離することを容易にする1つ以上の圧縮空気送達ユニットを含む。圧縮空気送達ユニット62は、トリム切り込み36に沿ってトリム区分22をガム構造体20から分離することを補助するために、本明細書に前述された1つ以上の力生成デバイス62と連携して、又はそれとは独立して動作し得る。
【0090】
ガム構造体20が1つ以上の切り込み又は切断デバイス48から出力されるにつれて、少なくとも1つの圧縮空気送達ユニット62からの圧縮空気がトリム区分22の表面に加えられる。示されるように、圧縮空気送達ユニットは、トリム区分22の各々に近接して位置し得る。圧縮空気送達ユニット62によって放出される圧縮空気は、トリム切り込み36に沿ってトリム区分22をガム構造体20から十分に分離又は少なくとも部分的に分離するために用いられる。
図9に最良に示されるように、トリム区分22に加えられる圧縮空気は、例えば、垂直下方など、概ね垂直方向に流れ得る。かかる実施形態では、圧縮空気は、トリム区分22の上面23に加えられ、それに圧縮空気を加えることによって生成される結果として生じる力は、剪断を介して、トリム切り込み36に沿ってトリム区分22をガム構造体20から分離させる。他の実施形態では、圧縮空気の方向は、圧縮空気によってトリム区分22の表面23に加えられる力の構成要素が破断方向に加えられるように配向され得る。
【0091】
一実施形態では、トリム分離システム60の構成にかかわらず、トリム分離システム60から直接上流に位置する少なくとも1つの切り込み又は切断デバイス48は、破断方向にトリム区分に力を加えるように動作可能な特徴70を含む。一実施形態では、トリム区分に特徴によって加えられる力は、トリム区分22を隣接する力生成デバイス62に対して所望の位置に移動させるために使用される。特徴70は、一般に、対応するトリム区分22と位置合わせされる位置に、切断及び切り込みデバイス48に位置する。
図7に最良に示されるように、特徴70は、切り込み又は切断デバイス48の端部72に隣接して位置付けられ、ガム構造体20が切り込み又は切断デバイス48を横断する際にトリム区分22に接触するように構成される。例示された非限定的な実施形態では、特徴70は、螺旋状の構成を有する突出部を含む。しかしながら、他の好適な特徴もまた、本開示の範囲内である。
【0092】
切り込み又は切断デバイス48がその回転軸の周りを回転すると、特徴70の開始点74は、例えばトリム切り込み線36の近くなどのトリム区分22の一部分に係合する。切り込み又は切断デバイス48の継続的な回転により、トリム区分22は、特徴70との接触を維持する。したがって、切り込み又は切断デバイス48がその回転軸の周りを回転すると、特徴70の各前進するラップは、ガム構造体20の進行方向に対して概ね垂直な方向に、トリム区分22を横方向外方に徐々に移動させる。特徴70の構成は、ガムの稠度及び移動されるトリム区分の総距離に基づいて選択される。
【0093】
本明細書に例示及び説明されるトリム分離システム60は、連続及び/又はインラインのガム製造システムの一部であり得、切り込み又は切断デバイス48と直列に配置され得ることを理解されたい。分離システム60を含めることにより、連続的かつ迅速なガム生産が可能になる。トリム区分22をガム構造体20の残部から分離するために、トリム分離システム60を使用して、トリム区分22に能動的に力を加えることによって、トリム区分22は、既存のシステムの場合よりも容易に除去される。更に、それに力を加えることによって、トリム区分22は、ガム構造体20からよりきれいに切断され得、それによって、ガム構造体20の変形を制限し、これは、不規則な形状の縁部を有する片又はペレット24の形成中に特に有益である。
【0094】
本明細書に列挙される出版物、特許出願、及び特許を含む全ての参考文献は、あたかも各参考文献が参照により組み込まれるものであると個別にかつ具体的に示され、その全体が本明細書に記載されたのと同程度まで、参照により本明細書に組み込まれる。
【0095】
「a」及び「an」及び「the」という用語、並びに同様の指示語の使用は、本発明を記載する文脈において(特に、以下の特許請求の範囲の文脈において)、本明細書に別途指示がない限り、又は文脈に明らかな矛盾がない限り、単数及び複数の両方を包含すると解釈されるものとする。「備える(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、及び「含有する(containing)」という用語は、別途言及のない限り、オープンエンド形式の用語として解釈される(即ち、「~を含むが、これらに限定されない」を意味する)ものとする。本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書に別途指示がない限り、その範囲内にある各別個の値を個々に参照する省略表現法としての役割を果たすことを単に意図しており、各別個の値は、あたかもそれが本明細書で個々に列挙されたかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に記載される全ての方法は、本明細書に別途指示がない限り、又は文脈に明らかな矛盾がない限り、任意の好適な順序で実行することができる。本明細書に提供されるありとあらゆる実施例、又は例示的な言語(例えば、「など」)の使用は、本発明をより明らかにすることを単に意図しており、特許請求の範囲に別途記載されていない限り、本発明の範囲を制限しない。本明細書中のいずれの用語も、本発明の実施に不可欠なものとして、特許請求の範囲に記載されていない任意の要素を示すものと解釈されるべきではない。
【0096】
本発明を実施するための本発明者らにとって既知の最良の形態を含む、本発明の好ましい実施形態が、本明細書に記載される。それらの好ましい実施形態の変形例は、上記の説明を読むことで当業者には明白となり得る。本発明者らは、当業者が必要に応じてかかる変形例を用いることを期待し、また本発明者らは、本明細書に具体的に記載されるのとは別の形で本発明が実施されることを意図する。したがって、本開示は、適用法によって許容されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に記述された主題の全ての修正物及び等価物を含む。更に、その全ての可能な変形例における上述の要素のいずれの組み合わせも、本明細書に別途指示がない限り、又は文脈に明らかな矛盾がない限り、本発明によって包含される。