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特許7479484拡張された第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のライブアップリンクストリーミング伝送のためのフレームワーク(FLUS)のシンク機能説明
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-25
(45)【発行日】2024-05-08
(54)【発明の名称】拡張された第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のライブアップリンクストリーミング伝送のためのフレームワーク(FLUS)のシンク機能説明
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/2187 20110101AFI20240426BHJP
   H04N 21/63 20110101ALI20240426BHJP
【FI】
H04N21/2187
H04N21/63
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022546367
(86)(22)【出願日】2021-07-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-14
(86)【国際出願番号】 US2021040621
(87)【国際公開番号】W WO2022086606
(87)【国際公開日】2022-04-28
【審査請求日】2022-08-23
(31)【優先権主張番号】63/105,077
(32)【優先日】2020-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/315,967
(32)【優先日】2021-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520353802
【氏名又は名称】テンセント・アメリカ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ソダガァ,イラジ
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0367579(US,A1)
【文献】Ericsson LM,Stage 2 text proposal for FLUS Session Procedures[online],3GPP TSG SA4 Adhoc on FLUS,3GPP,2017年11月02日,pp.1-21,https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG4_CODEC/Ad-hoc_MTSI/Docs/S4-AHM381.zip,[検索日:2023年10月17日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサーが実行する、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)(登録商標)のライブアップリンクストリーミング伝送のためのフレームワーク(FLUS)のシンク機能にアクセスするための方法であって、
FLUSソースによってFLUSシンクに関するシンクリソースを取得するステップであって、前記シンクリソースは直接アドレスを指示し、前記直接アドレスで、前記シンクリソースに説明される機能に直接的にアクセスできる、ステップと、
前記FLUSソースによって前記直接アドレスを利用して前記機能に直接的にアクセスするステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記シンクリソースは、機能説明位置を指示し、前記機能説明位置から前記機能説明を検索でき、
前記直接アドレスは、前記機能の前記説明に含まれる、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記機能説明位置は、前記シンクリソースに含まれる第1のユニフォームリソースロケータにより指示され、
前記直接アドレスは、前記機能の前記説明に含まれる第2のユニフォームリソースロケータにより指示される、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
配列の要素を利用して前記シンクリソースにおいて前記機能を説明する、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記直接アドレスは、前記配列の要素に含まれる、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記直接アドレスは、前記配列の要素に含まれるユニフォームリソースロケータにより指示される、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記配列の要素は、前記機能を指示するユニフォームリソース名をさらに含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のライブアップリンクストリーミング伝送のためのフレームワーク(FLUS)のシンク機能にアクセスするための装置であって、
プログラムコードを記憶するように配置される少なくとも1つのメモリと、
前記プログラムコードを読み取るとともに、前記プログラムコードの指示に従って動作するように配置される少なくとも1つのプロセッサーと、を含み、
前記プログラムコードは、
前記少なくとも1つのプロセッサーに、FLUSソースによってFLUSシンクに関するシンクリソースを取得させるように配置される取得コードであって、前記シンクリソースは直接アドレスを指示し、前記直接アドレスで、前記シンクリソースで説明される機能に直接的にアクセスできる、前記取得コードと、
前記少なくとも1つのプロセッサーに、前記FLUSソースによって前記直接アドレスを利用して前記機能に直接的にアクセスさせるように配置されるアクセスコードと、を含む装置。
【請求項9】
前記シンクリソースは、機能説明位置を指示し、前記機能説明位置から前記機能説明を検索でき、
前記直接アドレスは、前記機能の前記説明に含まれる、
請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記機能説明位置は、前記シンクリソースに含まれる第1のユニフォームリソースロケータにより指示され、
前記直接アドレスは、前記機能の前記説明に含まれる第2のユニフォームリソースロケータにより指示される、
請求項9に記載の装置。
【請求項11】
配列の要素を利用して前記シンクリソースにおいて前記機能を説明する、
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記直接アドレスは、前記配列の要素に含まれる、
請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記直接アドレスは、前記配列の要素に含まれるユニフォームリソースロケータにより指示される、
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記配列の要素は、前記機能を指示するユニフォームリソース名をさらに含む、
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
コンピュータプログラムであって、
コンピュータに請求項1~7の何れか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本出願は、米国特許商標庁に2020年10月23日付けで出願した米国特許仮出願第63/105,077号、及び2021年5月10日付けで出願した米国特許出願第17/315,967号の優先権を主張するものである。これらの米国特許出願は、その全ての内容を参照により本明細書に援用される。
【0002】
[技術分野]
本開示内容は一般的に、データ処理分野に関して、より具体的に、メディア処理に関する。
【背景技術】
【0003】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)のライブアップリンクストリーミング伝送のためのフレームワーク(Framework for Live Uplink Streaming、FLUS)のプロトコルは、マルチメディアコンテンツをソースデバイスからネットワークにアップリンクストリーミング伝送し、当該コンテンツを1つ又は複数の宛先に送信/配信するためのメカニズムを提供する。当該プロトコルにはベンダー特有の機能に対する説明があり相互運用性を実現するための任意の詳細説明は提供しない。当該プロトコルは、当該機能を達成するための特定アドレスも提供しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態は、3GPP FLUSシンク機能にアクセスするための方法、システム及びコンピュータ可読媒体を提供する。FLUSシンク機能発見で、機能のアドレスをシグナリングするための方法を提供する。FLUSシンク機能のアドレスを説明することは、当該機能への直接的なアクセスを実現できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの態様によれば、3GPP FLUSシンク機能にアクセスするための方法を提供する。当該方法は、FLUSソースによってFLUSシンクに関するシンクリソースを取得するステップであって、シンクリソースは直接アドレスを指示し、当該直接アドレスで、シンクリソースに説明される機能に直接的にアクセスできるステップと、FLUSソースによって直接アドレスを利用して機能に直接的にアクセスするステップと、を含む。
【0006】
別の態様によれば、3GPP FLUSシンク機能にアクセスするための装置を提供する。当該装置は、プログラムコードを記憶するように配置される少なくとも1つのメモリと、プログラムコードを読み取り、プログラムコードの指示に従って操作するように配置される少なくとも1つのプロセッサーとを含み、プログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサーに、FLUSソースによってFLUSシンクに関するシンクリソースを取得させるように配置される取得コードであって、シンクリソースは直接アドレスを指示し、当該直接アドレスで、シンクリソースに説明される機能に直接的にアクセスできる取得コードと、少なくとも1つのプロセッサーに、FLUSソースによって直接アドレスを利用して機能に直接的にアクセスさせるように配置されるアクセスコードと、を含む。
【0007】
別の態様によれば、3GPP FLUSシンク機能にアクセスするためのコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体には、3GPP FLUSシンク機能にアクセスするためのコンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムは、1つ又は複数のコンピュータプロセッサーに、FLUSソースによってFLUSシンクに関するシンクリソースを取得するステップであって、シンクリソースは直接アドレスを指示し、当該直接アドレスで、シンクリソースに説明される機能に直接的にアクセスできるステップと、FLUSソースによって直接アドレスを利用して機能に直接的にアクセスするステップと、を実行させるように配置される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付の図面とともに読まれるべき以下の、模式的な実施形態の詳細な説明から、上記及び他の目的、特徴、利点は明らかになるだろう。例示は詳細な説明と併せて当業者の理解を容易にするためのものであるため、図面の様々な特徴は縮尺どおりではない。
【0009】
図1】少なくとも1つの実施形態によるネットワーク化コンピュータ環境を示す。
図2】少なくとも1つの実施形態による、3GPP FLUSシンク機能を決定するためのシステムのブロック図である。
図3】少なくとも1つの実施形態による、3GPP FLUSシンク機能にアクセスするためのプログラムが実行するステップの操作フローチャートである。
図4】少なくとも1つの実施形態による、図1のコンピュータ及びサーバーの内部コンポーネント及び外部コンポーネントのブロック図である。
図5】少なくとも1つの実施形態による、図1のコンピュータシステムを含む模式的なクラウドコンピューティング環境のブロック図である。
図6】少なくとも1つの実施形態による、図5の模式的なクラウドコンピューティング環境の機能レイヤのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書は、保護する構成及び方法の詳しい実施形態を開示するが、開示する実施形態は、各種の形態で実施できる、保護を請求する構成及び方法の説明に過ぎない。これらの構成及び方法は本明細書に記載の例示的な実施形態に限定されず、多くの異なる形態で実施されてもよい。但し、これらの例示的な実施形態を提供することで、本開示内容は分かりやしく且つ完全になり、保護範囲を当業者に十分に表現できる。記載の実施形態が不必要に曖昧になることを避けるために、説明では、公知の特徴及び技術の細部を省略する。
【0011】
上述されるように、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のライブアップリンクストリーミング伝送のためのフレームワーク(FLUS)のプロトコルは、マルチメディアコンテンツをソースデバイスからネットワークにアップリンクストリーミング伝送し、当該コンテンツを1つ又は複数の宛先に送信/配信するためのメカニズムを提供する。当該プロトコルにはベンダー特有の機能の説明がある。3GPP FLUSプロトコルにおいて、メディアストリームのソースデバイスは、ネットワークを介してシンクとアップリンクリンクセッションを確立する。FLUS APIによって、ソースデバイスはセッションを制御できるとともに、シンクはソースデバイスに対するフィードバック又はリモート制御を提供できる。3GPP FLUSプロトコルは、FLUSソースによってシンク機能を検索するようにサポートする。なお、機能は、ベンダー特有のURNのリストとして記録される。FLUSソースがURNを認識しない場合、FLUSソースは対応機能を知らないとともに、相互運用性はベンダー間ではなく、ベンダーレベルでのみ達成される可能性がある。従って、好ましくは、デバイスまたはネットワーク上のFLUSソース及びアプリケーションが機能を使用し、シンクデバイスまたはクラウドプラットフォームでサービスを実行できるようにするために、FLUSシンク機能の記述方法を定義する。
【0012】
本明細書において、各種の実施形態による方法、装置(システム)及びコンピュータ可読媒体のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して各態様を説明する。ここで、コンピュータ可読プログラム指令によって、フローチャート図及び/又はブロック図における各ブロック、並びにフローチャート図及び/又はブロック図におけるブロックの組み合わせを実現する。
【0013】
以下に説明される例示的な実施形態は、3GPP FLUSシンク機能を決定できるシステム、方法及びコンピュータプログラムを提供する。図1を参照し、3GPP FLUSシンク機能を決定するためのメディア処理システム100(以下、「システム」)のネットワーク化コンピュータ環境の機能ブロック図を示す。ここで、図1は、1つの実現形態の図示を提供し、異なる実施形態を実現できる環境に対する限定をするためのものではない。設計及び実現形態要求に基づき、表されている環境に対して、様々な修正を行ってもよい。
【0014】
システム100は、コンピュータ102及びサーバーコンピュータ114を含む。コンピュータ102は、通信ネットワーク110(以下、「ネットワーク」)を介してサーバーコンピュータ114と通信する。コンピュータ102は、プロセッサー104及びソフトウェアプログラム108を含み、ソフトウェアプログラム108はデータ記憶装置106に記憶され、コンピュータ102はユーザーとインターフェース接続し、サーバーコンピュータ114と通信できる。以下、図4に示すように、コンピュータ102は内部コンポーネント800A及び外部コンポーネント900Aをそれぞれ含み、サーバーコンピュータ114は内部コンポーネント800B及び外部コンポーネント900Bをそれぞれ含む。コンピュータ102は、例えばモバイル装置、電話、携帯情報端末、ネットブック、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、又はプログラムを実行し、ネットワーク及びアクセスデータベースにアクセスできる任意のタイプのコンピューティング装置であってもよい。
【0015】
以下、図5及び図6に示すように、サーバーコンピュータ114はさらに、クラウドコンピューティングサービスモデル、例えば、サービスとしてのソフトウェア(Software as a Service、SaaS)、サービスとしてのプラットフォーム(Platform as a Service、PaaS)又はサービスとしてのインフラストラクチャ(Infrastructure as a Service、IaaS)で操作できる。サーバーコンピュータ114は、クラウドコンピューティングデプロイメントモデル、例えば、プライベートクラウド、コミュニティクラウド、パブリッククラウド、又はハイブリッドクラウドに位置してもよい。
【0016】
3GPP FLUSシンク機能を決定するためのサーバーコンピュータ114は、データベース112とインタラクションできる3GPP FLUS機能アクセスプログラム116(以下、「プログラム」)を実行できる。以下は図3を参照して、3GPP FLUS機能アクセスプログラムの方法をより詳しく説明する。1つの実施形態において、コンピュータ102は、ユーザーインターフェースを含む入力装置として動作し得て、プログラム116は主にサーバーコンピュータ114で実行される。代替の実施形態において、プログラム116は主に1つ又は複数のコンピュータ102で実行され、サーバーコンピュータ114は、プログラム116が使用するデータを処理及び記憶するために使用され得る。ここで、プログラム116は、個別のプログラムであってもよいし、又はより大きな3GPP FLUS機能アクセスプログラムに統合されてもよい。
【0017】
ここで、いくつかの実例において、コンピュータ102とサーバーコンピュータ114との間で、プログラム116の処理を任意の比率で共有してもよい。別の実施形態において、プログラム116は、複数のコンピュータ、サーバーコンピュータ、又はコンピュータとサーバーコンピュータとのいくつかの組み合わせ、例えば、ネットワーク110を介して単一のサーバーコンピュータ114と通信する複数のコンピュータ102で動作できる。別の実施形態において、例えば、プログラム116は、ネットワーク110を介して複数のクライアントコンピュータと通信する複数のサーバーコンピュータ114で動作してもよい。代替的に、プログラムは、ネットワークを介してサーバー及び複数のクライアントコンピュータと通信するネットワークサーバーで動作してもよい。
【0018】
ネットワーク110は、有線接続、無線接続、光ファイバ接続又はそれらの組み合わせを含む。一般的に、ネットワーク110は、コンピュータ102とサーバーコンピュータ114との間の通信をサポートする接続とプロトコルとの任意の組み合わせである。ネットワーク110は、各種のタイプのネットワーク、例えばローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LAN)、インターネットのようなワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WAN)、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network、PSTN)のような電気通信ネットワーク、無線ネットワーク、公衆交換ネットワーク、衛星ネットワーク、セルラーネットワーク(例えば、第5世代(Fifth Generation、5G)ネットワーク、ロングタームエボリューション(Long―Term Evolution、LTE)ネットワーク、第3世代(Third Generation、3G)ネットワーク、符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)ネットワーク等)、公衆陸上移動体通信網(Public Land Mobile Network、PLMN)、メトロポリタンエリアネットワーク(Metropolitan Area Network、MAN)、専用ネットワーク、自己組織化ネットワーク、イントラネット、光ファイバによるネットワークなど、及び/又は上記又は他のタイプのネットワークの組み合わせを含んでもよい。
【0019】
例示として、図1の装置、ネットワークの数及び配置を提供する。実際に、図1の装置及び/又はネットワークに対して、付加的な装置及び/又はネットワーク、少ない装置及び/又はネットワーク、異なる装置及び/又はネットワーク、又は異なる配置の装置及び/又はネットワークが存在してもよい。また、単一の装置内で、図1の2つ又はより多い装置を実現するか、又は、図1の単一の装置を複数の分散型装置として実現してもよい。追加または代替的に、システム100の1組の装置(例えば、1つ又は複数の装置)は、システム100の別の組の装置が実行するように説明される1つ又は複数の機能を実行する。
【0020】
図2を参照して、3GPP FLUSアーキテクチャ200のブロック図を示す。3GPP FLUSアーキテクチャ200は、第1のユーザー環境202及び第2のユーザー環境204を含む。第1のユーザー環境202は、1つ又は複数のキャプチャデバイス206及びFLUSソース208を含む。FLUSソース208は、制御ソース210、メディアソース212、補助受信器214及びリモート制御ターゲット216を含む。第2のユーザー環境204は、FLUSシンク218、補助送信器220及びリモートコントローラ222を含む。FLUSシンク218は、制御シンク224及びメディアシンク226を含む。
【0021】
実施形態は、FLUSシンク機能の発見で、機能のアドレスをシグナリングする方法に関する。FLUSシンク機能のアドレスを説明することで、当該機能に直接的にアクセスできる。
【0022】
現在の3GPP FLUSプロトコルにおいて、メディアストリームのソースデバイスはネットワークを介してシンクとアップリンクリンクセッションを確立する。FLUS APIによって、ソースデバイスはセッションを制御できるとともに、シンクはソースデバイスに対するフィードバック又はリモート制御を提供できる。
【0023】
現在の3GPP FLUSプロトコルは、FLUSソースによるシンク機能、及び可能な説明の検索をサポートする。ただし、当該機能に直接的に到達するアドレスを提供していない。いくつかのアプリケーションについては、機能に対する直接的なアクセスが必要とされる。
【0024】
以下の表1で、FLUSシンク(例えば、FLUSシンク218)に対応するシンクリソースの例示を示す。
【表1】
【0025】
FLUSソース(例えば、FLUSソース208)は、シンクリソースのリソース説明を検索し、表1のエントリに基づき、その機能を探し出す。ただし、機能のアドレスを提供していない。
【0026】
実施形態において、以下の1つ又は複数の例示に基づき、機能のアドレスを上記の表に追加する。
【0027】
例示1:アドレスフィールドを含む位置URLによって定義されるアドレスでのリソースについて、以下の構成を定義する:

“url”:“URL―address”,
……
【0028】
例示1において、位置(location)項は、機能のURLを含む「url」項を具備すべきである。
【0029】
例示2:機能配列要素は、付加的な「url」項を具備してもよい。
(外)
【0030】
例示2において、「url」項は、機能のURLアドレスを含んでもよい。
【0031】
表2A及び表2Bは、JSONフォーマットの機能オブジェクトの例示を示す。実施形態において、表2Aは、上記の例示1に対応し、表2Bは、上記の例示2に対応する。
【表2】
【0032】
従って、実施形態は、3GPP FLUSシンク機能の位置を説明する方法に関して、シンク機能リソースにおいて機能のアドレスをシグナリングするため、アドレスを利用して、当該機能に直接的にアクセスでき、アドレスを説明リソースに含ませるか、又は新たな項として、アドレスをシンク機能リソースに追加してもよい。
【0033】
図4は、3GPP FLUSシンク機能にアクセスするための例示的なプロセス400のフローチャートを示す。図1及び図2を参照して図3を説明する。上述されたように、3GPP FLUS機能アクセスプログラム116(図1)によって、装置又はネットワークでのFLUSソース及びアプリケーションは、機能を使用できるとともに、シンク装置又はクラウドプラットフォームでサービスを実行する。
【0034】
図3に示すように、プロセス300は、FLUSソースによってFLUSシンクに関するシンクリソースを取得するステップを含み、シンクリソースは直接アドレスを指示し、当該直接アドレスで、シンクリソースで説明される機能に直接的にアクセスできる(ブロック310)。
【0035】
図3に示すように、プロセス300は、FLUSソースによって直接アドレスを利用して機能に直接的にアクセスするステップ(ブロック320)を含む。
【0036】
実施形態において、シンクリソースは、機能説明を検索できる機能説明位置を指示でき、直接アドレスは機能説明に含まれる。
【0037】
実施形態において、機能説明位置は、シンクリソースに含まれる第1のユニフォームリソースロケータによって示され、直接アドレスは、機能説明に含まれる第2のユニフォームリソースロケータによって示される。
【0038】
実施形態において、配列の要素を利用してシンクリソースにおいて機能を説明する。
【0039】
実施形態において、直接アドレスを配列の要素に含ませる。
【0040】
実施形態において、配列の要素に含まれるユニフォームリソースロケータによって直接アドレスが示される。
【0041】
実施形態において、配列の要素は、機能を示すユニフォームリソース名をさらに含む。
【0042】
ここで、図3は、1つの実現形態の図示を提供し、異なる実施形態の実現方式に対する限定をするためのものではない。設計及び実現形態要求に基づき、表されている環境に対して、様々な修正を行ってもよい。
【0043】
図4は、模式的な実施形態の図1が表しているコンピュータの内部コンポーネント及び外部コンポーネントのブロック図400である。ここで、図4は、1つの実現形態の図示を提供し、異なる実施形態の実現方式に対する限定をするためのものではない。設計及び実現形態要求に基づき、表されている環境に対して、様々な修正を行ってもよい。
【0044】
コンピュータ102(図1)及びサーバーコンピュータ114(図1)は、図4の内部コンポーネント800A、800B及び外部コンポーネント900A、900Bの各々の組を含む。内部コンポーネント800の組における各組は、1つ又は複数のバス826での1つ又は複数のプロセッサー820、1つ又は複数のコンピュータ可読RAM822、1つ又は複数のコンピュータ可読ROM824、1つ又は複数のオペレーティングシステム828、及び1つ又は複数のコンピュータ可読有形記憶装置830を含む。
【0045】
プロセッサー820は、ハードウェア、ファームウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現される。プロセッサー820は、中央演算処理装置(Central Processing Unit、CPU)、グラフィックス処理ユニット(Graphics Processing Unit、GPU)、アクセラレーテッド・プロセッシング・ユニット(Accelerated Processing Unit、APU)、マイクロプロセッサー、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサー(Digital Signal Processor、DSP)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field―programmable Gate Array、FPGA)、特定用途向け集積回路(Application―specific Integrated Circuit、ASIC)又は別のタイプの処理部材である。いくつかの実現形態において、プロセッサー820は、機能を実行するようにプログラムされた1つ又は複数のプロセッサーを含む。バス826は、内部コンポーネント800A、800Bの間の通信を許可するコンポーネントを含む。
【0046】
1つ又は複数の各々のプロセッサー820が1つ又は複数の各々のRAM822(一般的に、キャッシュメモリを含む)を介して実行するように、サーバーコンピュータ114(図1)での1つ又は複数のオペレーティングシステム828、ソフトウェアプログラム108(図1)及び3GPP FLUS機能アクセスプログラム116(図1)は1つ又は複数の各々のコンピュータ可読有形記憶装置830に記憶される。図4の実施形態において、コンピュータ可読有形記憶装置830の各々は、内部ハードディスクドライブの磁気ディスク記憶装置である。代替的に、コンピュータ可読有形記憶装置830の各々は、半導体記憶装置、例えば、ROM824、EPROM、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク、固体ディスク、コンパクトディスク(Compact Disc、CD)、デジタル・バーサタイル・ディスク(Digital Versatile Disc、DVD)、フレキシブルディスク、磁気テープカートリッジ、磁気テープ、及び/又はコンピュータプログラム及びデジタル情報を記憶する別のタイプの非一時的コンピュータ可読有形記憶装置である。
【0047】
1つ又は複数のポータブルコンピュータ可読有形記憶装置936から読み取り、及び1つ又は複数のポータブルコンピュータ可読有形記憶装置936に書き込むように、内部コンポーネント800A、800Bの各組は、R/Wドライブ又はインターフェース832をさらに含み、当該ポータブルコンピュータ可読有形記憶装置は、例えばCD―ROM、DVD、メモリースティック、磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク又は半導体記憶装置である。例えば、ソフトウェアプログラム108(図1)及び3GPP FLUS機能アクセスプログラム116(図1)のソフトウェアプログラムは、1つ又は複数の各々のポータブルコンピュータ可読有形記憶装置936に記憶され、各々のR/Wドライブ又はインターフェース832を介して読み取られるとともに、各々のハードディスクドライブ830に読み込まれる。
【0048】
内部コンポーネント800A、800Bの各組は、ネットワークアダプター又はインターフェース836、例えば、TCP/IPアダプターカード、無線Wi―Fiインターフェースカード、或いは3G、4G又は5G無線インターフェースカード、他の有線又は無線通信リンクをさらに含む。サーバーコンピュータ114(図1)でのソフトウェアプログラム108(図1)及び3GPP FLUS機能アクセスプログラム116(図1)は、ネットワーク(例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、又は他のワイドエリアネットワーク)及び各々のネットワークアダプター又はインターフェース836を介して、外部コンピュータからコンピュータ102(図1)及びサーバーコンピュータ114にダウンロードされる。サーバーコンピュータ114でのソフトウェアプログラム108及び3GPP FLUS機能アクセスプログラム116は、ネットワークアダプター又はインターフェース836から各々のハードディスクドライブ830に読み込まれる。ネットワークは銅線、光ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータ及び/又はエッジサーバーを含む。
【0049】
外部コンポーネント900A、900Bの各組は、コンピュータディスプレイモニター920、キーボード930及びコンピュータマウス934を含む。外部コンポーネント900A、900Bは、タッチスクリーン、仮想キーボード、タッチパッド、ポインティング装置及び他のマンマシンインターフェース装置をさらに含む。内部コンポーネント800A、800Bの各組は、コンピュータディスプレイモニター920、キーボード930及びコンピュータマウス934とインターフェース接続するデバイスドライバ840をさらに含む。デバイスドライバ840、R/Wドライブ又はインターフェース832及びネットワークアダプター又はインターフェース836は、ハードウェア及び(記憶装置830及び/又はROM 824に記憶される)ソフトウェアを含む。
【0050】
ここで、本開示内容は、クラウドコンピューティングに関する詳しい説明を含むが、本明細書に記載の教唆の実現形態は、クラウドコンピューティング環境に限定されない。いくつかの実施形態は、現在既知であるか又は将来開発される他の任意のタイプのコンピューティング環境とともに実現できる。
【0051】
クラウドコンピューティングは、配置可能なコンピューティングリソース(例えば、ネットワーク、ネットワーク帯域幅、サーバー、処理、メモリ、記憶、アプリケーション、仮想マシン及びサービス)の共有プールに対する、便利なオンデマンドネットワークアクセスを実現するためのサービス配信モデルであり、最小の管理動作、又はサービスベンダーとのインタラクションで、当該配置可能なコンピューティングリソースを迅速にプロビジョニング及びリリースする。当該クラウドモデルは、少なくとも5つの特性、少なくとも3つのサービスモデル、及び少なくとも4つのデプロイメントモデルを含む。
【0052】
特性は以下の通りである。
オンデマンドセルフサービス(On-demand Self-service):クラウド消費者はサービスベンダーとのヒューマンインタラクションを行う必要がなく、需要に応じて、コンピューティング機能、例えば、サーバー時間及びネットワーク記憶を一方的且つ自動にプロビジョニングする。
幅広いネットワークアクセス(Broad Network Access):機能はネットワークを介して取得されるとともに、異種のシンクライアントプラットフォーム又はシッククライアントプラットフォーム(例えば、携帯電話、ラップトップコンピュータ及びPDA)による使用を促進する標準メカニズムによってアクセスされる。
リソースプーリング(Resource Pooling):マルチテナントモデルを利用して複数の消費者にサービスを提供するように、プロバイダのコンピューティングリソースはプールされ、異なる物理リソース及び仮想リソースは必要に応じて、動的に割り当て及び再割り当てされる。消費者は一般的に、提供されているリソースの正確な位置を制御しないか、又は知らず、より高い抽象化レベル(例えば、国、州又はデータセンター)で位置を指定するため、位置と関係がないという感覚がある。
スピーディな拡張性(Rapid Elasticity):機能を迅速且つ弾力的(自動である場合もある)にプロビジョニングすることで、迅速に外部に拡張し、且つ迅速にリリースして内部に拡張する。消費者にとって、プロビジョニング可能な機能は一般的に制限されないように見えて、いつでもどんな数量でも購入できる。
計測可能なサービス(Measured Service):クラウドシステムは、サービスタイプに適するある抽象化レベルでの計測機能(例えば、記憶、処理、帯域幅及びアクティブなユーザーアカウント)を利用して、リソースの使用を自動に制御し最適化する。リソースの使用を監視し、制御し及び報告することで、利用するサービスのプロバイダ及び消費者という両者に透明性を提供する。
【0053】
サービスモデルは以下の通りである。
サービスとしてのソフトウェア(Software as a Service、SaaS):消費者に提供される機能は、クラウドインフラストラクチャで実行するプロバイダのアプリケーションを使用することである。例えば、webブラウザ(例えば、webによるメール)のようなシンクライアントインターフェースを介して、各種のクライアント装置からアプリケーションにアクセスする。消費者は、ネットワーク、サーバー、オペレーティングシステム、ストレージ、さらには個々のアプリケーション機能を含む基幹クラウドインフラストラクチャを管理又は制御しない。ただし、ユーザー固有のアプリケーション配置設定が限られている場合を除く。
サービスとしてのプラットフォーム(Platform as a Service、PaaS):消費者に提供される機能は、プロバイダがサポートするプログラミング言語及びツールを利用して作成された、消費者が作成又は取得したアプリケーションをクラウドインフラストラクチャにデプロイすることである。消費者は、ネットワーク、サーバー、オペレーティングシステム又はストレージを含む基幹クラウドインフラストラクチャを管理又は制御しないが、デプロイされたアプリケーション及び可能なアプリケーションホスティング環境配置に対する制御を有する。
サービスとしてのインフラストラクチャ(Infrastructure as a Service、IaaS):消費者に提供される機能は、処理、ストレージ、ネットワーク、及び他の基本的なコンピューティングリソースをプロビジョニングすることであり、消費者は、オペレーティングシステム及びアプリケーションを含む任意のソフトウェアをデプロイ及び実行することができる。消費者は、基幹クラウドインフラストラクチャを管理又は制御しないが、オペレーティングシステム、ストレージ、配置したアプリケーションに対する制御を有し、場合により、ネットワークコンポーネント(例えば、ホストファイアウォール)の選択に対する限られた制御を有する。
【0054】
デプロイメントモデルは以下の通りである。
プライベートクラウド(Private Cloud):クラウドインフラストラクチャは1つの組織のためにのみ運用される。それは組織又はサードパーティによって管理され、オンプレミス(on―premises)又はオフプレミス(off―premises)に存在できる。
コミュニティクラウド(Community Cloud):クラウドインフラストラクチャはいくつかの組織により共有され、関心(例えば、タスク、セキュリティ要求、戦略及びコンプライアンス配慮)を共有する特定コミュニティをサポートする。それは組織又はサードパーティによって管理され、オンプレミス又はオフプレミスに存在できる。
パブリッククラウド(Public Cloud):クラウドインフラストラクチャは、一般大衆又は大規模業界団体によって使用され、クラウドサービスを販売する組織が所有する。
ハイブリッドクラウド(Hybrid Cloud):クラウドインフラストラクチャは2つ以上のクラウド(プライベート、コミュニティ又はパブリック)の組み合わせであり、前記2つ以上のクラウドは一意のエンティティのままであるが、標準化された又は独自の技術によってバインディングされ、前記標準化された又は独自の技術は、データ及びアプリケーションの移植性(例えば、クラウドの間の負荷分散のためのクラウドバースティング)を実現する。
【0055】
クラウドコンピューティング環境はサービス指向であり、無国籍(Statelessness)、低結合度、モジュール性及びセマンティック相互運用性に焦点を合わせている。クラウドコンピューティングの核心は、互いに接続されたノードのネットワークからなるインフラストラクチャである。
【0056】
図5を参照して、模式的なクラウドコンピューティング環境500を示す。図面に示すように、クラウドコンピューティング環境500は、1つ以上のクラウドコンピューティングノード10を含み、クラウド消費者が使用するローカルコンピューティング装置(例えば、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)又はセルラー電話54A、デスクトップコンピュータ54B、ラップトップコンピュータ54C及び/又は自動車コンピュータシステム54N)は、1つ以上のクラウドコンピューティングノードと通信できる。クラウドコンピューティングノード10は、互いに通信できる。それらは、物理又は仮想的に1つ又は複数のネットワーク、例えば、上述されたプライベートクラウド、コミュニティクラウド、パブリッククラウド、又はハイブリッドクラウド、或いはその組み合わせにグルーピング(図示せず)される。これによって、サービスとして、クラウドコンピューティング環境500はインフラストラクチャ、プラットフォーム及び/又はソフトウェアを提供でき、クラウド消費者は、ローカルコンピューティング装置でリソースを保持する必要がない。ここで、図5のコンピューティング装置54A~54Nのタイプはただ説明するためのものであり、クラウドコンピューティングノード10及びクラウドコンピューティング環境500は、任意のタイプのネットワーク及び/又はネットワークアドレス指定可能な接続(例えば、webブラウザを利用する)によって、任意のタイプのコンピュータ化装置と通信できる。
【0057】
図6を参照して、クラウドコンピューティング環境500(図5)が提供する1組の機能抽象化レイヤ600を示す。ここで、図6のコンポーネント、レイヤ及び機能は、ただ説明するためのものであり、実施形態を限定しない。図面に示すように、以下のレイヤ及び対応する機能を提供する。
【0058】
ハードウェア及びソフトウェアレイヤ60は、ハードウェアコンポーネント及びソフトウェアコンポーネントを含む。ハードウェアコンポーネントの例示は、メインフレーム61、RISC(Reduced Instruction Set Computer、縮小命令セットコンピュータ)アーキテクチャによるサーバー62、サーバー63、ブレードサーバー64、記憶装置65、並びにネットワーク及びネットワークコンポーネント66を含む。いくつかの実施形態において、ソフトウェアコンポーネントは、ネットワークアプリケーションサーバーソフトウェア67、及びデータベースソフトウェア68を含む。
【0059】
仮想化レイヤ70は抽象化レイヤを提供し、当該抽象化レイヤから仮想エンティティの以下の例示を提供し、即ち、仮想サーバー71、仮想ストレージ72、仮想プライベートネットワークが含まれる仮想ネットワーク73、仮想アプリケーション及びオペレーティングシステム74、並びに仮想クライアント75を提供する。
【0060】
1つの例示において、管理レイヤ80は以下に説明の機能を提供する。リソースプロビジョニング81は、クラウドコンピューティング環境内でタスクを実行するためのコンピューティングリソース、及び他のリソースの動的調達を提供する。計量及びプライシング82は、クラウドコンピューティング環境でリソースを利用する際の費用追跡、及びこれらのリソースの消費に対する課金又は価格設定を提供する。1つの例示において、これらのリソースは、アプリケーションソフトウェアライセンスを含む。セキュリティはクラウド消費者及びタスクに身分認証を提供し、データ及び他のリソースに保護を提供する。ユーザーポータル83は、クラウドコンピューティング環境に対するアクセスを消費者及びシステム管理者に提供する。サービスレベル管理84は、クラウドコンピューティングリソースの割当及び管理を提供することで、必要なサービスレベルを満たすようにする。サービスレベル契約(Service Level Agreement、SLA)の計画及び実行85は、SLAに基づき将来必要性が予想されるクラウドコンピューティングリソースに対する事前手配及び調達を提供する。
【0061】
ワークロードレイヤ90は、クラウドコンピューティング環境を利用できる機能の例示を提供する。当該レイヤから提供できるワークロード及び機能の例示は、マッピング及びナビゲーション91、ソフトウェア開発及びライフサイクル管理92、仮想クラスルーム教育配信93、データ分析処理94、トランザクション処理95、及び3GPP FLUS機能決定96を含む。3GPP FLUS機能決定96は、装置又はネットワークでのFLUSソース及びアプリケーションが当該機能を使用できるとともに、シンク装置又はクラウドプラットフォームでサービスを実行できるように許可する。
【0062】
いくつかの実施形態は、任意の可能な技術的詳細レベルの統合におけるシステム、方法、および/またはコンピュータ可読媒体に関する。コンピュータ可読媒体はコンピュータ可読非一時的記憶媒体(又は複数の媒体)を含み、当該コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、プロセッサーに動作を実行させるためのコンピュータ可読プログラム指令を含む。
【0063】
コンピュータ可読記憶媒体は、指令実行装置が使用する指令を保存及び記憶できる有形装置である。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば電子記憶装置、磁気記憶装置、光記憶装置、電磁記憶装置、半導体記憶装置又は前記任意の適切な組み合わせであるが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的且つ例示的な非網羅的リストは、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、読み取り専用メモリ(Read―Only Memory、ROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read―Only Memory、EPROM又はフラッシュメモリ)、静的ランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory、SRAM)、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read―Only Memory、CD―ROM)、デジタル・バーサタイル・ディスク(Digital Versatile Disk、DVD)、メモリースティック、フレキシブルディスク、機械符号化装置、例えば、パンチカード、又は指令が記録された溝の隆起構造、及び前記任意の適切な組み合わせを含む。本明細書が使用するコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、無線電波、又は自由に伝播する他の電磁波、導波又は他の伝送媒体を介して伝播する電磁波(例えば、光ファイバケーブルを通過する光パルス)、又は導線によって伝送される電気信号のような一時的な信号自体と解釈されるべきではない。
【0064】
本明細書が説明するコンピュータ可読プログラム指令は、コンピュータ可読記憶媒体から各々のコンピューティング/処理装置にダウンロードされるか、又はネットワーク(例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク及び/又は無線ネットワーク)を介して外部コンピュータ又は外部記憶装置にダウンロードされる。当該ネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータ及び/又はエッジサーバーを含む。各コンピューティング/処理装置におけるネットワークインタフェースコントローラカード又はネットワークインターフェースは、コンピュータ可読プログラム指令をネットワークから受信し、コンピュータ可読プログラム指令を転送することで、各々のコンピューティング/処理装置内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶する。
【0065】
動作を実行するためのコンピュータ可読プログラムコード/指令は、編集指令、指令セットアーキテクチャ(instruction―set―architecture、ISA)指令、マシン指令、マシン関連指令、マイクロコード、ファームウェア指令、状態設定データ、集積回路の配置データ、或いは1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれたソースコード、若しくはターゲットコードであり、前記1つ以上のプログラミング言語は、Smalltalk(登録商標)、C++などのようなオブジェクト指向のプログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又はプログラミング言語に類似する手続き型プログラミング言語を含む。コンピュータ可読プログラム指令は、全てがユーザーのコンピュータで実行されてもよく、一部がユーザーのコンピュータで実行されてもよく、個別のパッケージソフトとして実行されてもよく、一部がユーザーのコンピュータで、もう一部がリモートコンピュータで実行されてもよく、又は全てがリモートコンピュータ或いはサーバーで実行されてもよい。全てがリモートコンピュータ又はサーバーで実行される場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介して使用者のコンピュータに接続でき、又は外部コンピュータに接続できる(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用するインターネット経由)。いくつかの実施形態において、例えば、プログラマブルロジック回路システム、フィールド・プログラマブル・・ゲート・アレイ(field―programmable gate array、FPGA)又はプログラマブルロジックアレイ(Programmable Logic Array、PLA)を含む電子回路システムは、コンピュータ可読プログラム指令を利用する状態情報によって、コンピュータ可読プログラム指令を実行することで、電子回路システムを個人化させ、各態様又は操作を実行する。
【0066】
これらのコンピュータ可読プログラム指令を汎用コンピュータ、専用コンピュータのプロセッサー又は他のプログラマブルデータ処理装置に提供することで、マシンを生成し、これによって、コンピュータのプロセッサー又は他のプログラマブルデータ処理装置が実行する指令を利用して、フローチャート及び/又はブロック図における1つ又は複数のブロックが指定する機能/動作を実現するための装置を構築する。これらのコンピュータ可読プログラム指令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、当該コンピュータ可読記憶媒体は特定の方式でコンピュータ、プログラマブルデータ処理装置及び/又は他の装置を機能させることで、指令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体に製品を含ませ、当該製品は、フローチャート及び/又はブロック図における1つ以上のブロックが指定する機能/動作を実現する指令を含む。
【0067】
コンピュータ可読プログラム指令はさらに、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置又は他の装置に読み込まれることで、コンピュータ、他のプログラマブル装置又は他の装置による実行対象となる一連の操作ステップは、コンピュータによる実現プロセスを生成し、これによって、コンピュータ、他のプログラマブル装置、又は他の装置で実行される指令は、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックが指定する機能/動作を実現する。
【0068】
図面のフローチャート及びブロックは、各種の実施形態によるシステム、方法及びコンピュータ可読媒体の可能な実現形態のアーキテクチャ、機能及び操作を示す。当該態様について、フローチャート又はブロック図における各ブロックはモジュール、セグメント又は一部の指令を示し、当該モジュール、セグメント又は一部の指令は、特定の論理機能を実現するための1つ又は複数の実行可能な指令を含む。当該方法、コンピュータシステム及び装置、コンピュータ可読媒体は、図面に表されているこれらのブロックに対して、付加的なブロック、少ないブロック、異なるブロック、又は異なる配置のブロックを含む。いくつかの代替的な実施形態において、ブロックで明記される機能は、図面に明記される順序に従って作用しなくてもよい。例えば、連続的に示される2つのブロックは実際に、同時に又は略同時に実行してもよく、又は、ブロックは、係る機能によって、逆の順序に従って実行してもよい。また、ここで、特定の機能又は動作を実行するか、又は専用ハードウェアとコンピュータ指令との組み合わせを実現する、ハードウェアによる専用システムによって、ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャート図におけるブロックの組み合わせを実現する。
【0069】
明らかに、本明細書が説明するシステム及び/又は方法は、異なる形態のハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現できる。これらのシステム及び/又は方法を実現するための実際の専用制御ハードウェア又はソフトウェアコードに対して、実現形態を限定しない。従って、本明細書において、特定ソフトウェアコードを参照せずにシステム及び/又は方法の操作及び行為を説明し、ここで、本明細書の説明に基づき、システム及び/又は方法を実現するように、ソフトウェア及びハードウェアを設計する。
【0070】
明示的に説明されない限り、本明細書が使用する要素、動作又は指令はいずれも重要又は必ずしも必要であると解釈されるべきではない。そして、本明細書が使用する、冠詞である「a」及び「an」は1つ又は複数の項を含むように意図され、「one or more」(1つ又は複数)と互換的に使用されてもよい。また、本明細書が使用する用語である「組」は、1つ又は複数の項(例えば、関連項、非関連項、関連項と非関連項との組み合わせなど)を含むように意図され、「1つ又は複数」と互換的に使用されてもよい。1項のみを指す場合、用語である「one」(1つ)又は類似言語を使用する。そして、本明細書が使用する用語である「具備」、「有する」、「含有」などは、開放型用語である。また、明らかに説明されない限り、フレーズである「基づく」は、「少なくとも部分的に基づく」ことを示す。
【0071】
例示のために、各態様及び実施形態を説明したが、説明は網羅的、又は開示した実施形態に限定されることを意図しない。特徴の組み合わせは請求項に記載され、及び/又は明細書に開示されたが、これらの組み合わせは、可能な実現形態の開示内容を限定することを意図しない。実際、これらの特徴における複数の特徴に対して、請求項において具体的に記載されず、及び/又は明細書において開示されていない方式で組み合わせてもよい。本明細書の各従属請求項は、1つの請求項のみを直接的に引用する可能性があるが、可能な実現形態の開示内容は、請求項組における他の各請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。説明する実施形態の範囲から逸脱せずに、多くの修正及び変更は当業者にとって自明である。本明細書が使用する用語を選択して、実施形態の原理、実際応用、又は従来技術に対する技術改良を最もよく解釈し、又は当業者に、本明細書が開示した実施形態をよく理解させる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6