(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-25
(45)【発行日】2024-05-08
(54)【発明の名称】ポインティングリモート制御方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0346 20130101AFI20240426BHJP
G06F 3/04812 20220101ALI20240426BHJP
【FI】
G06F3/0346 421
G06F3/04812
(21)【出願番号】P 2022566030
(86)(22)【出願日】2021-04-23
(86)【国際出願番号】 CN2021089439
(87)【国際公開番号】W WO2021218830
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-11-11
(31)【優先権主張番号】202010365011.5
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ホゥ,ユイビーン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,カーン チュウン
(72)【発明者】
【氏名】ジン,タオ
(72)【発明者】
【氏名】リー,リヤーン
【審査官】西村 民男
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-061667(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104768042(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第103702151(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0080340(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0283731(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2005/0103924(US,A1)
【文献】櫻庭 彬,タイルドディスプレイ環境を考慮した大画面環境向けインクラクションデバイスの開発,第72回(平成22年)全国大会講演論文集(4) インタフェース コンピュータと人間社会,情報処理学会,2010年03月08日,pp. 4-107, 4-108
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24,13/00-13/98
G06F 3/01,033-039,
048-04895
G08C 13/00-25/04
H04N 7/10,14-173,20-56,
21/00-858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポインティングリモート制御システムであって、リモート制御装置とディスプレイ装置とを含み、
前記リモート制御装置は
、パターン化された赤外線信号を前記ディスプレイ装置に送信するように構成され、
前記パターン化された赤外線信号は、円形リング赤外線信号を含み、前記パターン化された赤外線信号の投影パターンは円形リング投影パターン又は楕円形リング投影パターンを含み、前記円形リング赤外線信号内の異なるリング内のエネルギは異なり、
前記ディスプレイ装置は、
赤外線受信機アレイに配置された複数の赤外線受信機を使用して前記パターン化された赤外線信号を受信
し、
ディスプレイ画面
に結合された前記赤外線受信機アレイ上の前記円形リング投影パターン又は前記楕円形リング投影パターンでカバーされるM個の受信点の位置を取得し、Mは正の整数であり、
前記受信点の位置を中心として用い、前記受信点により受信された前記円形リング赤外線信号の信号強度に対応する外側リング半径と内側リング半径を用いて、前記受信点に対応する円形リングを決定し、
前記M個の受信点に各々対応する前記円形リングに基づいて、
M個の円形リングの重複領域を決定し、前記重複領域の中心位置を前記ディスプレイ画面上の前記リモート制御装置のポインティング位置
として決定
し、
前記ディスプレイ画面
上の前記ポインティング位置にプロンプトマークを表示
し、前記プロンプトマークは、前記ディスプレイ画面上の前記リモート制御装置のポインティング位置でユーザにプロンプト表示するために使用される、
よう構成される、システム。
【請求項2】
前記リモート制御装置は、
前記ユーザが第1ボタンに対して行った第1入力を受信し、
前記第1入力に応じて、前記第1ボタンに対応する制御情報を前記ディスプレイ装置に送信する、
よう更に構成され、
前記ディスプレイ装置は、前記第1ボタンに対応する前記制御情報と前記ポインティング位置に基づいて第1制御動作を決定し、
前記第1制御動作を実行する、
よう更に構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記リモート制御装置は、前記第1入力に応答して、前記パターン化された赤外線信号を使用して、前記第1ボタンに対応する制御情報を前記ディスプレイ装置に送信するよう構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記リモート制御装置は、前記第1入力に応答して、Bluetoothを通じて、前記第1ボタンに対応する制御情報を前記ディスプレイ装置に送信するよう構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1制御動作は、クリックによる選択動作、タッチアンドホールド動作、ボックス選択動作、ドラッグ動作、のうちのいずれか1つを含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記ディスプレイ装置は、以下:ディスプレイ、テレビ、タブレットコンピュータ、の装置タイプのいずれか1つを含み、前記リモート制御装置は、以下:リモコン、マウス、スマートフォン、の装置タイプのいずれか1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
ディスプレイ装置であって、プロセッサとディスプレイ画面と
赤外線受信機アレイに配置された複数の赤外線受信機とを含み、
前記複数の赤外線受信機は、リモート制御装置により送信されたパターン化された赤外線信号を受信するよう構成され、
前記パターン化された赤外線信号は、円形リング赤外線信号を含み、前記パターン化された赤外線信号の投影パターンは円形リング投影パターン又は楕円形リング投影パターンを含み、前記円形リング赤外線信号内の異なるリング内のエネルギは異なり、
前記プロセッサは、
前記ディスプレイ画面
に結合された前記赤外線受信機アレイ上の前記円形リング投影パターン又は前記楕円形リング投影パターンでカバーされるM個の受信点の位置を取得し、Mは正の整数であり、
前記受信点の位置を中心として用い、前記受信点により受信された前記円形リング赤外線信号の信号強度に対応する外側リング半径と内側リング半径を用いて、前記受信点に対応する円形リングを決定し、
前記
M個の受信点に各々対応する前記円形リングに基づいて、
M個の円形リングの重複領域を決定し、前記重複領域の中心位置を前記ディスプレイ画面上の前記リモート制御装置のポインティング位置
として決定する
、
ように構成され、
前記ディスプレイ画面は、前記ディスプレイ画面
上の前記ポインティング位置にプロンプトマークを表示するように構成され、前記プロンプトマークは、前記ディスプレイ画面上の前記リモート制御装置のポインティング位置でユーザにプロンプト表示するために使用される、ディスプレイ装置。
【請求項8】
前記ディスプレイ装置は、無線通信モジュールを
更に含み、
前記無線通信モジュールは、第1ボタンに対応し、前記リモート制御装置により送信される制御情報を受信するよう構成され、
前記プロセッサは、前記第1ボタンに対応する制御情報及び前記ポインティング位置に基づき、第1制御動作を決定するよう更に構成され、
前記プロセッサは、前記第1制御動作を実行するように更に構成される、請求項
7に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記無線通信モジュールは、
前記パターン化された赤外線信号を使用して、前記リモート制御装置により送信された、前記第1ボタンに対応する制御情報を受信するよう構成される、請求項
8に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記無線通信モジュールは、
Bluetoothを通じて、前記リモート制御装置により送信された、前記第1ボタンに対応する制御情報を受信するよう構成される、請求項
8に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記第1制御動作は、クリックによる選択動作、タッチアンドホールド動作、ボックス選択動作、ドラッグ動作、のうちのいずれか1つを含む、請求項
8に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記ディスプレイ装置は、以下:ディスプレイ、テレビ、タブレットコンピュータ、の装置タイプのいずれか1つを含み、前記リモート制御装置は、以下:リモコン、マウス、スマートフォン、の装置タイプのいずれか1つを含む、請求項
7に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
ポインティングリモート制御方法であって、
ディスプレイ装置により、
赤外線受信機アレイに配置された複数の赤外線受信機を用いて、リモート制御装置により送信されたパターン化された赤外線信号を受信するステップ
であって、前記パターン化された赤外線信号は、円形リング赤外線信号を含み、前記パターン化された赤外線信号の投影パターンは円形リング投影パターン又は楕円形リング投影パターンを含み、前記円形リング赤外線信号内の異なるリング内のエネルギは異なる、ステップと、
前記ディスプレイ装置により、ディスプレイ画面
に結合された前記赤外線受信機アレイ上の前記円形リング投影パターン又は前記楕円形リング投影パターンでカバーされるM個の受信点の位置を取得するステップ
であって、Mは正の整数である、ステップと、
前記ディスプレイ装置により、前記受信点の位置を中心として用い、前記受信点により受信された前記円形リング赤外線信号の信号強度に対応する外側リング半径と内側リング半径を用いて、前記受信点に対応する円形リングを決定するステップと、
前記ディスプレイ装置により、
前記M個の受信点に各々対応する前記円形リングに基づいて、
M個の円形リングの重複領域を決定し、前記重複領域の中心位置を前記ディスプレイ画面上の前記リモート制御装置のポインティング位置
として決定するステップと、
前記ディスプレイ装置により、前記ディスプレイ画面
上の前記ポインティング位置にプロンプトマークを表示するステップであって、前記プロンプトマークは、前記ディスプレイ画面上の前記リモート制御装置のポインティング位置でユーザにプロンプト表示するために使用される、ステップと、
を含む方法。
【請求項14】
前記方法は、
前記ディスプレイ装置により、第1ボタンに対応し、前記リモート制御装置により送信される制御情報を受信するステップと、
前記ディスプレイ装置により、前記第1ボタンに対応する制御情報及び前記ポインティング位置に基づき、第1制御動作を決定するステップと、
前記ディスプレイ装置により、前記第1制御動作を実行するステップと、
を更に含む請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
前記ディスプレイ装置により、第1ボタンに対応し、前記リモート制御装置により送信される制御情報を受信するステップは、
前記ディスプレイ装置により、前記第1ボタンに対応し、前記パターン化された赤外線信号を用いて前記リモート制御装置により送信された制御情報を受信するステップを含む、請求項
14に記載の方法。
【請求項16】
前記ディスプレイ装置により、第1ボタンに対応し、前記リモート制御装置により送信される制御情報を受信するステップは、
前記ディスプレイ装置により、前記第1ボタンに対応し、前記リモート制御装置によりBluetoothを通じて送信された制御情報を受信するステップを含む、請求項
14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1制御動作は、クリックによる選択動作、タッチアンドホールド動作、ボックス選択動作、ドラッグ動作、のうちのいずれか1つを含む、請求項
14に記載の方法。
【請求項18】
前記ディスプレイ装置は、以下:ディスプレイ、テレビ、タブレットコンピュータ、の装置タイプのいずれか1つを含み、前記リモート制御装置は、以下:リモコン、マウス、スマートフォン、の装置タイプのいずれか1つを含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項19】
チップシステムであって、ディスプレイ装置に適用され、前記チップシステムはプロセッサを含み、前記ディスプレイ装置は、
赤外線受信機アレイに配置された複数の赤外線受信機とディスプレイ画面を含み、前記プロセッサは、
リモート制御装置によって送信され、前記複数の赤外線受信機によって受信される、前記ディスプレイ画面上のパターン化された赤外線信号の投影パターンを取得し、
前記パターン化された赤外線信号は、円形リング赤外線信号を含み、前記パターン化された赤外線信号の投影パターンは円形リング投影パターン又は楕円形リング投影パターンを含み、前記円形リング赤外線信号内の異なるリング内のエネルギは異なり、
ディスプレイ画面に結合された前記赤外線受信機アレイ上の前記円形リング投影パターン又は前記楕円形リング投影パターンでカバーされるM個の受信点の位置を取得し、Mは正の整数であり、
前記受信点の位置を中心として用い、前記受信点により受信された前記円形リング赤外線信号の信号強度に対応する外側リング半径と内側リング半径を用いて、前記受信点に対応する円形リングを決定し、
前記M個の受信点に各々対応する前記円形リングに基づいて、
M個の円形リングの重複領域を決定し、前記重複領域の中心位置を前記ディスプレイ画面上の前記リモート制御装置のポインティング位置
として決定し、
前記ポインティング位置にプロンプトマークを表示するよう、前記ディスプレイ画面に指示し、前記プロンプトマークは、前記ディスプレイ画面上で前記リモート制御装置のポインティング位置でユーザにプロンプト表示するために使用される、
よう構成される、チップシステム。
【請求項20】
前記チップシステムは、無線通信モジュールを
更に含み、
前記無線通信モジュールは、第1ボタンに対応し、前記リモート制御装置により送信される制御情報を受信するよう構成され、
前記プロセッサは、前記第1ボタンに対応する制御情報及び前記ポインティング位置に基づき、第1制御動作を決定するよう更に構成され、
前記プロセッサは、前記第1制御動作を実行するように更に構成される、請求項
19に記載のチップシステム。
【請求項21】
前記無線通信モジュールは、
前記パターン化された赤外線信号を使用して、前記リモート制御装置により送信された、前記第1ボタンに対応する制御情報を受信するよう構成される、請求項
20に記載のチップシステム。
【請求項22】
前記無線通信モジュールは、
Bluetoothを通じて、前記リモート制御装置により送信された、前記第1ボタンに対応する制御情報を受信するよう構成される、請求項
20に記載のチップシステム。
【請求項23】
前記第1制御動作は、クリックによる選択動作、タッチアンドホールド動作、ボックス選択動作、ドラッグ動作、のうちのいずれか1つを含む、請求項
20に記載のチップシステム。
【請求項24】
命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令がディスプレイ装置上で実行されると、前記ディスプレイ装置は、請求項
13~18のいずれか一項に記載の方法を実行可能にされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本願は、参照により全体がここに組み込まれる、中国特許出願番号202010365011.5号、中国国家知識産権局に2020年4月30日に出願、名称「POINTING REMOTE CONTROL METHOD AND SYSTEM」の優先権を主張する。
【0002】
[技術分野]
本願は、通信技術の分野に関し、特に、ポインティングリモート制御方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0003】
テレビなどのディスプレイ装置がインテリジェント時代に入ると、リモコンの簡易設計が業界のコンセンサスとなった。リモコンには、方向制御、OK、戻る、音量+、音量-、ホームなどのボタンしかない。ディスプレイ装置上のオペレーティングシステムのユーザインタフェースと連携することで、すべての動作を実現できる。
【0004】
現在、テレビなどのディスプレイ装置は、オプションアイコンを持つユーザインタフェースを表示し、オプションボックスを表示することがあり、オプションボックスは、ユーザインタフェースで選択されたオプションアイコンを示すよう構成されている場合がある。ユーザは、リモコンを使用して、ユーザにより選択されることが期待されるオプションアイコンに、方向キーを使用してオプションボックスを移動するよう制御できる。完全なキーボード入力インタフェースなど、より多くのオプションアイコンを持つユーザインタフェースでは、ユーザは目的のオプションを選択するために、リモコンで長時間頻繁に方向キーを使用する必要がある。
【0005】
そのため、前述のリモコンを使用してテレビなどのディスプレイ装置を操作する場合、操作手順が煩雑になる。
【発明の概要】
【0006】
本願は、ディスプレイ装置が、リモート制御装置が送信するパターン化された赤外線信号を使用して、ディスプレイ装置のディスプレイ画面上のリモート制御装置のポインティング位置を識別することができ、動作ステップを簡略化することができる、ポインティングリモート制御方法及びシステムを提供する。
【0007】
第1の態様によると、本願は、リモート制御装置及びディスプレイ装置を含むポインティングリモート制御システムを提供する。リモート制御装置はパターン化された赤外線信号をディスプレイ装置に送信するよう構成される。ディスプレイ装置は、複数の赤外線受信機を使用してパターン化された赤外線信号を受信するよう構成され、ディスプレイ装置はさらに、パターン化された赤外線信号のディスプレイ画面への投影パターンを得るよう構成される。ディスプレイ装置は、さらに、投影パターンに基づいて、ディスプレイ画面上でのリモート制御装置のポインティング位置を決定するよう構成される。ディスプレイ装置は、さらに、ディスプレイ画面のポインティング位置にプロンプトマークを表示し、ここでプロンプトマークは、ディスプレイ画面上のリモート制御装置のポインティング位置をユーザにプロンプト表示するために使用されるよう構成される。
【0008】
ディスプレイ装置は、複数の赤外線受信機とディスプレイ画面を含む。
【0009】
可能な実装では、リモート制御装置は、ユーザが第1ボタンに対して実行した第1入力を受信し、第1入力に応じて、第1ボタンに対応する制御情報をディスプレイ装置に送信するようにさらに構成されている。ディスプレイ装置はさらに、第1ボタンに対応する制御情報とポインティング位置に基づいて第1制御動作を決定し、第1制御動作を実行するよう構成されている。
【0010】
可能な実装では、リモート制御装置は、具体的に、第1入力に応答して、パターン化された赤外線信号を使用して、第1ボタンに対応する制御情報をディスプレイ装置に送信するよう構成される。
【0011】
可能な実装では、リモート制御装置は、具体的に、第1入力に応答して、Bluetoothを通じて、第1ボタンに対応する制御情報をディスプレイ装置に送信するよう構成される。
【0012】
可能な実装では、複数の赤外線受信機は、赤外線受信機アレイに配置され、赤外線受信機アレイは、ディスプレイ画面に結合される。
【0013】
可能な実装では、複数の赤外線受信機は、ディスプレイ画面の周囲に配置され、赤外線受信機フレームを形成する。
【0014】
可能な実装では、パターン化された赤外線信号は円形赤外線信号を含む。投影パターンには、円形投影パターンと楕円形投影パターンがある。ディスプレイ装置は、具体的に、受信したパターン化された赤外線信号のディスプレイ画面上の円形投影パターン又は楕円投影パターンに基づいて、円形投影パターン又は楕円投影パターンの中心位置がポインティング位置であることを決定するよう構成されている。
【0015】
可能な実装では、パターン化された赤外線信号は円形リング赤外線信号を含む。投影パターンには円形リング投影パターンと楕円形リング投影パターンがあり、円形リング赤外線信号の異なるリング内のエネルギは異なる。ディスプレイ装置は、具体的に、
赤外線受信アレイ上の円形リング投影パターン又は楕円形リング投影パターンでカバーされるM個の受信点の位置を取得し、Mは正の整数であり、
受信点の位置を中心として用い、受信点により受信された円形リング赤外線信号の信号強度に対応する外側リング半径と内側リング半径を用いて、受信点に対応する円形リングを決定し、
M個の受信点に各々対応する円形リングに基づき、M個の円形リングの重複領域を決定し、重複領域の中心位置をポインティング位置として決定する、よう構成される。
【0016】
可能な実装では、パターン化された赤外線信号は十字形赤外線信号を含む。投影パターンは十字形パターンを含む。ディスプレイ装置は、具体的に、
十字形赤外線信号を受信し、赤外線受信フレーム上にある4つの受信点の位置を取得し、
4つの受信点の位置に基づいて、ディスプレイ画面上のパターン化された赤外線信号の十字形パターンを決定し、
十字形パターンの交点の位置を計算し、交点の位置を前記ポインティング位置として決定する、よう構成される。
【0017】
可能な実装では、第1制御動作は、クリックによる選択動作、タッチアンドホールド動作、ボックス選択動作、ドラッグ動作、のうちのいずれか1つを含む。
【0018】
可能な実装では、ディスプレイ装置には、ディスプレイ、テレビ、タブレットコンピュータのいずれかの装置タイプが含まれる。リモート制御装置には、リモコン、マウス、スマートフォンのいずれかの装置タイプが含まれる。
【0019】
本願の本実施形態は、ポインティングリモート制御システムを提供する。ディスプレイ装置は、リモート制御装置から送られたパターン化された赤外線信号を、赤外線受信機アレイ又は赤外線受信機フレームを用いて受信することができる。ディスプレイ装置は、パターン化された赤外線信号の赤外線受信機アレイ又は赤外線受信機フレーム上の投影に基づいて、ディスプレイ装置上のリモート制御装置のポインティング位置を決定してよい。これにより、ディスプレイ装置は、リモート制御装置が送信するパターン化された赤外線信号を使用して、ディスプレイ装置のディスプレイ画面上のリモート制御装置のポインティング位置を識別することができ、動作ステップを簡略化することができる。また、ユーザは、離れた場所でリモート制御装置を使用して、ディスプレイ装置に対してタッチ式の対話動作(例えば、クリックして選択、ボックス選択、タッチアンドホールド、及びドラッグ)を行うこともできる。
【0020】
第2の態様によると、本願は、プロセッサ、ディスプレイ画面、及び複数の赤外線受信機を含むディスプレイ装置を提供する。複数の赤外線受信機は、リモート制御装置によって送信されたパターン化された赤外線信号を受信するよう構成されている。プロセッサは、パターン化された赤外線信号のディスプレイ画面への投影パターンを得るよう構成されている。プロセッサは、さらに、投影パターンに基づいて、ディスプレイ画面上でのリモート制御装置のポインティング位置を決定するよう構成される。ディスプレイ画面は、さらに、ディスプレイ画面のポインティング位置にプロンプトマークを表示し、ここでプロンプトマークは、ディスプレイ画面上のリモート制御装置のポインティング位置をユーザにプロンプト表示するために使用されるよう構成される。
【0021】
可能な実装では、ディスプレイ装置はさらに無線通信モジュールを含む。無線通信モジュールは、リモート制御装置により送信された、第1ボタンに対応する制御情報を受信するよう構成される。プロセッサはさらに、第1ボタンに対応する制御情報とポインティング位置に基づいて第1制御動作を決定するよう構成されている。プロセッサはさらに、第1制御動作を実行するよう構成されている。
【0022】
可能な実装では、無線通信モジュールは、具体的に、
パターン化された赤外線信号を使用して、リモート制御装置により送信された、第1ボタンに対応する制御情報を受信するよう構成される。
【0023】
可能な実装では、無線通信モジュールは、具体的に、
Bluetoothを通じて、リモート制御装置により送信された、第1ボタンに対応する制御情報を受信するよう構成される。
【0024】
可能な実装では、複数の赤外線受信機は、赤外線受信機アレイに配置され、赤外線受信機アレイは、ディスプレイ画面に結合される。
【0025】
可能な実装では、複数の赤外線受信機は、ディスプレイ画面の周囲に配置され、赤外線受信機フレームを形成する。
【0026】
可能な実装では、パターン化された赤外線信号は円形赤外線信号を含む。投影パターンには、パターン投影又は楕円形投影パターンがある。プロセッサは、具体的に、受信した円形赤外線信号のディスプレイ画面上の円形投影パターン又は楕円投影パターンに基づいて、円形投影パターン又は楕円投影パターンの中心位置がポインティング位置であることを決定するよう構成されている。
【0027】
可能な実装では、パターン化された赤外線信号は円形リング赤外線信号を含む。投影パターンには円形リング投影パターンと楕円形リング投影パターンがあり、円形リング赤外線信号の異なるリング内のエネルギは異なる。プロセッサは、具体的に、
赤外線受信アレイ上の円形リングパターン又は楕円形リングパターンでカバーされるM個の受信点の位置を取得し、Mは正の整数であり、
受信点の位置を円として用い、受信点により受信された円形リング赤外線信号の信号強度に対応する外側リング半径と内側リング半径を用いて、受信点に対応する円形リングを決定し、
M個の受信点に各々対応する円形リングに基づき、M個の円形リングの重複領域を決定し、重複領域の中心位置をポインティング位置として決定する、よう構成される。
【0028】
可能な実装では、パターン化された赤外線信号は十字形赤外線信号を含む。投影パターンは十字形パターンを含む。プロセッサは、具体的に、
十字形赤外線信号を受信し、赤外線受信フレーム上にある4つの受信点の位置を取得し、
4つの受信点の位置に基づいて、ディスプレイ画面上のパターン化された赤外線信号の十字形パターンを決定し、
十字形パターンの交点の位置を計算し、交点の位置を前記ポインティング位置として決定する、よう構成される。
【0029】
可能な実装では、第1制御動作は、クリックによる選択動作、タッチアンドホールド動作、ボックス選択動作、ドラッグ動作、のうちのいずれか1つを含む。
【0030】
可能な実装では、ディスプレイ装置には、ディスプレイ、テレビ、タブレットコンピュータのいずれかの装置タイプが含まれる。リモート制御装置には、リモコン、マウス、スマートフォンのいずれかの装置タイプが含まれる。
【0031】
本願の本実施形態は、ディスプレイ装置を提供する。ディスプレイ装置は、リモート制御装置から送られたパターン化された赤外線信号を、赤外線受信機アレイ又は赤外線受信機フレームを用いて受信することができる。ディスプレイ装置は、パターン化された赤外線信号の赤外線受信機アレイ又は赤外線受信機フレーム上の投影に基づいて、ディスプレイ装置上のリモート制御装置のポインティング位置を決定してよい。これにより、ディスプレイ装置は、リモート制御装置が送信するパターン化された赤外線信号を使用して、ディスプレイ装置のディスプレイ画面上のリモート制御装置のポインティング位置を識別することができ、動作ステップを簡略化することができる。また、離れた場所でリモート制御装置を使用して、ディスプレイ装置に対してタッチ式の対話動作(例えば、クリックして選択、ボックス選択、タッチアンドホールド、及びドラッグ)を行うこともできることは、ユーザに取って便利である。
【0032】
第3の態様によると、本願は、以下を含むポインティングリモート制御方法を提供する:まず、ディスプレイ装置が、複数の赤外線受信機を使用して、リモート制御装置によって送信されたパターン化された赤外線信号を受信する。次に、ディスプレイ装置は、パターン化された赤外線信号のディスプレイ画面上の投影パターンを取得し、次に、ディスプレイ装置は、投影パターンに基づいてディスプレイ画面上でのリモート制御装置のポインティング位置を決定する。次に、ディスプレイ装置は、ディスプレイ画面のポインティング位置にプロンプトマークを表示し、ここでプロンプトマークは、ディスプレイ画面上のリモート制御装置のポインティング位置をユーザにプロンプト表示するために使用される。
【0033】
可能な実装では、方法は、以下を更に含む。ディスプレイ装置は、リモート制御装置により送信された、第1ボタンに対応する制御情報を受信する。ディスプレイ装置は、第1ボタンに対応する制御情報とポインティング位置に基づいて第1制御動作を決定する。ディスプレイ装置は第1制御動作を実行する。
【0034】
可能な実装では、ディスプレイ装置が、リモート制御装置により送信された、第1ボタンに対応する制御情報を受信することは、具体的に以下を含む:ディスプレイ装置は、パターン化された赤外線信号を使用して、リモート制御装置により送信され第1ボタンに対応する制御情報を受信する。
【0035】
可能な実装では、ディスプレイ装置が、リモート制御装置により送信された、第1ボタンに対応する制御情報を受信することは、具体的に以下を含む:ディスプレイ装置は、リモート制御装置によりBluetoothを通じて送信された、第1ボタンに対応する制御情報を受信する。
【0036】
可能な実装では、複数の赤外線受信機は、赤外線受信機アレイに配置され、赤外線受信機アレイは、ディスプレイ画面に結合される。
【0037】
可能な実装では、複数の赤外線受信機は、ディスプレイ画面の周囲に配置され、赤外線受信機フレームを形成する。
【0038】
可能な実装では、パターン化された赤外線信号は円形赤外線信号を含む。投影パターンには、パターン投影又は楕円形投影パターンがある。ディスプレイ装置が、投影パターンに基づいて、ディスプレイ画面上でのリモート制御装置のポインティング位置を決定することは、具体的に以下を含む:ディスプレイ装置は、受信した円形赤外線信号のディスプレイ画面上の円形投影パターン又は楕円投影パターンに基づいて、円形投影パターン又は楕円投影パターンの中心位置がポインティング位置であることを決定する。
【0039】
可能な実装では、パターン化された赤外線信号は円形リング赤外線信号を含む。投影パターンには円形リング投影パターンと楕円形リング投影パターンがあり、円形リング赤外線信号の異なるリング内のエネルギは異なる。ディスプレイ装置が、投影パターンに基づいて、ディスプレイ画面上でのリモート制御装置のポインティング位置を決定することは、具体的に以下を含む:ディスプレイ装置は、円形リング投影パターン又は楕円形リング投影パターンと、投影パターンの赤外線信号受信強度情報と、に基づき、ポインティング位置を決定する。
【0040】
可能な実装では、パターン化された赤外線信号は十字形赤外線信号を含む。投影パターンは十字形パターンを含む。ディスプレイ装置が、パターン化された赤外線信号のディスプレイ画面への投影パターンを得ることは、具体的に以下を含む:ディスプレイ装置は、十字型赤外線信号を受信する、赤外線受信フレーム上にある4つの受信点の位置を取得し、ディスプレイ装置は、4つの受信点の位置に基づき、ディスプレイ画面上のパターン化された赤外線信号の十字形パターンを決定する。ディスプレイ装置が、投影パターンに基づき、ディスプレイ画面上のリモート制御装置のポインティング位置を決定することは、具体的に、十字形パターンの交点の位置を計算し、交点の位置をポインティング位置として決定することを含む。
【0041】
可能な実装では、第1制御動作は、クリックによる選択動作、タッチアンドホールド動作、ボックス選択動作、ドラッグ動作、のうちのいずれか1つを含む。
【0042】
可能な実装では、ディスプレイ装置には、ディスプレイ、テレビ、タブレットコンピュータのいずれかの装置タイプが含まれる。リモート制御装置には、リモコン、マウス、スマートフォンのいずれかの装置タイプが含まれる。
【0043】
本願の本実施形態は、ポインティングリモート制御方法を提供する。ディスプレイ装置は、リモート制御装置から送られたパターン化された赤外線信号を、赤外線受信機アレイ又は赤外線受信機フレームを用いて受信することができる。ディスプレイ装置は、パターン化された赤外線信号の赤外線受信機アレイ又は赤外線受信機フレーム上の投影に基づいて、ディスプレイ装置上のリモート制御装置のポインティング位置を決定してよい。これにより、ディスプレイ装置は、リモート制御装置が送信するパターン化された赤外線信号を使用して、ディスプレイ装置のディスプレイ画面上のリモート制御装置のポインティング位置を識別することができ、動作ステップを簡略化することができる。また、離れた場所でリモート制御装置を使用して、ディスプレイ装置に対してタッチ式の対話動作(例えば、クリックして選択、ボックス選択、タッチアンドホールド、及びドラッグ)を行うこともできることは、ユーザに取って便利である。
【0044】
第4のの態様によると、本願はディスプレイ装置に適用されるチップシステムを提供し、チップシステムはプロセッサを含む。ディスプレイ装置は、複数の赤外線受信機とディスプレイ画面を含む。プロセッサは、
リモート制御装置によって送信され、複数の赤外線受信機によって受信される、ディスプレイ画面上のパターン化された赤外線信号の投影パターンを取得し、
投影パターンに基づいて、ディスプレイ画面上のリモート制御装置のポインティング位置を決定し、
ポインティング位置にプロンプトマークを表示するよう、ディスプレイ画面に指示し、プロンプトマークは、ディスプレイ画面上でリモート制御装置のポインティング位置でユーザにプロンプト表示するために使用される。
【0045】
可能な実装では、無線通信モジュールがさらに含まれる。無線通信モジュールは、リモート制御装置により送信された、第1ボタンに対応する制御情報を受信するよう構成される。プロセッサはさらに、第1ボタンに対応する制御情報とポインティング位置に基づいて第1制御動作を決定するよう構成されている。プロセッサはさらに、第1制御動作を実行するよう構成されている。
【0046】
可能な実装では、無線通信モジュールは、具体的に、
パターン化された赤外線信号を使用して、リモート制御装置により送信された、第1ボタンに対応する制御情報を受信するよう構成される。
【0047】
可能な実装では、無線通信モジュールは、具体的に、
Bluetoothを通じて、リモート制御装置により送信された、第1ボタンに対応する制御情報を受信するよう構成される。
【0048】
可能な実装では、パターン化された赤外線信号は円形赤外線信号を含む。投影パターンには、パターン投影又は楕円形投影パターンがある。複数の赤外線受信機は、赤外線受信機アレイに配置され、赤外線受信機アレイは、ディスプレイ画面に結合される。プロセッサは、具体的に、受信した円形赤外線信号のディスプレイ画面上の円形投影パターン又は楕円投影パターンに基づいて、円形投影パターン又は楕円投影パターンの中心位置がポインティング位置であることを決定するよう構成されている。
【0049】
可能な実装では、パターン化された赤外線信号は円形リング赤外線信号を含む。投影パターンには円形リング投影パターンと楕円形リング投影パターンがあり、円形リング赤外線信号の異なるリング内のエネルギは異なる。複数の赤外線受信機は、赤外線受信機アレイに配置され、赤外線受信機アレイは、ディスプレイ画面に結合される。プロセッサは、具体的に、
赤外線受信アレイ上の円形リング投影パターン又は楕円形リングパターンでカバーされるM個の受信点の位置を取得し、Mは正の整数であり、
受信点の位置を中心として用い、受信点により受信された円形リング赤外線信号の信号強度に対応する外側リング半径と内側リング半径を用いて、受信点に対応する円形リングを決定し、
M個の受信点に各々対応する円形リングに基づき、M個の円形リングの重複領域を決定し、重複領域の中心位置をポインティング位置として決定する、よう構成される。
【0050】
可能な実装では、パターン化された赤外線信号は十字形赤外線信号を含む。投影パターンは十字形パターンを含む。複数の赤外線受信機は、ディスプレイ画面の周囲に配置され、赤外線受信機フレームを形成する。プロセッサは、具体的に、
十字形赤外線信号を受信し、赤外線受信フレーム上にある4つの受信点の位置を取得し、
4つの受信点の位置に基づいて、ディスプレイ画面上のパターン化された赤外線信号の十字形パターンを決定し、
十字形パターンの交点の位置を計算し、交点の位置を前記ポインティング位置として決定する、よう構成される。
【0051】
可能な実装では、第1制御動作は、クリックによる選択動作、タッチアンドホールド動作、ボックス選択動作、ドラッグ動作、のうちのいずれか1つを含む。
【0052】
第5の態様によると、本願の実施形態は、1つ以上の機能ユニットを含むディスプレイ装置を提供する。1つ以上の機能ユニットは、上述の態様のうちのいずれかの可能な実装のうちのいずれか1つのポインティングリモート制御方法を実行するよう構成される。
【0053】
第6の態様によると、本願の実施形態は、コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ命令がディスプレイ装置上で実行されると、ディスプレイ装置は、上述の態様のうちのいずれかの可能な実装のうちのいずれか1つのポインティングリモート制御方法を実行するよう構成される。
【0054】
第7の態様によると、本願の実施形態は、コンピュータプログラムプロダクトを提供する。コンピュータプログラムプロダクトがコンピュータ上で実行されると、該コンピュータは、上述の態様のうちのいずれかの可能な実装のいずれか1つのポインティングリモート制御方法を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【
図1A】本願の実施形態によるディスプレイ装置のハードウェア構造の概略図である。
【0056】
【
図1B】本願の実施形態による赤外線受信機の構造の概略図である。
【0057】
【
図1C】本願の実施形態による赤外線受信機フレームの構造の概略図である。
【0058】
【
図1D】本願の実施形態による直下型バックライト液晶ディスプレイの構造の概略図である。
【0059】
【
図1E】本願の実施形態によるサイドライト型液晶ディスプレイの構造の概略図である。
【0060】
【
図1F】本願の実施形態による赤外線発光ダイオードディスプレイ画面の構造の概略図である。
【0061】
【
図1G】本願の実施形態による投影表示の間の投影画面及び赤外線受信機アレイの位置の概略図である。
【0062】
【
図2】本願の実施形態によるリモート制御装置のハードウェア構造の概略図である。
【0063】
【
図3A】本願の実施形態による円形赤外線信号を生成する原理の概略図である。
【0064】
【
図3B】本願の実施形態による円形リング赤外線信号を生成する原理の概略図である。
【0065】
【
図3C】本願の実施形態による十字形赤外線信号を生成する原理の概略図である。
【0066】
【
図3D】本願の実施形態による別の十字形赤外線信号を生成する原理の概略図である。
【0067】
【
図4】本願の実施形態によるポインティングリモート制御システムのアーキテクチャの概略図である。
【0068】
【
図5A】本願の実施形態による赤外線受信アレイの適用シナリオの概略図である。
【0069】
【
図5B】本願の実施形態による赤外線受信機フレームの適応シナリオの概略図である。
【0070】
【
図6】本願の実施形態による投影原理の概略図である。
【0071】
【
図7A】本願の実施形態による円形投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【
図7B】本願の実施形態による円形投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【
図7C】本願の実施形態による円形投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【0072】
【
図8A】本願の実施形態による楕円形投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【
図8B】本願の実施形態による楕円形投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【
図8C】本願の実施形態による楕円形投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【0073】
【
図9A】本願の実施形態による円形リング投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【
図9B】本願の実施形態による円形リング投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【
図9C】本願の実施形態による円形リング投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【0074】
【
図10A】本願の実施形態による楕円形リング投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【
図10B】本願の実施形態による楕円形リング投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【
図10C】本願の実施形態による楕円形リング投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【
図10D】本願の実施形態による楕円形リング投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【0075】
【
図11A】本願の実施形態による十字形投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【
図11B】本願の実施形態による十字形投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の概略図である。
【0076】
【
図12A】本願の実施形態による十字形リング投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の別の概略図である。
【
図12B】本願の実施形態による十字形リング投影パターンに基づきポインティング位置を計算する原理の別の概略図である。
【0077】
【
図13】本願の実施形態によるポインティングリモート制御方法の概略フローチャートである。
【0078】
【
図14A】本願の実施形態による人間-コンピュータ相互作用動作の概略図である。
【
図14B】本願の実施形態による人間-コンピュータ相互作用動作の概略図である。
【
図14C】本願の実施形態による人間-コンピュータ相互作用動作の概略図である。
【
図14D】本願の実施形態による人間-コンピュータ相互作用動作の概略図である。
【
図14E】本願の実施形態による人間-コンピュータ相互作用動作の概略図である。
【
図14F】本願の実施形態による人間-コンピュータ相互作用動作の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0079】
以下は、添付の図面を参照して、本願の実施形態における技術的ソリューションを明確に且つ完全に説明する。本出願の実施形態の説明において、特に断りのない限り、「/」は又はを示し、例えばA/BはA又はBを示すことがある。「及び/又は」は、関連するオブジェクト間の関連付け関係を記述し、3つの関係が存在する可能性があることを示す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合を示してよい。Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、並びに、Bのみが存在する。更に、本願の実施形態の説明では、「複数の」は、2つ以上を意味する。
【0080】
以下で言及される用語「第1」及び「第2」は、単に説明の目的を意図しており、相対的な重要性の指示又は示唆、又は示される技術的特徴の量の暗示的示唆として理解されるべきではない。従って、「第1」又は「第2」により定義される特徴は、明示的又は暗示的に1つ以上の特徴を含んでよい。実施形態の説明では、特に断りの無い限り、「複数の」は、2つ以上を意味する。
【0081】
現在、空中で動かせるエアマウスがある。エアマウスは、ジャイロスコープなどのセンサによって出力されたデータを使用して、ディスプレイ装置の画面上のカーソルを制御することができる。基本的原理は以下の通りである。エアマウスは、エアマウスのX軸の角速度とZ軸の角速度を、エアマウスの移動速度にマッピングし、相対位置を変えることでディスプレイ装置の画面上のカーソルの移動位置を計算できる。具体的な実装時には、エアマウスのデジタル処理チップが、センサにより得た動き信号をデジタル信号に変換し、無線周波数無線通信を用いて制御信号をディスプレイ装置に送信する。その後、ディスプレイ装置は制御信号に基づいてカーソルの位置を決定し、表示する。エアマウスは、センサが感知した動きデータを利用してカーソルの位置を特定するため、まずカーソルの初期位置をディスプレイ装置の画面上に表示し、次にユーザのゆっくりとした動きの翻訳動作の後、翻訳動作の相対的な移動位置に基づいてカーソルの最終位置を決定する必要がある。そのため、カーソルの位置決め精度が不十分であり、ユーザが指定した位置にカーソルを移動するのに複数回かかる場合がある。
【0082】
本願の実施形態は、ポインティングリモート制御方法及びシステムを提供する。ディスプレイ装置は、リモート制御装置から送られたパターン化された赤外線信号を、赤外線受信機アレイ又は赤外線受信機フレームを用いて受信することができる。ディスプレイ装置は、パターン化された赤外線信号の赤外線受信機アレイ又は赤外線受信機フレーム上の投影に基づいて、ディスプレイ装置上のリモート制御装置のポインティング位置を決定してよい。これにより、ディスプレイ装置は、リモート制御装置が送信するパターン化された赤外線信号を使用して、ディスプレイ装置のディスプレイ画面上のリモート制御装置のポインティング位置を識別することができ、動作ステップを簡略化することができる。また、ユーザは、離れた場所でリモート制御装置を使用して、ディスプレイ装置に対してタッチ式の対話動作(例えば、クリックして選択、ボックス選択、タッチアンドホールド、及びドラッグ)を行うこともできる。
【0083】
以下は、本願の一実施形態によるディスプレイ装置100を説明する。
【0084】
例えば、
図1Aは、ディスプレイ装置100の構造の概略図である。
【0085】
図1Aに示すように、ディスプレイ装置100は、プロセッサ111、メモリ112、無線通信処理モジュール113、電源スイッチ114、ディスプレイ画面115、オーディオモジュール116、スピーカ117、赤外線受信機118を含んでよい。
【0086】
プロセッサ111は、1つ以上の処理ユニットを含んでもよい。例えば、プロセッサ111は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、モデムプロセッサ、グラフィック処理ユニット(graphics processing unit, GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor, ISP)、制御部、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit, NPU)を含んでもよい。異なる処理ユニットは、独立したコンポーネントであってもよく、又は1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。
【0087】
制御部は、ディスプレイ装置100の神経センタ及びコマンドセンタであってもよい。制御部は、命令フェッチ及び命令実行の完全な制御を行うために、命令演算コード及び時間シーケンス信号に基づいて演算制御信号を生成することができる。
【0088】
メモリは、更に、プロセッサ111内に配置されてもよく、命令及びデータを記憶するように構成される。幾つかの実施形態では、プロセッサ111内のメモリはキャッシュである。メモリは、プロセッサ111によって直ぐに使用される又は周期的に使用される命令又はデータを記憶することができる。プロセッサ111が命令又はデータを再度使用する必要がある場合、プロセッサは、メモリから命令又はデータを直接呼び出すことができる。これは、繰り返されるアクセスを回避し、プロセッサ111の待ち時間を短縮し、それによって、システム効率を向上する。
【0089】
メモリ112はプロセッサ111に結合され、各種ソフトウェアプログラム及び/又は複数の命令グループを格納するよう構成されている。メモリ112は、コンピュータ実行可能プログラムコードを格納するように構成することができる。実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ111は、メモリ112に格納された命令を実行することにより、ディスプレイ装置100の各種機能アプリケーション及びデータ処理を実施する。メモリ112は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能及び画像再生機能)により必要とされるアプリケーション、等を格納してよい。データ格納領域は、ディスプレイ装置100の使用中に作成されたデータ(音声データ及び表示される画像データなど)を格納してよい。更に、メモリ112は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、又は不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置、又はユニバーサルフラッシュ記憶装置(universal flash storage, UFS)を更に含んでもよい。
【0090】
無線通信モジュール113は、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)(例えば、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi)ネットワーク)、ブルートゥース(Bluetooth, BT)、グローバルナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、近距離通信(near field communication, NFC)技術、赤外線(infrared, IR)技術などを含む、ディスプレイ装置100に適用される無線通信ソリューションを提供することができる。
【0091】
幾つかの実施例では、無線通信処理モジュール113は、Bluetooth(BT)通信処理モジュール113A、WLAN通信処理モジュール113B、及び赤外線通信処理モジュール113Cを含むことができる。1つ以上のBluetooth(BT)通信処理モジュール113A及びWLAN通信処理モジュール113Bは、他の装置が送信したプローブ要求又はスキャン信号などの信号を監視し、プローブ応答又はスキャン応答などの応答信号を送信することで、他の装置がディスプレイ装置100を発見し、ディスプレイ装置100が他の装置と無線通信接続を確立し、Bluetooth又はWLANの1つ以上の無線通信技術を使用して他の装置と通信することができる。Bluetooth(BT)通信処理モジュール113Aは、典型的なBluetooth(BR/EDR)又はBluetooth低エネルギ(Bluetooth low energy, BLE)での1つ以上のBluetooth通信を含むソリューションを提供できる。WLAN通信処理モジュール113Bは、Wi-Fi Direct、Wi-Fi LAN、又はWi-Fi SoftAPの1つ以上のWLAN通信ソリューションを含むことができる。赤外線通信処理モジュール113Cは、赤外線受信機118が受信した赤外線信号と、赤外線信号を受信する位置を処理することができる。
【0092】
電源スイッチ114は、ディスプレイ装置100に電力を供給する電源を制御するように構成されてよい。幾つかの実施形態では、電源スイッチ114は、ディスプレイ装置100に電力を供給する外部電源を制御するように構成されてよい。
【0093】
幾つかの実施形態では、ディスプレイ装置100は、さらに、バッテリ、充電管理モジュール、及び電源管理モジュールを含んでよい。バッテリはディスプレイ装置100に電力を供給するように構成されてよい。充電管理モジュールは、充電器からの充電入力を受信するように構成される。充電器は、無線充電器又は有線充電器であってよい。無線充電の幾つかの実施形態では、充電管理モジュールはUSBポートを介して有線充電器から充電入力を受け取ることができる。無線充電の幾つかの実施形態では、充電管理モジュールは、ディスプレイ装置100の無線充電コイルを介して無線充電入力を受け取ることができる。充電管理モジュールがバッテリを充電すると、電力管理モジュールがさらに電子装置に電力を供給してよい。電力管理モジュールは、バッテリ、充電管理モジュール、及びプロセッサ111に接続するように構成される。電力管理モジュールは、バッテリ及び/又は充電管理モジュールから入力を受け取り、プロセッサ111、メモリ112、ディスプレイ画面115、無線通信処理モジュール113などに電力を供給する。電力管理モジュールは、バッテリ容量、バッテリサイクル数、及びバッテリのヘルス状態(漏電又はインピーダンス)などのパラメータを監視するようにさらに構成されてよい。幾つかの実施形態において、代替として、電力管理モジュールは、プロセッサ111内に配置されてもよい。幾つかの他の実施形態において、代替として、電力管理モジュール及び充電管理モジュールは、同じ装置内に配置されてもよい。
【0094】
ディスプレイ画面115は、画像、ビデオ、等を表示するよう構成されてよい。ディスプレイ画面115は、ディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)、アクティブマトリクス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode, AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flexible light-emitting diode, FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes, QLED)などであり得る。
【0095】
赤外線受信機118は、赤外線信号を受信するように構成されてよい。例えば、赤外線受信機118は、円形赤外線信号、円形リング赤外線信号、及び十字形赤外線信号のような、リモート制御装置によって送信されたパターン化された赤外線信号を受信することができる。なお、パターンとは、2次元空間の輪郭を用いて分割することで、複数の空間形状を得ることができることを意味する場合がある。
【0096】
本願の本実施形態では、ディスプレイ装置100は複数の赤外線受信機118を含む。
図1Bに示すように、複数の赤外線受信機118は、マトリクス状に赤外線受信機アレイに配置されてもよい。
【0097】
幾つかの他の実施形態では、
図1Cに示すように、複数の赤外線受信機118はディスプレイ画面115の周囲のフレームに配置されてもよい。本願の実施形態では、ディスプレイ画面115の周囲のフレームに配置された複数の赤外線受信機118は、赤外線受信機フレームと呼ばれてよい。可能な実装では、ディスプレイ装置100がプロジェクタの場合、複数の赤外線受信機118は、投影画面の赤外線受信機フレームとして投影画面の周囲に配置される。
【0098】
本願の本実施形態では、ディスプレイ装置100が赤外線受信機アレイを含むとき、赤外線受信機アレイは、ディスプレイ画面115に結合されてよい。
【0099】
例えば、
図1Dに示すように、ディスプレイ画面115は、直下型バックライト液晶ディスプレイであってもよい。直下型液晶ディスプレイは、バックプレイン121、バックライトパネル122、光学フィルム材料124、LCDパネル125を含んでよい。赤外線受信機アレイ122は、バックライトパネル122と光学フィルム材料124の間に配置されてよい。バックプレイン121は、直下型液晶ディスプレイ全体をサポートするように構成されてよい。バックライトパネル122は、発光し、LCDパネル125に光源を提供するように構成されてよい。光学フィルム材料124は、バックライトパネル122が発する単色の光を用いて、複数の異なる色の光で光源の発生を励起し、異なる色の光を混ぜ合わせて液晶パネルのバックライト源となる白色光を形成するように構成されてもよい。LCDパネル125は、電気信号の制御により、ディスプレイ画面115上の各ピクセルの表示色と輝度を変更することができる。
【0100】
図1Eに示すように、ディスプレイ画面115は、サイドライト型液晶ディスプレイであってもよい。サイドライト型液晶ディスプレイは、バックプレイン131、導光板(light guide plate (LGP))133、光学フィルム材料134、LCDパネル135を含んでよい。赤外線受信機アレイ132は、バックプレイン131と導光板133の間に配置されてよい。バックプレイン131は、サイドライト型液晶ディスプレイ全体をサポートするように構成されてよい。導光板133は、ディスプレイ画面115の側面に分布されたLEDライトバーが発する光を、指定された方向からLCDパネル135に入射するように調整するように構成されてよい。光学フィルム材料134は、バックライトパネル132が発する単色の光を用いて、複数の異なる色の光で光源の発生を励起し、異なる色の光を混ぜ合わせて液晶パネルのバックライト源となる白色光を形成するように構成されてもよい。LCDパネル135は、電気信号の制御により、ディスプレイ画面115上の各ピクセルの表示色と輝度を変更することができる。
【0101】
図1Fに示すように、ディスプレイ画面115は、自発光型ディスプレイ画面、例えばOLEDディスプレイであってもよい。OLEDディスプレイは、バックプレイン141とOLEDパネル143を含む。赤外線受信機アレイ142は、バックプレイン141とOLEDパネル143の間に配置されてよい。バックプレイン141は、OLEDディスプレイ全体をサポートするように構成されてよい。OLEDパネル143は、幾つかの自発光型サブピクセルを含んでよく、各サブピクセルは個別に点灯させることができる。サブピクセル内の有機物質分子は異なるため、赤、緑、青の3原色(RGB)を生成する3種類のサブピクセル、又は赤、緑、青、白の4色(RGBW)を生成する4種類のサブピクセルがある。OLEDディスプレイの各ピクセルは、各ピクセルが異なる色を表示できるように、赤、緑、青の3原色(RGB)のサブピクセルを含んでよい。代替として、OLEDディスプレイの各ピクセルは、各ピクセルが異なる色を表示できるように、赤、緑、青、白の4色(RGBW)のサブピクセルを含んでよい。
【0102】
幾つかの実施例では、ディスプレイ装置100はプロジェクタなどの投影装置であってもよい。
図1Gに示すように、ディスプレイ装置100のディスプレイ画面115は、投影画面152であってもよい。赤外線受信機アレイ151は投影画面152の背後にあってもよい。
【0103】
オーディオモジュール116は、デジタルオーディオっしんごうをアナログオーディオ信号出力に変換するよう構成されてよく、また、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号へと変換するよう構成されてよい。オーディオモジュール116は、オーディオ信号をコーディング及び復号するよう更に構成されてよい。幾つかの実装では、オーディオモジュール116がプロセッサ111内に配置されるか、又はオーディオモジュール116の幾つかの機能モジュールがプロセッサ111内に配置される。オーディオモジュール116は、Bluetoothスピーカを用いてオーディオ信号を再生する機能を実現するために、バスインタフェース(例えば、UARTインタフェース)を用いて無線通信モジュール113にオーディオ信号を送信してもよい。
【0104】
スピーカ117は、オーディオモジュール116によって送信されたオーディオ信号を音響信号に変換するように構成されてよい。
【0105】
幾つかの実施形態では、ディスプレイ装置100は、「マイク」又は「マイク」とも呼ばれるマイクロフォンをさらに含んでよく、音響信号を電気信号に変換するよう構成される。音声制御指示が発生した場合、ユーザは口を使って音声を生成し、マイクロフォンに音響信号を入力してよい。
【0106】
幾つかの実施形態では、ディスプレイ装置100は、有線ローカルエリアネットワーク(local area network, LAN)通信処理モジュール、高品位マルチメディアインタフェース(high definition multimedia interface, HDMI)通信処理モジュール、及びユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)通信処理モジュールをさらに含んでよい。有線LAN通信処理モジュールは、有線LANを使用してLAN内の他の機器と通信するよう構成されてよく、さらに有線LANを使用してWANに接続して、WAN内の装置と通信するよう構成されてよい。HDMI通信処理モジュールは、HDMIインタフェースを使用して別の装置と通信するよう構成されてよい。例えば、HDMI通信処理モジュールは、セットトップボックスから送信されたHDRビデオデータなどをHDMIインタフェースを用いて受信してよい。USB通信処理モジュールは、USBポートを通じて別の装置と通信するよう構成されてよい。
【0107】
本願の実施形態では、ディスプレイ装置100は、ディスプレイ、テレビ、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、プロジェクタなどの装置タイプのいずれか1つであってよい。なお、ディスプレイ装置100がプロジェクタの場合、ディスプレイ装置100のディスプレイ画面が投影画面となる。
【0108】
以下は、本願の実施形態によるリモート制御装置を説明する。
【0109】
図2は、リモート制御装置200の構造の概略図である。
【0110】
図2に示すように、リモート制御装置200は、プロセッサ201、メモリ202、無線通信処理モジュール203、赤外線送信機204、電力管理モジュールスピーカ205、等を含んでよい。
【0111】
プロセッサ201は、コンピュータ可読命令を読み取って実行するように構成されてよい。特定の実装では、プロセッサ201は主に制御部、演算ユニット、レジスタを含んでよい。制御部は主に、命令の復号、命令に対応する動作への制御信号の送信を担う。演算ユニットは主に、命令実行時に一時的に記憶される多数のレジスタ動作や中間演算結果などを保存する役割を担っている。特定の実装では、プロセッサ201のハードウェアアーキテクチャは、特定用途向け集積回路(ASIC)アーキテクチャ、MIPSアーキテクチャ、ARMアーキテクチャ、NPアーキテクチャなどであってもよい。
【0112】
幾つかの実施例では、プロセッサ201は、ディスプレイ装置100によって送信されたBluetooth信号など、無線通信処理モジュール203によって受信された信号を解析するように構成することができる。
【0113】
幾つかの実施例では、プロセッサ201は、Bluetoothブロードキャスト信号や制御情報を有する赤外線信号など、無線通信処理モジュール203から送信される信号を生成するようにさらに構成されてよい。
【0114】
メモリ202は、プロセッサ201に結合され、各種ソフトウェアプログラム及び/又は複数の命令グループを格納するよう構成されている。特定の実装では、メモリ202は高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、不揮発性メモリを含むこともできる。メモリ202に通信プログラムを格納してよく、通信プログラムはディスプレイ装置100と通信するように構成されてもよい。
【0115】
無線通信処理モジュール203は、赤外線通信処理モジュール203Cを含んでよい。幾つかの実施形態では、無線通信処理モジュール203は、Bluetooth通信処理モジュール203A及びWAN通信処理モジュール203Bを更に含んでよい。
【0116】
Bluetooth通信処理モジュール203A及びWLAN通信処理モジュール203Bの1つ以上は、他の機器(ディスプレイ装置100など)が送信したプローブ要求又はやスキャン信号などの信号を監視してよく、プローブ応答又はスキャン応答などの応答信号を送信することで、他の機器(ディスプレイ装置100など)がリモート制御装置200を発見して無線通信接続を確立できるようにしている。Bluetooth通信処理モジュール203は、典型的なBluetooth又はBluetooth低エネルギ(Bluetooth low energy, BLE)での1つ以上のBluetooth通信を含むソリューションを提供できる。WLAN通信処理モジュール203Bは、Wi-Fi Direct、Wi-Fi LAN、又はWi-Fi SoftAPの1つ以上のWLAN通信ソリューションを含むことができる。赤外線通信処理モジュール203Cは、制御情報を有する赤外線信号を変調し、赤外線送信機204を用いて制御情報を有する赤外線信号を送信してよい。
【0117】
赤外線送信機204は、赤外線信号を外側に放射するよう構成された赤外線発光ダイオードであってもよい。幾つかの実施形態では、リモート制御装置200は、複数の赤外線送信機204を含むことができる。
【0118】
電力管理モジュール205は、バッテリ(図示しない)、充電管理モジュール(図示しない)、及びプロセッサ201に結合するように構成されてよい。電力管理モジュール205は、バッテリ(図示しない)及び/又は充電管理モジュール(図示しない)から入力を受け取り、プロセッサ201、メモリ202、無線通信処理モジュール203、赤外線送信機204、などに電力を供給する。電力管理モジュール205は、バッテリ容量、バッテリサイクル数、及びバッテリのヘルス状態(漏電又はインピーダンス)などのパラメータを監視するようにさらに構成されてよい。
【0119】
リモート制御装置200はさらに、1つ以上のボタン(例えば、OKボタン、ホームボタン、音量+ボタン、音量-ボタン、チャネル+ボタン、チャネル-ボタン)を含んでよく、ここで1つ以上のボタンは物理的なボタンであってもよい。幾つかの実施形態では、リモート制御装置200はさらにタッチスクリーンを含んでよく、1つ以上のボタンはタッチスクリーン上に表示される仮想ボタンであってもよい。
【0120】
本願の本実施形態では、リモート制御装置200はさらに1つ以上のマイクロレンズ構造(図示されていない)を含む。1つ以上のマイクロレンズ構造は、赤外線送信機204の発光方向に配置されてよい。赤外線送信機204はマイクロレンズ構造と連携し、特定のエネルギ分布を持つ特定のパターンの赤外線信号を出力することができる。
【0121】
例えば、
図3Aに示すように、赤外線送信機204は、赤外線光源として使用され、赤外線信号を発することができる。赤外線信号がマイクロレンズ構造を通過した後、円形赤外線信号が形成されてよい。赤外線信号のエネルギ分布は円形パターン内で一様である。
【0122】
図3Bに示すように、赤外線送信機204は、赤外線光源として使用され、赤外線信号を発することができる。赤外線信号がマイクロレンズ構造を通過した後、特定のエネルギ分布を持つ円形リング赤外線信号が形成されてよい。例えば、円形リングの赤外線信号の最も内側のリングのエネルギが最も高く、さらに外側の円形リングではエネルギが低くなる。
【0123】
図3Cに示すように、赤外線送信機204は、赤外線光源として使用され、赤外線信号を発することができる。赤外線信号がマイクロレンズ構造を通過した後、十字形赤外線信号が形成されてよい。赤外線信号のエネルギ分布は十字形パターン内で一様である。
【0124】
可能な実装では、リモート制御装置200は、複数の赤外線送信機204と複数のマイクロレンズ構造を使用して、指定されたエネルギ分布を有する指定されたパターンの赤外線信号をで出力することができる。
【0125】
例えば、
図3Dに示すように、リモート制御装置200は、2つの赤外線送信機204と2つのマイクロレンズ構造(マイクロレンズ構造1とマイクロレンズ構造2)を含むことができる。2つの赤外線送信機204は、各々2つの赤外線光源(赤外線光源1と赤外線光源2)として機能し、赤外線信号を発することができる。赤外線光源1から送信された赤外線信号がマイクロレンズ構造を通過した後、負の45度バー赤外線信号が形成されてよい。赤外線光源2から送信された赤外線信号がマイクロレンズ構造を通過した後、正の45度バー赤外線信号が形成されてよい。負の45度バー赤外線信号は、正の45度バー赤外線信号と交差して、十字形赤外線信号を形成してよい。
図3Dに示された前述の例は、本願を説明するために使用されているだけであり、限定を構成することを意図していない。特定の実装では、十字形パターンの2つのバーパターンの交差角度が別の角度になる場合があるが、ここでは限定されない。
【0126】
本願の実施形態では、ディスプレイ装置100上の複数の赤外線受信機118が赤外線受信機アレイにマトリクス状に配置され、ディスプレイ画面115に結合される場合、リモート制御装置200は、マイクロレンズ構造と赤外線送信機を使用して、以下のパターンの赤外線信号:円形パターンの赤外線信号、円形リングパターンの赤外線信号、十字形パターンの赤外線信号、正方形リングパターンの赤外線信号、H字形パターンの赤外線信号、などのいずれかを出力するすることができる。ディスプレイ装置100上の複数の赤外線受信機118がディスプレイ画面115の周囲の赤外線受信フレームに配置される場合、リモート制御装置200は、マイクロレンズ構造と赤外線送信機を使用して、十字形パターンなどのパターンの赤外線信号を出力することができる。
【0127】
本願の本実施形態では、リモート制御装置200は、リモコン(例えばテレビのリモコン)、マウス、スマートフォン、タブレットコンピュータなどの装置タイプのいずれか1つであってもよい。なお、リモート制御装置200がスマートフォン又はタブレットコンピュータなどのタッチスクリーンを備えた機器である場合、リモート制御装置200上の1つ以上のボタンはタッチスクリーン上に表示される仮想ボタンであってよい。
【0128】
以下は、本願の実施形態によるポインティングリモート制御システムを説明する。
【0129】
図4は、本願の実施形態によるポインティングリモート制御システム400のフレームワークの概略図である。
【0130】
図4に示されるように、ポインティングリモート制御システム400は、ディスプレイ装置100及びリモート制御装置200を含んでよい。ディスプレイ装置100は、プロセッサ411、赤外線受信機アレイ(又は赤外線受信機フレーム)412、ディスプレイ画面413、無線通信モジュール414を含んでよい。プロセッサ411は、マイクロコントローラユニット(microcontroller unit, MCU)であってもよい。無線通信モジュール414は、2.4G無線周波数伝送モジュール(例えば、Bluetooth送信モジュールや赤外線送信モジュール)を含んでよい。可能な実装では、無線通信モジュール414はWi-Fi送信モジュールを含んでよい。ディスプレイ装置100の具体的な説明については、前述の
図1Aの実施例を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0131】
リモート制御装置200は、プロセッサ421、赤外線送信機422、ボタン423、無線通信モジュール424を含んでよい。プロセッサ421は、マイクロコントローラユニット(microcontroller unit, MCU)であってもよい。赤外線送信機422は、マイクロレンズ構造と組み合わせて、指定されたパターンの赤外線信号を送信することができる。1つ以上のボタン423が存在してよい。ボタン423は、機械的ボタンであってもよく、又は仮想ボタンであってもよい。無線通信モジュール424は、2.4G無線周波数伝送モジュール(例えば、Bluetooth送信モジュールや赤外線送信モジュール)を含んでよい。無線通信モジュール424は、制御信号を用いて、ボタン423に対応する制御情報をディスプレイ装置100に送信することができる。可能な実装では、無線通信モジュール414はWi-Fi送信モジュールを含んでよい。リモート制御装置200の具体的な説明は、前述の
図2の実施例を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0132】
ポインティングリモート制御システム400を参照して、以下は、ディスプレイ装置100のハードウェアとリモート制御装置200のハードウェアの動作処理を具体的に説明する。
【0133】
赤外線送信機422は、マイクロレンズ構造425を使用して、指定されたエネルギ分布を有するパターン化された赤外線信号を赤外線受信機アレイ(又は赤外線受信機フレーム)412に送信してよい。異なるマイクロレンズ構造425により、パターン化された赤外線信号は、円形パターン、円形リングパターン、十字形パターンなど、異なる形状のパターンを対向する投影面に投影してよい。パターン化された赤外線信号を投影面に横方向に投影する場合、投影面上の投影パターンは楕円パターン、楕円形リングパターン、十字形パターンなどになり得る。
【0134】
パターン化された赤外線信号を受信した後、赤外線受信機アレイ(又は赤外線受信機フレーム)412は、パターン化された赤外線信号の受信情報をプロセッサ411に報告することができ、ここで、受信情報は、パターン化された赤外線信号の位置情報を含んでよい。幾つかの実施形態では、受信情報は、受信したパターン化された赤外線信号の位置情報と、パターン化された赤外線信号の受信信号強度情報を含むことができる。
【0135】
プロセッサ411は、赤外線信号の受信情報に基づいてリモート制御装置200のポインティング位置を決定し、ポインティング位置をディスプレイ画面413に与えることができる。ディスプレイ画面413は、ポインティング位置にカーソルを表示してもよい。カーソルは、リモート制御装置200がディスプレイ画面413上のカーソルの位置を指していることをユーザにプロンプト表示ために使用されてよい。リモート制御装置200のポインティング位置を決定する処理については、以降の実施形態を参照のこと。詳細はここに説明されない。
【0136】
プロセッサ421は、ボタン423を使用してユーザの動作(例えば、押下、タッチアンドホールド、クリック、又はダブルクリック)を検出することができる。該動作に応じて、プロセッサ421はボタン423の対応する制御命令に合わせてよい。プロセッサ421は、制御命令に基づいて、無線通信モジュール424に制御信号を無線通信モジュール414へと送るように指示してもよい。無線通信モジュール414は、制御信号から制御情報を解析し、制御情報をプロセッサ411に送信してよい。プロセッサ411は制御情報に応じた動作を実行してよい。
【0137】
例えば、
図5Aに示すように、ディスプレイ装置100上の赤外線受信機アレイは、長方形アレイに配置された複数の赤外線受信機を含んでよい。赤外線受信機アレイは、ディスプレイ画面413に結合されてよい。赤外線送信機422は、マイクロレンズ構造425を使用して、パターン化された赤外線信号を赤外線受信機アレイに送信してよい。パターン化された赤外線信号が赤外線受信機アレイに投影されると、パターン化された赤外線信号は、ディスプレイ画面が配置された平面上に指定されたパターンを提示してよい。例えば、パターン化された赤外線信号は、ディスプレイ画面が配置されている平面上に円形リングパターンを提示してよく、円形リングパターンの信号強度は内側のリングから外側のリングに向かって連続的に減少する(又は信号強度が連続的に増加する)。プロセッサ411は、赤外線信号の受信情報に基づいて円形リング受信エリアの中心位置を計算し、受信エリアの中心位置をディスプレイ画面413上のリモート制御装置200のポインティング位置として使用してもよい。
【0138】
図5Bに示すように、ディスプレイ装置100上の複数の赤外線受信機が、ディスプレイ画面の周囲に配置されて、赤外線受信機フレームを形成してよい。赤外線送信機422は、マイクロレンズ構造を使用して、パターン化された赤外線信号を赤外線受信機フレームに送信してよい。パターン化された赤外線信号がディスプレイ画面413に投影されると、赤外線信号は、ディスプレイ画面が配置された平面上に指定されたパターンを提示してよい。例えば、パターン化された赤外線信号は、ディスプレイ画面が配置された平面上に十字形パターンを提示してよい。プロセッサ411は、赤外線信号の受信情報に基づいて十字形パターンの交点位置を計算し、十字形パターンの交点位置をディスプレイ画面413上のリモート制御装置200のポインティング位置として使用してもよい。
【0139】
可能な実装では、無線通信モジュール414が赤外線送信モジュールを含む場合、無線通信モジュール414は制御情報を有する赤外線信号を変調し、複数の赤外線送信機412を使用して赤外線信号を赤外線受信機アレイ(又は赤外線受信機フレーム)412に送信してよい。無線通信モジュール414は、赤外線受信機アレイ(又は赤外線受信機フレーム)412から制御情報を解析し、プロセッサ411に制御情報を送信してよい。プロセッサ411は制御情報に応じた動作を実行してよい。
【0140】
パターンの異なる赤外線信号を参照して、以下は、本願の実施形態で、ディスプレイ装置100が、受信したパターン化された赤外線信号に基づいて、リモート制御装置200のディスプレイ画面上でのポインティング位置を決定する方法を具体的に説明する。
【0141】
一部の適用シナリオでは、赤外線受信機アレイがディスプレイ装置100のディスプレイ画面に結合されている。リモート制御装置200の赤外線送信機は、マイクロレンズ構造を用いて円形赤外線信号を送信してよい。赤外線受信機アレイを使用して赤外線信号を受信する場合、ディスプレイ装置100は、赤外線信号を受信した受信領域に基づいて赤外線信号の中心位置を計算し、赤外線信号の中心位置をディスプレイ装置100のディスプレイ画面上のリモート制御装置200のポインティング位置として使用してよい。このように、リモート制御装置200は、ディスプレイ装置100のディスプレイ画面上で、ユーザが動作を実行することを期待する位置を正確に指し示すことができる。
【0142】
図6に示すように、リモート制御装置200が送信点として使用され、円形赤外線信号をディスプレイ装置100のディスプレイ画面に直接送信する場合、ディスプレイ装置100のディスプレイ画面への赤外線信号の投影は円形投影となる。リモート制御装置200が送信点として使用され、サイドにおける円形赤外線信号をディスプレイ装置100のディスプレイ画面に送信する場合、ディスプレイ装置100のディスプレイ画面上の赤外線信号の投影は楕円形投影となる。
【0143】
ディスプレイ装置100は、赤外線受信アレイを使用して、赤外線信号を検出する1つ以上の赤外線受信機の位置を決定してよい。次に、ディスプレイ装置100は、赤外線信号を検出する1つ以上の赤外線受信機の位置に基づき、赤外線信号の受信領域を決定してよい。ディスプレイ装置100は、赤外線信号の受信領域に基づいて受信領域の中心点を算出してもよい。次に、ディスプレイ装置100は、受信領域の中心位置を、赤外線信号のディスプレイ画面上の投影の中心点、すなわち、リモート制御装置200のディスプレイ画面上でのポインティング位置として使用することができる。
【0144】
例えば、
図7Aに示すように、ディスプレイ装置100は、赤外線受信アレイを用いて、リモート制御装置200がディスプレイ画面に直接送信した円形赤外線信号を受信することができる。赤外線受信機アレイ上の赤外線信号の投影パターンは円形であってよい。赤外線信号の円形投影は、赤外線受信アレイ上の1つ以上の赤外線受信機をカバーしてよい。例えば、赤外線受信機アレイ上の4つの赤外線受信機が赤外線信号を検出する。
【0145】
図7Bに赤外線受信機アレイの一部を示す。
図7Bに示すように、赤外線信号の円形投影は、赤外線受信機アレイ上の4つの赤外線受信機、例えば、赤外線受信機1、赤外線受信機2、赤外線受信機3、及び赤外線受信機4、をカバーしてよい。
【0146】
図7Cに示すように、赤外線受信機1、赤外線受信機2、赤外線受信機3、赤外線受信機4の4つの赤外線受信機の位置に、受信領域(例えば、長方形の領域)が形成されてもよい。次に、ディスプレイ装置100は、受信領域の中心位置を4つの受信機の位置に基づき計算でき、これは、赤外線信号のディスプレイ画面上の投影の中心点、すなわち、リモート制御装置200のディスプレイ画面上でのポインティング位置として使用することができる。
【0147】
別の例では、
図8Aに示すように、ディスプレイ装置100は、赤外線受信アレイを用いて、リモート制御装置200がディスプレイ画面へサイドで送信した赤外線信号を受信することができる。赤外線受信機アレイ上の赤外線信号の投影パターンは楕円形であってよい。赤外線信号の円形投影は、赤外線受信アレイ上の1つ以上の赤外線受信機をカバーしてよい。例えば、4つの赤外線受信機が赤外線信号を検出する。
【0148】
図8Bに赤外線受信機アレイの一部を示す。
図8Bに示すように、赤外線信号の楕円形投影は、赤外線受信アレイ上の4つの赤外線受信機をカバーできる。例えば、赤外線受信機アレイ上の4つの赤外線受信機が赤外線信号を検出する。
【0149】
図8Cに示すように、赤外線受信機1、赤外線受信機2、赤外線受信機3、赤外線受信機4の4つの赤外線受信機の位置に、受信領域(例えば、長方形の領域)が形成されてもよい。次に、ディスプレイ装置100は、受信領域の中心位置を4つの受信機の位置に基づき計算でき、これは、赤外線信号のディスプレイ画面上の楕円形投影の中心点、すなわち、リモート制御装置200のディスプレイ画面上でのポインティング位置として使用することができる。
【0150】
一部の適用シナリオでは、赤外線受信機アレイがディスプレイ装置100のディスプレイ画面に結合されている。リモート制御装置200は、赤外線送信機とマイクロレンズ構造を用いて円形リングの赤外線信号を送信できる。円形リング赤外線信号の信号強度は、内側リングから外側リングへと順次低下する(又は信号強度が順次上昇する)。赤外線受信機アレイを用いて円形リング赤外線信号を受信する場合、ディスプレイ装置100は、円形リング赤外線信号を受信する受信領域と受信領域内の信号強度分布に基づいて、ディスプレイ装置100のディスプレイ画面上でのリモート制御装置200のポインティング位置を決定してもよい。このように、リモート制御装置200は、ディスプレイ装置100のディスプレイ画面上で、ユーザが動作を実行することを期待する位置を正確に指し示すことができる。
【0151】
ディスプレイ装置100は、赤外線受信機アレイを用いて、赤外線受信機アレイ内にあって赤外線信号を検出するM個の受信点の位置と、M個の受信点が受信する赤外線信号の信号強度値を決定してもよい。次に、ディスプレイ装置100は、赤外線信号を検出するM個の受信点の位置と、M個の受信点が受信した赤外線信号の信号強度値に基づいて、リモート制御装置200のディスプレイ画面上でのポインティング位置を決定してもよい。ここで、Mは正の整数である。
【0152】
例えば、
図9Aに示すように、ディスプレイ装置100は、赤外線受信アレイを用いて、リモート制御装置200がディスプレイ画面に直接送信した円形リング赤外線信号を受信することができる。赤外線受信機アレイ上の円形リング赤外線信号の投影パターンは円形リングであってよい。赤外線信号の円形投影は、赤外線受信アレイ上のM個の受信点をカバーしてよい。例えば、赤外線受信機アレイ上の4つの受信点が赤外線信号を検出する。
【0153】
図9Bに赤外線受信機アレイの一部を示す。
図9Bに示すように、円形リング赤外線信号の円形リング投影は、赤外線受信アレイ上の4つの赤外線受信機をカバーできる。4つの赤外線受信機は、円形投影の受信点、例えば、赤外線受信機1(つまり、受信点1)、赤外線受信機2(つまり、受信点2)、赤外線受信機3(つまり、受信点3)、赤外線受信機4(つまり、受信点4)である。円形リング赤外線信号の各リングのエネルギ分布が異なるため、4つの赤外線受信機で受信する赤外線信号の信号強度が異なる場合がある。
【0154】
例えば、円形リング投影には3つのリングがあってよい。内側のリングは信号強度が最も高く、中間のリングは信号強度が中程度であり、外側のリングは信号強度が最も低くなる。赤外線受信機1は円形リング投影の外側リングにあり、赤外線受信機1が受信する赤外線信号の信号強度は-60dBmであってよい。赤外線受信機2は円形リング投影の中間リングにあり、赤外線受信機2が受信する赤外線信号の信号強度は-40dBmであってよい。赤外線受信機3は円形リング投影の中間リングにあり、赤外線受信機3が受信する赤外線信号の信号強度は-40dBmであってよい。赤外線受信機4は円形リング投影の内側リングにあり、赤外線受信機3が受信する赤外線信号の信号強度は-20dBmであってよい。
【0155】
円形リングの内側及び外側半径と信号強度との対応を次の表1に示すことができる。
【表1】
【0156】
前述の表1から、赤外線受信機が受信した赤外線信号の信号強度が-20dBm以上の場合、赤外線受信機に対応する円形リングの内側半径は0であり、外側半径は12mmであることがわかる。赤外線受信機が受信した赤外線信号の信号強度が-40dBm以上且つ-20dBm未満の場合、赤外線受信機に対応する円形リングの内側半径は12mmであり、外側半径は16mmである。赤外線受信機が受信した赤外線信号の信号強度が-40dBm未満の場合、赤外線受信機に対応する円形リングの内側半径は16mmであり、外側半径は20mmである。表1の前述の例は、本願を説明するために使用されているだけであり、限定を構成しない。
【0157】
ディスプレイ装置100は、円形リング赤外線信号を受信する赤外線受信機の位置を中心として使用し、赤外線受信機が受信する赤外線信号の信号受信強度に対応する外円半径と内円半径を円形リングとして使用してもよい。一方の赤外線受信機だけが赤外線信号を受信する場合、ディスプレイ装置100は、赤外線信号を受信する唯一の赤外線受信機の位置を、ディスプレイ画面上のリモート制御装置200のポインティング位置として使用することができる。複数の赤外線受信機が円形リング赤外線信号を受信する場合、ディスプレイ装置100は、円形リング赤外線信号を受信する複数の赤外線受信機に各々対応する円形リングに基づいて、複数の円形リングの重複領域を決定してもよい。ディスプレイ装置100は、複数の円形リングの重複領域を、ディスプレイ画面上でのリモート制御装置200のポインティング位置として決定してもよい。可能な実装では、ディスプレイ装置100は、複数の円形リングの重複領域の幾何学的中心点を、ディスプレイ画面上でのリモート制御装置200のポインティング位置として決定してもよい。
【0158】
例えば、
図9Cに示すように、赤外線受信機1が受信する信号強度は-60dBmであってよく、赤外線受信機1に対応する円形リング1の外円半径は20mmであってよく、内円半径は16mmであってよい。赤外線受信機2が受信する信号強度は-40dBmであってよく、赤外線受信機2に対応する円形リング2の外側半径は16mmであってよく、内側半径は12mmであってよい。赤外線受信機3が受信する信号強度は-40dBmであってよく、赤外線受信機3に対応する円形リング3の外側半径は16mmであってよく、内側半径は12mmであってよい。赤外線受信機4が受信する信号強度は-20dBmであってよく、赤外線受信機4に対応する円形リング4の外側半径は12mmであってよく、内側半径は0であってよい。円形リング4の内側半径が0のとき、円形リング4は円形である。
【0159】
ディスプレイ装置100は、円形リング1、円形リング2、円形リング3、及び円形リング4に基づいて、円形リング1、円形リング2、円形リング3、円形リング4の重複領域を決定できる。ディスプレイ装置100は、重複領域を、ディスプレイ画面上でのリモート制御装置200のポインティング位置として使用してもよい。可能な実装では、ディスプレイ装置100は、重複領域の幾何学的中心位置を、ディスプレイ画面上でのリモート制御装置200のポインティング位置として使用してもよい。
【0160】
幾つかの実施形態では、ディスプレイ装置100は、円形リング赤外線信号を検出するすべての赤外線受信機に対応する円形リングが重複領域を持たないと決定する場合がある。ディスプレイ装置100は、円形リング赤外線信号を受信するすべての赤外線受信機(赤外線受信機1、赤外線受信機2、赤外線受信機3、赤外線受信機4、赤外線受信機5、赤外線受信機6など)から、受信信号強度が第1信号強度(-30dBmなど)よりも大きいタイプA赤外線受信機(赤外線受信機2及び赤外線受信機4など)を決定することができる。ディスプレイ装置100は、タイプAの赤外線受信機(赤外線受信機1、赤外線受信機2など)に対応する円形リングの重複領域を計算し、タイプA赤外線受信機に対応する円形リングの重複領域をディスプレイ画面上のリモート制御装置200のポインティング位置として使用できる。可能な実装では、ディスプレイ装置100は、重複領域の幾何学的中心位置を、ディスプレイ画面上でのリモート制御装置200のポインティング位置として使用してもよい。
【0161】
例えば、
図10Aに示すように、ディスプレイ装置100は、赤外線受信アレイを用いて、リモート制御装置200がディスプレイ画面にサイドで送信した円形リング赤外線信号を受信することができる。赤外線受信機アレイ上の円形リング赤外線信号の投影パターンは楕円形リングであってよい。円形赤外線信号の楕円形リング投影は、赤外線受信アレイ上のM個の受信点をカバーしてよい。例えば、赤外線受信機アレイ上の6個の受信点が赤外線信号を検出する。
【0162】
図10Bに赤外線受信機アレイの一部を示す。
図10Bに示すように、赤外線信号の円形リング投影は、赤外線受信アレイ上の6つの受信点、つまり、赤外線受信機1(つまり、受信点1)、赤外線受信機2(つまり、受信点2)、赤外線受信機3(つまり、受信点3)、赤外線受信機4(つまり、受信点4)、赤外線受信機5(つまり、受信点5)、赤外線受信機6(つまり、受信点6)、をカバーすることができる。円形リング赤外線信号の各リングのエネルギ分布が異なるため、4つの赤外線受信機で受信する赤外線信号の信号強度が異なる場合がある。
【0163】
例えば、楕円形リング投影には3つのリングがあってよい。内側のリングは信号強度が最も高く、中間のリングは信号強度が中程度であり、外側のリングは信号強度が最も低くなる。赤外線受信機1、赤外線受信機3、赤外線受信機5、赤外線受信機6は円形リング投影の外側リングに位置する。赤外線受信機1で受信した赤外線信号の信号強度は-60dBmであってよく、赤外線受信機3で受信した赤外線信号の信号強度は-62dBmであってよく、赤外線受信機5で受信した赤外線信号の信号強度は-64dBmであってよく、赤外線受信機6で受信した信号強度は-65dBmであってよい。赤外線受信機4は円形リング投影の中間リングに位置し、赤外線受信機4が受信する信号強度は-40dBmであってよい。赤外線受信機2は円形リング投影の内側リングに位置し、赤外線受信機2が受信する信号強度は-20dBmであってよい。上記の表1を参照すると、リング1、リング3、リング5、リング6の各々の外側半径は20mmであってよく、内側半径は16mmであってよい。リング4の外側半径は16mmであってよく、内側半径は12mmであってよい。リング2の外側半径は12mmであってよく、内側半径は0であってよい。リング2の内側半径が0のとき、リング4は円形である。
【0164】
図10Cに示すように、ディスプレイ装置100は、円形リング赤外線信号を検出するすべての赤外線受信機(赤外線受信機1、赤外線受信機2、赤外線受信機3、赤外線受信機4、赤外線受信機5、赤外線受信機6など)に対応する円形リング(円形リング1、円形リング2、円形リング3、円形リング4、円形リング5、円形リング6など)が重複領域を持たないと決定してもよい。
【0165】
図10Dに示すように、ディスプレイ装置100は、円形リング赤外線信号を受信するすべての受信点(赤外線受信機1、赤外線受信機2、赤外線受信機3、赤外線受信機4、赤外線受信機5、赤外線受信機6など)から、受信信号強度が第1信号強度(-30dBmなど)よりも大きい受信信号強度を有するタイプA受信点(赤外線受信機2及び赤外線受信機4など)を決定することができる。ディスプレイ装置100は、タイプA赤外線点(赤外線受信機2、赤外線受信機4など)に対応する円形リングの重複領域を計算し、タイプA受信点に対応する円形リングの重複領域をディスプレイ画面上のリモート制御装置200のポインティング位置として使用できる。可能な実装では、ディスプレイ装置100は、重複領域の幾何学的中心位置を、ディスプレイ画面上でのリモート制御装置200のポインティング位置として使用してもよい。
【0166】
幾つかの適用シナリオでは、ディスプレイ装置100上の複数の赤外線受信機は、ディスプレイ画面の周囲のフレームに配置されてよい。リモート制御装置200は、赤外線送信機とマイクロレンズ構造を用いて十字形パターンの赤外線信号を送信できる。赤外線受信機フレームを用いて十字形赤外線信号を受信する場合、ディスプレイ装置100は十字形パターンの交点を決定し、交点をディスプレイ装置100のディスプレイ画面上におけるリモート制御装置200のポインティング位置として使用できる。このように、リモート制御装置200が送信する赤外線信号がディスプレイ画面を通過しない場合があるため、ディスプレイ装置100が受信する赤外線信号の信号強度が高くなり、ユーザがディスプレイ装置100のディスプレイ画面に対して動作を実行することを期待する位置を正確に指し示すことができる。
【0167】
図11Bに示すように、ディスプレイ装置100は、ディスプレイ画面の周囲の赤外線受信フレームを用いて、リモート制御装置200が送信する十字形赤外線信号を受信することができる。赤外線受信機アレイ上の十字形リング赤外線信号の投影は十字形であってよい。赤外線信号の十字形投影は、赤外線受信フレーム上の個の4つの受信点をカバーしてよい。
【0168】
図11Bに示すように、赤外線受信フレーム上で互いに隣接していない4つの赤外線受信機、例えば、赤外線受信機1、赤外線受信機2、赤外線受信機3、赤外線受信機4は、赤外線信号を受信する。ディスプレイ装置100は、互いに隣接していない4つの赤外線受信機の位置を各々、赤外線信号の4つの受信点として使用してもよい。ディスプレイ装置100は、4個の受信点をペアにして結合し(例えば、受信点1は受信点3に結合され、受信点2は受信点4に結合される)、赤外線受信フレーム内に位置する結合線の交点を決定し、その結合線の交点をディスプレイ装置100のディスプレイ画面上におけるリモート制御装置200のポインティング位置として使用してもよい。
【0169】
幾つかの実施形態では、
図12Aに示すように、ディスプレイ装置100は、ディスプレイ画面の周囲の赤外線受信フレームを用いて、リモート制御装置200が送信する十字形赤外線信号を受信することができる。赤外線受信フレーム上で互いに隣接していない4つの受信領域(例えば、受信領域1、受信領域2、受信領域3、受信領域4)は、赤外線信号を受信する。各受信領域には、赤外線信号を受信する1つ以上の赤外線受信機が含まれる。
【0170】
図12Bに示すように、赤外線受信フレーム上で互いに隣接していない4つの受信領域、例えば、受信領域1、受信領域2、受信領域3、受信領域4が赤外線信号を受信する。受信領域1は赤外線受信機1と赤外線受信機2を含み、受信領域2は赤外線受信機3と赤外線受信機4を含み、受信領域3は赤外線受信機5と赤外線受信機6を含み、受信領域4は赤外線受信機7と赤外線受信機8を含む。ディスプレイ装置100は、各受信領域の中心点を受信点として使用してよく、4つの受信点は、赤外線受信フレーム内に位置する結合線の交点を決定するために、対にして結合されてよい。ディスプレイ装置100は、赤外線受信機フレーム内の結合線の交点を、ディスプレイ装置100のディスプレイ画面上におけるリモート制御装置200のポインティング位置として使用してもよい。
【0171】
以下は、本願の実施形態によるポインティングリモート制御方法を説明する。
【0172】
図13は、本願の実施形態によるポインティングリモート制御方法の概略フローチャートである。ポインティングリモート制御方法は、リモート制御システムに適用できる。リモート制御システムは、ディスプレイ装置100及びリモート制御装置200を含んでよい。ディスプレイ装置100は、ディスプレイ画面に結合された赤外線受信機アレイ、又はディスプレイ画面の周囲に配置された赤外線受信フレームを含むことができる。
図13に示すように、方法は以下のステップを含んでよい。
【0173】
S1301。リモート制御装置200はパターン化された赤外線信号を送信する。
【0174】
例えば、パターン化された赤外線信号は、円形パターンの赤外線信号、円形リングパターンの赤外線信号、又は十字形パターンの赤外線信号であってよい。詳細については、
図3A~
図3Dに示した前述の実施形態を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。本願の本実施形態では、パターン化された赤外線信号は、代替として、別のパターンの赤外線信号、例えば、正方形リングパターン、H形パターン、又はX形パターン(90°ではない交差)であってよい。幾つかの実施形態では、各リング内のエネルギ分布は、円形リング又は正方形リングの赤外線信号において異なってよく、例えば、円形リング又は正方形リングの赤外線信号エネルギは、内側から外側に向かって徐々に減少するか、又は円形リング又は正方形リングの赤外線信号エネルギは、内側から外側に向かって徐々に増加する。
【0175】
S1302。ディスプレイ装置100は、受信されたパターン化された赤外線信号のディスプレイ画面上の投影パターンに基づいて、ディスプレイ画面上のリモート制御装置200のポインティング位置を決定する。
【0176】
具体的に、ディスプレイ装置100は、投影パターンを検出する1つ以上の赤外線受信機の位置情報に基づいて、ディスプレイ画面上でのリモート制御装置200のポインティング位置を決定してもよい。具体的な内容については、
図7A~
図7Cに示した前述の実施形態、又は
図8A~
図8Cに示した実施形態、又は
図9A~
図9Cに示した実施形態、又は
図10A~
図10Dに示した実施形態、又は
図11A及び
図11Bに示した実施形態、又は
図12A及び
図12Bに示した実施形態を参照してもよい。詳細はここで再び記載されない。
【0177】
S1303。ディスプレイ装置100は、ディスプレイ画面上のリモート制御装置200のポインティング位置にプロンプトマークを表示する。
【0178】
プロンプトマークは、ディスプレイ装置100のディスプレイ画面上でリモート制御装置200のポインティング位置をユーザにプロンプト表示するために使用することができる。プロンプトマークは、矢印又は光輪の種類などのマークであってよい。
【0179】
例えば、
図14Aに示すように、ディスプレイ装置100は、メインインタフェース1410を表示してよい。メインインタフェース1410は、複数のアプリケーションアイコン(例えば、スライドアプリケーションアイコン、ビデオアプリケーションアイコン、音楽アプリケーションアイコン、AppStoreアプリケーションアイコン、及びギャラリーアプリケーションアイコン1411)を含む。メインインタフェース1410は、タスクバー1412を更に含んでよい。タスクバー1412は、1つ以上のアプリケーションのショートカット(例えば、音声支援アプリケーションのショートカット、文書アプリケーションのショートカット、テーブルアプリケーションのショートカットなど)、ステータスバー(音量調整アイコン、Wi-Fi信号アイコン、時刻を含む)等を含むことができる。ディスプレイ装置100がディスプレイ画面上でのリモート制御装置200のポインティング位置を決定した後、ディスプレイ装置100は、ディスプレイ画面上に指示マーク1413を表示してよい。指示マーク1413は、リモート制御装置200のポインティング位置をディスプレイ画面上に示すために使用される。
【0180】
本願の本実施形態では、ステップS1301からステップS1303までが、周期的に実行されてもよい。例えば、ステップS1301~ステップS1303の実行周期は10msであってよい。可能な実装では、ステップS1301、S1302、S1303の実行周期は異なってよい。例えば、ステップS1301の実行周期は26.3μsであってよく、ステップS1302とステップS1303の実行周期は10msであってよい。
【0181】
S1304。リモート制御装置200は、ユーザが第1ボタンに対して実行した入力を受信する。
【0182】
S1305。リモート制御装置200は、第1ボタンに対応する制御情報をディスプレイ装置に送信する。
【0183】
リモート制御装置200は、1つ以上のボタンを含んでよく、1つ以上のボタンは物理的なボタンであってもよい。
【0184】
リモート制御装置200は、
図14Aに示すように、電源ボタン1401、OKボタン1402、戻るボタン1403、ホームボタン1404、メニューボタン1405、音量アップボタン1406、音量ダウンボタン1407を含んでよい。上記のボタンは物理ボタンである。
【0185】
可能な実装では、1つ以上のボタンは、代替として、仮想ボタンであってもよい。例えば、リモート制御装置200は、携帯電話のようなタッチスクリーンを備えたインテリジェント端末であってもよい。リモート制御装置200は、タッチスクリーンを使用して1つ以上の仮想ボタンを表示することができる。
【0186】
第1ボタンは、前述の1つ以上のボタンのいずれかであってよい。第1ボタンにおいて、ユーザからの入力(例えば、クリック)を受信した後に、リモート制御装置200は、第1ボタンに対応する制御情報に合わせることができる。リモート制御装置200は、パターン化された赤外線信号、Bluetooth、WLAN Directなどの無線通信技術を使用して、第1ボタンに対応する制御情報をディスプレイ装置100に送信することができる。
【0187】
リモート制御装置200がパターン化された赤外線信号を用いて第1ボタンに対応する制御情報をディスプレイ装置100に送信する場合、第1ボタンに対応する制御情報は赤外線リモート制御コードであってもよい。リモート制御装置200は、先ず、赤外線リモート制御コードライブラリから、第1ボタンに対応する赤外線リモート制御コードを決定してもよい。次に、リモート制御装置200は、第1ボタンに対応する赤外線リモート制御コードに基づいて赤外線信号を変調し、マイクロレンズ構造と組み合わせた赤外線送信機を用いて、パターン化された赤外線信号をディスプレイ装置100に送信することができる。
【0188】
例えば、赤外線リモート制御コードライブラリは、次の表2に示すことができる。
【表2】
【0189】
前述の表2から、電源ボタンに対応する赤外線リモート制御コードが「0x01」であることが分かる。OKボタンに対応する赤外線リモート制御コードは「0x02」である。戻るボタンに対応する赤外線リモート制御コードは「0x03」である。ホームボタンに対応する赤外線リモート制御コードは「0x04」である。メニューボタンに対応する赤外線リモート制御コードは「0x05」である。音量アップボタンに対応する赤外線リモート制御コードは「0x06」である。音量ダウンボタンに対応する赤外線リモート制御コードは「0x07」である。表2に示した前述の例は、本願を説明するために使用されているだけであり、限定を構成しない。
【0190】
S1306。ディスプレイ装置100は、第1ボタンに対応する制御情報とリモート制御装置200のポインティング位置に基づいて第1制御動作を決定する。
【0191】
S1307。ディスプレイ装置100は第1制御動作を実行する。
【0192】
例えば、第1制御動作はクリックによる選択動作であってよい。
図14Bに示すように、ディスプレイ装置100がリモート制御装置200がギャラリーアプリケーションアイコン1411を指していると決定した場合、ディスプレイ装置100はギャラリーアプリケーションアイコン1411の位置に指示マーク1413を表示してよい。その後、ディスプレイ装置100は、リモート制御装置200から送信されたOKボタン1402に対応する制御情報を受信した後、ディスプレイ装置100は、第1制御動作がギャラリーアプリケーションアイコン1411に対するクリックによる選択動作であると決定してもよい。
【0193】
図14Cに示すように、ギャラリーアプリケーションアイコン1411に対するクリックによる選択動作に応答して、ディスプレイ装置100はギャラリーアプリケーションインタフェース1420を表示してよい。ギャラリーアプリケーションインタフェース1420は、1枚以上の写真のサムネイル(例えば、サムネイル1421、サムネイル1422、サムネイル1423、サムネイル1424、サムネイル1425、サムネイル1426)、及び1冊以上のアルバム(例えば、家族アルバム1431、風景アルバム1432、お気に入りアルバム1433)を含んでよい。アルバムの下には、各アルバムに収録されている写真の枚数が表示される。例えば、家族アルバム1431は2枚の写真を含み、風景アルバム1432は4枚の写真を含み、お気に入りアルバムは0枚の写真を含む。
【0194】
別の例では、第1制御動作はボックス選択動作であってよい。
図14Dに示すように、ユーザは、ディスプレイ装置100上のリモート制御装置200のポインティング位置を初期位置1441からサムネイル1424の右下角へと調整するために、OKボタン1402をタッチアンドホールドしてよい。ディスプレイ装置100が、長時間(例えば、1sより大きい)の間、リモート制御装置200から送信されたOKボタン1402に対応する制御情報を受信し、指示マーク1413の位置(例えば、位置1441)に選択オブジェクトがない場合、ディスプレイ装置100は第1制御動作がボックス選択動作であると決定してよい。ディスプレイ装置100は、位置1411を初期位置として使用し、ユーザがOKボタン1402を離したことを検知したときの指示マーク1413の位置を最終位置として使用し、初期位置と最終位置を長方形の対角線上の固定点として使用して、長方形フレーム1442を決定してもよい。ディスプレイ装置100は、長方形フレーム1442に含まれる1つ以上の選択オブジェクト(ピクチャサムネイル1423とピクチャサムネイル1424など)を1つの結合オブジェクトに結合してもよい。
【0195】
別の例では、第1制御動作はドラッグ動作であってよい。
図14Eに示すように、ディスプレイ装置100が、長時間(例えば、1sより大きい)の間、リモート制御装置200から送信されたOKボタン1402に対応する制御情報を受信し、指示マーク1413の位置(例えば、位置1441)に結合オブジェクトフレーム1443がある場合、ディスプレイ装置100は第1制御動作がドラッグ動作であると決定してよい。ユーザがリモート制御装置200を用いてディスプレイ装置100のディスプレイ画面上を移動するよう指示マーク1413を制御すると、ディスプレイ装置100は、結合オブジェクトフレーム1433に含まれる1つ以上の選択オブジェクト(例えば、サムネイル1423とサムネイル1424)を、指示マーク1413とともにディスプレイ画面上を移動するように制御してよい。
【0196】
図14Fに示すように、ディスプレイ装置100がドラッグ動作が終了したことを検出し、指示マーク1413の位置がお気に入りアルバム1433上にある場合、ディスプレイ装置100は、結合オブジェクトフレーム1443内のサムネイル1423に対応する写真とサムネイル1424に対応する写真を、お気に入りアルバム1433に対応する記憶パスに格納してもよい。ユーザがリモート制御装置200を動作し、お気に入りアルバム1433をクリックして選択すると、ディスプレイ装置100は、写真1423と写真1424を表示してよい。
【0197】
前述の例は、本願を説明するために使用されているだけであり、限定を構成することを意図していない。特定の実装では、第1制御動作は、前述のクリックによる選択、ボックス選択、又はドラッグ動作に限定されず、別の動作であってよい。
【0198】
本願の本実施形態で提供されるポインティングリモート制御方法によれば、ディスプレイ装置100は、リモート制御装置200が送信するパターン化された赤外線信号を、赤外線受信機アレイ又は赤外線受信フレームを用いて受信することができる。ディスプレイ装置100は、パターン化された赤外線信号の赤外線受信機アレイ又は赤外線受信機フレーム上の投影に基づいて、ディスプレイ装置100上のリモート制御装置200のポインティング位置を決定してよい。このように、リモート制御装置200は、ディスプレイ装置100のディスプレイ画面上で、ユーザが動作を実行することを期待する位置を正確に指し示すことができる。また、離れた場所でリモート制御装置200を使用して、ディスプレイ装置100に対してタッチ式の対話動作(例えば、クリックして選択、ボックス選択、タッチアンドホールド、及びドラッグ)を行うこともできることは、ユーザに取って便利である。
【0199】
つまり、前述の実施形態は、単に本願の技術的ソリューションを説明するために意図され、本願を限定するものではない。本願は、前述の実施形態を参照して詳細に説明されたが、当業者は、本願の実施形態の技術的ソリューションの範囲から逸脱することなく、彼らが前述の実施形態で説明された技術ソリューションを変更し得ること、又はその幾つかの技術的特徴に均等な置換を行い得ること、を理解すべきである。