(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-25
(45)【発行日】2024-05-08
(54)【発明の名称】ディスプレイ異常検出システム及びディスプレイ異常検出方法
(51)【国際特許分類】
H04N 17/04 20060101AFI20240426BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20240426BHJP
H04N 7/18 20060101ALI20240426BHJP
【FI】
H04N17/04 Z
G06T7/00 610
H04N7/18 B
(21)【出願番号】P 2023034484
(22)【出願日】2023-03-07
【審査請求日】2023-03-07
(73)【特許権者】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】塚田 稔
(72)【発明者】
【氏名】小林 康浩
【審査官】長谷川 素直
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-108166(JP,A)
【文献】特開平4-345370(JP,A)
【文献】特開2011-171941(JP,A)
【文献】米国特許第6671389(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 17/00-17/06
H04N 7/18
H04N 21/00-21/858
G06T 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検査対象である複数のディスプレイの表示画面を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって取得された所定期間毎の撮影データを圧縮して複数の圧縮データを生成する圧縮処理部と、
前記圧縮データのファイルサイズに基づいて前記複数のディスプレイのいずれかに異常が発生していることを検出する異常検出部と
を備え、
前記撮像部は、各前記ディスプレイに、輝度情報の時間的変化、及び、複数の前記ディスプレイ間における輝度情報の差が所定範囲内であるテスト用映像データが入力されている状態で撮像を行い、
前記テスト用映像データには、複数のディスプレイにおいて共通の動画が含まれているディスプレイ異常検出システム。
【請求項2】
各前記ディスプレイは、情報処理装置に搭載されたディスプレイであり、
前記テスト用映像データは、各前記ディスプレイにそれぞれ対応する情報処理装置本体から入力される請求項1に記載のディスプレイ異常検出システム。
【請求項3】
被検査対象である複数のディスプレイの表示画面をカメラで撮像する撮像工程と、
前記撮像工程において取得した所定期間毎の撮像データを圧縮して複数の圧縮データを生成する圧縮処理工程と、
前記圧縮データのファイルサイズに基づいて前記複数のディスプレイのいずれかに異常が発生していることを検出する異常検出工程と
を有し、
前記撮像工程は、各前記ディスプレイに、輝度情報の時間的変化、及び、複数の前記ディスプレイ間における輝度情報の差が所定範囲内であるテスト用映像データが入力されている状態で行われ、
前記テスト用映像データには、複数のディスプレイにおいて共通の動画が含まれているディスプレイ異常検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ディスプレイ異常検出システム及びディスプレイ異常検出方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ディスプレイの異常(例えば、フリッカ、ブラックアウト等)を検知する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、ディスプレイの表示画面に明るさを検出する光センサを貼付し、光センサの出力に基づいてディスプレイの異常を検知する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光センサを表示画面に貼付する従来の手法では、センサを表示画面に貼付する手間が生じる。また、表示画面の一部に局所的に異常が発生する場合も考えられ、このような異常を検知するためには、表示画面全体に光センサを貼付する必要があり、相当な時間と労力を要していた。
【0005】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ディスプレイの異常を簡便な手法によって検出可能なディスプレイ異常検出システム及びディスプレイ異常検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るディスプレイ異常検出システムは、被検査対象である複数のディスプレイの表示画面を撮像する撮像部と、前記撮像部によって取得された所定期間毎の撮影データを圧縮して複数の圧縮データを生成する圧縮処理部と、前記圧縮データのファイルサイズに基づいて異常な圧縮データを特定することにより異常検出を行う異常検出部とを備え、前記撮像部は、各前記ディスプレイに、輝度情報の時間的変化、及び、複数の前記ディスプレイ間における輝度情報の差が所定範囲内であるテスト用映像データが入力されている状態で撮像を行い、前記テスト用映像データには、複数のディスプレイにおいて共通の動画が含まれている。
【0007】
本開示の一態様に係るディスプレイ異常検出方法は、被検査対象である複数のディスプレイの表示画面をカメラで撮像する撮像工程と、前記撮像工程において取得した所定期間毎の撮像データを圧縮して複数の圧縮データを生成する圧縮処理工程と、前記圧縮データのファイルサイズに基づいて異常な圧縮データを特定することにより異常検出を行う異常検出工程とを有し、前記撮像工程は、各前記ディスプレイに、輝度情報の時間的変化、及び、複数の前記ディスプレイ間における輝度情報の差が所定範囲内であるテスト用映像データが入力されている状態で行われ、前記テスト用映像データには、複数のディスプレイにおいて共通の動画が含まれている。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ディスプレイの異常を簡便な手法によって検出できるとの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の一実施形態に係るディスプレイ異常検出システムの概略構成図である。
【
図2】本開示の一実施形態に係る異常検出装置のハードウェア構成の一例を示した概略構成図である。
【
図3】本開示の一実施形態に係る異常検出装置が有する機能の一例を示した機能構成図である。
【
図4】圧縮データのファイルサイズの一例を時系列に示した図である。
【
図5】本開示の一実施形態に係る異常検出方法の処理手順の一例を示したフローチャートである。
【
図6】本開示の一実施形態に係るカメラによって撮像された1フレームの画像の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示に係るディスプレイ異常検出システム及びディスプレイ異常検出方法の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態においては、
図1に示すように、被検査装置として、複数のノートPCのそれぞれに搭載されるディスプレイ10A~10Cを例示して説明するが、被検査装置はこれに限られない。例えば、タブレット端末、スマートフォン等の情報処理装置に搭載されるディスプレイを被検査装置とすることもできる。また、情報処理装置本体を含まないディスプレイ単体を被検査装置とすることもでき、この場合は、ディスプレイに表示させる映像データを入力させるための情報処理装置を接続すればよい。
【0011】
なお、以下の説明において、ディスプレイ10A、10B、10Cをそれぞれ区別する必要がある場合には、ディスプレイ10A、10B、10Cと称し、区別する必要がない場合には、単にディスプレイ10と称する。
【0012】
図1は、本開示の一実施形態に係るディスプレイ異常検出システム1の概略構成図である。
図1に示すように、ディスプレイ異常検出システム1は、カメラ(撮像部)2と、異常検出装置3とを備えている。
【0013】
カメラ2は、被検査対象である複数のディスプレイ10の表示画面を撮像し、取得した撮影データを異常検出装置3に出力する。カメラ2は、各ディスプレイ10A、10B、10Cに、輝度情報の時間的変化、及び、複数のディスプレイ10A~10C間における輝度情報の差が所定範囲内であるテスト用映像データが入力されている状態で撮影を行う。このようなテスト用映像データを用いることで、カメラ2によって撮像された正常時の撮像データサイズの時間的変化を小さくすることができる。これにより、異常時の撮像データが検出しやすくなり、異常検出の精度を向上させることが可能となる。
【0014】
テスト用映像データには、動画が含まれていてもよい。これにより、
図1に示すように、ディスプレイ10A~10Cに、静止画D1と動画D2とを同時に表示させることができる。また、ディスプレイ10A~10Cで共通の動画データを使用することにより、ディスプレイ10A~10C間の輝度情報の差を所定範囲内に容易に収めることが可能となる。また、動画データは、輝度情報の時間的変化が所定範囲内である動画を選ぶとよい。
【0015】
テスト用映像データは、各ディスプレイ10A~10Cにそれぞれ対応するPC本体から入力される。このように、各PC本体からディスプレイ10A~10Cにテスト用映像データを入力することにより、ディスプレイ自体の異常だけでなく、PC本体とディスプレイとの接触不良やPC本体の異常についても検出することが可能となる。なお、各PC本体からテスト用映像データをディスプレイ10A~10Cに入力させる場合、テスト用映像データの表示を開始させる操作は検査員が行うため、表示開始のタイミングがずれてしまう可能性がある。この場合、動画としては違う場面が各ディスプレイ10A~10Cに表示されることとなるが、このような場合でも、輝度情報の時間的変化が所定範囲内の動画を選択しておくことで、表示開始タイミングのずれによる影響を低減することができる。なお、本実施形態では、各ディスプレイ10A~10Cに共通の動画を表示させることとしたが、これに限られない。例えば、輝度情報がほぼ同じ動画であれば、異なる動画を表示させることとしてもよい。
【0016】
異常検出装置3は、カメラ2から入力された撮像データに基づいてディスプレイ10A~10Cの異常を検出する。
図2は、本実施形態に係る異常検出装置3のハードウェア構成の一例を示した図である。
図2に示すように、異常検出装置3は、いわゆるコンピュータであり、例えば、CPU11、CPU11が実行するプログラム及びこのプログラムにより参照されるデータ等を記憶するための二次記憶装置12、各プログラム実行時のワーク領域として機能する主記憶装置(メインメモリ)13を備えている。また、異常検出装置3は、ネットワークに接続するための通信インターフェース14、ユーザインターフェースとして機能する入力デバイス15、及びデータを表示する表示デバイス16等を備えていてもよい。これら各部は、例えば、バスを介して接続されている。二次記憶装置12は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が一例として挙げられる。
【0017】
後述する各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で二次記憶装置12に記憶されており、このプログラムをCPU11が主記憶装置13に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、二次記憶装置12に予めインストールされている形態や、他のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0018】
図3は、本実施形態に係る異常検出装置3が有する機能の一例を示した機能構成図である。
図3に示すように、異常検出装置3は、例えば、撮像データ記憶部31、圧縮処理部32、圧縮データ記憶部33、及び異常検出部34を備えている。
【0019】
撮像データ記憶部31は、カメラ2から入力された撮影データが格納される。
圧縮処理部32は、カメラ2によって取得された所定期間毎の撮影データを圧縮して複数の圧縮データを生成する。具体的には、撮像データ記憶部31に格納されている所定期間毎の撮像データを読み出し、読み出した撮影データを圧縮して圧縮データを生成する。圧縮手法は、公知の技術を適宜採用することが可能である。例えば、JEPG(Joint Photographic Experts Group)等のDCT符号化などの圧縮処理を採用することができる。圧縮処理部32によって生成された圧縮データは、圧縮データ記憶部33に格納される。
【0020】
異常検出部34は、圧縮データのファイルサイズに基づいて複数のディスプレイのいずれかに異常が発生していることを検出する。換言すると、圧縮データのファイルサイズに基づいて異常な圧縮データを特定することにより異常検出を行う。例えば、異常検出部34は、圧縮データ記憶部33に格納されている過去所定期間における複数の圧縮データのファイルサイズを統計的に処理することにより、下限値と上限値とを設定し、この上下限範囲外となるデータを特定する。すなわち、ディスプレイ10に異常が生じていた場合、カメラ2によって取得された撮像データの輝度は正常時の輝度と大きく異なる値を示すこととなる。例えば、ディスプレイ10A~10Cの少なくもいずれかにフリッカが発生した場合には、撮影データの輝度が高くなる。またディスプレイ10A~10Cの少なくともいずれかにブラックアウトが発生した場合には、撮影データの輝度が低くなる。このため、時系列的に撮影された複数の撮像データの圧縮データのファイルサイズを比較することで、例えばフリッカやブラックアウト等の異常時の撮像データを特定することが可能となる。また、圧縮データを用いることにより、処理効率を向上させることができる。
上下限値の設定手法としては、例えば、移動平均を用いて中央値を決定し、決定した中央値に所定のマージンを加えた範囲を上下限値とする方法が挙げられる。また、過去所定期間におけるデータの分布から上下限値を設定することとしてもよい。
【0021】
図4は、圧縮データのファイルサイズの一例を時系列に示した図である。例えば、カメラ2によって取得された撮像データには、外光等の外乱が含まれている。この外乱や表示させる動画データの輝度変化の影響により、圧縮データのファイルサイズは、少なくともある範囲で変動することとなる。異常検出部34は、上述した手法によって下限値K1及び上限値K2を設定し、この上下限範囲から外れた圧縮データを特定する。
図4では、特定された圧縮データが点線で囲われている。
特定された圧縮データの元データ(撮像データ)には、異常が発生した表示画面が含まれている可能性がある。これらの元データを確認することにより、どのような現象がディスプレイ10A~10Cに生じたのか、また、異常が発生したディスプレイ10を特定することが可能となる。
元データの確認については、異常検出部34が行うこととしてもよいし、異常が発生した圧縮データの元となる撮像データを表示デバイス16に表示させることにより、検査員が撮像データを確認することで、異常の確認を行うこととしてもよい。
【0022】
また、圧縮データのファイルサイズに応じて異常の種類をある程度特定することが可能である。例えば、
図4において、圧縮データのファイルサイズが下限値K1よりも小さい場合には、ブラックアウトが発生しているおそれがあり、圧縮データのファイルサイズが上限値K2よりも大きい場合には、フリッカが発生しているおそれがある。したがって、例えば、ファイルサイズが上下限値を超える圧縮データを特定した場合に、その圧縮データのファイルサイズに基づいて異常の種類を自動的に判定し、判定した異常の種類を当該特定した圧縮データの情報とともに通知することとしてもよい。
【0023】
次に、本実施形態に係るディスプレイ異常検出方法について
図5を参照して説明する。
図5は、本実施形態に係るディスプレイ異常検出方法の処理手順の一例を示したフローチャートである。
まず、
図1に示したように、被検査装置である複数のディスプレイ10A~10Cがカメラ2の撮影領域に設置され、複数のディスプレイ10A~10Cの各々にテスト用映像データが入力される(SA1)。この状態でカメラ2によりディスプレイ10A~10Cの表示画面を撮影する(SA2)。これにより、
図6に示すように、複数のディスプレイ10A~10Cが収まった1フレーム画像Pが所定のフレームレートで連続的に取得される。
【0024】
カメラ2によって取得された撮像データ(動画データ)は、異常検出装置3の撮像データ記憶部31に格納される(SA3)。続いて、所定期間毎の撮影データが圧縮されることにより圧縮データが生成され(SA4)、圧縮データ記憶部33に格納される(SA5)。次に、圧縮データ記憶部33に格納された圧縮データのファイルサイズに基づいて異常な圧縮データが特定され、異常検出が行われる(SA6)。
【0025】
以上、説明してきたように、本実施形態によれば、各ディスプレイ10A~10Cに、輝度情報の時間的変化、及び、複数のディスプレイ10A~10C間における輝度情報の差が所定範囲内であるテスト用映像データが入力されている状態で、カメラ2によって撮像を行い、この撮像データを用いてディスプレイ10の異常を検出する。
【0026】
このようなテスト用映像データを用いることで、カメラ2によって撮像された正常時の撮像データサイズの時間的変化を小さくすることができる。これにより、異常時の撮像データが検出しやすくなり、異常検出の精度を向上させることが可能となる。
【0027】
また、本実施形態によれば、複数のディスプレイ10A~10Cをカメラ2によってまとめて撮像するので、1台ずつ撮像して異常検出を行う場合に比べて、異常検出の効率を向上させることが可能となる。
【0028】
また、本実施形態によれば、テスト用映像データに静止画と動画を含めるので、
図1に示すように、ディスプレイ10A~10Cに静止画D1と動画D2とを同時に表示させることができる。テスト用映像データに動画を含めることにより、表示画面が常にリフレッシュされるので、ディスプレイ異常検出の精度を向上させることが可能となる。また、ディスプレイ10A~10Cで共通の動画データを使用することにより、ディスプレイ10A~10C間の輝度情報の差を所定範囲内に容易に収めることが可能となる。
【0029】
また、本実施形態によれば、テスト用映像データを、各ディスプレイ10A~10Cにそれぞれ対応するPC本体から入力させるので、ディスプレイ10自体の異常だけでなく、PC本体とディスプレイとの接触不良やPC本体の異常についても検出することが可能となる。
【0030】
以上、本開示について実施形態を用いて説明したが、本開示の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。本開示の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本開示の技術的範囲に含まれる。
【0031】
また、上記実施形態で説明したディスプレイ異常検出方法の処理手順も一例であり、本開示の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【0032】
例えば、上述した圧縮処理部32による圧縮処理及び異常検出部34による異常検出処理については、カメラ2による撮像工程と並行して行うこととしてもよいし、換言すると、リアルタイムで行うこととしてもよいし、撮影が終了した後に実行することとしてもよい。このように、圧縮処理部32による圧縮処理及び異常検出部34による異常検出処理のタイミングは特に限られず、任意のタイミングで実行することが可能である。
【符号の説明】
【0033】
1 :ディスプレイ異常検出システム
2 :カメラ(撮像部)
3 :異常検出装置
10 :ディスプレイ
10A :ディスプレイ
10B :ディスプレイ
10C :ディスプレイ
11 :CPU
12 :二次記憶装置
13 :主記憶装置
14 :通信インターフェース
15 :入力デバイス
16 :表示デバイス
31 :撮像データ記憶部
32 :圧縮処理部
33 :圧縮データ記憶部
34 :異常検出部
【要約】
【課題】ディスプレイの異常を簡便な手法によって検出すること。
【解決手段】ディスプレイ異常検出システムは、被検査対象である複数のディスプレイの表示画面を撮像するカメラ2と、カメラ2によって取得された所定期間毎の撮影データを圧縮して複数の圧縮データを生成する圧縮処理部32と、圧縮データのファイルサイズに基づいて複数のディスプレイのいずれかに異常が発生していることを検出する異常検出部34とを備える。カメラ2は、各ディスプレイに、輝度情報の時間的変化、及び、複数のディスプレイ間における輝度情報の差が所定範囲内であるテスト用映像データが入力されている状態で撮像を行う。また、テスト用映像データには、複数のディスプレイにおいて共通の動画が含まれている。
【選択図】
図3