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特許7479557情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-25
(45)【発行日】2024-05-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/60 20180101AFI20240426BHJP
【FI】
G16H10/60
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023184379
(22)【出願日】2023-10-27
【審査請求日】2023-12-01
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1 出願人のウェブサイト https://hifu-med.com/online 令和5年3月1日初版公開 2 公開者のウェブサイト https://www.youtube.com/watch?v=7tIkazCT3GI 令和5年3月10日初版公開 3 公開者のウェブサイト https://www.youtube.com/watch?v=28SNYxhSFso 令和5年7月4日初版公開 4 「LINE(登録商標)」における「ヒフメド」のアカウント https://liff-gateway.lineml.jp/landing?follow=%40723lbcgc&liff_id=1657514000-6eR8RK7Y&lp=rsJC0p 令和5年3月1日公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523408352
【氏名又は名称】株式会社Genon
(74)【代理人】
【識別番号】100135781
【弁理士】
【氏名又は名称】西原 広徳
(74)【代理人】
【識別番号】100217227
【弁理士】
【氏名又は名称】野呂 亮仁
(72)【発明者】
【氏名】高原 千晶
【審査官】鹿野 博嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-174393(JP,A)
【文献】国際公開第2015/029801(WO,A1)
【文献】国際公開第2022/117600(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0089077(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚疾患の症状によるユーザの主観的な苦痛の軽重を示す苦痛データを日付と共に取得する苦痛データ取得部と、
ユーザの体表面のうち、皮膚疾患に関係する患部を撮像した複数の患部画像データを撮像日に応じて日付と共に取得する患部画像取得部と、
前記苦痛データを所定の表示単位期間毎に時系列に従って画面表示する苦痛データ表示部と、
前記患部画像データを前記苦痛データに関連付けて前記表示単位期間毎に時系列に従って画面表示する患部画像表示部とを備えた
情報処理装置。
【請求項2】
ユーザの服薬状況を示す服薬状況データを日付と共に取得する服薬状況データ取得部と、
前記服薬状況データを前記表示単位期間毎に時系列に従って画面表示する服薬状況データ表示部をさらに備えた
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記患部画像表示部は、前記表示単位期間において最も症状が重い苦痛データが関連付けられた患部画像データを当該表示単位期間の代表画像データとして表示する構成である
請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
皮膚疾患の症状によるユーザの主観的な苦痛の軽重を示す苦痛データを日付と共に取得する苦痛データ取得部と、ユーザの体表面のうち、皮膚疾患に関係する患部を撮像した複数の患部画像データを撮像日に応じて日付と共に取得する患部画像取得部とを備えた情報処理装置であるコンピュータを、
前記苦痛データを所定の表示単位期間毎に時系列に従って画面表示する苦痛データ表示手段と、
前記患部画像データを前記苦痛データに関連付けて前記表示単位期間毎に時系列に従って画面表示する患部画像表示手段として機能させる
情報処理プログラム。
【請求項5】
皮膚疾患の症状によるユーザの主観的な苦痛の軽重を示す苦痛データを日付と共に取得する苦痛データ取得部と、ユーザの体表面のうち、皮膚疾患に関係する患部を撮像した複数の患部画像データを撮像日に応じて日付と共に取得する患部画像取得部とを備えた情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記苦痛データを所定の表示単位期間毎に時系列に従って画面表示し、
前記患部画像データを前記苦痛データに関連付けて前記表示単位期間毎に時系列に従って画面表示する
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、たとえば、人の皮膚疾患についてのデータを処理する、情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、肌状態の改善に関して、ユーザの行動の影響と行動の負担との2軸で表される2次元座標系と、夫々の行動を示す情報とを画像出力するとともに、夫々の行動を示す情報が、夫々の行動の影響と当該夫々の行動の負担とに相当する2次元座標系上の位置に配置されるように出力する画像表示装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
ここで、皮膚疾患の治療に際しては、医師等の医療従事者と、患者との間で両者のコミュニケーションが重要であり、特に、患者および医療従事者の双方の観点での情報共有が不可欠である。しかしながら、従来技術の画像表示装置では、ユーザ視点の情報のみが出力されているに過ぎず、このような問題を解決することができない。したがって、患者および医療従事者の双方の観点で適切な情報を可視化する技術が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-190423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、上述の問題に鑑みて、人の皮膚疾患についてのデータを、患者および医療従事者の双方の観点で適切に可視化することができる、情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、皮膚疾患の症状によるユーザの主観的な苦痛の軽重を示す苦痛データを所定の表示単位期間毎に区別して取得する苦痛データ取得部と、ユーザの体表面のうち、皮膚疾患に関係する患部を撮像した複数の患部画像を撮像日に応じて前記表示単位期間毎に区別して取得する患部画像取得部と、前記苦痛データを前記表示単位期間毎に時系列に従って画面表示する苦痛データ表示部と、前記患部画像を前記苦痛データに関連付けて前記表示単位期間毎に時系列に従って画面表示する患部画像表示部とを備えた情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明により、人の皮膚疾患についての情報を、患者および医療従事者の双方の観点で適切に可視化することができる、情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この発明の携帯端末の構成の一例を示すブロック図。
図2】メニュー画面の画面構成の一例を示す説明図。
図3】皮膚疾患データ登録画面の画面構成の一例を示す説明図。
図4】皮膚疾患データ登録画面の画面構成の他の例を示す説明図。
図5】皮膚疾患データ登録画面の画面構成の他の例を示す説明図。
図6】状況登録画面の画面構成の一例を示す説明図。
図7】状況登録画面の画面構成の他の例を示す説明図。
図8】状況登録画面の画面構成の他の例を示す説明図。
図9】レポート表示画面の画面構成の一例を示す説明図。
図10】レポート表示画面の画面構成の他の例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明の一実施形態を図面と共に説明する。
<システム構成>
【0010】
図1は、人の皮膚疾患についての情報(皮膚疾患データ)を処理(皮膚疾患データ処理)する情報処理装置としての携帯端末1の構成の一例を示すブロック図である。携帯端末1は、画面表示可能な可搬型のコンピュータであり、タブレットPC、ウェアラブルコンピュータ、スマートフォン、フィーチャーフォンおよび携帯型ゲーム機等などの汎用のコンピュータ(端末)で構成されている。
【0011】
図1に示すように、携帯端末1は、制御部11、入力部12、表示部13、撮像部14、通信部15、および補助記憶部16を備える。入力部12、表示部13、撮像部14、通信部15、および補助記憶部16のそれぞれは、通信線等を介して制御部11に電気的に接続されている。
【0012】
制御部11は、演算部11aおよび主記憶部11bを含み、携帯端末1における各種演算および制御動作を実行する。演算部11aは、CPUまたはMPUなどを有している演算処理部である。主記憶部11bは、RAM(DRAM)およびROMなどを有している。RAMは、演算部11aのワーク領域およびバッファ領域として用いられる。RAMには、補助記憶部16に記憶されているプログラムのデータやプログラムの実行に必要なデータ等が適宜展開される。ROMは、携帯端末1の起動プログラムや各種情報についてのデフォルト値等を記憶する。
【0013】
入力部12は、携帯端末1の使用者(ユーザ)の操作入力を受け付ける入力部品と、入力部品と演算部11aとの間に介在する入力検出回路を有している。入力部品は、たとえばタッチパネル(タッチ入力手段)または/およびハードウェアの操作キーである。タッチパネルとしては、静電容量方式、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式など、任意の方式のものを用いることができる。入力検出回路は、各入力部品の操作(操作入力)に応じた操作信号ないし操作データを演算部11aに出力する。
【0014】
表示部13は、ディスプレイ、およびディスプレイと演算部11aとの間に介在する表示制御回路を有している。ディスプレイとしては、たとえばLCD(液晶ディスプレイ)または有機ELディスプレイなどを用いることができる。
【0015】
入力部12がタッチパネルを有している場合には、タッチパネルは、表示部13のディスプレイの表示面上に重なるように設けられてもよい。この場合、タッチパネルは、表示部13のディスプレイと協働して、タッチパネル付きディスプレイ(タッチパネルディスプレイ)を構成する。また、表示部13のディスプレイには、ソフトウェアキー(操作キーまたは操作ボタン)を有しているGUI(Graphical User Interface:グラフィカルユーザインタフェース)が表示される。この場合、GUI(操作画面)を介して操作入力を受け付けることができる。なお、ソフトウェアキーとは、たとえば表示部13のディスプレイの表示面にソフトウェア的に再現された操作キー(操作ボタン)のことをいう。以下、ソフトウェアキーのことを単に「ボタン」という。
【0016】
撮像部14は、撮像素子(イメージセンサ)およびフォーカスレンズ等を有し、撮像素子から取り込んだ可視光としての撮像光を、電気信号へと変換することによって撮像を行う。撮像素子の例としては、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の固体撮像素子が挙げられる。撮像部14から出力された撮像画像データは、主記憶部11bまたは補助記憶部16に記憶される。
【0017】
通信部15は、インターネットのような通信回線に接続するための通信回路を有している。通信回路は、有線通信回路または無線通信回路であり、演算部11aからの指示に従って、通信回線を介して、他の電子機器(外部コンピュータ)と相互に通信可能に接続されている。
【0018】
補助記憶部16は、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROMなどの他の不揮発性メモリで構成され、演算部11aが携帯端末1の動作を制御するためのプログラムおよび各種データなどを記憶する。
【0019】
携帯端末1の補助記憶部16には、皮膚疾患データ処理用のアプリケーションを実行するためのデータなど、携帯端末1で利用される各種データが記憶(登録)されている。また、補助記憶部16には、ユーザの操作入力に応じて携帯端末1の各種動作を実行するためのユーザプログラム20と、携帯端末1の動作に必要なユーザデータ21とが記憶されている。
【0020】
ユーザプログラム20およびユーザデータ21は、必要に応じて補助記憶部36から読み出され主記憶部11b(RAM)に記憶される(展開される)。携帯端末1の動作は、演算部11aが主記憶部11b(RAM)に展開されたユーザプログラム20を実行することによって実現される。
【0021】
ユーザプログラム20は、皮膚疾患データ処理用のアプリケーションを実行するための複数のプログラムを有している。たとえば、ユーザプログラム20は、携帯端末1が備える各種機能を選択および実行するためのメイン処理プログラム、撮像部14を制御してユーザ(患者)の体表面のうち、皮膚疾患に関係する所定部位(患部)を撮像した画像(患部画像)を取得するための撮像プログラム、皮膚疾患の症状によるユーザの主観的な苦痛の軽重(度合い)を示すデータ(苦痛データ)を取得する苦痛データ取得プログラム、ユーザの皮膚疾患の症状(肌状態)についての外観的ないし客観的なデータ(客観データ)を取得する客観データ取得プログラム、ユーザの薬の使用状況(以下、「服薬状況」という。)を取得する服薬状況取得プログラム、ユーザの生活状況(生活環境)において皮膚疾患の症状に影響を与える可能性がある因子(影響因子)を取得する因子取得プログラム、および、皮膚疾患に関するユーザの状態を示すレポート画像を表示するレポート画像表示プログラム等を有している。
【0022】
ユーザデータ21は、撮像部14で撮像された患部画像のデータ(患部画像データ)、苦痛データ、客観データ、服薬状況のデータ(服薬状況データ)、影響因子のデータ(影響因子データ)、および、レポート画像のデータ(レポート画像データ)等のデータを有している。
【0023】
また、図示は省略するが、携帯端末1は、通話機能を有しており、この通話機能に係るコンポーネントを備えている。なお、図1に示す携帯端末1の構成は、単なる一例であり、これに限定される必要はない。たとえば、携帯端末1には、SDカードなどの各種の記憶媒体(外部記憶媒体)からデータを読み出したり、外部記憶媒体にデータを書き込んだりするためのインターフェイス(外部記憶媒体接続部)が設けられていてもよい。
<皮膚疾患データ処理の動作例>
【0024】
本発明の皮膚疾患データ処理用のアプリケーションは、携帯端末1を使用するユーザ(皮膚疾患に罹患した患者)に関連する、患部画像データ、苦痛データ、客観データ、服薬状況データ、および影響因子データを処理し、これらのデータを可視化する機能(皮膚疾患データ処理機能)を有している。なお、患部画像データ、苦痛データ、客観データ、服薬状況データ、および影響因子データをまとめて皮膚疾患データということがある。
【0025】
図2図10のそれぞれは、皮膚疾患データ処理用のアプリケーション(皮膚疾患データ処理機能)を実行した場合に表示部13に表示される各種操作画面の一例を示す説明図である。図2図10を参照して、携帯端末1で実行される皮膚疾患データ処理機能に係る処理(皮膚疾患データ処理)の動作例を説明する。
【0026】
図2に示すように、皮膚疾患データ処理が実行されると、携帯端末1の表示部13には、メニュー画面100が表示される。以下、図2図10に示す各種操作画面は、携帯端末1の表示部13のディスプレイに表示されているものとする。なお、メニュー画面100は、SNS(social networking service)においてメッセージの送受信を行うための画面(トーク画面)の一部として表示されるか、あるいは、独立した画面として表示される。本実施形態では、メニュー画面100は、SNSのトーク画面100aの一部として表示されている。
【0027】
メニュー画面100は、患部画像データを設定(登録)する(患部画像データ取得処理を開始する)ための患部画像登録ボタン101と、ユーザが服用中の薬を登録するための薬登録ボタン102と、苦痛データ、服薬状況データおよび影響因子データを登録するためのユーザ状況登録ボタン103と、患部画像データ等に基づいて皮膚疾患の状態をまとめて総合的に表示するレポート画像を表示する(レポート画像表示処理を開始する)ためのレポート表示ボタン104とを有している。
【0028】
メニュー画面100において患部画像登録ボタン101が選択されると、図3図5に示すような患部画像登録画面(第1登録画面)110が表示される。なお、図3図5のそれぞれに示しているのは患部画像登録画面110の一部分である。具体的には、図3では患部画像登録画面110の上端の領域を示しており、図4では図3で示した部分よりも下方の領域(上下において中央の領域)を示しており、図5では図4で示した部分よりも下方の領域(下端の領域)を示している。患部画像登録画面110では、上方または下方にスライド操作することによって表示領域を変化させ、隠れている部分を表示させることができる。
【0029】
図3図5に示すように、患部画像登録画面110は、患部画像データ、および客観データを設定するための操作画面である。患部画像登録画面110は、日付設定部111と、画像設定部112と、部位設定部113と、客観データ設定部114と、登録ボタン115とを有している。
【0030】
図3に示すように、日付設定部111は、登録する皮膚疾患データの日付データを設定するために設けられている。日付設定部111は、日付の入力を受け付けるテキストボックス(キーワード入力欄)111aを有している。また、テキストボックス111aには、患部画像登録画面110が表示されている日(当日)の日付がデフォルトで入力されている。過去の日付を設定する場合には、任意の日付を入力して修正することができる。
【0031】
画像設定部112は、皮膚疾患データを構成する患部画像データを設定(登録)するために設けられている。画像設定部112は、患部画像データを設定するための画像設定ウインドウ112aを有している。画像設定ウインドウ112aは、補助記憶部16に記憶されている画像のデータを患部画像データとして設定するための画像読み出しボタン112bと、患部画像データとして設定するための画像を撮像するための撮像ボタン112cと、画像を含む各種データ(ファイル)を選択するためのファイル選択ボタン112dとを有している。
【0032】
画像読み出しボタン112bが選択されると、図示は省略するが、補助記憶部16に記憶されている画像データが一覧表示またはリスト表示される。ユーザは、一覧表示またはリスト表示された画像データの中から任意の画像データを患部画像データとして設定(選択)することができる。
【0033】
撮像ボタン112cが選択されると、図示は省略するが、撮像部14が起動され、撮像可能な状態となる。ユーザは、任意の患部を含む画像を撮像し、撮像した画像のデータを患部画像データとして設定することができる。
【0034】
ファイル選択ボタン112dが選択されると、図示は省略するが、補助記憶部16に記憶されている画像データ以外のデータであって画像を含む各種データ(各種ファイル)が一覧表示またはリスト表示される。たとえば、ファイルとは、画像を含む文書データ、表形式データ、イラストデータ、図面データ等である。ユーザは、一覧表示またはリスト表示された各種ファイルの中から任意のファイルを患部画像データとして設定(選択)することができる。
【0035】
部位設定部113は、患部画像データに関連付けられる部位(皮膚疾患に関係する部位)データを設定するために設けられている。図4に示すように、部位設定部113は、手、腕、足、および首などの人間の体の部位のそれぞれに割り当てられたラジオボタン113aを有している。ユーザは、患部画像の部位に対応するラジオボタン113aを選択することによって、部位データを設定することができる。部位設定部113で設定された部位データは、同じ患部画像登録画面110で設定された患部画像データに関連付けて記憶される。なお、部位設定部113は、ラジオボタン113aに代えて、部位を示す文字を入力するテキストボックスや、人間の体の部位のそれぞれに割り当てられたチェックボックスを有していてもよい。
【0036】
客観データ設定部114は、患部画像データに関連付けられる、皮膚疾患の症状(肌状態)についての外観的ないし客観的データを設定するために設けられている。図5に示すように、客観データ設定部114は、ざらざら・乾燥、膨らみ、赤み等の皮膚疾患の症状パターンのそれぞれに割り当てられた複数のチェックボックス114aを有している。客観データ設定部114では、同時に複数のチェックボックス114aを選択することができる。すなわち、1つの患部画像データについて複数の客観的データを設定することができる。ユーザは、皮膚疾患の症状(肌状態)についての外観的ないし客観的な状態に対応するチェックボックス114aを選択することによって、客観データを設定することができる。客観データ設定部114で設定された同じ患部画像登録画面110で設定された患部画像データおよび部位データに関連付けて記憶される。すなわち、同じ患部画像登録画面110で設定された患部画像データ、部位データおよび客観データが相互に関連付けられて記憶される。なお、客観データ設定部114は、チェックボックス114aに代えて、客観的データを示す文字を入力するテキストボックスや、客観的データのそれぞれに割り当てられたラジオボタンを有していてもよい。
【0037】
患部画像登録画面110において、日付データ、患部画像データ、部位データ、客観データが設定された状態で、登録ボタン115が選択されると、日付データ、患部画像データ、部位データおよび客観データが相互に関連付けられて記憶される。
【0038】
図2に戻って、メニュー画面100において薬登録ボタン102が選択されると、薬登録用の画面またはウインドウ(薬登録用画面)が表示される。図示は省略するが、薬登録用画面は、ユーザが服用中の薬の名称の入力を受け付ける薬名称入力部と、薬毎の登録時点(現時点)での残数を設定するための残数設定部とを有している。
【0039】
また、メニュー画面100においてユーザ状況登録ボタン103が選択されると、図6図8に示すような状況登録画面120が表示される。なお、図6図8のそれぞれに示しているのは状況登録画面120の一部分である。具体的には、図6では状況登録画面120の上端の領域を示しており、図7では図6で示した部分よりも下方の領域(上下において中央の領域)を示しており、図8では図7で示した部分よりも下方の領域(下端の領域)を示している。状況登録画面120では、上方または下方にスライド操作することによって表示領域を変化させ、隠れている部分を表示させることができる。
【0040】
図6図8に示すように、状況登録画面120は、苦痛データ、服薬状況データ、および影響因子データを設定するための操作画面である。状況登録画面120は、日付設定部121と、苦痛データ設定部122と、服薬状況設定部123と、影響因子設定部124とを有している。
【0041】
日付設定部121は、苦痛データ、服薬状況データ、および影響因子データを設定(登録)する日付(登録日)を設定するために設けられている。図6に示すように、日付設定部121は、日付の入力を受け付けるテキストボックス(キーワード入力欄)121aを有している。ただし、日付設定部121では、当日の場合は入力不要であり、その旨を示すメッセージが表示されている。日付設定部121では、日付が入力されなかった場合、当日の日付が登録日として自動的に設定される。
【0042】
苦痛データ設定部122は、登録日における皮膚疾患の苦痛(主観)の軽重(度合い)を示す苦痛データを設定するために設けられている。苦痛データ設定部122は、皮膚疾患の苦痛(苦痛データ)の軽重を複数段階で設定できるような構成となっている。本実施形態では、皮膚疾患の苦痛の軽重を6段階の評価値として設定可能であり、苦痛データ設定部122は、6段階の評価値のそれぞれに割り当てられたラジオボタン122aを有している。ユーザは、実際の苦痛の軽重に応じたラジオボタンを選択することによって、苦痛データを設定することができる。なお、苦痛データ設定部122は、ラジオボタン122aに代えて、苦痛データの軽重(評価値)を示す文字を入力するテキストボックス、苦痛データの複数段階の評価値のそれぞれに割り当てられたチェックボックス、苦痛データの複数段階の評価値のそれぞれに割り当てられたプルダウンメニューまたはスクロールバー等公知の手段を有していてもよい。
【0043】
図7に示すように、服薬状況設定部123は、登録日を含む所定期間(たとえば月曜日を初日とした1週間)における服薬状況データを設定するために設けられている。服薬状況設定部123は、薬登録用画面で登録された薬毎に表示される個別ウインドウを有しており、個別ウインドウでは、服用状況を複数段階で設定できるような構成となっている。図7では、第1の薬「AAA」と第2の薬「BBB」の2つの薬が登録されている例を示しており、第1の薬用の個別ウインドウ123aと、第2の薬用の個別ウインドウ123bとが表示されている。また、各個別ウインドウ123a,123bでは、薬の服用状況(服薬状況)を複数段階(本実施形態では5段階)のレベルで設定可能であり、各個別ウインドウ123a,123bは、5段階のレベルのそれぞれに割り当てられたラジオボタン123c,123dを有している。ユーザは、実際の服薬状況に対応するラジオボタン123c,123dを選択することによって、服薬状況データを設定することができる。なお、各個別ウインドウ123a,123bは、ラジオボタン123c,123dに代えて、服用状況を示す文字を入力するテキストボックスや、服用状況のレベルに割り当てられたチェックボックスを有していてもよい。
【0044】
図8に示すように、影響因子設定部124は、登録日を含む所定期間(たとえば月曜日を初日とした1週間、服薬状況設定部123における期間と同じ期間)における影響因子の有無を設定するために設けられている。影響因子設定部124は、食事、運動・汗、衣類・マスク、化粧品・洗剤等の、ユーザの生活状況(生活環境)に関連する因子であって、皮膚疾患の症状に影響を与える可能性がある複数種類の影響因子のそれぞれに割り当てられたチェックボックス124aを有している。この影響因子設定部124では、同時に複数のチェックボックス124aを選択することができる。すなわち、1つの患部画像データについて複数の影響因子を設定することができる。なお、影響因子設定部124は、チェックボックス124aに代えて、影響因子を示す文字を入力するテキストボックスや、影響因子のそれぞれに割り当てられたラジオボタンを有していてもよい。
【0045】
図2に戻って、メニュー画面100においてレポート表示ボタン104が選択されると、図9および図10に示すようなレポート表示画面200が表示される。なお、図9および図10のそれぞれに示しているのはレポート表示画面200の一部分であり、図9はレポート表示画面200を2分割したものの一方の表示領域を示しており、図10はレポート表示画面200を2分割したものの他方の表示領域を示している。これらの表示領域は画面上をタッチするか、あるいは画面をスクロールすることによって、相互に切り替え可能である。
【0046】
レポート表示画面200は、時系列に従って皮膚疾患データを総合的に表示するための画面であり、ユーザ(患者)と医療従事者とが所定の表示対象期間(レポート表示時点から遡って1週間前~5週間前までの期間)の皮膚疾患データを情報共有できるような構成となっている。このレポート表示画面200は、苦痛データ表示部201と、代表画像表示部202と、服薬状況表示部203と、相談希望事項表示部204と、拡大画像表示部205と、発症部位表示部206と、残薬表示部207と、影響因子表示部208とを有している。レポート表示画面200には、1週間単位でまとめた最も症状が重いときの患部画像や苦痛データ、服薬状況を複数週分(図では4週分)一覧表示しているため、医療従事者(医師)は短時間でユーザ(患者)のこれまでの状態の推移を把握することができる。したがって、医師は、これまでの状態推移を踏まえて現時点の状況を確認し、適切な治療やアドバイスを行うことができる。特に、1画面に4週分表示することで、直近の約1ヶ月分を確認でき、月1回の通院の患者の前回通院から今回通院までの状況を1画面で簡潔かつ適切に確認でき、医師はそれに応じた適切な医薬処方やアドバイス等を実施することができる。
【0047】
ただし、苦痛データ表示部201、代表画像表示部202、服薬状況表示部203、および相談希望事項表示部204は互いに同一の画面(一方の画面)内に表示されており、拡大画像表示部205、発症部位表示部206、残薬表示部207、影響因子表示部208は互いに同一の画面(他方の画面)内に表示されている。
【0048】
図9に示すように、苦痛データ表示部201は、苦痛データ設定部122(状況登録画面120)で設定された苦痛データを所定の期間(表示単位期間)毎に区別して時系列に従って表示する。本実施形態では、表示対象期間を1週間毎の表示単位期間に区切って表示する。したがって、本実施形態では、1週間毎の皮膚疾患データを時系列に従って確認することができる。
【0049】
また、苦痛データ表示部201では、苦痛データは、皮膚疾患の苦痛の軽重に相当する複数段階の評価値として表示されている。さらに、苦痛データ表示部201では、苦痛データは、各表示単位期間の評価値に基づいてグラフ表示されている。具体的には、苦痛データは、各表示単位期間の評価値を線で結んだ折れ線グラフとして表示されている。また、それぞれの表示単位期間において複数の苦痛データが設定されている場合には、評価値として、各表示単位期間における評価値の平均値が表示されるか、あるいは、最大値が表示されている。
【0050】
代表画像表示部202は、画像設定部112で設定された患部画像データを苦痛データに関連付けて表示単位期間毎に区別して時系列に従って表示する。言い換えれば、患部画像データに関連付けて苦痛データが表示されているともいえる。
【0051】
代表画像表示部202には、それぞれの表示単位期間に撮像された患部画像データのうち、おける皮膚疾患の症状を代表するような画像データが当該表示単位期間の代表画像データとして表示されている。患部画像データのうち、皮膚疾患の症状が出ている範囲の広さ、色、皮膚表面の盛り上がり量等の観点から、最も症状が重い状態に撮像されたと考えられる患部画像データが代表画像データとして設定される。代表画像データの設定処理は、公知の画像認識技術によって携帯端末1または携帯端末1と通信可能な外部コンピュータによって自動的に実行されるか、あるいは、医師等の医療従事者が候補となる患部画像データを視認して手動で設定することができる。
【0052】
服薬状況表示部203は、服薬状況設定部123で設定された服薬状況データを表示単位期間毎に区別して時系列に従って表示する。本実施形態では、服薬状況表示部203では、表示単位期間中の薬の使用頻度(表示単位期間中に薬を何日使用したか)が表示される。
【0053】
相談希望事項表示部204は、ユーザが医療従事者に相談したい事項(相談希望事項)を表示するために設けられている。相談希望事項表示部204は、症状に関する事項や薬に関する事項等の複数種類の希望事項のそれぞれに割り当てられたチェックボックスを有している。相談希望事項表示部204に設けられたチェックボックスは、レポート表示画面200を表示している際に選択することによってチェックを入れるか、あるいは外すことができる。また、事前に相談希望事項を設定するための相談希望事項入力画面を表示してもよい。相談希望事項入力画面には、チェックボックス等の公知の入力手段を設けることができる。
【0054】
たとえば、ユーザが診察前の待ち時間等に、希望事項に対応するチェックボックスにチェックを入れておくことによって、医療従事者に希望事項があること、およびその概略的な内容について意思表示することができ、円滑なコミュニケーションを図ることができる。
【0055】
図10に示すように、拡大画像表示部205には、それぞれの表示単位期間における代表画像データ(患部画像データ)が、代表画像表示部202に表示された画像よりも大きく表示されている(拡大表示されている)。このため、ユーザおよび医療従事者は、代表画像データ(患部画像データ)をより詳しく確認することができる。
【0056】
発症部位表示部206は、表示対象期間において皮膚疾患の症状が出た発症部位(患部)を示すために設けられている。発症部位は、表示対象期間に登録された部位データに従って自動的に設定されている。発症部位表示部206には、人間の体を示す人体図が表示されている。具体的には、発症部位表示部206には、人を前面から見た前面図206aと、人を後面から見た後面図206bとが表示されている。図示は省略するが、人体図(前面図206aまたは後面図206b)において発症部位に相当する位置に識別可能なマーク画像が表示される。これにより、医療従事者が表示対象期間における発症部位を容易に認識することができる。
【0057】
残薬表示部207は、ユーザが服用中の薬の残数を表示するために設けられている。たとえば、残薬表示部207には、薬登録用画面で登録されたユーザが服用中の薬の名称と、各薬の残数が表示されている。ここで、各薬の残数は、薬登録用画面で登録された残数(登録時点の残数)と、登録時点以降の薬の使用頻度に基づいて自動的に算出されている。また、残薬表示部207に表示されている薬の残数の表示領域はテキストボックスでもあり、薬の残数については手動で入力または修正可能となっている。
【0058】
影響因子表示部208は、表示対象期間において設定された影響因子を示すために設けられている。影響因子表示部208では、表示対象期間に登録された影響因子データに基づいて、影響因子が表示されている。
【0059】
以上の構成により、本発明によれば、患部画像データを苦痛データに関連付けて表示単位期間毎に時系列に従って画面表示するので、人の皮膚疾患についての情報を、ユーザ(患者)および医療従事者の双方の観点で適切に可視化することができる。したがって、患者の皮膚疾患について、患者および医療従事者の双方の観点で適切に情報共有することができる。特に、医療従事者が把握しにくいユーザの主観的な苦痛データを可視化することができるため、医療従事者がユーザの皮膚疾患の症状を容易に認識することができる。
【0060】
また、本発明によれば、服薬状況データを表示単位期間毎に時系列に従って画面表示するので、医療従事者がユーザの服薬状況を容易に認識することができる。また、医療従事者は、ユーザの服薬状況と、患部画像および苦痛データとの関係から、何の薬をどのように服用したか、その結果症状がどう変化したかを容易に認識することができる。
【0061】
さらに、本発明によれば、表示単位期間において最も症状が重い苦痛データが関連付けられた患部画像を当該表示単位期間の代表画像として表示するため、医療従事者がユーザの皮膚疾患の症状を容易に認識することができる。
【0062】
さらにまた、本発明によれば、苦痛データを複数段階の評価値で表示するため、医療従事者が把握しにくいユーザの主観的な苦痛データを直感的に認識することができ、医療従事者がユーザの皮膚疾患の症状を容易に認識することができる。
【0063】
また、本発明によれば、表示単位期間毎の評価値に基づいて前記苦痛データをグラフ表示する構成であるため、医療従事者が把握しにくいユーザの主観的な苦痛データおよびその推移を直感的に認識することができ、医療従事者がユーザの皮膚疾患の症状を容易に認識することができる。また、患者としても表示単位期間毎の苦痛の推移を確認することができる。したがって、患者および医療従事者の間で、特に辛かった期間についての問診、苦痛が徐々に増加してきたことについての問診、苦痛が徐々に減少してきたことについての問診などを効率的に行うことができる。すなわち、患者および医療従事者の間で、短時間で有効なコミュニケーションをとることができる。
【0064】
また、本発明によれば、ユーザ(患者)は、携帯端末1を用いて各種データの入力をいつでも簡単に実施することができる。このため、服薬してすぐに服薬データを入力する、苦痛を感じたときに苦痛データを入力する、今現在の状態の患部を医師に見せたいと思ったときに患部画像データを撮影して登録するといったことを容易に実施できる。これにより、医師に伝えるべき重要な情報をできるだけ漏らさず収集することができ、ユーザ自身が忘れてしまって通院時に医師に伝え忘れるといったことを防止でき、医師が適切な情報を得て適切な治療を行うことができる。
【0065】
また、日付単位でデータ入力できて日付単位で保存されるため、簡単な操作で適切なデータ入力を実現できる。すなわち、本日のデータであれば、患部画像を撮影したときに写真と部位と症状を入力し、また別のタイミングで服薬を始めたときに服薬データを入力する、何か影響因子についての気付きがあったときに影響因子データを入力するといったことができる。また、過去のデータについても、思い出したときに日付を入力してその日付のデータを表示し、追加入力することができる。このようにデータ入力を日付単位で行えるため、日付別の入力を簡単に実施することができるとともに、容易に管理することができる。
【0066】
また、本発明により、医師は患者から適切な情報をできるだけもれなく得ることができるとともに、収集された重要な情報を短時間で明確かつ直感的に確認できる。これにより、医師による診断の質の向上と診断のために必要な時間の短縮を両立できる。したがって、本発明により、より多くの患者をより適切に治療することが可能になり、医師の治療やアドバイスに対する患者の評価が向上するとともに、医師は診察に使う時間に対して提供できるパフォーマンスを向上できて医師自身の満足度をさせることができる。
【0067】
この発明における情報処理装置は、携帯端末1に対応し、以下同様に、苦痛データ取得部は苦痛データ設定部122に対応し、患部画像取得部は画像設定部112に対応し、苦痛データ表示部は、苦痛データ表示部201に対応し、患部画像表示部は、代表画像表示部202または拡大画像表示部205に対応し、服薬状況データ取得部は、服薬状況設定部123に対応し、服薬状況データ表示部は、服薬状況表示部203に対応するが、この発明は本実施形態に限られず他の様々な実施形態とすることができる。また、上述の実施形態で挙げた画面および具体的な構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
【0068】
たとえば、日付設定部111で過去の日付を入力すると、その日付で入力されているデータがあるかどうかユーザデータ21を参照して確認し、該当日のデータがあればその入力済みの過去のデータを画面表示し、該当日のデータが無ければ何もチェック等されていない状態で画面表示してもよい。これにより、データを重複登録なくより確実に収集することができるとともに、日付別管理を容易にすることができ、さらには患者が思い出した情報を適切な日付に入力することも容易に実現できる。すなわち、2~3日前に大きな苦痛を感じる日があったにもかかわらず翌日は症状が軽快した記憶がある場合に、数日前のデータを1日ずつ表示させて、苦痛の入力があったが次の日の入力が無いからその日の入力が漏れていてかつ調子の良い日であったことがわかり、その調子の良い日のデータを記憶に基づいて入力するといったことができる。
【産業上の利用可能性】
【0069】
この発明は、コンピュータを利用して人の皮膚疾患についての情報を処理するような産業に利用することができる。
【符号の説明】
【0070】
1…携帯端末
11…制御部
12…入力部
13…表示部
14…撮像部
15…通信部
16…補助記憶部
【要約】
【課題】人の皮膚疾患についての情報を、患者および医療従事者の双方の観点で適切に可視化することができる。
【解決手段】本発明の携帯端末(情報処理装置)1は、皮膚疾患の症状によるユーザの主観的な苦痛を示す苦痛データを所定の表示単位期間毎に区別して取得し、苦痛データを表示単位期間毎に時系列に従って画面表示し、ユーザの体表面のうち、皮膚疾患に関係する患部を撮像した複数の患部画像データを撮像日に応じて表示単位期間毎に区別して取得し、患部画像データを苦痛データに関連付けて表示単位期間毎に時系列に従って画面表示する。
【選択図】図9

図1
図2
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図10