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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-26
(45)【発行日】2024-05-09
(54)【発明の名称】ラッシングベルト
(51)【国際特許分類】
   B65D 63/14 20060101AFI20240430BHJP
【FI】
B65D63/14 Z
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020194358
(22)【出願日】2020-11-24
(65)【公開番号】P2022083099
(43)【公開日】2022-06-03
【審査請求日】2023-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】520460926
【氏名又は名称】田所 久
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】田所 久
【審査官】杉田 剛謙
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-046923(JP,A)
【文献】特開昭61-256043(JP,A)
【文献】特開2017-095124(JP,A)
【文献】特開2019-203562(JP,A)
【文献】米国特許第09796322(US,B1)
【文献】英国特許出願公開第02105805(GB,A)
【文献】韓国公開特許第2003-0061264(KR,A)
【文献】中国実用新案第207292529(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 63/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺であり、且つ長手方向における一端部が荷置場に固定可能であり、該一端部よりも他端部側が巻取可能な巻代部となっている調整側ベルトと、
長尺であり、且つ長手方向における一端部が荷置場に固定可能である長尺固定側ベルトと、
長尺固定側ベルトよりも短く形成され、且つ長手方向における一端部が荷置場に固定可能である短尺固定側ベルトと、
前記調整側ベルトと、前記長尺固定側ベルト及び前記短尺固定側ベルトとを連結するバックルとを備え、
前記バックルは、
前記調整側ベルトの前記巻代部を巻取操作する巻取機構と、
前記長尺固定側ベルトと前記短尺固定側ベルトが取り付けられる取付部と、を有
前記長尺固定側ベルトと前記短尺固定側ベルトは、互いの前記他端部が連なることによって一つのベルト体を構成し、
前記ベルト体は、前記取付部を取り囲むようにして折り返され且つ長手方向において両端の位置がずれた状態であり、
前記ベルト体は、互いに重ね合わされた一対の重合部を有し、
該一対の重合部が互いに接続されている、
ラッシングベルト。
【請求項2】
前記一対の重合部が互いに縫着されている、
請求項に記載のラッシングベルト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷崩れを防止するために使用されるラッシングベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、非特許文献1に開示されているように、一端部が荷台等の荷置場に固定可能に構成される調整側ベルトと、同じく一端部が荷台等の荷置場に固定可能に構成される固定側ベルトと、固定側ベルトの他端部が取り付けられるとともに、調整側ベルトの前記一端部よりも他端側の巻代部を巻取可能に構成されているバックル(いわゆる、ラチェットバックル)と、を備えたラッシングベルトが提供されている。
【0003】
しかし、かかるラッシングベルトでは、長さを変えて使用される調整側ベルトに対して固定側ベルトの長さは常に一定であるためバックルの配置位置が制限されてしまい、例えば、バックルが積荷の角部に配置されてしまうような場合は、例えば、バックルが積荷の角部に当たらないように材木等を挟む作業のような、バックルの配置位置を調整する作業に手間がかかるという問題点があった。
【0004】
このような問題点に鑑み、例えば、特許文献1の図3に図示されているような、一本のベルトの長手方向における一端部と他端部の間を折り返した状態でラチェットバックルのスプールで巻き取り、スプールから延出するベルトの2つの自由端を荷台に固定するラッシングベルトが提案されている。
【0005】
かかるラッシングベルトは、スプールによるベルトの巻き取り位置を変えて2つの自由端の長さを調整することによって、ラチェットバックルの配置位置を荷物の固縛に適した位置に配置できるようになっている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【文献】JIS B 8850
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2000-95268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記の特許文献1のラッシングベルトでは、ラチェットバックルが荷物の固縛に適した位置に配置されるように2つの自由端の長さを調整する作業、すなわち、スプールによるベルトの巻き取り位置を決める作業に手間がかかるため、不便なものであった。
【0009】
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、簡単な構成でありながら不便さを解消することができるラッシングベルトの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のラッシングベルトは、
長尺であり、且つ長手方向における一端部が荷置場に固定可能であり、該一端部よりも他端部側が巻取可能な巻代部となっている調整側ベルトと、
長尺であり、且つ長手方向における一端部が荷置場に固定可能である長尺固定側ベルトと、
長尺固定側ベルトよりも短く形成され、且つ長手方向における一端部が荷置場に固定可能である短尺固定側ベルトと、
前記調整側ベルトと、前記長尺固定側ベルト及び前記短尺固定側ベルトとを連結するバックルとを備え、
前記バックルは、
前記調整側ベルトの前記巻代部を巻取操作する巻取機構と、
前記長尺固定側ベルトと前記短尺固定側ベルトが取り付けられる取付部と、を有する。
【0011】
上記構成のラッシングベルトでは、長さ違いの長尺固定側ベルトと短尺固定側ベルトがバックルに取り付けられているため、長尺固定側ベルトを荷台に固定した場合と、短尺固定側ベルトを荷台に固定した場合とで使用状態のラッシングベルトにおけるバックルの配置位置を変えることができるようになっている。
【0012】
そのため、上記構成のラッシングベルトによれば、長尺固定側ベルトと短尺固定側ベルトとを合わせてみてバックルが荷物の固縛に適した位置(例えば、荷物の角部を避けることのできる位置)に配置される方を選んで使用することができるため、バックルの配置位置を手早く調整することができるようになる。
【0013】
従って、上記構成のラッシングベルトは、調整側ベルトと併せて使用するベルト材の全長を変えるための機構等を要しない簡単な構造になっており、また、バックルの配置位置を調整する手間を抑えることができるようになっている。
【0014】
また、本発明のラッシングベルトにおいて、
前記長尺固定側ベルトと前記短尺固定側ベルトは、互いの前記他端部が連なることによって一つのベルト体を構成し、
前記ベルト体は、前記取付部を取り囲むようにして折り返された状態で互いに重ね合わされた一対の重合部を有し、
該一対の重合部が互いに接続されている、構成となっていてもよい。
【0015】
上記構成のラッシングベルトによれば、一つのベルト体を使って前記長尺固定側ベルトと前記短尺固定側ベルトを構成することによってシンプルな構造にすることができる。
【0016】
また、本発明のラッシングベルトにおいて、
前記一対の重合部は、互いに縫着されている、構成としてもよい。
【0017】
上記構成のラッシングベルトによれば、一対の重合部を逢着により接続することによってシンプルな構造にすることができる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明のラッシングベルトは、簡単な構成でありながら不便さを解消することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本発明の一実施形態に係るラッシングベルトの外観図である。
図2図2は、同実施形態に係るラッシングベルトの調整側ベルトの拡大図である。
図3図3は、同実施形態に係るラッシングベルトの長尺固定側ベルトと短尺固定側ベルトの拡大図である。
図4図4は、同実施形態に係るラッシングベルトのバックルの斜視図である。
図5図5において、(a)から(e)は、バックルによって調整側ベルトを巻取操作している様子の説明図である。
図6図6は、同実施形態に係るラッシングベルトの使用状態の説明図であり、長尺固定側ベルトを使用している状態の説明図である。
図7図7は、同実施形態に係るラッシングベルトの使用状態の説明図であり、短尺固定側ベルトを使用している状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態にかかるラッシングベルトについて、添付図面を参照しつつ説明する。
【0021】
ラッシングベルトは、荷崩れを防止する際に使用されるものであり、本実施形態では、自動車の荷置場(荷台)で使用することを一例に挙げて以下の説明を行うこととする。
【0022】
本実施形態に係るラッシングベルト1は、図1に示すように、長尺であり、且つ長手方向における一端部20が荷台に固定可能であり、該一端部20よりも他端部側が巻取可能な巻代部21となっている調整側ベルト2と、長尺であり、且つ長手方向における一端30が荷台に固定可能である長尺固定側ベルト3と、該長尺固定側ベルト3よりも短い短尺固定側ベルトであって、長手方向における一端部40が荷台に固定可能である短尺固定側ベルト4と、前記調整側ベルト2と、前記長尺固定側ベルト3及び前記短尺固定側ベルト4とを連結するバックル(いわゆる、ラチェットバックル)5とを備えている。
【0023】
図2に示すように、実施形態の調整側ベルト2の前記一端部20には、環状の端末金具200が取り付けられており、この端末金具200を用いて調整側ベルト2の前記一端部20を荷台に固定できるようになっている。
【0024】
巻代部21は、バックル5(バックル5の後述する巻取機構51)によって巻取可能となっている。また、調整側ベルト2は、巻代部21を巻き取り始める位置を変えると、バックル5による巻代部21の巻取操作が完了した状態(以下、巻取状態と称する)での長さが変わるようになっている。そのため、調整側ベルト2は、巻代部21を巻き取り始める位置が前記一端部20側に近付くにつれて巻取状態での長さ(全長)が短くなり、巻代部21を巻き取り始める位置が前記他端部側に近付くにつれて巻取状態での長さ(全長)が長くなる。
【0025】
図3に示すように、長尺固定側ベルト3の前記一端部30は、荷台に固定可能となるように構成されている。本実施形態の長尺固定側ベルト3の前記一端部30には、環状の端末金具300が取り付けられており、この端末金具300を用いて長尺固定側ベルト3の前記一端部30を荷台に固定できるようになっている。
【0026】
長尺固定側ベルト3の長手方向における他端部31は、バックル5(バックル5の後述する取付部)に位置決めされた状態で取り付けられている。
【0027】
短尺固定側ベルト4の前記一端部40は、荷台に固定可能となるように構成されている。本実施形態の短尺固定側ベルト4の前記一端部40には、環状の端末金具400が取り付けられており、この端末金具400を用いて短尺固定側ベルト4の前記一端部40を荷台に固定できるようになっている。
【0028】
短尺固定側ベルト4の長手方向における他端部41は、バックル5(バックル5の後述する取付部52)に位置決めされた状態で取り付けられるように構成されている。
【0029】
ここで、本実施形態の長尺固定側ベルト3と短尺固定側ベルト4は、一本のベルト体6によって構成されている。
【0030】
ベルト体6は、長手方向において中央部からずれた位置で折り返されている折返部60と、折返部60の先で互いに重ね合わされている一対の重合部61と、別々の重合部61から延出する一対の延出帯部62、63と、を有する。
【0031】
折返部60は、バックル5の後述する取付部52を取り囲むようにして折り返されている。
【0032】
一対の重合部61は、互いに縫着されている。そのため、一対の重合部61は、ラッシングベルト1の使用時において分離不能に接続されている。なお、一方の重合部61は長尺固定側ベルト3の他端部31を構成し、他方の重合部61は短尺固定側ベルト4の他端部41を構成しており、一方の重合部61と他方の重合部61(すなわち、長尺固定側ベルト3の他端部31と短尺固定側ベルト4の他端部41)は、直接的に接続されていてもよいし、間接的に接続されていてもよい。
【0033】
ベルト体6は、上述のように、長手方向において中央部からずれた位置で折り返されているため、一対の延出帯部62、63は、互いの長さが異なっている。そのため、本実施形態では、一対の延出帯部62、63のうち、長い方の延出帯部62によって長尺固定側ベルト3が構成されており、一対の延出帯部62、63のうち、短い方の延出帯部63によって長尺固定側ベルト3が構成されている。
【0034】
このように、本実施形態のラッシングベルト1用のベルト体6は、一本のベルト体6を長手方向において中央部からずれた位置で折り返した状態(すなわち、長手方向において両端の位置をずらした状態で折り返した状態)でベルト体6の長手方向における一方側と他方側とを重ねて縫着することによって、環状の環状取付部と環状取付部から延出する長さ違いの長尺固定側ベルト3と短尺固定側ベルト4とを有する固定側のベルト材を形成している。
【0035】
従来の固定側のベルト材は、ベルト体の端部をベルト体の端部よりも内側の部分に重ねることによって一対の重合部を形成し、この一対の重合部を接続していたため、一対の重合部のうち、一方の重合部には延出帯部がつながっていなかったが、本実施形態の固定側のベルト材は、一方の重合部61と他方の重合部61とに長さ違いの延出帯部62、63がつながる構造となっている。
【0036】
バックル5は、図4に示すように、ベース50と、ベース50に取り付けられている調整側ベルト2の巻代部21を巻き取るための巻取機構51と、長尺固定側ベルト3の他端部31と短尺固定側ベルト4の他端部41を取り付ける取付部52とを有する。
【0037】
巻取機構51は、ベース50に対して回転可能に取り付けられている巻軸500と、該巻軸500を回転操作する操作部501とを有する。
【0038】
巻軸500には、調整側ベルト2を挿通するスリット500aが形成されている。
【0039】
そのため、巻取機構51は、図5(a)に示すように、スリット500aに調整側ベルト2の巻代部21が挿通されている状態で、図5(b)乃至図5(e)に示すように、操作部501によって巻軸500を回転させると、巻軸500に調整側ベルト2の巻代部21が巻き取られるようになっている。
【0040】
本実施形態の取付部52は、軸状に形成されている。
【0041】
本実施形態に係るラッシングベルト1の構成は、以上の通りである。続いて、ラッシングベルト1の使用方法を説明する。
【0042】
ラッシングベルト1で荷物を固縛する場合は、まず、巻代部21をスリット500aに通し、調整側ベルト2とバックル5、長尺固定側ベルト3、短尺固定側ベルト4を一組にする。
【0043】
次に、調整側ベルト2の前記一端部20を荷台に固定し、調整側ベルト2を荷物に沿わせながら配置する。
【0044】
続いて、長尺固定側ベルト3と短尺固定側ベルト4のうち、バックル5を荷物の固縛に適した位置に配置できるものを選び、選択した長尺固定側ベルト3の前記一端部30又は短尺固定側ベルト4の前記一端部40を荷台に固定する。
【0045】
そして、調整側ベルト2の他端部を引き操作することによって、調整側ベルト2の弛みを取り、巻代部21の巻き取りを開始する位置を決める。
【0046】
このようにした後に、巻取機構51で巻代部21を巻き取れば、ラッシングベルト1により荷物を荷台に固縛することができる。
【0047】
なお、図6に示すように、長尺固定側ベルト3を使用する場合は、短尺固定側ベルト4が長尺固定側ベルト3の下側に配置された状態になる。そのため、長尺固定側ベルト3と積荷の間に短尺固定側ベルト4が挟み込まれると、短尺固定側ベルト4が長尺固定側ベルト3に押さえられてなびかない状態になる。また、図7に示すように、短尺固定側ベルト4を使用する場合においても、長尺固定側ベルト3を短尺固定側ベルト4の下側に通すなどして、長尺固定側ベルト3がなびかないようにすることが可能である。
【0048】
以上のように、本実施形態に係るラッシングベルト1では、長さ違いの長尺固定側ベルト3と短尺固定側ベルト4がバックル5に取り付けられているため、長尺固定側ベルト3を荷台に固定した場合と、短尺固定側ベルト4を荷台に固定した場合とでバックル5の配置位置を変えることができるようになっている。
【0049】
そのため、長尺固定側ベルト3と短尺固定側ベルト4とを合わせてみてバックル5が荷物の固縛に適した位置に配置される方を選んで使用することができるため、バックル5の配置位置を簡単に調整することができるようになる。
【0050】
従って、ラッシングベルト1は、調整側ベルト2と併せて使用するベルトの長さを調整する複雑な構造を設けることなく、バックル5の配置位置を調整する手間を抑えることもできるため、簡単な構成でありながら不便さを解消することもできるという優れた効果を奏し得る。
【0051】
さらに、本実施形態に係るラッシングベルト1は、長尺固定側ベルト3と短尺固定側ベルト4が、一つのベルト体6を折り返して縫い合わせたものに含まれるように構成されているため、構造がより簡単になっている。また、ラッシングベルト1は、構造が簡単な分、故障し難く、耐久性も高くなっている。
【0052】
また、固定側ベルト材は、一本のベルト体6を縫い合わせたもので構成されているため、環状取付部と長尺固定側ベルト3の一端部30との間、環状取付部と短尺固定側ベルト4の一端部40との間には金具等がなく、バックル5以外の部分が荷物に干渉しないように配置位置を調整する手間も抑えることができる。
【0053】
なお、本発明に係るラッシングベルトは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは勿論である。
【0054】
上記実施形態では、自動車の荷置場(荷台)で使用されることを一例に挙げてラッシングベルトの説明をしたが、例えば、ラッシングベルトは、自動車の荷室で使用してもよいし、例えば、輸送機や輸送船、カート等の運搬具に使用してもよい。また、ラッシングベルトで固縛する対象は、荷物だけでなく、倉庫等で保管している保管物等であってもよい。
【0055】
上記実施形態において、調整側ベルト2の前記一端部20に取り付けられている端末金具200は、環状のものであったが、荷台に固定できるものであれば、例えば、フック等の他の形状のものであってもよい。
【0056】
上記実施形態において、調整側ベルト2の前記一端部20には、端末金具200が取り付けられていたが、この構成に限定されない。例えば、調整側ベルト2の前記一端部20を直接的に荷台に固定することができる場合は、端末金具200が取り付けられていなくてもよい。
【0057】
上記実施形態において、長尺固定側ベルト3の前記一端部30に取り付けられている端末金具300も環状のものであったが、荷台に固定できるものであれば、例えば、フック等の他の形状のものであってもよい。
【0058】
また、上記実施形態において、長尺固定側ベルト3の前記一端部30には、端末金具300が取り付けられていたが、この構成に限定されない。例えば、長尺固定側ベルト3の前記一端部30を直接的に荷台に固定することができる場合は、端末金具300が取り付けられていなくてもよい。
【0059】
上記実施形態において、短尺固定側ベルト4の前記一端部40に取り付けられている端末金具400も環状のものであったが、荷台に固定できるものであれば、例えば、フック等の他の形状のものであってもよい。
【0060】
また、上記実施形態において、短尺固定側ベルト4の前記一端部40には、端末金具400が取り付けられていたが、この構成に限定されない。例えば、荷台側にベルトを止める機構を有する等、短尺固定側ベルト4の前記一端部40を直接的に荷台に固定することができる場合は、端末金具400が取り付けられていなくてもよい。
【0061】
上記実施形態において、特に言及しなかったが、バックル5の構造は、調整側ベルト2を巻き取り可能であり、長尺固定側ベルト、及び短尺固定側ベルトを取り付け可能であれば(すなわち、巻取機構50、取付部52と同様の機能を発揮する構成を備えているものであれば)、図4等に図示した構造のものに限定されない。
【符号の説明】
【0062】
1…ラッシングベルト、2…調整側ベルト、3…長尺固定側ベルト、4…短尺固定側ベルト、5…バックル、6…ベルト体、20…一端部、21…巻代部、30…一端部、31…他端部、40…一端部、41…他端部、50…巻取機構、51…巻取機構、52…取付部、60…折返部、61…重合部、62、63…延出帯部、200…端末金具、300…端末金具、400…端末金具、500…巻軸、500a…スリット、501…操作部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7