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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-26
(45)【発行日】2024-05-09
(54)【発明の名称】折り畳んで固定可能な三つ折り食器
(51)【国際特許分類】
   A47G 21/00 20060101AFI20240430BHJP
【FI】
A47G21/00 V
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2023075825
(22)【出願日】2023-05-01
【審査請求日】2023-05-01
(31)【優先権主張番号】112111255
(32)【優先日】2023-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】523164573
【氏名又は名称】冠蓋企業有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUAN GAI ENTEPRISE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.360-28,Sec.2,Wenyuan Rd.,Beidou Township,Changhua County 521,Taiwan,
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】謝獻章
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05940974(US,A)
【文献】米国特許第04615120(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2022/0354286(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 19/00
A47G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
先から順に繋げられる食器ヘッド、第一棒及び第二棒を含み、
前記食器ヘッドは、機能部及び前記機能部から後ろへ伸びる首部を含み、
前記第一棒は、先端の辺縁が前記首部における後端の辺縁と折曲げ可能に繋げられ、前記食器ヘッドが折り畳まれる時に前記首部により覆われる前記第一棒の部分に位置制限部を有し、
前記第二棒は、先端の辺縁が前記第一棒における後端の辺縁と折曲げ可能に繋げられ、前記第二棒と前記第一棒が折り畳まれる時に、折り畳まれた位置に前記第二棒が前記位置制限部により維持され、折り畳まれた前記第二棒と前記第一棒が前記食器ヘッドと折り畳む時に、前記第二棒から同一の位置制限部により前記食器ヘッドの前記首部が、折り畳まれた位置に維持される、ことを特徴とする、折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項2】
前記首部と前記第一棒の先端との間に第一接続辺を有し、前記第一棒の後端と前記第二棒の先端との間に第二接続辺を有し、
前記第二棒における前後方向の長さは、前記第二接続辺と前記位置制限部との間における前後方向の長さ以上であり、前記第一棒における前後方向の長さ未満である、ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項3】
前記第一棒は、左右両側に、二つの第一側辺を有し、
前記位置制限部は、少なくとも、前記二つの第一側辺のうちの一つと上へ伸びる側方棒を結合し、
各側方棒は、弾性部であり、その頂部の内側に円弧状凸部を有し、各前記円弧状凸部は、前記第二棒と前記食器ヘッドの前記首部を順に係合するためのものである、ことを特徴とする請求項2に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項4】
前記首部は、左右両側に二つの首部側辺を有し、前記第二棒は、左右両側に二つの第二側辺を有し、
各前記円弧状凸部は、前記第二棒と前記第一棒とが折り畳まれている過程に各前記第二側辺により抵触される位置に位置し、各前記円弧状凸部は、前記第一棒と前記食器ヘッドとが折り畳まれている過程に各前記首部側辺により抵触される位置に位置する、ことを特徴とする請求項3に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項5】
前記位置制限部は、前記二つの第一側辺に対して左右対称の形態で二つの前記の側方棒を結合する、ことを特徴とする請求項4に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項6】
前記位置制限部は、前記二つの第一側辺のうちの一つに一つの前記側方棒を結合する、ことを特徴とする請求項4に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項7】
前記位置制限部は、前記二つの第一側辺に二つの前記の側方棒を結合し、
前記二つの側方棒は、前後位置が千鳥状になる、ことを特徴とする請求項4に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項8】
前記第一棒は、左右両側に、二つの第一側辺を有し、
前記位置制限部は、少なくとも、前記二つの第一側辺のうちの一つと、上かつ内へ伸びる斜向側方棒を結合し、
各斜向側方棒は、弾性部であり、その頂部に円弧状凸部を有し、
各前記円弧状凸部は、前記第二棒と前記食器ヘッドの前記首部を順に係合するためのものである、ことを特徴とする請求項2に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項9】
前記首部は、左右両側に、二つの首部側辺を有し、前記第二棒は、左右両側に二つの第二側辺を有し、
各前記円弧状凸部は、前記第二棒と前記第一棒が折り畳まれている過程に各前記第二側辺により抵触される位置に位置し、
各前記円弧状凸部は、前記第一棒と前記食器ヘッドとが折り畳まれている過程に各前記首部側辺により抵触される位置に位置する、ことを特徴とする請求項8に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項10】
前記第一棒の天井面に垂直線を定義すると、各前記斜向側方棒が、上かつ内へ傾斜する方向と前記垂直線との夾角が0度から3度にある、ことを特徴とする請求項8に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項11】
前記位置制限部は、前記二つの第一側辺に対して左右対称の形態で二つの前記の側方棒を結合する、ことを特徴とする請求項9に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項12】
前記位置制限部は、前記二つの第一側辺のうちの一つと一つの前記側方棒を結合する、ことを特徴とする請求項9に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項13】
前記位置制限部は、前記二つの第一側辺と二つの前記の側方棒を結合し、
前記二つの側方棒は、前後位置が千鳥状になる、ことを特徴とする請求項9に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項14】
前記第一棒は、左右両側に、二つの第一側辺を有し、前記首部は、左右両側に二つの首部側辺を有し、前記第二棒は、左右両側に二つの第二側辺を有し、
前記位置制限部は、左右対称の形態で前記二つの第一側辺と上へ伸びる二つの側方棒を結合し、各前記側方棒は、弾性部であり、頂端に円弧状面を有し、
前記二つの第二側辺間における左右方向の長さは、前記二つの側方棒の内側面間における左右方向の長さよりも大きく、前記第二棒は、回転する時に、前記二つの円弧状面に沿って下へ前記二つの側方棒間に係合可能であり、
前記二つの首部側辺間における左右方向の長さは、前記二つの第二側辺間における左右方向の長さよりも大きく、前記首部は、回転する時に、前記第二棒から前記二つの円弧状面に沿って下へ前記二つの側方棒間に係合可能である、ことを特徴とする請求項2に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項15】
前記位置制限部は、前記第一棒の天井面にフィン板を形成し、前記フィン板は、後ろへ向かう一方側に係合制限面を形成し、
前記首部に係合穴を形成し、前記フィン板は、左右方向の長さが前記係合穴における左右方向の長さよりも大きく、
前記第二棒の尾端は、前記第二棒と前記第一棒とが折り畳まれている時に、前記係合制限面に係合され、前記フィン板は、前記第一棒と前記食器ヘッドとが折り畳まれている時に前記係合穴に係合される、ことを特徴とする請求項2に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項16】
前記係合制限面は、頂端に案内面を有し、前記フィン板は、頂側に高さが先へ次第に縮む円弧形状面を有し、
前記第二棒は、尾端が前記案内面に沿って下へ前記係合制限面に係合される、ことを特徴とする請求項15に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項17】
前記機能部は、フォーク又は勺部である、ことを特徴とする請求項1から16の何れかの一項に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項18】
前記機能部は、杓形状溝を有し、前記杓形状溝における前記首部の内側まで伸びる部分に長溝を形成し、
前記杓形状溝は、前記第二棒、前記第一棒と前記食器ヘッドが折り畳まれている時に第二棒を収納するためのものであり、
前記長溝は、前記第二棒、前記第一棒と前記食器ヘッドが折り畳まれている時に第二棒の尾端を収納するためのものである、ことを特徴とする請求項17に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【請求項19】
前記首部の底側と前記第一棒の先端との間に第一係合部品を形成し、前記第一棒の後端の底側と前記第二棒の先端との間に第二係合部品を形成する、ことを特徴とする請求項18に記載の折り畳んで固定可能な三つ折り食器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み食器に関し、特に、折り畳んで固定可能な三つ折り食器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食器を内部に付けたドリンク用缶蓋は、例えば台湾特許出願の第084211279号の「スプーンを内部に付けた缶蓋構成の改良」という特許出願において、缶蓋における底板の周縁に環部を突出して設置し、底板と環部との間に若干の位置決め柱、接合片及び係合片を設け、折り畳まれたスプーンを係合することにより、利用者がスプーンの側方を手で揉み上げる際に、折り畳まれたスプーンを円滑に取って用いることができる。
【0003】
上記スプーンを内部に付けたドリンク缶蓋は、包装する時に、人工でスプーンを折り畳んでから、折り畳まれたスプーンを、ドリンク缶蓋の内側における位置決め柱、接合片及び係合片間に係合して固定するものである。上記折り畳まれたスプーンは、自動化装置による折り畳みと包装に変えようとすると、スプーンの各部を折り畳む過程に、折り畳まれた部分が回復してつけあがることにより、その後他の部分を折り畳む操作が邪魔され、自動化治具でスプーンを折り畳む時に抵抗が生じてしまい、ひいては、動けないという問題がある。また、手を用いて折り畳まれたスプーンをドリンク缶蓋に係合して包装しかできないスプーン構成は、スプーンを包装する過程にスプーンが汚染され易く、衛生上の配慮が生じてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このことに鑑み、本発明は、食器の中央に位置する位置制限部により、前後における異なる部位が折り畳まれた位置を順に維持できる設計に基づいて、三つ折り食器の構造を自動化装置としての治具による折り畳みと包装に適用し、スプーンを人工で折り畳んでから缶蓋に入れて係合するという包装の形態が代わることができる。故に、人力を省き食器を人工で包装する時に生じる衛生の配慮を避けることができる、折り畳んで固定可能な三つ折り食器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明は、先から順に繋げられる食器ヘッド、第一棒及び第二棒を含む、折り畳んで固定可能な三つ折り食器を提供する。そのうち、前記食器ヘッドは、機能部及び前記機能部から後ろへ伸びる首部を含む。前記第一棒は、先端の辺縁が前記首部における後端の辺縁と折曲げ可能に繋げられる。前記第一棒は、前記食器ヘッドが折り畳まれる時に前記首部により覆われた部分に位置制限部を有する。前記第二棒は、先端の辺縁が前記第一棒における後端の辺縁と折曲げ可能に繋げられる。前記第二棒と前記第一棒が折り畳まれる時には、折り畳まれた位置に前記第二棒が前記位置制限部により維持される。折り畳まれた前記第二棒、前記第一棒と前記食器ヘッドとが折り畳まれる時には、折り畳まれた位置に前記食器ヘッドの前記首部が前記第二棒から同一の位置制限部により維持される。
【発明の効果】
【0006】
本発明による効果は、第二棒と第一棒が折り畳まれてから位置制限部により、折り畳まれた位置に維持され、その後、引き続き、折り畳まれた第二棒と第一棒とを食器ヘッドに折り畳む過程に、第二棒が第一棒の位置制限部から離脱することがないことから、回復する第二棒により自動化治具としての機械アームが食器ヘッドを折り畳む時に抵抗が生じてしまい、ひいては、動けないという問題を避け、本発明に係る、三つ折りスプーンを缶蓋に自動化で折り畳んで包装することに適用し、スプーンを人工で折り畳んでから缶蓋に入れて係合するという包装の形態を代わることができると共に、人工包装による衛生上の配慮を避けることができるということにある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の第一の好ましい実施例の斜視図である。
図2図1における2で示す箇所の拡大図である。
図3】本発明の第一の好ましい実施例の平面図である。
図4図3における4-4方向の断面図である。
図5】本発明の第一の好ましい実施例の右側面図である。
図6A】本発明の第一の好ましい実施例に係る第二棒を折り畳む動作の模式図である。
図6B】本発明の第一の好ましい実施例に係る第一棒と第二棒を折り畳む動作の模式図である。
図6C】本発明の第一の好ましい実施例に係る折り畳みが済んだ動作の模式図である。
図7】本発明の第二の好ましい実施例の斜視図である。
図8】本発明の第三の好ましい実施例の斜視図である。
図9】本発明の第四の好ましい実施例の斜視図である。
図10】本発明の第五の好ましい実施例の斜視図である。
図11図10における11で示す箇所の拡大図である。
図12】本発明の第五の好ましい実施例の平面図である。
図13図12における13-13方向の断面図である。
図14】本発明の第五の好ましい実施例に係る折り畳みの動作の模式図である。
図15】本発明の第六の好ましい実施例の斜視図である。
図16】本発明の第七の好ましい実施例の斜視図である。
図17】本発明の第八の好ましい実施例の斜視図である。
図18図17における18で示す箇所の拡大図である。
図19】本発明の第八の好ましい実施例の平面図である。
図20図19における20A-20A方向の断面図である。
図21】本発明の第八の好ましい実施例の中央を切断した平面図である。
図22】本発明の第八の好ましい実施例の折り畳みの動作の模式図である。
図23】本発明の第九の好ましい実施例の斜視図である。
図24図23における24Aで示す箇所の拡大図である。
図25】本発明の第九の好ましい実施例の平面図である。
図26図25における26Aで示す箇所の拡大図である。
図27】本発明の第九の好ましい実施例に係る折り畳みの動作の模式図である。
図28】本発明の第九の好ましい実施例に係る第一棒と第二棒を折り畳む動作の模式図である。
図29】本発明の第九の好ましい実施例に係る折り畳みが済んだ動作の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明を一層明確に説明するために、好ましい実施例を挙げて図面を参照しながら以下に詳しく説明する。図1乃至図6Aは、示すように、本発明の第一の好ましい実施例に係る、折り畳んで固定可能な三つ折り食器100である。前記折り畳んで固定可能な三つ折り食器100は、先端、後端、左右両側及び上下両方向を含む食器であると共に、先から順に繋げられる食器ヘッド10、第一棒20及び第二棒30を含む。そのうち、前記食器ヘッド10は、機能部12、及び、前記機能部12から後ろへ伸びる首部14を含む。第一の好ましい実施例において、前記機能部12は、勺部であり、頂側に杓形状溝16を有し、前記杓形状溝16は、後ろへ前記首部14の内側まで伸び、前記首部14の内側に長溝161を形成する。
【0009】
前記第一棒20は、前後方向に沿って伸びる直棒体であり、先端の辺縁が前記首部14における後端の辺縁と折曲げ可能に繋げられる。前記首部14と前記第一棒20の先端との間には、第一接続辺21を有する。前記首部14の底側と前記第一棒20の先端との間には、第一係合部品22を形成する。前記第一係合部品22は、前記首部14の底側に形成される挿入棒221及び第一棒20の先端に形成されるリング222を含み、前記第一棒20と前記食器ヘッド10とが開かれた状態にある場合に、前記挿入棒221が前記リング222に係合して位置決める。前記第一棒20は、第一接続辺21を回転軸として、前記食器ヘッド10と折り畳む時に、力を加えると、前記第一係合部品22を開放することにより、前記リング222を前記挿入棒221から分離することができる。第一棒20は、前記第一棒20と前記食器ヘッド10とが折り畳まれている時に前記首部14により覆われる部分に、位置制限部24を有する。
【0010】
前記第二棒30は、前後方向に伸びる直棒体である。前記第二棒30は、先端の辺縁が前記第一棒20後端の辺縁と折曲げ可能に繋げられる。前記第一棒20の後端と前記第二棒30の先端との間には、第二接続辺31を有する。前記第一棒20の後端の底側と前記第二棒30の先端との間には、第二係合部品32を形成する。前記第二係合部品32は、前記第一棒20における後端の底側に形成される係合溝321及び前記第二棒30における先端に形成される係合ブロック322を含む。前記第二棒30と前記第一棒20とが開かれた状態にある場合に、前記係合ブロック322が前記係合溝321に係合して位置決める。前記第二棒30は、第二接続辺31を回転軸として前記第一棒20と折り畳む時に、力を加えると、前記第二係合部品32を開放することにより、前記係合ブロック322を前記係合溝321から分離することができる。
【0011】
第一の好ましい実施例では、前記第二棒30における前後方向の長さが第二接続辺31と前記位置制限部24との間における前後方向の長さよりも大きく、前記第一棒20における前後方向の長さよりも小さい。第二棒30と前記第一棒20とが折り畳まれる時には、前記第二棒30が前記位置制限部24により、折り畳まれた位置に維持され、回復することがない。次に、折り畳まれた第二棒30、第一棒20は、前記食器ヘッド10と折り畳む時に、前記食器ヘッド10の首部14の位置が前記位置制限部24の位置に対応することから、前記食器ヘッド10の首部14が前記第二棒30から同一の個位置制限部24により、折り畳まれた位置に維持される。第一の好ましい実施例において、前記食器ヘッド10と、折り畳まれた第一棒20及び第二棒30とを折り畳む時には、図6B及び図6Cに示すように、前記杓形状溝16が前記第二棒30を覆いながら前記第二棒30を収納する。このとき、前記第二棒30は、尾端が前記長溝161の部位に収納される。
【0012】
図2乃至図4に示すように、以下、第一の好ましい実施例に係る他の構造や特徴を説明する。第一の好ましい実施例において、前記第一棒20と前記第二棒30との天井面は、それぞれ、前後方向に伸びる長方形の平面である。前記食器ヘッド10の首部14は、左右両側の頂部辺縁に、二つの首部側辺141を有する。前記第一棒20は、天井面の左右両側に、二つの第一側辺26を有する。前記第二棒30は、天井面の左右両側に、二つの第二側辺36を有する。各首部側辺141、各第一側辺26、及び、各第二側辺36は、前後に繋げられる辺縁であり、前記第二棒30と前記第一棒20とを折り畳む時に、前記第二棒30と前記位置制限部24とを接触する部分を結合部Aとして定義する。
【0013】
第一の好ましい実施例に係る前記位置制限部24は、二つの第一側辺26に対して左右対称という形態で上へ伸びる二つの側方棒241を結合する。この好ましい実施例において、前記折り畳んで固定可能な三つ折り食器100は、プラスチックを射出形成したものである。それにより、前記食器ヘッド10、前記第一棒20及び前記第二棒30は、それぞれ、ある程度の可撓性を有する。各側方棒241は、湾曲可能な弾性部であってもよい。各側方棒241は、頂部内側に、円弧状凸部242を有する。各円弧状凸部242は、少なくとも一部が各第一側辺26に伸び込む。前記位置制限部24は、各前記円弧状凸部242が、前記第二棒30と前記第一棒20が折り畳まれている過程に各前記第二側辺36により抵触される位置に位置する。各前記円弧状凸部242は、前記第一棒20と前記食器ヘッド10とが折り畳まれている過程に各首部側辺141により抵触される位置に位置する。そして、前記位置制限部24は、前記第一棒20と折り畳む第二棒30及び前記食器ヘッド10の首部14を順に係合するためのものである。
【0014】
図6A乃至図6Cに示すように、前記折り畳んで固定可能な三つ折り食器100は、プラスチックを射出形成する時に、前記食器ヘッド10、前記第一棒20及び前記第二棒30が、概ねU形という形態でプラスチックを射出形成するモールドから離脱する。次に、前記食器ヘッド10は、自動化治具により挟んで固定される。まず、前記第二棒30は、自動化治具の機械アームにより横方向へ押されることから、前記第二棒30が前記第一棒20の方向に向かって折り畳まれる。図2乃至図4に示すように、折り畳みをしている過程に、第二棒30が二つの第二側辺36により前記二つの円弧状凸部242と抵触する時に外へ二つの側方棒241を押し、第二棒30が前記二つの側方棒241間に入ってから前記二つの側方棒241がそもそもの位置に回復する。このとき、前記二つの側方棒241は、各円弧状凸部242により前記第二棒30の位置を固定し、前記第二棒30が回復できないようにする。次に、自動化治具は、他方の機械アームが折り畳まれた前記第一棒20と第二棒30とを垂直方向に押して、折り畳まれた前記第一棒20と第二棒30とを前記食器ヘッド10の方向に折り畳む。食器ヘッド10は、二つの首部側辺141が前記二つの円弧状凸部242と抵触する時に、外へ二つの側方棒241を押す。前記二つの側方棒241は、首部14が前記二つの側方棒241間に入ってから、そもそもの位置に回復する。このとき、前記二つの側方棒241は、各円弧状凸部242により前記首部14の位置を固定して、前記第一棒20が折り畳まれる状態から前記食器ヘッド10が回復できないようにする。
【0015】
本発明の第一の好ましい実施例において、第二棒30と食器ヘッド10とを折り畳まれる前後順番に従って同一の位置制限部24に固定することにより、折り畳んで固定可能な三つ折り食器100の第二棒30が第一棒20と折り畳むと位置制限部24により固定されることから回復することがない。折り畳まれた第一棒20、第一棒20と前記食器ヘッド10とが折り畳まれた場合には、前記食器ヘッド10の首部14も同一の位置制限部24により固定されることから、回復することがない。従って、自動化治具により、順に、第二棒30と第一棒20を折り畳んでから、折り畳まれた第一棒20、第二棒30と前記食器ヘッド10を折り畳む過程は、第二棒30が回復することにより、自動化治具の機械アームが第一棒20を前記食器ヘッド10に折り畳む時に抵抗が生じてしまい、ひいては、動けないという問題を避けることができ、本発明に係る、折り畳んで固定可能な三つ折り食器100を自動化の折り畳みと包装に適用することができる。人力を省くことができるのみならず、手で折り畳む時に衛生上の配慮が生じてしまうという問題を避けることができる。
【0016】
本発明に係る機能部12は、上記の第一の好ましい実施例において前記機能部12を勺部として設ける以外、前記機能部12をフォークとして設けてもよい。図7に示す本発明の第二の好ましい実施例において、前記折り畳んで固定可能な三つ折り食器100は、先から順に繋げられる食器ヘッド10、第一棒20及び第二棒30を含む。前記食器ヘッド10は、機能部12及び前記機能部12から後ろへ伸びる首部14を含む。第二の好ましい実施例において、前記機能部12は、フォークであり、頂側にも杓形状溝16を有し、前記杓形状溝16は、後ろへ前記首部14の内側まで伸び、前記首部14の内側に長溝161を形成する。
【0017】
前記第一棒20は、前後方向に沿って伸びる直棒体であり、先端の辺縁が前記首部14の後端の辺縁と折曲げ可能に繋げられる。前記首部14と前記第一棒20の先端との間には、第一接続辺21を有し、前記首部14の底側が前記第一棒20の先端と係合可能に結合される。第一棒20は、前記第一棒20と前記食器ヘッド10とが折り畳まれている時に前記首部14により覆われる部分に、位置制限部24を有する。前記位置制限部は、第一好ましい実施例に係る位置制限部24と同じである。前記第二棒30は、前後方向に沿って伸びる直棒体である。前記第二棒30は、先端の辺縁が前記第一棒20の後端の辺縁と折曲げ可能に繋げられる。前記第一棒20の後端と前記第二棒30の先端との間には、第二接続辺31を有する。前記第一棒20は、後端の底側が前記第二棒30の先端と係合可能に結合される。
【0018】
前記第二棒30は、前後方向の長さが第二接続辺31と前記位置制限部24との間における前後方向の長さよりも大きく、前記第一棒20における前後方向の長さよりも小さい。第二棒30と前記第一棒20が折り畳まれる時には、前記第二棒30が前記位置制限部24に固定され、回復することがない。次に、折り畳まれた第二棒30、第一棒20が前記食器ヘッド10と折り畳む時に、前記食器ヘッド10の首部14の位置が前記位置制限部24の位置と対応することから、前記食器ヘッド10の首部14が前記第二棒30から同一の個位置制限部24に固定される。前記食器ヘッド10と折り畳まれた第一棒20、第二棒30とを折り畳む時に、前記杓形状溝16は、前記第二棒30を覆いながら前記第二棒30を収納する。この時、前記第二棒30は、尾端が前記長溝161の部位に収納される。
【0019】
図8に示す本発明の第三の好ましい実施例は、第一の好ましい実施例に係る、折り畳んで固定可能な三つ折り食器100の位置制限部24を、それは、一つの側方棒241だけを有し、前記側方棒241は、二つの第一側辺26のうちの一つに結合され、所在する第一側辺26に上へ伸び、頂部の内側に前記円弧状凸部242を有するものであるように設ける。
【0020】
本発明の第三の好ましい実施例において、前記円弧状凸部242は、前記第二棒30と前記第一棒20とが折り畳まれている過程に、同側に位置する第二側辺36により抵触される位置に位置する。第二棒30は、前記第二側辺36が前記円弧状凸部242と抵触する時に、外へ前記側方棒241を押し、前記側方棒241がそもそもの位置に回復すると、前記円弧状凸部242により前記第二棒30の位置を固定し、前記第二棒30が回復できないようにする。前記円弧状凸部242は、前記第一棒20と前記食器ヘッド10とが折り畳まれている過程に、同側に位置する首部側辺141により抵触される位置に位置する。食器ヘッド10は、前記首部側辺141が前記円弧状凸部242と抵触する時に外へ前記側方棒241を押し、前記側方棒241がそもそもの位置に回復すると、前記円弧状凸部242により前記首部14の位置を固定し、前記第一棒20が折り畳まれた状態から前記食器ヘッド10が回復できないようにする。以上より、前記側方棒241が円弧状凸部242により順に第二棒30、食器ヘッド10の首部14を係合するという機能は、上記の第一の好ましい実施例、第二の好ましい実施例に係る、前記位置制限部24のほうと同じである。
【0021】
図9に示す本発明の第四の好ましい実施例は、第一の好ましい実施例に係る、折り畳んで固定可能な三つ折り食器100における位置制限部24の二つの側方棒241を前後位置が千鳥状になる状態に設け、前記二つの側方棒241は、前記二つの第一側辺26における前後の異なる位置に結合され、前記二つの側方棒241は、前後が千鳥状になる長さが、前記結合部Aにおける前後方向の長さよりも短く、各側方棒241は、それぞれ所在する第一側辺26から上へ伸び、頂部の内側に前記円弧状凸部242を有する。
【0022】
本発明の第四の好ましい実施例において、各前記円弧状凸部242は、それぞれ、前記第二棒30と前記第一棒20とが折り畳まれている過程に、同側に位置する各前記第二側辺36により抵触される位置に位置する。第二棒30は、各前記第二側辺36が同側に位置する各前記円弧状凸部242と抵触する時に、外へ前記側方棒241を押し、各前記側方棒241がそもそもの位置に回復すると各前記円弧状凸部242により前記第二棒30の位置を維持し、前記第二棒30が回復できないようにする。各前記円弧状凸部242は、前記第一棒20と前記食器ヘッド10とが折り畳まれている過程に同側に位置する各前記首部側辺141により抵触される位置に位置する。食器ヘッド10は、各前記首部側辺141が同側に位置する各前記円弧状凸部242と抵触する時に外へ前記側方棒241を押し、各前記側方棒241がそもそもの位置に回復すると、各前記円弧状凸部242により前記首部14の位置を維持し、前記第一棒20が折り畳まれた状態から前記食器ヘッド10が回復できないようにする。以上より、各前記側方棒241が円弧状凸部242により順に第二棒30、食器ヘッド10の首部14を係合するという機能は、上記の第一の好ましい実施例や第二の好ましい実施例に係る、前記位置制限部24のほうと同じである。
【0023】
本発明は、上記の第一乃至第四の好ましい実施例において、前記位置制限部24を、前記二つの第一側辺26に上へ伸びる二の前記側方棒241を結合し、前記二つの第一側辺26のうちの一つに上へ伸びる前記杓形状溝16を結合し、又は、前記二つの第一側辺26に上へ伸びると共に前後位置が千鳥状になる二つの前記側方棒241を結合し、次に、各側方棒241における頂部の内側に前記の円弧状凸部242を設置する、ように設ける。それら以外に、図10乃至図14に示す本発明の第五の好ましい実施例は、前記折り畳んで固定可能な三つ折り食器100は、前記位置制限部24を、前記二つの第一側辺26に対して左右対称の形態で上かつ内へ伸びる二つの斜向側方棒244を結合し、各斜向側方棒244が湾曲可能弾性部であり各斜向側方棒244の頂部に円弧状凸部245を有する、ように設ける。各斜向側方棒244が傾斜する程度は、詳しくすると、前記第一棒20の天井面に、前記第一棒20の天井面と垂直する垂直線Bを定義すると、各前記斜向側方棒244が上かつ内へ傾斜する方向と前記垂直線Bとの夾角θが0度角から3度角にあり、各前記円弧状凸部245は、前記第二棒30、前記食器ヘッド10の首部14を順に係合する。
【0024】
図14に示すように、各前記円弧状凸部242は、前記第二棒30と前記第一棒20とが折り畳まれている過程に各前記第二側辺36により抵触される位置に位置する。第二棒30は、二つの第二側辺36が前記二つの円弧状凸部242と抵触する時に、外へ二つの斜向側方棒244を押し、第二棒30が前記二つの斜向側方棒244間に入った後に前記二つの斜向側方棒244がそもそもの位置に回復する。このとき、前記二つの側方棒241は、各円弧状凸部242により前記第二棒30の位置を維持し、前記第二棒30が回復できないようにする。各前記円弧状凸部242は、前記第一棒20と前記食器ヘッド10とが折り畳まれている過程に各首部側辺141により抵触される位置に位置する。食器ヘッド10は、二つの首部側辺141が前記二つの円弧状凸部242と抵触する時に、外へ二つの斜向側方棒244を押し、首部14が前記二つの斜向側方棒244間に入った後に前記二つの斜向側方棒244がそもそもの位置に回復する。このとき、前記二つの斜向側方棒244は、各円弧状凸部242により前記首部14の位置を維持し、前記第一棒20が折り畳まれた状態から前記食器ヘッド10が回復できないようにする。前記折り畳んで固定可能な三つ折り食器100は、食器ヘッド10と折り畳まれた第一棒20、第二棒30と折り畳む時に、前記杓形状溝16が、前記第二棒30を覆いながら前記第二棒30を収納する。このとき、前記第二棒30は、尾端が前記長溝161の部位に収納される。
【0025】
上記の本発明の第五の好ましい実施例の他の構成は、第一の好ましい実施例のほうと同じである。第五の好ましい実施例は、第二棒30、食器ヘッド10は、前後に前記第一棒20と折り畳み、折り畳まれる先後の順番に従って同一の位置制限部24により、折り畳まれた位置に維持される。そして、折り畳んで固定可能な三つ折り食器100は、第二棒30と第一棒20とが折り畳まれた後に、前記第二棒30が前記位置制限部24により、折り畳まれた位置に維持され、回復することができないようにする。折り畳まれた第一棒20、第一棒20が前記食器ヘッド10と折り畳んだ後に、前記食器ヘッド10の首部14が同一の位置制限部24により、折り畳まれた位置に維持され、回復することができない構造になる。そうすると、自動化治具により順に第二棒30と第一棒20を折り畳んでから、折り畳まれた第一棒20、第二棒30と前記食器ヘッド10を折り畳む過程に、第二棒30が回復することにより、自動化治具としての機械アームが第一棒20を前記食器ヘッド10に折り畳む時に抵抗が生じてしまう、ひいては、動けない問題を避けることができ、折り畳んで固定可能な三つ折り食器100を、自動化の折り畳みと包装に適用することができる。人力を省くことができるのみならず、人手で折り畳む時に衛生上の疑慮が生じてしまう問題を避けることができる。
【0026】
図15に示す第六の好ましい実施例において、第五の好ましい実施例に係る、折り畳んで固定可能な三つ折り食器100の位置制限部24を、一つの斜向側方棒244だけを有し、前記斜向側方棒244は、二つの第一側辺26のうちの一つに結合されると共に、所在する第一側辺26が上かつ内へ傾斜する方向に沿って伸び、頂部に前記円弧状凸部245を有するものである、ように設ける。
【0027】
本発明の第六の好ましい実施例において、前記円弧状凸部245は、前記第二棒30と前記第一棒20とが折り畳まれている過程に同側に位置する第二側辺36により抵触される位置に位置する。第二棒30は、前記第二側辺36により、前記円弧状凸部245と抵触する時に、外へ前記斜向側方棒244を押し、前記斜向側方棒244は、そもそもの位置に回復すると、前記円弧状凸部245により前記第二棒30の位置を維持することにより、前記第二棒30が回復できないようにする。前記円弧状凸部245は、前記第一棒20と前記食器ヘッド10とが折り畳まれている過程に、同側に位置する首部側辺141により抵触される位置に位置する。食器ヘッド10は、前記首部側辺141が前記円弧状凸部245と抵触する時に外へ前記斜向側方棒244を押し、前記斜向側方棒244がそもそもの位置に回復すると前記円弧状凸部245により前記首部14の位置を維持することにより、前記食器ヘッド10が前記第一棒20と折り畳んだ状態から回復できないようにする。そうすると、前記斜向側方棒244と円弧状凸部245が、第二棒30、食器ヘッド10の首部14を順に係合するという機能は、上記の第五の好ましい実施例に係る前記位置制限部24のほうと同じである。
【0028】
図16に示す本発明の第七の好ましい実施例は、第五の好ましい実施例に係る位置制限部24の二つの斜向側方棒244を、前後位置が千鳥状になる状態に設け、前記二つの斜向側方棒244は、前記二つの第一側辺26における前後の異なる位置に結合されると共に、前記二つの斜向側方棒244における前後が千鳥状になる長さが、前記結合部Aにおける前後方向の長さよりも短く、各斜向側方棒244は、それぞれ、所在する第一側辺26から上かつ内へ伸びる斜めに伸び、頂部に前記円弧状凸部245を有する。
【0029】
本発明の第七の好ましい実施例において、各前記円弧状凸部245は、それぞれ、前記第二棒30と前記第一棒20とが折り畳まれている過程に同側に位置する各前記第二側辺36により抵触される位置に位置する。第二棒30は、各前記第二側辺36が同側に位置する各前記円弧状凸部245と抵触する時に、外へ前記斜向側方棒244を押す。各前記斜向側方棒244は、そもそもの位置に回復すると、各前記円弧状凸部245により、前記第二棒30の位置を維持することにより、前記第二棒30が回復できないようにする。各前記円弧状凸部245は、前記第一棒20と前記食器ヘッド10とが折り畳まれている過程に同側に位置する各前記首部側辺141により抵触される位置に位置する。食器ヘッド10は、各前記首部側辺141が同側に位置する各前記円弧状凸部245と抵触する時に外へ前記斜向側方棒244を押す。各前記斜向側方棒244は、そもそもの位置に回復すると、各前記円弧状凸部245により前記首部14の位置を維持することにより、前記食器ヘッド10が前記第一棒20と折り畳んだ状態から回復できないようにする。そうすると、各前記斜向側方棒244とその円弧状凸部245が第二棒30、食器ヘッド10の首部14を順に係合するという機能は、上記の第五の好ましい実施例のほうと同じである。
【0030】
本発明は、上記の第一乃至第七の好ましい実施例において、前記第一棒20が有する位置制限部24を係合という形態により、第二棒30、食器ヘッド10の首部14の位置を順に維持するように設ける。それ以外に、図17乃至図22に示す本発明の第八の好ましい実施例は、前記位置制限部24を、前記第二棒30、前記食器ヘッド10の首部14と順に係合することにより、それぞれ、前記第二棒30、前記食器ヘッド10を、折り畳まれた位置に維持するように設けてもよい。
【0031】
第八の好ましい実施例において、前記折り畳んで固定可能な三つ折り食器100は、上記の各好ましい実施例と同様に、プラスチックを射出成形したものである。前記食器ヘッド10、前記第一棒20及び前記第二棒30は、それぞれある程度の可撓性を有する。前記位置制限部24は、上記の第一乃至第七の好ましい実施例に記載されている位置制限部24と同じであり、前記第一棒20と前記食器ヘッド10とが折り畳まれている時に前記首部14により覆われる部分に設置される。前記位置制限部24は、前記第一棒20における二つの第一側辺26に対して左右対称という形態で上へ伸びる二つの側方棒241を結合する。各側方棒241は、湾曲可能である弾性部であり、頂端に円弧状面243を有する。
【0032】
図20乃至図22に示すように、前記第二棒30と前記第一棒20とを折り畳む時に、前記第二棒30が前記位置制限部24と接触する部分を結合部Aとして定義する。前記結合部Aと対応する前記二つの第二側辺36の間における左右方向の長さDを前記二つの側方棒241のける内側面間における左右方向の長さd1よりも大きいように設置することにより、前記第二棒30が前記第二接続辺31を回転軸として前記第一棒20の方向に向かって回転する時に、前記二つの第二側辺36が前記二つの円弧状面243に沿って下へ前記二つの側方棒241の間に係合して折り畳まれた位置に維持されると共に、前記二つの首部側辺141の間における左右方向の長さd2を、前記二つの第二側辺36の間における左右方向の長さDよりも大きいように設置することにより、前記首部14が前記第一接続辺21を回転軸として、折り畳まれた第一棒20と第二棒30に向かって回転する時に、前記二つの第二側辺36が少々前記二つの側方棒241を広げた後に、前記第二棒30から前記二つの首部側辺141が前記二つの円弧状面243に沿って下へ前記二つの側方棒241の間に係合して折り畳まれた位置に維持される。前記食器ヘッド10と、折り畳まれた第一棒20及び第二棒30とを折り畳む時には、前記杓形状溝16が前記第二棒30を覆いながら前記第二棒30を収納する。この時、前記第二棒30は、尾端が前記長溝161の部位に収納される。上記の本発明の第八実施例は、位置制限部24に関連する構造以外が上記の第一の好ましい実施例のほうと同じである。
【0033】
図23乃至図29に示す本発明の第九の好ましい実施例は、上記の第一の好ましい実施例乃至第八の好ましい実施例との差異が、前記位置制限部24及び前記位置制限部24が順に前記第二棒30及び前記食器ヘッド10の首部14の位置を維持するという技術手段にある。第九の好ましい実施例において、前記折り畳んで固定可能な三つ折り食器100は、同様に、プラスチックを射出成形したものであり、前記食器ヘッド10、前記第一棒20及び前記第二棒30は、それぞれ、ある程度の可撓性を有する。前記位置制限部24は、同様に、前記第一棒20と前記食器ヘッド10が折り畳まれている時に前記首部14に覆われる部分に設置される。前記第二棒30は、前後方向の長さL1が第二接続辺31と前記位置制限部24との間における前後方向の長さL2と等しい。
【0034】
第九の好ましい実施例において、前記位置制限部24は、前記第一棒20の天井面にフィン板246を形成する。前記フィン板246における後ろに向かう一方側に係合制限面247を形成する。前記係合制限面247は、頂端に、案内面248を有する。前記フィン板246は、頂側に、高さが先へ次第に縮む円弧形状面249を有し、前記フィン板246の形状に合わせ、前記食器ヘッド10の首部14に長方形の係合穴142を形成する。前記フィン板246は、左右方向の長さd3が、前記係合穴142における左右方向の長さd4よりも大きい。前記フィン板246は、頂側における前記係合穴142の左右両側を抵触するための部分に面取りを有する。図27乃至図29に示すように、前記第二棒30と第一棒20とが折り畳まれている時には、前記第二棒30の尾端が回転している過程に、前記案内面248に沿って下へ前記係合制限面247に係合することにより、折り畳まれた位置に維持される。折り畳まれた第一棒20、第二棒30と前記食器ヘッド10が折り畳まれている時には、前記フィン板246が前記係合穴142に係合することにより前記食器ヘッド10の位置に維持される。そして、前記食器ヘッド10と前記第一棒20との分離が避けられる。前記食器ヘッド10は、折り畳まれた第一棒20、第二棒30と折り畳む時に、前記杓形状溝16が前記第二棒30を覆いながら前記第二棒30を収納する。このとき、前記第二棒30は、尾端が前記長溝161の部位に収納される。
【0035】
以上は、本発明における好ましい実施可能実施例に過ぎず、本発明の明細書及び特許の範囲に基づいた如何なる均等置換が本発明の特許範囲に含まれるとは言うまでもない。
【符号の説明】
【0036】
100 折り畳んで固定可能な三つ折り食器
10 食器ヘッド
12 機能部
14 首部
141 首部側辺
142 係合穴
16 杓形状溝
161 長溝
20 第一棒
21 第一接続辺
22 第一係合部品
221 挿入棒
222 リング
24 位置制限部
241 側方棒
242 円弧状凸部
243 円弧状面
244 斜向側方棒
245 円弧状凸部
246 フィン板
247 係合制限面
248 案内面
249 円弧形状面
26 第一側辺
30 第二棒
31 第二接続辺
32 第二係合部品
321 係合溝
322 係合ブロック
36 第二側辺
A 結合部
B 垂直線
D 長さ
d1乃至d4 長さ
L1、L2 長さ
θ 夾角
【要約】      (修正有)
【課題】自動化装置としての治具による折り畳みと包装に適用し、人力を省き食器を人工で包装する時に生じる衛生の配慮を避けることができる、折り畳んで固定可能な三つ折り食器を提供する。
【解決手段】折り畳んで固定可能な三つ折り食器は、順に繋げられる食器ヘッド、第一棒及び第二棒を含み、食器ヘッドは、首部を有し、首部が第一棒に繋げられ、第一棒における首部と対応する部位は、位置制限部を有し、第二棒と第一棒とが折り畳まれている時に、第二棒が前記位置制限部により、折り畳まれた位置に維持され、折り畳まれている時に、前記食器ヘッドが第二棒から同一の位置制限部により折り畳まれた位置に維持される。本発明に係る第二棒と第一棒とは、自動化治具としての機械アームにより折曲げる過程において、第二棒の回復により抵抗が生じてしまい、動けないという問題を避けることができ、本発明を自動化の折り畳みと包装に適用することができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29