(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-26
(45)【発行日】2024-05-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム、および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20240430BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240430BHJP
【FI】
G06F3/12 355
G06F3/12 305
G06F3/12 341
G06F3/12 344
G06F3/12 354
G06F3/12 364
B41J29/38 202
(21)【出願番号】P 2020067703
(22)【出願日】2020-04-03
【審査請求日】2023-03-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】名取 琢也
【審査官】豊田 真弓
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-173419(JP,A)
【文献】特開2006-088573(JP,A)
【文献】特開2017-038242(JP,A)
【文献】特開2014-026551(JP,A)
【文献】特開2003-162388(JP,A)
【文献】特開2010-152912(JP,A)
【文献】特開平07-325474(JP,A)
【文献】特開2014-149680(JP,A)
【文献】特開2017-076199(JP,A)
【文献】特開2011-039628(JP,A)
【文献】特開2009-119741(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0080789(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0278760(US,A1)
【文献】特開2020-101844(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して画像処理装置と通信可能な情報処理装置であって、
1つの画像データを複数の画像データに分割して印刷ジョブを作成するポスター印刷機能を示す第1印刷設定と、前記画像処理装置がカラー画像データをグレースケール変換する際に、画像データ毎に取得した色数に基づいて変換したグレー値の値を補正する補正機能を示す第2印刷設定と、を設定する設定手段と、
前記設定手段による印刷設定を制限する制御手段と、
前記設定手段によって設定された印刷設定と画像データに基づいて印刷ジョブを生成する
生成手段と、
前記生成手段によって生成された印刷ジョブを画像処理装置に送信する送信手段と、を有し、
前記制御手段は、前記設定手段が前記第1印刷設定と前記第2印刷設定の一方を設定することによって、他方を設定させないことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
ネットワークを介して画像処理装置と通信可能な情報処理装置であって、
複数の画像データを製本用にレイアウトする製本印刷機能を示す第1印刷設定と、前記画像処理装置がカラー画像データをグレースケール変換する際に、画像データ毎に取得した色数に基づいて変換したグレー値の値を補正する補正機能を示す第2印刷設定と、を設定する設定手段と、
前記設定手段による印刷設定を制限する制御手段と、
前記設定手段によって設定された印刷設定と画像データに基づいて印刷ジョブを生成する
生成手段と、
前記生成手段によって生成された印刷ジョブを前記画像処理装置に送信する送信手段と、を有し、
前記制御手段は、前記設定手段が前記第1印刷設定と前記第2印刷設定の一方を設定することによって、他方を設定させないことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記第1印刷設定を受け付け可能な第1受付手段と、
前記第2印刷設定を受け付け可能な第2受付手段と、
表示手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記第1受付手段と前記第2受付手段の前記表示手段への表示を制御し、
前記設定手段によって前記第1印刷設定が設定された状態で、前記制御手段は、前記第2受付手段によって前記第2印刷設定を受け付けないように表示を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記第2受付手段による印刷設定の受け付け表示において前記第2印刷設定をグレーアウトして表示させることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記第2受付手段によって前記第2印刷設定の選択を受け付けるとメッセージを通知させることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1印刷設定を受け付け可能な第1受付手段と、
前記第2印刷設定を受け付け可能な第2受付手段と、
表示手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記第1受付手段と前記第2受付手段の前記表示手段への表示を制御し、
前記設定手段によって前記第2印刷設定が設定された状態で、前記制御手段は、前記第1受付手段によって、前記第1印刷設定を受け付けないように表示を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記第1受付手段による印刷設定の表示において前記第1印刷設定をグレーアウトして表示させることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記第1受付手段によって前記第1印刷設定の選択を受け付けるとメッセージを通知させることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
画像処理装置の機能情報を記憶する記憶手段と、
印刷ジョブの送信先の画像処理装置の選択を受け付ける第3受付手段と、
を有し、
前記第3受付手段で受け付けた画像処理装置の機能情報に前記補正機能が含まれていることによって、前記制御手段は前記第2受付手段を表示させないことを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第3受付手段で受け付けた画像処理装置の機能情報に、前記補正機能が含まれ且つ変換したグレー値の値を、前記複数の画像データから取得した色数に基づいて補正する補正機能が含まれることによって、
前記設定手段によって前記第1印刷設定が設定されているか否かに係わらず、前記制御手段は前記第2受付手段を受け付け可能に表示させることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
画像処理装置の機能情報を記憶する記憶手段と、
印刷ジョブの送信先の画像処理装置の選択を受け付ける第3受付手段と、
を有し、
前記第3受付手段で受け付けた画像処理装置の機能情報に前記補正機能が含まれていないことによって、前記制御手段は前記第2受付手段を受け付け不能に表示させることを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記制御手段は、前記第1受付手段と前記第2受付手段を異なる画面に表示させることを特徴とする請求項3乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
ネットワークを介して画像処理装置と通信可能であって、1つの画像データを複数の画像データに分割して印刷ジョブを作成するポスター印刷機能を示す第1印刷設定と、前記画像処理装置がカラー画像データをグレースケール変換する際に、画像データ毎に取得した色数に基づいて変換したグレー値の値を補正する補正機能を示す第2印刷設定とを有する情報処理装置の制御方法であって、
前記第1印刷設定と前記第2印刷設定の一方を設定することによって、他方を設定させないステップと、
前記設定された印刷設定と画像データに基づいて印刷ジョブを生成するステップと、
前記印刷ジョブを送信するステップと、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項14】
ネットワークを介して画像処理装置と通信可能であって、複数の画像データを製本用にレイアウトする製本印刷機能を示す第1印刷設定と、前記画像処理装置がカラー画像データをグレースケール変換する際に、画像データ毎に取得した色数に基づいて変換したグレー値の値を補正する補正機能を示す第2印刷設定と
を有する情報処理装置
の制御方法であって、
前記第1印刷設定と前記第2印刷設定の一方を設定することによって、他方を設定させないステップと、
前記設定された印刷設定と画像データに基づいて印刷ジョブを生成するステップと、
前記印刷ジョブを送信するステップと、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項15】
ネットワークを介して画像処理装置と通信可能な情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
コンピュータに、
1つの画像データを複数の画像データに分割して印刷ジョブを作成するポスター印刷機能を示す第1印刷設定と、前記画像処理装置がカラー画像データをグレースケール変換する際に、画像データ毎に取得した色数に基づいて変換したグレー値の値を補正する補正機能を示す第2印刷設定とを行わせる設定ステップと、
前記設定ステップで設定された印刷設定と画像データに基づいて印刷ジョブを生成させる生成ステップとを実行させ、
前記第1印刷設定と前記第2印刷設定の一方を設定することによって、他方を設定させないことを特徴とするプログラム。
【請求項16】
ネットワークを介して画像処理装置と通信可能な情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
コンピュータに、
複数の画像データを製本用にレイアウトする製本印刷機能を示す第1印刷設定と、前記画像処理装置がカラー画像データをグレースケール変換する際に、画像データ毎に取得した色数に基づいて変換したグレー値の値を補正する補正機能を示す第2印刷設定とを行う設定ステップと、
前記設定ステップで設定された印刷設定と画像データに基づいて印刷ジョブを生成する生成ステップとを有し、
前記第1印刷設定と前記第2印刷設定の一方を設定することによって、他方を設定させないことを特徴とするプログラム。
【請求項17】
前記コンピュータに、
前記第1印刷設定を受け付け可能な第1受付ステップと、
前記第2印刷設定を受け付け可能な第2受付ステップと、
をさらに実行させ、
前記設定ステップで前記第1印刷設定が設定された状態で、前記第2受付ステップで前記第2印刷設定を受け付けないように表示を制御させることを特徴とする請求項16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記コンピュータに、
前記第2受付ステップにおける印刷設定の受け付け表示において前記第2印刷設定をグレーアウトして表示させることを特徴とする請求項17に記載のプログラム。
【請求項19】
前記コンピュータに、
前記第2受付ステップで前記第2印刷設定の選択を受け付けるとメッセージを通知させることを特徴とする請求項17に記載のプログラム。
【請求項20】
請求項
15乃至
19のいずれか1項に記載のプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム、および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
画像処理装置において、RGB形式のカラーで表現されたカラーデータをグレースケール形式で出力する場合には、入力されるRGB値を既定の変換式を用いてグレースケールに変換して出力することが一般的である。既定の変換式の一つの例として、NTSC変換がある。このような色変換は、グレースケール形式の出力の結果に階調性が求められる場合に有効である。なお、NTSC変換は、R、G、Bのそれぞれを色ごとに所定の係数を用いて重み付けし、グレー値を算出する。そして算出したグレー値を反転することで濃度信号に直す処理である。
【0003】
しかしながら、入力されるカラーデータのRGB値を既定の変換式を用いてグレースケールに変換する場合には、元々のRGB値が異なる二つの色がグレースケール変換の結果、同じあるいは近い色になることがある。
【0004】
そして、元々のRGB値が異なる二つの色が、グレースケール形式の出力の結果、色の違いが識別できなくなってしまう。特に、グラフなどで二つの色を部分的に重ねたり接したりするように描画される場合には、二つの色の境界線がなくなってしまうために色の弁別性が悪くなってしまうおそれがあった。
【0005】
特許文献1は、1ページ毎に画像データ内の色の数を解析し、グレースケールに変換した後の各色のグレースケール値が互いに離れた値となるように色毎にグレースケール値になるように補正を行い、1ページ毎の変換テーブルを作成する。その後、1ページ毎に作成した変換テーブルに従いグレースケールに変換することで白黒の弁別性を向上させる手法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の方法では、ページ毎の白黒の変換処理後の弁別性を向上することが可能である。しかしながら、例えば、ページ内で用いられている色の数が1ページ目と2ページ目とで異なる場合には、グレースケール変換前の色が同じであっても、変換後のグレーの濃度が1ページ目と2ページ目とで異なる。
【0008】
そのため1つの画像を複数に分割して印刷するポスター印刷の印刷設定と、白黒の弁別性を向上する設定とをプリンタドライバが受け付けた場合に、分割したページ毎の色の数によってグレースケール変換を行ってしまう。そのため、分割したページ毎に色の数が異なる場合に、元の画像において同じ色の文字や図であっても、異なる色として印刷されてしまい、ユーザが所望した印刷物が得られないおそれがある。
【0009】
本願請求項1に係る発明は、ポスター印刷の印刷設定と白黒の弁別性を向上する設定の一方を受け付けた状態で他方を受け付けることを制限することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、ネットワークを介して画像処理装置と通信可能な情報処理装置であって、1つの画像データを複数の画像データに分割して印刷ジョブを作成するポスター印刷機能を示す第1印刷設定と、前記画像処理装置がカラー画像データをグレースケール変換する際に、画像データ毎に取得した色数に基づいて変換したグレー値の値を補正する補正機能を示す第2印刷設定と、を設定する設定手段と、前記設定手段による印刷設定を制限する制御手段と、前記設定手段によって設定された印刷設定と画像データに基づいて印刷ジョブを生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された印刷ジョブを画像処理装置に送信する送信手段と、を有し、前記制御手段は、前記設定手段が前記第1印刷設定と前記第2印刷設定の一方を設定することによって、他方を設定させないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本願請求項1に係る発明は、ポスター印刷の印刷設定とプリンタドライバの設定の一方を受け付けた状態で他方を受け付けることを制限することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図8】印刷用の画像データを生成するまでの解析の一般的な概要説明図
【
図12】プリンタドライバ制限制御の判定処理の流れを示すフローチャート
【
図14】プリンタドライバ制限制御の判定処理の流れを示すフローチャート
【
図16】プリンタドライバの印刷設定の表示制御を示すフローチャート
【
図18】印刷ジョブの生成処理を示すフローチャート
【
図19】画像形成装置の印刷用画像データの生成までの解析を示すフローチャート
【
図20】製本印刷時の白黒時の弁別性向上機能の適用を示したフローチャート
【
図21】ポスター印刷時の白黒時の弁別性向上機能の適用を示したフローチャート
【
図22】ポスター印刷も製本印刷も行わない場合に白黒時の弁別性向上機能の適用を示したフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面を参照して本発明の各実施例を詳しく説明する。なお、以下の実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また各実施例で説明されている特徴の組み合わせのすべてが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。本実施形態では、情報処理装置の一例として画像処理装置を用いて説明する。
【0014】
(実施例1)
本実施例における印刷システムの構成について説明する。
図1は本実施例における印刷システムの一例である。ネットワーク100を介して画像処理装置101と情報処理装置102が接続可能である。情報処理装置102にはOSおよびアプリケーションがインストールされている。このシステムにおいて、ユーザは情報処理装置102からアプリケーションを利用して印刷ジョブを画像処理装置101に送信する。情報処理装置102が一般的なPC(Personal Computer:パーソナルコンピュータ)に代表される情報機器である場合、アプリケーションとしてプリンタドライバを介して対象となる画像処理装置101へ印刷ジョブを送信する構成が考えられる。
【0015】
【0016】
画像処理装置101において、原稿204は、原稿台ガラス203および原稿圧板202の間に載置される。原稿204は、ランプ205の光に照射される。原稿204からの反射光は、ミラー206と207に導かれる。レンズ208によって3ラインセンサ210上に像が結ばれる。尚、レンズ208は赤外カットフィルタ231で覆われている。
【0017】
図示しないモータは、ミラー206とランプ205を含むミラーユニットを速度Vで、ミラー207を含むミラーユニットを速度V/2で矢印の方向に移動させる。つまり、ミラーユニットは、3ラインセンサ210の電気的走査方向(主走査方向)に対して垂直方向(副走査方向)に移動し、原稿204の全面を走査する。
【0018】
3ラインのCCDからなる3ラインセンサ210は、入力される光情報を色分解して、フルカラー情報レッドR、グリーンGおよびブルーBの各色成分を読み取り、その色成分信号を信号処理部244へ送る。なお、3ラインセンサ210を構成するCCDは、それぞれ5000画素分の受光素子を有する。CCDは、原稿台ガラス203に載置可能な原稿の最大サイズであるA3サイズの原稿の短手方向(297mm)を600dpiの解像度で読み取ることができる。
【0019】
標準白色板211は、3ラインセンサ210の各CCD 210―1から210-3によって読み取ったデータを補正するためのものである。標準白色板211は、可視光でほぼ均一の反射特性を示す白色である。
【0020】
信号処理部244は、3ラインセンサ210から入力される画像信号を電気的に処理して、シアンC、マゼンタM、イエローYおよびブラックKの各色成分信号を生成し、生成したCMYKの色成分信号を画像出力部245に送る。このとき出力される画像はディザなどのハーフトーン処理が行われたCMYKの画像となっている。
【0021】
画像出力部245において、画像読取部246から送られてくるC、M、YまたはKの画像信号はレーザドライバ212へ送られる。レーザドライバ212は、入力される画像信号に応じて半導体レーザ素子213を変調駆動する。半導体レーザ素子213から出力されるレーザビームは、ポリゴンミラー214、F―θレンズ215およびミラー216を介して感光ドラム217を走査し、感光ドラム217上に静電潜像を形成する。
【0022】
現像器は、マゼンタ現像器219、シアン現像器220、イエロー現像器221およびブラック現像器222から構成される。四つの現像器は、交互に感光ドラム217に接することで感光ドラム217上に形成された静電潜像を対応する色のトナーで現像してトナー像を形成する。記録紙カセット225から供給される記録紙は、転写ドラム223に巻き付けられ、感光ドラム217上のトナー像が記録紙に転写される。
【0023】
次に、
図3と
図4を用いて印刷システムを構成する機器のハードウェア構成について説明する。
図3は情報処理装置102のブロック図である。入力装置206はユーザが情報処理装置を操作するためのキーボードやマウスあるいはタッチパネルに相当する。表示装置307はユーザが情報処理装置102を操作するためのディスプレイに相当する。
【0024】
例えばタッチパネルのように表示装置307の一部または全部が入力装置306を兼ねている構成もある。記憶装置305は、大容量のデータを保存するための不揮発性のハードディスクに代表される記憶媒体に相当し、アプリケーションやデータの読み書きが行われる。ネットワーク装置308は
図1で説明したネットワーク100に接続され、他の機器と通信を行うことが可能である。
【0025】
通常、情報処理装置102を起動するための初期プログラムや情報処理装置102の各モジュールを制御するための基本的なプログラムはROM303に保存されている。またOSやアプリケーションは記憶装置305に保存されている。情報処理装置102の電源が投入されると、まずROM303に保存されているコンピュータを起動するためのプログラム(ブートローダ)が実行される。そして、そのプログラムが記憶装置305に保存されているOSをRAM302にロードし、その後、制御権をOSに渡す。OSは必要なモジュールやドライバをさらに記憶装置305からRAM302に読み込む。さらにユーザの指示により、必要なアプリケーションを記憶装置305からRAM302に読み込み、実行する。
【0026】
図4は画像処理装置101のブロック図である。CPU401、RAM402、ROM403、記憶装置405、ネットワーク装置408は情報処理装置102の構成と同様であるため説明は省略する。
【0027】
ネットワーク装置408はネットワーク100に接続され、他の機器と通信を行うことが可能である。例えば、ネットワーク装置408は、情報処理装置102から印刷データを受信することが可能である。
【0028】
記憶装置405は、大容量のデータを保存するための不揮発性のハードディスクに代表される記憶媒体に相当し、アプリケーションやデータの読み書きが行われる。記憶装置405は、ネットワーク装置408が受信した印刷ジョブを記憶する。
【0029】
入力装置406は、テンキーや各種ボタン等で構成される場合もある。印刷装置404は、印刷ジョブに含まれる印刷データをRAM402からロードし、印刷を実行して印刷物を出力する。
【0030】
表示部407は、ユーザからの指示や設定の操作を受付けるとともに、画像処理装置101の装置情報やジョブの進捗情報、各種ユーザインタフェース画面を表示する。なお、表示部がタッチパネルである場合は、表示部に入力装置406が少なくとも一部含まれてもよい。なお、入力装置406で受け付けた設定情報などは、記憶装置405に格納される。
【0031】
画像処理回路409は、記憶部405に記憶されたラスタ画像と属性画像を読み出し、パラメータに従ってそのラスタ画像を最適化するための各種画像処理を行う。また、画像処理回路409は、入力部406から通知された設定情報に基づいた画像処理も行う。なお、画像処理回路409は、カラーのラスタ画像をグレーのラスタ画像に変換する処理もここで行われる。
【0032】
次に本実施例における印刷システムを構成する機器の機能について説明する。
図5は本実施例における印刷システムのソフトウェア構成を示す図である。各機器の記憶装置305および405に保存されたプログラムをRAM302および402にロードし、CPU301および401により実行することで実現される。
【0033】
画像処理装置101は、通信部501、印刷部502、入出力制御部503を備える。通信部501は、ネットワーク100を通じて他の機器との通信をネットワーク装置408に実現させる。印刷部502は画像処理装置101内の印刷ジョブを実行し、印刷装置404に印刷物の出力を実現させる。
【0034】
入出力制御部503は、入力装置406からの入力情報や表示装置407への出力情報の制御を実現する。情報処理装置102は、通信部511、ジョブ作成部512、入出力制御部513を備える。通信部511は、ネットワーク100を通じて他の機器との通信を実現する。
【0035】
ジョブ作成部512は、画像処理装置101が解釈可能な印刷データを印刷ジョブとして作成することを実現する。入出力制御部513は、入力装置306からの入力情報や、表示装置307への出力情報の制御を実現する。
【0036】
なお、本実施例の画像処理装置101は、画像処理装置のブロックとして画像処理回路409を有する構成を示したが、
図5の点線で示すように画像処理装置101の機能として画像処理部504を有していてもよい。その場合には、画像処理は、CPU401が画像処理機能を実行する。
【0037】
また、画像処理回路409または機能としての画像処理部504は、情報処理装置102が有してもよい。
【0038】
次に、情報処理装置102が画像処理装置101に印刷ジョブを送信するためのプリンタドライバの印刷設定UI(ユーザインタフェース)について
図6を用いて説明する。
【0039】
600は印刷設定UIである。601から603は機能選択タブである。プリンタドライバの機能が多岐に渡るため、その機能の種類に応じて異なるシートでそれぞれの印刷設定を実現するための仕組みである。なお、後述する各種印刷設定は、必ずしもこの記載の通りの機能タブ上に分類される必要はない。すべての印刷設定が同一の機能タブ上に分類される構成であってもよい。
【0040】
図6(a)に機能タブとして「仕上げ」が選択されている状態の印刷設定UIを示す。「仕上げ」タブ601では、印刷時の面付け処理に関する設定が可能となる。プレビュー611は、現在の印刷設定で得られる出力結果を模式的に、あるいは縮小して示す。
【0041】
印刷方法選択部621は、「片面印刷」、「両面印刷」、「製本印刷」のいずれかを選択可能である。印刷方向選択部622は、「縦」、「横」のいずれかを選択することができる。ページレイアウト選択部623は、面付けとしてページ集約する際の数を選択することができる。ここでは、ページレイアウト選択部623は、「1in1」「2in1」「4in1」の他、「ポスター(2×2)」「ポスター(3×3)」「ポスター(4×4)」のポスター印刷機能(以下、ポスター印刷)を選択することができるものとする。とじ方向選択部624は、とじしろを付与する位置を選択することができる。ここでは、とじ方向選択部624は、「長辺とじ」、「短辺とじ」を選択することができるものとする。
【0042】
図6(b)は機能タブとして「印刷品質」が選択されている状態の印刷設定UIを示す。「印刷品質」タブ603は、印刷時の印刷品質に関する設定を可能とする。
【0043】
カラーモード選択部641は、「カラー」、「白黒」のいずれかを選択することができる。白黒時の弁別性を向上するための機能選択部642(以下、機能選択部)は、カラーモード選択部641で「白黒」を選択した際に白黒出力時の弁別性機能の適用の有無を選択することができるようになる。
【0044】
機能選択部642は、「使用しない」、「濃度補正」のいずれかを選択することができる。明るさ選択部643、およびコントラスト選択部644は、出力時の明るさ、コントラストの調整をすることができる。
【0045】
白黒時の弁別性向上するための機能を選択する選択部642は、カラーモード選択部641において「白黒」を選択した場合に有効となる。
【0046】
OKボタン631は、押下されることにより、印刷設定UI600で設定した内容を反映した印刷ジョブを生成する処理(ジョブ生成)が開始される。生成された印刷ジョブは、ネットワーク装置308を介して画像処理装置101に送信される。一方、キャンセルボタン632は、押下されることにより、印刷設定を終了する。
【0047】
図7は、本実施例にかかる画像処理装置が備えるモジュール構成を示す図である。
【0048】
ネットワーク装置部408は、印刷データを受信する。受信した印刷データは、画像処理回路409がページ記述言語(以下、PDL)として解析する。画像処理回路409は、解析したページ記述言語を基にラスタライズ画像を生成する。生成した画像はビデオ信号に変換し印刷装置404に出力する。この時、404~409は情報処理装置102が備えていてもよいし、画像処理装置101が備えていてもよい。
【0049】
次に
図8を用いて、画像処理装置101のネットワーク装置部408が印刷データを受信してから、印刷用の画像データを生成するまでの解析の一般的な概要について説明する。
【0050】
CPU401が、記憶部405から読み出したプログラムやデータを用いて画像処理回路409に実行させる。
【0051】
ネットワーク装置部408が印刷データを受信するとフローチャートが開始する。
【0052】
S801において、CPU401は、ネットワーク装置部408が受信した印刷ジョブを画像処理回路409に取得させる。
【0053】
S802において、CPU401は、受信した印刷ジョブを、画像処理回路内のジョブ解析部において解析する。ここでCPU401は、印刷ジョブのヘッダに含まれる設定情報の確認を行う。設定情報とは、例えば、受信した印刷ジョブに設定された印刷方法、印刷の向き、ページレイアウト、とじしろ、カラーモード、白黒時の弁別性向上モードのオンオフ、明るさ、コントラスト等である。
【0054】
白黒時の弁別性向上モードは、カラーモード設定においてグレースケール形式を選んだ際に選択可能である。グレースケール形式は、入力がRGB形式のカラーで表現されたカラーデータをグレースケール形式で出力する場合、入力されるRGB値を既定の変換式を用いてグレースケールに変換して出力するデータを生成する形式である。
【0055】
そして弁別性向上モードは、ページに含まれる各色の各色のグレー値が互いに離れた値となるよう変換するため処理である。例えば、「濃度補正」を選択可能である。以下では、「濃度補正」という言葉は、弁別性向上のための補正機能として用いる。
【0056】
S803において、CPU401は、画像処理回路409内のページ解析部でページ毎の情報解析を行う。これによりCPU401は、ページ毎に含まれるR、G、Bの値を取得する。
【0057】
次にS804において、R,G,Bの値からカラーグレー変換解析を行う。「濃度補正」が、無効であれば、例えば、ページ内の色を解析し、グレースケールに変換し、変換テーブルを作成する。このとき、グレー値の補正は行わない。「濃度補正」が無効である場合の変換テーブル901の例は
図9(a)である。ここでは、ページ内に4色の色がある例を挙げる。ページ内の色の解析処理は、画像処理回路409において画素ごとにカラーをグレーに変換する。ここの処理は、まずR、G、Bのそれぞれを色ごとに所定の係数を用いて重み付けし、グレー値を算出する。そして算出したグレー値を反転することで濃度信号に直す処理である。
【0058】
「濃度補正」が有効であれば、CPU401は、例えば、ページ内の色を解析し、グレースケールに変換した後の各色のグレー値が互いに離れた値となるよう変換するための変換テーブルを作成する。濃度補正を行った際に作成される変換テーブル902の例は、
図9(b)である。
【0059】
ここでは、ページ内の色の解析処理では、画像処理部において画素ごとにカラーをグレーに変換する。ここの処理ではまずR、G、Bのそれぞれを色毎に所定の係数を用いて重み付けし、グレー値を算出する。算出した各色に対応するグレー値が所定の間隔になるように補正をする。補正後のグレー値を反転することで濃度信号に直す。
【0060】
S805で、CPU401は、解析したカラーに関する情報(変換テーブル)を基にカラーグレー変換処理を行う。
【0061】
S806でCPU401は、印刷に用いる画像を印刷装置404に形成させる。
【0062】
S807でCPU401は、すべてのページの印刷に用いる画像の形成が終了したか否かを判定し、すべてのページで印刷に用いる画像の形成が終了した場合にフローチャートを終了する。すべてのページで印刷に用いる画像の形成が終了していない場合にS803に戻る。なお、画像データの解析(例えば2ページ目の画像の形成)と、印刷装置404による形成した画像の用紙への印刷(例えば1ページ目の画像の用紙への印刷)とは、並行して行われてもよい。
【0063】
【0064】
図6の印刷方法選択部621により、製本印刷機能(以下、製本印刷)を指定した際(
図8において印刷ジョブに製本印刷の設定が含まれていた際)の出力物の模式図を
図10に示す。
【0065】
図10(a)は12ページのデータを製本印刷した際の出力物を横から見た場合の模式図であり、記載の数字はその紙面に印刷されたページのページ番号を示す。
図10(c)は12ページのデータを
図10(a)のように製本印刷した際の出力物における、表裏に印刷されるページのページ番号を示した図である。
【0066】
同様に、
図10(b)は7ページのデータを製本印刷した際の出力物を横から見た場合の模式図である。
図10(d)は7ページのデータを製本印刷した際の
図10(b)に示した出力物における、表裏に印刷されるページのページ番号を示した図である。製本印刷時の出力物においては、見開きとして元々の印刷データにおいて連続する2ページを同時に目にすることになる。
【0067】
図6において、白黒時の弁別性を向上するための機能選択部642において「使用しない」を選択した場合、入力されるカラー画像データのRGB値を既定の変換式を用いてグレースケールに変換し、出力する。この場合、元々のRGB値が異なる二つの色がグレースケール変換の結果、同じあるいは近い色になる場合がある。しかしながら、色ごとにグレースケール変換を行うため、異なるページにおける変換前に同一だった色は、グレースケールになっても同一の色となる。
【0068】
一方、機能選択部642において「濃度補正」を選択した場合、ページ毎にページ内の色および色数(色の種類)を解析し、グレースケールに変換した後の各色のグレー値が互いに離れた値となるよう変換するための変換テーブルを作成する。そして、ページ毎に異なった変換テーブルを用いて、ページ毎にグレースケール変換し、変換したグレースケールを用いて印刷を行う。
【0069】
つまり、ページ毎にページ内の色および色数を解析するため、製本印刷のように異なるページを見開きで見せる製本用のレイアウトは、異なるページにおいて変換前に同一だった色は、グレースケールに変換されると異なる色となる可能性がある。
【0070】
具体的には、例えば製本の例である
図10(a)の場合には、
図10(a)の上から1番目の出力用紙の下面の場合、入力データの5ページ目と8ページ目を合わせたものが解析の対象となる。
図10(a)の上から2番目の出力用紙の上面の場合、入力データの4ページ目と9ページ目を合わせたものが解析の対象となる。その結果、入力データの4ページ目と5ページ目を見開きで見た際に、元々のRGB値では同じ色で表現されていた箇所が、異なるグレースケール値で表現されていることが目立ち、不自然な出力成果物となってしまうことがある。
【0071】
図11は、
図6の印刷方法選択部621により、ポスター印刷を指定した際(
図8において印刷ジョブにポスター印刷の設定が含まれていた際)の印刷物の模式図を示す図である。
【0072】
図11はページレイアウト選択部623により、ポスター印刷を指定した際(
図8において印刷ジョブにポスター印刷の設定が含まれていた際)の印刷物の模式図を示す。
図11(a)は出力する画像データを示したものである。本実施例における画像データは1110、1120、1130、1140に示す4つの四角と、1150に示す「A」の文字で構成されている。そして、
図11(a)には、1110、1120、1130、1140に示す4つの四角と、1150に示す「A」の文字は、互いに異なる色で描画されているものとする。
【0073】
図11(b)はページレイアウト選択部623により「ポスター(2×2)」を指定した際の印刷物を並べたものである。このとき情報処理装置102は、1つの画像データを複数の画像データに分割して、分割した画像データを異なる印刷ジョブを生成し、送信する。つまり
図11(b)は、画像処理装置101が異なる印刷ジョブを受信し、実行した結果である。ポスター印刷時の印刷物は、1ページでポスターにはならない可能性がある。しかしながら、ユーザが複数のページを1つのページとして扱うことでポスターとして用いることが可能である。
【0074】
ポスター印刷の例である
図11(b)の場合には、
図11(b)の1番目に印刷される(1ページ目の)画像データ1101の場合は左上の四角1110(例えば赤色)と「A」の文字1150(例えば青色)の一部が解析の対象となる。
【0075】
図11(b)の2番目に印刷される(2ページ目の)画像データ1102の場合は、右上の四角1120(例えば緑色)と「A」の文字の一部(例えば青色)が解析の対象となる。
【0076】
そのため
図11においても
図10の説明と同様に、機能選択部642において「使用しない」を選択した場合、画像データ1101と画像データ1102の文字1150は、グレースケールになっても同一の色となる。そのため、画像データ1101を用紙に印刷した印刷物の文字の色と画像データ1102を用紙に印刷した印刷物の文字の色は、同じ色となる。
【0077】
一方、機能選択部642において「濃度補正」を選択した場合、CPU401は、画像データ1101と画像データ1102に対して画像データ毎(ページ毎)に用紙内の色を解析する。そして、CPU401は、画像データ毎(ページ毎)にグレースケールに変換した後の各色のグレー値が互いに離れた値となるよう変換するための変換テーブルを作成する。そして、画像データ毎の変換テーブルを用いて、画像データ毎にグレースケールに変換し、変換したグレースケールを用いて印刷を行う。
【0078】
そのため、ポスター印刷のように異なるページの印刷物を複数用いて、1枚の印刷物を構成するポスター印刷においては、異なるページにおいて変換前に同一だった色がグレースケールに変換されると異なる色となる可能性がある。その結果、元々のRGB値では同じ色で表現されていた「A」の文字が、異なるグレースケール値で表現されてしまい、不自然な出力成果物となってしまうことがある。
【0079】
このように、複数の出力物を1つの出力成果物として扱う際に生じる課題を解決するため、本実施例において、情報処理装置102のCPU301は、
図12に示すフローチャートによるUI制限制御の判定処理を行う。
【0080】
図12は本実施例における情報処理装置102におけるプリンタドライバ制限制御(UI制限制御)の判定処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートは、情報処理装置102のCPU301がROM303から読み出してRAM302に保持したプログラムを用いて実行する。
【0081】
図12のフローチャートに示すUI制限制御の判定処理の開始タイミングは、印刷設定UI600のいずれかの設定値が変更されたタイミングである。あるいは、制限制御に関わる設定値である印刷方法選択部621、ページレイアウト選択部623、白黒時の機能選択部642の設定値が変更されたタイミングであってもよい。
【0082】
S1201において、情報処理装置102は印刷設定UI600の設定値を取得する。S1202において、情報処理装置102は印刷方法選択部621で設定された値が「製本印刷」であるか、またはページレイアウト選択部623で設定された値がポスター印刷であるか、そのどちらでもないかを判定する。なお、ポスター印刷とは、例えば、「ポスター(2×2)」「ポスター(3×3)」「ポスター(4×4)」である。
【0083】
S1202において、印刷方法選択部621で設定された値が「製本印刷」である、またはページレイアウト選択部623で設定された値がポスター印刷であると判定された場合、S1203の処理に進む。S1203において、情報処理装置102は機能選択部642に関する制限制御を行う。
【0084】
図13(a)に示すように、S1203における制限制御の一例を示す。ここでは機能選択部642の設定が行われる前に、印刷方法選択部621で「製本印刷」またはレイアウト選択部623で「ポスター印刷」が設定されている場合には、「濃度補正」の選択肢が選択不可能なようにグレーアウト表示する。また、機能選択部642で「濃度補正」が設定された後に、「製本印刷」または「ポスター印刷」が設定された場合には、その機能選択部642の設定値を「使用しない」に変更する。そして、「濃度補正」の選択肢が選択不可能なようにグレーアウト表示をする。
【0085】
次にグレーアウト表示の他の制限制御方法について説明する。なお上述のグレーアウト表示を含む制限制御方法は組み合わせ可能であれば組み合わせてもよい。
【0086】
別の制限制御の例は、
図13(b)に示すように白黒時の機能選択部642で「濃度補正」を選択できない旨のツールチップを表示する例である。
【0087】
また、また別の禁則制御の例として、
図13(c)に示すように選択部642で「濃度補正」を選択できない旨のメッセージを表示する。
【0088】
また別の制限制御の例は、白黒時の機能選択部642で設定されている値が「濃度補正」であった場合、白黒時の機能選択部642で「濃度補正」と「製本印刷」または「ポスター印刷」が同時に設定できない旨のメッセージやツールチップを表示する例である。そのうえで印刷方法選択部521またはページレイアウト選択部523の設定値を変更前の値に戻す
また別の制限制御の例は、
図13(d)に示すように白黒時の選択部642で「濃度補正」が選択されている限り、OKボタン631がグレーアウト表示され、押下できない状態にする例である。
【0089】
いずれの制限制御においても、印刷方法選択部621で設定された値が「製本印刷」である、またはページレイアウト選択部623で設定された値がポスター印刷である場合に、白機能選択部642で「濃度補正」の選択肢が選択できない状態となる。
【0090】
図12のフローチャートの説明に戻る。一方、S1202において、印刷方法選択部621で設定された値が「製本印刷」でなく、且つページレイアウト選択部623で設定された値がポスター印刷でないと判定された場合、フローを終了する。つまり情報処理装置102は機能選択部642に関して制限制御は行わない。
【0091】
次に
図14におけるプリンタドライバ制限制御(UI制限制御)の判定処理について説明する。
図14は、
図12のプリンタドライバ制限制御の別の判定処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートは、情報処理装置102のCPU301がROM303から読み出してRAM302に保持したプログラムを用いて実行する。
図14に示すフローチャートの開始タイミングは
図12と同じである。
【0092】
S1401において、情報処理装置102は印刷設定UI600の設定値を取得する。S1402において、情報処理装置102は白黒時の機能選択部642で設定された値が「濃度補正」であるか否かを判定する。
【0093】
S1402において情報処理装置102は白黒時の機能選択部642で設定された値が「濃度補正」であると判定された場合、S1403に移動する。
【0094】
S1403において、情報処理装置102は印刷方法選択部621およびページレイアウト選択部623に関する制限制御を行う。
【0095】
S1403における制限制御の一例として、印刷方法選択部621の設定が行われる前に、機能選択部642で「濃度補正」が設定されている場合には、「製本印刷」の選択肢が選択不可能なようにグレーアウト表示する(
図15(a))。また印刷方法選択部621の設定で「製本印刷」が設定された後に、「濃度補正」が設定された場合には、その選択部「621」の設定値を「片面印刷」に変更する。そして、「製本印刷」の選択肢が選択不可能なようにグレーアウト表示をする。(
図15(a))。
【0096】
また、レイアウト選択部623の設定が行われる前に、機能選択部642で「濃度補正」が設定されている場合には、「ポスター」の選択肢が選択不可能なようにグレーアウト表示する(
図15(b))。またレイアウト選択部623の設定で「ポスター印刷」が設定された後に、「濃度補正」が設定された場合には、その選択部623の設定値を「1 in 1」に変更する。そして、「ポスター印刷」の選択肢が選択不可能なようにグレーアウト表示をする(
図15(b))。
【0097】
次にグレーアウト表示の他の制限制御方法について説明する。なお上述のグレーアウト表示を含む制限制御方法は組み合わせてもよい。
【0098】
別の制限制御の例は、
図15(c)、
図15(d)の例のように「製本印刷」と「ポスター印刷」が「濃度補正」と同時に設定できない旨のメッセージやツールチップを表示する例である。
【0099】
また別の制限制御の例は、
図15(e)のように印刷方法選択部621で設定されている値が「製本印刷」であるか、またはページレイアウト選択部623で設定された値がポスター印刷である限り、OKボタン631がグレーアウト表示である。
【0100】
いずれの制限制御においても、選択部642で設定された値が「濃度補正」である場合に、印刷方法選択部621で「製本印刷」の選択肢が選択できず、ページレイアウト選択部623でポスター印刷の選択肢が選択できない状態が保たれる。
【0101】
一方、S1402において、白黒時の機能選択部642で設定された値が「濃度補正」でないと判定された場合、情報処理装置102は印刷方法選択部621およびページレイアウト選択部623に関して制限制御は行わない。
【0102】
本実施例の構成によれば、UI制限制御の判定処理により、製本印刷やポスター印刷の設定と、白黒時の弁別性向上機能の設定の同時設定を制限することが可能となる。その結果、ページ内の特徴量によりグレースケール変換の結果が異なる色変換処理に関して、元々同じ色である部分が異なる濃度のグレースケール値に変換されることで不自然な出力成果物となることを未然に防ぐことができる。
【0103】
(実施例2)
本実施例では、複数の画像処理装置の機能が異なる構成について説明する。以下では、例として画像処理装置101が弁別性向上機能を有し、画像処理装置103が、弁別性向上機能を有さないものとする。また、画像処理装置101においては、グレースケール変換テーブルの作成においてページ内の色を解析する際、連続する複数のページを対象として解析することで連続する複数のページで共通する変換テーブルを作成できる機能の有無についても説明する。
【0104】
本実施例におけるプリンタドライバは、画像処理装置101、画像処理装置103に共通して利用可能なプリンタドライバとする。
【0105】
図16は本実施例におけるプリンタドライバの印刷設定UI600を表示する際の流れを示すフローチャートである。本フローチャートは、情報処理装置102のCPU301がROM303から読み出してRAM302に保持したプログラムを用いて実行する。
【0106】
なお、本実施例において情報処理装置102は、画像処理装置101および画像処理装置103のプリンタドライバをインストールした際にネットワーク100を介して各画像処理装置の機能情報を取得し、記憶装置305に記憶する。記憶した機能情報には白黒時の弁別性向上機能に関する能力情報が含まれるものとする。
【0107】
図16のフローチャートは、印刷設定UI600が表示されると開始する。
【0108】
S1601において、CPU301は、プリンタドライバで選択された画像処理装置を特定する。例えば、
図1に示した画像処理装置101と画像処理装置103がプリンタドライバ画面で選択可能であるとする。なお特定した画像処理装置は、印刷ジョブの送信先となる。
【0109】
S1602において、情報処理装置102は特定した画像処理装置の機能情報を参照することにより、選択された画像処理装置が白黒時の弁別性向上機能を有するか否かを判定する。弁別性向上機能を有さない場合には、ステップS1603に進む。これは、S1601で特定された画像処理装置が画像処理装置103である場合である。
【0110】
S1603において、情報処理装置102は白黒時の弁別性向上機能選択部642を選択不可能な印刷設定UI600を表示する。この印刷設定UI600の例として、「印刷品質」タブ603で白黒時の弁別性を向上するための機能選択部642を表示しない構成がある。別の例として、「印刷品質」タブ603で機能選択部642を表示するものの、常にグレーアウトとなり選択不能とする構成がある。
【0111】
S1602の説明に戻る。特定された画像処理装置が画像処理装置103である場合には、ステップS1604に進む。
【0112】
S1602において、画像処理装置101および103が白黒時の弁別性向上機能を有すると判定された場合、S1604の処理に進む。これは、S1601で特定された画像処理装置が画像処理装置101である場合である。
【0113】
S1604において、画像処理装置101が変換テーブルの作成において連続する複数のページを対象としてカラーグレー変換解析することが可能な白黒時の弁別性向上機能を有するか否かを判定する。
【0114】
S1604において、白黒時の弁別性向上機能を有しないと判定された場合、S1605の処理に進む。S1605において、情報処理装置102は機能選択部642を選択可能で、製本印刷やポスター印刷の設定と、白黒時の弁別性向上機能の設定を制限した印刷設定UI600を表示する。この印刷設定UI600の例として、実施例1に示す構成がある。
【0115】
S1604において、画像処理装置101が白黒時の弁別性向上機能を有すると判定された場合、S1606の処理に進む。
【0116】
S1606において、情報処理装置102は、機能選択部642によって濃度補正を設定可能であり、製本印刷やポスター印刷の設定と、濃度補正の設定との同時設定を制限しない印刷設定UI600を表示する。この印刷設定UI600の例として、製本印刷やポスター印刷の設定と無関係に白黒時の弁別性向上機能の設定を可能な構成がある。
【0117】
このように
図16の構成によれば、プリンタドライバで選択された画像処理装置が弁別性向上機能を有するか否かによってプリンタドライバを変更することが可能である。さらに、弁別性向上機能を有する場合であって、連続複数のページを解析可能な機能を有するか否かによって、プリンタドライバUIを変更することが可能である。
【0118】
なお、S1604において、連続複数のページを対象として解析が可能な機能の有無は、
図17に示すようにプリンタドライバ1700で設定に基づいて判断してもよい。例えば、
図17の「全ページで共通の補正をする」にチェックが付いていれば、S1606に移動し、チェックが付いていなければS1605に移動する構成であってもよい。なお、
図17はプリンタドライバを表示中に切り替える構成を例としたが、それに限られない。
【0119】
次に、
図18は本実施例におけるプリンタドライバの印刷設定UI600を介して、白黒時の弁別性向上機能に関する設定がされた後に、OKボタン631が押下された際に印刷ジョブを生成する処理の流れを示すフローチャートである。
【0120】
なお、印刷ジョブは、例えば、機能選択部642で設定された濃度設定やページレイアウト623で設定されたポスター印刷設定や印刷方法621で設定された製本印刷設定等を含む印刷設定情報と画像データを含む。
【0121】
S1801において、情報処理装置102は印刷設定UI600の設定値を取得する。S1802において、情報処理装置102は機能選択部642で「濃度補正」が設定されていたか否かを判定する。
【0122】
S1802において、機能選択部642で「濃度補正」が設定されていると判定された場合、S1804の処理に進む。
【0123】
S1804において、情報処理装置102は印刷方法選択部621で「印刷」が設定されていたか否かを判定する。S1804において、印刷方法選択部621で「製本印刷」が設定されていたと判定された場合、S1805の処理に進む。
【0124】
S1805において、情報処理装置102は製本設定と、白黒時の弁別性向上機能である濃度補正設定を含む印刷ジョブを生成する。生成したデータは、ネットワークを介して画像処理装置101に送信される。
【0125】
S1804の説明に戻る。S1804において、印刷方法選択部621で「製本印刷」が設定されていなかったと判定された場合、S1806の処理に進む。
【0126】
S1806において、情報処理装置102はページレイアウト選択部623でポスター印刷が設定されていたか否かを判定する。S1806において、ページレイアウト選択部623でポスター印刷が設定されていたと判定された場合、S1807の処理に進む。
【0127】
S1807において、情報処理装置102はポスター印刷設定と、ポスターの分割数を示す情報と、白黒時の弁別性向上機能である濃度補正設定を含む印刷ジョブを生成し、ネットワークを介して画像処理装置101に送信する。
【0128】
S1806に戻る。S1806において、ページレイアウト選択部623でポスター印刷が設定されていなかったと判定された場合、S1808の処理に進む。
【0129】
S1808において、情報処理装置102は製本設定およびポスター印刷設定を含まないが、白黒時の弁別性向上機能である濃度補正設定を含む印刷ジョブを生成し、ネットワークを介して画像処理装置101に送信する。
【0130】
S1802に戻る。S1802において、機能選択部642で「濃度補正」が設定されていなかったと判定された場合、S1803の処理に進む。
【0131】
S1803において、情報処理装置102は白黒時の弁別性向上機能である濃度補正設定を含まない印刷ジョブを生成してネットワークを介して画像処理装置103に送信する。具体的には、S1803は、S1804~S1808と同様のステップを有する。ただし、S1803に含まれるS1805およびS1808およびS1807で生成する印刷ジョブは、弁別性向上機能である濃度補正設定を含まない印刷ジョブとなる。
【0132】
次に
図19において、本実施例における画像処理装置101のネットワーク装置部408が印刷ジョブを受信してから、印刷用の画像データを生成するまでの解析を示すフローチャートを説明する。なお、
図19のS1902、S1904、S1906は、
図8の802に対応する。
図19のS1903、S1905、S1907、S1908は、
図8の803~807に対応する。
【0133】
S801において、画像処理装置103はネットワーク100を介して情報処理装置102から送信された印刷ジョブを受信する。
【0134】
S1902において、画像処理装置103は印刷ジョブに白黒時の弁別性向上機能の適用指示を含むか否かを判定する。S1902において、印刷ジョブに白黒時の弁別性向上機能の適用指示を含まないと判定された場合、S1903の処理に進む。
【0135】
S1903において、画像処理装置103は白黒時の弁別性向上機能を適用せず、出力データを生成する。ここにおいて、入力がRGB形式のカラーで表現されたカラーデータをグレースケール形式で出力する場合、入力されるRGB値を既定の変換式を用いてグレースケールに変換して印刷に用いる画像データを生成し、印刷装置404に送信する。
【0136】
S1902において、印刷ジョブに白黒時の弁別性向上機能である濃度補正の設定を含むと判定された場合、S1904の処理に進む。S1904において、画像処理装置103は印刷ジョブに製本設定を含むか否かを判定する。S1904において、印刷ジョブに製本設定を含むと判定された場合、S1905の処理に進む。
【0137】
S1905において、画像処理装置103は製本印刷用の白黒時の弁別性向上機能を適用し、印刷に用いる画像データを生成して、プリンタ408に送信する。S1905の詳細を後述の
図20で説明する。
【0138】
S1904において、印刷ジョブに製本指示を含まないと判定された場合、S1906の処理に進む。S1906において、画像処理装置103は印刷ジョブにポスター印刷設定を含むか否かを判定する。
【0139】
S1906において、印刷ジョブにポスター印刷設定を含むと判定された場合、S1907の処理に進む。S1907において、画像処理装置103はポスター印刷用の白黒時の弁別性向上機能を適用し、印刷に用いる画像データを生成して、プリンタ408に送信する。S1907の詳細を後述の
図21で説明する。
【0140】
S1906において、印刷ジョブにポスター印刷指示を含まないと判定された場合、S1908の処理に進む。S1908において、画像処理装置103はページ単位に白黒時の弁別性向上機能を適用し、印刷に用いる画像データを生成して、プリンタ408に送信する。S1908の詳細を後述の
図22で説明する。
【0141】
図20はS1905の処理の流れを示すフローチャートである。
【0142】
S2001において、画像処理装置101はページ番号pを1に設定する。S2002において、画像処理装置101はpが最終ページのページ番号より大きいか否か判定する。
【0143】
S2002において、pが最終ページより大きいと判定された場合、画像処理装置101はこの処理を終了する。S2002において、pが最終ページより大きくないと判定された場合、S2003の処理に進む。S2003において、画像処理装置101はpが1であるか否かを判定する。S2003において、pが1であると判定された場合、S2005の処理に進む。S2003において、pが1でないと判定された場合、S2004の処理に進む。
【0144】
S2004において、画像処理装置101はp+1が最終ページのページ番号より大きいか否かを判定する。S2004において、p+1が最終ページのページ番号より大きくないと判定された場合、S2008の処理に進む。S2004において、p+1が最終ページのページ番号より大きいと判定された場合、S2005の処理に進む。
【0145】
S2005において、画像処理装置103はページ番号がpであるページに含まれる色を解析することにより、変換テーブルを作成する。S2006において、画像処理装置103はページ番号がpであるページに対して、S2005で作成した変換テーブルを用いて、グレースケール変換する。S2007において、画像処理装置103はpをp+1に更新する。
【0146】
S2008において、画像処理装置103はページ番号がpであるページとp+1であるページに含まれる色を解析することにより、変換テーブルを作成する。S2009において、画像処理装置103はページ番号がpであるページとp+1であるページに対して、S2008で作成した変換テーブルを用いて、グレースケール変換する。S2010において、画像処理装置103はpをp+2に更新する。
【0147】
S2002に戻る。S2002ですべてのページのグレースケール変換を終えるとS2011に移動する。S2011において、グレースケール変換したすべての画像データをプリンタ装置408に送信する。
【0148】
次に
図21はS1907の処理の流れを示すフローチャートを説明する。
【0149】
S2101において、画像処理装置103はページ番号pを1に設定する。S2102において、画像処理装置103は分割数qとして受信ジョブに含まれるポスターの分割数を設定する。S2103において、画像処理装置103はpが最終ページのページ番号より大きいか否か判定する。
【0150】
S2103において、pが最終ページより大きいと判定された場合、画像処理装置103はこの処理を終了する。S2103において、pが最終ページより大きくないと判定された場合、S2104の処理に進む。S2104において、画像処理装置103はページ番号がp、p+1、・・・、p+q-1であるページに含まれる色を解析することにより、変換テーブルを作成する。
【0151】
S2105において、画像処理装置103はページ番号がp、p+1、・・・、p+q-1であるページに対して、S2105で作成した変換テーブルを用いて、グレースケール変換する。S2106において、グレースケール変換を行って生成した印刷に用いる画像データをプリンタ装置408に送信する。S2107において、画像処理装置103はpをp+qに更新する。
【0152】
図22はS1908の処理の流れを示すフローチャートである。
【0153】
S2201において、画像処理装置101はページ番号pを1に設定する。S2202において、画像処理装置101はpが最終ページのページ番号より大きいか否か判定する。S2202において、pが最終ページより大きいと判定された場合、画像処理装置101はこの処理を終了する。S2202において、pが最終ページより大きくないと判定された場合、S2203の処理に進む。
【0154】
S2203において、画像処理装置101はページ番号がpであるページに含まれる色を解析することにより、変換テーブルを作成する。S2204において、画像処理装置101はページ番号がpであるページに対して、S2204で作成した変換テーブルを用いて、グレースケール変換する。S2205において、グレースケール変換を行って生成した印刷に用いる画像データをプリンタ装置408に送信する。S2206において、画像処理装置101はpをp+1に更新する。
【0155】
本実施例の構成によっても、UI制限制御の判定処理により、製本印刷やポスター印刷の設定と、白黒時の弁別性向上機能の設定の同時設定を制限することが可能となる。その結果、ページ内の特徴量によりグレースケール変換の結果が異なる色変換処理に関して、元々同じ色である部分が異なる濃度のグレースケール値に変換されることで不自然な出力成果物となることを未然に防ぐことができる。
【0156】
(その他の実施形態)
以上、本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるものではない。
【0157】
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0158】
402 CPU
402 RAM
404 印刷装置
405 記憶装置
408 ネットワーク装置