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特許7479908通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-26
(45)【発行日】2024-05-09
(54)【発明の名称】通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20240430BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20240430BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20240430BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20240430BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20240430BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W88/06
H04W88/02 110
H04W84/12
H04W84/10 110
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020068606
(22)【出願日】2020-04-06
(65)【公開番号】P2021166336
(43)【公開日】2021-10-14
【審査請求日】2023-04-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125254
【弁理士】
【氏名又は名称】別役 重尚
(72)【発明者】
【氏名】石津 明彦
【審査官】新井 寛
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-042655(JP,A)
【文献】特開2012-227786(JP,A)
【文献】国際公開第2016/013119(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信経路を介した通信を外部装置と行う通信装置であって、
アクセスポイントとして起動する前記外部装置のパラメータを、前記第1の通信経路と異なる第2の通信経路を介した通信を前記外部装置と行うための通信パラメータとして保持する保持手段と、
前記保持された通信パラメータを用いて前記外部装置と前記第2の通信経路を介した通信を確立する制御を行う通信確立制御手段と、
前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された前記通信パラメータの変更に関する制御を行う通信パラメータ変更制御手段とを備え、
前記第1の通信経路を介した通信から切り替えて前記第2の通信経路を介した通信を確立した場合、前記通信パラメータ変更制御手段は、前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された前記通信パラメータの変更を禁止することを特徴とする通信装置。
【請求項2】
ユーザが前記第2の通信経路を介した通信を確立するための所定の操作を行った外部装置と前記第2の通信経路を介した通信を確立した場合、前記通信パラメータ変更制御手段は、前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された前記通信パラメータの変更を許可することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
【請求項3】
ユーザが前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された前記通信パラメータを変更する指示を行うための変更指示手段を更に備え、
前記第1の通信経路を介した通信から切り替えて前記第2の通信経路を介した通信を確立した場合、前記通信パラメータ変更制御手段は、前記変更指示手段をユーザによる操作不可能に制御することを特徴とする請求項1又は2記載の通信装置。
【請求項4】
前記第1の通信経路を介した通信から切り替えて前記第2の通信経路を介した通信を確立した場合、前記通信パラメータ変更制御手段は、前記変更指示手段を表示しないことを特徴とする請求項3記載の通信装置。
【請求項5】
ユーザから前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された前記通信パラメータを変更する指示を受け付けた場合、エラーを通知することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項6】
前記第1の通信経路を介した通信から切り替えて前記第2の通信経路を介した通信を確立した場合、前記通信パラメータ変更制御手段は、前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された前記通信パラメータに含まれるSSIDまたはパスワードの変更を禁止することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
前記外部装置は、前記通信パラメータを表示する表示手段を備えない撮像装置であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項8】
第1の通信経路を介した通信を外部装置と行う通信装置の制御方法であって、
アクセスポイントとして起動する前記外部装置のパラメータを、前記第1の通信経路と異なる第2の通信経路を介した通信を前記外部装置と行うための通信パラメータとして保持する保持ステップと、
前記保持された通信パラメータを用いて前記外部装置と前記第2の通信経路を介した通信を確立する制御を行う通信確立制御ステップと、
前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された前記通信パラメータの変更に関する制御を行う通信パラメータ変更制御ステップとを有し、
前記第1の通信経路を介した通信から切り替えて前記第2の通信経路を介した通信を確立した場合、前記通信パラメータ変更制御ステップは、前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された通信パラメータの変更を禁止することを特徴とする通信装置の制御方法。
【請求項9】
第1の通信経路を介した通信を外部装置と行う通信装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記通信装置の制御方法は、
アクセスポイントとして起動する前記外部装置のパラメータを、前記第1の通信経路と異なる第2の通信経路を介した通信を前記外部装置と行うための通信パラメータとして保持する保持ステップと、
前記保持された通信パラメータを用いて前記外部装置と前記第2の通信経路を介した通信を確立する制御を行う通信確立制御ステップと、
前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された前記通信パラメータの変更に関する制御を行う通信パラメータ変更制御ステップとを有し、
前記第1の通信経路を介した通信から切り替えて前記第2の通信経路を介した通信を確立した場合、前記通信パラメータ変更制御ステップは、前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された前記通信パラメータの変更を禁止することを特徴とするプログラム。
【請求項10】
第1の通信経路を介した通信を外部装置と行う通信装置であって、
前記第1の通信経路と異なる第2の通信経路を介した通信を前記外部装置と行うための通信パラメータを保持する保持手段と、
前記保持された通信パラメータを用いて前記外部装置と前記第2の通信経路を介した通信を確立する制御を行う通信確立制御手段と、
前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された通信パラメータの変更に関する制御を行う通信パラメータ変更制御手段とを備え、
前記第1の通信経路を介した通信から切り替えて前記第2の通信経路を介した通信を確立した場合、前記通信パラメータ変更制御手段は、前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された通信パラメータの変更を禁止し、
前記保持手段に前記通信パラメータが保持されている場合、ユーザが前記第1の通信経路を介した通信から切り替えて前記第2の通信経路を介した通信を確立する指示を行うための通信確立指示手段が表示され、
ユーザから前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された通信パラメータを変更する指示を受け付けた場合、前記保持手段に保持された通信パラメータを削除することを特徴とする通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の外部装置と無線LAN(Local Area Network)通信を行う通信装置としての携帯端末が知られている。ユーザが、デジタルカメラに対して無線LAN通信を確立するための所定の操作を行い、さらに携帯端末に対して無線LAN通信に用いられるデジタルカメラの通信パラメータを入力することで、携帯端末がデジタルカメラと無線LAN通信可能となる。また、無線LAN通信を確立する別の方法として、ハンドオーバーが利用される。ハンドオーバーでは、携帯端末が、近距離無線通信により、デジタルカメラの通信パラメータをデジタルカメラから取得し、取得したデジタルカメラの通信パラメータを用いて近距離無線通信から無線LAN通信へ切り替える(例えば、特許文献1参照)。これにより、ユーザがデジタルカメラに対する所定の操作や携帯端末に対する通信パラメータの入力操作を行うことなく、携帯端末はデジタルカメラと無線LAN通信可能となる。携帯端末は、近距離無線通信によって取得したデジタルカメラの通信パラメータを保持し、保持したデジタルカメラの通信パラメータを、次回以降ハンドオーバーによってデジタルカメラと無線LAN通信を確立する際に使用する。
【0003】
携帯端末がデジタルカメラと無線LAN通信を確立すると、ユーザは、携帯端末を操作して、デジタルカメラに各種指示を行うことが可能となる。例えば、ユーザは、携帯端末を操作してデジタルカメラに対し、デジタルカメラに格納されたデジタルカメラの通信パラメータを別の値に変更させる指示を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-151745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来では、ユーザが携帯端末を操作してデジタルカメラに通信パラメータの変更を指示した場合、デジタルカメラでは通信パラメータが別の値に変更されるが、携帯端末では保持された通信パラメータが変更されない。その結果、携帯端末に保持された通信パラメータがデジタルカメラに格納された通信パラメータと不整合となり、ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立することができなくなるという問題が生じる。
【0006】
本発明の目的は、ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立できなくなる事態を回避することができる通信装置、通信装置の制御方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の通信装置は、第1の通信経路を介した通信を外部装置と行う通信装置であって、アクセスポイントとして起動する前記外部装置のパラメータを、前記第1の通信経路と異なる第2の通信経路を介した通信を前記外部装置と行うための通信パラメータとして保持する保持手段と、前記保持された通信パラメータを用いて前記外部装置と前記第2の通信経路を介した通信を確立する制御を行う通信確立制御手段と、前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された前記通信パラメータの変更に関する制御を行う通信パラメータ変更制御手段とを備え、前記第1の通信経路を介した通信から切り替えて前記第2の通信経路を介した通信を確立した場合、前記通信パラメータ変更制御手段は、前記第2の通信経路を介した通信を確立した外部装置に格納された前記通信パラメータの変更を禁止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立できなくなる事態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の形態に係る通信装置と通信を行う外部装置としてのデジタルカメラの構成を概略的に示すブロック図である。
図2】本発明の実施の形態に係る通信装置としてのスマートデバイスの構成を概略的に示すブロック図である。
図3】ユーザが簡易AP起動操作を行ってから簡易AP通信パラメータが変更されるまでの一連の処理の手順を説明するためのシーケンス図である。
図4図2の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
図5】ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立して簡易AP通信パラメータを変更した際の不具合を説明するためのシーケンス図である。
図6】簡易AP通信パラメータの変更を禁止する処理を説明するためのシーケンス図である。
図7図2の表示部に表示される通信パラメータ通知画面の一例を示す図である。
図8図2のスマートデバイスによって実行される簡易AP通信パラメータ取得処理の手順を示すフローチャートである。
図9図2のスマートデバイスによって実行される簡易AP通信パラメータ変更処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されても良い。また、各実施の形態を適宜組み合せることも可能である。
【0011】
図1は、本発明の実施の形態に係る通信装置と通信を行う外部装置としてのデジタルカメラ100の構成を概略的に示すブロック図である。図1において、デジタルカメラ100は、制御部101、撮像部102、不揮発メモリ103、作業用メモリ104、操作部105、記録媒体106、通信部107、及び近距離通信部108を備える。制御部101は、撮像部102、不揮発メモリ103、作業用メモリ104、操作部105、記録媒体106、通信部107、及び近距離通信部108と接続されている。なお、本実施の形態では、後述する図2のスマートデバイス200と通信を行う外部装置の一例として、撮像装置であるデジタルカメラについて説明するが、外部装置は、これに限られない。例えば、外部装置は、携帯型のメディアプレーヤ、タブレットデバイス、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であっても良い。
【0012】
制御部101は、受信した信号に従って、不揮発メモリ103に格納されたプログラムを実行してデジタルカメラ100の各構成要素を制御する。なお、本実施の形態では、制御部101の代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、デジタルカメラ100全体を制御しても良い。
【0013】
撮像部102は、例えば、光学レンズユニットと、絞り・ズーム・フォーカス等を制御する光学系と、光学レンズユニットを経て導入された光(映像)を電気的な映像信号に変換するための撮像素子等で構成される。撮像素子は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)や、CCD(Charge Coupled Device)である。撮像部102は、制御部101によって制御され、撮像部102に含まれるレンズ(不図示)によって結像された被写体光を撮像素子によって電気信号に変換する。撮像部102は、当該電気信号から得られるデジタルデータに対してノイズ低減処理等を施し、処理済みのデジタルデータを画像データとして出力する。デジタルカメラ100では、制御部101が上記画像データに符号化処理を施し、DCF(Design Rule for Camera File system)の規格に従って、記録媒体106に処理済みの画像データをファイルとして記録する。
【0014】
不揮発メモリ103は、データを電気的に消去・記録可能な不揮発性のメモリである。不揮発メモリ103は、制御部101が実行する各種プログラム等を格納する。作業用メモリ104は、撮像部102が撮像した画像データを一時的に保持するバッファメモリ、制御部101の作業領域等として使用される。
【0015】
操作部105は、ユーザが指示を入力する際に用いられる。操作部105は、例えば、ユーザがデジタルカメラ100の電源のON/OFFを指示するための電源ボタンや、撮影を指示するためのレリーズスイッチ、画像データの再生を指示するための再生ボタンを含む。操作部105は、通信部107を介して通信装置と通信を開始するための専用の接続ボタン等の操作部材を更に含む。なお、レリーズスイッチは、押下状態を2段階で検出するためにSW1及びSW2を有する。レリーズスイッチがいわゆる半押し状態となると、SW1がONとなる。SW1がONとなると、デジタルカメラ100は、AF(Auto Focus)処理、AE(Automatic Exposure)処理、AWB(Auto White Balance)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備を行うための指示として受け付ける。また、レリーズスイッチが、いわゆる全押し状態となると、SW2がONとなる。SW2がONとなると、デジタルカメラ100は、撮影を行うための指示として受け付ける。
【0016】
記録媒体106は、撮像部102から出力された画像データを記録する。なお、記録媒体106は、デジタルカメラ100に着脱可能な構成であっても良く、また、デジタルカメラ100に内蔵されていても良い。すなわち、本実施の形態では、デジタルカメラ100は、少なくとも記録媒体106にアクセスする手段を備えていれば良い。通信部107は、通信装置と通信するためのインターフェイスである。本実施の形態のデジタルカメラ100は、通信部107によって、通信装置との間でデータの送受信を行う。例えば、デジタルカメラ100は、撮像部102が生成した画像データを、通信部107によってスマートデバイス200に送信する。なお、本実施の形態では、通信部107は、通信装置とIEEE802.11の規格に従った無線通信(以下、「無線LAN通信」という。)を行うためのインターフェイスを含む。
【0017】
近距離通信部108は、例えば、近距離無線通信を行うためのアンテナ、無線信号を処理するための変復調回路及び通信コントローラで構成される。近距離通信部108は、変調した無線信号をアンテナから出力し、また、アンテナで受信した無線信号を復調することによりIEEE802.15の規格(いわゆるBluetooth)に従った近距離無線通信(以下、「Bluetooth通信」という。)を実現する。本実施の形態では、Bluetooth通信において、低消費電力であるBluetooth Low Energyのバージョン4.0が採用される。Bluetooth通信は、無線LAN通信と比べて通信可能な範囲が狭い、つまり、通信可能な距離が短い。また、Bluetooth通信は、無線LAN通信と比べて通信速度が遅い。一方、Bluetooth通信は、無線LAN通信と比べて消費電力が低い。本実施の形態のデジタルカメラ100は、近距離通信部108によって、通信装置とデータを送受信する。例えば、近距離通信部108が通信装置から撮影の命令をBluetooth通信によって受信した場合、デジタルカメラ100は、撮像部102を制御して撮影動作を行う。また、近距離通信部108が無線LAN通信によるデータの授受を行うための命令をBluetooth通信によって受信した場合、デジタルカメラ100は、通信部107を制御して無線LAN通信を開始する。
【0018】
本実施の形態では、デジタルカメラ100は、後述する図2のスマートデバイス200と通信部107による無線LAN通信を開始して通信接続される。また、本実施の形態において、通信部107は、動作モードとして、アクセスポイント(以下、「AP」とする。)モードと、クライアント(以下、「CL」とする。)モードとを備える。通信部107の動作モードは、例えば、ユーザが操作部105を操作することによって設定される。CLモードが通信部107の動作モードに設定された場合、デジタルカメラ100は、インフラストラクチャモードにおけるCL機器として動作し、周辺のAP機器と通信接続することで、通信接続したAP機器が形成するネットワークに参加可能となる。一方、APモードが通信部107の動作モードに設定された場合、デジタルカメラ100は、インフラストラクチャモードにおけるAP機器として動作する。デジタルカメラ100は、APの一種ではあるが、機能が限定された簡易的なAP(以下、「簡易AP」という。)として動作する。簡易APとして動作したデジタルカメラ100は、自身でネットワークを形成する。デジタルカメラ100の周辺の機器は、デジタルカメラ100をAP機器と認識し、デジタルカメラ100が形成したネットワークに参加する。なお、本実施の形態において、簡易APとして動作するデジタルカメラ100は、例えば、CL機器から受信したデータをインターネットプロバイダ等に転送するゲートウェイ機能を備えていない。このため、簡易APとして動作するデジタルカメラ100は、自身が形成したネットワークに参加しているCL機器からデータを受信しても、受信したデータをインターネット等のネットワークに転送することができない。デジタルカメラ100を動作させるためのプログラムは、上述したように不揮発メモリ103に保持されている。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態に係る通信装置としてのスマートデバイス200の構成を概略的に示すブロック図である。図2において、スマートデバイス200は、制御部201、撮像部202、不揮発メモリ203、作業用メモリ204、操作部205、表示部206、記録媒体207、通信部208、近距離通信部209、公衆網通信部210、マイク211、及びスピーカ212を備える。制御部201は、撮像部202、不揮発メモリ203、作業用メモリ204、操作部205、表示部206、記録媒体207、通信部208、近距離通信部209、公衆網通信部210、マイク211、及びスピーカ212と接続されている。なお、本実施の形態では、通信装置の一例として、スマートデバイスについて説明するが、通信装置は、これに限られない。例えば、通信装置は、デジタルカメラ、プリンタ、テレビ、パーソナルコンピュータ等の無線通信機能を備える情報処理装置であっても良い。
【0020】
スマートデバイス200は、スマートフォンやタブレットデバイス等の携帯端末である。制御部101は、受信した信号及び不揮発メモリ203に格納されたプログラムに従って、スマートデバイス200の各構成要素を制御する。なお、本実施の形態では、制御部201の代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、スマートデバイス200全体を制御しても良い。
【0021】
撮像部202は、当該撮像部202に含まれるレンズ(不図示)で結像された被写体光を電気信号に変換する。撮像部202は、当該電気信号から得られるデジタルデータに対してノイズ低減処理等を施し、処理済みのデジタルデータを画像データとして出力する。画像データは、バッファメモリ(不図示)に格納される。制御部201は、バッファメモリに格納された画像データに対し、所定の演算や符号化処理を施し、処理済みの画像データをファイルとして記録媒体207に記録する。不揮発メモリ203は、データを電気的に消去・記録可能な不揮発性のメモリである。不揮発メモリ203は、制御部201が実行する基本的なソフトウェアであるOS(Operating System)や、このOSと協働して応用的な機能を実現するアプリケーションを格納する。例えば、不揮発メモリ203は、デジタルカメラ100と通信するための通信アプリケーションを格納する。
【0022】
作業用メモリ204は、表示部206の画像表示用メモリや、制御部201の作業領域等として使用される。操作部205は、ユーザが指示を入力する際に用いられる。操作部205は、例えば、ユーザがスマートデバイス200の電源のON/OFFを指示するための電源ボタンや、表示部206に形成されるタッチパネル等の操作部材を含む。表示部206は、画像データの表示や、対話的な操作のための文字表示等を行う。スマートデバイス200では、操作部205及び表示部206が、スマートデバイス200のユーザインターフェースとして機能する。なお、本実施の形態では、スマートデバイス200は、表示部206を備えていなくても良い。例えば、スマートデバイス200は、表示部206と接続可能な構成であって表示部206の表示制御を行う表示制御機能を備えていれば良い。記録媒体207は、撮像部202から出力された画像データを記録する。なお、記録媒体207は、スマートデバイス200に着脱可能な構成であっても良く、また、スマートデバイス200に内蔵されていても良い。すなわち、スマートデバイス200は、少なくとも記録媒体207にアクセスする手段を備えていれば良い。
【0023】
通信部208は、外部装置と通信するためのインターフェイスであり、例えば、無線LAN通信を行うためのアンテナである。例えば、通信部208は、デジタルカメラ100との間でデータの送受信を行う。通信部208は、デジタルカメラ100と直接又はAPを介して無線LAN通信を行う。通信部208は、通信するためのプロトコルとして、例えば、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)や、無線LANを通じたPTP/IP(Picture Transfer Protocol over Internet Protocol)を用いる。なお、通信部208によるデジタルカメラ100との通信は、これに限られない。例えば、通信部208は、USBケーブルやHDMIケーブルを介して接続された外部装置とIEEE1394やEthernet等の通信規格に従って有線通信を行っても良い。また、通信部208は、赤外線通信モジュール、Bluewtooth(登録商標)通信モジュール、WirelessUSB等の無線通信モジュールを含んでいても良い。
【0024】
近距離通信部209は、近距離無線通信を実現するための通信ユニットである。近距離通信部209は、近距離無線通信を行うためのアンテナ、無線信号を処理するための変復調回路及び通信コントローラで構成される。近距離通信部209は、変調した無線信号をアンテナから出力し、また、アンテナで受信した無線信号を復調することにより近距離無線通信を実現する。近距離通信部209は、例えば、Bluetooth通信を実現する。
【0025】
公衆網通信部210は、公衆無線通信を行う際に用いられるインターフェイスである。スマートデバイス200は、公衆網通信部210を介して他の機器と通話処理を行う。この際、制御部201は、マイク211及びスピーカ212を介して音声信号の入力と出力を行うことで、通話を実現する。本実施の形態では、公衆網通信部210は、アンテナであり、制御部201は、公衆網通信部210を介して、公衆網に接続することができる。なお、本実施の形態では、一つのアンテナで通信部208及び公衆網通信部210の機能を兼用する構成であっても良い。
【0026】
本実施の形態では、ユーザが簡易APとして起動させる指示となる簡易AP起動操作をデジタルカメラ100に行うことで、デジタルカメラ100が簡易APとして動作する。スマートデバイス200は、簡易APとして動作したデジタルカメラ100によって形成されたネットワークに参加して、デジタルカメラ100と無線LAN通信を確立する。スマートデバイス200がデジタルカメラ100と無線LAN通信を確立すると、ユーザは、スマートデバイス200を操作して、デジタルカメラ100に各種指示を行うことが可能となる。例えば、ユーザは、スマートデバイス200を操作して、デジタルカメラ100に格納された簡易AP通信パラメータを変更することができる。簡易AP通信パラメータは、デジタルカメラ100が簡易APとして動作するための通信パラメータであり、デジタルカメラ100が形成したネットワークの無線LAN通信に必要となるパラメータである。例えば、簡易AP通信パラメータは、簡易APとして起動するデジタルカメラ100のSSID(Service Set Identifier)、パスワード、チャンネルである。
【0027】
図3は、ユーザが簡易AP起動操作を行ってから簡易AP通信パラメータが変更されるまでの一連の処理の手順を説明するためのシーケンス図である。なお、図3において、一例として、簡易AP通信パラメータに含まれるSSIDとして「wifi-network01」が予め設定され、パスワードとして「12345678」が予め設定されていることとする。
【0028】
図3において、まず、ステップS301では、デジタルカメラ100の制御部101が、ユーザから簡易AP起動操作を受けたことを検知する。ステップS302では、デジタルカメラ100の制御部101は、予め設定された簡易AP通信パラメータを用いてデジタルカメラ100を簡易APとして起動させる。
【0029】
一方、スマートデバイス200の制御部201は、ユーザによる指示に従って、図4(a)の選択画面400を表示部206に表示する。選択画面400は、通信パラメータ取得ボタン401、ハンドオーバーボタン402(通信確立指示手段)、及びネットワーク接続ボタン403を備える。通信パラメータ取得ボタン401は、後述するハンドオーバーで使用される簡易AP通信パラメータをデジタルカメラ100に要求するためのボタンである。ハンドオーバーボタン402は、ユーザが後述するハンドオーバーの開始を指示するためのボタンである。なお、ハンドオーバーボタン402は、スマートデバイス200が簡易AP通信パラメータを保持していない場合にはユーザが選択できないように制御される。ネットワーク接続ボタン403は、図4(b)の入力画面404の表示を指示するためのボタンである。ユーザがネットワーク接続ボタン403を選択すると、スマートデバイス200の制御部201は、簡易AP通信パラメータの入力欄を含む図4(b)の入力画面404を表示部206に表示する。なお、本実施の形態では、デジタルカメラ100は、ユーザに簡易AP通信パラメータを通知するための表示部を持たない。このため、ユーザは、一般的な無線LANアクセスポイントのように、デジタルカメラ100の底面や側面に張り付けられたラベル等から簡易AP通信パラメータを読み取り、読み取ったパラメータを入力画面404の入力欄に入力する。
【0030】
ステップS303では、スマートデバイス200の制御部201が、ユーザによる入力画面404の入力操作を受けたことを検知する。入力操作として、ユーザは、上記ラベルから読み取った簡易AP通信パラメータ、例えば、SSIDである「wifi-network01」とパスワードである「12345678」を入力画面404の入力欄に入力し、更に入力画面404の接続ボタン405を選択する。
【0031】
ステップS304では、スマートデバイス200の制御部201は、通信部208により、入力画面404の入力欄に入力された通信パラメータが示すAPに無線LAN通信の接続要求を行う。スマートデバイス200から無線LAN通信の接続要求を受けると、デジタルカメラ100の制御部101は、無線LAN通信の実施可否に関する通知をスマートデバイス200に送信する。
【0032】
ステップS305では、スマートデバイス200の制御部201は、デジタルカメラ100から受信した通知の内容に基づいてデジタルカメラ100と無線LAN通信を確立する。次いで、スマートデバイス200の制御部201は、図4(c)の操作画面406を表示部206に表示する。操作画面406は、通信パラメータ設定ボタン407を備える。通信パラメータ設定ボタン407は、図4(d)の通信パラメータ通知画面408の表示を指示するためのボタンである。ユーザが通信パラメータ設定ボタン407を選択すると、スマートデバイス200の制御部201は、無線LAN通信により、デジタルカメラ100から簡易AP通信パラメータを取得し、ステップS306の処理を行う。
【0033】
ステップS306では、スマートデバイス200の制御部201は、通信パラメータ通知画面408を表示部206に表示する。通信パラメータ通知画面408は、その入力欄にデジタルカメラ100から取得した簡易AP通信パラメータが設定された状態で表示される。ユーザは、通信パラメータ通知画面408の入力欄に、新たなSSIDやパスワードを入力し、通信パラメータ通知画面408の変更ボタン409を選択することで、簡易AP通信パラメータの変更要求を指示することができる。
【0034】
ユーザによる通信パラメータの変更要求の指示を受けると、スマートデバイス200の制御部201は、ステップS307にて、無線LAN通信により、通信パラメータの変更要求をデジタルカメラ100へ送信する。
【0035】
スマートデバイス200から通信パラメータの変更要求を受けると、デジタルカメラ100の制御部101は、ステップS308にて、簡易AP通信パラメータを通信パラメータ通知画面408の入力欄に入力された値に変更する。簡易AP通信パラメータが変更された場合、例えば、変更後の通信パラメータが記された新たなラベルがデジタルカメラ100の底面や側面に張り付けられて管理される。
【0036】
また、本実施の形態では、デジタルカメラ100とスマートデバイス200との無線LAN通信を確立する別の手段として、ハンドオーバーが利用される。ハンドオーバーでは、スマートデバイス200は、近距離無線通信、例えば、Bluetooth通信によって、デジタルカメラ100から簡易AP通信パラメータを取得し、簡易AP通信パラメータを用いてデジタルカメラ100との無線LAN通信を確立する。これにより、ユーザがデジタルカメラ100に対する簡易AP起動操作や入力画面404の入力操作を行わなくても、スマートデバイス200がデジタルカメラ100と無線LAN通信を確立可能となる。また、ユーザは、ハンドオーバーによってデジタルカメラ100と無線LAN通信が確立されたスマートデバイス200を操作して、簡易AP通信パラメータを変更可能である。しかし、ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立して簡易AP通信パラメータを変更した場合、それ以降、ハンドオーバーによって無線LAN通信が確立できなくなるといった不具合が生じる。
【0037】
図5は、ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立して簡易AP通信パラメータを変更した際の不具合を説明するためのシーケンス図である。なお、本実施の形態では、ユーザがスマートデバイス200の表示部206に表示された選択画面400の通信パラメータ取得ボタン401を選択した際に図5の処理が開始される。
【0038】
図5において、まず、ステップS501では、スマートデバイス200の制御部201は、Bluetooth通信(第1の通信経路を介した通信)により、デジタルカメラ100に対し、簡易AP通信パラメータの送信要求を行う。
【0039】
スマートデバイス200から通信パラメータの送信要求を受信すると、デジタルカメラ100の制御部101は、ステップS502にて、Bluetooth通信により、簡易AP通信パラメータをスマートデバイス200へ送信する。例えば、デジタルカメラ100の制御部101は、Bluetooth通信により、SSIDである「wifi-network01」、パスワードである「12345678」を含む簡易AP通信パラメータをスマートデバイス200へ送信する。
【0040】
簡易AP通信パラメータを受信すると、スマートデバイス200の制御部201は、ステップS503にて、受信した簡易AP通信パラメータを不揮発メモリ203等に格納する。本実施の形態では、スマートデバイス200は、Bluetooth通信によってデジタルカメラ100から取得した簡易AP通信パラメータを保持して、当該簡易AP通信パラメータを次回以降ハンドオーバーによってデジタルカメラ100と無線LAN通信を確立する際に使用する。
【0041】
次いで、スマートデバイス200の制御部201は、ステップS504にて、Bluetooth通信により、デジタルカメラ100に対し、ハンドオーバー要求を行う。
【0042】
スマートデバイス200からハンドオーバー要求を受信すると、デジタルカメラ100の制御部101は、ステップS505にて、ステップS502にて送信した簡易AP通信パラメータに対応する簡易APとしてデジタルカメラ100を起動させる。
【0043】
次いで、ステップS506では、スマートデバイス200の制御部201は、近距離通信部209により、ステップS503にて不揮発メモリ203に格納した簡易AP通信パラメータに対応するAPに対し、無線LAN通信の接続要求を行う。スマートデバイス200から無線LAN通信の接続要求を受けると、デジタルカメラ100の制御部101は、無線LAN通信の実施可否に関する通知をスマートデバイス200に送信する。
【0044】
ステップS507では、スマートデバイス200の制御部201は、デジタルカメラ100から受信した通知の内容に基づいてデジタルカメラ100と無線LAN通信(第1の通信経路と異なる第2の通信経路を介した通信)を確立する(通信確立制御手段)。これにより、スマートデバイス200及びデジタルカメラ100の間の通信が、Bluetooth通信から無線LAN通信に切り替わる。
【0045】
ステップS508では、スマートデバイス200の制御部201は、ユーザによる指示に従って、通信パラメータ通知画面408を表示部206に表示する。通信パラメータ通知画面408においてユーザによる通信パラメータの変更要求の指示を受けると、スマートデバイス200の制御部201は、ステップS509にて、無線LAN通信により、簡易AP通信パラメータの変更要求をデジタルカメラ100へ送信する(通信パラメータ変更制御手段)。
【0046】
スマートデバイス200から通信パラメータの変更要求を受信すると、デジタルカメラ100の制御部101は、ステップS510にて、簡易AP通信パラメータを通信パラメータ通知画面408の入力欄に入力された値に変更する。例えば、デジタルカメラ100の制御部101は、SSIDを「wifi-network02」に変更し、パスワードを「87654321」に変更する。変更後の通信パラメータは、記録媒体106等に格納される。次いで、デジタルカメラ100の制御部101は、ステップS511にて、スマートデバイス200との無線LAN通信による通信接続(以下、「無線LAN接続」という。)を切断する。なお、本実施の形態では、簡易AP通信パラメータの変更を契機として、デジタルカメラ100がスマートデバイス200との無線LAN接続を切断しているが、これに限られない。例えば、簡易AP通信パラメータを変更した後も無線LAN接続を継続し、ユーザによる指示に従って無線LAN接続を切断しても良い。
【0047】
次いで、スマートデバイス200の制御部201は、ユーザによる指示に従って、選択画面400を表示部206に表示する。ユーザが選択画面400のハンドオーバーボタン402を選択すると、スマートデバイス200の制御部201は、ステップS512にて、Bluetooth通信により、デジタルカメラ100に対し、ハンドオーバー要求を行う。
【0048】
スマートデバイス200からハンドオーバー要求を受信すると、デジタルカメラ100の制御部101は、ステップS513にて、ステップS510にて変更された通信パラメータに対応する簡易APとしてデジタルカメラ100を起動させる。つまり、デジタルカメラ100は、SSIDが「wifi-network02」であり且つパスワードが「87654321」である簡易APとして起動する。
【0049】
一方、スマートデバイス200の制御部201は、ステップS514にて、ステップS503にて不揮発メモリ203に格納された簡易AP通信パラメータに対応するAPに対し、無線LAN通信の接続要求を行う。ここで、不揮発メモリ203に格納された簡易AP通信パラメータのSSID及びパスワードは、変更前の値(「wifi-network01」、「12345678」)であり、簡易APとして起動するデジタルカメラ100のSSID及びパスワード「wifi-network02」、「87654321」と異なる。このため、スマートデバイス200は、デジタルカメラ100と無線LAN接続を確立することができない。このように、ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立して簡易AP通信パラメータを変更した場合、デジタルカメラ100に格納された簡易AP通信パラメータが、スマートデバイス200に保持された簡易AP通信パラメータと不整合となる。その結果、ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立することができなくなるという不具合が生じる。
【0050】
これに対し、本実施の形態では、スマートデバイス200がデジタルカメラ100とハンドオーバーによってBluetooth通信から切り替えて無線LAN通信を確立した場合、デジタルカメラ100に格納された簡易通信パラメータの変更が禁止される。
【0051】
図6は、簡易AP通信パラメータの変更を禁止する処理を説明するためのシーケンス図である。なお、本実施の形態では、ユーザがスマートデバイス200の表示部206に表示された選択画面400の通信パラメータ取得ボタン401を選択した際に図6の処理が開始される。
【0052】
図6において、デジタルカメラ100及びスマートデバイス200は、上述したステップS501~S507と同様の処理を行って、ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立する。
【0053】
デジタルカメラ100と無線LAN通信を確立した後、スマートデバイス200の制御部201は、ステップS601にて、ユーザによる指示に従って、図7の通信パラメータ通知画面700を表示部206に表示する。通信パラメータ通知画面700の入力欄には、通信パラメータ通知画面408のように、デジタルカメラ100から取得した簡易AP通信パラメータが設定されている。しかし、通信パラメータ通知画面700には、通信パラメータ通知画面408と異なり、簡易AP通信パラメータの変更要求を指示するための変更ボタンが含まれない。このようにして、本実施の形態では、ハンドオーバーによって無線LAN通信が確立された際にユーザが簡易AP通信パラメータの変更要求を指示できないように制御される。
【0054】
図8は、図2のスマートデバイス200によって実行される簡易AP通信パラメータ取得処理の手順を示すフローチャートである。図8の処理は、制御部201が不揮発メモリ203に格納されたプログラムを実行することによって実現される。また、図8の処理は、選択画面400が表示部206に表示された際に実行される。
【0055】
図8において、ステップS801では、制御部201は、ユーザが選択画面400の通信パラメータ取得ボタン401を選択したか否かを判別する。制御部201は、ユーザが選択画面400の通信パラメータ取得ボタン401を選択するまで待機する。ステップS801において、ユーザが選択画面400の通信パラメータ取得ボタン401を選択したと制御部201が判別した場合、処理はステップS802に進む。
【0056】
ステップS802では、制御部201は、Bluetooth通信により、デジタルカメラ100に対し、簡易AP通信パラメータの送信要求を行う。
【0057】
ステップS803では、制御部201は、近距離通信部209がデジタルカメラ100から簡易AP通信パラメータを取得したか否かを判別する。ステップS803において、近距離通信部209がデジタルカメラ100から簡易AP通信パラメータを取得したと制御部201が判別した場合、処理はステップS804に進む。一方、ステップS803において、近距離通信部209がデジタルカメラ100から簡易AP通信パラメータを取得しないと制御部201が判別した場合、処理は終了。例えば、近距離通信部209による通信が切断された場合やデジタルカメラ100からの応答が無く一定時間が経過した場合に、制御部201は、近距離通信部209がデジタルカメラ100から簡易AP通信パラメータを取得しないと判別する。
【0058】
ステップS804では、制御部101は、デジタルカメラ100から取得した簡易AP通信パラメータを不揮発メモリ203に格納する。その後、制御部101は、本処理を終了する。なお、簡易AP通信パラメータの格納場所は、不揮発メモリ203に限られず、記録媒体207や公衆網通信部210を介して接続された他の装置であっても良い。
【0059】
図9は、図2のスマートデバイス200によって実行される簡易AP通信パラメータ変更処理の手順を示すフローチャートである。図9の処理も、図8の処理と同様に、制御部201が不揮発メモリ203に格納されたプログラムを実行することによって実現される。また、図9の処理は、選択画面400が表示部206に表示された際に実行される。
【0060】
図9において、ステップS901では、制御部201は、ユーザが選択画面400のハンドオーバーボタン402を選択したか否かを判別する。
【0061】
ステップS901において、ユーザが選択画面400のハンドオーバーボタン402を選択したと制御部201が判別した場合、処理はステップS902に進み、ハンドオーバーによる無線LAN接続の処理が行われる。一方、ステップS901において、ユーザが選択画面400のハンドオーバーボタン402を選択しないと制御部201が判別した場合、処理はステップS910に進む。
【0062】
ステップS902では、制御部201は、Bluetooth通信により、デジタルカメラ100にハンドオーバー要求を行う。ハンドオーバー要求を受けたデジタルカメラ100は、簡易APとして起動する(例えば、ステップS504を参照)。
【0063】
ステップS903では、制御部201は、ステップS804にて不揮発メモリ203に格納された簡易AP通信パラメータのネットワークを探索する。このネットワークは、デジタルカメラ100の簡易AP機能により構築されたネットワークである。
【0064】
ステップS904では、制御部201は、通信部208が上記ネットワークを検出したか否かを判別する。
【0065】
ステップS904において、通信部208が上記ネットワークを検出したと制御部201が判別した場合、処理はステップS905に進む。一方、ステップS904において、通信部208が上記ネットワークを検出しないと制御部201が判別した場合、処理は終了する。例えば、通信部208による通信が切断された場合や、上記ネットワークを検出できずに一定時間が経過した場合等に、制御部201は、通信部208が上記ネットワークを検出しないと判別する。
【0066】
ステップS905では、制御部201は、通信部208により、上記ネットワークに接続する。上記ネットワークに接続すると、制御部201は、操作画面406を表示部206に表示する。
【0067】
ステップS906では、制御部201は、ユーザが操作画面406の通信パラメータ設定ボタン407を選択したか否かを判別する。ステップS906において、ユーザが操作画面406の通信パラメータ設定ボタン407を選択したと制御部201が判別した場合、処理はステップS907に進む。一方、ステップS906において、ユーザが操作画面406の通信パラメータ設定ボタン407を選択しないと制御部201が判別した場合、処理はステップS908に進む。
【0068】
ステップS907では、制御部201は、通信パラメータ通知画面700を表示部206に表示する。なお、上述したように、通信パラメータ通知画面700には、簡易AP通信パラメータの変更要求を指示するための変更ボタンが含まれない。また、通信パラメータ通知画面700は、その入力欄に、直前にデジタルカメラ100から取得した簡易AP通信パラメータが設定された状態で表示される。なお、簡易AP通信パラメータ変更処理を実行する前に、図8の簡易AP通信パラメータ取得処理が既に実行されている場合、通信パラメータ通知画面700は、その入力欄にステップS804にて不揮発メモリ203に格納された簡易AP通信パラメータが設定された状態で表示されても良い。
【0069】
ステップS908では、制御部201は、無線LAN通信の終了を指示されたか否かを判別する。例えば、ユーザが通信パラメータ通知画面700の終了ボタン701を選択した場合や、スマートデバイス200の電源ボタンがオフ操作された場合に、制御部201は、無線LAN通信の終了を指示されたと判別する。一方、上述した何れの操作も行われない場合、制御部201は、無線LAN通信の終了を指示されないと判別する。
【0070】
ステップS908において、無線LAN通信の終了を指示されないと制御部201が判別した場合、処理はステップS906に戻る。一方、ステップS908において、無線LAN通信の終了を指示されたと制御部201が判別した場合、処理はステップS909に進む。
【0071】
ステップS909では、制御部201は、通信部208を介して接続しているネットワークとの接続を切断する。その後、処理は終了する。
【0072】
ステップS910では、制御部201は、ユーザが選択画面400のネットワーク接続ボタン403を選択したか否かを判別する。
【0073】
ステップS910において、ユーザが選択画面400のネットワーク接続ボタン403を選択しないと制御部201が判別した場合、処理はステップS901に戻る。一方、ステップS910において、ユーザが選択画面400のネットワーク接続ボタン403を選択したと制御部101が判別した場合、処理はステップS911に進み、簡易AP起動操作を伴う無線LAN接続の処理が行われる。なお、ステップS911と並列で、ユーザがデジタルカメラ100に簡易AP起動操作を行ってデジタルカメラ100を簡易APとして起動させ、デジタルカメラ100は上記ネットワークを構築する。
【0074】
ステップS911では、制御部201は、入力画面404を表示部206に表示する。ユーザが入力画面404の入力欄に簡易AP通信パラメータを入力して接続ボタン405を選択すると、制御部201は、ステップS912にて、通信部208により、入力された簡易AP通信パラメータに対応するネットワークを探索する。
【0075】
ステップS913では、制御部201は、通信部208が上記ネットワークを検出したか否かを判別する。ステップS913において、通信部208が上記ネットワークを検出したと制御部201が判別した場合、処理はステップS914に進む。一方、ステップS913において、通信部208が上記ネットワークを検出しないと制御部201が判別した場合、処理は終了する。例えば、通信部208による通信が切断された場合、上記ネットワークを検出できずに一定時間が経過した場合、ユーザが入力した簡易AP通信パラメータが間違っていた場合に、制御部201は、通信部208が上記ネットワークを検出しないと判別する。
【0076】
ステップS914では、制御部201は、通信部208により、上記ネットワークに接続する。上記ネットワークに接続すると、制御部201は、操作画面406を表示部206に表示する。
【0077】
ステップS915では、制御部201は、ユーザが操作画面406の通信パラメータ設定ボタン407を選択したか否かを判別する。ステップS915において、ユーザが操作画面406の通信パラメータ設定ボタン407を選択したと制御部201が判別した場合、処理はステップS916に進む。一方、ステップS915において、ユーザが操作画面406の通信パラメータ設定ボタン407を選択しないと制御部201が判別した場合、処理はステップS917に進む。
【0078】
ステップS916では、制御部201は、簡易AP通信パラメータの変更要求を指示するための変更ボタン409を含む通信パラメータ通知画面408を表示部206に表示する。このように、本実施の形態では、簡易AP起動操作を伴って無線LAN通信が確立された場合、デジタルカメラ100に格納された簡易AP通信パラメータの変更が許可される。なお、通信パラメータ通知画面408は、その入力欄に、直前にデジタルカメラ100から取得した簡易AP通信パラメータが設定された状態で表示される。
【0079】
ステップS917では、制御部201は、簡易AP通信パラメータの変更を指示されたか否かを判別する。例えば、ユーザが通信パラメータ通知画面408の入力欄に別の値を入力して変更ボタン409を選択するといった変更指示入力操作が行われた場合、制御部201は、簡易AP通信パラメータの変更を指示されたと判別する。この場合、処理はステップS918に進む。一方、変更指示入力操作が行われない場合、制御部201は、簡易AP通信パラメータの変更を指示されないと判別する。この場合、処理はステップS915に戻る。
【0080】
ステップS918では、制御部201は、無線LAN通信により、デジタルカメラ100に簡易AP通信パラメータの変更要求を送信する。当該変更要求を受けたデジタルカメラ100は、簡易AP通信パラメータを通信パラメータ通知画面408に入力された値に変更する。
【0081】
ステップS919では、制御部201は、無線LAN通信の終了を指示されたか否かを判別する。例えば、ユーザが通信パラメータ通知画面700の終了ボタン701を選択した場合や、スマートデバイス200の電源ボタンがオフ操作された場合に、制御部201は、無線LAN通信の終了を指示されたと判別する。この場合、処理はステップS909に進む。一方、上述した何れの操作も行われない場合、制御部201は、無線LAN通信の終了を指示されないと判別する。この場合、処理はステップS915に戻る。
【0082】
上述した実施の形態によれば、スマートデバイス200がデジタルカメラ100とハンドオーバーによって無線LAN通信を確立した場合、デジタルカメラ100に格納された簡易通信パラメータの変更が禁止される。これにより、ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立して簡易AP通信パラメータを変更した場合に、スマートデバイス200に保持された簡易AP通信パラメータが、デジタルカメラ100に格納された簡易AP通信パラメータと不整合となるのを防止することができる。その結果、ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立できなくなる事態を回避することができる。
【0083】
上述した実施の形態では、スマートデバイス200がデジタルカメラ100と簡易AP起動操作を伴って無線LAN通信を確立した場合、デジタルカメラ100に格納された簡易通信パラメータの変更が許可される。ここで、簡易AP起動操作を伴って無線LAN通信を確立する場合、スマートデバイス200に保持されている簡易AP通信パラメータではなく、ユーザが入力画面404に入力した簡易AP通信パラメータが用いられる。つまり、無線LAN通信を確立する際に、変更されずに保持されていたためにデジタルカメラ100に格納された簡易AP通信パラメータと不整合となる簡易AP通信パラメータが使用されることはなく、無線LAN通信の確立が阻害されることはない。このように無線LAN通信の確立が阻害されない場合にも、スマートデバイス200を操作してデジタルカメラ100に格納された簡易AP通信パラメータを変更することが許可されないと、ユーザの使い勝手が悪くなる。これに対し、本実施の形態では、スマートデバイス200がデジタルカメラ100と簡易AP起動操作を伴って無線LAN通信を確立した場合、デジタルカメラ100に格納された簡易通信パラメータの変更が許可される。これにより、ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立できなくなる事態を回避しつつ、ユーザの使い勝手が必要以上に悪くなるのを防止することができる。
【0084】
上述した実施の形態では、スマートデバイス200がデジタルカメラ100とハンドオーバーによって無線LAN通信を確立した場合、変更ボタン409がユーザによる操作不可能に制御される。これにより、スマートデバイス200に保持される簡易AP通信パラメータがデジタルカメラ100に格納された簡易AP通信パラメータと不整合となる要因となる指示がユーザによって行われるのを防止することができる。
【0085】
また、上述した実施の形態では、スマートデバイス200がデジタルカメラ100とハンドオーバーによって無線LAN通信を確立した場合、変更ボタン409が表示部206に表示されない。これにより、スマートデバイス200に保持される簡易AP通信パラメータがデジタルカメラ100に格納された簡易AP通信パラメータと不整合となる要因となる指示がユーザによって行われるのを確実に防止することができる。
【0086】
上述した実施の形態では、デジタルカメラ100は、簡易AP通信パラメータを表示する表示部を備えない撮像装置である。これにより、実質的に自身の操作部のみでは簡易AP通信パラメータを変更不可能な構成である撮像装置について、ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立できなくなる事態を回避しつつ、簡易AP通信パラメータを変更することができる。
【0087】
上述した実施の形態では、スマートデバイス200は、Bluetooth通信によってデジタルカメラ100から取得した簡易AP通信パラメータを保持する。ここで、スマートデバイス200に保持された簡易AP通信パラメータが、デジタルカメラ100に格納された簡易AP通信パラメータと不整合となるのを防止する方法として、スマートデバイス200に簡易AP通信パラメータを保持しない構成が考えられる。例えば、デジタルカメラ100にパスワードを発行する専用のハードウェアを設け、デジタルカメラ100は、Bluetooth通信により、ハンドオーバー要求に応じて異なるパスワードを含む簡易AP通信パラメータをスマートデバイス200に送信する。しかし、このような構成では、デジタルカメラ100に専用のハードウェアを設ける必要がある。また、Bluetooth通信によって簡易AP通信パラメータを送受信する頻度が増え、スマートデバイス200の近距離通信部209を利用した通信経路が暗号化されていない場合の簡易AP通信パラメータが漏洩するリスクが高まる。これに対し、本実施の形態では、スマートデバイス200は、Bluetooth通信によってデジタルカメラ100から取得した簡易AP通信パラメータを保持する。これにより、デジタルカメラ100に専用のハードウェアを設ける必要を無くすことができる。更に、Bluetooth通信によって簡易AP通信パラメータを送受信する頻度を抑制して、スマートデバイス200の近距離通信部209を利用した通信経路が暗号化されていない場合の情報漏洩のリスクを低減することができる。
【0088】
以上、本発明について、上述した実施の形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、簡易AP通信パラメータのうちネットワーク接続に影響がないチャンネルのみを変更可能としても良い。
【0089】
上述した実施の形態では、近距離通信部108及び近距離通信部209が行う近距離無線通信は、Bluetooth通信に限られず、他の通信規格に従った近距離無線通信であっても良い。
【0090】
上述した実施の形態では、ステップS902において、接続候補となる複数の装置の中から接続相手となる一つの装置をユーザに選択させる構成であっても良い。例えば、スマートデバイス200は、接続候補となる各装置を一意に識別可能な複数の識別子を記録媒体207等に格納し、ハンドオーバー実行時に識別子のリストを表示部206に表示してユーザに選択させても良い。
【0091】
上述した実施の形態では、ユーザからデジタルカメラ100に格納された簡易AP通信パラメータを変更する指示を受け付けた場合、表示部206にエラーを通知しても良い。これにより、受け付けた指示が不具合を生じる可能性がある指示であることをユーザに知らせることができる。
【0092】
また、上述した実施の形態では、スマートデバイス200からデジタルカメラ100へ簡易AP通信パラメータの変更要求を行わない構成について説明したが、これに限られない。例えば、スマートデバイス200がデジタルカメラ100とハンドオーバーによって無線LAN通信を確立した場合、デジタルカメラ100が、スマートデバイス200から受信した簡易AP通信パラメータの変更要求を受けても簡易AP通信パラメータを変更しない構成であっても良い。
【0093】
上述した実施の形態では、スマートデバイス200がデジタルカメラ100とハンドオーバーによって無線LAN通信を確立した場合、スマートデバイス200は、ユーザから受けた簡易AP通信パラメータの変更要求の指示に従って、保持していた簡易AP通信パラメータを削除しても良い。つまり、ハンドオーバーボタン402が表示されなくなる。これにより、変更されずに保持されていたためにデジタルカメラ100に格納された簡易AP通信パラメータと不整合となる簡易AP通信パラメータが使用される無線LAN通信の確立の指示がユーザによって行われるのを防止することができる。
【0094】
上述した実施の形態では、スマートデバイス200は、ユーザから受けた簡易AP通信パラメータの変更要求の指示に従って、保持していた簡易AP通信パラメータをユーザが通信パラメータ通知画面408の入力欄に入力した値に更新しても良い。これにより、ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立して簡易AP通信パラメータを変更した場合に、スマートデバイス200に保持された簡易AP通信パラメータが、デジタルカメラ100に格納された簡易AP通信パラメータと不整合となるのを防止することができる。その結果、ハンドオーバーによって無線LAN通信を確立できなくなる事態を回避することができる。
【0095】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述した実施の形態の一部を適宜組み合わせてもよい。また、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでも良い。また、プログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムを記憶し、接続されたクライアントコンピュータがコンピュータプログラムをダウンロードしてプログラムするような方法も考えられる。
【符号の説明】
【0096】
100 デジタルカメラ
101、201 制御部
200 スマートデバイス
203 不揮発メモリ
206 表示部
402 ハンドオーバーボタン
409 変更ボタン
700 通信パラメータ通知画面
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