(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-26
(45)【発行日】2024-05-09
(54)【発明の名称】パネル構造
(51)【国際特許分類】
E06B 9/02 20060101AFI20240430BHJP
E06B 5/16 20060101ALN20240430BHJP
【FI】
E06B9/02 K
E06B9/02 A
E06B5/16
(21)【出願番号】P 2020100995
(22)【出願日】2020-06-10
【審査請求日】2023-04-27
(73)【特許権者】
【識別番号】307038540
【氏名又は名称】三和シヤッター工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103137
【氏名又は名称】稲葉 滋
(74)【代理人】
【識別番号】100145838
【氏名又は名称】畑添 隆人
(72)【発明者】
【氏名】安部 能貢
(72)【発明者】
【氏名】宮田 裕文
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開平9-228760(JP,A)
【文献】特開平9-228762(JP,A)
【文献】特開平11-152972(JP,A)
【文献】実開平3-5896(JP,U)
【文献】実開平6-63791(JP,U)
【文献】特開2000-108667(JP,A)
【文献】特開2003-138861(JP,A)
【文献】特開2004-257110(JP,A)
【文献】特開2004-278292(JP,A)
【文献】特開2004-278295(JP,A)
【文献】特開2004-278297(JP,A)
【文献】特開2005-120600(JP,A)
【文献】特開2006-45813(JP,A)
【文献】特開2008-261182(JP,A)
【文献】特開2016-142103(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 1/00-11/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネルの上端部位は、上面と、前記上面から立ち上がる立ち上がり片と、前記立ち上がり片の上端に一体形成され、前記上面の上方に位置する上側連結部と、を備え、
前記上端部位には、前記上面から立ち上がり片の裏面にかけて、パネルの幅方向に亘って補強材が設けてあり、
前記補強材は、前記上面及び前記立ち上がり片の裏面に沿う断面形状を有しており、前記補強材と前記上側連結部との間には、指が入る程度の空間が形成されて
おり、
前記上端部位には、前記上面から前記立ち上がり片の裏面にかけて、パネル全幅に延びる嵌合空間が形成されており、
前記嵌合空間の幅方向両端には、ローラホルダが嵌合されており、
前記嵌合空間には、左右のローラホルダの間に位置して、前記補強材が嵌合されている、
パネル構造。
【請求項2】
パネルの上端部位は、上面と、前記上面から立ち上がる立ち上がり片と、前記立ち上がり片の上端に一体形成され、前記上面の上方に位置する上側連結部と、を備え、
前記上端部位には、前記上面から立ち上がり片の裏面にかけて、パネルの幅方向に亘って補強材が設けてあり、
前記補強材は、前記上面及び前記立ち上がり片の裏面に沿う断面形状を有しており、前記補強材と前記上側連結部との間には、指が入る程度の空間が形成されて
おり、
前記補強材は、前記上面及び前記立ち上がり片の裏面に接触ないし近接する裏面と、前記空間に面する表面と、を備え、前記表面には、小突起が突成されている、
パネル構造。
【請求項3】
請求項1
、2いずれか1項に記載のパネル構造を備えたパネルの下端部位には下側連結部が形成されており、
垂直姿勢の下側パネルの上側連結部に、水平姿勢の上側パネルの下側連結部が水平方向から係止することで連結可能となっており、
上側パネルが垂直姿勢となることで上側連結部と下側連結部の連結状態が維持され、
上側パネルの水平姿勢時に、下側パネルの上端部位に設けた前記補強材と、下側パネルの前記上側連結部に係止した上側パネルの前記下側連結部との間には、指が入る程度の空間が形成されている、
パネルの連結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扉体のパネル構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数枚のパネルを高さ方向に連結してなるシャッターカーテンによって開口部を開閉するパネルシャッターないしオーバーヘッドドアが知られている。特許文献1に開示されたパネル構造は、上端部位において、幅方向の両端部位に設けるガイドローラを保持するローラホルダを取り付けるための空間が形成されており、この空間は、パネルの全幅に亘って延びている。
【0003】
このようなローラホルダを取り付けるための空間を備えたパネルからなるシャッターカーテンを防火仕様として用いたい場合がある。この時、パネルの上端部位の幅方向の中間部位は、上記空間を形成する立ち上がり状の板状部のみから形成されることになり、かかる部位が防火上、脆弱な部分となってしまう。
【0004】
一方、パネルの上端部位の幅方向中間部位における該空間は、下側に位置するパネルの上端の連結部に、上側に位置するパネルの下端の連結部を連結する際に利用されることから、シャッターカーテンの組み立て作業において必要な空間であり、かかる空間を無くすような構造とするならば、シャッターカーテンの組み立て施工性を損ねることになる。
【文献】特開平11-152972
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、シャッターカーテンの組み立て施工性を維持するものでありながら、防火性能を向上させることができるパネル構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明が採用した技術手段は、
パネルの上端部位は、上面と、前記上面から立ち上がる立ち上がり片と、前記立ち上がり片の上端に一体形成され、前記上面の上方に位置する上側連結部と、を備え、
前記上端部位には、前記上面から立ち上がり片の裏面にかけて、パネルの幅方向に亘って補強材が設けてあり、
前記補強材は、前記上面及び前記立ち上がり片の裏面に沿う断面形状を有しており、前記補強材と前記上側連結部との間には、指が入る程度の空間が形成されている、
パネル構造、である。
1つの態様では、前記立ち上がり片の表面は、前記パネルの第1面と面一である。
1つの態様では、前記補強材は板状体である。
【0007】
1つの態様では、前記上端部位には、前記上面から前記立ち上がり片の裏面にかけて、パネル全幅に延びる嵌合空間が形成されており、
前記嵌合空間の幅方向両端には、ローラホルダが嵌合されており、
前記嵌合空間には、左右のローラホルダの間に位置して、前記補強材が嵌合されている。
1つの態様では、前記補強材は、上側嵌合片と、下側嵌合片を備えており、前記嵌合空間は、前記立ち上がり片の裏面に形成された上側嵌合受片と、前記上面に形成された下側嵌合受片と、を備えている。
【0008】
1つの態様では、前記補強材は、前記上面及び前記立ち上がり片の裏面に接触ないし近接する裏面と、前記空間に面する表面と、を備え、前記表面には、小突起が突成されている。
1つの態様では、上側嵌合片に隣接して上側小突起が形成されており、下側嵌合片に隣接して下側小突起が形成されており、前記上側小突起は前記上側嵌合片に対して突成しており、前記下側小突起は前記下側嵌合片に対して突成している。
【0009】
1つの態様では、パネル構造を備えたパネルの下端部位には下側連結部が形成されており、
垂直姿勢の下側パネルの上側連結部に、水平姿勢の上側パネルの下側連結部が水平方向から係止することで連結可能となっており、
上側パネルが垂直姿勢となることで上側連結部と下側連結部の連結状態が維持され、
上側パネルの水平姿勢時に、下側パネルの上端部位に設けた前記補強材と、下側パネルの前記上側連結部に係止した上側パネルの前記下側連結部との間には、指が入る程度の空間が形成されている、
パネルの連結構造、である。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、パネルの上端部位には、上面から立ち上がり片の裏面にかけて、パネルの幅方向に亘って補強材が設けてあるので、補強材によって、パネルの上端部位が幅方向に亘って、防火性能及び機械的強度の両面において補強される。
【0011】
本発明では、補強材と上側連結部との間には、指が入る程度の空間が形成されているので、上下に隣接するパネルの連結時において、下側のパネルの上側連結部に係止される上側パネルの下側連結部の下方に指を差し入れることができ、上側のパネルの撓みや反りを押えつつ、下側のパネルの上側連結部に対して上側パネルの下側連結部を連結することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本実施形態に係るオーバーヘッドドアの側面図であり、オーバーヘッドドアは全閉姿勢にある。
【
図2】上図は、全閉姿勢にあるオーバーヘッドドアを第2側(ガレージ内部)から見た正面図であり、同下図は、平面図である。
【
図5】シャッターカーテンを第2側から見た正面図、及び、シャッターカーテンの側面図である。
【
図6】上図は中間パネルを第2側から見た正面図、下図は中間パネルを第1側から見た正面図である。
【
図7】左図は中間パネルの幅方向中央部位の縦断面図であり、右図は中間パネルの側面図である。
【
図8】連結された2枚の中間パネルを第2側から見た正面図である。
【
図9】左図は
図8における幅方向中央部位の縦断面図であり、右図は
図8における幅方向端部の縦断面図である。
【
図10】上図は中間パネルの本体を第2側から見た正面図、下図は中間パネルの本体を第1側から見た正面図である。
【
図11】
図11はパネルの本体の側面図ないし縦断面図、パネルの上端部位の嵌合空間を示す図、下側のパネルの上側連結部に対する上側のパネルの下側連結部の係止方向を示す図である。
【
図14】ボトムセクションに対する中間セクションの連結工程を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[A]オーバーヘッドドアの全体構成
図1は全閉姿勢にあるオーバーヘッドドアの側面図であり、
図2上図は全閉姿勢にあるオーバーヘッドドアを室内側から見た正面図であり、同下図は平面図である。オーバーヘッドドアは、開口部を開閉する扉体ないしシャッターカーテン1を備えており、シャッターカーテン1の幅方向両端部がガイドレール2に案内されて昇降することで開口部を開閉するようになっている。本実施形態に係るオーバーヘッドドアは、車庫の開口部に設置されるガレージドアであり、左右の側壁W1、W2と上壁W3の下面から開口部が形成されている。また、本実施形態に係るガレージドアは防火タイプである。
【0014】
ガイドレール2は、開口部の幅方向両端の左右の側壁W1、W2に位置して設けられ、開口部の高さ方向に延びる第1部位20と、第1部位20の上方から室内側(ガレージ内部)に向かって後方に延びる湾曲状の第2部位21と、天井面から支持され、第2部位21の後方から天井面に沿って後方に延びる第3部位22と、からなる。
【0015】
図2、
図4に示すように、左右の側壁W1、W2には、高さ方向に延びるガイド枠2´が立設されており、ガイド枠2´は、対向状の第1辺20´及び第2辺21´と、底辺22´と、から断面視コ字形状を備えている。ガイド枠2´の底辺22´には、ガイドレール2の第1部分20が取り付けられている。すなわち、ガイドレール2の第1部分20は、ガイド枠2´内に位置してガイド枠2´の底辺22´に取り付けられている。なお、
図2上図に示すように、本実施形態に係るガイド枠2´の室内側(ガレージ内部側)の第2辺21´の上端部位は、ガイドレール2の第1部分20の上端まで延びておらず、ガイドレール2の第1部分20の上端部位は室内側において露出している。
図4に示すように、本実施形態に係るガイド枠2´は複数の部材から形成されているが、ガイド枠2´をどのように形成するかは当業者が適宜決定し得る事項である。
【0016】
開口部全閉状態ではシャッターカーテン1の幅方向両端部位がガイドレール2の第1部位20に位置することでシャッターカーテン1が垂直姿勢となり、シャッターカーテン1の下端が地面GLに接地して開口部を閉鎖する。開口部全閉状態から、垂直姿勢にあるシャッターカーテン1の幅方向両端部位が第3部位22に位置するほぼ水平姿勢まで引き上げられて、シャッターカーテン1が室内側空間の天井に沿って横方向に延びた姿勢となって、開口部全開状態となる。
【0017】
オーバーヘッドドアの扉体ないしシャッターカーテン1は、横長方形状の複数枚のパネルないしセクション3、4、5を上下方向に互いに回動可能に連結することで構成されている。より具体的には、
図5に示すように、シャッターカーテン1は、最上位のパネルないしトップセクション5と、最下位のパネルないしボトムセクション4と、トップセクション5とボトムセクション4との間に位置する複数枚の中間パネルないし中間セクション3と、から構成されている。本実施形態では、各セクション3、4、5はアルミ型材から形成されている。なお、本明細書においてセクションとパネルは同じ意味で用いており、必要があれば互いに読み替えることができる。
【0018】
図5に示すように、各セクション3、4、5の幅方向両端部には、ガイドローラ6が突設されており、シャッターカーテン1は、幅方向両端部のガイドローラ6が左右のガイドレール2に案内されることでガイドレール2に沿って昇降するようになっている。
【0019】
図2上図に示すように、開口部の上方には、開口幅方向に水平に延びる回転軸10が設けてある。回転軸10はバランススプリング10aを備えており、回転軸10の両端部に軸支したドラム10bに一端をそれぞれ固定した巻き取りワイヤ(図示せず)の他端を、シャッターカーテン1の下端部位の左右両端にそれぞれ接続して、バランススプリングの巻き上げ方向の付勢力により全閉姿勢にあるシャッターカーテン1を開放方向(上方)に付勢するように構成されている。
【0020】
本実施形態に係るオーバーヘッドドアは電動式であり、電動開閉機構は、開閉機Mと、トロリーレールTRと、トップセクション5の室内側面部である第2面51に連結されたアーム11と、を備え、アーム11の上端はトロリーレールTR上を移動可能となっており、開閉機Mによる連結アーム11の移動によってトップセクション5を始動させることで全閉姿勢にあるシャッターカーテン1を、ガレージの天井に沿って移動させる。
【0021】
[B]パネル構造
[B-1]中間セクションないし中間パネル
本実施形態に係る中間セクションないし中間パネル3の構成について説明する。本明細書において、特に明記しない場合には、中間セクションないし中間パネル3を「パネル3」と称して説明する。
【0022】
図6上図はパネル3を第2側から見た正面図、下図はパネル3を第1側から見た正面図である。
図7左図はパネル3の幅方向中央部位の縦断面図であり、右図は側面図である。
図8は連結された2枚のパネル3を第2側から見た正面図であり、
図9左図は
図8における幅方向中央部位の縦断面図であり、右図は
図8における幅方向端部の縦断面図である。
図10上図はパネル3の本体を第2側から見た正面図、下図はパネル3の本体を第1側から見た正面図である。
図11はパネル3の本体の側面図ないし縦断面図である。これらの図に示すように、パネル3は、一方の見付面を形成する第1面30と、他方の見付面を形成する第2面31と、上端部位と、下端部位と、を備えている。シャッターカーテン1の全閉姿勢時には、第1面30は、室外側に面し、第2面31は、室内側(ガレージ内部)に面するようになっている。
【0023】
パネル3の上端部位は、上面32と、上面32から立ち上がる立ち上がり片33と、立ち上がり片33の上端に一体形成され、上面32の上方に位置する上側連結部34と、を備えている。本実施形態に係るパネル3において、上端部位の立ち上がり片33の表面は、パネル3の第1面30と面一である。すなわち、パネル3の第1面30の上端部位が立ち上がり片33の表面を形成している。立ち上がり片33の上端には、パネル3の第1面30から離れるように第2面31に向かって上側連結部34が一体形成されており、上側連結部34は上面32の上方に位置している。上側連結部34と上面32との間には空間が形成されている。パネル3の上側連結部34は、側面視ないし断面視において欠円状の要素であり、上側かつ第2面31側の四分円が切り欠かれた欠円状の外周面340を備えている。
【0024】
パネル3の下端部位には下側連結部35が形成されている。パネル3の下側連結部35は、側面視ないし断面視において、上側連結部34と同様に、欠円状の要素であり、下側かつ第1面30側の四分円を超える領域が切り欠かれた欠円状の内周面350を備えている。下側連結部35は部分的に第2面31よりも膨出しており、下側連結部35の下端は、パネル3の厚さ方向において、第2面31側に偏倚した位置にある。本実施形態では、パネル3の下面は、下側連結部35の内周面350の部分から形成されている。
【0025】
下側連結部35の内周面350の径は上側連結部34の外周面340の径よりも僅かに大きい寸法となっており、一方のパネル3の下側連結部35と他方のパネル3の上側連結部34は、内周面350と外周面340が近接した状態で互いに周方向に回転自在に連結される(
図12参照)。すなわち、
図8、
図9に示すように、上下に隣接する2枚のパネル3は、上側に位置するパネル3の下側連結部35と、下側に位置するパネル3の上側連結部34を介して、互いに回動可能に連結されている。
図11の右下図に示すように、上側連結部34と下側連結部35は、垂直姿勢の下側パネル3の上側連結部34の外周面340の少し下方に、水平姿勢の上側パネル3の下側連結部35の内周面350を水平方向から差し入れ、下側連結部35を斜め上方に移動させて上側連結部34を受け入れることで係止可能となっている。シャッターカーテン1の幅方向端面には、上側のパネル3の下側連結部35と下側のパネル3の上側連結部34との連結部分の端面を覆うように、エンドロック9が嵌め込まれている(
図8参照)。
【0026】
図11に示すように、パネル3の上面32は、第2面31の上端から第1面30に向かって側面視上向き傾斜状に延びており、上面32の第1側の部位は、立ち上がり片33の裏面と連続状に一体形成されている。本実施形態に係るパネル3の上面32は、側面視において、僅かに凸凹した湾曲面である(
図12参照)。
【0027】
パネル3の上端部位は、立ち上がり片33の裏面に形成された上側嵌合受片36と、第2面31の上端ないし上面32の第2側の端部に形成された下側嵌合受片37と、を備えている。上側嵌合受片36は、側面視下向きの湾曲片であり、立ち上がり片33の裏面との間に側面視高さ方向の嵌合溝360が形成されている。下側嵌合受片37は、側面視横向きの湾曲片であり、上面32との間に側面視横方向の嵌合溝370が形成されている。上側嵌合受片36及び下側嵌合受片37は、パネル3の全幅に亘って延びており、上側嵌合受片36の嵌合溝360と下側嵌合受片37の嵌合溝370との間で上面32及び立ち上がり片33の裏面に沿う領域が挿入空間ないし嵌合空間S´(
図11参照)となっている。すなわち、パネル3の上端部位には、上面32から立ち上がり片33の裏面にかけて、パネル全幅に延びる嵌合空間S´が形成されている。
【0028】
図6に示すように、パネル3において、上側嵌合受片36及び下側嵌合受片37の幅方向両端部位には、ガイドローラ6を保持するローラホルダないしローラ支持部材7が嵌合されており、左右のローラホルダ7間に位置して、補強材8が嵌合されている。
【0029】
ローラホルダ7は、円筒状の中空部700を備えた本体部70を備え、本体部70には上側嵌合片71と下側嵌合片72が一体形成されている(
図9、
図7参照)。本体部70は断面視において、上面32及び立ち上がり片33の裏面に沿う断面形状を有しており、上側嵌合受片36及び下側嵌合受片37の長さ方向端部から、嵌合空間S´にローラホルダ7を横方向からスライド挿入させて取り付けるようになっている。ローラホルダ7が取り付けられた状態において、ローラホルダ7の先端はパネル3の幅方向端面に一致しており、基端側部位を固定具で上面32に固定することで、ローラホルダ7のスライド移動を規制している。ローラホルダ7の中空部には、ガイドローラ6の軸部が挿入されている。
【0030】
パネル3の上側部位には、上面32から立ち上がり片33の裏面にかけて、左右のローラホルダ7が設けられた幅方向両端部位を除いて、パネルの幅方向に亘って補強材8が設けてある。補強材8は、少なくとも一方のローラホルダ7を挿入する前に、上側嵌合受片36と下側嵌合受片37と上面32との間に形成された嵌合空間S´に側方からスライド挿入され、上側嵌合受片36、下側嵌合受片37の長さ方向中間部位に亘って配置される。本実施形態では、
図6に示すように、補強材8の長さ方向の左端と左側のローラホルダ7の端部、補強材8の長さ方向の右端と右側のローラホルダ7の端部とは、それぞれ離間しているが、補強材8の幅寸法を長くして、これらの端部を近接させてもよい。
【0031】
補強材8は、長尺状の板状の本体80を備えた補強板材である。板状の本体80は、断面視においてブーメラン状の形状を備えており、一端側(
図13の姿勢では上側)に第1嵌合片81が一体形成されており、他端側(
図13の姿勢では下側)に第2嵌合片82が一体形成されている。第1嵌合片81は、上側嵌合受片36の嵌合溝360に嵌合するようになっており、第2嵌合片82は、下側嵌合受片37の嵌合溝370に嵌合するようになっている。
【0032】
補強材8の裏面800は、上面32及立ち上がり片33の裏面に概ね沿う輪郭を備えており、第1嵌合片81が上側嵌合受片36の嵌合溝360に嵌合し、第2嵌合片82が下側嵌合受片37の嵌合溝370に嵌合した状態において、裏面800が部分的に上面32に接触するようになっている。側面視において、裏面800の第1嵌合片81に対応する部位は垂直面であり、第2嵌合片82に対応する部位は水平面となっている。
【0033】
補強材8の表面801は、補強材8がパネル3の上端部位に設けられた姿勢(
図13に示す姿勢でもある)において、側面視傾斜状に延びる中央の傾斜面8010と、垂直に延びる上側垂直面8011と、水平に延びる下側水平面8012と、から形成されており、上側垂直面8011の上端には上側突起83が形成されており、下側水平面8012の端部には下側突起84が形成されている。
【0034】
図12に示すように、上側突起83は第1嵌合片81に隣接して形成されており、第1嵌合片81が上側嵌合受片36の嵌合溝360に嵌合した状態において、上側嵌合受片36の下端361と上側突起83の上面830が近接ないし接触するようになっている。下側突起84は第2嵌合片82に隣接して形成されており、第2嵌合片82が下側嵌合受片37の嵌合溝370に嵌合した状態において、下側嵌合受片37の側端371と下側突起84の側面840が近接ないし接触するようになっている。
【0035】
図13から明らかなように、本実施形態に係る補強材8は対称形状となっている。
図13の姿勢から補強材8を回転させて上下を入れ替えても同じように扱うことができ、補強材8をパネル3の上端部位に取り付ける際の作業性を向上させている。
【0036】
図7左図、
図12に示すように、補強材8は、上側嵌合受片36の溝部360と下側嵌合受片37の溝部370との間に位置して、上面32及び立ち上がり片33の裏面に沿って形成された挿入空間ないし嵌合空間S´に沿う断面形状を有しており、幅方向両端部に設けたローラホルダ7のように上方に膨出しないようになっている。
図7右図に示すように、ローラホルダ7は半部が嵌合空間S´に沿う断面形状を備えているが、半部が嵌合空間S´からはみ出した膨出部となっている。
【0037】
上側嵌合受片36の溝部360に補強材8の第1嵌合片81を嵌合した状態において、上側嵌合受片36の下端361と上側突起83の上面830は近接ないし接触しており、上側嵌合受片36の側面362と補強材8の表面801の上側の垂直面8011は面一の垂直面となっており、上側突起83のみが該垂直面から僅かに突出している。下側嵌合受片37の溝部370に補強材8の第2嵌合片82を嵌合した状態において、下側嵌合受片37の側端371と下側突起84の側面840は近接ないし接触しており、下側嵌合受片37の上面372と補強材8の表面801の下側の水平面8012は面一の水平面となっており、下側突起84のみが該水平面から僅かに突出している。
【0038】
図12に示すように、パネル3が上下に連結された状態において、連結部(上側のパネル3の下側連結部35と下側のパネル3の上側連結部34)と補強材8の表面801との間には、指が入る程度の高さ寸法を備えた空間Sが形成されている。また、補強材8がパネル3の上端部位に設けられた状態で、補強材8の上側突起83は、補強材8の表面801の上側の垂直面8011及び上側嵌合受片36の側面362を通る垂直面から僅かに空間Sに突出しており、下側突起84は、補強材8の表面801の下側垂直面8012及び下側嵌合受片37の上面372を通る水平面から僅かに空間Sに突出している。上側突起83及び下側突起84は、小突起であって、空間Sの高さ寸法に影響を与えるものではなく、一方、空間Sに指を挿入した時に、指の腹等が引っ掛かる係止部として機能する。
【0039】
図6、
図7に示すように、パネル3の第1面30(開口部全閉姿勢時に室外側に位置する面)の幅方向両端には、全高に亘って細幅状の熱膨張耐火部材300が固定されている。
【0040】
[B-2]ボトムセクションないしボトムパネル
ボトムセクション4の上端部位は、中間パネル3の上端部位と同様の構成を備えており、中間パネル3の上端部位の説明を援用することができる。ボトムセクション4の上端部位は上側連結部44を備えており、上側連結部44は中間パネル3の上側連結部34と同じ形状であって、側面視ないし断面視において欠円状の要素であり、欠円状の外周面を備えている(
図14参照)。ボトムセクション4の直上の中間パネル3の下側連結部35の内周面350の径は、ボトムセクション4の上側連結部44の外周面の径よりも僅かに大きい寸法となっており、中間パネル3の下側連結部35とボトムセクション4の上側連結部44は、内周面350と外周面が近接した状態で互いに周方向に回転自在に連結される。
【0041】
上述のように、ボトムセクション4の上端部位は、中間パネル3の上端部位と同様の構成を備えており、中間パネル3の上面32、立ち上がり片33、上側連結部34、上側嵌合受片36、下側嵌合受片37についての説明は、そのままボトムセクション4の上端部位の説明に援用することができる。
図5に示すように、ボトムセクション4の上端部位の幅方向両側にはローラホルダ7が設けてあり、左右のローラホルダ7の間に位置して補強材8が設けてある。ローラホルダ7及び補強材8の構成及び取り付けについては、中間パネル3に関連する説明を援用することができる。
【0042】
図5、
図14に示すように、ボトムセクション4の下端部位は、中間パネル3の下端部位と異なり、フィンを備えたボトム気密材45が設けてある。ボトムセクション4の幅方向端部には、上端部位、下端部位の両方に位置してガイドローラ6が設けてある。ボトムセクション4の第1面40の幅方向両端には、全高に亘って細幅状の熱膨張耐火部材(図示せず)が固定されている。
【0043】
[B-3]トップセクションないしトップパネル
図2、
図5に示すように、本実施形態に係るトップセクション5は、中間パネル3に対して高さ寸法が大きくなっている。トップセクション5の下端部位は、中間パネル3の下端部位と同様の構成を備えており、中間パネル3の下端部位の説明を援用することができる。トップセクション5の下端部位は下側連結部を備えており、下側連結部は中間パネル3の下側連結部35と同じ形状となっており、側面視ないし断面視において欠円状の要素であり、欠円状の内周面を備えている。トップセクション5の下端部位は、下側連結部が、直下の中間パネル3の上端部位の上側連結部34に連結されるようになっている。
【0044】
トップセクション5の上端部位は、中間パネル3の上端部位と異なる。
図3に示すように、トップセクション5の上面52には、幅方向に延びる部材53が取り付けてある。部材53は、上面52に固定される水平固定片530と、水平固定片530から第1面50に沿って垂下して第1面50の上端部位に固定される垂直固定片531と、垂直固定片531の下端において第1面50から離間するように持ち出し状に水平に延びる水平片532と、水平片532の先端から垂下する垂下片533と、を備え、水平片532の下面には、幅方向に亘って熱膨張耐火部材534が固定されている。
【0045】
図4に示すように、トップセクション5の第1面50の幅方向両端には、第1面50に固定される第1片130と、第1面50から垂直に立ち上がるように延びる第2辺131と、から平面視ないし断面視L形状の部材13が固定されている。部材13は、第1面50の全高に亘って延びており、部材13の第1片130には、全高に亘って細幅状の熱膨張耐火部材500が固定されている。第2辺131は、トップセクション5の幅方向端面と面一で延びている。
【0046】
[C]防火構造
開口部全閉状態においては、シャッターカーテン1(セクション3、4、5)の幅方向両端部のガイドローラ6がガイドレール2の第1部位20内に位置して、垂直姿勢となって開口部を塞いでいる。本実施形態に係るオーバーヘッドドアは防火タイプであり、開口部全閉状態において防火構造が形成されている。
【0047】
[C-1]開口部全閉状態における開口部上方部位の防火構造
図3に示すように、本実施形態に係るオーバーヘッドドアでは、開口部全閉時に開口部上方部位に、シャッターカーテン側の部材53と躯体側の部材12から、いわゆるあいじゃくり構造が形成されており、さらに、熱膨張耐火部材534、123を設けることで、防火構造を形成している。以下に、より具体的に説明する。
【0048】
開口部の上方の室外側に位置する躯体には、取付片120と、取付片120の下端から室内側に水平に延びる水平片121と、水平片121の先端から垂直に立ち上がる立ち上がり片122と、からなる部材12が設けてあり、立ち上がり片122の外面には長さ方向に亘って熱膨張耐火部材123が設けてある。
【0049】
開口部全閉状態において、トップセクション5に設けた部材53の水平片532は、躯体側の部材12の立ち上がり片122の上端の上方に離間した位置で水平に延びており、部材53の垂下片533の下半部位と部材12の立ち上がり片122の内面の上半部位は離間対向している。部材12の立ち上がり片123外面に固定した熱膨張耐火部材123は、トップセクション5の第1面50の上方部位に離間対向している。火災時には、火災時の熱で熱膨張耐火部材534、123が発泡して膨張することで、シャッターカーテン1の上端部位と躯体との隙間を閉塞し、シャッターカーテン1の上端部位と躯体との隙間から火炎や高温の煙が回り込むことを防止している。
【0050】
[C-2]開口部全閉状態における開口部幅方向両端部位の防火構造
開口部全閉状態では、シャッターカーテン1の幅方向両端部は、開口部左右のガイド枠2´内に受け入れられており、各セクション3、4、5の第1面30、40、50は、ガイド枠2´の第1辺20´の内面に離間対向している。各中間セクションないし中間パネル3の第1面30の幅方向両端には全高に亘って熱膨張耐火部材300が設けてある(
図6、
図7、
図9参照)。ボトムセクション4の第1面40の幅方向両端には全高に亘って熱膨張耐火部材(図示せず)が設けてある。トップセクション5の第1面50の幅方向両端には、部材13の第1片130を介して、全高に亘って細幅状の熱膨張耐火部材500が固定されている。
【0051】
すなわち、全閉姿勢にあるシャッターカーテン1の第1面の幅方向両端部には、高さ方向に亘って熱膨張耐火部材が連続状に設けてあり、これらの熱膨張耐火部材は、ガイド枠2´の第1辺20´の内面に離間対向している。また、ガイド枠2´の内部空間には、ガイドレール2の第1部分20の第1側に位置して見込方向に延びる部材23が高さ方向に亘って設けてあり、部材23には高さ方向に亘って熱膨張耐火部材24が設けてある。火災時には、火災時の熱で熱膨張耐火部材130、24が発泡して膨張することで、シャッターカーテン1の幅方向両端部位とガイド枠2´との隙間を閉塞し、シャッターカーテン1の幅方向両端部位とガイド枠2´の隙間から火炎や高温の煙が回り込むことを防止している。
【0052】
[C-3]開口部全閉状態におけるシャッターカーテン面部の防火構造
開口部全閉状態において、火災が発生すると、シャッターカーテン1の面部は高温に晒される。例えば、開口部全閉状態において、屋外側で火災が発生すると、シャッターカーテン1の第1面が高温に晒される。この時、パネル3は第1面30、第2面31、その間の中空部と、から所定の厚さ及び容量を備えているが、パネル3の上端部位において、立ち上がり片33は当該立ち上がり片33の板厚しかなく、立ち上がり片33及びその近傍部位(上面32の第1側寄りの部位や第1面30の上端部位)が高温の熱の影響を受け易い部位となっている。
【0053】
本実施形態では、パネル3の上端部位には、上面32から立ち上がり片33の裏面にかけて、パネル3の幅方向に亘って補強材8が設けてあるので、補強材8によって、パネル3の上面32及び立ち上がり片33が幅方向に亘って補強されており、仮に、立ち上がり片33の直下の部位において第1面30が溶解したとしても、さらに上面32を通る貫通孔が形成されるようなことが防止される。また、補強材8によって、上面32及び立ち上がり片33の熱変形による反りの発生を抑制することができ、反りに起因して上下のパネル3の連結部位に防火上不利な隙間が形成されることを可及的に防止する。
【0054】
[D]パネルの連結方法
本実施形態に係るシャッターカーテン1は、セクション4、3、5を、下方から上方に向かって順次連結することで組み立てられる。上下に隣接する2枚のパネル3は、上側に位置するパネル3の下側連結部35と、下側に位置するパネル3の上側連結部34を介して、互いに回動可能に連結されているが、上側連結部34と下側連結部35は、垂直姿勢の下側パネル3の上側連結部34の外周面340の少し下方に、水平姿勢の上側パネル3の下側連結部35の内周面350を水平方向から差し入れ、下側連結部35を斜め上方に移動させて上側連結部34を受け入れるようにして係止させて連結可能となっており(
図11右下図参照)、さらに、上側パネル3をほぼ水平姿勢から垂直姿勢へと上方に回動させることで、下側パネル3の上側連結部34の外周面340の周方向に上側パネル3の下側連結部35の内周面350が回転していき、上側パネル3の下側連結部35の欠円状の内周面350と下側パネル3の上側連結部34の欠円状の外周面340が周方向にオーバラップ(オーバラップ部分は径方向に対向状に形成されている)することで連結状態が維持される(
図12参照)。
【0055】
ここで、パネル3は開口幅方向に延びる長尺部材であることから、幅方向中央部位が自重で撓み易くなっている。したがって、垂直姿勢の下側パネル3の上側連結部34の外周面340の少し下方に、水平姿勢の上側パネル3の下側連結部35の内周面350を水平方向から差し入れ、下側連結部35を斜め上方に移動させて上側連結部34を受け入れるようにして係止させる時には、一工程で、上側連結部34と下側連結部35が幅方向全体に亘って係止できるわけではない。
【0056】
先ず、水平姿勢とした上側パネル3の下側連結部35の幅方向の両端部位を、垂直姿勢の下側パネル3の上側連結部34の幅方向の両端部位に係止させて仮連結する。下側パネル3の上端部位の幅方向両側に設けてあるローラホルダ7と上側連結部34との間には隙間が形成されているので、ローラホルダ7が差し入れ作業の支障となることはない。
【0057】
上側パネル3の下側連結部35の幅方向の両端部位を、垂直姿勢の下側パネル3の上側連結部34の幅方向の両端部位に係止させた仮連結状態において、下側連結部35の幅方向の中間部位は下方に撓んでいる。そこで、下方に撓んだ下側連結部35の幅方向の中間部位の下方空間(すなわち、空間S)に指を挿入して、下方に撓んだ下側連結部35の幅方向の中間部位を押し上げて、上側連結部34の幅方向の中間部位に係止させる作業を行い、上側連結部34と下側連結部35が幅方向に亘って係止した連結状態で、必要であれば空間Sに指を差し入れて上側パネル3の撓みないし反りを防止しながら、水平姿勢にある上側パネル3を上方に回動させることで、上側パネル3の下側連結部35の欠円状の内周面350と下側パネル3の上側連結部34の欠円状の外周面340が周方向にオーバラップして連結状態が維持される。
【0058】
空間Sには、補強材8の上側突起83、下側突起84が突出しており、上側突起83及び下側突起84は、指が入る程度の高さ寸法を備えた空間Sに影響を与えることがない程度の小突起でありながら、空間Sに指を入れた時に、指の引っ掛かり部を提供するようになっており、上記係止作業や回動作業における作業性を向上させることができる。
【0059】
図14は、ボトムセクション4の上側連結部44に、中間セクション3の下側連結部35を連結する工程を示す図である。先ず、ボトムセクション4を、幅方向両端に設けたガイドローラ6を左右のガイドレール2(
図14では省略)内に支持させることで垂直姿勢とし、中間セクション3の下側連結部35の幅方向両端部位をボトムセクション4の上側連結部44の幅方向両端部位に水平方向から係止させる。この時、中間セクション3は幅方向に延びる部材であり、自重によって幅方向中央部位が下方に撓んだ状態にあり、空間Sに指を差し入れて、両端部位から幅方向中央に向かって、下方に撓んでいる下側連結部35を押し上げながら、下側連結部35を上側連結部44に係止させていき、中間セクション3を上方に回転させていくことで、中間セクション3の下側連結部35をボトムセクション4の上側連結部44に嵌め込んでいく。
【0060】
本実施形態では、垂直姿勢にあるボトムセクション4の上側連結部44の少し下方に、中間セクション3の下側連結部35を水平方向から差し入れて係止させた状態において、ボトムセクション4の上側部位の幅方向中間部位の上方には指が入る程度の高さ寸法を備えた空間(
図14では、ローラホルダによって隠れている)が形成されており、当該空間に指を差し入れることで、下方に撓んでいる下側連結部35を押し上げながら、下側連結部35を上側連結部44に係止させていき、中間セクション3を上方に回転させて連結させることができる。
【0061】
ボトムセクション4に最下位の中間セクション3を連結したら、ガイドローラ6を当該中間セクション3の幅方向両端のローラホルダ7に組み込み、左右のガイドローラ6を左右のガイドレール2内に支持させることで当該中間セクション3の垂直姿勢を維持し、垂直姿勢の中間セクション3に対して、次の中間セクション3を水平方向から連結して上方に回動させて連結状態とし、この作業を繰り返して、最上位の中間セクション3の上端にトップセクション5の下端部位を連結することで、シャッターカーテン1の組み立てが完成する。
【符号の説明】
【0062】
3 中間セクションないし中間パネル
32 上面
33 立ち上がり片
34 上側連結部
35 下側連結部
36 上側嵌合受け片
37 下側嵌合受け片
4 ボトムセクションないしボトムパネル
5 トップセクションないしトップパネル
6 ガイドローラ
7 ローラホルダ
8 補強材
S 指が入る程度の空間