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▶ 三和シヤッター工業株式会社の特許一覧

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  • 特許-天井用骨材の連結構造および連結方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-26
(45)【発行日】2024-05-09
(54)【発明の名称】天井用骨材の連結構造および連結方法
(51)【国際特許分類】
   E04B 9/14 20060101AFI20240430BHJP
   F16B 7/18 20060101ALI20240430BHJP
【FI】
E04B9/14 G
F16B7/18 C
F16B7/18 D
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020109430
(22)【出願日】2020-06-25
(65)【公開番号】P2022006877
(43)【公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-04-27
(73)【特許権者】
【識別番号】307038540
【氏名又は名称】三和シヤッター工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165456
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 佑子
(72)【発明者】
【氏名】宇都宮 栄俊
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 正史
【審査官】伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-295844(JP,A)
【文献】特開2000-096705(JP,A)
【文献】実開昭55-007481(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 9/00 - 9/36
F16B 7/00 - 7/22
E04B 1/00 - 1/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平行状態で配される複数の主骨材と、該主骨材の隣接するもの同士のあいだに配される補強骨材とを備え、補強骨材を連結金具を介して主骨材に連結してなる天井用骨材において、
前記連結金具は、主骨材を幅方向両側から越える長さを有すると共に、補強骨材を内嵌するよう跨片部と一対の脚片部とを備えた凵字形状をし、
両脚片部は、主骨材を嵌入するための凹溝が形成され、
主骨材と連結金具とは、凹溝に嵌入した部位の主骨材と跨片部とを下側からネジ固定することで連結され、
連結金具と補強骨材とは、前記連結された連結金具の主骨材から突出する端縁部に内嵌載置された部位の補強骨材と跨片部とを下側からネジ固定することで連結され
結金具の跨片部には、全長に亘る状態で脚片部とは逆方向に向けて突出した補強用凹溝が形成されていることを特徴とする天井用骨材の連結構造。
【請求項2】
平行状態で配される複数の主骨材と、該主骨材の隣接するもの同士のあいだに配される補強骨材とを備え、補強骨材を連結金具を介して主骨材に連結してなる天井用骨材において、
前記連結金具は、主骨材を幅方向両側から越える長さを有すると共に、補強骨材を内嵌するよう跨片部と一対の脚片部とを備えた凵字形状をし、
両脚片部は、主骨材を嵌入するための凹溝が形成され、
主骨材と連結金具とは、凹溝に嵌入した部位の主骨材と跨片部とを下側からネジ固定することで連結され、
連結金具と補強骨材とは、前記連結された連結金具の主骨材から突出する端縁部に内嵌載置された部位の補強骨材と跨片部とを下側からネジ固定することで連結され、
連結金具を介して連結された主骨材と補強骨材とは、該連結金具と同じ連結部材がさらに上側からネジ固定されることを特徴とする天井用骨材の連結構造。
【請求項3】
平行状態で配される複数の主骨材と、該主骨材の隣接するもの同士のあいだに配される補強骨材とを備え、補強骨材を連結金具を介して主骨材に連結してなる天井用骨材において、
前記連結金具は、主骨材を幅方向両側から越える長さを有すると共に、補強骨材を内嵌するよう跨片部と一対の脚片部とを備えた凵字形状をし、
両脚片部は、主骨材を嵌入するための凹溝が形成されたものであり、
主骨材と補強骨材とを連結する方法として、
主骨材と連結金具とを、凹溝に嵌入した部位の主骨材と跨片部とを下側からネジ固定して連結する工程、
連結金具と補強骨材とを、前記連結された連結金具の主骨材から突出する端縁部に内嵌載置された部位の補強骨材と跨片部とを下側からネジ固定して連結する工程、
前記連結金具を介して連結された主骨材と補強骨材とを、前記連結金具と同じ連結部材を用いて上側からネジ固定する工程、
を備えていることを特徴とする天井用骨材の連結方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレハブ建屋等の建屋の天井部を構成するための天井用骨材の連結構造および連結方法の技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ビル等の建設現場や、工場等の屋社内に、プレハブ建屋等の簡易的な建屋を建て付けることがあり、このような建屋の天井部を建て付ける場合に、天井部の周縁部に設けられる梁材(縁材)に、複数の骨材(主骨材)を例えば縦方向に並列状に設け、該骨材に対して天材(軽天材)を横方向に並列状に設けて縦横方向に枠組みをし、そして天材に天井板を取り付けるようにして天井部を構成するようにしたものが知られている。
ところが天井部の面積が大きいような場合に、骨材と天材だけでは強度不足になることがあり、このようなときには、前記骨材を主骨材とし、隣接する主骨材間に、該主骨材に対して直交する方向を向いた補強骨材を連結することで補強する構成にしている(例えば特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平4-189948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように天井部を補強骨材を用いて補強する場合に、主骨材と補強骨材とを、主骨材に対して補強骨材を上側に載置する等した上下段差状ではなく、同一面状に連結することが要求されることがあり、この場合には、補強骨材を、隣接する主骨材間に収まる短い寸法にし、そして補強骨材の端縁部を主骨材の側面部に連結金具を介して連結することで補強骨材を主骨材に対して十文字状に連結するようにしている。
そしてこの場合に用いられる連結金具は、主骨材の両側面部にそれぞれ取付け、該取り付けられた連結金具に補強骨材を連結する構成にしていたため、連結金具を、補強骨材を主骨材に連結するだけの数が必要になって部品点数が多くなり、このため多くの連結金具をそれぞれ主骨材に取付ける必要があって作業性に劣るという問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、平行状態で配される複数の主骨材と、該主骨材の隣接するもの同士のあいだに配される補強骨材とを備え、補強骨材を連結金具を介して主骨材に連結してなる天井用骨材において、前記連結金具は、主骨材を幅方向両側から越える長さを有すると共に、補強骨材を内嵌するよう跨片部と一対の脚片部とを備えた凵字形状をし、両脚片部は、主骨材を嵌入するための凹溝が形成され、主骨材と連結金具とは、凹溝に嵌入した部位の主骨材と跨片部とを下側からネジ固定することで連結され、連結金具と補強骨材とは、前記連結された連結金具の主骨材から突出する端縁部に内嵌載置された部位の補強骨材と跨片部とを下側からネジ固定することで連結され結金具の跨片部には、全長に亘る状態で脚片部とは逆方向に向けて突出した補強用凹溝が形成されていることを特徴とする天井用骨材の連結構造。
請求項2の発明は、平行状態で配される複数の主骨材と、該主骨材の隣接するもの同士のあいだに配される補強骨材とを備え、補強骨材を連結金具を介して主骨材に連結してなる天井用骨材において、前記連結金具は、主骨材を幅方向両側から越える長さを有すると共に、補強骨材を内嵌するよう跨片部と一対の脚片部とを備えた凵字形状をし、両脚片部は、主骨材を嵌入するための凹溝が形成され、主骨材と連結金具とは、凹溝に嵌入した部位の主骨材と跨片部とを下側からネジ固定することで連結され、連結金具と補強骨材とは、前記連結された連結金具の主骨材から突出する端縁部に内嵌載置された部位の補強骨材と跨片部とを下側からネジ固定することで連結され、連結金具を介して連結された主骨材と補強骨材とは、該連結金具と同じ連結部材がさらに上側からネジ固定されることを特徴とする天井用骨材の連結構造である。
請求項3の発明は、平行状態で配される複数の主骨材と、該主骨材の隣接するもの同士のあいだに配される補強骨材とを備え、補強骨材を連結金具を介して主骨材に連結してなる天井用骨材において、前記連結金具は、主骨材を幅方向両側から越える長さを有すると共に、補強骨材を内嵌するよう跨片部と一対の脚片部とを備えた凵字形状をし、両脚片部は、主骨材を嵌入するための凹溝が形成されたものであり、主骨材と補強骨材とを連結する方法として、主骨材と連結金具とを、凹溝に嵌入した部位の主骨材と跨片部とを下側からネジ固定して連結する工程、連結金具と補強骨材とを、前記連結された連結金具の主骨材から突出する端縁部に内嵌載置された部位の補強骨材と跨片部とを下側からネジ固定して連結する工程、前記連結金具を介して連結された主骨材と補強骨材とを、前記連結金具と同じ連結部材を用いて上側からネジ固定する工程、を備えていることを特徴とする天井用骨材の連結方法。
【発明の効果】
【0006】
請求項1またはの発明とすることにより、天井部を補強するため、隣接する主骨材間に補強骨材を連結金具を介して連結するにあたり、主骨材を、連結金具の凹溝に嵌入した状態で、該凹溝に嵌入した部位の主骨材と跨片部とを下側からネジ固定して連結し、しかる後、該連結された連結金具の主骨材から突出する端縁部に内嵌載置された部位の補強骨材と跨片部とを下側からネジ固定して連結することで、主骨材とその両側に配した補強骨材とを、いちいち補強骨材が脱落しないよう保持することなく一つの連結金具を用いて簡単に連結できることになって作業性が向上する。
しかも、連結金具自体、跨片部に設けた凹溝によって補強されたものとなって天井部の一段と優れた補強ができることになる。
請求項の発明とすることにより、連結金具と同じ連結部材を上側から用いてさらなる補強が簡単にできることになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】建屋の天井板を省略した状態を示す斜視図である。
図2】天井板を省略した天井部の平面図である。
図3】(A)(B)(C)(D)は連結金具の平面図、正面図、側面時、斜視図である。
図4】(A)(B)は補強骨材を取り付ける前半工程を示す斜視図である。
図5】(A)(B)は補強骨材を取り付ける後半工程を示す斜視図である。
図6】(A)(B)は主骨材に補強骨材を連結した状態を示す正面図、側面図である。
図7】縦板材の窓部位の連結構造を示す縦断面図である。
図8】(A)(B)は縦板材の窓部位の連結構造、縦板材同士の連結構造を示す横断面図である。
図9】縦板材の上下部位の連結構造を示す縦断面図である。
図10】補強骨材を梁材や主骨材の一端側にのみ連結する場合を示す要部平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は工場等の大建屋内に別途設置される管理室や休憩室等の建屋であって、該建屋1はプレハブ式のものであるが、壁板部2と天井部3とを備え、正面の壁板部2には出入り口が設けられ、該出入り口を開閉するため引き戸式の戸体4が設けられている。そしてこのものでは天井部3に本発明が実施されており、以下、これについて詳述する。
【0009】
前記天井部3は、四周枠構造となった梁材5の前後間(左右間であってもよい。)に主骨材6が左右方向に間隙を存する状態で複数本が設けられ、これら主骨材6の上下両面部に天材7が前後方向に間隙を存する状態で複数本が設けられ、これら主骨材6、上下の天材7によって平面視で縦横枠組み形成されたものとなり、そして上下の天材7に上下の天井板(図示せず)がそれぞれ設けられることで二重板状の天井部3が構成されている。
【0010】
前記主骨材6は中空状の四角柱構造をしており、隣接する主骨材6間に、同材からなる補強骨材9が連結金具10を介して十文字状に連結されることで、天井部3の補強をするように構成され、以下この構成について詳述する。尚、主骨材6と補強骨材9とは同材である必要はない。
前記連結金具10は、主骨材6に直交状に当てがった場合に、該主骨材6を幅方向両側から越える長さを有すると共に、補強骨材9を内嵌するよう跨片部10aと一対の脚片部10bとを備えた凵字(凹溝)形状をし、さらに跨片部10aの幅方向中央部位には、連結金具10の全長に亘る状態で脚片部10bとは逆方向に向けて突出した補強用の凹溝10cが形成されている。
【0011】
連結金具10の長さ方向中央部位には、両脚片部10bが跨部10a位置まで切り欠かれることで主骨材6を嵌入して連結するための連結用の凹溝10dが形成されたものになっている。
そして梁材5間に両端縁部が架け渡し状に取り付けられた主骨材6に、補強骨材9を連結金具10を介して連結するにあたり、まず連結金具10を、連結用凹溝10dを主骨材6に外嵌して該凹溝10d部位の跨片部10aを主骨材6の底板面に当てがい、下側からビス11を螺入することで主骨材6に連結固定する。尚、10eは主骨材6への固定用ビス孔である。
【0012】
しかる後、連結金具10の主骨材6から突出している両端縁部に、補強骨材9の端縁部を上側から嵌入載置することになるが、この場合に、補強骨材9は、両側の主骨材6に連結された連結金具10に両端縁部が内嵌載置されるため、手を放しても落下することなく安定した載置ができる。
そしてこのように連結金具10に載置された補強骨材9を下側からビス11を螺入することで連結金具10に補強骨材9を連結固定することができ、このようにして隣接する主骨材6のあいだに補強骨材9を嵌入する状態で連結できるように構成されている。尚、10fは補強骨材9への固定用ビス孔である。
【0013】
さらにこのものでは、主骨材6と補強骨材9とは、前記連結金具10と同一部材である連結部材(連結金具)12を用いて上側からも連結補強された構成になっている。この場合には、前記連結金具10を介して連結された主骨材6と補強骨材9に対して上側から連結金具12を組み込み、ビス11を介して主骨材6と連結金具12との連結、及び連結金具12と補強骨材9との連結を上側からすればよいことになる。
因みに、補強骨材9を梁材5に連結する場合や、主骨材6に対して一端側にしか連結しない場合には、図10に示す如く、L字形の連結金具18や梁材5に外嵌する連結金具19を介して連結する従来通りの構造となる。
【0014】
また本実施の形態のものでは、前記壁板部2に窓14が形成されたものになっている。壁板部2は、縦方向に長い複数の縦板材13が左右方向に連接されたものとなっているが、これら縦板材13から選択された任意のものは、あいだに間隙を存する状態で上下上側半部13uと下側半部13sとに二分され、該間隙に窓14が嵌合組み込みされている。この場合に、縦板材13の窓14に隣接する切断状態の端縁部13aは、補強金具15によって補強されている。
具体的には、縦板材13は、表裏面板13bと、該表裏面板13b間に充填(介装)される充填材16とによって肉厚状に構成されるが、充填材16は、本実施の形態ではロックウール、グラスウール等の断熱不燃材が用いられている。前記補強金具15は跨部15aと両脚部15bとを備えたコ字形をし、脚部15bを表裏面板13bと充填材16とのあいだに無理嵌め状に嵌入することで組み込まれる。そして窓14の構成部材である窓枠14aの内外両脚片14bを、表裏面板13bにまで外嵌した状態でビス17を補強金具15の脚部15bまでネジ嵌入することで、前記切断状態の端縁部13aは補強金具15により補強された状態で窓枠14aの組み込みがなされるように構成されている。
【0015】
また本実施の形態においては、縦板材13の上下両端縁部13cは、前記窓14が組込まれる端縁部13aと同様、切り離し状態となっており、そこで該上下端縁部13cの補強をするため、前記補強金具15の脚部15bが、前記同様にして表裏面板13bと充填材16とのあいだに嵌入して補強されたものとなっている。そして該補強された端縁部13cに、建屋1側に固定される前記梁材5並びに下枠材20を外嵌し、ビス17を介して固定する構成になっている。
【0016】
因みに、左右隣接する縦板材13の端縁部13d、13e同士は、互いに雄雌嵌合する状態で左右方向に連結されるが、窓14部位においては、両脚片14bを縦板材13の端縁部13d、13eに外嵌し、ビス17を介して固定するように設定されている。
【0017】
叙述の如く構成された本実施の形態において、天井部3を、平行状態で配される複数の主骨材6と、該主骨材6の隣接するもの同士のあいだに配される補強骨材9とを備えたものにして補強する際に、補強骨材9を連結金具10を介して主骨材6に連結することになるが、この場合に、前記連結金具10は、主骨材6を幅方向両側から越える長さを有したものとして長さ設定されるが、補強骨材9を内嵌するよう跨片部10aと一対の脚片部10bとを備えて側面視で凵字形状をしている。そして両脚片部10bの中央部位が切り欠かれることにより、主骨材6を嵌入するための凹溝10dが形成されたものになっている。
そしてまず、主骨材6に連結金具10の凹溝10dを嵌入した状態で、凹溝10d部位の主骨材6と跨片部10aとを下側からビス11を用いてネジ固定することで主骨材6と連結金具10とが連結される。
次いで、該連結された連結金具10の主骨材6から突出した両端部に、補強骨材9の端縁部を上側から内嵌載置し、これによって該載置された部位の連結金具10の跨片部10aと補強骨材9とを下側から螺入するビス11を介してネジ固定して連結することで、主骨材6と補強骨材9とが段差がなく面一の状態で連結されることになる。
【0018】
そしてこのように補強骨材9を連結金具10を用いて連結する場合に、該連結金具10は、主骨材6に両端縁部が突出する状態で取り付けられるため、該取り付けられた連結金具10の主骨材6から突出する部位に補強骨材9を載置することで、補強骨材9は、落下することがない状態で連結金具10との連結作業ができることになって作業性が向上する。
しかも連結金具10は、主骨材6から両端縁部が突出する長尺の一体ものとなっているため、強度的にも優れたものになりながら、一つのもので両側の補強骨材9の支持ができることになって部品点数の低減も図ることができる。
【0019】
また連結金具10としては、跨片部10aに補強用の凹溝10cが形成されているため、強度的に強いものになる。
そして補強骨材9を連結金具10を介して主骨材6に連結する補強では不十分の場合には、前記実施の形態のように、連結金具10と同部材からなる補強部材12を介して前記連結部位を上側から連結補強することができ、このようにした場合には、部材の共通化を図りながら、主骨材6と補強骨材9とのより補強された連結が簡単にできることになる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は、プレハブ建屋等の建屋の天井部を構成するための天井用骨材の連結構造および連結方法に利用することができる。
【符号の説明】
【0021】
3 天井部
6 主骨材
9 補強骨材
10 連結金具
10a 跨片部
10b 脚片部
10c 補強用の凹溝
10d 連結用の凹溝
11ビス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10