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特許7479970製品情報管理装置、情報フィルタリング装置、製品情報管理方法およびプログラム
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  • 特許-製品情報管理装置、情報フィルタリング装置、製品情報管理方法およびプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-26
(45)【発行日】2024-05-09
(54)【発明の名称】製品情報管理装置、情報フィルタリング装置、製品情報管理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240430BHJP
【FI】
G06Q30/0601 322
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020118220
(22)【出願日】2020-07-09
(65)【公開番号】P2022015401
(43)【公開日】2022-01-21
【審査請求日】2023-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】399035766
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(72)【発明者】
【氏名】境野 哲
(72)【発明者】
【氏名】赤松 寛夫
【審査官】野元 久道
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-241126(JP,A)
【文献】韓国公開実用新案第2009-0008340(KR,U)
【文献】特開2010-044668(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報登録者が使用する第1の情報処理装置、および情報利用者が使用する第2の情報処理装置との間でネットワークを介してデータ通信が可能な製品情報管理装置であって、
前記第1の情報処理装置から、製品に係る商品情報および当該製品を構成する複数の材料に係る出自情報を前記ネットワークを介して取得し、取得された前記商品情報および前記出自情報を前記製品ごとに記憶媒体に記憶させる第1の情報取得処理部と、
前記記憶媒体に記憶された前記商品情報および前記出自情報に基づいて、前記製品ごとに、当該製品を構成する前記複数の材料の出自の統計を表す出自統計情報を生成し、生成された前記出自統計情報を前記記憶媒体に記憶させる生成処理部と、
前記記憶媒体に記憶された前記商品情報、前記出自情報および前記出自統計情報を、前記ネットワークを介して前記第2の情報処理装置へ出力する情報提供処理部と
を具備し、
前記第1の情報取得処理部は、前記第1の情報処理装置から、前記商品情報、前記出自情報、前記出自統計情報および前記情報利用者の少なくとも1つに対する開示条件を表す開示条件設定情報を、前記ネットワークを介してさらに取得し、
前記情報提供処理部は、取得された前記開示条件設定情報に基づいて、前記商品情報、前記出自情報、前記出自統計情報および前記情報利用者の少なくとも1つに対しフィルタリング処理を行って、前記開示条件設定情報により指定される条件を満たす情報を抽出し、抽出された前記情報を前記第2の情報処理装置へ出力する
製品情報管理装置。
【請求項2】
前記第2の情報処理装置から、前記商品情報、前記出自情報および前記出自統計情報に対する利用条件を表す利用条件設定情報を、前記ネットワークを介してさらに取得する第2の情報取得処理部を、さらに具備し、
前記情報提供処理部は、取得された前記利用条件設定情報に基づいて、前記商品情報、前記出自情報および前記出自統計情報に対しフィルタリング処理を行って、前記利用条件設定情報により表される条件を満たす情報を抽出し、抽出された前記情報を前記第2の情報処理装置へ出力する、
請求項1に記載の製品情報管理装置。
【請求項3】
前記情報提供処理部は、前記第2の情報処理装置から、前記製品を個別に指定する製品個別指定情報を受信した場合に、受信された前記製品個別指定情報により指定される前記製品に係る前記商品情報、前記出自情報および前記出自統計情報に対し前記フィルタリング処理を行い、当該フィルタリング処理により抽出された前記情報を前記第2の情報処理装置へ出力する、
請求項2に記載の製品情報管理装置。
【請求項4】
前記情報提供処理部は、前記第2の情報処理装置から、前記製品の種類を指定する製品種別指定情報を受信した場合に、受信された前記製品種別指定情報により指定される種類と同一種類の複数の製品の各々について、対応する前記商品情報、前記出自情報および前記出自統計情報に対し前記フィルタリング処理を行って、前記利用条件設定情報により表される利用条件を満たす製品を複数選択し、選択された前記複数の製品を表す情報を前記利用条件を満たす度合いに応じてソートして前記第2の情報処理装置へ出力する、
請求項2に記載の製品情報管理装置。
【請求項5】
情報登録者が使用する第1の情報処理装置、および情報利用者が使用する第2の情報処理装置との間でネットワークを介してデータ通信が可能な製品情報管理装置が実行する製品情報管理方法であって、
前記第1の情報処理装置から、製品に係る商品情報および当該製品を構成する複数の材料に係る出自情報を前記ネットワークを介して取得し、取得された前記商品情報および前記出自情報を前記製品ごとに記憶媒体に記憶させる過程と、
前記記憶媒体に記憶された前記商品情報および前記出自情報に基づいて、前記製品ごとに、当該製品を構成する前記複数の材料の出自の統計を表す出自統計情報を生成し、生成された前記出自統計情報を前記記憶媒体に記憶させる情報取得過程と、
前記記憶媒体に記憶された前記商品情報、前記出自情報および前記出自統計情報を、前記ネットワークを介して前記第2の情報処理装置に提供する情報提供過程と、
を具備し、
前記情報取得過程は、前記第1の情報処理装置から、前記商品情報、前記出自情報、前記出自統計情報および前記情報利用者の少なくとも1つに対する開示条件を表す開示条件設定情報を、前記ネットワークを介してさらに取得し、
前記情報提供過程は、取得された前記開示条件設定情報に基づいて、前記商品情報、前記出自情報、前記出自統計情報および前記情報利用者の少なくとも1つに対しフィルタリング処理を行って、前記開示条件設定情報により指定される条件を満たす情報を抽出し、抽出された前記情報を前記第2の情報処理装置へ出力する
製品情報管理方法。
【請求項6】
請求項1に記載の製品情報管理装置が具備する前記第1の情報取得処理部、前記生成処理部および前記情報提供処理部による各処理を、前記製品情報管理装置が備えるプロセッサに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の実施形態は、例えば加工食品等の製品に係る情報を管理する製品管理装置、情報フィルタリング装置、製品情報管理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に加工食品等の製品には、肉や野菜等の主原材料や油脂類等の副材料、調味料等の多種多様な材料が使用されている。そして、食品の安全性を担保するため、加工食品のパッケージには、使用されている材料名やアレルギ物質、製品を製造した国または地域等を表示することが求められている。
【0003】
さらに、農水産物や畜産物等の生産物について、有機栽培等の環境保全型の生産方法、販売方法、流通方法、運用方法であることの設定条件を満たす場合には、この生産物とそれを使用した商品提供サービスに対し所定の認証コードを付与することで、安全性の高い商品であることをより明確にする方法も提案されている(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2001-344657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、加工食品等の製品についての既存の管理方法では、材料名やアレルギ物質の表示までは行われているが、主原材料、副材料、調味料等の各種材料の出自(生育地や加工生産地等)や、製造・物流に要したエネルギ資源等の出自(化石燃料や再生エネルギ等)に係る情報については管理されておらず、材料の購買調達者や消費者に、社会問題や環境問題、SDGs(持続可能な開発目標)等の見地から十分な判断材料を提供することが困難だった。
【0006】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、一側面では、製品に使用される材料名や原産国に止まらず、その出自に係る多岐にわたる情報を利用者が把握しやすい形態で提供できるようにする技術を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためにこの発明の第1の態様は、情報登録者が使用する第1の情報処理装置、および情報利用者が使用する第2の情報処理装置との間でネットワークを介してデータ通信が可能な製品情報管理装置またはこの装置が実行する製品情報管理方法において、以下のような対策を講じたものである。すなわち、製品情報管理装置または方法は、前記第1の情報処理装置から、製品に係る商品情報および当該製品を構成する複数の材料に係る出自情報を前記ネットワークを介して取得し、取得された前記商品情報および前記出自情報を前記製品別に記憶媒体に記憶させる。そして、前記記憶媒体に記憶された前記商品情報および前記出自情報に基づいて、前記製品別に、当該製品を構成する前記複数の材料の出自の統計を表す出自統計情報を生成し、生成された前記出自統計情報を前記記憶媒体に記憶させる。そして、前記記憶媒体に記憶された前記商品情報、前記出自情報および前記出自統計情報を、前記ネットワークを介して前記第2の情報処理装置へ出力する。さらに、第1の情報処理装置から、商品情報、出自情報、出自統計情報および情報利用者の少なくとも1つに対する開示条件を表す開示条件設定情報を、前記ネットワークを介してさらに取得し、取得した前記開示条件設定情報に基づいて、前記商品情報、前記出自情報、前記出自統計情報および前記情報利用者の少なくとも1つに対しフィルタリング処理を行って、前記開示条件設定情報により指定される条件を満たす情報を抽出し、抽出された前記情報を第2の情報処理装置へ出力する。
【0008】
この発明の第1の態様によれば、情報登録者が所有する製品の商品情報および材料の出自情報が製品情報管理装置で一括管理される。そして、この商品情報および出自情報に基づいて製品およびその構成材料の出自統計情報が生成され、生成された出自統計情報が、上記商品情報および出自情報と共に情報利用者に提供される。このため情報利用者は、例えば所望の製品について、商品情報と材料の出自情報を一括取得することが可能となり、しかも出自の統計を表す情報も取得することが可能となる。従って、例えば製品の購入又は使用に先立ち、製品の情報を簡単かつ正確に多岐にわたり把握することが可能となる。
【0009】
この発明の関連技術の一つとして以下の技術が考えられる。すなわち、情報フィルタリング装置において、情報登録者から、製品に係る商品情報、当該製品を構成する複数の材料に係る出自情報、前記複数の材料の出自の統計を表す出自統計情報、および情報利用者の少なくとも1つに対する開示条件を指定する開示条件設定情報を取得すると共に、前記情報利用者から、前記商品情報、前記出自情報および前記出自統計情報に対する利用条件を指定する利用条件設定情報を取得する。そして、取得された前記開示条件設定情報および前記利用条件設定情報の少なくとも一方に基づいて、前記商品情報、前記出自情報、前記出自統計情報および前記情報利用者の少なくとも1つに対しフィルタリング処理を行って、前記開示条件設定情報および前記利用条件設定情報の少なくとも一方により指定される条件を満たす情報を抽出し、抽出された前記情報を前記情報利用者に向け出力するようにしたものである。
【0010】
以上の関連技術によれば、製品に係る商品情報、材料の出自情報、その出自統計情報および前記情報利用者の中から、情報登録者が指定する情報開示条件または情報利用者が指定する情報利用条件を満たす情報がフィルタリング処理により抽出され、情報利用者に提供される。このため、情報登録者により開示が許可された情報、または情報利用者が希望した情報のみを、自動的に選択して情報利用者に提供することが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
すなわちこの発明の第1の態様によれば、製品に使用される材料名や原産国に止まらず、その出自に係る多岐にわたる情報を利用者が把握しやすい形態で提供できるようにする技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、この発明の一実施形態に係る製品情報管理装置を含むシステムの全体構成を示す図である。
図2図2は、この発明の一実施形態に係る製品情報管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3図3は、この発明の一実施形態に係る製品情報管理装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。
図4図4は、図3に示した製品情報管理装置のユーザ情報DBに記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。
図5図5は、図3に示した製品情報管理装置の商品情報DBに記憶される商品情報の一例を示す図である。
図6図6は、図3に示した製品情報管理装置の商品検索情報DBに記憶される商品検索情報の一例を示す図である。
図7図7は、図3に示した製品情報管理装置の出自情報DBに記憶される出自情報の一例を示す図である。
図8図8は、図3に示した製品情報管理装置の出自情報DBに記憶される輸送工程に係る出自情報の一例を示す図である。
図9図9は、図3に示した製品情報管理装置による商品・出自情報等の登録処理手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、図3に示した製品情報管理装置による出自統計情報の算出処理手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、図3に示した製品情報管理装置による商品情報、出自情報およびその統計情報の利用処理手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、図11に示した利用処理手順により利用者端末に表示される表示情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
【0014】
[一実施形態]
この発明の一実施形態は、製品として、生育地や加工生産地の異なる肉や野菜等の主原材料、油脂類等の副材料、調味料等の多種多様な材料が使用されている加工食品を例にとり、その商品情報と、当該製品を構成する複数の材料の出自に係る情報、および製品の製造・輸送の過程で使用される電力等のエネルギ資源の出自に係る情報(これらをまとめて出自情報と称する)を、製品情報管理装置として機能するプラットフォームサーバに一括登録し、上記商品情報および出自情報を情報利用者が利用可能にしたものである。また一実施形態は、登録された上記商品情報および出自情報に基づいて、製品ごとに使用される材料およびエネルギ資源の出自に係る統計情報(出自統計情報と云う)を生成し、生成された上記出自統計情報を情報利用者に提供するようにしたものである。
【0015】
(構成例)
(1)システム
図1は、この発明の一実施形態に係る製品情報管理装置として機能するプラットフォームサーバを備えたシステムの全体構成の一例を示す図である。
【0016】
このシステムは、プラットフォームサーバSVに対し、第1の情報処理装置としての複数の登録者端末RT1~RTk、および第2の情報処理装置としての複数の利用者端末UT1~UTnから、ネットワークNWを介してアクセス可能に構成されている。登録者端末RT1~RTkは、製品の製造者、販売者および材料の生産者等の情報登録側ユーザにより使用される。利用者端末UT1~UTnは、材料の購買調達者や消費者等の情報利用側ユーザにより使用される。
【0017】
またこのシステムは、商品情報が記憶された商品情報データベースGDを備える。情報登録側ユーザおよび情報利用側ユーザは、それぞれ登録者端末RT1~RTkおよび利用者端末UT1~UTnを用いて、上記商品情報データベースGDに対してもネットワークNWを介してアクセス可能である。
【0018】
ネットワークNWは、例えばインターネットを中核とする広域網と、この広域網にアクセスするためのアクセス網とを備える。アクセス網としては、例えば、有線および無線の公衆ネットワーク、有線および無線のLAN(Local Area Network)、CATV(Cable Television)ネットワークが使用される。
【0019】
(2)装置
(2-1)登録者端末RT1~RTk
登録者端末RT1~RTkは、例えば製品の製造・販売者または材料の生産者が使用するパーソナルコンピュータからなる。登録者端末RT1~RTkは、プラットフォームサーバSVに対しアクセスするためのブラウザ機能と、情報登録用アプリケーションとを備える。
【0020】
情報登録用アプリケーションは、上記ブラウザ機能を起動して、商品情報データベースGDから製品に関する登録済の商品情報を取得する処理を行う。また情報登録用アプリケーションは、取得された上記商品情報と、当該製品を構成する複数の材料の出自情報と、製造および輸送に使用されるエネルギ資源の出自情報を、プラットフォームサーバSVに対しアップロードして登録する処理を行う。さらに情報登録用アプリケーションは、上記登録された商品情報および出自情報に対する開示条件を設定する処理を実行する。
【0021】
なお、上記情報登録用アプリケーションは、例えば、プラットフォームサーバSVに対し情報登録者がユーザ登録を行ったときにプラットフォームサーバSVから取得してもよいし、情報登録者が事前に取得してインストールしておいてもよい。
【0022】
(2-2)利用者端末UT1~UTn
利用者端末UT1~UTnは、例えば製品または材料の購買調達者や消費者が使用するパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット型端末、スマートグラス、あるいは店舗等に設置されたPOS(Point of Sale)端末やレジ端末からなる。利用者端末UT1~UTnは、プラットフォームサーバSVにアクセスするためのブラウザ機能と、情報利用アプリケーションとを備える。
【0023】
情報利用アプリケーションは、上記ブラウザ機能を起動して、プラットフォームサーバSVに対し、情報利用者の所属組織や居場所等を含む属性情報と、情報の利用条件を指定する情報を送信する処理を実行する。情報の利用条件には、例えば情報の閲覧希望範囲および表示優先順位が含まれる。また情報利用アプリケーションは、プラットフォームサーバSVから送られる閲覧表示情報を受信して表示器に表示させる処理を実行する。
【0024】
なお、上記情報利用アプリケーションは、例えば、プラットフォームサーバSVに対し情報利用者がユーザ登録した際にプラットフォームサーバSVから取得してもよいし、情報利用者が事前に取得してインストールしておいてもよい。
【0025】
(2-3)プラットフォームサーバSV
図2および図3は、それぞれプラットフォームサーバSVのハードウェア構成およびソフトウェア構成を示すブロック図である。
【0026】
プラットフォームサーバSVは、例えばWeb上またはクラウド上に配置されるサーバコンピュータからなり、中央処理ユニット(Central Processing Unit:CPU)等のハードウェアプロセッサを使用した制御部1を備える。そして、この制御部1に対し、バス5を介して、プログラム記憶部2およびデータ記憶部3を有する記憶ユニットと、通信I/F4を接続したものとなっている。
【0027】
通信I/F4は、制御部1の制御の下、ネットワークNWにより定義される通信プロトコルを使用して、上記登録者端末RT1~RTkとの間、および上記利用者端末UT1~UTnとの間で、それぞれデータ通信を行う。
【0028】
プログラム記憶部2は、例えば、記憶媒体としてHDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等の随時書込みおよび読出しが可能な不揮発性メモリと、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリとを組み合わせて構成したもので、OS(Operating System)等のミドルウェアに加えて、この発明の一実施形態に係る各種制御処理を実行するために必要なプログラムを格納する。
【0029】
データ記憶部3は、例えば、記憶媒体として、HDDまたはSSD等の随時書込みおよび読出しが可能な不揮発性メモリと、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリと組み合わせたもので、この発明の一実施形態を実施するために必要な主たる記憶部として、ユーザ情報データベース(以後データベースをDBと称する)31と、商品情報DB32と、出自情報DB33と、商品検索情報DB34と、出自統計情報DB35とを備えている。
【0030】
ユーザ情報DB31は、情報登録者の名称と属性情報を、情報登録者に対し個別に割り当てられたユーザIDに対応付けて記憶する。またユーザ情報DB31は、情報利用者の名称と属性情報を、情報利用者に対し個別に割り当てられたユーザIDに対応付けて記憶する。図4は、記憶された上記ユーザ情報の一例を示すもので、この例ではユーザIDに対応付けてユーザの種類およびユーザ名が記憶された場合を示している。
【0031】
商品情報DB32は、登録者端末RT1~RTkから送信された商品情報を、商品に対し個別に割り当てられた商品IDに対応付けて記憶する。商品情報には、例えば図5に示すように、登録日時、更新日時、有効期限、登録者ID、登録場所、生産者ID、商品種類、商品名、内容量、単位が含まれる。
【0032】
出自情報DB33は、情報登録者の登録者端末RT1~RTkから送信された、商品を構成する各材料の出自情報と、製造工程および輸送工程で使用されるエネルギ資源の出自情報を、上記商品情報DB32に記憶された商品の商品IDに紐付けた状態で記憶する。上記出自情報は階層化されている。上位階層は、商品を構成する材料、製造工程および輸送工程の一覧を表す。下位階層は、上記上位階層に登録された材料、製造工程および輸送工程各々の詳細を表す。
【0033】
図7は、上記出自情報の第1の例を示すもので、この例では「冷凍食品 酢豚」という商品の商品IDに対応付けて、当該商品を構成する材料および製造工程の一覧を示す情報(第一階層)と、上記材料ごとに当該材料を生産するために使用された飼料や肥料、生産作業の一覧を示す情報(第二階層)と、上記飼料や肥料、生産作業の各々についてその詳細を示す情報(第三階層)が記憶された場合を示している。また、上記製造工程には、加熱工程、冷凍工程および封入工程が含まれ、これらの工程毎に、例えば電力等のエネルギ資源の詳細を示す情報が第二階層として記憶される。
【0034】
図8は、上記出自情報の第2の例を示すもので、この例では第一階層の一覧情報に輸送工程が含まれ、この輸送工程の詳細を示す情報が第二階層として記憶される場合を示している。
【0035】
上記第一階層、第二階層および第三階層の各情報は、いずれも構成要素、生産地、数量、単位、および構成物の商品IDにより表される。このうち生産地は、例えば住所情報または緯度経度情報により表される。なお、上記各階層の情報には、登録日時、更新日時、有効期限、登録者ID、登録場所、生産者ID等の情報がさらに登録されてもよい。また、階層の数は三つである必要はなく、用途に応じて階層の数を増やしたり減らしたりしてもよい。
【0036】
商品検索情報DB34は、上記商品情報DB32に記憶された各商品情報のデータ本体とそのデータ構造を示す情報が記憶される。図6はその一例を示すもので、この例ではデータIDに紐付けてデータタイプ、データ実体、検索用タグに用いられる圧縮データおよび商品IDが記憶された場合を示している。
【0037】
出自統計情報DB35は、後述する制御部1により商品ごとに生成される出自統計情報を記憶するために使用される。出自統計情報については、後に詳しく説明する。
【0038】
制御部1は、この発明の一実施形態に係る処理機能として、ユーザ登録処理部11と、商品・出自情報更新処理部12と、情報開示条件設定処理部13と、商品・出自情報検索処理部14と、出自統計情報生成処理部15と、利用条件設定処理部16と、表示情報フィルタリング処理部17と、表示情報編集処理部18と、表示情報送信処理部19とを備えている。これらの処理部11~19は、何れもプログラム記憶部2に格納されたプログラムを制御部1のハードウェアプロセッサに実行させることにより実現される。
【0039】
ユーザ登録処理部11は、登録者端末RT1~RTkおよび利用者端末UT1~UTnからそれぞれユーザ登録要求を受信した場合に、情報登録者および情報利用者の名称と属性情報を、それぞれ情報登録者および情報利用者に対し個別に割り当てられたユーザIDに対応付けてユーザ情報DBに記憶させる処理を行う。
【0040】
商品・出自情報更新処理部12は、登録者端末RT1~RTkから商品情報および出自情報の登録要求を受信した場合に、上記ユーザ情報DB31に記憶された情報登録者のユーザ情報を参照してユーザ認証を行う。また商品・出自情報更新処理部12は、上記ユーザ認証により承認された情報登録者の登録者端末RT1~RTkへ登録用テンプレートデータを送信し、このテンプレートデータに従い情報登録者が入力した商品情報および出自情報を受信して、それぞれ商品情報DB32および出自情報DB33に商品IDと紐付けて記憶させる処理を行う。
【0041】
情報開示条件設定処理部13は、情報登録者の登録者端末RT1~RTkから情報開示条件の設定要求を受信した場合に、受信された情報開示条件を指定する情報を表示情報フィルタリング処理部17に設定する処理を行う。情報開示条件を指定する情報は、例えば情報利用者に対する商品情報および出自情報の開示範囲と、開示先の情報利用者の範囲を指定するもので、情報商品単位あるいは商品群単位に任意に設定される。
【0042】
商品・出自情報検索処理部14は、情報利用者の利用者端末UT1~UTnから、例えば商品パッケージを撮影した映像が送られた場合に、商品検索情報DB34を参照することで上記商品パッケージの映像に対応する商品を認識する。そして、認識された商品の商品IDをもとに、商品情報DB32、出自情報DB33および出自統計情報DB35から、それぞれ対応する商品情報、出自情報および出自統計情報を読み出す処理を行う。
【0043】
出自統計情報生成処理部15は、商品ごとに、上記商品情報DB32および出自情報DB33にそれぞれ記憶された商品情報および出自情報に基づいて、出自統計情報を生成する処理を行う。
【0044】
出自統計情報には、例えば、材料の生産地判明率(重量比)、材料の国産率(重量比)、材料の地域別自給率(重量比)、飼料・肥料の国産率(重量比)、製造工程で使用されるエネルギ資源の再生エネルギ使用率が含まれる。なお、上記重量比の代わりに、コスト比、カロリー比または材料の数量比が使用されてもよい。
【0045】
利用条件設定処理部16は、利用者端末UT1~UTnから、情報の利用条件を指定する情報を受信すると、当該利用条件に含まれる情報利用者の属性情報と、表示を希望する情報の範囲を指定する情報をフィルタ条件に加えて、表示情報フィルタリング処理部17に設定する処理を行う。
【0046】
表示情報フィルタリング処理部17は、上記商品・出自情報検索処理部14により読み出された商品情報、出自情報および出自統計情報に対し、事前に設定されたフィルタ条件に基づいて表示すべき情報を取捨選択するフィルタリング処理を行う。このときフィルタ条件には、上記情報開示条件設定処理部13により設定された情報開示条件(情報登録者が設定した開示条件)と、上記利用条件設定処理部16により設定された利用条件(情報利用者の属性情報と、情報利用者が指定した情報の表示希望範囲と表示条件)が含まれる。
【0047】
表示情報編集処理部18は、上記表示情報フィルタリング処理部17のフィルタリング処理により選択された商品情報、出自情報および出自統計情報をもとに、表示情報を編集する処理を行う。
【0048】
表示情報送信処理部19は、上記表示情報編集処理部18により編集された表示情報を通信I/F4から要求元の利用者端末UT1~UTnへ送信する処理を行う。
【0049】
(動作例)
次に、以上のように構成されたシステムの動作例を説明する。
(1)製品に関する商品情報および出自情報の登録
情報登録者は、例えば自身が栽培、飼育、製造または販売した製品について、その商品情報および出自情報の登録を行うことができる。情報登録者としては、製品の製造者または販売者、野菜や畜産物などの材料の生産者、製品または材料の物流業者であってもよいし、消費者団体や調査機関などの第三者であってもよい。また、同一の製品について複数の異なる情報登録者が、それぞれが独自に入手した証拠にもとづいて異なる内容の出自情報の登録を行うことも排除しない。
【0050】
図9は、商品情報および出自情報の登録処理に係る、情報登録者の登録者端末RT1~RTkとプラットフォームサーバSVとの間の処理手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
【0051】
(1-1)ユーザ登録
情報登録者は、製品に係る商品情報および出自情報の登録に先立ち、プラットフォームサーバSVに対しユーザ登録を行う。情報登録者が登録者端末RT1~RTkにおいて、ユーザ登録に必要な情報として例えばユーザ名とユーザ属性を示す情報を入力すると、登録者端末RT1~RTkはステップS10によりユーザ登録要求を送信する。
【0052】
これに対しプラットフォームサーバSVの制御部1は、ユーザ登録処理部11の制御の下、ステップS11において、上記登録者端末RT1~RTkから送信されたユーザ登録要求を通信I/F4を介して受信し、当該登録要求に従いユーザ名およびユーザ種類を当該ユーザに対し発行したユーザIDに紐づけて、ユーザ情報DB31に記憶させる。なお、上記ユーザ情報の登録に際しては、ユーザが任意に設定したパスワードを併せて記憶するようにしてもよい。
【0053】
(1-2)商品・出自情報の登録
情報登録者が登録者端末RT1~RTkにおいて、プラットフォームサーバSVのURLに対しアクセスしたのち、商品・出自情報の登録要求を入力すると、登録者端末RT1~RTkはステップS12により上記入力を検出して、プラットフォームサーバSVへ登録要求を送信する。またそれと共に登録者端末RT1~RTkは、ステップS14において、情報登録者が入力したユーザ認証に必要な情報をプラットフォームサーバSVへ送信する。
【0054】
これに対しプラットフォームサーバSVの制御部1は、ユーザ登録処理部11の制御の下、ステップS13により上記登録要求の受信を検出すると、先ずステップS15において、登録者端末RT1~RTkから送られたユーザ認証に必要な情報と、ユーザ情報DB31に記憶された情報とに基づいて、要求元の情報登録者の正当性を判定する。そして、要求元の情報登録者が正当なユーザであれば、商品・出自情報更新処理部12が、ステップS16において登録用のテンプレートデータを要求元の登録者端末RT1~RTkへ送信する。なお、要求元の正当性が確認されなかった場合、ユーザ登録処理部11は例えば認証情報の入力操作のやり直しを要求するメッセージを登録者端末RT1~RTkへ返送する。
【0055】
登録者端末RT1~RTkは、上記テンプレートデータが送られると、ステップS17において上記テンプレートデータを受信して表示部に表示させる。なお、プラットフォームサーバSVから認証情報の入力操作のやり直しを要求するメッセージを受信した場合には、登録者端末RT1~RTkは当該メッセージを表示させる。
【0056】
情報登録者は、上記テンプレートデータに従い、製品に係る商品情報および出自情報を入力する。なお、このとき商品情報データベースGDに既に上記商品情報が記憶されている場合には、商品情報データベースGDから上記商品情報を取得し、取得された商品情報を上記テンプレートデータに入力または添付するようにしてもよい。登録者端末RT1~RTkは、入力された上記商品情報および出自情報を、ステップS18によりプラットフォームサーバSVへ送信する。
【0057】
これに対し、プラットフォームサーバSVの制御部1は、商品・出自情報更新処理部12の制御の下、ステップS19において、上記登録者端末RT1~RTkから送信された上記商品情報および出自情報を通信I/D4を介して受信し、受信された上記商品情報および出自情報をそれぞれ商品情報DB32および出自情報DB33に記憶させる。このとき商品・出自情報更新処理部12は、製品に対しユニークな商品IDを発行し、発行された商品IDに紐づけて、上記製品に係る商品情報および出自情報を記憶させる。この結果、1つの製品に係る商品情報および出自情報は、いずれも共通の商品IDに紐づけられた状態で管理される。
【0058】
(1-3)情報開示条件の設定
続いて情報登録者は、登録した上記製品に係る商品情報および出自情報に対し、その開示条件を設定する。開示条件としては、例えば開示先となる情報利用者の国籍、居住地域、情報を受信し利用する場所、所属している企業・部署、出自情報の開示範囲が含まれる。登録者端末RT1~RTkは、ステップS20において、情報登録者による上記開示条件の入力を受け付け、入力された開示条件を表す情報をプラットフォームサーバSVへ送信する。
【0059】
これに対しプラットフォームサーバSVの制御部1は、情報開示条件設定処理部13の制御の下、ステップS21において、上記登録者端末RT1~RTkから送信された情報開示条件を表す情報を通信I/F4を介して受信し、表示情報フィルタリング処理部17に渡す。表示情報フィルタリング処理部17は、上記情報開示条件をフィルタ条件の1つとして保存する。
【0060】
登録者端末RT1~RTkは、情報登録者による商品情報および出自情報の登録処理、および当該各情報についての開示条件の設定処理が終了したか否かを、ステップS32により判定する。そして、情報登録者が未登録の製品についての登録処理を引き続き行う場合には、登録者端末RT1~RTkはステップS18に戻り、商品情報および出自情報の登録処理、および当該各情報に対する開示条件の設定処理を繰り返す。なお、情報登録者が登録終了操作を行った場合には、登録者端末RT1~RTkは登録処理を終了する。
【0061】
これに対し、プラットフォームサーバSVの制御部1は、ステップS23において、情報登録者による上記登録終了操作を監視する。そして、登録者端末RT1~RTkから登録操作の終了通知が送られると、登録および設定処理を終了する。
【0062】
なお、情報登録者が登録済の製品に係る商品情報および出自情報を更新する場合も、登録者端末RT1~RTkおよびプラットフォームサーバSVの制御部1はステップS18、S19による登録処理を実行する。また、情報登録者が登録済の開示条件を更新する場合も、登録者端末RT1~RTkおよびプラットフォームサーバSVの制御部1はステップS20、S21による設定処理を実行する。
【0063】
(2)出自統計情報の生成
製品に係る商品情報および出自情報の登録がなされると、プラットフォームサーバSVの制御部1は、出自統計情報生成処理部15の制御の下、以下のように出自統計情報生成処理を実行する。
【0064】
図10は、プラットフォームサーバSVの制御部1が実行する、出自統計情報生成処理の処理手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
【0065】
(2-1)生産地判明率の計算
出自統計情報生成処理部15は、先ずステップS30において、出自統計情報を未生成の製品の商品IDを商品情報DB32から読み出し、この商品IDをもとに出自情報DB33から対応する出自情報を読み出す。
【0066】
出自統計情報生成処理部15は、次にステップS31において、読み出された上記出自情報をもとに食材の生産地判明率を算出する。食材の生産地判明率は、例えば、出自情報の材料一覧に含まれるすべての食材に対する、生産地が判明し登録されている食材の重量比として算出される。例えば、図7に示す商品出自情報(商品G001 冷凍食品 酢豚)の場合には、
(60+30+20+40+28+1+1+10) / (60+30+20+40+28+1+1+10+10)=0.95 (95%)
として算出される。
【0067】
(2-2)食材の国産率の計算
出自統計情報生成処理部15は、続いてステップS32において、食材の国産率を算出する。食材の国産率は、例えば、出自情報の材料一覧に含まれるすべての食材に対する、国内で生産された食材の重量比として算出される。図7に示す例では、
(60+30+20+40+1+10) / (60+30+20+40+28+1+1+10+10)=0.805 (80.5%)
として算出される。
【0068】
(2-3)食材の地域別自給率の計算
出自統計情報生成処理部15は、続いてステップS33において、食材の地域別自給率を算出する。食材の地域別自給率は、例えば、出自情報の材料一覧に含まれるすべての食材に対する、指定された特定の地域で生産された食材の重量比として算出される。図7に示す例では、生産地として関東が指定されると、
(30+20+40+10) / (60+30+20+40+28+1+1+10+10)=0.5 (50%)
として算出される。
【0069】
(2-4)飼料の国産率の計算
出自統計情報生成処理部15は、またステップS34において、飼料の国産率を算出する。飼料の国産率は、例えば、出自情報の材料一覧に含まれる食材から肉類の材料を抽出し、抽出された肉類の材料を飼育するために使用された飼料の一覧情報をもとに、すべての飼料に対する国産飼料の重量比として算出される。図7に示す例では、
100 / (150+100+100)=0.2857… (28.5%)
として算出される。
【0070】
(2-5)再生エネルギ使用率の計算
出自統計情報生成処理部15は、さらにステップS35において、製造に際し使用されたエネルギ資源(電力)の再生エネルギ使用率を算出する。再生エネルギ使用率は、例えば、出自情報の一覧から製造工程を抽出し、抽出された製造工程で使用された電力の一覧情報をもとに、すべての電力量に対する再生エネルギにより生成された電力量の比率として算出される。図7に示す例では、
2 / (1+2)=0.666… (66.6%)
として算出される。
【0071】
出自統計情報生成処理部15は、算出された上記食材の生産地判明率、食材の国産率、食材の地域別自給率、飼料の国産率および再生エネルギ使用率を、ステップS36により、算出対象の製品の商品ID(G001)と紐付けた状態で出自統計情報DB35に記憶させる。
【0072】
なお、出自統計情報生成処理部15は、出自統計情報として、ほかに、例えば、出自情報の材料一覧に含まれる野菜や果物を栽培するために使用された肥料の国産率、肉類の飼育に使用された飼料が植物由来であれば、当該植物を栽培するために使用された肥料の国産率、肉類の解体作業に従事した作業者等、各種製造および生産に携わった労働力の国産率と未成年者比率、製品または材料の輸送工程において使用された輸送手段の環境負荷率などを算出することもできる。出自統計情報の種類や算定のための計算式は、情報登録者が任意のものを随時追加することができる。
【0073】
(3)利用者による情報閲覧・取得
情報利用者は、自身の利用者端末UT1~UTnを用いてプラットフォームサーバSVに対しアクセスすることで、例えば所望の製品に関する各種情報を閲覧または取得することができる。なお、情報利用者としては、一般消費者ばかりでなく、商社、卸売り事業者、小売り事業者、外食産業企業あるいは行政機関等も含まれる。
【0074】
図11は、製品に関する各種情報の閲覧または取得処理に係る、情報利用者の利用者端末UT1~UTnとプラットフォームサーバSVとの間の処理手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
【0075】
(3-1)ユーザ登録
情報利用者は、製品に係る各種情報の閲覧・取得に先立ち、プラットフォームサーバSVに対しユーザ登録を行う。情報利用者が例えば利用者端末UT1において、ユーザ登録に必要な情報として例えばユーザ名とユーザ属性を示す情報を入力すると、利用者端末UT1はステップS40によりユーザ登録要求を送信する。
【0076】
これに対しプラットフォームサーバSVの制御部1は、ユーザ登録処理部11の制御の下、ステップS41において、上記利用者端末UT1から送信されたユーザ登録要求を通信I/F4を介して受信し、当該登録要求に従いユーザ名およびユーザ属性を当該ユーザに対し発行したユーザIDに紐付けて、ユーザ情報DB31に記憶させる。なお、上記ユーザ情報の登録に際しては、ユーザが任意に設定したパスワードを併せて記憶するようにしてもよい。
【0077】
(3-2)ユーザ認証
情報利用者が利用者端末UT1において、プラットフォームサーバSVのURLに対しアクセスしたのち、情報閲覧要求を入力すると、利用者端末UT1はステップS42により上記入力を検出して、プラットフォームサーバSVに対し情報閲覧要求を送信する。
【0078】
これに対しプラットフォームサーバSVの制御部1は、ユーザ登録処理部11の制御の下、ステップS43により上記情報閲覧要求の受信を検出すると、先ずステップS45において、利用者端末UT1から送られたユーザ認証に必要な情報と、ユーザ情報DB31に記憶された情報とに基づいて、要求元の情報利用者の正当性を判定する。そして、要求元の情報利用者が正当なユーザであれば、その旨のメッセージを利用者端末UT1へ返送する。なお、要求元の正当性が確認されなかった場合は、例えば認証情報の入力操作のやり直しを要求するメッセージを利用者端末UT1へ返送する。
【0079】
(3-3)利用条件の設定
上記ユーザ認証により正当性が確認されると、情報利用者は利用者端末UT1において、先ず情報の利用条件を入力する。利用条件には、例えば、情報利用者の属性情報と、表示を希望する情報の範囲と表示条件を含める。情報利用者の属性情報は、情報利用者の国籍、所在地、所属している企業・部署を含む。このうち国籍と所属している企業・部署については例えばユーザ登録時に登録されたものが使用され、所在地については利用者端末UT1が備えるGPSセンサ、利用する通信回線の回線番号や設置場所情報等により得られる位置情報が使用される。利用者端末UT1は、入力された上記利用条件を表す情報を、ステップS46によりプラットフォームサーバSVへ送信する。
【0080】
これに対しプラットフォームサーバSVの制御部1は、利用条件設定処理部16の制御の下、ステップS47において、上記利用者端末UT1~UTnから送られた利用条件を表す情報を通信I/F4を介して受信する。そして、受信された利用条件を表示情報フィルタリング処理部17にフィルタ条件の1つとして設定する。
【0081】
(3-4)閲覧対象製品の指定と対応する各情報の検索
次に情報利用者は、利用者端末UT1において、閲覧対象の製品を指定する操作を行う。例えば、店舗の商品棚等に陳列されている所望の商品のパッケージを利用者端末UT1のカメラにより撮像する。利用者端末UT1は、ステップS50により上記カメラによる撮像動作を検知すると、カメラにより撮像された商品パッケージの画像をステップS51によりプラットフォームサーバSVへ送信する。なお、商品パッケージの画像以外に、例えば、商品固有の二次元コード、製品のロゴマーク、製品名の文字列等の画像、外食チェーンの料理のメニュー画像を送信してもよい。
【0082】
プラットフォームサーバSVの制御部1は、ステップS52により上記商品パッケージ画像の受信を検知すると、商品・出自情報検索処理部14の制御の下、先ずステップS53において、受信された上記商品パッケージの画像をもとに、対応する製品の商品IDを認識する。この商品IDの認識処理は、例えば、受信された上記商品パッケージの画像を、商品検索情報DB34に予め情報登録者が登録し記憶されている複数の商品画像と順次比較し、画像の一致度が閾値以上でかつ最大となる製品を特定して、その商品IDを出力することにより行われる。
【0083】
商品・出自情報検索処理部14は、続いてステップS54において、上記商品IDをもとに、商品情報DB32および出自情報DB33からそれぞれ対応する商品情報および出自情報を読み出す。また、ステップS55において、上記商品IDをもとに、出自統計情報DB35から対応する出自統計情報を読み出す。
【0084】
(3-5)表示情報のフィルタリング
プラットフォームサーバSVの制御部1は、続いて表示情報フィルタリング処理部17の制御の下、ステップS56において、読み出された上記各情報の中からフィルタ条件を満たす情報を選択する処理を行う。
【0085】
例えば、いま情報登録者が情報開示範囲として、居住地または閲覧場所として「日本」を指定し、さらに閲覧可能者として契約先の所定の「企業」を指定したとする。この場合、表示情報フィルタリング処理部17は、上記ステップS47により取得した情報利用者の属性情報に含まれる情報利用者の現在位置情報と所属企業情報が、上記情報開示範囲に含まれるか否かを判定する。そして、上記属性情報が上記情報開示範囲に含まれていれば、当該情報利用者は情報の閲覧資格があると判定される。
【0086】
また、情報利用者が設定した利用条件に、表示を希望する情報の範囲として例えば「出自情報の第二階層まで」と設定されていれば、表示情報フィルタリング処理部17は、読み出された上記出自情報のうち「第二階層まで」の情報を選択する。
【0087】
さらに、製造工程で使用された電力種別として「原子力以外」と設定されていれば、表示情報フィルタリング処理部17は、出自情報の製造工程に係る第二階層に記載された電力種別に関する情報をもとに、使用された電力種別が「原子力以外」であるか否かを判定する。
【0088】
さらに、製品の生産地として「日本」と設定されていれば、表示情報フィルタリング処理部17は、出自情報の第一階層に記載された製造工程の生産地の情報をもとに「日本」であるか否かを判定する。
【0089】
また、出自統計情報の開示範囲および表示条件として、例えば「食材の国産率50%以上」と設定されていれば、表示情報フィルタリング処理部17は、上記出自統計情報から「食材の国産率」を選択し、さらにその値が50%以上であるか否かを判定する。
【0090】
さらに、例えば「食材の関東圏自給率40%以上」と設定されていれば、表示情報フィルタリング処理部17は、上記出自統計情報から「食材の地域別自給率」を選択し、さらに関東圏の自給率が40%以上であるか否かを判定する。
【0091】
さらに、食肉の「飼料の国産率50%以上」と設定されていれば、表示情報フィルタリング処理部17は、上記出自統計情報から「飼料の国産率」を選択し、その値が50%以上であるか否かを判定する。
【0092】
同様に、例えば「電力の再生エネルギ使用率が50%以上」と設定されていれば、表示情報フィルタリング処理部17は、上記出自統計情報から「電力の再生エネルギ使用率」を選択し、その値が50%以上であるか否かを判定する。
【0093】
その他、例えば、材料の生産工程における条件として「児童労働がない」と設定されていれば、出自情報に登録されている製造作業者の属性情報をもとに、「児童労働」の有無が判定される。
【0094】
(3-6)表示情報の編集と表示
プラットフォームサーバSVの制御部1は、表示情報編集処理部18の制御の下、ステップS57において、上記表示情報フィルタリング処理部17のフィルタリング処理の結果をもとに表示情報を編集する。
【0095】
例えば、利用者端末UT1から受信したカメラ映像上に小ウィンドウを設定し、この小ウィンドウに上記フィルタリング処理により選択された情報を一覧表示するような表示データを生成する。また、別の小ウィンドウに、上記フィルタリング処理による各出自統計情報の判定結果を一覧表示するような表示データを生成する。そして、生成された上記各小ウィンドウの表示データを並べて配置した表示情報を、表示情報送信処理部19がステップS58により通信I/F4から利用者端末UT1へ送信する。
【0096】
これに対し利用者端末UT1は、上記プラットフォームサーバSVから送信された表示情報をステップS59により受信し、表示部に表示させる。このとき、上記表示情報は、カメラにより撮像されている映像上に重畳された状態で表示される。この表示は、例えば、既存の拡張現実(Augmented Reality;AR)を使用した技術により実現できる。
【0097】
図12は、上記表示結果の一例を示すもので、スマートグラスに表示されるカメラ映像上に、小ウィンドウ61,62が重畳された状態で表示された場合を示している。この例では、カメラ映像上に各ウィンドウ61,62を重ねた場合を示しているが、各ウィンドウ61,62を半透明にしてカメラ映像が透けて見えるようにしたり、両目ではなく片目だけに見えるようにしてもよい。なお、図12において、Gaはカメラ映像に含まれる商品パッケージの画像の一例を示し、またGbは上記商品パッケージ中の価格表示ラベルの一例を示している。
【0098】
上記(3-4)~(3-6)で述べた処理は、利用者端末UT1において新たな製品の画像が撮像される毎に繰り返し実行される。これに対し、情報利用者が利用者端末UT1において閲覧終了操作を行うと、利用者端末UT1はステップS60により上記終了操作を検出し、終了通知をプラットフォームサーバSVへ送信した後、一連の情報閲覧処理を終了する。一方、プラットフォームサーバSVの制御部1は、上記利用者端末UT1から終了通知をステップS61で受信すると、処理を終了して待受状態に復帰する。
【0099】
(作用・効果)
以上述べたようにこの発明の一実施形態では、プラットフォームサーバSVにおいて、情報登録者が使用する登録者端末RT1~RTkから送信される、製品に係る商品情報および材料の出自情報を受信して記憶し、記憶された商品情報および出自情報に基づいて製品毎に出自統計情報を生成する。そして、情報利用者が使用する利用者端末UT1~UTnからの閲覧要求に応じて、対象製品に係る商品情報、材料の出自情報および出自統計情報を利用者端末UT1~UTnへ送信するようにしている。
【0100】
従って、情報登録者が所有する製品の商品情報および材料の出自情報がプラットフォームサーバSVで一括管理される。そして、この商品情報および出自情報に基づいて製品およびその構成材料の出自統計情報が生成され、生成された出自統計情報が、上記商品情報および出自情報と共に情報利用者に提供される。このため情報利用者は、例えば所望の製品について、商品情報と材料の出自情報を一括取得することが可能となり、しかも出自の統計を表す情報も取得することが可能となる。従って、例えば製品の購入又は使用に先立ち、製品の情報を簡単かつ正確に多面的な観点で把握することが可能となる。
【0101】
またこの発明の一実施形態では、プラットフォームサーバSVにおいて、情報登録者から指定される情報開示条件と、情報利用者から指定される情報利用条件とに基づいて、表示情報を選択するためのフィルタ条件を設定している。そして、上記商品情報、出自情報および出自統計情報を情報利用者の利用者端末UT1~UTn^送信する際に、上記フィルタ条件を満たす情報を選択して、選択された情報をもとに表示情報を編集して情報利用者の利用者端末UT1~UTnへ送信するようにしている。
【0102】
従って、製品に係る商品情報、材料の出自情報およびその出自統計情報のうち、情報登録者が指定する情報開示条件または情報利用者が指定する情報利用条件を満たす情報のみが情報利用者に提供される。このため、情報登録者により開示許可された情報、または情報利用者が希望した情報のみを、自動的に選択して情報利用者に提供することが可能となる。
【0103】
[その他の実施形態]
(1)前記一実施形態では、利用者端末UT1~UTnから特定の製品の商品パッケージを撮影した画像データをプラットフォームサーバSVへ送信し、プラットフォームサーバSVにより、受信された上記画像データをもとに商品を認識し、認識された商品の商品情報、出自情報および出自統計情報の中から、利用者端末UT1~UTnから指定されたフィルタ条件に対応する情報を選択して利用者端末UT1~UTnへ送信する場合を例にとって説明した。
【0104】
しかしそれに限らず、例えば以下のような処理が行われてもよい。すなわち、利用者端末UT1~UTnから、製品の種類を指定する製品種別指定情報をプラットフォームサーバSVへ送信する。これに対しプラットフォームサーバSVは、上記製品種別指定情報により指定される種類に含まれる製品群を商品情報DBから選択する。そして、選択された製品群に含まれる各製品の商品情報、出自情報および出自統計情報に対し、それぞれ予め設定されたフィルタ条件に従いフィルタリング処理を行って、フィルタ条件を満たす製品を選択し、選択された製品をフィルタ条件に対する満足度が高い順に優先順位を付与する。さらに、付与された上記優先順位に応じて上記製品を並べ替えた表示情報を生成し、利用者端末UT1~UTnへ送信する。
【0105】
上記フィルタ条件としては、例えば、製品を構成する材料の国産率、生産地判明率、地域別自給率、飼料または肥料の国産率、生産または輸送に使用されるエネルギ資源の再生エネルギ使用率のいずれか、あるいはこれらを任意に組み合わせたものが用いられる。
【0106】
(2)前記一実施形態では、利用者端末UT1~UTnからフィルタ条件を指定し、プラットフォームサーバSVが、指定された上記フィルタ条件に対応する情報をフィルタリング処理により選択し、利用者端末UT1~UTnへ送信する場合について説明した。
【0107】
しかしそれに限らず、フィルタリング処理は利用者端末UT1~UTnにより行われてもよい。これは、例えば以下のようにして実現される。すなわち、プラットフォームサーバSVが、利用者端末UT1~UTnから指定された商品の商品情報、出自情報および出自統計情報をそのまま利用者端末UT1~UTnへ送信する。これに対し利用者端末UT1~UTnが、受信された上記商品情報、出自情報および出自統計情報の中から、事前に設定されたフィルタ条件に対応する情報をフィルタリング処理により選択して表示する。
【0108】
なお、上記フィルタリング処理の機能は、例えばプラットフォームサーバSVと利用者端末UT1~UTnとの間のネットワークNW上に配置されるエッジサーバや、ルータ等のネットワーク間接続装置等に設けてもよい。
【0109】
(3)この発明に係る表示情報フィルタリング処理を使用した表示情報の生成処理手法としては、他に以下のような各種手法が考えられる。
(3-1)出自統計の判定結果をグラフで表し、このグラフをカメラの映像上に重ねて表示する。
【0110】
(3-2)カメラにより撮像された対象商品が表示フィルタの条件に合致するか否かを判定し、合致する場合には上記撮像映像中の上記対象商品の周囲を例えば緑色の枠で囲い、合致しない場合には上記対象商品の周囲を例えば赤色の枠で囲うように表示する。
【0111】
(3-3)カメラにより撮像された対象商品が表示フィルタの条件に合致するか否かを判定し、合致する場合には上記撮像映像中の上記対象商品に「OK」マークや「笑顔」マーク等を表示し、合致しない場合には上記対象商品に「NG」マークや「泣き顔」マーク、「どくろ」マーク等を表示する。
【0112】
(3-4)カメラにより撮像された対象商品が表示フィルタの条件に合致するか否かを判定し、合致する対象商品の画像だけを明るく表示させるか、または拡大して表示させる。
【0113】
(3-5)カメラにより撮像された対象商品が表示フィルタの条件に合致するか否かを判定し、合致した場合に、鳴音、音声メッセージ、発光または振動を発生させてその旨を通知する。
【0114】
(3-6)カメラにより撮像された対象商品が未登録の商品だった場合に、カメラ映像中の上記対象商品の表示位置に、該当商品が登録されていない旨の情報を表示する。例えば、「?」マークや「首をかしげた顔」を示すマーク等を表示する。
【0115】
(4)前記一実施形態では、製品として冷凍食品を例にとって説明したが、農水産加工品、畜産加工品、乳製品、菓子製品、健康食品、サプリメント製品等のその他の加工食品についても、この発明は適用できる。さらに、衣料品、洗剤やスキンケア製品、消毒または除菌製品等についても、この発明は適用可能である。その他、製品情報管理装置の種類や構成、処理手順と処理内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。すなわち、工業用原材料、貴金属、宝飾品、家電製品、日用品、自動車、機械、家具、住宅、ビル、種々設備機器等あらゆる工業製品について、この発明は適用可能である。
【0116】
以上、本発明の実施形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
【0117】
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0118】
SV…プラットフォームサーバ
UT1~UTn…利用者端末
RT1~RTk…登録者端末
GD…商品情報データベース
NW…ネットワーク
1…制御部
2…プログラム記憶部
3…データ記憶部
4…通信I/F
5…バス
11…ユーザ登録処理部
12…商品・出自情報更新処理部
13…情報開示条件設定処理部
14…商品・出自情報検索処理部
15…出自統計情報生成処理部
16…利用条件設定処理部
17…表示情報フィルタリング処理部
18…表示情報編集処理部
19…表示情報送信処理部
31…ユーザ情報DB
32…商品情報DB
33…出自情報DB
34…商品検索情報DB
35…出自統計情報DB
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12