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特許7480146非電気式の噴水型飲料分配機及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-26
(45)【発行日】2024-05-09
(54)【発明の名称】非電気式の噴水型飲料分配機及びシステム
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/04 20060101AFI20240430BHJP
   B67D 1/08 20060101ALI20240430BHJP
【FI】
B67D1/04 D
B67D1/08 Z
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2021532112
(86)(22)【出願日】2019-12-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-26
(86)【国際出願番号】 US2019064497
(87)【国際公開番号】W WO2020117951
(87)【国際公開日】2020-06-11
【審査請求日】2022-12-02
(31)【優先権主張番号】201841045924
(32)【優先日】2018-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】591235706
【氏名又は名称】ペプシコ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(72)【発明者】
【氏名】グラティ,アマンディープ シン
(72)【発明者】
【氏名】ブタニ,グルミート シン
(72)【発明者】
【氏名】カンブル,ラフル サダシブ
【審査官】松浦 久夫
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第01211217(EP,A1)
【文献】実開昭56-113699(JP,U)
【文献】特表2009-508771(JP,A)
【文献】特開2017-095153(JP,A)
【文献】国際公開第2007/035325(WO,A2)
【文献】特開平11-035097(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/04
B67D 1/08
B67D 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非電気式の噴水型飲料分配機であって、
加圧ガスを貯蔵するように構成されたガス容器と、
ベース液を貯蔵するように構成されたベース液貯蔵容器と、
前記ガス容器と流体連通するガス供給ラインであって、前記ガス供給ラインが、前記加圧ガスを前記ガス容器から前記ベース液貯蔵容器に連通させ、前記ガス供給ラインが、前記加圧ガスを前記ガス容器からシロップを収容するシロップ貯蔵容器に連通させるように構成されている、ガス供給ラインと、
前記ベース液貯蔵容器と流体連通している第1の末端と、第2の末端とを有するベース液供給ラインと、
前記シロップ貯蔵容器と流体連通している第1の末端と、第2の末端とを有するシロップ供給ラインと、
電気を使用せずに前記ベース液を冷却するように構成された非電気式の冷却ユニットであって、前記非電気式の冷却ユニットは、冷却材料を貯蔵するように構成された断熱容器を有し、前記ベース液貯蔵容器が前記断熱容器の中に配置されている、冷却ユニットと、
前記ベース液供給ラインの前記第2の末端及び前記シロップ供給ラインの前記第2の末端と流体連通する機械的分配弁であって、前記機械的分配弁が、前記ベース液と前記シロップとの混合物を選択的に分配することができるようになる、機械的分配弁と、を備える、非電気式の噴水型飲料分配機。
【請求項2】
前記加圧ガスが二酸化炭素である、請求項1に記載の飲料分配機。
【請求項3】
前記ベース液貯蔵容器内の前記ベース液が、前記ガス供給ラインを介して前記ベース液貯蔵容器に供給される二酸化炭素によって炭酸化される、請求項2に記載の飲料分配機。
【請求項4】
前記ガス容器が、前記ベース液貯蔵容器に供給される前記加圧ガスの圧力を調節するように構成された圧力調節器を更に備える、請求項1に記載の飲料分配機。
【請求項5】
前記シロップ貯蔵容器に供給される前記加圧ガスの圧力を調節するように構成された二次圧力調節器を更に備える、請求項4に記載の飲料分配機。
【請求項6】
前記ベース液貯蔵容器と流体連通する浄水器を更に備える、請求項1に記載の飲料分配機。
【請求項7】
二次ベース液貯蔵容器を更に備え、前記二次ベース液貯蔵容器は、第2のベース液を貯蔵するように構成されている、請求項1に記載の飲料分配機。
【請求項8】
前記非電気式の冷却ユニットが、前記シロップ供給ライン内のシロップを冷却するように更に構成されている、請求項1に記載の飲料分配機。
【請求項9】
前記シロップ供給ラインが複数のシロップ供給ラインのうちの1つであり、前記機械的分配弁が、複数の機械的分配弁のうちの1つであり、前記複数のシロップ供給ラインのそれぞれが、シロップ貯蔵容器と流体連通している第1の末端と、前記複数の機械的分配弁の機械的分配弁と流体連通する第2の末端とを含む、請求項1に記載の飲料分配機。
【請求項10】
前記機械的分配弁が、複数の機械的分配弁のうちの1つであり、前記ベース液供給ラインは、前記ベース液を前記複数の機械的分配弁に方向付けるように構成されたマニホールドを備える、請求項1に記載の飲料分配機。
【請求項11】
前記機械的分配弁が、作動されると、前記機械的分配弁に前記ベース液と前記シロップとの前記混合物を分配させる機械的アクチュエータを備える、請求項1に記載の飲料分配機。
【請求項12】
非電気式の噴水型飲料分配機であって、
加圧ガスを貯蔵するように構成されたガス容器と、
ベース液を貯蔵するように構成されたベース液貯蔵容器と、前記ベース液を冷却するように構成された非電気式の冷却ユニットと、を収容するハウジングであって、前記非電気式の冷却ユニットは、冷却材料を貯蔵するように構成された容器を有し、前記ベース液貯蔵容器が前記容器の中に配置されている、ハウジングとを備え、
前記ガス容器が、前記ベース液の流れを駆動するために前記加圧ガスを前記ベース液貯蔵容器に供給するように、前記ベース液貯蔵容器と流体連通しており、シロップの流れを駆動するために、前記加圧ガスをシロップ貯蔵容器に供給するように、前記ガス容器が前記シロップ貯蔵容器と流体連通して配置されるように構成され、
非電気式の噴水型飲料分配機はさらに、
前記ベース液貯蔵容器及び前記シロップ貯蔵容器と流体連通している機械的分配弁であって、前記機械的分配弁が、前記ベース液と前記シロップとの混合物を選択的に分配するように構成される機械的分配弁とを含む、非電気式の噴水型飲料分配機。
【請求項13】
前記ベース液貯蔵容器から前記機械的分配弁に前記ベース液を連通させるためのベース液供給ラインを更に備え、前記ベース液供給ラインが前記ハウジング内に収容されている、請求項12に記載の飲料分配機。
【請求項14】
前記機械的分配弁が、前記機械的分配弁の下に飲料分配領域を画定するように、前記ハウジングの外面上に取り付けられる、請求項13に記載の飲料分配機。
【請求項15】
前記ハウジングに接続され、前記機械的分配弁の下の前記飲料分配領域内に配置されたドリップトレイを更に備える、請求項14に記載の飲料分配機。
【請求項16】
飲料分配システムであって、
非電気式の噴水型飲料分配機であって、
加圧ガスを貯蔵するように構成されたガス容器と、
ベース液を貯蔵するように構成されたベース液貯蔵容器と、
前記ガス容器と流体連通するガス供給ラインであって、前記ガス供給ラインが、前記加圧ガスを前記ガス容器から前記ベース液貯蔵容器に連通させ、前記ガス供給ラインが、前記加圧ガスを前記ガス容器からシロップを収容するシロップ貯蔵容器に連通させるように構成されている、ガス供給ラインと、
前記ベース液貯蔵容器と流体連通している第1の末端と、第2の末端とを有するベース液供給ラインと、
前記シロップ貯蔵容器と流体連通して配置されるように構成された第1の末端と、第2の末端とを有するシロップ供給ラインと、
電気を使用せずに前記ベース液を冷却するように構成された非電気式の冷却ユニットであって、前記非電気式の冷却ユニットは、冷却材料を貯蔵するように構成された容器を有し、前記ベース液貯蔵容器が前記容器の中に配置されている、非電気式の冷却ユニットと、
前記ベース液供給ラインの前記第2の末端及び前記シロップ供給ラインの前記第2の末端に接続された機械的分配弁であって、前記機械的分配弁が、前記ベース液と前記シロップとの混合物を選択的に分配することができるようになる、機械的分配弁と、
前記非電気式の噴水型飲料分配機が配置される支持面を有するフレームと、前記シロップ貯蔵容器を貯蔵するように構成された貯蔵コンパートメントと、を備える、可動カートと、を有する、非電気式の噴水型飲料分配機を含む、飲料分配システム。
【請求項17】
前記可動カートが、複数の車輪を更に備える、請求項16に記載の飲料分配システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に説明される実施形態は、概して、噴水型飲料を分配するための方法及び装置に関する。具体的には、本明細書に記載される実施形態は、電気部品を含まず、電気を使用しない噴水型飲料分配機に関する。
【背景技術】
【0002】
噴水型飲料分配機は、様々な利用可能な飲料オプションから所望の飲料を迅速かつ容易に選択し、分配する能力を消費者に提供するために一般的に使用されている。しかしながら、従来の噴水型飲料分配機は、一般的に、分配動作を実行するための電気に依存する。その結果、このような従来の噴水型飲料分配機は、製造及び動作に費用がかかる場合がある。加えて、このような従来の噴水型飲料分配機は、電気グリッドを欠く領域で使用するのに適しておらず、ないしは別の方法で、農村、リモート、若しくは開発途上地域などの電気へのアクセスが制限されているか、又はアクセスしない領域で使用するのに適していない。電気の依存により、従来の飲料分配機は、限定された可搬性を有し、店舗、レストラン、映画館などの固定位置に永久的又は半永久的に取り付けられることが多い。
【0003】
したがって、電気を使用せずに飲料を分配することができる噴水型飲料分配機に対する継続的な必要性が存在する。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの実施形態は、非電気式の噴水型飲料分配機を対象とし、加圧ガスを貯蔵するように構成されたガス容器と、ベース液を貯蔵するように構成されたベース液貯蔵容器と、ガス容器と流体連通するガス供給ラインであって、ガス供給ラインが、加圧ガスをガス容器からベース液貯蔵容器に連通させ、ガス供給ラインが、加圧ガスをガス容器からシロップを収容するシロップ貯蔵容器に連通させるように構成されている、ガス供給ラインと、ベース液貯蔵容器と流体連通している第1の末端と、第2の末端とを有するベース液供給ラインと、シロップ貯蔵容器と流体連通している第1の末端と、第2の末端とを有するシロップ供給ラインと、電気を使用せずにベース液を冷却するように構成された非電気式の冷却ユニットと、ベース液供給ラインの第2の末端及びシロップ供給ラインの第2の末端と流体連通する機械的分配弁と、を備え、機械的分配弁は、ベース液とシロップとの混合物を選択的に分配することができるようになる。
【0005】
いくつかの実施形態は、非電気式の噴水型飲料分配機を対象とし、加圧ガスを貯蔵するように構成されたガス容器と、ベース液を貯蔵するように構成されたベース液貯蔵容器と、ベース液を冷却するように構成された非電気式の冷却ユニットと、を収容するハウジングと、ガス容器が、ベース液の流れを駆動するために加圧ガスをベース液貯蔵容器に供給するように、ベース液貯蔵容器と流体連通しており、シロップの流れを駆動するために、加圧ガスをシロップ貯蔵容器に供給するように、ガス容器がシロップ貯蔵容器と流体連通して配置されるように構成され、ベース液貯蔵容器及びシロップ貯蔵容器と流体連通している機械的分配弁と、を含み、機械的分配弁が、ベース液とシロップとの混合物を選択的に分配するように構成されるようになる。
【0006】
いくつかの実施形態は、飲料分配システムに関し、加圧ガスを貯蔵するように構成されたガス容器を有する非電気式の噴水型飲料分配機と、ベース液を貯蔵するように構成されたベース液貯蔵容器と、ガス容器と流体連通するガス供給ラインであって、ガス供給ラインが、加圧ガスをガス容器からベース液貯蔵容器に連通させ、ガス供給ラインが、加圧ガスをガス容器からシロップを収容するシロップ貯蔵容器に連通させるように構成されている、ガス供給ラインと、ベース液貯蔵容器と流体連通している第1の末端と、第2の末端とを有するベース液供給ラインと、シロップ貯蔵容器と流体連通して配置されるように構成された第1の末端と、第2の末端とを有するシロップ供給ラインと、電気を使用せずにベース液を冷却するように構成された非電気式の冷却ユニットと、ベース液供給ラインの第2の末端及びシロップ供給ラインの第2の末端に接続された機械的分配弁であって、機械的分配弁が、ベース液とシロップとの混合物を選択的に分配することができるようになる、機械的分配弁と、非電気式の噴水型飲料分配機が配置される支持面を有するフレームと、シロップ貯蔵容器を貯蔵するように構成された貯蔵コンパートメントとを有する、可動カートと、を含む。
【0007】
本明細書で論じられている様々な実施形態の任意のものにおいて、加圧ガスは二酸化炭素であり得る。いくつかの実施形態では、ベース液貯蔵容器内のベース液は、ガス供給ラインを介してベース液貯蔵容器に供給される二酸化炭素によって炭酸化されてもよい。
【0008】
本明細書で論じる様々な実施形態のいずれにおいても、ガス容器は、ベース液貯蔵容器に供給される加圧ガスの圧力を調節するように構成された圧力調節器を有してもよい。いくつかの実施形態では、非電気式の噴水型飲料分配機は、シロップ貯蔵容器に供給される加圧ガスの圧力を調節するように構成された二次圧力調節器を有し得る。
【0009】
本明細書で論じる様々な実施形態のいずれにおいても、非電気式の噴水型飲料分配機は、ベース液貯蔵容器と流体連通する浄水器を更に含んでもよい。
【0010】
本明細書で論じる様々な実施形態のいずれにおいても、非電気式の噴水型飲料分配機は、二次ベース液貯蔵容器を含み得、二次ベース液貯蔵容器は、第2のベース液を貯蔵するように構成されている。
【0011】
本明細書で論じる様々な実施形態のいずれにおいても、非電気式の噴水型飲料分配機の非電気式の冷却ユニットは、氷を貯蔵するように構成された内部容積を有する断熱容器を含み得、ベース液供給ラインは、断熱容器の内容積を通って延在する。いくつかの実施形態では、断熱容器を通って延在するベース液供給ラインの一部は、コイル状であってもよい。いくつかの実施形態では、非電気式の冷却ユニットは、シロップ供給ライン内のシロップを冷却するように更に構成され得る。
【0012】
本明細書で論じる様々な実施形態のいずれにおいても、非電気式の冷却ユニットは、氷を貯蔵するように構成された内部容積を有する断熱容器と、断熱容器の内部容積内に配設され、ベース液供給ラインと流体連通している冷却板とを含むことができる。
【0013】
本明細書で論じる様々な実施形態のいずれにおいても、シロップ供給ラインは、複数のシロップ供給ラインのうちの1つであってもよく、機械的分配弁は、複数の機械的分配弁のうちの1つであってもよく、複数のシロップ供給ラインのそれぞれは、シロップ貯蔵容器と流体連通する第1の末端と、複数の機械的分配弁の機械的分配弁と流体連通する第2の末端とを有する。
【0014】
本明細書で論じる様々な実施形態のいずれにおいても、機械的分配弁は、複数の機械的分配弁のうちの1つであってもよく、ベース液供給ラインは、ベース液を複数の機械的分配弁に方向付けるように構成されたマニホールドを含んでもよい。
【0015】
本明細書で論じる様々な実施形態のいずれにおいても、非電気式の噴水型飲料分配機の機械的分配弁は、作動されると、機械的分配弁に、ベース液とシロップとの混合物を分配させる機械的アクチュエータを含んでもよい。
【0016】
本明細書で論じる様々な実施形態のいずれにおいても、非電気式の噴水型飲料分配機は、ベース液をベース液貯蔵容器から機械的分配弁に連通させるためのベース液供給ラインを含んでもよく、ベース液供給ラインはハウジング内に収容される。いくつかの実施形態では、機械的分配弁は、機械的分配弁の下に飲料分配領域を画定するように、ハウジングの外面上に取り付けられる。いくつかの実施形態では、非電気式の噴水型飲料分配機は、ハウジングに接続され、機械的分配弁の下の飲料分配領域内に配置されたドリップトレイを更に含む。
【0017】
可動カートを含む本明細書で説明される様々な実施形態のいずれかにおいて、可動カートは、複数の車輪を含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付図面は、本開示を示し、この説明と共に、本開示の原理を更に説明し、当業者が本開示を作成及び使用することを可能にする。
【0019】
図1】いくつかの実施形態による、非電気式の噴水型飲料分配機の斜視図を示す。
【0020】
図2】いくつかの実施形態による、非電気式の噴水型分配機の正面図を示す。
【0021】
図3】いくつかの実施形態による、非電気式の噴水型分配機の側面図を示す。
【0022】
図4】いくつかの実施形態による、非電気式の噴水型飲料分配機の構成要素の概略ブロック図を示す。
【0023】
図5】いくつかの実施形態による、非電気式の噴水型飲料分配機の構成要素の図を示す。
【0024】
図6】いくつかの実施形態による、非電気式の噴水型飲料分配機の機械的分配弁の図を示す。
【0025】
図7】いくつかの実施形態による、非電気式の噴水型飲料分配機の非電気式の冷却ユニットの縦断面図を示す。
【0026】
図8】いくつかの実施形態による、非電気式の噴水型飲料分配機の非電気式の冷却ユニットのトップダウン図を示す。
【0027】
図9】いくつかの実施形態による、非電気式の噴水型飲料分配機の冷却板の斜視図を示す。
【0028】
図10】いくつかの実施形態による、非電気式の噴水型飲料分配システムの斜視図を示す。
【0029】
図11】いくつかの実施形態による、非電気式の噴水型飲料分配システムの後方図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下の説明では、本開示の実施形態の完全な理解を提供するために、数多くの具体的な詳細が記載される。しかしながら、構造、システム、及び方法を含む実施形態は、これらの具体的な詳細なく実施され得ることが、当業者には明らかであろう。本明細書の説明及び表現は、当業者によって、彼らの研究を他の当業者に最も効果的に伝えるために使用される通常の手段である。他の例では、本開示の態様を不必要に不明瞭にすることを回避するために、周知の方法、手順、構成要素、及び回路は、詳細に説明されない。
【0031】
「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態(an example embodiment)」などの本明細書での言及は、説明される実施形態が、特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、全ての実施形態が、特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含まなくてもよいことを示す。更に、このような句は、必ずしも同じ実施形態を言及するものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性が実施形態と関連して記載される場合、明確に記載されているかどうかに関わりなく、他の実施形態と関連するこのような特徴、構造、又は特性への影響は、当業者の知見内であるものとする。
【0032】
以下の実施例は、本開示の例示であるが、限定するものではない。当業者には明らかであろう、当分野に通常遭遇する様々な条件及びパラメータの他の好適な修正及び適応は、本開示の趣旨及び範囲内である。
【0033】
従来の噴水型飲料分配機は、飲料を分配するための電気に依存する。このような従来の飲料分配機は、飲料分配機内の流体流を駆動するための電気ポンプに依存する。加えて、従来の飲料分配機は、分配機内に炭酸水を生成するために電気を利用する炭酸化装置を含んでもよい。更に、従来の飲料分配機の冷却又は冷蔵システムは、一般に電気を必要とする。飲料を分配するための分配弁はまた、電子部品を含んでもよく、又は電気機械的弁であってもよい。飲料分配機の様々な構成要素に電力を供給するための電気の使用は、場合によっては便利であり得るが、動作するために電気を必要とする飲料分配機は、多くの欠点を有する。
【0034】
電気的又は電気機械的部品を組み込んだ飲料分配機は、製造及び動作のために高価であり得る。飲料分配機に使用される様々な電気部品は、電気ポンプ及び冷蔵システムなどの製造に高価であり得、これらの構成要素の使用は、飲料分配機を製造する資本コストを増加させる可能性がある。電気部品、特に冷凍システムはまた、使用時に相当量の電気を引き出す場合があり、これにより、飲料分配機の動作コストを増加させる可能性がある。従来の飲料分配機の資本及び動作コストは、多くの消費者にとって非常に高価であり得る。
【0035】
更に、様々な電気部品は、飲料分配システムの動作を維持するために、修理、メンテナンス、及びサービスを必要とし得る。構成要素のいずれかが機能しない場合、飲料分配機は、修理されるまで動作不能であり得る。飲料分配機を使用することができないことは、飲料分配機の所有者にとって不便であり得、飲料を顧客に販売するために飲料分配機の使用による利益の損失をもたらす可能性がある。飲料分配機の修理及び維持は、飲料分配機の所有及び動作の更なるコストである。
【0036】
加えて、電気に依存する従来の飲料分配機は、電力源に接続される必要があることから得られる、限定された可搬性を有する。電気部品を有する飲料分配機は、電気グリッドを欠く領域で使用することができない、ないしは別の方法で、例えば、農村、リモート、又は開発途上地域などの電気へのアクセスが制限されるか、アクセスが無い領域で使用することができない。都市又は開発された地域であっても、電子飲料分配機は、例えば、ビーチ、公園、遊び公園、キャンプグラウンド、及び駐車場を含む屋外領域、並びにピクニック、野球、及び他のスポーツイベント、テールゲート、カーニバル、ブロックパーティ、及び祝祭などの屋外事象において、電力源が不足している多くの地域では容易に使用することができない。
【0037】
本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、非電気式の噴水型飲料分配機は、電気を使用せずに飲料を消費者に分配する。電気部品を排除することは、飲料分配機の製造及び動作コストを低減するのに役立つ。加えて、非電気式の飲料分配機の使用は、飲料分配機の可搬性を向上させ、分配機が電力源の近くに位置する必要はないので、飲料分配機を潜在的な顧客を有する領域に持ち運ぶことを可能にする。
【0038】
本明細書で使用するとき、用語「非電気」は、電気的又は電気機械的部品を含まず、動作するために電気エネルギーを使用しないか、又は必要としないシステム又は構成要素を指す。したがって、このような「非電気」システム及び構成要素は、電力網、電気発電機、又は電池などの電気エネルギー源とは独立して動作することができる。
【0039】
いくつかの実施形態では、非電気式の噴水型飲料分配機100は、流体流を駆動するために使用される加圧ガスを貯蔵するためのガス容器120と、ガス容器120と連通するベース液を貯蔵するためのベース液貯蔵容器170と、を含む。シロップを収容するシロップ貯蔵容器640もまた、ガス容器120と流体連通して配置されてもよい。機械的分配弁190は、ベース液貯蔵容器170と流体連通しており、シロップ貯蔵容器640と流体連通して配置されてもよい。機械的分配弁190は、機械的アクチュエータ192の作動時にベース液とシロップとの混合物を分配するように構成されている。いくつかの実施形態では、機械的分配弁190は、ベース液を単独で、すなわち、所望であればシロップなしに選択的に分配するように構成されてもよい。加えて、非電気式の噴水型飲料分配機100は、機械的分配弁190によって分配される飲料が冷却又は冷蔵されるように、ベース液及び任意選択的にシロップを冷却するための非電気式の冷却ユニット160を含む。
【0040】
図1を参照すると、非電気式の飲料分配機100は、電気を使用せずに消費者に飲料を提供するように構成されている。非電気式の飲料分配機100は、様々なタイプの飲料のいずれかを分配するために使用され得る。本明細書で使用される際、「飲料」という用語は、ソフトドリンク、水、炭酸水、乳飲料、ジュース、アルコール飲料、スポーツドリンク、スムージー、コーヒー飲料、茶飲料、及びミルクセーキを含むがこれらに限定されない、炭酸又は無炭酸であり得る、いずれかの消費可能な自由流動性液体又は半液体製品が含まれる。
【0041】
図1図3に示されるように、非電気式の噴水型飲料分配機100は、非電気式の噴水型飲料分配機100の構成要素を収容及び/又は配置するハウジング150を含む。ハウジング150は、上端151の反対側の下端153と、後部157の反対側の前部155とを含む。ハウジング150は、様々な構成のいずれかを有してもよく、図1図3に示され、実質的に立方体又は矩形プリズムとして成形される。いくつかの実施形態では、ハウジング150は、とりわけ円筒形状又は半円筒形状などの他の形状を有してもよく、又は所望の外観を提供するために丸みを帯びた又は曲線状である前部155を有してもよい。更に、ハウジング150は、木材、セラミック、アルミニウム若しくはステンレス鋼などの金属、又はアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などの硬質プラスチック材料、及びこれらのブレンド若しくは組み合わせを含むがこれらに限定されない、様々な材料のうちのいずれかから構成されてもよい。
【0042】
非電気式の飲料分配機100は、電気部品を含まず、電気エネルギーを動作させる必要はない。したがって、非電気式の飲料分配機100は、使用のために所望の位置に輸送され得る。非電気式の飲料分配機100は、カウンタートップ、テーブル、又はカートなどの支持面上に取り付けられてもよい。あるいは、非電気式の飲料分配機100は、飲料分配機100が独立型装置として機能することができるように、一体的に形成された、又はモジュール式の支持構造体を含んでもよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、ハウジング150は、支持面に係合するために、下端153上に複数の足部159を含んでもよい。足部159は、支持面上の所望の場所に非電気式の噴水型飲料分配機100を安定的に位置させ、飲料分配機100が支持面上で摺動するか、ないしは別の方法で移動するのを防止するのに役立つ。
【0044】
非電気式の噴水型飲料分配機100のハウジング150は、噴水型飲料分配機100の1つ以上の構成要素を収容する。ハウジング150は、飲料分配機100の構成要素を配置し、保護し、所望の美的外観を提供する。いくつかの実施形態では、蓋154は、ハウジング150の上端151に配置される。蓋154は、ハウジング150の内部容積がアクセス不可能である閉鎖構成、及びハウジング150の内部容積及び内部に配置された構成要素がアクセス可能である開放構成から選択的に移動され得る。ハウジング150の内部容積及び内部の構成要素にアクセスすることは、非電気式の噴水型飲料分配機100の修理、メンテナンス、又はサービスに必要であり得る。蓋154は、ハウジング150から完全に取り外し可能であってもよく、又は部分的に取り外し可能であってもよい。蓋154が部分的に取り外し可能である実施形態では、蓋154は、蓋154の縁部上に配置された1つ以上のヒンジによってハウジング150に枢動可能に接続されてもよく、又はハウジング150と摺動接続されてもよい。
【0045】
機械的分配弁190は、ハウジング150の外面156上に取り付けられる。機械的分配弁190は、ハウジング150の前部155に配置されてもよい。機械的分配弁190は、機械的分配弁190の下に飲料分配領域152を画定するように、ハウジング150の上端151に向かって取り付けられる。カップ又は他の容器は、機械的分配弁190から分配された飲料を収集するために、飲料分配領域152内に配置されてもよい。
【0046】
いくつかの実施例では、ハウジング150は視界窓158を更に含む。ドリップトレイ158は、ハウジング150に恒久的又は取り外し可能に接続される。ドリップトレイ158は、ハウジング150にハウジング150の下端153に向かって接続される。ドリップトレイ158は、飲料分配領域152内のハウジング150の前部155において機械的分配弁190の下に配置される。このようにして、ドリップトレイ158は、機械的分配弁190から分配された過剰な液体を収集するように構成される。ドリップトレイ158は、ドリップトレイ158が手動で空になるまで、例えば、ドリップトレイ158を取り外し、反転させて回収された流体をそこから流出させることなどによって、過剰な液体を保持するように構成され得る。あるいは、ドリップトレイ158は、液体が廃棄物貯蔵容器、下水処理システムなどに流れることを可能にするドレインを有してもよい。
【0047】
いくつかの実施形態では、非電気式の噴水型飲料分配機100は、例えば図4に示されるようなガス容器120を含む。ガス容器120は、加圧ガスを貯蔵するように構成されている。加圧ガスは、とりわけ、圧縮空気、窒素、又は二酸化炭素であり得る。ガス容器120によって供給される加圧ガスは、噴水型飲料分配機100内の流体流を駆動するために使用される。したがって、ベース液及びシロップの両方は、加圧ガスによって供給される圧力によって機械的分配弁190に供給される。結果として、非電気式の噴水型飲料分配機100は、従来の噴水型飲料分配機で一般的に使用されているように、流体流を駆動し、飲料を分配するために、電気ポンプの使用を必要としない。
【0048】
非電気式の飲料分配機100は飲料分配機100の機械的分配弁190によって分配するためのベース液を貯蔵するためのベース液貯蔵容器170を更に含む。本明細書で使用するとき、用語「ベース液」は、シロップ又は他の風味剤を添加して又は添加せずに飲料として消費され得る任意の液体を指す。例えば、噴水型飲料分配機100が異なる種類のソフトドリンクを分配するために使用される場合、ベース液は、水又は炭酸水に限定するものではない。
【0049】
ベース液貯蔵容器170は、ハウジング150内に、又は少なくとも部分的に配置されてもよい。ベース液貯蔵容器170は、ベース液貯蔵容器170の充填を容易にするためにハウジング150から取り外し可能であってよく、又はベース液貯蔵容器170は、ハウジング150内に恒久的に配置することができる。ベース液貯蔵容器170がハウジング150内に配置される実施形態では、ベース液貯蔵容器170は、蓋154を開放構成に移動させることによってアクセス可能であり得る。ベース液貯蔵容器170は、噴水型飲料分配機100の動作のためにベース液で充填されてもよい。あるいは、いくつかの実施形態では、ベース液貯蔵容器170は、水源(又は他の液供給源)と連通していてもよく、ベース液貯蔵容器170は、水源から選択的に水で充填され得るようになる。
【0050】
いくつかの実施形態では、ベース液貯蔵容器170は、浄水器146と流体連通していてもよい。ベース液貯蔵容器170は、1つ以上の導管143によって浄水器146と流体連通していてもよい。浄水器146を使用して、水がベース液貯蔵容器170に入る前に、水源から供給される水などの水を浄水することができる。水が水源から供給される実施形態では、浄水器146は、導管などによって水源に接続されてもよく、浄水器146は、次に、ベース液貯蔵容器170に接続されて、それに浄水水を供給する。いくつかの実施形態では、浄水器146は非電気であり、したがって電気を必要とせず、電気部品を有さない。浄水器146は、他の種類の浄水及び濾過装置の中で、活性炭フィルタ、逆浸透フィルタ、膜フィルタ、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。例えば、浄水器146は、活性炭粒子の床上に水を流して汚染物質を除去することができ、又は浄水器146は、水が通過し得て水から汚染物質を除去するように構成された多孔質膜を含んでもよい。
【0051】
ベース液貯蔵容器170は、ガス容器120内の加圧ガスがベース液貯蔵容器170からベース液の流れを駆動するためにベース液貯蔵容器170に供給されるように、ガス容器120と流体連通している。ベース液貯蔵容器170は、ガス供給ライン130を介してガス容器120と流体連通してもよい。ガス供給ライン130は、可撓性又は剛性のホース又は導管を含んでもよい。ガス供給ライン130の第1の端はガス容器120と流体連通し、第2の端は、ベース液貯蔵容器170と流体連通している。非電気式の噴水型飲料分配機100は、ベース液貯蔵容器170に供給される加圧ガスの圧力を調節するための圧力調節器124を含んでもよい。圧力調節器124は、ユーザが、ガス容器120から供給される加圧ガスの圧力を選択的に調整することを可能にするように構成された調整ノブを含んでもよい。ベース液貯蔵容器170は、ベース液をベース液貯蔵容器170からベース液を分配するための機械的分配弁190に駆動するのに十分な圧力で維持される。いくつかの実施形態では、ベース液貯蔵容器170は、約50psi~約70psiの圧力で維持される。ベース液貯蔵容器170内の圧力は、圧力調節器124を使用して調整されて、ベース液の機械的分配弁190への十分な流れを提供することができる。
【0052】
非電気式の噴水型飲料分配機100はまた、機械的分配弁190によって分配されるシロップを収容するシロップ貯蔵容器640と共に使用するように構成される。本明細書で使用するとき、用語「シロップ」は、風味飲料を調製するためにベース液と混合される任意の甘味料、香味料、又は濃縮物を指すことができる。シロップは、例えば、コーラ又はレモンライムソーダなどの特定のタイプ又はスタイルのソーダを調製するために使用されてもよい。非電気式の噴水型飲料分配機100と共に使用するためのシロップを含有するシロップ貯蔵容器640は市販されていてもよく、そのような製品の製造業者又は供給元から入手することができる。シロップ貯蔵容器640は、シロップが枯渇しているとき、又はシロップの異なる種類又は風味を利用することが望ましいときなど、必要に応じて除去及び交換されてもよい。
【0053】
ガス容器120は、シロップの機械的分配弁190への流れを駆動するためにシロップ貯蔵容器640と流体連通して配置されてもよい。ガス供給ライン130を使用して、ガス容器120をシロップ貯蔵容器640と流体連通して配置することができる。ガス供給ライン130の第1の端は、ガス容器120と流体連通して配置されてもよく、ガス供給ライン130の第2の端は、シロップ貯蔵容器640と流体連通して配置されてもよい。二次圧力調節器126は、シロップ貯蔵容器640に供給される加圧ガスの圧力を調節するために提供されてもよい。二次圧力調節器126は、ユーザが、ガス容器120から供給される加圧ガスの圧力を選択的に調整することを可能にするように構成された調整ノブを含んでもよい。シロップ貯蔵容器640は、シロップが機械的分配弁190に流れるのを可能にするのに十分な圧力で維持される。
【0054】
ベース液貯蔵容器170及びシロップ貯蔵容器640に供給される加圧ガスの圧力は、ベース液及びシロップの流れを決定する。したがって、分配された混合物中のベース液とシロップとの所望の比を達成するために、ベース液貯蔵容器170及びシロップ貯蔵容器640に供給される圧力は、圧力調節器124及び二次圧力調節器126によって調整することができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、非電気式の噴水型飲料分配機100は、複数の第2の端を含むように分枝状である単一のガス供給ライン130を含み、加圧ガスをベース液貯蔵容器170及びシロップ貯蔵容器640の両方に供給することができる。あるいは、ガス供給ライン130は、加圧ガスを複数の二次ガス供給ラインに導くように、T字(「T」)嵌合具などの嵌合具を含んでもよく、二次ガス供給ラインは、ガス容器120からベース液貯蔵容器170及びシロップ貯蔵容器640へ加圧ガスを方向付ける。代替実施形態では、非電気式の噴水型飲料分配機100は、複数のガス供給ライン130を含んでもよく、第1のガス供給ライン130は、ガス容器120からベース液貯蔵容器170に加圧ガスを供給するために使用され、第2のガス供給ライン130は、ガス容器120からシロップ貯蔵容器640に加圧ガスを供給するために使用される。当業者であれば、加圧ガスをベース液貯蔵容器170及びシロップ貯蔵容器640に供給するために、ベース液貯蔵容器170及びシロップ貯蔵容器640と流体連通するガス容器120を配置するための様々な構成が存在することを理解するであろう。
【0056】
非電気式の噴水型飲料分配機100は、ベース液貯蔵容器170及びシロップ貯蔵容器640のそれぞれと流体連通する機械的分配弁190を更に含み、機械的分配弁190は、ベース液及びシロップ、すなわち飲料の混合物を選択的に分配するように構成されるようになる。機械的分配弁190は、電気又は電気部品、例えば、回路基板、ソレノイド、又は電気分配弁に一般に組み込まれる他の電気部品などを使用せずに飲料を分配することができる。いくつかの実施形態では、機械的分配弁190は、後混合弁であり、そのような弁は、例えば、Lancer(登録商標)又はCornelius(登録商標)などによって製造されるように市販されている。機械的分配弁190は、飲料を選択的に分配するように機械的分配弁190を作動させるための機械的アクチュエータ192を含んでもよい。機械的アクチュエータ192の手動作動は、機械的分配弁190を開放させて、電気を使用せずに、機械的分配弁190を通して飲料を選択的に分配することができるようになる。例えば、機械的アクチュエータ192の手動作動により、機械的分配弁190のゲート又は他の流れ妨害要素を移動させて、飲料が機械的分配弁190を通過できるようにすることができる。機械的アクチュエータ192は、他の非電気作動機構の中で、レバー、スイッチ、又はボタンを含んでもよい。
【0057】
ベース液供給ライン140を使用して、ベース液貯蔵容器170から機械的分配弁190にベース液を連通させることができる。ベース液供給ライン140の第1の末端142は、ベース液貯蔵容器170と流体連通している。具体的には、第1の末端142は、ベース液貯蔵容器170内に浸漬されるように、ベース液貯蔵容器に挿入されてもよい。ベース液供給ライン140の第2の末端144は、機械的分配弁190と流体連通している。
【0058】
同様に、シロップ供給ライン148を使用してシロップをシロップ貯蔵容器640から機械的分配弁190に連通することができる。いくつかの実施形態では、シロップ供給ライン148の第1の末端147は、シロップ貯蔵容器640と流体連通して配置され、第2の末端149は、機械的分配弁190と流体連通している。
【0059】
本明細書の開示は、単一のベース液貯蔵容器及び/又は単一のシロップ貯蔵容器を有する実施形態に限定されるものではなく、本明細書に記載の非電気式の飲料分配機は、任意の数のベース液貯蔵容器及びシロップ貯蔵容器を含み得る。
【0060】
非電気式の飲料分配機100の実施形態は、2つ以上のベース液貯蔵容器を有してもよく、例えば図5に示されるように、2つ以上のシロップ貯蔵容器と共に使用することができる。2つ以上のベース液貯蔵容器270を使用することにより、非電気式の噴水型飲料分配機200が2種類以上のベース液を分配することを可能にする。2つのベース液貯蔵容器270が使用される実施形態では、第1のベース液貯蔵容器は水を収容してもよく、第2のベース液貯蔵容器は、炭酸水を収容してもよい。あるいは、追加のベース液貯蔵容器の使用は、単に単一のベース液の追加の貯蔵を提供するように機能することができる。いくつかの実施形態では、各ベース液貯蔵容器270は、各ベース液貯蔵容器270に浄水又は濾過された水を提供するために、上記のように浄水器246と流体連通していてもよい。
【0061】
各ベース液貯蔵容器270は、飲料分配機200を通る流体流を駆動するためのガス供給ライン230などによって、ガス容器220と流体連通していてもよい。更に、いくつかの実施形態では、ガス供給ライン230を使用して、ベース液貯蔵容器270の少なくとも1つの内部にベース液を炭酸化することができる。ガス容器220は、ベース液貯蔵容器270に供給される加圧ガスの圧力を調節するための圧力調節器224を含んでもよい。
【0062】
非電気式の飲料分配機200はまた、例えば図5に示されるように、2つ以上のシロップ貯蔵容器640を有してもよい。各シロップ貯蔵容器640は、異なる種類の飲料を生成するための異なる種類のシロップを含んでもよい。
【0063】
各シロップ貯蔵容器640はまた、ガス供給ライン230などによってシロップの流れを駆動するために、ガス容器220と流体連通してもよい。別個のガス供給ライン230は、各シロップ貯蔵容器640のために提供されてもよく、あるいは、単一のガス供給ライン230は、加圧ガスを2つ以上のシロップ貯蔵容器640に供給するように分枝状であってもよい。ガス容器220は、シロップ貯蔵容器640に供給される加圧ガスの圧力を調節するための二次圧力調節器226を有してもよい。ベース液貯蔵容器270及びシロップ貯蔵容器640に供給される加圧ガスの圧力を調整することにより、機械的分配弁290によるベース液とシロップ分配との比を調整することができる。
【0064】
非電気式の噴水型飲料分配機200は、上記のような複数の機械的分配弁290を含む。各機械的分配弁290は、ベース液及びシロップの混合物を分配することができるように、ベース液貯蔵容器270及びシロップ貯蔵容器640と流体連通している。各機械的分配弁290は、異なる飲料を分配するために使用されてもよい。各シロップ貯蔵容器640は、シロップ供給ライン248などによって、機械的分配弁290と流体連通している。いくつかの実施形態では、各シロップ貯蔵容器640は、異なる機械的分配弁290と流体連通している。各ベース液貯蔵容器270は、ベース液供給ライン240などによって、少なくとも1つの機械的分配弁290と流体連通している。2つ以上のベース液貯蔵容器270が異なるベース液を貯蔵するために使用される実施形態では、第1のベース液貯蔵容器270は、水を貯蔵してもよく、レモネード、アイシングされた茶、又はスポーツ飲料などの水性飲料を分配するように構成された1つ以上の機械的分配弁290と流体連通していてもよく、第2のベース液貯蔵容器270は、炭酸水を貯蔵してもよく、異なる種類のソーダなどの炭酸飲料を分配するように構成された1つ以上の機械的分配弁290と流体連通してもよい。
【0065】
実施形態では、非電気式の飲料分配機は、ベース液を複数の機械的分配弁290に分配するためのマニホールド210を更に含む。ベース液供給ライン240は、例えば図6に示されるように、マニホールド210と一体形成されてもよく、又はマニホールド210に接続されてもよい。マニホールド210は、ベース液貯蔵容器270から供給されたベース液を複数の機械的分配弁290に連通させるように構成されている。したがって、マニホールド210は、それぞれ異なる機械的分配弁290に接続され得る複数の出口212を有するベース液供給ライン240を提供する。このような実施形態では、各機械的分配弁190は、個々のシロップ供給ライン248によって単一のシロップ貯蔵容器640と流体連通し得る。このようにして、各機械的分配弁290は、ベース液及びシロップの混合物を選択的に分配するように、ベース液貯蔵容器及びシロップ貯蔵容器640と流体連通している。
【0066】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される非電気式の飲料分配機は、電気を使用せずにベース液の温度を低下させる(例えば、ベース液を冷却する)ように構成された非電気式の冷却ユニット160を更に含んでもよい。非電気式の冷却ユニット160は、ベース液を分配する前にベース液を冷却するように構成されている。いくつかの実施形態では、非電気式の冷却ユニット160はまた、シロップの分配前にシロップを冷却するように構成される。非電気式の冷却ユニット160は、ベース液及びベース液としてシロップを冷却し、ベース液供給ライン140及びシロップ供給ライン148をそれぞれ通過するシロップ流を冷却してもよい。いくつかの実施形態において、非電気式の冷却ユニット160は、ベース液、及び任意選択的にシロップの温度を、約32°F~約60°F、約33°F~約50°F、又は約35°F~約45°Fの温度まで低減するように構成され得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、非電気式の冷却ユニットは、例えば図7に示されるように、断熱容器を含んでもよい。断熱容器362は、ベース液及び/又はシロップを冷却するために使用される氷の量を貯蔵するように構成された内部容積364を含む。本出願は主に氷を指すが、断熱容器362の内容積364を使用して、液体材料(例えば、水)、固体材料(例えば、氷)、又はこれらの混合物などの、ベース液及び/又はシロップを冷却することができる任意の材料を保持及び貯蔵することができることが理解される。断熱容器362は、様々な構成のいずれかを有してもよく、実質的に立方体又は矩形プリズムとして形成されてもよい。断熱容器362への熱伝達を抑制するために、断熱容器362は、熱伝導率が低い材料から形成されてもよく、断熱容器362は二重壁構造で形成されてもよく、及び/又は断熱容器362は、断熱材料の1つ以上の層を含んでもよい。
【0068】
いくつかの実施形態では、ベース液供給ライン340は、ベース液供給ライン340がその中の氷と接触するように、断熱容器362の内部容積364を通って延在する。このような実施形態では、断熱容器362の内部容積364内のベース液供給ライン340の部分340bは、より長い長さのベース液供給ライン340が断熱容器262の内部容積364内に配置されることを可能にするようにコイル状であってもよく、冷却されるベース液の量が多くなることが可能になり、ベース液が断熱容器362内で費やす時間量を増加させる。ベース液供給ライン340は、ベース液貯蔵容器から、非電気式の冷却ユニット360の断熱容器362を通って延在し、機械的分配弁に接続する単一の連続供給ラインであってもよい。代替実施形態では、ベース液供給ライン340は、ベース液を非電気式の冷却ユニット360に供給し、断熱容器362内の第2部分340bと流体連通している第1部分340aなど、互いに流体連通している1つ以上の別個の部分から構成されてもよい。これは次に、冷却されたベース液を非電気式の冷却ユニット360から機械的分配弁に供給する第3の部分340cと流体連通している。更に、断熱容器362内のベース液供給ライン340の部分340bは、非電気式の冷却ユニット360と一体的に形成されてもよく、又はその中に取り外し可能に配置されてもよい。
【0069】
いくつかの実施形態では、図8に示されるように、ベース液供給ライン440は、非電気式の冷却ユニット460の断熱容器462の内部容積464を通って延在し、更にシロップ供給ライン448は、シロップ供給ライン448が内部の氷と接触するように、断熱容器462の内部容積464を通って延在する。このような実施形態では、断熱容器462の内部容積464内のシロップ供給ライン448の部分448bは、より長い長さのシロップ供給ライン448が断熱容器462の内部容積464内に配置され得るように、コイル状であってもよい。ベース液供給ライン440の形態に関して上述したように、シロップ供給ライン448は、単一の連続ラインであってもよく、又は互いに流体連通する複数の部分448a、448b、448cから同様に形成されてもよい。
【0070】
いくつかの実施形態では、例えば図5に示されるように、非電気式の冷却ユニット260は、氷を貯蔵するための内部容積264を有する断熱容器262を含み、断熱容器262を通る供給ラインを通過させるのではなく、ベース液貯蔵容器270は、ベース液貯蔵容器270が断熱容器262内に貯蔵された氷と接触するように、断熱容器262の内部容積264内に配置される。このようにして、ベース液貯蔵容器270全体及びその中のベース液は、非電気式の冷却ユニット260によって冷却され得る。ベース液貯蔵容器270は、断熱容器262内に取り外し可能に配置されてもよく、又はそれと一体的に形成されてもよい。このような構成はまた、ベース液貯蔵容器270を非電気式の冷却ユニット260内に配置することによって空間を節約する。
【0071】
いくつかの実施形態では、非電気式の冷却ユニットは、図7図8に関して上述したように氷を貯蔵するための内部容積を有する断熱容器を含み、図9に示されるように、冷却板180を更に含む。冷却板180は、導管182を支持する基板186を含む。導管182は、蛇行形状を有してもよく、導管182が基板186上の実質的に平面の配置になるように配置されている。冷却板180は、その中の氷が冷却板180を冷却することができ、次いで、冷却板180の導管182を通って流れるベース液又はシロップを冷却することができるように、断熱容器の内部容積に挿入される。冷却板180の導管182は、ベース液供給ライン140又はシロップ供給ライン148に接続するための入口183及び出口184を含み得る。このようにして、ベース液は、ベース液貯蔵容器170から、ベース液供給ライン140を通って、冷却板180の導管182を通って、機械的分配弁190に流れることができる。上述したように、ベース液供給ライン140は、ベース液供給ライン140の一部分が、冷却板180の導管182として機能するように連続供給ラインであってもよく、又はベース液供給ライン140は、導管182の入口183にベース液を供給する第1の部分140a、冷却板180の導管182、及び導管182の出口184に接続された第2の部分140bなどの互いに流体連通している複数の別個の部分を含み得る。ベース液及びシロップが冷却されることが望ましい実施形態では、ベース液に関して記載したのと同じ方法で、シロップ供給ライン148内のシロップを冷却するために、別個の冷却板180が提供され得る。
【0072】
本明細書に記載される非電気式の冷却ユニットの任意の実施形態では、非電気式の冷却ユニットは、非電気式の噴水型飲料分配機のハウジング内に配置されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、ハウジング150は、少なくともベース液貯蔵容器170及び非電気式の冷却ユニット160を収容する。更に、ガス供給ライン130、ベース液供給ライン140、及びシロップ供給ライン148は、ハウジング150内に少なくとも部分的に収容されてもよい。
【0073】
いくつかの実施形態は、本明細書に記載される非電気式の噴水型飲料分配機と、可動カート510と、を含む非電気式の噴水型飲料分配システムに関する。図10図11は、非電気式の噴水型飲料分配機550及び可動カート510を含む非電気式の噴水型飲料分配システム500の図を示す。可動カート510はまた、非電気的であってもよく、電気部品を含まず、電気を必要としない。可動カート510は、前部522及び後部523を有するフレーム514を含んでもよい。フレーム514は、様々な他の形状のうちのいずれかの中で、実質的に立方体又は矩形のプリズムとして成形されてもよい。フレーム514は、その上端に、非電気式の噴水型飲料分配機550を配置することができる取付面520を含む。取付面520は、非電気式の噴水型飲料分配機550を配置することができる平坦なレベルの表面を提供するように、実質的に平面であってもよい。
【0074】
可動カート510は、シロップ貯蔵容器640を貯蔵するための少なくとも1つの貯蔵コンパートメント516(図11に最良に示される)を更に含む。フレーム514は、フレーム514が2つ以上、4つ以上、6つ以上、8つ以上、又は10個以上のシロップ貯蔵容器640を貯蔵することができるように、各々が単一のシロップ貯蔵容器640を受容するように構成された複数の貯蔵コンパートメント516を画定し得る。貯蔵コンパートメント516は、可動カート510の後部523からアクセス可能であってもよい。いくつかの実施形態では、各貯蔵コンパートメント516は、実質的に正方形又は矩形の形状を有してもよい。貯蔵コンパートメント516は、1つ以上の行と列、例えば、他のレイアウトの中でもとりわけ、2×2、2×3、2×4、2×5、3×3、3×4、3×5、4×4、又は4×5レイアウトで配置されてもよい。貯蔵コンパートメント516は、バッグインボックス型シロップ貯蔵容器640を受容するように具体的に構成されてもよい。各シロップ貯蔵容器640は、バッグインボックス(「BiB」)であってもよく、シロップを収容する袋は剛性又は半剛性ボックス内に貯蔵され、シロップは、ボックス上のポート又はノズルを介してボックスの内部から逃げることができる。
【0075】
いくつかの実施形態では、可動カート510は、可動カート510が床又は地面などの表面上で転がることを可能にする複数の車輪518を更に含む。車輪は、キャスターホイールであってもよい。図10では、可動カート510は4つの車輪518を有するものとして示されているが、代替実施形態では、可動カート510は、追加の又は少ない車輪518を有してもよい。
【0076】
可動カート510は、ガス容器540を固定及び支持するように更に構成されてもよい。可動カート510は、フレーム514の後部523にガス容器540用のホルダを含んでもよい。ガス容器540は、ガス容器540からベース液貯蔵容器及びシロップ貯蔵容器(複数可)640に加圧ガスを供給するために必要に応じて圧力調節器524を監視及び調整するための操作者によってアクセス可能である。
【0077】
飲料分配機550は、機械的分配弁590を有する飲料分配機550の前部554が可動カート510の前部522に向けられ、後部564が可動カート510の後部523に向けられるように、可動カート510の取付面520上に配置されてもよい。ガス容器540は、可動カート510の後部523に配置されてもよく、シロップ貯蔵容器640は、可動カート510の後部523の貯蔵コンパートメント516内に配置される。このようにして、可動カート510の前部522は、機械的分配弁590及び飲料分配機550の飲料分配領域562を消費者を提示する。ガス容器540、シロップ貯蔵容器640及び供給ラインなどの飲料分配機550の構成要素は、可動カート510の後部523に配置されており、これにより、消費者は少なくとも部分的に隠され、視界から出る。更に、このような動作構成要素は、操作者による便利なアクセスのために、可動カート510及び飲料分配機550の後部523、564に位置する。
【0078】
本明細書に記載される非電気式の噴水型飲料分配機は、従来の噴水型飲料分配機と同じ又は類似の飲料分配エクスペリエンスを消費者に提供するが、電気は使用しない。非電気式の噴水型飲料分配機は、飲料分配領域を画定するように、飲料分配機ハウジングの前部に配置された1つ以上の機械的分配弁を含んでもよく、機械的分配弁は、消費者によってアクセス可能である。各機械的分配弁は、飲料の特定の種類又はスタイルに対応し得る。消費者は、所望の飲料を利用可能な選択肢の中から選択し、カップなどの飲料容器を、所望の飲料に対応する機械的分配弁の下に配置し、機械的分配弁の機械的アクチュエータを手動で作動させて飲料を分配することができる。機械的アクチュエータが作動されると、機械的分配弁は、ベース液とシロップとの混合物を分配する。
【0079】
発明の概要及び要約の項ではなく、発明を実施するための形態の項は、特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されていることを理解されたい。発明の概要及び要約の項は、本発明者(ら)によって想到されるような、本発明(複数可)の1つ以上であるが全てではない例示的な実施形態を示し得るが、本発明(複数可)及び添付の特許請求の範囲をいかようにも限定することを意図するものではない。
【0080】
これまでに、特定機能の実施、及びこれらの関係を例示する機能的ビルディングブロックを使って、本発明(複数可)について説明してきた。これらの機能的ビルディングブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書において任意に定義されている。特定の機能及びこれらの関係が適切に行われる限り、代替の境界を定義することができる。
【0081】
特定実施形態の前述の説明により、本発明(複数可)の一般的な性質が完全に明らかになり、他者が、当業者の知識を適用することによって、過度の試行錯誤をすることなく、本発明(複数可)の一般的な概念を逸脱することなく、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に修正及び/又は適合させることができる。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書で提示した教示及び指導に基づいて、開示された実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の表現法又は用語法は、説明を目的とするものであって、限定するものではないことを理解されたく、それ故、本明細書の用語法又は表現法は、本明細書の教示及び指導の観点から当業者によって解釈されるべきである。
【0082】
本発明(複数可)の幅及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、下記特許請求の範囲及びこれらの等価物に従ってのみ規定されるべきである。
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